JPH1096244A - 地下構造物用蓋 - Google Patents

地下構造物用蓋

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JPH1096244A
JPH1096244A JP9049409A JP4940997A JPH1096244A JP H1096244 A JPH1096244 A JP H1096244A JP 9049409 A JP9049409 A JP 9049409A JP 4940997 A JP4940997 A JP 4940997A JP H1096244 A JPH1096244 A JP H1096244A
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    • E02D29/12Manhole shafts; Other inspection or access chambers; Accessories therefor
    • E02D29/14Covers for manholes or the like; Frames for covers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋本体の表面に設ける凸部の配置のパターン
および凸部の形状を最適化することにより設置環境にか
かわらず長期間に亘って耐スリップ性能を良好に維持す
ることができる地下構造物用蓋を提供すること。 【解決手段】 蓋本体3の表面にそれぞれ独立した凸部
4a,5a,6aを一様に配置した地下構造物用蓋にお
いて、凸部4a,5a,6aのうちの一部または全部に
はその上面に小凸部4b,4c,5b,5c,6bを形
成するとともに、最上段の小凸部4c,5c,6bおよ
び小凸部を形成していない凸部をその最上面の大きさが
直径25mmの円の中に収まる形状とし、更に凸部4
a,5a,6aまたは小凸部4b,4c,5b,5c,
6bの外郭と、それに隣接する凸部4a,5a,6aま
たは小凸部4b,4c,5b,5c,6bの外郭とのそ
れぞれの最短間隔のうちの少なくとも一つを10〜30
mmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下構造物用蓋に
係り、特に自動二輪等の車輌のタイヤのスリップをより
一層効果的に防止できるようにした地下構造物用蓋に関
する。
【0002】なお、本願明細書でいう「地下構造物用
蓋」とは、下水道における地下埋設物,地下構造施設等
と地上とを通じる開口部を閉塞するマンホール蓋,大型
鉄蓋,汚水桝蓋、電力・通信における地下施設機器や地
下ケーブル等を保護する開閉可能な共同溝用鉄蓋,送電
用鉄蓋,配電用鉄蓋、上水道やガス配管における路面下
の埋設導管およびその付属機器と地上とを結ぶ開閉扉と
しての機能を有する消火栓蓋,制水弁蓋,仕切弁蓋,空
気弁蓋,ガス配管用蓋,量水器蓋等を総称する。
【0003】
【従来の技術】歩道や車道等に配置される地下構造物用
蓋の蓋本体の表面には、雨天時等に歩行者や車輌がスリ
ップするのを防止するための凹凸模様が装飾を兼ねて形
成されている。
【0004】スリップ防止を図るために表面模様を改良
した蓋本体としては、たとえば実開昭58−42252
号公報や実開昭63−86156号公報に記載されたも
のがある。
【0005】これらの公報に記載のものは、蓋本体の表
面に凸部を形成し、これらの凸部の上面に小さな凹凸を
設けたり、凸部以外の凹んだ部分にも小さな凸部を形成
したものである。すなわち、蓋本体の表面の凹凸模様に
加えて更に小さな凹凸を設けることによって連続する凸
部または凹部の表面粗度を大きくし、摩擦抵抗を高める
ことによって耐スリップ性能の向上を図ろうとするもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この蓋
本体表面の凸部の上面に設けられる小さな凹凸は、車輌
が通過する度にタイヤと接触してこすれ合うので、設置
後の時間の経過に連れこの小さな凹凸が摩耗し摩擦抵抗
が失われていくので、スリップの防止効果が低下してし
まう。
【0007】また、設置した直後においても、土砂や雨
水等が小さな凹凸の凹みの部分に溜まると、タイヤに対
する摩擦抵抗が有効に作用しなくなり、同様にスリップ
の防止効果が損なわれてしまう。
【0008】このように、従来の構造では、蓋本体の表
面粗度を大きくして摩擦抵抗を高めるというものである
が、単に小さな凹凸を設けるだけでは、耐スリップ性能
を長期間に亘って維持することはできず、また土砂や雨
水等が介在した場合は当初より耐スリップ性能を発揮で
きないという問題点がある。
【0009】本発明において解決すべき課題は、蓋本体
の表面に設ける凸部の配置のパターンおよび凸部の形状
を最適化することにより設置環境にかかわらず長期間に
亘って耐スリップ性能を良好に維持することができる地
下構造物用蓋を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、蓋本体の表面
にそれぞれ独立した凸部を一様に配置した地下構造物用
蓋において、前記凸部のうちの一部または全部にはその
上面に小凸部を形成するとともに、前記小凸部のうち最
上段の小凸部および小凸部を形成していない凸部をその
最上面の大きさが直径25mmの円の中に収まる形状と
し、更に前記凸部または小凸部の外郭と、それに隣接す
る凸部または小凸部の外郭とのそれぞれの最短間隔のう
ちの少なくとも一つを10〜30mmとしてなることを
特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、上記の構成に
加えて、蓋本体の表面の少なくとも一部分には、鋭角状
のエッジ部を有する凸部および/または小凸部を配置し
た構成とすることができる。
【0012】また、蓋本体の表面に凹部と凸部とによる
凹凸模様を形成した地下構造物用蓋において、蓋本体の
表面の少なくとも一部分には、鋭角状のエッジ部を有す
る凸部を配置した構成とすることもでき、更に凸部のう
ちの一部または全部にはその上面に小凸部を形成し、蓋
本体の表面の少なくとも一部分には、鋭角状のエッジ部
を有する凸部および/または小凸部を配置したものとし
てもよい。
【0013】また、小凸部を形成した凸部の少なくとも
一つについては、前記凸部の高さを、小凸部を形成した
他の凸部の高さよりも高く形成してもよい。
【0014】ここで、蓋本体の表面に独立して形成され
た凸部や小凸部どうしの外郭の間隔は、蓋本体を通過す
る車輌のタイヤが転動するときにこのタイヤに繰り返し
て負荷される係合力の作用点の間隔とほぼ一致する。こ
のため、隣接する凸部や小凸部どうしの外郭の間隔の大
きさによって、タイヤに対する係合力がどのように作用
するかを究めれば、タイヤへの好適な係合力の作用形態
を得ることが可能である。
【0015】本発明は、このようなタイヤに対する係合
力の作用形態に関して、好適な凸部や小凸部どうしの外
郭の間隔とそれらの形状を特定したのであって、小凸部
を含めてとにかく隣接し合う凸状部分どうしの外郭の間
隔のうち少なくとも一つを10〜30mmとすると共に
凸状部分の最上面の平面形状が直径25mmの円に含ま
れる大きさとすることで所期の目的を達成し得る。
【0016】また、凸部や小凸部の外周側に鋭角状のエ
ッジ部を設けたものでは、鋭角状のエッジ部によるタイ
ヤへの係合力が増強される。
【0017】小凸部やエッジ部は、蓋本体に形成した全
ての凸部に形成すると蓋本体の全面で最良のスリップの
防止効果が得られるほか、凸部のうちの一部に設ける場
合は、蓋本体の表面に一様に配置しておけばスリップ防
止の効果を高めることができる。
【0018】小凸部を形成した凸部の少なくとも一につ
いて、前記凸部の高さを、小凸部を形成した他の凸部の
高さよりも高く形成すると、小凸部が摩耗し前記凸部が
表出した時点を蓋本体の取換え時期の目安とすることが
できる。すなわち、前記凸部が表出した時点では、他の
凸部に形成した小凸部がまだ残っているので、このとき
を蓋本体の取換え時期の目安とすれば、耐スリップ性能
の低下を未然に防止することができる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の地下構造物用蓋の蓋本体の平
面図である。
【0020】図において、蓋本体1は地中に設置された
受枠(図示せず)に対して従来周知のようにテーパ嵌合
されるものであり、その表面には平面形状が正六角形の
凸部2をそれぞれ独立に形成すると共に、これらの凸部
2はその外郭の辺が隣接する凸部2のそれと互いに平行
になるように配置している。そして、全ての凸部2の上
面には、図2に示すように、その平面外郭形状を小さく
した小凸部2aを一様な高さで突き出している。
【0021】図2に明瞭に示しているように、凸部2は
その平面形状を正六角形状として一様な高さを持つもの
として形成され、小凸部2aは凸部2の外郭形状に対し
て相似の関係にあり、その上面の高さも一様な平坦面と
したものである。また、各小凸部2aのそれぞれの上面
の高さは同一となるように形成している。
【0022】図3は図1におけるA−A線矢視による縦
断面図に相当する図であり、隣接する凸部2及び小凸部
2aの位置関係をタイヤ50の外郭とともに概念的に示
すものである。本実施例では、隣接する凸部2のそれぞ
れに形成した小凸部2aどうしの外郭の間隔Lを10〜
30mmとする共に、全ての小凸部2aについてその最
上面の平面形状は直径が25mmの円の中に含まれると
いう条件を満たすようにしている。
【0023】なお、実施例では、凸部2を蓋本体1の表
面の全面に配置しているが、蓋本体1の表面に市章など
のマークや文字をいれる場合や、外周側に縁部を設けた
場合にはそれらを除く部分に凸部2を配置する。また、
小凸部2aも凸部2の全てについて形成したものとして
図示しているが、凸部2の一部について分散させた配置
パターンとしてもよい。また、この場合、小凸部2aと
小凸部2aを形成していない凸部2の高さは同一である
ことが望ましい。
【0024】図4及び図5は本発明における凸部どうし
の外郭の間隔Lを定義するための図であり、説明を簡単
にするために小凸部2aを形成していない凸部2どうし
の間隔Lを示すものである。
【0025】本発明において、間隔Lは凸部2の縦断面
形状に関係なく隣接する凸部2,2のタイヤが係合する
点どうしの間の長さを基本とする。すなわち、図4の
(a)に示す長方形の縦断面形状であれば、上端縁を形
成している角部どうしの長さであり、同図の(b)にお
ける台形の縦断面形状のものでも同様に上端の角部どう
しの長さとする。また、同図の(c)に示すように三角
形や球状の縦断面形状であれば、その最も高い点どうし
の間の長さとする。
【0026】また、凸部2どうしの間隔Lの定義とし
て、図4で示したタイヤが係合する点どうしの間の長さ
に加えて、互いに最も短い距離に相当している線分の長
さを間隔Lのもう一つの条件とする。すなわち、図5に
示すように凸部2が六角形の平面形状であるとき、同図
の(a)の凸部2の格子状の配置および同図(b)の千
鳥状の配置のそれぞれの場合では、図中の矢印付きの線
分に相当する長さを間隔Lとする。たとえば、格子状の
配置であるときは、角部どうしの長さや対向する辺どう
しの間の長さが間隔Lとされ、千鳥状配置であれば全て
対向する辺どうしの間の長さを間隔Lとする。
【0027】ここで、先に図1に示した実施例において
説明したように、隣接する小凸部2aどうしの外郭の間
隔Lを10〜30mmとする共に、全ての小凸部2aま
たは小凸部2aを設けない場合の凸部2についてその最
上面の平面形状は直径が25mmの円の中に含ませると
いう条件の根拠は次のとおりである。
【0028】なお、本発明では、これらの間隔Lや平面
形状の大きさに関する条件は、凸部2や小凸部2aを含
めて、要するに、凸状部分の配置パターンや形状につい
ての条件であるので、以下の説明では凸部や小凸部を総
称して単に「凸状部分」として説明する。
【0029】一般道路等に設置されるマンホール蓋の蓋
本体1において車輌のタイヤのスリップを効果的に防止
するための一つの目安は、雨等で濡れた路面の摩擦抵抗
と少なくとも同等以上とすることである。そして、一般
道路において雨等で濡れた路面の摩擦抵抗は、例えば
「SAFETY DRIVE交通マニュアル(発行:ピ
ザ等宅配業安全運転管理協会), p.7」の記載によ
ると0.45〜0.6の範囲とされている。したがっ
て、本発明ではタイヤに対する摩擦抵抗が0.45以上
となるような蓋本体1の凸状部分の形状及び配置のパタ
ーンを特定したのである。
【0030】すなわち、摩擦抵抗を0.45以上と大き
くするには、タイヤが蓋本体1の表面を通過するときに
タイヤが蓋本体1の凸状部分と係合する点の数を増やす
だけではなくタイヤを十分に変形させることが重要であ
る。そして、本発明者がタイヤに対する摩擦抵抗と間隔
L及び凸状部分の最上面の大きさとの関係について研究
した結果、以下の現象が確認された。
【0031】(1) 間隔Lが小さすぎるとタイヤの変
形も小さくなってしまいグリップ力も小さくなる。
【0032】(2) 間隔Lが大きすぎるとタイヤが凸
状部分どうしの間の蓋本体1の凹みの下地面に接触する
ようになり、結果的にタイヤの変形が小さくなってしま
ったり、車輛の進行方向によってはタイヤが下地面を通
過するだけとなってタイヤの変形が促されないままとな
る。このような現象は、特に幅の狭いタイヤでは顕著に
現れる。
【0033】(3) 凸状部分の最上面の大きさは、こ
れが大きすぎると蓋本体1の全体からみるとタイヤとの
間の係合点の数が減少するとともに、タイヤが蓋本体1
の表面を通過するときのタイヤが変形する繰り返しの回
数も減ってしまう。
【0034】以上のことから、必要な摩擦抵抗を得るた
めには凸状部分どうしの間の間隔及びその最上面の大き
さを適正に設定することが必要であることは明らかであ
る。そして、本発明者は、タイヤの種類との関連性も十
分に含めて間隔L及び凸状部分の最上面の大きさと摩擦
抵抗との間の関係について研究と考察を重ねたところ、
摩擦抵抗を0.45以上とするためには、間隔Lが10
〜30mmであって凸状部分の最上面の大きさが直径2
5mmの円に含まれるという条件を満足すればよいとい
う知見を得た。
【0035】なお、凸状部分の最上面の形状は小さいほ
どタイヤとの係合力が増し、スリップ防止の効果が向上
することは明らかである。このような見地から、凸状部
分は、たとえば図4の(c)に示した三角形状の縦断面
としたときのような上端が先細りするような形状とする
ことが最も有効であり、この場合ではタイヤとの係合部
分は点であり厳密にいえばその平面積は零に相当するこ
とになり、凸状部分の最上面の大きさは直径が25mm
の円の中に含まれるという条件を満たす。
【0036】一方、凸状部分の高さについては、それが
極端に低いと、間隔Lが長すぎる場合と同じようにタイ
ヤが凹部の底面に接触し、タイヤの変形によるスリップ
防止の効果が充分に得られなくなる。したがって、スリ
ップ防止の効果を最低限持たせるためには、凸状部分の
高さは1mm以上とすることが経験的にみても妥当であ
る。一方、凸状部分の高さの上限としてはスリップ防止
効果の点からは制限はないが、現実的には凸状部分の高
さが6mm以上となると凸状部分が折れやすくなるとい
う弊害もあるので、同様に経験的に判断すると6mm程
度をその最大高さとすることが好ましい。したがって、
本発明では、凸状部分はその平面形状に関係なく、その
高さを1〜6mmの範囲とすることが好ましい。
【0037】なお、本実施例のように、凸部2の上面に
小凸部2aを形成する場合には、凸部2と小凸部2aの
それぞれの高さを1〜6mmの範囲とすることが好まし
い。すなわち、凸状部分が複数の段部によつて構成され
る場合には、各段部のそれぞれの高さを1〜6mmの範
囲とすることが好ましい。
【0038】以上のように、凸状部分については、その
最上面の平面形状の大きさが直径25mmの円の中に含
まれ且つ先に定義した間隔Lを隣接するものどうしの間
に持たせるという条件に加えて、その高さも1〜6mm
という条件を満たすことで、スリップ防止に関して最良
の効果をもたらす。
【0039】また、本実施例では、図3に示すように凸
部2の上面までの高さに対する小凸部2aの高さおよび
凸部2の平面積に対する小凸部2aの平面積の各比率
は、小凸部2aが摩耗していない状態において図示のよ
うにタイヤ50が小凸部2aのみに係合し、凸部2の上
面にはタイヤ50が接触しない程度としている。
【0040】このことから、小凸部2aが次第に摩耗し
ていってもその下段に位置している凸部2がタイヤ50
に接触するようになるので、小凸部2aが摩耗しその角
部が丸くなるなどしてタイヤ50との係合力が低下した
としても、新たに凸部2の角部による係合力が作用する
ことになり、スリップ防止の効果が低下するのを抑える
ことができる。したがって、蓋本体1の耐用期間の延長
が可能となり、通過車輌が多い設置環境であっても長期
間に亘ってスリップ防止の効果を維持することができ
る。この場合、小凸部2aどうしの外郭の間隔だけでは
なく、その下段に位置する凸部2どうしの外郭の間隔も
10〜30mmとすることが最適であることは無論であ
る。
【0041】図6は本発明の別の実施例を示す平面図で
ある。
【0042】蓋本体3はその外周縁を最も高くした縁部
3aとするとともにこの縁部3aを除く部分を一様に平
坦な下地面3bとし、この下地面3bに2種類の凸状部
分4,5を分散させた表面形状を持つ。
【0043】なお、図6において蓋本体3の中央部分に
は、マーク座3cと文字座3dを設けている。マーク座
3cと文字座3dにはそれぞれ市章などのマークと蓋本
体3の用途などを示す文字や記号を入れるようにしてい
る。
【0044】凸状部分4は、図7の詳細図に示すよう
に、下地面3bから直接立ち上げた平面形状が六角形の
凸部4aの上に平面形状がそれぞれ六角形の段部によっ
て2段の小凸部4b,4cを形成したものである。そし
て、凸部4aとその上の小凸部4bはそれぞれ六角形の
姿勢を一致させたものとし、最上段の小凸部4cはその
下段の小凸部4b及び凸部4aに対して30°回転させ
た姿勢として角部の位置を異ならせている。このように
最上段の小凸部4cの角部の位置を下段の小凸部4b及
び凸部4aと異ならせることによって、タイヤの進行方
向が様々であってもこれに対する凸状部分4全体による
係合力を高めることができ、スリップ防止の効果が高く
維持される。
【0045】このような形状を持つ凸状部分4において
最上段の小凸部4cの平面形状は直径が25mmの円の
中に含まれる大きさであり、間隔Lについては図7の
(b)に示したL1〜L6の寸法のいずれか一つが10
〜30mmであればよい。ただし、隣接し合う最上段の
小凸部4cどうしの間隔L6については10〜30mm
としておくことが好ましい。なお、この実施例では凸部
4aどうしの間隔L1を除いたL2〜L6をいずれも1
0〜30mmの値に設定している。また、凸部4a、小
凸部4b,4cの突き出し高さはいずれも2mmであっ
て、凸状部分4全体の下地面3bからの高さは6mmで
ある。
【0046】もう1種の凸状部分5は、図8の詳細図に
示すように、平面形状が六角形の凸部5aの上に2段の
小凸部5b,5cを積層した形状を持つ。凸部5aは、
図6に示すように、蓋本体3の中央部側に偏って分散さ
せたものであり、これらの凸部5aのそれぞれに7組の
小凸部5b,5cが形成されている。そして、これらの
小凸部5b,5cも他方の凸状部分4と同様にその平面
形状が六角形であり、上段の小凸部5cはその下段の小
凸部5bに対して30°回転した姿勢としている。
【0047】この凸状部分5においても、下地面3bか
らの突き出し高さは6mmであり、小凸部5b,5cの
突き出し高さは2mmである。また、最上段の小凸部5
cの平面形状は直径25mmの円の中に含まれる大きさ
であることは、凸状部分4と変わりはない。そして、図
8の(b)において示す寸法L1〜L6はいずれも10
〜30mmの範囲とすることができるほか、L1〜L3
及びL4〜L6の組のそれぞれの一つだけについてこの
ような数値範囲に設定してもよい。ただし、隣接し合う
最上段の小凸部5cどうしの間隔L2とL5については
10〜30mmとすることが望ましい。なお、図示の実
施例では、L1=L4=12mm,L2=L5=19m
m,L3=L6=16mmの関係としたものである。
【0048】このように、凸部4a,5aに小凸部4
b,4c,5b,5cを設けたものでも、間隔Lの条件
を満足させることにより、タイヤの変形による係合力を
有効に作用させることができるほか、小凸部4b,4
c,5b,5cまたは凸部4a,5aの角部による係合
力も作用させることができるので、スリップ防止効果を
高めることができる。
【0049】なお、図6において一点鎖線で示した区画
線によって囲まれた領域を下地模様3eとして下地面3
bから1mm程度の高さで形成したものとしてもよい。
この下地模様3eはたとえば蓋本体3の縁部3a側への
水の排水を促すことも一つの目的として設けられるもの
であるが、下地面3bおよび下地模様3eの上面に配置
される凸状部分4,5のそれぞれの最上面の高さはいず
れも同じ高さとしている。
【0050】なお、以上の実施例では、隣接する凸部や
小凸部どうしの間隔Lおよび最上面の大きさを特定する
ことによって、耐スリップ性能の向上を図っているが、
この構成に加えて、凸部や小凸部の上面に従来技術にあ
るような細かな凹凸を設け、凸部や小凸部の表面粗度を
大きくするようにしてもよい。
【0051】図9は、さらに別の実施例であって、図6
〜図8に示した先の実施例における凸状部分4の一部を
別の凸状部分6に置き換えたものである。なお、本実施
例において先の実施例で示したものと同じものについて
は、共通の符号で示し、その詳細な説明は省略する。
【0052】本実施例では、図9に示すように、蓋本体
3の中心部と縁部3a部とのぼぼ中間の位置に、6個の
凸状部分6を均一に配置している。凸状部分6は、図1
0の詳細図に示すように、平面形状が円形の凸部6aと
平面形状が六角形の小凸部6bとによって形成され、小
凸部6bの上面は、他の凸状部分4,5の最上段の小凸
部4c,5cの上面と同一高さになるように形成してい
る。そして、小凸部6bの突き出し長さは、他の凸状部
分4,5の小凸部4c,5cよりも大きくしており、そ
の下の凸部6aの上面の高さは、他の凸状部分4,5の
小凸部4b,5bの上面の高さより低く、且つ凸状部分
4の凸部4aおよび凸状部分5の凸部5aよりも高くな
るように形成されている。なお、本実施例においては、
凸状部分どうしの外郭の間隔L(図10のL1,L2,
L3,L4)は、いずれも10〜30mmの範囲として
おり、最上段の小凸部4c,5c,6bの平面形状は直
径25mmの円の中に含まれる大きさとしているので、
スリップ防止の効果を持つことは、先の実施例と同じで
ある。
【0053】図11は、図9の凸状部分4,5,6が、
凸状部分6の小凸部6bの突き出し長さの分だけ摩耗し
た状態を示す平面図である。
【0054】小凸部6bが無くなる程度まで磨耗が進む
と、各凸状部分4,5,6の最上面の位置は図10の破
線で示す位置となり、凸状部分4,5の上から2段目の
小凸部4b,5b、及び凸状部分6の凸部6aが表出す
ることになる。
【0055】凸部6aが表出した時点では、他の凸部4
a,5aに形成している小凸部4b,5bがまだ残って
いるので、ある程度の耐スリップ性能は維持されたまま
である。しかし、これ以上摩耗が進むと、小凸部4b,
5bも無くなってしまい、耐スリップ性能が著しく低下
してしまうので、凸部6aの表出した時点が、蓋本体3
の取換え時期の目安となる。
【0056】このように、凸状部分6の凸部6aの高さ
を、他の凸状部分4,5の凸部4a,5aよりも高く形
成すると、凸部6aの表出した時点が蓋本体3の取換え
時期の目安となり、これを目印として蓋本体3を取り換
えれば耐スリップ性能の低下を未然に防止することがで
きる。また、実施例では、凸状部分6の凸部6aの平面
形状を、他の凸状部分4,5の凸部4a,5aおよび小
凸部4b,5bのそれとは相似でない形状としているの
で、摩耗によつて凸部6aが表出したときに目立ちやす
く、凸部6aの表出を容易に見つけることができる。
【0057】さらに、凸部6aが表出した図11の状態
で最上段になる小凸部4b,5bおよび凸部6aどうし
の間隔L3およびL4は、前述のとおり、10〜30m
mの範囲であり、また、その平面形状についても直径2
5mmの円の中に含まれる大きさとしているので、スリ
ップ防止の効果は充分維持されたままである。
【0058】なお、実施例では6個の凸状部分6を蓋本
体3の表面に均一に配置したが、凸状部分6の数や配置
方法は、これに限定されるものではない。ただし、蓋本
体3の表面全体における摩耗の程度あるいは偏摩耗の程
度を知るためには、複数の凸状部分6を均一に配置する
方が好ましい。
【0059】図12および図13はそれぞれ凸部の形状
を改善することにより、タイヤとの係合力を向上させて
スリップ防止を図るようにした例である。
【0060】図12の例は、平面形状が六角形の凸部1
5の中央部に環状に配列した3個の小凸部15aを形成
すると共に、外縁を鋭角状のエッジ部15cとしたもの
である。
【0061】エッジ部15cは小凸部15aとの境目を
基端とする上向き勾配の傾斜面の縁に位置し、その高さ
は同図(b)に示すように小凸部15aの上端面よりも
少し低い。また、小凸部15aは、凸部15の中央部の
上面にほぼ円形状の小凹部15dが形成されるように配
置される。
【0062】このような鋭角状のエッジ部15cを備え
ることによって、タイヤに対する係合力をたとえば図2
に示したものよりも増強することができる。そして、中
央側に上に突き出る小凸部15aを形成していることか
ら、これらの小凸部15aの突き出しによってもタイヤ
に対する係合力を強めることができる。
【0063】また、小凹部15dの中に雨水や土砂等が
溜まるようになっても、排出溝15bを凸部15の外縁
に向けて形成していることから、これらを速やかに外に
排出することができ、スリップ防止の効果を損ねること
もない。
【0064】また、図13の例は、凸部16の中央部に
3個の小凸部16aを配置したものであり、小凸部16
aの上面にその外縁が高くなるような傾斜面を形成し、
外縁を鋭角状のエッジ部16cとしたものである。
【0065】この例でも、小凸部16aどうしの間の排
出溝16bから雨水や土砂の排出を促進させることがで
きる。また、小凸部16aに形成した鋭角状のエッジ部
16cの効果によってタイヤに対する係合力を強めるこ
とができ、スリップ防止が効果的に達成される。
【0066】これらの図12および図13の例のよう
に、凸部や小凸部の外縁にエッジ部を形成すると、タイ
ヤに対する係合力がかなり増強されることから、隣接し
合う凸部や小凸部どうしの外郭の間隔Lを必ずしも10
〜30mmの範囲に収めないでも、所期のスリップ防止
の目的は達成され得る。したがって、凸部の配置の自由
度が向上するほか、例えば凸部15を蓋本体1に部分的
に配置したりしてバリエーションを持たせることができ
る。ただし、鋭角状のエッジ部を有する凸部を部分的に
配置するときは、蓋本体の表面に一様に配置するのがス
リップ防止の面から好ましい。なお、鋭角状のエッジ部
を有する凸部や小凸部どうしの間隔Lについても10〜
30mmとすることが最適であることは無論である。
【0067】以上の実施例では丸型の蓋本体について説
明したが、これに代えて角型の蓋本体としたものでもよ
いことは無論である。
【0068】
【発明の効果】本発明では、独立に形成した凸部やこの
凸部の上面に設ける小凸部のそれぞれの外郭どうしの最
短間隔の一つを10〜30mmの範囲とすると共に最上
面の平面形状が直径25mmの円に含まれる大きさにす
ることにより、タイヤの変形による係合力を効果的に作
用させることができるので、スリップの発生を抑えるこ
とができる。また、凸部の上に小凸部を設けることによ
ってタイヤの変形による係合力に加えて、小凸部または
凸部の角部による係合力を作用させることができるの
で、スリップ防止効果をより一層向上させることがで
き、小凸部の摩耗によるスリップ防止効果の低下を抑え
ることもできる。
【0069】更に、凸部や小凸部に鋭角状のエッジ部を
形成したものでは、その鋭角状の部分によってタイヤに
係合する力が増強されるため、単に平坦な凸部や小凸部
を蓋本体の表面に配列するものに比べると、スリップ防
止効果が高く維持される。そして、このようなエッジ部
を形成した凸部や小凸部についても外郭どうしの最短間
隔を10〜30mmの範囲にすれば、更に一層スリップ
防止の効果が向上する。
【0070】また、小凸部を形成した凸部の少なくとも
一つについては、前記凸部の高さを、小凸部を形成した
他の凸部の高さよりも高く形成すると、摩耗による前記
凸部の表出は、蓋本体の取換え時期の目安となるので、
これを目印として蓋本体を取り換えれば、耐スリップ性
能の低下を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の地下構造物用蓋の一実施例を示す概
略平面図である。
【図2】 図1の例における凸部と小凸部の具体的例で
あって、同図の(a)は斜視図、同図の(a)は縦断面
図である。
【図3】 図1の例における凸部と小凸部の形状および
その位置関係を概念的に示す図である。
【図4】 様々な縦断面形状の凸部どうしの間隔Lを定
義するための凸部の配列に対する間隔Lを表示した縦断
面図である。
【図5】 凸部どうしの間隔Lを定義するための凸部の
配列に対する間隔Lを表示した平面図である。
【図6】 本発明の別の実施例を示す平面図である。
【図7】 図6の例における凸状部分の一例の詳細であ
って、同図の(a)はその配置例を示す平面図、同図の
(b)は同図(a)のB−B線矢視であって凸状部分の
断面形状を示す図である。
【図8】 図6の例における別の凸状部分の詳細であっ
て、同図の(a)はその配置例を示す平面図、同図の
(b)は同図(a)のC−C線矢視であって凸状部分の
断面形状を示す図である。
【図9】 本発明の別の実施例を示す平面図である。
【図10】 図9の例における凸状部分の一例の詳細で
あって、同図の(a)はその配置例を示す平面図、同図
の(b)は同図(a)のD−D線矢視であって凸状部分
の断面形状を示す図である。
【図11】 図9の凸状部分が、摩耗した状態を示す平
面図である。
【図12】 凸部の上面の3か所に小凸部を形成すると
共に凸部の外縁をエッジ部とした具体例を示す図であ
る。
【図13】 凸部の上面の3か所に小凸部を形成してそ
の外縁をエッジ部とした具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 :蓋本体 2 :凸部 2a:小凸部 3 :蓋本体 3a:縁部 3b:下地面 4 :凸状部分 4a:凸部 4b,4c:小凸部 5 :凸状部分 5a:凸部 5b,5c:小凸部 6:凸状部分 6a:凸部 6b:小凸部 15 :凸部 15a:小凸部 15b:排出溝 15c:エッジ部 16 :凸部 16a:小凸部 16b:排出溝 16c:エッジ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、蓋本体の表面
にそれぞれ独立した凸部を一様に配置した地下構造物用
蓋において、前記凸部のうちの一部または全部にはその
上面に小凸部を形成するとともに、前記小凸部のうち最
上段の小凸部および小凸部を形成していない凸部をその
最上面の大きさが直径25mmの円の中に収まる形状と
し、更に前記凸部または小凸部の外郭と、それに隣接す
る凸部または小凸部の外郭とのそれぞれの間隔のうちの
少なくとも一つを10〜30mmとしてなることを特徴
とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】小凸部を形成した凸部の少なくとも一
ついて、前記凸部の高さを、小凸部を形成した他の凸部
の高さよりも高く形成すると、小凸部が摩耗し前記凸部
が表出した時点を蓋本体の取換え時期の目安とすること
ができる。すなわち、前記凸部が表出した時点では、他
の凸部に形成した小凸部がまだ残っているので、このと
を目安とすれば、耐スリップ性能が低下する前に蓋本
体の取替時期の到来を知ることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】図において、蓋本体1は地中に設置された
受枠(図示せず)に対して従来周知のようにテーパ嵌合
されるものであり、その表面には平面形状が正六角形の
凸部2をそれぞれ独立に形成すると共に、これらの凸部
2はその外郭の辺が隣接する凸部2のそれと互いに平行
になるように配置している。そして、全ての凸部2の上
面には、図2に示すように、その平面外郭形状を小さく
した小凸部2aを一様な高さで配置している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】小凸部6bが無くなる程度まで耗が進む
と、各凸状部分4,5,6の最上面の位置は図10の破
線で示す位置となり、凸状部分4,5の上から2段目の
小凸部4b,5b、及び凸状部分6の凸部6aが表出す
ることになる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】このように、凸状部分6の凸部6aの高さ
を、他の凸状部分4,5の凸部4a,5aよりも高く形
成すると、凸部6aの表出した時点が蓋本体3の取換え
時期の目安となり、これを目安とすれば、耐スリップ性
能が低下する前に蓋本体の取替時期の到来を知ることが
できる。また、実施例では、凸状部分6の凸部6aの平
面形状を、他の凸状部分4,5の凸部4a,5aおよび
小凸部4b,5bのそれとは相似でない形状としている
ので、摩耗によって凸部6aが表出したときに目立ちや
すく、凸部6aの表出を容易に見つけることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】
【発明の効果】本発明では、独立に形成した凸部やこの
凸部の上面に設ける小凸部のそれぞれの外郭どうしの間
隔の一つを10〜30mmの範囲とすると共に最上面の
平面形状が直径25mmの円に含まれる大きさにするこ
とにより、タイヤの変形による係合力を効果的に作用さ
せることができるので、スリップの発生を抑えることが
できる。また、凸部の上に小凸部を設けることによって
タイヤの変形による係合力に加えて、小凸部または凸部
の角部による係合力を作用させることができるので、ス
リップ防止効果をより一層向上させることができ、小凸
部の摩耗によるスリップ防止効果の低下を抑えることも
できる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】また、小凸部を形成した凸部の少なくとも
一つについては、前記凸部の高さを、小凸部を形成した
他の凸部の高さよりも高く形成すると、摩耗による前記
凸部の表出は、蓋本体の取換え時期の目安となる。すな
わち、前記凸部が表出した時点では、他の凸部に形成し
た小凸部がまだ残っているので、このときを目安とすれ
ば、耐スリップ性能が低下する前に蓋本体の取替時期の
到来を知ることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】小凸部を形成した凸部の少なくとも一
ついて、前記凸部の高さを、小凸部を形成した他の凸部
の高さよりも高く形成すると、小凸部が摩耗し前記凸部
が表出した時点を蓋本体の取換え時期の目安とすること
ができる。すなわち、前記凸部が表出した時点では、他
の凸部に形成した小凸部がまだ残っているので、このと
を目安とすれば、耐スリップ性能が低下する前に蓋本
体の取換え時期の到来を知ることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】この凸状部分5においても、下地面3bか
らの突き出し高さは6mmであり、小凸部5b、5cの
突き出し高さは2mmである。また、最上段の小凸部5
cの平面形状は直径25mmの円の中に含まれる大きさ
であることは、凸状部分4と変わりはない。そして、図
8の(b)において示す寸法L1〜L6はいずれも10
〜30mmの範囲とすることができるほか、L1〜L3
のいずれか一つ及びL4〜L6のいずれか一つについて
このような数値範囲に設定してもよい。ただし、隣接し
合う最上段の小凸部5cどうしの間隔L2とL5につい
ては10〜30mmとすることが望ましい。なお、図示
の実施例では、L1=L4=12mm、L2=L5=1
9mm、L3=L6=16mmの関係としたものであ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】このように、凸状部分6の凸部6aの高さ
を、他の凸状部分4,5の凸部4a,5aよりも高く形
成すると、凸部6aの表出した時点が蓋本体3の取換え
時期の目安となり、これを目安とすれば、耐スリップ性
能が低下する前に蓋本体の取り換え時期の到来を知るこ
とができる。また、実施例では、凸状部分6の凸部6a
の平面形状を、他の凸状部分4,5の凸部4a,5aお
よび小凸部4b,5bのそれとは相似でない形状として
いるので、摩耗によって凸部6aが表出したときに目立
ちやすく、凸部6aの表出を容易に見つけることができ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】また、小凸部を形成した凸部の少なくとも
一つについては、前記凸部の高さを、小凸部を形成した
他の凸部の高さよりも高く形成すると、摩耗による前記
凸部の表出は、蓋本体の取換え時期の目安となる。すな
わち、前記凸部が表出した時点では、他の凸部に形成し
た小凸部がまだ残っているので、このときを目安とすれ
ば、耐スリップ性能が低下する前に蓋本体の取換え時期
の到来を知ることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋本体の表面にそれぞれ独立した凸部を
    一様に配置した地下構造物用蓋において、前記凸部のう
    ちの一部または全部にはその上面に小凸部を形成すると
    ともに、前記小凸部のうち最上段の小凸部および小凸部
    を形成していない凸部をその最上面の大きさが直径25
    mmの円の中に収まる形状とし、更に前記凸部または小
    凸部の外郭と、それに隣接する凸部または小凸部の外郭
    とのそれぞれの最短間隔のうちの少なくとも一つを10
    〜30mmとしてなる地下構造物用蓋。
  2. 【請求項2】 前記蓋本体の表面の少なくとも一部分に
    は、鋭角状のエッジ部を有する凸部および/または小凸
    部を配置してなる請求項1記載の地下構造物用蓋。
  3. 【請求項3】 小凸部を形成した凸部の少なくとも一つ
    については、前記凸部の高さを小凸部を形成した他の凸
    部の高さよりも高く形成してなる請求項1または2記載
    の地下構造物用蓋。
  4. 【請求項4】 蓋本体の表面にそれぞれ独立した凸部を
    一様に配置した地下構造物用蓋において、前記凸部のう
    ちの一部または全部にはその上面に小凸部を形成すると
    ともに、前記小凸部を形成した凸部の少なくとも一つに
    ついては、前記凸部の高さを小凸部を形成した他の凸部
    の高さよりも高く形成してなる地下構造物用蓋。
  5. 【請求項5】 蓋本体の表面に凹部と凸部とによる凹凸
    模様を形成した地下構造物用蓋において、前記蓋本体の
    表面の少なくとも一部分には、鋭角状のエッジ部を有す
    る凸部を配置してなる地下構造物用蓋。
  6. 【請求項6】 蓋本体の表面に凹部と凸部とによる凹凸
    模様を形成した地下構造物用蓋において、前記凸部のう
    ちの一部または全部にはその上面に小凸部を形成し、前
    記蓋本体の表面の少なくとも一部分に配置される凸部お
    よび/または小凸部には、鋭角状のエッジ部を形成して
    なる地下構造物用蓋。
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