JPH1097594A - 手書き文字認識方法、手書き文字認識装置及びその記録媒体 - Google Patents

手書き文字認識方法、手書き文字認識装置及びその記録媒体

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JPH1097594A
JPH1097594A JP9194025A JP19402597A JPH1097594A JP H1097594 A JPH1097594 A JP H1097594A JP 9194025 A JP9194025 A JP 9194025A JP 19402597 A JP19402597 A JP 19402597A JP H1097594 A JPH1097594 A JP H1097594A
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character recognition
handwritten character
character
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JP9194025A
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Yoshifumi Sakai
良文 坂井
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】オンライン手書き文字認識において、認識率を
低下させることなく、認識所要時間を短縮する。 【解決手段】入力された1文字分のインクデータの大き
さを正規化した後、インクデータを含む矩形領域を小領
域・例えば3×3又は5×5のセルに分割して、インク
データをこれらセルに当てはめる(ステップ102)。
特定のストロークの特徴点、例えば、入力総画数のほば
中央にあたるストロークの始点と終点がそれぞれどのセ
ルに属するかの組合せにより、認識辞書に対する辞書検
索範囲を絞り込み(ステップ103)、インクデータの
特徴量に基づき、絞り込まれた範囲内で認識辞書を検索
して手書き文字認識の候補文字を出力する(ステップ1
04)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手書き文字認識に
関し、特に、認識辞書での検索範囲を絞り込むことによ
って認識速度を向上させた手書き文字認識方法、装置及
びその記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字認識では、予め認識辞書を用
意し、利用者が入力した1文字分の手書き文字データに
基づいて認識辞書を検索することによって候補文字を選
択し、この候補文字を認識結果とする。認識辞書の検索
の過程では、一般に、手書き文字パターンの特徴を表わ
すベクトル量である特徴量が利用されている。すなわ
ち、文字ごとにその文字の代表となる特徴量を認識辞書
に格納しておくとともに、入力された手書き文字データ
から特徴量を算出し、入力された文字の特徴量に最も近
いもの(例えばユークリッド・ノルムが最小となるも
の)を認識辞書に格納された特徴量の中から検索し、検
索された特徴量に対応する文字をもって候補文字として
いる。特徴量としては、例えば、離散コサイン変換や離
散フーリエ変換などの直交関数展開を施して各次の係数
を求め、算出された各係数を順に並べてベクトルとした
ものなどがある。
【0003】以下の説明において、「インクデータ」と
は利用者がペンなどの入力デバイスによって入力した軌
跡データを指し、「ストローク」とは一筆分(一画分)
の軌跡データを指す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の手書き文字認識方法の場合、利用者の入力した手
書き文字から特徴量を算出した後、入力された文字の特
徴量に最も近いものを見出すために、認識辞書中の特徴
量をほぼ総当たりで検索することになり、認識対象文字
の数が多い場合や認識率の向上を目指して多数の特徴量
を認識辞書に格納する場合、さらには特徴量である特徴
ベクトルの次元数が大きい場合などに、認識時間が長く
なるという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、認識率を低下させること
なく認識所要時間を短縮することができる手書き文字認
識方法、手書き文字認識装置及びその記録媒体を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手書き文字認識
方法は、利用者が入力した1文字分のインクデータに対
し認識辞書を用いて手書き文字認識を行う手書き文字認
識方法において、インクデータが含まれる2次元領域を
複数の小領域に分割する第1の工程と、インクデータに
含まれる所定のストロークでの特徴的な点が、どの小領
域に含まれるかを識別する第2の工程と、第2の工程で
識別された小領域または小領域の組合せに応じ、認識辞
書での検索範囲を絞り込み、手書き文字認識を実行する
第3の工程と、を有する。
【0007】本発明の手書き文字認識方法において、特
徴的な点としては、例えば、筆順(入力順)が定められ
た条件を満たすストロークあるいは特定の値であるスト
ロークでの始点と終点などが挙げられる。この場合、始
点だけあるいは終点だけでもよい。さらには、特徴的な
点は、1あるいは複数のストロークから選択された3点
以上であってもよい。
【0008】また、このように認識辞書での検索範囲を
絞り込んだ結果、適切な候補文字が見つからないことが
あるが、そのような場合には、第2の工程で識別された
小領域に隣接する小領域に特徴的な点が含まれていると
みなして、繰返し第3の工程を実施するようにすればよ
い。隣接した小領域まで絞り込みの範囲を広げれば、そ
の分、認識率は向上するものの認識時間が長くなる。そ
こで、このようなトレードオフの関係を利用者が制御で
きるようにするために、予め利用者からの入力によって
検索の深さを表わすレベル値が設定され、適切な候補文
字が検索されなかった場合に、適切な候補文字が検索さ
れるかレベル値の表わす繰返し回数の範囲内で、第2の
工程で識別された小領域以外の小領域であって特徴的な
点に最も近い方の小領域から順に、その小領域内に特徴
的な点が含まれているとみなして第3の工程を繰返すよ
うにすることが好ましい。やみくもに近傍の小領域を対
象としての検索範囲の絞り込みと手書き文字認識の再実
行とを繰り返しても、そのような場合であれば認識辞書
中の特徴量と入力された手書き文字の特徴量が大きく異
なっていて、そのため、検索範囲の絞り込みを行わなか
ったとしても適切な候補文字が認識される可能性はほと
んどないと考えられるから、小領域を変化させての絞り
込みと手書き文字認識との繰返しはある時点で打ち切
り、その後は、利用者がインクデータを再入力するか、
候補文字として認識されるように認識辞書を学習させる
方が、全体としての効率が向上する。
【0009】本発明の手書き文字認識装置は、利用者が
入力した1文字分のインクデータに対し手書き文字認識
を行う手書き文字認識装置において、インクデータを入
力する入力手段と、インクデータから抽出される特徴量
を用いて文字認識を行うために使用される認識辞書と、
インクデータが含まれる2次元領域を複数の小領域に分
割し、インクデータに含まれる所定のストロークでの特
徴的な点が、どの小領域に含まれるかを識別し、識別さ
れた小領域または小領域の組合せに応じ、認識辞書での
検索範囲を絞り込み、絞り込まれた検索範囲内で認識辞
書を参照することにより手書き文字認識を実行する認識
手段と、を有する。
【0010】本発明の手書き文字認識装置における特徴
的な点は、上述した本発明の手書き文字認識方法の場合
と同様である。
【0011】本発明の手書き文字認識装置においても、
適切な候補文字が検索されなかった場合には、特徴的な
点が属する小領域が変化したものとして検索範囲の絞り
込みを再度行うことが有効であり、また、利用者が入力
したレベル値の表わす繰返し回数の範囲内で、近い小領
域から順に小領域を変化させて、検索範囲の絞り込みと
手書き文字認識とを繰返し実行することが有効である。
【0012】本発明の記録媒体は、インクデータを入力
するための入力部を備えたコンピュータが読み取り可能
な記録媒体であって、利用者が入力した1文字分のイン
クデータに対し文字認識を行うための認識辞書と、イン
クデータが含まれる2次元領域を複数の小領域に分割す
る第1の工程と、インクデータに含まれる所定のストロ
ークでの特徴的な点が、どの小領域に含まれるかを識別
する第2の工程と、第2の工程で識別された小領域また
は小領域の組合せに応じ、認識辞書での検索範囲を絞り
込み、認識辞書を参照して手書き文字認識を実行する第
3の工程とをコンピュータに実行させるプログラムと、
を格納する。
【0013】(作用)本発明は、認識辞書による文字認
識を実行する前に、認識辞書での検索範囲を絞り込むこ
とによって、認識所要時間を短縮しようとするものであ
る。その際、認識率を低下させてはならないことはもち
ろんとして、検索範囲を絞り込むための演算量も小さい
ものでなくてはならない。そこで、本発明者は、鋭意検
討を重ねた結果、インクデータが含まれる典型的には矩
形の2次元領域を複数の小領域(例えば枡目ないしセ
ル)に分割し、インクデータに含まれる所定のストロー
クでの特徴的な点が、どの小領域に含まれるかを識別
し、識別された小領域または小領域の組合せに応じ、認
識辞書での検索範囲を絞り込み、絞り込まれた検索範囲
内で認識辞書を参照することが有効であること、特に低
画数文字のオンライン手書き文字認識に有効であること
を見出した。
【0014】具体的には、インクデータをその大きさに
基づいて正規化(正規化処理自体は、特徴量を求める際
に一般的に行われている)した後にインクデータを含む
ほぼ正方形の領域を3×3あるいは5×5の枡目(セ
ル)に分割し、例えば入力順で中央のストローク(3画
文字なら2番目のストローク)の始点と終点とがどの枡
目に属するかを調べ、始点の枡目と終点の枡目との組合
せによって、認識辞書での検索範囲を絞り込む。始点−
終点の枡目の組合せと認識辞書での検索範囲へのポイン
タとを含むテーブルを用い、始点−終点の枡目から検索
範囲へのポインタを求め、そのポインタの範囲内でのみ
認識辞書を検索するようにすればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の
一形態の手書き文字認識装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0016】この手書き文字認識装置は、オンライン手
書き文字認識を実行するものであって、利用者によるイ
ンクデータを入力するとともに認識結果などを表示する
ための入力・表示パネル11と、入力・表示パネル11
に対して入力されたインクデータを受け付ける入力処理
部13と、手書き文字のインクデータを格納するインク
データ格納部14と、文字ごとの代表的な特徴量を格納
し文字認識に使用される認識辞書21と、認識辞書21
での検索対象範囲を絞り込むために使用される絞り込み
テーブルを格納した絞り込みテーブル格納部22と、絞
り込みテーブルによって検索対象範囲を絞り込みつつ認
識辞書21を参照しインクデータ格納部14内のインク
データに対して文字認識を行う文字認識エンジン部15
と、文字認識エンジン部15による文字認識結果を格納
する認識結果格納部16と、文字認識結果に応じて入力
・表示パネル11に対して表示を行う出力処理部17
と、によって構成されている。
【0017】入力・表示パネル11は、表示部とインク
データ20の入力部とが一体になったいわゆる表示一体
型入力パネルであり、例えば、液晶フラットディスプレ
イ上に透明型タブレットを積層した構成のものを使用で
きる。利用者は、ペン12でこの入力・表示パネル11
の入力・表示画面をなぞることによって、所望のインク
データ20を入力できる。
【0018】また、文字認識エンジン部15は、インク
データの特徴量に基づいて認識辞書21を検索し、候補
文字を見つけ出すものであるが、特に、以下に述べる処
理を実行する。すなわち、文字認識エンジン部15は、
入力された1文字分のインクデータを正規化するともに
そのインクデータが含まれる矩形の領域を複数のセル
(小領域)に分割し、そのインクデータを構成するスト
ロークのうち入力順が特定番目であるストロークに注目
してそのストロークでの始点の属するセルと終点の属す
るセルとを求め、これらセルの組合せから絞り込みテー
ブルを参照して認識辞書21での検索範囲を求める。そ
して、文字認識エンジン部15は、インクデータの特徴
量に基づき、求めた検索範囲で認識辞書21を検索して
候補文字を見つけ出す。図2(a)は、一例として、1文
字分のインクデータ(「あ」)20を含む領域を5×5
(合計25個)のセル30に等分割する場合を示してお
り、図2(b)は、この5×5セルでの各セル30に対す
るセル番号を図示セル内での数字で示している。また、
図2(a)において〜の数字は、インクデータ20に
おける各ストロークの入力順、すなわち筆順を示してい
る。
【0019】以下、本実施の形態の手書き文字認識装置
における手書き文字認識について、図3のフローチャー
トを用いて説明する。ここでは、1文字分のインクデー
タを含む領域を、上述の図2(a)に示すように5×5の
小領域すなわちセルに分割するものとする。
【0020】まず、利用者が入力・表示パネル11に対
してペン12を用いてインクデータ20を入力すること
により、1文字分のインクデータが取得される(ステッ
プ101)。すると、文字認識エンジン部15は、入力
されたインクデータが一定の大きさの矩形領域にほぼぴ
ったりと入るようにこのインクデータの大きさの正規化
を行い、前記一定の大きさの矩形領域を縦横それぞれ5
等分して得られた25個のセルに対して、図2(a)に示
すように、正規化後のインクデータ20を当てはめる
(ステップ102)。
【0021】次に、文字認識エンジン部15は、特定の
ストロークの始点と終点が属するセルをそれぞれ求め、
始点の属するセルと終点の属するセルとの組合せに応じ
て絞り込みテーブル格納部22内の絞り込みテーブルを
参照し、辞書検索範囲の絞り込みを行う(ステップ10
3)。
【0022】図4は、インクデータの領域を5×5セル
に分割したときに用いる絞り込みテーブル31の一例を
示している。この絞り込みテーブル31では、特定のス
トローク(注目するストローク)が入力順で1画目か、
2画目か、3画目かなどによって分類されており、例え
ば、特定のストロークが入力順で2番目のストロークで
あって、そのストロークの始点のセルのセル番号が3、
終点のセルのセル番号が23であれば、辞書検索範囲と
して、「あ」、「す」、「ち」などに絞り込めばよいこ
とが記載されている。ここでは説明のため、辞書検索範
囲として「あ」、「す」、「ち」などが記載されている
が、実際には、認識辞書21へのこれら「あ」、
「す」、「ち」に対応するポインタが格納されている。
また、ここでは1番目のストローク、2番目のストロー
ク、3番目のストロークのそれぞれについて辞書検索範
囲が示されているが、ひらがななどを対象とする場合、
総画数の中央のストローク(1画文字や2画文字なら最
初のストローク、3画文字や4画文字なら)2番目のス
トローク)の始点と終点に注目するだけで良好な結果が
得られることが分かっている。また、特定の入力順のス
トローク、例えば2番目のストロークのみに注目するよ
うにしてもよい。
【0023】このようにして辞書検索範囲の絞り込みを
行った後、文字認識エンジン部15は、インクデータの
特徴量に基づき、絞り込まれた範囲内で認識辞書21を
検索して、候補文字を出力する(ステップ104)。こ
の候補文字は入力・表示パネル11に表示され、利用者
が入力を意図した文字であるかどうか、すなわち、ヒッ
トしたかどうかが判断される(ステップ105)。ヒッ
トかどうかは、利用者がこの候補文字を確定させるかあ
るいは再認識を指示するかによって分かるが、ヒットの
場合にはそのまま文字を確定させて処理を終了し、そう
でなければ、辞書検索範囲の絞り込み及び文字認識を制
限回数以上繰り返したかを判断する(ステップ10
6)。制限回数以上繰り返している場合には処理を終了
させ、そうでない場合には、特定のストロークでの始点
あるいは終点の属するセルがそのセルに隣接するセルに
あるものとして、再度、絞り込みテーブル31による辞
書検索範囲の絞り込みを実行し(ステップ107)、ス
テップ104に戻る。
【0024】ここで、始点/終点の属するセルを変化さ
せる処理について説明する。例えば図2(a)に示す例の
場合、2画目のストロークの終点はセル番号23のセル
にあるというものの、この終点の位置は、セル番号23
のセルの中で、セル番号22のセルとセル番号24のセ
ルのどちらに近いかを考えると、セル番号22のセルの
方に近いといえる。極端な場合、セル間の境界線に近い
位置に始点や終点が来ることがある。このような場合、
絞り込みテーブルを編成する立場で本来はその境界線を
はさんで向こう側のセルに始点や終点があるはずである
のが、書き癖等の理由でによって、本来とは異なるセル
に始点や終点が位置しているかもしれない。そこで本実
施の形態では、始点や終点の位置から隣接するセルまで
の距離が近い順に、その隣接するセルに始点や終点があ
るものとして、辞書検索範囲の絞り込みを実行する。な
お、このようなセルの変更は、辞書検索範囲の絞り込み
のためだけのものであり、セルの変更を行ったから言っ
て、インクデータの特徴量が変化するわけではない。そ
して、始点あるいは終点の属するセルを1つ変えただけ
ではヒットしない場合には、次に近いセルに始点または
終点の属するセルを変えるようにして、辞書認識範囲の
絞り込みと手書き文字認識とをステップ106で制限回
数に達するまで繰り返す。もちろん、制限回数以内であ
ってもヒットすればそこで繰返しは終了する。
【0025】1つのセルには一般に8つのセルが隣接
し、このうち4つとは辺を共有し、残りの4つは対角線
方向にあって頂点のみを共有する。辺を共有するセルと
対角線方向にあるセルとはこれらセルの中心までのセル
間の距離が異なるから、始点/終点から隣接するセルま
での距離を算出する際には補正を行い、始点や終点がセ
ルの頂点部に近接しているときには対角線方向に隣接す
るセルがまず選ばれるようにすることが望ましい。
【0026】次に、制限回数の設定方法について説明す
る。制限回数を大きくすれば、その分、認識率が向上す
る傾向にあるものの認識時間が増加し、また、制限回数
をむやみに大きくしても、認識率は頭打ちとなる。ま
た、1回の認識辞書21への検索で選択される候補文字
数を変化させ、候補文字数を多くすれば、その中に意図
していた文字が入っている可能性は高くなるものの確定
作業が面倒になり、候補文字数を小さくすれば、意図し
ていた文字が候補文字として出力されないことが多くな
る。本実施の形態の手書き文字認識装置では、こううた
トレードオフの関係の中で利用者が所望のパラメータを
設定できるようにするため、図5に示すように、入力・
表示パネル11に設定ウィンドウ40を表示させ、利用
者がこの設定ウィンドウ40に対してペン12で入力す
ることにより、制限回数や候補文字数を設定できるよう
になっている。図5において、「認識の深さ」は制限回
数を設定するためのものであって、「浅い」にすれば制
限回数が小さく、「深い」にすれば制限回数を大きくで
きる。具体的には、図示されるようなバーグラフ表示の
先端部分をペン12でドラッギングすることにより、利
用者はパラメータ値を所望の値に変更することができる
ようになっている。
【0027】なお、このようなユーザの書き癖等は、ユ
ーザごとにほぼ毎回再現されるので、例えば、文字認識
エンジン部15に学習機能を持たせ、始点/終点の属す
るセルを変化させる処理が頻繁に発生する場合には、ユ
ーザの書き癖等を優先的に考慮した始点/終点あるいは
ストロークの順番で絞り込みをかけるようにしてもよ
い。
【0028】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、インクデータを含む領域を分割する方法は、上述
した5×5に限定されるものではない。例えば、3×3
のセルに等分割することも可能である。図6(a)は、1
文字分のインクデータ(「あ」)20を含む領域を3×
3(合計9個)のセル30に分割する場合を示してお
り、図6(b)は、この3×3セルでの各セル30に対す
るセル番号を図示セル内での数字で示している。また、
図6(a)において〜の数字は、インクデータ20に
おける各ストロークの入力順、すなわち筆順を示してい
る。また、図7は、インクデータの領域を3×3セルに
分割したときに用いる絞り込みテーブル32の一例を示
している。
【0029】また、上述の実施の形態では、特定のスト
ローク(特に、総入力画数での中央のストローク)での
始点と終点がそれぞれ属するセルに注目したが、始点及
び終点のどちらか一方のみ注目するするようにしてもよ
い、1あるいは複数のストロークから抽出された3点以
上に着目するようにしてもよい。さらに、本発明が適用
される字種はひらがななどに限定されるわけではなく、
英数字などにも本発明は十分に適用可能である。
【0030】ところで、上述した説明から明らかなよう
に、本実施の形態の手書き文字認識装置は、携帯型情報
通信機器として構成されるものであって、コンピュータ
である携帯型情報通信機器に、フロッピーディスクやC
D−ROM等の記録媒体に格納されているソフトウェア
プログラム及び認識辞書類を読み込ませることによって
実現できるものである。図8はこのような携帯型情報通
信機器の構成を示すブロック図である。
【0031】入力・表示パネル11にCPU1が接続す
るとともに、CPU1には、メモリ2及びディスクドラ
イブ3が接続されている。そして、認識辞書21のデー
タを含むとともに上述した各処理を実行するためのソフ
トウエアプログラムを格納した記録媒体4を用意してこ
の記録媒体4をディスクドライブ3に装着してデータ及
びプログラムをメモリ2にロードすることによって、携
帯型情報処理機器を本実施の形態の手書き文字認識装置
とすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、インクデ
ータが含まれる典型的には矩形の2次元領域を複数の小
領域に分割し、インクデータに含まれる所定のストロー
クでの特徴的な点が、どの小領域に含まれるかを識別
し、識別された小領域または小領域の組合せに応じ、認
識辞書での検索範囲を絞り込み、絞り込まれた検索範囲
内で認識辞書を参照することにより、認識率を低下させ
ることなく、認識所要時間を大幅に短縮することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の手書き文字認識装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は5×5セルへのインクデータの当てはめ
を説明する図、(b)はセルの番号を示す図である。
【図3】手書き文字認識の手順を示すフローチャートで
ある。
【図4】5×5セルに対応した絞り込みテーブルの一例
を示す図である。
【図5】認識の深さの設定方法を説明する図である。
【図6】(a)は3×3セルへのインクデータの当てはめ
を説明する図、(b)はセルの番号を示す図である。
【図7】3×3セルに対応した絞り込みテーブルの一例
を示す図である。
【図8】図1の手書き文字認識装置が構成されることと
なる携帯型情報通信機器の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 CPU 2 メモリ 3 ディスクドライブ 4 記録媒体 11 入力・表示パネル 12 ペン 13 入力処理部 14 インクデータ格納部 15 文字認識エンジン部 16 認識結果格納部 17 出力処理部 20 インクデータ 21 認識辞書 22 絞り込みテーブル格納部 30 セル 31,32 絞り込みテーブル 40 設定ウィンドウ 101〜107 ステップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者が入力した1文字分のインクデー
    タに対し認識辞書を用いて手書き文字認識を行う手書き
    文字認識方法において、 前記インクデータが含まれる2次元領域を複数の小領域
    に分割する第1の工程と、 前記インクデータに含まれる所定のストロークでの特徴
    的な点が、どの小領域に含まれるかを識別する第2の工
    程と、 前記第2の工程で識別された小領域または小領域の組合
    せに応じ、前記認識辞書での検索範囲を絞り込み、手書
    き文字認識を実行する第3の工程と、を有することを特
    徴とする手書き文字認識方法。
  2. 【請求項2】 前記特徴的な点が前記所定のストローク
    でのそのストロークの始点と終点とである請求項1に記
    載の手書き文字認識方法。
  3. 【請求項3】 前記第3の工程で適切な候補文字が検索
    されなかった場合に、前記第2の工程で識別された小領
    域に隣接する小領域に前記特徴的な点が含まれていると
    みなして、繰返し前記第3の工程を実施する、請求項1
    または2に記載の手書き文字認識方法。
  4. 【請求項4】 予め利用者からの入力によって検索の深
    さを表わすレベル値が設定され、前記第3の工程で適切
    な候補文字が検索されなかった場合に、適切な候補文字
    が検索されるか前記レベル値の表わす繰返し回数の範囲
    内で、前記第2の工程で識別された小領域以外の小領域
    であって前記特徴的な点に最も近い方の小領域から順
    に、その小領域内に前記特徴的な点が含まれているとみ
    なして前記第3の工程を繰返す、請求項1または2に記
    載の手書き文字認識方法。
  5. 【請求項5】 利用者が入力した1文字分のインクデー
    タに対し手書き文字認識を行う手書き文字認識装置にお
    いて、 インクデータを入力する入力手段と、 前記インクデータから抽出される特徴量を用いて文字認
    識を行うために使用される認識辞書と、 前記インクデータが含まれる2次元領域を複数の小領域
    に分割し、前記インクデータに含まれる所定のストロー
    クでの特徴的な点が、どの小領域に含まれるかを識別
    し、識別された小領域または小領域の組合せに応じ、前
    記認識辞書での検索範囲を絞り込み、絞り込まれた検索
    範囲内で前記認識辞書を参照することにより手書き文字
    認識を実行する認識手段と、を有することを特徴とする
    手書き文字認識装置。
  6. 【請求項6】 適切な候補文字が検索されなかった場合
    には、前記特徴的な点が属する小領域が変化したものと
    して検索範囲の絞り込みを再度行って手書き文字認識を
    実行する請求項5に記載の手書き文字認識装置。
  7. 【請求項7】 予め利用者からの入力によって検索の深
    さを表わすレベル値が設定され、かつ適切な候補文字が
    検索されなかった場合には、適切な候補文字が検索され
    るか前記レベル値の表わす繰返し回数の範囲内で、前記
    特徴的な点の位置から近い順にその特徴的な点が属さな
    い小領域を選択し、選択された小領域内に前記特徴的な
    点が含まれているとみなして検索範囲の絞り込みと手書
    き文字認識を繰返し実行する、請求項5に記載の手書き
    文字認識装置。
  8. 【請求項8】 インクデータを入力するための入力部を
    備えたコンピュータが読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 利用者が入力した1文字分のインクデータに対し文字認
    識を行うための認識辞書と、 前記インクデータが含まれる2次元領域を複数の小領域
    に分割する第1の工程と、前記インクデータに含まれる
    所定のストロークでの特徴的な点が、どの小領域に含ま
    れるかを識別する第2の工程と、前記第2の工程で識別
    された小領域または小領域の組合せに応じ、前記認識辞
    書での検索範囲を絞り込み、前記認識辞書を参照して手
    書き文字認識を実行する第3の工程とをコンピュータに
    実行させるプログラムと、を格納した記録媒体。
JP9194025A 1996-07-24 1997-07-18 手書き文字認識方法、手書き文字認識装置及びその記録媒体 Withdrawn JPH1097594A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007219794A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Taito Corp スタイラス図形認識方式
WO2014174665A1 (ja) 2013-04-26 2014-10-30 株式会社 東芝 システムおよび筆跡検索方法

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