JPH11114069A - カテーテル - Google Patents

カテーテル

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JPH11114069A
JPH11114069A JP9280682A JP28068297A JPH11114069A JP H11114069 A JPH11114069 A JP H11114069A JP 9280682 A JP9280682 A JP 9280682A JP 28068297 A JP28068297 A JP 28068297A JP H11114069 A JPH11114069 A JP H11114069A
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JP
Japan
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catheter
distal end
main body
curved
tip
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JP9280682A
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English (en)
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Junichi Tanaka
準一 田中
Kunio Miyoshi
洲雄 三好
Sensuke Yamashita
專助 山下
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冠動脈への挿入作業が容易であることは勿論
のこと、操作時に心臓の弁や血管の内壁等にぶつかる等
して、この部分に支障を来すことがない血管造影用及び
PTCAガイディング用カテーテルを提供する。 【構成】 本体部10と、本体部10側から順に、外周
の曲率半径が5〜15mmである第1の湾曲部31、本
体部10となす角度が0度を超え、45度以下である第
1の直線部32、外周の曲率半径が3〜9mmである第
2の湾曲部33及び本体部10となす角度が10〜13
5度である第2の直線部34からなる湾曲部30と、湾
曲部30に連続形成され、湾曲部30とは逆の方向に湾
曲し、外周の曲率半径が3〜9mmである第3の湾曲部
22を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、カテーテルに関
し、特に、冠動脈造影及びPTCAガイディング用カテ
ーテル、血管拡張用バルーンカテーテル、血栓除去及び
塞栓除去用バルーンカテーテル及び左冠動脈造影及びP
TCAガイディング用カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、心臓の血管状態を検査するた
めに冠動脈造影が行われている。この冠動脈造影は、大
動脈より派生する右冠動脈と左冠動脈の両方に種々の血
管造影用カテーテルを挿入することによって行ってい
る。この血管造影用カテーテルとしては、例えば、右冠
動脈及び左冠動脈の両方に挿入可能なソーンズ型、右冠
動脈挿入用と左冠動脈挿入用の2種類の形状を備えたジ
ャドキンス型及びアンプラッツ型等がある。
【0003】また、左右の各冠動脈への挿入作業が容易
であり、さらに1本のカテーテルで左右の冠動脈に挿入
することができる血管造影用カテーテルが、例えば、特
開平3−198868号公報や特開平7−308384
号公報に記載されている。
【0004】一方、血栓除去や、出血のコントロール、
手術中の血管造影及び止血、あるいは、動脈狭窄の拡張
や血管閉塞の開通拡張を行うものとして、バルーンカテ
ーテルがある。このバルーンカテーテルは、例えば、ガ
イディングカテーテルの内腔に挿入されて、目的の部位
に誘導される。
【0005】
【発明を解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のカテーテルは、操作時にその先端部が冠動脈入口部
や血管の内壁等にぶつかり、これが頻繁に起こると、こ
の部分が傷ついたり解離するという問題がある。
【0006】そこで、前記カテーテルの先端を比較的軟
らかい樹脂等で構成する等の工夫もなされているが、こ
の問題を解決するには至っていない。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、冠動脈への挿入作業
が容易であることは勿論のこと、操作時に冠動脈入口部
や血管の内壁等にぶつかる等して、この部分に支障を来
すことがない血管造影用及びPTCAガイディング用カ
テーテルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、先端部と、本体部と、当該先端部と本体部
との間に設けられた湾曲部と、を備えたカテーテルであ
って、前記先端部の最先端に、前記湾曲部の内周に相当
する側から外周に相当する側に向けて、徐々に先端部の
長さが短くなるように傾斜した傾斜部が形成されてなる
冠動脈造影及びPTCAガイディング用カテーテルを提
供するものである。
【0009】この構造を備えた冠動脈造影及びPTCA
ガイディング用カテーテルは、冠動脈入口部が下向きの
患者に好適に用いられる。
【0010】また、本発明は、先端部と、本体部と、当
該先端部と本体部との間に設けられた湾曲部と、を備え
た冠動脈造影及びPTCAガイディング用カテーテルで
あって、前記先端部の最先端に、前記湾曲部の内周に相
当する側から外周に相当する側に向けて、徐々に先端部
の長さが長くなるように傾斜した傾斜部が形成されてな
る冠動脈造影及びPTCAガイディング用カテーテルを
提供するものである。
【0011】この構造を備えた冠動脈造影及びPTCA
ガイディング用カテーテルは、冠動脈入口部が下向きの
患者に好適に用いられる。
【0012】そしてまた、本発明は、血管を拡張させる
バルーンカテーテルであって、最先端に、一方から他方
に向けて徐々に傾斜した傾斜部が形成されてなるバルー
ンカテーテルを提供するものである。
【0013】さらにまた、本発明は、血栓除去及び塞栓
除去を行うバルーンカテーテルであって、最先端に、一
方から他方に向けて徐々に傾斜した傾斜部が形成されて
なるバルーンカテーテルを提供するものである。
【0014】前記傾斜部は、前記湾曲部の内周に相当す
る側の傾斜角度を90未満に設定することができる。
【0015】この構造によって、カテーテルの先端面の
面積を広くすることができる。また、特に、造影用の場
合、造影剤の出口を広く取ることができるとともに、造
影剤が冠動脈の内壁に向けて注入されることを防止する
ことができる。このため、所望部位にさらに確実に効率
よく造影剤を注入することができる。
【0016】また、前記傾斜角度を30度以上、90度
未満に設定すれば、前記利点がより向上する。
【0017】そしてまた、前記傾斜部の先端側を、湾曲
すると共に閉鎖された閉鎖部から構成することができ
る。この構造により、カテーテルの操作時に、傾斜部の
先端が、冠動脈入口部や血管の内壁等に接触して、この
部分が傷ついたり、解離することをさらに防止すること
ができる。
【0018】この閉鎖部は、その外周の局率半径を、
0.1mm〜5.0mmの範囲にすることができる。
【0019】また、前記先端部の、前記閉鎖部と連続し
た先端部分には、当該閉鎖部側から順に、第4の湾曲部
及び第5の湾曲部を形成することができる。この第4の
湾曲部は、その外周の局率半径が0.5mm〜5.0m
mの範囲となるように湾曲することができる。また、前
記第5の湾曲部は、その外周の局率半径が0.5mm〜
10.0mmの範囲となるように湾曲することができ
る。
【0020】また、本発明は、先端部と、本体部と、当
該先端部と本体部との間に設けられた湾曲部と、を備え
た冠動脈造影及びPTCAガイディング用カテーテルで
あって、前記先端部の最先端が閉鎖された球面状を備
え、当該先端部の球面の近傍に開口部が形成されてなる
冠動脈造影及びPTCAガイディング用カテーテルを提
供するものである。
【0021】この構造により、カテーテルの操作時に、
傾斜部の先端が、冠動脈入口部や血管の内壁等に接触し
て、この部分が傷ついたり、解離することをさらに防止
することができる。
【0022】前記開口部の開口面積は、前記先端部の長
手方向に垂直な断面積の1.0倍〜2.0倍にすること
ができる。
【0023】前記球面の局率半径は、カテーテルの外径
の1/2を越え、外径以下とすることができる。
【0024】また、前記開口部は、前記球面の頂点から
1.0mm〜10.0mm後退した位置からカテーテル
の基端側に向けて形成することができる。
【0025】さらにまた、前記先端部の最先端の内側
に、前記球面の局率半径より大きい局率半径を備えた球
面を形成することもできる。
【0026】また、本発明は、先端部と、本体部と、当
該先端部と本体部との間に設けられた湾曲部と、を備え
た冠動脈造影及びPTCAガイディング用カテーテルで
あって、前記先端部の最先端を外側に向けて徐々に広く
なるよう形成し、この部分の長手方向に垂直な断面積が
先端に向けて徐々に大きくなるよう構成した冠動脈造影
及びPTCAガイディング用カテーテルを提供するもの
である。
【0027】この構造により、カテーテルの先端面の面
積を広くすることができる。また、特に、造影用の場
合、造影剤の出口を広く取ることができるとともに、造
影剤が冠動脈の内壁に向けて注入されることを防止する
ことができる。このため、所望部位にさらに確実に効率
よく造影剤を注入することができる。さらにまた、カテ
ーテルの先端部分を柔らかい素材で形成した際には、こ
の先端が冠動脈や血管の内壁に接触すると、内側につぶ
れて造影剤の出口(開口部、ルーメン)が狭くなる場合
があるが、このようにカテーテルの先端を広げた構造に
すれば、この問題も解決される。
【0028】前記先端部の最先端は、局率半径1.0m
m〜100.0mmの範囲で外側に向けて湾曲させるこ
とができる。
【0029】また、本発明は、先端部と、本体部と、当
該先端部と本体部との間に設けられた湾曲部と、を備え
た左冠動脈造影及びPTCAガイディング用カテーテル
であって、前記湾曲部は、前記本体部側に形成されかつ
外周の曲率半径が5.0mm〜15.0mmである第1
の湾曲部と、前記先端部側に形成されかつ前記第1の湾
曲部と同じ方向に湾曲するとともに、外周の曲率半径が
3.0mm〜9.0mmである第2の湾曲部と、前記第
1の湾曲部と第2の湾曲部との間に設けられかつ前記本
体部となす角度が、0度を超え、45度以下である第1
の直線部と、前記第2の湾曲部と前記先端部との間に設
けられかつ前記本体部となす角度が10度以上、135
度以下である第2の直線部と、を備え、前記先端部は、
前記湾曲部とは逆の方向に湾曲するとともに、外周の曲
率半径が3.0mm〜9.0mmである第3の湾曲部を
備えた左冠動脈造影及びPTCAガイディング用カテー
テルを提供するものである。
【0030】この構成を備えたカテーテルは、冠動脈へ
の挿入作業が容易であることは勿論のこと、操作時にカ
テーテルの先端が左冠動脈や血管の内壁等に接触して、
この部分を傷つけたり、解離させることが抑制される。
【0031】前記第1の湾曲部の外周の曲率半径が5.
0mm未満であったり、15.0mmを超えると、前述
した利点が得られにくくなる。
【0032】また、前記第2の湾曲部の外周の曲率半径
が3.0mm未満であったり、9.0mmを超えると、
前述した利点が得られにくくなる。
【0033】そしてまた、前記第1の直線部と、前記本
体部とのなす角度が、45度を超えると、前述した利点
が得られにくくなる。
【0034】また、前記第2の直線部と、前記本体部と
のなす角度が10度未満であったり、135度を超える
と、前述した利点が得られにくくなる。
【0035】そしてまた、前記第3の湾曲部の外周の曲
率半径が3.0mm未満であったり、9.0mmを超え
ると、前述した利点が得られにくくなる。
【0036】また、前記先端部は、第3の湾曲部の先端
に、前記本体部となす角度が0度を超え、85度以下で
ある第3の直線部を備えることができる。前記第3の直
線部と、前記本体部とのなす角度が85度を超えると、
前述した利点が得られにくくなる。
【0037】また、前記先端部の最先端は、前記第2の
湾曲部より前記本体部寄りに形成することができる。
【0038】そしてまた、前記第1の湾曲部の接線であ
って、前記本体部と直交する線L1と、前記先端部の最
先端を通りかつ前記本体部と直交する線L2との距離X
は、34.0mm〜55.0mmとすることができる。
【0039】前記距離Xと、前記湾曲部と先端部との境
界点を通りかつ前記本体部と直交する線L3と前記線L2
との距離Yと、の関係は、X:Y=34.0mm:1.
0mm〜55.0mm:5.0mmとすることができ
る。
【0040】そしてまた、外径を3〜10フレンチにす
ることができる。なお、本発明でいう「フレンチ(F
r)」とは、カテーテルの外径を示す単位であり、3フ
レンチ=1.0mmに換算される。
【0041】また、本発明は、先端部の最先端を外側に
向けて徐々に広くなるよう形成し、この部分の長手方向
に垂直な断面積が先端に向けて徐々に大きくなるよう構
成したカテーテルを提供するものである。
【0042】前記先端部の最先端は、局率半径1.0m
m〜100.0mmの範囲で外側に向けて湾曲させるこ
とができる。
【0043】さらにまた、本発明は、先端部の最先端
に、一方から他方に向けて、当該先端部の長さが徐々に
短くなるように傾斜した傾斜部が形成されてなり、当該
傾斜部の先端側が、湾曲すると共に閉鎖された閉鎖部か
らなるカテーテルを提供するものである。
【0044】また、本発明は、先端部の最先端が閉鎖さ
れた球面状を備え、当該先端部の球面の近傍に開口部が
形成されてなるカテーテルを提供するものである。
【0045】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0046】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る血管造影用カテーテルを示す平面図であ
る。なお、実施の形態1では、外径が5フレンチの血管
造影用カテーテルを例にとって説明する。
【0047】図1に示す血管造影用カテーテル1は、左
冠動脈を造影するためのものであり、本体部10と、先
端部20と、本体部10と先端部20との間に設けられ
た湾曲部30と、本体部10の基端に設けられたハブ1
1と、から構成されている。
【0048】湾曲部30は、本体部10側から順に、本
体部10の先端に連続して形成された第1の湾曲部31
と、第1の湾曲部31に連続して形成された第1の直線
部32と、第1の直線部32に連続して形成された第2
の湾曲部33と、第2の湾曲部33に連続して形成され
た第2の直線部34と、から構成されている。
【0049】第1の湾曲部31は、外周の曲率半径が1
0.0mmの湾曲を備えている。この第1の湾曲部31
は、第1の直線部32と本体部10とのなす角度αが2
0度となるように、その円弧の長さが設定されている。
第2の湾曲部33は、第1の湾曲部31と同じ方向に湾
曲するとともに、外周の曲率半径が6.0mmの湾曲を
備えている。この第2の湾曲部33は、第2の直線部3
4と本体部10とのなす角度βが55度となるように、
その円弧の長さが設定されている。
【0050】先端部20は、湾曲部30の先端に連続し
て形成されるとともに、湾曲部30とは逆の方向に湾曲
した第3の湾曲部21と、第3の湾曲部21に連続して
形成された第3の直線部22と、から構成されている。
【0051】第3の湾曲部21は、外周の曲率半径が
6.0mmの湾曲を備えている。この第3の湾曲部21
は、第3の直線部22と本体部10とのなす角度γが2
0度となるように、その円弧の長さが設定されている。
また、先端部20の最先端23は、第2の湾曲部33よ
り本体部10側に配置されている。
【0052】なお、実施の形態1では、第1の湾曲部3
1の接線であって、本体部10と直交する線L1と、先
端部20の最先端23を通りかつ本体部10と直交する
線L2との距離Xが40.0mmとなるように設計し
た。また、距離Xと、湾曲部30と先端部20との境界
点を通りかつ本体部10と直交する線L3と線L2との距
離Yと、の関係が、X:Y=40.0mm:3.0mm
となるように設計した。
【0053】なお、第2の湾曲部33の中央部(頂点
部)から第3の湾曲部21の中央部(頂点部)までの距
離は、5.0mm〜20.0mmに設定することが好適
である。
【0054】本実施の形態1に係る血管造影用カテーテ
ル1は、ポリエチレン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエー
テルポリウレタン系樹脂、ポリエステルポリウレタン系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステルポリアミド系樹
脂、ポリエーテルポリアミド系樹脂等の中から適宜の材
料が使用可能であり、血管造影用カテーテル1の内部
(内層)と外部(外層)の構成材料は、同じであっても
異なっていてもよい。特に、ポリアミド系樹脂、ポリエ
ステルポリアミド系樹脂、ポリエーテルポリアミド系樹
脂を用いれば、高い形状記憶性及びカテーテル本来の強
靱性が得られるので好ましい。
【0055】また、本実施の形態1に係る血管造影用カ
テーテル1は、その断面構造や基本的な機能等は、一般
に普及している血管造影用カテーテルと同様のものを使
用でき、カテーテルとしての本来の機能が損なわれるこ
とはない。
【0056】次に、この構造を備えた血管造影用カテー
テル1の具体的動作について図2を参照して説明する。
【0057】図2は、実施の形態1に係る血管造影用カ
テーテル1を、左冠動脈19に挿入・留置する状態を示
す模式図である。
【0058】先ず、通常の手順で、カテーテル1の先端
23を大動脈40の起部まで進ませる。具体的には、例
えば、セルジンガー法により、カテーテルイントロデュ
ーサを大腿動脈に穿刺し、このカテーテルイントロデュ
ーサのシース内に、所定位置にガイドワイヤを挿通した
状態のカテーテル1を挿入し、ガイドワイヤを先行さ
せ、カテーテル1の先端23をシースの先端孔から大腿
動脈内に導入させる。次に、カテーテル1を徐々に送
り、大腿動脈に挿入していく。この時、カテーテル1の
先端23が血管の屈曲部を通過するため、または、血管
の分岐を選択するために、ガイドワイヤの出し入れ、カ
テーテル1の進退及び回転を適宜組み合わせた操作を行
う。
【0059】次に、カテーテル1の先端23が大動脈起
部まで進んだら、ガイドワイヤを抜去し、カテーテル1
の先端23が、左冠動脈洞に到達するように操作する。
この操作において、カテーテル1は、前述した構造を有
しているため、先端23が肥大冠動脈入口に当たった
り、血管の内壁等の損傷を防止できる。したがって、カ
テーテル1の操作中に、この部分を傷つけたり、解離さ
せることを抑制できる。
【0060】次いで、左冠動脈口の位置を確認するた
め、試験造影を行う。左冠動脈口の位置が確認できた
ら、カテーテル1を移動させ、先端23を左冠動脈19
へゆっくりと挿入する。
【0061】次に、患者に深呼吸させながらカテーテル
1を少し進めて先端23を左主幹部に挿入する。
【0062】このような操作によって、カテーテル1の
先端23が左冠動脈19内に挿入された後、ルーメンの
基体にコネクタを接続して造影剤を注入する。
【0063】なお、実施の形態1では、第1の湾曲部3
1の外周の曲率半径を10.0mmとしたが、これに限
らず、第1の湾曲部31の外周の曲率半径は、5.0m
m〜15.0mmに設定すればよい。
【0064】また、第1の湾曲部31は、第1の直線部
32と本体部10とのなす角度αが20度となるよう
に、その円弧の長さを設定したが、これに限らず、第1
の湾曲部31の円弧の長さは、第1の直線部32と本体
部10とのなす角度αが、0度を超え、135度以下と
なるように設定すればよい。
【0065】そしてまた、実施の形態1では、第2の湾
曲部33の外周の曲率半径を6.0mmとしたが、これ
に限らず、第2の湾曲部33の外周の曲率半径は、3.
0mm〜9.0mmに設定すればよい。
【0066】また、第2の湾曲部33は、第2の直線部
34と本体部10とのなす角度βが55度となるよう
に、その円弧の長さが設定したが、これに限らず、第2
の湾曲部33の円弧の長さは、第2の直線部34と本体
部10とのなす角度βが、10度〜135度となるよう
に設定すればよい。
【0067】さらにまた、実施の形態1では、第3の湾
曲部21の外周の曲率半径を6.0mmとしたが、これ
に限らず、第3の湾曲部21の外周の曲率半径は、3.
0mm〜9.0mmに設定すればよい。
【0068】また、第3の湾曲部21は、第3の直線部
22と本体部10とのなす角度γが20度となるよう
に、その円弧の長さが設定したが、これに限らず、第3
の湾曲部21の円弧の長さは、第3の直線部22と本体
部10とのなす角度γが、0度を超え、85度以下とな
るように設定すればよい。
【0069】さらに、実施の形態1では、先端部20
を、第3の湾曲部21及び第3の直線部22から構成し
たがこれに限らず、先端部20は、第3の湾曲部21の
みで構成してもよい。この場合には、第3の湾曲部21
の円弧の長さを、任意に調整すればよい。
【0070】さらにまた、実施の形態1では、距離Xを
40.0mmとしたが、これに限らず、距離Xは、3
4.0mm〜55.0mmの範囲で設定することが好ま
しい。また、距離Xと距離Yとの関係を、X:Y=4
0.0mm:3.0mmとしたが、X:Y=34.0m
m:1.0mm〜55.0mm:5.0mmの範囲で設
定することが好ましい。
【0071】また、実施の形態1では、カテーテル1を
大腿動脈から挿入する方法について説明したが、これに
限らず、本発明に係るカテーテルは、上腕動脈から挿入
することもできる。この場合には、カテーテル1の外径
を任意に決定すればよい。
【0072】また、本実施の形態に係る血管造影用カテ
ーテルの先端を、比較的軟らかい樹脂等で構成してもよ
い。
【0073】(実施の形態2)実施の形態2では、血管
閉塞の開通拡張を行う経皮的血管拡張用バルーンカテー
テルを、左冠動脈へ誘導するために使用するガイディン
グ用カテーテルについて説明する。なお、この実施の形
態では、外径が8フレンチのガイディングカテーテルを
例にとって説明する。また、実施の形態2では、実施の
形態1で説明したカテーテル1と、同様の形状の部材
(但し、外径は異なる)には同一の符合を付し、その詳
細な説明は省略し、また同様の操作についてもその詳細
な説明は省略する。
【0074】実施の形態2に係るガイディングカテーテ
ルは、実施の形態1に係るカテーテルに比べ、外径が太
い以外、外観は同様である。また、その断面構造や基本
的な機能等は、一般に普及しているガイディングカテー
テルと同様である。
【0075】次に、このガイディングカテーテル2の具
体的動作について図面を参照して説明する。
【0076】図3は、実施の形態2に係るガイディング
テーテル2により経皮的血管拡張用バルーンカテーテル
3を用いて左冠動脈の狭窄治療を行う状態を示す模式図
であり、図2に示す左冠動脈付近を拡大した図である。
【0077】先ず、このガイディングカテーテル2は、
実施の形態1と同様の方法で、ガイディングテーテル2
の先端23を左冠動脈洞に到達するように操作する。但
し、実施の形態2では、大腿動脈から挿入した。この操
作においても、実施の形態1と同様に、カテーテル1の
操作中に、先端23が心臓の弁に当たったり、血管の内
壁等に接触することを防止できる。
【0078】次に、図3(1)に示す工程では、ガイディ
ングカテーテル2を移動させ、先端23を左冠動脈19
の所望位置までへゆっくりと挿入する。
【0079】次いで、図3(2)に示す工程では、ガイデ
ィングカテーテル2内にバルーンカテーテル3を挿入
し、バルーン41を血栓51が形成された狭窄部50ま
で進める。次に、バルーン41内に生理食塩水で1/2
程度に希釈した造影剤を注入し、バルーン41を膨張さ
せて、狭窄部50の拡張を行う。
【0080】このような操作によって図3(3)に示すよ
うに、血栓51が左冠動脈の外側に向けて押出され、狭
窄部50が拡張され、狭窄治療が行われた。
【0081】このように、本発明に係るカテーテルは、
外径を任意に選択することによって、左冠動脈造影用
と、ガイディング用の両方に使用することが可能であ
る。
【0082】(実施の形態3)実施の形態3では、血管
造影用カテーテルの先端部の先端に、傾斜部を設けた場
合について説明する。この実施の形態3では、左冠動脈
の入口が下向きの患者に使用する例を示す。
【0083】図4は、実施の形態3に係る血管造影用カ
テーテルの先端部分を示す平面図である。なお、実施の
形態3では、実施の形態1で説明した血管造影用カテー
テルと同様の構造である部分については、実施の形態1
と同様の符合を付し、その詳細な説明は省略する。
【0084】図4に示す血管造影用カテーテル1Aは、
第2の直線部34の先端に傾斜部230が形成されてい
る。すなわち、この血管造影用カテーテル1Aは、第3
の湾曲部21及び第3の直線部22を設ける代わりに、
傾斜部230を形成した構造を有している。
【0085】この傾斜部230は、湾曲部30の内周に
相当する側から外周に相当する側に向けて、徐々に第2
の直線部の長さが短くなるように斜めに形成されてい
る。この傾斜部230は、前記湾曲部の内周に相当する
側の傾斜角度δが60度となるように設計されている。
【0086】図5は、実施の形態3に係る血管造影用カ
テーテル1Aを左冠動脈に挿入・留置した状態を示す模
式図である。
【0087】図4及び図5から明らかなように、この構
造を備えた血管造影用カテーテル1Aは、実施の形態1
で説明した血管造影用カテーテル1(先端部20の先端
23に傾斜部が形成されていない構造)に比べ、造影剤
の出口を広くとることができるとともに、造影剤が左冠
動脈の内壁に向けて注入されることを防止することがで
きる。このため、造影剤を所望部位にさらに確実に効率
よく造影剤を注入することができる。
【0088】なお、実施の形態3では、実施の形態1に
係る血管造影用カテーテルの第2の直線部34の先端
に、傾斜部230を設けた場合について説明したが、こ
れに限らず、傾斜部230は、例えば、実施の形態1に
係る血管造影用カテーテルの第3の湾曲部21の先端に
設けてもよい。但し、この場合には、第3の湾曲部21
の長さ(第2の直線部34と第3の先端部21との境界
位置から第3の先端部21の先端までの長さ)を、5.
0mm以下にすることが好適である。
【0089】また、実施の形態3では、左冠動脈造影及
びPTCAガイディング用カテーテルに、前記傾斜部2
30を形成した場合について説明したが、これに限ら
ず、さらにまた、先端部と、本体部と、当該先端部と本
体部との間に設けられた湾曲部と、を備えていれば、他
の構造の左冠動脈造影及びPTCAガイディング用カテ
ーテルの先端に設けても同様の効果が得られる。
【0090】さらにまた、前記傾斜部230は、左冠動
脈造影及びPTCAガイディング用カテーテルの他、右
冠動脈造影及びPTCAガイディング用カテーテル(図
6参照)、血管を拡張させるバルーンカテーテル、血栓
除去及び塞栓除去を行うバルーンカテーテルに形成する
こともできる。なお、図6おいて、符合1Bは血管造影
用カテーテル、符合190は右冠状脈を示す。
【0091】また、実施の形態3では、左冠動脈の入口
が下向きの患者に使用する例を示したが、これに限ら
ず、図7に示すように、傾斜部230とは逆向きに傾斜
した傾斜部231を形成することで、冠動脈の入口が上
向きの患者に使用することもできる。
【0092】また、実施の形態3では、傾斜部230の
傾斜角度δを60度に設定したが、これに限らず、傾斜
角度δは、90度未満となるように設定することが好適
であり、30度以上、90度未満に設定することがさら
に望ましい。
【0093】そしてまた、実施の形態3に係る血管造影
用カテーテルの傾斜部分230を含む先端は、比較的軟
らかい樹脂等で構成してもよい。
【0094】さらに、傾斜部は、前記湾曲部の内周に相
当する側の先端を、緩やかな丸みをおびるようなラウン
ド形状にしてもよいことは勿論である。
【0095】(実施の形態4)この実施の形態4では、
実施の形態3で説明した血管造影用カテーテルの先端に
形成された傾斜部の先端側に閉鎖部を設けた場合につい
て説明する。
【0096】図8は、実施の形態4に係る血管造影用カ
テーテルの先端部分を示す拡大平面図である。なお、実
施の形態4では、実施の形態1及び3で説明した血管造
影用カテーテルと同様の構造である部分については、こ
れらの実施の形態と同様の符合を付し、その詳細な説明
は省略する。
【0097】図8に示す血管造影用カテーテルは、その
先端部34の最先端部に形成された傾斜部230の先端
側に、湾曲しかつ閉鎖された閉鎖部60が形成されてい
る。この閉鎖部60は、局率半径が0.6mmに設定し
てある。
【0098】このように、傾斜部230の先端側が湾曲
した閉鎖部60となるため、血管造影用カテーテルの操
作時に、傾斜部230の先端である閉鎖部60が、冠動
脈入口部や血管の内壁等に接触しても、この部分が傷つ
いたり、解離することを十分に防止することができる。
【0099】なお、実施の形態4では、傾斜角度δが6
0度である傾斜部230の先端側に閉鎖部60を形成し
た場合について説明したが、これに限らず、傾斜部23
0の傾斜角度δは、90℃未満であればよい。
【0100】また、本発明は、図9に示すように、先端
部34の、閉鎖部60と連続した先端部分に、閉鎖部6
0側から順に、第4の湾曲部61、第5の湾曲部62を
形成することもできる。なお、図9では、傾斜角度δが
30度となっている。
【0101】なお、図9に示す形態では、第4の湾曲部
61の局率半径を、0.6mmに、第5の湾曲部62の
局率半径を0.8mmに設定した。
【0102】また、本発明は、図10に示すように、先
端部34の最先端に、閉鎖部60、第4の湾曲部61及
び第5の湾曲部62を形成し、すなわち、傾斜角度δを
0度(180度)とし、先端部34の壁面部であって、
閉鎖部60の近傍に、開口部(ルーメン)70を形成し
てもよい。この場合、開口部70の開口面積は、先端部
34の長手方向に垂直な断面積の1.0倍〜2.0倍に
設定することが好ましい。
【0103】なお、図10に示す形態では、第4の湾曲
部61の局率半径を、0.6mmに、第5の湾曲部62
の局率半径を0.8mmに設定した。
【0104】また、実施の形態4では、閉鎖部60の局
率半径が0.6mmである場合について説明したが、こ
れに限らず、閉鎖部60の局率半径は、0.1mm〜
5.0mmの範囲であることが好ましい。
【0105】さらにまた、第4の湾曲部61の局率半径
は、0.5mm〜5.0mmの範囲であり、第5の湾曲
部62の局率半径は、0.5mm〜10.0mmの範囲
であることが好ましい。
【0106】また、実施の形態4で説明した閉鎖部6
0、第4の湾曲部61及び第5の湾曲部62は、実施の
形態2で説明したカテーテルや、他の構成を備えたカテ
ーテルに応用することも可能であることは勿論である。
【0107】(実施の形態5)次に、本発明に係る実施の
形態5について、図面を参照して説明する。この実施の
形態5では、実施の形態3で説明した血管造影用カテー
テルの先端形状を変形した形態について説明する。
【0108】図11は、実施の形態5に係る血管造影用
カテーテルの先端部分を示す拡大平面図である。なお、
実施の形態5では、前述した実施の形態で説明した血管
造影用カテーテルと同様の構造である部分については、
これらの実施の形態と同様の符合を付し、その詳細な説
明は省略する。
【0109】図11に示す血管造影用カテーテルは、先
端部34の最先端に、閉鎖された球面71が形成されて
いる。この球面71の中心72は、先端部34の長手方
向に走る中心線上に位置している。球面71の局率半径
は、0.84mmに設定してある。
【0110】先端部34の球面71の基端側近傍には、
開口部(メールン)70が形成されている。この開口部
70は、球面71の中心72(すなわち、球面71の頂
点)から、0.56mm基端側に後退した位置から開口
されている。つまり、図11に符号Zで示される距離
が、0.56mmとなっている。
【0111】先端部34の最先端の内側には、開口部7
0の先端付近から開始される緩やかな球面73が形成さ
れている。この球面73の局率半径は、1.70mmに
設定してある。このように、図11に示す血管造影用カ
テーテルは、その最先端部分の厚さ(肉厚)が、厚く構
成される。このため、操作中に、この血管造影用カテー
テルの最先端部分が、左冠動脈や血管の内壁等に接触し
ても、開口部70が潰れることが防止される結果、造影
剤の出口を確実に確保することができ、造影剤を効率よ
く注入することができる。
【0112】また、前記先端部分は、球面上となってい
るため、操作時にカテーテルの先端が冠動脈や血管の内
壁等に接触しても、この部分を傷つけたり、解離させる
ことを抑制することができる。この先端部分も、柔らか
い樹脂等で構成してもよい。
【0113】なお、実施の形態5においても、開口部7
0の開口面積は、先端部34の長手方向に垂直な断面積
の1.0倍〜2.0倍に設定することが好ましい。
【0114】また、実施の形態5では、球面71の局率
半径を、0.84mmに設定した場合について説明した
が、これに限らず、球面71の局率半径は、カテーテル
の外径の1/2を越え、カテーテルの外径以下とするこ
とが好ましい。
【0115】そしてまた、開口部70は、球面71の中
心72(すなわち、球面71の頂点)から、1.0mm
〜10.0mmの範囲で、基端側に後退した位置から開
口されることが好ましい。
【0116】さらにまた、球面73の局率半径は、球面
71の局率半径より大きいことが好ましいが、これに限
定されるものではない。
【0117】また、実施の形態5で説明した先端部34
の最先端部分の形状は、実施の形態2で説明したカテー
テルや、他の構成を備えたカテーテルにも応用すること
ができることは勿論である。
【0118】(実施の形態6)次に、本発明に係る実施
の形態6について、図面を参照して説明する。この実施
の形態6では、実施の形態3で説明した血管造影用カテ
ーテルの先端形状を変形した形態について説明する。
【0119】図12は、実施の形態6に係る血管造影用
カテーテルの先端部分を示す拡大平面図である。なお、
実施の形態6では、前述した実施の形態で説明した血管
造影用カテーテルと同様の構造である部分については、
これらの実施の形態と同様の符合を付し、その詳細な説
明は省略する。
【0120】図12に示す血管造影用カテーテルは、先
端部34の最先端が、外側に向けて徐々に広くなるよう
に形成されている。すなわち、先端部34の最先端に
は、外側に向けて広がるテーパー部232が形成されて
いる。このテーパー部232は、局率半径が、0.8m
mの湾曲形状を有している。また、実施の形態6では、
テーパー部232の長さ、すなわち、図12に符号Wで
示す距離は、1.5mmに設定してある。なお、このテ
ーパー部232は、柔らかい樹脂等で形成することがで
きる。
【0121】この形状を備えたカテーテルは、例えば、
図13に示すように、左冠動脈19に挿入した際に、カ
テーテルの最先端、すなわち、テーパー部232が、血
管の内壁に接触して潰れても、造影剤の出口を確保する
ことができ、造影剤の流出効果が良好となる。さらにま
た、造影剤が左冠動脈19の内壁に向けて注入されるこ
とを防止することができる。カテーテルの操作も容易と
なり、ステントの留置及び回収も簡単に行うことができ
る。
【0122】さらにまた、カテーテルの先端部分を柔ら
かい素材で形成することができるため、冠動脈や血管の
内壁が傷ついたり解離したりすることも防止することが
できる。
【0123】なお、実施の形態6では、テーパー部23
2の局率半径を、0.8mmにした場合について説明し
たが、これに限らず、この局率半径は、1.0mm〜1
00.0mmの範囲で設定することが好ましい。
【0124】そしてまた、また、実施の形態6では、テ
ーパー部232の長さ、すなわち、図12に符号Wで示
す距離を、1.2mmに設定したが、これに限らず、こ
の長さは、1.0mm〜2.0mmの範囲に設定するこ
とが好ましい。
【0125】また、実施の形態6では、左冠動脈を造影
するためのカテーテルの先端形状について、説明した
が、これに限らず、この実施の形態で説明した先端形状
は、例えば、実施の形態2に係るカテーテルや、他の構
成を備えた一般的なカテーテルにも応用することが可能
である。
【0126】例えば、右冠動脈を造影するためのカテー
テルの先端形状に応用した場合は、図14及び図15に
示すように、前述した効果が同様に得られる。なお、図
14は、このカテーテルを右冠動脈190の下方向に使
用した場合を示しており、図15は、右冠動脈190の
上方向に使用した場合を示している。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るカテ
ーテルは、先端部に前述した傾斜部を設けたため、カテ
ーテルの先端面の面積を広くとることができる。また、
特に、造影用として用いた場合、造影剤が冠動脈の内壁
に向けて注入されることを防止することができ、造影剤
を所望部位にさらに確実に効率よく造影剤を注入するこ
とができるという効果が得られる。
【0128】また、本発明に係る他の左冠動脈造影及び
PTCAガイディング用カテーテルは、操作時にカテー
テルの先端が肥大冠状動脈入口部や血管の内壁にぶつか
ることを抑制することができる。したがって、左冠状動
脈入口部や血管の内壁が傷ついたり解離することを防止
することができる。この結果、患者にかかる負担を最小
限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る血管造影用カテー
テルを示す平面図である。
【図2】実施の形態1に係る血管造影用カテーテルを、
左冠動脈に挿入・留置した状態を示す模式図である。
【図3】実施の形態2に係るガイディングテーテルによ
り経皮的血管拡張用バルーンカテーテルを用いて左冠動
脈の狭窄治療を行う状態を示す模式図である。
【図4】実施の形態3に係る血管造影用カテーテルの先
端部分を示す平面図である。
【図5】実施の形態3に係る血管造影用カテーテルの先
端部を左冠動脈に挿入・留置した状態を示す模式図であ
る。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る血管造影用カテ
ーテルの先端部を右冠動脈に挿入・留置した状態を示す
模式図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る血管造影用カテ
ーテルの先端部を入口が上向きの左冠動脈に挿入・留置
した状態を示す模式図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係る血管造影用カテー
テルの先端部分を示す拡大平面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る血管造影用カテ
ーテルの先端部分を示す拡大平面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態に係る血管造影用カ
テーテルの先端部分を示す拡大平面図である。
【図11】本発明の実施の形態5に係る血管造影用カテ
ーテルの先端部分を示す拡大平面図である。
【図12】本発明の実施の形態6に係る血管造影用カテ
ーテルの先端部分を示す拡大平面図である。
【図13】本発明の実施の形態6に係る血管造影用カテ
ーテルを、左冠動脈にしよう下場合を示す模式図であ
る。
【図14】本発明の他の実施の形態に係る血管造影用カ
テーテルを右冠動脈の下方向に使用した場合を示す模式
図である。
【図15】本発明の他の実施の形態に係る血管造影用カ
テーテルを右冠動脈の上方向に使用した場合を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 血管造影用カテーテル 10 本体部 11 ハブ 20 先端部 21 第3の湾曲部 22 第3の直線部 23 先端 30 湾曲部 31 第1の湾曲部 32 第1の直線部 33 第2の湾曲部 34 第2の直線部 60 閉鎖部 61 第4の湾曲部 62 第5の湾曲部 70 開口部 71 球面 72 中心 73 球面 230 傾斜部 231 傾斜部 232 テーパー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 洲雄 兵庫県西宮市甲子園3番町10−18−216 (72)発明者 山下 專助 兵庫県西宮市北六甲台3−10−4

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部と、本体部と、当該先端部と本体
    部との間に設けられた湾曲部と、を備えた冠動脈造影及
    びPTCAガイディング用カテーテルであって、前記先
    端部の最先端に、前記湾曲部の内周に相当する側から外
    周に相当する側に向けて、徐々に先端部の長さが短くな
    るように傾斜した傾斜部が形成されてなる冠動脈造影及
    びPTCAガイディング用カテーテル。
  2. 【請求項2】 先端部と、本体部と、当該先端部と本体
    部との間に設けられた湾曲部と、を備えた冠動脈造影及
    びPTCAガイディング用カテーテルであって、前記先
    端部の最先端に、前記湾曲部の内周に相当する側から外
    周に相当する側に向けて、徐々に先端部の長さが長くな
    るように傾斜した傾斜部が形成されてなる冠動脈造影及
    びPTCAガイディング用カテーテル。
  3. 【請求項3】 前記傾斜部の最先端側の傾斜角度が90
    未満である請求項1または請求項2記載の冠動脈造影及
    びPTCAガイディング用カテーテル。
  4. 【請求項4】 前記傾斜角度が30度以上、90度未満
    である請求項3記載の冠動脈造影及びPTCAガイディ
    ング用カテーテル。
  5. 【請求項5】 血管を拡張させるバルーンカテーテルで
    あって、先端部の最先端に、一方から他方に向けて徐々
    に傾斜した傾斜部が形成されてなるバルーンカテーテ
    ル。
  6. 【請求項6】 血栓除去及び塞栓除去を行うバルーンカ
    テーテルであって、先端部の最先端に、一方から他方に
    向けて徐々に傾斜した傾斜部が形成されてなるバルーン
    カテーテル。
  7. 【請求項7】 前記傾斜部の最先端側の傾斜角度が90
    未満である請求項5または請求項6記載のバルーンカテ
    ーテル。
  8. 【請求項8】 前記傾斜角度が30度以上、90度未満
    である請求項7記載のバルーンカテーテル。
  9. 【請求項9】 前記傾斜部の先端側が、湾曲すると共に
    閉鎖された閉鎖部からなる請求項1ないし請求項8のい
    ずれか一項に記載のカテーテル。
  10. 【請求項10】 前記閉鎖部は、その外周の局率半径が
    0.1mm〜5.0mmの範囲である請求項9記載のカ
    テーテル。
  11. 【請求項11】 前記先端部の、前記閉鎖部と連続した
    先端部分に、当該閉鎖部側から順に、第4の湾曲部及び
    第5の湾曲部が形成されてなる請求項9または請求項1
    0記載のカテーテル。
  12. 【請求項12】 前記第4の湾曲部は、その外周の局率
    半径が0.5mm〜5.0mmの範囲で湾曲されてなる
    請求項11記載のカテーテル。
  13. 【請求項13】 前記第5の湾曲部は、その外周の局率
    半径が0.5mm〜10.0mmの範囲で湾曲されてな
    る請求項11記載のカテーテル。
  14. 【請求項14】 先端部と、本体部と、当該先端部と本
    体部との間に設けられた湾曲部と、を備えた冠動脈造影
    及びPTCAガイディング用カテーテルであって、前記
    先端部の最先端が閉鎖された球面状を備え、当該先端部
    の球面の近傍に開口部が形成されてなる冠動脈造影及び
    PTCAガイディング用カテーテル。
  15. 【請求項15】 前記開口部の開口面積は、前記先端部
    の長手方向に垂直な断面積の1.0倍〜2.0倍である
    請求項14記載のカテーテル。
  16. 【請求項16】 前記球面の局率半径は、カテーテルの
    外径の1/2を越え、外径以下である請求項14または
    請求項15に記載のカテーテル。
  17. 【請求項17】 前記開口部は、前記球面の頂点から
    1.0mm〜10.0mmの範囲で後退した位置からカ
    テーテルの基端側に向けて形成されてなる請求項14な
    いし請求項16のいずれか一項に記載のカテーテル。
  18. 【請求項18】 前記先端部の最先端の内側に、前記球
    面の局率半径より大きい局率半径を備えた球面が形成さ
    れてなる請求項14ないし請求項17のいずれか一項に
    記載のカテーテル。
  19. 【請求項19】 先端部と、本体部と、当該先端部と本
    体部との間に設けられた湾曲部と、を備えた冠動脈造影
    及びPTCAガイディング用カテーテルであって、前記
    先端部の最先端を外側に向けて徐々に広くなるよう形成
    し、先端にいくにしたがって、この部分の長手方向に垂
    直な断面積が徐々に大きくなるよう構成した冠動脈造影
    及びPTCAガイディング用カテーテル。
  20. 【請求項20】 前記先端部の最先端は、局率半径1.
    0mm〜100.0mmの範囲で外側に向けて湾曲して
    なる請求項19記載のカテーテル。
  21. 【請求項21】 先端部と、本体部と、当該先端部と本
    体部との間に設けられた湾曲部と、を備えた左冠動脈造
    影及びPTCAガイディング用カテーテルであって、前
    記湾曲部は、前記本体部側に形成されかつ外周の曲率半
    径が5.0mm〜15.0mmである第1の湾曲部と、
    前記先端部側に形成されかつ前記第1の湾曲部と同じ方
    向に湾曲するとともに、外周の曲率半径が3.0mm〜
    9.0mmである第2の湾曲部と、前記第1の湾曲部と
    第2の湾曲部との間に設けられかつ前記本体部となす角
    度が、0度を超え、45度以下である第1の直線部と、
    前記第2の湾曲部と前記先端部との間に設けられかつ前
    記本体部となす角度が10度以上、135度以下である
    第2の直線部と、を備え、前記先端部は、前記湾曲部と
    は逆の方向に湾曲するとともに、外周の曲率半径が3.
    0mm〜9.0mmである第3の湾曲部を備えた左冠動
    脈造影及びPTCAガイディング用カテーテル。
  22. 【請求項22】 前記先端部は、第3の湾曲部の先端
    に、前記本体部となす角度が0度を超え、85度以下で
    ある第3の直線部を備えた請求項21記載の左冠動脈造
    影及びPTCAガイディング用カテーテル。
  23. 【請求項23】 前記先端部の最先端が、前記第2の湾
    曲部より前記本体部寄りに形成されてなる請求項21ま
    たは請求項22記載の左冠動脈造影及びPTCAガイデ
    ィング用カテーテル。
  24. 【請求項24】 前記第1の湾曲部の接線であって、前
    記本体部と直交する線L1と、前記先端部の最先端を通
    りかつ前記本体部と直交する線L2との距離Xが、3
    4.0mm〜55.0mmである請求項21ないし請求
    項23のいずれか一項に記載の左冠動脈造影及びPTC
    Aガイディング用カテーテル。
  25. 【請求項25】 前記距離Xと、前記湾曲部と先端部と
    の境界点を通りかつ前記本体部と直交する線L3と前記
    線L2との距離Yと、の関係が、X:Y=34.0m
    m:1.0mm〜55.0mm:5.0mmである請求
    項21ないし請求項24のいずれか一項に記載の左冠動
    脈造影及びPTCAガイディング用カテーテル。
  26. 【請求項26】 外径が3〜10フレンチである請求項
    21ないし請求項25のいずれか一項に記載の左冠動脈
    造影及びPTCAガイディング用カテーテル。
  27. 【請求項27】 先端部の最先端を外側に向けて徐々に
    広くなるよう形成し、先端にいくにしたがって、この部
    分の長手方向に垂直な断面積が徐々に大きくなるよう構
    成したカテーテル。
  28. 【請求項28】 前記先端部の最先端が、局率半径1.
    0mm〜100.0mmの範囲で外側に向けて湾曲して
    なる請求項27記載のカテーテル。
  29. 【請求項29】 先端部の最先端に、一方から他方に向
    けて、当該先端部の長さが徐々に短くなるように傾斜し
    た傾斜部が形成されてなり、当該傾斜部の先端側が、湾
    曲すると共に閉鎖された閉鎖部からなるカテーテル。
  30. 【請求項30】 先端部の最先端が閉鎖された球面状を
    備え、当該先端部の球面の近傍に開口部が形成されてな
    るカテーテル。
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