JPH1097164A - 被記録材の再生装置 - Google Patents

被記録材の再生装置

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JPH1097164A
JPH1097164A JP24992396A JP24992396A JPH1097164A JP H1097164 A JPH1097164 A JP H1097164A JP 24992396 A JP24992396 A JP 24992396A JP 24992396 A JP24992396 A JP 24992396A JP H1097164 A JPH1097164 A JP H1097164A
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JP24992396A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yanagisawa
匡浩 柳澤
Shigeru Fujita
滋 藤田
Masaru Magai
勝 真貝
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用の都度画像除去促進液を調製し供給する
ことにより、長期放置による画像除去促進液の画像除去
特性の低下を考慮する必要がなく、安定した画像除去特
性を得ることが可能な被記録材の再生装置を提供する。 【解決手段】 画像除去促進液調製ユニット10は、濃
厚液を収容する容器11,水を収容する容器12,両者
を混合する液混合槽13を備え、また、容器11,1
2,混合槽13はそれぞれ容器中の液残量を検出する手
段を備えている。画像除去促進液調製時には、濃厚液1
6、および水17のそれぞれ所定量が液混合槽13に供
給され、攪拌手段14によって攪拌混合されることによ
り画像除去促進液18が調製される。調製された画像除
去促進液は、液付与ユニットにおける画像除去促進液給
液だめ15に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その表面上に形成
された画像形成物質を除去することが可能であり、再利
用可能な状態に再生することができる被記録材の再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のOA化により、プリンター用紙や
複写用紙が大量に使用されるようになってきた。それに
ともなってオフィスからは大量の廃棄用紙が生ずるよう
になり、この多くが無駄に捨てられているのが現状であ
る。この処分に多大の費用がかかると同時に、これら廃
棄処理による地域環境の悪化、ひいては紙を生産するた
めの森林伐採による地球規模での環境悪化まで最近では
とりざたされるようになってきた。
【0003】従来、この問題を解消し紙のリサイクルを
図るためには、一度使用した紙に対して用紙上のインキ
を取リ除き、浸して再び再生古紙として利用する処置を
施していた。この処置には大規模な古紙再生施設が必要
となる上、使用済みの古紙にたいして分別,回収,輸送
など再生紙を得るまでにいくつもの工程を踏まざるをえ
なかった。最近になって1度使用した用紙上の文字画像
をクリーニングにより取り去り、複写あるいプリンティ
ングに再利用することができる紙が開発されている。例
えば、特開平4−67043号公報には、シート状支持
体の表面、特に片面のみに離型処理してなり、且つ、該
離型処理した支持体に印を付け、普通紙と区別したもの
が開示されている。しかしながら、これは特殊紙である
ため定着性に難があり、一般の複写用紙として使用する
にはやはり問題がある。
【0004】また、特開平1−101576号公報,特
開平1−101577号公報には画像形成支持体上の画
像形成物質(トナー)を、これを溶解する有機溶媒中で
超音波処理することにより画像を除去する方法が開示さ
れているが、有機溶剤による公害や引火及び毒性に問題
があり、一般のオフィスや家庭で使用するには問題があ
る。さらに、特開平1−297294号公報には、画像
形成支持体としてプラスチック,金属,液浸透性の悪い
紙あるいはセラミック等で形成されたものを使用し、該
支持体上に形成された画像を熱溶融性の剥離体を介在さ
せて加熱し、画像を支持体から剥離するクリーニング方
法が開示されている。しかし、この方法の場合、表面に
離型処理を施した特別な用紙を用いなければならない。
【0005】一方、本出願人は、少なくとも画像が形成
される側の表面近傍に液体で膨潤する層を設けた被記録
材を用い、該画像を形成する皮膜状の画像形成物質より
も該被記録材の膨潤層を大きく膨潤せしめる水を含有し
た液体(画像除去促進液)を被記録材に付与する液付与
手段と、液付与後に該被記録材を剥離用部材に圧接もし
くは加熱圧接して、該画像形成物質を被記録材から該剥
離部材に転写剥離する剥離手段を有する画像形成除去方
法及び再生方法に関する被記録材の再生装置を提案した
(例えば、特願平5−202557号)。ただし、ここ
でいう皮膜状とは、必ずしも画像全体が1つの膜を形成
しているということを指しているのではなく、単に画像
形成物質が被記録材の内部に深く浸透していないという
ことや、染料を含有する水性インクで印字した場合のよ
うに画像形成物質がほとんど分子レベルで被記録材に吸
着されている状態ではないということを意味している。
また、被記録材とは、プリンター用紙,複写用紙等、セ
ルロース繊維を主成分とした紙質層で構成されたものに
限られるわけではなく、少なくとも画像が形成される側
の表面近傍に水を含む液体で膨潤する層を有するもので
あればその対象となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が先に提案し
た被記録材の再生装置においては、画像除去促進液を収
容する容器を装置内にもち、被記録材の再生処理に応じ
て該容器より、液付与手段に画像除去処理液を供給する
が、該容器に収容される画像除去促進液は被記録材の再
生装置の使用頻度によっては数ヶ月容器内で放置される
ことになる。画像除去促進液は少なくとも界面活性剤と
水を含む複数成分から構成され、画像除去促進液の種類
によっては長時間の間に均一性が損なわれたりなどし
て、画像除去特性が徐々に低下する。
【0007】本発明は、このような問題点を解決し、使
用の都度画像除去促進液を調製して供給することによ
り、長期放置による画像除去促進液の画像除去特性の低
下を考慮する必要がなく、安定した画像除去特性を得る
ことが可能な被記録材の再生装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、少な
くとも表面に水で膨潤する層(膨潤層)を有する被記録
材の前記膨潤層上に熱可塑性又は熱溶融性画像形成物質
からなる固着画像を有する被記録材に、少なくとも水と
界面活性剤を含む液体(画像除去促進液)を付与して前
記画像形成物質と被記録材との接着力を弱めた状態で、
該画像形成物質に接触状態で画像形成物質を転写させる
ことのできる部材(剥離部材)を接触せしめて加熱加圧
を行い、前記画像形成物質を剥離部材側に転写させるこ
とにより、被記録材上の画像形成物質を被記録材から除
去する被記録材の再生装置において、少なくとも界面活
性剤を含む液体と水をあらかじめ決められたそれぞれ一
定量を混合し、攪拌することにより画像除去促進液を調
製するための液混合槽を装置内に備えることを特徴と
し、もって、被記録材の再生装置内に画像除去促進液を
調製する槽を設けることにより、画像除去促進液の使用
状況に応じて、装置内で画像除去促進液を調製すること
ができ、長期安定性が良くない画像除去促進液であって
も使用することがてきるようにしたものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記液混合槽に水を供給するための管が水道の蛇口
に直結していることを特徴とし、もって、液混合槽に水
を供給するための管が水道の蛇口に直結していることに
より、装置内に水を収容する容器を設ける必要がなく、
装置全体が小型化されるようにしたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記液混合槽の液を加熱する手段を備えたこ
とを特徴とし、もって、液混合槽を加熱する手段を設け
ることにより、濃厚液と水を混合する温度を高くして、
界面活性剤の水への溶解性を増し、画像除去促進液をよ
り均一化し、調製に要する時間を短縮するようにしたも
のである。
【0011】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、前記液混合槽に画像除去促進液におけ
る界面活性剤濃度を検知する手段を備えたことを特徴と
し、もって、液混合槽に画像除去促進液における界面活
性剤濃度を検知する手段を備えることにより、画像除去
促進液の界面活性剤濃度を正確に制御することができ、
安定した画像形成物質の除去品質を得ることができるよ
うにしたものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記画像除去促進液における界面活性剤濃度を検知
する手段が導電率計であることを特徴とし、もって、測
定に際し特に補正を必要とせず、簡易的に画像除去促進
液における界面活性剤濃度を検知することができるよう
にしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者らは、被記録材上の画像
形成物質を除去するための画像除去促進液が長時間安定
に溶解ないし分散できることができない不均一な画像除
去促進液であっても、液調製後短時間のうちに使用する
ことにより利用が可能であることを確認した。従って、
本発明の被記録材の再生装置では、被記録材の再生の都
度、被記録材の再生装置内で画像除去促進液を調製する
ことにより、画像形成物質の除去による被記録材の再生
が安定して行うことが可能であることを特徴とする。本
発明の被記録材の再生装置は、少なくとも界面活性剤お
よび水を含む画像除去促進液の構成成分のうち、界面活
性剤を含む成分で構成されている液と、水とに分けてそ
れぞれ容器に入れて装置内に収納し、使用に先立ち両者
を装置内で混合することで画像除去促進液を調製するユ
ニットを備えるものである。
【0014】画像除去促進液は、少なくとも水と界面活
性剤を含むが、使用する界面活性剤の種類,濃度によっ
ては水に完全に溶解させることが不可能となり、界面活
性剤の一部が水に分散した状態で画像除去促進液となる
場合がある。この場合、長時間装置内で放置する分散状
態から相分離状態になってしまう可能性がある。分離し
た画像除去促進液は攪拌することにより再度分散状態と
なり、画像除去促進液として使用可能となる場合もある
が、一旦相分離したものは再度画像除去促進液としては
使用不可能となることもある。調製した画像除去促進液
を短時間のうちに使用するためには使用に応じて画像除
去促進液を調製することが望ましい。
【0015】界面活性剤は水に溶解しにくい場合であっ
てもアルコールなどの有機溶媒に溶解し、長期間安定な
溶液として存在可能なものが多い。これらの溶媒として
界面活性剤を溶解することができる水溶性有機溶媒を使
用すれば、この水溶性有機溶媒を可溶化剤として界面活
性剤を水に溶解ないし分散させることができる。すなわ
ち、少なくとも界面活性剤,水溶性有機溶媒,水から構
成される画像除去促進液において、これらすべてを混合
したときには長時間安定に溶解ないし分散できないよう
な系であっても、界面活性剤を溶解することができる水
溶性有機溶媒に界面活性剤を溶解した液(濃厚液)は長
時間安定な容液として存在できる。このような形で保存
した濃厚液と水を被記録材の再生処理に応じて混合し画
像除去促進液としてから使用すれば、液の長期安定性は
問題にならない。
【0016】以下、本発明の画像除去促進液と、これら
に添加される各種添加剤に関して説明する。画像除去促
進液は、水,界面活性剤を含む水溶液から構成される。
また、後述するように水溶性ポリマー,pH調整剤,重
金属イオンを封止するためのキレート剤,防腐剤,防か
び剤,防錆剤,漂白剤等の添加剤を使用することも可能
である。界面活性剤としては、以下のものが挙げられ
る。
【0017】陰イオン界面活性剤としては、石鹸,N−
アシルアミノ酸塩,アルキルエーテル酢酸塩,アシル化
ペプチド等のカルボン酸塩,アルキルスホン酸塩,アル
キルベンゼンスルホン酸塩,アルキルナフタレンスルホ
ン酸塩,スルホ琥珀酸塩,α−オレフィンスルホン酸
塩,N−アシルスルホン酸塩等のスルホン酸塩,硫酸化
油,アルキル硫酸塩,アルキルエーテル硫酸塩,アルキ
ルアミド硫酸塩等の硫酸エステル塩,アルキルリン酸
塩,アルキルエーテルリン酸塩,アルキルアリールリン
酸塩等のリン酸エステル塩が挙げられる。
【0018】陽イオン界面活性剤としては、脂肪族アミ
ン塩,アルキル第4級アンモニウム塩,芳香族第4級ア
ンモニウム塩,複素環第4級アンモニウム塩等が挙げら
れる。両性界面活性剤としては、カルボキシベタイン,
スルホベタイン等のベタイン型,アミノカルボン酸塩,
イミダゾリン誘導体等が挙げられる。
【0019】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキル及びアリルエーテル,ポリオキシエ
チレンスチロールエーテル,ポリオキシエチレンラノリ
ン誘導体,アルキルアリルホルムアルデヒド縮合物の酸
化エチレン誘導体,ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体,ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンアルキルエーテル等のエーテル系、ポリオ
キシエチレングリセリン脂肪酸エステル,ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン
ソルビトール脂肪酸エステル等のエーテルエステル系、
ボリエチレングリコール脂肪酸エステル,脂肪酸モノグ
リセリド,ボリグリセリン脂肪酸エステル,ソルビタン
脂肪酸エステル,プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル,しょ糖脂肪酸エステル等のエステル系、脂肪族アル
カノールアミド,ポリオキシエチレン脂肪酸アミド,ポ
リオキシエチレンアルキルアミン,アルキルアミンオキ
サイド等の含窒素系が挙げられる。
【0020】フッ素系界面活性剤としては、フロロアル
キルカルボン酸塩,フロロアルキルスルホン酸塩等のア
ニオン系,フロロアルキル導入ベタイン等の両性系,ノ
ニオン系,カチオン系等が挙げられる。シリコーン界面
活性剤としては、エポキシ変性,アルキル変性,アラル
キル変性,アミノ変性,カルボキシル変性,アルコール
変性,フッ素変性,ポリエーテル変性等のシリコンオイ
ルが挙げられる。
【0021】前記界面活性剤は、単独で使用しても、2
種類以上を混合して用いても良い。画像除去促進液にお
ける界面活性剤濃度は、4〜70重量%、好ましくは、
10〜60重量%がよい。
【0022】濃厚液の溶媒となる有機溶媒としては、界
面活性剤を容易に可溶化することができ、かつ水との相
溶性がある有機溶媒が望ましい。これら有機溶媒として
は一価あるいは多価のアルコールなどが挙げられる。画
像除去促進液における有機溶媒濃度は15重量%以下で
あることが好ましい。これは被記録材から画像形成物質
を除去する際に被記録材に画像除去促進液を付与した状
態で剥離部材と接触させて加熱加圧を行うが、安全性の
点で加熱による溶媒蒸気の発生量を抑えるためである。
【0023】画像除去促進液には界面活性剤とともに画
像形成物質除去能力を向上させる、あるいは再生状態を
改良する等の目的で水溶性ポリマーを添加してもよい。
この水溶性ポリマーの添加量は、液を画像除去促進液と
した同一処方の液を使用する場合には、0.1〜20重
量%、好ましくは、0.1〜10重量%の範囲がよい。
【0024】画像除去促進液中に添加される水溶性ポリ
マーとしては、天然系では、アラビアガム,トラガンガ
ム,グーアガム,カラヤガム,ローカストビーンガム,
アラビノガラクトン,ペクチン,クインスシードデンプ
ン等の植物性高分子、アルギン酸,カラギーナン,寒
天,ふのり等の海藻系高分子、ゼラチン,カゼイン,ア
ルブミン,コラーゲン等の動物系高分子、キサンテンガ
ム,デキストラン等の微生物系高分子、半合成系では、
メチルセルロース,エチルセルロース,ヒドロキシエチ
ルセルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,カルボ
キシメチルセルロース等の繊維素系高分子、可溶性デン
プンでは、メチルデンプン,カルボキシメチルデンプン
(CMS),ジアルデヒドデンプン,デンプングリコー
ル酸ナトリウム,デンプンリン酸エステルナトリウム等
のデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム,アルギン
酸プロピレングリコールエステル等の海藻系高分子、純
合成系では、ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリ
ドン,ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、
非架橋ポリアクリルアミド,ポリアクリル酸及びそのア
ルカリ金属塩,水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリ
ル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂,水溶性ビニ
ルナフタレンアクリル樹脂,水溶性ビニルナフタレンマ
レイン酸樹脂,ポリビニルピロリドン,ポリビニルアル
コール,β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の
アルカリ金属塩,四級アンモニウムやアミノ基等のカチ
オン性官能基の塩を側鎖に有する高分子化合物,セラミ
ック等の天然高分子化合物等が挙げられる。
【0025】本発明においては、被記録材に水および水
と界面活性剤を含む状態で、水溶性ポリマーを保持させ
ることにより、画像形成物質の剥離体を形成することが
できる。すなわち、水溶性ポリマーは、前記剥離部材が
圧接することのできないセルロース繊維内部の皮膜状画
像に対して、セルロース繊維/皮膜状画像/水溶性ポリ
マー/剥離部材の如く間接的に接触することができ、そ
の粘着力によって皮膜状画像を、紙質を傷めることなく
剥離することができる。
【0026】また、画像除去促進液に湿潤剤を含有させ
ることも可能である。湿潤剤としてはエチレングリコー
ル,ジエチレングリコール,トリエチレングリコール,
テトラエチレングリコール,プロピレングリコール,ジ
プロピレングリコール,ポリエチレングリコール,グリ
セリン等の多価アルコール類、エチレングリコールモノ
メチルエーテル,エチレングリコールモノエチルエーテ
ル,ジエチレングリコールモノエチルエーテル,ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル,ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル,ジエチレングリコールメチルエ
チルエーテル,トリエチレングリコールモノメチルエー
テル等の多価アルコール類のアルキルエーテル誘導体
類、乳酸,リンゴ酸等の水酸基を有するカルボン酸類、
N−メチル−2−ピロリドン,2−ピロリドン等の含窒
素複素環類がある。また、上記の多価アルコール類,多
価アルコールのアルキルエーテル誘導体類,多価アルコ
ールのアリールエーテル誘導体類,水酸基を有するカル
ボン酸類,含窒素複素環類の混合物も使用できる。
【0027】その他、画像除去促進液に添加されるもの
としては、pH調製剤として、ジエタノールアミン,ト
リエタノールアミン等のアミン,水酸化リチウム,水酸
化ナトリウム,水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の
水酸化物,水酸化アンモニウム,第4級アンモニウム水
酸化物,第4級ホスホニウム水酸化物,炭酸リチウム,
炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸
塩等が挙げられる。
【0028】また、重金属イオンの封止剤で剥離助剤と
して添加されるキレート試薬としては、例えば、エチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウム,ニトリロ三酢酸ナトリウ
ム,ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウ
ム,ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム,ウラミル
二酢酸ナトリウム等がある。
【0029】防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩,
チオ硫酸ナトリウム,チオジグリコール酸アンモン,ジ
イソプロピロアンモニウムニトライト,四硝酸ペンタエ
リスリトール,ジシクロヘキシルアンモニウムニトライ
ト等がある。さらに防腐防かび剤としては、デヒドロ酢
酸ナトリウム,ソルビン酸ナトリウム,2−ピリジンチ
オール−1−オキサイドナトリウム,安息香酸ナトリウ
ム,ペンタクロロフェノールナトリウム等が使用可能で
ある。
【0030】また、再生後の被記録材の白色度を向上す
る目的で漂白剤を添加することができる。具体的には酸
化漂白剤として過酸化水素,過酸化ナトリウム,過炭酸
ナトリウム,次亜塩素酸ナトリウム等が挙げられる。蛍
光染料,青み付け染料,酵素等を添加することもでき
る。なお、上記添加物はすべてはじめは濃厚液の成分と
して添加されるものである。
【0031】図1は、本発明の被記録材の再生装置にお
ける画像除去促進液調製ユニットの概略を示す図で、図
中、10は画像除去促進液調製ユニット、15は画像除
去促進液給液だめで、本発明は、図示のように、従来技
術の被記録材の再生装置において、液付与ユニットの画
像除去促進液を収容する液だめ15に画像除去促進液を
調製供給する画像除去促進液調製ユニット10を備える
ものである。
【0032】画像除去促進液調製ユニット10は、濃厚
液を収容する容器11,水を収容する容器12,両者を
混合する液混合槽13を備え、また、濃厚液を収容する
容器11,水を収容する容器12,両者を混合する液混
合槽13はそれぞれ容器中の液残量を検出する手段(不
図示)を備えている。画像除去促進液調製時には濃厚液
16、および水17のそれぞれ所定量が液混合槽13に
供給され、攪拌手段14によって攪拌混合されることに
より画像除去促進液18が調製される。攪拌手段として
は、攪拌羽根,マグネチックスターラ,超音波振動など
が挙げられる。調製された画像除去促進液は、液付与ユ
ニットにおける画像除去促進液給液だめ15に供給され
る。
【0033】図2は、本発明に係る被記録材の再生装置
における画像除去促進液調製ユニットの別の装置構成を
示す図で、本装置構成は、図1における水を収容する容
器12を設ける代わりに水の供給を水道の蛇口19から
直接行うものである。図2の装置構成においては、図1
の装置構成における効果に加えて、水を収容する容器1
2を必要としないために装置全体が小型化になり、また
液補給も濃厚液16についてのみ行えばよい。
【0034】本発明に係る被記録材の再生装置における
画像除去促進液調製ユニットにおいては、液混合槽13
に加熱ヒーター(図示せず)を設けることがてきる。加
熱ヒーターで液混合槽13内の画像除去促進液18を加
熱できるようにすることにより、濃厚液16と水17を
混合する温度が高くなる。イオン性界面活性剤は一般に
温度が高いほど水に対する溶解性が増す。したがって、
混合温度を高くすることにより濃厚液16と水17との
混合性が向上する。したがって、画像除去促進液18の
調製時間の短縮および画像除去促進液18の均一性の向
上が可能となる。
【0035】本発明に係る被記録材の再生装置における
画像除去促進液調製ユニットにおいては、液混合槽13
に液混合槽で調製される画像除去促進液中の界面活性剤
濃度を検知する手段(図示せず)を設けることができ
る。液混合槽13において濃厚液16と水17を混合す
る際に、調製された画像除去促進液で検知された界面活
性剤濃度の情報が濃厚液16および水17の供給量を制
御する制御回路にフィードバックされ、それぞれの供給
量が微調整される。液混合槽で調製される画像除去促進
液中の界面活性剤濃度を検知する手段としては、例え
ば、導電率計の利用が考えられる。水溶液系においては
溶液の導電率は溶質濃度に依存する。したがって、画像
除去促進液の導電率を測定することにより画像除去促進
液中の界面活性剤濃度を検知することができる。
【0036】〈実験例1〉 (濃厚液の調製)下記処方にて常温で攪拌溶解し、濃厚
液を調製した。 ジアルキルスルホコハク酸塩 (界面活性剤) 60重量% エチレングリコール (水溶性有機溶媒) 残量 (画像除去促進液の調製)図1に示す画像除去促進液調
製ユニットを用い、上記濃厚液と水をそれぞれの容器に
収容し、上記濃厚液300mlと水700mlをそれぞれ2
ml/secの速度で液混合槽に供給した。攪拌羽根で20
分間攪拌したところ、単一層からなる下記処方の画像除
去促進液1000mlを調製することができた。 ジアルキルスルホコハク酸塩 (界面活性剤) 18重量% エチレングリコール (水溶性有機溶媒) 12重量% 水 残量 この画像除去促進液を用いてPPC複写用紙上にPPC
複写機にてトナー画像を形成したものからトナー画像の
除去を試みたところ、1g/A4の付与で良好な画像除
去が可能であった。
【0037】〈実験例2〉図2に示す画像除去促進液調
製ユニットを用いて、水道水を供給する以外は実験例1
と同様に画像除去促進液を調製したところ、実験例1と
同様の処方の画像除去促進液を調製することができた。
【0038】〈実験例3〉図1に示す画像除去促進液調
製ユニットの液混合槽に加熱ヒーターを設けた装置を用
い、液混合槽の設定温度を45℃とした以外は実験例1
と同様に画像除去促進液を調製したところ、10分間攪
拌後に実験例1と同様の処方の画像除去促進液を得るこ
とができた。
【0039】〈実験例4〉図1に示す画像除去促進液調
製ユニットの液混合槽に導電率計を設けた装置を用い、
画像除去促進液における界面活性剤濃度が18.0重量
%となるように設定して、上記濃厚液と水を導電率計で
検知した界面活性剤濃度に基づいてそれぞれの供給量を
制御を行って液混合槽に供給し、同時に攪拌を行いなが
ら画像除去促進液を調製したところ、単一層からなる下
記処方の画像除去促進液1000mlを調製することがで
きた。 ジアルキルスルホコハク酸塩 (界面活性剤) 18.0重量% エチレングリコール (水溶性有機溶媒) 12.0重量% 水 残量
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は、少なくとも表面に水
で膨潤する層(膨潤層)を有する被記録材の前記膨潤層
上に熱可塑性又は熱溶融性画像形成物質からなる固着画
像を有する被記録材に、少なくとも水と界面活性剤を含
む液体(画像除去促進液)を付与して前記画像形成物質
と被記録材との接着力を弱めた状態で、該画像形成物質
に接触状態で画像形成物質を転写させることのできる部
材(剥離部材)を接触せしめて加熱加圧を行い、前記画
像形成物質を剥離部材側に転写させることにより、被記
録材上の画像形成物質を被記録材から除去する被記録材
の再生装置において、少なくとも界面活性剤を含む液体
と水をあらかじめ決められたそれぞれ一定量を混合し、
撹拌することにより画像除去促進液を調製するための液
混合槽を装置内に備えたので、被記録材の再生装置内に
画像除去促進液を調製する槽を設けることにより、画像
除去促進液の使用状況に応じて、装置内で画像除去促進
液を調製することができ、長期安定性が良くない画像除
去促進液であっても使用することがてきる。
【0041】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記液混合槽に水を供給するための管が水道の蛇口
に直結しているので、液混合槽に水を供給するための管
が水道の蛇口に直結していることにより、装置内に水を
収容する容器を設ける必要がなく、装置全体が小型化さ
れる。
【0042】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記液混合槽の液を加熱する手段を備えたの
で、液混合槽を加熱する手段を設けることにより、濃厚
液と水を混合する温度が高くなり、界面活性剤の水への
溶解性が増すため、画像除去促進液がより均一化され、
また調製に要する時間も短縮される。
【0043】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、前記液混合槽に画像除去促進液におけ
る界面活性剤濃度を検知する手段を備えたので、液混合
槽に画像除去促進液における界面活性剤濃度を検知する
手段を備えることにより、画像除去促進液の界面活性剤
濃度正確に制御することができ、安定した画像形成物質
の除去品質を得ることができる。
【0044】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記画像除去促進液における界面活性剤濃度を検知
する手段が導電率計であるので、画像除去促進液におけ
る界面活性剤濃度を検知する手段が導電率計であること
により、測定に際し特に補正を必要としないで、簡易的
に画像除去促進液における界面活性剤濃度を検知するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1に係る被記録材の再生装置
における画像除去促進液調製ユニットの概略図である。
【図2】 本発明の請求項2に係る被記録材の再生装置
における画像除去促進液調製ユニットの概略図である。
【符号の説明】 10…画像除去促進液調製ユニット、11…濃厚液を収
容する容器、12…水を収容する容器、13…液混合
槽、14…攪拌手段、15…画像除去促進液給液だめ、
16…濃厚液、17…水、18…画像除去促進液。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面に水で膨潤する層(膨潤
    層)を有する被記録材の前記膨潤層上に熱可塑性又は熱
    溶融性画像形成物質からなる固着画像を有する被記録材
    に、少なくとも水と界面活性剤を含む液体(画像除去促
    進液)を付与して前記画像形成物質と被記録材との接着
    力を弱めた状態で、該画像形成物質に接触状態で画像形
    成物質を転写させることのできる部材(剥離部材)を接
    触せしめて加熱加圧を行い、前記画像形成物質を剥離部
    材側に転写させることにより、被記録材上の画像形成物
    質を被記録材から除去する被記録材の再生装置におい
    て、少なくとも界面活性剤を含む液体と水をあらかじめ
    決められたそれぞれ一定量を混合し、攪拌することによ
    り画像除去促進液を調製するための液混合槽を装置内に
    備えたことを特徴とする被記録材の再生装置。
  2. 【請求項2】 前記液混合槽に水を供給するための管が
    水道の蛇口に直結していることを特徴とする請求項1に
    記載の被記録材の再生装置。
  3. 【請求項3】 前記液混合槽の液を加熱する手段を備え
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の被記録材の
    再生装置。
  4. 【請求項4】 前記液混合槽に画像除去促進液における
    界面活性剤濃度を検知する手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1又は2又は3に記載の被記録材の再生装置。
  5. 【請求項5】 前記画像除去促進液における界面活性剤
    濃度を検知する手段が導電率計であることを特徴とする
    請求項4に記載の被記録材の再生装置。
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