JPH11112299A - エミッタ結合型マルチバイブレータ - Google Patents

エミッタ結合型マルチバイブレータ

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JPH11112299A
JPH11112299A JP9275661A JP27566197A JPH11112299A JP H11112299 A JPH11112299 A JP H11112299A JP 9275661 A JP9275661 A JP 9275661A JP 27566197 A JP27566197 A JP 27566197A JP H11112299 A JPH11112299 A JP H11112299A
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JP
Japan
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transistor
emitter
current
base
voltage
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Withdrawn
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JP9275661A
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English (en)
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Noboru Katsui
昇 勝井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/26Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback
    • H03K3/28Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback
    • H03K3/281Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator
    • H03K3/282Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator astable
    • H03K3/2821Emitters connected to one another by using a capacitor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波数になっても周波数制御電圧Vcに比
例した周波数で正確に発振できるようにする。 【解決手段】 エミッタ結合型マルチバイブレータを構
成する2つのトランジスタQ1,Q2のうち、オントラン
ジスタのベース電位を高電位に、オフトランジスタのベ
ース電位を低電位にするベース電位付与回路(DFP,
CS)と、オントランジスタのベース電位を周波数制御
電圧Vcに応じて制御するベース電位制御回路(CC
T)を設ける。オントランジスタを介して一定電流でコ
ンデンサCを充電し、充電によりオフトランジスタのベ
ースエミッタ間電圧が所定値になった時、該オフトラン
ジスタをオン、オントランジスタをオフし、以後同様に
して発振を行わせ、同時に、オントランジスタのベース
電位を周波数制御電圧値Vcに応じて制御して制御電圧
Vcに比例する周波数f0で発振するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエミッタ結合型マル
チバイブレータに係わり、特に、マルチバイブレータを
構成する交互にオン/オフする2つのトランジスタのエ
ミッタ間がコンデンサを介して接続され、それぞれのエ
ミッタが定電流源に接続されたエミッタ結合型マルチバ
イブレータに関する。
【0002】
【従来の技術】比較的高いキャリア周波数で、かつ、広
い周波数偏移が要求される映像信号等のベースバンド信
号を直接FM変調する分野では、通常、弛張型発振方式
の一つであるエミッタ結合型マルチバイブレータを基本
とする回路によってFM変調器が実現されている。図6
はかかるエミッタ結合型マルチバイブレータの回路例で
あり、図7は各部の動作波形である。図6において、Q
1,Q2はマルチバイブレータを構成し交互にオン/オフ
する2つのNPNトランジスタ、Cはこれらトランジス
タQ1,Q2のエミッタ間を結合するコンデンサ、C
1,CS2はトランジスタQ1,Q2のエミッタとアース
間に接続された定電流源で、発信周波数制御電圧Vcを
入力され、次式Ic=gm・Vc(gmは相互コンダク
タンス)で示す定電流Icを流すものである。トランジ
スタQ1,Q2のコレクタは抵抗R1,R2、ダイオードD
1,D2を介してバイアス電源Vccに接続されている。ダ
イオードD1,D2はトランジスタQ1,Q2がオンのと
き、抵抗R1,R2の両端の電圧をコレクタ電流が変化し
ても一定電圧VDにクランプするように機能する。
【0003】Q3,Q4はトランジスタQ1,Q2にベー
ス電流を供給するためのNPNトランジスタで、エミッ
タ端子はそれぞれトランジスタQ1,Q2のベース端子
に接続され、コレクタ端子はバイアス電源Vccに接続さ
れ、ベース端子はそれぞれトランジスタはQ1,Q2のコ
レクタ端子に接続されている。今、仮に、トランジスタ
1がオン、トランジスタQ2がオフであるとする。この
時、トランジスタQ1のエミッタ電位は、Vcc−2VBE
である。トランジスタQ2のエミッタ電位も同様に考え
ると、Vcc−VD−2VBEであるが、実際には、エミッ
タ結合容量Cの図示する充電電荷のためにトランジスタ
2のベースエミッタ電圧はオンするに必要なVBEに達
することができない。このため、トランジスタQ2はオ
フ状態である。かかる状態において、定電流Icがオン
トランジスタQ1を介して矢印方向に流れると結合コン
デンサCに充電されている電荷が放電し、ついで、図示
と逆極性となるようにコンデンサCを充電する。そし
て、この充電が進むとトランジスタQ2のエミッタ電位
が低下し、ベースエミッタ電圧が該トランジスタをオン
するに十分なVBEを満足するようになり、トランジスタ
2に電流が流れ始め、オンする。
【0004】トランジスタQ2がオンすると、そのコレ
クタ端子に接続された抵抗R2の両端にダイオードクリ
ップ電圧VDが現れ、トランジスタQ1のエミッタの電位
がコンデンサCの受電電荷のために、ベース電位の低下
に追従して低下できず、トランジスタQ1はオフ状態と
なる。以上が半サイクルの動作である。トランジスタQ
1,Q2のコレクタの矩形波振幅は、ダイオードD1,D2
のクランプ電圧VD(P-P)であり、エミッタ電位は間欠ノ
コギリ波になるが、振幅は直前までの充電電圧を考慮し
て、2VD(P-P)となる。従って、トランジスタQ1又は
2のエミッタ電位が2VD下がるまでの時間(T/2)
は、次式 (1/C)・∫Ic dt=2VD より、 t=T/2=2VDC/Ic=2VDC/gm・Vc (1) となる。従って発振周波数fOは f0=1/T=(gm/4CVD)・Vc (2) で表される。
【0005】しかしながら、ダイオードの電圧−電流特
性より明らかなように、実際のダイオードではダイオー
ドのクランプ電圧(VD)が電流Icすなわち制御電圧VC
に多少依存して変動する。このため、発振周波数f0
Cに比例しなくなる問題点がある。この点を解決する
ために、間欠ノコギリ波の振幅(トランジスタQ1,Q2
のエミッタ電位波形の振幅)をダイオードD1,D2のク
ランプ電圧VDに直接依存しないように改良した回路が
提案されている。図8はかかる改良されたエミッタ結合
マルチバイブレータの回路図、図9は各部波形図であ
る。図8において、図6と同一部分には同一符号を付し
ている。改良エミッタ結合マルチバイブレータにおい
て、図6のエミッタ結合マルチバイブレータと異なる点
は、カレントスイッチCSWを設けた点である。カレン
トスイッチCSWは、トランジスタQ3,Q4の差動対
と、定電流Iの電流源CSと、コレクタ抵抗Rc等で構
成されている。
【0006】トランジスタQ1がオン、Q2がオフしてい
るとき、カレントスイッチCSWのトランジスタQ3
オフ、Q4がオンしている。かかる場合、トランジスタ
3のコレクタ端子に一定振幅のリミット電圧VLMT(=
I・Rc)が発生し、このリミット電圧VLMTがカップ
リングコンデンサを介してトランジスタQ1のベース端
子に入力される。一方、トランジスタQ4のコレクタ端
子電圧は0であり、トランジスタQ2のベース端子に入
力される
【0007】かかる状態において、エミッタ結合コンデ
ンサCに矢印方向に一定電流Icが流れて、該結合コン
デンサCの充電電荷を放電し、ついで、図示と逆極性と
なるようにコンデンサCを充電する。この充電が進むと
トランジスタQ2のエミッタ電位が低下し、ベースエミ
ッタ電圧は該トランジスタをオンするに十分なVBEを満
足できるようになり、トランジスタQ2に電流が流れ始
め、オンする。すると、差動対を構成するトランジスタ
3のベース電位がトランジスタQ4のベース電位より高
くなり、トランジスタQ3がオン、Q4がオフする。トラ
ンジスタQ3がオンすると、トランジスタQ1のベース電
位はほぼ零に低下する。しかし、トランジスタQ1のエ
ミッタ電位はエミッタ結合コンデンサCの受電電荷のた
めに、ベース電位の低下に追従して低下せず、トランジ
スタQ1はオフ状態となる。以上が半サイクルの動作で
ある。
【0008】以上のように、前半の半サイクルにより、
トランジスタQ1がオフ、Q2がオンし、カレントスイッ
チCSWのトランジスタQ3がオン、Q4がオフする。
又、トランジスタQ4のコレクタ端子に一定振幅のリミ
ット電圧VLMT(=I・Rc)が発生し、このリミット
電圧VLMTがカップリングコンデンサを介してトランジ
スタQ2のベース端子に入力される。一方、トランジス
タQ3のコレクタ端子電圧は0であり、トランジスタQ1
のベース端子に入力される。以後、この状態から次の後
半の半サイクルが前半の半サイクルと同様に行われる。
【0009】以上より、トランジスタQ1,Q2のコレク
タの矩形波振幅は、ダイオードD1,D2のクランプ電圧
D(P-P)であるが、トランジスタQ1,Q2のベースの矩
形波振幅はVLMTとなる。すなわち、ベース矩形振幅の
C依存性は、カレントスイッチCSWのリミッタ特性
で除去されて VLMTとなる。この結果、トランジスタ
1,Q2のエミッタ電位は、間欠ノコギリ波になり、そ
の振幅は直前までの充電電圧を考慮して、2VLMTとな
る。従って、トランジスタQ1又はQ2のエミッタ電位が
2VLMT下がるまでの時間(T/2)は、次式 T/2=2VLMTC/Ic=2VLMTC/gm・Vc (3) となり、発振周波数fOは f0=1/T=(gm/4CVLMT)・Vc (4) で表される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように改良され
たエミッタ結合型マルチバイブレータでは、トランジス
タQ1,Q2のベースの矩形波振幅のVC依存性をなく
せ、その結果、発振周波数f0を周波数制御電圧VCに比
例させることができる。しかし、かかる改良されたエミ
ッタ結合型マルチバイブレータでも発振周波数が高くな
るに伴い、図10のように、VC−fO特性が広域で寝て
くるようになる。これは、間欠ノコギリ波の立上がり時
間をゼロとみなせなくなることが原因で起こる。すなわ
ち、高周波発信させた場合の各部の波形図は図11に示
すように間欠ノコギリ波の立上がり時間を無視できなく
なってくる。この立上がり時間を一定(τ)として解析す
ると次のようになる。
【0011】立ち上がり時間分だけ反転周期が余分にか
かるので、半周期を求める関係式を T′/2=(2VLMTC/gm・Vc)+τ (5) のように修正する。従って、発振周波数fOは、 f0=(1/T′)=gm・Vc/(4CVLMT+2τ・gm・Vc) (6) となる。このとき分母にVC依存性が発生し、VC−fO
特性が図10に示すような非線形な特性になる。以上か
ら本発明の目的は、高周波になっても周波数制御電圧V
cに比例した周波数f0で正確に発振できるエミッタ結
合型マルチバイブレータを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、マルチバイブレータを構成する交互にオン/オフす
る2つのトランジスタのエミッタ間がコンデンサを介し
て接続され、それぞれのエミッタが定電流源に接続され
たエミッタ結合型マルチバイブレータにおいて、マルチ
バイブレータを構成する2つのトランジスタのうち、オ
ントランジスタのベース電位を高電位に、オフトランジ
スタのベース電位を低電位にするベース電位付与回路、
前記オントランジスタのベース電位を周波数制御電圧値
Vcに応じて制御するベース電位制御回路を付加する。
通常、オントランジスタを介して一定電流で前記コンデ
ンサを充電し、充電によりオフトランジスタのエミッタ
電位を低下し、これによりベースエミッタ間電圧が所定
値になった時、該オフトランジスタをオン、オントラン
ジスタをオフして発振動作を行わせる。このとき、オン
トランジスタのベース端子に入力する高電位を周波数制
御電圧値Vcが大きくなるに従い、すなわち、発振周波
数が高くなるにつれて低下する。このようにすれば、発
振周波数が高くなって立ち上がりに要する時間を無視で
きなくなっても、該立ち上がり時間を補償して周波数制
御電圧Vcに比例する周波数f0で発振できるようにな
る。
【0013】又、前記ベース電位付与回路を、(1) 差動
接続されたトランジスタのコレクタがマルチバイブレー
タを構成する各トランジスタのベースに接続されてなる
差動対と、(2) 該差動対に接続された電流源とを有する
カレントスイッチで構成し、前記ベース電位制御回路は
周波数制御電圧値Vcに応じて前記カレントスイッチの
電流源の電流値を変化して前記オントランジスタのベー
ス電位を制御する。このようにすれば、簡単な回路構成
で周波数制御電圧Vcに比例する周波数f0で発振させ
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(A)理想動作、本発明の動作、従来例の動作比較 図1(a)はエミッタ結合型マルチバイブレータが理想
動作しているとした場合におけるエミッタ間電圧波形で
あり、振幅2VLMTOの三角波形になっており、(4)式で
示すように周波数制御電圧Vcに比例した発振周波数で
正確に発振する。図1(b)は従来(図8)のエミッタ
結合型マルチバイブレータのエミッタ間電圧波形であ
り、振幅2VLMTOの頂上がつぶれた三角波形になってお
り、又、立ち上がり時間τの影響で発振周波数は(6)式
で示すようになり、周波数制御電圧Vcに比例した発振
周波数で発振できない。図1(c)は本発明によるエミ
ッタ結合型マルチバイブレータのエミッタ間電圧波形で
あり、振幅2VLMTOの頂上がつぶれた三角波形になって
いるが、周波数制御電圧Vcに比例した発振周波数で正
確に発振する。
【0015】(B)本発明の発振周波数制御 非線形性をなくすためには、すなわち、制御電圧Vcと
発振周波数f0の比例関係を確立するためには、(6)式の
分母がVCに依存しない定数になるように他のパラメー
タを制御する必要がある。制御が容易に可能なのは、V
LMTである。VLMTをVCの関数として分母が次の方程式
を満たすような関数VLMT(Vc)を導く。 4VLMT(Vc)・C+2τ・gm・VC=一定 両辺をVCで微分すると、 4C・VLMT′(Vc)+2τ・gm=0 これを積分して、 VLMT(Vc)=−(τ・gm/2C)・Vc+VLMTO (7) を得る。VLMTOは、VC=0のときのリミッタ振幅であ
り、分母のVC依存性とは無関係に設定できる。このよ
うに、VLMTに(7)式の右辺第1項のような負の変調をか
ける事で、分母のVC依存性を排除できる。定性的な説
明としては、図1(c)に示すように固有遅延τによっ
て周期が余分に長くなるので、その分リミッタ振幅を減
小して反転までの時間を短くし、全体的に発振周波数f
0をVcに比例する方向に作用させる。
【0016】(C)本発明の第1実施例のエミッタ結合
型マルチバイブレータ 図2は本発明の第1実施例のエミッタ結合型マルチバイ
ブレータの構成図であり、通常のエミッタ結合型マルチ
バイブレータにカレントスイッチCSWを組み付けた構
成を有している。カレントスイッチCSWは差動対DF
Pと電流源CSを備え、差動対DFPはトランジスタQ
3,Q4とコレクタ抵抗Rc等で構成されている。すなわ
ち、トランジスタQ3,Q4のエミッタは結合されて電流
源CSに接続され、各トランジスタQ3,Q4のコレクタ
はコレクタ抵抗Rcを介して結合されてバイアス電源V
ccに接続され、トランジスタQ3のベース端子はトラン
ジスタQ1のコレクタ端子に接続され、トランジスタQ4
のベース端子はトランジスタQ2のコレクタ端子に接続
されている。電流源CSは、電流源用のNPNトランジ
スタQ5と、該トランジスタのエミッタ端子とバイアス
電源VEE間に設けられた抵抗REと、トランジスタのベ
ース端子に接続された一定電圧VB+VBE(VB≧0、図
ではVB=0)の直流電圧源と、周波数制御電圧Vcに応
じて抵抗REにIRXの電流を流し込み、エミッタ電流IE
の電流値を可変する電流可変部CCTを備えている。こ
の電流可変部CCTは周波数制御電圧Vcが印加される
抵抗RXを備え、次式 IRX=Vc/RX の電流IRXを抵抗REに流し込む。
【0017】電流源用のトランジスタQ5のエミッタ電
流をIE、抵抗REを流れる電流をIR E、抵抗RXを流れ
る電流をIRXとすると、結節点Pにおいて次式 IE+IRX=IRE (8) が成り立つ。もし、トランジスタQ5のベースにV
BE(VB=0)を与えて、ベース接地として動作させた
場合、エミッタ電位は電流にあまり影響せず、0(V)に
なる。この状態では、 IRX=Vc/RX , IRE=VEE/RE (9) となる。結局、トランジスタQ5を流れる電流IE(≒I
C)は、次式 IC≒IE=IRE−IRX=(VEE/RE)−(Vc/RX) (10) で表現できる。この結果、リミッタ振幅VLMT(Vc)は VLMT(Vc)=IE・Rc={(VEE/RE)−(Vc/RX)}・Rc =(RC/RE)・VEE−(RC/RX)Vc (11) となり、右辺第2項で、負の変調をかける事ができる。
尚、VB≠0の場合には、エミッタ電位はVB(V)にな
り、 IRX=(Vc−VB)/RX , IRE=(VB+VEE
/RE となる。
【0018】(7)式と(11)式を比較すると、 RC/RX=τ・gm/2C (12) RC・VEE/RE=VLMTO (13) のとき、関数が完全に一致する。すなわち、非線形を除
去して発振周波数f0を周波数制御電圧Vcに比例させ
るための実質的な条件は、(12)式のみである。以上よ
り、図2の第1実施例において、Vc=0のときのリミ
ッタ振幅VLMTOがRC・VEE/REとなるように決め、か
つ、抵抗RXの値を次式 RX=2C・RC/τ・gm (14) を満足するように決定する。以上のようにすれば、発振
周波数が高くなって立ち上がり時間τが無視できなくな
っても、該τに相当する分リミッタ振幅を抑えて反転ま
での時間を短くできる。これにより、発振周波数f0
周波数制御電圧Vcに比例させることが可能になる。
【0019】さて、トランジスタQ1がオン、Q2がオフ
しているとき、カレントスイッチCSWのトランジスタ
3はオフ、Q4がオンしている。かかる場合、トランジ
スタQ3のコレクタ端子に(11)式のリミット電圧VLMT(V
c)が発生し、このリミット電圧VLMT(Vc)がカップリン
グコンデンサを介してトランジスタQ1のベース端子に
入力される。一方、トランジスタQ4のコレクタ端子電
圧は0であり、トランジスタQ2のベース端子に入力さ
れる かかる状態において、結合コンデンサCに矢印方向に一
定電流Icが流れて、該結合コンデンサCの充電電荷を
放電し、ついで、図示と逆極性となるようにコンデンサ
Cを充電する。そして、この充電が進むとトランジスタ
2のエミッタ電位が低下し、ベースエミッタ電圧は該
トランジスタをオンするに十分なVBEを満足できるよう
になり、トランジスタQ2に電流が流れ始め、オンす
る。すると、差動対を構成するトランジスタQ3のベー
ス電位がトランジスタQ4のベース電位より高くなり、
トランジスタQ3がオン、Q4がオフする。トランジスタ
3がオンすると、トランジスタQ1のベース電位はほぼ
零に低下する。しかし、トランジスタQ1のエミッタ電
位はコンデンサCの受電電荷のために、ベース電位の低
下に追従して低下せず、トランジスタQ1はオフ状態と
なる。以上が半サイクルの動作である。
【0020】前半の半サイクルにより、トランジスタQ
1がオフ、Q2がオンし、カレントスイッチCSWのトラ
ンジスタQ3がオン、Q4がオフする。又、トランジスタ
4のコレクタ端子に(11)式で示すリミット電圧VLMT(V
c)が発生し、このリミット電圧VLMT(Vc)がカップリン
グコンデンサを介してトランジスタQ2のベース端子に
入力される。一方、トランジスタQ3のコレクタ端子電
圧は0であり、トランジスタQ1のベース端子に入力さ
れる。以後、この状態から次の後半の半サイクルが前半
の半サイクルと同様に行われる。以上より、発振周波数
0は f0=gm・Vc/4C・VLMTO (15) となり、発振周波数f0を周波数制御電圧Vcに比例さ
せることができる。
【0021】(D)本発明の第2実施例のエミッタ結合
型マルチバイブレータ 第1実施例のエミッタ結合型マルチバイブレータでは、
温度やIE自身の影響などでエミッタ電位が0(V)を保て
なくなると、発振周波数f0が(15)式から外れてしま
う。かかる問題点を解決するために、電流源用トランジ
スタQ5のエミッタ電位を温度やIE、Vcに関係なく一定
(=0v)にする必要がある。第2実施例では、この要
求を実現するために、オペアンプを用いたフィードバッ
ク制御でエミッタ電位を常に0Vに保っている。図3は
本発明の第2実施例のエミッタ結合型マルチバイブレー
タの構成図であり、図2の第1実施例と同一部分には同
一符号を付している。OPAは+VBEの電圧源を形成す
るオペレーションアンプであり、該オペレーションアン
プの正転入力端子に接地電圧を入力すると共に反転入力
端子に抵抗RXを介して周波数制御電圧Vcを入力し、
出力端子を定電流源用トランジスタQ5のベース端子に
接続し、該トランジスタのエミッタ電圧をオペレーショ
ンアンプの反転入力端子にフィードバックする構成を有
している。
【0022】かかるフィードバック構成によれば、トラ
ンジスタQ5のエミッタ電位が0(V)となるように制御さ
れ、このため温度やIE自身の影響などに関係なく、発振
周波数f0を周波数制御電圧Vcに比例させることがで
きる。ところで、以上のように、リミッタ振幅にVcに
よる負の変調をかけると、図4に示すように出力OUT
(Rcの波形)に強度変調分が現れる。しかし、次段に
リミッタ回路あるいはバッファ回路を追加することによ
り強度変調分取り除くことができる。図5は図3の第2
実施例の出力側にリミッタ回路LMCを接続した構成で
ある。リミッタ回路LMCはトランジスタQ6,Q7の差
動対と定電流源CCSを備えている。リミッタ回路LM
CのトランジスタQ6にマルチバイブレータよりハイレ
ベルの出力信号が入力されるとトランジスタQ7がオフ
してハイレベルのリミッタ出力が得られる。又、トラン
ジスタQ6にローレベルの出力が入力されるとトランジ
スタQ7がオンしてローレベルのリミッタ出力が得られ
る。以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は
請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が
可能であり、本発明はこれらを排除するものではない。
【0023】
【発明の効果】以上本発明によれば、マルチバイブレー
タを構成する2つのトランジスタのうち、オントランジ
スタのベース電位を高電位に、オフトランジスタのベー
ス電位を低電位にするベース電位付与回路、前記オント
ランジスタのベース電位を周波数制御電圧値Vcに応じ
て制御するベース電位制御回路を設け、オントランジス
タを介して一定電流でエミッタ結合コンデンサを充電
し、充電によりオフトランジスタのベースエミッタ間電
圧が所定値になった時、該オフトランジスタをオン、オ
ントランジスタをオフすることで発振動作を行わせ、前
記オントランジスタのベース電位を前記周波数制御電圧
値Vcに応じて制御する。このようにしたから、高周波
になっても周波数制御電圧Vcに比例した周波数で正確
に発振することができる。すなわち、本発明によれば、
高い周波数で崩れてくるVCOの直線性を有効に補償で
き、非常に直線性の良いFM変調特性を得ることができ
る。従って、比較的高いキャリア周波数で、かつ、広い
周波数偏移が要求される映像信号等のベースバンド信号
を直接FM変調するFM変調器に適用して好適である。
【0024】本発明によれば、前記ベース電位付与回路
を、(1) 差動接続された各トランジスタのコレクタがマ
ルチバイブレータを構成する各トランジスタのベースに
接続されてなる差動対と、(2) 該差動対に接続された電
流源とを有するカレントスイッチで構成し、ベース電位
制御回路は周波数制御電圧値Vcに応じてカレントスイ
ッチの電流源の電流値を変化して前記オントランジスタ
のベース電位を制御するようにしたから、簡単な構成
で、高周波数になっても制御電圧Vcに比例した周波数
で正確に発振させることができる。又、本発明によれ
ば、カレントスイッチの電流源を電流源用のトランジス
タと抵抗REとで構成し、該トランジスタのコレクタを
差動対のエミッタ端子に接続し、エミッタを抵抗RE
介して所定バイアス−VEEに接続し、ベースを一定電圧
源VBEに接続し、VEE/REの一定エミッタ電流IEを出
力するようにする。又、ベース間電圧制御回路は抵抗R
Eに周波数制御電圧Vcに応じた電流IRXを流し込むこ
とにより、定電流源用のトランジスタのエミッタ電流I
Eを減小し、これにより、周波数制御電圧値Vcに応じ
てカレントスイッチの電流源の電流値を変化するように
する。以上のよにすれば、簡単な構成でマルチバイブレ
ータのトランジスタのベース電位を制御して周波数制御
電圧Vcに比例した周波数で正確に発振させることがで
きる。
【0025】この場合、+VBEの電圧源をオペレーショ
ンアンプで構成し、該オペレーションアンプの入力端子
に接地電圧を入力し、出力端子を前記定電流源用トラン
ジスタのベースに接続し、該トランジスタのエミッタ電
圧を他方の入力端子にフィードバックすることにより、
定電流源用トランジスタのエミッタ電位を温度やエミッ
タ電流等に関係なく常に0ボルトにでき、周波数制御電
圧Vcに比例した周波数で正確に発振させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来回路と本発明の概略を理解するための波形
比較図である。
【図2】本発明の第1実施例である。
【図3】本発明の第2実施例である。
【図4】負変調による強度変調成分の除去過程説明用の
波形図である。
【図5】強度変調成分を除去する構成図である。
【図6】従来のエミッタ結合型マルチバイブレータの基
本回路である。
【図7】基本回路を説明するための各部のタイミング及
び波形図である。
【図8】従来のエミッタ結合型マルチバイブレータの改
良回路である。
【図9】改良回路に対応する各部のタイミング及び波形
図である。
【図10】VC−fO特性図である。
【図11】高周波発振させた場合における改良回路の各
部のタイミング及び波形図である。
【符号の説明】
1,Q2・・マルチバイブレータを構成するトランジス
タ C・・エミッタ結合コンデンサ CS1,CS2・・定電流源 CSW・・カレントスイッチ DFP・・差動対 CS・・電流源 Vc・・周波数制御電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチバイブレータを構成する交互にオ
    ン/オフする2つのトランジスタのエミッタ間がコンデ
    ンサを介して接続され、それぞれのエミッタが定電流源
    に接続されたエミッタ結合型マルチバイブレータにおい
    て、 マルチバイブレータを構成する2つのトランジスタのう
    ち、オントランジスタのベース電位を高電位に、オフト
    ランジスタのベース電位を低電位にするベース電位付与
    回路、 前記オントランジスタのベース電位を周波数制御電圧V
    cに応じて制御するベース電位制御回路を備え、 オントランジスタを介して一定電流で前記コンデンサを
    充電し、充電によりオフトランジスタのベースエミッタ
    間電圧が所定値になった時、該オフトランジスタをオ
    ン、オントランジスタをオフして発振を行わせると共
    に、前記オントランジスタのベース電位を前記周波数制
    御電圧値Vcに応じて制御することにより該制御電圧V
    cに比例する周波数f0で発振するようにしたことを特
    徴とするエミッタ結合型マルチバイブレータ。
  2. 【請求項2】 前記ベース電位付与回路は、差動接続さ
    れた各トランジスタのコレクタが前記マルチバイブレー
    タを構成する各トランジスタのベースに接続されてなる
    差動対と、該差動対に接続された電流源とを有するカレ
    ントスイッチであり、 ベース電位制御回路は周波数制御電圧値Vcに応じて前
    記カレントスイッチの電流源の電流値を変化して前記オ
    ントランジスタのベース電位を制御することを特徴とす
    る請求項1記載のエミッタ結合型マルチバイブレータ。
  3. 【請求項3】 前記カレントスイッチの電流源は、電流
    源用のトランジスタと抵抗REを備え、該トランジスタ
    のコレクタが差動対のエミッタ端子に接続され、エミッ
    タが抵抗REを介して所定バイアス−VEEに接続され、
    ベースが一定電圧源VB+VBE(VB≧0)に接続され、
    (VB+VEE)/Rの一定エミッタ電流IEを出力し、 ベース電位制御回路は抵抗REに周波数制御電圧Vcに
    応じた電流IRXを流し込むことにより、前記トランジス
    タのエミッタ電流IEを減小し、これにより、周波数制
    御電圧値Vcに応じてカレントスイッチの電流源の電流
    値を変化することを特徴とする請求項2記載のエミッタ
    結合型マルチバイブレータ。
  4. 【請求項4】 前記VB=0とするとき、+VBEの電圧
    源をオペレーションアンプで構成し、該オペレーション
    アンプの入力端子に接地電圧を入力し、出力端子を前記
    定電流源用トランジスタのベースに接続し、該トランジ
    スタのエミッタ電圧を他方の入力端子にフィードバック
    することを特徴とする請求項3記載のエミッタ結合型マ
    ルチバイブレータ。
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