JPH11114106A - ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 - Google Patents
ゴルフクラブヘッド及びその製造方法Info
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- JPH11114106A JPH11114106A JP9280610A JP28061097A JPH11114106A JP H11114106 A JPH11114106 A JP H11114106A JP 9280610 A JP9280610 A JP 9280610A JP 28061097 A JP28061097 A JP 28061097A JP H11114106 A JPH11114106 A JP H11114106A
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Abstract
ブヘッドにおいて、フェース部側の重量を重くすること
のないゴルフクラブヘッド、及びその製造方法を提供す
ること。 【解決手段】フェース部側に開口する中空な金属製ヘッ
ド本体の前記開口にフェース部を接合したゴルフクラブ
ヘッドであり、少なくともヘッド本体3の開口端面又は
フェース部7の周縁部のいずれか一方に、他方に当接す
る複数の凸部10を設け、この凸部10間に形成される
凹部にビードを埋め込んで、ヘッド本体3の開口にフェ
ース部7を固着したことを特徴とする。
Description
関し、詳細には、ヘッド本体に対してフェース部を固着
したゴルフクラブヘッド、及びその製造方法に関する。
球時の衝撃等によって破損、磨耗等しやすく、又、長期
間の使用により、クラックが発生進行しやすい部分とな
っている。このため、ゴルフクラブヘッドのフェース部
については、打球時の衝撃に充分耐え得るような材料
で、本体とは別体で作製し、これをヘッド本体の前端面
に溶接、接着等により固着することが行われている。
着は、ヘッド本体の前端面(開口端面)とフェース部裏
面との間を溶着、接着したものであり、この構成によれ
ば、両者の間に介在するビード(溶着剤、接着剤)に、
打球時の衝撃によって、ひび割れ等が生じやすいという
欠点がある。すなわち、ひび割れ等が発生することによ
り、両者の接合強度が低下するという問題がある。
ば、特開平8−294550号や特開平9−28842
号には、ヘッド本体のフェース側開口縁部を、開口内方
へ屈曲させて、フェース部を当接させたときにできる溝
にビードを埋め込んで両者を接合する技術が開示されて
いる。すなわち、このような構成によれば、フェース部
に作用する衝撃は、ヘッド本体の開口端面でも吸収する
ことができるため、ビードのひび割れ等を緩和すること
ができる。
た公報に開示された構成によれば、ヘッド本体の開口縁
部の屈曲された部分とビードの両方が重なった状態とな
るため、フェース部側が重くなってしまう。
ットした際、ヘッドのぶれが生じやすいゴルフクラブと
なってしまう。また、重心アングルが小さくなり、打球
時において、ヘッドが返りにくく、スライスが生じた
り、ボールを上げずらいゴルフクラブとなってしまう。
着したゴルフクラブヘッドにおいて、フェース部側の重
量を重くすることのないゴルフクラブヘッド、及びその
製造方法を提供することを目的とする。
に、本発明のゴルフクラブヘッドは、フェース部側に開
口する中空な金属製ヘッド本体の前記開口にフェース部
を接合するに際し、少なくとも前記ヘッド本体の開口端
面又はフェース部の周縁部のいずれか一方に、他方に当
接する複数の凸部を設け、この凸部間に形成される凹部
にビードを埋め込んで、前記開口にフェース部を固着し
たことを特徴とする。
方法は、前記フェース部をヘッド本体に当接した際に形
成される前記凸部間の凹部に、溶接部材を当てながら加
熱し、前記溶接部材を溶融させて前記凹部内に充填し、
これによりフェース部をヘッド本体に固着することを特
徴とする。
ース部との接合部分において、ビードは凸部間の凹部に
位置し、ヘッド本体(フェース部)と重なることはない
ため、フェース部側が軽量化される。
て具体的に説明する。図1及び図2は、本発明の第1の
実施の形態を示す図であり、図1は、フェース部が固着
されるヘッド本体の構成を示す図、図2(a)は、フェ
ース部が固着されたヘッド本体の断面図、図2(b)
は、フェース部とヘッド本体の固着部を示す断面図であ
る。
差し込まれるホーゼル2を具備したヘッド本体3を備え
ており、このヘッド本体3の前面部にフェース部7を固
着することで構成される。ヘッド本体3は、トップ部3
a、ソール部3b、バックフェース3c、トウ側面3
d、ヒール側面3cを備えており、ヘッド本体3は、こ
れらの部材を鋳造等によって一体的に成形しても良い
し、もしくは、これらの部材を必要に応じて外殻部材と
して構成した後、溶接、研磨工程等を経て成形する等、
その製造方法については限定されることはない。また、
上記ヘッド本体3の構成材料は、例えば、チタン、チタ
ン合金、ステンレス、FRM等が用いられるが、本発明
においては、これらの材料に限定されることはない。
材料を用いて本体より厚い板状に打ち抜き等により成形
し、プレス等により適当な湾曲形状に成形した後、ヘッ
ド本体3の開口部に固着される。もちろん、フェース部
7の構成材料や成形方法等についても、このような材
料、方法に限定されることはない。
る開口端面には、図に示すように、複数箇所、凸部10
が形成されている。これらの凸部10は、ヘッド本体3
を精密鋳造によって成形する場合、ヘッド本体と共に一
体的に形成することができる。また、図に示すように、
ヘッド本体3がウッドタイプであれば、ヘッド本体の開
口部は、フェース部の形状に対応した形状に湾曲形成さ
れる。
とはないが、接着強度バランス等を考慮すれば、上下方
向および左右方向で、同数で対称位置に形成することが
好ましい。また、各凸部10の高さについては限定され
ることはないが、開口部とフェース部を離間させて、そ
の隙間十分に接着剤が入り込むこと等を考慮して、1〜
3mm程度にすることが好ましい。
3にフェース部7を固着する方法について説明する。ヘ
ッド本体3の開口端部に形成された各凸部10に、開口
部を塞ぐようにフェース部7を載置する。このとき、フ
ェース部7は、各凸部10に支持されて開口から一定の
間隔を有して離間した状態となる。そして、この状態
で、トウ、ヒール、トップ、ソール側で、それぞれ1か
所ずつ仮止めを行う。この仮止めは、わずかに溶接した
り、接着等の手段を用いれば良い。次に、例えばヘッド
本体3及びフェース部7がチタン、チタン合金で形成さ
れた場合は、この状態で凸部間に形成された隙間(凹
部)に、ヘッド本体3及びフェース部7と同様の材料か
ら成るチタン、チタン合金等で構成された溶接棒を当て
ながら加熱し、溶接棒を溶融させて凹部内に上記チタ
ン、チタン合金等を充填する。この際、隙間は、ヘッド
本体の中空部に連通しているため、溶融材料を入れやす
く、また気泡ができにくい。このようにして、凹部内に
ビード15が埋め込まれヘッド本体3の開口にフェース
部7が固着される。
体の開口の凸部10とフェース部7との間に、溶接棒の
溶融金属が入り込んでビードが形成されたり、凸部10
及びフェース部7が溶融時の熱で直接溶融し、ビードが
表面から突出するような場合がある。このようなビード
は、溶接工程後に、周囲を研磨して仕上げることで削除
することができる。
口端面を屈曲させていないため、図2に示すように、ビ
ード15が、ヘッド本体3と重なることはなく、フェー
ス部側の重量が重くなることはない。したがって、重心
深度が深く、重心アングルの大きいゴルフクラブヘッド
とすることができ、フェース部のスィートエリア(スィ
ートスポットで打球したときの95%以上の飛距離が得
られる部分)が大きくなって、ミスショットした際のヘ
ッドのぶれが抑制され、また、打球時においてヘッドが
返りやすくなって、スライスを抑制し、ボールを上げや
すいゴルフクラブが得られる。さらに、フェースプレー
トを固着するに際して、フェース部7側の重量が重くな
らないため、ヘッド本体に対してフェース部を厚くした
り、より高強度の材料を用いる等、フェースとして適し
た材料を選択することが可能となる。
る凸部は、ヘッド本体側に設けたが、フェース部側に設
けても良いし、両者に設けても良い。また、凸部を別体
物として、両者の間に介在させても良い。
別の実施の形態について説明する。この実施の形態で
は、ヘッド本体3の開口端面に形成される凸部の数を減
らすと共に、その形成位置を変形したものである。すな
わち、凸部20は、トウ、ヒール、トップ、ソール側
で、それぞれ対称となる位置に、1か所づつ形成されて
おり、ヘッド本体の内面部に、開口端面から突出するよ
うに形成されている。
0に開口部を塞ぐようにフェース部7を載置して、溶
接、接着等の手段を用いて仮止めを行い、この状態でフ
ェースプレート7とヘッド本体3との間の隙間に、溶着
剤を充填することで両者の接合を行う。
すように、凸部20が形成された部分では、ビード15
と凸部20が重なった状態となるものの、図3に示すよ
うに、凸部20は、開口端面において部分的に形成され
ているだけであるため、重なり部分が少なくなり、フェ
ース部側の重量が重くなることはない。したがって、上
記実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、
この実施の形態においても、各凸部20は、フェース部
側に設けても良いし、両者に設けても良い。また、凸部
20を別体物として、両者の間に介在するように配して
も良い。
たが、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変形
することが可能である。例えば、凸部の形状や配設箇所
は種々変形することができる。また、上記実施の形態に
ついては、ウッドタイプのゴルフクラブを例にして説明
したが、アイアンタイプのクラブヘッド、パターヘッド
に適用しても良い。
フェース部をヘッド本体に固着するゴルフクラブヘッド
において、フェース部側の重量を重くすることがないた
め、重心深度が深く、ミスショットした際にヘッドのぶ
れを抑制することができるゴルフクラブが得られる。ま
た、重心アングルが大きくなるため、打球時においてヘ
ッドが返りやすくなり、スライスが生じにくくボールを
上げやすいゴルフクラブが得られる。
が固着されるヘッド本体の構成を示す図。
の断面図、(b)は、フェース部とヘッド本体の固着部
を示す断面図。
が固着されるヘッド本体の構成を示す図。
の断面図、(b)は、フェース部とヘッド本体の固着部
を示す断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 フェース部側に開口する中空な金属製ヘ
ッド本体の前記開口にフェース部を接合したゴルフクラ
ブヘッドにおいて、 少なくとも前記ヘッド本体の開口端面又はフェース部の
周縁部のいずれか一方に、他方に当接する複数の凸部を
設け、この凸部間に形成される凹部にビードを埋め込ん
で、前記開口にフェース部を固着したことを特徴とする
ゴルフクラブヘッド。 - 【請求項2】 フェース部側に開口する中空な金属製ヘ
ッド本体の前記開口にフェース部を接合したゴルフクラ
ブヘッドの製造方法であり、 少なくとも前記ヘッド本体の開口端面又はフェース部の
周縁部のいずれか一方に、他方に当接する複数の凸部を
設け、 前記フェース部をヘッド本体に当接した際に形成される
前記凸部間の凹部に、溶接部材を当てながら加熱し、前
記溶接部材を溶融させて前記凹部内に充填してフェース
部をヘッド本体に固着することを特徴とするゴルフクラ
ブヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28061097A JP4001408B2 (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28061097A JP4001408B2 (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11114106A true JPH11114106A (ja) | 1999-04-27 |
JP4001408B2 JP4001408B2 (ja) | 2007-10-31 |
Family
ID=17627445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28061097A Expired - Fee Related JP4001408B2 (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4001408B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6663506B2 (en) * | 2000-10-19 | 2003-12-16 | The Yokohama Rubber Co. | Golf club |
JP2006198248A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Nelson Precision Casting Co Ltd | ゴルフクラブヘッドの熔接結合構造 |
-
1997
- 1997-10-14 JP JP28061097A patent/JP4001408B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6663506B2 (en) * | 2000-10-19 | 2003-12-16 | The Yokohama Rubber Co. | Golf club |
JP2006198248A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Nelson Precision Casting Co Ltd | ゴルフクラブヘッドの熔接結合構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4001408B2 (ja) | 2007-10-31 |
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