JPH11109113A - 光拡散フイルム及びそれに使用する光拡散フイルム用ビーズ - Google Patents

光拡散フイルム及びそれに使用する光拡散フイルム用ビーズ

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JPH11109113A
JPH11109113A JP29032697A JP29032697A JPH11109113A JP H11109113 A JPH11109113 A JP H11109113A JP 29032697 A JP29032697 A JP 29032697A JP 29032697 A JP29032697 A JP 29032697A JP H11109113 A JPH11109113 A JP H11109113A
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resin
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transparent
beads
light
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JP29032697A
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Manabu Kitamura
学 北村
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Reiko Co Ltd
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Reiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実用にも充分に耐えることができる非常に輝度
の高い光拡散フイルム及びそれに使用する光拡散フイル
ム用ビーズ、並びに、組み合わせる各種のシートの種類
や枚数の如何にかかわらず、従来品に比べて常に非常に
輝度の高い光拡散フイルム及びそれに使用する光拡散フ
イルム用ビーズを提供する。 【解決手段】少くとも、プラスチックフイルムと、該プ
ラスチックフイルムの表面に形成したビーズを分散した
樹脂層とを備えている光拡散フイルムにおいて、ビーズ
として、外部となる透明樹脂の中に、該外部となる透明
樹脂よりも屈折率が高い透明樹脂を内部の核として存在
させて、高屈折率樹脂コア、低屈折率樹脂シェルという
二層構造の透明樹脂微粒子としたビーズを使用したもの
であることを特徴とする光拡散フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置、液
晶ディスプレイ、照明体、看板等に使用して光を拡散さ
せるための光拡散フイルム及びそれに使用する光拡散フ
イルム用ビーズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光拡散フイルムとして従来、プラスチッ
クフイルムの表面に、ビーズを分散した樹脂層を形成し
てなる光拡散フイルムが知られている(例えば、日経マ
イクロデバイス(日経BP社発行)1993年2月号9
8〜99頁、特開平7−27904号公報、特開平7−
5305号公報等参照)。そして、該光拡散フイルム
は、光源と表示体の間に設置されて光を均一に広げて面
光源とするための導光板を通過した光の効率を上げるた
めに、一枚又は二枚以上のプリズムシートと組み合わせ
て、あるいはより広視野角化を狙って、円偏光分離再結
合一体化シートや偏光シートと組み合わせて、又は直線
偏光分離再結合一体化シートや偏光シートと組み合わせ
て、表示体と導光板との間に通常一枚〜二枚が設置され
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の光
拡散フイルムは、輝度は向上したもののまだ充分とはい
えず、実用上はさらに輝度の高い光拡散フイルムが切望
されてきた。本発明は上記の欠点を除去するもので、実
用にも充分に耐えることができる非常に輝度の高い光拡
散フイルム及びそれに使用する光拡散フイルム用ビーズ
を提供するものである。また、本発明は単に輝度が非常
に高いだけでなく、光拡散フイルムと組み合わせる各種
のプリズムシートや円偏光分離再結合一体化シートや直
線偏光分離再結合一体化シート等のシートの種類や枚数
の如何にかかわらず、従来品に比べて常に非常に輝度の
高い光拡散フイルム及びそれに使用する光拡散フイルム
用ビーズを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題
を、ビーズとして特殊なビースを光拡散フイルムに使用
することにより解決したものである。本発明に使用する
ビーズは、外部となる透明樹脂の中に、該外部となる透
明樹脂よりも屈折率が高い透明樹脂を内部の核として存
在させて、高屈折率樹脂コア、低屈折率樹脂シェルとい
う二層構造の透明樹脂微粒子としたことを特徴とする光
拡散フイルム用ビーズである。高屈折率樹脂コアと低屈
折率樹脂シェルの樹脂の屈折率の差異は、0.1以上で
あるのが望ましい。ビーズの平均粒子径は1〜500μ
mが望ましい。
【0005】本発明は、少くとも、プラスチックフイル
ムと、該プラスチックフイルムの表面に形成したビーズ
を分散した樹脂層とを備えている光拡散フイルムにおい
て、ビーズとして、外部となる透明樹脂の中に、該外部
となる透明樹脂よりも屈折率が高い透明樹脂を内部の核
として存在させて、高屈折率樹脂コア、低屈折率樹脂シ
ェルという二層構造の透明樹脂微粒子としたビーズを使
用したものであることを特徴とする光拡散フイルムであ
り、該光拡散フイルムに使用する光拡散フイルム用ビー
ズである。
【0006】二層構造としたビーズ自体は従来、ブチル
メタクリル酸アクリレートコア(BMAコア)、ポリメ
チルメタクリル酸アクリレートシェル(PMMAシェ
ル)のビーズが知られているが、この従来のビーズは、
ビーズの平均粒子径が1μm未満と極めて微細で用途と
してはもっぱら化粧品に使用されている。この従来のビ
ーズは、内部となるBMAと外部となるPMMAとの屈
折率は殆ど同じであまり差異がなく、しかも、平均粒子
径が1μm未満と非常に微細であるので、光拡散フイル
ムには使用できなく、仮に使用したとしても、従来の光
拡散フイルムに比べて輝度は殆ど向上しない。
【0007】高屈折率樹脂コア、低屈折率樹脂シェルと
いう二層構造の透明樹脂微粒子としたビーズは、集光
性、透明性、拡散性、及び反射性の各機能を併せ有して
おり、高屈折率樹脂をビーズの核として内部に存在させ
ることにより、導光板を通過した光の角度、方向を変え
てプリズムシートや円偏光分離再結合一体化シートや直
線偏光分離再結合一体化シート等のシートに光を入射し
易くしたり、あるいはこれらのシートを透過せずに反射
して帰ってくる光を再反射して全体の光の量を多くし
て、表示体に到達する光を増加して輝度を向上させるも
のと考えられる。
【0008】高屈折率樹脂としては透明な各種の樹脂が
使用できるが、屈折率約1.59〜1.70の透明スチ
レン樹脂が特に適しており、また、低屈折率樹脂として
も各種の樹脂が使用できるが、屈折率約1.39〜1.
49の透明アクリル樹脂が特に適しており、この組合せ
による高屈折率スチレン樹脂コア、低屈折率アクリル樹
脂シェルという二層構造の透明樹脂微粒子とした光拡散
フイルム用ビーズは、光拡散フイルム用ビーズとしては
最適である。透明スチレン樹脂は、樹脂層を形成するた
めの、耐溶剤性やコーティング性能をより良好とするた
めに、架橋樹脂微粒子としておくとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチックフイルムと
しては、ポリエステル系フイルム、結晶化ポリオレフィ
ンフイルム、非晶質ポリエステル系フイルム、ポリカー
ボネート系フイルム、アクリル系フイルム、耐侯性塩化
ビニル系フイルム、ポリカーボネート系フイルム、エン
ボスポリカーボネート系フイルム、セルロースアセテー
トフイルム等の、従来光拡散フイルムに使用されている
各種のプラスチックフイルムが使用できる。プラスチッ
クフイルムの厚さは特に限定しないが、75〜200μ
mが好ましい。プラスチックフイルムの厚さが75μm
より薄いと、フイルムがカールし易くなる。プラスチッ
クフイルムの厚さが200μmより厚いと、輝度があま
り向上しない。
【0010】プラスチックフイルムの表面すなわち片面
又は両面に、ビーズを分散した樹脂層を形成するが、樹
脂層に使用する樹脂は特に限定するものではなく、従来
光拡散フイルムの樹脂層に使用されている各種の樹脂が
使用できる。樹脂層に使用する樹脂は、透明性、ビーズ
分散性があり、耐光性、耐湿性、耐熱性がある樹脂が特
に好ましい。具体的には例えば、ポリエステルポリオー
ル、線状ポリエステル、アクリル系樹脂、メラミン系樹
脂、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、ノルボルネン系樹脂等が挙げら
れる。ビーズを分散した樹脂層には、イソシアネート系
等の硬化剤、各種の分散剤、蛍光染料等を適宜添加して
もよく、このようにしたものも勿論本発明に含まれるも
のである。
【0011】ビーズを分散した樹脂層に適宜の量の蛍光
染料を添加した場合は輝度をより向上させることができ
る。樹脂層に添加する蛍光染料は、特に限定するもので
はなく通常の市販品が使用できる。また、蛍光染料の色
も特に限定するものではなく、例えば青色系、赤色系、
黄色系等のいずれも、単独で又は混合して使用できる。
蛍光染料の量は特に限定するものではないが、樹脂層の
樹脂に対して0.2〜2%が好ましい。蛍光染料が0.
2%より少ないと、輝度があまり向上しない。蛍光染料
が2%より多いと、耐光性、耐熱性、耐湿性が低下した
り、蛍光染料がブリードしたりして経時変化が生じやす
く、また、輝度が低下したりする。
【0012】ビーズとしては、外部となる透明樹脂の中
に、該外部となる透明樹脂よりも屈折率が高い透明樹脂
を内部の核として存在させて、高屈折率樹脂コア、低屈
折率樹脂シェルという二層構造の透明樹脂微粒子とした
ことを特徴とする光拡散フイルム用ビーズを使用する。
高屈折率樹脂の屈折率は、低屈折率樹脂の屈折率より
も、屈折率が0.1以上高いのが好ましい。高屈折率樹
脂が低屈折率樹脂よりも、屈折率が0.1以上高いと、
安定して高輝度の光拡散フイルムを得ることができるも
のである。
【0013】低屈折率樹脂としては、透明な各種の樹脂
が使用でき、例えば、アクリル系のモノマー成分同士若
しくはこれらと共重合可能なモノマーとのコポリマー等
の熱可塑性樹脂が使用できる。また、高屈折率樹脂とし
ては、透明なスチレン樹脂等の各種の有機樹脂が使用で
きる。
【0014】高屈折率樹脂としては透明スチレン樹脂が
特に適しており、低屈折率樹脂としては透明アクリル樹
脂が特に適しており、この組合せによる高屈折率スチレ
ン樹脂コア、低屈折率アクリル樹脂シェルという二層構
造の透明樹脂微粒子とした光拡散フイルム用ビーズは、
光拡散フイルム用ビーズとしては最適である。透明スチ
レン樹脂の屈折率は約1.59〜1.70であり、透明
アクリル樹脂の屈折率は約1.39〜1.49であり、
これらの樹脂を使用すると高屈折率スチレン樹脂コア、
低屈折率アクリル樹脂シェルという二層構造の透明樹脂
微粒子とした光拡散フイルム用ビーズを得ることができ
る。透明スチレン樹脂は、樹脂層を形成するための、耐
溶剤性やコーティング性能をより良好とするために、架
橋樹脂微粒子としておくとよい。
【0015】ビーズは、モノマー中に例えばスチレンモ
ノマーを懸濁重合法により重合して、スチレン系の高屈
折率樹脂コアを形成し、さらにアクリル系のモノマー成
分同士若しくはこれらと共重合可能なモノマーとのコポ
リマーを懸濁重合法により重合して、スチレン系の高屈
折率樹脂コアの周囲にアクリル系の低屈折率樹脂シェル
を付着形成させて、得ることができる。
【0016】高屈折率樹脂コア、低屈折率樹脂シェルと
いう二層構造の透明樹脂微粒子としたビーズの形状は、
特に限定されるものではなく、例えば球状、回転楕円体
状、金平糖状、薄板状、針状等のいずれでもよい。ま
た、ビーズの大きさは例えば球状のものでは、平均粒子
径(他の形状のものでは最大長さ)で1〜500μmが
好ましい。ビーズの平均粒子径が1μmより小さいと、
光拡散性能が低下して、プリズムシートや円偏光分離再
結合一体化シートや直線偏光分離再結合一体化シート等
のシートへの光の入射が困難となって輝度が低下する。
また、ビーズが凝集し易く樹脂層形成時のコーティング
が困難となる。ビーズの平均粒子径が500μmより大
きいと、やはりプリズムシートや円偏光分離再結合一体
化シートや直線偏光分離再結合一体化シート等のシート
への光の入射が困難となって輝度が低下する。また、ビ
ーズが沈降し易く樹脂層形成時のコーティングが困難と
なる。ビーズの平均粒子径は5〜15μmであるのが、
安定して高輝度の光拡散フイルムを得ることができるの
で最も好ましい。ビーズの大きさは、具体的には後述す
る樹脂層の厚さに対応して適宜選ぶことができる。
【0017】高屈折率樹脂と低屈折率樹脂との割合は、
高屈折率樹脂が1〜70重量%低屈折率樹脂が99〜3
0重量%存在しているのが好ましい。高屈折率樹脂が1
重量%より少ないと、屈折異方性を示さず、光の入射角
がプリズムシートへの好ましい入射角+30°に一致し
づらくなるので輝度が低下する。高屈折率樹脂が70重
量%より多いと、反射性が増しすぎて、導光板からの光
の透過性が悪くなって輝度が低下する。高屈折率樹脂は
10〜30重量%存在しているのが、安定して高輝度の
光拡散フイルムを得ることができるので最も好ましい。
【0018】外部となる低屈折率樹脂の中に存在する高
屈折率樹脂の存在形態は特に限定されるものではない
が、ビーズの中央部で球状に存在するのが好ましく、例
えば、球形のビーズの粒子径を10μmとした場合には
高屈折率樹脂の粒子径は0.5〜7μm程度が好まし
い。高屈折率樹脂の粒子径が0.5μmより小さいと集
光性、指向性が減少して輝度があまり向上しなくなり、
7μmより大きいと耐光性、耐熱性等が低下して黄変性
が大となったり、耐溶剤性が低下してコーティング困難
となったり、高屈折であるため光の透過が悪くなって輝
度が低下しやすい。
【0019】樹脂層は、リバースコート法、ダイコート
法、コンマコート法、グラビアコート法、スプレーコー
ト法、キスリバースコート法等の従来公知の各種のコー
ティング法により形成できる。
【0020】プラスチックフイルムの表面に、ビーズを
分散した樹脂層を形成する場合の樹脂層の厚さは、ビー
ズの平均粒子径よりも厚く、また、ビーズの平均粒子径
の二倍よりも薄いのが望ましい。樹脂層の厚さがこの範
囲にあると、ビーズが一層密に並んだ樹脂層になる。樹
脂層がビーズの平均粒子径よりも薄いと、樹脂層がうま
くコーティングできない。樹脂層がビーズの平均粒子径
の二倍よりも厚いと、ビーズが二層以上並ぶ部分ができ
たりして、ビーズの存在状態が極めて不均一となり好ま
しくない。樹脂層の厚さは具体的には、1〜500μm
程度、好ましくは2〜100μm程度、より好ましくは
5〜20μm程度が適当である。
【0021】樹脂層の樹脂とビーズとの割合は、樹脂7
0〜3重量%に対してビーズ30〜97重量%、好まし
くは樹脂60〜15重量%に対してビーズ40〜85重
量%、より好ましくは樹脂50〜30重量%に対してビ
ーズ50〜70重量%程度が望ましい。樹脂層の樹脂と
ビーズとの割合が、樹脂70〜3重量%に対してビーズ
30〜97重量%の範囲内にあると、樹脂層をコーティ
ングした場合にビーズが密に並んだ良好な樹脂層が形成
できる。樹脂が70重量%を超えると、ビーズが密に並
び難くなるので、光拡散性が悪くなる。樹脂が3重量%
より少ないと、樹脂層の接着強度が弱くなるとともに、
光線透過率が低くなりすぎて輝度が向上しない。
【0022】ビーズとして、外部となる透明樹脂の中
に、該外部となる透明樹脂よりも屈折率が高い透明樹脂
を内部の核として存在させて、高屈折率樹脂コア、低屈
折率樹脂シェルという二層構造の透明樹脂微粒子とした
ビーズを使用すると、どのような理由で光拡散フイルム
の輝度を向上させることができるかは、必ずしも明らか
でないが、次のように推測はできる。すなわち、高屈折
率樹脂コアと低屈折率樹脂シェルとでは屈折率が異なる
ために屈折異方性を示し、光を光拡散フイルムの垂直方
向すなわち表示体の方向に導いて輝度を向上させる。ま
た、高屈折率樹脂が低屈折率樹脂の中に内部の核として
存在しており、しかも高屈折率樹脂は屈折率が高く、透
明で、反射するという性質を有しているので、導光板を
通過した光の方向を変えてプリズムシート等に入射しや
すくたり、プリズムシート等を透過せずに反射して帰っ
てくる光を再反射して、全体の光の量を多くして、再度
プリズムシート等に入射させて輝度を向上させる。内部
に高屈折率樹脂、外部に低屈折率樹脂という二層構造の
透明樹脂微粒子とした本発明の光拡散フイルム用ビーズ
は、内部に高屈折率樹脂が存在することにより、光の垂
直入射を促進させる。また、内部の高屈折率樹脂は透明
であることから屈折率は高く、例えば酸化チタンやイッ
トリウム等の不透明なものよりも光の透過性もよく、光
拡散フイルムの輝度を向上させる。
【0023】
【実施例】
実施例1 モノマー中にスチレンモノマーを懸濁重合法により重合
して、屈折率約1.50のスチレン系の高屈折率樹脂コ
アを形成し、さらにアクリル系のモノマー成分同士を懸
濁重合法により重合して、高屈折率樹脂コアの周囲に屈
折率約1.39のアクリル系の低屈折率樹脂シェルを付
着形成させて、平均粒子径10μmの、屈折率約1.5
0の高屈折率スチレン樹脂コア約20重量%で屈折率約
1.39の低屈折率アクリル樹脂シェル約80重量%と
いう二層構造の透明樹脂微粒子とした、本発明の光拡散
用フイルム用ビーズを得た。得られたビーズを使用し、
厚さ100μmの広幅長尺なポリエステルフイルム(ダ
イアホイル社製O−300E)の片面に、下記の配合塗
料をダイコート法でコーティング、乾燥して厚さ約15
μmのビーズを分散した樹脂層を形成し、本発明の光拡
散フイルムを得た。 (配合塗料) アクリル系樹脂 10.0重量部 (大日精化工業社製VMDメジウム) ビーズ 20.0重量部 溶剤 25.0重量部 得られた光拡散フイルムについて輝度を測定した。輝度
の測定方法は、スクリーン印刷ドットのある導光板の上
に得られた光拡散フイルムを1枚置き、さらに該光拡散
フイルムの上にプリズムシート(住友スリーエム社製B
EF90)を1〜2枚置き、太さ5mmの冷陰極管を光
源として導光板のサイドから光を当て、導光板、1枚の
光拡散フイルム、及び1〜2枚のプリズムシートを通過
して拡散してくる光量を、プリズムシートから30cm
のところに固定した輝度計(ミノルタ社製SL−11
0)で測定した。また、光拡散フイルムの上に、1〜2
枚のプリズムシートにかえて、円偏光分離再結合一体化
シート(メルク社製トランスマックス)及び偏光シート
を順次置いた他は上記と同様にして輝度を測定した。
【0024】実施例2 配合塗料のアクリル系樹脂にかえて、ノルボルネン系樹
脂を使用した他は実施例1と同様にして光拡散フイルム
を得て輝度を測定した。
【0025】比較例1 ビーズとして、屈折率1.39平均粒子径10μmのア
クリルビーズ(綜研化学社製MX−1000)を使用し
た他は実施例1と同様にして光拡散フイルムを得て輝度
を測定した。
【0026】比較例2 ビーズとして、内部にイットリウムを分散させた平均粒
子径10μmのイットリウム含有アクリルビーズを使用
した他は実施例1と同様にして光拡散フイルムを得て輝
度を測定した。
【0027】比較例3 ビーズとして、内部にシリカを分散させた平均粒子径1
0μmのシリカ含有アクリルビーズを使用した他は実施
例1と同様にして光拡散フイルムを得て輝度を測定し
た。
【0028】比較例4 ビーズとして、内部にスメクタイトを分散させた平均粒
子径10μmのスメクタイト含有アクリルビーズを使用
した他は実施例1と同様にして光拡散フイルムを得て輝
度を測定した。
【0029】比較例5 ビーズとして、内部に液晶を分散させた平均粒子径10
μmの液晶含有アクリルビーズを使用した他は実施例1
と同様にして光拡散フイルムを得て輝度を測定した。
【0030】比較例6 ビーズとして、屈折率1.50平均粒子径10μmのス
チレンビーズ(住友化学社製ファインパールSE)を使
用した他は実施例1と同様にして光拡散フイルムを得て
輝度を測定した。
【0031】比較例7 ビーズとして、アクリル樹脂とスチレン樹脂とを5:5
の重量割合で混合した樹脂による平均粒子径10μmの
ビーズを使用した他は実施例1と同様にして光拡散フイ
ルムを得て輝度を測定した。
【0032】比較例8 ビーズとして、アクリル樹脂とスチレン樹脂とを3:7
の重量割合で混合した樹脂による平均粒子径10μmの
ビーズを使用した他は実施例1と同様にして光拡散フイ
ルムを得て輝度を測定した。
【0033】上記実施例1〜2、及び比較例1〜8で測
定した輝度は表1に示す通りであった。
【0034】 表1(輝度(cd/m2 )) フ゜リス゛ムシート1枚 フ゜リス゛ムシート2枚 円偏光分離再結合一体化シート/偏光シート 実施例1 934 1305 435 実施例2 950 1324 442 比較例1 818 1209 392 比較例2 877 1221 406 比較例3 876 1215 405 比較例4 863 1238 400 比較例5 875 1222 405 比較例6 832 1207 384 比較例7 848 1222 382 比較例8 851 1231 380 比較例9 851 1231 380
【0020】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したから、実
用にも充分に耐えることができる非常に輝度の高い光拡
散フイルム及びそれに使用する光拡散フイルム用ビーズ
を得ることができた。また、本発明は単に輝度が非常に
高いだけでなく、光拡散フイルムと組み合わせる各種の
プリズムシートや円偏光分離再結合一体化シートや直線
偏光分離再結合一体化シート等のシートの種類や枚数の
如何にかかわらず、従来品に比べて常に非常に輝度の高
い光拡散フイルム及びそれに使用する光拡散フイルム用
ビーズを得ることができた。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも、プラスチックフイルムと、該プ
    ラスチックフイルムの表面に形成したビーズを分散した
    樹脂層とを備えている光拡散フイルムにおいて、ビーズ
    として、外部となる透明樹脂の中に、該外部となる透明
    樹脂よりも屈折率が高い透明樹脂を内部の核として存在
    させて、高屈折率樹脂コア、低屈折率樹脂シェルという
    二層構造の透明樹脂微粒子としたビーズを使用したもの
    であることを特徴とする光拡散フイルム。
  2. 【請求項2】少くとも、プラスチックフイルムと、該プ
    ラスチックフイルムの表面に形成したビーズを分散した
    樹脂層とを備えている光拡散フイルムにおいて、ビーズ
    として、外部となる透明樹脂の中に、該外部となる透明
    樹脂よりも屈折率が0.1以上高い透明樹脂を内部の核
    として存在させて、高屈折率樹脂コア、低屈折率樹脂シ
    ェルという二層構造の透明樹脂微粒子としたビーズを使
    用したものであることを特徴とする光拡散フイルム。
  3. 【請求項3】少くとも、プラスチックフイルムと、該プ
    ラスチックフイルムの表面に形成したビーズを分散した
    樹脂層とを備えている光拡散フイルムにおいて、ビーズ
    として、外部となる透明アクリル樹脂の中に、該外部と
    なる透明アクリル樹脂よりも屈折率が0.1以上高い透
    明スチレン樹脂を内部の核として存在させて、高屈折率
    スチレン樹脂コア、低屈折率アクリル樹脂シェルという
    二層構造の透明樹脂微粒子としたビーズを使用したもの
    であることを特徴とする光拡散フイルム。
  4. 【請求項4】少くとも、プラスチックフイルムと、該プ
    ラスチックフイルムの表面に形成したビーズを分散した
    樹脂層とを備えている光拡散フイルムにおいて、ビーズ
    として、外部となる透明アクリル樹脂の中に、該外部と
    なる透明アクリル樹脂よりも屈折率が0.1以上高い透
    明スチレン樹脂を内部の核として1〜70重量%存在さ
    せて、高屈折率スチレン樹脂コア、低屈折率アクリル樹
    脂シェルという二層構造の透明樹脂微粒子としたビーズ
    を使用したものであることを特徴とする光拡散フイル
    ム。
  5. 【請求項5】ビーズの平均粒子径が1〜500μmであ
    る、請求項1〜4のいずれかの項に記載の光拡散フイル
    ム。
  6. 【請求項6】外部となる透明樹脂の中に、該外部となる
    透明樹脂よりも屈折率が高い透明樹脂を内部の核として
    存在させて、高屈折率樹脂コア、低屈折率樹脂シェルと
    いう二層構造の透明樹脂微粒子としたことを特徴とする
    光拡散フイルム用ビーズ。
  7. 【請求項7】外部となる透明樹脂の中に、該外部となる
    透明樹脂よりも屈折率が0.1以上高い透明樹脂を内部
    の核として存在させて、高屈折率樹脂コア、低屈折率樹
    脂シェルという二層構造の透明樹脂微粒子としたことを
    特徴とする光拡散フイルム用ビーズ。
  8. 【請求項8】外部となる透明アクリル樹脂の中に、該外
    部となる透明アクリル樹脂よりも屈折率が0.1以上高
    い透明スチレン樹脂を内部の核として存在させて、高屈
    折率スチレン樹脂コア、低屈折率アクリル樹脂シェルと
    いう二層構造の透明樹脂微粒子としたことを特徴とする
    光拡散フイルム用ビーズ。
  9. 【請求項9】外部となる透明アクリル樹脂の中に、該外
    部となる透明アクリル樹脂よりも屈折率が0.1以上高
    い透明スチレン樹脂を内部の核として1〜70重量%存
    在させて、高屈折率スチレン樹脂コア、低屈折率アクリ
    ル樹脂シェルという二層構造の透明樹脂微粒子としたこ
    とを特徴とする光拡散フイルム用ビーズ。
  10. 【請求項10】ビーズの平均粒子径が1〜500μmで
    ある、請求項6〜9のいずれかの項に記載の光拡散フイ
    ルム用ビーズ。
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