JPH11110791A - 光情報記録媒体の再生ピックアップ装置 - Google Patents

光情報記録媒体の再生ピックアップ装置

Info

Publication number
JPH11110791A
JPH11110791A JP9266832A JP26683297A JPH11110791A JP H11110791 A JPH11110791 A JP H11110791A JP 9266832 A JP9266832 A JP 9266832A JP 26683297 A JP26683297 A JP 26683297A JP H11110791 A JPH11110791 A JP H11110791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
image
light
light receiving
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9266832A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Maeda
孝則 前田
Hajime Koyanagi
一 小柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP9266832A priority Critical patent/JPH11110791A/ja
Publication of JPH11110791A publication Critical patent/JPH11110791A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一度に多数トラックから読出可能で短いピッ
ト信号を読出可能な再生ピックアップ装置。 【解決手段】 所定開口数の対物レンズを有し、所定波
長の光ビームを記録面上の複数の隣接トラック上に照射
し、トラックの伸長方向に略回折限界に絞った照射領域
を形成する照射光学系と、光ビームの反射光による記録
部分の実像を所定横倍率での結像光学系と、記録部分の
実像のトラックに略垂直方向に配置した複数の受光素子
を有する光検出手段とからなる再生ピックアップ装置に
おいて、受光素子の各々の実像のトラックの伸長方向に
おける幅dがd<=1.2×α×λ/NA(αが結像光
学系の所定横倍率、NAが対物レンズの所定開口数、λ
が光ビームの所定波長)で示した範囲の長さを有し、受
光素子は、実像面上のq=p×α(pが光情報記録媒体
の所定トラックピッチを、αが結像光学系の所定横倍
率)で示した実像のトラックのピッチqに対応する位置
に存在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクなどの光
情報記録媒体に記録された信号を再生する再生ピックア
ップ装置に関し、特に、記録媒体のトラック上に並んだ
非常に細かいピット、マークなどから多トラック同時に
信号を再生する再生ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のピックアップ装置の光学系の構成
例を図1に示す。図1において、11は光源となるレー
ザー、12はハーフミラー、13はコリメータレンズ、
14は対物レンズ、16は光ディスク、17は光検出器
を示す。図1において、レーザーから発した光ビームは
ハーフミラー12を経てコリメータレンズ13によって
略平行光とされ、対物レンズ14に入射し、対物レンズ
は光ディスク16上に回折限界のスポット(このスポッ
トの径は光ビームの波長λ及び対物レンズの開口数NA
に規定される最小径といわれる)をつくる。
【0003】光ディスクの反射光は再び、対物レンズ1
4で集められ、焦点を外れた位置に置かれた光検出器1
7によって反射光の光量すべてが検出される。ここで、
光検出器の受光素子上の光強度分布におけるトラック垂
直方向のずれに基づく反射光の光量の差から、所定のト
ラックをトレースするためのトラッキングエラー信号を
得たり、反射光の受光素子上の拡がり面積から焦点位置
制御を行うためのフォーカスエラー信号を得ることがで
きる。
【0004】この光スポットによって読み出せるピット
周期はこのスポット直径より大きくなくてはならない。
さらにこのスポット直径に近いような短いピット周期で
は大きく信号変調度が低下するので、実際にはもっと長
いピットまでしか利用することができない。よって、大
量の情報、例えば高精細テレビジョン用のディジタルデ
ータを2時間分を12cm径の光ディスクに記録しよう
とすると、短波長光源を用いたり、さらに大きい開口数
の対物レンズを用いるなどの方策が必要である。よっ
て、これらを満たすためにはピックアップ装置の構成を
複雑にしたり、安定性を欠くものになるという問題があ
った。
【0005】すなわち、上記した共焦点型でないピック
アップ光学系ではカットオフ周波数内の帯域であっても
カットオフ周波数に近いような細かいピット構造では信
号変調度が小さくなり、信号に含まれるノイズ成分が邪
魔をして良質な信号を読みとることができないという問
題点があった。このような問題点を解決する方策の一つ
として共焦点光学系というものが知られている。これ
は、Japanese Journal of Applied Physics, Vol.28(19
39) Supplement 28-3, pp103108に示されているよう
な反射光を受ける受光素子の直前にピンホールを備えた
光学系である。このような光学系の構成例を図2に示
す。
【0006】図2において、21は光源となるレーザ
ー、22はハーフミラー、23はコリメータレンズ、2
4は対物レンズ、26は光ディスク、27は光検出器、
28は結像面上におかれたピンホールを示す。図2にお
いて、レーザーから発した光ビームはハーフミラー22
を経てコリメータレンズ23によって略平行光とされ、
対物レンズ24に入射し、光ディスク26上に回折限界
スポットをつくる。このときの光ディスク記録面の像は
ピンホール28の存在する平面上に結像され、このうち
の中心部分だけがピンホールを通過し、光検出器27に
入射する。この方法によれば、光ディスク上の点像(回
折限界スポット)に生じるサイドローブの影響を低減す
ることができるので、カットオフ周波数近傍の信号変調
度を上げることができ、高密度に記録された媒体を読み
出すことができる。
【0007】しかしながら、ピンホールを通した光検出
器上の反射光によるスポット径は焦点位置によって変化
しないので、トラッキング及びフォーカシングのエラー
検出機構を受光素子側に組み込めず、それらの位置信号
を得るために別の光路系を用いるなどの手段を用いる必
要があった。また、光ディスク上に回折限界スポットを
照射するために一度に読み取れるピットのトラック数は
1トラック分に限定される。
【0008】さらに、このような問題を解決する方法と
して「光学」第12巻第7号 442ページに記載されたよ
うな「半共焦点ピックアップ」と呼ばれる技術がある。
この半共焦点ピックアップ方法では、やはり光ディスク
上に回折限界スポットを作り、図2に示すピンホール2
8に代えて細長いスリットを用いる。伸長するスリット
の垂直方向には共焦点検出の効果をもたらし、スリット
伸長方向では図1に示した方法と同様の検出を行い、焦
点検出もこのスリット伸長方向で行うので、高い分解能
が求められる線速度方向に検出分解能を上げ、焦点検出
も同時に行うことができる。
【0009】しかしながら、この方法でも、やはり一度
に一つのトラック分からしか信号を検出できないという
問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一度に多数
のトラックからの信号を取り込むことを可能にしつつ、
このような従来の方法で良好に読み出せなかった短いピ
ットやマークによって記録された信号又は近接して配置
されたトラックの信号を、波長を短くしたり開口数を大
きくしたりすることなく、読み出し可能とすることを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の再生ピックアッ
プ装置は、信号としての光学的組成又は構造が異なる記
録部分を一列に並べてトラックとして形成した記録面を
有しかつ該トラックが所定トラックピッチで形成されて
いる光情報記録媒体から、記録された信号を読み取る再
生ピックアップ装置であって、所定開口数の対物レンズ
を有し、所定波長の光ビームを前記記録媒体の記録面上
の複数の隣接トラック上に照射して、前記記録媒体のト
ラックの伸長方向において略回折限界に絞られた1つの
照射領域を形成する照射光学系と、前記記録媒体上の前
記光ビームの照射部分からの反射光による前記記録部分
の実像を所定横倍率で像面上に結像させる結像光学系
と、前記像面上において前記記録部分の実像のトラック
に略垂直な方向に配置された複数の受光素子を有する光
検出手段とからなり、前記受光素子の各々の前記実像の
トラックの伸長方向における幅dが下記式(1)
【0012】
【数3】d<=1.2×α×λ/NA (1) (式(1)中、αが前記結像光学系の所定横倍率を、N
Aが前記対物レンズの所定開口数を、λが前記光ビーム
の所定波長を示す)で示される範囲にある長さを有し、
前記受光素子は、前記実像面上の下記式(2)
【0013】
【数4】q=p×α (2) (式(2)中、pが前記光情報記録媒体の所定トラック
ピッチを、αが前記結像光学系の所定横倍率を示す)で
示される実像のトラックのピッチqに対応する位置に存
在することを特徴とする。
【0014】上記再生ピックアップ装置において、前記
照射光学系はその光軸と前記トラックの伸長方向がなす
平面に屈折力を有するシリンドリカルレンズを有するこ
とを特徴とする。上記再生ピックアップ装置において、
前記受光素子は前記実像のトラック方向に関して対称に
配置されていることを特徴とする。
【0015】上記再生ピックアップ装置において、前記
受光素子の1つはその中心を通過する前記実像のトラッ
ク方向に関して対称に分割されていることを特徴とす
る。本発明においては、光ディスク上にトラックに対し
て垂直な方向に伸びる線状スポットとなる光ビームを照
射するとともに、トラック、ピットの実像を結像させる
位置に配置した受光素子の各々の大きさを、この線状ス
ポットのサイドローブに影響されない大きさとし、受光
素子を実像のトラックピッチに応じた位置に配置するこ
とによって、多トラックを同時に取り込みながら半共焦
点型の信号検出を可能にする。また、本発明によれば、
再生ピックアップ装置にトラックピッチが異なる光ディ
スクに対して両用性を持たせることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例の再生ピ
ックアップ装置を図に基づいて説明する。図3はかかる
実施例の構成を示した図である。図3において、31は
光源となる半導体レーザー、32はハーフミラー、33
はコリメータレンズ、34は対物レンズ、36は光ディ
スク、38は光検出器、39はシリンドリカルレンズを
示す。
【0017】図3に示すように、半導体レーザー31か
ら発した光はシリンドリカルレンズ39によって所定の
非点収差を与えられた後、コリメータレンズ33によっ
て全体は略平行光とされ、対物レンズ34に入射する。
シリンドリカルレンズ39は、一方向にのみ屈折力すな
わちパワーを持っているのでコリメータレンズ33を通
過した光束は、その一方向部分は収束光となり、一方向
に垂直な光束の部分は平行光となって、対物レンズ34
に入射する。
【0018】対物レンズ34により、収束光部分は、光
ディスク36の情報記録面で集光する。また、平行光束
部分は、光ディスク36の情報記録面において集光せず
に広がっている。したがって、情報記録面上に照射され
る光は情報記録面上において楕円又は線分状スポットと
なり、その1つのスポットが記録媒体のトラックの伸長
方向において略回折限界に絞られる。シリンドリカルレ
ンズは、合焦時の線分状スポットの長手方向が光ディス
ク36の各情報記録トラックの伸長方向とほぼ垂直に交
差する屈折力を発揮するように、例えば、照射光学系の
光軸とトラックの伸長方向とがなす平面方向に非点収差
を発生させるように、配置されている。図4に光ディス
クの記録面上に照射された合焦時のスポット形状の一例
を示す。
【0019】図4の記録面の平面図において、40はピ
ット、41,42,43はピッチpで離れているピット
列からなる情報トラックの中心線、44は線状スポット
のサイドローブ頂点位置、45は線状スポットのメイン
ローブの端の位置を示す。トラック42上の線状スポッ
ト中心からの位置x′に関する照射強度分布I(x′)
は、aを開口半径すなわちシリンドリカルレンズ39の
曲率半径を含む平面における幅、λをレーザー光の波
長、fを対物レンズ34の焦点距離、e′を単位角度あ
たりの開口面照度として
【0020】
【数5】
【0021】と表される。ここに、H1は1次のStruve
関数と呼ばれるものである。開口数NAをNA=a/f
とすると、λ/NAを単位として位置(Position)に対
するこの光強度分布Iは図5のように示される。すなわ
ち、
【0022】
【数6】2π×x′×λ/NA=3.8 x′=0.6λ/NA という位置において、この線状スポットの強度はその中
心から最初の極小値をもつということが分かる。この極
小値が図4の線状スポットのメインローブの端の位置4
5となる。
【0023】本発明においては、この線状光スポットで
照射された光ディスクのピット実像を、対物レンズ34
及びコリメータレンズ33によって、像面上に配置され
た光検出器38の受光素子上に横倍率αで結像させる。
すなわち、対物レンズ34の開口数 NAoに対し、コリメ
ータレンズ33の開口数 NAcを
【0024】
【数7】NAo/NAc=α となるように選ぶことによって、結像光学系の横倍率α
を設定する。この結像光学系で反射光を検出するとき、
図6に示すように、光検出器の受光素子38a,38b,3
8c上では、線状スポットにより照らされた記録面から
の反射光により線状スポットすなわち実像範囲44aが
形成される。その中で、結像されたピット像40aが移
動する方向における幅dが
【0025】
【数8】d<=1.2×α×λ/NA (1) となる領域では、光ディスク上の線状スポットのサイド
ローブによる影響が少なくなる。したがって、受光素子
38a,38b,38cの各々は、像面のピット列像のトラ
ックの中心線41a〜43a(トラック像ともいう)にお
いて、上記(1)式を満たす長さ範囲内の大きさに、設
定される。
【0026】さらに、このときの結像面上でのピット列
のトラック像のピッチqは、光ディスク上のトラックピ
ッチをpとすると、
【0027】
【数9】q=p×α となっているので、受光素子38a,38b,38cの各々
は、像面のトラック像伸長方向に垂直な方向において、
上記qのピッチで形成される。各受光素子の幅は隣接受
光素子が重ならない範囲内である。
【0028】このように本発明では、線状光スポットで
照射された複数のピット列からの反射光による実像のト
ラック像のピッチに対応した位置に光検出器の受光素子
を複数配置することによって複数トラックの同時再生を
可能にする。なお、図3において非点収差発生手段とし
てシリンドリカルレンズ39を用いたが、ホログラムレ
ンズを用いてもよい。
【0029】本発明による他の実施例であるDVDとC
Dとの両用再生が可能な再生ピックアップ装置の光検出
器を図7に示す。図7は本発明による他の光学式ピック
アップ装置を示している。ピックアップ装置は、光源の
半導体レーザ31、シリンドリカルレンズ39、コリメ
ータレンズ33及び対物レンズ34を含み光ディスク3
6上に光ビームを照射して線状光スポットを形成する照
射光学系と、対物レンズ34、コリメータレンズ33、
光ビームスプリッタ32を含み光ディスク記録面の実像
を所定横倍率で像面上に結像させる結像光学系と、像面
上において記録部分の実像のトラック方向に略垂直な方
向に配置された複数の受光素子を有する光検出手段とし
ての光検出器と、光検出器からのフォーカスエラー信号
に応じて照射光ビームの光軸方向に対物レンズを駆動す
るフオーカシングサーボ回路113及びアクチュエータ
51などを含む焦点制御駆動機構と、光検出器からのト
ラッキングエラー信号に応じて光ディスクの半径方向に
対物レンズを駆動するトラッキングサーボ回路114及
びアクチュエータ52などを含むトラッキング制御駆動
機構とからなる。記録情報信号を読み取る光検出器62
の受光素子群は、結像光学系における光ディスク36上
のピットに共役な結像位置IPに配置される。
【0030】図8は光検出器62の平面図であり、図示
するように、受光素子62は、光ディスクのトラック像
のトラックピッチの横倍率で拡大されたピッチでもっ
て、結像する各トラック像に垂直な方向に沿って配列、
形成されている複数(図8では5つ)の記録情報再生用
の受光素子621,622,623,626,627を備えている。したが
って、適正なトラッキング制御が行われた場合には、こ
れらの受光素子621,622,623,626,627は、複数のトラッ
クに対応するピットによって変調された反射光を同時に
受光することができる。
【0031】また、光検出器62は、受光素子621,622,
623,626,627を挾みかつ受光素子上に結像するトラック
像伸長方向に垂直な方向に沿って形成された2対の内側
及び外側受光素子90a及び90bを有している。1対
の内側受光素子90aは、中心の受光素子621に関して
対称であって、両端の受光素子626及び627に隣接して両
外側に配置されている。外側受光素子90bは、1対の
内側受光素子90aのさらに両外側に同様に対称に配置
されている。
【0032】また、光検出器62は、受光素子621,622,
623,626,627を挾みその配列方向に対し略垂直な方向す
なわちトラック像伸長方向に沿ってかつ中心の受光素子
621に関して対称に形成された1対のトラック方向受光
素子100を有している。光検出器62は、これらの受
光素子対群90a及び90b並び任100によって反射
光を受光し、受光出力を生成し、これに基づいてフォー
カスエラー及びトラッキングエラー信号並びに読み取り
信号が生成される。
【0033】図9及び図10はそれぞれDVD及びCD
再生時の受光素子が位置された像面を示す。図9及び図
10において、61はDVD及びCDの検出すべき中央
のトラック像の中心線である。図9において、62,6
3,64,65はDVD光ディスクの隣接トラック像の
中心線であり、611,612,613,614,615は各トラックに対
応するDVDのピット像である。一例として光学系の横
倍率αがα= 100の場合、隣接するトラック像61と6
2、62と64の像面上での間隔のトラックピッチqは
DVDではp=0.74μmであるので74μm間隔となって
いる。一方、図10において、66,67はCDの隣接
トラック像の中心線であり、610,616,617は同じくCD
のピット像である。これは同様に、CDのトラックピッ
チがp=1.6μmであるので、トラック像ピッチqは160
μmである。
【0034】所定中央のトラック像の中心線は、トラッ
キング制御手段を用いて、対物レンズを光ディスクの半
径方向に偏倚させることによって、受光素子621の中心
に合わせるように制御されている。このようなピット像
は、線状スポットによって照らされた記録面からの反射
光により、サイドローブをも含む像面上の実像範囲68
内に形成されており、各受光素子はそれより小さい範囲
69内すなわち、トラック像伸長方向における長さは上
記(1)式のdの範囲内に形成され、この範囲内ではサ
イドローブの影響が少ない。
【0035】図9及び図10から明らかなように、受光
素子621,622,623,626,627は長さ範
囲69内にあるようなトラック方向長さを持つ受光素子
であり、それぞれ、DVD及びCDのトラック位置61
〜67のピット像610〜617をカバーするような位
置及び大きさで作られている。これにより、DVD再生
時には、図9に示すように受光素子621,622,623,626,62
7が隣接する5トラック61〜65のピット像611〜
615の信号を同時に検出する光検出器として機能し、
CD再生時には、図10に示すように受光素子621,622,
627が隣接する3トラック61、66、67のピット像
610、616、617の信号を同時に検出する光検出
器として機能する。つまり、図9のDVDの像面上で
は、ピット像611〜615が存在するトラック像ピッチqの
位置にかかるピット像を検出すべく受光素子621,622,62
3,626,627が存在し、かつ図10のCDの像面上では、
ピット像616,610,617が存在するトラック像ピッチq’の
位置にかかるピット像を検出すべく受光素子621,626,62
7が存在するように、受光素子621,622,623,626,627を配
置するのである。
【0036】この実施例において、受光素子 621はトラ
ッキング制御を行うためにトラック像移動方向に沿って
等しく2分割された形状としている。受光素子 621は、
以下のように、設定される。例えば、DVD記録媒体に
おいてトラック又はピットがトラック幅或いはピット幅
s(トラック垂直方向)で形成されているので、結像面
である受光素子上におけるトラック像61〜65のトラ
ック幅或いはピット幅は、横倍率αとピット幅sの積で
与えられる。よって、2分割受光素子 621の受光面のト
ラック像方向に垂直な方向の幅Lは、トラック像のトラ
ックピッチの2倍からトラック像の幅を差し引いた値よ
り小なる値に設定される。すなわち、2分割受光素子 62
1の分割隙間を含む幅の合計Lは、光ディスク上のトラ
ック幅或いはピット幅をsとして表わすと、L<2×α×
p−α×sと設定される。このように設定すると、2分割
受光面は、隣のトラックのピット像の影響を受けること
なく中央トラック61とその周囲の像だけを取り込める
幅にすることができ、2分割受光面が感じる受光量の差
の検出によって、トラッキングエラー信号が生成でき
る。
【0037】しかしながら、中央の受光素子を2分割し
ない、例えばトラッキング制御は別の検出器を用いて行
っても、トラッキングサーボ可能である。この実施例に
おける焦点位置制御に関して、以下に記載するような方
法を用いてフォーカスサーボを行うことができる。光検
出器62への入射光は、シリンドリカルレンズ39によ
って非点収差が与えられ、光検出器62の受光素子にお
いて光スポットを形成する。この時の受光素子上の光ス
ポットの面積の変化によって、フォーカスサーボを行
う。
【0038】図11は、対物レンズの上下移動によっ
て、対物レンズ34と光ディスク36の情報記録面との
距離が変化した場合に、受光素子62の受光面に光ディ
スク36からの反射光が照射された合焦付近の光スポッ
トの状態(a)〜(d)を示した平面図である。図11
における(a)は、対物レンズ34がフォーカス制御に
より光ディスク36の情報記録面から所定距離にある合
焦位置に配置された場合、即ち、光ディスク36の情報
記録面と光検出器62の受光素子受光面が結像関係にあ
る場合を示したものである。(b)は対物レンズ34が
(a)の場合よりも光ディスク36から離れた位置にあ
る場合を示している。また、(c)は対物レンズ34が
(a)の場合よりも光ディスク36に近づいた位置にあ
る場合を示し、(d)は対物レンズ34から(c)の場
合よりもさらに光ディスク36に近づいた位置にある場
合を示している。
【0039】光スポットは、対物レンズ34が図11の
(c)に対応する位置にある場合、光検出器62の受光
素子上において略円形となり、その前後においては、受
光素子621,622,623,626,627の配列方向または当該配列
方向と略垂直方向に長軸または短軸を有する楕円形状す
なわち線状スポットとなる。本発明では一方の線状スポ
ットを合焦位置として用いている。
【0040】この場合に、フォーカスエラー信号は、一
対の受光素子90a及び1対の受光素子100の受光出
力の総和と、1対の受光素子90bの受光出力の総和と
の出力差によって得られる。なお、上記各受光素子は、
図11の(a)においてフォーカスエラー信号がほぼ0
の値を有するようにその受光素子の位置及び面積が設定
される。
【0041】したがって、フォーカスエラー信号は、対
物レンズ34が図11の(a)に示す位置にある場合は
0となり、図11の(a)の位置より光ディスクから離
れるか又は近づくにしたがって大きな値を有するように
設定される。そして、光ディスクが回転中において、フ
ォーカスエラー信号が0となるように対物レンズ34の
位置を光軸方向に移動することにより、対物レンズ34
を合焦位置に追従させるフォーカス制御を行うことがで
きる。
【0042】この実施例においてDVDとCDとを再生
する場合を説明したが、光ディスクの種類はこれらに限
られるものではない。以上述べたように、本発明によれ
ば、線状スポットを光ディスクに照射し、これを検出す
る結像面に配置された光検出器の各受光素子のトラック
像伸長方向における長さを上記(1)式のdの範囲内に
設定し、さらに、受光素子の複数を、媒体のトラックピ
ッチに対応してトラック像に垂直な方向配置するように
したので、符号間干渉の影響を受けにくく、また、トラ
ックピッチが異なる媒体であっても多トラックを同時に
再生できるピックアップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の光学式ピックアップ装置の概略構成を
示す図である。
【図2】 従来の光学式ピックアップ装置の概略構成を
示す図である。
【図3】 本発明による実施例の光学式ピックアップ装
置の概略構成を示す図である。
【図4】 本発明の実施例における記録面上に照射され
た合焦時のスポット形状を示す光ディスクの部分拡大平
面図である。
【図5】 ディスクのトラック方向における線状スポッ
ト中心から光強度分布を示すグラフである。
【図6】 光検出器の受光素子上の反射光により結像さ
れた線状スポット及びピット像の平面図である。
【図7】 本発明による他の実施例の光学式ピックアッ
プ装置の概略構成を示す図である。
【図8】 実施例の光検出器の平面図である。
【図9】 実施例の光検出器の受光素子上の反射光によ
り結像された線状スポット及びピット像の平面図であ
る。
【図10】 実施例の光検出器の受光素子上の反射光に
より結像された線状スポット及びピット像の平面図であ
る。
【図11】 実施例の光検出器の平面図である。
【符号の説明】
31 半導体レーザー 32 ハーフミラー、光ビームスプリッタ 33 コリメータレンズ 34 対物レンズ 36 光ディスク 37 光検出器 38a,38b,38c 光検出器の受光素子 39 シリンドリカルレンズ 40 ピット 40a ピット像 41,42a,43 情報トラックの中心線 41a,42a,43a ピット列像のトラック中心 44 線状スポットのサイドローブ頂点位置 44a 実像範囲 45 線状スポットのメインローブの端の位置 51,52 アクチュエータ 62 光検出器 621,622,623,626,627 受光素子 68 実像範囲 69 受光素子の長さ範囲 62,63,64,65 DVD光ディスクの隣接トラック像の中
心線 611,612,613,614,615 DVDのピット像 610,616,617 CDのピット像 90a 内側受光素子 90b 外側受光素子 100 トラック方向受光素子 113 フオーカシングサーボ回路 114 トラッキングサーボ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号としての光学的組成又は構造が異な
    る記録部分を一列に並べてトラックとして形成した記録
    面を有しかつ該トラックが所定トラックピッチで形成さ
    れている光情報記録媒体から、記録された信号を読み取
    る再生ピックアップ装置であって、 所定開口数の対物レンズを有し、所定波長の光ビームを
    前記記録媒体の記録面上の複数の隣接トラック上に照射
    して、前記記録媒体のトラックの伸長方向において略回
    折限界に絞られた1つの照射領域を形成する照射光学系
    と、 前記記録媒体上の前記光ビームの照射部分からの反射光
    による前記記録部分の実像を所定横倍率で像面上に結像
    させる結像光学系と、 前記像面上において前記記録部分の実像のトラックに略
    垂直な方向に配置された複数の受光素子を有する光検出
    手段とからなり、 前記受光素子の各々の前記実像のトラックの伸長方向に
    おける幅dが下記式(1) 【数1】d<=1.2×α×λ/NA (1) (式(1)中、αが前記結像光学系の所定横倍率を、N
    Aが前記対物レンズの所定開口数を、λが前記光ビーム
    の所定波長を示す)で示される範囲にある長さを有し、 前記受光素子は、前記実像面上の下記式(2) 【数2】q=p×α (2) (式(2)中、pが前記光情報記録媒体の所定トラック
    ピッチを、αが前記結像光学系の所定横倍率を示す)で
    示される実像のトラックのピッチqに対応する位置に存
    在することを特徴とする再生ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記照射光学系はその光軸と前記トラッ
    クの伸長方向がなす平面方向に非点収差を発生させる光
    学素子を有することを特徴とする請求項1記載の再生ピ
    ックアップ装置。
JP9266832A 1997-09-30 1997-09-30 光情報記録媒体の再生ピックアップ装置 Pending JPH11110791A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9266832A JPH11110791A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 光情報記録媒体の再生ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9266832A JPH11110791A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 光情報記録媒体の再生ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11110791A true JPH11110791A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17436283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9266832A Pending JPH11110791A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 光情報記録媒体の再生ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11110791A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1319053C (zh) * 2003-10-22 2007-05-30 株式会社大宇电子 全息数字化数据存储***中控制跟踪和聚焦伺服的装置和方法
US7682031B2 (en) 2004-12-23 2010-03-23 Carl Zeiss Smt Ag Catoptric objectives and systems using catoptric objectives
US7869138B2 (en) 2006-03-27 2011-01-11 Carl Zeiss Smt Ag Projection objective and projection exposure apparatus with negative back focus of the entry pupil
JP2011216180A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 General Electric Co <Ge> ホログラフィック記憶媒体に記憶されたデータを転送するためのシステムおよび方法
US8169694B2 (en) 2005-09-13 2012-05-01 Carl Zeiss Smt Gmbh Catoptric objectives and systems using catoptric objectives
US8411251B2 (en) 2006-12-28 2013-04-02 Carl Zeiss Smt Gmbh Optical element and illumination optics for microlithography
US8705005B2 (en) 2006-02-17 2014-04-22 Carl Zeiss Smt Gmbh Microlithographic illumination system

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1319053C (zh) * 2003-10-22 2007-05-30 株式会社大宇电子 全息数字化数据存储***中控制跟踪和聚焦伺服的装置和方法
US8632195B2 (en) 2004-12-23 2014-01-21 Carl Zeiss Smt Gmbh Catoptric objectives and systems using catoptric objectives
US8004755B2 (en) 2004-12-23 2011-08-23 Carl Zeiss Smt Gmbh Catoptric objectives and systems using catoptric objectives
US8317345B2 (en) 2004-12-23 2012-11-27 Carl Zeiss Smt Gmbh Catoptric objectives and systems using catoptric objectives
US9304407B2 (en) 2004-12-23 2016-04-05 Carl Zeiss Smt Gmbh Catoptric objectives and systems using catoptric objectives
US7682031B2 (en) 2004-12-23 2010-03-23 Carl Zeiss Smt Ag Catoptric objectives and systems using catoptric objectives
US9465300B2 (en) 2005-09-13 2016-10-11 Carl Zeiss Smt Gmbh Catoptric objectives and systems using catoptric objectives
US8169694B2 (en) 2005-09-13 2012-05-01 Carl Zeiss Smt Gmbh Catoptric objectives and systems using catoptric objectives
US8705005B2 (en) 2006-02-17 2014-04-22 Carl Zeiss Smt Gmbh Microlithographic illumination system
US9341953B2 (en) 2006-02-17 2016-05-17 Carl Zeiss Smt Gmbh Microlithographic illumination system
US8810927B2 (en) 2006-03-27 2014-08-19 Carl Zeiss Smt Gmbh Projection objective and projection exposure apparatus with negative back focus of the entry pupil
US7869138B2 (en) 2006-03-27 2011-01-11 Carl Zeiss Smt Ag Projection objective and projection exposure apparatus with negative back focus of the entry pupil
US8094380B2 (en) 2006-03-27 2012-01-10 Carl Zeiss Smt Gmbh Projection objective and projection exposure apparatus with negative back focus of the entry pupil
US8411251B2 (en) 2006-12-28 2013-04-02 Carl Zeiss Smt Gmbh Optical element and illumination optics for microlithography
JP2011216180A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 General Electric Co <Ge> ホログラフィック記憶媒体に記憶されたデータを転送するためのシステムおよび方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5450387A (en) Optical pickup apparatus for phase changing optical disk
US8238220B2 (en) Pickup device
JP3819756B2 (ja) 光情報処理装置
US6667947B2 (en) Optical multi-layer information recordating medium
JPH11110791A (ja) 光情報記録媒体の再生ピックアップ装置
JPH07192287A (ja) 光ピックアップ装置
JP4505982B2 (ja) 光ヘッド装置、記録及び/又は再生装置並びに記録及び/又は再生方法
US6091679A (en) Tracking error signal generating method and apparatus
US5471454A (en) Optical head having semiconductor laser
JPH1064104A (ja) 非点収差フォーカスエラー信号生成方法及び光ピックアップ装置
US5612937A (en) Optical pickup apparatus having a bisected optical receiving element for tracking control
WO2013031044A1 (ja) 光ピックアップおよび光記録再生装置
EP1005031A2 (en) Multi-beam optical pickup apparatus appropriately controlling distance between objective lens and optical information recording medium.
JPH10134398A (ja) 光ヘッド装置
JP3787099B2 (ja) 焦点誤差検出装置
JP3222765B2 (ja) 光ヘッド装置
KR100234255B1 (ko) 디스크 경사에 의한 수차를 보정하는 방법과 이를 이용한 기록 재생용 광픽업
JP2542387B2 (ja) 光学式ヘッド装置
JPH02203424A (ja) 光学的情報記録媒体、光学的情報記録再生方法及び光学的情報記録再生装置
KR900008379B1 (ko) 광학식 헤드장치
JPH0482030A (ja) 光学的情報記録再生装置
JPS6325844A (ja) 光学ヘツド
JPH0636339A (ja) 光学式再生装置
JPH0426933A (ja) マルチビーム光ディスク装置
KR20000007596A (ko) 광픽업장치

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040428

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040524

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040611