JPH1097198A - 車両用表示光光路方向規制構造 - Google Patents

車両用表示光光路方向規制構造

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JPH1097198A
JPH1097198A JP25056596A JP25056596A JPH1097198A JP H1097198 A JPH1097198 A JP H1097198A JP 25056596 A JP25056596 A JP 25056596A JP 25056596 A JP25056596 A JP 25056596A JP H1097198 A JPH1097198 A JP H1097198A
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JP25056596A
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Yuji Aono
裕至 青野
Noriaki Ota
則明 太田
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の表示光光路方向規制部材を用いたま
ま、しかも、形成するのに用いる方法による制約を受け
ずに、車種に応じて様々に異なる像光の不要な光路の向
きに十分に対応することができる車両用表示光光路方向
規制構造を提供すること。 【解決手段】 ワーク50の表裏両面50a,50bに
それぞれルーバ60を形成し、ワーク50の裏面50b
側の上下に隣り合う2つの遮光部61の間から裏面50
bに入射した像光Lが、この2つの遮光部61とワーク
50を挟んで対向する表面50a側の上下に隣り合う2
つの遮光部61の間の表面50a部分から出射する場合
に、ワーク50の表面50a及び裏面50bの遮光部6
1が、これら表面50a及び裏面50bの遮光部61の
高さH5,H7とワーク50の厚みH9とを足し合わせ
た単一の遮光部と等価の機能を発揮するする構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の照明される
表示面からの表示像の像光がこの光路上に配置された光
路規制部材から不要な光路方向に向かうのを、この光路
規制部材に形成する車両用表示光光路方向規制構造によ
り規制する車両用表示光光路方向規制構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両において、直接、或は、間接照明
や、背面からの透過照明等の照明光により表示面を照明
し、この照明された表示面からの像光を視認者に視認さ
せる表示形態の代表的なものに、コンビネーションメー
タがある。
【0003】一般に、車両のコンビネーションメータに
は、速度計及びエンジン回転計等のメータや、ガソリン
残量計及びラジエータ水温計等のゲージが設けられてお
り、これらを構成する文字板や指針が照明され、その照
明により生じたメータやゲージの像光が、コンビネーシ
ョンメータの前面を覆う透明な前面カバーを通して運転
者により視認される。また、車両のコンビネーションメ
ータには、シフトポジションランプや各種ウォーニング
ランプ等が設けられており、これらランプが点灯する
と、そのランプに応じた意匠のマーク等の像光が生じ
て、この像光が前面カバーを通して運転者により視認さ
れる。
【0004】ところで、これら車両のコンビネーション
メータで発生する各種の像光は、一般に拡散光であるこ
とから運転者側に全て向かう訳ではなく、運転者から反
れた箇所に向かう像光が、場合によってはフロントガラ
スに達して、文字板や指針、シフトポジションランプや
各種ウォーニングランプのマーク等の像がフロントガラ
スに映り込み、フロントガラス前方の視界を妨げ運転の
邪魔になることがある。
【0005】そこで従来から、コンビネーションメータ
では、文字盤や指針、シフトポジションランプ及びウォ
ーニングランプのマークが形成されるランプカバーの表
面、並びに、前面カバーの表裏面等、像光の光路上に配
置された面上に、複数の遮光部が間隔を置いて縞模様状
に配置されたルーバ(ライトコントロールフィルム=車
両用表示光光路方向規制構造)を、遮光シートと透明シ
ートとを交互に貼り合わせたものを貼着して形成した
り、エッチング法等を用いて形成し、像光が隣り合う遮
光部の間しか通過できないようにして、ルーバの形成面
から出射する像光の角度を、ルーバの形成面からの遮光
部の高さの寸法により規制していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車種に
より様々に異なる車両の内部形状に応じて、例えば、ル
ーバの形成面からの遮光部の高さを大きい寸法としなけ
ればならない場合、上述したエッチング法等を用いて製
造するルーバは、ルーバの形成面上からエッチングによ
り除去できる不要なルーバ部分の高さ寸法に限界があ
り、必ず、必要な高さを有するルーバを形成できるとい
う保証はない。これに対し、遮光及び透明シートの貼り
合わせによるルーバでは、貼り合わせたフィルムをシー
トの貼り合わせて重ねた方向と直交する向きにスライス
する際のスライス幅を大きくすることで、ルーバとして
の遮光部の高さを大きくすることが可能であるものの、
遮光部と遮光部の間に透明シートからなる透光部が実体
として存在し、その透光部が遮光部の高さ方向の先端面
と同一面上に位置する分、透光部の先端面から出射する
像光の光路を遮光部が妨げる度合いが減り、フロントガ
ラスに映り込むような不要な像光の光路を確実に遮断す
ることができなくなってしまうという不具合がある。
【0007】そして、このような不具合は、運転席周り
の電照型スイッチ、近年普及が目覚ましいカーナビゲー
ションシステムや車載型テレビ受像器におけるモニタ画
面、タクシーや運転代行業者の伴走車に搭載される料金
算出用メータの表示面等、車載型の照明される表示面を
持った部品や装置の表示像の像光がフロントガラスに映
り込み、フロントガラス前方の視界を妨げ運転の邪魔に
なるといった問題を解決する際にも同様に発生してい
た。
【0008】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、従来の表示光光路方向規制部材を用い
たまま、しかも、形成するのに用いる方法による制約を
受けずに、車種に応じて様々に異なる像光の不要な光路
の向きに十分に対応することができる車両用表示光光路
方向規制構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した本発明の車両用表示光光路方向規制
構造は、車両の照明される表示面からの表示像の像光の
光路上に配置された光路規制部材に、該光路規制部材を
介して前記光路規制部材よりも前記表示面を視認する視
認領域側に向かう前記表示面からの像光の一部を遮断す
る遮光部分が所定のパターンで配置された表示光光路方
向規制部材を形成して、前記光路規制部材から前記視認
領域以外の不要領域に向かう前記像光の不要光路が形成
されるのを前記表示光光路方向規制部材により規制する
車両用表示光光路方向規制構造であって、前記光路規制
部材で前記像光が入射する裏面と、該裏面から入射して
前記光路規制部材を透過した後該光路規制部材から出射
する前記光路規制部材の表面とに、前記表示光光路方向
規制部材をそれぞれ形成したことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載した本発明の車両用
表示光光路方向規制構造は、前記遮光部分が帯状に形成
され、前記所定のパターンが、前記遮光部分を該遮光部
分の延在方向と直交する列設方向に間隔をおいて複数並
べた縞状パターンであり、前記光路規制部材の表面に形
成される前記表示光光路方向規制部材の前記各遮光部分
の、前記列設方向における前記光路規制部材に対する相
対位置と、該各遮光部分にそれぞれ対応する前記光路規
制部材の裏面に形成される前記表示光光路方向規制部材
の前記各遮光部分の、前記列設方向における前記光路規
制部材に対する相対位置とが、それぞれ個別に設定され
るものとした。
【0011】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
用表示光光路方向規制構造は、前記光路規制部材の表面
に形成される前記表示光光路方向規制部材の前記各遮光
部分の、前記光路規制部材の表面からの高さと、前記光
路規制部材の裏面に形成される前記表示光光路方向規制
部材の前記各遮光部分の、前記光路規制部材の裏面から
の高さとが、それぞれ個別に設定されるものとした。
【0012】また、請求項4に記載した本発明の車両用
表示光光路方向規制構造は、前記光路規制部材の表面に
形成される前記表示光光路方向規制部材の前記各遮光部
分の前記列設方向における間隔と、前記光路規制部材の
裏面に形成される前記表示光光路方向規制部材の前記各
遮光部分の前記列設方向における間隔とが、それぞれ個
別に設定されるものとした。
【0013】請求項1に記載した本発明の車両用表示光
光路方向規制構造によれば、光路規制部材を像光が透過
する際に、その像光の光路が、光路規制部材の裏面に形
成した表示光光路方向規制部材の各遮光部分と、光路規
制部材の表面に形成した表示光光路方向規制部材の各遮
光部分とによってそれぞれ規制され、しかも、この光路
規制部材の表裏面の表示光光路方向規制部材の各遮光部
分により光路の規制を受けた後の像光が光路規制部材か
ら出射する際の、光路規制部材に対する出射角度は、光
路規制部材の表面及び裏面の間の厚みが加味されて決定
される。
【0014】従って、光路規制部材の表面及び裏面の間
の厚みを例え加味しなくても、光路規制部材の表裏面の
どちらか一方の面にだけ表示光光路方向規制部材を形成
する場合に比べて、少なくとも、光路規制部材の表面の
各遮光部分の高さと光路規制部材の裏面の各遮光部分の
高さとを足し合わせた高さの単一の遮光部分を形成する
のと同じ効果を得ることが可能となる。
【0015】また、請求項2に記載した本発明の車両用
表示光光路方向規制構造によれば、表示像の像光は、光
路規制部材の表裏両面において、それぞれの面の表示光
光路方向規制部材の隣り合う2つの遮光部分の間を通っ
て光路規制部材を透過する。
【0016】従って、光路規制部材の表面の各遮光部分
の光路規制部材に対する相対位置と、光路規制部材の裏
面の各遮光部分の光路規制部材に対する相対位置とを、
各遮光部分の延在方向と直交する列設方向において一致
させ、又は、異ならせ、さらには、その異ならせる大き
さを適宜変更することで、光路規制部材を透過する表示
像の像光の光路と光路規制部材とがなす角度を、光路規
制部材の表面や裏面からの遮光部分の高さによらずに適
当な角度に設定することが可能となる。
【0017】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
用表示光光路方向規制構造によれば、光路規制部材の表
面や裏面からの遮光部分の高さが、光路規制部材の表面
や裏面に対して入出射する光の光路を決定する1つの要
素となる。
【0018】よって、例えば、光路規制部材の表面に車
両外からの外光が照射されて反射される場合、光路規制
部材の表面からの遮光部分の高さを、光路規制部材の裏
面からの遮光部分の高さとは別の高さに設定すること
で、表示像の像光の光路を規制するのと同時に、外光の
反射光が視認領域に向かわないようにこの反射光の光路
を規制させる等、表示像の像光の光路のように、規制部
材光路を透過する光の光路の規制と共に、光路規制部材
の表面及び裏面のうちいずれか一方の面に対してのみ関
係する他の光の光路に規制を同時に達成させることが可
能となる。
【0019】また、請求項4に記載した本発明の車両用
表示光光路方向規制構造によれば、光路規制部材の各遮
光部分どうしの、これら遮光部分の列設方向における間
隔が、光路規制部材の表面や裏面に対して入出射する光
の光路を決定する1つの要素となる。
【0020】よって、光路規制部材の表面からの遮光部
分の高さと、光路規制部材の裏面からの遮光部分の高さ
とは別の高さとを、それぞれ個別に設定する場合と同じ
く、光路規制部材の表面における各遮光部分どうしの列
設方向における間隔と、光路規制部材の裏面における各
遮光部分どうしの列設方向における間隔とを、それぞれ
個別に設定することで、規制部材光路を透過する光の光
路の規制と共に、光路規制部材の表面及び裏面のうちい
ずれか一方の面に対してのみ関係する他の光の光路に規
制を同時に達成させることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用表示光光路
方向規制構造を車両用表示光光路方向規制構造と共に図
面を参照して説明する。
【0022】図1は本発明による表示光光路方向規制部
材を形成することができる車両のコンビネーションメー
タの正面図である。
【0023】そして、図1中引用符号1で示す本実施形
態のコンビネーションメータは、車両のダッシュボード
(図示せず)に配設されるもので、左右に並べて配置さ
れた速度計3及びエンジン回転計5、これら速度計3及
びエンジン回転計5の両脇にそれぞれ配置された燃料計
7及びラジエータ水温計9、速度計3及びエンジン回転
計5の間に配置されたシフトポジションランプ11、並
びに、速度計3及びエンジン回転計5の下方に配置され
たウォーニングランプ13等を備えている。
【0024】前記速度計3、エンジン回転計5、燃料計
7、及び、ラジエータ水温計9は、いずれも、図2に要
部拡大断面図で基本構成を模式的に示すように、文字板
15と、この文字板15の表面に形成された目盛や数字
からなる表示部17(図1参照)のうち車両の走行速度
に応じた箇所を指示する指針19と、文字板15の裏面
に配設され指針19を車両の走行速度に応じた表示部1
7箇所に回転駆動する内機23とを有しており、さら
に、文字板15の裏面に配置された導光板25と、この
導光板25に近接して文字板15の裏面側に配置された
光源27とを有している。
【0025】このように形成された速度計3、エンジン
回転計5、燃料計7、及び、ラジエータ水温計9は、導
光板25を介して光源27から導かれる光により、文字
板15の表示部17が透過照明されると共に、光源27
から導光板25を介して導かれる光により、指針19の
指示部21が光輝するように構成されている。尚、前記
文字板15の表面周縁は見返し板29により覆われてお
り、この見返し板29により、光源27からの光が文字
板15の周縁から表面側に漏れるのを防いでいる。
【0026】前記シフトポジションランプ11及びウォ
ーニングランプ13は、光源33と、この光源33が収
容され光源33が発する光の出射側が開放されたランプ
ハウジング35と、このランプハウジング35の開口3
7に取着されたレンズ39とを有している。
【0027】前記レンズ39には、シフトポジションを
示す「1」、「2」、「D」、「N」、「R」、「P」
のマーク(図示せず)や、ウォーニング状態を示す「ハ
イビーム」、「サイドブレーキ」、「エンジンオイ
ル」、「シートベルト」、「バッテリ」を図案化したマ
ーク(図示せず)が1つずつ印刷されており、また、レ
ンズ39は、印刷されたマークの表示色に応じて透光可
能な程度の濃さで着色されている。そして、前記レンズ
39が取着されたランプハウジング35の開口37は、
見返し板29に形成された開口31にレンズ39が丁度
嵌合するように、文字板15を裏面側から表面側に貫通
した上でこの文字板15に取着されている。
【0028】このように形成されたシフトポジションラ
ンプ11は、現在のシフトポジションに応じた光源33
の点灯により、この光源33からの光がランプハウジン
グ35の開口37のレンズ39を透過し、見返し板29
の開口31を通してこの見返し板29の前方に、レンズ
39を透過した現在のシフトポジションを示すマークの
着色された像光が出射するように構成されている。
【0029】また、ウォーニングランプ13もシフトポ
ジションランプ11と同様に、ウォーニング状態の発生
時に、対応する光源33の点灯により、この光源33か
らの光がランプハウジング35の開口37のレンズ39
を透過し、開口31を通して見返し板29の前方に、レ
ンズ39を透過した現在発生しているウォーニング状態
を示すマークの着色された像光が出射するように構成さ
れている。
【0030】そして、前記速度計3、エンジン回転計
5、燃料計7、ラジエータ水温計9、シフトポジション
ランプ11、並びに、ウォーニングランプ13の文字板
15よりも裏面側の構成部分は、前記コンビネーション
メータ1の前方に開放されたハウジング41内に収容さ
れ、ハウジング41の前面に前記見返し板29が取着さ
れ、この見返し板29の前面に、透明樹脂からなる前面
カバー43が取着されている。従って、運転者(図示せ
ず)は、前面カバー43を通して速度計3、エンジン回
転計5、燃料計7、並びに、ラジエータ水温計9の透過
照明された文字板15や自身で光輝する指針19の像
光、及び、シフトポジションランプ11やウォーニング
ランプ13のレンズ39を透過したマークの像光を視認
することとなる。
【0031】このため、上述した速度計3、エンジン回
転計5、燃料計7、ラジエータ水温計9、シフトポジシ
ョンランプ11、並びに、ウォーニングランプ13の発
生する各種の像光が、車両のフロントガラス(図示せ
ず)に映り込んで運転の支障となるのを防ぐために、コ
ンビネーションメータ1の外方に向かう前記像光の光路
上に位置する、文字板15の表裏面、指針19の指示部
21の表裏面、レンズ39の表裏面、並びに、前面カバ
ー43の表裏面等に、或は、文字板15の裏面と導光板
25の表面とを密着させて略一体とした状態で、この一
体となった構造物の表裏両面に相当する、文字板15の
表面と導光板25の裏面とに、像光の光路の方向を規制
するルーバを形成することが考えられる。
【0032】尚、後述する本発明の各実施形態では、文
字板15、指針19の指示部21、レンズ39、前面カ
バー43、並びに、互いに密着させて略一体の構造物化
した文字板15及び導光板25がいずれも請求項中の光
路規制部材に相当し、また、文字板15の表面、指針1
9の指示部21の表面、及び、レンズ39の表面がいず
れも請求項中の表示面に相当し、この表示面に相当する
面上にルーバを設ける場合には、請求項中の光路規制部
材上に表示面があることとなる。
【0033】そこで、以下に、文字板15の表裏面、指
針19の指示部21の表裏面、レンズ39の表裏面、並
びに、前面カバー43の表裏面等、或は、文字板15の
表面と導光板25の裏面とにルーバを形成して構成され
る本発明の第1実施形態に係る表示光光路方向規制構造
を、図3の模式的に示す斜視図により説明する。
【0034】但し、ここでは、文字板15、指針19の
指示部21、レンズ39、前面カバー43、並びに、互
いに密着させて略一体の構造物化した文字板15及び導
光板25を総括してワーク50と称することにする。
【0035】そして、それぞれの像光の光源27,33
側に位置する面、即ち、文字板15の裏面、指針19の
指示部21の裏面、レンズ39の裏面、前面カバー43
の裏面、並びに、互いに密着させて略一体の構造物化し
た文字板15及び導光板25の裏面に相当する導光板2
5の裏面をワーク50の裏面50b、この裏面50bと
対向し不図示の運転者側に位置する面、即ち、文字板1
5の表面、指針19の指示部21の表面、レンズ39の
表面、前面カバー43の表面、並びに、互いに密着させ
て略一体の構造物化した文字板15及び導光板25の表
面に相当する文字板15の表面をワーク50の表面50
aとする。
【0036】そして、図3中引用符号100で示す第1
実施形態の表示光光路方向規制構造は、ワーク50の表
面50a及び裏面50b上に、帯状の遮光部61(遮光
部分に相当)を、この延在方向と直交する列設方向に間
隔を置いて多数並べたルーバ60(表示光光路方向規制
部材に相当)を、表面50aと裏面50bとで遮光部6
1の延在方向が同じになるようにそれぞれ形成して構成
されている。
【0037】詳説すると、ワーク50の表面50aに形
成されたルーバ60と、ワーク50の裏面50bに形成
されたルーバ60は、それぞれの遮光部61どうしの前
記列設方向における間隔H1,H3が互いに同じ寸法に
形成され、また、ワーク50の表面50aからの各遮光
部61の高さH5と、ワーク50の裏面50bからの各
遮光部61の高さH7とが互いに同じ寸法に形成されて
いる。しかも、ワーク50の表面50aに形成されたル
ーバ60の各遮光部61と、ワーク50を挟んで表面5
0aの各遮光部61に対向するワーク50の裏面50b
に形成されたルーバ60の各遮光部61との、前記列設
方向における相対位置が互いに一致するように、ワーク
50の表面50aと裏面50bとにルーバ60がそれぞ
れ形成されている。
【0038】尚、ワーク50の表面50a及び裏面50
b上にルーバ60を設けるのは、コンビネーションメー
タ1の文字板15、指針19の指示部21、レンズ3
9、並びに、前面カバー43で発生する像光が、コンビ
ネーションメータ1よりも上方にあるフロントガラスに
映り込むのを防止するのを目的としていることから、特
に、位置が固定されている文字板15、導光板27、レ
ンズ39、及び、前面カバー43をワーク50とする場
合には、それらのコンビネーションメータ1での配置状
態における左右方向の全幅に亘って遮光部61が延在す
るようにルーバ60が形成される。
【0039】次に、上述のように構成された第1実施形
態の表示光光路方向規制構造100の作用について説明
する。
【0040】前記ルーバ60が表裏両面50a,50b
に形成されたワーク50を、コンビネーションメータ1
で発生する像光が上方のフロントガラスに映り込むのを
防止する目的に用いる場合には、各遮光部61の列設方
向が上下方向となるようにコンビネーションメータ1に
配置することとなる。
【0041】この状態で、コンビネーションメータ1で
発生する像光がワーク50の裏面50bに照射される
と、この裏面50bの上下に隣り合う遮光部61どうし
の間に確保される裏面50b部分に達した光のみが、ワ
ーク50を透過してその表面50aに達し、さらに、こ
の表面50aの上下に隣り合う遮光部61どうしの間を
通過できる光路の像光のみが、コンビネーションメータ
1の前方に向かって出射する。
【0042】即ち、ワーク50の裏面50bに像光が入
射する際には、その像光の光路の上下角度が、裏面50
bのルーバ60の隣り合う2つの遮光部61の間隔H3
に等しい、裏面50bが露出するワーク50部分の上下
間隔と、裏面50bからの遮光部61の高さH7との関
係で決まる角度の範囲内に規制される。一方、裏面50
bに入射した像光がワーク50を透過して表面50aか
ら出射する際には、その像光の光路の上下角度が、表面
50aのルーバ60の隣り合う2つの遮光部61の間隔
H1に等しい、表面50aが露出するワーク50部分の
上下間隔と、表面50aからの遮光部61の高さH5
に、ワーク50の表面50a及び裏面50bの間の厚み
H9を加味した関係で決まる角度の範囲内に規制され
る。
【0043】そして、ワーク50の表面50a及び裏面
50bの遮光部61の高さH5,H7やワーク50の厚
みH9が余程小さくない限り、或は、ワーク50の表面
50a及び裏面50bの遮光部61どうしの間隔H1,
H3が余程大きくない限り、ワーク50の裏面50b側
の上下に隣り合う2つの遮光部61の間から裏面50b
に入射した像光は、この2つの遮光部61とワーク50
を挟んで対向する表面50a側の上下に隣り合う2つの
遮光部61の間の表面50a部分から出射し、これら2
つの遮光部61の間を通ってコンビネーションメータ1
の前方に向かう。
【0044】従って、この場合には、ワーク50の表裏
両面50a,50bの各遮光部61,61が協働して、
ワーク50表面50a及び裏面50bのうちいずれか一
方の面に形成した、それら表裏両面50a,50bの各
遮光部61,61の突出高さH5,H7にワーク50の
厚みH9を加えた突出高さの遮光部と等価の機能を発揮
する。
【0045】一方、ワーク50の表面50a及び裏面5
0bの遮光部61の高さH5,H7やワーク50の厚み
H9が余程小さければ、或は、ワーク50の表面50a
及び裏面50bの遮光部61どうしの間隔H1,H3が
余程大きければ、ワーク50の裏面50b側の上下に隣
り合う2つの遮光部61の間から裏面50bに入射した
像光は、その光路のワーク50に対する列設方向の角度
の傾きによっては、この2つの遮光部61よりも一段ず
れた位置の表面50a側の2つの遮光部61の表面50
a部分から出射し、これら2つの遮光部61の間を通っ
てコンビネーションメータ1の前方に向かう。
【0046】いずれにしても、フロントガラスに対する
コンビネーションメータ1の位置関係を、フロントガラ
スに対するワーク50の位置関係に置き換えて、ルーバ
60が果たす機能を示す図4の原理図に示すように、ワ
ーク50を裏面50b側から表面50a側に透過する表
示像の像光Lのうち、図4中引用符号Aで示すフロント
ガラス(不要領域に相当)に向かう光路成分は、ワーク
50の表面50a及び裏面50bのうち遮光部61の間
で露出する部分の上下間隔と、表面50a及び裏面50
bからの各遮光部61の高さH5,H7との関係によ
り、ルーバ60で遮断される。
【0047】よって、表示像の像光Lがフロントガラス
Aに達して映り込み、この映り込んだ表示像が、図4中
引用符号Bで示す運転者の視点領域(視認領域に相当)
から視認されて運転の支障となることがなく、表示像の
像光Lの光路L1は、前記視点領域Bからワーク50を
見る視線により視認できる上下領域範囲内に向かう成分
のみに規制される。
【0048】そして、第1実施形態の表示光光路方向規
制構造100によれば、ワーク50の裏面50b側の上
下に隣り合う2つの遮光部61の間から裏面50bに入
射した像光Lが、この2つの遮光部61とワーク50を
挟んで対向する表面50a側の上下に隣り合う2つの遮
光部61の間の表面50a部分から出射する場合に、ワ
ーク50の表面50a及び裏面50bの遮光部61が、
これら表面50a及び裏面50bの遮光部61の高さH
5,H7とワーク50の厚みH9とを足し合わせた単一
の遮光部と等価の機能を発揮することから、ワーク50
の一方の面だけにルーバを形成する場合に比べて、各遮
光部の高さを大きくせずに、そうした場合と同じ上下角
度に像光Lの光路L1を規制することができる。
【0049】従って、高い寸法の遮光部が一度に形成で
きるか否かに関係なく、スクリーン印刷法、オフセット
印刷法、ホットスタンプ、蒸着法等の任意の方法で、様
々な規制角度に対応したルーバを有する表示光光路方向
規制構造を形成することができる。
【0050】次に、本発明の第2実施形態に係る表示光
光路方向規制構造を、図5の模式的に示す斜視図により
説明する。
【0051】図5中引用符号110で示す第2実施形態
の表示光光路方向規制構造は、ワーク50の表面50a
に形成されたルーバ60の各遮光部61と、ワーク50
を挟んで表面50aの各遮光部61に対向するワーク5
0の裏面50bに形成されたルーバ60の各遮光部61
との、前記列設方向における相対位置がずらされてお
り、具体的には、遮光部61の列設方向が上下に延在す
るようにコンビネーションメータ1の一部としてワーク
50を配置した状態で、裏面50bの遮光部61の方が
表面50aの対応する遮光部61よりも上方に位置する
ように形成されている。
【0052】このように構成された第2実施形態の表示
光光路方向規制構造110によれば、遮光部61の列設
方向が上下に延在するようにコンビネーションメータ1
の一部としてワーク50を配置した状態で、ワーク50
の表面50a及び裏面50bの遮光部61の高さH5,
H7やワーク50の厚みH9、或は、ワーク50の表面
50a及び裏面50bの遮光部61どうしの間隔H1,
H3に関係なく、ワーク50を透過する像光Lの光路L
1のワーク50に対する仰角、俯角に応じて、像光Lの
フロントガラスAに向かう光路成分を遮断することがで
きる。
【0053】そして、第2実施形態の表示光光路方向規
制構造110によっても、第1実施形態の表示光光路方
向規制構造100と同様に、ワーク50の裏面50b側
の上下に隣り合う2つの遮光部61の間から裏面50b
に入射した像光が、この2つの遮光部61とワーク50
を挟んで対向する位置よりも若干下側に位置する、表面
50a側の上下に隣り合う2つの遮光部61の間の表面
50a部分から出射する場合に、ワーク50の表面50
a及び裏面50bの遮光部61が、これら表面50a及
び裏面50bの遮光部61の高さH5,H7とワーク5
0の厚みH9とを足し合わせた単一の遮光部と等価の機
能を発揮することから、ワーク50の一方の面だけにル
ーバを形成する場合に比べて、各遮光部の高さを大きく
せずに、そうした場合と同じ上下角度に像光Lの光路L
1を規制することができる。
【0054】尚、上述した第2実施形態では、遮光部6
1の列設方向が上下に延在するようにコンビネーション
メータ1の一部としてワーク50を配置した状態で、ワ
ーク50の裏面50bの遮光部61の方が表面50aの
対応する遮光部61よりも上方に位置するように配置を
ずらすものとしたが、逆に、ワーク50の表面50aの
遮光部61の方が裏面50bの対応する遮光部61より
も上方に位置するように配置をずらすように構成してよ
いのは勿論のことである。
【0055】次に、本発明の第3実施形態に係る表示光
光路方向規制構造を、図6の模式的に示す斜視図により
説明する。
【0056】図6中引用符号120で示す第3実施形態
の表示光光路方向規制構造は、ワーク50の裏面50b
にルーバ60を形成すると共に、ワーク50の表面50
aに、裏面50bに形成したルーバ60の各遮光部61
の高さH7よりも小さい高さH11の遮光層63aを、
裏面50bに形成したルーバ60の各遮光部61の高さ
H7よりも大きい高さH13となるまで積層して形成し
た帯状の遮光部63(遮光部分に相当)を、この延在方
向と直交する列設方向に間隔を置いて多数並べたルーバ
62(表示光光路方向規制部材に相当)を形成して構成
されている。
【0057】詳説すると、ルーバ62,60の各遮光部
63,61どうしの前記列設方向における間隔H15,
H3が互いに同じ寸法に形成され、また、ワーク50の
表面50aに形成されたルーバ62の各遮光部63と、
ワーク50を挟んで表面50aの各遮光部63に対向す
るワーク50の裏面50bに形成されたルーバ60の各
遮光部61との、前記列設方向における相対位置が互い
に一致するように、ワーク50の表面50aと裏面50
bとにルーバ62とルーバ60とがそれぞれ形成されて
いる。
【0058】このように構成された第3実施形態の表示
光光路方向規制構造120では、ワーク50の表面50
aに光が入射する際と、ワーク50の裏面50bに光が
入射する際とで、それぞれのルーバ62,60により光
の光路が規制される角度に違いが生じる。具体的には、
遮光部61の列設方向が上下に延在するようにコンビネ
ーションメータ1の一部としてワーク50を配置した状
態では、ワーク50の裏面50bのルーバ60よりも、
ワーク50の表面50aのルーバ62の方が、コンビネ
ーションメータ1の上方から下方に向かって傾斜するよ
うな、俯角の大きい光路の光をワーク50への到達前に
遮断する度合いが大きくなる。
【0059】従って、第3実施形態の表示光光路方向規
制構造120によれば、第1実施形態の表示光光路方向
規制構造100と同様に、ワーク50の一方の面だけに
ルーバを形成する場合に比べて、各遮光部の高さを大き
くせずに、そうした場合と同じ上下角度に像光Lの光路
L1を規制することができる他、像光Lの光路L1の規
制と同時に、ワーク50の表面50a側のルーバ62に
より、像光Lの光路L1よりも俯角が大きいフロントガ
ラスAを通してコンビネーションメータ1に射し込む外
光の反射光が、視点領域Bに向かわないように、この外
光をコンビネーションメータ1で反射される前に遮光す
るという、外光の規制を一緒に行うことができる。
【0060】尚、上述した第3実施形態では、ワーク5
0の裏面50bに形成されたルーバ60の各遮光部61
の高さH7よりも、ワーク50の表面50aに形成され
たルーバ62の各遮光部63の高さH13の方が大きい
ものとしたが、逆に、ワーク50の裏面50bに形成さ
れたルーバの各遮光部の高さよりも、ワーク50の表面
50aに形成されたルーバの各遮光部の高さの方が小さ
い構成としてもよいのは勿論のことである。
【0061】また、ワーク50の表面50aのルーバと
裏面50bのルーバとで互いの遮光部の高さを異ならせ
るには、各ルーバの遮光部を一度の工程で形成する際
に、それぞれの高さを異ならせる方法を用いてもよく、
また、本実施形態中で説明した、小さい高さの遮光層を
所定の高さとなるまで積層して遮光部を形成するための
具体的な方法例については、本出願人が特開平8−19
8092号において既に提案した内容を参照されたい。
【0062】次に、本発明の第4実施形態に係る表示光
光路方向規制構造を、図7の模式的に示す斜視図により
説明する。
【0063】図7中引用符号130で示す第4実施形態
の表示光光路方向規制構造は、ワーク50の表面50a
にルーバ60を形成すると共に、ワーク50の裏面50
bに、帯状の遮光部65をその延在方向と直交する列設
方向に間隔をおいて多数並べたルーバ64(表示光光路
方向規制部材に相当)を、遮光部65の延在方向が、表
面50aのルーバ60の遮光部61の延在方向と同じに
なるように形成して構成されている。
【0064】詳説すると、ワーク50の表面50aに形
成されたルーバ60の遮光部61どうしの前記列設方向
における間隔H1よりも、ワーク50の裏面50bに形
成されたルーバ64の遮光部65どうしの前記列設方向
における間隔H17の方が大きい寸法に形成され、ま
た、ワーク50の表面50aからの各遮光部61の高さ
H5と、ワーク50の裏面50bからの各遮光部61の
高さH7とが互いに同じ寸法に形成されている。
【0065】このように構成された第4実施形態の表示
光光路方向規制構造130では、ワーク50の表面50
aに光が入射する際と、ワーク50の裏面50bに光が
入射する際とで、それぞれのルーバ64,60により光
の光路が規制される角度に違いが生じる。具体的には、
遮光部61の列設方向が上下に延在するようにコンビネ
ーションメータ1の一部としてワーク50を配置した状
態では、ワーク50の裏面50bのルーバ64よりも、
ワーク50の表面50aのルーバ60の方が、コンビネ
ーションメータ1の上方から下方に向かって傾斜するよ
うな、俯角の大きい光路の光をワーク50への到達前に
遮断する度合いが大きくなる。
【0066】従って、第4実施形態の表示光光路方向規
制構造130によれば、第1実施形態の表示光光路方向
規制構造100と同様に、ワーク50の一方の面だけに
ルーバを形成する場合に比べて、各遮光部の高さを大き
くせずに、そうした場合と同じ上下角度に像光Lの光路
L1を規制することができる他、第3実施形態の表示光
光路方向規制構造120と同様に、像光Lの光路L1の
規制と同時に、ワーク50の表面50a側のルーバ60
により、像光Lの光路L1よりも俯角が大きいフロント
ガラスAを通してコンビネーションメータ1に射し込む
外光の反射光が、視点領域Bに向かわないように、この
外光をコンビネーションメータ1で反射される前に遮光
するという、外光の規制を一緒に行うことができる。
【0067】尚、上述した第4実施形態では、ワーク5
0の表面50aに形成されたルーバ60の遮光部61ど
うしの前記列設方向における間隔H1よりも、ワーク5
0の裏面50bに形成されたルーバ64の遮光部65ど
うしの前記列設方向における間隔H17の方が大きいも
のとしたが、逆に、ワーク50の裏面50bに形成され
たルーバ64の遮光部65どうしの前記列設方向におけ
る間隔H17よりも、ワーク50の表面50aに形成さ
れたルーバ60の遮光部61どうしの前記列設方向にお
ける間隔H1の方が小さい構成としてもよいのは勿論の
ことである。
【0068】そして、上述した第2乃至第4実施形態に
おいて個別に説明した第1実施形態との相違点を全て、
或は、一部兼ね備える構成としてもよいのも勿論のこと
である。
【0069】さらに、上述した第1乃至第4実施形態で
は、車両のコンビネーションメータ1における文字板1
5、指針19の指示部21、レンズ39、前面カバー4
3、並びに、互いに密着させて略一体の構造物化した文
字板15及び導光板25をワーク50としてその表裏両
面50a,50bにルーバ60,62,64を形成する
場合について説明したが、本発明は、運転席周りの電照
型スイッチ、カーナビゲーションシステムや車載型テレ
ビ受像器におけるモニタ画面、タクシーや運転代行業者
の伴走車に搭載される料金算出用メータの表示面等、車
載型の照明される表示面を持った部品や装置の表示像の
像光の光路の向きを所望の向きに規制するために、これ
らの表示面やその表示面からの像光の光路上に配設され
る、透光可能な部材の表裏両面に表示光光路方向規制部
材を形成する車両用表示光光路方向規制構造として広く
適用可能であることはいうまでもない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の車両用表示光光路方向規制構造によれば、車両
の照明される表示面からの表示像の像光の光路上に配置
された光路規制部材に、該光路規制部材を介して前記光
路規制部材よりも前記表示面を視認する視認領域側に向
かう前記表示面からの像光の一部を遮断する遮光部分が
所定のパターンで配置された表示光光路方向規制部材を
形成して、前記光路規制部材から前記視認領域以外の不
要領域に向かう前記像光の不要光路が形成されるのを前
記表示光光路方向規制部材により規制する車両用表示光
光路方向規制構造であって、前記光路規制部材で前記像
光が入射する裏面と、該裏面から入射して前記光路規制
部材を透過した後該光路規制部材から出射する前記光路
規制部材の表面とに、前記表示光光路方向規制部材をそ
れぞれ形成する構成とした。
【0071】このため、光路規制部材を像光が透過する
際に、その像光の光路が、光路規制部材の裏面に形成し
た表示光光路方向規制部材の各遮光部分と、光路規制部
材の表面に形成した表示光光路方向規制部材の各遮光部
分とによってそれぞれ規制され、しかも、この光路規制
部材の表裏面の表示光光路方向規制部材の各遮光部分に
より光路の規制を受けた後の像光が光路規制部材から出
射する際の、光路規制部材に対する出射角度は、光路規
制部材の表面及び裏面の間の厚みが加味されて決定され
る。
【0072】従って、光路規制部材の表面及び裏面の間
の厚みを例え加味しなくても、光路規制部材の表裏面の
どちらか一方の面にだけ表示光光路方向規制部材を形成
する場合に比べて、少なくとも、光路規制部材の表面の
各遮光部分の高さと光路規制部材の裏面の各遮光部分の
高さとを足し合わせた高さの単一の遮光部分を形成する
のと同じ効果を得ることができる。
【0073】また、請求項2に記載した本発明の車両用
表示光光路方向規制構造によれば、前記遮光部分が帯状
に形成され、前記所定のパターンが、前記遮光部分を該
遮光部分の延在方向と直交する列設方向に間隔をおいて
複数並べた縞状パターンであり、前記光路規制部材の表
面に形成される前記表示光光路方向規制部材の前記各遮
光部分の、前記列設方向における前記光路規制部材に対
する相対位置と、該各遮光部分にそれぞれ対応する前記
光路規制部材の裏面に形成される前記表示光光路方向規
制部材の前記各遮光部分の、前記列設方向における前記
光路規制部材に対する相対位置とが、それぞれ個別に設
定される構成とした。
【0074】このため、表示像の像光は、光路規制部材
の表裏両面において、それぞれの面の表示光光路方向規
制部材の隣り合う2つの遮光部分の間を通って光路規制
部材を透過する。
【0075】従って、光路規制部材の表面の各遮光部分
の光路規制部材に対する相対位置と、光路規制部材の裏
面の各遮光部分の光路規制部材に対する相対位置とを、
各遮光部分の延在方向と直交する列設方向において一致
させ、又は、異ならせ、さらには、その異ならせる大き
さを適宜変更することで、光路規制部材を透過する表示
像の像光の光路と光路規制部材とがなす角度を、光路規
制部材の表面や裏面からの遮光部分の高さによらずに適
当な角度に設定することができる。
【0076】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
用表示光光路方向規制構造によれば、前記光路規制部材
の表面に形成される前記表示光光路方向規制部材の前記
各遮光部分の、前記光路規制部材の表面からの高さと、
前記光路規制部材の裏面に形成される前記表示光光路方
向規制部材の前記各遮光部分の、前記光路規制部材の裏
面からの高さとが、それぞれ個別に設定される構成とし
た。
【0077】このため、光路規制部材の表面や裏面から
の遮光部分の高さが、光路規制部材の表面や裏面に対し
て入出射する光の光路を決定する1つの要素となる。
【0078】よって、例えば、光路規制部材の表面に車
両外からの外光が照射されて反射される場合、光路規制
部材の表面からの遮光部分の高さを、光路規制部材の裏
面からの遮光部分の高さとは別の高さに設定すること
で、表示像の像光の光路を規制するのと同時に、外光の
反射光が視認領域に向かわないようにこの反射光の光路
を規制させる等、表示像の像光の光路のように、規制部
材光路を透過する光の光路の規制と共に、光路規制部材
の表面及び裏面のうちいずれか一方の面に対してのみ関
係する他の光の光路に規制を同時に達成させることがで
きる。
【0079】また、請求項4に記載した本発明の車両用
表示光光路方向規制構造によれば、前記光路規制部材の
表面に形成される前記表示光光路方向規制部材の前記各
遮光部分の前記列設方向における間隔と、前記光路規制
部材の裏面に形成される前記表示光光路方向規制部材の
前記各遮光部分の前記列設方向における間隔とが、それ
ぞれ個別に設定される構成とした。
【0080】このため、光路規制部材の各遮光部分どう
しの、これら遮光部分の列設方向における間隔が、光路
規制部材の表面や裏面に対して入出射する光の光路を決
定する1つの要素となる。
【0081】よって、光路規制部材の表面からの遮光部
分の高さと、光路規制部材の裏面からの遮光部分の高さ
とは別の高さとを、それぞれ個別に設定する場合と同じ
く、光路規制部材の表面における各遮光部分どうしの列
設方向における間隔と、光路規制部材の裏面における各
遮光部分どうしの列設方向における間隔とを、それぞれ
個別に設定することで、規制部材光路を透過する光の光
路の規制と共に、光路規制部材の表面及び裏面のうちい
ずれか一方の面に対してのみ関係する他の光の光路に規
制を同時に達成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用表示光光路方向規制構造を
採用することができる車両のコンビネーションメータの
正面図である。
【図2】図1に示すコンビネーションメータの基本構成
を模式的に示す要部拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る表示光光路方向規
制構造を模式的に示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係り、フロントガラス
に対する図1のコンビネーションメータの位置関係を、
フロントガラスに対する図3のワークの位置関係に置き
換えて、ルーバが果たす機能を示す原理図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る表示光光路方向規
制構造を模式的に示す斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る表示光光路方向規
制構造を模式的に示す斜視図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る表示光光路方向規
制構造を模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
50 ワーク(光路規制部材) 50a ワーク表面(光路規制部材表面) 50b ワーク裏面(光路規制部材裏面) 60,62,64 ルーバ(表示光光路方向規制部材) 61,63,65 ルーバ遮光部(遮光部分) 100,110,120,130 表示光光路方向規制
構造 A フロントガラス(不要領域) B 運転者視点領域(視認領域) H1,H3,H17 遮光部間間隔(遮光部分どうしの
列設方向における間隔) H5,H13 遮光部高さ(光路規制部材表面からの表
示光光路方向規制部材の高さ) H7 遮光部高さ(光路規制部材裏面からの表示光光路
方向規制部材の高さ) L 像光 L1 像光光路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の照明される表示面からの表示像の
    像光の光路上に配置された光路規制部材に、該光路規制
    部材を介して前記光路規制部材よりも前記表示面を視認
    する視認領域側に向かう前記表示面からの像光の一部を
    遮断する遮光部分が所定のパターンで配置された表示光
    光路方向規制部材を形成して、前記光路規制部材から前
    記視認領域以外の不要領域に向かう前記像光の不要光路
    が形成されるのを前記表示光光路方向規制部材により規
    制する車両用表示光光路方向規制構造であって、 前記光路規制部材で前記像光が入射する裏面と、該裏面
    から入射して前記光路規制部材を透過した後該光路規制
    部材から出射する前記光路規制部材の表面とに、前記表
    示光光路方向規制部材をそれぞれ形成した、 ことを特徴とする車両用表示光光路方向規制構造。
  2. 【請求項2】 前記遮光部分は帯状に形成され、前記所
    定のパターンは、前記遮光部分を該遮光部分の延在方向
    と直交する列設方向に間隔をおいて複数並べた縞状パタ
    ーンであり、前記光路規制部材の表面に形成される前記
    表示光光路方向規制部材の前記各遮光部分の、前記列設
    方向における前記光路規制部材に対する相対位置と、該
    各遮光部分にそれぞれ対応する前記光路規制部材の裏面
    に形成される前記表示光光路方向規制部材の前記各遮光
    部分の、前記列設方向における前記光路規制部材に対す
    る相対位置とは、それぞれ個別に設定される請求項1記
    載の車両用表示光光路方向規制構造。
  3. 【請求項3】 前記光路規制部材の表面に形成される前
    記表示光光路方向規制部材の前記各遮光部分の、前記光
    路規制部材の表面からの高さと、前記光路規制部材の裏
    面に形成される前記表示光光路方向規制部材の前記各遮
    光部分の、前記光路規制部材の裏面からの高さとは、そ
    れぞれ個別に設定される請求項1又は2記載の車両用表
    示光光路方向規制構造。
  4. 【請求項4】 前記光路規制部材の表面に形成される前
    記表示光光路方向規制部材の前記各遮光部分どうしの前
    記列設方向における間隔と、前記光路規制部材の裏面に
    形成される前記表示光光路方向規制部材の前記各遮光部
    分どうしの前記列設方向における間隔とは、それぞれ個
    別に設定される請求項1、2又は3記載の車両用表示光
    光路方向規制構造。
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WO2007049513A1 (ja) * 2005-10-25 2007-05-03 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. 情報表示体用覗き見防止フィルム及びその製造方法
DE102020006442B3 (de) 2020-10-13 2021-10-28 Sioptica Gmbh Optisches Element mit variabler Transmission, Verfahren zur Herstellung eines solchenoptischen Elements und Verwendung eines solchen optischen Elements in einem Bildschirm

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