JPH1110915A - 階調記録方法および階調記録装置 - Google Patents

階調記録方法および階調記録装置

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JPH1110915A
JPH1110915A JP9164333A JP16433397A JPH1110915A JP H1110915 A JPH1110915 A JP H1110915A JP 9164333 A JP9164333 A JP 9164333A JP 16433397 A JP16433397 A JP 16433397A JP H1110915 A JPH1110915 A JP H1110915A
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ink
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dots
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JP9164333A
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Masataka Yashima
正孝 八島
Akihiro Mori
明広 毛利
Hideto Takayama
秀人 高山
Retsu Shibata
烈 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃度が異なる複数のインクを用い、それらの
インクに対して画像データを適確に分配して2値化処理
することにより、階調性が良好な画像を記録することが
できる階調記録方法および階調記録装置を提供するこ
と。 【解決手段】 濃度が異なるシアンのインクC1 ,C
2 ,C3 ,C4 に対して、2値化処理前の画像データを
0〜255の階調に応じて分配し、かつインクC1とC2
、インクC2 とC3 、インクC3 とC4 のそれぞれに
対しては、画像データを一部重複して分配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクドットによ
る階調記録方法および階調記録装置に係り、特に、イン
クを吐出して記録を行うインクジェット方式として好適
な階調記録方法および階調記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェットプリンタ等のイ
ンクドットによる階調画像の記録方法としては、記録ヘ
ッドに印加する電圧またはパルス幅等を変化させること
により記録媒体としての記録紙に付着するインクドット
の径を変えるアナログ変調法、インクドットの径は変え
ずにドットマトリックス中に打ち込むドット数を変える
ことにより階調記録を行うデジタル変調法、それらアナ
ログ変調法とデジタル変調法を組み合わせてドットマト
リックス中のドット数およびドット径を変化させるデジ
タル−アナログ変調法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ドットの径を変化させるアナログ変調においては、イン
クドットの径が安定しずらく、また記録可能な最小ドッ
トの大きさに限界があるため、特に、ハイライト部(低
濃度部)において階調特性が悪化するおそれがある。ま
た、マトリックスを用いるデジタル変調法においては、
例えば、256階調を表現しようとした場合には16×
16のマトリックスが必要となり、実質解像度が低下し
て高解像度の画像を記録することが難しい。
【0004】そこで、一般には、安定した画像を得るた
めにインクドットの径を変化させるアナログ変調は用い
ず、また解像度の実質的低下を避けるために誤差拡散等
の2値化処理を行って、階調画像を出力するようにして
いる。しかしながら、この方法においても、インクドッ
トの濃度と下地(記録紙面)の濃度の差が大きい場合に
は、ハイライト部におけるインクドットが目立って、画
像のざらつき感を生じやすかった。
【0005】このような階調特性、特にハイライト部で
の特性を改善させる方法としては、同一色について複数
の濃度の異なるインクを用いて画像を出力する方法が提
案されている。しかしながら、この方法においては、例
えば2種類の濃淡インクを用いた場合、ハイライト部の
階調性を良好にするためには、淡インクの濃度をかなり
薄くする必要がある。その結果、淡インクと濃インクと
のつなぎ目に各濃度のインクの色調の違いが生じ、疑似
輪郭等により画質が劣化するといった問題が生じてしま
う。一方、濃淡インクの種類を多く用いれば、階調性は
より良好になるが、やはり色調の違いによる疑似輪郭が
生じるといった問題は残存し、また、そのための多種類
のインクおよび多数のインクジェットヘッドが必要とな
り、コスト的にも高価のものとなってしまう。
【0006】本発明の目的は、濃度が異なる複数のイン
クを用い、それらのインクに対して画像データを適確に
分配して2値化処理することにより、階調性が良好な画
像を記録することができる階調記録方法および階調記録
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の階調記録方法
は、濃度が異なる複数のインクによって記録媒体にドッ
トを形成し、そのドットの集合によって階調画像を記録
する階調記録方法において、画像データを階調に応じて
前記複数のインクに分割し、かつ濃度の高低関係におい
て互いに近接する複数のインクに対しては、前記画像デ
ータを一部重複させて分配し、その後、前記インク毎に
分配された前記画像データの階調を2値化処理してか
ら、その2値化処理したデータに基づいて前記ドットを
形成することを特徴とする。
【0008】本発明の階調記録装置は、濃度が異なる複
数のインクによって記録媒体にドットを形成し、そのド
ットの集合によって階調画像を記録する階調記録装置に
おいて、画像データを階調に応じて前記複数のインクに
分配し、かつ濃度の高低関係において互いに近接する複
数のインクに対しては、前記画像データを一部重複させ
て分配する分配手段と、前記インク毎に分配された前記
画像データの階調を2値化処理する2値化処理手段と、
前記2値化処理したデータに基づいて前記ドットを形成
する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、濃度が異なる複数のイン
クに対して画像データを分配する際に、濃度が近い複数
のインクに対しては、画像データを一部重複させて分配
する。そして、例えば、最も淡いインクだけを用いるハ
イライト部の記録領域は除いて、階調を表現するための
主たる濃度のインクの記録領域に関しては、予め、その
インクの濃度よりも1段淡いインクのドットを全面記録
することによって、濃度が異なるインクによる記録領域
のつなぎ目が目立たず、かつ、ざらつき感のない画像を
形成する。
【0010】また、最も淡いインクの光学濃度を0.3
以下にすることにより、ハイライト部の記録領域におけ
るドットのざらつきを目立たなくする。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は、本発明をインクジェットカ
ラープリンタに適用した場合における信号処理部のブロ
ック構成図である。
【0012】図1において、プリンタインターフェース
1には、例えば、RGB各色を256階調とする階調画
像データが入力される。この画像データは、画像処理回
路2において、RGB信号からCMYK(シアン,マゼ
ンタ,イエロー,ブラック)への色変換、マスキング等
の変換が行われた後、各インク色毎の濃淡インク用の画
像データとして分配される。この分配されたデータのそ
れぞれを誤差拡散法により2値化し、ヘッドドライバ4
に出力する。なお、2値化処理の方法は、誤差拡散法の
他に、平均濃度法等の画素数を変化させずに2値化する
種々の方法が利用できる。ヘッドドライバ4は、画像デ
ータに基づき、システムコントローラ3の同期信号にし
たがってインクジェットヘッド5に電圧をかけて駆動す
る。同時に、システムコントローラ3は、キャリッジモ
ータ7およびそのメカニズムを駆動するキャリッジモー
タドライバ6と、紙送りモータ9およびそのメカニズム
を駆動する紙送りモータドライバ8を制御し、階調画像
を記録媒体としての記録紙に記録する。
【0013】次に、CMYKの256階調の画像データ
を濃淡インク用のデータに分配する方法について説明す
る。ここでは、説明を簡単化するために、C(シアン)
の256階調の画像データを4種の濃淡インク(C1
2 ,C3 ,C4 )用のデータに分配する方法を代表し
て説明する。ここで、C1 ,C2 ,C3 ,C4 インク
は、その順序で濃くなるインクであり、C1 インクが最
も淡く、C4 インクが最も濃い。
【0014】図2は、使用する4種類の濃淡インクC
1 ,C2 ,C3 ,C4 を用いた際の反射濃度を示したも
のである。図2の横軸は、2値化処理(ここでは誤差拡
散)を行う前の画像データの入力値であり、縦軸は反射
濃度(O.D.)である。従来の方法では、この図2の
ように、画像データ階調が濃度値0〜d1 の時にC1
ンクを用い、濃度値d1 〜d2 の時にC2 インクを用
い、濃度値d2 〜d3 の時にC3 インクを用い、濃度値
3 〜d4 の時にC4 インクを用いていた。図2のにお
いては、横軸の入力値が0のときに記録媒体の全面にド
ットが形成される「ベタ記録」となり、それが256の
ときは、ドットが全く形成されずに「無地」となる。し
かしながらこの方法では、使用するインクを切り替えた
記録箇所でのつなぎ目が目立ち、好ましくない。そこ
で、本発明の第1の実施形態では、以下に示すように階
調データの分配を行った。
【0015】 C1 インク:画像データの濃度値0〜d1 を、255〜0のデータに変換 画像データの濃度値d1 〜d12を、0のデータに変換 C2 インク:画像データの濃度値d1 〜d12を、255〜0のデータに変換 画像データの濃度値d12〜d23を、0のデータに変換 C3 インク:画像データの濃度値d12〜d23を、n3 〜0のデータに変換 画像データの濃度値d23〜d34を、0のデータに変換 C4 インク:画像データの濃度値d23〜d34を、n4 〜0のデータに変換 このような分配の結果を図3,図4に示す。なお、図
3,図4中のn3 ,n4は、インクの切り替えの際につ
なぎ目がでないように選んだものであり、ここで使用し
たn3 ,n4 の値は、それぞれ210,216である。
【0016】このようなCインクに対しての処理をM,
Y,Kの各色のインクについても同様に行い、画像デー
タを分配した後に、2値化処理(ここでは誤差拡散)を
行って、カラー画像を記録した。
【0017】このような画像データの分配を行うことに
より、255〜0の256階調のデータを実質的に(2
55〜0)×4の精度で表すことになるため、階調性が
良好になるのは当然のことながら、さらに、全面記録し
たインク上に濃度差の小さなインクのドットを形成する
ことにより、従来の2値化処理では孤立インクドットが
目立つという欠点も解消することができる。
【0018】また、ハイライト部、すなわち最も淡いイ
ンクだけを用いて階調を表現する記録領域において、そ
の最も淡いインクの濃度(O.D.)を0.3以下、好
ましくは0.2以下にすることにより、インクのドット
を目立たなくすることができる。下表1は、2×2マト
リックス中に1個のインクドットを記録した際(面積率
25%)の評価結果を示したものであり、表中、●はイ
ンクドットが認識できない状態、○は注意してみれば認
識できるがほとんど気にならない状態、△は多少気にな
る状態、×はざらつきが目立つ状態を示している。
【0019】
【表1】
【0020】このように、最も淡いインク濃度を0.3
以下、好ましくは0.2以下とすることで良好な画像を
得ることができる。
【0021】(第2の実施形態)本実施形態では、RG
B各色256階調の画像をCMYK各色256階調に変
換した後、C,M,Y,Kの各色につき3種類の濃淡イ
ンクを使用して階調画像を記録した。ここで使用したイ
ンクの全面記録(ベタ記録)時におけるインク濃度は、
下記のとおりである。
【0022】 C1 =0.18、C2 =0.67、C3 =1.55 M1 =0.16、M2 =0.66、M3 =1.59 Y1 =0.20、Y2 =0.72、Y3 =1.56 K1 =0.18、K2 =0.65、K3 =1.51 これらのインクに対して、図5に示すような画像データ
の分配を行ってから、平均濃度法により2値化して画像
を記録した。なお、図5は、C(シアン)の256階調
の画像データを濃淡インク(C1 ,C2 ,C3 )用のデ
ータに分配する方法を代表的に示している。
【0023】ところで、画像データが互いに重複して分
配される濃淡インクは、上述した第1,第2の実施形態
では、濃度の高低関係において互いに隣接する2つのイ
ンクとされているが、濃度の高低関係において互いに近
接する3つ以上のインクとすることも可能である。
【0024】(インクジェットプリンタの構成例)図6
は、本発明の実施形態としてのインクジェットプリンタ
の構成例の要部の斜視図である。
【0025】図6において、11は、ガイドシャフト1
3に沿って主走査方向に移動自在にガイドされたキャリ
ッジであり、駆動ベルト16を介してキャリッジモータ
17により主走査される。本例の場合、このキャリッジ
11には、YMCKの各色につき2種類の濃淡インク
(Y1 ,Y2 ,M1 ,M2 ,C1 ,C2 ,K1 ,K2
を吐出する記録ヘッドHY1 ,HY2 ,HM1 ,HM
2 ,HC1 ,HC2 ,HK1 ,HK2 が搭載されてい
る。これらの記録ヘッドには、対応するインクを収容す
るインクタンク14が接続され、またフレキシブルケー
ブル15を介して図示しないコントローラに接続されて
いる。18は、記録媒体としての図示しない記録紙を図
6中の矢印方向(副走査方向)に搬送するための搬送ロ
ーラであり、キャリッジ11が1走査して、記録紙に1
行分の画像が記録された後、その記録紙を1行分だけ搬
送する動作を繰り返すことによって、順次、記録紙に1
行分ずつ画像を形成する。10は、各記録ヘッドの回復
処理を行う回復ユニットである。
【0026】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0027】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0028】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0029】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0030】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0031】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0032】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0033】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0034】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
濃度が異なる複数のインクを用い、それらのインクに対
して画像データを分配する際に、濃度が近い複数のイン
クに対しては、画像データを一部重複させて分配するこ
とにより、例えば、最も淡いインクだけを用いるハイラ
イト部の記録領域は除いて、階調を表現するための主た
る濃度のインクの記録領域に関しては、予め、その濃度
よりも1段淡いインクのドットを全面記録することによ
って、濃度が異なるインクによる記録領域のつなぎ目を
目立たせることなく、ざらつき感のない画像を形成する
ことができる。
【0036】その結果、高品質のカラーおよびモノトー
ンの画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としてのカラーインク
ジェットプリンタの制御系のブロック構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態において用いる濃淡イ
ンクに対して、従来方法によって画像データを分配した
結果の反射濃度の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態によって画像データを
分配した結果の反射濃度の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における画像データの
分配方法の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における画像データの
分配方法の説明図である。
【図6】本発明の実施形態としてのカラーインクジェッ
トプリンタの要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 インターフェース 2 画像処理回路 3 システムコントローラ 4 ヘッドドライバ 5 インクジェットヘッド 6 キャリッジモータドライバ 7 キャリッジモータ 8 紙送りドライバ 9 紙送りモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 烈 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃度が異なる複数のインクによって記録
    媒体にドットを形成し、そのドットの集合によって階調
    画像を記録する階調記録方法において、 画像データを階調に応じて前記複数のインクに分割し、
    かつ濃度の高低関係において互いに近接する複数のイン
    クに対しては、前記画像データを一部重複させて分配
    し、 その後、前記インク毎に分配された前記画像データの階
    調を2値化処理してから、 その2値化処理したデータに基づいて前記ドットを形成
    することを特徴とする階調記録方法。
  2. 【請求項2】 前記画像データを階調に応じて前記複数
    のインクに分配する際に、濃度の高低関係において互い
    に隣接する2つのインクに対しては、前記画像データを
    一部重複させることを特徴とする請求項1に記載の階調
    記録方法。
  3. 【請求項3】 前記重複して分配される画像データは、
    その画像データが分配される複数のインクの内、最低濃
    度のインクに対しては前記ドットを形成する画像データ
    として分配することを特徴とする請求項1または2に記
    載の階調記録方法。
  4. 【請求項4】 前記2値化処理は、誤差拡散法による処
    理であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載の階調記録方法。
  5. 【請求項5】 前記2値化処理は、平均濃度法による処
    理であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載の階調記録方法。
  6. 【請求項6】 複数色のインクのそれぞれに関して、前
    記濃度が異なる複数のインクを用意し、これら各色毎の
    複数のインクによって多色の階調画像を記録することを
    特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の階調記録
    方法。
  7. 【請求項7】 前記濃度が異なる複数のインクの内の最
    低濃度のインクとして、前記記録媒体の全面にドットを
    形成したときの光学濃度が0.3以下のインクを用いる
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の階
    調記録方法。
  8. 【請求項8】 濃度が異なる複数のインクによって記録
    媒体にドットを形成し、そのドットの集合によって階調
    画像を記録する階調記録装置において、 画像データを階調に応じて前記複数のインクに分配し、
    かつ濃度の高低関係において互いに近接する複数のイン
    クに対しては、前記画像データを一部重複させて分配す
    る分配手段と、 前記インク毎に分配された前記画像データの階調を2値
    化処理する2値化処理手段と、 前記2値化処理したデータに基づいて前記ドットを形成
    する制御手段とを備えたことを特徴とする階調記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記分配手段は、前記画像データを階調
    に応じて前記複数のインクに分配する際に、濃度の高低
    関係において互いに隣接する2つのインクに対しては、
    前記画像データを一部重複させることを特徴とする請求
    項8に記載の階調記録装置。
  10. 【請求項10】 前記分配手段は、前記重複して分配さ
    れる画像データが分配される複数のインクの内、最低濃
    度のインクに対しては前記ドットを形成する画像データ
    として分配することを特徴とする請求項8または9に記
    載の階調記録装置。
  11. 【請求項11】 前記2値化処理手段は、誤差拡散方法
    による処理手段であることを特徴とする請求項8から1
    0のいずれかに記載の階調記録装置。
  12. 【請求項12】 前記2値化処理手段は、平均濃度法に
    よる処理手段であることを特徴とする請求項8から10
    のいずれかに記載の階調記録装置。
  13. 【請求項13】 前記ドットを形成するために前記イン
    クを吐出する記録ヘッドと、 該記録ヘッドと前記記録媒体とを相対移動させる手段と
    を備えたことを特徴とする請求項8から12のいずれか
    に記載の階調記録装置。
  14. 【請求項14】 複数色のインクのそれぞれに関して、
    前記濃度が異なる複数のインクを用い、 前記制御手段は、これら各色毎の複数のインクのドット
    によって多色の階調画像を記録することを特徴とする請
    求項8から13のいずれかに記載の階調記録装置。
  15. 【請求項15】 前記濃度が異なる複数のインクの内の
    最低濃度のインクは、前記記録媒体の全面にドットを形
    成したときの光学濃度が0.3以下であることを特徴と
    する請求項8から14のいずれかに記載の階調記録装
    置。
  16. 【請求項16】 前記ドットを形成するために前記イン
    クを吐出する記録ヘッドを備え、該記録ヘッドは、前記
    インクを吐出させるために該インクに膜沸騰を生じさせ
    る電気熱変換体を有することを特徴とする請求項13か
    ら15のいずれかに記載の階調記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000056902A (ko) * 1999-02-27 2000-09-15 윤종용 인쇄기의 화상데이터 처리장치
JP2010259111A (ja) * 2010-08-06 2010-11-11 Brother Ind Ltd 画像形成装置及び画像形成プログラム

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KR20000056902A (ko) * 1999-02-27 2000-09-15 윤종용 인쇄기의 화상데이터 처리장치
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