JPH11107486A - サイディング取付用金具 - Google Patents

サイディング取付用金具

Info

Publication number
JPH11107486A
JPH11107486A JP9265286A JP26528697A JPH11107486A JP H11107486 A JPH11107486 A JP H11107486A JP 9265286 A JP9265286 A JP 9265286A JP 26528697 A JP26528697 A JP 26528697A JP H11107486 A JPH11107486 A JP H11107486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
siding
plate
base plate
holding
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9265286A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Nishi
正人 西
Hiroshi Ueda
弘 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AOI ROLL KK
Original Assignee
AOI ROLL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AOI ROLL KK filed Critical AOI ROLL KK
Priority to JP9265286A priority Critical patent/JPH11107486A/ja
Publication of JPH11107486A publication Critical patent/JPH11107486A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な施工作業を要することなく、サイディ
ングの目地を均一に仕上げることができるサイディング
取付用金具を提供する。 【解決手段】 壁下地部材への固定用の取付孔5,6
と、一対の調整ガイド孔7a,7bとを有するベースプ
レート2と、各々の調整ガイド孔7a,7bに嵌挿し且
つ一方の調整ガイド孔7aの凹凸部8に係脱可能な連結
ピン19と、連結ピン19によりベースプレート2上に
取り付けられるとともに、凹凸部8に対する連結ピン1
9の係合位置に対応して位置調整可能に支持され、且つ
偏心カム12を嵌合してなるカム孔13を有する中間プ
レート3と、連結ピン19により中間プレート3を介し
てベースプレート2上に取り付けられるとともに、偏心
カム12の回転動作に応じて位置調整可能に支持され、
且つ上下段のサイディングを係合保持する保持爪16,
17を有する保持プレート4とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の壁下地部材
にサイディングを取り付ける際に用いて好適なサイディ
ング取付用金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の外壁部分にサイディングを
取り付ける場合は、壁下地部材となる胴縁等にサイディ
ングを直に釘打ちしたり、或いは胴縁等に釘打ちにて固
定された金具のフック部分にサイディングを引っ掛けて
取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来にお
いては、壁下地部材となる胴縁等の組み付け精度や金具
の加工精度等のバラツキによってサイディングの取付位
置に狂いが生じ、これによってサイディングの目地が不
均一になり、外観上の見栄えを損なうという不具合があ
った。また、サイディングを引っ掛けるフック部分が金
具本体と一体化した構造であったため、この金具を介し
て取り付けたサイディングの目地が均一にならなかった
場合は、一旦取り付けた金具を取り外してサイディング
の取付位置を微調整しなければならず、この調整作業が
非常に煩雑で作業効率を低下させる大きな要因にもなっ
ていた。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、煩雑な施工作業
を要することなく、サイディングの目地を均一に仕上げ
ることができるサイディング取付用金具を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、建物の壁下地部材にサイ
ディングを取り付けるためのサイディング取付用金具に
おいて、前記壁下地部材への固定のための取付孔と、所
定の方向に沿って長孔状に穿設され且つ少なくとも一方
の孔に前記所定の方向にわたって位置調整用の凹凸部が
所定のピッチで形成された一対の調整ガイド孔とを有す
るベースプレートと、前記一対の調整ガイド孔に嵌挿し
且つ前記凹凸部に係脱可能な連結ピンと、前記連結ピン
により前記ベースプレートの面上にスライド可能に取り
付けられるとともに、前記凹凸部に対する前記連結ピン
の係合位置に対応して前記所定の方向に段階的に位置調
整可能に支持され、且つ偏心カムを回転可能に嵌合して
なるカム孔を有する中間プレートと、前記連結ピンによ
り前記中間プレートを介して前記ベースプレート上に取
り付けられるとともに、前記偏心カムの回転動作に応じ
て前記所定の方向に連続的に位置調整可能に支持され、
且つ上下段のサイディングを係合保持する保持爪を有す
る保持プレートとから成るものである。
【0006】上記構成からなるサイディング取付用金具
においては、ベースプレートに穿設された一対の調整ガ
イド孔のうち、少なくとも一方の孔に形成された位置調
整用の凹凸部に対する連結ピンの係合位置を変えること
で、ベースプレートに対する中間プレートの取付位置を
所定の方向に段階的に調整することができ、さらに中間
プレートのカム孔に嵌合する偏心カムを回転させること
で、中間プレートに対する保持プレートの取付位置を所
定の方向に連続的に調整することができる。これによ
り、建物の壁下地部材に取付孔を介してベースプレート
を固定した状態のままで、保持プレートの保持爪に係合
保持されるサイディングの取付位置を所定の方向に任意
に調整することが可能となる。また、その調整機構につ
いても、調整ガイド孔の凹凸部と連結ピンの係脱による
粗調整と、偏心カムの回転による微調整とを組み合わせ
ていることから、実際の施工現場ではサイディングの取
付位置を迅速且つ正確に調整することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係
るサイディング取付用金具の一実施形態を説明する図で
あり、図中(a)はその正面図、(b)はその側面図で
ある。図示したサイディング取付用金具1は、大きく
は、ベースプレート2と、中間プレート3と、保持プレ
ート4とによって構成されている。そこで、先ずは、各
々のプレート部品の構造について説明する。
【0008】ベースプレート2は、図2に示すように、
正面視略長方形をなす板状部材であり、その四隅は面取
りされている。ベースプレート2の両サイドには、この
ベースプレート2を図示せぬ胴縁(壁下地部材)に固定
するための取付孔5が上下方向(ベースプレート2の長
手方向)に所定の間隔を隔てて二つずつ穿孔されてい
る。また、ベースプレート2の短手方向の仮想中心線上
には、そのプレート上下端に位置して、ベースプレート
2を図示せぬ間柱(壁下地部材)に固定するための取付
孔6,6が穿孔されている。
【0009】さらに、上述した取付孔6,6の間には、
ベースプレート2の長手方向に沿って一対の調整ガイド
孔7a,7bが長孔状に明けられている。これら一対の
調整ガイド孔7a,7bの長手寸法は互いに等しく設定
されている。このうち、一方(図中上側)の調整ガイド
孔7aには、その長手方向の片側に所定のピッチで凹凸
部8が形成されている。この凹凸部8は、例えば図示の
ように調整ガイド孔7aの上下端にわたって計5つの凹
みを有するもので、ここでは上下端の凹み部分の間隔が
16mmで、隣接する凹み部分の間隔、即ち凹凸部8の
形成ピッチが4mmに設定されている。また、調整ガイ
ド孔7aの側方には、上記凹凸部8が形成されている側
と反対側に位置して固定バー9が設けられている。この
固定バー9は、例えば部品のプレス加工によってベース
プレート2に設けられている。固定バー9には、板状の
スプリング10が装着されている。このスプリング10
は円弧状に曲げ成形されており、その基端部が固定バー
9によって支持されている。
【0010】中間プレート3は、図3(a)に示すよう
に、正面視略長方形の板状部材であり、その片側(図中
左側)の長辺部には凹状の逃げ部11が形成されてい
る。この中間プレート3には、図3(b)に示す偏心カ
ム12が嵌合される長方形のカム孔13が明けられてい
る。このカム孔13の長手寸法(図中左右方向の孔寸
法)は、そこに嵌合される偏心カム12の回転動作を許
容すべく、例えば偏心カム12の直径にその偏心量の2
倍分を加算した寸法よりも若干大きめに設定されてお
り、同短手寸法(図中上下方向の孔寸法)は偏心カム1
2の直径よりも僅かに大きく設定されている。また、カ
ム孔13の上側と下側には、それぞれ連結用孔14,1
4が穿孔されている。これらの連結用孔14,14は、
中間プレート3をベースプレート2に取り付けるための
孔である。
【0011】これに対して、偏心カム12は、大径の台
座部分12aと小径の回転操作部12bとを一体形成し
た正面視円形の段付構造をなすものである。このうち、
台座部分12aは、上記カム孔12に嵌合される部分
で、その厚さは中間プレート3の板厚よりも僅かに薄く
設定されている。一方、回転操作部12bは、台座部分
12aから所定量(後述)だけ偏心した状態で突出し、
その厚さ(突出量)は上記保持プレート3の板厚と同程
度に設定されている。また、回転操作部12bの上端に
は、ドライバー等の工具を用いてカム自体を回転操作す
るための十字溝が形成されている。ちなみに、本実施形
態では、偏心カム12の偏心量(台座部分12aに対す
る回転操作部12bの偏心量)が2mmに設定されてい
る。
【0012】保持プレート4は、図4に示すように、正
面視略長方形をなす板状部材であり、その両側縁には外
側に突出した状態で翼部15,15が形成されている。
この保持プレート4の縦横寸法は、上述した中間プレー
ト3の縦横寸法とほぼ等しく設定されている。また、保
持プレート4には、上記ベースプレート2への連結用の
孔を兼ねた上下一対のガイド孔4a,4aが穿設されて
いる。これらのガイド孔4a,4aは、中間プレート3
に対する保持プレート4のスライド動作を許容すべく、
そのプレート長手方向に沿って長孔状に明けられ、その
間の孔ピッチPaは、上述した保持プレート4の連結用
孔14,14の孔ピッチPb、さらにはベースプレート
2の調整ガイド孔7a,7bの孔ピッチPaと等しく設
定されている。また、一対のガイド孔4a,4aの間に
は、上記偏心カム12の回転操作部12bを回転自在に
嵌合可能な嵌通孔4bが穿設されている。
【0013】さらに、保持プレート4の翼部15、15
には、各々の下側を略L字形に曲げ成形し、その先端部
を上向きに配置してなる一対のサイディング受け部1
6,16が設けられている。このサイディング受け部1
6,16は、図示せぬ上段側のサイディングを受けて係
合保持する保持爪に相当する部分で、そのL字形の曲げ
部分に上段側サイディングの下端部が嵌め込まれるよう
になっている。また、一対のサイディング受け部16,
16の内側には、保持プレート4の一部を長方形に切り
起こして略L字形に曲げ成形し、その先端部を下向きに
配置してなる一対のサイディング押え部17,17が設
けられている。このサイディング押え部17,17は、
図示せぬ下段側のサイディングを押えて係合保持する保
持爪に相当する部分で、そのL字形の曲げ部分に下段側
サイディングの上端部が嵌め込まれるようになってい
る。
【0014】さらに、保持プレート4の構成において
は、上述したサイディング受け部16,16とサイディ
ング押え部17,17との形成部分に逃げ段差18が設
けられている。この逃げ段差18は、図示せぬ上下段の
サイディングをそれぞれサイディング受け部16とサイ
ディング押え部17とに嵌め込んだ状態で、保持プレー
ト4上に突出した部分、例えば後述する連結ピン等にサ
イディングが接触したり擦れたりすることを回避するた
めのものである。なお、上述した各部の具体的な寸法や
形状に関しては、種々の変更が可能であり、本発明は特
定の寸法・形状に限定されるものではない。
【0015】次に、上述したプレート相互の連結構造に
ついて説明する。先ず、図1に示すように、ベースプレ
ート2に対しては、その面上に中間プレート3が重ねら
れ、さらに中間プレート3の面上に保持プレート4が重
ねられている。この状態で、ベースプレート2の調整ガ
イド孔7a、中間プレート3の上側の連結用孔14及び
保持プレート4の上側のガイド孔4aに、それぞれ連結
ピン19が嵌挿され、またベースプレート2の調整ガイ
ド孔7b、中間プレート3の下側の連結用孔14及び保
持プレート4の下側のガイド孔4aにも、それぞれ連結
ピン19が嵌挿されている。各々の連結ピン19,19
は、その両端部を平らにかしめた、所謂リベット構造を
なし、これによって3枚のプレートが互いに面接触した
状態で連結されている。ただし、ベースプレート2に対
しては中間プレート3が調整ガイド孔7a,7bの穿孔
範囲でスライド可能に連結支持されており、中間プレー
ト3に対しては保持プレート4がガイド孔4a,4aの
穿孔範囲でスライド可能に連結支持されている。
【0016】こうした連結状態の下で、ベースプレート
2上に取り付けられたスプリング10の自由端側は、中
間プレート3の逃げ部11に圧接している。そして、そ
のスプリング10の付勢力を受けて、上側の連結ピン1
9がベースプレート2の調整ガイド孔7aの凹凸部8に
係合保持されている。ちなみに、図1においては、調整
ガイド孔7aの凹凸部8に対し、その最上段の凹部に連
結ピン19が係合保持された状態を示している。
【0017】また、中間プレート3のカム孔13には偏
心カム12が嵌合している。この偏心カム12の台座部
分12aは、ベースプレート2と保持プレート4との間
で挟持されている。また、偏心カム12の回転操作部1
2bは保持プレート4の嵌通孔4b(図4参照)に嵌合
し、その先端部(十字溝)が保持プレート4の面上に露
出した状態となっている。
【0018】さらに、ベースプレート2の両サイドに設
けられた取付孔5(図2参照)には、それぞれ胴縁固定
用のビス20が差し込まれ、これらのビス20によって
ベースプレート2が図示せぬ胴縁に固定されるようにな
っている。また、ベースプレート2の上下端の取付孔
6,6(図2参照)には間柱固定用のビス21,21が
差し込まれ、これらのビス21,21によってベースプ
レート20が図示せぬ間柱に固定されるようになってい
る。
【0019】続いて、上記構成からなるサイディング取
付用金具1を用いたサイディングの取付手順について説
明する。先ず、建物の壁下地部材となる胴縁や間柱に対
して、それぞれ上下段に張られるサイディング同士の境
界部分に位置するように、必要数のサイディング取付用
金具1を取り付ける。各々のサイディング取付用金具1
の取り付け作業にあたっては、その取付固定先が胴縁で
あれば、ベースプレート2の両サイドに設けられた取付
孔5を通してビス20を締め付けることにより行い、取
付固定先が間柱であれば、ベースプレート2の上下端に
設けられた取付孔6,6を通してビス21,21を締め
付けることにより行う。また、胴縁や間柱などの壁下地
部材に対しては、各々のサイディング取付用金具1を図
1の状態にして取り付けておく。
【0020】次に、建物の壁面の一番下に張られるサイ
ディングの下端部を、その受け位置に対応して予め壁下
地部材に位置決め固定された支持金具(不図示)に嵌め
込み、この状態でサイディングの上端部をサイディング
取付用金具1に押し付ける。このとき、サイディング取
付用金具1の状態としては、図1に示すように、調整ガ
イド孔7aの凹凸部8の最上段に連結ピン19が係合保
持され、これによって中間プレート3と保持プレート4
の支持位置が調整ガイド孔7a,7bの穿孔範囲内で最
上位置に設定されている。この状態では、保持プレート
4のサイディング押え部17が上方に退避していること
から、サイディングの上端部に干渉(衝突)することは
ない。
【0021】次いで、上述のようにサイディングの上端
部をサイディング取付用金具1に押し付けたまま、スプ
リング10の付勢力に抗して保持プレート4と一緒に中
間プレート3の上側を図1の右方向に寄せる。これによ
り、上側の連結ピン19が調整ガイド孔7aの凹凸部8
から外れるため、ベースプレート1に対して中間プレー
ト3及び保持プレート4が上下方向にスライドし得る状
態となる。そこで、この状態から保持プレート4と一緒
に中間プレート3を下方にスライドさせて、先ほどのサ
イディングの上端部にサイディング押え部17を嵌め込
む。このとき、調整ガイド孔7aの凹凸部8に対する連
結ピン19の係合位置は、図1に示す最上段の位置から
2段乃至3段下がった位置で、サイディングの上端部に
サイディング押え部17が嵌まり込むようになってい
る。これにより、壁面の一番下に張られるサイディング
の取り付けが完了する。
【0022】続いて、その上段側に張られるサイディン
グの下端部を保持プレート4のサイディング受け部16
に嵌め込み、その嵌め込んだサイディングの下端部をサ
イディング受け部16で受ける。このとき、最初に張ら
れた下段側のサイディングとその後に張られた上段側の
サイディングの目地幅が規定幅からずれていたり、サイ
ディングの幅方向(左右方向)にわたって目地幅が一定
になっていない場合は、以下のような手順によって上段
側のサイディングの取付位置を調整する。
【0023】先ず、上下段のサイディングの目地幅を定
規等を用いて測定するとともに、その測定結果に基づい
て上段側のサイディングの取付位置を上方又は下方にど
の程度調整すべきか、或いはサイディングの左右端に位
置するサイディング取付用金具1のうち、どちらの金具
を上方又は下方にどの程度調整すべきかを把握し、これ
を把握した時点で一旦、上段側のサイディングを取り外
す。次に、調整対象となるサイディング取付用金具1に
おいて、先ほど把握した調整量を基にベースプレート2
に対する中間プレート3の取付位置、さらには中間プレ
ート3に対する保持プレート4の取付位置を適宜調整す
る。
【0024】すなわち、中間プレート3の取付位置に関
しては、先述のようにスプリング10の付勢力に抗して
中間プレート3を一方向に寄せた状態で、調整ガイド孔
7aの凹凸部8に対する連結ピン19の係合位置を変え
ることで調整する。ちなみに本実施形態では、調整ガイ
ド孔7aにおける凹凸部8の形成ピッチが4mmに設定
されていることから、ベースプレート2に対しては4m
mピッチで中間プレート3の取付位置を段階的に調整す
ることができる。図5(a)は調整ガイド孔7aの凹凸
部8に対する連結ピン19の係合位置を最下段に設定し
た状態を示しており、この状態では先の図1に示す状態
に比較してベースプレート2に対する中間プレート3
(保持プレート4)の位置が下方に16mm変位してい
る。
【0025】一方、保持プレート4の取付位置に関して
は、ドライバー等を用いて偏心カム12を時計方向、又
は反時計方向に回転させる。そうすると、偏心カム12
の回転動作に応じて保持プレート4の取付位置がベース
プレート2の長手方向、即ち上下方向に変位する。ちな
みに本実施形態では、偏心カム12の偏心量が2mmに
設定されていることから、中間プレート3に対しては最
大4mmの範囲で保持プレート4の取付位置を連続的に
調整することができる。図5(b)は偏心カム12を1
80°回転させた状態を示しており、この状態では先の
図5(a)に示す状態に比較して中間プレート3に対す
る保持プレート4の位置が上方に4mm変位している。
【0026】そこで、先に把握した調整量が、例えば下
方に2mm調整するとなっていた場合は、先ず、調整ガ
イド孔7aの凹凸部8に対する連結ピン19の係合位置
を一段下げる。これにより、ベースプレート1に対する
中間プレート3(保持プレート4)の位置が、調整ガイ
ド孔7aの凹凸部8の形成ピッチに対応して4mmだけ
下方に変位した状態となる。次に、この状態から偏心カ
ム12を90°回転させる。これにより、中間プレート
3に対する保持プレート4の位置が、偏心カム12の偏
心量に対応して2mmだけ上方に変位した状態となる。
【0027】その結果、調整対象となるサイディング取
付用金具1においては、壁下地部材(胴縁、間柱等)に
固定されたベースプレート3に対して、保持プレート4
の取付位置を2mmだけ下方に調整することができる。
なお、プレート位置の調整手順については、先ほどの場
合と反対に、保持プレート4の位置を調整した後で、中
間プレート3の位置を調整してもかまわない。こうして
サイディング取付用金具1の位置調整作業を終えたら、
再び上段側のサイディングの下端部を保持プレート4の
サイディング受け部16に嵌め込む。これにより、サイ
ディング取付用金具1を境にした上下段のサイディング
の目地を均一に仕上げることができる。
【0028】このように本実施形態においては、建物の
壁下地部材に固定されるベースプレート2に対して、中
間プレート2を段階的に位置調整可能に取り付け、さら
にその中間プレート2に対して、保持プレート4を連続
的に位置調整可能に取り付けて、これらを連結ピン1
9,19により連結した構成を採用しているため、一旦
取り付けたサイディング取付用金具1を取り外すことな
く、しかも非常に簡単な調整作業でサイディングの目地
を均一に仕上げることができる。
【0029】また、サイディング取付用金具1の位置調
整機構として、調整ガイド孔7aの凹凸部8に対する連
結ピン19の係脱により、ベースプレート2に対する中
間プレート3(保持プレート4)の上下位置を粗調整可
能とし、さらに偏心カム12の回転により、中間プレー
ト3に対する保持プレート4の上下位置を微調整可能と
しているため、実際の施工現場ではそれぞれの利点を生
かしてサイディングの取付位置を迅速且つ正確に調整す
ることができる。
【0030】なお、上記実施形態においては、ベースプ
レート2をビス20,21を用いて壁下地部材(胴縁、
間柱等)に固定するようにしているが、ビス以外の固定
手段、例えば釘打ち等によってベースプレート2を固定
するようにしてもかまわない。また、ベースプレート2
に穿設した一対の調整ガイド孔7a,7bのうち、上側
の調整ガイド孔7aにのみ位置調整の凹凸部8を形成す
るようにしたが、この凹凸部8については一対の調整ガ
イド孔7a,7bの少なくともいずれか一方に形成され
ていればよい。さらに本発明のサイディング取付用金具
1は、縦張りサイディング、横張りサイディングのいず
れを取り付ける場合においても好適に利用することがで
きる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明のサイディン
グ取付用金具によれば、建物の壁下地部材にベースプレ
ートを固定したままで、ベースプレートに対する中間プ
レートの取付位置、さらには中間プレートに対する保持
プレートの取付位置を所定の方向に調整し得るようにな
るため、従来のように金具の取り外しといった煩雑な施
工作業を要することなく、サイディングの目地を均一に
仕上げることができる。これにより、外観上の見栄えを
損なうことなく、サイディングの取付作業を効率良く行
うことができる。また、上述のような調整機構を設けた
ことにより、工場取付が可能となるため、施工現場での
作業効率をアップさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサイディング取付用金具の一実施
形態を説明する図である。
【図2】ベースプレートの構造説明図である。
【図3】中間プレートの構造説明図である。
【図4】保持プレートの構造説明図である。
【図5】サイディング取付用金具の位置調整機能を説明
する図である。
【符号の説明】 1…サイディング取付用金具、2…ベースプレート、3
…中間プレート、4…保持プレート、5,6…取付孔、
7a,7b…調整ガイド孔、8…凹凸部、12…偏心カ
ム、13…カム孔、16…サイディング受け部(保持
爪)、17…サイディング押え部(保持爪)、19…連
結ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の壁下地部材にサイディングを取り
    付けるためのサイディング取付用金具において、 前記壁下地部材への固定のための取付孔と、所定の方向
    に沿って長孔状に穿設され且つ少なくとも一方の孔に前
    記所定の方向にわたって位置調整用の凹凸部が所定のピ
    ッチで形成された一対の調整ガイド孔とを有するベース
    プレートと、 前記一対の調整ガイド孔に嵌挿し且つ前記凹凸部に係脱
    可能な連結ピンと、 前記連結ピンにより前記ベースプレートの面上にスライ
    ド可能に取り付けられるとともに、前記凹凸部に対する
    前記連結ピンの係合位置に対応して前記所定の方向に段
    階的に位置調整可能に支持され、且つ偏心カムを回転可
    能に嵌合してなるカム孔を有する中間プレートと、 前記連結ピンにより前記中間プレートを介して前記ベー
    スプレート上に取り付けられるとともに、前記偏心カム
    の回転動作に応じて前記所定の方向に連続的に位置調整
    可能に支持され、且つ上下段のサイディングを係合保持
    する保持爪を有する保持プレートとから成ることを特徴
    とするサイディング取付用金具。
  2. 【請求項2】 前記偏心カムの回転動作に応じた前記保
    持プレートの最大位置調整量を、前記凹凸部の形成ピッ
    チと同一又はそれ以上に設定してなることを特徴とする
    請求項1記載のサイディング取付用金具。
JP9265286A 1997-09-30 1997-09-30 サイディング取付用金具 Pending JPH11107486A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9265286A JPH11107486A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 サイディング取付用金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9265286A JPH11107486A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 サイディング取付用金具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11107486A true JPH11107486A (ja) 1999-04-20

Family

ID=17415113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9265286A Pending JPH11107486A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 サイディング取付用金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11107486A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013997A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd 胴縁固定具及び胴縁固定構造
JP2010126952A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 外装材の留め具、外装材の取り付け及び取り外しの方法
US8020353B2 (en) * 2008-10-15 2011-09-20 Novik, Inc. Polymer building products
CN108374601A (zh) * 2018-01-04 2018-08-07 佛山杰致信息科技有限公司 一种城市工地的环境保护装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013997A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd 胴縁固定具及び胴縁固定構造
US8020353B2 (en) * 2008-10-15 2011-09-20 Novik, Inc. Polymer building products
JP2010126952A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 外装材の留め具、外装材の取り付け及び取り外しの方法
CN108374601A (zh) * 2018-01-04 2018-08-07 佛山杰致信息科技有限公司 一种城市工地的环境保护装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7316759B2 (en) Hand application tool for laying sealant spacer strip on glass or like material
JPH11107486A (ja) サイディング取付用金具
JP6533721B2 (ja) 太陽光パネル取付金具
JP2000055017A (ja) 機器支持用アームのデスク天板への取付装置
JPH0627706Y2 (ja) パネルの固定具
JP2004317017A (ja) 空気調和機の据付装置
JP2002070217A (ja) 壁面パネル装置
JPS635321Y2 (ja)
JP2001021065A (ja) スプリンクラー配管用支持固定部
JP2937633B2 (ja) ドア枠の取付け方法
JP2523593Y2 (ja) 天井部構造
JPH031567Y2 (ja)
JP7101064B2 (ja) 棚受装置
JPS63576B2 (ja)
JP3046350U (ja) パチンコ機に於ける固定枠取付装置
JP2559292Y2 (ja) 樋受吊金具の調整機構
JP2558431Y2 (ja) 外装板取付構造
JP3028108U (ja) 天井ボード固定具
JP2001032498A (ja) 外壁材の取付け治具、および外壁材の取付方法
JPH0227599Y2 (ja)
JPS6130798Y2 (ja)
JP2595997Y2 (ja) 軒樋の取付具
JPH11128481A (ja) パチンコ機に於ける固定枠取付装置
JPS5938565Y2 (ja) パネル固定装置
JPH0532589U (ja) 間仕切りパネルの支え治具

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term