JPH1111260A - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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JPH1111260A
JPH1111260A JP10111045A JP11104598A JPH1111260A JP H1111260 A JPH1111260 A JP H1111260A JP 10111045 A JP10111045 A JP 10111045A JP 11104598 A JP11104598 A JP 11104598A JP H1111260 A JPH1111260 A JP H1111260A
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wiper arm
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で車種に関係なく風切り音を軽減
できるワイパ装置を得る。 【解決手段】 ワイパ装置10のアームヘッド38の上
面には誘導面60が形成され、リテーナ40の上面には
誘導面62が形成されている。これによって、車両の前
方からウインドシールドガラス12を含む車体表面上を
流れてくる気流は誘導面60、62によってウインドシ
ールドガラス12のガラス面とは反対方向へ誘導され、
アームヘッド38及びリテーナ40の後方にあるワイパ
ブレード28へ当たる気流が減少する。このため、気流
がワイパブレード28のレバー24間を通過する際に発
生する風切り音が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両のウ
インドシールドガラス面等の被払拭面を払拭するための
ワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の車両では、ウインドシールドガラ
スの大型化の傾向があり、これに伴ってワイパ装置は従
来のワイパブレードよりも長尺のワイパブレードを採用
して払拭面積を確保するようになっている。
【0003】また、近年の車両では、ウインドシールド
ガラスの高曲率化、及び車両形状のフラッシュサーフェ
イス化の傾向があり、これによって、車両走行時にウイ
ンドシールドガラスを含んだ車体表面を流れる気流をス
ムーズに流して空気抵抗を小さくしている。
【0004】ところで、長尺のワイパブレードを採用す
ることにより、車両走行時等において車体表面に沿って
流れる気流のうちワイパブレードへ当たる気流が増大す
る。また、ウインドシールドガラスの高曲率化、及び車
両形状のフラッシュサーフェイス化により、車両走行時
等に車両へ向かってくる気流の大部分が車体表面に沿っ
て流れるようになるため、ワイパブレードへ当たる気流
(より詳細には、気流の風量や風速等)が増大する。
【0005】ここで、気流がワイパブレードへ当たって
ワイパブレードのレバー間又はレバーとブレードラバー
との間を気流が通過する際には、各レバーによって気流
が妨げられて風切り音が発生することがあり、上述した
ように、ワイパブレードへ当たる気流が増大すると、更
に風切り音が増大する。しかも、各ワイパが所定の停止
位置にあるとき(すなわち、ワイパブレードの長手方向
が車幅方向となった場合)では、ワイパブレードの幅方
向一端が気流と対向し、ワイパブレードと気流とが対向
する面積が最大となるため、より一層風切り音が大きく
なる。
【0006】このような風切り音を軽減するための方法
としては、例えば、ワイパ装置の停止時にワイパブレー
ドをエンジンフードの後端部とウインドシールドガラス
の下端部との間にしまいこむ所謂フルコンシールドタイ
プのワイパ装置を採用することが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フルコ
ンシールドタイプのワイパ装置を採用するためには、エ
ンジンフードの後端部とウインドシールドガラスの下端
部との間にワイパブレードをしまいこむだけの隙間を設
けなければならず、このようなワイパ装置を採用できる
車種は限られてしまう。
【0008】本発明は、上記事実を考慮して、簡単な構
造で車種に関係なく風切り音を軽減できるワイパ装置を
得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のワイパ装
置は、車両に設けられた第1の回転軸周りに往復回動す
る第1のワイパアームと、前記第1のワイパアームへ連
結され、前記第1のワイパアームの往復回動によって被
払拭面上を往復回動して前記被払拭面を払拭する第1の
ワイパブレードと、前記車両に設けられた第2の回転軸
周りに往復回動し、所定の停止位置において前記第1の
ワイパブレードに対して前記車両の走行時に車体に沿っ
て流れる気流の上流側に位置する第2のワイパアーム
と、前記第2のワイパアームへ連結され、前記第2のワ
イパアームの往復回動によって前記被払拭面上を往復回
動して前記被払拭面を払拭する第2のワイパブレード
と、前記第2のワイパアームに設けられ、前記気流を偏
向又は誘導して前記第1のワイパブレードを回避させる
気流誘導手段と、を備えている。
【0010】上記構成のワイパ装置によれば、第2のワ
イパアームが所定の停止位置にある状態では、第2のワ
イパアームが第1のワイパブレードに対して車両走行時
に車体に沿って気流の上流側に位置している。したがっ
て、車両走行時に車体に沿って流れて第1のワイパブレ
ードへ向かおうとする気流は、第1のワイパブレードへ
当たる前に先ず第2のワイパアームへ向かう。
【0011】ここで、第2のワイパアームには気流誘導
手段が設けられており、車両走行時に車体に沿って流れ
て第2のワイパアームへ向かった気流は、気流誘導手段
によって偏向又は誘導されて(例えば、第1のワイパブ
レードの上方へ気流が流されて)、第1のワイパブレー
ドを回避させられる。
【0012】このため、第1のワイパブレードへ当たる
気流が低減され、気流が第1のワイパブレードへ当たる
ことによって生じる風切り音を軽減できる。
【0013】なお、気流誘導手段は第2のワイパアーム
へ設けられていればよく、第2のワイパアーム自体の一
部或いは全てを加工して気流誘導手段を形成してもよい
し、また、第2のワイパアームと気流誘導手段を別部品
として第2のワイパアームへ気流誘導手段を取り付ける
構成であってもよい。
【0014】請求項2記載のワイパ装置は、車両に設け
られた第1の回転軸周りに往復回動する第1のワイパア
ームに第1のワイパブレードが取り付けられた第1のワ
イパと、車両に設けられた第2の回転軸周りに往復回動
する第2のワイパアームに第2のワイパブレードが取り
付けられ、所定の停止位置においては車両の幅方向へ向
けて長手方向とされ、且つ前記第1のワイパの車両前方
側に並んで配置された第2のワイパと、前記第2のワイ
パの第1のワイパとのオーバーラップ部分に設けられ、
車両前方から前記オーバーラップ部分へ向かう気流を偏
向又は誘導して前記第1のワイパブレードを回避させる
気流誘導手段と、を備えている。
【0015】上記構成のワイパ装置によれば、第2のワ
イパが所定の停止位置にある状態では、第2のワイパが
第1のワイパの車両前方側で並んで配置される。したが
って、車両前方側から後方へ流れて第1のワイパの第1
のワイパブレードへ向かおうとする気流は、第1のワイ
パブレードへ当たる前に先ず第2のワイパの第1のワイ
パとのオーバーラップ部分(すなわち、車両前方側から
見て第2のワイパの第1のワイパと重なり合っている部
分)へ向かう。
【0016】ここで、第2のワイパには気流誘導手段が
設けられており、第2のワイパのオーバーラップ部分に
当たった気流は気流誘導手段によって偏向又は誘導され
て第1のワイパを回避させられる(例えば、第1のワイ
パブレードの上方へ気流を流す)。このため、第1のワ
イパへ当たる気流が減少するので、気流が第1のワイパ
へ当たることで生じる風切り音を軽減できる。
【0017】なお、気流誘導手段は第2のワイパのオー
バーラップ部分に設けられていればよく、第2のワイパ
自体を加工して気流誘導手段を形成してもよいし、ま
た、第2のワイパと気流誘導手段を別部品として第2の
ワイパへ気流誘導手段を取り付ける構成としてもよい。
【0018】請求項3記載のワイパ装置は、請求項1又
は請求項2記載のワイパ装置において、前記気流誘導手
段と第2のワイパアーム又は前記第2ワイパとを別体と
し、前記第2のワイパアーム又は前記第2のワイパへ気
流誘導手段を取り付けることにより前記気流誘導手段と
第2のワイパアーム又は前記第2ワイパとを一体とする
ことを特徴としている。
【0019】上記構成のワイパ装置では、気流誘導手段
と第2のワイパアーム又は第2のワイパが別体で構成さ
れ、第2のワイパアーム又は第2のワイパへ気流誘導手
段を取り付けることにより一体となる。ここで、被払拭
面を含む車両の形状が車種毎に異なり、気流の流れ方が
車種毎に多少異なっていても、気流誘導手段を車種毎の
気流の流れ方に合わせて製造すれば、第1のワイパブレ
ードの被払拭面とは反対側へ気流が誘導又は偏向されて
第1のワイパブレードへ当たる気流が低減される。
【0020】このため、気流誘導手段以外のワイパ装置
の構成は共通に使用でき、コストの低減を図ることがで
きる。
【0021】請求項4記載のワイパ装置は、車体に設け
られた回転軸周りに往復回動するワイパアームと、前記
ワイパアームへ連結されて前記ワイパアームの往復回動
によって被払拭面上を往復回動して前記被払拭面を払拭
すると共に、前記ワイパアームが所定の停止位置で停止
した状態では前記ワイパアームよりも車両走行時に前記
車体に沿って流れる気流の下流側に位置するワイパブレ
ードと、前記ワイパアームに設けられ、前記気流を偏向
又は誘導して前記ワイパブレードを回避させる気流誘導
手段と、を備えている。
【0022】上記構成のワイパ装置では、被払拭面を払
拭するワイパブレードが、ワイパアームよりも車両走行
時に車体に沿って流れる気流の下流側にワイパブレード
が設けられており、車両走行時に気流が車体に沿って流
れると、気流はワイパブレードに当たる前に先ずワイパ
アームへ当たる。
【0023】ここで、ワイパアームには気流誘導手段が
設けられており、ワイパアームへ向かう気流が気流誘導
手段によって偏向又は誘導され、気流がワイパアームよ
りも気流の下流側にあるワイパブレードを回避させられ
る。これによって、ワイパブレードへ当たる気流が低減
され、気流がワイパブレードへ当たることによって生じ
る風切り音を軽減できる。
【0024】なお、気流誘導手段はワイパアームへ設け
られていればよく、ワイパアーム自体の一部或いは全て
を加工して気流誘導手段を形成してもよいし、また、ワ
イパアームと気流誘導手段を別部品として第2のワイパ
アームへ気流誘導手段を取り付ける構成であってもよ
い。
【0025】また、気流誘導手段はワイパブレードへ向
かう全ての気流の一部を偏向又は誘導して、気流をワイ
パブレードから回避させる構成であってもよい。
【0026】請求項5記載のワイパ装置は、請求項4記
載のワイパ装置において、前記気流誘導手段は、前記気
流の上流側から下流側へ向けて漸次傾斜し、且つ、当該
傾斜に沿った延長線が前記ワイパブレードの上方を通過
する誘導面を備えることを特徴としている。
【0027】上記構成のワイパ装置では、気流誘導手段
に誘導面が設けられている。この誘導面は、気流の上流
側から下流側へ向けて漸次上方へ向けて傾斜しており、
しかも、この誘導面からその傾斜に沿って気流の下流側
に延びた延長線は、ワイパブレードの上方を通過する。
このため、気流が誘導面に沿って流れることで、気流は
ワイパブレードの上方を通過することになる。したがっ
て、ワイパブレードに当たる気流が減少し、ワイパブレ
ードへ気流が当たることにより生じる風切り音を軽減で
きる。
【0028】請求項6記載のワイパ装置は、請求項4又
は請求項5記載のワイパ装置において、前記ワイパブレ
ードの往復回動に連動若しくは独立して前記回転軸とは
異なる他方の回転軸周りに往復回動する他方のワイパア
ームと、前記他方のワイパアームへ連結されて前記他方
のワイパアームの往復回動によって被払拭面上を往復回
動して前記被払拭面を払拭する他方のワイパブレード
と、を備え、更に、前記他方のワイパブレードの所定の
停止位置を、前記気流誘導手段よりも前記気流の下流側
としたことを特徴としている。
【0029】上記構成のワイパ装置は、所定の停止位置
において一方のワイパアームに設けられた気流誘導手段
よりも気流の下流側に位置する他方のワイパブレードを
備えており、この他方のワイパブレードが連結されてい
る他方のワイパアームが他方の回動軸回りに往復回動す
ることで、一方のワイパブレードに連動或いは独立して
他方のワイパアームが被払拭面上を往復回動し、被払拭
面が払拭される。
【0030】ここで、上述したように、この他方のワイ
パブレードは所定の停止位置で気流誘導手段よりも気流
の下流側に位置している。したがって、他方のワイパブ
レードは所定の停止位置にある状態で車体に沿って気流
が流れると、他方のワイパブレードに気流が当たるより
も前に、先ず、気流が気流誘導手段によって偏向又は誘
導され、気流が他方のワイパブレードを回避する。これ
によって、他方のワイパブレードへ当たる気流が低減さ
れ、気流が他方のワイパブレードへ当たることによって
生じる風切り音を軽減できる。
【0031】なお、気流誘導手段は他のワイパブレード
へ向かう気流の一部を偏向又は誘導して、他のワイパブ
レードから回避させる構成であってもよい。
【0032】請求項7記載のワイパ装置は、請求項6記
載のワイパ装置において、前記ワイパアームの気流誘導
手段に対し、前記ワイパアームに連結されたワイパブレ
ードの更に前記気流の下流側に前記他方のワイパアーム
に連結された他方のワイパブレードを配置したことをを
特徴としている。
【0033】上記構成のワイパ装置では、ワイパアーム
の気流誘導手段に対し、そのワイパブレードの更に気流
の下流側に他方のワイパアームに連結された他方のワイ
パブレードを配置しているため、ワイパアームの気流誘
導手段によって偏向又は誘導された気流は、そのワイパ
アーム自体に連結されたワイパブレードを回避して流れ
ると共に他方のワイパブレードも回避して流れる。この
ため、より一層風切り音を軽減できる。
【0034】なお、本発明では、気流の流れる方向に沿
ってワイパアームの気流誘導手段と他方のワイパアーム
に連結された他方のワイパブレードとの間に連結された
ワイパブレードを配置した構成であるが、ワイパブレー
ドの全てが気流誘導手段と他のワイパブレードの間に位
置する必要はなく、少なくともワイパブレードの一部が
気流誘導手段と他のワイパブレードの間に位置すればよ
い。
【0035】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1の実施の形
態に係るワイパ装置10の斜視図が示されており、図2
にはワイパ装置10の平面図が示されている。
【0036】これらの図に示されるように、ワイパ装置
10は被払拭面としてのウインドシールドガラス12の
下端部12Aに沿って第1の回転軸としてのピボットシ
ャフト14と第2の回転軸としてのピボットシャフト1
6が設けられている。ピボットシャフト14には第1の
ワイパアーム又は第1のワイパを構成するアームヘッド
18が固定されている。アームヘッド18は、第1のワ
イパアーム又は第1のワイパの所定の停止位置(図2図
示状態)で略車幅方向(図1及び図2の矢印X及びその
反対方向)へ向けて長手方向とされている。また、図3
に示されるように、アームヘッド18は、上端面がウイ
ンドシールドガラス12のガラス面とは反対方向へ向け
て凸の湾曲面とされた断面略四角形状(図3参照)の角
棒状で、ピボットシャフト14が自らの軸周りに往復回
動すると、アームヘッド18が一体的に往復回動する。
【0037】また、このアームヘッド18の先端(ピボ
ットシャフト14とは逆側の端部)には、アームヘッド
18と共に第1のワイパアーム又は第1のワイパを構成
するリテーナ20がリベット等の連結手段(図示省略)
によって取り付けられている。このリテーナ20はアー
ムヘッド18と同様に第1のワイパアーム又は第1のワ
イパの所定の停止位置(図2図示状態)で車幅方向へ向
けて長手方向とされている。また、図4に示されるよう
に、リテーナ20はウインドシールドガラス12側へ向
けて開口した断面凹形状とされている。さらに、リテー
ナ20は、リテーナ20をアームヘッド18へ連結する
連結手段周りにウインドシールドガラス12のガラス面
に対して接離する方向へ回動可能とされている。しか
も、このリテーナ20のウインドシールドガラス12側
には、一端がアームヘッド18へ係止された引張コイル
スプリング(図示省略)の他端が係止されており、この
引張コイルスプリングの付勢力によって前記連結手段周
りにウインドシールドガラス12へ接近する方向へ付勢
されている。
【0038】また、このリテーナ20の先端(アームヘ
ッド18とは反対側の端部)には、アームヘッド18及
びリテーナ20と共に第1のワイパアーム又は第1のワ
イパを構成する細幅平板状のアームピース22がリベッ
トやかしめ等の固定手段によって固着されている。図1
及び図2に示されるように、アームピース22は、その
長手方向中間部でその幅方向及び長手方向へ向けて略鉤
形状に屈曲している。このため、リテーナ20との連結
部分であるアームピース22の後端部はアームピース2
2の先端部(すなわち、リテーナ20との連結部分とは
反対側の端部)よりも略車両後方側、すなわち、後述す
る気流Wの下流側に位置している。また、アームピース
22の先端部はアームヘッド18、リテーナ20、及び
アームピース22と共に第1のワイパを構成する第1の
ワイパブレードとしてのワイパブレード28の長手方向
中央へ連結されている。
【0039】ワイパブレード28は複数のレバー24及
びゴム材や柔軟な合成樹脂材によって形成されたブレー
ドラバー26等の複数の部品によって構成されており、
第1のワイパアーム又は第1のワイパの所定の停止位置
(図2図示状態)では略車幅方向へ向けて長手方向とさ
れ、この状態では、第1のワイパ全体が略車幅方向へ向
けて長手方向となる。
【0040】また、上述したように、アームピース22
の先端部はアームピース22の後端部よりも略車両後方
側に位置しているため、第1のワイパアーム又は第1の
ワイパの所定の停止位置(図2図示状態)においてアー
ムピース22の先端部へ連結されているワイパブレード
28は、アームピース22の後端部へ連結されているリ
テーナ20よりも略車両後方側に位置する。さらに、図
1及び図2に示されるように、この状態では、第1のワ
イパアーム、すなわち、第1のワイパブレードを構成す
るリテーナ20とアームピース22は、そのアームピー
ス22に連結されるワイパブレード28の長手方向中間
部からピボットシャフト14側にかけてワイパブレード
28より車両前方側(図1の矢印Y方向側)に位置して
いる。
【0041】一方、ピボットシャフト16には第2のワ
イパアーム又は第2のワイパを構成するアームヘッド3
8が固定されている。アームヘッド38はアームヘッド
18と同様に第2のワイパアーム又は第2のワイパの所
定の停止位置(図2図示状態)で略車幅方向へ向けて長
手方向とされた断面略四角形状(図5参照)の角棒状で
ピボットシャフト16が自らの軸周りに往復回動する
と、アームヘッド38が一体的に往復回動する。
【0042】また、図1及び図2に示されるように、ア
ームヘッド38は、第2のワイパアーム又は第2のワイ
パの所定の停止位置でワイパブレード28の長手方向中
間部の車両前方側に位置するように設けられている。さ
らに、図5に示されるように、アームヘッド38の上面
(すなわち、ウインドシールドガラス12とは反対側の
面)は気流誘導手段としての誘導面60とされている。
この誘導面60は、ウインドシールドガラス12とは反
対方向で且つ僅かに車両前方側へ向けて開口した凹形状
で、且つ車両後方(図1及び図5の矢印Yとは反対方
向)へ向けて漸次アームヘッド38の高さ寸法(図1及
び図5の矢印Z方向及びその反対方向の寸法)が高くな
る湾曲面とされており、湾曲の曲率に沿った曲面上端部
60Aからの延長線Lは、ワイパブレード28の上方
(すなわち、ワイパブレード28を介してウインドシー
ルドガラス12の反対側)を通過するように誘導面60
の曲率が設定されている。
【0043】また、このアームヘッド38の先端(ピボ
ットシャフト16とは逆側の端部)には、アームヘッド
38と共に第2のワイパアーム又は第2のワイパを構成
するリテーナ40がリテーナ20と同様にリベット等の
連結手段(図示省略)によってウインドシールドガラス
12のガラス面に対して接離する方向へ回動可能に連結
されている。このリテーナ40は、図1及び図2に示さ
れるように、第2のワイパアーム又は第2のワイパの所
定の停止位置では、略車幅方向へ向けて長手方向とされ
ている。また、リテーナ40のウインドシールドガラス
12側には、リテーナ20と同様に、一端がアームヘッ
ド38へ係止された引張コイルスプリング(図示省略)
の他端が係止されており、この引張コイルスプリングの
付勢力によって前記連結手段周りにウインドシールドガ
ラス12へ接近する方向へ付勢されている。
【0044】さらに、図6に示されるように、リテーナ
40の上壁(すなわち、ウインドシールドガラス12と
対向する壁)は気流誘導手段としての誘導面62とされ
ている。この誘導面62は、ウインドシールドガラス1
2とは反対方向で且つ僅かに車両前方側へ向けて開口し
た凹形状で、且つ車両後方(図1及び図6の矢印Yとは
反対方向)へ向けて漸次リテーナ40の高さ寸法(図6
の矢印Z方向及びその反対方向の寸法)が高くなる湾曲
面とされており、湾曲の曲率に沿った曲面上端部62A
からの延長線Mは、ワイパブレード28の上方(すなわ
ち、ワイパブレード28を介してウインドシールドガラ
ス12の反対側)を通過するように誘導面62の曲率が
設定されている。
【0045】また、図1及び図2に示されるように、第
1のワイパアーム又は第1のワイパの所定の停止位置
(図2図示状態)でアームヘッド38及びリテーナ40
の誘導面60、62は、ワイパブレード28の長手方向
中間部の前方側に位置しており、ワイパブレード28と
オーバーラップしている。なお、ここで、図1及び図2
に示される領域Fは誘導面60、62とワイパブレード
28とがオーバーラップしている領域を示している。
【0046】また、このリテーナ40の先端(アームヘ
ッド38とは反対側の端部)には、アームヘッド38、
リテーナ40と共に第2のワイパアーム又は第2のワイ
パを構成する細幅平板状のアームピース42がリベット
やかしめ等の固定手段によって固着されている。図1及
び図2に示されるように、アームピース42は、アーム
ピース22と同様にその長手方向中間部でその幅方向及
び長手方向へ向けて略鉤形状に屈曲している。このた
め、リテーナ40との連結部分であるアームピース42
の後端部はアームピース42の先端部(すなわち、リテ
ーナ40との連結部分とは反対側の端部)よりも略車両
後方側、すなわち、後述する気流Wの下流側に位置して
いる。また、アームピース42の先端部は、アームヘッ
ド38、リテーナ40、及びアームピース42と共に第
2のワイパを構成する第2のワイパブレードとしてのワ
イパブレード48の長手方向中央へ連結されている。
【0047】このワイパブレード48は、ワイパブレー
ド28と同様に、複数のレバー24及びゴム材や柔軟な
合成樹脂材によって形成されたブレードラバー26によ
って構成され、図2に示されるように、ワイパ装置10
の所定の停止位置では、略車幅方向へ向けて長手方向と
されている。すなわち、図2に示されるように、ワイパ
装置10の所定の停止位置では、第2のワイパは、第1
のワイパと同様に全体的に略車幅方向(すなわち、図2
の矢印X方向及びその反対方向)へ向けて長手方向とな
る。
【0048】また、上述したように、アームピース42
の先端部はアームピース42の後端部よりも略車両後方
側に位置しているため、第2のワイパアーム又は第2の
ワイパの所定の停止位置(図2図示状態)においてアー
ムピース42の先端部へ連結されているワイパブレード
48は、アームピース42の後端部へ連結されているリ
テーナ40よりも略車両後方側でリテーナ40の誘導面
62とオーバーラップしている。なお、ここで、図1及
び図2の領域Gは、ワイパブレード48とリテーナ40
とがオーバーラップしている領域を示している。
【0049】さらに、このワイパブレード48は、リテ
ーナ40の略車両後方側に位置すると共に、ワイパブレ
ード28の略車両前方向側に位置しており(すなわち、
ワイパブレード48はワイパブレード28とリテーナ4
0との間に位置しており)、ワイパブレード28とオー
バーラップしている。なお、ここで、図1及び図2の領
域Hは、上記領域Gのうち、ワイパブレード28とオー
バーラップしている領域を示している。
【0050】次に、本実施の形態の作用並びに効果につ
いて説明する。
【0051】本ワイパ装置10では、ワイパモータ(図
示省略)が駆動してピボットシャフト14が自らの軸周
りに往復回動すると、アームヘッド18、リテーナ2
0、アームピース22によって構成される第1のワイパ
アームを介してワイパブレード28がピボットシャフト
14周りに往復回動する。また、ピボットシャフト14
が往復回動を開始すると、ピボットシャフト14に連動
してピボットシャフト16が往復回動を開始し、アーム
ヘッド38、リテーナ40、アームピース42によって
構成される第2のワイパアームを介してワイパブレード
48がピボットシャフト14周りに往復回動する。この
ように、ワイパブレード28、48が被払拭面上で往復
回動することによりウインドシールドガラス12上の雨
滴等が各ワイパブレード28、48のブレードラバー2
6によって払拭される。
【0052】ここで、図2に示される第1及び第2のワ
イパアーム又は第1及び第2のワイパの所定の停止位置
(例えば、初期状態或いは下反転位置)では、ワイパブ
レード28の長手方向中間部よりも車両前方側にアーム
ヘッド38及びリテーナ40が位置している(すなわ
ち、アームヘッド38及びリテーナ40がワイパブレー
ド28の長手方向に沿ってワイパブレード28の車両前
方側でオーバーラップしている)。したがって、この状
態で車両が走行することによって、車両の前方から気流
Wがウインドシールドガラス12を含む車体表面に沿い
ワイパブレード28へ向かって流れると、図5及び図6
に示されるように、気流Wは先ずアームヘッド38及び
リテーナ40の車両前方側の側面38A、40Aへ当た
り、更に、その大部分はアームヘッド38及びリテーナ
40の上方(すなわち、アームヘッド38及びリテーナ
40のウインドシールドガラス12とは反対側)へ流れ
る。
【0053】さらに、アームヘッド38の上方へ流れた
気流Wはアームヘッド38に形成された誘導面60に沿
って流れる。ここで、誘導面60の曲率は、この曲率に
従った曲面上端部60Aからの延長線Lがワイパブレー
ド28の上方を通過するように設定されているため、誘
導面60に沿って流れた気流Wの大部分はワイパブレー
ド28を回避してその上方を通過する。このため、ワイ
パブレード28へ当たる気流Wは極めて少なくなる。
【0054】また、リテーナ40の上方へ流れた気流W
はリテーナ40の誘導面62に沿って流れる。ここで、
誘導面62の曲率は、この曲率に従った曲面上端部62
Aからの延長線Mがワイパブレード28の上方を通過す
るように設定されているため、誘導面62に沿って流れ
た気流Wの大部分はワイパブレード28を回避してその
上方を通過する。このため、ワイパブレード28へ当た
る気流Wは更に少なくなる。
【0055】さらに、図1及び図2に示されるように、
リテーナ40はワイパブレード48とオーバーラップし
ている。したがって、リテーナ40の誘導面62に沿っ
て気流Wが流れることで、ワイパブレード28を気流W
が回避するのみならず、ワイパブレード48のリテーナ
40とオーバーラップした部分をも回避する。このた
め、ワイパブレード28へ当たる気流Wも少なくなる。
【0056】ここで、従来の構成では気流Wがワイパブ
レード28、48の各レバー24の間或いはレバー24
とブレードラバー26との間を通過していたため、各レ
バー24やブレードラバー26が気流Wの抵抗となり、
これにより気流Wが乱れ、風切り音が助長されていた。
しかしながら、本ワイパ装置10では、このようなワイ
パブレード28、48の各レバー24の間或いはレバー
24とブレードラバー26との間を通過する筈の気流W
の大部分が誘導面60、62によって偏向又は誘導され
てワイパブレード28、48の上方を通過する(すなわ
ち、気流Wの大部分がワイパブレード28、48を回避
する)。これにより、ワイパブレード28、48へ当た
る気流Wは極めて少なくなるため、気流Wがワイパブレ
ード28、48へ当たって各レバー24の間を通過する
際に発生する風切り音を効果的に軽減できる。
【0057】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の
部位に関しては、同一の符号を付与してその説明を省略
する。
【0058】図7には本発明の第2の実施の形態に係る
ワイパ装置80の第2のワイパ又は第2のワイパアーム
を構成するアームヘッド82の断面図が示されている。
【0059】この図に示されるように、アームヘッド8
2は、前記第1の実施の形態に係るワイパ装置10のア
ームヘッド38とは異なり、上面が気流誘導手段として
の誘導面60とされておらず、第1のワイパアーム又は
第1のワイパを構成するアームヘッド18と同様に、僅
かに上方(すなわち、ウインドシールドガラス12とは
反対方向)へ向けて凸の湾曲面とされている。
【0060】但し、このアームヘッド82にはカバー8
4が取り付けられている。カバー84は、ウインドシー
ルドガラス12へ向けて開口した断面凹形状とされてお
り、上方(すなわち、矢印Zとは反対方向)から覆いか
ぶさるようにしてアームヘッド82へ嵌め込むことがで
き、アームヘッド82へ嵌め込まれた状態でネジやかし
め等の固定手段によってアームヘッド82へ固着されて
いる。また、このカバー84の上壁は気流誘導手段とし
ての誘導面86とされている。この誘導面86は、ウイ
ンドシールドガラス12とは反対方向で且つ僅かに車両
前方側へ向けて開口した凹形状で、且つ車両後方(図7
の矢印Yとは反対方向)へ向けてカバー84を含めたア
ームヘッド82の高さ寸法(図7の矢印Z方向及びその
反対方向の寸法)が漸次高くなる湾曲面とされており、
その曲率に従った曲面上端部86Aからの延長線Lがワ
イパブレード28の上方(すなわち、ワイパブレード2
8を介してウインドシールドガラス12の反対側)を通
過するように設定されている。
【0061】一方、図8にはアームヘッド82と共に第
2のワイパアーム又は第2のワイパを構成するリテーナ
92の断面図が示されている。
【0062】この図に示されるように、リテーナ92
は、前記第1の実施の形態に係るワイパ装置10のリテ
ーナ40とは異なり、上壁が気流誘導手段としての誘導
面62とされておらず、第1のワイパアーム及び第1の
ワイパを構成するリテーナ20と同様に、僅かに上方
(すなわち、矢印Z方向)へ向けて凸の湾曲面とされて
いる。
【0063】但し、このリテーナ92にはカバー94が
取り付けられている。カバー94はカバー84と同様に
ウインドシールドガラス12へ向けて開口した断面凹形
状とされており、上方(すなわち、ウインドシールドガ
ラス12とは反対方向)から覆いかぶさるようにしてリ
テーナ92へ嵌め込むことができ、リテーナ92へ嵌め
込まれた状態でネジやかしめ等の固定手段によってリテ
ーナ92へ固着されている。また、このカバー94の上
壁は気流誘導手段としての誘導面96とされている。こ
の誘導面96は、ウインドシールドガラス12とは反対
方向で且つ僅かに車両前方側へ向けて開口した凹形状
で、且つ車両後方へ向けてカバー94を含めたリテーナ
92の高さ寸法(図8の矢印Z方向及びその反対方向の
寸法)が漸次高くなる湾曲面とされており、その曲率に
従った曲面上端部96Aからの延長線Mがワイパブレー
ド28の上方を通過するように設定されている。
【0064】すなわち、前記第1の実施の形態に係るワ
イパ装置10では、アームヘッド38及びリテーナ40
の各々に気流誘導手段としての誘導面60、62が形成
されていたのに対し、本実施の形態に係るワイパ装置8
0では、アームヘッド82及びリテーナ92と気流誘導
手段としての誘導面86、96(すなわち、カバー8
4、94)が別体で構成されている。
【0065】このため、基本的に前記第1の実施の形態
に係るワイパ装置10と同様の作用、効果を奏するのみ
ならず、気流誘導手段としての誘導面86、96(すな
わち、カバー84、94)がアームヘッド82及びリテ
ーナ92とは別体で構成されているため、車体表面の形
状やウインドシールドガラス12の曲率が異なる車両に
ワイパ装置80を取り付ける場合には、各車両毎の気流
Wの流れに応じてカバー84、94の誘導面86、96
の形状を変えることにより、アームヘッド38やリテー
ナ40等のカバー84、94以外の部品を共通で使用す
ることができ、コストの低減を図ることができる。
【0066】なお、本実施の形態では、カバー84、9
4をアームヘッド82、リテーナ92へ固着した構成で
あったが、例えば、カバー84、94をアームヘッド8
2、リテーナ92へ単に嵌め込むだけの構成、或いは、
カバー84、94及びアームヘッド82、リテーナ92
の何れか一方に形成された爪部を他方に形成された溝部
へ入り込ませてカバー84、94をアームヘッド82、
リテーナ92へ係止させ、爪部を溝部から抜け出させる
ことによりカバー84、94をアームヘッド82、リテ
ーナ92から取り外しできるような構成等、カバー8
4、94をアームヘッド82、リテーナ92へ着脱可能
に固定する構成としてもよい。
【0067】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。
【0068】図9には本発明の第3の実施の形態に係る
ワイパ装置110の第2のワイパアーム及び第2のワイ
パを構成するアームヘッド112の断面図が示されてい
る。この図に示されるように、アームヘッド112の車
両前方側の端面が、車両の前方から後方へ向けて(すな
わち、気流Wの上流側から下流側へ向けて)漸次高くな
るように傾斜した傾斜面114とされている。
【0069】また、図10に示されるように、リテーナ
116の車両前方側の端面もまた車両の前方から後方へ
向けて(すなわち、気流Wの上流側から下流側へ向け
て)漸次高くなるように傾斜した傾斜面118とされて
いる。
【0070】したがって、車両の前方からウインドシー
ルドガラス12を含む車体表面に沿って流れる気流W
は、傾斜面114、118に沿ってウインドシールドガ
ラス12とは反対側へ向けてより円滑に流される。この
ため、気流Wがワイパブレード28へ当たって各レバー
24の間を通過する際に発生する風切り音のみならず、
アームヘッド112やリテーナ116に当たった場合の
音をより軽減できる。
【0071】なお、本実施の形態では、アームヘッド1
12やリテーナ116に傾斜面114、118を形成し
た構成であったが、前記第2の実施の形態に係るワイパ
装置80のカバー84やカバー94に傾斜面114、1
18を形成してもよい。
【0072】次に本発明の第4の実施の形態について説
明する。
【0073】図11には本発明の第4の実施の形態に係
るワイパ装置140が斜視図によって示されており、図
12には、ワイパ装置140の第1のワイパ又は第1の
ワイパアームを拡大した平面図が示されている。図11
に示されるように、ワイパ装置140では、第1のワイ
パアーム又は第1のワイパを構成するリテーナ142に
気流誘導手段としての誘導面144が形成されている。
図13に示されるように、誘導面144はリテーナ14
2の上壁部の幅方向中間部よりも車両前方側の部分をウ
インドシールドガラス12のガラス面側へ傾斜させるこ
とにより形成されており、リテーナ40の誘導面60の
ように湾曲していないものの、その斜面上端部144A
から誘導面144の傾斜に沿って車両後方側へ向けて延
長した延長線Nは、延長線L(図5参照)と同様にリテ
ーナ142の後方のワイパブレード28の上方(すなわ
ち、ウインドシールドガラス12とは反対方向側)を通
過している。なお、本実施の形態では、誘導面144を
湾曲していない傾斜面としたが、誘導面60のように湾
曲させてもよい。また、これとは反対に、誘導面60を
誘導面144のように湾曲させずに傾斜させてもよい。
【0074】このリテーナ142の誘導面144はワイ
パブレード28の前方側でワイパブレード28とオーバ
ーラップしている。なお、ここで、図11の領域Jはリ
テーナ142の誘導面144とワイパブレード28がオ
ーバーラップしている領域を示している。
【0075】このように、リテーナ142に誘導面14
4を形成することで、車両前方側からワイパブレード2
8のリテーナ142とのオーバーラップ部分(すなわ
ち、図11及び図12の領域Jの部分)へ向かう気流W
はリテーナ142に誘導面144によってワイパブレー
ド28の上方へ誘導又は偏向され、ワイパブレード28
を回避させられる。
【0076】ここで、図11に示されるように、アーム
ヘッド38及びリテーナ40とワイパブレード28との
オーバーラップ部分(すなわち、領域Fの部分)は、ワ
イパブレード28の長手方向全域をカバーしているわけ
ではなく、ワイパブレード28の長手方向中間の所定部
位よりも左端側ではアームヘッド38及びリテーナ40
とワイパブレード28とがオーバーラップしていない。
しかしながら、本ワイパ装置140では、リテーナ14
2に誘導面144を形成することで、ワイパブレード2
8のアームヘッド38及びリテーナ40とのオーバーラ
ップ部分から外れた部分へ向かう気流Wがワイパブレー
ド28へ当たって各レバー24の間を通過する際に発生
する風切り音を効果的に軽減でき、結果として全体的に
風切り音をより一層効果的に軽減できる。
【0077】なお、本実施の形態では、リテーナ142
の上壁部を誘導面144とした構成であったが、前記第
2の実施の形態の如く、リテーナ142と誘導面144
を有するカバーとを別体で構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るワイパ装置の
斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るワイパ装置の
平面図である。
【図3】図2の3−3線に沿った第1のワイパアーム又
は第1のワイパを構成するアームヘッドの断面図であ
る。
【図4】図2の4−4線に沿った第1のワイパアーム又
は第1のワイパを構成するリテーナの断面図である。
【図5】図2の5−5線に沿った第2のワイパアーム又
は第2のワイパを構成するアームヘッドの断面図であ
る。
【図6】図2の6−6線に沿った第2のワイパアーム又
は第2のワイパを構成するリテーナの断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るワイパ装置の
第2のワイパアーム又は第2のワイパを構成するアーム
ヘッドの図5に対応した断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るワイパ装置の
第2のワイパアーム又は第2のワイパを構成するリテー
ナの図6に対応した断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るワイパ装置の
第2のワイパアーム又は第2のワイパを構成するアーム
ヘッドの図5に対応した断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るワイパ装置
の第2のワイパアーム又は第2のワイパを構成するリテ
ーナの図6に対応した断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係るワイパ装置
の斜視図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係るワイパ装置
の平面図である。
【図13】図12の13−13線に沿った第1のワイパ
アーム又は第1のワイパを構成するリテーナの断面図で
ある。
【符号の説明】
10 ワイパ装置 12 ウインドシールドガラス(被払拭面) 14 ピボットシャフト(第1の回転軸) 16 ピボットシャフト(第2の回転軸) 18 アームヘッド(第1のワイパアーム、第1の
ワイパ) 20 リテーナ(第1のワイパアーム、第1のワイ
パ) 22 アームピース(第1のワイパアーム、第1の
ワイパ) 28 ワイパブレード(第1のワイパブレード、第
1のワイパ) 38 アームヘッド(第2のワイパアーム、第2の
ワイパ) 40 リテーナ(第2のワイパアーム、第2のワイ
パ) 42 アームピース(第2のワイパアーム、第2の
ワイパ) 48 ワイパブレード(第2のワイパブレード、第
2のワイパ) 60 誘導面(気流誘導手段) 62 誘導面(気流誘導手段) 80 ワイパ装置 82 アームヘッド(第2のワイパアーム、第2の
ワイパ) 86 誘導面(気流誘導手段) 92 リテーナ(第2のワイパアーム、第2のワイ
パ) 96 誘導面(気流誘導手段) 110 ワイパ装置 112 アームヘッド(第2のワイパアーム、第2
のワイパ) 116 リテーナ(第2のワイパアーム、第2のワ
イパ) 140 ワイパ装置 142 リテーナ(第1のワイパアーム、第1のワ
イパ) 144 誘導面(気流誘導手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられた第1の回転軸周りに往
    復回動する第1のワイパアームと、 前記第1のワイパアームへ連結され、前記第1のワイパ
    アームの往復回動によって被払拭面上を往復回動して前
    記被払拭面を払拭する第1のワイパブレードと、 前記車両に設けられた第2の回転軸周りに往復回動し、
    所定の停止位置において前記第1のワイパブレードに対
    して前記車両の走行時に車体に沿って流れる気流の上流
    側に位置する第2のワイパアームと、 前記第2のワイパアームへ連結され、前記第2のワイパ
    アームの往復回動によって前記被払拭面上を往復回動し
    て前記被払拭面を払拭する第2のワイパブレードと、 前記第2のワイパアームに設けられ、前記気流を偏向又
    は誘導して前記第1のワイパブレードを回避させる気流
    誘導手段と、 を備えるワイパ装置。
  2. 【請求項2】 車両に設けられた第1の回転軸周りに往
    復回動する第1のワイパアームに第1のワイパブレード
    が取り付けられた第1のワイパと、 車両に設けられた第2の回転軸周りに往復回動する第2
    のワイパアームに第2のワイパブレードが取り付けら
    れ、所定の停止位置においては車両の幅方向へ向けて長
    手方向とされ、且つ前記第1のワイパの車両前方側に並
    んで配置された第2のワイパと、 前記第2のワイパの第1のワイパとのオーバーラップ部
    分に設けられ、車両前方から前記オーバーラップ部分へ
    向かう気流を偏向又は誘導して前記第1のワイパブレー
    ドを回避させる気流誘導手段と、 を備えるワイパ装置。
  3. 【請求項3】 前記気流誘導手段と第2のワイパアーム
    又は前記第2ワイパとを別体とし、前記第2のワイパア
    ーム又は前記第2のワイパへ気流誘導手段を取り付ける
    ことにより前記気流誘導手段と第2のワイパアーム又は
    前記第2ワイパとを一体とすることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載のワイパ装置。
  4. 【請求項4】 車体に設けられた回転軸周りに往復回動
    するワイパアームと、前記ワイパアームへ連結されて前
    記ワイパアームの往復回動によって被払拭面上を往復回
    動して前記被払拭面を払拭すると共に、前記ワイパアー
    ムが所定の停止位置で停止した状態では前記ワイパアー
    ムよりも車両走行時に前記車体に沿って流れる気流の下
    流側に位置するワイパブレードと、 前記ワイパアームに設けられ、前記気流を偏向又は誘導
    して前記ワイパブレードを回避させる気流誘導手段と、 を備えるワイパ装置。
  5. 【請求項5】 前記気流誘導手段は、前記気流の上流側
    から下流側へ向けて漸次傾斜し、且つ、当該傾斜に沿っ
    た延長線が前記ワイパブレードの上方を通過する誘導面
    を備えることを特徴とする請求項4記載のワイパ装置。
  6. 【請求項6】 前記ワイパブレードの往復回動に連動若
    しくは独立して前記回転軸とは異なる他方の回転軸周り
    に往復回動する他方のワイパアームと、 前記他方のワイパアームへ連結されて前記他方のワイパ
    アームの往復回動によって被払拭面上を往復回動して前
    記被払拭面を払拭する他方のワイパブレードと、 を備え、更に、前記他方のワイパブレードの所定の停止
    位置を、前記気流誘導手段よりも前記気流の下流側とし
    たことを特徴とする請求項4又は請求項5記載のワイパ
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ワイパアームの気流誘導手段に対
    し、前記ワイパアームに連結されたワイパブレードの更
    に前記気流の下流側に前記他方のワイパアームに連結さ
    れた他方のワイパブレードを配置したことをを特徴とす
    る請求項6記載のワイパ装置。
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JP2017200781A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 株式会社ミツバ ワイパ装置

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