JPH11117163A - 耐熱性不織布及びその製造方法 - Google Patents

耐熱性不織布及びその製造方法

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JPH11117163A
JPH11117163A JP9281578A JP28157897A JPH11117163A JP H11117163 A JPH11117163 A JP H11117163A JP 9281578 A JP9281578 A JP 9281578A JP 28157897 A JP28157897 A JP 28157897A JP H11117163 A JPH11117163 A JP H11117163A
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nonwoven fabric
fiber
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heat
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JP9281578A
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Atsushi Matsunaga
篤 松永
Nobuo Noguchi
信夫 野口
Katsu Aoki
濶 青木
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0366Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement reinforced, e.g. by fibres, fabrics

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Abstract

(57)【要約】 【課題】機械的特性、寸法安定性および耐熱性に優れた
不織布を得る。 【解決手段】芳香族ポリアミド繊維と芯鞘複合短繊維か
らなるバインダー繊維とを混綿して不織ウエブを形成
し、中間層に不織布の目付の40〜50重量%の不織ウ
エブを繊維配列が機械方向に対して直交するように、そ
の上下に、不織布の目付の30〜25重量%の不織ウエ
ブを各々繊維配列が機械方向になるように積層させた積
層不織ウエブを高圧液体流により交絡せしめ、次いで、
全面的又は部分的に熱圧接処理を行い、不織布の嵩密度
を0.1〜0.7g/cm3 、不織布の機械方向(M
D)と横方向(CD)との引張強力の比(MD/CD)
を1.0〜1.5とする不織布を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性不織布に関
するものであり、特にプリント基板用、ハニカム材等の
樹脂含浸軽量複合材の他、コピー機用クリーニング材に
その優れた耐熱性と機械的特性とのバランスを生かして
用いることができる。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱性不織布としては、芳香族ポ
リアミド繊維や芳香族ポリサルフアイド繊維等を用い、
湿式抄造法、熱圧着法、機械的交絡法等により得られる
不織布が挙げられる。
【0003】芳香族ポリアミド繊維を用いた不織布とし
ては、芳香族ポリアミド繊維と同組成のパルプ状粒子と
を混抄した湿式抄造法による不織布、特公昭59−18
15号公報に開示されているような未延伸芳香族ポリア
ミド繊維を接着要素とした熱圧着法による不織布、また
特公昭2−40779号公報に開示されているような芳
香族ポリアミド繊維と未延伸繊維からなる不織ウエブを
水流の作用により絡合せしめ、ついで、熱圧着により繊
維間を融着せしめた不織布が知られている。
【0004】芳香族ポリサルフアイド繊維を用いた不織
布としては、ニードルパンチにより構成繊維同士を機械
的に交絡した不織布や、特公昭57−16954号公報
に開示されているようなスパンボンド法による不織布が
知られている。
【0005】しかし、前述した芳香族ポリアミド繊維を
利用した湿式法による不織布は、耐熱性に優れた有用な
ものであるが、高温高圧下でカレンダー処理されるため
に必然的にペーパーライクとなり、樹脂含浸性が低く、
シートのフレキシビリテイー性、ドレープ性に欠けると
いう問題がある。また、厚手のシートを作成しようとす
るとカレンダー処理時のシート厚み方向の処理均一化が
困難であり、また、マイクロボイドの発生の問題があ
り、用途、シート形態とも限定されるという欠点があっ
た。
【0006】未延伸芳香族ポリアミド繊維を接着要素と
し熱圧着により得られる不織布は、十分な不織布強力を
得るためには300℃以上の高温と100kg/cmを
超える高い線圧の熱圧接を必要とするため、通常のカレ
ンダー等の適用が困難である。
【0007】芳香族ポリアミド繊維からなる水流絡合不
織布は、耐熱性が良好で、強度も優れたものであるが、
繊維間は機械的には絡合されているものの、繊維間の接
着による結合がないため、寸法安定性に劣るという欠点
がある。また、芳香族ポリアミド繊維と未延伸繊維を水
流の作用により絡合せしめ、ついで、熱圧着により繊維
間を融着せしめた不織布の製造方法に関しては、未延伸
繊維の製造工程において繊維の貯留安定性に欠ける、捲
縮の付与が通常の延伸を施した繊維より甘い、密着等に
より繊維の保管時の安定性に欠ける等の問題がある。
【0008】芳香族ポリサルフアイド繊維にニードルパ
ンチを施し不織布とする方法では、不織布強力を保持す
るには、一定以上の目付を必要とするため低目付のもの
は得られにくく、嵩密度の高い不織布の製造は困難であ
る。また、スパンボンド法による不織布は、長繊維のた
め局所的な動きが拘束されており、機械方向と横方向と
の強力に大きな差を有するのが通常である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題を
解決して、機械的特性、寸法安定性および耐熱性に優れ
た目付斑のない耐熱性不織布およびその製造方法を提供
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するもので次の構成よりなるものである。
【0011】すなわち本発明は、分解点が300℃以上
の主体繊維と鞘成分の軟化点が180℃以上で鞘成分と
芯成分との融点差が30℃以上である芯鞘複合短繊維か
らなるバインダー繊維とが高圧液体流処理により交絡
し、かつウエブを構成する各繊維間の交点が熱圧着処理
により全面的又は部分的に熱融着された不織布であり、
下記条件を満足する層1〜5よりなり、各層における構
成繊維の配列が各層間において連続して変化しており、
嵩密度が0.1〜0.7g/cm3 であり、不織布の機
械方向(MD)と横方向(CD)との引張強力の比(M
D/CD)が1.0〜1.5であり、かつ150℃の恒
温空気中に2時間放置後の不織布の収縮率が機械方向、
横方向ともに3%以下であることを特徴とする耐熱性不
織布を要旨とするものである。 層1:構成繊維の配列が主として機械方向である。 層2:構成繊維の配列が機械方向であるものと、横方向
であるものとが混在している。 層3:構成繊維の配列が主として横方向である。 層4:構成繊維の配列が機械方向であるものと、横方向
であるものとが混在している。 層5:構成繊維の配列が主として機械方向である。
【0012】分解点が300℃以上の主体繊維と鞘成分
の軟化点が180℃以上で鞘成分と芯成分との融点差が
30℃以上である芯鞘複合短繊維からなるバインダー繊
維とを混綿して不織ウエブを形成し、中間層に不織布の
目付の40〜50重量%の不織ウエブを繊維配列が機械
方向に対して直交するように、その上下に、不織布の目
付の30〜25重量%の不織ウエブを各々繊維配列が機
械方向になるように積層させた積層不織ウエブを高圧液
体流により交絡せしめ、次いで、バインダー繊維の鞘成
分の(軟化点−10℃)〜(軟化点+50℃)の温度範
囲にて熱圧接処理を行い全面的又は部分的に熱融着させ
て、不織布の嵩密度を0.1〜0.7g/cm3 、不織
布の機械方向(MD)と横方向(CD)との引張強力の
比(MD/CD)を1.0〜1.5とすることを特徴と
する耐熱性不織布の製造方法を要旨とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、主体繊維として分解点が300℃以上
のものを用いる。分解点が300℃未満であると、本発
明が目的とする耐熱性を有する不織布が得られないので
好ましくない。分解点が300℃以上の繊維としては、
芳香族ポリアミド系繊維、ポリフエニレンサルフアイド
系繊維等が挙げられる。本発明においては、芳香族ポリ
アミド繊維を好ましく用いる。芳香族ポリアミド繊維と
しては、ポリマーの主たる繰返し単位が、アミド結合と
フエニレン基の配位関係がメタ位にあるメタフエニレン
イソフタルアミド(以下、メタ系アラミドという。)ま
たは当概配位関係がパラ位にあるパラフェニレンテレフ
タルアミド(以下、パラ系アラミドという。)である全
芳香族ポリアミドからなる短繊維が挙げられる。芳香族
ポリアミド短繊維は、メタ系アラミド、パラ系アラミド
単独であってもよいが、耐熱性、機械的特性の兼ね備え
た不織布を得るには、両者の混合系であることがより好
ましい。そのときメタ系アラミド/パラ系アラミドの比
率(重量比)は1/2〜2/1の範囲とするのが好まし
い。
【0014】主体繊維の平均繊度は、1〜10デニー
ル、繊維長は平均10〜80mmであることが好まし
い。これらの範囲を超える場合、通常のカード機でのカ
ード通過性が悪くなるか、又は、ウエブ斑を生じやすく
なるので好ましくない。
【0015】本発明で用いる芯鞘複合型のバインダー繊
維は、バインダー成分である鞘成分の軟化点が180℃
以上である。好ましくは、軟化点が180〜200℃の
重合体を用いる。軟化点が180℃未満であると、本発
明の不織布を高温にさらした時に鞘成分が溶融しバイン
ダーとしての機能を果たさなくなり、本発明の目的とす
るものが得られず不都合である。一方、200℃を超え
ると、不織布化の際に用いるフラツトロールもしくは凹
凸ロールの温度を高温とする必要があり、あまり好まし
くない。
【0016】また、鞘成分と芯成分との融点差を30℃
以上とする。融点差が30℃未満であると不織布化の
際、熱融着処理の安定性が悪くなり、また芯成分が熱処
理による影響を受けて、繊維としての強度が保持でき
ず、不織布の機械的強度が低下するため好ましくない。
【0017】本発明において共重合ポリエステルを鞘成
分、ポリエチレンテレフタレートを芯成分とした芯鞘複
合型のバインダー繊維を好ましく用いる。芯成分に配す
るポリエチレンテレフタレートは、単独重合体、もしく
は本発明の目的を損なわない範囲であれば、イソフタル
酸、フタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,4−ブタ
ンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール等を10モル%程度共重合させた共重合体でも良
く、また艶消し剤や、滑剤等の添加剤を添加してもよ
い。鞘成分に配する共重合ポリエステルとしては、ポリ
エチレンテレフタレートにイソフタル酸を共重合させた
ポリエステル、または、ポリエチレンテレフタレートに
1,4−ブタンジオール、ε−カプロラクトンを共重合
させたポリエステルが挙げられる。
【0018】本発明に用いるバインダー繊維の平均繊度
は1〜10デニール、繊維長は10〜80mmであるこ
とが好ましい。更に好ましくは繊度2〜5デニール、繊
維長20〜60mmの範囲が好ましい。繊度が1デニー
ル未満では、不織布を構成するバインダー繊維の構成本
数が多くなることにより、熱接着処理を施してなる不織
布の風合いが硬くなり好ましくない。また、10デニー
ルを超えると、繊維径が大きなものとなり、不織布表面
の平滑性が損なわれ、またバインダー繊維の構成本数が
希薄となり、不織布強力の低下を招くため好ましくな
い。
【0019】本発明の耐熱性不織布は、主体繊維40〜
80重量%、バインダー繊維60〜20重量%からなる
ことが好ましい。主体繊維が40重量%未満であると、
バインダー繊維の割合が多いため、不織布の引張強力は
高くなるが、高温中での使用の際、不織布に収縮が発生
しやすく、耐熱性と寸法安定性に乏しい傾向にある。一
方、主体繊維が80重量%を超えると、不織布の耐熱性
は優れるものの、バインダー繊維の割合が少ないために
不織布の引張強力が低下し、また使用に際して不織布表
面が摩擦により容易に繊維の脱落を生ずる傾向にある。
【0020】本発明の耐熱性不織布の目付は、40〜1
50g/m2 の範囲であることが好ましく、より好まし
くは60〜120g/m2 である。目付が40g/m2
未満であると、積層するパラレルカードウエブの目付が
小さく、作成が困難である。一方、150g/m2 を超
えると、不織ウエブに高圧液体流により交絡処理を施す
際に構成繊維同士が三次元的に十分交絡せず、全体とし
て十分に一体化がなされず好ましくない。
【0021】本発明の耐熱性不織布は、下記条件を満足
する層1〜5よりなり、各層における構成繊維の配列が
各層間において連続して変化しており、不織布の機械方
向(MD)と横方向(CD)との引張強力の比(MD/
CD)が1.0〜1.5である。 層1:構成繊維の配列が主として機械方向である。 層2:構成繊維の配列が機械方向であるものと、横方向
であるものとが混在している。 層3:構成繊維の配列が主として横方向である。 層4:構成繊維の配列が機械方向であるものと、横方向
であるものとが混在している。 層5:構成繊維の配列が主として機械方向である。
【0022】不織布の引張強力の比(MD/CD)が前
記範囲外であると、すなわち機械方向の強力に比べ横方
向の強力が高い場合または不織布の構成繊維の配列に大
きな方向性があると、熱や吸湿による寸法変化率が機械
方向と横方向で異なり、例えば回路基板等に用いた場
合、基板に機械的性質、寸法変化率などに安定性がなく
なり好ましくない。
【0023】本発明の耐熱性不織布は、次のような方法
で効率よく製造することができる。すなわち、前記主体
繊維と前記芯鞘複合短繊維からなるバインダー繊維とを
混綿して不織ウエブを形成し、中間層に不織布の目付の
40〜50重量%の不織ウエブを繊維配列が機械方向に
対して主として直交するように、その上下に、不織布の
目付の30〜25重量%の不織ウエブを各々繊維配列が
機械方向になるように積層させた積層不織ウエブを高圧
液体流により交絡せしめ、次いで、バインダー繊維の鞘
成分の(軟化点−10℃)〜(軟化点+50℃)の温度
範囲にて熱圧接処理を行い全面的又は部分的に熱融着さ
せて耐熱性不織布を得る。
【0024】まず、主体繊維(好ましくは芳香族ポリア
ミド短繊維)40〜80重量%およびバインダー繊維6
0〜20重量%をパラレルカード機によりカーデイング
して繊維の配列方向が一方向であるパラレルウエブを作
成する。耐熱性不織布の目付の40〜50重量%の不織
ウエブを中間層とし、その繊維配列が機械方向に対して
直交するように、その上下に、耐熱性不織布の目付の3
0〜25重量%の不織ウエブを各々繊維配列が機械方向
になるように積層する。
【0025】不織布を構成する繊維が、機械方向と機械
方向に直交する方向のそれぞれの方向性を有しているた
め、不織布の機械方向(MD)の引張強力と横方向(C
D)の引張強力の比(MD/CD)を特定の範囲とし、
かつ高温中に放置した不織布の機械方向/横方向の収縮
率を規制し、寸法安定性に優れた不織布となる。一般
に、パラレルカード機により得られる不織ウエブからな
る短繊維不織布は、繊維の配列が一方向であるため、機
械方向/横方向の機械的性能や収縮率が異なるものであ
る。本発明の不織布は、機械方向と機械方向に直交する
方向のそれぞれの方向に繊維が配列することによって、
いずれの方向にも優れた機械的性能、熱収縮阻止性を有
した不織布としたものである。
【0026】中間層および上下層に配置される不織ウエ
ブの目付が、上記の範囲外にあると、作成された不織布
の機械的性質、特に機械方向(MD)の引張強力と横方
向(CD)の引張強力の比(MD/CD)が1.0〜
1.5の範囲外となり、不織布の繊維方向において大き
く異方性がおこり、本発明が目的とするものが得られ
ず、また、例えば回路基板用樹脂含浸積層材等に用いた
際、基板の寸法安定性に欠けるため不都合である。
【0027】上下層に配置される不織ウエブの繊維配列
は機械方向になるように配置することにより、高圧液体
流により構成繊維を交絡させる際、随伴気流による繊維
の乱れがなく、地合のよい、目付斑のない不織布を得る
ことができる。また中間層に配置させる不織ウエブの繊
維配列を機械方向と直交する方向になるように配置さ
せ、高圧液体流により構成繊維を交絡させる際、中間層
のウエブの動きを上下層で抑えながら構成繊維同士を交
絡させ、不織布の横方向の強力を向上させることができ
る。
【0028】本発明において三次元的に交絡を施す手段
としては、高圧液体流により繊維を交絡せしめるスパン
レース法を適用する。スパンレース法を適用することに
より、不織ウエブを構成する主体繊維およびバインダー
繊維を相互に緻密に一体化した三次元的に交絡を有する
不織布の作成が可能である。ここで三次元的交絡とは、
不織ウエブを形成している主体繊維およびバインダー繊
維が相互に交絡を有した構造であり、不織布の縦、横の
方向のみでなく不織布の厚み方向に対しても交絡し、一
体化した構造を有していることをいう。
【0029】次に、前記不織ウエブにスパンレース法、
すなわち高圧液体流処理を施す方法について説明する。
本発明でいう交絡処理とは、例えば孔径が0.05〜
2.0mm、好ましくは0.1〜0.4mmの噴射孔を
噴射孔間隔0.3〜10mmで1列ないしは複数列に複
数個配設した装置を用い、噴射圧力が5〜150kg/
cm2 の高圧液体を噴射孔から噴射する方法を採用す
る。噴射孔の配列は、支持板とその上に載置された積層
不織ウエブの進行方向と直交する方向に列状に配列す
る。高圧液体としては、水あるいは温水を用いるのが一
般的である。噴射孔と積層不織ウエブとの間隔は、1〜
15cmとするのがよい。この距離が1cm未満である
とこの処理により得られる耐熱性不織布の地合が乱れや
すく、一方、この距離が15cmを越えると液体流が積
層不織ウエブ層に衝突したときの衝撃力が低下して三次
元的な交絡が十分に施されず、いずれも好ましくない。
【0030】高圧液体流を積層不織ウエブに作用せしめ
るに際しては、第1回目の交絡処理として、圧力40k
g/cm2 以下の高圧液体流により予備交絡を施す。こ
の第1回目の高圧液体流の圧力が40kg/cm2 以上
であると、高圧液体流により生じる随伴気流により、不
織ウエブの表面層の繊維に乱れが生じ、目付斑の発生原
因となり好ましくない。引き続き、第2回目の交絡処理
として、圧力40kg/cm2 以上の高圧液体流により
交絡を施すことにより、積層不織ウエブの中間層と上下
層の構成繊維相互が緻密に交絡し、一体化するととも
に、上層の構成繊維同士および下層の構成繊維同士を交
絡させる。
【0031】さらに、前記不織ウエブをさらに反転し、
高圧液体流により交絡を施すことにより表裏ともに緻密
に一体化した不織布を得ることができる。
【0032】本発明において用いられる多孔性支持板
は、高圧液体流が支持板とその上に載置された積層不織
ウエブを通過しうる構成であれば、その材質は、金属
製、ポリエステル製のいずれでもよい。この多孔性支持
板のメッシュの構成は、不織布の用途に応じて適宜選択
すればよいが、10〜150本/25mmの範囲のもの
が好ましく用いられる。メッシュが10本/25mm未
満であると、鮮明な開孔が付与された孔あき状態の不織
布となり、寸法安定性に欠ける傾向となる。一方、15
0本/25mmを超えると、積層不織ウエブを高圧液体
流が通過するのに要するエネルギー量が多大になる。
【0033】上記方法により得られた緻密に一体化した
不織布は、余分な水分を既知の水分除去装置である、マ
ングル等を用い除去した後、乾燥処理を施す。
【0034】次に、乾燥処理された不織布を熱圧接装置
に導きバインダー繊維の鞘成分の(軟化点−10℃)〜
(軟化点+50℃)の温度範囲にて熱圧接処理を行い全
面的又は部分的に熱融着させて、不織布の嵩密度を0.
1〜0.7g/cm3 とする。嵩密度が0.7g/cm
3 を超えると、本発明の目的や用途より好ましくない。
例えば、印刷回路用樹脂シートとして用いる場合に、耐
熱性不織布に樹脂を含浸した際、不織布の内部まで樹脂
が含浸し難くなり不都合である。また、0.1g/cm
3 より小さいと不織布としての形態安定性が悪く、機械
的強度に劣るため好ましくない。
【0035】本発明において用いられる熱圧接装置とし
ては、フラットロールもしくは凹凸ロールで熱圧接を施
すとよい。また、嵩密度の調整に対しては、ロール間の
線圧の変更、ロール間の隙間を調整することにより得ら
れるものである。
【0036】ロールの表面温度は、バインダー繊維の鞘
成分の(軟化点−10℃)〜(軟化点+50℃)の温度
とする。温度が(軟化点−10℃)未満であると熱圧接
処理効果が乏しく、鞘成分が十分に融解せず繊維同士の
交点において十分に接着されないため、得られる不織布
の機械的強度が低くなるため好ましくない。また、(軟
化点+50℃)を超える温度であると熱圧接処理効果が
大きくなりすぎるため、主体繊維とバインダー繊維間の
融着点は過度に結晶化したり熱劣化を起こしやすく、風
合いが損なわれるばかりでなく、接着点が脆化して不織
布としての強度、柔軟性に欠けるものとなるため好まし
くない。
【0037】熱圧接処理を施す際のロール間の線圧は、
フラットロールを用いる際は30〜100kg/cmの
範囲、凹凸ロールを用いる際は5〜50kg/cmの範
囲とするのがよく、熱圧接処理を施す不織布の目付等を
考慮し適当に選べばよい。上記範囲の下限未満(フラッ
トロールの場合、30kg/cm未満、凹凸ロールの場
合、5kg/cm未満)では、熱圧接処理効果が乏し
く、本発明の目的とする嵩密度を有する不織布が得られ
ず好ましくなく、一方、上記範囲の上限を超える(フラ
ットロールの場合、100kg/cmを超え、凹凸ロー
ルの場合、50kg/cmを超える)と、本発明の目的
とする嵩密度を有する不織布が得られず風合いの固いも
のとなり好ましくない。
【0038】凹凸ロールを用いて熱圧接処理を施すに際
しては、熱圧接領域として、必ずしも円形の形状である
必要はなく、その面積を0.1〜1.0mm2 、その圧
接点密度を5〜100点/cm2 、好ましくは10〜8
0点/cm2 、かつ不織布の全表面積に対する全熱圧接
領域の面積の比すなわち圧接面積率を5〜50%、好ま
しくは8〜40%とする。
【0039】本発明の耐熱性不織布は、エアーオーブン
型熱処理機を用いて150℃、2時間熱処理を施した際
の機械方向/横方向の収縮率がともに3%以下である。
すなわち、縦20cm×横20cmの試料片5枚準備
し、エアーオーブン型熱処理機を用いて各試料毎に15
0℃の雰囲気下に2時間放置した後、試料の縦/横の長
さを測定し、それぞれの平均値が3%以下である不織布
を本発明において耐熱性を有する不織布とする。
【0040】150℃雰囲気下、2時間の熱処理におい
て、機械方向/横方向の収縮率が3%以下である本発明
の不織布は、例えば、近年の高速印刷を行う機器の連続
使用に際して、収縮が発生することなく、良好に使用さ
れるものである。
【0041】前記それぞれの平均値が3%を超える不織
布は、バインダー繊維が前記雰囲気下に耐えることがで
きず収縮が発生するのみならず、場合によっては、鞘成
分が溶融し、不織布形態が損なわれ、高温下での使用が
不適当な不織布となり、本発明の目的とするものではな
いため好ましくない。
【0042】
【実施例】次に実施例に基づき本発明を具体的に説明す
るが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定され
るものではない。実施例において、各特性値の測定は下
記の方法により実施した。
【0043】(1)軟化点(℃):柳本社製自動融点測
定装置、AMP−I型を用い、シリコン浴中でのポリマ
ーへの針入温度を測定した。
【0044】(2)不織布の目付(g/m2 ):試料幅
10cm、試料長10cmの試料片を5個作成し、その
重量を測定し、平均値を目付(g/m2 )とした。
【0045】(3)不織布の引張強力(kg/5cm
幅):試料幅5cm、試料長15cmの試料片を10個
作成し、各試料片を、東洋ボールドウイン社製テンシロ
ンUTM−4−1−100を用い、つかみ間隔10c
m、引張速度10cm/分の条件で最大引張強力を個々
に測定し、その平均値(kg/5cm幅)を不織布の引
張強力とした。
【0046】(4)不織布の引張伸度(%):引張強力
測定時の最大引張強力を示す伸度の平均値(%)を不織
布の引張伸度とした。
【0047】(5)不織布の嵩密度(g/cm3 ):試
料幅10cm、試料長10cmの試料片を5個作成し、
大栄科学精機製作所(株)製の厚み測定器により4.5
g/cm2 の荷重の印可により個々の不織布の厚み(m
m)を測定し、平均値を厚み(mm)とし、下式により
求めた。 嵩密度(g/cm3 )=(目付)/(厚み)/1000 (6)収縮率(%):縦20cm×横20cmの試料片
を5個作成し、エアーオーブン型熱処理機を用いて各試
料毎に150℃の雰囲気温度下に2時間放置した後、試
料の縦/横の長さを測定し、それぞれの収縮率を測定
し、その平均値を収縮率(%)とした。ここで収縮率が
3%以下の不織布が高温下の寸法安定性が良好であると
した。
【0048】実施例1 芳香族ポリアミド繊維としては、平均繊度1.9デニー
ル、平均繊維長50mmのパラ系アラミド繊維A(日本
アラミド社製、商標名 トワロンR)と、平均繊度2.
0デニール、平均繊維長51mmのメタ系アラミド繊維
A’(ユニチカ社製、商標名 アピエールR)、バイン
ダー繊維として平均繊度2.0デニール、平均繊維長5
1mm、鞘部の軟化点200℃、芯部の融点259℃の
芯鞘ポリエステル複合短繊維B(ユニチカ社製、商標名
メルティ<2080>)を用いた。
【0049】これらパラ系アラミド繊維A、メタ系アラ
ミド繊維A’、芯鞘ポリエステル複合短繊維Bを、A:
A’:B=25:25:50の割合で均一に混綿し、カ
ードを通して20g/m2 と40g/m2 のパラレルウ
エブを作成した。中間層として、目付40g/m2 のパ
ラレルウエブを繊維配列が機械方向と直交するように配
し、その上下面に目付20g/m2 のパラレルウエブを
繊維配列が機械方向となるように積層した。
【0050】この積層不織ウエブを30m/分の速度で
移動する30メッシュの金網上に載置して高圧液体流処
理を施した。高圧液体流処理は、孔径0.12mmの噴
射孔が孔間隔0.62mmで3群配列された高圧液体流
処理装置を用い、積層物の上方80mmの位置から2段
に分けて液体流を作用させた。第一段階の処理で予備交
絡として圧力を20kg/m2 とし、第二段階の処理で
は圧力を60kg/m2 とした。なお、第一段階の処理
は、積層不織ウエブの表裏から各々一回、第二段階の処
理は積層不織ウエブの表裏から各々4回実施した。
【0051】ついで、マングルロールを用いて得られた
処理積層不織ウエブより過剰水分を除去した後、熱風乾
燥機を用いて温度98℃の条件で乾燥処理を施し、引き
続き熱圧接装置に導き熱圧接処理を施した。すなわち、
圧接点面積0.25mm2 、圧接点密度16個/cm2
で表面に彫刻が施されたエンボスロールと表面フラット
ロールとの間に導き、ロールの表面温度を185℃、ロ
ール間の線圧を25kg/cm、ロール間の隙間を50
μmとし熱圧接処理を施して本発明の耐熱性不織布を得
た。
【0052】実施例2 実施例1と同じ繊維を用い、パラ系アラミド繊維A、メ
タ系アラミド繊維A’、芯鞘ポリエステル複合短繊維B
を、A:A’:B=30:30:40の割合で均一に混
綿した以外は実施例1と同様にして実施例2の本発明の
耐熱性不織布を得た。
【0053】実施例3 実施例1と同じ繊維を用い、パラ系アラミド繊維A、メ
タ系アラミド繊維A’、芯鞘ポリエステル複合短繊維B
を、A:A’:B=20:20:60の割合で均一に混
綿した以外は実施例1と同様にして実施例3の本発明の
耐熱性不織布を得た。
【0054】実施例4 実施例1と同じ繊維を用い、パラ系アラミド繊維A、メ
タ系アラミド繊維A’、芯鞘ポリエステル複合短繊維B
を、A:A’:B=40:40:20の割合で均一に混
綿した以外は実施例1と同様にして実施例4の本発明の
耐熱性不織布を得た。
【0055】実施例5 実施例1において、上下面に積層するパラレルウエブの
目付をそれぞれ30g/m2 とした以外は実施例1と同
様にして実施例5の本発明の耐熱性不織布を得た。
【0056】実施例6 実施例1において、中間層のパラレルウエブの目付を2
0g/m2 とし、上下面に積層するパラレルウエブの目
付をそれぞれ15g/m2 とし、熱圧接処理において表
面フラットロール間に導き、ロールの表面温度250
℃、ロールの線圧10kg/cm、ロール間の隙間50
μmとした以外は実施例1と同様にして実施例6の本発
明の耐熱性不織布を得た。
【0057】比較例1 実施例1において、中間層のパラレルウエブの目付を3
0g/m2 とし、上下面に積層するパラレルウエブの目
付をそれぞれ30g/m2 とした以外は実施例1と同様
にして比較例1の本発明の耐熱性不織布を得た。
【0058】比較例2 実施例1において、中間層のパラレルウエブの目付を7
0g/m2 とし、上下面に積層するパラレルウエブの目
付を15g/m2 とした以外は実施例1と同様にして比
較例2の本発明の耐熱性不織布を得た。
【0059】比較例3 実施例1において、熱圧接処理の際にロール間の隙間を
100μmとした以外は実施例1と同様にして比較例3
の本発明の耐熱性不織布を得た。
【0060】比較例4 実施例1において、バインダー繊維として平均繊度2.
0デニール、平均繊維長51mm、鞘部の軟化点110
℃、芯部の融点259℃の芯鞘ポリエステル複合短繊維
(ユニチカ社製、商標名 メルティ<4080>)を用
い、熱圧接処理においてロールの表面温度を105℃と
した以外は実施例1と同様にして比較例4の不織布を得
た。
【0061】比較例5 実施例1において、実施例1と同様の繊維混合比として
60g/m2 のパラレルウエブを作成した。このパラレ
ルウエブを実施例1と同一条件にて高圧液体流を作用し
た後、実施例1と同一条件で熱圧接処理を施し比較例5
の不織布を得た。
【0062】比較例6 実施例1において、中間層の不織ウエブを繊維配列が機
械方向となるように配設し、その上下面に、繊維配列が
機械方向と直交する方向となるように不織ウエブを積層
した以外は実施例1と同様にして比較例6の本発明の耐
熱性不織布を得た。
【0063】実施例1〜6、比較例1〜6で得られた不
織布の性能を表1に示した。
【0064】
【表1】
【0065】実施例1〜6の耐熱性不織布は、目付斑が
なく、機械的特性、高温下の寸法安定性に優れた不織布
が得られた。
【0066】中間層の不織ウェブの目付比率が40重量
%未満である比較例1の不織布は、得られた不織布の引
張強力の比(MD/CD)が1.5を超え、機械方向と
横方向のバランスが悪く、高温下の横方向の収縮率が大
きく寸法安定性に劣る不織布であった。
【0067】中間層の不織ウェブの目付比率が50重量
%を超える比較例2の不織布は、得られた不織布の引張
強力の比(MD/CD)比が1.0より小さく、機械方
向と横方向のバランスが悪いのみでなく、高温下の横方
向の収縮率が大きく、寸法安定性に劣る不織布であっ
た。
【0068】熱圧接処理の際にロール間の隙間を100
μmとした比較例3の不織布は、得られた不織布は、機
械的特性、寸法安定性に優れてはいるものの、嵩高であ
り本発明の目的とする不織布でなかった。
【0069】バインダー繊維の鞘部の軟化点が180℃
未満である比較例4の不織布は、高温下での収縮率が大
きく、皺が発生し、また不織布表面が一部溶融したもの
となり、高温下での寸法安定性および形態保持性に劣る
ため、本発明の目的とする使用に耐えるものでなかっ
た。
【0070】繊維の配列方向が機械方向のみとしたパラ
レルウエブを用いた比較例5の不織布は、機械方向と横
方向の引張強力比の差が大きく、また、高温下の横方向
の収縮率が大きく寸法安定性に劣る不織布であった。
【0071】中間層の不織ウエブを繊維配列が機械方向
となるように配設し、その上下層を機械方向と直交する
方向に配設した比較例6の不織布は、高圧液体流処理に
おいて、最上層を構成する繊維の乱れが発生し、目付斑
が生じた。
【0072】
【発明の効果】分解点300℃以上の主体繊維と鞘成分
の軟化点が180℃以上である芯鞘複合短繊維よりなる
バインダー繊維とで構成されたパラレル配列の不織ウエ
ブを作成し、中間層として不織布の目付の40〜50重
量%の不織ウエブを繊維配列が機械方向に対して直交す
るように配設し、その上下に不織布の目付けの30〜2
5重量%の不織ウエブを繊維配列が機械方向となるよう
に積層した不織ウエブを水流交絡、及び熱圧接により不
織布を構成しているため、目付斑がなく、機械的特性、
寸法安定性、および耐熱性に優れた不織布を得ることが
できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分解点が300℃以上の主体繊維と鞘成
    分の軟化点が180℃以上で鞘成分と芯成分との融点差
    が30℃以上である芯鞘複合短繊維からなるバインダー
    繊維とが高圧液体流処理により交絡し、かつウエブを構
    成する各繊維間の交点が熱圧着処理により全面的又は部
    分的に熱融着された不織布であり、下記条件を満足する
    層1〜5よりなり、各層における構成繊維の配列が各層
    間において連続して変化しており、嵩密度が0.1〜
    0.7g/cm3 であり、不織布の機械方向(MD)と
    横方向(CD)との引張強力の比(MD/CD)が1.
    0〜1.5であり、かつ150℃の恒温空気中に2時間
    放置後の不織布の収縮率が機械方向、横方向ともに3%
    以下であることを特徴とする耐熱性不織布。 層1:構成繊維の配列が主として機械方向である。 層2:構成繊維の配列が機械方向であるものと、横方向
    であるものとが混在している。 層3:構成繊維の配列が主として横方向である。 層4:構成繊維の配列が機械方向であるものと、横方向
    であるものとが混在している。 層5:構成繊維の配列が主として機械方向である。
  2. 【請求項2】 不織布が、主体繊維40〜80重量%、
    バインダー繊維60〜20重量%とからなることを特徴
    とする請求項1記載の耐熱性不織布。
  3. 【請求項3】 主体繊維が芳香族ポリアミド短繊維であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の耐熱性不織
    布。
  4. 【請求項4】バインダー繊維が、軟化点が180℃以上
    である共重合ポリエステルを鞘成分、ポリエチレンテレ
    フタレート又はこれを主体とするポリエステルを芯成分
    とする芯鞘複合短繊維であることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか記載の耐熱性不織布。
  5. 【請求項5】 分解点が300℃以上の主体繊維と鞘成
    分の軟化点が180℃以上で鞘成分と芯成分との融点差
    が30℃以上である芯鞘複合短繊維からなるバインダー
    繊維とを混綿して不織ウエブを形成し、中間層に不織布
    の目付の40〜50重量%の不織ウエブを繊維配列が機
    械方向に対して直交するように、その上下に、不織布の
    目付の30〜25重量%の不織ウエブを各々繊維配列が
    機械方向になるように積層させた積層不織ウエブを高圧
    液体流により交絡せしめ、次いで、バインダー繊維の鞘
    成分の(軟化点−10℃)〜(軟化点+50℃)の温度
    範囲にて熱圧接処理を行い全面的又は部分的に熱融着さ
    せて、不織布の嵩密度を0.1〜0.7g/cm3 、不
    織布の機械方向(MD)と横方向(CD)との引張強力
    の比(MD/CD)を1.0〜1.5とすることを特徴
    とする耐熱性不織布の製造方法。
  6. 【請求項6】 主体繊維とバインダー繊維との混綿比
    (主体繊維:バインダー繊維)を40:60〜80:2
    0(重量比)とすることを特徴とする請求項5記載の耐
    熱性不織布の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002070805A1 (en) * 2001-03-06 2002-09-12 Mitsubishi Burlington Co.,Ltd. Polyester nonwoven fabric, nonwoven fabric product thereof and various products using the nonwoven fabrics reinforcing material
JP2006506555A (ja) * 2002-11-19 2006-02-23 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 消防服に有用な垂直に積層されたカード化アラミドウェブ
JP2006517263A (ja) * 2003-01-14 2006-07-20 アールストロム ブリニュウ 複合不織布の製造方法、およびその方法を実行するための設備
JP2008020886A (ja) * 2006-06-12 2008-01-31 Tachibana Shoten Co Ltd クリーニングウエッブの製造方法、クリーニングウエッブ、画像形成装置及び定着装置
JP2014050982A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Teijin Ltd 繊維強化プラスチック成形用基材

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