JPH1092954A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH1092954A
JPH1092954A JP8246697A JP24669796A JPH1092954A JP H1092954 A JPH1092954 A JP H1092954A JP 8246697 A JP8246697 A JP 8246697A JP 24669796 A JP24669796 A JP 24669796A JP H1092954 A JPH1092954 A JP H1092954A
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sram cell
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Junji Koga
淳二 古賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高集積度、低消費電力、高速動作のSRAMを
実現すること。 【解決手段】記憶信号を蓄積する記憶信号蓄積部とし
て、低レベルの電圧電源Vssと高レベルの電圧電源Vdd
との間に順方向接続された3端子エサキ・トンネル素子
ETと、この3端子エサキ・トンネル素子ETと電圧電
源Vddとの間に設けられ、3端子エサキ・トンネル素子
ETに対して直列接続された負荷Lとからなるものを用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
係わり、特に記憶信号を蓄積するところの記憶信号蓄積
部に特徴がある半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置の1つとして記憶信号を
スタティックに記憶するSRAMが広く用いられてい
る。そのSRAMセルとしては、6個のMOSトランジ
スタにより構成されているものや、4個のMOSトラン
ジスタと2個の高抵抗素子により構成されているものが
知られている。いずれのSRAMセルも6個の素子を用
いる必要がある。
【0003】これに対して、SRAMセルが3個の素子
(2個のエサキ・ダイオード、1個のMOSトランジス
タ)で構成された高集積化に有効なSRAMセルが提案
されている(特開昭58−153295号公報)。図2
9に、このSRAMセルの等価回路図を示す。
【0004】このSRAMセルは、高レベルの電圧電源
Vddと低レベルの電圧電源Vssとの間に順方向接続され
た2個のエサキ・ダイオードED1,ED2と、一方の
ソース・ドレインがエサキ・ダイオードED1,ED2
の接続点N、他方のソース・ドレインがビット線BL、
ゲートがワード線WLに接続されたMOSトランジスタ
Trとにより構成されている。
【0005】図30に、このように構成されたSRAM
セルにおけるエサキ・ダイオードED1,ED2の電流
・電圧特性を示す。
【0006】エサキ・ダイオードED1の特性曲線とエ
サキ・ダイオードED2の特性曲線との交点A0 ,A1
で状態が安定し、ラッチ特性を示す。このSRAMセル
はこれら2つの安定した状態を記憶信号に利用してい
る。
【0007】記憶信号の書き込み、読み出し、および信
号電荷の保持(待機)は、MOSトランジスタTrによ
り行なう。
【0008】すなわち、書き込みの場合は、MOSトラ
ンジスタTrをオン状態にして、選択されたビット線B
Lと接続点Nとを電気的に接続する。この結果、接続点
Nにはその寄生容量とビット線BLの電圧との積に対応
した記憶信号としての電荷が蓄積される。ビット線BL
の電圧は、系が交点A0 または交点A1 に対応した安定
した状態となるように選ばれている。
【0009】また、読み出しの場合は、MOSトランジ
スタTrをオン状態にして、記憶信号としての接続点N
に蓄積された電荷を選択されたビット線BLから読み出
す。そして、待機の場合、MOSトランジスタをオフ状
態にすることにより行なう。しかしながら、このSRA
Mセルには以下のような問題があった。
【0010】すなわち、このSRAMセルは、常に一定
レベルの駆動電流(トンネル電流)I0 が流れるため
に、待機時の消費電力および記憶信号の読み出し速度を
同時に改善することが困難であった。何故なら、待機時
の消費電力を抑えるためには駆動電流I0 を小さくする
必要があるのに対して、読み出し速度を速くするために
は駆動電流I0 を大きくする必要があるからである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のエ
サキ・ダイオードを用いたSRAMセルは、高集積化の
点では優れたメモリセルであるが、低消費電力化と高速
動作化とを同時に図ることが困難であるという問題があ
った。
【0012】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、高集積化、低消費電力
化および高速動作化に有効な記憶信号蓄積部を含む半導
体記憶装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
[概要]上記目的を達成するために、本発明に係る半導
体記憶装置(請求項1)は、半導体基板と、第1の電圧
電源に接続され、前記半導体基板の表面に選択的に形成
された第1導電型のソース拡散層と、このソース拡散層
とは別の領域に前記半導体基板の表面に選択的に形成さ
れた第2導電型のドレイン拡散層と、これら2つの拡散
層に挟まれる領域の基板表面上にゲート絶縁膜を介して
配設されたゲート電極とからなる第1の3端子エサキ・
トンネル素子と、一端が前記ドレイン拡散層、他端が第
2の電圧電源に接続された負荷とにより構成された記憶
信号蓄積部を有することを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る他の半導体記憶装置
(請求項2)は、上記半導体記憶装置(請求項1)にお
いて、前記負荷は、第2の3端子エサキ・トンネル素
子、MOSトランジスタ、エサキ・ダイオードまたは抵
抗素子であることを特徴とする。また、本発明に係る他
の半導体記憶装置(請求項3)は、上記半導体記憶装置
(請求項1)において、前記第2の3端子エサキ・トン
ネル素子もしくは前記MOSトランジスタのゲート電極
がリフレッシュ回路に接続されていることを特徴とす
る。
【0015】[作用]3端子エサキ・トンネル素子のゲ
ート電極に所定の電圧を印加して反転層を形成すると、
この反転層と該反転層とは逆導電型のソース・ドレイン
拡散層とによりエサキ・ダイオード(トンネル・ダイオ
ード)が形成される。これにより、3端子エサキ・トン
ネル素子と負荷とからなる系は複数の安定した状態を取
ることができるようになる。これら複数の安定した状態
を、従来の2つのエサキ・ダイオードからなる系の場合
と同様に、記憶信号に利用する。
【0016】上記エサキ・ダイオードのトンネル電流は
ゲート電圧により制御できる。すなわち、ゲート電圧の
レベルを調整して反転層のキャリア密度を高くするほ
ど、トンネル電流は大きくなる。
【0017】これにより、本発明によれば、トンネル電
流(駆動電流)を大きくすることができ、記憶信号を高
速に読み出すことができる。また、本発明によれば、ト
ンネル電流(駆動電流)を小さくすることができ、待機
時の消費電力を小さくすることができる。
【0018】さらに、本発明によれば、記憶信号蓄積部
の構成要素が3端子エサキ・トンネル素子と負荷との2
つで済むので、高集積化が容易である。
【0019】したがって、本発明によれば、高集積化、
低消費電力および高速動作に有効な記憶信号蓄積部を実
現できるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0021】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るSRAMセルの記憶信号蓄積部を示す
等価回路図である。
【0022】この記憶信号蓄積部は、低レベルの電圧電
源Vss(第1の電圧電源)と高レベルの電圧電源Vdd
(第2の電圧電源)との間に順方向接続された3端子エ
サキ・トンネル素子ETと、この3端子エサキ・トンネ
ル素子ETと電圧電源Vddとの間に設けられ、3端子エ
サキ・トンネル素子ETに対して直列接続された負荷L
とにより構成されている。負荷Lとしては、例えば、3
端子エサキ・トンネル素子、MOSトランジスタ、エサ
キ・ダイオード、抵抗素子などがあげられる。
【0023】図2に、3端子エサキ・トンネル素子の断
面斜視図および記号を示す。この素子の構造を一語でい
うと、MOSトランジスタにおいて、そのソース拡散層
およびドレイン拡散層の導電型が互いに逆導電型になっ
たものである。
【0024】図中、1はp型シリコン基板を示してお
り、このp型シリコン基板1の表面には高不純物濃度の
+ 型ソース拡散層2およびp+ 型ドレイン拡散層3が
選択的に形成されている。
【0025】n+ 型ソース拡散層2は電圧電源Vss、p
+ 型ドレイン拡散層3は電圧電源Vddに接続されてい
る。また、素子の電流・電圧特性が負性微分抵抗を示す
ように、例えば、n+ 型ソース拡散層2およびp+ 型ド
レイン拡散層3の不純物濃度は1×1019個/cm3
上とする。
【0026】そして、n+ 型ソース拡散層2とp+ 型ド
レイン拡散層3とで挟まれた領域の基板表面上にはゲー
ト絶縁膜4を介してゲート電極5が配設されている。
【0027】図3に、3端子エサキ・トンネル素子の電
流・電圧特性を示す。
【0028】ゲート電圧Vg が0Vの場合、ドレイン電
圧が一定値を越えないと、ドレイン電流、より詳細には
拡散電流は流れない。ドレイン電圧が一定値を越える
と、ドレイン電圧に比例して電流は増大する。
【0029】一方、ゲート電圧Vg が正電圧の場合、ゲ
ート電極3下の基板表面にn+ 型反転層6が形成され、
このn+ 型反転層6とp+ 型ドレイン拡散層3との界面
近傍にエサキ・ダイオードEDが発生する。この結果、
3端子エサキ・トンネル素子ETは、電流・電圧特性は
負性微分抵抗を示すようになる。
【0030】これにより、3端子エサキ・トンネル素子
ETと負荷Lとからなる系は、複数の安定した状態を取
ることができるようになる。これら複数の安定した状態
を、従来の2つのエサキ・ダイオードからなる系の場合
と同様に、記憶信号に利用する。
【0031】また、ゲート電圧Vg の増大に伴って、n
+ 型反転層6中の電子密度が増大するので、ゲート電圧
Vg が正電圧であれば、ゲート電圧Vg が高いほどトン
ネル電流は大きくなる。
【0032】したがって、記憶信号(蓄積電荷)の読み
出し時に、ゲート電圧Vg を高することにより、大きな
駆動電流が得られる。一方、待機時には、ゲート電圧V
g を低くして駆動電流を小さくすることにより、消費電
力を小さくできる。
【0033】また、本実施形態の記憶信号蓄積部は、3
端子エサキ・トンネル素子ETおよび負荷Lの2個の素
子により構成されている。一方、図29の従来の高集積
化に有利なSRAMセルの記憶信号蓄積部は、2個の素
子(エサキ・ダイオードED1,ED2)により構成さ
れている。したがって、本実施形態の記憶信号蓄積部
は、図29の従来のSRAMセルと同様に、高集積化に
有利なものである。
【0034】以上述べたように、本実施形態の記憶信号
蓄積部は、高集積化、低消費電力および高速動作に関し
て有効なものである。したがって、本実施形態の記憶信
号蓄積部を用いてSRAMセルを構成すれば、高集積
化、低消費電力かつ高速動作のSRAMを実現できるよ
うになる。
【0035】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係るSRAMセルの記憶信号蓄積部を示す
等価回路図である。なお、以下の図において、前出した
図と同一符号のものは同一部分または相当部分を示して
おり、詳細な説明は省略する。
【0036】本実施形態のSRAMセルは、第1の実施
形態のそれを具体化したもので、負荷Lとして3端子エ
サキ・トンネル素子ETL を用いた例である。3端子エ
サキ・トンネル素子ET,ETL のゲートには共通のゲ
ート電圧Vg が印加される。図5に、このように構成さ
れた記憶信号蓄積部における3端子エサキ・トンネル素
子ETL の電流・電圧特性を示す。これはゲート電極に
正電圧を印加した場合のものである。
【0037】(第3の実施形態)図6は、本発明の第3
の実施形態に係るSRAMセルの記憶信号蓄積部を示す
等価回路図である。
【0038】本実施形態のSRAMセルは、第1の実施
形態のそれを具体化したもので、負荷LとしてMOSト
ランジスタTrL を用いた例である。3端子エサキ・ト
ンネル素子ETおよびMOSトランジスタTrL のゲー
トには共通のゲート電圧Vgが印加される。
【0039】図7に、このように構成された記憶信号蓄
積部における3端子エサキ・トンネル素子ETおよびM
OSトランジスタTrL の電流・電圧特性を示す。これ
はゲート電極に正電圧を印加した場合のものである。
【0040】(第4の実施形態)図8は、本発明の第4
の実施形態に係るSRAMセルの記憶信号蓄積部を示す
等価回路図である。
【0041】本実施形態のSRAMセルは、第1の実施
形態のそれを具体化したもので、負荷Lとしてエサキ・
ダイオードEDを用いた例である。エサキ・ダイオード
EDは順方向に接続されている。
【0042】図9に、このように構成された記憶信号蓄
積部における3端子エサキ・トンネル素子ETおよびエ
サキ・ダイオードEDの電流・電圧特性を示す。これは
ゲート電極に正電圧を印加した場合のものである。
【0043】(第5の実施形態)図10は、本発明の第
5の実施形態に係るSRAMセルの記憶信号蓄積部を示
す等価回路図である。
【0044】本実施形態のSRAMセルは、第1の実施
形態のそれを具体化したもので、負荷Lとして抵抗素子
Rを用いた例である。
【0045】図11に、このように構成された記憶信号
蓄積部における3端子エサキ・トンネル素子ETおよび
抵抗素子Rの電流・電圧特性を示す。これはゲート電極
に正電圧を印加した場合のものである。図示の如く、2
つの特性曲線の交点A0 ,A1 において状態が安定す
る。
【0046】(第6の実施形態)図12は、本発明の第
6の実施形態に係るSRAMセルを示す等価回路図であ
る。
【0047】このSRAMセルは、図1の記憶信号蓄積
部とMOSトランジスタTrとにより構成されている。
MOSトランジスタTrの一方のソース・ドレインは3
端子エサキ・トンネル素子ETと負荷Rとの接続点N、
他方のソース・ドレインはビット線BL、ゲートはワー
ド線WLに接続されている。
【0048】蓄積電荷の書き込み、読み出しおよび保持
は、MOSトランジスタTrにより行なう。
【0049】すなわち、蓄積電荷を書き込むには、MO
SトランジスタTrをオン状態にして、選択されたビッ
ト線BLと接続点Nとを電気的に接続する。この結果、
接続点Nにはその寄生容量とビット線BLの電圧との積
に対応した記憶信号としての電荷が高速に蓄積され、記
憶信号が書き込まれることになる。ビット線BLの電圧
は、3端子エサキ・トンネル素子ETと負荷Lとからな
る系が安定した状態となるように選べている。
【0050】また、蓄積電荷を読み出すには、3端子エ
サキ・トンネル素子ETのゲートに高レベルの正電圧を
印加し、トンネル電流を最大限に引き出した状態で、M
OSトランジスタTrをオン状態にする。この結果、接
続点Nに蓄積された記憶信号としての電荷がビット線B
Lから高速に読み出されることになる。
【0051】また、蓄積電荷を保持するには、3端子エ
サキ・トンネル素子ETのゲートに低レベルの電圧を印
加し、トンネル電流を最小限に抑えた状態で、MOSト
ランジスタTrをオフ状態にする。この結果、接続点N
に蓄積された記憶信号としての電荷は低消費電力でもっ
て保持されることになる。
【0052】(第7の実施形態)図13は、本発明の第
7の実施形態に係るSRAMセルを示す等価回路図であ
る。また、図14は、同SRAMセルの記憶信号蓄積部
の断面図である。
【0053】本実施形態のSRAMセルは、第6の実施
形態のそれを具体化したもので、記憶信号蓄積部として
図4の構成のものを用いた例である。記憶信号蓄積部は
SOI基板に形成され、その埋込み酸化膜7は薄くして
ある。これは蓄積ノード(接続点N)における容量を大
きくして、記憶信号としての蓄積電荷の量を大きくする
ためである。これによりリーク電流が多少生じても記憶
信号が失われることはない。
【0054】また、蓄積ノードにおける容量を大きくす
るために、反転層の形成領域にp-型不純物拡散層8を
設けている。このp- 型不純物拡散層8によりpn接合
の空乏層幅が狭くなり、蓄積ノードにおける容量が大き
くなる。なお、状況に応じて、DRAMセルの場合と同
様にキャパシタを形成することで、蓄積電荷の量を多く
しても良い。なお、図中、9はn+ 型ソース拡散層2と
+ 型ドレイン拡散層3とを短絡する配線(電極)であ
る。
【0055】図15に、本実施形態のSRAMセルの待
機時および読み出し時における電流・電圧特性を示す。
待機時には、ゲート電圧Vg を十分に下げられるので、
図15に示すように、トンネル電流は最小限に抑えられ
る。その結果、消費電力は極めて小さくなる。
【0056】また、読み出し時には、ゲート電圧Vg を
十分に上げられるので、図15に示すように、トンネル
電流(駆動電流)は最大限に引き出される。その結果、
τpdが十分に小さくなり、読み出し速度は極めて速くな
る。
【0057】また、本実施形態のSRAMセルは、3端
子エサキ・トンネル素子ET,ETL およびMOSトラ
ンジスタTrの3個の素子により構成されている。これ
により、本実施形態によれば、従来の図29のSRAM
セルと同レベルの高集積化が可能となる。
【0058】したがって、本実施形態のSRAMセルを
用いることにより、高集積化、低消費電力かつ高速動作
のSRAMを実現できるようになる。
【0059】(第8の実施形態)図16は、本発明の第
8の実施形態に係るSRAMセルを示す等価回路図であ
る。
【0060】このSRAMセルは、第6の実施形態のそ
れを具体化したもので、記憶信号蓄積部として図6の構
成のものを用いた例である。
【0061】本実施形態でもゲート電圧Vg の制御によ
り、図17に示すように、待機時および読み出し時にお
いては、第6の実施形態と同様の電流・電圧特性が得ら
れるので、低消費電力および高速動作化を実現できる。
【0062】また、本実施形態のSRAMセルは、MO
SトランジスタTrL 、3端子エサキ・トンネル素子E
TおよびMOSトランジスタTrの3個の素子により構
成されている。これにより、本実施形態によれば、従来
と同レベルの高集積化が可能となる。
【0063】したがって、本実施形態のSRAMセルを
用いることにより、高集積化、低消費電力かつ高速動作
のSRAMを実現できるようになる。
【0064】なお、本実施形態では、回路動作を単純化
するために、MOSトランジスタTrL のゲートと3端
子エサキ・トンネル素子ETのゲートとを共通にしてい
るが、これは、例えば、MOSトランジスタTrL のし
きい値電圧を最適化することで容易に実現できる。
【0065】(第9の実施形態)図18は、本発明の第
9の実施形態に係るSRAMセルを示す等価回路図であ
る。
【0066】本実施形態のSRAMセルの特徴は、順方
向接続された3端子エサキ・トンネル素子ETL ,ET
のゲートが独立していることにある。すなわち、3端子
エサキ・トンネル素子ETL ,ETのゲート電圧Vg1,
Vg2はゲート電圧制御回路によりそれぞれ独立に制御で
きるようになっている。
【0067】本実施形態の場合、記憶信号の読み出し、
保持(待機)に関してはこれまでの実施形態と同じであ
るが、記憶信号の書き込み方法に関してはこれまでの実
施形態とは異なっている。
【0068】すなわち、低レベルの記憶信号を書き込む
場合には、まず、3端子エサキ・トンネル素子ETのゲ
ート電圧Vg2を固定した状態で、3端子エサキ・トンネ
ル素子ETL のゲート電圧Vg1をゲート電圧Vg2よりも
十分に低くして、図19に示すように、素子ET,ET
L の特性曲線の交点AL が確実に1個となるように,つ
まり、低電圧側で1個の安定状態のみが形成されるよう
にする。
【0069】次にゲート電圧Vg1を徐々にゲート電圧V
g2まで上昇させ、図19に示すように、素子ET,ET
L の特性曲線の交点A0 ,A1 が2個となるようにする
と、系が自動的に低電圧側において安定状態となり、低
レベルの記憶信号が書き込まれる。
【0070】高レベルの記憶信号を書き込む場合には、
まず、3端子エサキ・トンネル素子ETのゲート電圧V
g2を固定した状態で、3端子エサキ・トンネル素子ET
L のゲート電圧Vg1をゲート電圧Vg2よりも十分に高く
して、図20に示すように、素子ET,ETL の特性曲
線の交点AH が確実に1個となるように,つまり、高電
圧側で1個の安定状態のみが形成されるようにする。
【0071】次にゲート電圧Vg1を徐々にゲート電圧V
g2まで降下させ、図20に示すように、素子ET,ET
L の特性曲線の交点A0 ,A1 が2個となるようにする
と、系が自動的に高電圧側において安定状態となり、高
レベルの記憶信号が書き込まれる。
【0072】なお、交点AL ,AH の2つの安定状態を
それぞれ低レベル、高レベルの記憶信号とすることも可
能であるが、この場合、低レベル、高レベルの記憶信号
に対応した2つの電圧を電圧発生回路を用いて生成する
必要がある。
【0073】また、図13のSRAMセルの場合と同様
に、MOSトランジスタTrを用いて記憶信号の書き込
みを行なうことも可能であるが、この場合も、電圧発生
回路を用いて2つの電圧を生成する必要がある。
【0074】また、本実施形態では、ゲート電圧Vg2を
固定した場合の記憶信号の書き込みについて説明した
が、ゲート電圧Vg1を固定しても同様に記憶信号の書き
込みを行なうことができる。ゲート電圧Vg1を固定した
場合の図19、図20に相当する電流・電圧特性図をそ
れぞれ図21、図22に示しておく。
【0075】なお、従来のエサキ・ダイオードを用いた
SRAMでは、ゲート電極がなく、したがって、ゲート
電圧により電流・電圧特性を変えることができないの
で、本実施形態のような書き込み方法は不可能である。
【0076】(第10の実施形態)図23は、本発明の
第10の実施形態に係るSRAMセルを示す等価回路図
である。
【0077】本実施形態のSRAMセルは、図13に示
した第7の実施形態のそれにリフレッシュ回路11を設
けた構成になっている。待機時に、リフレッシュ回路1
1により、一定の周期でもってゲートにパルス電圧を印
加して、記憶信号を回復させるという、いわゆるリフレ
ッシュ動作を行なう。これにより、接続点Nに蓄積され
た記憶信号としての電荷がリーク電流のかたちで失われ
ることによる記憶信号の破壊を効果的に防止できる。こ
の形態を図16に示した第8の実施形態へ同様に適用す
ることもできる。
【0078】図24に、SRAMセルアレイの一例を示
す。SRAMセル(cell)はマトリクス状に配列形
成されており、同じ行のSRAMセル(cell)は同
じワード線WLに接続され、同じ列のSRAMセル(c
ell)は同じビット線BLに接続されている。このS
RAMセルアレイは高集積化に優れているため、1ギガ
以上の集積度を達成することが可能である。
【0079】図25に、センス方式の一例を示す。これ
は、SRAMセル(cell)から読み出された記憶信
号の電圧(記憶電圧)とダミーセル(dummy)から
読み出された基準信号の電圧(基準電圧)との大小関係
の比較を差動増幅器(検出回路)により行ない、そし
て、例えば、記憶電圧が基準電圧より大きければ“1”
が検出され、記憶電圧が基準電圧より小さければ“0”
が検出される。
【0080】図24のSRAMセルアレイに適用する場
合には、例えば、図26に示すように、各ワード線WL
にダミーセルを設ける。差動増幅器は共通である。そし
て、カラムレコーダとロウレコーダを用いてSRAMセ
ルを順次センスする。
【0081】(第11の実施形態)図27は、本発明の
第11の実施形態に係るSRAMセルを示す等価回路図
である。
【0082】これまでの実施形態では2値メモリについ
て説明したが、例えば、図27に示すSRAMセルを用
いた場合であれば、ゲート電圧Vg1,Vg2を以下に示す
ように制御することにより、図28に示すように、接続
点Nの電圧Vout として4つの異なる電圧が得られる。
このため、図13に示すセル構成、図26に示すセンス
方式を用いることで、4値メモリが可能となる。
【0083】ゲート電圧Vg1,Vg2は以下のように制御
する。
【0084】ゲート電圧Vg1,Vg2を制御して、3端子
エサキ・トンネル素子ETL をオフ状態、3端子エサキ
・トンネル素子ETをオン状態にする。この場合、接続
点Nの電圧Vout は第2の電圧電源Vssと等しい値とな
る。
【0085】また、ゲート電圧Vg1,Vg2を制御して、
3端子エサキ・トンネル素子ETLをオン状態、3端子
エサキ・トンネル素子ETをオフ状態にする。この場
合、接続点Nの電圧Vout は第1の電圧電源Vddと等し
い値となる。
【0086】また、ゲート電圧Vg1,Vg2を制御して、
3端子エサキ・トンネル素子ETLをオン状態、3端子
エサキ・トンネル素子ETをオン状態にする。この場
合、これまでの実施形態と同様に2つの安定な状態(l
atch1,latch2)が生じるので、接続点Nの
電圧Vout として、2つの異なる電圧が得られることに
なる。これら電圧は電圧電源Vssと電圧電源Vddとの間
の電圧である。
【0087】このようにゲート電圧Vg1,Vg2を制御す
ることにより、接続点Nの電圧Vout としては合計4つ
の異なる電圧が得られ、4値メモリが可能となる。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、3
端子エサキ・トンネル素子と負荷とからなる記憶信号蓄
積部を用いることにより、記憶信号蓄積部の高集積化、
低消費電力化および高速動作化を同時に実現できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るSRAMセルの
記憶信号蓄積部を示す等価回路図
【図2】3端子エサキ・トンネル素子の断面斜視図およ
び記号を示す図
【図3】3端子エサキ・トンネル素子の電流・電圧特性
を示す特性図
【図4】本発明の第2の実施形態に係るSRAMセルの
記憶信号蓄積部を示す等価回路図
【図5】図4の記憶信号蓄積部における3端子エサキ・
トンネル素子の電流・電圧特性を示す特性図
【図6】本発明の第3の実施形態に係るSRAMセルの
記憶信号蓄積部を示す等価回路図
【図7】図6の構成された記憶信号蓄積部における3端
子エサキ・トンネル素子およびMOSトランジスタの電
流・電圧特性を示す特性図
【図8】本発明の第4の実施形態に係るSRAMセルの
記憶信号蓄積部を示す等価回路図
【図9】図8の記憶信号蓄積部における3端子エサキ・
トンネル素子およびエサキ・ダイオードの電流・電圧特
性を示す特性図
【図10】本発明の第5の実施形態に係るSRAMセル
の記憶信号蓄積部を示す等価回路図
【図11】図10の記憶信号蓄積部における3端子エサ
キ・トンネル素子および抵抗素子の電流・電圧特性を示
す図
【図12】本発明の第6の実施形態に係るSRAMセル
を示す等価回路図
【図13】本発明の第7の実施形態に係るSRAMセル
を示す等価回路図
【図14】図13のSRAMセルの記憶信号蓄積部の断
面図
【図15】図13のSRAMセルの待機時および読み出
し時における電流・電圧特性を示す特性図
【図16】本発明の第8の実施形態に係るSRAMセル
を示す等価回路図
【図17】図16のSRAMセルの待機時および読み出
し時における電流・電圧特性を示す特性図
【図18】本発明の第9の実施形態に係るSRAMセル
を示す等価回路図
【図19】図18のSRAMセルの低レベルの記憶信号
の書き込む時における電流・電圧特性を示す特性図
【図20】図18のSRAMセルの高レベルの記憶信号
の書き込む時における電流・電圧特性を示す特性図
【図21】図18のSRAMセルの低レベルの記憶信号
の書き込む時における電流・電圧特性を示す他の特性図
【図22】図18のSRAMセルの高レベルの記憶信号
の書き込む時における電流・電圧特性を示す他の特性図
【図23】本発明の第10の実施形態に係るSRAMセ
ルを示す等価回路図
【図24】SRAMセルアレイの一例を示す図
【図25】センス方式の一例を示す図
【図26】図25のセンス方式を図24のSRAMセル
アレイに適用した例を説明するための図
【図27】本発明の第11の実施形態に係るSRAMセ
ルを示す等価回路図
【図28】図27のSRAMセルの記憶信号の書き込み
方法を示す図
【図29】従来のエサキ・ダイオードを用いたSRAM
セルの等価回路図
【図30】図29のSRAMセルにおけるエサキ・ダイ
オードED1,ED2の電流・電圧特性を示す特性図
【符号の説明】
Vss…低レベルの電圧電源(第1の電圧電源) Vdd…高レベルの電圧電源(第2の電圧電源) ED…エサキ・ダイオード ET…3端子エサキ・トンネル素子 ETL …3端子エサキ・トンネル素子(負荷) L…負荷 R…抵抗 Tr…MOSトランジスタ TrL …MOSトランジスタ(負荷) 1…p型シリコン基板 2…n+ 型ソース拡散層 3…p+ 型ドレイン拡散層 4…ゲート絶縁膜 5…ゲート電極 6…n+ 型反転層 7…埋込み酸化膜 8…p- 型不純物拡散層 9…配線(電極)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、第1の電圧電源に接続さ
    れ、前記半導体基板の表面に選択的に形成された第1導
    電型のソース拡散層と、このソース拡散層とは別の領域
    に前記半導体基板の表面に選択的に形成された第2導電
    型のドレイン拡散層と、これら2つの拡散層に挟まれる
    領域の基板表面上にゲート絶縁膜を介して配設されたゲ
    ート電極とからなる第1の3端子エサキ・トンネル素子
    と、一端が前記ドレイン拡散層、他端が第2の電圧電源
    に接続された負荷とにより構成された記憶信号蓄積部を
    有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記負荷は、第2の3端子エサキ・トンネ
    ル素子、MOSトランジスタ、エサキ・ダイオードまた
    は抵抗素子であることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体記憶装置。
  3. 【請求項3】前記第2の3端子エサキ・トンネル素子も
    しくは前記MOSトランジスタのゲート電極がリフレッ
    シュ回路に接続されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の半導体記憶装置。
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