JPH11105719A - 電気式動力舵取装置 - Google Patents

電気式動力舵取装置

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JPH11105719A
JPH11105719A JP26989197A JP26989197A JPH11105719A JP H11105719 A JPH11105719 A JP H11105719A JP 26989197 A JP26989197 A JP 26989197A JP 26989197 A JP26989197 A JP 26989197A JP H11105719 A JPH11105719 A JP H11105719A
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JP
Japan
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sensor
sensor member
input shaft
output shaft
electric power
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JP26989197A
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English (en)
Inventor
Jun Onoda
潤 小野田
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マニュアルストッパセンサの出力特性に左右差
をなくし、感度(インピーダンス変化率)を向上するこ
とができる電気式動力舵取装置を提供する。 【解決手段】入力軸1の歯部46に対してピン49にて
揺動自在に連結された磁性体からなる上部センサ部材4
8には当接片48aが凸状形成され、出力軸2に一体に
連結された磁性体からなる下部センサリング42には一
定のピッチを有した歯部44が形成されている。入力軸
1と出力軸2との相対回転にともない、当接片48aが
歯部44間において、周方向に相対移動可能に配置され
ている。入力軸1が回動すると、入力軸1と出力軸2と
に設けられたマニュアルストッパ部39にて両軸1,2
が当接係止する以前に、当接片48aと、歯部44とが
当接する。このとき、上部センサ部材48の上面に設け
たゴム部材50の弾性力に抗して上部センサ部材48は
揺動するとともに、当接状態を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンドル入力軸と出力
軸に過大なトルクが作用した時、パワーアシストを解除
する電気式動力舵取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気式動力舵取装置においては、ハンド
ルが右又は左に回転されると、同ハンドルに連結された
入力軸と、同入力軸に対してトーションバーを介して連
結された出力軸との相対回転変位量をトルク検出用セン
サが検出し、その検出値に基づいて制御回路が駆動モー
タを制御して、出力軸をパワーアシストするようにされ
ている。
【0003】そして、入力軸と出力軸との間に過大な回
転トルクが付与された場合、入力軸と出力軸との間に設
けたマニュアルストッパ部にて両軸の相対移動を停止
し、そのマニュアルストッパセンサがその状態を検出し
て、前記駆動モータの駆動を停止し、或いは駆動モータ
と出力軸間に設けられたクラッチを切り離すようにし
て、パワーアシストを停止するようにされている。
【0004】以下に、従来のマニュアルストッパセンサ
を説明する。図13及び図14は従来のマニュアルスト
ッパセンサを示している。同図において、入力軸に一体
に連結された磁性体からなる上部センサ部材61には歯
部62が凸状形成され、出力軸に一体に連結された磁性
体からなる下部センサ部材63には一定のピッチを有し
た歯部64が形成されている。そして、入力軸と出力軸
との相対回転にともなって、上部センサ部材61の歯部
62が、下部センサ部材63の歯部64間において、図
の矢印方向に相対移動可能に配置されている。
【0005】そして、ハンドルが右又は左に切られて、
入力軸と出力軸の図示しないマニュアルストッパ部にて
両軸が当接係止した場合、上部センサ部材61の歯部6
2と、下部センサ部材63の歯部64との左右の間隙G
aとGbとは等しくなるように両部材との相対位置が設
定されている。なお、両部材61,63とを接触させな
いようにしているのは、仮に接触した場合には、両セン
サ部材61,63が破損する虞があるためである。
【0006】この結果、上部センサ部材61と下部セン
サ部材63の周囲に対して環状に配置された検出コイル
(図示しない)に誘起される電圧(出力電圧)は、両部
材61,63の歯部62,64の接近離間状態の変化に
よって磁気回路のインダクタンスが著しく変化すること
より、増減される。そして、この検出コイルの検出値が
所定のトーションバーの捩じれ角に相当する場合、上記
したようにパワーアシストを停止するようにされてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上部、下部
センサ部材61,63等の加工誤差や組付け誤差がある
と、マニュアルストッパセンサの出力特性に誤差が発生
する問題があった。
【0008】例えば、図13は入力軸が右回転されてマ
ニュアルストッパ部において停止したときの上部センサ
部材61と下部センサ部材63の相対位置を示し、その
ときの両歯部62,64の間隙をGaとしたときであ
る。
【0009】又、図14は入力軸が左回転されてマニュ
アルストッパ部において停止したときの上部センサ部材
61と下部センサ部材63の相対位置を示し、そのとき
の両歯部62,64の間隙をGcとしたときである。な
お、Gc>Gaである。
【0010】このときの、検出コイルの出力電圧は図1
5に示す通りとなる。同図において、横軸はトーション
バーの捩じれ角、縦軸は検出コイルの出力電圧を示して
いる。±αはマニュアルストッパ部にて停止したときの
トーションバーの捩じれ角(マニュアルストッパ接触角
度)であり、トーションバーが中立位置(トーションバ
ー捩じれ角=0:ハンドルの操舵中立位置)から±α度
捩じれた時、両軸がマニュアルストッパ部により相対回
転を停止する。
【0011】同図に示すように、図13の右捩じれの場
合には、出力電圧はVR 、図14の左捩じれの場合はV
L (<VR )となる。なお、Vmax は上下両部のセンサ
部材61,63の歯部62,64が接触した場合の出力
電圧値を示す。
【0012】このことから、加工誤差、組付け誤差があ
ると、センサの出力特性に左右差(右回転時、左回転時
における出力差)が発生し、パワーアシストの停止制御
を正確にできない問題があった。
【0013】又、両センサ部材61,63が互いに接触
すると、破損する虞があるため、上下両センサ部材6
1,63とを接触させないようにしているが、その結
果、マニュアルストッパ部が停止したときは、必ず間隙
Ga(Gb)を設ける必要があるため、感度(インピー
ダンス変化率)が悪くなる問題もあった。
【0014】本発明は上記の課題を解消するためになさ
れたものであり、マニュアルストッパセンサの出力特性
に左右差をなくし、感度(インピーダンス変化率)を向
上することができる電気式動力舵取装置を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、ハンドルからの回転を
伝達する入力軸と、トーションバーを介して相対回転可
能に前記入力軸に対して連結された出力軸と、前記入力
軸と出力軸間に過大トルクが生じたとき、両軸の相対回
転を停止するマニュアルストッパ部と、前記マニュアル
ストッパ部の作動状態を検出するマニュアルストッパセ
ンサとを備えた電気式動力舵取装置において、前記マニ
ュアルストッパセンサは、前記入力軸に設けられた第1
のセンサ部材と、前記出力軸に設けられた第2のセンサ
部材と、両センサ部材によって形成される磁気回路のイ
ンダクタンス変化を検出する検出手段とを備え、前記両
センサ部材は、前記マニュアルストッパ部が前記入力軸
及び出力軸の相対回転を停止する以前に互いに当接され
るように配置され、少なくともいずれか一方のセンサ部
材には、当接したときに、前記入力軸の回転方向とは反
対方向に退避する退避手段を設けたことを特徴とする電
気式動力舵取装置を要旨とするものである。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記両センサ部材が当接した後において、両センサ
部材が互いに離間したとき、前記退避したセンサ部材を
退避した方向とは逆の方向に復帰させる復帰手段を備え
た電気式動力舵取装置を要旨とするものである。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記退避手段は、弾性手段にて構成した電気式動力
舵取装置を要旨とするものである。請求項4に記載の発
明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれかにおいて、
前記退避手段は、第1のセンサ部材が第2のセンサ部材
に当接したとき、第1のセンサ部材を、前記入力軸の回
転方向とは反対方向に揺動自在に支持した構成であるこ
とをその要旨とするものである。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のうちいずれかにおいて、前記退避手段は、第1
のセンサ部材が第2のセンサ部材に当接したとき、第1
のセンサ部材を入力軸の回転方向とは反対方向に退避す
るように直線移動自在に支持した構成であることをその
要旨とするものである。
【0019】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
過大トルクが入力軸と出力軸との間に働いたとき、第1
のセンサ部材と第2のセンサ部材は、マニュアルストッ
パ部が入力軸及び出力軸の相対回転を停止する以前に互
いに当接される。このとき、退避手段は少なくともいず
れか一方のセンサ部材を入力軸の回転方向とは反対方向
に退避させる。そして、検出手段は、そのときの両セン
サ部材に形成される磁気回路のインダクタンス変化を検
出する。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の作用に加えて、復帰手段は、前記両センサ部材が当接
した後において、両センサ部材が互いに離間したとき、
前記退避したセンサ部材を退避した方向とは逆の方向に
復帰させる。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
の作用に加えて、両センサ部材が当接時、弾性手段が少
なくともいずれか一方のセンサ部材を入力軸の回転方向
とは反対方向に退避させる。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項3の作用に加えて、第1のセンサ部材が第2
のセンサ部材に当接したとき、第1のセンサ部材は、入
力軸の回転方向とは反対方向に揺動することにより、退
避する。
【0023】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項3の作用に加えて、第1のセンサ部材が第2
のセンサ部材に当接したとき、第1のセンサ部材は、入
力軸の回転方向とは反対方向に退避するように直線移動
する。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を具体化した第1実施形
態を図1乃至図9を参照して説明する。
【0025】図1及び図2に示すように、入力軸1は、
その上端がハンドル(図示しない)に連結され、同ハン
ドルと一体回転する。入力軸1は内腔を有する中空軸に
て形成されている。前記内腔内にはトーションバー3が
貫通され、その一端がピンにより入力軸1と一体結合さ
れている。出力軸2は前記入力軸1に対して同軸上に配
置され、ニードルベアリング4を介して相対回転可能に
連結されている。又、出力軸2の基端部は、有底の筒状
部2cが形成され、同筒状部2c内には前記トーション
バー3の他端が挿入されピンにより一体結合されてい
る。すなわち、出力軸2はトーションバー3が捩じれる
ことにより、入力軸1に対して相対的に回転可能とされ
ている。
【0026】前記入力軸1は上部ハウジング5に対して
シール部材6とベアリング7とを介して軸承されてい
る。前記出力軸2は下部ハウジング8に対してベアリン
グ9,10を介して軸承されている。前記上部ハウジン
グ5と下部ハウジング8との間には筒部材11が連結さ
れ、上部ハウジング5、筒部材11及び下部ハウジング
8とにより形成される収容空間内には駆動モータ12、
減速機構13、トルクセンサ14、マニュアルストッパ
センサ40等が内装されている。
【0027】前記出力軸2の先端にはピニオン2aが形
成され、同ピニオン2aに操向機構のラックシャフト1
5が噛合されている。下部ハウジング8の側部には、ラ
ックガイド17が摺動自在に内装され、スプリング16
により、ラックガイド17が出力軸2側に付勢されてい
る。前記ラックガイド17には、前記ラックシャフト1
5に当接してガイドするローラガイド18が回動自在に
支持されている。ラックシャフト15は、前記スプリン
グ16により、ローラガイド18を介して押圧されて前
記ピニオン2aに対して適度の押圧力で噛合されてい
る。
【0028】前記駆動モータ12は、前記入力軸1及び
出力軸2と同心に配置されている。図2に示すように前
記筒部材11の内側壁にはコイル19を有するステータ
20が固定されている。同ステータ20と対向するロー
タ21は出力軸2に対してベアリング22を介して回転
可能に軸承されている。ロータ21の外周面には永久磁
石23が固定されている。前記コイル19、ステータ2
0、ロータ21、永久磁石23により駆動モータ12が
構成されている。
【0029】減速機構13はハンドルに加えられたトル
クをトルクセンサ14にて検出し、その検出トルクに応
じて前記駆動モータ12を回転させ、同駆動モータ12
の回転を減速して出力軸2に操舵力のアシストとして伝
達するものである。この減速機構13は例えば遊星歯車
機構が採用される。
【0030】この遊星歯車機構について説明すると、前
記駆動モータ12のロータ21には第1サンギヤ24が
一体に結合されている。又、前記筒部材11の内周には
第1リングギヤ25が固定されている。第1サンギヤ2
4と第1リングギヤ25との間には第1ピニオンギヤ2
6が配置され、第1サンギヤ24、第1リングギヤ25
と噛合されている。同第1ピニオンギヤ26は第1サン
ギヤ24の回転により、自転しながら出力軸2の周りを
公転して、後記する第2サンギヤ27を回転する。
【0031】第2サンギヤ27は出力軸2に対して回転
可能に支持されている。同第2サンギヤ27は第1サン
ギヤ24の回転により第1ピニオンギヤ26を介して第
1サンギヤ24とは逆方向に減速されて回転する。下部
ハウジング8には第2リングギヤ28が固設されてい
る。第2ピニオンギヤ29は前記第2サンギヤ27及び
第2リングギヤ28のそれぞれに噛合され、第2サンギ
ヤ27の回転により、自転しながら出力軸2の周り回転
して後記する回転部材30を回転する。回転部材30は
出力軸2に対して圧入固定されている。そして、回転部
材30は第2サンギヤ27の回転により第2ピニオンギ
ヤ29を介して第2サンギヤ27とは逆方向に減速され
て出力軸2に回転を伝達する。
【0032】なお、第2ピニオンギヤ29は第1ピニオ
ンギヤ26に対して歯幅及びモジュールとも大きくなっ
ており、減速後の伝達トルクに対する応力バランスがと
れ、高トルク伝達が可能になっている。
【0033】又、本実施形態においては、抑えプレート
31が第1リングギヤ26の上面に固定され、第1ピニ
オンギヤ26,及び第2ピニオンギヤ30の抜け出し防
止が図られている。又、同抑えプレート31は駆動モー
タ12と減速機構13とを隔離するように作用し、駆動
モータ12への防塵性が向上するようにされている。
【0034】次にトルクセンサ14を図2及び図3を中
心にして説明する。トルクセンサ14は前記ハンドルに
加えられたトルクを検出し、その検出トルクに応じて前
記駆動モータ12を回転制御するためのものである。こ
のトルクセンサ14は駆動モータ12のロータ21の内
側に同心的に配置されている。
【0035】上部ハウジング5の内面中央には入力軸1
と出力軸2と同心円の筒部32が一体に形成されてい
る。筒部32内には、主に内側センサリング33と外側
センサリング34及びトルク検出用コイル35とからな
るトルクセンサ14が内装されている。
【0036】前記内側センサリング33は円筒状をなす
磁性体部材から構成され、図3に示すように一定のピッ
チで矩形の歯部33aが多数形成されている。同内側セ
ンサリング33は入力軸1に対して非磁性体の磁気遮断
スペーサ36を介して嵌合固定され、入力軸1と一体回
転するようにされている。外側センサリング34は円筒
状の磁性体部材から構成され、一定のピッチで矩形の歯
部34aが多数形成されている。同歯部34aは図2に
示すようにその先端が出力軸2の円周方向に対して傾斜
して形成されている。同外側センサリング34は出力軸
2に対して非磁性体の磁気遮断スペーサ37を介して嵌
合固定され、出力軸2と一体回転するようになってい
る。
【0037】前記内側センサリング33及び外側センサ
リング34は、図3に示すように歯部33a及び歯部3
4aが対向するように配置され、同歯部33a及び歯部
34aのラップ量Lの変化を前記トルク検出用コイル3
5により検出する。
【0038】前記トルク検出用コイル35は、磁性体の
センサガイド38内に固定され、前記歯部33a及び歯
部34aに対向するように環状に巻装されている。そし
て、歯部33a及び歯部34aのラップ量Lの面積が変
化することによりトルク検出用コイル35のインダクタ
ンスが変化して誘起される電圧が増減される。すなわ
ち、トルク用検出コイル35により、トーションバー3
に作用した回転トルクの変化を、それに応じた捩じれ量
の変化として前記歯部33a及び歯部34aのラップ量
Lの面積の変化に基づいて検出する。
【0039】次にマニュアルストッパ部39について説
明する。前記入力軸1と出力軸2の間にはマニュアルス
トッパ部39が設けられている。図2及び図4に示すよ
うに出力軸2の筒状部2cには、互いに180度反対側
において所定のピッチを有する一対の歯部45が形成さ
れている。又、図6(a),(b)に示すように、入力
軸1には互いに180度反対側側部から一対の歯部46
が突設され、前記歯部45に対して噛合されている。歯
部46の周方向の長さは、前記歯部45のピッチの長
さ、すなわち、歯部45間に形成された溝部45aの周
方向長さよりも短くされて、両者45,46間には所定
の隙間Gを有し、入力軸1が出力軸2に対して相対回動
可能とされている。又、入力軸1の軸心Oから突部46
の周部迄の径方向長さは出力軸2の軸心(なお、出力軸
2の軸心は入力軸1の軸心Oと同軸上にある。)から筒
状部2cの径方向長さよりも若干長くされている。
【0040】そして、トーションバー3の捩じり反力よ
り大きなトルクが入力軸1及び出力軸2の間に作用する
と、各歯部45,46の側面が当接するように構成され
たマニュアルストッパとしての作用をなすようにされて
いる。
【0041】次に、前記マニュアルストッパ部39の当
接状態を検出するマニュアルストッパセンサ40につい
て説明する。図4及び図5に示すように、出力軸2の基
端周部には、周回する係止段部2bが形成され、同係止
段部2bには、非磁性体からなる下部磁気遮断スペーサ
41が嵌合固定されている。下部磁気遮断スペーサ41
はリング状をなし、その外周部には、周回する取付段部
41aが形成されている。取付段部41aには下部セン
サリング42が嵌合され、図5及び図6(c)に示すよ
うに一対のピン43にて前記下部磁気遮断スペーサ41
とともに、出力軸2の筒状部2cの周部に対して止着さ
れている。前記ピン43は非磁性体にて構成され、前記
下部センサリング42は磁性体から形成されている。図
4に示すように、前記下部センサリング42には180
度反対方向に一対の歯部44が所定のピッチを有して形
成されている。
【0042】前記歯部46の周面には、上部磁気遮断ス
ペーサ47が嵌合されている。前記上部磁気遮断スペー
サ47は非磁性体からなり、図6(a)に示すように、
リング状に形成されている。前記各歯部46に対応した
前記上部磁気遮断スペーサ47の周部において、互いに
180度反対側には、一対の上部センサ部材48が取付
けされている。上部センサ部材48は磁性体にて構成さ
れ、逆凸状に形成されている。同上部センサ部材48
は、非磁性体からなるピン49により、歯部46に対し
て揺動可能に支持されている。なお、前記上部磁気遮断
スペーサ47は、前記ピン49にて歯部46に対して固
着されている。そして、前記上部センサ部材48は、前
記下部センサリング42の歯部44間に形成された溝部
44a内に位置するように配置されている。
【0043】同上部センサ部材48は、その下部に突出
した当接片48aにて下部センサリング42の歯部44
の互いに対向する両側面に対して当接可能とされてい
る。そして、上部センサ部材48の当接片48aは、前
記マニュアルストッパ部39の各歯部45,46の側面
が当接する時点よりも若干早く当接するように、すなわ
ち、マニュアルストッパ部39の各歯部45,46の当
接した時には必ず当接片48aが歯部44に当接してい
るように、歯部両者間の間隙G1(図4参照)は前記歯
部45,46間の間隙Gよりも若干短くされている。
【0044】前記歯部46において、上部遮断スペーサ
47及び上部センサ部材48の上面には、ゴム部材50
が配置されている。ゴム部材50は全体に厚みが等しく
されて全面に亘って等しい弾性力を備えるように板状に
形成されており、その上面に抑え片51が一体に連結さ
れ、同抑え片51が取付部材52を介して歯部46の周
面に取付固定されている。なお、前記抑え片51はアル
ミニウム等の非磁性体材料から形成され、前記ゴム部材
50の上方向の変形を抑制するためのものである。そし
て、図示しないハンドルが操舵中立位置に位置するとき
には、図4に示すように、上部センサ部材48の当接片
48aと下部センサ部材42の歯部44間の距離がG1
となるように配置されるようにされている。
【0045】図2に示すように、マニュアルストッパ検
出用コイル53は、前記センサガイド38内に固定さ
れ、前記上部センサ部材48及び下部センサリング42
に対向するように環状に巻装されている。そして、上部
センサ部材48の当接片48a及び歯部44の離間或い
は当接した状態によって磁気回路のインピーダンスが変
化し、そのインピーダンス変化により、マニュアルスト
ッパ検出用コイル53に誘起される電圧が増減される。
このマニュアルストッパ検出用コイル53は、図示しな
い制御回路に接続され、制御回路は、マニュアルストッ
パ検出用コイル53の出力電圧が所定値(閾値VH )を
越えるときは、前記駆動モータ12への駆動電流を遮断
制御するようにしている。
【0046】これにより、過大な回転トルクが付与され
ても、駆動モータ12に過大な駆動電流が印加されない
ので、駆動モータ12を過大な駆動電流から保護でき
る。本実施形態では、前記下部センサリング42が第2
のセンサ部材を構成する。又、上部センサ部材48が第
1のセンサ部材を構成する。又、上部センサ部材48を
ピン49に対して揺動自在に支持した構成が退避手段を
構成している。さらに、ゴム部材50が復帰手段、及び
弾性部材を構成し、マニュアルストッパ検出用コイル5
3が検出手段を構成する。
【0047】上記のように構成された電気式動力舵取装
置の作用を説明する。さて、ハンドルが、左又は右に切
られると、入力軸1が左又は右に回転され、この結果、
トーションバー3が右又は左に捩じられる。入力軸1に
固定された内側センサリング33は出力軸2に固定され
た外側センサリング34に相対的に回転するため、歯部
33a及び歯部34aのラップ量Lの面積が変化する。
この変化をトルク検出用コイル35が検出してその時の
回転トルクが検出される。
【0048】そして、上記トルク検出用コイル35によ
る回転トルクの検出により、駆動モータ12をトルクに
応じて回転制御し、この駆動モータ12の回転を減速機
構13を介して出力軸2に伝達して操舵力のアシストを
行なう。
【0049】そして、上記のようにしてハンドルが左又
は右に切られて、左又は右に切り過ぎたとき、すなわ
ち、過大トルクが作用したときは、マニュアルストッパ
部39の各歯部45,46が当接する。一方、マニュア
ルストッパ部39の各歯部45,46が当接する以前
に、マニュアルストッパセンサ40の上部センサ部材4
8の当接片48aが下部センサリング42の歯部44の
側面に当接する。この当接した状態において、さらに当
接片48aと歯部44とは相対移動するため、図7及び
図8に示すように、上部センサ部材48は、ピン49を
回動中心として、入力軸の回転方向とは逆方向である退
避方向に回動する。このとき、ゴム部材50は、歯部4
4と当接した側がその弾性力に抗して伸長され、その反
対側は弾性力に抗して圧縮される(図7及び図8参
照)。
【0050】従って、この当接時には、ゴム部材50は
当接時の衝撃を吸収するとともに、上部センサ部材48
が退避するため、両センサ部材42,48には過大な力
が加わることが防止される。
【0051】このとき、マニュアルストッパ検出用コイ
ル53は両部材42,48に形成される磁気回路のイン
ダクタンス変化を検出する。このときのマニュアルスト
ッパ検出用コイル53の出力電圧は図9に示す通りとな
る。
【0052】同図において、横軸はトーションバーの捩
じれ角、縦軸は検出コイルの出力電圧を示している。±
αはマニュアルストッパ部39にて停止したときのトー
ションバー3の捩じれ角(マニュアルストッパ接触角
度)であり、トーションバー3が中立位置(トーション
バー捩じれ角=0:ハンドルの操舵中立位置)から±α
度捩じれた時、両軸がマニュアルストッパ部39により
相対回転を停止する。
【0053】同図に示すように、右捩じれの場合及び左
捩じれのいずれの場合にも、出力電圧はVR =VL =V
max となる。なお、Vmax は上下両部のセンサ部材4
2,48が接触した場合の出力電圧値である。
【0054】従って、閾値電圧をVH (<Vmax )とし
たとき、このマニュアルストッパ検出用コイル53の出
力電圧がこの閾値を越えたとき、図示しない制御回路は
駆動モータ12への駆動電流を遮断する。
【0055】一方、ハンドルが操舵中立位置に戻された
場合には、上部センサ部材48が当接した状態から離れ
る方向に戻される。このとき、ゴム部材50の弾性力に
より、回動して退避していた上部センサ部材48がピン
49を中心にして、回動復帰する。
【0056】さて、本実施形態によると、次のような効
果を奏する。 (1) 本実施形態では、マニュアルストッパ部39の
各歯部45,46が当接するときには、その当接以前に
マニュアルストッパセンサ40のセンサ部材42,48
が当接するようにして、必ずセンサ部材42,48を当
接するようにした。この結果、マニュアルストッパ検出
用コイル53の出力電圧が、VR =VL=Vmax となっ
て、出力特性の左右差をなくすことができる。従って、
感度(インピーダンス変化率)を向上することができ
る。
【0057】(2) 本実施形態では、上部センサ部材
48をピン49の周りで揺動自在に支持した。この結
果、下部センサリング42と当接時には、上部センサ部
材48をピン49の周りで回動することにより、退避す
ることができる。このため、両センサ部材42,48の
損傷を防止することができる。
【0058】(3) 本実施形態では、上部センサ部材
48の上部にゴム部材50を配置して、同ゴム部材50
の弾性力に抗して退避させるようにした。この結果、当
接時の衝撃がゴム部材50によって吸収できるため、上
記(2)の作用効果に加えて、さらに両センサ42,4
8の損傷が防止できる。
【0059】(4) 本実施形態では、上部センサ部材
48の上部にゴム部材50を配置して、ハンドルが操舵
中立位置に戻された場合には、ゴム部材50の弾性力に
より、回動して退避していた上部センサ部材48がピン
49を中心にして、回動復帰するようにした。この結
果、上部センサ部材48を常に一定の状態、すなわち、
当接片48aが左右いずれの下部センサリング42の歯
部44に対しても同条件にて当接することができる。
【0060】(第2実施形態)次に第2実施形態を図1
0及び図11を参照して説明する。なお、第1実施形態
と同一又は相当する構成については、同一符号を付し
て、異なるところを中心にして説明する。
【0061】この第2実施形態では、上部センサ部材4
8の支持構造が異なるのみで、他の構成は第1実施形態
と同様に構成されている。従って、第2実施形態におい
ても、マニュアルストッパ部39が当接する以前におい
て、上部センサ部材48は下部センサ部材42の歯部4
4と当接可能にされている。
【0062】図10及び図11において、上部センサ部
材48には入力軸1の周方向に長孔56が形成され、同
長孔56にはピン49が長孔56の長手方向に沿って、
直線的に相対移動可能に挿入されている。なお、上部セ
ンサ部材48は、その内面側に設けた摺動突起(図示し
ない)が上部磁気遮断スペーサ47に対して周方向に設
けたガイド溝(図示しない)に対して摺動自在に嵌合さ
れており、ピン49に対しては相対回動不能とされてい
る。
【0063】そして、上部センサ部材48は同ピン49
にて、前記実施形態と同様に上部磁気遮断スペーサ47
を介して歯部46に支持されている。又、ピン49を挟
んで長孔56内には弾性部材として一対のゴム部材57
が圧縮状態で挿入されている。この一対のゴム部材57
は互いに同じ大きさとされ、同一の弾性力を備えてい。
なお、この圧縮状態は、限度一杯の圧縮状態ではなく、
さらなる圧縮が可能な状態を意味している。そして、上
部センサ部材48が下部センサリング42と当接してい
ない状態では、ピン49は、両側に配置されたゴム部材
57の弾性力により長孔49の長手方向の中央に位置す
るようにされている。
【0064】又、上部センサ部材48の当接片48aが
下部センサリング42の歯部44に当接したときには、
上部センサ部材48の退避方向への若干の移動を許容す
るとともに、ゴム部材57により、上部センサ部材48
の下部センサリング42に対する当接を維持可能とされ
ている。
【0065】そして、このゴム部材57は、ピン49と
上部センサ部材48の周方向(入力軸1の周方向)の相
対移動を許容するとともに、上部センサ部材48の周方
向への移動によって下部センサリング42の歯部44に
当接したときには、入力軸1の回転方向(以下、この実
施形態では回転方向という。)側のゴム部材57がピン
49により圧縮され、入力軸1の反回転方向(以下、こ
の実施形態では、反回転方向という。)側のゴム部材5
7が圧縮状態から開放されて、その弾性力により伸長す
るようにされている。図10及び図11は、それぞれ回
転方向側のゴム部材57が圧縮され、反回転方向側のゴ
ム部材57が伸長された状態を示し、下部センサリング
42の歯部44に当接した直後の状態を示している。
【0066】前記ゴム部材57は、本発明の復帰手段、
及び弾性部材を構成している。又、上部センサ部材48
の長孔56に対してピン49を長孔56の長手方向に移
動自在に支持した構成が上部センサ部材48を直線移動
自在に支持した退避手段を構成している 従って、入力軸1の歯部46(ピン49)が回転駆動さ
れると、上部センサ部材48は、同ピン49によって回
転方向へ移動する。そして、上部センサ部材48の当接
片48aが下部センサリング42の歯部44に当接する
ときには、図10又は図11に示すように回転方向側の
ゴム部材57が上部センサ部材48とピン49とに挟圧
されて圧縮され、反回転方向側のゴム部材57が伸長さ
れる。
【0067】この結果、図10及び図11に示す退避方
向(回転方向とは反対方向)に上部センサ部材48が若
干移動する。この退避移動により、当接時の衝撃がゴム
部材57により吸収される。又、上部センサ部材48
は、ゴム部材57により下部センサリング42の歯部4
4に当接した状態が維持される。
【0068】一方、ハンドルが操舵中立位置に戻された
場合には、ピン49が前記当接時における回転方向とは
反対方向に移動するため、上部センサ部材48はピン4
により駆動されて同方向に移動する。このとき、ピン4
9の両側の両ゴム部材57の弾性力により、上部センサ
部材48がピン49に対して相対移動し、ピン49が長
孔49の中央位置に位置するように復帰する。
【0069】(1) 本実施形態では、上記第1実施形
態の(1)と同様の作用効果を奏することができる。 (2) 本実施形態では、上部センサ部材48には入力
軸1の周方向に長孔56を形成し、ピン49を長孔56
の長手方向に沿って相対移動可能に挿入して、同上部セ
ンサ部材48を支持した。この結果、下部センサリング
42と当接時には、上部センサ部材48をピン49に対
し長孔56の長手方向に移動することにより、退避する
ことができる。このため、両センサ部材42,48の損
傷を防止することができる。
【0070】(3) 本実施形態では、上部センサ部材
48の長孔56において、ピン49を挟むようにゴム部
材57を配置して、同ゴム部材57の弾性力に抗して退
避させるようにした。この結果、当接時の衝撃がゴム部
材57によって吸収できるため、上記(2)の作用効果
に加えて、さらに両センサ42,48の損傷が防止でき
る。
【0071】(4) 本実施形態では、上部センサ部材
48の長孔56にゴム部材57を配置して、ハンドルが
操舵中立位置に戻された場合には、ゴム部材57の弾性
力により、退避していた上部センサ部材48がピン49
を長孔56の長手方向の中央位置に移動復帰するように
した。この結果、上部センサ部材48を常に一定の状
態、すなわち、当接片48aが左右いずれの下部センサ
リング42の歯部44に対しても同条件にて当接するこ
とができる。
【0072】本発明の実施形態は、上記実施形態以外に
次のように変更することも可能である。 (1) 前記各実施形態では、マニュアルストッパ検出
用コイル53の出力値として出力電圧としたが、インピ
ーダンスとしてもよい。
【0073】(2) 前記各実施形態では、ゴム部材5
0,57が復帰手段、及び弾性部材を構成していたが、
ゴム部材50,57の代わりにバネにて構成してもよ
い。なお、このバネ材は、非磁性体で形成するのが好ま
しい。
【0074】(3) 前記第1実施形態では、上部セン
サ部材48を下部センサリング42と当接する場合に、
上部センサ部材48を退避可能にしたが、反対に下部セ
ンサリング42の歯部44又は下部センサリング42自
体を当接する方向とは反対方向に移動可能に支持しても
よい、この場合においても、退避する場合には、下部セ
ンサリング42の退避方向に移動するときに、非磁性体
からなるバネ、ゴム等の弾性部材にて蓄勢するように
し、当接が解除された場合、同弾性部材の弾性力によ
り、復帰移動するように構成する。
【0075】又、上部センサ部材48及び下部センサリ
ング42の歯部、或いは上部センサ部材48及び下部セ
ンサリング42自体の両者に当接時に互いに退避する構
成を採用してもよい。
【0076】(4) 前記第1実施形態では、ゴム部材
50を上部センサ部材48の上面に配置したが、図12
に示すようにしてもよい、すなわち、ピン49が挿通さ
れた上部センサ部材48のピン孔49aを大きくし、同
ピン孔49a内においてピン49の周囲を包囲するよう
に弾性部材としてのゴム部材58を配置する。この場
合、ピン49と、ゴム部材58と、上部センサ部材48
とは一体となるように固着するものとする。なお、上部
センサ部材48はゴム部材58を介してピン49とは回
動自在とされている。
【0077】前記ゴム部材58は、本発明の復帰手段、
及び弾性部材を構成している。又、上部センサ部材48
をピン49に対して揺動(回動)自在に支持した構成が
退避手段を構成しているこうすることにより、上部セン
サ部材48を前記第1実施形態と同様に下部センサリン
グ42と当接時には回動して退避することができ、又、
当接が解除された場合には、ゴム部材58の弾性力によ
り復帰回動することができる。
【0078】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に挙げる。 (1) 請求項4において、復帰手段は、第1のセンサ
部材に対して、第1センサ部材の揺動中心を境にして、
第2のセンサ部材と当接する側部側とは反対側の側部に
配置したものである電気式動力舵取装置。ここで、揺動
中心とは、前記第1実施形態及び図12で示した実施形
態におけるピン49の軸心が相当する。
【0079】そして、第1実施形態では、第2のセンサ
部材と当接する側部側とは反対側側部とは、上部センサ
部材48の上面を含む上部が相当する。この構成によ
り、復帰手段により、第2のセンサ部材との当接が解除
された後は、第1センサ部材は、第2のセンサ部材と当
接する側部側とは反対側の側部に配置した弾性部材によ
って、復帰する。
【0080】(2) 請求項3において、弾性手段は、
ゴム部材である電気式動力舵取装置。こうすることによ
り、ゴム部材によって、請求項5の作用効果を奏する。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項5の発明によれば、マニュアルストッパセンサの出力
特性に左右差をなくし、感度(インピーダンス変化率)
を向上することができる。又、退避手段を設けているた
め、両センサ部材が当接時に破損することがない。
【0082】請求項2の発明によれば、請求項1の効果
に加えて、前記両センサ部材が当接した後において、両
センサ部材が互いに離間したとき、前記退避したセンサ
部材を退避した方向とは逆の方向に復帰させることがで
きる。
【0083】請求項3の発明によれば、弾性手段によっ
て、請求項1の効果を奏することができる。請求項4の
発明によれば、退避手段を、第1のセンサ部材が第2の
センサ部材に当接したとき、第1のセンサ部材を入力軸
の回転方向とは反対方向に揺動自在に支持した構成とす
ることにより、第1のセンサ部材を退避することができ
る。
【0084】請求項5の発明によれば、退避手段を、第
1のセンサ部材が第2のセンサ部材に当接したとき、第
1のセンサ部材を入力軸の回転方向とは反対方向に退避
するように直線移動自在に支持した構成とすることによ
り、第1のセンサ部材を退避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施形態の電気式動力
舵取装置の断面図。
【図2】同じく要部拡大断面図。
【図3】トルクセンサの要部横断面図。
【図4】マニュアルストッパセンサの要部斜視図。
【図5】マニュアルストッパセンサの要部縦断面図。
【図6】(a)は図5のA−A線断面図、(b)は図5
のB−B線断面図、(c)は図5のC−C線断面図。
【図7】マニュアルストッパセンサの作用を示す模式
図。
【図8】同じく図7とは反対方向に作動したときのマニ
ュアルストッパセンサの作用を示す模式図。
【図9】マニュアルストッパセンサの出力特性図。
【図10】第2実施形態のマニュアルストッパセンサの
作用を示す模式図。
【図11】同じく図10とは反対方向に作動したときの
マニュアルストッパセンサの作用を示す模式図。
【図12】他の実施形態のマニュアルストッパセンサの
模式図。
【図13】従来のマニュアルストッパセンサの作用を示
す模式図。
【図14】同じく図12とは反対方向に作動したときの
マニュアルストッパセンサの作用を示す模式図。
【図15】同じく従来のマニュアルストッパセンサの出
力特性図。
【符号の説明】
1…入力軸、2…出力軸、3…トーションバー、12…
駆動モータ、13…減速機構、14…トルクセンサ、3
9…マニュアルストッパ部、40…マニュアルストッパ
センサ、42…下部センサリング(第2のセンサ部材を
構成する。)、44…歯部、45…歯部、46…歯部、
48…上部センサ部材(第1のセンサ部材を構成す
る。)、49…ピン、50,57,58…ゴム部材(復
帰手段、弾性部材を構成する。)、51…抑え片、53
…マニュアルストッパ検出用コイル(検出手段を構成す
る。)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルからの回転を伝達する入力軸
    と、 トーションバーを介して相対回転可能に前記入力軸に対
    して連結された出力軸と、 前記入力軸と出力軸間に過大トルクが生じたとき、両軸
    の相対回転を停止するマニュアルストッパ部と、 前記マニュアルストッパ部の作動状態を検出するマニュ
    アルストッパセンサとを備えた電気式動力舵取装置にお
    いて、 前記マニュアルストッパセンサは、前記入力軸に設けら
    れた第1のセンサ部材と、前記出力軸に設けられた第2
    のセンサ部材と、両センサ部材によって形成される磁気
    回路のインダクタンス変化を検出する検出手段とを備
    え、 前記両センサ部材は、前記マニュアルストッパ部が前記
    入力軸及び出力軸の相対回転を停止する以前に互いに当
    接されるように配置され、少なくともいずれか一方のセ
    ンサ部材には、当接したときに、前記入力軸の回転方向
    とは反対方向に退避する退避手段を設けたことを特徴と
    する電気式動力舵取装置。
  2. 【請求項2】 前記両センサ部材が当接した後におい
    て、両センサ部材が互いに離間したとき、前記退避した
    センサ部材を退避した方向とは逆の方向に復帰させる復
    帰手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気
    式動力舵取装置。
  3. 【請求項3】 前記復帰手段は、弾性手段にて構成した
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気式動力舵取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記退避手段は、第1のセンサ部材が第
    2のセンサ部材に当接したとき、第1のセンサ部材を、
    前記入力軸の回転方向とは反対方向に揺動自在に支持し
    た構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    うちいずれかに記載の電気式動力舵取装置。
  5. 【請求項5】 前記退避手段は、第1のセンサ部材が第
    2のセンサ部材に当接したとき、第1のセンサ部材を前
    記入力軸の回転方向とは反対方向に退避するように直線
    移動自在に支持した構成であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のうちいずれかに記載の電気式動力舵取
    装置。
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