JPH11121851A - 発光素子駆動回路及びこれを有する発光装置 - Google Patents

発光素子駆動回路及びこれを有する発光装置

Info

Publication number
JPH11121851A
JPH11121851A JP9281929A JP28192997A JPH11121851A JP H11121851 A JPH11121851 A JP H11121851A JP 9281929 A JP9281929 A JP 9281929A JP 28192997 A JP28192997 A JP 28192997A JP H11121851 A JPH11121851 A JP H11121851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
emitting element
circuit
bias current
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9281929A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisako Watabe
弥子 渡部
Hiroyuki Mutsukawa
▲裕▼幸 六川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP9281929A priority Critical patent/JPH11121851A/ja
Priority to US09/035,859 priority patent/US6078150A/en
Publication of JPH11121851A publication Critical patent/JPH11121851A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/50Transmitters
    • H04B10/501Structural aspects
    • H04B10/503Laser transmitters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Led Devices (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は発光素子駆動回路及びこれを有する発
光装置に関し、電源電圧の変動及び温度変動に対して安
定な光出力を得ることを課題とする。 【解決手段】補償回路20を設ける。補償回路20は、
電源電圧変動検出回路21、基準電圧源22及び電流調
整回路23とから構成される。電流調整回路23の出力
は定電流源15の電流の値を調整し、発光素子11に印
加されるバイアス電流Ibを一定とする。電源電圧VCC
が変動すると第一のバイアス電流Ibt に変動が生じる
が、これを相殺するように電流調整回路23で第二のバ
イアス電流Ibc を調整し、発光素子11に印加されるバ
イアス電流Ibを一定とする。また、温度が変化した場合
には、定電流源15もしくは基準電圧源22に温度特性
を持たせることにより、温度変化に対応してバイアス電
流を変え、発光素子の出力を一定に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光素子駆動回路
及びこれを有する発光装置に関し、特に、高速動作が可
能でかつロジック回路から直接又は簡易な回路の付加の
みで発光素子を駆動できる発光素子駆動回路であって、
広電源変動範囲及び広温度範囲にわたって、安定した出
力を得ることが可能な発光素子駆動回路及びこれを有す
る発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信やディスク装置等の発達に
伴い、半導体レーザ等の発光素子が多用されている。例
えば光中継器において、電気信号を光信号に変換するの
に半導体レーザ等の発光素子が使用されている。この発
明の発光素子駆動回路は、発光素子特に半導体レーザを
駆動するための回路で、信号となるパルス電流(発光素
子をオンオフする信号電流)と発光素子にしきい値を与
えるためのバイアス電流(発光素子の光出力を規定す
る)を供給している。
【0003】従来、装置の電源として負電源を用い、発
光素子の駆動回路として電流引き込み型を用いるのが一
般的であったが、近年の電源の正電源化に伴い、高速動
作が可能な電流流し込み型の回路構成が必要とされてい
た。そこで、本出願人は、特願平8−77941号によ
り、図1に示す回路を提案した。図1中、発光素子11
を駆動する発光素子駆動回路が示されている。この発光
素子駆動回路は、抵抗12、定電流源15、信号入力端
子16及びロジック回路13から構成されいてる。ロジ
ック回路13は、駆動トランジスタ13を含む。なお、
ロジック回路14は例えば、モトローラ社製のMC10
0E416である。発光素子11を制御するための入力
信号が、入力端子16に印加される。駆動トランジスタ
13は、入力信号電圧を電流に変換し、発光素子11に
パルス電流Ip及び第一のバイアス電流Ibt を供給する。
抵抗12は、該パルス電流Ip及び該第一のバイアス電流
Ibt を調整するための抵抗であり、定電流源15は、発
光素子11のアノード側に接続され第二のバイアス電流
Ibc を供給するための定電流源である。
【0004】発光素子11の出力は、バイアス電流(Ib
= Ibc+Ibt )の大きさに依存し、発光素子11のオン
・オフは、入力信号に基づくパルス電流(Ip)に依存す
る。図1の回路において、バイアス電流Ibは、主とし
て、定電流源15より与えられるが、抵抗12及びトラ
ンジスタ13により構成されるパルス電流供給部からも
供給される。発光素子11に供給されるバイアス電流Ib
は、以下の式で与えられる。
【0005】 Ib = Ibc+ Ibt ------- (1) = Ibc+ (Vout(L)- ΦLD)/RLD ------- (2) ここで、Vout(L)は、ロジック回路14の出力のLOW レ
ベル、ΦLDは発光素子11のビルトイン電圧、RLDは抵
抗12の抵抗値である。また、発光素子11の光出力Po
utは、一般に Pout = (Ip + Ib - Ith ) *η --------(3) と表される。ここで、Ith は、発光素子のしきいち電
流、ηは、微分量子効率である。
【0006】電源変動が生じた場合、Vout(L)が変動す
ることによりIb変動し、光出力変動が生じる。このた
め、安定した光出力が得られる電源変動に限りがあり
(電源電圧の変動しても光出力にほとんど影響を与えな
い範囲)、安定した光出力が得られる電源変動が必然な
分野への適用が難しいという問題があった。また、
(2) 式においては温度に依存する項がなく、温度に対
しほぼ一定の特性を示す。一方、発光素子として、温度
によって、発光素子のしきい値電流Ithあるいは微分量
子効率ηの特性が変化する素子を使用した場合、温度変
動があると、バイアス電流Ibが一定であっても、 (3)
式より明らかなように光出力変動が生じ、安定した光出
力が得られる温度範囲が制限され、( 温度が変動しても
光出力にほとんど影響を与えない温度範囲又は光出力の
変動が許容される温度範囲に制限される) 温度変動が必
要とされる分野への適用が難しいという問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題に対
して、本発明は、電源変動により生じる第一のバイアス
電流Ibt の変動を補償回路によって調整することで、電
源変動によらずほぼ一定のバイアス電流を供給し、安定
した光出力が得られることを目的とする。また、定電流
源あるいは補償回路に温度特性を持たせることで温度に
よってバイアス電流を変化させ、発光素子に温度依存性
を持つものを使用した場合でも、広温度範囲にわたり安
定した光出力が得られることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明(図
2参照)は、発光素子(11)のアノード側に接続さ
れ、入力電圧を電流変換し、該発光素子にパルス電流Ip
及び第一のバイアス電流Ibt を供給するための駆動トラ
ンジスタ(13)と、該発光素子のアノード側に接続さ
れ第二のバイアス電流Ibc を供給するための定電流源
(15)とを備えた発光素子駆動回路において、上記駆
動トランジスタ及び上記定電流源に電圧を供給する電源
電圧に変動が生じた場合に、該電源電圧の変動による上
記第一のバイアス電流の変動分に対応して、上記定電流
源の上記第二のバイアス電流を変化させ、該発光素子へ
のバイアス電流を一定とするよう補償する補償回路を備
えたことを特徴とする。これにより、電源電圧の変動に
より生じる第一のバイアス電流Ibt の変動分を補償回路
によって補償することで、電源電圧の変動にも拘らず、
ほぼ一定のバイアス電流を発光素子に供給し、安定した
光出力が得られることができる。
【0009】請求項2に記載の発明(図4参照)は、請
求項1記載の発光素子駆動回路において、前記定電流源
(15)は、前記第二のバイアス電流Ibc の大きさを調
整するための回路要素(例えば可変抵抗器)を有するこ
とを特徴とする。これにより、電源電圧の変動に対する
補償と共に発光素子のバラツキにも対処することができ
る。
【0010】請求項3に記載の発明(図4参照)は、請
求項2記載の発明の第二のバイアス電流の大きさを調整
するための回路要素として、可変抵抗器(例えば可変抵
抗器R8 )を用いて構成したものである。請求項4に記
載の発明(図5、図6参照)は、請求項1ないし3いず
れか一項記載の発光素子駆動回路において、前記定電流
源(15)は、温度の上昇又は下降に対して上記第二の
バイアス電流Ibc を減少又は増加させる特性を有するこ
とを特徴とする。これにより、電源電圧の変動に対する
補償、発光素子のバラツキに対する対処の他に、発光素
子の温度変動による出力変動を補償することができる。
【0011】請求項5に記載の発明(図5参照)は、請
求項4記載の発明の温度の上昇又は下降に対して前記第
二のバイアス電流Ibc を減少又は増加させる素子として
サーミスタ(例えばR9 )を用いて構成したものであ
る。請求項6に記載の発明(図6参照)は、請求項4記
載の発明の温度の上昇又は下降に対して前記第二のバイ
アス電流Ibc を減少又は増加させる回路として温度に対
応した電圧を出力する回路(例えば電力出力型温度セン
サIC)を用いて構成したものである。
【0012】請求項7記載の発明(図4、図5、図6参
照)は、請求項1ないし6いずれか一項記載の発光素子
駆動回路において、前記補償回路(20)は、電源電圧
変動検出回路(21)、基準電圧源(22)及び電流調
整回路(23)を有し、該基準電圧源としてツェナダイ
オードを用いて構成することを特徴とする。これによ
り、補償回路の構成を明確にし、かつそれに用いる基準
電圧源としてツェナダイオードを用いるものである。
【0013】請求項8記載の発明(図7、図8参照)
は、請求項1ないし6いずれか一項記載の発光素子駆動
回路において、前記補償回路(20)は、基準電圧源
(30)として、ツェナ電圧が変化する可変ツェナダイ
オード(31)を用いて構成することを特徴とする。こ
れにより、ツェナダイオードのツェナ電圧の電圧を調整
することにより、発光素子のバラツキを調整することが
できる。
【0014】請求項9記載の発明(図8、図9参照)
は、請求項1ないし8いずれか一項記載の発光素子駆動
回路において、前記補償回路(20)は、温度の上昇又
は下降に対して第二のバイアス電流Ibc からの供給電流
を減少又は増加させることを特徴とする。これにより、
発光素子に温度依存性を持つものを使用した場合でも、
安定した光出力が得られることができる。
【0015】請求項10記載の発明(図8参照)は、請
求項9記載の発光素子駆動回路において、前記補償回路
(20)は、可変ツェナダイオードのツェナ電圧を設定
する回路にサーミスタ(例えばR13)を用いて構成する
ことにより、温度の上昇又は下降に対して前記第二のバ
イアス電流を減少又は増加させる特性を有することを特
徴とする。これにより、請求項9の発明とは異なる回路
構成により、発光素子に温度依存性を持つものを使用し
た場合でも、安定した光出力を得ることができる。請求
項11記載の発明(図9参照)は、請求項9記載の発光
素子駆動回路において、前記補償回路(20)は、前記
基準電圧源として、温度に対応した電圧を出力する回路
(例えば電力出力型温度センサIC32)を用いて構成
することにより、温度の上昇又は下降に対して前記第二
のバイアス電流を減少又は増加させる特性を有すること
を特徴とする。これにより、請求項9又は10の発明と
は異なる回路構成により、発光素子に温度依存性を持つ
ものを使用した場合でも、安定した光出力を得ることが
できる。
【0016】請求項12に記載の発明は(図10参
照)、請求項1ないし11いずれか一項記載の発光素子
駆動回路において、前記駆動トランジスタ13は、電界
効果トランジスタであることを特徴とする。これによ
り、発光素子駆動回路が超高速な動作に対応することが
できる。請求項13記載の発明(図11参照)は、入力
信号を受ける信号入力端子と、前記発光素子を駆動する
発光素子駆動回路と、前記発光素子が発光した光を外部
に出力するための出力部とを有し、前記発光素子駆動回
路は請求項1ないし12のいずれか一項記載のものであ
ることを特徴とする発光装置である。これにより、請求
項1ないし12に記載の発光素子駆動回路を具備する発
光装置が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図2は、本発明の原理説明図で
ある。図中、図1で示したものと同一のものは同一の記
号で示した。発光素子駆動回路は、抵抗12、定電流源
15、信号入力端子16及びロジック回路14から構成
されている。ロジック回路14は、駆動トランジスタ1
3を含む。補償回路20は、電源電圧変動検出回路2
1、基準電圧源22及び電流調整回路23とより構成さ
れる。電流調整回路23の出力は定電流源15の電流の
大きさを調整する。なお、ロジック回路14は例えば、
モトローラ社製のMC100E416である。
【0018】ここで、上記駆動トランジスタ13及び上
記定電流源15に電圧を供給する電源電圧電源電圧VC
Cが変動すると、駆動トランジスタからの第一のバイア
ス電流Ibt が変動する。補償回路20は、発光素子11
に印加されるバイアス電流Ibが一定になるように定電流
源15からの第二のバイアス電流Ibc を電流調整回路2
3で調整する。
【0019】例えば、電源電圧VCCが高くなると、電
源電圧変動検出回路21より検出される電圧は高くな
る。電流調整回路23において、この電圧と基準電圧源
22の電圧値から、Ibc を小さくするように電流の調整
を行う。電源変動によるIbc の変動分をΔIbc 、Ibt の
変動分をΔIbt とすると、補償されたバイアス電流Ibは 、 Ib =Ibc+ΔIbc+Ibt+ΔIbt で表され ΔIbc= -ΔIbt となるように設定することで、電源変動時にも一定のバ
イアス電流Ibを得ることが可能となる。
【0020】なお、高速の動作が必要になる場合、図1
0に示すように、駆動トランジスタとして電界効果トラ
ンジスタを用いる。
【0021】
【実施例】図3〜図13は、本発明の実施の形態を説明
する図である。図中、図1で示したものと同一のものは
同一の記号で示した。図3は、本発明の説明において基
本となる具体例を示す。発光素子駆動回路は、駆動トラ
ンジスタ13、抵抗12、定電流源15及び補償回路2
0を備えており、発光素子11を駆動する。定電流源1
5は、トランジスタTR2〜TR4及び抵抗R5〜R7
により構成されている。補償回路20は、電源電圧変動
検出回路21、基準電圧源22、電流調整回路23から
構成され、電源電圧変動検出回路21は、抵抗R1及び
R2から構成され、電流調整回路23は、トランジスタ
TR1及び抵抗R3並びにR4から構成されている。
【0022】ここで、動作を説明する。信号入力端子1
6に信号が印加されると、その信号に応じて、駆動トラ
ンジスタ13からパルス電流Ip及び第一のバイアス電流
Ibt出力され、該パルス電流Ipにより発光素子11がオ
ン・オフされ、出力部より光出力が得られる。発光素子
11の出力は、発光素子11に印加されるバイアス電流
Ib(=Ibt+Ibc) に依存している。
【0023】ところで、電源電圧VCCが変動し高くな
ると、駆動トランジスタ13からの第一のバイアス電流
Ibt がΔIbt だけ増加する。一方、電源電圧変動検出回
路21のトランジスタTR1のベース電位Vbb1 が上が
り、トランジスタTR1のコレクタ電流I1 が増大し、
トランジスタTR1のコレクタ電位Vbb2(= VZ-R3*
I1)が下がる。その結果、トランジスタTR2のベース
電位が下がり、トランジスタTR4のベース電位Vbb3
の電位が上昇し、定電流源の第二のバイアス電流Ibc が
ΔIbc だけ減少する。ΔIbc=ΔIbt となるように設定す
れば、電源電圧VCCの電位が上がっても一定のバイア
ス電流Ibを得ることが可能となり、発光素子11から一
定の出力を得ることができる。
【0024】また、電源電圧VCCが、変動し低くなっ
た場合は、駆動トランジスタ13からの第一のバイアス
電流Ibt がΔIbt'だけ減少する。一方電源電圧変動検出
回路21のトランジスタTR1のベース電位Vbb1 が下
がり、トランジスタTR1のコレクタ電流I1 が減少
し、トランジスタTR1のコレクタ電位Vbb2 が上が
る。その結果、トランジスタTR2のベース電位が上が
り、トランジスタTR4のベース電位Vbb3 の電位が下
がり、定電流源の第二のバイアス電流Ibc がΔIbc'だけ
ー増加する。ΔIbc'= ΔIbt'となるように設定すれば、
電源電圧VCCの電圧が下がっても一定のバイアス電流
Ibを得ることが可能となり、発光素子11から一定の出
力を得ることができる。
【0025】ところで、発光素子11として、半導体レ
ーザを用いた場合、半導体レーザの発振しきいち電流に
応じて直流バイアス電流を印加する必要があるが、発光
素子の初期特性が個々の素子毎にばらつく場合、個々の
素子に対してバイアス電流を変化・調整して設定する必
要がある。そこで、図3の抵抗R5として、図4に示す
通り、可変抵抗R8を用いれば、発光素子11の特性に
合わせて、バイアス電流Ibを供給することが可能とな
る。つまり、トランジスタTR4のベース電位Vbb3
は、電源電圧VCCを、抵抗R6と抵抗R8で分割した
値であるから、抵抗R8を変化させれば、分割比が変わ
り、その結果、トランジスタTR4のベース電位が変化
し、トランジスタTR4の第二のバイアス電流Ibc も変
化する。例えば、第二のバイアス電流Ibc を発光素子1
1に合わせて、減らしたい場合は、可変抵抗R8の抵抗
値を大きくなるように調整する。つまり、トランジスタ
TR4のベース電位Vbb3 が上がるので、トランジスタ
TR4 のバイアス電流Ibc が減少する。このように、可
変抵抗R8を調整することにより、発光素子11に適合
して第二のバイアス電流Ibc を供給することができる。
また、図3の抵抗R6又は抵抗R7に可変抵抗器を用い
ても発光素子11の特性に合わせて、バイアス電流Ibを
供給することが可能となる。
【0026】発光素子11の特性に合わせて、バイアス
電流Ibを供給するには、図7に示す回路を用いてもよ
い。つまり、基準電圧源として、図3のツェナダイオー
ド22の代わりに、可変ツェナダイオード31を用い
る。例えば、第二のバイアス電流Ibc を発光素子11に
合わせて、減らしたい場合は、可変ツェナダイオード3
1のツェナ電圧VZ を小さくなるように調整する。つま
り、ツェナ電圧VZ が下がるとトランジスタTR1のコ
レクタ電位Vbb2 の電位が下がり、トランジスタTR4
のベース電位Vbb3 上がり、トランジスタTR4 の第二
のバイアス電流Ibcが減少する。
【0027】図5に示すものは、図3の抵抗R5の代わ
りにサーミスタR9を用いて、温度の上昇又は下降に対
して前記第二のバイアス電流Ibc を減少又は増加させる
ことにより、発光素子11の温度変動による影響を少な
くした例である。発光素子として、温度によって、発光
素子のしきい値電流Ith あるいは微分量子効率ηの特性
が変化する素子を使用した場合、温度変動があると、バ
イアス電流Ibが一定であっても、光出力変動が生じるこ
とは、すでに述べた。一般に、温度が上昇すると、発光
素子11の光出力は増加する。
【0028】図5の動作を説明する。サーミスタR9を
温度上昇に対して抵抗の増加する正の温度係数のものを
用いる。従って、温度が上昇すると、サーミスタR9の
抵抗が上がり、次いで、トランジスタTR4のベース電
位Vbb3 が上がる。その結果、トランジスタTR4 の第
二のバイアス電流Ibc が減少し、発光素子11の出力を
弱めるように作用し、温度上昇による光出力の増加を抑
える。
【0029】また、図3の回路において、抵抗R6に負
の温度係数のサーミスタ用いても、あるいは、抵抗R7
に正の温度係数のサーミスタを用いても、同じ動作をす
ることは、容易に理解できる。更に、各サーミスタに直
列に、抵抗を挿入し、その抵抗の値を調整すれば、発光
素子11の温度特性により合致したものとすることがで
きる。
【0030】サーミスタの代わりに、外部温度に対応し
た電圧を出力する回路(電力出力型温度センサIC)を
用いてもよい。その例を、図6に示す。電力出力型温度
センサIC31は、温度の上昇に対しその出力電位が上
昇するものとする。なお、電力出力型温度センサIC
は、(外部に電源を有し、)内部に温度を感知する部分
を持ち、感知した温度に対応した電気信号を出力回路で
ある。市販の小型回路を用いる。
【0031】温度が上昇すると、電力出力型温度センサ
IC31の出力電位も上昇する。すると、トランジスタ
TR4のベース電位Vbb3 の電位が上がり、その結果、
トランジスタTR4 の第二のバイアス電流Ibc が下が
り、発光素子11の出力を弱めるように作用し、温度上
昇による光出力の増加を抑える。また、図8に示すよう
に、補償回路の可変ツェナダイオードのツェナ電圧を設
定する回路にサーミスタを用いて構成することにより、
温度の上昇又は下降に対して前記第二のバイアス電流を
減少又は増加させ発光素子に温度依存性を持つものを使
用した場合でも、広温度範囲にわたり安定した光出力が
得られる。
【0032】可変ツェナダイオード31のツェナ電圧V
Z を設定する回路にサーミスタR13を用いる。温度が
上昇すると、サーミスタR13の抵抗値が変化し、ツェ
ナ電圧VZ を下げるように制御する。ツェナ電圧VZ が
下がると、トランジスタTR1のコレクタ電位Vbb2 が
下がり、次いでトランジスタTR2のコレクタ電位が上
がり、さらに、トランジスタTR4のベース電位Vbb3
の電位が上がる。その結果、トランジスタTR4 の第二
のバイアス電流Ibc が下がり、発光素子11の出力を弱
めるように作用し、温度上昇による光出力の増加を抑え
る。また、サーミスタに直列に、抵抗を挿入し、その抵
抗の値を調整すれば、発光素子11の温度特性により合
致したものとすることができる。
【0033】更に、図9に示すように、図3の補償回路
の定電流源15の基準電圧源として、温度に対応した電
圧を出力する回路(電力出力型温度センサIC32)を
用いて構成することにより、温度の上昇又は下降に対し
て前記第二のバイアス電流を減少又は増加させ発光素子
に温度依存性を持つものを使用した場合でも、広温度範
囲にわたり安定した光出力が得られる。電力出力型温度
センサIC32が、温度の上昇に対して、その出力電位
を下げるものを使用する。動作は、図8と略同様であ
る。
【0034】つまり、温度が上昇し、電力出力型温度セ
ンサIC32の出力電位が下がると、トランジスタTR
1のコレクタ電位Vbb2 が下がり、次いでトランジスタ
TR2のコレクタ電位が上がり、さらに、トランジスタ
TR4のベース電位Vbb3 の電位が上がる。その結果、
トランジスタTR4 の第二のバイアス電流Ibc が下が
り、発光素子11の出力を弱めるように作用し、温度上
昇による光出力の増加を抑える。
【0035】図11は、本発明の発光素子駆動回路を用
いた発光装置である。発光装置は、前記した、発光素子
駆動回路の他、信号入力端子16、信号出力部35及び
ケース33を有する。信号出力部35からの光信号は通
常、光ファイバ34に入力される。
【0036】
【発明の効果】本回路は、ロジック回路から直接発光素
子が駆動できるために、極めて簡単な回路により構成さ
れることから、低コスト化が実現でき、加入者系・装置
内光接続等の分野に適用可能となる。また、電源変動時
にも安定した出力が得られ、更に、発光素子に温度によ
り特性が変化するものを使用した場合でも温度によらず
一定の光出力が得られるため、外部条件の変動によらず
安定動作が可能な発光素子駆動回路及び装置が実現で
き、より広範囲な分野への適用が可能となる。
【0037】具体的には、請求項1記載の発明は、電源
電圧の変動により生じる第一のバイアス電流Ibt の変動
分を補償回路によって補償することで、電源電圧の変動
にも拘らず、ほぼ一定のバイアス電流を発光素子に供給
し、安定した光出力が得られることができる。請求項2
又は3又は8に記載の発明は、電源電圧の変動に対する
補償と共に発光素子のバラツキにも対処することができ
る。
【0038】請求項4〜6、9、10又は11に記載の
発明は、これにより、電源電圧の変動に対する補償、発
光素子のバラツキに対する対処の他に、発光素子の温度
変動による出力変動を補償することができる。請求項1
2に記載の発明は、、発光素子駆動回路が超高速な動作
に対応することができる。
【0039】請求項13記載の発明は、請求項1ないし
12に記載の発光素子駆動回路を具備する発光装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願人が、既に提案した発光素子駆動回路を
説明するための図である。
【図2】本発明の原理を説明するための図である。
【図3】本発明の説明における、基本的となる具体例を
説明するための図である。
【図4】定電流源に可変抵抗を用いた例を説明するため
の図である。
【図5】定電流源にサーミスタを用いた例を説明するた
めの図である。
【図6】定電流源に電力出力型温度センサICを用いた
例を説明するための図である。
【図7】補償回路に可変ツェナダイオードを用いた例を
説明するための図である。
【図8】補償回路に可変ツェナダイオード及びサーミス
タを用いた例を説明するための図である。
【図9】補償回路に電力出力型温度センサICを用いた
例を説明するための図である。
【図10】駆動トランジスタとして、電界効果トランジ
スタを用いた例を説明するための図である。
【図11】本発明の発光素子駆動回路を組み込んだ発光
装置を説明するための図である。
【符号の説明】
11 発光素子 12 抵抗 13 駆動トランジスタ 14 ロジック回路 15 定電流源 16 信号入力端子 20 補償回路 21 電源電圧変動検出回路 22 基準電圧源 23 電流調整回路 35 出力部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子のアノード側に接続され、入力
    電圧を電流変換し、該発光素子にパルス電流及び第一の
    バイアス電流を供給するための駆動トランジスタと、該
    発光素子のアノード側に接続され第二のバイアス電流を
    供給するための定電流源とを備えた発光素子駆動回路に
    おいて、 上記駆動トランジスタ及び上記定電流源に電圧を供給す
    る電源電圧に変動が生じた場合に、該電源電圧の変動に
    よる上記第一のバイアス電流の変動分に対応して、上記
    定電流源の上記第二のバイアス電流を変化させ、該発光
    素子へのバイアス電流を一定とするよう補償する補償回
    路を備えたことを特徴とする発光素子駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記定電流源は、前記第二のバイアス電
    流の大きさを調整するための回路要素を有することを特
    徴とする請求項1記載の発光素子駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記定電流源は、前記第二のバイアス電
    流の大きさを調整する可変抵抗器を用いて構成すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の発光素子駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記定電流源は、温度の上昇又は下降に
    対して上記第二のバイアス電流を減少又は増加させる特
    性を有することを特徴とする請求項1ないし3いずれか
    一項記載の発光素子駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記定電流源は、サーミスタを用いて構
    成し、温度の上昇又は下降に対して前記第二のバイアス
    電流を減少又は増加させることを特徴とする請求項4記
    載の発光素子駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記定電流源は、温度に対応した電圧を
    出力する回路を用いて構成し、温度の上昇又は下降に対
    して前記第二のバイアス電流を減少又は増加させること
    を特徴とする請求項4記載の発光素子駆動回路。
  7. 【請求項7】 前記補償回路は、電源電圧変動検出回
    路、基準電圧源及び電流調整回路を有し、該基準電圧源
    としてツェナダイオードを用いて構成することを特徴と
    する請求項1ないし6いずれか一項記載の発光素子駆動
    回路。
  8. 【請求項8】 前記補償回路は、電源電圧変動検出回
    路、基準電圧源及び電流調整回路を有し、該基準電圧源
    として、ツェナ電圧が変化する可変ツェナダイオードを
    用いて構成することを特徴とする請求項1ないし6いず
    れか一項記載の発光素子駆動回路。
  9. 【請求項9】 前記補償回路は、温度の上昇又は下降に
    対して第二のバイアス電流からの供給電流を減少又は増
    加させることを特徴とする請求項1ないし8いずれか一
    項記載の発光素子駆動回路。
  10. 【請求項10】 前記補償回路は、可変ツェナダイオー
    ドのツェナ電圧を設定する回路にサーミスタを用いて構
    成することにより、温度の上昇又は下降に対して前記第
    二のバイアス電流を減少又は増加させる特性を有するこ
    とを特徴とする請求項9記載の発光素子駆動回路。
  11. 【請求項11】 前記補償回路は、前記基準電圧源とし
    て、温度に対応した電圧を出力する回路を用いて構成す
    ることにより、温度の上昇又は下降に対して前記第二の
    バイアス電流を減少又は増加させる特性を有することを
    特徴とする請求項9記載の発光素子駆動回路。
  12. 【請求項12】 前記駆動トランジスタは、電界効果ト
    ランジスタであることを特徴とする請求項1ないし11
    いずれか一項記載の発光素子駆動回路。
  13. 【請求項13】 発光素子と、入力信号を受ける信号入
    力端子と、前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路
    と、前記発光素子が発光した光を外部に出力するための
    出力部とを有し、前記発光素子駆動回路は請求項1ない
    し12のいずれか一項記載のものであることを特徴とす
    る発光装置。
JP9281929A 1997-10-15 1997-10-15 発光素子駆動回路及びこれを有する発光装置 Withdrawn JPH11121851A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9281929A JPH11121851A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 発光素子駆動回路及びこれを有する発光装置
US09/035,859 US6078150A (en) 1997-10-15 1998-03-06 Light-emitting element driving circuit and device using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9281929A JPH11121851A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 発光素子駆動回路及びこれを有する発光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11121851A true JPH11121851A (ja) 1999-04-30

Family

ID=17645916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9281929A Withdrawn JPH11121851A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 発光素子駆動回路及びこれを有する発光装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6078150A (ja)
JP (1) JPH11121851A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6439026B2 (en) * 2000-07-03 2002-08-27 Shimadzu Corporation Odor measuring apparatus

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11254159A (ja) * 1998-03-10 1999-09-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ファイバ出力半導体レーザ加熱装置
JP4059712B2 (ja) * 2002-06-11 2008-03-12 沖電気工業株式会社 表示素子用電流出力回路部の制御回路
TWI228850B (en) * 2004-01-14 2005-03-01 Asia Optical Co Inc Laser driver circuit for burst mode and making method thereof
US7372882B2 (en) 2004-04-28 2008-05-13 Renesas Technology Corp. Driving circuit for and semiconductor device for driving laser diode
US7498751B2 (en) * 2006-06-15 2009-03-03 Himax Technologies Limited High efficiency and low cost cold cathode fluorescent lamp driving apparatus for LCD backlight
US7902906B2 (en) * 2007-01-15 2011-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Driving circuit of driving light-emitting device
JP6061033B2 (ja) * 2013-06-20 2017-01-18 富士電機株式会社 基準電圧回路

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58190085A (ja) * 1982-04-30 1983-11-05 Fujitsu Ltd 半導体レ−ザ高速変調回路
FR2581459B1 (fr) * 1985-05-03 1988-07-29 Thomson Csf Dispositif de transport et de combinaison d'images lumineuses, et son utilisation pour un viseur de casque
US4819241A (en) * 1985-08-16 1989-04-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Laser diode driving circuit
JP3061923B2 (ja) * 1992-02-28 2000-07-10 キヤノン株式会社 半導体発光素子の駆動回路
US5406172A (en) * 1993-12-28 1995-04-11 Honeywell Inc. Light source intensity control device
EP0673093B1 (en) * 1994-03-18 2002-11-27 Fujitsu Limited Drive circuit of a semiconductor optical modulator
JPH0964441A (ja) * 1995-08-23 1997-03-07 Fujitsu Ltd 発光素子駆動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6439026B2 (en) * 2000-07-03 2002-08-27 Shimadzu Corporation Odor measuring apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US6078150A (en) 2000-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4819241A (en) Laser diode driving circuit
KR100632539B1 (ko) 오프셋 전압 보상 회로 및 그 방법
US6362910B1 (en) Optical transmitter having temperature compensating function and optical transmission system
US5761230A (en) Laser-diode driving circuit with temperature compensation
JP3449898B2 (ja) 発光素子駆動回路
US5646763A (en) Optical transmitter and laser diode module for use in the optical transmitter
EP0895325A3 (en) Temperature dependent constant-current generating circuit and light emitting semiconductor element driving circuit using the same
JP3725235B2 (ja) 発光素子駆動回路及びこれを有する発光装置
JP3320900B2 (ja) レーザダイオードの自動温度制御回路及びこれを用いた電気/光信号変換ユニット
CN1989627A (zh) Led驱动电路
JP3423115B2 (ja) 光信号送信装置
JPH10261827A (ja) レーザーダイオードの駆動回路および駆動方法
JPH11121851A (ja) 発光素子駆動回路及びこれを有する発光装置
JP2003298175A (ja) 光半導体装置及びその制御方法並びに光モジュール
US5107362A (en) Optical transmission apparatus
US6072816A (en) Laser-diode drive circuit
JPH0645674A (ja) 温度補償回路つきレーザダイオード駆動回路
JPH10270784A (ja) Ld駆動回路
JPS6396979A (ja) レ−ザダイオ−ド駆動回路
JPH06140700A (ja) 半導体発光素子駆動回路
JPH1126849A (ja) 電流源および半導体レーザ駆動回路
JPH05129706A (ja) 半導体レーザ駆動制御回路
JPH08288818A (ja) 発光素子駆動回路
JPH10145305A (ja) 光送信器
JP4120533B2 (ja) 光出力制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104