JPH0636339A - 光学式再生装置 - Google Patents

光学式再生装置

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JPH0636339A
JPH0636339A JP4236088A JP23608892A JPH0636339A JP H0636339 A JPH0636339 A JP H0636339A JP 4236088 A JP4236088 A JP 4236088A JP 23608892 A JP23608892 A JP 23608892A JP H0636339 A JPH0636339 A JP H0636339A
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JP
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marks
interference pattern
light
data
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JP4236088A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Ueno
直之 上野
Hidetsugu Ikuta
英嗣 生田
Hideji Takahashi
秀司 高橋
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、位相深さの影響を受けることなく、
また、記録媒体から形成される回折・干渉パターンの光
量変化を効率よく検出して、SN比の高いデータ再生を
行うことができる光学式再生装置を提供することにあ
る。 【構成】複数のマーク相互の間隔変化によって所定のデ
ータが記録された記録媒体からデータを光学的に再生す
る光学式再生装置に設けられており、記録媒体の複数の
マークにレーザー光を走査することによって形成される
回折パターンを受光する2分割フォトダイオード23を
備え、マーク相互の最短間隔と最長間隔との平均を平均
マーク間隔とすると、2分割フォトダイオード23は、
その一端を平均マーク間隔にある複数のマークから形成
されるサンプル回折・干渉パターンの0次光ピーク位置
E近傍に整合配置させると共に、その分割線23a、2
3bをサンプル回折パターンの第1暗点位置F、G近傍
に整合配置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、光ディスクや
光カード等の記録媒体から光学的にデータを再生する光
学式再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置に適用されている記
録媒体としては、再生専用型(ROM)のCDやレーザ
ーディスク、追記型(WORM)のTe金属薄膜や有機
色素膜、可逆型(E−DRAW)の光磁気型やカルコゲ
ナイト相変化膜があり、いずれの場合も、例えば、1ビ
ットのデータは、1つのマークの有無によって表現され
ている。
【0003】このような記録媒体に所定のデータを記録
する場合、波長程度に集束させた記録用レーザービーム
を記録媒体のトラック長さ方向に沿って照射して、所定
の間隔で複数のマークを形成する。この結果、これらマ
ーク相互の間隔に対応して符号化したデータが記録媒体
に記録される。
【0004】このような記録媒体からデータを光学的に
再生する場合、再生用レーザービームを、記録媒体のト
ラック長さ方向に沿って走査する。この結果、マークの
有無により変化する干渉光を検出してデータの再生が行
われる。
【0005】近年、記録密度の向上を目的として、各マ
ークでの反射率を段階的に変える方法、マークの深さを
変える方法、マークの大きさを変える方法、あるいは、
トラック間隔を小さくする方法、又は、記録媒体として
多層膜を使用し、各層に夫々データを記録して記録密度
を向上させる方法等が提案されている。これらは、1マ
ークの状態を段階的に変えることによって、多値化する
ストレートな方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の多値記
録は、マークからの信号が正確に検出されるように段階
的に反射率等を調整することが困難であると共に、2値
〜4値の多値化が限界である。そこで、記録密度を向上
させるために、例えば、まとまった一組のデータを記録
媒体の一定エリアにパターン化して記録することも考え
られる。しかし、このような方法は、トラッキングやフ
ォーカシングを無くした簡易なシステムに用いることが
できるが、複雑なシステムには用いることができない。
また、記録媒体を大型化することも考えられる。しか
し、これに伴って装置も大型化してしまう。
【0007】そこで、最近開発された高密度多値記録方
法(特開平3−141033号公報参照)は、図8に示
すように、記録媒体のトラック幅方向に記録用レーザー
ビームを照射し、所定の間隔で複数のマーク2を並列し
て形成し、これらマーク相互の間隔に対応したデータを
トラック幅方向に記録する。同時に、複数のマーク2を
一組にして構成されたマークセット4をトラック長さ方
向に所定の間隔で順次形成し、これらマークセット相互
の間隔に対応して符号化した他のデータをトラック長さ
方向に記録する。このような記録方法によれば、トラッ
ク長さ方向とトラック幅方向に別々のデータが記録され
るので、記録媒体の記録密度が向上する。
【0008】また、記録されたデータの再生は、再生用
レーザービームをマークセット4に走査し、これらマー
クセット4を構成する複数のマーク2から生じる干渉光
を検出して行われる。具体的には、再生用レーザービー
ムをトラック長さ方向に沿って走査すると、マークセッ
ト4を構成する複数のマーク2からは、これらマーク相
互の間隔に対応して極値が変化する干渉光が発生する。
そして、かかる干渉光によって形成される干渉パターン
の極大値相互の間隔又は極小値相互の間隔の変化を検出
することによって、マーク相互の間隔情報が、トラック
幅方向のデータとして再生される。
【0009】同時に、トラック長さ方向に走査される再
生用レーザービームによって、マークセット4の有無が
検出され、このとき検出されたマークセット相互の間隔
情報が、トラック長さ方向のデータとして再生される。
【0010】かかる再生において、特に、マーク相互の
間隔を判別する方法としては、例えば、干渉パターン全
体又は±1次回折光周辺の光をリニアアレイで受光し
て、光量の大小を逐次比較演算することによって、±1
次回折光の位置を検出する方法(以下、第1方法と称す
る)や、図9に示すような位置(具体的には、最短マー
ク間隔時の干渉パターンPの第1暗点Cと、最長マーク
間隔時の干渉パターンSの第2暗点Dとの間)に2分割
フォトダイオード6を配置し、これらフォトダイオード
6の夫々の部位6a、6bを介して出力された光量変化
信号を信号処理系8で演算することによって、マーク間
隔を検出する方法(以下、第2方法と称する)等が提案
されている。
【0011】しかし、第1方法は、検出回路が大きくな
る上、高速での処理が難しい。また、第2方法は、検出
用の光は、パターン全体の1〜2割に過ぎず、大部分の
光は捨てられている。2分割フォトダイオード6に検出
可能な光量を与えるためには、過大なビーム出力を有す
る再生用レーザービームが要求されるが、現実には光量
不足によりSN比が低下して高精度なデータ再生ができ
ない。更に、第2の方法では、マーク2が位相型で構成
されている場合には、透過型の場合とは異なり干渉パタ
ーンの強度分布が位相深さの影響を受けて変化するた
め、干渉パターンの第1暗点Cと第2暗点Dの位置も変
化してしまう。つまり、位相深さが外乱要因として加わ
った場合には、2分割フォトダイオード6の配置が最適
位置からずれることによって、夫々の2分割フォトダイ
オード6の出力が変化し、高精度なデータ再生が困難に
なってしまう結果となる。
【0012】本発明は、このような弊害を除去するため
になされ、その目的は、位相深さの影響を受けることな
く、また、記録媒体から形成される回折・干渉パターン
の光量変化を効率よく検出して、SN比の高いデータ再
生を行うことができる光学式再生装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、複数のマーク相互の間隔変化によ
って所定のデータが記録された記録媒体からデータを光
学的に再生する光学式再生装置において、前記記録媒体
の複数のマークにレーザー光を走査することによって形
成される干渉パターンを受光する2分割フォトダイオー
ドを備え、前記マーク相互の最短間隔と最長間隔との平
均を平均マーク間隔とすると、前記2分割フォトダイオ
ードは、その分割線を前記記録媒体の種類に応じて、前
記平均マーク間隔にある複数のマークから形成されるサ
ンプル回折・干渉パターン強度分布の所定位置に整合配
置させる。
【0014】
【作用】記録媒体に形成された複数のマークにレーザー
光を走査すると、記録媒体からマーク相互の間隔に対応
して変化する干渉パターンが発生する。この干渉パター
ンは、その分割線がサンプル回折・干渉パターン強度分
布の所定位置に整合配置された2分割フォトダイオード
に受光され、その受光量に対応した電気信号に変換され
る。2分割フォトダイオードから出力された電気信号に
所定の演算が施され、データが再生される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例に係る光学式再
生装置について、図1ないし図3を参照して説明する。
なお、本実施例の装置には、透過型、及び、反射振幅型
(記録媒体13に対して反射率の違いによりマークを記
録する形式)の記録媒体13が適用されており、この記
録媒体13には、には、トラック幅方向に並列して形成
された一対のマーク2の相互の間隔変化によって所定の
データが記録され、且つ、これら一対のマーク2を組に
してトラック長さ方向に所定の間隔で形成されたマーク
セット4の相互の間隔変化によって他のデータが記録さ
れている(図8参照)。また、記録媒体13は、そのト
ラックピッチが4μmに規定されており、かかるトラッ
ク内に、マーク径が1μmでマーク相互の間隔が1.5
μm〜3μmの範囲でマーク2が形成されている。図3
には、本実施例に係る光学式再生装置の構成が概略的に
示されている。
【0016】図3に示すように、半導体レーザ1から出
射した再生用レーザービーム(波長λ=670〜830
nm)は、コリメータレンズ3を介して平行光束に規制
された後、整形プリズム5に照射される。
【0017】整形プリズム5に照射されて楕円ビーム
(軸比1:4)に変換された再生用レーザービームは、
偏光ビームスプリッタ7及び1/4波長板9を透過した
後、対物レンズ11によって記録媒体13に集束され
る。
【0018】ここで、上述した構成を有する記録媒体1
3に集束された際に形成されるビームスポット(即ち、
照射領域)が、トラック長さ方向に隣接した他のマーク
2に重なった場合、再生時、この重なった部分がノイズ
となり、記録されたデータを正確に読み出すことができ
なくなる恐れがある。
【0019】そこで、本実施例の光学式再生装置には、
ビームスポット(即ち、照射領域)33が、トラック長
さ方向に短く且つトラック幅方向に長い長楕円形状(1
μm×4μm)となるように(図8参照)、フォーカス
・トラッキングサーボ系が設けられている。
【0020】フォーカス・トラッキング制御は、記録媒
体13から反射された反射回折光を対物レンズ11、1
/4波長板9及び偏光ビームスプリッタ7を介して第1
のサーボ用ディテクタ15に導光し、検出された受光量
の変化を基にアクチュエータ17を制御して行われる。
一方、記録媒体13を透過した透過回折光は、集光レン
ズ19を介して平行光束に規制され、ビームスプリッタ
21に照射され、2方向に振り分けられる。
【0021】その一方の透過回折光は、連設された一対
の2分割フォトダイオード23に照射され、夫々、受光
した光量に対応した電気信号に変換された後、これら電
気信号に所定の演算が施されてデータが再生される。
【0022】その他方の透過回折光は、データ再生中に
記録媒体13からの透過回折光が、正確に2分割フォト
ダイオード23に照射されるように、第2のサーボ用デ
ィテクタ25に照射され、検出された受光量の変化を基
にアクチュエータ27の制御が行われる。
【0023】本実施例の光学式再生装置では、2分割フ
ォトダイオード23の受光量を増加させてSN比の高い
データ再生を効率よく行うため、一対の2分割フォトダ
イオード23の設置位置が以下のように規定されている
(図1参照)。
【0024】なお、図1に示すように、本実施例に適用
された一対の2分割フォトダイオード23は、透過回折
光の0次光ピーク位置Eに対して左右対称に配置され、
いずれも同様の作用効果を奏する。従って、以下の説明
では、その一方の2分割フォトダイオード23(図1
中、向かって右側)についてのみ説明する。
【0025】図1に示すように、2分割フォトダイオー
ド23は、図中向かって左側端部を回折パターンの0次
光ピーク位置Eに整合させ、且つ、2分割フォトダイオ
ード23の分割線23aを回折パターンの第1暗点位置
Fに整合させる。
【0026】具体的には、2分割フォトダイオード23
の分割線23aの位置合わせは、平均マーク間隔に対応
した干渉パターン(以下、仮にサンプル回折・干渉パタ
ーンと称する)を基準に行われ、本実施例では、マーク
間隔は、1.5〜3μmであるため、平均マーク間隔D
は、 D=(1.5+3)/2=2.25μm となる。図1には、かかる平均マーク間隔(D=2.2
5μm)にある一対のマーク2(図8参照)から形成さ
れたサンプル回折・干渉パターンが例示されている。
【0027】また、2分割フォトダイオード23に受光
される際のサンプル回折・干渉パターンの大きさ(X)
は、集光レンズ19(図3参照)の開口数(NA)及び
焦点距離(f)によって、 X=2・NA・f…(1) のように規定される。
【0028】従って、上記(1)式によって算出された
大きさを有するサンプル回折・干渉パターンの第1暗点
位置Fは、下式 F=(f・λ)/(2・D)…(2) f;焦点距離 λ;波長 D;平均マーク間隔(=2.25μm) を演算することによって算出される。即ち、かかる算出
値は、2分割フォトダイオード23の分割線23aの整
合位置に相当する。以下、2分割フォトダイオード23
の分割線23aの整合位置について、具体的な数値を式
(1)、(2)に代入して算出する。
【0029】(i) 開口数(NA)=0.55、焦点
距離(f)=3.9mmとするとサンプル回折パターン
の大きさ(X)は、式(1)より X=4.29mm となる。このとき、再生用レーザービームの波長(λ)
を830nmとすると、D=2.25μmであるから、
式(2)より F=(f・λ)/(2・D) =0.7193mm となる。この結果、分割線23aは、0次光ピーク位置
Eから約0.7193mmだけプラス(+)側にずれた
位置に整合させればよい。
【0030】(ii)開口数(NA)=0.5、焦点距
離(f)=4.3mmとするとサンプル回折パターンの
大きさ(X)は、式(1)より X=4.3mm となる。このとき、再生用レーザービームの波長(λ)
を830nmとすると、式(2)より F=(f・λ)/(2・D) =0.7931mm となる。この結果、分割線23aは、0次光ピーク位置
Eから約0.7931mmだけプラス(+)側にずれた
位置に整合させればよい。
【0031】なお、図1中、向かって左側の2分割フォ
トダイオード23の分割線23bの位置決めも上述同様
に演算され、この場合、分割線23bは、0次光ピーク
位置Eからマイナス(−)側にずれた位置(即ち、マイ
ナス側第1暗点位置G)に整合させればよい。
【0032】本実施例の光学式再生装置には、上述した
位置に一対の2分割フォトダイオード23が配置されて
いるため、集光レンズ19(図3参照)を介して形成さ
れる回折パターン(サンプル回折パターンではなく、実
際に走査されて形成された回折パターン)の光利用効率
は55%以上となり、従来(光利用効率5〜10%)に
比べてそのSN比も大幅に向上する。
【0033】このとき、一対の2分割フォトダイオード
23の夫々の受光領域A、Bから出力される出力信号
A、Bについて、信号処理系(図示しない)を介して
(A−B)/(A+B)の演算を施すと、図2に示すよ
うに、演算値とマーク間隔との関係が、データ再生に最
適な1対1の対応関係にあることが判明した。
【0034】本実施例に適用された一対の2分割フォト
ダイオード23で受光された光量を検出すると、1mW
のレーザー出力でマークセット4(図8参照)を照射し
たとき、従来の位置に2分割フォトダイオード6(図9
参照)を配置した場合には、20μWの受光量しか検出
できなかったが、本実施例の場合(図1参照)には、1
10μWの受光量が検出された。
【0035】この結果、SN比も約9dB向上させるこ
とができ、記録媒体13(図3参照)の偏心又は傾斜等
の外乱に対するデータの誤再生が防止される。更に、分
解能も従来に比べて1.5bit(ビット)増加させる
ことができるため、高密度に記録された多値情報を高精
度に再生することが可能となる。
【0036】なお、本発明は、上述した実施例の構成に
限定されることはなく、請求の範囲内において種々変更
することが可能である。例えば、2分割フォトダイオー
ドは、必ずしも2つ必要ではなく、いずれか一方のみで
も同様の作用効果を奏する。また、2分割フォトダイオ
ードの分割線ならびに0次光側の端部の位置合わせも、
第1暗点位置ならびに0次光のピーク位置に高精度に整
合させる必要はなく、許容範囲内であれば任意に整合可
能である。更に、4分割フォトダイオードを用いてもよ
い。また、上述した実施例では、透過型の再生装置につ
いて説明したが、反射型の再生装置でも同様の作用効果
を奏することはいうまでもない。
【0037】次に、本発明の第2の実施例に係る光学式
再生装置について、図4ないし図7を参照して説明す
る。なお、本実施例の装置には、反射位相型(記録媒体
20に対して凹凸の変化によりマークを記録する形式)
の記録媒体20が適用されており、かかる記録媒体20
には、トラック幅方向に並列して形成された一対のマー
ク2の相互の間隔変化によって所定のデータが記録さ
れ、且つ、これら一対のマーク2を組にしてトラック長
さ方向に所定の間隔で形成されたマークセット4の相互
の間隔変化によって他のデータが記録されている(図8
参照)。また、記録媒体は、そのトラックピッチが4μ
mに規定されており、かかるトラック内に、マーク径が
1μmでマーク相互の間隔が2μm〜3μmの範囲でマ
ーク2が形成されている。ここでは、再生用光源として
波長(λ)が、830nmの半導体レーザを適用してい
る。図4には、本実施例に係る光学式再生装置の構成が
概略的に示されている。
【0038】図4に示すように、半導体レーザ10から
出射した再生用レーザービーム(λ=830nm)は、
コリメータレンズ12によって平行光束(軸比1:4)
に規制される。ここでは適用された半導体レーザ10の
非点隔差を利用して、軸比1:4の楕円ビームに規制さ
れるが、整形プリズム(図示しない)を用いて軸比を調
整することも可能である。
【0039】コリメータレンズ12を透過して楕円ビー
ム(軸比1:4)に変換された再生用レーザービーム
は、偏光ビームスプリッタ14及び1/4波長板16を
透過した後、対物レンズ18(NA=0.5、f=4m
m)によって記録媒体20に集束される。
【0040】ここで、上述した構成を有する記録媒体2
0に集束された際に形成されるビームスポット(即ち、
照射領域)が、トラック長さ方向に隣接した他のマーク
2に重なった場合、再生時、この重なった部分がノイズ
となり、記録されたデータを正確に読み出すことができ
なくなる恐れがある。
【0041】そこで、本実施例の光学式再生装置には、
ビームスポット(即ち、照射領域)33が、トラック長
さ方向に短く且つトラック幅方向に長い長楕円形状(1
μm×4μm)となるように(図8参照)、フォーカス
・トラッキングサーボ系が設けられている。
【0042】フォーカス・トラッキング制御は、記録媒
体20から反射された反射干渉光を対物レンズ18、1
/4波長板16及び偏光ビームスプリッタ14を介して
ハーフプリズム22まで導光し、このハーフプリズム2
2で反射した光をサーボ用ディテクタ24で受光し、検
出された受光量の変化を基にアクチュエータ26を制御
して行われる。
【0043】このようなサーボ制御が行われている間、
記録媒体20から反射してハーフプリズム22まで導光
された反射干渉光は、ハーフプリズム22を透過して一
対の2分割フォトダイオード28に照射され、これら2
分割フォトダイオード28によって、夫々、受光量に対
応する電気信号に変換される。そして、一対の2分割フ
ォトダイオード28から出力された電気信号に、所定の
演算が施されデータ再生が行われる。
【0044】図5に示すように、本実施例に適用された
一対の2分割フォトダイオード28は、夫々、その分割
線28cを反射干渉パターン強度分布の0次光以外のピ
ーク位置近傍に整合させて、光軸に対して左右対称に配
置され、いずれも同様の作用効果を奏する。従って、以
下の説明では、その一方の2分割フォトダイオード28
についてのみ説明する。
【0045】具体的には、2分割フォトダイオード28
の分割線28cの位置合わせは、平均マーク間隔に対応
した干渉パターン(以下、仮にサンプル回折・干渉パタ
ーンと称する)を基準に行われ、本実施例では、マーク
間隔は、2〜3μmであるため、平均マーク間隔Dは、 D=(2+3)/2=2.5μm となる。従って、かかる平均マーク間隔(D=2.5μ
m)にある一対のマーク2(図8参照)から形成された
サンプル回折・干渉パターンXの最大ピーク位置Eに、
分割線28cを整合して2分割フォトダイオード28が
配置される。
【0046】なお、マーク2の位相深さは、λ/4と
し、2分割フォトダイオード28の夫々の受光素子28
a、28bの幅は、約0.5mmに規定されている。ま
た、符号Yは、マーク間隔D=2.0μmでの干渉パタ
ーンの強度分布を示し、符号Zは、マーク間隔D=3.
0μmでの干渉パターンの強度分布を示す。
【0047】このように2分割フォトダイオード28を
配置した後、マーク間隔を2〜3μmまで変化させて実
験を行った場合、一対の2分割フォトダイオード28の
夫々の受光領域28a、28bから出力される出力信号
A、Bについて、信号処理系30を介して(A−B)/
(A+B)の演算を施すと、図6に示すように、演算値
とマーク間隔との関係が、データ再生に最適な1対1の
対応関係にあることが判明した。
【0048】この状態において、マーク2の位相深さを
λ/8に変化させて同様の実験を行った場合、2〜3μ
mでの干渉パターンの強度分布X、Y、Zは、図7に示
すように変化し、一対の2分割フォトダイオード28へ
の受光量は、位相深さがλ/4の場合に比べて減少する
が、演算値とマーク間隔との関係は、図6に示す関係に
維持されることが判明した。
【0049】また、位相深さをλ/16〜λ/4の範囲
で変化させて同様の実験を行った場合にも同様の効果を
奏すると共に、対物レンズ18の焦点距離(f)の変化
に伴い2分割フォトダイオード28の受光素子の幅を適
宜変化させた場合でも高精度にデータ再生を行うことが
可能となる。
【0050】以上の実験結果から、2分割フォトダイオ
ード28の分割線28cを平均マーク間隔(D)にある
一対のマーク2から形成される干渉パターン強度分布の
0次光以外のピーク位置近傍に整合配置させることによ
って、マークの位相深さの影響を受けることなく、これ
らマーク2から形成される干渉パターンから高精度にデ
ータ再生を行うことができることが判明した。
【0051】
【発明の効果】本発明の光学式再生装置は、2分割フォ
トダイオードの分割線を平均マーク間隔にある複数のマ
ークから形成されるサンプル回折・干渉パターン強度分
布の所定位置に整合配置して構成されているため、マー
クの位相深さの影響を受けることなく、また、記録媒体
から形成される回折・干渉パターンの光量変化を効率よ
く検出して、SN比の高いデータ再生を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光学式再生装置に
適用された一対の2分割フォトダイオードのサンプル回
折・干渉パターンに対する配置位置を示す図。
【図2】図1に示す一対の2分割フォトダイオードから
出力された出力信号の演算値とマーク間隔との関係を示
す図。
【図3】本発明の第1の実施例に係る光学式再生装置の
構成を概略的に示す図。
【図4】本発明の第2の実施例に係る光学式再生装置の
構成を概略的に示す図。
【図5】図4に示す装置に適用された一対の2分割フォ
トダイオードのサンプル回折・干渉パターンに対する配
置位置を示す図。
【図6】図5に示す一対の2分割フォトダイオードから
出力された出力信号の演算値とマーク間隔との関係を示
す図。
【図7】位相深さを変化させた場合における干渉パター
ンに対する一対の2分割フォトダイオードの配置位置を
示す図。
【図8】記録媒体にマークが形成された状態を示す図。
【図9】従来の再生装置に適用された2分割フォトダイ
オードの干渉パターンに対する配置位置を示す図。
【符号の説明】
23…2分割フォトダイオード、23a…分割線、23
b…分割線、E…0次光ピーク位置、F,G…第1暗点
位置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のマーク相互の間隔変化によって所
    定のデータが記録された記録媒体からデータを光学的に
    再生する光学式再生装置において、 前記記録媒体の複数のマークにレーザー光を走査するこ
    とによって形成される干渉パターンを受光する2分割フ
    ォトダイオードを備え、 前記マーク相互の最短間隔と最長間隔との平均を平均マ
    ーク間隔とすると、 前記2分割フォトダイオードは、その分割線を前記記録
    媒体の種類に応じて、前記平均マーク間隔にある複数の
    マークから形成されるサンプル回折・干渉パターン強度
    分布の所定位置に整合配置させることを特徴とする光学
    式再生装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体は、透過型、及び、反射振
    幅型の記録媒体であり、前記2分割フォトダイオードの
    分割線を前記平均マーク間隔にある複数のマークから形
    成されるサンプル回折・干渉パターン強度分布の第1暗
    点近傍の所定位置に整合配置させると共に、その一端部
    を前記サンプル回折・干渉パターンの0次光ピーク位置
    近傍に整合配置させることを特徴とする請求項1に記載
    の光学式再生装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体は、反射位相型の記録媒体
    であり、前記2分割フォトダイオードの分割線を前記平
    均マーク間隔にある複数のマークから形成されるサンプ
    ル回折・干渉パターンの0次光ピーク位置近傍に整合配
    置させることを特徴とする請求項1に記載の光学式再生
    装置。
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