JPH1110874A - 紫外線硬化型インク用のインクジェット式記録ヘッド - Google Patents

紫外線硬化型インク用のインクジェット式記録ヘッド

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JPH1110874A
JPH1110874A JP18446197A JP18446197A JPH1110874A JP H1110874 A JPH1110874 A JP H1110874A JP 18446197 A JP18446197 A JP 18446197A JP 18446197 A JP18446197 A JP 18446197A JP H1110874 A JPH1110874 A JP H1110874A
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Japan
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ink
recording head
jet recording
ultraviolet curable
ink jet
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JP18446197A
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Shuichi Yamaguchi
修一 山口
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線硬化剤や有機剤を含むインクを、目詰
を起こすことなくインク滴として吐出させること。 【解決手段】 圧電振動子の変位を受けて変形する弾性
板と、インクリザーバからインク供給口を介してインク
の供給を受ける圧力発生室を形成する流路形成基板と、
圧力発生室に連通してインク滴を吐出させるノズル開口
11を備えたノズルプレート10とからなり、ノズルプ
レート10が遮光性を有し、かつノズル開口近傍にイン
ク撥水性を有する共析メッキ層28を有するので、非イ
ンク滴吐出状態においては共析メッキ層28の撥水性に
よりインクKを圧力発生室の奥に後退させ、かつ紫外光
をノズルプレート10により遮光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術の分野】本発明は、プリント回路基
板等に特殊インクにより印刷するの適したインクジェッ
ト式記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】プリント回路基板においては、部品の配
置位置や、部品の種類を明示する目的で、形状や文字等
を印刷することが行われている。このような印刷には、
予めパターンを窓として形成したスクリーンを用い、絶
縁性を備えたインクをスクリーン印刷する方法が用いら
れている。しかしながら、高密度実装が行われる回路基
板では、位置決めが困難であったり、また設計変更など
が行なわれる度にスクリーンを新しく製作する必要があ
るという問題がある。
【0003】このような問題を解消するため、バブルジ
ェット式記録ヘッドのように液体に無用に加熱すること
無く、しかも電気信号により吐出圧を比較的自由に調整
することができる圧電振動子を使用したインクジェット
式記録ヘッドにより着色液体を液滴として噴射させて、
プリント基板等の被塗装物にパターンや文字を描く装置
が実用化されている。これによれば、プリント回路設計
データの中から文字データやパターンデータを抽出し
て、このデータに基づいて着色液体を吐出させるだけで
文字やパターンを印刷できるため、印刷スクリーンの製
作が不要となり、設計変更に柔軟に対処することができ
るという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一方に
おいてこのような目的で用いられるインクは、電気絶縁
性を備え、かつプリント配線パターンを腐蝕させない顔
料、例えば酸化チタンが用いられ、また耐摩擦性の向上
を目的として紫外線硬化剤を含有しているため、パルプ
等に記録するインクと異なってインクジェット式記録ヘ
ッドの目詰まりを招きやすいという問題がある。このよ
うな問題を緩和するため、例えば特開平8-48922号公報
に見られるように紫外線硬化型インクにグリセリンなど
の脂肪族多価アルコールを添加することが提案されてい
る。これによれば目詰まりまでの時間を延長することは
できるが、基本的には紫外線により硬化するから、ノズ
ル開口近傍に紫外線が照射されると、回復不可能な目詰
まりを生じるという問題がある。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、紫外線硬化型
インクに対しても目詰まりを防止できる紫外線硬化型イ
ンクに適したインクジェット式記録ヘッドを提供するこ
とである。また、本発明の他の目的は、インクに含まれ
る有機剤に対しても耐久性を備えた紫外線硬化型インク
に適したインクジェット式記録ヘッドを提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、圧電振動子の変位を受けて
変形する弾性板と、インクリザーバからインク供給口を
介してインクの供給を受ける圧力発生室を形成する流路
形成基板と、前記圧力発生室に連通してインク滴を吐出
させるノズル開口を備えたノズルプレートとからなり、
前記ノズルプレートが遮光性を有し、かつノズル開口近
傍にインク撥水性の共析メッキ層を有する。
【0007】
【作用】非インク滴吐出状態では、共析メッキ層の撥水
性によりインクが圧力発生室の奥に後退し、また紫外光
がノズルプレートに遮光されるから、ノズル開口や流路
形成基板内での紫外線によるインクの硬化が防止され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。図1は、プリント回路
基板印刷装置の一実施例を示すものであって、後述する
インクジェット式記録ヘッドを搭載したキャリッジ1
は、フレーム2の機構室3に収容された図示ない駆動モ
ータにより矢印Aの方向に往復動可能に構成され、柔軟
なインク供給チューブ4を介してインクカートリッジ5
のインクをインクジェット式記録ヘッドに供給できるよ
うに構成されている。
【0009】フレーム2の下方にはインクジェット式記
録ヘッドのノズル開口と対向するように被印刷物Pを支
持するステージ6が両側を基台7のガイド部材8にキャ
リッジ1の移動方向(図中矢印Bで示す方向)に移動可
能に設けられている。
【0010】図2、3は前述のインクジェット式記録ヘ
ッドの一実施例を示すものであって、図中符号10はノ
ズル開口11、11、11、‥‥が穿設されたノズルプ
レート、12は流路形成板、13は弾性板で、流路形成
板12の両面をノズルプレート10と弾性板13とで封
止してインク流路ユニット14が構成されている。
【0011】これらノズルプレート10、流路形成基板
12、及び弾性板13は、紫外線硬化型インクに含まれ
る有機溶媒成分等に対して耐蝕性を有する材料、例えば
金属や単結晶シリコン、ファインセラミックスなどによ
り構成されている。
【0012】このインク流路ユニット14は、流路形成
板12に形成された凹部や貫通孔を、ノズルプレート1
0で、また他方の面を弾性板13に封止して、ノズル開
口11に連通する圧力発生室15、インクリザーバ1
6、及び圧力発生室15とインクリザーバ16とを接続
するインク供給口17を形成し、弾性板13に後述する
圧電振動子20の伸長変位、収縮変位を受けるようにヘ
ッドホルダ19に収容されている。
【0013】圧電振動子20は、伸長方向に平行に圧電
材料21と一方の極となる内部電極、他方の極となる内
部電極を形成する導電材料22、23とを交互に積層
し、充電状態では収縮し、また充電状態から放電状態に
移る時点で伸長する、いわゆる縦振動モードの振動子と
して構成され、先端を圧力発生室15に対向するように
弾性板13に当接させた状態で他端を基台24に固定さ
れている。なお、図中符号25は、インク供給チューブ
4によりインクリザーバ16にインクを供給するインク
導入管を、また符号26は流路ユニット14をヘッドホ
ルダ19に固定するシールドケースを兼ねる枠体を、さ
らに符号27は圧電振動子20に駆動信号を供給するフ
レキシブルケーブルを示す。
【0014】ところで、ノズルプレート10は、紫外線
に対して不透明な材料、例えば金属により構成され、図
4(イ)に示したようにノズルプレート10のインク吐
出側の面10aからノズル開口11のストレート部11
a、テーパ部11bに及ぶ領域には、ふっ素系高分子の
共析メッキ層28が形成されている。
【0015】共析メッキ層28は、ノズルプレート本体
を構成する金属の表面にニッケルやニッケルーコバルト
合金、ニッケルーリン合金、ニッケルーホウ酸合金の下
地を形成した後、ふっ素系樹脂、例えばポリテロラフル
オロエチレン、ポリバーフルロアルコキシブタジエン、
ポリフルオロビニデリン、ポリフルオロビニル、ポリジ
パーフルオロアルキルフマレートを単独、または混合し
た電解液に浸漬して電界を印加して、所定時間の経過後
引き上げ、350°C程度の温度で加熱することにより
形成されている。
【0016】これにより、ふっ素系樹脂は、ニッケルイ
オンを媒体としてノズルプレート10の表面に均一に付
着して平滑で、硬度の高い撥インク性を備えた層をノズ
ル開口11の近傍に形成する。
【0017】この実施例においてインク供給チューブ4
によりインクカートリッジ5から、紫外線硬化型インク
を記録ヘッドのインクリザーバ16に供給し、ホストか
ら印刷データを出力すると、圧電振動子20が収縮して
圧力発生室15を膨張させ、インクリザーバ16のイン
クをインク供給口17を介して圧力発生室15に流入さ
せる。
【0018】ついで圧電振動子20への駆動信号が絶た
れると、圧電振動子20が伸長して元の状態に復帰する
過程で、圧力発生室15を収縮させて圧力発生室15の
紫外線硬化型インクを加圧する。これによりノズル開口
11からインク滴が吐出し、プリント回路基板Pに向け
て飛翔してプリント回路基板Pに印刷データに一致した
ドットを形成する。もとより、インク滴の吐出に際し
て、バルブジェットのように圧力発生のための加熱、気
化を必要としないので、紫外線硬化型インクを変質させ
る恐れはない。
【0019】このようにしてインクジェット式記録ヘッ
ドが1走査分の印刷を終了した段階で、ステージ6を記
録ヘッドの印字幅分移動させて次の領域を印刷するとい
う動作を繰り返す。
【0020】プリント回路基板Pに付着したインク滴
は、図示しない紫外光源からの紫外線の照射を受けて硬
化し、摩擦耐力を備えた印刷物となる。このように印刷
時にはノズル開口近傍のインクは、インク滴として順次
排出されるから、たとえ紫外線の照射を受けてもノズル
開口11で硬化することができない。
【0021】印刷が終了すると、ノズル開口11近傍に
位置するインクのメニスカスMは、ノズル開口11に形
成された共析メッキ層25の撥水性により図4(ロ)に
示したように圧力発生室の奥側に後退し、また紫外光が
ノズルプレートに遮断されるからノズル開口近傍のイン
ク、及び圧力発生室15内のインクKが受ける紫外光量
は極めて少なく、したがって紫外線による硬化を生じる
ことがなく、目詰まりに至るまでの時間が大幅に延長さ
れる。
【0022】またインクと直接接触する流路ユニットを
構成している部材は、金属により構成されているため、
インク中の溶媒等による影響を受けることはなく、高い
耐久性を示す。
【0023】なお、上述の実施例においては、圧電定数
d31の圧電振動子を用いているが、図5に示したように
変位方向に異なる極となる内部電極28、29を圧電材
料21を挟みながら交互に積層した圧電定数d33の圧電
振動子を用いても同様の作用を奏することは明らかであ
る。
【0024】図6、図7は、同上装置に使用できるイン
クジェット式記録ヘッドの第2の実施例を示すものであ
って、図中符号10は、ノズル開口11が穿設されたノ
ズルプレート、30は、インクリザーバ形成基板、31
はインク供給口形成基板で、これらによりインク供給ユ
ニット32を形成している。
【0025】ノズルプレート10は、前述したように図
4(イ)に示したようにインク吐出側の面10aからノ
ズル開口11のストレート部11a、テーパ部11bに
及ぶ領域には、ふっ素系高分子の共析メッキ層28を形
成して構成されている。
【0026】インクリザーバ形成基板30は、インク供
給口形成基板31のインク誘導口33からインク供給を
受けるインクリザーバ34、34と、ノズル開口11と
接続するノズル連通孔35、35を設けて構成されてい
る。
【0027】インク供給口形成基板31は、後述するア
クチュエータユニット38の固定基板を兼ねるととも
に、圧力発生室側の一端側にインクリザーバ34、34
と圧力発生室とを接続するインク供給口36、36と、
圧力発生室の他端側とノズル開口11、11とを連通さ
せるノズル連通孔37、37と、前述のインク誘導口3
3を設けて構成されている。
【0028】一方、アクチュエータユニット38は、第
1の蓋部材39と、たわみ変位する圧電振動子40と、
圧力発生室41を区画するスペーサ42と、第2の蓋部
材43とを積層して構成されている。これら部材39、
40、42、及び43は、セラミックス材料を所定の形
状に成形し、これを積層して焼成することにより接着剤
を使用することなく一体に纏められている。
【0029】第1の蓋部材39は、厚さ10μm程度の
ジルコニアの薄板から構成され、その表面に一方の極と
なる共通電極44が形成され、その表面に圧力発生室4
1、41に対向するように圧電振動子40、40固定さ
れている。
【0030】スペーサ42は、圧力発生室41、41を
形成するのに適した厚さ、例えば150μmのジルコニ
ア(ZrO2)などのセラミックス板に通孔を穿設して
構成され、第2の蓋部材43はやはりジルコニア等のセ
ラミック板にインク供給口36、36と圧力発生室4
1、41と、及びノズル開口11、11と圧力発生室4
1、41の他端とをそれぞれ連通させる連通孔44、4
4、及び45、45を設けて構成されている。
【0031】これらアクチュエータユニット38と流路
ユニット32とは、インクに対して耐久性を有する接着
手段により一体に固定してインクジェット式記録ヘッド
に構成されている。
【0032】この実施例においてインク供給チューブ4
によりインクカートリッジ5から、紫外線硬化型インク
を記録ヘッドのインクリザーバ34、34に供給し、ホ
ストから印刷データを出力すると、圧電振動子40によ
り圧力発生室41が膨張されてインクリザーバ34、3
4のインクがインク供給口36、36を介して圧力発生
室41、41に流入する。
【0033】ついで圧電振動子20への駆動信号が絶た
れると、圧電振動子40の変位により圧力発生室41、
41が収縮されて紫外線硬化型インクがノズル開口11
からインク滴として吐出し、プリント回路基板Pに向け
て飛翔してプリント回路基板Pに印刷データに一致した
ドットを形成する。このように印刷時にはノズル開口近
傍のインクは、インク滴として順次排出されるから、た
とえ紫外線の照射を受けてもノズル開口11で硬化する
ことができない。
【0034】印刷が終了すると、前述したようにインク
のメニスカスMは、共析メッキ層25の撥水性により圧
力発生室41の奥側に後退し、また紫外光がノズルプレ
ート10に遮断されるから、目詰まりに至るまでの時間
が大幅に延長される。
【0035】またインクと直接接触する流路ユニット3
2やアクチュエータユニット38を構成している部材
は、セラミックや金属により構成されているため、イン
ク中の溶媒等による影響を受けることはなく、高い耐久
性を示す。
【0036】図8、図9は、同上装置に使用できるイン
クジェット式記録ヘッドの第3の実施例を示すものであ
って、図中符号10は、ノズル開口11が穿設されたノ
ズルプレート、50は、インク圧発生室形成基板で、ノ
ズルプレート10によりインク圧発生形成基板50の開
口部を封止することにより記録ヘッドが構成されてい
る。
【0037】ノズルプレート10は、前述したように図
4(イ)に示したようにインク吐出側の面10aからノ
ズル開口11のストレート部11a、テーパ部11bに
及ぶ領域には、ふっ素系高分子の共析メッキ層28を形
成して構成されている。
【0038】インク圧発生室形成基板50は、シリコン
単結晶基板をエッチングして一方の表面を開口面51と
し、裏面に弾性変形する基板52、望ましくは酸化シリ
コンからなるメンブレム部を形成するように圧力発生室
53と、これら圧力発生室53にインクを供給するイン
クリザーバ54と、さらにこれら圧力発生室53とイン
クリザーバ54とを一定の流体抵抗で連通させるインク
供給口55とが形成されている。
【0039】開口面51側には、圧力発生室53の一端
側でノズル開口11が連通するようにノズルプレート1
0により封止され、また裏面の基板52には膜形成方法
で作り付けられた圧電体膜からなる圧電振動素子56
が、圧力発生室52と対向する領域に形成されている。
【0040】この圧電振動素子56は、チタン酸鉛とジ
ルコン酸鉛とを混合したPZT系の圧電膜前駆体材料
を、ゾルゲル法で厚さ1μmとなるまで塗布、乾燥を繰
り返し、基板全体を酸素雰囲気中で温度650℃で3
分、次に温度900℃で1分加熱することにより構成さ
れている。
【0041】なお、図中符号57は、インク圧発生室基
板50の基板52側に形成されたインク誘導口を、また
符号58は圧電振動素子56の駆動信号を供給するフレ
キシブルケーブルを、さらに符号59はヘッドホルダを
示す。
【0042】この実施例において、この実施例において
インク供給チューブ4によりインクカートリッジ5か
ら、紫外線硬化型インクを記録ヘッドのインクリザーバ
54に供給し、ホストから印刷データを出力すると、圧
電振動素子56により圧力発生室52が膨張されてイン
クリザーバ54のインクがインク供給口55を介して圧
力発生室52に流入する。
【0043】ついで圧電振動素子56への駆動信号が絶
たれると、圧電振動子56の変位により圧力発生室52
が収縮されて紫外線硬化型インクがノズル開口11から
インク滴として吐出し、プリント回路基板Pに向けて飛
翔してプリント回路基板Pに印刷データに一致したドッ
トを形成する。
【0044】印刷が終了すると、前述したようにインク
のメニスカスMは、共析メッキ層25の撥水性により圧
力発生室52の奥側に後退し、また紫外光がノズルプレ
ート10に遮断されるから、目詰まりに至るまでの時間
が大幅に延長される。
【0045】またインクと直接接触する流路ユニットを
構成している部材は、シリコン単結晶基板や酸化シリコ
ン、金属等により構成されているため、インク中の溶媒
等による影響を受けることはなく、高い耐久性を示す。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、圧電振動子の変位を受けて変形する弾性板と、イン
クリザーバからインク供給口を介してインクの供給を受
ける圧力発生室を形成する流路形成基板と、圧力発生室
に連通してインク滴を吐出させるノズル開口を備えたノ
ズルプレートとからなり、ノズルプレートが遮光性を有
し、かつノズル開口近傍にインク撥水性の共析メッキ層
を有するので、非インク滴吐出状態においては共析メッ
キ層の撥水性によりインクを圧力発生室の奥に後退さ
せ、かつ紫外光をノズルプレートにより遮光できて、ノ
ズル開口や流路形成基板内での紫外線によるインクの硬
化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドが適用さ
れる印刷装置の一実施例を示す図である。
【図2】本発明のインクジェット式記録ヘッドの一実施
例を示す組み立て斜視図である。
【図3】同上記録ヘッドの断面構造を示す図である。
【図4】図(イ)、(ロ)は、それぞれ同上記録ヘッド
のノズルプレートの一実施例を、ノズル開口近傍を拡大
して示す断面図と、非印字状態でのメニスカスの状態を
示す図である。
【図5】同上記録ヘッドに適用可能な圧電振動子の他の
実施例を示す図である。
【図6】本発明のインクジェット式記録ヘッドの他の実
施例を示す組み立て斜視図である。
【図7】同上記録ヘッドの断面構造を示す図である。
【図8】本発明のインクジェット式記録ヘッドの他の実
施例を示す組み立て斜視図である。
【図9】同上記録ヘッドの断面構造を示す図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 4 インク供給チューブ 5 インクカートリッジ 6 被印刷物載置用ステージ 10 ノズルプレート 11 ノズル開口 14 流路ユニット 20 圧電振動子 28 撥インク用共析メッキ層 32 流路ユニット 38 アクチュエータユニット 40 圧電振動子 M メニスカス K インク

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子の変位を受けて変形する弾性
    板と、インクリザーバからインク供給口を介してインク
    の供給を受ける圧力発生室を形成する流路形成基板と、
    前記圧力発生室に連通してインク滴を吐出させるノズル
    開口を備えたノズルプレートとからなり、前記ノズルプ
    レートが遮光性を有し、かつノズル開口近傍にインク撥
    水性の共析メッキ層を有する紫外線硬化型インク用のイ
    ンクジェット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記共析メッキがふっ素系樹脂である請
    求項1に記載の紫外線硬化型インク用のインクジェット
    式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記弾性板、流路形成基板、及びノズル
    プレートが非有機材料により構成されている請求項1に
    記載の紫外線硬化型インク用のインクジェット式記録ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 前記流路形成基板がシリコン単結晶基板
    により構成されている請求項1に記載の紫外線硬化型イ
    ンク用のインクジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記流路形成基板がセラミックにより構
    成されている請求項1に記載の紫外線硬化型インク用の
    インクジェット式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記弾性板が金属により構成されている
    請求項1に記載の紫外線硬化型インク用のインクジェッ
    ト式記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記弾性板が酸化シリコンにより構成さ
    れている請求項1に記載の紫外線硬化型インク用のイン
    クジェット式記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記圧電振動子が軸方向に伸縮する請求
    項1に記載の紫外線硬化型インク用のインクジェット式
    記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記圧電振動子がたわみ変位する請求項
    1に記載の紫外線硬化型インク用のインクジェット式記
    録ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記圧電振動子が、圧電材料の薄板を
    焼成して構成されている請求項9に記載の紫外線硬化型
    インク用のインクジェット式記録ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記圧電振動子が、圧電材料を造膜し
    て構成されている請求項9に記載の紫外線硬化型インク
    用のインクジェット式記録ヘッド。
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