JPH1099158A - 椅子のシェル - Google Patents

椅子のシェル

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JPH1099158A
JPH1099158A JP25925096A JP25925096A JPH1099158A JP H1099158 A JPH1099158 A JP H1099158A JP 25925096 A JP25925096 A JP 25925096A JP 25925096 A JP25925096 A JP 25925096A JP H1099158 A JPH1099158 A JP H1099158A
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JP
Japan
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resin sheet
shell
seat
backrest
chair
Prior art date
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Pending
Application number
JP25925096A
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English (en)
Inventor
Atsushi Fukuhara
敦志 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Crebio Corp
Original Assignee
Itoki Crebio Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 椅子におけるシェルにおける曲げ変形の必要
度に応じた強度を備え、且つシェル全体の一体成形を簡
単にできるようにする。 【解決手段】 長繊維強化樹脂シートの積層体にて座部
9と背凭部10とを連設部13を介して連設して側面視
略L字状に一体的にプレス形成してなる椅子のシェル8
であって、積層体は、前記長繊維3の長手方向が座部か
ら背凭部にわたって伸びる方向に配設した第1樹脂シー
トと、座部9及び背凭部10の必要部位15,16にお
いて、前記第1樹脂シートにおける長繊維3の長手方向
に対して交差する方向に長繊維3を伸張するようにした
第2樹脂シートとを積層させた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製の椅子
のシェルの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の事務用等の椅子において、実開平
2−47945号公報、実開平3−31351号公報、
特開平7−100031号公報等に開示されているよう
に、座部下面を脚体にて支持するよう構成された外シェ
ルや、該外シェルの内面側に配置されて表面側にクッシ
ョン体を配置するための内シェル(座席体)が、椅子に
おける座部と背凭部とが連設されるように、側面視略L
字状に一体的に形成されたものが公知である。
【0003】そして、このような椅子に座る人が背凭部
にもたれかけるとき、前記座部に対して背凭部が後傾し
ようとするから、座部の後部と背凭部の下部との連設箇
所に大きな曲げ応力が作用するので、前記先行技術の前
記先行技術の特開平7−100031号公報では、表面
側にクッション体を配置するためのシェルにおいて、一
方の方向への曲げに対して剛性を有し、且つその方向と
直角な方向への曲げに対しては可撓性を有するリブを備
えることを提案している。
【0004】そして、このシェルは、合成樹脂材にて座
部と背凭部とが連設されるように、側面視略L字状に一
体的に形成されたものにおいて、前記連設部では、前記
後傾方向への曲げ外力による変形が少なくなるように、
リブの長手方向を座部の後端から背凭部の下端方向にわ
たって配置する。また、座部や背凭部においては、当該
座部もしくは背凭部自体の左右両側の下向き曲げ変形が
拘束されるように、座部、背凭部の左右方向に長手のリ
ブを形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記先
行技術では、リブをシェルと一体的に形成するときに
は、プレスの工程上、断面波形に形成するほかなく、ま
た、別体にてリブをシェルの表面に固着しても、当該シ
ェル全体の厚みがリブの箇所において増大し、または突
出するから、リブによる椅子の外観が悪くなるという問
題があった。
【0006】さらに、別体にてリブをシェルの表面に固
着するには、そのための工程が別途必要となり、椅子の
製造コストが高くなるという問題もあった。本発明は、
シェルの厚みの変化が少なく、外観が良好で、且つ製造
コストも低減できるようにした椅子のシェルを提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の椅子のシェルは、長繊維強化樹脂シートの
積層体にて座部と背凭部とを連設して側面視略L字状に
一体的に形成してなる椅子のシェルであって、前記積層
体は、前記長繊維の長手方向が座部から背凭部にわたっ
て伸びる方向に配設した第1樹脂シートと、座部及び背
凭部のいずれか一方もしくは双方の必要部位において、
前記第1樹脂シートにおける長繊維の長手方向に対して
交差する方向に長繊維を伸張するようにした第2樹脂シ
ートとを積層させた構成とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について説明する。図1は長繊維強化樹脂シート1,
2を複数枚積層する方向を示す斜視図であって、第1樹
脂シート1および第2樹脂シート2は、例えば、強化用
の長繊維として、直径5μ〜100μ程度のE−ガラス
繊維やカーボン繊維等を用い、マトリックスとして、ポ
リプロピレン、6−ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリ
カーネート、熱可塑性エラストマー、結晶ポリマー等の
熱可塑性合成樹脂材、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイ
ミド等の熱硬化製合成樹脂材を用い、繊維含有率50%
〜70%のプリプレグシート材(一定方向に引き揃えた
連続繊維間に未硬化樹脂を含浸させたシート状のもので
あって、厚みは200μ程度)に形成されたものを使用
する。
【0009】積層するに際して、図1に示すように、X
方向に沿って長繊維3が伸びるように配設された第1樹
脂シート1に対して、後述する必要な箇所にのみ、前記
第1樹脂シート1における長繊維3が伸びる方向と交差
する方向、例えばY方向に長繊維3が伸びるように配設
された第2樹脂シート2を重ねる。この場合、第1樹脂
シート1と第2樹脂シート2との積層枚数は、必要に応
じて10層〜50層程度とする。
【0010】マトリックスが熱硬化性樹脂の場合には、
SMC(sheet molding compound)法を用い、プレス成
形する。また、マトリックスが熱可塑性樹脂の場合に
は、スタンパブルシート加工法を採用する。図2は、マ
トリックスが熱可塑性樹脂の場合のスタンパブルシート
加工法における積層状態を安定にするための余熱工程を
示し、余熱室内(図示せず)を移動する移動テーブル6
上に前記第1樹脂シート1と第2樹脂シート2とを交互
に積み重ね、且つ所定の平面視形状に裁断された積層体
7を載置し、この積層体7の上方の赤外線ランプ等の加
熱体5からの熱により、200℃〜250℃程度に加熱
する。
【0011】次いで、椅子におけるシェル8(座部9と
背凭部10とを連設して側面視略L字状に一体的に形成
されたもの、図4参照)に相当する表面形状の下金型1
1と上金型12との間に、前記余熱された積層体7を挟
み込み、所定の圧力及び温度(例えば、50℃〜100
℃)にてプレス成形する(図3参照)。この後、脱型す
ると、図4に示すようなシェル8が一体成形できるので
ある。
【0012】このシェル8では、図4に示すごとく、前
記長繊維3の長手方向が座部9から背凭部10にわたっ
て延びる方向に配設した第1樹脂シート1と、前記座部
9及び背凭部10のいずれか一方もしくは双方の必要部
位15、16において、前記第1樹脂シート1における
長繊維3の長手方向に対して直交する等交差する方向に
長繊維3が伸張されているようにした第2樹脂シート2
とを積層させた構成となる。
【0013】即ち、曲げ変形量を少なくしたい箇所、例
えば図4における座部9の必要部位15、及び背凭部1
0の必要部位16では、強度強化用の長繊維3の配向方
向が互いに直交する等交差しているから、いずれの方向
に対しても曲げ抵抗力が大きくなり、曲げ変形し難くな
る。他方、座部9と背凭部10との連設部位13(図4
及び図5参照)では、長繊維3の配向方向は、座部9に
対する背凭部10の角度(背凭の後傾角度)θが大きく
なるように曲げ応力が作用したとき、当該長繊維3の長
手方向に沿って引張力が作用するように設定することが
好ましい。換言すると、座部9から背凭部10にわたっ
て長繊維3が伸張しているように設定するのである。
【0014】なお、前記必要部位15,16における長
繊維3の配向の交差角度は90度ばかりでなく、45
度、30度、60度のものを重ねるようにしても良い。
図5に示す椅子では、本発明のシェル8における座部9
の下面側を脚体17にて支持する一方、シェル8の上面
側には図示しないクッション体を配置するものである
が、ベンチ等に見られるように、本発明のシェル8に人
が直接腰掛けるような椅子であっても良いし、椅子の外
シェルもしくは内シェルに適用しても良いのである。
【0015】さらに、本発明のプレス成形は低圧成形で
あるので、シェル8の表面(上面及び下面のいずれか一
方もしくは双方)に、前記プレス成形時に表皮材(軟質
樹脂または発泡樹脂、もしくは織布材)を同時に張設し
たり、シェル8における第1樹脂シート1や第2樹脂シ
ート2の積層間に、発泡樹脂シート(図示せず)を介挿
させた状態で、プレス成形するようにしても良い。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の椅子にお
けるシェルは、長繊維強化樹脂シートの積層体にて座部
と背凭部とを連設して側面視略L字状に一体的に形成し
てなる椅子のシェルであって、前記積層体は、前記長繊
維の長手方向が座部から背凭部にわたって伸びる方向に
配設した第1樹脂シートと、座部及び背凭部のいずれか
一方もしくは双方の必要部位において、前記第1樹脂シ
ートにおける長繊維の長手方向に対して交差する方向に
長繊維を伸張するようにした第2樹脂シートとを積層さ
せた構成とするものである。
【0017】従って、シェルは、強度強化用の長繊維を
延伸させた樹脂シートを複数枚積層させた積層体からな
るから、曲げ変形量を少なくしたい箇所には長繊維の配
向方向を交差させ、繰り返しの曲げ変形量を大きくした
い箇所には、長繊維の配向方向を一方向に限定するとい
うような、曲げなどの変形に対する必要箇所に応じて長
繊維の配向を任意に且つ容易に実行できると共に、シェ
ルの一体成形作業が至極簡単に実行できるから、椅子の
製造コストが低減するという効果を奏する。
【0018】また、長繊維の配向方向が交差する箇所と
一方向の箇所との間で、シェルの厚み方向に大きな変化
はなく、当該シェルを椅子の外側に使用しても外観が悪
化しないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1樹脂シートと第2樹脂シートの長繊維の配
向方向を示す斜視図である。
【図2】積層体の余熱工程を示す断面図である。
【図3】積層体をプレス成形する工程の断面図である。
【図4】シェルの斜視図である。
【図5】椅子の概略側面図である。
【符号の説明】
1 第1樹脂シート 2 第2樹脂シート 3 長繊維 7 積層体 8 シェル 9 座部 10 背凭部 13 連設部位 15,16 必要部位

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長繊維強化樹脂シートの積層体にて座部
    と背凭部とを連設して側面視略L字状に一体的に形成し
    てなる椅子のシェルであって、 前記積層体は、前記長繊維の長手方向が座部から背凭部
    にわたって伸びる方向に配設した第1樹脂シートと、座
    部及び背凭部のいずれか一方もしくは双方の必要部位に
    おいて、前記第1樹脂シートにおける長繊維の長手方向
    に対して交差する方向に長繊維を伸張するようにした第
    2樹脂シートとを積層させたことを特徴とする椅子のシ
    ェル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014111220A (ja) * 2010-09-27 2014-06-19 Seizo Miyamoto 背もたれ椅子およびそれに用いる椅子用シート材
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Effective date: 20020402