JPH11105906A - 易開封性包装体 - Google Patents

易開封性包装体

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JPH11105906A
JPH11105906A JP9291768A JP29176897A JPH11105906A JP H11105906 A JPH11105906 A JP H11105906A JP 9291768 A JP9291768 A JP 9291768A JP 29176897 A JP29176897 A JP 29176897A JP H11105906 A JPH11105906 A JP H11105906A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 開封が容易であり、シュリンクフィルムに印
刷された情報が開封後もそのまま容器本体及び蓋体に固
定されて残る易開封性包装体を提供する。 【解決手段】 シュリンクフィルム3は容器本体1また
は/および蓋体2と接着していること、又、容器組合体
8の嵌合している部分の近傍に弱め線6を設け、蓋体を
回転させることによって、弱め線部分のシュリンクフィ
ルムが破断する構造としたこと易開封性包装体であっ
て、容器本体部にフランジ面と嵌合用の段上げ部を形成
し、段上げ部の一部を切り欠いたこと、フランジ面及び
/または段上げした上面が、容器の中心部に向かって競
り上がる傾斜を形成していることを含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】容器本体に蓋体を係合させ、
シュリンクフィルムを容器形状に密着固定することによ
って、密封性を示す包装体の易開封性構造に関する。
【0002】
【従来の技術】成型容器本体に蓋体を種々の方法により
冠着して容器組合体とし、該容器組合体を、シュリンク
フィルムにより密着してなる包装体となす方法は、一般
的に利用されている。しかし、その開封にあたっては、
図7に示すように、予め、前記シュリンクフィルムに設
けられたミシン目等の弱め線106から開封のために必
要部分のシュリンクフィルム103a及び103bを破
りとり、蓋体102を所定の方法、例えば、蓋体102
を回転し、または係合部を外す方法等により蓋体102
の分離等の開封方式が取られていた。このように、シュ
リンクフィルム103の除去と蓋体102の分離という
2段階を経ての開封が必要であった。更にその為、前記
破り取られたシュリンクフィルム片103a、103b
は、容器または蓋体とは分離し、散逸してしまうのが普
通であった。その結果、シュリンクフィルムに表示され
た印刷部分は、容器本体に密着しているシュリンクフィ
ルムに印刷された部分のみとなり、蓋体に印刷された部
分は、内容物の使用時には容器に残らなかった。このよ
うに、従来の開封方法においては、開封後も必要とする
情報を、容器本体部に残るシュリンクフィルムにのみに
印刷せざるを得ない。その結果、内容物の説明等に必要
な印刷情報を容器本体部分のみに印刷することになり、
容器本体部を密着するシュリンクフィルムへの印刷情報
量が多くなり、読み難い等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】容器本体と蓋体とを係
合した容器組合体をシュリンク包装する包装体であっ
て、開封が容易であり、シュリンクフィルムに印刷され
た情報が開封後もそのまま容器本体及び蓋体に固定され
て残る容器に関する易開封性包装体を提供する。
【0004】
【課題を解決する手段】容器本体の外面と蓋体との外面
とが同一形状の分離面において嵌合しており、前記蓋体
を回転することによって開封する構造を有し、前記回転
によって、その上面から見た容器本体部と蓋体部との前
記分離面の上面視の形状が異なる容器組合体をシュリン
クフィルムにより包装する包装体であって、前記シュリ
ンクフィルムは前記容器本体または/および蓋体と接着
していること、又、前記容器組合体の嵌合している部分
の近傍に弱め線を設け、蓋体を回転させることによっ
て、前記弱め線部分のシュリンクフィルムが破断する構
造としたこと易開封性包装体であって、前記容器本体部
にフランジ面と嵌合用の段上げ部を形成し、前記段上げ
部の一部を切り欠いたこと、前記フランジ面及び/また
は段上げした上面が、容器の中心部に向かって競り上が
る傾斜を形成していることを含むものである。
【0005】
【発明の実施の形態】まず、本発明にかかる易開封性包
装体の概要について説明すると、本発明は、蓋体との係
合部の水平断面形状が多角形または楕円等の容器本体
と、押圧により変形可能な蓋体及びシュリンクフィルム
とからなる包装体である。そして、ワンタッチ開封を可
能とし、被覆されたシュリンクフィルムが容器本体及び
蓋体と分離しないようにしたものである。図1は、本発
明の易開封性包装体の開封方法の実施例を示す斜視図で
あり、(a)開封前、(b)開封時の状態、(c)容器
本体と蓋体の分離状態、(d)シュリンクフィルムのみ
を別にした図である。図2は、図1の容器容器本体及び
中キャップを示す、(a)正面図、(b)上面図、
(c)図1のX1 −X1 部断面図である。図3は、図1
の蓋体を示す(a)正面図、(b)下面図、(d)X2
−X2 部断面図である。図4は、本発明の別の実施例を
示す(a)開封前、(b)開封時の状態、(c)容器本
体と蓋体の分離状態、(d)シュリンクフィルムのみを
別にした図である。図5は、図4の容器本体のみを示
す、(a)正面図、(b)上面図である。図6は 図4
の蓋体を示す(a)正面図、(b)下面図である。本発
明の容器本体1及び蓋体2の形状としては、それぞれを
係合して容器組合体Bとしたときに、その係合部近傍の
水平断面形状が多角形または楕円形等の形状において、
適用可能である。以下、説明のために、その容器形状を
偏平のプラスチックボトルと対応した形状の蓋体2との
容器組合体Bを例示して説明するが、本発明はこの形状
に限定されるものではなく、本発明の目的に適合する範
囲において、自由に変更し得るものである
【0006】本発明にかかる易開封性包装体Pを構成す
る容器本体1の構造を説明すると、本発明の容器本体1
と蓋体2とは、図1〜図3に示すように、分離部10に
おいて、その外面において同形状として当接している。
また、容器本体1と蓋体2とが、より確実に係合するよ
うに、容器本体1の前記分離部10の内側に段上げ部1
2を形成してもよい。前記段上げ部12の高さは、容器
本体1の分離面11から10mm程度までの高さとする。そ
の高さが10mmを超えると、開封にあたって、容器本体1
と蓋体2とを開封のために捻るのに大きな力を必要と
し、易開封性とならない。また、この段上げ部12の天
面13、すなわち、容器本体1の外壁から容器本体1の
中心に向かう面は、水平面でもよく、前記中心部の方向
に競り上がる傾斜を有するものとすることもできる。図
1(b)に示すような、容器組合体Bの形状において、
開封のために、容器本体1と蓋体2とを回転させる際、
蓋体2の下端が該傾斜部16に点接触し、かつ、回転の
進行に従って前記蓋体2が上方へ競り上がらんとする力
が働き、蓋体2の環状壁内面に設けたアンダーカット2
4と容器本体1の注出口フランジ17外縁との係合がは
ずれる方向となる力が働く。段上げ部12の天面13に
は図1(c)に示すような注出口4を設けてもよいし、
また図示はしないけれども前記天面13が大きく開口さ
れたものであってもよい。さらに、前記段上げ部の12
形状及び段上げ部12の天面13の形状は、蓋体2の回
転の際に、該回転の軌道に抵抗にならない範囲におい
て、その形状を適宜変更してもよい。後述するように、
図4〜図6に例示した様に容器本体51の段上げ部62
の角部を欠落させて欠落部65を形成することにより、
開封における回転の抵抗を減らし、易開封とすることが
できる。
【0007】本発明にかかる易開封性包装体Pを構成す
る蓋体2の構造を説明すると、前記段上げ部12の側面
に、図示はしないが容器本体1の段上げ部12の側面に
蓋体2の内面と係合するアンダーカットを形成し、蓋体
2のスカート部内面に前記アンダーカットに係合する突
起を設けたりしてもよい。図1〜図3の例においては、
段上げ部12の側面ではなく、前記蓋体2の天板20の
下面から垂下し、前記注出口4及び中キャップ5を被覆
する環状壁23を設け、該環状壁23の内面にアンダー
カット24を設ける。また、前記容器本体1の注出口4
の下部に注出口フランジ17を設け、該フランジ17の
外縁部が、前記アンダーカット24と係合している。注
出口4の封緘に用いる中キャップ5は、内容物を確実に
密封できるものであればその形状は限定されるものでは
ない。
【0008】本発明の開封において、蓋体2を回転する
際、蓋体2の係合部または、回転時に蓋体2の内面と容
器本体1の段上げ部12の天面13に形成された突起部
との接触部を乗り越えるために、蓋体2のスカート部を
形成している部分は、ある程度の撓み性を有することが
必要である。そのために、蓋体2を構成する樹脂とし
て、比較的柔軟性を有するものを選定する。
【0009】本発明にかかる易開封性包装体Pを構成す
るシュリンクフィルム3の構造について説明すると、本
発明におけるシュリンク包装は容器組合体Bの全体をシ
ュリンクする形式でもよいし、図1〜図3に示すよう
に、通常実施されるスリーブ状にシールしたシュリンク
フィルム3を用いるスリーブ形式であってもよい。本発
明におけるシュリンクフィルム3は、容器本体1に蓋体
2を係合された容器組合体Bをシュリンクするが、その
最終収縮時点における前記容器本体1と蓋体2との分離
部10の近傍に、弱め部6が位置するように予め、容器
組合体Bの形状、シュリンクフィルム3の種類および収
縮の余裕率等により、所定の位置に弱め線6を設けるこ
とが必要である。本発明における前記弱め線6は、包装
体Pを開封するために、蓋体2を回転させたときに、容
器本体1と蓋体2との形状が同形から異形となることに
より、分離部10を被覆しているシュリンクフィルム3
に捩じりの応力がかかり、前記弱め線6部分においてシ
ュリンクフィルム3が破断する。弱め線6の全周が破断
することによって、容器本体1と蓋体2とは完全に分離
する。
【0010】又、本発明における易開封性包装体Pは、
前記容器組合体Bをシュリンクフィルム3により、収縮
密着する際に、容器組合体Bとシュリンクフィルム3と
が最終的に接着部7を有することを特徴とする。前記接
着部7は、容器組合体Bとシュリンクフィルム3との収
縮密着部の全域であっても良いし、また、容器本体1ま
たは/及び蓋体2の全域またはそれぞれの部分的な接着
部7としても良い。
【0011】前記弱め線6は、蓋体2の回転により、該
弱め線6が破断するものであればよく、具体的には、ミ
シン目あるいは、ハーフカット加工等の手法を用いるこ
とができるが、その他のフィルムの脆化処理を利用して
も良い。
【0012】また、ミシン目等の弱め線6の加工は、シ
ュリンクフィルム3のフラット状態の工程において実施
しても良いし、スリーブシール加工の段階または自動包
装の包装段階、または、スリーブ加工後あるいは容器組
合体Bを被覆した後のシュリンクフィルム3の所定の部
分に施してもよい。
【0013】次に、容器組合体Bとシュリンクフィルム
3との接着について述べる。前に述べた通り、本発明に
おいては、シリンクフィルム3と容器本体1及び/また
は蓋体2とがその接着は、シュリンクフィルム3が収縮
密着している全域及び/又は部分的に接着させることを
特徴とする。容器組合体Bとシュリンクフィルム3とは
接着剤等を用いて接着するが、前記接着剤はシュリンク
フィルム3に塗工してもよいし、容器組合体Bの容器本
体1または蓋体2の表面にアプリケーター等により塗布
してもよい。例えば、シュリンクフィルム3への塗工に
ついては、シュリンクフィルム3の所定の位置に、熱活
性タイプの接着剤を塗布乾燥させておくこにより、シュ
リンクのための加熱により。塗布された前記熱活性接着
剤が、粘着性を発現して、容器本体1および/または蓋
体2と接着させることにより可能である。
【0014】本発明にかかる易開封性包装体Pを構成す
るシュリンクフィルム3への接着剤の塗工について説明
する。シュリンクフィルム3と容器本体1および/又は
蓋体2との接着の方法は、特に限定されるものではな
く、製品となった際に接着状態となっていれば良く、例
えば、予め、シュリンクフィルム3の裏面に印刷を施し
た後、該印刷面の上面全域又は所定の部分に、熱活性タ
イプの接着剤を塗布乾燥させておき、シュリンクのため
の加熱により、塗布された前記熱活性接着剤が粘着性を
発現して、容器本体1および/または蓋体2と接着させ
る方法等がある。また、前記熱活性接着剤を容器組合体
Bに塗布乾燥させておいてもよい。シュリンクフィルム
3または容器組合体Bのいずれかにシュリンク包装工程
において、前述のようにアプリケーターを用いて接着剤
を塗布し、その粘着性の残存している段階においてシュ
リンクによる密着をし、最終的な製品となって出荷され
る段階においてシュリンクと容器組合体Bとが接着する
ような形式としてもよい。シュリンクフィルム3と容器
組合体Bとを接着剤等を用いて接着させることにより、
収縮密着力のみで一体化していた容器組合体Bとシュリ
ンクフィルム3とがより確実に接着しているため、シュ
リンクフィルム3が容器本体1または蓋体2と分離する
ことがなくなった。
【0015】本発明にかかる易開封性包装体Pを構成す
る容器本体1および蓋体2の材質又は成型について説明
する。本発明の容器本体1は、ブロー成形、射出成形等
の通常の成形方法により得ることができる。また、用い
られる樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカ
ーボネート、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデ
ン等の樹脂、または、前記樹脂の2種以上をブレンドし
て成形してなるもの、さらに、前記各種樹脂の2種以上
を共押出し法により成形したものであってもよい。
【0016】本発明の蓋体2は、インジェクション、シ
ート成型等の通常の成形方法により得ることができる。
ただし、本発明に用いる蓋体2としては、前記回転によ
る開封において、蓋体2の容器本体1との嵌合部が開封
に必要な変形をする程度の撓み性を示す樹脂を選択す
る。本発明の蓋体2の成形に用いる樹脂の具体例として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリ
ビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂を用い
て成形してなるもの、または、前記樹脂の2種以上をブ
レンドして成形してなるもの、さらに、前記各種樹脂の
2種以上を共押出し法により成形したものであってもよ
い。
【0017】以上説明した容器本体1と、蓋体2とを前
記分離部10において係合し、容器組合体Bとし、シュ
リンクフィルム3により密着封緘をする。
【0018】本発明にかかる易開封性包装体Pを開封す
る際の動作および包装体の状態の説明をする。シュリン
クされた本発明による易開封性包装体Pの開封に際して
は、図1(b)に示すように、シュリンクフィルム3が
密着したまま、容器本体1を固定して、蓋体2を回転さ
せる。又は、蓋体2を固定したまま容器本体1を回転さ
せてもよい。回転により、蓋体2は、容器本体1から浮
き上がり、やがて、容器本体1の段上げ部12あるいは
図1の例のように、注出口フランジ17と蓋体2の環状
壁の内面のアンダーカット部との係合部が外れるととも
に、蓋体2または、容器本体1と蓋体2との角部が、シ
ュリンクフィルム3を押し広げて、前記フィルム3に設
けた弱め線6の部分において破断し、前記シュリンクフ
ィルム3を容器本体1への密着部3bと、蓋体2への密
着部3aに分離する。この際、容器本体1又は蓋体2と
シュリンクフィルム3とは、それぞれ部分的または全体
に接着されているために、容器本体1、蓋体2ともに密
着したままである。従って、例えば、シュリンクフィル
ム3に設けられた印刷情報等はそのまま残存するので、
容器本体1と蓋体2とを組み合わせのデザインとしてお
けば、それぞれが離れた所に置かれても、それらが組合
体であることが容易に視認できる。また、従来、シュリ
ンクフィルムに印刷された危険物等の注意事項表示等
も、本発明においては、容器本体1又は蓋体2に固定化
されたシュリンクフィルム3a、または3bとともに常
に分離することがないので安心である。従来のシュリン
クフィルムによる包装において、前述のように、蓋体部
分に密着したフィルムを容器から分離して開封する方式
においては、蓋体部分を被覆するシュリンクフィルム
に、開封後に必要な情報は印刷できず、容器本体を被覆
する部分に多くの情報を印刷することになり、使用時に
それらの情報が読み難かったが、本発明のように、蓋体
2部を被覆するシュリンクフィルム3への印刷情報が開
封後も蓋体2に接着したまま残存することにより、デザ
インの自由度が広くなり、使用者にとっても読みやすい
表示が可能となった。
【0019】
【実施例】本発明の別の実施例として、図4〜図6に示
すような易開封性包装体P′を作成した。この実施例は
前述したように、容器本体51の段上げを高くすると、
蓋体52の回転が困難になるが、この点を解決し、容器
本体の段上げ部の形状の設計の自由度を拡張したもので
ある。容器本体1′はポリ塩化ビニル樹脂を用いてブロ
ー成形法により作成し、蓋体2′はポリプロピレン樹脂
を用いて射出成形法により作成した。容器本体1′とし
ては、図4(c)または図5に示すように、容器本体
1′の段上げの高さをやや高くし、なお、段上げ部1
2′の側面にアンダーカット14を設け、また、蓋体
2′のスカート部21′の下部の内面に前記アンダーカ
ット14に係合する突起22を設けた。図4(c)に示
すように、前記段上げ部の4隅部分を段上げしない、即
ち、段上げ欠落部15とすることによって、図4(b)
に示すように開封の際の蓋体2′の捻りのときに、蓋体
2′が回転し易く、ある程度回転した段階で、前記側面
のアンダーカット14と蓋体2′の内面突起22との係
合が外れる。
【0020】本実施例におけるシュリンク3′として
は、ポリ塩化ビニルの一軸延伸フィルム(容器組合体の
胴部方向にシュリンクする)40μmを用いてその裏面の
容器本体1′に密着する部分、蓋体2′に密着する部分
の両方に印刷を施した。さらに、図4(a)に説明のた
めの位置として示すように、容器本体1′、及び蓋体
2′にわたる部分7′に前記印刷面に、エチレン・酢酸
ビニル共重合体樹脂を接着成分とするホットメルト接着
剤を15mm幅にストライブ状に塗布した。なお、シュリン
クの最終収縮時、容器組合体B′の分離部に位置する部
分に弱め線6′としてミシン目を設けた。
【0021】前記容器本体1′に、液体を充填し、中キ
ャップ5′により密封し、蓋体2′を被せて、容器組合
体B′とし、前記スリーブ加工した前記シュリンクフィ
ルム3′を装着し、加熱炉の中において、所定の温度に
よりシュリンクさせ、密着収縮させて易開封性包装体
P′を得た。
【0022】得られた易開封性包装体P′を持ち、図4
(b)に示すように、蓋体2′を回転させたところ、段
上げ側面のアンダーカット14と蓋体2′のスカート内
面に設けた突起22との係合が外れるとともに、密着収
縮しているシュリンクフィルム3′に設けた弱め線6′
が破断し、蓋体2′が容器本体1′と分離し、易開封さ
れた。このとき、蓋体2′に密着収縮しているシュリン
クフィルム3′aは、蓋体2′から分離剥離することな
く、接着部7′にて固着したままであり、印刷面が、そ
のまま蓋体2′表面に維持された。
【0023】
【発明の効果】本発明の易開封性包装体は、バージンシ
ール性を示すことができ、また、シュリンクフィルムの
みを破りとる手間が省けて、容器本体と蓋体とを捻るだ
けで、シュリンクフィルムが蓋体に密着したまま弱め線
に沿って破断分離し、容易に開封ができる。またこの
際、シュリンクフィルムは、容器本体および蓋体にシュ
リンクしたままの状態として残るので、説明の必要な情
報をシュリンクフィルムの全面に設けてもよい。シュリ
ンクフィルムは、容器本体と蓋体とに接着しているの
で、散逸することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易開封性包装体の開封方法の実施例を
示す斜視図であり、(a)開封前、(b)開封時の状
態、(c)容器本体と蓋体の分離状態、(d)シュリン
クフィルムのみを別にした図
【図2】図1の容器容器本体及び中キャップを示す、
(a)正面図、(b)上面図、(c)図1のX1 −X1
部断面図
【図3】図1の蓋体を示す(a)正面図、(b)下面
図、(d)X2 −X2 部断面図
【図4】本発明の別の実施例を示す(a)開封前、
(b)開封時の状態、(c)容器本体と蓋体の分離状
態、(d)シュリンクフィルムのみを別にした図
【図5】図4の容器本体のみを示す、(a)正面図、
(b)上面図
【図6】図4の蓋体を示す(a)一部断面を含む正面
図、(b)下面図
【図7】従来の開封方法を示す斜視図
【符号の説明】
P,P′ 包装体 B,B′ 容器組合体 1,51,101 容器本体 2,52,102 蓋体 3,53,103 シュリンクフィルム 4,54,104 注出口 5,55,105 中キャップ 6,56,106 弱め線 7,57, 接着部 10,60,容器本体と蓋体との分離部 11,61,容器本体の分離面 12,62,段上げ部 13,63, 段上げ天面 16 傾斜部 17 注出口フランジ 20,70 蓋体天板 21,71 蓋体スカート部 22,72 スカート内面突起 23 環状壁 24,64 アンダーカット 65 段上げ欠落部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の外面と蓋体との外面とが同一
    形状の分離面において嵌合しており、前記蓋体を回転す
    ることによって開封する構造を有し、前記回転によっ
    て、その上面から見た容器本体部と蓋体部との前記分離
    面の上面視の形状が異なる容器組合体をシュリンクフィ
    ルムにより包装する包装体であって、前記シュリンクフ
    ィルムは前記容器本体または/および蓋体と接着してい
    ること、又、前記容器組合体の嵌合している部分の近傍
    に弱め線を設け、蓋体を回転させることによって、前記
    弱め線部分のシュリンクフィルムが破断する構造とした
    ことを特徴とする易開封性包装体。
  2. 【請求項2】 前記容器本体部にフランジ面と嵌合用の
    段上げ部を形成し、前記段上げ部の一部を切り欠いたこ
    とを特徴とする請求項1記載の易開封性包装体。
  3. 【請求項3】 前記フランジ面及び/または段上げした
    上面が、容器の中心部に向かって競り上がる傾斜を形成
    していることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の易開封性包装体。
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