JPH11113387A - 植物栽培用吸水性樹脂及びそれを用いた植物栽培方法 - Google Patents

植物栽培用吸水性樹脂及びそれを用いた植物栽培方法

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JPH11113387A
JPH11113387A JP9299546A JP29954697A JPH11113387A JP H11113387 A JPH11113387 A JP H11113387A JP 9299546 A JP9299546 A JP 9299546A JP 29954697 A JP29954697 A JP 29954697A JP H11113387 A JPH11113387 A JP H11113387A
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water
plant
resin
plant cultivation
water absorption
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JP9299546A
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Shinya Ishioka
信也 石岡
Tetsuhiko Yamaguchi
哲彦 山口
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸水した時植物栽培用培土として植物体を支
持することができ、耐久性があり、肥料成分を吸着する
こともなく、水質によらず安定した吸水性能を示す吸水
性樹脂及びそれを植物栽培用培土に用いた植物栽培方法
の提供。 【解決手段】 植物を支持する培土として、Knop液
を1回吸水させた時の吸水倍率を[Ab1]、Knop
液の吸水、乾燥を5回繰り返した後の吸水倍率を[Ab
5]とした時、[Ab1]と[Ab5]の関係が、 0.80≦[Ab5]/[Ab1]≦1.20 ・・・・・(1) の範囲にある吸水した非イオン系吸水性樹脂である植物
栽培用吸水性樹脂及び該樹脂に限界吸水量の最大90%
を吸水させたゲル状物を植物栽培用培土として用いる植
物栽培方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸水したゲル状物
を植物栽培用培土として用いる植物栽培用吸水性樹脂、
並びにそれを用いた野菜、草花、樹木などの育苗、挿し
木培地あるいはそれら植物の栽培方法であり、屋上、人
工地盤、街路、斜面、壁面、ベランダ、テラスなどの緑
化、室内外の植物インテリアなどにも使用できる植物栽
培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在紙おむつ、生理用品などに多量に使
用されている吸水性樹脂は、その吸水倍率が純水におい
ては単位重量あたり数百倍から千倍に達し、その吸水力
を利用して広い範囲で植物用の保水材としての利用が試
みられている。しかし植物栽培の現場においては、いく
つかの方面でその効果に疑問を抱く声が多く聞かれた。
そこでこれらの吸水性樹脂を検討したところ、多くの吸
水性樹脂は純水では数百倍から千倍もの吸水倍率を示す
が、肥料や食塩などを含有する溶液の場合にはその吸水
倍率がその10分の一程度に低下し、また食塩や肥料な
どのイオン性成分を含有する水を吸水、乾燥を繰り返す
と急速に吸水倍率が低下するという現象が見られた。
【0003】現在の吸水性樹脂の植物栽培への利用は培
土の保水作用の改善を目的としたものであり、その利用
は限られていた。一方、このような吸水性樹脂は吸水
し、ゲル状物となった時、剛性があり植物体を支持でき
る場合があることがわかった。そこで植物へ直接水や栄
養の補給が可能であるような吸水性樹脂を、植物栽培用
培土として用いれば土壌を使用しないので清潔であり、
ゲル状物自体透明なので着色も自由であり、透明な容器
を使用して植物を栽培する時は植物との色の遊びも可能
な植物栽培をすることができるものとこの検討を行っ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吸水した時
植物栽培用培土として植物体を支持することができ、耐
久性があり、肥料成分を吸着することもなく、純水でも
イオン性成分を含有する水でも水質によらず安定した吸
水性能を示す吸水性樹脂及びそれを植物栽培用培土に用
いた植物栽培方法の開発を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1) 植物
を支持する培土として、Knop液を1回吸水させた時
の吸水倍率を[Ab1]、Knop液の吸水、乾燥を5
回繰り返した後の吸水倍率を[Ab5]とした時、[A
b1]と[Ab5]の関係が、 0.80≦[Ab5]/[Ab1]≦1.20 ・・・・・(1) の範囲にある吸水した非イオン系吸水性樹脂である植物
栽培用吸水性樹脂、(2) 植物栽培用吸水性樹脂が、
純水の限界吸水倍率が15〜80重量倍の吸水量である
N−ビニルカルボン酸アミドの単独重合体架橋物または
共重合体架橋物より選ばれた吸水性樹脂である上記
(1)記載の植物栽培用吸水性樹脂、(3) 上記
(1)または(2)記載の植物栽培用吸水性樹脂に、限
界吸水量の最大90%を吸水させたゲル状物を植物栽培
用培土として用いる植物栽培方法、及び(4) 植物栽
培用吸水性樹脂とパーライト、ゼオライト、ガラス、軽
石、多孔質燒結体などの無機系成形物もしくはその集合
体、繊維状物の集合体、合成樹脂、天然樹脂のビーズ、
発泡体、チップ、破砕片などの合成樹脂粒状物もしくは
その集合体あるいはそれらの2種以上の混合物を併用し
て用いる上記(3)記載の植物栽培方法を開発すること
により上記の目的を達成した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の植物栽培用吸水性樹脂
は、従来の植物栽培用として用いられてきた土壌の改質
材としての植物栽培用吸水性樹脂の利用とは異なり、吸
水させた吸水性樹脂そのものを植物栽培用培土として用
いるものであり、植物が吸水性樹脂ゲル状物中に根を張
るだけでなく、ゲル状物の剛性により自立できることが
必要であり、したがって吸水性樹脂は肥料あるいはイオ
ン性物質などの影響により吸水量を低下させるものであ
ってはならない。本発明においてKnop液とは、硝酸
カリウム:0.02wt%、硝酸カルシウム:0.08
wt%、第1りん酸カリウム:0.02wt%、硫酸マ
グネシウム:0.02wt%、硫酸鉄・7水和物:0.
02wt%を溶解した水溶液である。
【0007】本発明において用いられる非イオン系吸水
性樹脂としての植物栽培用吸水性樹脂としては、[Ab
1]と[Ab5]の関係が式(1)の関係 0.80≦[Ab5]/[Ab1]≦1.20 ・・・・・(1) を満足し、吸水し、ゲル化した時に植物の自立を支持で
きる剛性を有するものであれば限定する必要がないが、
N−ビニルカルボン酸アミドの単独重合体架橋物または
共重合体架橋物(PNVA系吸水性樹脂)などあるいは
これらの2種以上の混合物を使用することが好ましいが
植物の成長にまったく阻害作用を与えない点並びに耐侯
性、耐熱性が良好で生分解性がないというところから、
N−ビニルカルボン酸アミドの単独重合体架橋物が最も
好ましい。
【0008】N−ビニルカルボン酸アミドは下記の一般
式で示される。 (ただし、R1 は水素またはメチル基、R2 は水素、メ
チル基あるいはエチル基を示し、場合によってはR1
2 は一緒になって炭素数3〜5の環状アルキレン基を
形成していてもよい。
【0009】具体的にはN−ビニルアセトアミド、N−
メチル−N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムア
ミド、N−メチル−N−ビニルホルムアミド、N−ビニ
ル−2−ピロリドンなどが挙げらるが、耐酸性、吸水性
などの面からN−ビニルアセトアミドが好ましい。
【0010】N−ビニルカルボン酸アミドと共重合し得
る非イオン性モノマーとしては、例えばメチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートな
どの(メタ)アクリル酸エステル類、アクリルアミド、
メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドな
どの(メタ)アクリルアミド及びN−低級アルキル置換
(メタ)アクリルアミド類、(メタ)アクリロニトリ
ル、メチルビニルケトン、エチルビニルケトンなどのビ
ニルケトン類、酢酸ビニル、酪酸ビニルなどのカルボン
酸ビニルエステル類、メチルビニルエーテル、エチルビ
ニルエーテルなどのビニルエーテル類、アリルアルコー
ル、無水マレイン酸、マレイン酸ジメチルエステルが挙
げられる。しかし本発明の目的のためにはN−ビニルカ
ルボン酸アミド単独の重合体の架橋物が好ましい。
【0011】架橋剤の具体例としては、N,N’−メチ
レンビスアクリルアミド、トリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ジビニルベンゼン、N,N’−ブチレン
ビス(N−ビニルアセトアミド)などのN,N’−アル
キレンビス(N−ビニルカルボン酸アミド)化合物、ジ
エチレングリコールジアリルエーテル、トリメチロール
プロパントリアリルエーテル、テトラアリルオキシエタ
ン、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、アジピ
ン酸ジアリル、テレフタル酸ジアリルなどのアリル基を
2個以上有する化合物、シュウ酸ジビニル、コハク酸ジ
ビニル、マロン酸ジビニル、アジピン酸ジビニル、マレ
イン酸ジビニル、クエン酸トリビニル、ピロメリット酸
テトラビニルなどのビニルエステル構造を2個以上有す
る化合物などが挙げられ、これらは一種または必要によ
り2種以上を用いることができる。架橋剤の配合の目安
としては、限界吸水倍率が15〜80重量倍、好ましく
は30〜50重量倍程度になるような割合で配合する。
【0012】本発明に使用する吸水性樹脂は、吸水、乾
燥の繰り返しにより劣化などを起こさず、更に肥料ある
いはイオン性物質の影響を受けずに一定の吸水量を有す
る樹脂であることが好ましい。このため[Ab5]/
[Ab1]の吸水倍率が0.8〜1.2の範囲にあるこ
とを必要とする。本発明において[Ab1]の測定方法
としては、吸水性樹脂約1gを1リットルのKnop液
に添加し、25℃で5時間浸漬し、200メッシュ(目
びらき75ミクロン)の篩で膨潤した吸水性樹脂をろ別
し、次式により飽和吸水倍率を算出する。 吸水倍率=[(膨潤吸水性樹脂の重量)/(仕込み吸水
性樹脂重量)]ー1 なお[Ab5]は、[Ab1]と同様に吸水させた後、
乾燥、ろ別した樹脂を50℃、12時間熱風乾燥機で
乾燥させ、更に同様な吸水、乾燥を4回行った後、[A
b1]と同様に膨潤させた樹脂について同様に計算す
る。
【0013】[Ab5]/[Ab1]の数値が0.80
より小さい場合は、吸水性樹脂がKnop液に含まれる
多価イオン成分により収縮し、吸水能力が低下している
ことを示している。また1.20より大きくなるような
時は、吸液、乾燥の繰り返しの熱履歴により吸水性樹脂
が劣化していることを示している。また限界吸水量と
は、過剰量(24時間以上吸液させてもゲル状物の上部
に上澄液ができる液量)の純水を用いて上記と同様な方
法で吸水倍率を求めた場合の値である。上記の限界吸水
量及び[Ab5]/[Ab1]の吸水倍率の条件を満足
する吸水性樹脂に対して、限界吸水量の90%以下の水
あるいは各種栄養剤を含む水を吸収させゲル化させて使
用することが好ましい。吸水量が限界吸水量に近くなる
とどうしても植物栽培用吸水性樹脂ゲル状物が柔らかく
なり、植物の自立性が低下し、また吸水量が余り少な過
ぎるとゲル状物から植物に直接給水できなくなったり、
潅水を頻繁に行うことが必要になったりするので、吸水
性樹脂の吸水量は限界吸水量の50〜90%がより好ま
しい。
【0014】本発明に用いる吸水性樹脂の形状は、球
状、不定形状など特に制限はなく、またその粒径も特に
制限はないが、吸収されるとき粒径が細かいとママコを
作成しやすいので、1mm以上の粒径のものが取扱いや
すい。使用に際しては、吸水性樹脂粉末を底のある適切
な容器に入れた後、所定量の水あるいは肥料などの栄養
剤を含む水を吸水させ、吸水性樹脂をゲル化させた後、
その中に植物を移植する。植物は根がついているもので
も、挿し木、幼苗でも使用できる。植物の形状にもよる
が、倒れるようであればゲル中に根が張るまで適当な支
持体を用いて支えておくことにより自立性を補助するか
または吸水性樹脂を添加しゲル状物の支持力を高める。
【0015】水の補給は植物栽培用吸水性樹脂(植物栽
培用培土)が収縮(脱水)して植物の支持が弱くなった
り、あるいは見た目が悪くなった時点で、植物栽培用培
土全体を水中に浸漬するか、あるいは植物栽培用培土全
体に水を十分に注水することにより回復させることがで
きる。
【0016】本発明の植物栽培用培土は、本質的には本
吸水性樹脂のゲル状物だけで植物栽培用培土として使用
できるが、ゲル状物の剛性を高めたり、通気性を改善し
たり、美観を向上させたりするためにパーライト、ゼオ
ライト、ガラス、軽石、多孔質焼結体、ハイドロカルチ
ャー、小石、砕石、砂、セラミックスなど、繊維状物の
集合体、例えば合成繊維もしくは天然繊維または繊維状
物を規則的また不規則的に絡ませたシート状、マット
状、ブロック状、球状ののもの、あるいは樹脂粒状物と
して合成樹脂のビーズ、発泡体、チップ、破砕片など
(樹脂としては特に限定されるものでなく、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ウレタン、ポリエステルなどの合
成樹脂、天然ゴムなどの天然系樹脂)を混合して用いて
もよい。
【0017】本発明の植物栽培用培土は、ほとんど無色
透明なゲル状物を形成するので、植物栽培用容器が透明
なガラスまたは合成樹脂などである時は、植物栽培用吸
水性樹脂に植物に無害な染料あるいは顔料などを配合し
て雰囲気として清潔感、冷涼感などを与えてもよく、あ
るいは着色樹脂のビーズ、成形体などを培土中に浮遊状
態にしておき植物、栽培用容器を含めて全体を豪華に装
飾することも可能である。この形状は後で簡単に分離可
能なサイズとしておけば再利用も可能である。本発明の
植物栽培方法は、まったく土壌などの培土を使用しない
ため清潔であり、室内における植物栽培用培土としては
従来に存在しなかったものである。本発明の植物栽培用
吸水性樹脂を用いた植物栽培方法においては、通常使用
されている活力剤、防かび剤、農薬、肥料などを添加併
用することが可能である。
【0018】本発明の植物栽培用培土は、播種用、育苗
用の培土としても利用できる。播種用に用いる時は、植
物栽培用吸水性樹脂に十分な水を吸収させ、表面が平滑
なゲル状物を作り、この表面に種子を播種する。然る後
向日性の種子にあってはスプレーなどで少量の水を散水
し日光に当てるか、嫌日性の種子では水を含んだ不織
布、ティッシュぺーパーなどで種子を覆うと共に十分に
水を補給するようにする。適当な苗に成長した時点で移
植する。また育苗に際しては移植と同様に植物栽培用吸
水性樹脂ゲル状物に幼苗を移植するだけで良い。挿し木
をする際においても、植物栽培用吸水性樹脂ゲル状物に
ばら、紫陽花などを適当な季節に枝を切り取って指すだ
けで良い。本発明の植物栽培用培土は土壌と異なり、細
菌などのほとんどない清潔な植物栽培用培土であるので
病害などの危険はすくなく安全に植物の栽培ができる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)植物栽培用吸水性樹脂(N−ビニルアセト
アミド架橋体)(限界吸水倍率:30重量倍、[Ab
1]:30,[Ab5]:31、[Ab5]/[Ab
1]=1.03)10gを、500ccの透明ガラスび
んに入れたもの10組を用意し、上面から市販の液状肥
料を所定量の2倍(2000倍)に希釈した溶液200
ccを注入し、30分後にシンゴニウムホワイトバタフ
ライを移植した。その後2週間に1度適量を灌水し、3
月間観察したが、植物はすべて順調に成育した。比較の
ため、市販の吸水性樹脂(ポリアクリル酸塩系吸水材)
に実施例と液状肥料の同じ希釈水を同様に注入したもの
10組を用意し、同様にシンゴニウムホワイトバタフラ
イを移植し放置したところ、3月経過後、全て枯れてし
まった。
【0020】(実施例2)植物栽培用吸水性樹脂(N−
ビニルアセトアミド架橋体:限界吸水倍率:50重量
倍、[Ab1]:50,[Ab5]:48、[Ab5]
/[Ab1]=0.96)15gを500ccの透明ガ
ラスびんに入れたもの10組用意し、Knop液2cc
と水道水400ccを加え、、根を水洗したサンデリア
ーナ(リュウゼツラン科)を移植した。移植後3月間植
物の状況を観察したがいずれも順調に成育していた。
【0021】
【発明の効果】本発明の植物栽培用培土に使用する吸水
性樹脂は、肥料などを含有するイオン質成分を含んだ水
溶液であっても吸水量の変化が小さいだけでなく、この
ような水溶液の吸水、放出を繰り返しても吸水量の変化
が小さいために、植物栽培用培土として安定な培土とし
て使用可能である。本発明の植物栽培用培土は、植物の
自立を支持するに必要な剛性を有する植物栽培用吸水性
樹脂の吸水ゲル状物であって、そのゲル状物から植物に
直接栄養成分を含んだ水溶液を給水することができる。
また吸水ゲル状物は水溶液単独よりも乾燥が遅い。この
ため特に灌水間隔が長くなりがちな単身生活者の植物栽
培に最適である。更に植物栽培用吸水性樹脂を家庭、オ
フィス、店舗などの室内においてゲル状物の透明性を生
かした清潔感、美観に優れた植物栽培が可能である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Knop液を1回吸水させた時の吸水倍
    率を[Ab1]、Knop液の吸水、乾燥を5回繰り返
    した後の吸水倍率を[Ab5]とした時、[Ab1]と
    [Ab5]の関係が、 0.80≦[Ab5]/[Ab1]≦1.20 ・・・・・(1) の範囲にあることを特徴とする植物栽培用吸水性樹脂。
  2. 【請求項2】 植物栽培用吸水性樹脂が、純水の限界吸
    水倍率が15〜80重量倍の吸水量であるN−ビニルカ
    ルボン酸アミドの単独重合体架橋物または共重合体架橋
    物より選ばれた吸水性樹脂である請求項1記載の植物栽
    培用吸水性樹脂。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の植物栽培用吸水
    性樹脂に、限界吸水量の90%以下を吸水させたゲル状
    物を植物栽培用培土として用いることを特徴とする植物
    栽培方法。
  4. 【請求項4】 植物栽培用吸水性樹脂とパーライト、ゼ
    オライト、ガラス、軽石、多孔質燒結体などの無機系成
    形物もしくはその集合体、繊維状物の集合体、合成樹
    脂、天然樹脂のビーズ、発泡体、チップ、破砕片などの
    合成樹脂粒状物もしくはその集合体あるいはそれらの2
    種以上の混合物を併用して用いる請求項3記載の植物栽
    培方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002051637A (ja) * 2000-08-11 2002-02-19 Kohjin Co Ltd 緑化体
JP2009207471A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Iej:Kk 教材用の植物生長観察システムおよびその教材
JP2011130722A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Takenaka Teien Ryokka:Kk 植物土壌ジェルの注入方法、及び植物土壌ジェルの注入器
JP2017221120A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 株式会社北九州フラワー流通センター 植物栽培に用いられる凝固体材料

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