JPH11119669A - 表示パネル - Google Patents

表示パネル

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JPH11119669A
JPH11119669A JP27877397A JP27877397A JPH11119669A JP H11119669 A JPH11119669 A JP H11119669A JP 27877397 A JP27877397 A JP 27877397A JP 27877397 A JP27877397 A JP 27877397A JP H11119669 A JPH11119669 A JP H11119669A
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JP
Japan
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display panel
film
pattern
conductive
electromagnetic wave
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JP27877397A
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English (en)
Inventor
Masahito Yoshikawa
雅人 吉川
Yasuhiro Morimura
泰大 森村
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PDPに電磁波シールド材を一体化させるこ
とにより表示パネル自体に電磁波シールド性等の機能を
付与し、表示パネルの軽量、薄肉化、部品数の低減によ
る生産性の向上及びコストの低減を図る。電磁波シール
ド材として導電性メッシュを用いた場合のモアレ現像を
防止して、高光透過性、高電磁波シールド性で鮮明な画
像を得る。 【解決手段】 PDP本体20の前面に、導電性塗材の
パターン印刷による導電印刷膜3が接着面側に形成され
た透明基板2を、透明接着剤4Aにより接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イパネル(以下「PDP」と称す。)を用いたガス放電
型表示パネルに係り、特に、PDPに電磁波シールド材
を一体化させることにより表示パネル自体に電磁波シー
ルド性等の機能を付与し、表示パネルの軽量、薄肉化、
部品数の低減による生産性の向上及びコストの低減を可
能とした表示パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】放電現像を利用したPDP(plasm
a display panel)は、液晶ディスプレ
イ(LCD)やブラウン管(CRT)に比べて、次のよ
うな利点を有することから、近年、テレビやパソコン、
ワープロ等のOA機器、交通機器、看板、その他の表示
板等の表示パネルとして研究開発及び実用化が進められ
ている。 放電光利用であり自発光である。 0.1〜0.3mmの放電ギャップであるのでパネ
ル型にできる。 螢光体を利用してカラー発光できる。 大画面パネルが作り易い。
【0003】PDPの基本的な表示機構は、2枚のガラ
ス板間に隔成した多数の放電セル内の螢光体を選択的に
放電発光させることで文字や図形を表示するものであ
り、例えば、図2に示すような構成とされている。図2
において、21は前面板(フロントガラス)、22は背
面板(リヤガラス)、23は隔壁、24は表示セル(放
電セル)、25は補助セル、26は陰極、27は表示陽
極、28は補助陽極であり、各表示セル24の内壁に
は、赤色螢光体、緑色螢光体又は青色螢光体(図示せ
ず。)が膜状に設けられ、これらの螢光体が電極間に印
加された電圧による放電で発光する。
【0004】PDPの前面からは、電圧印加、放電、発
光により、周波数:数kHz〜数GHz程度の電磁波が
発生するため、これを遮蔽する必要がある。また、表示
コントラスト向上のためには、前面における外部光の反
射を防止する必要がある。
【0005】このため、従来においては、PDPからの
電磁波等を遮蔽するために、電磁波シールド性等の機能
を有する透明板をPDPの前面に配置している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】PDPと別体の透明板
をPDPの前面に設けたものでは、次のような欠点があ
る。 2つの板材を配置するため構造が複雑となる。 PDPにも電磁波シールド性の透明板にも、ガラス
等の透明基板を必要とするため、PDPと電磁波シール
ド性の透明板とを設けることで厚肉となり、また、重量
が重くなる。 部品点数、生産工程数が増え、コストアップを招
く。
【0007】ところで、通常の電磁波シールド性光透過
窓材の電磁波シールド材としては、金網のような導電性
メッシュ材が用いられているが、導電性メッシュにより
十分な電磁波シールド性を得るためには、メッシュの編
み目を相当細かくする必要がある。その場合、OA機器
のPDPの前面に格子状のものを置くことになることか
ら、画像がにじんで見えるなどの現象が起こり、鮮明な
画像が得られない。また、PDPのドット数と、メッシ
ュの格子とで干渉縞(いわゆるモアレ)が発生し、この
現象によっても画像は見難いものとなる。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決し、PD
Pに電磁波シールド材を一体化させることにより表示パ
ネル自体に電磁波シールド性等の機能を付与し、表示パ
ネルの軽量、薄肉化、部品数の低減による生産性の向上
及びコストの低減を可能とした表示パネルを提供するこ
とを目的とする。
【0009】本発明はまた、電磁波シールド材として導
電性メッシュを用いる場合のモアレ現象を防止して、高
光透過性、高電磁波シールド性で、鮮明な画像を得るこ
とができる表示パネルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の表示パネルは、
プラズマディスプレイパネル本体と、該プラズマディス
プレイパネル本体の前面に透明接着剤により接着された
透明基板とを備えてなる表示パネルであって、該透明基
板の接着面側に、導電性塗材をパターン印刷してなる導
電層が形成されていることを特徴とするチングしてなる
導電層が形成されていることを特徴とする。
【0011】本発明の表示パネルは、PDPと電磁波シ
ールド材と導電層が形成された透明基板とが透明接着剤
で一体化されているため、表示パネルの軽量、薄肉化、
部品数の低減による生産性の向上及びコストの低減を図
ることができる。
【0012】また、パターン印刷によれば、所望のパタ
ーン形状の導電層を形成することができることから、線
径や間隔、網目形状の自由度は導電性メッシュに比べて
格段に大きい。
【0013】このため、電磁波シールド性、光透過性が
共に良好でモアレ現象も起こることがないパターン印刷
した導電層により良好な電磁波シールド性能を実現する
ことができる。
【0014】また、PDP本体と透明基板との接着一体
化に通常の接着剤を用いると、衝撃等で表示パネルが破
損した場合、破片が飛散し、安全性の面で問題となる
が、透明接着剤として透明弾性接着剤を用いることによ
り、衝撃等で表示パネルが破損した場合の破片の飛散を
防止することができ、安全性が高められる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の表示パネルの実施の形態を
示す模式的な断面図、図3(a)〜(f)は印刷パター
ンの実施例を示す平面図である。
【0017】この表示パネル1は、接着面側に、パター
ン印刷により導電層(以下、この導電層を「導電印刷
膜」と称す。)3が形成された透明基板2とPDP本体
20(このPDP本体としては図2に示す構成、その他
の一般的なPDP本体を適用できる。)の間に、接着剤
となる接着用中間膜4A,4Bを用いて、熱線カットフ
ィルム5を積層させて接着一体化したものである。
【0018】本実施の形態においては、導電性粘着テー
プ7が、透明基板2,熱線カットフィルム5及びPDP
本体20の積層体の全周において、端面の全体に付着す
ると共に、この積層体の表裏の角縁を回り込み、透明基
板2の板面の端縁部とPDP本体20の背面板の板面の
端縁部の双方にも付着するように張り付けられている。
【0019】導電性粘着テープ7は、例えば、金属箔7
Aの一方の面に導電性の粘着層7Bを形成してなるもの
である。導電性粘着テープ7の金属箔7Aとしては、厚
さ1〜100μm程度の銅、銀、ニッケル、アルミニウ
ム、ステンレス等の箔を用いることができる。
【0020】また、導電性の粘着層7Bは、導電性粒子
を分散させた接着剤をこのような金属箔7Aの一方の面
に塗工して形成される。
【0021】この接着剤としては、エポキシ系又はフェ
ノール系樹脂に硬化剤を配合したもの、或いは、アクリ
ル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤などを用
いることができる。
【0022】接着剤に分散させる導電性粒子としては、
電気的に良好な導体であれば良く、種々のものを使用す
ることができる。例えば、銅、銀、ニッケル等の金属粉
体、酸化錫、インジウム錫酸化物、酸化亜鉛等の金属酸
化物粉体、このような金属又は金属酸化物で被覆された
樹脂又はセラミック粉体等を使用することができる。ま
た、その形状についても特に制限はなく、りん片状、樹
枝状、粒状、ペレット状、球状、星状、こんぺい糖状
(多数の突起を有する粒状)等の任意の形状をとること
ができる。
【0023】この導電性粒子の配合量は、接着剤に対し
0.1〜15容量%であることが好ましく、また、その
平均粒径は0.1〜100μmであることが好ましい。
【0024】粘着層7Bの厚さは、通常の場合、5〜1
00μm程度である。
【0025】透明基板2の構成材料としては、ガラス、
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチルメタア
クリレート(PMMA)、アクリル板、ポリカーボネー
ト(PC)、ポリスチレン、トリアセテートフィルム、
ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレン−
メタアクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファン
等、好ましくは、ガラス、PET、PC、PMMAが挙
げられる。
【0026】透明基板2の厚さは得られる表示パネルの
用途による要求特性(例えば、強度、軽量性)等によっ
て適宜決定されるが、通常の場合、0.1〜10mmの
範囲とされる。
【0027】この透明基板2の表面側の板面には反射防
止膜6が形成されている。この透明基板2の表面側に形
成される反射防止膜6としては、高屈折率透明膜と低屈
折率透明膜との積層膜、例えば、次のような積層構造の
積層膜が挙げられる。
【0028】(a) 高屈折率透明膜と低屈折率透明膜
を1層ずつ合計2層に積層したもの (b) 高屈折率透明膜と低屈折率透明膜を2層ずつ交
互に合計4層積層したもの (c) 中屈折率透明膜/高屈折率透明膜/低屈折率透
明膜の順で1層ずつ、合計3層に積層したもの (d) 高屈折率透明膜/低屈折率透明膜の順で各層を
交互に3層ずつ、合計6層に積層したもの 高屈折率透明膜としては、ITO(スズインジウム酸化
物)又はZnO、AlをドープしたZnO、TiO2
SnO2 、ZrO等の屈折率1.8以上の薄膜、好まし
くは透明導電性の薄膜を形成することができる。また、
低屈折率透明膜としてはSiO2 、MgF2 、Al2
3 等の屈折率が1.6以下の低屈折率材料よりなる薄膜
を形成することができる。これらの膜厚は光の干渉で可
視光領域での反射率を下げるため、膜構成、膜種、中心
波長により異なってくるが4層構造の場合、透明基板側
の第1層(高屈折率透明膜)が5〜50nm、第2層
(低屈折率透明膜)が5〜50nm、第3層(高屈折率
透明膜)が50〜100nm、第4層(低屈折率透明
膜)が50〜150nm程度の膜厚で形成される。
【0029】また、このような反射防止膜6の上に更に
汚染防止膜を形成して、表面の耐汚染性を高めるように
しても良い。この場合、汚染防止膜としては、フッ素系
薄膜、シリコン系薄膜等よりなる膜厚1〜1000nm
程度の薄膜が好ましい。
【0030】透明基板2の表面側には、更に、シリコン
系材料等によるハードコート処理、或いはハードコート
層内に光散乱材料を練り込んだアンチグレア加工等を施
しても良い。
【0031】透明基板2の板面に導電印刷膜3を形成さ
せるには、次のような導電性インキ又は導電性ペースト
を用い、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法、静
電印刷法等により透明基板2の接着面側の板面に所定の
パターンで印刷すれば良い。 粒径100μm以下のカーボンブラック粒子、或い
は銅、アルミニウム、ニッケル等の金属又は合金の粒子
等の導電性材料の粒子を50〜90重量%濃度にPMM
A、ポリ酢酸ビニル、エポキシ樹脂等のバインダ樹脂に
分散させたもの。このインクは、トルエン、キシレン、
塩化メチレン、水等の溶媒に適当な濃度に希釈または分
散させて透明基板の板面に印刷により塗布し、その後必
要に応じ室温〜120℃で乾燥させ基板上に塗着させ
る。 上記と同様の導電性材料の粒子をバインダ樹脂で覆
った粒子。この塗材は静電印刷法により直接塗布し熱等
で固着させる。
【0032】このようにして形成される導電印刷膜3の
厚さは、薄過ぎると電磁波シールド性能が不足するので
好ましくなく、厚過ぎると得られる表示パネルの厚さに
影響を及ぼすことから、0.5〜100μm程度とする
のが好ましい。
【0033】このようなパターン印刷によれば、パター
ンの自由度が大きく、任意の線径、間隔及び開口形状の
導電印刷膜3を形成することができ、従って、モアレ現
象がなく、所望の電磁波シールド性と光透過性を有する
導電層を容易に形成することができる。
【0034】本発明において、導電印刷膜3のパターン
印刷の形状には特に制限はなく、例えば図3(a),
(b)に示すような四角形の開口部Mが形成された格子
状の導電印刷膜3A,3B、図3(c),(d),
(e),(f)に示すような円形、六角形、三角形又は
楕円形の開口部Mが形成されたパンチングメタル状の導
電印刷膜3C,3D,3E,3F等が挙げられる。ま
た、このように開口部Mが規則的に並んだものの他、ラ
ンダムパターンとしてモアレ現象を防止することもでき
る。
【0035】電磁波シールド性と光透過性とを共に確保
するために、この導電印刷膜の投影面における開口部分
の面積割合(以下「開口率」と称す。)は、20〜90
%であることが好ましい。
【0036】なお、光透過性の向上のために、この開口
率を大きくした場合、透明基板2又はPDP本体20の
前面板、或いは熱線カットフィルム5に透明導電膜を形
成して金属箔3による電磁波シールド性の不足分を補う
ようにしても良い。
【0037】熱線カットフィルム5としては、ベースフ
ィルム上に酸化亜鉛や銀薄膜等の熱線カットコートを施
したものを用いることができ、このベースフィルムとし
ては、好ましくは、PET、PC、PMMA等よりなる
フィルムを用いることができる。このフィルムは、得ら
れる表示パネルの厚さを過度に厚くすることなく、取り
扱い性、耐久性を確保する上で10μm〜20mm程度
とするのが好ましい。またこのベースフィルム上に形成
される熱線カットコートの膜厚は、通常の場合、500
〜5000Å程度である。
【0038】本発明において、パターン印刷により導電
印刷膜3を形成した透明基板2,熱線カットフィルム5
及びPDP本体20を接着する接着樹脂としては、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸メチ
ル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、
エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、金属イオン架
橋エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、部分鹸化エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、カルボキシル化エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル−
無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−(メ
タ)アクリレート共重合体等のエチレン系共重合体が挙
げられる(なお、「(メタ)アクリル」は「アクリル又
はメタクリル」を示す。)。
【0039】本発明においては、この接着樹脂として透
明で弾性のあるものを用いるのが好ましく、このような
透明接着剤樹脂としては、通常、合せガラス用接着剤と
して用いられているものが挙げられ、特に、性能面で最
もバランスがとれ、使い易いのはエチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)である。また、耐衝撃性、耐貫通
性、接着性、透明性等の点から自動車用合せガラスで用
いられているPVB樹脂も好適である。
【0040】EVAとしては酢酸ビニル含有量が5〜5
0重量%、好ましくは15〜40重量%のものが使用さ
れる。酢酸ビニル含有量が5重量%より少ないと耐候性
及び透明性に問題があり、また40重量%を超すと機械
的性質が著しく低下する上に、成膜が困難となり、フィ
ルム相互のブロッキングが生ずる。
【0041】架橋剤としては加熱架橋する場合は、有機
過酸化物が適当であり、シート加工温度、架橋温度、貯
蔵安定性等を考慮して選ばれる。使用可能な過酸化物と
しては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ
ハイドロパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3;ジーt−ブ
チルパーオキサイド;t−ブチルクミルパーオキサイ
ド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン;ジクミルパーオキサイド;α,α’−
ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン;
n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バ
レレート;2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタ
ン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキ
サン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン;t−ブチルパーオ
キシベンゾエート;ベンゾイルパーオキサイド;第3ブ
チルパーオキシアセテート;2,5−ジメチル−2,5
−ビス(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン−3;1,1
−ビス(第3ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン;1,1−ビス(第3ブチルパーオ
キシ)シクロヘキサン;メチルエチルケトンパーオキサ
イド;2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオ
キシベンゾエート;第3ブチルハイドロパーオキサイ
ド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;p−クロル
ベンゾイルパーオキサイド;第3ブチルパーオキシイソ
ブチレート;ヒドロキシヘプチルパーオキサイド;クロ
ルヘキサノンパーオキサイドなどが挙げられる。これら
の過酸化物は1種を単独で又は2種以上を混合して、通
常EVA100重量部に対して、5重量部以下、好まし
くは0.5〜5.0重量部の割合で使用される。
【0042】有機過酸化物は通常EVAに対し押出機、
ロールミル等で混練されるが、有機溶媒、可塑剤、ビニ
ルモノマー等に溶解し、EVAのフィルムに含浸法によ
り添加しても良い。
【0043】なお、EVAの物性(機械的強度、光学的
特性、接着性、耐候性、耐白化性、架橋速度など)改良
のために、各種アクリロキシ基又はメタクリロキシ基及
びアリル基含有化合物を添加することができる。この目
的で用いられる化合物としてはアクリル酸又はメタクリ
ル酸誘導体、例えばそのエステル及びアミドが最も一般
的であり、エステル残基としてはメチル、エチル、ドデ
シル、ステアリル、ラウリル等のアルキル基の他、シク
ロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチ
ル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピ
ル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙
げられる。また、エチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールと
のエステルを用いることもできる。アミドとしてはダイ
アセトンアクリルアミドが代表的である。
【0044】より具体的には、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、グリセリン等のアクリル又
はメタクリル酸エステル等の多官能エステルや、トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタ
ル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジア
リル等のアリル基含有化合物が挙げられ、これらは1種
を単独で或いは2種以上を混合して、通常EVA100
重量部に対して0.1〜2重量部、好ましくは0.5〜
5重量部用いられる。
【0045】EVAを光により架橋する場合、上記過酸
化物の代りに光増感剤が通常EVA100重量部に対し
て5重量部以下、好ましくは0.1〜3.0重量部使用
される。
【0046】この場合、使用可能な光増感剤としては、
例えばベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソ
プロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ジ
ベンジル、5−ニトロアセナフテン、ヘキサクロロシク
ロペンタジエン、p−ニトロジフェニル、p−ニトロア
ニリン、2,4,6−トリニトロアニリン、1,2−ベ
ンズアントラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−
1,9−ベンズアンスロンなどが挙げられ、これらは1
種を単独で或いは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0047】また、この場合、接着促進剤としてシラン
カップリング剤が併用される。このシランカップリング
剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニル
トリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N
−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシランなどが挙げられる。
【0048】これらのシランカップリング剤は通常EV
A100重量部に対して0.001〜10重量部、好ま
しくは0.001〜5重量部の割合で1種又は2種以上
が混合使用される。
【0049】一方、PVB樹脂は、ポリビニルアセター
ル単位が70〜95重量%、ポリ酢酸ビニル単位が1〜
15重量%で、平均重合度が200〜3000、好まし
くは300〜2500であるものが好ましく、PVB樹
脂は可塑剤を含む樹脂組成物として使用される。
【0050】PVB樹脂組成物の可塑剤としては、一塩
基酸エステル、多塩基酸エステル等の有機系可塑剤や燐
酸系可塑剤が挙げられる。
【0051】一塩基酸エステルとしては、酪酸、イソ酪
酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、ヘプタン酸、n−オ
クチル酸、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸(n−
ノニル酸)、デシル酸等の有機酸とトリエチレングリコ
ールとの反応によって得られるエステルが好ましく、よ
り好ましくは、トリエチレン−ジ−2−エチルブチレー
ト、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエ
ート、トリエチレングリコール−ジ−カプロネート、ト
リエチレングリコール−ジ−n−オクトエート等であ
る。なお、上記有機酸とテトラエチレングリコール又は
トリプロピレングリコールとのエステルも使用可能であ
る。
【0052】多塩基酸エステル系可塑剤としては、例え
ば、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸
と炭素数4〜8の直鎖状又は分岐状アルコールとのエス
テルが好ましく、より好ましくは、ジブチルセバケー
ト、ジオクチルアゼレート、ジブチルカルビトールアジ
ペート等が挙げられる。
【0053】燐酸系可塑剤としては、トリブトキシエチ
ルフォスフェート、イソデシルフェニルフォスフェー
ト、トリイソプロピルフォスフェート等が挙げられる。
【0054】PVB樹脂組成物において、可塑剤の量が
少ないと製膜性が低下し、多いと耐熱時の耐久性等が損
なわれるため、ポリビニルブチラール樹脂100重量部
に対して可塑剤を5〜50重量部、好ましくは10〜4
0重量部とする。
【0055】本発明に係る接着用中間膜の樹脂組成物
は、更に劣化防止のために、安定剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、赤外線吸収剤、老化防止剤、塗料加工助材、
着色剤等を少量含んでいてもよく、また、場合によって
はカーボンブラック、疎水性シリカ、炭酸カルシウム等
の充填剤を少量含んでも良い。
【0056】また、接着性改良の手段として、シート化
された接着用中間膜面へのコロナ放電処理、低温プラズ
マ処理、電子線照射、紫外光照射などの手段も有効であ
る。
【0057】本発明に係る接着用中間膜は、例えば、E
VA又はPVBと上述の添加剤とを混合し、押出機、ロ
ール等で混練した後、カレンダー、ロール、Tダイ押
出、インフレーション等の成膜法により所定の形状にシ
ート成形することにより製造される。成膜に際してはブ
ロッキング防止、透明基板又はPDP本体の前面板との
圧着時の脱気を容易にするためエンボスが付与される。
【0058】図1に示す表示パネル1は、例えば、上記
の如くシート成形された接着用の中間膜4A,4Bを用
い、この接着用中間膜4A,4Bの間に熱線カットフィ
ルム5を挟んだものを、予め、パターン印刷して導電印
刷膜3を形成した透明基板2とPDP本体20との間に
介在させ、減圧、加温下に脱気して予備圧着した後、加
熱又は光照射により接着層を硬化させて一体化すること
により容易に製造することができる。
【0059】なお、接着用中間膜4A,4Bは、接着層
の厚さが過度に厚くなることがないように1μm〜1m
m厚さに成形される。
【0060】透明基板2,熱線カットフィルム5及びP
DP本体20を一体化した後は、導電性粘着テープ7を
積層体の周囲に周回させて留め付け、用いた導電性粘着
テープ7の硬化方法等に従って加熱圧着するなどして接
着固定する。
【0061】なお、導電性粘着テープ7と導電印刷膜3
との導通を確保するために、導電印刷膜3が形成された
透明基板2の周縁に、該周縁からはみ出るように導電性
テープ等を張り付け、この導電性テープを導電性粘着テ
ープ7で積層体の側部に張り付けるようにするなどし
て、導通部を形成するのが好ましい。
【0062】このようにして導電性粘着テープ7を取り
付けた表示パネル1は、筐体に単にはめ込むのみで極め
て簡便かつ容易に筐体に組み込むことができ、同時に、
導電性粘着テープ7を介してパターン印刷された導電印
刷膜3と筐体との良好な導通をその外周方向に均一にと
ることができる。このため、良好な電磁波シールド効果
が得られる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の表示パネル
によれば、PDPに導電層が形成された透明基板を一体
化させることにより表示パネル自体に電磁波シールド性
等の機能を付与し、表示パネルの軽量、薄肉化、部品数
の低減による生産性の向上及びコストの低減を図ること
ができる。また、リモコンの誤作動を防止することがで
きる。
【0064】しかも、本発明では、電磁波シールド効果
を得るために、パターン印刷による導電印刷膜を形成し
た透明基板を用いるため、そのパターンエッチングの形
状を選択することにより、所望の電磁波シールド性と光
透過性を得ることができ、また、モアレ現象等を防止し
て鮮明な画像を得ることができる。
【0065】また、本発明の表示パネルは、予め導電印
刷膜を形成した透明基板を、PDP本体に接着一体化す
ることで容易に製造できる。
【0066】請求項2の表示パネルによれば、破損時の
破片の飛散を防止して、安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示パネルの実施の形態を示す模式的
な断面図である。
【図2】一般的なPDPの構成を示す一部切欠斜視図で
ある。
【図3】印刷パターンの実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 表示パネル 2 透明基板 3,3A,3B,3C,3D,3E,3F 導電印刷膜 4A,4B 中間膜 5 熱線カットフィルム 6 反射防止膜 7 導電性粘着テープ 7A 金属箔 7B 粘着層 20 PDP本体 21 前面板 22 背面板 23 隔壁 24 表示セル 25 補助セル 26 陰極 27 表示陽極 28 補助陽極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマディスプレイパネル本体と、該
    プラズマディスプレイパネル本体の前面に透明接着剤に
    より接着された透明基板とを備えてなる表示パネルであ
    って、 該透明基板の接着面側に、導電性塗材をパターン印刷し
    てなる導電層が形成されていることを特徴とする表示パ
    ネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該透明接着剤は透明
    弾性接着剤であることを特徴とする表示パネル。
JP27877397A 1997-10-13 1997-10-13 表示パネル Pending JPH11119669A (ja)

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JP27877397A JPH11119669A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 表示パネル
US09/166,540 US6255778B1 (en) 1997-10-13 1998-10-05 Plasma display panel having electromagnetic wave shielding material attached to front surface of display
DE69836366T DE69836366T2 (de) 1997-10-13 1998-10-09 Plasmaanzeigetafel mit leitendem maschenförmigen Element, geklebt auf die Vorderseite der Tafel mit transparentem elastischen Klebemittel
EP98308251A EP0908920B1 (en) 1997-10-13 1998-10-09 Plasma display panel with conductive mesh member bonded to front surface of panel by transparent elastic adhesive
EP03078514A EP1398812A3 (en) 1997-10-13 1998-10-09 Display panel

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7005794B2 (en) 2002-02-25 2006-02-28 Asahi Glass Company, Limited Impact-resistant film for flat display panel, and flat display panel
JP2008185935A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Seiko Instruments Inc 表示装置

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