JPH11118661A - 振動特性解析装置 - Google Patents

振動特性解析装置

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JPH11118661A
JPH11118661A JP9287161A JP28716197A JPH11118661A JP H11118661 A JPH11118661 A JP H11118661A JP 9287161 A JP9287161 A JP 9287161A JP 28716197 A JP28716197 A JP 28716197A JP H11118661 A JPH11118661 A JP H11118661A
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JP
Japan
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frequency response
equation
load cell
response function
function
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JP9287161A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Iwahara
光男 岩原
Akio Nagamatsu
昭男 長松
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周波数応答関数データと該周波数応答関数の理
論値との重み付き残差二乗和を最小とする最小二乗法に
よりモード特性パラメータを計算することにより該被試
験物のモード特性を同定する演算装置が、該周波数応答
関数の選択された固有モードに対応する虚数部の極性に
+1又は−1をそれぞれ乗じて正極性にした周波数応答
関数を重ね合わせることにより該固有モードに対応する
周波数応答関数をそれぞれ求め、該周波数応答関数の数
を該固有モードの数に縮小する振動特性解析装置におい
て、周波数応答関数の縮小に対応できる重み関数を理論
的に導出する。 【解決手段】多数の該周波数応答関数を同時に考慮した
重み関数を求めて該残差二乗和に適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は振動特性解析装置に
関し、特にエンジンブロック等の被試験物を加振するこ
とにより応答を得てその応答関数から被試験物のモード
特性を同定する振動特性解析装置に関するものである。
【0001】実際の機械構造物の動特性を解析するため
には、該構造物を加振試験することにより得られた振動
応答特性から該構造物の動特性を同定する必要がある
が、この場合、振動現象を直接表現するパラメータであ
り、現象を直接理解し易く、収束性が良好なモード特性
(固有振動数、モード減衰比、固有モード形状などのモ
ーダルパラメータ)を同定する手法が現在では主流とな
っている。
【0002】
【従来の技術】図1は従来より知られている振動特性解
析装置の構成を概略的に示したもので、まず被試験物1
とこの被試験物1を加振するためのインパルスハンマー
2とを用意する。
【0003】そして、ハンマー2には力検出用ロードセ
ル3を取り付け、また該被試験物1の任意の場所に該ハ
ンマー2の加振による振動応答の3次元(x,y,z)
方向加速度を検出するための加速度センサ4を取り付け
る。
【0004】そして、加速度センサ4の出力信号とロー
ドセル3の出力信号とを演算装置5に与えてFFT処理
を行い周波数応答関数(以下、FRF(コンプライアン
ス)と略称することがある)データを求めモード特性を
計算して出力する構成を有している。
【0005】この場合、加振実験は通常、ハンマー2に
よる被試験物1の加振場所を固定して行い、加速度セン
サ4は逐次移動させて複数の応答関数を演算装置5に与
えるようにする。なお、被試験物1は柔らかいバネ(図
示せず)等により固定されている。
【0006】このような振動特性解析装置の演算装置
(実験モード解析装置)5のアルゴリズムとしては今ま
で多くの手法が提案されているが、この中で周波数領域
における『偏分反復法』は精度の良さで現在広く使用さ
れている。
【0007】しかし、上記の改良反復法には次の2つの
欠点がある。 特に応答関数が複数の場合、求めるパラメータ{γ}
も応答関数の増加に応じて増加するため、パラメータ
{γ}を修正する修正ベクトル{Δγ}を求める式の中
の逆行列の計算時間が急増してしまう。 変数が増加するため反復計算が収束し難く発散し易く
なり、途中で計算不能になることがある。
【0008】そこで本発明者は特開平8−5450号公
報において、発散し易く計算時間がかかるというアルゴ
リズムの本質に関わる問題点の改良を実現することを目
的として、演算装置5が、実測データとモード特性パラ
メータによる理論値との残差が最小になるまで該パラメ
ータを繰り返し変えて行く偏分反復法を線形項と非線形
項とに分けて計算すると共に該線形項及び非線形項が変
化しても該残差が発散しない条件を設けることにより該
モード特性を同定することを提案している。
【0009】この改良型偏分反復法について以下に簡潔
に説明する。求めるモード特性を{γ}で表す。周波数
点ω=ωi における周波数応答関数FRFの理論式をf
i 、対応する実験データをyi で表す。同時に参照する
FRFの数をm、周波数点の数をNで表すと、FRFは
複素数なので全データ数は2Nmとなる。
【0010】yi に混入している誤差の分布が正規分布
とすると、最も確からしいモード特性は,次式の重み付
き残差二乗和Sを最小にする{γ}である。
【0011】
【数1】
【0012】ここで、重み係数Wiは、yi の確率密度
分布を表す式における母分散の逆数(1/σ2)に比例
することが知られている。
【0013】全変数{γ}を線形項{α}(元数u)と
非線形項{β}(元数v)に分ける。{α}を消去する
考え方を示す。全変数空間のうちで{β}のみを変数と
して、次式が成立する領域を探索する。
【0014】
【数2】
【0015】式(2)が成立する{α}の極小領域内に
おいて、FRFの理論式fi({α},{β})の変数
{α}を{β}で表したものをHiとすれば、次式のよ
うになる。
【0016】
【数3】
【0017】ここで、式(1)より次式が得られる。
【0018】
【数4】
【0019】式(3)の微分係数が決まれば、次式の線
形近似による最小二乗法で修正ベクトル{Δβ}を求め
ることができる。
【0020】
【数5】 [C]T[W][C]{Δβ}=[C]T[W]{yi−fi} ・・・式(5) [C]:∂Hi/∂βkをik要素とする行列 [W]:Wiを対角成分とする対角行列
【0021】式(5)における行列[C]はヤコビアン
行列と呼ばれている。このヤコビアン行列[C]の大き
さはv×2Nmであり、FRFの数mと共に増加する。
【0022】ここで、近年、多チャンネルデータ処理装
置や多軸速度センサの発達に伴いこの演算装置4は、短
時間で多数の周波数応答関数(FRF)を実験で得るこ
とが可能となった。
【0023】例えば図1では、3軸の加速度センサ4か
らのX,Y,Zの3チャンネルの情報及び加振入力を検
出する力検出用ロードセル3の1チャンネルの情報から
3個のFRFを同時に得ることができる。測定時間等を
短縮するために加速度センサ4を複数並列に設けると、
その増加分だけチャンネルが増える。
【0024】このFRFは、図16に示すように、縦軸
を周波数、横軸を各測定ポイント(点1,点2・・・)
の軸データX,Y,Zを順次並べた2N行m列の行列と
して扱うことができ、例えば1データに4バイトのメモ
リ容量が割り当てられる。
【0025】しかし、参照される周波数応答関数の数m
の増加に伴い、これらの情報は増加するので、計算機の
限られた計算速度及びメモリ容量や従来の演算手法で
は、迅速な結果を得ることが困難となりつつある。
【0026】この問題を解消するためには、同時に処理
すべきデータはFRF行列として与えられるので、この
行列を縮小すればよい。
【0027】このFRF行列を縮小する方法としては、
従来より特異値分解法が提案されている。
【0028】この特異値分解法において、実験で得られ
たFRF行列[P](2N行m列)を特異値分解を利用
して縮小するときの手順を図17(1)〜(4)により
説明する。
【0029】行列[B](m行m列)を次式で計算す
る(同図(1))。
【0030】
【数6】 [B]=[P]T[P] ・・・式(6) [P]T:行列[P]の転置行列
【0031】行列[B]の固有値λと固有ベクトル
{x}を求める(同図(2))。固有値λと固有ベク
トル{x}の組を、固有値λの大きい順に並べる。そし
て、固有値λが他と比較して小さいものを省略する。行
列[B]の固有値はm個求まるが、ここで、モード数n
個の固有値と固有ベクトル{xi}の組に縮小する(同
図(3))。
【0032】n個の固有ベクトル{xi}から次式で
n個に縮小されたFRFベクトル{Pi}を計算する
(同図(4))。
【0033】
【数7】 {Pi}=[P]{xi} i=1〜n ・・・式(7)
【0034】従って、この方法は式(6),(7)と
の固有値、固有ベクトルの計算に時間がかかる。また式
(6),(7)を計算するために行列[P](2N行m
列)と行列[B](m行m列)を記憶する必要がある。
【0035】また、固有値を演算し、その固有値及び固
有ベクトルの大きい順に並べ、その中で係数の小さいも
のを切り捨ててモード数n個のデータに圧縮するので、
圧縮情報は物理的な意味が不明であった。
【0036】そこで、本発明者は特願平8−68251
号公報において、被試験物を加振するためのインパルス
ハンマーに取り付けられた力検出用ロードセルと、該被
試験物の任意の場所に取り付けられて該被試験物の該イ
ンパルスハンマーに起因する加振応答を測定する加速度
センサと、該ロードセルの出力信号及び該センサの出力
信号とを受けて周波数応答関数データを求め、該周波数
応答関数データと該周波数応答関数の理論値の重み付き
残差二乗和を最小とする最小二乗法によりモード特性パ
ラメータを計算することにより該被試験物のモード特性
を同定する演算装置と、を備えた振動特性解析装置にお
いて、特異値分解法に代え、正確に情報を圧縮すること
を目的として、該演算装置が、該周波数応答関数の選択
された固有モードに対応する虚数部の極性に+1又は−
1をそれぞれ乗じて正極性にした周波数応答関数を重ね
合わせることにより該固有モードに対応する周波数応答
関数をそれぞれ求め、該周波数応答関数の数を該固有モ
ードの数に縮小することを提案した。
【0037】以下に、この方法の物理的な意味を説明す
る。まず、各点のFRFを列ベクトルとして並べたFR
F行列[P]を次式で縮小する。
【0038】
【数8】 [Q]=[P][K] ・・・式(8) ただし、[P];実験で得られたFRF行列 2N行m
列 [Q];縮小されたFRF行列 2N行n列 [K];縮小のための行列 m行n列 n ;採用固有モード数(5〜10)(m>n)
【0039】行列[K]の作り方は、まず行列[P]
(2N行m列)のうち各固有モードの共振峰に対応する
虚数部分だけを取り出して行方向に並べた行列を作成す
る。次にこの行列の各成分の正負符号は同じで大きさだ
けを1に変える(図2(1)参照)。
【0040】このようにして作成した行列[K]Tを転
置して行列[K]を作成する(同図(2))。
【0041】それから、式(8)によりFRF行列
[P]と行列[K]に基づいて縮小されたFRF行列
[Q]を作成する(同図(3))。
【0042】式(8)の計算は、ある固有モードの共振
峰付近の虚数部分の符号が同一になるように全FRFを
重ね合わせることになる。
【0043】この意味は、FRF行列を測定する時の加
振点を応答点(測定点)として、ある固有モードが最も
励起される様に各点の力の方向を調整して、同時に衝撃
加振する時のFRFを測定することに対応する。従っ
て、固有モードの数に等しい数のFRFに、元のFRF
行列を縮小できる。
【0044】実際に、あるモードが最も励起される様に
各点を正しく加振することは大変困難である。しかし、
各点毎の打撃試験等でFRFを多数収得しておけば、式
(8)を用いて同時衝撃加振に相当する測定結果を容易
に得ることができる。
【0045】式(8)の処理は各FRFに−1または+
1を掛けて加算することである。加算係数の絶対値が1
なので、加算後のFRFにおいては不規則雑音は相殺さ
れて減少する。
【0046】いかにFRFの数が多くても、式(8)に
より、抽出する固有モードの数と同一の本数にFRFを
縮小できる。そのための計算時間と記憶容量は特異値分
解、または主成分分析による方法よりはるかに少ない。
また全FRFを加算しているため、不規則雑音は相殺さ
れ、データのばらつきが低減される。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】このように本発明者
は、多数の周波数応答関数(FRF)を同時に用いてモ
ード特性を同定する多点参照を効率よく行うために、入
力データの元の情報を保持したままでFRFを縮小する
改良された方法を提案したが、統計学的に最も確からし
いモード特性を同定する最尤推定法を実行するために
は、上記の式(1)に示す如く、曲線適合における重み
関数として分散の逆数を用いる必要がある。
【0048】FRFを縮小しない場合には、元のFRF
をそのまま用いることにより、各FRF毎に分散を求め
ればよかったが、FRFを縮小した入力データを用いる
場合には、この方法によって分散を求めることはできな
いから、重み関数を求めることが出来ない。
【0049】そこで、上記の方法においては、経験的に
求めた値(例えば、FRFの振幅の逆数の平方を用いた
値)を重み関数としていたが、理論的な根拠に欠けるた
め、その正確性を保証することができなかった。
【0050】したがって、本発明は、被試験物を加振す
るためのインパルスハンマーに取り付けられた力検出用
ロードセルと、該被試験物の任意の場所に取り付けられ
て該被試験物の該インパルスハンマーに起因する加振応
答を測定する加速度センサと、該ロードセルの出力信号
及び該センサの出力信号とを受けて周波数応答関数デー
タを求め、該周波数応答関数データと該周波数応答関数
の理論値との重み付き残差二乗和を最小とする最小二乗
法によりモード特性パラメータを計算することにより該
被試験物のモード特性を同定する演算装置とを備え、該
演算装置が、該周波数応答関数の選択された固有モード
に対応する虚数部の極性に+1又は−1をそれぞれ乗じ
て正極性にした周波数応答関数を重ね合わせることによ
り該固有モードに対応する周波数応答関数をそれぞれ求
め、該周波数応答関数の数を該固有モードの数に縮小す
る振動特性解析装置において、周波数応答関数の縮小に
対応できる重み関数を理論的に導出することを目的とす
る。
【0051】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、重み関数行列を統計理論に従って導出
する。最尤推定法では、重み関数として応答の母分散の
逆数を用いる必要がある。有限回の実験では母分散を正
確に求めることはできないので、近似的に標本分散を用
いる。q回の反復実験によって求めたFRFを平均する
ことによって得られる平均化FRFの実部及び虚部は、
測定点をj、角振動数をωiとすると、次式のように表
される。
【0052】
【数9】
【数10】
【0053】入力に誤差が混入しない場合には、コヒー
レンス関数は次式で与えられる。
【0054】
【数11】
【0055】また標本分散の実部と虚部は次式で表され
る。
【0056】
【数12】
【数13】
【0057】理想的には、コヒーレンス関数と平均化F
RFから分散の実部と虚部を別々に導出できればよい
が、上記の情報量だけでは困難である。そこで、便宜的
に実部と虚部の重みを同一のものとすると、上記の式
(9)〜(13)より次式が導かれる。
【0058】
【数14】
【0059】したがって、式(14)の逆数として次の
重み関数が求められる。
【0060】
【数15】
【0061】次に多点参照の場合を述べる。実験で得ら
れるFRFデータには多数の誤差要因があると考えられ
る。それらが各々同程度の大きさで、かつ互いに独立に
寄与しているとすると、誤差は正規分布に従うことが知
られている。また、統計理論より、m本のFRFの標本
和は正規分布に従う。
【0062】上記の式(8)の計算では、各FRFの共
振峰に対応する点の虚部の符号が同一になるように加算
しているので、縮小化したFRFデータの分散は式(1
4)より次式が得られる。
【0063】
【数16】
【0064】よって、重み関数は次式のように導出でき
る。
【0065】
【数17】
【0066】したがって本発明に係る振動特性解析装置
における演算装置は、さらに、多数の該周波数応答関数
を同時に考慮した重み関数を求めて該残差二乗和に適用
したものであり、この重み関数を用いれば、最小二乗法
は最も確からしいモード特性を推定する最尤推定法と同
一になる。
【0067】
【発明の実施の形態】本発明に係る振動特性解析装置の
構成は上述した図1に示した従来例と同様のものを用い
ることができるが、従来例との差異は演算装置5におけ
る演算処理である。以下にこの演算処理について図3に
示したフローチャートに沿って説明する。
【0068】<パラメータの分割>複数の応答関数を同
時に考慮する時、その応答関数の数をm、同定する固有
モードの数を上記と同様にnとするとパラメータ{γ}
の数は2n+(2n+4)mである。そのパラメータ
{γ}のうち非線形項は2n、線形項は(2n+4)m
である。このパラメータ{γ}を次式のように線形項
{α}と非線形項{β}とに分割する。
【0069】
【数18】 {γ}T={{α}T,{β}T} {α}T={‥,Ur,Vr,‥,C,D,E,F,‥} {β}T={‥,σrdr,‥} ・・・式(18)
【0070】ここで、線形項{α}の中のUr,Vrは測
定点に対するr番目の留数の実部及び虚部を示し、1/
C,1/Dは注目していない固有モードの影響を剰余質
量として、1/E,1/Fは同様に剰余剛性として導入
したパラメータである。
【0071】また、非線形項{β}の中のσrは各ピー
ク(n個存在し得る山々)、つまり各モード特性におけ
る減衰率を示し、ωdrは各ピーク、つまり各モード特性
における減衰固有角振動数を示す。
【0072】なお、ハンマー2で被試験物1を加振した
ときの演算装置5へ与えられるモード特性の応答関数
(理論値)は振幅と位相を持つので、次式のように実部
R(ω)と虚部G1(ω)とから成る複素数で表される
理論モデルがよく知られている。
【0073】
【数19】
【0074】この減衰率σrと固有振動数ωdrは応答点
(加速度センサ4の取付位置)が変わっても変化しな
い。つまり非線形項のパラメータ{β}の数2nは応答
関数の数mが増加しても山の位置(周波数)が変わらな
いため不変であることが特徴となっており、これにより
応答関数の数の影響を受けないことが分かる。
【0075】そして、非線形項が求まれば線形項だけは
容易に求めることができる。
【0076】そこで非線形項だけを先ず求めることを工
夫する。このため、まず式(1)における重み係数Wi
を式(15)により計算するとともに非線形パラメータ
{β}としての減衰固有角振動数ωdrとモード減衰率σ
rの初期値が設定される(図3のステップS1)。
【0077】減衰の初期値はどの様な値でも収束するの
で、FRFの振幅を二乗和した関数のピークから減衰固
有角振動数の初期値だけを得てもよい。
【0078】そして、実験データである周波数応答関数
iを入力する(同ステップS2)。
【0079】次に、以下の計算負荷を減少させるため
に、式(8)を用いて入力した周波数応答関数FRFを
縮小する(同ステップS3)。縮小率はn(採用モード
数)/m(FRFの数)となる。
【0080】非線形項パラメータ{β}が初期設定され
れば、次式により線形項パラメータ{α}を1回の計算
で求めることができる(同ステップS4)。
【0081】
【数20】 {α}=([D]T[W][D])-1[D]T[W]{yi} ・・・式(20) ただし、Dij=∂fi/∂αj (i=1〜2p,j=1〜(2
n+4)m)
【0082】このようにして求めた線形項{α}と非線
形項{β}とを用いて式(1)により周波数応答関数F
RFの理論値fiを計算する(同ステップS5)。な
お、最初の非線形項の値はステップS1で初期設定され
た値である。
【0083】このようにして計算した応答関数の理論値
と実験値との残差二乗和Sを式(1)に従って計算する
(同ステップS6)。
【0084】そして、この残差二乗和Sが前回求めた値
より小さくなっているか否かを判定する(同ステップS
7)。なお、この場合の最初の残差二乗和Sは適当な値
を設定しておけばよい。
【0085】この結果、残差二乗和Sが前回の値より小
さくなっているときには残差二乗和Sはまだ最小値に達
していないことになるので、この残差二乗和Sを最小値
にするための次の非線形項パラメータ{β}を以下に述
べるとおり求める。
【0086】ここで、上記の式(5)は上述の如くFR
Fの数mと共に増加するので計算機の記憶容量と計算時
間の両方に対して大きな負荷となっており、このような
負荷を軽減するために、同式の計算方法を次のように改
良することができる。
【0087】式(5)を解く方法としては、(1)正規
方程式と呼ばれるv元v行の連立方程式として解く方法
と、(2)ヤコビアン行列[C]をハウスホールダ法等
により直交変換して解く方法とがこれまでに知られてお
り、一般には後者(2)の方が計算精度が良いと言われ
ている。
【0088】実際に計算してみると、倍精度におけるこ
の場合の計算では両者の計算結果は同一であった。しか
も計算時間と記憶容量に関しては正規方程式を解く前者
(1)の方が有利であった。
【0089】そこで本実施例では、正規方程式を用いて
計算方法を改良することに着目した。まず、式(5)の
正規方程式は次式のように書き直すことができる。
【0090】
【数21】 [G]{Δβ}={d} ・・・式(21)
【0091】式(21)における[G],{d}をヤコ
ビアン行列[C]から算出する際に、周波数応答関数の
理論式Hiの微分係数を、ニュートン法で使用する残差
二乗和Sの微分係数に変換する。
【0092】式(5)に式(3)を代入すると、式(2
1)の右辺は次式のようになる。
【0093】
【数22】
【0094】この式(22)を展開して整理すると次式
のようになる。
【0095】
【数23】
【0096】{α}は、繰り返し計算におけるある段階
において極小条件を満足するので、∂S/∂αs=0
(s=1〜u)が成立する。従って、次式が得られる。
【0097】
【数24】
【0098】次に、式(4)において2次微分項を省略
した量を次式で表すこととする。
【0099】
【数25】
【0100】式(21)の左辺の係数行列[G]の成分
jkは式(5)より次式のように求められる。
【0101】
【数26】
【0102】式(3)を式(26)に代入すれば、次式
が得られる。
【0103】
【数27】
【0104】式(27)の右辺=A+B+Cと表し、式
(1)と式(21)を代入して整理すれば、A,B,C
に関する次式がそれぞれ得られる。
【0105】
【数28】
【0106】
【数29】
【0107】
【数30】
【0108】ここで、{x}T,{a},{b}を次式
のように定義する。
【0109】
【数31】
【0110】式(30)に式(31)を代入すると次式
が成立する。
【0111】
【数32】
【0112】従って、式(28),(29),(32)
をGik=A+B+Cに代入すると次式が得られる。
【0113】
【数33】
【0114】今までは、式(3)の右辺第2項の行列
[F]-1の乗算回数が多く、計算時間に対する負担にな
っていた。しかも、この右辺第2項の計算をv×2Nm
回行っていた。
【0115】ところが、上記の式(33)においてはG
jkを計算するためにΣが除去されているので必要なこの
計算は3回でよく、[G]全体でも3v2回となる。
【0116】非線形項は全FRFの共通項であり、その
数vは通常周波数点Nや参照FRF数mと比べて小さい
ので、計算時間が短縮できる。また、今までは2Nm行
v列の行列[C]をそのまま記憶していたが、v行v列
の[G]とv行の{d}を記憶すればよくなり、必要な
記憶容量が減少する。
【0117】即ち、式(33)を計算するためには、S
とS’のαsとβkに関する微分係数を計算すればよいこ
とになる。
【0118】このように、式(24)を用いてdkを計
算し、式(4),(25)を用いてSとS’のαとβに
関する微分係数を計算する。そして、Gjkを計算する
(同ステップS8)。
【0119】以上の結果を式(21)に代入して修正ベ
クトル{Δβ}を計算で求める(同ステップS9)。
【0120】<側面制約の設定>以上で非線形項の修正
ベクトル{Δβ}が求まったが、このまま使用すると発
散する場合があるので、更に側面制約を設定する。
【0121】発散防止の側面制約としては修正ベクトル
に縮小因子をかけてその方向は同じ大きさを縮小する方
法があるが、この場合、モードが異なれば非線形項相互
の影響は少なくなるので、非線形項各々に次式の制約を
設定する。
【0122】
【数34】 |△ωdr/ωdr|≦ K1 |△σr /σr |≦ K2 , σr >0 ・・・式(34)
【0123】{Δβ}がこの条件に合っていない場合は
式(25)により修正する(同ステップS11)。
【0124】このようにして求められた修正ベクトル
{Δβ}と前回の非線形項パラメータ{β}(最初は初
期値)とを加算して今回の新しい非線形項パラメータ
{β*}を計算する(同ステップS12)。
【0125】
【数35】 {β*}={β}+{Δβ} ・・・式(35)
【0126】このようにして求めた新しい非線形項パラ
メータ{β*}を用いて上記のステップS4以降を繰り
返し実行する。この繰り返しループのステップS6で計
算した残差二乗和Sが前回の値より小さくなっていない
ときには、このSが最小値に達したことになるので、
{β}の計算ループから出る(同ステップS7の“N
o”)。
【0127】そして、再度縮小しないFRFを入力して
(同ステップS13)、このFRFと既に決定された
{β}を式(19)に代入して線形項{α}を計算する
(同ステップS14)。
【0128】この過程は線形最小二乗法が適用できるた
め繰り返し計算は不要である。
【0129】そして、最適なモード特性を示す{α}と
{β}を出力する(同ステップS15)。
【0130】〔モデルデータによる検証〕ここで、本発
明に係る振動特性解析装置をモデルデータにより以下に
検証する。
【0131】図4の一端を固定した10自由度モデルに
おける各質点の質量と各質点間のバネ剛性の値を表1の
ように与える。比例粘性減衰を仮定し、減衰係数ci
質量mi、バネ剛性kiの間に以下の関係があるとする。
【0132】
【表1】
【0133】
【数36】 ci=αmi+βki (α=0.15,β=3.0×10-6) ・・・式(36) 対象とする周波数域および周波数分解能Δfは、0.1〜6
40.1(Hz),Δf=0.1(Hz) とする。
【0134】この周波数領域には1次から6次までの固
有モードが存在する。加振点を質点1、応答点を質点1
から質点10とする場合の10個のFRFをシミュレー
ションで求め、多点参照の入力データとする。
【0135】図5〜図10は、質点1の自己FRFにお
ける同定結果を示している。まず、入力(加振力)には
雑音を入れず、応答に4%の正規分布雑音を混入させた
場合の同定を行ったときの入力データの位相と振幅とコ
ヒーレンス関数をそれぞれ図5(1)〜(3)に示す。
また、図6(1)及び(2)には、図5の入力データを
用いて従来より重み関数として一般的に用いられている
例えばFRFの振幅の逆数の平方により同定した結果と
真値を位相とともに示す。図7(1)及び(2)には、
図5の入力データを用いて本発明による式(15)の重
み関数によって同定した結果と真値を位相とともに示
す。
【0136】図6と図7を比較すると、入力データに雑
音を含まない時は両手法とも真値と同定結果の値とがほ
ぼ一致しており、真値を同定できることが分かる。
【0137】次に、加振力と応答のそれぞれに2%と4
%の正規分布に従った雑音を混入させて同定を行う。図
8(1)〜(3)には、同定に使用する入力データの位
相と振幅とコヒーレンス関数を示す。図9(1)及び
(2)には、図8の入力データを用い従来の重み関数に
より行った同定を行ったときの結果と真値を位相ととも
に示す。図10(1)及び(2)には、図8の入力デー
タを用い本発明による重み関数で同定を行ったときの結
果と真値を位相とともに示す。
【0138】図9と図10を比較すると、後者の本発明
による重み関数によって同定を行った場合には同定結果
と真値とがほぼ一致しているのに対し、前者の場合には
大きな差異が認められる。したがって、本発明の同定精
度の方が従来の重み関数を用いた方より明らかに優れて
いることが分かる。
【0139】このように、従来の重み関数による同定で
は、入力に雑音を含まない場合には同定精度は良いが、
入力に混入する雑音が大きくなるに従って同定精度は低
下する。それに対し、本発明による重み関数による同定
は全周波数応答関数より重み関数を求めているので偶然
誤差が相殺され、入力に雑音が混入していても同定精度
は良い。
【0140】〔簡略化ベアリングビームの同定結果〕図
11に示す軟鋼製角棒を対象に振動試験を行う。周波数
応答関数の振幅の逆数の平方を用いる従来の重み関数
と、式(15)に示した本発明による重み関数を用いて
同定を行い、両結果を比較する。
【0141】ただし、ここでは、3番の点をy方向に加
振し、応答は1番から14番までを採用する。
【0142】図12には、3番点の自己応答の入力デー
タの位相(同図(1))と、従来法及び本発明の振幅
(同図(2))を示す。図示の如く、従来法に比べて本
発明による同定結果の方が精度が良いことが分かる。
【0143】また、図13〜図15には、それぞれ、1
次固有モード(Z方向の曲げ1次)と、3次固有モード
(Z方向の曲げ3次)と、5次固有モード(Z方向の曲
げ3次)のモード形状の同定結果が示されている。
【0144】図13及び図14では、両重み関数による
同定結果は共に真のモード形状を同定できているが、図
15では従来の重み関数に比べ、本発明による重み関数
で同定した結果の方が3次の対称モード形(中心位置は
391mm)に近いことから真値に近いと考えられる。
【0145】これは本発明の手法が全FRFとコヒーレ
ンス関数より重み関数を求めているため、入力データに
含まれる雑音の影響が相殺され、全固有モードで精度の
良い同定結果が得られたと考えられる。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る振動特
性解析装置によれば、周波数応答関数データと該周波数
応答関数の理論値との重み付き残差二乗和を最小とする
最小二乗法によりモード特性パラメータを計算すること
により該被試験物のモード特性を同定する演算装置が、
該周波数応答関数の選択された固有モードに対応する虚
数部の極性に+1又は−1をそれぞれ乗じて正極性にし
た周波数応答関数を重ね合わせることにより該固有モー
ドに対応する周波数応答関数をそれぞれ求め、該周波数
応答関数の数を該固有モードの数に縮小するとともに、
多数の該周波数応答関数を同時に考慮した重み関数を求
めて該残差二乗和に適用するように構成したので、入力
に雑音が混入しても、従来の重み関数に比べ、同定精度
が向上する。
【0147】また、本発明による重み関数は全周波数応
答関数で共通であるため、多点参照において入力データ
が増加する場合に、計算機の記憶容量に対する負荷を小
さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明及び従来例に共通な振動特性解析装置を
示したブロック図である。
【図2】本発明に係る振動特性解析装置で用いられるF
RF(周波数応答関数)行列のデータ縮小を説明する図
である。
【図3】本発明に係る振動特性解析装置における演算装
置に格納され且つ実行される演算アルゴリズムを示した
フローチャート図である。
【図4】一端を固定した10自由度モデルを示した図で
ある。
【図5】同定のために用いる入力FRFデータ(その
1:入力雑音を含まず応答に4%の正規分布雑音を混入
させたもの)の位相、振幅、及びコヒーレンス関数を示
したグラフ図である。
【図6】図5に示した入力データ(その1)に対して従
来の重み関数を用いて同定したときの位相と振幅を示し
たグラフ図である。
【図7】図5に示した入力データ(その1)に対して本
発明の重み関数を用いて同定したときの位相と振幅を示
したグラフ図である。
【図8】同定のために用いる入力FRFデータ(その
2:入力と応答にそれぞれ2%及び4%の正規分布雑音
を混入させたもの)の位相、振幅、及びコヒーレンス関
数を示したグラフ図である。
【図9】図8に示した入力データ(その2)に対して従
来の重み関数を用いて同定したときの位相と振幅を示し
たグラフ図である。
【図10】図8に示した入力データ(その2)に対して
本発明の重み関数を用いて同定したときの位相と振幅を
示したグラフ図である。
【図11】ベアリングビームを模擬した振動試験対象の
軟鋼製角棒を示した図である。
【図12】図11の角棒における3番点の自己応答の入
力データの位相及び振幅を示したグラフ図である。
【図13】図11の角棒を加振した時の1次固有モード
(Y方向の曲げ1次)のモード形状の同定結果を示した
グラフ図である。
【図14】図11の角棒を加振した時の2次固有モード
(Y方向の曲げ2次)のモード形状の同定結果を示した
グラフ図である。
【図15】図11の角棒を加振した時の3次固有モード
(Y方向の曲げ3次)のモード形状の同定結果を示した
グラフ図である。
【図16】FRF行列の例を示した図である。
【図17】従来の特異分解法によるデータ縮小例を示し
た図である。
【符号の説明】
1 被試験物 2 インパルスハンマー 3 ロードセル 4 加速度センサ 5 演算装置 図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被試験物を加振するためのインパルスハン
    マーに取り付けられた力検出用ロードセルと、該被試験
    物の任意の場所に取り付けられて該被試験物の該インパ
    ルスハンマーに起因する加振応答を測定する加速度セン
    サと、該ロードセルの出力信号及び該センサの出力信号
    とを受けて周波数応答関数データを求め、該周波数応答
    関数データと該周波数応答関数の理論値との重み付き残
    差二乗和を最小とする最小二乗法によりモード特性パラ
    メータを計算することにより該被試験物のモード特性を
    同定する演算装置とを備え、該演算装置が、該周波数応
    答関数の選択された固有モードに対応する虚数部の極性
    に+1又は−1をそれぞれ乗じて正極性にした周波数応
    答関数を重ね合わせることにより該固有モードに対応す
    る周波数応答関数をそれぞれ求め、該周波数応答関数の
    数を該固有モードの数に縮小する振動特性解析装置にお
    いて、 該演算装置が、さらに、多数の該周波数応答関数を同時
    に考慮した重み関数を求めて該残差二乗和に適用するこ
    とを特徴とした振動特性解析装置。
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