JPH1089188A - 燃料フィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、安価にフィルタケ−スの表面
に電荷が溜るのを防止することができるとともに、リタ
−ン燃料が燃料液内に戻される際に発生するリタ−ン音
を低減することができる燃料フィルタを提供する。 【解決手段】 フィルタケ−ス１１には、内部にフィル
タ部材１６が設けられ、上面にプレッシャ−レギュレ−
タあるいは燃料供給パイプが装着される流出側取付孔２
４及びリタ−ン通路２５が設けられている。リタ−ン通
路２５は、下部が閉鎖されているとともに、分岐通路２
５が連設されている。リタ−ン燃料はリタ−ン通路２５
に供給され、その後分岐通路２６からフィルタケ−ス１
１の側面に沿って燃料液内に流れる。これにより、フィ
ルタケ−ス１１の表面の電荷が減少する。また、リタ−
ン通路２５でのエネルギ−吸収作用、分岐通路２６での
エネルギ−分散作用等によってリタ−ン燃料のエネルギ
−が減少するので、リタ−ン音が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願発明は、燃料ポンプによ
って燃料タンクから吐出された燃料中の異物を除去する
燃料フィルタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば実開平４−１０９４６５号
公報に記載されているように、燃料ポンプによって燃料
タンクから吐出された燃料中の異物を除去する燃料フィ
ルタと燃料ポンプを一体に形成して燃料タンク内に挿入
するようにしたものが知られている。また、燃料フィル
タに燃料ポンプを組付けてポンプモジュ−ルを構成し、
このポンプモジュ−ルを燃料タンク内に挿入するように
したものも知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】燃料がフィルタ中を通
過する際には、ろ紙と燃料間の摩擦帯電、フィルタケ−
スと燃料間の流動帯電によってフィルタケ−スの表面に
電荷が発生する。この電荷の大きさ、すなわち帯電電位
は燃料がフィルタ中を通過する速度に比例する。このフ
ィルタケ−スの表面に発生した電荷は、燃料タンク内の
燃料残量が多くてフィルタケ−スが燃料中に浸っている
場合にはほとんど溜らないが、燃料タンク内の燃料残量
が少なくなってくると溜りやすくなってくる。そして、
フィルタケ−スの表面に電荷が溜った状態で燃料フィル
タを燃料タンクから取り外すと、フィルタケ−スと燃料
タンク間にスパ−クが発生する恐れがある。従来、フィ
ルタケ−スの表面に電荷が溜るのを防止する方法として
は、特表平６−５００３７３号公報に記載されているよ
うに、フィルタケ−スと車体間に導電性経路を設ける方
法が知られている。しかしながら、このような方法を燃
料タンク内に挿入する燃料フィルタに用いるには、フィ
ルタケ−スと燃料タンク間に導電性経路を設ける必要が
あり、構成が複雑となり、作業性も悪くなる。

【０００４】一方、実開平４−１０９４６５号公報に記
載されているように、従来は、プレッシャ−レギュレ−
タに接続されているリタ−ンパイプの排出口を燃料タン
ク内に取り付け、プレッシャ−レギュレ−タからのリタ
−ン燃料をリタ−ンパイプの排出口から燃料液内に落下
させるようにしている。このため、リタ−ン燃料が燃料
液の液面に落下する際にリタ−ン燃料が有する運動エネ
ルギ−等によってリタ−ン音が発生する。このリタ−ン
音は、燃料液の液面が低下してリタ−ンパイプの排出口
と燃料液の液面との間の距離が大きくなるに従って大き
くなり、燃料タンクを介して外部に騒音として伝搬する
という問題点がある。リタ−ン音が外部に伝搬するのを
防止する方法として、燃料タンクを遮音特性の良い材料
で形成する方法や、燃料タンクの周囲に遮音材を設ける
方法が考えられるが、価格が高くなり、また作業性も悪
くなる。

【０００５】本出願人は、上記問題点を解決するために
種々検討を行った結果、リタ−ン燃料をフィルタケ−ス
に沿って流すことにより、フィルタケ−スの表面に発生
した電荷を減少させることができることを見いだした。
さらに、リタ−ン燃料をフィルタケ−スに沿って流すこ
とによって、リタ−ン音をも低減させることができるこ
とを見いだした。そこで、本願発明は、簡易な構成で、
安価にフィルタケ−スの表面に電荷が溜るのを防止する
ことができるとともに、リタ−ン音をも低減することが
できる燃料フィルタを提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項１に記載の発明は、燃料流入口と燃料流出口
が設けられたフィルタケ−スと、前記フィルタケ−ス内
に設けられたフィルタ部材と、前記フィルタケ−スに一
体的に設けられたリタ−ン燃料通路とにより燃料フィル
タを構成する。前記請求項１に記載の燃料フィルタを用
いれば、リタ−ン燃料がフィルタケ−スに一体的に設け
られたリタ−ン燃料通路を流れることによってフィルタ
ケ−ス表面の電荷が減少するので、フィルタケ−スの表
面に電荷が溜ることがなくなり、スパ−クが発生する恐
れがなくなる。さらに、リタ−ン燃料のエネルギ−がリ
タ−ン燃料通路を通過する際に減少するので、リタ−ン
音をも低減することができる。また、請求項２に記載の
発明は、請求項１に記載の燃料フィルタにおいて、前記
リタ−ン燃料通路を、前記フィルタケ−スの側面に沿っ
て配設され、下部に排出口が設けられたリタ−ン通路に
より構成する。前記請求項２に記載の燃料フィルタを用
いれば、リタ−ン燃料を確実にフィルタケ−スに沿って
燃料液内まで流すことができる。これにより、フィルタ
ケ−ス表面の電荷の減少効果及びリタ−ン音の減少効果
を向上させることができる。また、請求項３に記載の発
明は、請求項１に記載の燃料フィルタにおいて、前記リ
タ−ン燃料通路を、前記フィルタケ−スの上面に設けら
れたリタ−ン通路と、前記リタ−ン通路から分岐して設
けられた分岐通路とにより構成する。請求項３に記載の
燃料フィルタを用いれば、リタ−ン燃料通路を簡易に構
成することができる。また、分岐通路によってリタ−ン
燃料がフィルタケ−スに沿って流れる通路が複数形成さ
れるのでフィルタケ−ス表面の電荷の減少効果を一層向
上させることができる。さらに、リタ−ン燃料のエネル
ギ−はリタ−ン通路を通過する際に吸収されるととも
に、分岐通路に分岐される際に分散されるので、リタ−
ン音の低減効果を一層向上させることができる。また、
請求項４に記載の発明は、請求項１〜３のいずれかに記
載の燃料フィルタにおいて、前記フィルタケ−スにプレ
ッシャ−レギュレ−タを取り付ける。前記請求項４に記
載の燃料フィルタを用いれば、プレッシャ−レギュレ−
タの取付作業やリタ−ンパイプの配管作業が容易とな
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に本願発明の実施の形態を図
面を用いて説明する。図１は本願発明の燃料フィルタの
一実施の形態の平面図であり、図２は図１のＡ−Ｃ線の
断面図であり、図３は図１のＢ−Ｃ線の断面図である。
図１〜図３において、燃料フィルタ１０のフィルタケ−
ス１１は、合成樹脂等により形成され、燃料ポンプ挿入
部１４を形成する内周壁１２及び外周壁１３が設けられ
ているとともに、燃料ポンプ挿入部１４に燃料ポンプを
挿入するための挿入口１５が設けられている。このフィ
ルタケ−ス１１の形状は、円筒形状等種々の形状が可能
であるが、本実施の形態では断面がＤ型に形成されてい
る。内周壁１２と外周壁１３との間には、燃料ポンプか
ら吐出された燃料中の異物を除去するフィルタ部材１６
が設けられている。フィルタ部材１６としては、種々の
ものが可能であるが、本実施の形態では、シ−ト状の濾
材を菊花形に折り曲げ、断面をＣ型に形成したフィルタ
部材を使用している。

【０００８】フィルタ部材１６は、フィルタ部材１６の
内周側及び外周側に燃料流入室及び燃料流出室が形成さ
れるようにシ−ルド部材１７によってフィルタケ−ス１
１に取付けられる。本実施の形態では、フィルタ部材１
６の外周側に燃料流入室１８が形成され、内周側に燃料
流出室１９が形成されている。シ−ルド部材１７の構造
は、使用するフィルタ部材１６の構造等に応じて適宜変
更される。本実施の形態のように、シ−ト状の濾材を用
いて断面をＣ型に形成したフィルタ部材１６を使用する
場合には、シ−ルド部材１７はフィルタ部材１６の内周
面と外周面をシ−ルドする構造とする。また、筒形の濾
材を用いて断面をＣ型に形成したフィルタ部材を使用す
る場合には、シ−ルド部材はフィルタ部材の軸方向の上
部と下部をシ−ルドする構造とする。フィルタ部材１６
あるいはフィルタケ−ス１１自体がシ−ルド作用を有し
ている場合にはシ−ルド部材１７は不要である。また、
フィルタケ−ス１１には、燃料ポンプ挿入部１４に挿入
された燃料ポンプの吐出口が取り付けられる流入側取付
部２０が設けられている。この流入側取付部２０は、通
路２１及び燃料流入口２２を介して燃料流入室１８に連
通されている。また、フィルタケ−ス１１には、メイン
パイプに燃料を供給する燃料供給パイプあるいはプレッ
シャ−レギュレ−タが取付けられる流出側取付孔２４が
設けられている。この流出側取付孔２４は、燃料流出口
２３を介して燃料流出室１９に連通されている。

【０００９】さらに、フィルタケ−ス１１の上面には、
リタ−ンパイプあるいはプレッシャ−レギュレ−タから
のリタ−ン燃料が供給されるリタ−ン通路２５が設けら
れている。このリタ−ン通路２５は、下部が閉鎖されて
いるとともに、分岐通路２６が連設されている。分岐通
路２６の数は任意であり、また、分岐通路２６はフィル
タケ−ス１１の上面に延設させてもよいし、さらにフィ
ルタケ−ス１１の側面（内周面、外周面）にまで延設さ
せてもよい。リタ−ン通路２５と分岐通路２６とによっ
てリタ−ン燃料通路が形成されている。リタ−ン通路２
５、分岐通路２６は、合成樹脂等によってフィルタケ−
ス１１と一体成形するのが好ましい。

【００１０】次に、本願発明の燃料フィルタに燃料ポン
プ、プレッシャ−レギュレ−タ等を組付けたモジュ−ル
の構成を図４、図５に示す。図５は、図４のＥ−Ｅ線の
断面図である。燃料ポンプ３０を燃料フィルタ１に組付
けるには、燃料ポンプ３０をフィルタケ−ス１１の挿入
口１５から燃料ポンプ挿入部１４へ挿入する。この時、
燃料ポンプ３０の吐出口３１をスペ−サ３２及びブシュ
３３を介してフィルタケ−ス１１の流入側取付孔２０に
取り付ける。そして、燃料ポンプ３０を組付けたフィル
タケ−ス１１をクッション４１を介してハウジング４０
に挿入した後、ハウジング４０に設けられている孔４２
に係合部５１を係合させることによってセットプレ−ト
５０をハウジング４０に取付ける。ハウジング４０は、
フィルタケ−ス１１の外形形状に合わせて断面がＤ型に
形成されている。ハウジング４０の断面がＤ型に形成さ
れていると、円筒形状からカットされた部分にセンサ−
等の付属部品を組付けることができ、付属部品を取付け
たモジュ−ルを既存のタンク穴から燃料タンク内に挿入
することができる。なお、ハウジング４０の形状は、円
筒形状等種々の形状が可能である。

【００１１】ハウジング４０にセットプレ−ト５０を取
付ける際、フィルタケ−ス１１に設けられている流出側
取付孔２４とセットプレ−ト５０に設けられている取付
孔５４間にプレッシャ−レギュレ−タ６０をＯリング６
１を介して取り付ける。この取付孔５４は、通路６６を
介してメインパイプ取付部６７に連結されている。プレ
ッシャ−レギュレ−タ６０の燃料排出口は、リタ−ン通
路２５に対向させ、又はリタ−ン通路２５と直接あるい
は連結パイプを介して接続する。また、セットプレ−ト
５０とフィルタケ−ス１１との間にクッション５２を設
ける。また、セットプレ−ト５０に取り付けられている
電源用コネクタ５３と燃料ポンプ３０の電源端子とを接
続する。さらに、燃料ポンプ３０の吸入口にサクション
フィルタ３４を取り付ける。フィルタケ−ス１１には、
フィルタケ−ス１１をハウジング４０に位置決めするた
めの突起が設けられている。以上のように燃料フィルタ
１０に燃料ポンプ３０、プレッシャ−レギュレ−タ６０
を組付けたポンプモジュ−ルを燃料タンクのタンク穴か
ら燃料タンク内に挿入し、メインパイプ取付部６７にメ
インパイプ（図示せず）を接続する。なお、サクション
フィルタ３４は、常時燃料タンクの底面と当接している
ため、電荷が溜ることはない。

【００１２】図４及び図５に示したモジュ−ルの動作を
説明する。燃料ポンプ３０によって吸引された燃料は、
吐出口３１、通路２１、燃料流入口２２、燃料流入室１
８、フィルタ部材１６、燃料流出室１９、燃料流出口２
３を介してプレッシャ−レギュレ−タ６０に送られる。
プレッシャ−レギュレ−タ６０は、燃料の圧力が設定圧
力以下の場合には燃料を通路６６、メインパイプ取付部
６７及びメインパイプを介して燃料噴射装置に供給し、
燃料の圧力が設定圧力以上の場合には燃料を燃料排出口
から排出する。プレッシャ−レギュレ−タ６０から排出
された燃料は、リタ−ン通路２５に供給され、さらに、
リタ−ン通路２５に連設されている分岐通路２６、フィ
ルタケ−ス１１の側面（内周面あるいは外周面）に沿っ
て燃料液内に導かれる。プレッシャ−レギュレ−タから
排出されたリタ−ン燃料をリタ−ン通路２５、分岐通路
２６によって複数のリタ−ン燃料通路に分散させ、さら
にフィルタケ−ス１１の側面に沿って燃料液内まで流す
ことにより、フィルタケ−ス１１の表面に発生している
電荷を減少させることができる。また、リタ−ン燃料を
一旦リタ−ン通路２５に導き、分岐通路２６に分散さ
せ、さらにフィルタケ−ス１１の側面に沿って燃料液内
まで流すことにより、リタ−ン通路２５でのエネルギ−
吸収作用、分岐通路２６でのエネルギ−分散作用、ケ−
ス側面に沿って落下する際のエネルギ−吸収作用等によ
ってリタ−ン燃料のエネルギ−を減少させることができ
るので、リタ−ン燃料をリタ−ンパイプから直接燃料液
内に落下させる場合に比してリタ−ン音を低減すること
ができる。

【００１３】上記実施の形態ではリタ−ン通路をフィル
タケ−スの上面に設けたが、リタ−ン通路をフィルタケ
−スの側面に設けることもできる。この実施の形態を図
６、図７に示す。図６、図７において、燃料フィルタ８
０のフィルタケ−ス８１には、フィルタケ−ス８１の上
部から外周面に沿ってリタ−ン通路８５が設けられてい
る。リタ−ン通路８５は、フィルタケ−ス８１の上部で
はプレッシャ−レギュレ−タの排出口と対向あるいは接
続可能なように断面が円形に形成され、フィルタケ−ス
８１の側面に沿った部分は断面が半円形に形成されてい
る。リタ−ン通路８５の下部の側壁には、リタ−ン燃料
を燃料液内に排出する排出口８６が設けられている。こ
のリタ−ン通路８５によってリタ−ン燃料通路が形成さ
れている。リタ−ン通路８５は、合成樹脂等によってフ
ィルタケ−ス８１と一体成形するのが好ましい。なお、
リタ−ン通路８５は複数設けてもよい。他の構成は、図
１〜図３に示した燃料フィルタと同じであるので説明を
省略する。このような燃料フィルタ８０に燃料ポンプ３
０、プレッシャ−レギュレ−タ６０を組付けたポンプモ
ジュ−ルを燃料タンクのタンク穴から燃料タンク内に挿
入する。この実施の形態では、プレッシャ−レギュレ−
タ６０から排出されたリタ−ン燃料をフィルタケ−ス８
１の側面に設けられたリタ−ン通路８５によって燃料液
内まで導くことにより、フィルタケ−ス８１の表面に発
生している電荷を減少させることができる。また、リタ
−ン燃料がリタ−ン通路８５によって燃料液内まで導か
れる際にリタ−ン燃料のエネルギ−が減少されるので、
リタ−ン音が低減される。なお、リタ−ン通路８５の断
面形状は円形、半円形以外にも種々の形状が可能であ
り、リタ−ン通路８５の数は複数でもよい。

【００１４】燃料のフィルタ通過速度に対するフィルタ
ケ−スの帯電電位の関係を、サクションフィルタのみが
燃料に浸っている状態で本発明の燃料フィルタを用いた
場合と従来の燃料フィルタを用いた場合について図８に
示す。図８において、実線はリタ−ン燃料を直接燃料液
内に戻す従来の燃料フィルタの場合であり、破線はリタ
−ン燃料をフィルタケ−スに沿って流す本発明の場合で
ある。図８に示されているように、リタ−ン燃料をフィ
ルタケ−スに沿って流さない場合には、フィルタケ−ス
の表面に電荷が溜るため帯電電位が高く、特に燃料のフ
ィルタ通過速度が速くなるほど帯電電位が高くなってい
る。これに対し、リタ−ン燃料をフィルタケ−スの表面
に沿って流すようにした場合、フィルタケ−スの表面に
電荷が溜まり難いので帯電電位が低く、且つ燃料のフィ
ルタ通過速度が速くなっても帯電電位を低電位に保持す
ることができる。

【００１５】以上の実施の形態では、燃料フィルタに燃
料ポンプ、プレッシャ−レギュレ−タを組付けてモジュ
−ルを構成したが、燃料フィルタに燃料ポンプのみを組
付けてモジュ−ルを構成するようにしてもよい。この場
合には、例えば、セットプレ−トにメインパイプ取付部
及びリタ−ンパイプ取付部を設けるとともに、メインパ
イプ取付部と取付部とを通路を介して接続し、燃料ポン
プを取り付けた燃料フィルタのフィルタケ−スをハウジ
ングに挿入した後ハウジングにセットプレ−トを取付け
る際に、フィルタケ−スの流出側取付孔とセットプレ−
トの取付部との間に燃料供給パイプを取付ける。そし
て、リタ−ンパイプ取付部と連結されたリタ−ン燃料排
出口をリタ−ン通路と対向させ直接あるいは連結パイプ
を介してリタ−ン通路と接続する。

【００１６】また、上記の実施の形態では、燃料フィル
タのハウジングの断面をＤ型に形成したが、燃料フィル
タのフィルタケ−スの形状に応じて、例えば円筒形状等
に形成してもよい。また、リタ−ン燃料通路の構造、取
付位置等も種々変更可能である。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１〜３に記
載の燃料フィルタを用いれば、簡易な構成で、安価にフ
ィルタケ−スの表面に電荷が溜るのを防止することがで
きるとともに、リタ−ン音をも低減することができる。
また、請求項４に記載の燃料フィルタを用いれば、プレ
ッシャ−レギュレ−タの取付作業やリタ−ンパイプの配
管作業が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の燃料フィルタの一実施の形態の平面
図である。

【図２】図１のＡ−Ｃ線の断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｃ線の断面図である。

【図４】本願発明の燃料フィルタに燃料ポンプ及びプレ
ッシャ−レギュレ−タを組付けた図である。

【図５】図４のＥ−Ｅ線の断面図である。

【図６】本願発明の燃料フィルタの他の実施の形態の平
面図である。

【図７】図６のＤ方向から見た図である。

【図８】燃料のフィルタ通過速度に対するフィルタケ−
スの帯電電位の関係を示す図である。

【符号の説明】

１０、８０；燃料フィルタ １１、８１；フィルタケ−ス １２；内周壁 １３；外周壁 １４；燃料ポンプ挿入部 １６；フィルタ部材 １７；シ−ルド部材 ２０；流入側取付孔 ２２；燃料流入口 ２３；燃料流出口 ２４；流出側取付孔 ２５、８５；リタ−ン通路 ２６；分岐通路 ３０；燃料ポンプ ４０；ハウジング ５０；セットプレ−ト ６０；プレッシャ−レギュレ−タ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 燃料流入口と燃料流出口が設けられたフ
   ィルタケ−スと、前記フィルタケ−ス内に設けられたフ
   ィルタ部材と、前記フィルタケ−スに一体的に設けられ
   たリタ−ン燃料通路とを備えたことを特徴とする燃料フ
   ィルタ。
2. 【請求項２】 前記リタ−ン燃料通路を、前記フィルタ
   ケ−スの側面に沿って配設され、下部に排出口が設けら
   れたリタ−ン通路により構成したことを特徴とする請求
   項１に記載の燃料フィルタ。
3. 【請求項３】 前記リタ−ン燃料通路を、前記フィルタ
   ケ−スの上面に設けられたリタ−ン通路と、前記リタ−
   ン通路から分岐して設けられた分岐通路とにより構成し
   たことを特徴とする請求項１に記載の燃料フィルタ。
4. 【請求項４】 前記フィルタケ−スにプレッシャ−レギ
   ュレ−タを取り付けたことを特徴とする請求項１〜３の
   いずれかに記載の燃料フィルタ。