JPH11115038A - 積層成形品およびその成形機ならびにその成形方法 - Google Patents

積層成形品およびその成形機ならびにその成形方法

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JPH11115038A
JPH11115038A JP10086601A JP8660198A JPH11115038A JP H11115038 A JPH11115038 A JP H11115038A JP 10086601 A JP10086601 A JP 10086601A JP 8660198 A JP8660198 A JP 8660198A JP H11115038 A JPH11115038 A JP H11115038A
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JP
Japan
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molding
layer
forming
injection
parison
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JP10086601A
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Yasushi Miyagi
康 宮城
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 積層成形品の接合層界面を層体の材質にかか
わらず強力に接着させる積層成形品およびその成形機な
らびに成形方法を得ることにある。 【解決手段】 積層成形品の成形機において、成形材料
X、Y、Zごとに射出部1a、1b、1cからダイヘッ
ドの各層体A、B、Cを形成する層形成面に射出して接
合層界面Fに凹凸部Gを形成しながらパリソンEに形成
し、これを成形型で成形する構成の積層成形品およびそ
の成形機ならびにその成形方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異材質積層成形
品、およびその成形機ならびにその成形方法に関する。
特に、層状体の接合面間の接着を良好にした積層成形品
およびその成形機ならびにその成形方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本発明に関する先行技術として図23に
示す成形機が存在する。また、図23から図26は、そ
の成形機の成形工程を示す側面の断面図である。
【0003】以下に図23から図26までを参照して、
その成形機およびその成形方法を説明する。
【0004】図23は、2色2材質の成形材料を成形す
るための予備成形工程を示す成形機の側面図である。図
23において、回転軸60を中心に可転可能にされたロ
ータリテーブル61が設けられている。このロータリテ
ーブル61には2個の成形型50が配置されている。ロ
ータリテーブル61上に配設された右側の第1の成形型
50aは、2材質のうちの一方の材質を成形する一次成
形を示す断面図である。また、左側の第2の成形型50
bは、2材質のうちの他方の材質を成形する二次成形を
示す断面図である。
【0005】第1の成形型50aは、下型51がロータ
リテーブル61に固定されている。そして、第1の上型
52aが図示省略の油圧シリンダにより下型51に対し
て相対移動して型締および型開きするように構成されて
いる。下型51と第1の上型52aが型締されたときに
は、内部に一次成形用の第1の成形キャビティ53aが
形成されている。
【0006】また、第1の成形型50aの流入口54に
は一次射出シリンダ55が移動して接合するように構成
されている。そして、第1の成形型50aが型締されて
第1の成形キャビティ53aを形成したとき、第1の成
形キャビティ53aに成形材料を射出して一次成形を行
い、一次成形品A′を形成する。この図23が、一次成
形の状態を断面にして示すものである。
【0007】図24は、一次成形が完了した段階で、第
1の上型52aが上昇して型開きするとともに、タンテ
ーブル61が180°回動して、下型51を第2の成形
型50bの位置に移動させる。尚、図24において、第
1の成形型50aの下型51と第2の成形型50bの下
型51とは同形状に形成されている。
【0008】また、第2の成形型50bの第2の上型5
2bにおける成形面52b1 は、二次成形可能な第2の
成形キャビティ53bを形成する形に形成されている。
【0009】そして、第1の成形型50aで成形された
一次成形品A′を下型51とともに、第2の成形型50
bに移動して第2の上型52bと型組する。
【0010】図25は、図24の状態から各上型52
a、52bを各下型51、51に型締して第2の成形型
50bの流入口54に二次射出シリンダ56を連結し、
二次射出シリンダ56から第2の成形キャビティ53b
内に一次成形品A′とは異なる材質の成形材料を射出し
て二次成形を行う。そして、異材質積層成形品B′を成
形するものである。
【0011】このとき、第1の成形型50aにおいても
同時に一次射出シリンダ55から成形材料を射出して一
次成形を行い、一次成形品A′を成形するものである。
図26は、この成形が完了して二次成形品B′を第2の
成形型50bから離型して取り出す状態図である。この
工程が、二次成形品B′の成形工程であり、この工程が
繰り返されることにより量産される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにして異色
または異材質の積層成形品を成形するとき、積層間に一
次成形A′と二次成形B′との成形された後の時間差が
あるので、例えば、同材質であっても材質相互が接合力
を弱めることになり、二層間の接着が不完全となって後
に剥離することがある。
【0013】更に、異材質の場合には、上述の接着不足
の上に、相溶接が悪化するから、更に結合力が低下し、
成形品の使用中に剥離することになる。また、この成形
方法は、一次成形した一次成形品A′を下型51に取付
けて二次成形の第2の成形型50bに移動する方法のた
め、二層以上の多層構造を成形することは、接合力およ
び成形機の構造から困難になる。
【0014】また、この従来例のように一次成形品A′
に二次成形品B′を接合する方法は、成形型の構造か
ら、単純な張り合わせのような構造の成形品は成形する
ことができるが、複雑な構造の成形品は成形することが
困難になる。
【0015】更に、成形時に発生するバリ材の再利用と
してバリ材を利用したリサイクル材製の層と機能性を有
するバージン材製の層とを複合して経済効果を高めた成
形品を得ることができるが、リサイクル材としてのバー
ジン材との接着性が良くない問題が存する。
【0016】本発明は、上述のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その技術的課題は、層体の接合面が
強力に接着する積層成形品を成形することにある。更
に、複雑な構造の積層成形品をも成形することができる
ようにすることにある。また、この積層間の剥離を防止
するとともに、接着力が強く、且つ異材質で、しかも複
雑な成形構造であっても安価に成形される積層成形品の
成形機を得ることにある。更に、構造簡単で安価な成形
機を得ることにある。また、この成形機によって、積層
成形品を成形する成形方法を得ることにある。又、複雑
な形状の積層成形品を、不良を惹起することなく、強力
に接着一体化した成形方法を得ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたものであって、その技術的手段
は、以下のように構成されている。
【0018】請求項1の本発明は、異色又は異材質の層
状体(D)の接合層界面(F)に成形により形成されて
接着された凹凸面(G)を有する積層成形品である。
【0019】また、請求項2の本発明は、前記層状体
(D)の中間の層体(B)が前記中間の層体(B)に隣
接する層体(A、C)より接着力の強い材質により構成
されている請求項1に記載の積層成形品である。
【0020】請求項3の本発明は、形状がブーツであっ
て、異材質の前記ブーツの層状体(D)の一方の層体
(A)がゴムであるとともに他方の層体(B)が樹脂に
構成されている請求項1に記載の積層成形品である。
【0021】請求項4の本発明は、層状体(D)の接合
層界面(F)の凹凸面(G)が軸方向に沿って条状に形
成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載の積層成形品である。
【0022】請求項5の本発明は、層状体(D)の接合
層界面(F)の凹凸面(G)が軸方向に沿って捩れ状に
形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2
に記載の積層成形品である。
【0023】請求項6の本発明は、成形材料を溶融して
ノズル(8)から射出する射出部(1)を異色または異
材質の成形材料(X、Y、Z)ごとに複数個有し、各射
出部(1)の各ノズル(8)と各通路(11)を介して
連通し各成形材料(X、Y、Z)を各層体(A、B、
C)に形成する層形成面(12)を有するとともに各層
体(A、B、C)を合体して層状体(D)に形成する合
体形成面(14)を有し且つ合体形成面(14)の流出
側にパリソン(E)に形成する流出口(14a)を有す
るダイヘッド(10)と、ダイヘッド(10)から押し
出されたパリソン(E)を成形面(38)に圧接して成
形面(38)に対応した形状に成形する成形装置(3
0)を有し、射出部(1)および/またはダイヘッド
(10)に各層体(A、B、C)の接合層界面(F)が
凹凸面(G)に形成される凹凸部形成手段(16)を、
有するものである。
【0024】請求項7の本発明は、凹凸部形成手段(2
6)が各射出部(1)の各ノズル(8)から射出される
成形材料(X、Y、Z)の射出量を周期的に増減させる
制御装置(24)により構成されている請求項6に記載
の成形機である。
【0025】請求項8の本発明は、凹凸部形成手段(2
6)が各層体(A、B、C)を形成する層形成面(1
2)のうちの前記形成面(12a、12b)の外面(1
2F2)に螺旋溝(12a1 、12b1 )に構成されて
いる請求項6に記載の成形機である。
【0026】請求項9の発明は、凹凸部形成手段(1
6)は各層体(A、B、C)を形成する層形成面(1
2)のうちの形成面(12a、12b)の外面(12F
2 )に軸方向の直線溝(12a2 、12b2 )を有する
ことを特徴とする請求項6に記載の成形機である。
【0027】請求項10の発明は、凹凸部形成手段(1
6)は各層体(A、B、C)を形成する層形成面(1
2)のうちの形成面(12a、12b)の外面(12F
2 )に軸方向に対し傾斜した傾斜溝(12a3 、12b
3 )を有することを特徴とする請求項6に記載の成形機
である。
【0028】請求項11の発明は、凹凸部形成手段(1
6)は螺線溝(12a1 、12b1)又は直線溝(12
2 、12b2 )又は傾斜溝(12a3 、12b3 )を
凹凸部形成ブッシュ(S1 、S2 )に形成して凹凸部形
成ブッシュ(S1 、S2 )をダイヘッド(10)に嵌合
していることを特徴とする請求項6に記載の成形機であ
る。
【0029】請求項12の発明は、凹凸部形成手段(1
6)は凹凸部形成ブッシュ(S1 、S2 )がダイヘッド
(10)に回動自在に嵌合されていることを特徴とする
請求項6に記載の成形機である。
【0030】請求項13の本発明は、層形成面(12)
の各形成面(12a、12b、12c)が流出口(14
a)に向かって大径になる段面に形成されているととも
に層状体(D)の内側の層体(A)を形成する第1の形
成面(12a)から順にノズル(8)が成形材料を射出
するように成されている請求項6、7、8、9、10、
11、12に記載の成形機である。
【0031】請求項14の本発明は、層形成面(12)
のうちの外面(12F2 )内に連通する通路(11)が
外面(12F2 )の周面に対し接線方向に連通されてい
る請求項6、7に記載の成形機である。
【0032】請求項15の本発明は、合体形成面(1
4)にテーパ状を成して間隙が流出口(14a)側に向
かって徐々に小さくなる絞り部(19)を有する請求項
6、7、8、9、10、11、12、13、14に記載
の成形型である。
【0033】請求項16の本発明は、成形装置(30)
がダイヘッド(10)から押し出されたパリソン(E)
を囲む成形面(38)を有するとともに前記パリソン
(E)の先端周部(G)を密封保持する保持部(36)
を有して袋状に保持する成形型(31)と、成形型(3
1)の成形面(38)内の前記パリソン(E)内に配置
されて成形面(38)と協働してブロー成形する流体吹
き出し用マンドレル(34)とを有する請求項6、7、
8、9、10、11、12、13、14、15に記載の
成形機である。
【0034】請求項17の本発明は、異色または異材質
の成形材料(X、Y、Z)を各射出部(1a、1b、1
c)に1種ごとに分けて供給するとともに各射出部(1
a、1b、1c)の各ノズル(8a、8b、8c)から
成形材料の射出量を周期に増減させてダイヘッド(1
0)の層形成面(12)に射出させて層体(A、B、
C)を形成するとともに層体(A、B、C)を合体形成
面(14)により接合層界面(F)を圧接しながら流出
口(14a)よりパリソン(E)を形成し、次にパリソ
ン(E)を成形型(31)の成形面(38)内に配置し
て成形面(38)に圧接成形する積層成形品の成形方法
である。
【0035】請求項18の本発明は、異色または異材質
の成形材料(X、Y、Z)を各射出部(1a、1b、1
c)に1種ごとに分けて供給するとともに各射出部(1
a、1b、1c)の各ノズル(8a、8b、8c)から
成形材料の射出量を周期的に増減させてダイヘッド(1
0)の層形成面(12)に射出させて層体(A、B、
C)を形成するとともに層体(A、B、C)を合体形成
面(14)により接合層界面(F)を圧接しながら流出
口(14a)よりパリソン(E)を形成し、次にパリソ
ン(E)を成形型(31)の成形面(38)内に配置す
るとともに先端周部(E1 )を保持部(36)により密
封保持して成形型(31)により袋状に形成し、この袋
状のパリソン(E)にマンドレル(34)から流体を吹
きつけて成形面(38)により形成される積層成形品を
成形する成形方法である。
【0036】
【作用】請求項1から3の積層成形品の本発明は、積層
成形品の積層間の接合層界面Fが断面凹凸状に形成され
て予備成形されたパリソンEを更に成形型で成形するた
め、接合層界面Fの両面が互いに食い込んだように接着
することができる。このため、両材質の相溶性が期待で
きない場合でも両者は強く接着することが可能になる。
【0037】請求項6から16の成形機および請求項1
7と18の成形方法の本発明は、凹凸部形成手段16を
利用して、射出部1からノズル8を介して溶融された成
形材料の射出量を連続に増減させながら射出するととも
に、ダイヘッド10内の層形成面12で各層体A、B、
Cを形成する。次いで各層体A、B、Cを合体形成面1
4で接着した層状体Dに形成し、且つ流出口14aから
押し出してパリソンEに形成する。このとき、パリソン
Eの各層体A、B、Cが接合している接合層界面Fは、
断面凹凸状に接合しているから、このパリソンEを成形
型31の成形面38に圧接して成形することにより、接
合層界面Fの両層界面は互いに食い込んで一体に接着さ
れることになる。
【0038】そして、この成形機が請求項6から16の
ように構成されているとともに、この成形方法が請求項
17と18のように構成されているものである。
【0039】また、積層成形品を円筒状の複雑な形状、
例えば、ブーツのように成形するときには、パリソンE
を成形面38内に配置するとともに、パリソンE内に配
置された流体吹き付けマンドレル34により、流体をパ
リソンEの内周面に吹きつけてパリソンEを膨張させる
とともに成形面38に圧接させてブロー成形するもので
ある。
【0040】このため、積層成形品は、複雑で筒状を成
す形状であっても、更には、離型が困難な凹凸を設けた
形状であっても、積層間の接着を強力にしながら、成形
することが可能になる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面に基づいて詳述する。
【0042】図1は、本発明に係る一実施の形態を示す
積層成形品用成形機の射出部1とダイヘッド10との断
面図である。図2は、図1の制御装置の構成図である。
また、図3は、ブロー成形の成形装置30の断面図であ
る。更に、図4は、図3の成形装置30が型締されてブ
ロー成形が完了した状態の断面図である。
【0043】図1において、1は射出部である。この射
出部1は、成形機に設けられており、2個並列に配置さ
れている。第1の射出部1aには、図示省略のホッパー
に投入された弾性プラスチックの成形材料Xを溶融して
射出するように構成されている。また、第2の射出部1
bには、同じくホッパーに投入されたアクリルゴム等の
ゴムの成形材料Yを溶融して射出するように構成されて
いる。
【0044】各射出部1a、1bには、第1と第2のス
クリューシリンダ4a、4b内に第1と第2の射出スク
リュー2a、2bが設けられている。この射出スクリュ
ー2a、2bは、各スクリューシリンダ4a、4a内を
後部に設けられた第1と第2の回動装置9a、9bによ
り回動するように構成されているとともに、第1と第2
の射出用駆動装置3a、3bにより前進、後退するよう
に構成されている。これらの作動は制御装置24により
動力装置20とサーボバルブ7を制御することにより行
われる。
【0045】そして、各射出スクリュー2a、2bは、
各スクリューシリンダ4a、4b内を回動することによ
り成形材料X、Yを混練するとともに、溶融する。ま
た、各射出スクリュー2a、2bを前進させることによ
り成形材料X、Yをダイヘッド10へ各ノズル8a、8
bから射出する。
【0046】この成形材料X、Yを溶融して射出する各
射出部1a、1bの制御は、各ノズル部8a、8bにお
ける各圧力センサ6a、6bの圧力検出信号を受けるイ
ンターフェース回路(I/F)23と、各射出用駆動装
置3a、3bの軸方向の移動から各射出スクリュー2
a、2aの位置を検出して各位置センサ5a、5bの読
みを入力するI/F22と、I/F22およびI/F2
3からの信号に基づいて制御動作を行い、I/F21を
介してサーボバルブ7を駆動して射出スクリュー2a、
2bを移動させ、射出量を間欠に増減するように制御す
る制御装置24、および、この制御装置24の条件を設
定する設定器25から構成されている。
【0047】この制御装置24に関する構成は、図2に
示すように構成されている。図2において、制御装置2
4は、コンピュータを有する演算処理装置(CPU)2
40と、メモリ242と、A/D変換器244と、I/
O装置246と、D/A変換器243とから構成されて
いる。そして、I/F23から入力されたアナログ形式
の圧力信号がA/D変換器244でディジタル形式の圧
力信号に変換される。同様に、I/F22から入力され
たアナログ形式の射出スクリュー2の位置信号はA/D
変換器244でディジタル形式の位置信号(ストローク
信号)に変換される。CPU240はメモリ242に記
憶されている制御プログラムを動作させて制御動作を行
う。その結果が、D/A変換器243を介してディジタ
ル形式のサーボバルブ7駆動信号としてI/F21に出
力される。
【0048】以上のような制御装置24により、各射出
部1a、1bの射出量を連続に増減しながら射出させる
ものである。この射出量の制御は、各ノズル部8の圧力
センサ6a、6bにより検知して行うことができる。ま
た、各位置センサ5a、5bにより検知し、射出スクリ
ュー2の移動距離により射出量の増減を制御することも
できる。本実施の形態では、両センサ5、6からデータ
を取るとともに設定器25でチェックしながら射出を行
うものである。
【0049】各射出部1a、1bから各々相違する成形
材料X、Yがダイヘッド10へ射出される。ダイヘッド
10には、各射出部1a、1bと練通する各通路11
a、11bが形成されており、この各通路11a、11
bは、パリソンEを成形する筒状の層形成面12内のキ
ャビティ13に連通している。
【0050】層形成面12は、成形材料X、Yごとの各
層体A、Bを形成する第1と第2の形成面12a、12
bに形成されている。また、層形成面12の内面12F
1 は、加工の点から内部に中子29を嵌合して中子29
の外周面により形成されている。尚、この層形成面12
内はキャビティ13である。
【0051】第1の形成面12aは層形成面12のうち
図示の上部の内周側に形成されているとともに、図示上
部から第1の射出部1aに設けられた第1のノズル8a
に第1の通路11aを介して連通している。また、第2
の形成面12bは、第1の形成面12aから段面を形成
して外側に形成され、第2の射出部1bに設けられた第
2のノズル8bに第2の通路11bを介して連通してい
る。この第1の形成面12aと第2の形成面12bの段
面には、成形材料を下向きに流出させる堰部15が形成
されている。そして、第1の形成面12aと第2の形成
面12bとの合体する図示下側は、第1の層体Aと第2
の層体Bとを合体させる合体形成面14が形成されてい
る。この合体形成面14は内部が層形成面12の内部と
同じ空間のキャビティ13を形成している。
【0052】合体形成面14の流出口14a側は、両面
がテーパ状に形成されてパリソンEを絞るために間隙寸
法が徐々に小さくなる絞り部19に構成されている。
尚、絞り部19を設けることは、好ましい実施例ではあ
るが必ずしもこのように形成しなければないらないもの
ではない。
【0053】ダイヘッド10の流出口14aから押し出
されるようにして下方へパリソンEが形成される。この
ダイヘッド10の下側には、ブロー成形の成形装置30
が設けられている。
【0054】図3は、このブロー成形用の成形装置30
の断面図である。図3において、成形型31は、第1の
型31aと第2の型31bとに分割されて両側に型開き
するように構成されている。また、成形型31の下側に
は、第1の型31aと第2の型31bと同様に圧力シリ
ンダ32により移動可能にされた拡大具33が設けられ
ている。この拡大具33は、パリソンEの先端周部E1
を大径になるように拡大(図示下部仮想線の付根E2 は
パリソンの先端周部E1 を拡大した断面図である)する
ものである。
【0055】この拡大具33の中心にあるマンドレル3
4の内部は、軸方向の中空通路に形成されているととも
に、中空通路に連通する横孔34aが多数形成されてい
る。そして、マンドレル34は、下側の駆動シリンダ3
5により成形型31内へ移動できるように構成されてい
るとともに、マンドレル34が成形型31内に移動した
後に、横孔34aから流体(エアー)が噴出するように
構成されて、ブロー成形することができるように成され
ている。
【0056】図4は、図3の状態から成形型31が型閉
するとともに、マンドレル34が上昇してブロー成形に
移行した状態の断面図である。図4において、図3の状
態から、第1の型31aと第2の型31bとが型締され
て両型31a、31bによりブロー成形面38が形成さ
れる。このとき、パリソンEの先端周部E1 は成形型3
1に設けられている保持部36とマンドレル34の保持
面34bとにより先端周部E1 の全周が密封に保持され
る。同時に、パリソンEの上部もマンドレル34の先端
部37と成形型31の保持面38aとにより密封に挟持
される。
【0057】この状態で、マンドレル34の横孔34a
からエアーが吹き出してパリソンEを成形型31の成形
面38に圧着させる。同時に、パリソンEの先端周部E
1 の不用な付根E2 は、保持部36の下端に設けられた
切断刃36aにより切断される。
【0058】そして、積層成形品40を離型するとき
は、図4の状態から、第1の型31aと第2の型31b
とを両側へ開くとともに、マンドレル34を下側に降下
させて積層成形品40を成形型31から離型するもので
ある。
【0059】図5は、本発明に係る第2の実施の形態を
示すダイヘッドの断面図である。尚、パリソンEは半断
面図である。図5において、ダイヘッド10が図1に示
すダイヘッド10と相違する点は、第1の成形面12a
の外面12F2 が断面凹凸面G(波形)をした第1の螺
線溝12a1 に形成されているとともに、第1の通路1
1aが第1の螺線溝12a1に対し接線方向へ流入する
ように形成されている。これが、第1の層体Aの外周面
に凹凸面Gを形成するための凹凸部形成手段16であ
る。
【0060】そして、第1の射出部1aから射出された
成形材料Xは第1の通路11aを通って第1の螺線溝1
2a1 に巻き込まれるように流入して第1の層体Aの外
周面に断面が凹凸面Gになるように形成するものであ
る。この第2の実施の形態の場合は、射出部1の射出量
を周期に増減することなく、一定量射出するものであ
る。但し、射出量を増減する方法と併用しても良い。
尚、第2の形成面12bの外形面12F3 には、形成す
る必要がない。(この面は層状体Dの外形面となる面で
ある。)
【0061】又、第2の実施の形態の射出部1および成
形装置30は、図1と同様である。更に、成形装置30
は、ブロー成形に限らず、ダイヘッド10から直接、成
形型に圧縮注入することもできる。更に、トランスファ
ー成形のようにパリソンEにピストンを介して圧縮成形
する方法もある。これらは、従来の成形装置をダイヘッ
ド10に接続すれば良いので、成形装置の詳細な説明は
省略する。
【0062】図6〜10は、本発明に係る第3の実施の
形態の成形機の断面図である。又、成形方法は、図6〜
10のような工程で成形される。図6は、この成形機の
射出部1とダイヘッド10との断面図である。また、図
7は、図6のダイヘッド10とブロー成形型31を型開
した状態の断面図である。更に、図8は、図7の成形型
31を型閉した状態の断面図である。また、図9は、ブ
ロー成形状態の断面図である。更に、図10は、積層成
形品40を成形型31から離型する断面図である。
【0063】図6において(図7も参照)、成形機は、
第1の射出部1aと第2の射出部1bとから構成されて
いる。第1の射出部1aは、第1の通路11aに分配弁
17を設けて二つの通路に形成した第1の通路11aと
第3の通路11cに分岐している。
【0064】第1の射出部1aは、樹脂の成形材料Xを
射出するため、第1のホッパー18aに樹脂のペレット
を投入する。そして、第1の通路11aに設けられた分
配弁17により第1の通路11aと第3の通路11cに
分岐してダイヘッド10の層形成面12間のキャビティ
内に射出される。この分配弁17は、第3の通路11c
に対しては第1の通路11aを流れる成形材料より遅れ
て射出するように制御するタイマーが設けられている。
【0065】第2の射出部1bは、ゴム材の成形材料Y
を射出するためのものであって、第2のホッパー18b
には、ゴム生地がフープ状に設けられて射出部1bに供
給されるように成されている。
【0066】ダイヘッド10の層形成面12内のキャビ
ティ13には、図示上部より第1の通路11a、第2の
通路11bおよび第3の通路11cが連通している。そ
して、層形成面12は、第1の通路11aと第1の形成
面12a間内とが連通している。また、第2の通路11
bとは、第2の形成面12b間内が連通している。更
に、第3の通路11cとは、第3の形成面12c間内が
連通している。
【0067】第1の形成面12aの外面12F2 には、
第1の螺線溝12a1 が形成されているとともに、第2
の形成面12bの外面12F2 には、第2の螺線溝12
1が形成されて凹凸部形成手段16を構成している。
そして、第1の通路11aから樹脂の成形材料Xが流入
して第2の形成面12b間のキャビティ内に成形材料が
達した時点で、第2の通路11bよりゴムの成形材料Y
が第2の形成面12b間のキャビティ内に流入する。同
様にして第1の形成面12aと第2の形成面12bによ
り成形された二層の層体A、Bが第3の形成面12cに
達すると、第3の通路11cから樹脂の成形材料Zが射
出されるように成されている。尚、第1の射出部1aと
第2の射出部1bの射出量は、第1の実施の形態と同様
に、周期に増減しながら射出される凹凸部形成手段16
と併用しても良い。又、第3の射出部1cの射出量は周
期に増減すると良いが、必ずしも必要とするものではな
い。又、以上の射出量の増減は、互いに交互に増減され
るようにすると良い。
【0068】この三層からなる層状体Dは、内側と外側
が同一の樹脂の第1と第3の層体A、Cであり、中間が
ゴムの第2の層体Bである。そして、ゴムの第2の層体
Bの両側の接合層界面Fが断面波形を成して第1の層体
Aと第3の層体Cとに接合している。この層状体Dは流
出口14aへ移動するにつれてキャビティ13が間隙を
小さくするように構成されているから、接合層界面下は
互いに圧接されて三層から成るパリソンEが流出口14
aから押し出される。
【0069】特に、合体形成面14のキャビティ13の
間隙のうち両テーパ面14bの間隙を流出側に向かって
小さくなるように形成して絞り部19により三層を圧着
するとともに、流出口14aの円筒間隙を絞り部19の
上方の円筒間隙の寸法と略同一寸法にして、やや圧着し
た肉厚をゆるませると良いことも認められる。
【0070】図7は、ダイヘッド10とブロー成形の成
形型31の拡大した断面図である。図7において、ダイ
ヘッド10の形状は前述した通りである。尚、ダイヘッ
ド10の流出口14aの間隙が小さく、流出口における
成形材料のせん断速度が大きくなるため(または、成形
材料の特性による場合もある)、図3および図5に示す
パリソンEに比較して、このパリソンEは流出口14a
より大径の円筒状に変化して押し出されている。この場
合には、ダイヘッド10の外形寸法を小形にする効果が
ある。
【0071】また、図7のブロー成形型31は、分割面
から型開した状態の概略図であるが、その他全体の構成
は、図3に示すブロー成形装置30と略同一である。異
なる点は、流体(エア)吹込ノズル(マンドレル)34
が上側に設けられていることである。
【0072】図8は、図7の状態から第1の型31aと
第2の型31bとが型締した状態図である。そして、流
体(エア)吹込ノズル(マンドレル)34は、上側に設
けられて、ブロー成形時に成形型31内に移動して来る
ように構成されている。
【0073】図9は、ブロー成形時の成形型31の断面
図である。図9において、成形型31の成形キャビティ
39内のパリソンEに対し流体(エア)吹込ノズル(マ
ンドレル)34からエアーが吹きつけられて成形面38
に対応した三層の積層成形品40が成形される。
【0074】図10は、成形型31が型開きするととも
に、流体(エア)吹込ノズル(マンドレル)34がダイ
ヘッド10側に移動した状態図である。そして、積層成
形品40は離型されて成形型31から取り出されるとと
もに、積層成形品40の上下に付いているバリ26を刃
物27により切断して積層成形品40に仕上げ加工する
ものである。
【0075】図11は、本発明に係る第4の実施の形態
を示すダイヘッド10の断面図である。図11におい
て、層形成面12は、第1の形成面12aと第2の形成
面12bと第3の形成面12cとから構成されている。
そして、凹凸部形成手段16である第1の形成面12a
と第2の形成面12bには、図5の第1の形成面12a
と同様に、第1および第2の螺線溝12a1 、12b1
が形成されている。そして、第1の通路11aと第2の
通路11bとは、第1の螺線溝12a1 と第2の螺線溝
12b1 に対し接線方向に連通している。また、第3の
通路11cは、複数個が第3の形成面12cに設けられ
ている。これらの通路からの成形材料の射出は、第1の
通路11a、第2の通路11bおよび第3の通路11c
の順に行われる。尚、この凹凸部形成手段16である螺
線溝12により層状体Dの接合層界面Fに凹凸面Gを形
成するものである。尚、第1の形成面12a、第2の形
成面12bにより凹凸面Gを形成する面をすべて外面1
2F2 として特定する。
【0076】図12は、第5の実施の形態を示す成形機
の断面図である。
【0077】図12において、射出部1は三台の射出部
1a、1b、1cが並列に設けられている。この成形機
は、層状体Dが三層構造で、三層とも材質が相違する場
合である。または、三色構造の層状体Dの場合でもあ
る。つまり、積層成形品40は、互いに層体A、B、C
の材質が相違する場合、または層体A、B、Cが三色の
場合である。
【0078】図12に示すダイヘッド10の構成は、射
出部1が三台の第1、第2および第3の射出部1a、1
bおよび1cに構成されているため、ダイヘッド10の
層形成面12も第1の形成面12a、第2形成面12b
および第3の形成面12cの三層構成面に形成されてい
る。第1の通路11aと、第1の形成面12bとの境
界、第2の通路11bと第2の形成面12bの境界およ
び第3の通路11cと第3の形成面12cとの境界に
は、それぞれ堰部15が形成されて、成形材料が円筒状
に流れるように構成されている。その他の構成は、図1
に示すものと略同様である。すなわち、凹凸部形成手段
16は第1の実施の形態と同様に、成形材料の射出量を
連続に増減させながら射出して成形される。
【0079】ダイヘッド10の次の工程の成形装置30
は、ブロー成形装置または、通常の圧縮成形型あるいは
トランスファ成形型に接続されて成形されるように構成
されている。
【0080】この成形機においても、第1の射出部1
a、第2の射出部1bおよび第3の射出部1cの順に時
間差をおいて成形材料X、YおよびZが層形成面12の
各形成面12a、12b、12cに射出される。そし
て、成形材料X、Y、Zの射出量は、互いに交互にして
周期に増減されながら射出される。
【0081】層形成面12内に射出されて、各形成面1
2a、12b、12cにより三層の第1、第2およびの
第3の層体A、B、Cに形成されるとともに、三層の接
合層界面Fは、凹凸部形成手段16である周期的な射出
量の増減による射出により断面が凹凸状波形に形成され
る。次に、この第1の層体A、第2の層体部Bおよび第
3の層体Cは合体形成面14に流入して層状体Dに形成
される。この層状体Dとして形成されながらダイヘッド
10の下方へ流出して必要に応じ合体形成面14の間隙
が小さくなる絞り部19により層状体Dは圧着されなが
ら、流出口14aから成形型31へ移動配置されること
になる。
【0082】図13は、本発明に係る第6の実施の形態
を示す成形型の断面図である。
【0083】図13において、成形装置30には成形型
31が設けられている。この成形型31は、分割された
上型31a、31bと下型31cとから構成されてい
る。この上型31a、31bは、分割された別名の第1
の型31aと第2の型31bから構成されている。そし
て、パリソンEを下型31cの成形面38に挿入し、第
1の型31aと第2の型31bを両側から型締してブラ
タの成形品に圧縮成形するものである。
【0084】成形後は、第1の型31aと第2の型31
bとを両側に型開きするとともに、下型31cを積層成
形品40から強制的に離型することにより取り出され
る。尚、成形面38の下部の上型31a、31bと下型
31cとの接合面にはバリ溝38aが形成されている。
【0085】図14は、本発明に係る一実施の形態を示
す積層成形品40の断面図である。
【0086】図14において、この積層成形品40は、
図1に示す第1の実施の形態の成形機により成形された
ものである。尚、成形型31は、図3および4とはベロ
ー部が相違する形に成形したものである。この積層成形
品40は、用途が自在継手等に用いられるブーツであ
る。
【0087】積層成形品40は、二材質の二層体A、B
であって、内層体Aがクロロプレンゴム材製である。ま
た、外層体Bが強度の強い弾性プラスチック材製であ
る。そして、この接合層界面Fが断面小さな凹凸に接着
されている。この積層成形品40の内層体Aがクロロプ
レンゴムであり、外層体Bは樹脂材であるから、両者の
接着としての相溶性は好ましくない。このため通常の成
形では、使用中に両者の接合層界面Fが剥離することが
多い。しかし、本発明のように接合層界面Fが凹凸面G
により溶着した状態で圧着成形されると両者の材質が凹
凸面で係合接着するので、例え両者は材質の相溶性が悪
くとも強力に接合させることができる。
【0088】図15は、図14の積層成形品40である
ブーツの取付状態の断面図である。
【0089】ブーツ40は、一端側に取付部44が形成
されているとともに、他端側に嵌着部45が形成されて
いる。更に、中間は蛇腹部46に形成されている。そし
て、このブーツ40は、自在継手47をカバーするため
に取付けられる。その取付状態は、取付部44が外輪4
8にバンドHを介して締付けられるとともに、嵌着部4
5は軸49に嵌合されてバンドHにより締付けられる。
【0090】このブーツ40の蛇腹部46は自在継手4
7の作動とともに、折曲げや膨張収縮の変形を伴う力を
受けるから蛇腹部の強度を必要とする。同時に、取付部
44は外輪48に密封嵌合するとともに、嵌着部45は
軸49に密封嵌合する必要がある。
【0091】しかし、このブーツ40は、内層体Aがゴ
ム材製であるため、耐油性とともに密封嵌合することが
できる。更に、外層体Bは、弾性プラスチック材製であ
るから、弾性変形しても、ゴムなどに比較して耐強度が
向上する。そして、両者の接合層界面Fは、互いに食い
込んだように両材質が溶着するので剥離することもな
い。
【0092】図16は、本発明の成形機により成形した
三層の積層成形品40の断面図である。この積層成形品
40は、三層から成るブーツに形成された断面図であ
る。三層の接合層界面F、Fは、凹凸に係合して接合し
た両面が微視的に食い込んだ状態で接着している。この
ブーツ40の外層体Cは、弾性プラスチックであり、耐
久性を保持することを目的としている。同時に、材質的
に軽量で強度が向上している。また、内層体Aは、耐油
性とともに、シール能力にすぐれたゴム材質にされてい
る。例えば、フッ素ゴム、ニトリルゴムなどである。そ
して、中間層体Bは、内外層体A、Cと相溶性の良いゴ
ムまたは接着性の良い樹脂層に構成されている。この中
間層体Bは、例えばシリコンゴムなどである。
【0093】図17は、本発明に係る第7の実施の形態
を示すダイヘッドの断面図である。
【0094】図17において、ダイヘッド10の構造
は、図11に示すようにノズル部8から射出される成形
材料の層状体Dが三層構造であって、三層とも材質が相
違する場合である。従って、射出部1a、1b、1cと
ダイヘッド10と成形装置30の全体構造は、図1に示
すものと同様である。尚、各射出部の射出量は連続に増
減しながら射出しなくとも良い。
【0095】上述のダイヘッド10には、図18に示す
ような凹凸部形成手段16として2個の凹凸部形成ブッ
シュS1 、S2 が取付穴28に嵌着されている。この凹
凸部形成ブッシュS1 、S2 をダイヘッド10に取付け
られることにより、種々の形状の凹凸部形成ブッシュS
1 、S2 が必要に応じ交換することが可能になる。この
ため、三層の成形材料の接着力などに応じて凹凸部形成
ブッシュS1 、S2 を選択することが可能になる。
【0096】図18は、図17のA−A矢視の第1の凹
凸部形成ブッシュS1 を示す断面図である。この第1の
凹凸部形成ブッシュS1 の内周面である第1の形成面1
2aの外面12F2 には断面半円形状の第1の直線溝1
2a2 が周面に沿って複数個が配置されている。この第
1の凹凸部形成ブッシュS1 の材質は、ステンレスなど
の金属やプラスチック材製である。そして、この第1の
外周面42はダイヘッド10の取付穴28に嵌着される
ようになっている。
【0097】又、図19は、図17の第2の凹凸部形成
ブッシュS2 の斜視図である。第2の凹凸部形成ブッシ
ュS2 も第1の凹凸部形成ブッシュS1 と同様に外面1
2F 2 に断面半円形状の第2の直線溝12b2 が周方向
に沿って等配に形成されている。そして、第2の凹凸部
形成ブッシュS2 の第2の外周面43もダイヘッド10
の取付穴28に嵌着されるように形成されている。
【0098】そして、第1と第2の凹凸部形成ブッシュ
1 、S2 とをダイヘッド10の取付穴28に軸方向へ
直列に取付けることにより凹凸部形成手段16が構成さ
れる。
【0099】このダイヘッド10に図12に示すように
射出部1の各ノズル8a、8b、8cが連通される。そ
して、射出部1から3種類の成形材料をノズル8a、8
b、8cを介してキャビティ13内に射出すると第1の
層体Aと第2の層体Bと第3の層体Cとの合体した接合
層界面Fは、層状体Dの周方向に沿って凹凸面Gが形成
されることになる。この成形は、第3の実施の形態(図
6参照)や第5の実施の形態(図12参照)と同様にし
て成形される。この場合も各射出部1a、1b、1cの
射出量を連続に増減することなく凹凸部形成手段16に
より接合層界面Fに凹凸面Gが形成される。尚、射出量
を連続に増減する凹凸部形成手段16と併用しても良い
結果が得られる。
【0100】図20は、図17のパリソンEのB−B断
面図である。図20において、パリソンEは、凹凸部形
成手段16より接合層界面Fに凹凸面Gが形成される。
この凹凸面Gは、合体形成面14間で強力に接合される
からなだらかな凹凸面Gに形成されて接着力を強めるこ
とになる。
【0101】図21は、本発明の第8の実施の形態を示
す凹凸部形成ブッシュS1a、S2aの斜視図である。図2
1に示す第1の凹凸部形成ブッシュS1aは、図17に取
付けられている第1の凹凸部形成ブッシュS1 の位置に
嵌着される。又、第2の凹凸部形成ブッシュS2aは第2
の凹凸部形成ブッシュS2 の位置に嵌着される。
【0102】この第1および第2の凹凸部形成ブッシュ
1a、S2aは、ブッシュの内周面である第1および第2
の形成面12a、12bの外面12F2 に溝を傾斜させ
た第1および第2の傾斜溝12a3 、12b3 が形成さ
れている。この傾斜溝12a 3 、12b3 の軸に対する
角度は3°〜45°の範囲に形成すると良い。その他の
構成は、上述した第7の実施の形態の第1および第2の
凹凸部形成ブッシュS 1 、S2 と略同様に配置される。
そして、この二つの第1および第2の凹凸部形成ブッシ
ュS1a、S2aの配置により凹凸部形成手段16が構成さ
れる。
【0103】この凹凸部形成ブッシュS1a、S2aに第1
および第2の傾斜溝12a3 、12b3 を設け、図17
に示すようにダイヘッド10の取付穴28に取付けた凹
凸部形成手段16により、パリソンEの接合層界面Fに
凹凸面Gが捩れを形成しながら接合されて接着強度を強
力にすることが認められる。
【0104】この第8の実施の形態に示すダイヘッド1
0により形成されたパリソンEの図17に示すB−B矢
視断面も、図20に示すような断面になるとともに、凹
凸面Gが軸方向に沿って捩じれたように形成される。こ
の凹凸面Gの捩れは接合層界面Fの接着強度が増すこと
が認められる。
【0105】図22は、本発明にかかる第8の実施の形
態を示すダイヘッド10の断面図である。
【0106】図22におけるダイヘッド10の全体の構
成は、図17に示すダイヘッド10と略同様である。図
17のダイヘッド10と相違する構成は、第1および第
2の凹凸部形成ブッシュS1b、S2bがダイヘッド10に
対し回動するように構成されていることである。この回
動する凹凸部形成ブッシュS1b、S2bの関連する構成に
よって凹凸部形成手段16を構成している。
【0107】図22において、ダイヘッド10と凹凸部
形成ブッシュS1b、S2bとの嵌合間にはボール80が介
在されて成形材料X、Y、Zがノズル8a、8b、8c
からキャビティ13方向へ射出されると凹凸部形成ブッ
シュS1b、S2bがその射出力によって回動するように構
成されているものである。
【0108】この凹凸部形成ブッシュS1b、S2bを回動
させる構成は各凹凸部形成ブッシュS1b、S2bの外周面
42、43とダイヘッド10の取付穴28との間に周方
向に沿って等配に軸受(ボール)80を介在されてい
る。この他の凹凸部形成ブッシュS1b、S2bの回動手段
としては、凹凸部形成ブッシュS1b、S2bをダイヘッド
10の取付穴28に遊合させて回動自在に構成すること
もできる。更には、凹凸部形成ブッシュS1b、S2bに歯
形を形成し、この歯形をモータにより回動することがで
きる。このモータは制御装置24からの(図1参照)指
令により適切な回転数で回動されるものである。
【0109】図22に於けるA−A矢視断面図は、図1
8又は図21に示すように層形成面12の外面12F2
が直線溝12a2 又は傾斜溝12a3 に形成されてい
る。更に、図22に於けるA’−A’矢視断面も、図1
9又は図21に示すように形成されている。又、図22
に於けるパリソンEのB−B断面も、図20に示すよう
に各層体の接合層界面Fが凹凸面Gに形成されている。
【0110】以上、第1の実施の形態から第8の実施の
形態において、各層体A、B、Cの接合層界面Fに凹凸
面Gを形成して、各層体A、B、C間の材質の相違によ
る非接着性を強力に接着させるようにした手段として各
射出部1a、1b、1cの射出量を周期に増減させる制
御手段25、又はダイヘッド10の層形成面12の形成
面12a、12bに形成した螺線溝12a1 、12b
1 、直線溝12a2 、12b2 、傾斜溝12a3 、12
3 とについて上述した。これらの接合層界面Fに凹凸
面Gを形成する手段は、種々のものが考えられるが、こ
れらの凹凸面Gを形成する手段が凹凸部形成手段16と
言うものである。
【0111】
【発明の効果】請求項1、4、5の本発明に係る積層成
形品は、異色または異材質の接合層界面が成形材料供給
時に凹凸面が互いに溶着する構成に成されているから、
相溶性の悪い異材質であっても、成形時に接合層界面を
強力に溶着させる効果が期待できる。このため、積層成
形品を複合材製として接着し、すぐれた各材質の特性を
発揮させる効果を奏する。
【0112】請求項2の本発明に係る積層成形品は、中
間の層体が隣接する層体よりも接着力の強い材質に構成
されているから、中間の層体を介することにより、両側
の層体の接着性を考慮することなく、すぐれた特性のみ
を考慮したすぐれた複合材としての積層成形品を得る効
果が期待できる。
【0113】請求項3の本発明に係る積層成形品は、一
方の層体がゴムで他方の層体が樹脂であるため、複合材
のブーツのゴム材として弾力性とともに自在継手等の嵌
合部とのシール能力を発揮させることが期待できる。ま
た、他方の層体を樹脂材にすることにより軽量化ととも
に、引張強度を向上させることが期待できる。更に、ゴ
ムの一方の層体の強度を樹脂の他方の層体により強力に
補強することが認められる。
【0114】請求項6の本発明にかかる成形機は、層状
体の接合層界面を凹凸面に形成して圧着により溶着させ
る構成にした上で成形するようにしたため、積層成形品
を複合材としてすぐれた成形機を得ることができる。
又、ダイヘッド又は、制御装置のみを改良することで複
雑な形状で、しかも接着力の強い積層成形品を成形でき
るから、成形機の製作コストを低減することができる。
【0115】請求項7の本発明に係る成形機は、射出部
に射出量を増減する制御手段を有するから、材質を異に
する多層の積層成形品を成形する場合であっても、制御
手段の設定値を変更することにより、簡単に多層の積層
成形品を成形することができる。
【0116】請求項8、9、10、11の本発明に係る
成形機は、ダイヘッドの層成形面に螺線溝、直線溝、傾
斜溝を形成するのみで、接合層界面に凹凸部を形成でき
るから、接合層界面に確実に凹凸部を形成することがで
きる。また、これらの溝の加工は、低コストで製作でき
るから、成形機のコストを低減することができる。又、
これらの溝を凹凸部形成ブッシュに設けることにより、
加工が容易になるとともに、成形材料の特性に応じ最適
の凹凸部形成ブッシュを交換して取付けることができ
る。
【0117】請求項12の本発明に係る成形機は、凹凸
部形成ブッシュを回動可能にすることにより、接合層界
面の凹凸面を簡単な方法で、しかも高度な技術にして接
着力を増強する効果が期待できる。
【0118】請求項13の本発明に係る成形機は、層状
体を形成する各形成面が段階面に形成されているため、
層状体の層体の厚さを設定通りの厚さに形成することが
できるとともに、成形層界面の凹凸を確実に形成するこ
とが可能になる。特に、接合層界面の形を明確に形成で
きるので、層体間の接合面の溶着を強力に接着すること
ができる。
【0119】請求項14の本発明の成形機は、層形成面
のうちの外面に連通する通路が外面に対し接線方向に形
成されているため、成形材料が形成面内のキャビティに
流入するとき層体を形成しやすく流入することができ、
流れ不良を防止する効果が期待できる。特に、形成面の
外面に螺線溝が形成されている場合には、螺線溝に沿っ
て成形材料が流れるため凹凸の形成を良好にする。
【0120】請求項15の本発明の成形機は、合体形成
面に絞り部が形成されているから、層状体の接合層界面
を強力に溶着させることができる。特に、接合層界面の
凹凸面を圧着して両層の材質を食い込ませて強力に接着
した積層成形品を成形する成形機を得ることができる。
【0121】請求項16の本発明に係る成形機は、成形
装置がブロー成形により成形されるため、接合層界面が
強力に接着される。又、成形品の形状が複雑であっても
パリソンから簡単に成形できる。更に、積層成形品の型
からの離型が、複雑な形状であっても容易になる効果を
奏する。
【0122】請求項17および18の本発明の成形方法
は、異色または異材質の成形材料をそれぞれ各射出部に
供給することにより、ダイヘッドから成形型へ層状体の
パリソンとして配置できるから、多層による多工程を少
なくできるとともに、成形型へのバリの付着等を少なく
することもできる。また、積層成形品の成形型からの離
型を容易にして作業を能率的にすることができる。又、
成形工程を短縮して能率を向上させることができる。更
に、異材質の種類だけ各射出部に1種類づつ投入するだ
けで多層の積層成形品が可能な成形方法であるため、従
来では不可能であった多層の積層成形品を成形できる方
法が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の成形機の射出
部とダイヘッドの断面図である。
【図2】図1の制御装置の構成図である。
【図3】図1の成形機の後工程である成形装置の型開き
状態の断面図である。
【図4】図3の成形機の成形装置の成形型が型閉した状
態の断面図である。
【図5】本発明に係る第2の実施の形態を示すダイヘッ
ドの断面図である。
【図6】本発明に係る第3の実施の形態の成形機の射出
部とダイヘッドの断面図である。
【図7】図6の成形機のダイヘッドと成形型の型開状態
とを示す断面図である。
【図8】図7の状態図から成形型が型閉した状態図であ
る。
【図9】図8の状態図でマンドレルが成形型内に移動し
てブロー成形した状態の断面図である。
【図10】図9のブロー成形完了後に積層成形品を成形
型から離型して取り出す状態の断面図である。
【図11】本発明に係る第4の実施の形態を示すダイヘ
ッドの断面図である。
【図12】本発明に係る第5の実施の形態を示す射出部
とダイヘッドの断面図である。
【図13】本発明に係る第6の実施の形態を示す成形型
の断面図である。
【図14】本発明に係る一実施の形態を示す積層成形品
の断面図である。
【図15】図14に示す積層成形品を自在継手に取付け
た断面図である。
【図16】本発明に係る他の実施の形態を示す積層成形
品の断面図である。
【図17】本発明に係る第7の実施の形態を示すダイヘ
ッドの断面図である。
【図18】図17に示す第1の凹凸部形成ブッシュのA
−A’矢視断面図である。
【図19】図17に示す第2の凹凸部形成ブッシュの拡
大した斜視図である。
【図20】図17に示すパリソンのB−B’断面図であ
る。
【図21】本発明に係る第8の実施の形態を示す凹凸部
形成ブッシュの拡大した斜視図である。
【図22】本発明に係る第9の実施の形態を示すダイヘ
ッドの断面図である。
【図23】従来の成形機の断面図である。
【図24】図23の成形機を型開きして180°回転し
た状態の断面図である。
【図25】図23の成形機を型締して二次成形した断面
図である。
【図26】図25の成形型を型開きして成形品を取り出
す状態の断面図である。
【符号の説明】
1・・・・射出部 1a・・・第1の射出部 1b・・・第2の射出部 1c・・・第3の射出部 2・・・・射出スクリュー 2a・・・第1の射出スクリュー 2b・・・第2の射出スクリュー 2c・・・第3の射出スクリュー 3・・・・射出用駆動装置 3a・・・第1の駆動装置 3b・・・第2の駆動装置 3c・・・第3の駆動装置 4・・・・スクリューシリンダ 4a・・・第1のスクリューシリンダ 4b・・・第2のスクリューシリンダ 4c・・・第3のスクリューシリンダ 5・・・・位置センサ 5a・・・第1の位置センサ 5b・・・第2の位置センサ 5c・・・第3の位置センサ 6・・・・圧力センサ 6a・・・第1の圧力センサ 6b・・・第2の圧力センサ 6c・・・第3の圧力センサ 7・・・・サーボバルブ 8・・・・ノズル部 8a・・・第1のノズル 8b・・・第2のノズル 8c・・・第3のノズル 9・・・・回動装置 9a・・・第1の回動装置 9b・・・第2の回動装置 10・・・ダイヘッド 11・・・通路 11a・・第1の通路 11b・・第2の通路 11c・・第3の通路 12・・・層形成面 12a・・第1の形成面 12b・・第2の形成面 12c・・第3の形成面 12a1 ・・第1の螺線溝 12a2 ・・第1の直線溝 12a3 ・・第1の傾斜溝 12b1 ・・第2の螺線溝 12b2 ・・第2の直線溝 12b3 ・・第2の傾斜溝 12F1 ・・内面 12F2 ・・外面 12F3 ・・外形面 13・・・キャビティ 14・・・合体形成面 14a・・流出口 14b・・テーパ面 15・・・堰部 16・・・凹凸部形成手段 17・・・分配弁 18・・・ホッパー 18a・・第1のホッパー 18b・・第2のホッパー 19・・・絞り部 20・・・動力装置 21・・・I/F(インターフェース) 22・・・I/F(インターフェース) 23・・・I/F(インターフェース) 24・・・制御装置 240・・・CPU 242・・・メモリ 244・・・A/D変換器 246・・・I/O装置 248・・・D/A変換器 25・・・設定器 26・・・バリ 27・・・刃物 28・・・取付穴 29・・・中子 30・・・成形装置 31・・・成形型 31a・・第1の型 31b・・第2の型 31c・・第3の型 32・・・圧力シリンダ 33・・・拡大具 34・・・流体吹込ノズル(マンドレル) 34a・・横孔 34b・・保持面 35・・・駆動シリンダ 36・・・保持部 36a・・切断刃 37・・・先端部 38・・・成形面 38a・・保持面 38b・・バリ溝 39・・・成形キャビティ 40・・・積層成形品(ブーツ) 41a・・内層部 41b・・中間層部 41c・・外層部 42・・・第1の外周面 43・・・第2の外周面 44・・・取付部 45・・・嵌着部 46・・・蛇腹部 47・・・自在継手 48・・・外輪 49・・・軸 50・・・成形型 50a・・第1の成形型 50b・・第2の成形型 51・・・下型 52・・・上型 52a・・第1の上型 52b・・第2の上型 52b1 ・・成形面 53・・・成形キャビティ 53a・・第1の成形キャビティ 53b・・第2の成形キャビティ 54・・・流入口 55・・・一次射出シリンダ 56・・・二次射出シリンダ 60・・・回転軸 61・・・ロータリテーブル 80・・・軸受(ボール) A・・・・第1の層体 B・・・・第2の層体 C・・・・第3の層体 D・・・・層状体 E・・・・パリソン E1 ・・・・先端周部 F・・・・接合層界面 G・・・・凹凸面 X・・・・第1の成形材料 Y・・・・第2の成形材料 Z・・・・第3の成形材料 A′・・・一次成形品 B′・・・二次成形品 H ・・・バンド S1 ・・・第1の凹凸部形成ブッシュ S2 ・・・第2の凹凸部形成ブッシュ S1a・・・第1の凹凸部形成ブッシュ S2a・・・第2の凹凸部形成ブッシュ S1b・・・第1の凹凸部形成ブッシュ S2b・・・第2の凹凸部形成ブッシュ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異色または異材質の層状体(D)の接合
    層界面(F)に成形により形成されて接着された凹凸面
    (G)を有することを特徴とする積層成形品。
  2. 【請求項2】 前記層状体(D)の中間の層体(B)が
    前記中間の層体(B)に隣接する層体(A、C)より接
    着力の強い材質により構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の積層成形品。
  3. 【請求項3】 ブーツに形成されて前記ブーツの異材質
    の前記層状体(D)の一方の層体(A)がゴムであると
    ともに他方の層体(B)が樹脂に構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の積層成形品。
  4. 【請求項4】前記層状体(D)の接合層界面(F)の凹
    凸面(G)が軸方向に沿って条状に形成されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の積層成形
    品。
  5. 【請求項5】前記層状体(D)の接合層界面(F)の凹
    凸面(G)が軸方向に沿って捩れ状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の積層成形
    品。
  6. 【請求項6】 成形材料を溶融してノズル(8)から射
    出する射出部(1)を異色または異材質の成形材料
    (X、Y、Z)ごとに複数個有し、前記各射出部(1)
    の各前記ノズル(8)と各通路(11)を介して連通し
    前記成形材料(X、Y、Z)を各層体(A、B、C)に
    形成する層形成面(12)を有するとともに前記各層体
    (A、B、C)を合体して層状体(D)に形成する合体
    形成面(14)を有し且つ前記合体形成面(14)の流
    出側にパリソン(E)に形成する流出口(14a)を有
    するダイヘッド(10)と、前記ダイヘッド(10)か
    ら押し出されたパリソン(E)を成形面(38)に圧接
    して前記成形面(38)に対応した形状に成形する成形
    装置(30)とを有し、前記各射出部(1)および/ま
    たは前記ダイヘッド(10)に前記各層体(A、B、
    C)の接合層界面(F)が凹凸面(G)に形成される凹
    凸部形成手段(16)を、有することを特徴とする成形
    機。
  7. 【請求項7】 前記凹凸部形成手段(16)が前記各射
    出部(1)の各ノズル(8)から射出される成形材料
    (X、Y、Z)の射出量を周期に増減させる制御手段
    (24)により構成されていることを特徴とする請求項
    6に記載の成形機。
  8. 【請求項8】 前記凹凸部形成手段(16)は各前記層
    体(A、B、C)を形成する前記層形成面(12)のう
    ちの前記形成面(12a、12b)の外面(12F2
    に螺線溝(12a1 、12b2 )を有することを特徴と
    する請求項6に記載の成形機。
  9. 【請求項9】前記凹凸部形成手段(16)は各前記層体
    (A、B、C)を形成する前記層形成面(12)のうち
    の前記形成面(12a、12b)の外面(12F2 )に
    軸方向の直線溝(12a2 、12b2 )を有することを
    特徴とする請求項6に記載の成形機。
  10. 【請求項10】前記凹凸部形成手段(16)は各前記層
    体(A、B、C)を形成する前記層形成面(12)のう
    ちの前記形成面(12a、12b)の外面(12F2
    に軸方向に対し傾斜した傾斜溝(12a3 、12b3
    を有することを特徴とする請求項6に記載の成形機。
  11. 【請求項11】前記凹凸部形成手段(16)は前記螺線
    溝(12a1 、12b1 )又は直線溝(12a2 、12
    2 )又は傾斜溝(12a3 、12b3 )を凹凸部形成
    ブッシュ(S1 、S2 )に形成して前記凹凸部形成ブッ
    シュ(S1 、S2 )が前記ダイヘッド(10)に嵌合さ
    れていることを特徴とする請求項6に記載の成形機。
  12. 【請求項12】前記凹凸部形成手段(16)は前記凹凸
    部形成ブッシュ(S1 、S2 )が前記ダイヘッド(1
    0)に回動自在に嵌合していることを特徴とする請求項
    6に記載の成形機。
  13. 【請求項13】 前記層形成面(12)の各形成面(1
    2a、12b、12c)が前記流出口(14a)に向か
    って大径になる段面に形成されているとともに前記層状
    体(D)の内側の層体(A)を形成する第1の形成面
    (12a)から順に前記ノズル(8)が成形材料を射出
    するように成されていることを特徴とする請求項6、請
    求項7又は請求項8又は請求項9又は請求項10又は請
    求項11あるいは請求項12に記載の成形機。
  14. 【請求項14】 前記層形成面(12)のうちの外面
    (12F2 )内に連通する前記通路(11)が前記外面
    (12F2 )の周面に対し接線方向に形成されているこ
    とを特徴とする請求項6または請求項7に記載の成形
    機。
  15. 【請求項15】 前記合体形成面(14)にテーパ状を
    成して間隙が前記流出口(14a)側に向かって徐々に
    小さくなる絞り部(19)を有することを特徴とする請
    求項6または請求項7または請求項8又は請求項9又は
    請求項10又は請求項11又は請求項12又は請求項1
    3あるいは請求項14に記載の成形機。
  16. 【請求項16】 前記成形装置(30)が前記ダイヘッ
    ド(10)から押し出された前記パリソン(E)を囲む
    成形面(38)を有するとともに前記パリソン(E)の
    先端周部(G)を密封保持する保持部(36)を有して
    型閉時に袋状に保持する成形型(31)と、前記成形型
    (31)の成形面(38)内の前記パリソン(E)内に
    配置されて前記成形面(38)と協働してブロー成形す
    る流体吹き出し用マンドレル(34)とを有することを
    特徴とする請求項6又は請求項7又は請求項8又は請求
    項9又は請求項10又は請求項11又は請求項12又は
    請求項13又は請求項14あるいは請求項15に記載の
    成形機。
  17. 【請求項17】 異色または異材質の成形材料(X、
    Y、Z)を各射出部(1a、1b、1c)に1種ごとに
    分けて供給するとともに各射出部(1a、1b、1c)
    の各ノズル(8a、8b、8c)から前記成形材料の射
    出量を周期に連続増減させて前記ダイヘッド(10)の
    前記層形成面(12)に射出させて前記層体(A、B、
    C)を形成するとともに前記層体(A、B、C)を合体
    形成面(14)により接合層界面(F)を接合しながら
    前記流出口(14a)よりパリソン(E)を形成し、次
    に前記パリソン(E)を成形型(31)の成形面(3
    8)内に配置して前記成形面(38)に圧接成形するこ
    とを特徴とする積層成形品の成形方法。
  18. 【請求項18】 異色または異材質の成形材料(X、
    Y、Z)を各射出部(1a、1b、1c)に1種ごとに
    分けて供給するとともに各射出部(1a、1b、1c)
    の各ノズル(8a、8b、8c)から前記成形材料の射
    出量を周期的に増減させて前記ダイヘッド(10)の前
    記層形成面(12)に射出させて前記層状体(D)を形
    成するとともに前記層状体(D)を合体形成面(14)
    により接合層界面(F)を接合しながら前記流出口(1
    4a)よりパリソン(E)を形成し、次に前記パリソン
    (E)を前記成形型(31)の成形面(38)内に配置
    するとともに先端周部(E1 )を保持部(36)により
    密封保持して前記成形型(31)を型閉するとき袋状に
    形成し、この袋状のパリソン(E)にマンドレル(3
    4)から流体を吹きつけて前記成形面(38)により形
    成される積層成形品を成形することを特徴とする成形方
    法。
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