JPH11112367A - 無線回線品質推定装置 - Google Patents

無線回線品質推定装置

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JPH11112367A
JPH11112367A JP27092497A JP27092497A JPH11112367A JP H11112367 A JPH11112367 A JP H11112367A JP 27092497 A JP27092497 A JP 27092497A JP 27092497 A JP27092497 A JP 27092497A JP H11112367 A JPH11112367 A JP H11112367A
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JP
Japan
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signal
processing unit
noise
value
moving average
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JP27092497A
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Teppei Takami
鉄平 高見
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送路歪みに影響されにくく、かつ微小時間
内で高精度の無線回線品質推定が行える無線回線品質推
定装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 電波信号を受信して希望信号Pと雑音信
号Nとから成る受信信号Sを出力するアンテナと、受信
信号Sの1シンボル毎に相関処理を行って希望信号A
(P)を検出する相関処理部1と、検出された複数シン
ボル分の希望信号に対して移動平均処理を行って希望信
号の移動平均値を求める第1の移動平均処理部2と、受
信信号から雑音信号を検出する雑音検出処理部3と、雑
音検出処理部で検出した雑音信号の絶対値を計算する絶
対値取得処理部4と、絶対値取得処理部で計算された雑
音信号の絶対値に対して移動平均処理を行って雑音信号
の移動平均値を求める第2の移動平均処理部5と、希望
信号の移動平均値と雑音信号の移動平均値との比から受
信信号のレベルを推定する計算処理部6とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信方式における無線回線品質を推定する無線回線品質推
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の無線回線品質推定装置を
示すブロック図である。図8において、ANTは電波信
号、たとえば擬似ランダム信号によって拡散された電波
信号を受信し、逆拡散して希望信号を出力するアンテ
ナ、18はアンテナANTから出力され、希望信号と雑
音信号から成る受信信号Sを増幅するRF(高周波)回
路、19はRSSI(Received Signal Strength Indic
ator)により受信信号のレベルを検知して回線品質推定
信号S’を出力する受信レベル検知部、20はRF回路
18と受信レベル検知部19とから成る受信機である。
【0003】以上のように構成された無線回線品質推定
装置について、その動作を説明する。
【0004】電波を受信して受信信号SをアンテナAN
Tから出力したとき、RF回路18は受信信号Sを増幅
し、その増幅した受信信号Sは受信レベル検知部19に
送られる。受信レベル検知部19は受信信号Sのレベル
の検出を行い、その結果を無線回線品質推定信号S’と
して出力する。この無線回線品質推定信号S’の示す受
信信号レベルの大きさから無線回線の品質について推定
を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線回線品質推定装置では、干渉により受信信号の品質
劣化が生じている場合においても、受信信号レベルが所
望の値を超えることがあり、無線回線品質の推定に誤差
が生じるという問題点があった。
【0006】この無線回線品質推定装置では、伝送路歪
みに影響されにくく、かつ微小時間内で高精度の無線回
線品質推定が行えることが要求されている。
【0007】本発明は、伝送路歪みに影響されにくく、
かつ微小時間内で高精度の無線回線品質推定が行える無
線回線品質推定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の無線回線品質推定装置は、電波信号を受信し
て希望信号と雑音信号とから成る受信信号を出力するア
ンテナと、受信信号の1シンボル毎に相関処理を行って
希望信号を検出する相関処理部と、相関処理部で検出さ
れた複数シンボル分の希望信号に対して移動平均処理を
行って希望信号の移動平均値を求める第1の移動平均処
理部と、受信信号から雑音信号を検出する雑音検出処理
部と、雑音検出処理部で検出した雑音信号の絶対値を計
算する絶対値取得処理部と、絶対値取得処理部で計算さ
れた雑音信号の絶対値に対して移動平均処理を行って雑
音信号の移動平均値を求める第2の移動平均処理部と、
希望信号の移動平均値と雑音信号の移動平均値との比か
ら受信信号のレベルを推定する計算処理部とを有する構
成を備えている。
【0009】これにより、伝送路歪みに影響されにく
く、かつ微笑時間内で高精度の無線回線品質推定が行え
る無線回線品質推定装置が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、電波信号を受信して希望信号と雑音信号とから成る
受信信号を出力するアンテナと、受信信号の1シンボル
毎に相関処理を行って希望信号を検出する相関処理部
と、相関処理部で検出された複数シンボル分の希望信号
に対して移動平均処理を行って希望信号の移動平均値を
求める第1の移動平均処理部と、受信信号から雑音信号
を検出する雑音検出処理部と、雑音検出処理部で検出し
た雑音信号の絶対値を計算する絶対値取得処理部と、絶
対値取得処理部で計算された雑音信号の絶対値に対して
移動平均処理を行って雑音信号の移動平均値を求める第
2の移動平均処理部と、希望信号の移動平均値と雑音信
号の移動平均値との比から受信信号のレベルを推定する
計算処理部とを有することとしたものであり、受信信号
のレベルは、希望信号の移動平均値と雑音信号の移動平
均値との比という正確に無線回線品質を評価する数値か
ら推定されるという作用を有する。
【0011】請求項2に記載の発明は、電波信号を受信
して希望信号と雑音信号とから成る受信信号を出力する
アンテナと、受信信号の1シンボル毎に相関処理を行っ
て希望信号を検出する相関処理部と、相関処理部で検出
された1シンボル分の希望信号について巡回積分を行っ
て希望信号の巡回積分値を求める第1の巡回積分処理部
と、受信信号から雑音信号を検出する雑音検出処理部
と、雑音検出処理部で検出した雑音信号の絶対値を計算
する絶対値取得処理部と、絶対値取得処理部で計算され
た雑音信号の絶対値について1シンボル分の巡回積分を
行って雑音信号の巡回積分値を求める第2の巡回積分処
理部と、希望信号の巡回積分値と雑音信号の巡回積分値
との比から受信信号のレベルを推定する計算処理部とを
有することとしたものであり、受信信号のレベルは、希
望信号の巡回積分値と雑音信号の巡回積分値との比とい
う正確に無線回線品質を評価する数値から推定されると
いう作用を有する。
【0012】請求項3に記載の発明は、電波信号を受信
して希望信号と雑音信号とから成る受信信号を出力する
アンテナと、受信信号の1シンボル毎に相関処理を行っ
て希望信号を検出する相関処理部と、1シンボル前の希
望信号の値に加重値を乗算して得られた加重乗算値を現
希望信号に加算することにより希望信号の加重平均値を
求める第1の加重平均処理部と、受信信号から雑音信号
を検出する雑音検出処理部と、雑音検出処理部で検出し
た雑音信号の絶対値を計算する絶対値取得処理部と、1
シンボル前の雑音信号の絶対値に加重値を乗算して得ら
れた加重乗算値を現雑音信号に加算することにより雑音
信号の加重平均値を求める第2の加重平均処理部と、希
望信号の加重平均値と雑音信号の加重平均値との比から
受信信号のレベルを推定する計算処理部とを有すること
としたものであり、受信信号のレベルは、希望信号の加
重平均値と雑音信号の加重平均値との比という正確に無
線回線品質を評価する数値から推定されるという作用を
有する。
【0013】請求項4に記載の発明は、電波信号を受信
して希望信号と雑音信号とから成る受信信号を出力する
アンテナと、受信信号の1シンボル毎に相関処理を行っ
て希望信号を検出する相関処理部と、相関処理部で検出
された複数シンボル分の希望信号に対して移動平均処理
を行って希望信号の第1の移動平均値を求める第1の移
動平均処理部と、希望信号の第1の移動平均値と受信信
号の値との論理積を行って希望信号の第2の移動平均値
を求める論理回路と、受信信号から雑音信号を検出する
雑音検出処理部と、雑音検出処理部で検出した雑音信号
の絶対値を計算する絶対値取得処理部と、絶対値取得処
理部で計算された雑音信号の絶対値に対して移動平均処
理を行って雑音信号の移動平均値を求める第2の移動平
均処理部と、希望信号の第2の移動平均値と雑音信号の
移動平均値との比から受信信号のレベルを推定する計算
処理部とを有することとしたものであり、受信信号のレ
ベルは、希望信号の第2の移動平均値と雑音信号の移動
平均値との比という正確に無線回線品質を評価する数値
から推定されるという作用を有する。
【0014】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図7を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による無
線回線品質推定装置を示すブロック図であり、図1の無
線回線品質推定装置は図8の受信機20に対応するもの
である。図1において、1はアンテナ(図示せず)から
出力された希望信号P(i)と雑音信号N(i)とから
成る受信信号S(=P(i)+N(i))を入力する相
関処理部、2は移動平均処理部、3は受信信号Sから雑
音信号Nを検出する雑音検出処理部、4は雑音信号Nの
絶対値Bを計算する絶対値取得処理部、5は移動平均処
理部、6は無線回線品質推定信号SOを出力するEb/
N0(1シンボル当りのエネルギー/雑音電力密度)計
算処理部である。
【0015】図2は図1の無線回線品質推定装置を構成
する移動平均処理部2、5を示す構成図である。図2に
おいて、7は移動平均を取るシンボルの個数分存在する
シフトレジスタ、8はパラレル加算器である。
【0016】以上のように構成された無線回線品質推定
装置について、その動作を説明する。
【0017】白色雑音信号Nの影響を受けた受信信号S
をアンテナから入力したとき、希望信号レベル検出と雑
音信号レベル検出のため受信信号Sを2信号に分岐し、
各々を希望信号レベル検出用と雑音レベル検出用として
用いる。希望信号レベル検出用の受信信号Sに対して相
関処理部1において相関を取ることで、受信信号Sの復
調を行い、希望信号A(すなわち希望信号P)を得る。
そして、図2に示す移動平均処理部2において、復調さ
れた受信信号としての希望信号Aの値を順次シフトレジ
スタ7に入力し、それぞれ同じ位置にあるシフトレジス
タの値をパラレル加算器8によりパラレル加算すること
で、希望信号の移動平均値A’を求める。また、雑音レ
ベル検出用の受信信号Sは希望信号A除去のため、相関
処理部1によって復調された受信信号Sとしての希望信
号Aを用いて希望信号Aを除去し、雑音信号Nのみとす
る。この雑音信号Nを絶対値取得処理部4に入力して雑
音信号Nの絶対値Bを求め、更に移動平均処理部5によ
って希望信号Aの移動平均値A’を求めた方法と同じ処
理を行い、雑音信号Nの移動平均値B’を求め、雑音信
号Nの移動平均値B’と希望信号Aの移動平均値A’を
Eb/N0計算処理部6に入力し、Eb/N0すなわち
(希望信号Aの移動平均値A’/雑音信号Nの移動平均
値B’)を求め、これを無線回線品質推定信号SOとし
て出力する。
【0018】以上のように本実施の形態によれば、複数
個シンボル分の信号から無線回線品質推定のためのEb
/N0の計算ができるため微小時間での無線回線品質の
推定ができる。また、この処理を連続して行うことでよ
り精度の高い無線回線品質推定が可能となる。すなわ
ち、希望信号Aの移動平均値A’と雑音信号Nの移動平
均値B’との比という正確に無線回線品質を評価するこ
とができる数値を用いることで、無線回線品質推定の精
度を高めることができる。
【0019】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2による無線回線品質推定装置を示すブロック図であ
り、図3の無線回線品質推定装置は図8の受信機20に
対応するものである。図3において、相関処理部1、雑
音検出処理部3、絶対値取得処理部4、Eb/N0計算
処理部6は図1と同様のものなので、同一符号を付し、
説明は省略する。9は希望信号A(P)の巡回積分処理
部、10は雑音信号Nの巡回積分処理部である。
【0020】図4は図3の無線回線品質推定装置を構成
する巡回積分処理部9、10を示す構成図である。図4
において、11は1シンボル中に存在するチップ数だけ
存在するシフトレジスタである。
【0021】以上のように構成された無線回線品質推定
装置について、その動作を説明する。
【0022】白色雑音信号Nの影響を受けた受信信号S
をアンテナ(図示せず)から入力したとき、希望信号レ
ベル検出と雑音信号レベル検出のため受信信号Sを2信
号に分岐し、各々を希望信号レベル検出用と雑音信号レ
ベル検出用として用いる。希望信号レベル検出用の受信
信号Sに対して相関処理部1において相関を取ること
で、受信信号Sの復調を行い、希望信号Aを得る。そし
て復調された受信信号Sとしての希望信号Aの値に対し
て、図4に示す巡回積分処理部9において、1シンボル
を構成する1チップ分の値をシフトレジスタ11に順次
格納し、シフトレジスタ11の出力信号を希望信号Aに
加算するフィードバック処理を行うことで巡回積分処理
を行い、1シンボル分のチップ信号が入力されたときに
発生するリセット信号RSが入力される直前の値を希望
信号Aの巡回積分値A’として求める。
【0023】雑音信号レベル検出用の受信信号Sは希望
信号A除去のため、相関処理部1によって復調された受
信信号Sとしての希望信号Aを用いて希望信号Aを除去
し、雑音信号Nのみとする。この雑音信号Nを絶対値取
得処理部4に入力して雑音信号Nの絶対値Bを求める。
更に、図4に示した巡回積分処理部10において、上記
において求めた希望信号Aと同じ時間軸における雑音信
号Nの絶対値Bに対し、上記希望信号Aの巡回積分値
A’を求めた方法と同じ処理を行って、1シンボル分の
雑音信号Nの巡回積分値B’を求め、この雑音信号Nの
巡回積分値B’と希望信号Aの巡回積分値A’をEb/
N0計算処理部6に入力し、Eb/N0を求め、これを
無線回線品質推定信号SOとして出力する。
【0024】以上のように本実施の形態によれば、1シ
ンボル分の信号から無線回線品質推定のためのEb/N
0の計算ができるため実施の形態1の場合よりも更に微
小な時間での無線回線品質の推定ができ、更にこの処理
を連続して行うことでより精度の高い回線品質推定が可
能となる。すなわち、希望信号Aの巡回積分値A’と雑
音信号Nの巡回積分値B’との比という正確に無線回線
品質を評価することができる数値を用いることで、無線
回線品質推定の精度を高めることができる。
【0025】(実施の形態3)図5は本発明の実施の形
態3による無線回線品質推定装置を示すブロック図であ
り、図5の無線回線品質推定装置は図8の受信機20に
対応するものである。図5において、相関処理部1、雑
音検出処理部3、絶対値取得処理部4、Eb/N0計算
処理部6は図1と同様のものなので、同一符号を付し、
説明は省略する。12は希望信号Aの加重平均処理部、
13は雑音信号Nの絶対値Bの加重平均処理部である。
【0026】図6は図5の無線回線品質推定装置を構成
する加重平均処理部12、13を示すブロック図であ
る。図6において、14は希望信号Aの加重平均値A’
を1シンボル分遅延させる遅延器、15は1シンボル分
遅延した加重平均値A’に加重値αを乗算して加重乗算
値を得る乗算器、16は乗算器15から出力される加重
乗算値と希望信号Aとを加算して加重平均値A’を得る
加算器である。
【0027】以上のように構成された無線回線品質推定
装置について、その動作を説明する。
【0028】白色雑音信号Nの影響を受けた受信信号S
をアンテナ(図示せず)から入力したとき、希望信号レ
ベル検出と雑音レベル検出のため受信信号Sを2信号に
分岐し、各々を希望信号レベル検出用と雑音信号レベル
検出用として用いる。希望信号レベル検出用の受信信号
Sに対して相関処理部1において相関を取ることで、受
信信号Sの復調を行い、希望信号Aを得る。そして、復
調された受信信号Sとしての希望信号Aの値を図6に示
す加重平均処理部12において、1シンボルの希望信号
Aに対し、遅延器14によって遅延された1シンボル前
の希望信号Aの加重平均値A’に加重値αを掛けたもの
(加重乗算値)を加算することで、加重平均による希望
信号レベルの値(すなわち加重平均値)A’を求める。
【0029】雑音レベル検出用の受信信号Sは希望信号
A除去のため、相関処理部1によって復調された受信信
号Sとしての希望信号Aを用いて雑音検出処理部3で希
望信号Aが除かれ、雑音信号Nのみとなる。この雑音信
号Nを絶対値取得処理部4に入力して雑音信号Nの絶対
値Bを求め、更に,図6に示した加重平均処理部13を
用いて上記希望信号Aにおける加重平均の計算と同等の
処理を行い、これによって求められた雑音信号Nの絶対
値Bの加重平均値B’と希望信号Aの加重平均値A’と
をEb/N0計算処理部6に入力し、Eb/N0を求
め、これを無線回線品質推定信号SOとして出力する。
【0030】以上のように本実施の形態によれば、1シ
ンボル分の信号から無線回線品質推定のためのEb/N
0の計算ができるため、より微小時間での通信回線品質
の推定ができ、更に、この処理を連続して行うことでよ
り精度の高い回線品質推定が可能となる。すなわち、希
望信号Aの加重平均値値A’と雑音信号Nの加重平均値
B’との比という正確に無線回線品質を評価することが
できる数値を用いることで、無線回線品質推定の精度を
高めることができる。
【0031】(実施の形態4)図7は本発明の実施の形
態4による無線回線品質推定装置を示すブロック図であ
り、図7の無線回線品質推定装置は図8の受信機20に
対応するものである。図7において、相関処理部1、雑
音検出処理部3、絶対値取得処理部4、移動平均処理部
2、5、Eb/N0計算処理部6は図1と同様のものな
ので、同一符号を付し、説明は省略する。17は相関処
理部1によって復調された受信信号としての希望信号A
と移動平均処理部2によって計算された移動平均値A’
とを論理積演算する論理回路である。
【0032】図2は図7の無線回線品質推定装置を構成
する移動平均処理部2、5を示す構成図である。
【0033】以上のように構成された無線回線品質推定
装置について、その動作を説明する。
【0034】白色雑音信号Nの影響を受けた受信信号S
をアンテナ(図示せず)から入力したとき、希望信号レ
ベル検出と雑音信号レベル検出のため受信信号Sを2信
号に分岐し、各々を希望信号レベル検出用と雑音信号レ
ベル検出用として用いる。希望信号レベル検出用の受信
信号Sに対して相関処理部1において相関を取ること
で、受信信号Sの復調を行い、希望信号Aを得る。そし
て、図2に示す移動平均処理部2において、復調された
受信信号Sとしての希望信号Aの値を順次シフトレジス
タ7に入力し、それぞれ同じ位置にあるシフトレジスタ
の値をパラレル加算器8でパラレル加算することで、希
望信号Aの第1の移動平均値A’を求める。更に、希望
信号レベルの推定精度を上げるために、論理回路17に
おいて、希望信号Aの第1の移動平均値A’と復調した
受信信号Sつまり希望信号Aとで論理積演算を行い、希
望信号Aの第2の移動平均値A’’を求める。
【0035】雑音信号レベル検出用の受信信号Sは希望
信号A除去のため、相関処理部1によって復調された受
信信号Sとしての希望信号Aを用いて希望信号を除去
し、雑音信号Nのみとする。この雑音信号Nを絶対値取
得処理部4に入力して雑音信号Nの絶対値Bを求め、更
に移動平均処理部5によって上記希望信号Aの第1の移
動平均値A’を求めた方法と同じ処理を行い、雑音信号
Nの移動平均値B’を求め、この雑音信号の移動平均値
B’と希望信号Aの第2の移動平均値A’’をEb/N
0計算処理部8に入力し、Eb/N0を求め、これを無
線回線品質推定信号SOとして出力する。
【0036】以上のように本実施の形態によれば、複数
個シンボル分の信号から無線回線品質推定のためのEb
/N0を計算することができ、更に論理回路17により
最新の受信信号Sの希望信号Aの情報も考慮するため、
より微小時間での通信回線品質の推定がより高精度で行
える。更に、この処理を連続して行うことでより精度の
高い無線回線品質推定が可能となる。すなわち、希望信
号Aの第2の移動平均値A’’と雑音信号Nの移動平均
値B’との比という正確に無線回線品質を評価すること
ができる数値を用いることで、無線回線品質推定の精度
を高めることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1の無線回
線品質推定装置によれば、電波信号を受信して希望信号
と雑音信号とから成る受信信号を出力するアンテナと、
受信信号の1シンボル毎に相関処理を行って希望信号を
検出する相関処理部と、相関処理部で検出された複数シ
ンボル分の希望信号に対して移動平均処理を行って希望
信号の移動平均値を求める第1の移動平均処理部と、受
信信号から雑音信号を検出する雑音検出処理部と、雑音
検出処理部で検出した雑音信号の絶対値を計算する絶対
値取得処理部と、絶対値取得処理部で計算された雑音信
号の絶対値に対して移動平均処理を行って雑音信号の移
動平均値を求める第2の移動平均処理部と、希望信号の
移動平均値と雑音信号の移動平均値との比から受信信号
のレベルを推定する計算処理部とを有することにより、
受信信号のレベルを、希望信号の移動平均値と雑音信号
の移動平均値との比という正確に無線回線品質を評価す
る数値から推定することができるので、伝送路歪みに影
響されにくく、かつ複数シンボルという微小時間内で高
精度の無線回線品質推定が行えるという有利な効果が得
られる。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、電波信号
を受信して希望信号と雑音信号とから成る受信信号を出
力するアンテナと、受信信号の1シンボル毎に相関処理
を行って希望信号を検出する相関処理部と、相関処理部
で検出された1シンボル分の希望信号について巡回積分
を行って希望信号の巡回積分値を求める第1の巡回積分
処理部と、受信信号から雑音信号を検出する雑音検出処
理部と、雑音検出処理部で検出した雑音信号の絶対値を
計算する絶対値取得処理部と、絶対値取得処理部で計算
された雑音信号の絶対値について1シンボル分の巡回積
分を行って雑音信号の巡回積分値を求める第2の巡回積
分処理部と、希望信号の巡回積分値と雑音信号の巡回積
分値との比から受信信号のレベルを推定する計算処理部
とを有することとしたものであり、受信信号のレベル
を、希望信号の巡回積分値と雑音信号の巡回積分値との
比という正確に無線回線品質を評価する数値から推定す
ることができるので、伝送路歪みに影響されにくく、か
つ1シンボルという微小時間内で高精度の無線回線品質
推定が行えるという有利な効果が得られる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、電波信号
を受信して希望信号と雑音信号とから成る受信信号を出
力するアンテナと、受信信号の1シンボル毎に相関処理
を行って希望信号を検出する相関処理部と、1シンボル
前の希望信号の値に加重値を乗算して得られた加重乗算
値を現希望信号に加算することにより希望信号の加重平
均値を求める第1の加重平均処理部と、受信信号から雑
音信号を検出する雑音検出処理部と、雑音検出処理部で
検出した雑音信号の絶対値を計算する絶対値取得処理部
と、1シンボル前の雑音信号の絶対値に加重値を乗算し
て得られた加重乗算値を現雑音信号に加算することによ
り雑音信号の加重平均値を求める第2の加重平均処理部
と、希望信号の加重平均値と雑音信号の加重平均値との
比から受信信号のレベルを推定する計算処理部とを有す
ることとしたものであり、受信信号のレベルを、希望信
号の加重平均値と雑音信号の加重平均値との比という正
確に無線回線品質を評価する数値から推定することがで
きるので、伝送路歪みに影響されにくく、かつ1シンボ
ルという微小時間内で高精度の無線回線品質推定が行え
るという有利な効果が得られる。
【0040】請求項4に記載の発明によれば、電波信号
を受信して希望信号と雑音信号とから成る受信信号を出
力するアンテナと、受信信号の1シンボル毎に相関処理
を行って希望信号を検出する相関処理部と、相関処理部
で検出された複数シンボル分の希望信号に対して移動平
均処理を行って希望信号の第1の移動平均値を求める第
1の移動平均処理部と、希望信号の第1の移動平均値と
受信信号の値との論理積を行って希望信号の第2の移動
平均値を求める論理回路と、受信信号から雑音信号を検
出する雑音検出処理部と、雑音検出処理部で検出した雑
音信号の絶対値を計算する絶対値取得処理部と、絶対値
取得処理部で計算された雑音信号の絶対値に対して移動
平均処理を行って雑音信号の移動平均値を求める第2の
移動平均処理部と、希望信号の第2の移動平均値と雑音
信号の移動平均値との比から受信信号のレベルを推定す
る計算処理部とを有することとしたものであり、受信信
号のレベルを、希望信号の第2の移動平均値と雑音信号
の移動平均値との比という正確に無線回線品質を評価す
る数値から推定することができるので、伝送路歪みに影
響されにくく、かつ複数シンボルという微小時間内で高
精度の無線回線品質推定が行えるという有利な効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による無線回線品質推定
装置を示すブロック図
【図2】図1および図7の無線回線品質推定装置を構成
する移動平均処理部を示す構成図
【図3】本発明の実施の形態2による無線回線品質推定
装置を示すブロック図
【図4】図3の無線回線品質推定装置を構成する巡回積
分処理部を示す構成図
【図5】本発明の実施の形態3による無線回線品質推定
装置を示すブロック図
【図6】図5の無線回線品質推定装置を構成する加重平
均処理部を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態4による無線回線品質推定
装置を示すブロック図
【図8】従来の無線回線品質推定装置を示すブロック図
【符号の説明】
1 相関処理部 2、5 移動平均処理部 3 雑音検出処理部 4 絶対値取得処理部 6 Eb/N0計算処理部 7、11 シフトレジスタ 8 パラレル加算器 9、10 巡回積分処理部 12、13 加重平均処理部 14 遅延器 15 乗算器 16 加算器 17 論理回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電波信号を受信して希望信号と雑音信号と
    から成る受信信号を出力するアンテナと、前記受信信号
    の1シンボル毎に相関処理を行って前記希望信号を検出
    する相関処理部と、前記相関処理部で検出された複数シ
    ンボル分の前記希望信号に対して移動平均処理を行って
    前記希望信号の移動平均値を求める第1の移動平均処理
    部と、前記受信信号から雑音信号を検出する雑音検出処
    理部と、前記雑音検出処理部で検出した雑音信号の絶対
    値を計算する絶対値取得処理部と、前記絶対値取得処理
    部で計算された前記雑音信号の絶対値に対して移動平均
    処理を行って前記雑音信号の移動平均値を求める第2の
    移動平均処理部と、前記希望信号の移動平均値と前記雑
    音信号の移動平均値との比から前記受信信号のレベルを
    推定する計算処理部とを有することを特徴とする無線回
    線品質推定装置。
  2. 【請求項2】電波信号を受信して希望信号と雑音信号と
    から成る受信信号を出力するアンテナと、前記受信信号
    の1シンボル毎に相関処理を行って前記希望信号を検出
    する相関処理部と、前記相関処理部で検出された1シン
    ボル分の前記希望信号について巡回積分を行って前記希
    望信号の巡回積分値を求める第1の巡回積分処理部と、
    前記受信信号から雑音信号を検出する雑音検出処理部
    と、前記雑音検出処理部で検出した雑音信号の絶対値を
    計算する絶対値取得処理部と、前記絶対値取得処理部で
    計算された前記雑音信号の絶対値について1シンボル分
    の巡回積分を行って前記雑音信号の巡回積分値を求める
    第2の巡回積分処理部と、前記希望信号の巡回積分値と
    前記雑音信号の巡回積分値との比から前記受信信号のレ
    ベルを推定する計算処理部とを有することを特徴とする
    無線回線品質推定装置。
  3. 【請求項3】電波信号を受信して希望信号と雑音信号と
    から成る受信信号を出力するアンテナと、前記受信信号
    の1シンボル毎に相関処理を行って前記希望信号を検出
    する相関処理部と、1シンボル前の希望信号の値に加重
    値を乗算して得られた加重乗算値を現希望信号に加算す
    ることにより前記希望信号の加重平均値を求める第1の
    加重平均処理部と、前記受信信号から雑音信号を検出す
    る雑音検出処理部と、前記雑音検出処理部で検出した雑
    音信号の絶対値を計算する絶対値取得処理部と、1シン
    ボル前の雑音信号の絶対値に加重値を乗算して得られた
    加重乗算値を現雑音信号に加算することにより前記雑音
    信号の加重平均値を求める第2の加重平均処理部と、前
    記希望信号の加重平均値と前記雑音信号の加重平均値と
    の比から前記受信信号のレベルを推定する計算処理部と
    を有することを特徴とする無線回線品質推定装置。
  4. 【請求項4】電波信号を受信して希望信号と雑音信号と
    から成る受信信号を出力するアンテナと、前記受信信号
    の1シンボル毎に相関処理を行って前記希望信号を検出
    する相関処理部と、前記相関処理部で検出された複数シ
    ンボル分の前記希望信号に対して移動平均処理を行って
    前記希望信号の第1の移動平均値を求める第1の移動平
    均処理部と、前記希望信号の第1の移動平均値と前記受
    信信号の値との論理積を行って前記希望信号の第2の移
    動平均値を求める論理回路と、前記受信信号から雑音信
    号を検出する雑音検出処理部と、前記雑音検出処理部で
    検出した雑音信号の絶対値を計算する絶対値取得処理部
    と、前記絶対値取得処理部で計算された前記雑音信号の
    絶対値に対して移動平均処理を行って前記雑音信号の移
    動平均値を求める第2の移動平均処理部と、前記希望信
    号の第2の移動平均値と前記雑音信号の移動平均値との
    比から前記受信信号のレベルを推定する計算処理部とを
    有することを特徴とする無線回線品質推定装置。
JP27092497A 1997-10-03 1997-10-03 無線回線品質推定装置 Pending JPH11112367A (ja)

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