JPH1112139A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH1112139A
JPH1112139A JP16827597A JP16827597A JPH1112139A JP H1112139 A JPH1112139 A JP H1112139A JP 16827597 A JP16827597 A JP 16827597A JP 16827597 A JP16827597 A JP 16827597A JP H1112139 A JPH1112139 A JP H1112139A
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哲也 宮島
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 酸化剤、還元剤、被膜形成ポリマー、酸
化染料及び酸性染料から選ばれる1種以上と、多糖類又
はその誘導体のヒドロキシル基の水素原子の一部又は全
てが、(A)など(A)ヒドロキシル基が置換していて
もよく、またオキシカルボニル基(−COO−又は−O
CO−)又はエーテル結合が挿入されていてもよい炭素
数10〜43の直鎖又は分岐のアルキル基、アルケニル
基又はアシル基(該置換基(A)のヒドロキシル基の水
素原子は更に置換基で置換されていてもよい)で置換さ
れている多糖誘導体とを含有する毛髪化粧料。 【効果】 のびが良好で毛髪に塗布し易く、使用感に優
れたものであり、高濃度の塩類や溶剤を含む系でも充分
な増粘効果が持続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、のびが良好で毛髪
に塗布し易く、使用感に優れた毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、毛髪化粧料には、液ダレ等を防
止して操作性を向上させたり、皮膚に対する刺激性を低
減させることなどを目的として、種々の増粘剤が配合さ
れている。このような増粘剤としては、例えばキサンタ
ンガム、グアーガム等の天然高分子;メチルセルロー
ス、エチルセルロース等の半合成高分子;ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキシド等の合成高分子などが
使用されている。
【0003】これらのうち、キサンタンガムは、pHや温
度などの影響を受け難く、良好な増粘効果を示すことか
ら、広く使用されている。しかしながら、キサンタンガ
ムを含有する毛髪化粧料は、使用時に容器から出したと
きに、塊状になってのびが悪く、毛髪に塗布し難く、使
用感が著しく害されるという問題があった。また、高濃
度の塩類や溶剤を含有する系においては充分な増粘効果
が得られなかった。
【0004】これに対し、米国特許第3,349,07
7号には、アルキレンオキサイドでエーテル化されたキ
サンタンガムが増粘剤として使用し得ることが記載され
ている。しかしながら、当該米国特許には、このエーテ
ル化キサンタンガムがアルコール性の高粘性ゲルを得る
のに有用であることは記載されているが、その他の系で
充分な増粘性を示すか否かについては検討されていな
い。
【0005】一方、毛髪化粧料のうち染毛剤、セット
剤、パーマ剤等においては、高濃度の塩類や溶剤が配合
されるのが普通であり、これらの系で充分な増粘効果を
示す成分が求められていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、のびが良好で毛髪に塗布し易く、使用感に優れ、し
かも高濃度の塩類や溶剤を含んでいても充分な増粘効果
が持続する染毛剤、セット剤、パーマ剤系の毛髪化粧料
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、従来、高濃度の塩類
や溶剤を含むために充分にコントロールされた増粘効果
を得ることのできなかった、酸化剤、還元剤、被膜形成
ポリマー、酸化染料、酸性染料等を含有する染毛剤、セ
ット剤、パーマ剤等の系において、増粘剤として多糖類
又はその誘導体のヒドロキシル基の水素原子を特定の疎
水性置換基及びスルホン酸基を含む置換基で置換した多
糖誘導体を用いれば、伸びが良好で毛髪に塗布し易く、
使用感に優れた毛髪化粧料が得られることを見出し、本
発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、酸化剤、還元剤、被
膜形成ポリマー、酸化染料及び酸性染料から選ばれる1
種以上と、多糖類又はその誘導体のヒドロキシル基の水
素原子の一部又は全てが、次の基(A)及び(B) (A)ヒドロキシル基が置換していてもよく、またオキ
シカルボニル基(−COO−又は−OCO−)又はエー
テル結合が挿入されていてもよい炭素数10〜43の直
鎖又は分岐のアルキル基、アルケニル基又はアシル基
(該置換基(A)のヒドロキシル基の水素原子は更に置
換基(A)又は置換基(B)で置換されていてもよい) (B)ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数1〜
5のスルホアルキル基又はその塩(該置換基(B)のヒ
ドロキシル基の水素原子は更に置換基(A)又は置換基
(B)で置換されていてもよい)で置換されており、置
換基(A)による構成単糖残基当たりの平均置換度が
0.0001〜1.0であり、置換基(B)による構成
単糖残基当たりの平均置換度が0.01〜2.0である
多糖誘導体とを含有することを特徴とする毛髪化粧料を
提供するものである。
【0009】また、本発明は、酸化剤、還元剤、被膜形
成ポリマー、酸化染料及び酸性染料から選ばれる1種以
上;上記多糖誘導体;並びに無機酸、有機酸又はこれら
の塩から選ばれる1種以上を含有する毛髪化粧料を提供
するものである。また、本発明は、酸性染料0.01〜
5重量%及び上記多糖誘導体0.01〜10重量%を含
有し、pHが2〜5であることを特徴とする半永久〜一時
染毛剤を提供するものである。また、本発明は、被膜形
成ポリマー0.1〜10重量%及び上記多糖誘導体0.
1〜10重量%を含有し、pHが5〜8であることを特徴
とする毛髪セット剤を提供するものである。また、本発
明は、還元剤1〜10重量%及び上記多糖誘導体0.0
1〜5重量%を含有し、pHが4.5〜9.6であること
を特徴とするパーマ剤を提供するものである。また、本
発明は、酸化染料0.1〜20重量%及び上記多糖誘導
体0.01〜5重量%を含有し、pHが6〜9.5である
ことを特徴とする永久染毛剤を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる多糖誘導体
は、多糖類又はその誘導体としてセルロース類を用いた
場合を例に挙げれば、その繰返し単位は次のような一般
式で例示される。
【0011】
【化1】
【0012】〔式中、Rは同一又は異なって、(1):
水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、
ヒドロキシプロピル基等、(2):疎水性置換基
(A)、(3):ヒドロキシル基が置換してもよいスル
ホアルキル基(B)から選ばれる基を示し、Aは同一又
は異なって、炭素数2〜4のアルキレン基を示し、a、
b及びcは、同一又は異なって0〜10の数を示す。A
O基、R基、a、b及びcは、繰り返し単位内で又は繰
り返し単位間で同一でも異なってもよく、また上記置換
基(A)及び(B)のヒドロキシル基は更に他の置換基
(A)又は(B)で置換されていてもよい。置換基
(A)及び(B)のそれぞれの構成単糖残基当たりの置
換度は、平均して置換基(A)が0.0001〜1.
0、置換基(B)が0.01〜2.0であり、残部は基
(1)である。〕
【0013】本発明で用いれらる多糖誘導体において
は、上記一般式で表される構成単糖残基におけるRとし
て、疎水性置換基(A)とヒドロキシル基が置換してい
てもよいスルホアルキル基(B)とを含むが、同一の構
成単糖残基中に必ず置換基(A)及び(B)が存在しけ
ればならないという意味ではなく、一分子全体として見
た場合に、置換基(A)及び(B)が上記の平均置換度
で導入されていればよい。残りのRは上記のとおり、水
素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒ
ドロキシプロピル基等である。
【0014】疎水性置換基(A)における炭素数10〜
43のアルキル基及びアルケニル基としては、直鎖アル
キル基として、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、
トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキ
サデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデ
シル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、ト
リコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサ
コシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシ
ル基、トリアコンチル基、ヘントリアコンチル基、ドト
リアコンチル基、トリトリアコンチル基、テトラトリア
コンチル基、ペンタトリアコンチル基、ヘキサトリアコ
ンチル基、ヘプタトリアコンチル基、オクタトリアコン
チル基、ノナトリアコンチル基、テトラコンチル基等
が、分岐アルキル基として、メチルウンデシル基、メチ
ルヘプタデシル基、エチルヘキサデシル基、メチルオク
タデシル基、プロピルペンタデシル基、2−ヘキシルデ
シル基、2−オクチルドデシル、2−ヘプチルウンデシ
ル基、2−デシルテトラデシル基、2−ドデシルヘキサ
デシル基、2−テトラデシルオクタデシル基、2−テト
ラデシルベヘニル基等が、アルケニル基として、デセニ
ル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル
基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセ
ニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基、ノナデ
セニル基、イコセニル基、ヘンイコセニル基、ドコセニ
ル基、トリコセニル基、テトラコセニル基、ペンタコセ
ニル基、ヘキサコセニル基、ヘプタコセニル基、オクタ
コセニル基、ノナコセニル基、トリアコンテニル基、オ
レイル基、リノレイル基、リノレニル基等が挙げられ
る。これらのうち、炭素数12〜36、特に16〜24
の直鎖又は分岐のアルキル基及びアルケニル基が好まし
く、また、安定性の点から、アルキル基、特に直鎖アル
キル基が好ましい。疎水性置換基(A)としては、これ
らアルキル基及びアルケニル基のほか、これらにヒドロ
キシル基が置換した2−ヒドロキシアルキル基、1−ヒ
ドロキシメチルアルキル基、2−ヒドロキシアルケニル
基、1−ヒドロキシメチルアルケニル基等、エーテル結
合が挿入されている2−ヒドロキシ−3−アルコキシプ
ロピル基、2−アルコキシ−3−ヒドロキシプロピル
基、2−ヒドロキシ−3−アルケニルオキシプロピル
基、2−アルケニルオキシ−3−ヒドロキシプロピル基
等、1位にオキソ基が置換した1−オキソアルキル基及
び1−オキソアルケニル基(すなわちアシル基)、並び
にオキシカルボニル基が挿入されている基を挙げること
ができるが、ヒドロキシル基が置換していてもよいアル
キル基、アルケニル基、アルコキシプロピル基、アルケ
ニルオキシプロピル基、及びアシル基が好ましく、特
に、安定面や製造面から、2−ヒドロキシアルキル基、
アルコキシヒドロキシプロピル基が好ましい。
【0015】これら疎水性置換基(A)は、多糖分子に
直接結合しているヒドロキシル基の水素原子のみなら
ず、多糖分子に結合しているヒドロキシエチル基やヒド
ロキシプロピル基のヒドロキシル基の水素原子、又は他
の置換基(A)又は(B)の有するヒドロキシル基の水
素原子と置換してもよい。これら疎水性置換基(A)に
よる置換度は、構成単糖残基当たり0.0001〜1.
0の範囲内で適宜調整することができるが、0.001
以下では増粘性が乏しく、0.1以上では水への膨潤が
難しくなるため、構成単糖残基当たり0.001〜0.
1が好ましい。
【0016】ヒドロキシル基が置換してもよいスルホア
ルキル基(B)としては、2−スルホエチル基、3−ス
ルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル
基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基等
が挙げられ、安定面や製造面より3−スルホ−2−ヒド
ロキシプロピル基が好ましい。これら置換基(B)は、
その全てあるいは一部がNa、K等のアルカリ金属、C
a、Mg等のアルカリ土類金属類、アミン類等の有機カ
チオン基、アンモニウムイオンなどとの塩となっていて
もよい。これら置換基(B)も、多糖分子に直接結合し
ているヒドロキシル基の水素原子のみならず、多糖分子
に結合しているヒドロキシエチル基やヒドロキシプロピ
ル基のヒドロキシル基の水素原子、又は他の置換基
(A)又は(B)の有するヒドロキシル基の水素原子と
置換してもよい。これら置換基(B)による置換度は、
構成単糖残基当たり0.01〜2.0の範囲内で、疎水
性置換基(A)の導入量などによって適宜調整できる
が、構成単糖残基当たり0.01〜1.0、特に0.0
2〜0.5の範囲が好ましい。
【0017】本発明に用いられる多糖誘導体の原料とな
る多糖類又はその誘導体としては、セルロース、グアー
ガム、スターチ等の多糖類;これらにメチル基、エチル
基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等が置
換した誘導体が挙げられる。これらの置換基は、構成単
糖残基中に単独で又は複数の組合せで置換することがで
き、多糖誘導体の例としては、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルグアーガム、ヒドロキシエチル
スターチ、メチルセルロース、メチルグアーガム、メチ
ルスターチ、エチルセルロース、エチルグアーガム、エ
チルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルグアーガム、ヒドロキシプロピルスター
チ、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルメチルグアーガム、ヒドロキシエチルメチルスター
チ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルグアーガム、ヒドロキシプロピルメチル
スターチ等が挙げられる。これら多糖類又はその誘導体
のうち、セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メ
チルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロースが好ましく、特にヒドロキシエチルセルロ
ースが好ましい。また、上記多糖誘導体の置換基は、ヒ
ドロキシエチル基やヒドロキシプロピル基のヒドロキシ
ル基に更に置換して、例えばポリオキシエチレン鎖等を
形成することで、構成単糖残基当たり3.0を超える置
換度も可能であり、その構成単糖残基当たりの置換度は
0.1〜〜10.0、特に0.5〜5.0が好ましい。
また、これら多糖類又はその誘導体の重量平均分子量
は、1万〜1000万、10万〜500万、特に50万
〜200万の範囲が好ましい。
【0018】本発明の毛髪化粧料において、多糖誘導体
は1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全
組成中に0.01〜10重量%(以下単に%で示す)配
合するのが好ましく、特に0.01〜5%、更に0.0
1〜3%配合すると溶解性にも優れるので好ましい。
【0019】本発明で用いられる多糖誘導体の疎水化反
応は、多糖類又はその誘導体のヒドロキシル基の水素原
子を部分的に疎水化(疎水性置換基(A)の導入)及び
スルホン化(スルホン酸基を有する置換基(B)の導
入)することにより得られ、疎水化反応とスルホン化反
応はいずれを先に行ってもよく、また同時に行ってもよ
い。
【0020】多糖類又はその誘導体の疎水化反応は、多
糖類又はその誘導体を適当な溶媒に溶解又は分散させ、
必要に応じてアルカリの存在下、炭素数10〜40の直
鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を有するグリ
シジルエーテル、エポキシド、ハライド及びハロヒドリ
ン、並びに炭素数10〜40の直鎖又は分岐の飽和又は
不飽和のアシル基を有するエステル、酸ハライド及びカ
ルボン酸無水物から選ばれる疎水化剤と反応させること
により行われる。
【0021】多糖類又はその誘導体のスルホン化反応
は、多糖類又はその誘導体を適当な溶媒に溶解又は分散
させて、必要に応じてアルカリの存在下、スルホン化剤
と反応させることにより行われる。スルホン化剤として
は、ビニルスルホン酸、3−ハロ−2−ヒドロキシプロ
パンスルホン酸、3−ハロプロパンスルホン酸が好まし
く、これらスルホン化剤は単独で又は2種以上を組合わ
せて使用することができる。
【0022】前述したように、以上のようにして得られ
る本発明の多糖誘導体における置換基(A)及び(B)
は、原料として用いた多糖類又はその誘導体のヒドロキ
シル基のみならず、他の置換基(A)や置換基(B)が
有するヒドロキシル基に置換する場合もあり、更にかか
る置換は重畳的に起こる場合もある。すなわち、多糖類
又はその誘導体のヒドロキシル基の水素原子のみが置換
基(A)及び(B)で置換された化合物のほか、疎水化
後にスルホン化した場合には、置換基(A)に更に置換
基(A)又は(B)が置換し、また置換基(B)に更に
置換基(B)が置換したものが含まれることがあり、ス
ルホン化後に疎水化した場合には、置換基(A)に更に
置換基(A)が置換し、また置換基(B)に更に置換基
(B)又は(A)が置換したものが含まれることがあ
り、疎水化とスルホン化を同時に行った場合には、置換
基(A)に更に置換基(A)又は(B)が置換し、置換
基(B)に更に置換基(A)又は(B)が置換したもの
が含まれることがあり、更にかかる他の置換基への置換
が重畳的に起こったものが含まれることもある。従っ
て、本発明はこのような多糖誘導体のいずれをも含むも
のである。
【0023】本発明毛髪化粧料においては、酸化剤、還
元剤、被膜形成ポリマー、酸化染料及び酸性染料から選
ばれる1種以上が配合されるが、このうち酸化剤、還元
剤及び酸化染料から選ばれる1種以上が配合されるとパ
ーマ剤、永久染毛剤等となる。また、酸性染料が配合さ
れると半永久〜一時染毛剤等となる。また、被膜形成ポ
リマーが配合されると毛髪セット剤となる。
【0024】ここで、還元剤としては、例えばチオグリ
コール酸、チオグリコール酸誘導体、システイン、N−
アシルシステイン及びこれらの塩、チオグリセリルアル
キルエーテル、メルカプトアルキルアミド等が挙げら
れ、これらのうち、特に好ましいものとしては、チオグ
リコール酸、チオグリコール酸のグリセリルエステル、
L−システイン、D−システイン、N−アシルシステイ
ンこれらシステイン類のアンモニウム塩、4級アンモニ
ウム塩及びモノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアミン塩、エトキシヒド
ロキシプロパンチオール、メトキシエトキシヒドロキシ
プロパンチオール、エトキシエトキシヒドロキシプロパ
ンチオール、イソプロポキシエトキシヒドロキシプロパ
ンチオール等のチオグリセリルアルキルエーテル、メル
カプトエチルプロパンアミド、メルカプトエチルグルコ
ンアミドなどが挙げられる。
【0025】これらの還元剤は、1種又は2種以上を組
合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜15
%、特に1〜10%配合するのが好ましい。本発明の毛
髪化粧料は、このような還元剤を配合することにより、
パーマ液第1剤等とすることができる。このパーマ剤と
する場合、還元剤を1〜10%、多糖誘導体を0.01
〜5%配合し、pHを4.5〜9.6とするのが好まし
い。本発明の毛髪化粧料に、還元剤を配合してパーマ剤
とした場合には、セット保持性を向上させることができ
る。
【0026】また、酸化剤としては、例えば臭素酸カリ
ウム、臭素酸ナトリウム、過ホウ素酸ナトリウム、過酸
化水素等が挙げられる。これらの酸化剤は、全組成中に
0.1〜15%、特に5〜10%配合するのが好まし
い。本発明の毛髪化粧料は、このような酸化剤を配合す
ることにより、パーマ液第2剤、永久染毛剤第2剤とす
ることができる。
【0027】更に、酸化染料としては、例えばp−フェ
ニレンジアミン、p−アミノフェノール、o−フェニレ
ンジアミン、o−アミノフェノール及びこれらの誘導体
等の酸化染料前駆体が挙げられ、またこれらの酸化染料
前駆体との組合わせにより種々の色調となるカップリン
グ物質として、例えばm−フェニレンジアミン、m−ア
ミノフェノール、多価フェノール類等が挙げられる。
【0028】これらの酸化染料前駆体は、全組成中に、
0.1〜20%、特に0.1〜10%配合するのが好ま
しく、更に必要に応じてカップリング物質を全組成中に
0.1〜10%、特に0.1〜5%配合するのが好まし
い。本発明の毛髪化粧料は、このような酸化染料を配合
することにより、永久染毛剤(1剤式、2剤式の第1
剤)等とすることができる。この永久染毛剤とする場
合、酸化染料を0.1〜20%、多糖誘導体を0.01
〜5%配合し、pHを6〜9.5とするのが好ましい。
【0029】本発明の毛髪化粧料に酸性染料を配合する
と、染料を多量に均一に分散させることができ、毛髪に
均一に塗布することができ、染色性も向上する。かかる
酸性染料としては、通常の化粧料等に使用されるもので
あれば特に制限されず、例えば赤色102号(C.I.
16255)、黄色4号(C.I.19140)、黄色
5号(C.I.15985)、赤色201号(C.I.
15850)、赤色227号(C.I.17200)、
だいだい色205号(C.I.15510)、かっ色2
01号(C.I.20170)、赤色502号(C.
I.16155)、赤色503号(C.I.1615
0)、赤色504号(C.I.14700)、赤色50
6号(C.I.15620)、だいだい色402号
(C.I.14600)、黄色402号(C.I.18
950)、黄色406号(C.I.13065)、黄色
407号(C.I.18820)、赤色213号(C.
I.45170)、赤色214号(C.I.4517
0)、赤色3号(C.I.45430)、赤色104号
の(1)(C.I.45410)、赤色105号の
(1)(C.I.45440)、赤色106号(C.
I.45100)、緑色2号、緑色3号(C.I.42
053)、だいだい色207号(C.I.4542
5)、黄色202号の(1)(C.I.45350)、
黄色202号の(2)(C.I.45350)、青色2
02号(C.I.42052)、青色203号(C.
I.42052)、青色205号(C.I.4209
0)、青色2号(C.I.73015)、黄色203号
(C.I.47005)、青色201号(C.I.73
060)、緑色201号(C.I.61570)、青色
1号(C.I.42090)、赤色230号の(1)
(C.I.45380)、赤色231号(C.I.45
410)、赤色232号(C.I.45440)、緑色
204号(C.I.59040)、緑色205号(C.
I.42095)、赤色401号(C.I.4519
0)、黄色403号の(1)(C.I.10316)、
緑色401号(C.I.10020)、緑色402号
(C.I.42085)、黒色401号(C.I.20
470)、紫色401(C.I.60730)号等が挙
げられる。
【0030】これらの酸性染料は1種又は2種以上を組
合わせて用いることができ、全組成中に0.001〜1
0%、特に0.01〜5%配合するのが好ましい。
【0031】このような半永久〜一時染毛剤とする場
合、酸性染料を0.01〜5%、多糖誘導体を0.01
〜10%配合し、pHを2〜5とするのが好ましい。
【0032】本発明の毛髪化粧料に被膜形成ポリマーを
配合すると、優れた被膜特性のセット剤が得られる。か
かる被膜形成ポリマーとしては、例えば以下の(1)〜
(8)に示すものが挙げられる。
【0033】(1)ポリビニルピロリドン系高分子化合
物: ポリビニルピロリドン;市販品としてルビスコールK1
2,K30(以上、BASF社製)、PVPK15,K
30(以上、GAF社製)などが挙げられる。 ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体;市販品と
してルビスコールVA28,VA73(以上、BASF
社製)、PVP/VA E−735,S−630(以
上、GAF社製)などが挙げられる。 ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニ
ル三元共重合体;市販品としてルビスコールVAP34
3(BASF社製)などが挙げられる。 ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共
重合体;市販品としてルビフレックス(BASF社
製)、コポリマー845、937、958(以上、GA
F社製)などが挙げられる。 ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリ
ル酸共重合体;市販品としてルビフレックスVBM35
(BASF社製)などが挙げられる。 ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/
ビニルカプロラクタム共重合体;市販品としてコポリマ
ーVC−713(GAF社製)などが挙げられる。
【0034】(2)酸性ビニルエーテル系高分子化合
物: メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフ
エステル共重合体;市販品としてガントレッツES−2
25,ES−425,SP−215(以上、GAF社
製)などが挙げられる。
【0035】(3)酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合
物: 酢酸ビニル/クロトン酸共重合体;市販品としてレジン
28−1310(ナショナル・スターチ社製)、ルビセ
ットCA66(BASF社製)などが挙げられる。 酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合
体;市販品としてレジン28−2930(ナショナル・
スターチ社製)などが挙げられる。 酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合
体;市販品としてルビセットCAP(BASF社製)な
どが挙げられる。
【0036】(4)酸性アクリル系高分子化合物: (メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重
合体;市販品としてプラスサイズL53P(互応化学社
製)、ダイヤホールド(三菱化学社製)などが挙げられ
る。 アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルア
クリルアミド共重合体;市販品としてウルトラホールド
8(BASF社製)、アンフォマーV−42(ナショナ
ル・スターチ社製)などが挙げられる。
【0037】(5)両性アクリル系高分子化合物: (メタ)アクリルエチルベタイン/(メタ)アクリル酸
アルキルエステル共重合体;例えばN−メタクリロイル
オキシエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メ
チルカルボキシベタインと(メタ)アクリル酸アルキル
エステルとの共重合体等が挙げられ、市販品としてはユ
カフォーマーM−75、SM(以上、三菱化学社製)な
どが挙げられる。 アクリル酸アルキルエステル/メタクリル酸ブチルアミ
ノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体;例えば
オクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノ
エチルメタクリレートコポリマー等が挙げられ、市販品
としてアンフォーマー28−4910(ナショナル・ス
ターチ社製)などが挙げられる。
【0038】(6)塩基性アクリル系高分子化合物: アクリルアミド・アクリルエステル系四元共重合体;特
開平2−180911号公報に記載されているもの等が
挙げられる。
【0039】(7)セルロース誘導体: カチオン性セルロース誘導体;市販品としてセルコート
H−100,L−200(ナショナル・スターチ社製)
などが挙げられる。
【0040】(8)キチン・キトサン誘導体: ヒドロキシプロピルキトサン;市販品としてキトフィル
マー(一丸ファルコス社製)などが挙げられる。 カルボキシメチルキチン、カルボキシメチルキトサン、
キトサンとピロリドンカルボン酸、乳酸、グリコール酸
などの一価酸又はアジピン酸、コハク酸などの二価酸と
の塩;市販品として、カイトマーPC(ピロリドンカル
ボン酸塩)、カイトマーL(乳酸塩)(以上、ユニオン
カーバイド社製)などが挙げられる。
【0041】これらの被膜形成ポリマーのうち、特にポ
リビニルピロリドン系高分子化合物、酸性ビニルエーテ
ル系高分子化合物、酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合
物、酸性アクリル系高分子化合物、両性アクリル系高分
子化合物が好ましい。また、被膜形成ポリマーは、1種
又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中
に0.1〜10%配合するのが好ましく、特に0.5〜
5%配合するのが好ましい。
【0042】このようなセット剤とする場合、被膜形成
ポリマーを0.1〜10%、多糖誘導体を0.01〜1
0%配合し、pHを5〜8とするのが好ましい。
【0043】本発明の毛髪化粧料は、多糖誘導体を配合
することにより、のびが良好で塗布し易く、優れた使用
感が得られる。また、充分な増粘効果を得ることがで
き、従来用いられていた増粘剤では増粘が困難であっ
た、特に高濃度の塩類や溶媒を配合した系においても、
充分な増粘効果が持続できる。
【0044】ここで、本発明の毛髪化粧料に配合するこ
とができる塩類としては、通常の毛髪化粧料に用いられ
る無機塩、有機塩、高分子電解質ポリマー等のいずれで
もよく、例えばリン酸、硫酸、硝酸等の無機酸又はクエ
ン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル
酸、リンゴ酸、レブリン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、
マレイン酸、マンデル酸等の有機酸のナトリウム塩、カ
リウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等
のアルカノールアミン塩などを挙げることができる。
【0045】また、高分子電解質ポリマーとしては、例
えば水溶性ポリエステルナトリウムスルホネート、ナト
リウムポリ(スチレンスルホネート)、ポリアクリル酸
塩、ポリメタクリル酸塩、ポリマレイン酸塩、ポリリン
酸塩等が挙げられる。
【0046】これらの塩類は、1種又は2種以上を組合
わせて用いることができ、全組成中に0.1〜20%配
合するのが好ましく、特に0.1〜10%、更に1〜8
%配合するのが好ましい。
【0047】また、本発明の毛髪化粧料に配合すること
ができる溶剤としては、通常の毛髪化粧料に用いられる
ものであれば特に制限されず、例えばエタノール、1−
プロパノール、2−プロパノール(又はイソプロパノー
ル)、1−ブタノール、2−ブタノール等の炭素数1〜
6のアルキル基を有する1価アルコール;例えばプロパ
ンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキ
サンジオール、ヘキサントリオール、ヘプタンジオー
ル、ヘプタントリオール、オクタンジオール、オクタン
トリオール、イソプレングリコール、プロピレングリコ
ール、グリセリン、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル等の総炭素数3〜8
の2価以上のアルコール又はそのエーテル;例えばN−
メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリド
ン、N−プロピル−2−ピロリドン、N−ブチル−2−
ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン等の
常温で液体のN−アルキルピロリドン;例えばエチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート等の低級アルキ
レンカーボネート;例えばベンジルアルコール、シンナ
ミルアルコール、p−アニシルアルコール、p−メチル
ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェノキ
シイソプロパノール、2−ベンジルエタノール、β−フ
ェニルエチルアルコール等の芳香族基を有するアルコー
ル等が挙げられる。
【0048】これらの溶剤は、1種又は2種以上を組合
わせて用いることができ、全組成中に0.1〜60%配
合するのが好ましく、特に0.1〜50%、更に0.1
〜30%配合すると、充分なのびと増粘効果が得られる
ので好ましい。
【0049】本発明の毛髪化粧料をパーマ剤とする場合
には、多糖誘導体0.01〜5%、塩類0.5〜5%、
溶剤0〜5%、還元剤1〜10%を配合するのが好まし
く、pHは4.5〜9.6とするのが好ましい。
【0050】また、本発明の毛髪化粧料を永久染毛剤と
する場合には、多糖誘導体0.01〜5%、塩類0.1
〜5%、溶剤0〜30%、酸化染料0.1〜20%を配
合するのが好ましく、pHは6〜9.5とするのが好まし
い。
【0051】本発明の毛髪化粧料を半永久〜一時染毛剤
とする場合には、多糖誘導体0.01〜10%、塩類
0.1〜20%、溶剤3〜50%、酸性染料0.01〜
5%を配合するのが好ましく、またpHは2〜5とするの
が好ましい。
【0052】本発明の毛髪化粧料を一時的セット剤とす
る場合には、多糖誘導体0.01〜10%、塩類0.0
1〜1%、溶剤0.5〜30%、被膜形成ポリマー0.
1〜5%を配合するのが好ましく、またpHは5〜8とす
るのが好ましい。
【0053】本発明の毛髪化粧料には、前記成分のほ
か、通常の毛髪化粧料に用いられる成分、例えばカチオ
ン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性
剤等の界面活性剤;直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はア
ルケニル基を有する高級アルコール類;流動パラフィ
ン、ワセリン等の炭化水素類;液状ラノリン、ラノリン
脂肪酸等のラノリン誘導体;レシチン等のリン脂質;コ
レステロール等のステロール及びその誘導体;コラーゲ
ン分解ペプチド誘導体;パーフルオロポリエーテル;高
級アルコール高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、ア
ルキル基又はアルケニル基を有する長鎖アミドアミン等
の油脂類;ミンクオイル、オリーブ油等の動植物性油脂
類;抗フケ剤、殺菌剤、ビタミン類等の薬効剤;パラベ
ン類等の防腐剤;染料及び顔料等の着色剤、紫外線吸収
剤、植物抽出物、収れん剤、香料、色素などを、本発明
の効果を損なわない範囲において、適宜配合することが
できる。
【0054】本発明の毛髪化粧料は、通常の方法に従っ
て製造することができ、その剤型は特に制限されず、前
記のような各種成分を目的に応じて適宜組合わせて用い
ることにより、セット剤、一時染毛剤、永久染毛剤、パ
ーマ剤等とすることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、のびが良好で毛
髪に塗布し易く、使用感に優れたものである。また、高
濃度の塩類や溶剤を含んだ系においても、充分な増粘効
果が持続する。
【0056】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0057】なお、以下の実施例において、本発明の新
規多糖誘導体の疎水性置換基(A)の置換度は、置換基
(A)が1位にオキソ基を有しない場合(エーテルを形
成している場合)には、Zeisel法(D. G. Anderson, An
al. Chem., 43, 894(1971))により定量し、置換基
(A)が1位にオキソ基を有する場合(エステルを形成
している場合)には、試料を酸で加水分解し中和した後
ジアゾメタンでエステル化を行ってガスクロマトグラフ
ィーで定量した。またスルホアルキル基(B)の置換度
は、コロイド滴定法により求めた。すなわち濃度既知の
増粘剤溶液を調製し、これに撹拌下、重量既知のN/2
00メチルグリコールキトサン溶液(和光純薬,コロイ
ド滴定用)を加え、更にトルイジンブルー指示薬溶液
(和光純薬,コロイド滴定用)数滴加えた。これをN/
400ポリビニル硫酸カリウム溶液(和光純薬,コロイ
ド滴定用)により逆滴定し、滴定量から置換度を算出し
た。また、以下の実施例において「置換度」とは、構成
単糖残基当たりの置換基の平均数を示す。
【0058】製造例1 (1)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた1000mlの
ガラス製セパラブル反応容器に、重量平均分子量約15
0万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシ
エチルセルロース(HEC−QP100M,ユニオンカ
ーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール
640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.5gを
加えてスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分
間攪拌した。これにステアリルグリシジルエーテル3.
2gを加え、80℃で8時間反応させて疎水化を行っ
た。疎水化反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生
成物をろ別した。反応生成物を50℃のイソプロピルア
ルコール500gで2回、次いでアセトン500gで2
回洗浄し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、疎水化された
ヒドロキシエチルセルロース誘導体69.4gを得た。
【0059】(2)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた
500mlのガラス製セパラブル反応容器に、(1)で得
られた疎水化ヒドロキシエチルセルロース誘導体20.
0g、70%イソプロピルアルコール200g及び48
%水酸化ナトリウム水溶液1.33gを仕込んでスラリ
ー液を調製し、窒素気流下室温で30分間攪拌した。反
応液に3−クロロ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸
ナトリウム15.8g及び48%水酸化ナトリウム水溶
液6.67gを加え、50℃で3時間スルホン化を行っ
た。反応終了後、反応液を塩酸で中和し生成物をろ別し
た。生成物を70%イソプロピルアルコール340gで
1回、次いでイソプロピルアルコール120gで2回洗
浄後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、3−ステアリルオ
キシ−2−ヒドロキシプロピル基と3−スルホ−2−ヒ
ドロキシプロピル基で置換されたヒドロキシエチルセル
ロース誘導体18.1gを得た。
【0060】得られたヒドロキシエチルセルロース誘導
体の3−ステアリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基
の置換度は0.0035、3−スルホ−2−ヒドロキシ
プロピル基の置換度は0.31であった。
【0061】製造例2 (1)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた1000mlの
ガラス製セパラブル反応容器に、重量平均分子量約15
0万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシ
エチルセルロース(HEC−QP100M,ユニオンカ
ーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール
640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.5gを
加えてスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分
間攪拌した。これにステアリルグリシジルエーテル1.
07gを加え、80℃で8時間反応させて疎水化を行っ
た。疎水化反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生
成物をろ別した。反応生成物を50℃のイソプロピルア
ルコール500gで2回、次いでアセトン500gで2
回洗浄し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、疎水化された
ヒドロキシエチルセルロース誘導体69.0gを得た。
【0062】(2)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた
500mlのガラス製セパラブル反応容器に、(1)で得
られた疎水化ヒドロキシエチルセルロース誘導体20.
0g、70%イソプロピルアルコール200g及び48
%水酸化ナトリウム水溶液1.33gを仕込んでスラリ
ー液を調製し、窒素気流下室温で30分間攪拌した。反
応液に3−クロロ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸
ナトリウム7.9g及び48%水酸化ナトリウム水溶液
3.33gを加え、50℃で3時間スルホン化を行っ
た。反応終了後、反応液を塩酸で中和し生成物をろ別し
た。生成物を70%イソプロピルアルコール340gで
1回、次いでイソプロピルアルコール120gで2回洗
浄後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、3−ステアリルオ
キシ−2−ヒドロキシプロピル基と3−スルホ−2−ヒ
ドロキシプロピル基で置換されたヒドロキシエチルセル
ロース誘導体17.3gを得た。
【0063】得られたヒドロキシエチルセルロース誘導
体の3−ステアリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基
の置換度は0.0012、3−スルホ−2−ヒドロキシ
プロピル基の置換度は0.18であった。
【0064】製造例3 攪拌機、温度計及び冷却管を備えた500mlのガラス製
セパラブル反応容器に、実施例1(1)で得られた疎水
化ヒドロキシエチルセルロース誘導体10.0g、イソ
プロピルアルコール160g及び25%ビニルスルホン
酸ナトリウム水溶液36gを仕込んでスラリー液を調製
した。これを窒素気流下室温で30分間攪拌した後、4
8%水酸化ナトリウム水溶液1.2gを仕込んで、窒素
気流下室温で60分間撹拌した。更に、スラリー液を8
0℃まで昇温し、80℃で2時間撹拌してスルホン化を
行った。反応終了後、反応液を60℃まで冷却し酢酸で
中和し生成物をろ別した。生成物を70%イソプロピル
アルコール170gで3回、次いでイソプロピルアルコ
ール60gで2回洗浄後、減圧下70℃で1昼夜乾燥
し、3−ステアリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基
とスルホエチル基で置換されたヒドロキシエチルセルロ
ース誘導体8.3gを得た。
【0065】得られたヒドロキシエチルセルロース誘導
体の3−ステアリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基
の置換度は0.0035、スルホエチル基の置換度は
0.30であった。
【0066】製造例4 攪拌機、温度計及び冷却管を備えた500mlのガラス製
セパラブル反応容器に、実施例1(1)で得られた疎水
化ヒドロキシエチルセルロース誘導体10.0g、90
%イソプロピルアルコール160g及び48%水酸化ナ
トリウム水溶液13.1gを仕込んでスラリー液を調製
し、窒素気流下室温で30分間攪拌した。反応液を氷冷
下10℃以下まで冷却した後、3−ブロモプロパンスル
ホン酸ナトリウム30.0gを仕込んで10℃以下で6
0分間撹拌した。更に、反応液を80℃まで昇温し、8
0℃で2時間撹拌してスルホン化を行った。反応終了
後、反応液を60℃まで冷却し、酢酸で中和し生成物を
ろ別した。生成物を70%イソプロピルアルコール17
0gで3回、次いでイソプロピルアルコール60gで2
回洗浄後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、3−ステアリ
ルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基とスルホプロピル
基で置換されたヒドロキシエチルセルロース誘導体8.
7gを得た。
【0067】得られたヒドロキシエチルセルロース誘導
体の3−ステアリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基
の置換度は0.0035、スルホプロピル基の置換度は
0.20であった。
【0068】製造例5 (1)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた1000mlの
ガラス製セパラブル反応容器に、重量平均分子量約15
0万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシ
エチルセルロース(HEC−QP100M,ユニオンカ
ーバイド社製)50g、88%イソプロピルアルコール
400g及び48%水酸化ナトリウム水溶液3.5gを
加えてスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分
間攪拌した。これに1,2−エポキシ−n−オクタデカ
ン2.2gを加え、80℃で8時間反応させて疎水化を
行った。疎水化反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反
応生成物をろ別した。反応生成物を50℃のイソプロピ
ルアルコール500gで2回、次いでアセトン500g
で2回洗浄し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、疎水化さ
れたヒドロキシエチルセルロース誘導体49.3gを得
た。
【0069】(2)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた
500mlのガラス製セパラブル反応容器に、(1)で得
られた疎水化ヒドロキシエチルセルロース誘導体10.
0g、70%イソプロピルアルコール100g及び48
%水酸化ナトリウム水溶液0.67gを仕込んでスラリ
ー液を調製し、窒素気流下室温で30分間攪拌した。反
応液に3−クロロ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸
ナトリウム7.9g及び48%水酸化ナトリウム水溶液
3.33gを加え、50℃で9時間スルホン化を行っ
た。反応終了後、反応液を酢酸で中和し生成物をろ別し
た。生成物を70%イソプロピルアルコール170gで
3回、次いでイソプロピルアルコール60gで2回洗浄
後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、2−ヒドロキシ−n
−オクタデシル基と3−スルホ−2−ヒドロキシプロピ
ル基で置換されたヒドロキシエチルセルロース誘導体
8.4gを得た。
【0070】得られたヒドロキシエチルセルロース誘導
体の2−ヒドロキシ−n−オクタデシル基の置換度は
0.0045、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基
の置換度は0.29であった。
【0071】製造例6 (1)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた1000mlの
ガラス製セパラブル反応容器に、重量平均分子量約15
0万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシ
エチルセルロース(HEC−QP100M,ユニオンカ
ーバイド社製)50g、88%イソプロピルアルコール
400g及び48%水酸化ナトリウム水溶液4.7gを
加えてスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分
間攪拌した。これに1−クロロ−n−オクタデカン4.
8gを加え、80℃で8時間反応させて疎水化を行っ
た。疎水化反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生
成物をろ別した。反応生成物を50℃のイソプロピルア
ルコール500gで2回、次いでアセトン500gで2
回洗浄し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、疎水化された
ヒドロキシエチルセルロース誘導体47.9gを得た。
【0072】(2)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた
500mlのガラス製セパラブル反応容器に、(1)で得
られた疎水化ヒドロキシエチルセルロース誘導体10.
0g、70%イソプロピルアルコール100g及び48
%水酸化ナトリウム水溶液0.67gを仕込んでスラリ
ー液を調製し、窒素気流下室温で30分間攪拌した。反
応液に3−クロロ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸
ナトリウム7.9g及び48%水酸化ナトリウム水溶液
3.33gを加え、50℃で9時間スルホン化を行っ
た。反応終了後、反応液を塩酸で中和し生成物をろ別し
た。生成物を70%イソプロピルアルコール170gで
3回、次いでイソプロピルアルコール60gで2回洗浄
後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、n−オクタデシル基
と3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基で置換された
ヒドロキシエチルセルロース誘導体8.2gを得た。
【0073】得られたヒドロキシエチルセルロース誘導
体のn−オクタデシル基の置換度は0.0029、3−
スルホ−2−ヒドロキシプロピル基の置換度は0.30
であった。
【0074】製造例7 (1)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた1000mlの
ガラス製セパラブル反応容器に、重量平均分子量約15
0万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシ
エチルセルロース(HEC−QP100M,ユニオンカ
ーバイド社製)50g、70%イソプロピルアルコール
500g及び48%水酸化ナトリウム水溶液3.33g
を加えてスラリー液を調製し、窒素気流下室温で30分
間攪拌した。反応液に3−クロロ−2−ヒドロキシプロ
パンスルホン酸ナトリウム39.5g及び48%水酸化
ナトリウム水溶液16.7gを加え、50℃で9時間ス
ルホン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し
生成物をろ別した。生成物を70%イソプロピルアルコ
ール850gで3回、次いでイソプロピルアルコール3
00gで2回洗浄後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、ス
ルホン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体5
0.0gを得た。
【0075】(2)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた
500mlのガラス製セパラブル反応容器に、(1)で得
られたスルホン化ヒドロキシエチルセルロース誘導体1
0.0g、88%イソプロピルアルコール80.0g及
び48%水酸化ナトリウム水溶液1.4gを仕込んでス
ラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌し
た。これにステアロイルクロリド0.44gを加え、8
0℃で7時間反応させて疎水化を行った。疎水化反応終
了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。
反応生成物を70%イソプロピルアルコール170gで
3回、次いでイソプロピルアルコール60gで2回洗浄
し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、1−オキソ−n−オ
クタデシル基と3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基
で置換されたヒドロキシエチルセルロース誘導体8.6
gを得た。
【0076】得られたヒドロキシエチルセルロース誘導
体の1−オキソ−n−オクタデシル基の置換度は0.0
059、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基の置換
度は0.32であった。
【0077】製造例8 (1)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた1000mlの
ガラス製セパラブル反応容器に、重量平均分子量約80
万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエ
チルセルロース(HEC−QP4400,ユニオンカー
バイド社製)50g、80%イソプロピルアルコール4
00g及び48%水酸化ナトリウム水溶液3.3gを加
えてスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間
攪拌した。これにステアリルグリシジルエーテル2.0
gを加え、80℃で8時間反応させて疎水化を行った。
疎水化反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物
をろ別した。反応生成物を50℃のイソプロピルアルコ
ール500gで2回、次いでアセトン500gで2回洗
浄し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、疎水化されたヒド
ロキシエチルセルロース誘導体42.1gを得た。
【0078】(2)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた
500mlのガラス製セパラブル反応容器に、(1)で得
られた疎水化ヒドロキシエチルセルロース誘導体10.
0g、70%イソプロピルアルコール100g及び48
%水酸化ナトリウム水溶液0.67gを仕込んでスラリ
ー液を調製し、窒素気流下室温で30分間攪拌した。反
応液に3−クロロ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸
ナトリウム7.9g及び48%水酸化ナトリウム水溶液
3.33gを加え、50℃で3時間スルホン化を行っ
た。反応終了後、反応液を塩酸で中和し生成物をろ別し
た。生成物を70%イソプロピルアルコール170gで
1回、次いでイソプロピルアルコール60gで2回洗浄
後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、3−ステアリルオキ
シ−2−ヒドロキシプロピル基と3−スルホ−2−ヒド
ロキシプロピル基で置換されたヒドロキシエチルセルロ
ース誘導体8.6gを得た。
【0079】得られたヒドロキシエチルセルロース誘導
体の3−ステアリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基
の置換度は0.0034、3−スルホ−2−ヒドロキシ
プロピル基の置換度は0.31であった。
【0080】実施例1 表1及び表2に示す組成の半永久染毛剤を常法により製
造し、その粘度、流動性について評価した。結果を表1
及び表2に示す。
【0081】(評価方法) (1)粘度:製造直後及び40℃で1ケ月間保存した後
の半永久染毛剤の粘度を、30℃においてB型粘度計
(No.4,30rpm)を用いて測定し、以下の基準で
評価した。 ○:粘度が500cp以上。 △:粘度が100〜500cp未満。 ×:粘度が100cp未満。
【0082】(2)流動性:直径5cm、高さ20cmのガ
ラス管に染毛剤を10cm入れ、室温で30秒間上下に良
く振とうした後、1分間放置する。次にガラス管を90
°横倒し、10秒後の表面のなめらかさを以下の基準で
評価した。 ○:表面がなめらかである。 ×:表面がなめらかでない。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】実施例2 表3に示す組成のジェルローションタイプのスタイリン
グ剤を常法により製造し、その製造直後の粘度を実施例
1と同様にして測定した。また、セット力を以下の方法
により評価した。結果を表3に示す。
【0086】(評価方法) セット力:長さ18cm、重さ1.5gの毛束を水で濡ら
し、タオルドライ後、スタイリング剤を2g塗布し、直
径2cmのロッドに巻いて自然乾燥させた。乾燥後、カー
ルのついた毛髪からロッドをはずした。これを、恒温箱
(20℃、98%RH)に30分間つるし、カールの伸
びを観察し、セット力を以下の基準により評価した。 ○:セット力が良好である。 △:セット力が普通。 ×:セット力が悪い。
【0087】
【表3】
【0088】実施例3 表4に示す組成のパーマ第1剤を常法により製造し、そ
の製造直後の粘度を実施例1と同様にして評価した。結
果を表4に示す。
【0089】
【表4】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化剤、還元剤、被膜形成ポリマー、酸
    化染料及び酸性染料から選ばれる1種以上と、多糖類又
    はその誘導体のヒドロキシル基の水素原子の一部又は全
    てが、次の基(A)及び(B) (A)ヒドロキシル基が置換していてもよく、またオキ
    シカルボニル基(−COO−又は−OCO−)又はエー
    テル結合が挿入されていてもよい炭素数10〜43の直
    鎖又は分岐のアルキル基、アルケニル基又はアシル基
    (該置換基(A)のヒドロキシル基の水素原子は更に置
    換基(A)又は置換基(B)で置換されていてもよい) (B)ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数1〜
    5のスルホアルキル基又はその塩(該置換基(B)のヒ
    ドロキシル基の水素原子は更に置換基(A)又は置換基
    (B)で置換されていてもよい)で置換されており、置
    換基(A)による構成単糖残基当たりの平均置換度が
    0.0001〜1.0であり、置換基(B)による構成
    単糖残基当たりの平均置換度が0.01〜2.0である
    多糖誘導体とを含有することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 多糖誘導体の置換基(A)が、ヒドロキ
    シル基が置換していてもよく、エーテル結合が挿入され
    ていてもよい炭素数12〜36の直鎖又は分岐のアルキ
    ル基、アルケニル基及びアシル基から選ばれる1種又は
    2種以上であり、かつ置換基(B)が、2−スルホエチ
    ル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロ
    キシプロピル基及び2−スルホ−1−(ヒドロキシメチ
    ル)エチル基から選ばれる1種又は2種以上である請求
    項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 多糖誘導体が、セルロース、グアーガ
    ム、スターチ、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
    シエチルグアーガム、ヒドロキシエチルスターチ、メチ
    ルセルロース、メチルグアーガム、メチルスターチ、エ
    チルセルロース、エチルグアーガム、エチルスターチ、
    ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグ
    アーガム、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシエ
    チルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルグアー
    ガム、ヒドロキシエチルメチルスターチ、ヒドロキシプ
    ロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルグ
    アーガム及びヒドロキシプロピルメチルスターチからな
    る群より選ばれる多糖類又はその誘導体を原料とするも
    のである請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 多糖誘導体を0.01〜10重量%含有
    するものである請求項1〜3のいずれか1項記載の毛髪
    化粧料。
  5. 【請求項5】 多糖誘導体を0.01〜5重量%含有す
    るものである請求項1〜3のいずれか1項記載の毛髪化
    粧料。
  6. 【請求項6】 更に無機酸、有機酸及びこれらの塩から
    選ばれる1種以上を0.1〜20重量%含有するもので
    ある請求項1〜5のいずれか1項記載の毛髪化粧料。
  7. 【請求項7】 酸性染料0.01〜5重量%及び請求項
    1記載の多糖誘導体0.01〜10重量%を含有し、pH
    が2〜5であることを特徴とする半永久〜一時染毛剤。
  8. 【請求項8】 被膜形成ポリマー0.1〜10重量%及
    び請求項1記載の多糖誘導体0.01〜10重量%を含
    有し、pHが5〜8であることを特徴とする毛髪セット
    剤。
  9. 【請求項9】 還元剤1〜10重量%及び請求項1記載
    の多糖誘導体0.01〜5重量%を含有し、pHが4.5
    〜9.6であることを特徴とするパーマ剤。
  10. 【請求項10】 酸化染料0.1〜20重量%及び請求
    項1記載の多糖誘導体0.01〜5重量%を含有し、pH
    が6〜9.5であることを特徴とする永久染毛剤。
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