JPH1099723A - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機

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Publication number
JPH1099723A
JPH1099723A JP8292080A JP29208096A JPH1099723A JP H1099723 A JPH1099723 A JP H1099723A JP 8292080 A JP8292080 A JP 8292080A JP 29208096 A JP29208096 A JP 29208096A JP H1099723 A JPH1099723 A JP H1099723A
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JP
Japan
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dust
discharge
high voltage
air
counter electrode
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Application number
JP8292080A
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English (en)
Inventor
Eiji Nakamura
英治 中村
Kenichi Murata
賢一 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本体内に設けた放電線31と対向電極32間に
高電圧を印加して放電を発生させ、この放電によりイオ
ン風を発生させて吸引した外気中の塵埃を帯電させ、集
塵部で塵埃を除去した後排気する空気清浄機で、放電線
へ負の高電圧を供給する高圧端子81と対向電極へ正の高
電圧を供給する接片70とを保護カバ−84で覆い、且つ保
護カバ−に形成した隔壁85にて高圧端子81と接片70とを
遮った。 【効果】高圧端子81や接片70に埃が付着したり両者81、
70間に埃が侵入することを防止でき、両者81、70間の異
常放電を防止する。仮に多少の埃が保護カバ−内に侵入
しても、隔壁85により両者81、70間の沿面距離を長くし
て放電が起こりにくいようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭内等における
空気を清浄する空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来空気清浄機は、本体に内蔵したファ
ンを駆動することにより、本体に設けた吸気口より外気
を吸引し、内部に設けた集塵部に通して塵埃を除去した
後吐出口より室内へ排気する所謂ファン式の空気清浄機
の他に、ファンを使用せずに、放電極と対向電極間に高
電圧を印加してコロナ放電を発生させ、このコロナ放電
によって誘起されるイオン風を利用して、外気を本体内
へ吸い込んで空気中の塵埃を帯電させて集塵部にて除去
し、その後室内へ排気する所謂イオン風式の空気清浄機
が例えば実公平2−43495号公報にて知られてい
る。
【0003】この空気清浄機では、放電極や対向電極へ
夫々高電圧を供給する電圧供給部に埃等が付着したり、
両電圧供給部間に埃が侵入すると、これら両電圧供給部
が近接している場合等には、これら両電圧供給部間で放
電を起こすことがあり、この放電により肝心の放電極と
対向電極間の放電が生じないといったことがあった。特
に両電圧供給部が空気の流通路に位置する場合は、両電
圧供給部に空気中に含まれた埃が付着し易く何らかの対
策が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、本体内に設
けた放電極と対向電極との間に高電圧を印加して放電を
発生させ、この放電によりイオン風を発生させて吸気孔
より吸引した外気中の塵埃を帯電させ集塵部にて塵埃を
除去した後排気するようにした空気清浄機で、放電極や
対向電極へ夫々高電圧を供給する電圧供給部に埃等が付
着しないように、また両電圧供給部間に埃が侵入するこ
とのないようにして、これら電圧供給部間で放電を起こ
すことのないようにした空気清浄機を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体内に設け
た放電極と対向電極との間に高電圧を印加して放電を発
生させ、この放電によりイオン風を発生させて吸気孔よ
り吸引した外気中の塵埃を帯電させ集塵部にて塵埃を除
去した後排気するものにおいて、放電極と対向電極夫々
への電圧供給部を保護カバ−で覆い、且つこの保護カバ
−に前記両電圧供給部を遮る隔壁を形成したものであ
る。
【0006】かかる構成にすることにより、放電極と対
向電極夫々への電圧供給部は保護カバ−で覆われている
ので、両電圧供給部に埃が付着したり両者間に埃が侵入
するのを防止できる。仮に多少の埃が保護カバ−内に侵
入しても、両電圧供給部は隔壁で遮られているので、両
電圧供給部間の沿面距離が長くなり、両電圧供給部間に
放電が起こりにくくなる。
【0007】さらに本発明は、前記本体内へ挿脱自在の
集塵部を設け、前記保護カバ−に、この集塵部を挿脱す
る際のガイドを一体形成した。
【0008】かかる構成にすれば、保護カバ−は、両電
圧供給部間の放電防止の役目と、集塵部の挿脱時のガイ
ドの役目とを果たすことができる。
【0009】なお、本発明の空気清浄機は、放電極と対
向電極間の放電により発生するイオン風は、塵埃を帯電
させる作用をすればよく、イオン風を利用して外気を吸
引しなくとも、ファンの回転により外気を吸引するもの
でも、あるいはイオン風とファンの両方でもって外気を
吸引するものでも構わない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面に基づき
説明する。1は空気清浄機本体ケースで、前ケース2と
後ケース3で構成される。前ケース2の上部中央には、
化粧ボード4が装着されている。5は本体ケース1内を
前後に仕切るように装着された中枠で、この中枠5の中
央部には電動機6が装着されている。電動機6の周囲の
中枠5には通気孔7が設けられている。本体ケース内の
中枠5より後方空間には電動機6により回転されるファ
ン8が設けられている。
【0011】中枠5及び後ケース3には、ファン8の周
囲を囲む渦巻状のファンケース9の周壁10が形成されて
いる。ファンケース9の上部は開放されて吐出口となっ
ており、前記後ケース3に設けた格子状の第2排気孔11
に連通している。(第1排気孔は後述する)本体ケース
内の中枠5より前方空間には第2集塵部12が収納されて
いる(第1集塵部は後述する)。第2集塵部12は蛇腹状
のエレクトレット化された所謂エレクトレットフィルタ
ー13と活生炭よりなる脱臭フィルター14とからなり、両
フィルタ−13、14が枠体15で囲まれて一体化されてい
る。16は第2集塵部12が枠体15内から外れないように押
さえる爪である。この第2集塵部12は前ケース2の側面
に形成した取出口17(図4参照)より取り出せるように
なっている。18は枠体15に形成した取り出すための把手
である。
【0012】前記前ケース2の前面は、前カバ−19で覆
われている。空気清浄機の本体外郭は、本体ケ−ス1と
この前カバ−19で構成される。前カバ−19には図3に示
す如く多数の縦長のスリット状第1吸気孔20が形成され
ている。前カバー19の前ケース2への取付は、前カバー
19の下端に突設した一対の突片21を、前ケース2の下端
に形成した一対の受部22に係合させ(図1参照)、片や
前ケース2上部の左右に形成した一対の係止孔23(図14
参照)に、前カバ−19の上部左右に取り付けた一対の爪
24を係合させることにより行われる。
【0013】この様子を図22に基ずき説明する。前カバ
−19の裏側に透孔25を有するスライド板収納箱26がネジ
27により取り付けられ、この収納箱26内にスライド板28
が左右にスライド可能に装着され、このスライド板28に
は前記透孔25より突出した前記爪24が突設され、スライ
ド板28はスプリング30により常時外側へつまり爪24が係
止孔23と係合する方向に付勢されている。そしてスライ
ド板28の端に形成した押さえ部29をスプリング30に抗し
て内側へ押さえると、爪24と係止孔23との係合が外れ、
前カバ−19を前ケース2より外すことができ、押さえ部
29から手を離すとスプリング30の力により爪24と係止孔
23が係合する。このようにして前カバ−19を前ケース2
より容易に着脱することができる。
【0014】前カバ−19と前ケース2には、夫々放電極
となる放電線31と、対向電極32が設けられ、放電線31に
負の高電圧を加え、一方対向電極32に正の高電圧を加え
(接地してもよい)ることにより、放電線31と対向電極
32間に放電を発生させ、この放電によりイオン風を誘起
させるイオン風発生部が構成されている。
【0015】以下イオン風発生部について説明する。放
電線31は図6に示すような合成樹脂製の樋状をした放電
線取付ケ−ス33に取り付けられる。この取付ケ−ス33は
前カバー19の裏側中央部に後述するように、縦方向に着
脱自在に装着される。取付ケ−ス33の上端には、図7や
図9に示すような金属製端子板34が装着される。この端
子板34は、取付ケ−ス33に形成した穴35に図7や図9の
矢印方向より圧入することにより、その弾性により取付
ケ−ス33の上端に係着保持される。
【0016】一方取付ケ−ス33の下端には、図8や図10
に示すようなU字状の弾性片36が一体に形成され、この
弾性片36の内側に沿うようにU字状の金属製補強板37が
装着される。この補強板37はその一端38を取付ケ−ス33
の下端に設けた係止部39に係着して、この一端38を支点
として図8の矢印方向に回転させることにより、補強板
37に設けた穴40が弾性片36に設けた爪41に係着して、弾
性片36に沿って装着される。この装着状態において、弾
性片36は補強され且つ弾性片36のバネ性が堅くなるよう
に調整している。
【0017】前記端子板34と補強板37には夫々鍵状の爪
42、43が折曲形成され、この爪42、43に放電線31の両端
が、スプリング44を介して係着されている。放電線31は
スプリング44により適度なテンションが与えられてい
る。ここでスプリング44が合成樹脂製の取付ケ−ス33に
直接係着されていると、スプリング44の張力により係着
部が永年使用によって変形する恐れがあるが、金属製の
端子板34や補強板37に係着されているので、永年使用に
よる係着部の変形を防止できる。
【0018】次に放電線31を取り付けた取付ケ−ス33を
本体の一部である前カバー19に装着する方法を説明す
る。前カバ−19の裏面中央部の上下部には、夫々内側に
向けて突片45、46が形成され、上側突片45には一つの係
合穴47が、下側突片46には二つの係合穴48が形成されて
いる。取付ケ−ス33の上端には一つの突部49が突設さ
れ、取付ケース下端の弾性片36の下面には二つの爪50が
形成されている。そして樋状の取付ケース33の樋の底に
相当する面95を前カバ−19と対面させるようにして、前
記突部49を図11のように前記係合穴47に下から入れ、一
方前記弾性片36を図12の矢印のように押し込むことによ
り、前記爪50が係合穴48に弾性片36の弾力でもって係合
して、取付ケ−ス33を前カバ−19に装着することができ
る。51や52は夫々前記突片45、46の両側より一体成形さ
れたガイド片で、前記突部49を係合穴47に入れる際及び
前記弾性片36を押し込む際のガイドとなる。
【0019】ここで弾性片36が補強板37で補強されてい
るので、取付ケ−ス33を前カバー19に何度着脱しても弾
性片36の弾性がへたるることなく、前記爪50を係合穴48
に常に確実に係合させ、取付ケ−ス33の前カバー19への
装着を確実にできる。
【0020】前記取付ケ−ス33の下端には、放電線31へ
高電圧を供給する後述する高電圧発生装置80を動作させ
る回路に介挿された第1安全スイッチ53を操作する操作
片54が一体に形成されている(図10、図13、図15参
照)。この操作片54でもって、取付ケ−ス33を前カバー
19へ装着した状態で前カバ−19を前ケース2に装着した
際、第1安全スイッチ53を閉成して高電圧発生装置80を
作動させ、 前カバ−19を前ケース2より外すことによ
って、第1安全スイッチ53を開成して高電圧発生装置80
の動作を停止するようにしている。
【0021】ところで、前カバー19の裏面には、スリッ
ト状第1吸気孔20より吸引される空気の埃をあらかじめ
除去するプレフィルタ55が取り付けられるが、このプレ
フィルタ55を取り付けないと前記取付ケース33が前カバ
ー19に装着できないようになっている。以下この点の構
造を説明する。
【0022】プレフィルタ55は図2や図13に示すように
左右二つに分割されており、前カバ−19と同様に多数の
縦長のスリット56を有する合成樹脂製の枠体57とこの枠
体57と一体成形される合成樹脂製のネット58(図17参
照)よりなる。この二つのプレフィルタ55で前カバ−19
の第1吸気孔20の全面を覆うようになる。前カバー19の
裏面にはその第1吸気孔20の外側を囲むように前ケース
2側へ向かう壁59が左右に一体に形成されており、この
壁59には、左右のプレフィルタ枠体57の夫々の外側に突
設した係合片60を入れる透孔61が形成されている。(図
2参照)前カバー19の裏面中央部の上下2ケ所にはプレ
フィルタ固定板62がネジ63にて固定されている。この固
定板62には図2や図17に示すように一対の固定片64が突
設され、この固定片64には、左右のプレフィルタ枠体57
の夫々の内側に突設した爪65を入れる透孔66が形成され
ている。この固定板62は合成樹脂製で、一対の固定片64
は互いに接近したり離れたりする方向に弾性を有してい
る。
【0023】そこで、プレフィルタ枠体57の外側に設け
た係合片60を前記透孔61に挿入し、内側に突設した前記
爪65を固定片64の透孔65に挿入することにより、プレフ
ィルタ55が前カバ−19 に装着されるが、この時、図17
のように一対の固定片64の間隔が狭くなる。これは、図
19のように爪65の幅の広くなった根本部分67で固定片64
を互いの間隔が狭くなるよう押すことにより生ずる。こ
の状態で、取付ケース33を前カバ−19に上述したように
装着しようとして前カバ−19に近付けると、図17のよう
に固定片64が樋状取付ケース33の樋内に位置するので、
固定片64に邪魔されることなく近付けることができ、取
付ケース33を前カバ−19の所定の位置に装着することが
できる。
【0024】ところがプレフィルタ55を前カバ−19に装
着していない状態では、一対の固定片64は自らの弾性に
より図18のように間隔が広くなる。従ってこの状態で取
付ケース33を前カバ−19に装着しようとしても、図のよ
うに固定片64の先端に、樋状取付ケース33の樋の側面に
相当する側壁68が当り、固定片64が邪魔になって取付ケ
ース33を前カバ−19の所定の位置に装着することができ
ない。
【0025】このようにプレフィルタ55を取り付けない
と前記取付ケース33が前カバー19に装着できないように
なっているが、これは取付ケース33に装着した放電線31
と対向電極32間に高電圧を印加して放電させる際は、必
ずプレフィルタ55を装着して、前カバ−19の第1吸気孔
20から吸引される外気に含まれる綿埃や昆虫等をプレフ
ィルタ55で除去することによって、これらが放電線31や
対向電極32に付着して放電効率が低下したり、異常放電
を生じることのないようにするためである。
【0026】以上がイオン風発生部の放電線側について
説明したが、これから対向電極側について説明する。前
ケース2には、前カバ−19のスリット20と対面するよう
に、方形状の金属製対向電極32が装着されている。この
対向電極32の上端には、図14のように前ケース2内へ挿
入して正の高電圧が印加される接片70が折曲形成されて
いる。対向電極32を囲むようリブ71が前ケース2より突
設され、このリブ71の外側に、図2のように前記前カバ
−19より突設した壁59が嵌合する。この壁59には、多数
の横長のスリット状第1排気孔72が形成されている(図
2、図4参照)。 また前ケース2のリブ72の外側に
は、多数の横長のスリット状第2吸気孔73が形成されて
いる。
【0027】対向電極32には、電気絶縁性を有する第1
集塵部となる集塵紙74が添着されている。この集塵紙74
はキッチンペーパーに類似したものである。集塵紙74は
対向電極32から外れないようにその上下において押さえ
板75、75で押さえられている。押さえ板75は、図23に示
すごとくその左右両端より突出した軸76を前記リブ71に
設けた軸受部77に軸支することにより回動自在になって
いる。また軸76に巻装したスプリング78によって、常時
集塵紙74を対向電極32に押さえ付ける方向に付勢してい
る。この押さえ板75を付勢力に抗して回動することによ
り、対向電極32より集塵紙74を外して取り替えることが
できる。
【0028】前ケース2の対向電極32の上方には、高電
圧発生装置80より負の高電圧が供給される高圧端子81が
設けられている(図14、図16参照)。取付ケース33を装
着した前カバ−19を前ケース2に装着すると、放電線31
の上端を連結した端子板34が図1や図16のごとく高圧端
子81に接触して放電線31に負の高電圧を印加するように
なっている。また高電圧発生装置80よりの正の高電圧は
対向電極32の前記接片70に供給される。
【0029】ところで、負の高圧端子81と正の高電圧が
供給される接片70とは、(これら81、70が夫々放電線31
と対向電極32へ高電圧を供給する電圧供給部になる)図
16のように、前ケース2の裏面に装着した保護カバ−84
によって覆われ、且つこのカバー84に一体成形された隔
壁85によって両者81、70は仕切られている。これは、保
護カバー84で覆われていないと、高圧端子81と接片70に
埃が付着したり両者間に埃が侵入し、これら付着したり
侵入した埃等の影響で、両者81、70間で放電を起こす恐
れがあるが、カバー84で覆うことにより埃が付着したり
両者間に侵入することのないようにして、このような放
電を防止しているのである。仮に多少の埃が付着したり
侵入しても、前記隔壁85により仕切ることによって、両
者81、70間の沿面距離を長くして、放電が起こりにくい
ようにしている。
【0030】このカバー84はこのように高圧端子81と接
片70間の放電を防止する以外に、その上部86が図1のよ
うに内方へ膨出して前記第2集塵部12の枠体15と当接す
ることにより、第2集塵部12を取出口17より出し入れす
る際のガイドとしての役目もする。
【0031】また前ケース2の下方には、前記第1安全
スイッチ53が設けられ、前述の如く取付ケース33の下端
より突設した前記操作片54により操作される。また前ケ
ース2の上部には、前カバー19の裏面上部に突設した操
作片82にて操作される第2安全スイッチ83が設けられて
いる(図16参照)。この安全スイッチ83は前カバ−19を
前ケース2より外した場合、全ての電源を切るためのも
のである。
【0032】図20は電気回路図を示し、電源プラグ87か
ら第2安全スイッチ83及びメインスイッチ88を介して前
記電動機6への通電回路89と、高電圧発生装置80への通
電回路90が並列接続され、電動機への通電回路89にファ
ン運転スイッチ91が、また高電圧発生装置への通電回路
90には、イオン運転スイッチ92と前記第1安全スイッチ
53が夫々介挿されている。メインスイッチ88、ファン運
転スイッチ91及びイオン運転スイッチ92は、前ケース2
上面に設けた操作パネル93に設けられている。
【0033】次に動作を説明する。メインスイッチ88を
入れ、イオン運転スイッチ92を入れると、高電圧発生装
置80が動作して、放電線31に負の高電圧例えば、−7K
Vの電圧を印加し、対向電極32には正の高電圧例えば+
7KVの電圧を印加する。一方電動機6は通電されず、
ファン8は回転しない。
【0034】この結果、放電線31と対向電極32間にコロ
ナ放電が生じ、イオン風を発生させる。このイオン風に
より前カバ−19の第1吸気孔20より外気が吸引され、吸
引された大気中に含まれる塵埃が放電によって生じたガ
スイオンや電子に接して負に帯電され、電位が高い対向
電極32に向かって移動し、対向電極32に取付られた集塵
紙74に帯電された塵埃が付着する。そして塵埃が除去さ
れた空気は、前記多数の横長のスリット状第1排気孔72
より放出される。図2で矢印Aはこの時の空気の流れを
示す。
【0035】ここで、放電線31、対向電極32、集塵紙7
4、前カバ−19等で、イオン風により外気を吸引して集
塵部にて塵埃を除去した後排気するイオン風式空気浄化
手段を構成する。そしてこの場合、通風量がイオン風の
みによって誘引されているので少なく、集塵能力は劣る
が、ファン8の回転による騒音や送風による寒さを感じ
ることがなく、室内空気を清浄に保つことができる。従
って空気の汚れが僅かな時や、気温の低い時等に適した
運転となる。
【0036】またイオン風式空気浄化手段を動作させて
いる時、放電線31と対向電極32間に何も存在しなけれ
ば、この両者間に生ずる放電は、放電線31と対向電極32
間の最短放電距離に集中し、つまり対向電極32の中央部
分に集中し、この結果集塵紙74の中央部に集中して塵埃
が吸着され、対向電極32や集塵紙74の中央部分が劣化し
やすくなり、また集塵紙全体が有効に活用されず集塵効
率も悪いという問題がある。
【0037】そこでこの問題を解消するために、放電線
31を取付た樋状取付ケース33を、その樋の底に相当する
面95が放電線31と対向電極32との間の最短放電距離を遮
る位置にくるよう前カバ−19に装着している。つまりこ
の面95が放電線31と対向電極32間の最短放電距離を遮蔽
する遮蔽部となる。そしてこの遮蔽部95の両側つまり樋
の側面に相当する側壁68を図6のように凸凹状(波状)
にしている。
【0038】このような構成により、放電の集中しやす
い放電距離の短い放電線31の真後が遮蔽部95で遮られて
いるので、放電の集中が回避され、放電が均一化され
る。また、凸凹状の側壁68により、側壁68も遮蔽部とし
て作用し、この遮蔽部が、遮蔽を強くする部分(凸部
分)と遮蔽を弱めた部分(凹部分)を交互に形成するこ
とになり、位置によって放電線31と対向電極32との放電
に強弱を造り、結果として対向電極32の全体に拡散して
放電が起こるようにして、放電をより均一化させてい
る。
【0039】図21はこの放電の様子を示すもので、分か
り易くするために、プレフィルタ55やプレフィルタ固定
板62を除いている。図で矢印Aは放電の様子を、矢印B
はイオン風により吸引される外気の様子を示す。
【0040】この結果、集塵紙74全体に塵埃が吸着する
ようになって、集塵紙を有効に活用でき、集塵効率を向
上することができ、集塵紙74の交換回数を少なくでき
る。さらに、対向電極32や集塵紙74の中央部分の集中劣
化を軽減できる。
【0041】ところで、前カバ−19の第1吸気孔20より
吸引される空気に綿埃や小さな昆虫が含まれていると、
これらが放電線31や対向電極32に付着して放電効率が低
下したり、異常放電を生じる恐れがあるが、放電線31を
取り付けた取付ケース33は、前述の如くプレフィルタ55
を前カバー19に装着しない限り前カバー19の所定の位置
に装着できないようになっているので、放電する際は、
必ずプレフィルタ55が装着されていて、ここで綿誇りや
昆虫などがあらかじめ除去され、従って、放電効率が低
下したり異常放電を生じる恐れはない。
【0042】このことは、イオン風のみにて吸気孔20よ
り外気を吸引する場合以外に、ファンを回転させてイオ
ン風に加えてファンにより強制的に吸引するようにした
ものについても適用できる。さらには、主にファンによ
り外気を吸引して、イオン風は、吸引した外気を帯電さ
せる作用が主である空気清浄機についても適用できる。
【0043】次に操作パネル93のファン運転スイッチ91
を入れると、高電圧発生装置80は動作せず、放電線31や
対向電極32に高電圧が印加されるこはない。一方電動機
6は通電され、ファン8が回転する。この結果、イオン
風による空気の吸引はなくなり、代わりに図2の矢印B
のように、前カバ−19と前ケース2との間より前記多数
の横長スリット状の第2吸気孔73を通って外気が吸引さ
れ、第2集塵部12を通過してファンケ−シング9内を通
って前記第2排気孔11より室内へ排気される。この過程
において、吸引された空気に含まれた塵埃は第2集塵部
12で捕獲されて浄化される。
【0044】この場合、第2集塵部12やファン8や電動
機6等でファン式空気浄化手段が構成され、このファン
式空気浄化手段を動作させて、ファンにより室内の空気
を強制的に循環させ多量の循環風量を得るようにしてい
るので、塵埃を効率よく第2集塵部12で除去することが
できる。従って部屋の空気が汚れている場合や、広い部
屋の空気を浄化する場合などにこの運転は適している。
【0045】またこの場合、第2吸気孔73を通って多量
の空気が前ケース2の裏側に導かれ、そこにある負の高
圧端子81や正の接片70に埃が付着しようとするが、前述
の如く保護カバー84でこれらが覆われているので、埃の
侵入や付着を阻止している。
【0046】このようにイオン運転と、ファン運転とを
適宜選択することができ、部屋の汚れの程度や広さや温
度などに応じて好みの運転を行うことができる。またイ
オン運転スイッチ92とファン運転スイッチ91を同時に閉
成すれば、同時にイオン運転とファン運転とを行うこと
もできる。
【0047】また図20の回路図から分かるように、前カ
バ−19より取付ケース33を外した状態で前カバ−19を前
ケース2に装着すれば、第1安全スイッチ53は閉成する
ことができず、高電圧発生装置80は動作しないが、第2
安全スイッチ83は操作片82により閉成するので電動機6
によりファン8は回転させることができる。つまりイオ
ン風式空気浄化手段を動作させることはできないが、フ
ァン式空気浄化手段を動作させてファン運転を行うこと
ができる。従って、取付ケース33を装着し忘れたり、あ
るいは紛失したり、また放電線31が断線したりして取付
ケース33を装着できない場合にでも、最低限ファン式空
気浄化手段を動作させて空気を清浄化することができ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、放電極と対向電極夫々
への電圧供給部を保護カバ−で覆い、且つこの保護カバ
−に前記両電圧供給部を遮る隔壁を形成したもので、両
電圧供給部に埃が付着したり両者間に埃が侵入すること
のないようにでき、仮に多少の埃が保護カバ−内に侵入
しても、両電圧供給部は隔壁で遮られているので、両電
圧供給部間の沿面距離が長くなって、両電圧供給部間に
放電が起こりにくくなり、総じて両電圧供給部間の異常
放電を防止できる。
【0049】さらに本発明は、前記保護カバ−に、集塵
部を挿脱する際のガイドを一体形成すれば、保護カバ−
は、両電圧供給部間の放電の防止の役目と、集塵部の挿
脱時のガイドの役目との二役を果たせるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気清浄機の全体を示す縦断面図であ
る。
【図2】同空気清浄機の全体を示す横断面図である。
【図3】同空気清浄機の全体を示す正面図である。
【図4】同空気清浄機全体の右側面図である。
【図5】同空気清浄機全体の平面図である。
【図6】同空気清浄機の放電線を装着した取付ケースを
示す縦断面図である。
【図7】同空気清浄機の取付ケース上部と端子板の分解
縦断面図である。
【図8】同空気清浄機の取付ケース下部と補強板の分解
縦断面図である。
【図9】同空気清浄機の取付ケース上部と端子板の分解
斜視図である。
【図10】同空気清浄機の取付ケース下部と補強板の分
解斜視図である。
【図11】同空気清浄機の取付ケース上部の装着時を示
す拡大縦断面図である。
【図12】同空気清浄機の取付ケース下部の装着時を示
す拡大縦断面図である。
【図13】同空気清浄機の前カバ−の裏側でプレフィル
タを破線で示す裏面図である。
【図14】同空気清浄機の前カバ−を外した状態の本体
ケースの正面図である。
【図15】前カバ−を装着した時の図14のA−A線に
基ずく断面図である。
【図16】前カバ−を装着した時の図14のB−B線に
基ずく断面図である。
【図17】前カバ−に装着するプレフィルタと取付ケー
スの関係を示す拡大断面図である。
【図18】同関係のプレフィルタを外した状態を示す拡
大断面図である。
【図19】図17のA−A線に基ずく断面図である。
【図20】本発明空気清浄機の電気回路図である。
【図21】同空気清浄機の放電線と対向電極の放電の様
子を示す断面図である。
【図22】図3のA−A線に基ずく前カバ−の前ケース
への装着部分を示す断面図である。
【図23】本発明空気清浄機の集塵紙の装着の様子を示
す図14の円C内拡大図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 19 前カバ− 31 放電線(放電極) 32 対向電極 20 第1吸気孔(吸気孔) 74 集塵紙(第1集塵部) 72 第1排気孔 70 正の高電圧が供給される接片(電圧供給部) 81 負の高電圧が供給される高圧端子(電圧供給
部) 84 保護カバ− 85 隔壁 86 保護カバ−の上部(ガイド) 12 第2集塵部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に設けた放電極と対向電極との間
    に高電圧を印加して放電を発生させ、この放電によりイ
    オン風を発生させて吸気孔より吸引した外気中の塵埃を
    帯電させ集塵部にて塵埃を除去した後排気するものにお
    いて、前記放電極と対向電極夫々への電圧供給部を保護
    カバ−で覆い、且つこの保護カバ−に前記両電圧供給部
    を遮る隔壁を形成してなる空気清浄機。
  2. 【請求項2】 前記本体内へ挿脱自在の集塵部を設け、
    前記保護カバ−に、この集塵部を挿脱する際のガイドを
    一体形成した請求項1記載の空気清浄機。
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