JPH1088092A - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

Info

Publication number
JPH1088092A
JPH1088092A JP24667096A JP24667096A JPH1088092A JP H1088092 A JPH1088092 A JP H1088092A JP 24667096 A JP24667096 A JP 24667096A JP 24667096 A JP24667096 A JP 24667096A JP H1088092 A JPH1088092 A JP H1088092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive composition
weight
general formula
adhesive
compound represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24667096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Nakamura
真明 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP24667096A priority Critical patent/JPH1088092A/ja
Publication of JPH1088092A publication Critical patent/JPH1088092A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着劣化を抑制したコード処理用接着剤組成
物を提供する。 【解決手段】 原料ラテックスと熱硬化性樹脂に下記一
般式(1)、(2)、(3)のいずれかで表わされる化
合物の特定量を少なくとも一つ含有することを特徴とす
る接着剤組成物。 【化7】 【化8】 【化9】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維材料用接着剤
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギーの観点から、タイヤ
などは軽量化の方向にあり、従来にもまして、機械的、
熱的入力に体する安定性、破壊寿命の向上が必要とされ
てきている。その結果、タイヤ、コンベヤベルト、ベル
ト、ホース、空気バネなどの物品の補強用材料としての
繊維材料への需要は更に高まっている。
【0003】繊維材料はフィラメント、コード、ケーブ
ル、コード織物、帆布などの形態で使用されているが、
かかる補強目的を満足するためにはこの繊維材料がゴム
と強固に結合することが重要なことであり、このことは
ゴム物品の製品寿命およびその製品の目的とすなる諸性
能を左右するといっても過言ではない。
【0004】従来より、繊維材料とゴムとを接着させる
ためにレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホル
ムアルデヒド樹脂、フェノール誘導体−ホルムアルデヒ
ド樹脂などの繊維と結合力のある樹脂をゴムラテックス
に分散させた接着剤が使用されている。なかでも最も広
く使用されているのが、レゾルジン−ホルムアルデヒド
樹脂をゴムラテックスに分散させた接着剤である。
【0005】ここで、ゴムラテックスとしては、ビニル
ピリジン−スチレン−ブタジエン三元共重合ラテック
ス、スチレン−ブタジエン共重合ラテックス、天然ゴム
ラテックスなどのうち、一種あるいは複数種を混合した
ものが用いられている。
【0006】これらの接着剤の使用方法は、繊維材料に
接着剤を塗布、熱処理を行い接着剤と繊維を結合させた
後、かかる繊維材料をゴムに埋設して、配合ゴムの加硫
と同時に、配合ゴムと繊維材料を結合させるのが一般的
である。この方法に用いられる接着剤は、いわゆるゴム
ラテックス系の接着剤で、ゴム加硫系接着剤と呼ばれて
いる。しかしながら、近年、生産性向上の観点から、タ
イヤなどの加硫温度は高くなる傾向にあり、これら、厳
しくなる熱的入力に対応するためにも、ゴム−繊維間の
接着安定性、破壊寿命の向上を計ることが非常に重要で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高温
下での連続使用においても接着劣化の少ない接着剤組成
物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第一は、
原料ラテックスと熱硬化性樹脂に下記一般式(1)で表
わされるジチオ化合物類を少なくとも一つ含有し、その
配合量が接着剤組成物の固形分重量の0.3〜6.1重
量%であることを特徴とする接着剤組成物であり、
【化4】 上記一般式(1)で表わされるジチオ化合物がジチオジ
エタノール、ビス(4−ニトロフェニル)ジスルフィ
ド、ビス(m −安息香酸)ジスルフィド、ビス(レゾル
シン)ジスルフィド、および、チオペルオキシジホスホ
リックアシドテトラキス(1−メチルエチル)エステル
の化合物群から選ばれる少なくとも一種であることがよ
り好ましい。また、本発明の第2は、原料ラテックスと
熱硬化性樹脂に下記一般式(2)で表わされるモノフェ
ノール類を少なくとも一つ含有し、その配合量が接着剤
組成物の固形分重量の0.3〜4.9重量%であること
を特徴とする接着剤組成物であり、
【化5】 上記一般式(2)で表わされる化合物が2、6―ジ−
(t―ブチル)ー4−メチルフェノール、および、2、
4−ビス[(オクチルチオ)メチル]−o−クレゾール
の化合物群から選ばれる少なくとも一種であることが好
ましい。さらに、本発明の第3は、原料ラテックスと熱
硬化性樹脂に下記一般式(3)で表わされる三級リン化
合物類を少なくとも一つ含有し、その配合量が接着剤組
成物の固形分重量の0.3〜5.8重量%であることを
特徴とする接着剤組成物であり、
【化6】 上記一般式(3)で表わされる化合物が、トリス(ノニ
ルフェニル)ホスファイトであることが好ましい。これ
らの発明によるゴム組成物は、特に、ゴムと繊維とを接
着するために有用であり、特に、上記繊維が有機繊維で
ある時に効果が大きい。
【0009】本発明で用いられる種々の化合物は、架橋
を調節するために添加される。このような添加剤として
は、ゴムの加硫遅延系配合剤など、発生したラジカルを
捕捉できるものであれば、接着劣化を遅延、抑制する効
果が得られるが、特に好ましくは、接着剤組成物に溶解
性があるもの、もしくは液体で乳化できるものが、均一
に接着剤組成物に分散されるので好ましい。具体的に
は、前記の化合物が好ましいが、これらは単独で用いて
も二種以上を併用してもよい。
【0010】本発明で用いられる添加剤の添加量は用い
る化合物の種類によって異なり、接着剤組成物に対し
て、(1)で表わされる化合物では、0.3〜6.1重
量%、好ましくは、2.0〜3.8重量%、(2)で表
わされる化合物では、0.3〜4.9重量%、好ましく
は、1.2〜3.3重量%、(3)で表わされる化合物
では、0.3〜5.8重量%、好ましくは、0.4〜
4.5重量%である。より具体的には、ジチオジエタノ
ールは0.3〜3.8重量%、ビス(4−ニトロフェニ
ル)ジスルフィドは0.3〜3.8重量%、ビス(m −
安息香酸)ジスルフィドは0.3〜4.2重量%、ビス
(レゾルシン)ジスルフィドは0.3〜5.0重量%、
チオペルオキシジホスホリックアシドテトラキス−(1
−メチルエチル)エステルは0.3〜6.1重量%、
2、6−ジメチル−t−ブチル−4−メチルフェノール
は0.3〜3.9重量%、2、4−ビス[(オクチルチ
オ)メチル]−o−クレゾールは0.3〜4.9重量
%、トリス(ノニルフェニルフォスファイトは0.3〜
5.8重量%添加することが好ましい。本発明で用いら
れる原料ラテックスとしては、天然ゴムラテックス、ス
チレン−ブタジエン共重合ラテックス、ビニルピリジン
−スチレン−ブタジエン共重合ラテックスなどが挙げら
れる。これらのゴム成分は、単独で用いても、2種以上
を混合して用いてもよい。特にビニルピリジン−スチレ
ン−ブタジエン共重合ラテックスを含むことが好まし
い。
【0011】本発明で用いられる熱硬化性樹脂として
は、レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール−
ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、
メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール誘導体−
ホルムアルデヒド樹脂などが挙げられ、好ましくは、ア
ルカリ触媒下で合成されたレゾルシン−ホルムアルデヒ
ド縮合物、アルカリ触媒下で合成されたウレア−ホルム
アルデヒド縮合物、あるいは、アルカリ触媒下で合成さ
れたレゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物と酸性または
中性下で合成されたフェノール誘導体−ホルムアルデヒ
ド縮合物の混合物である。具体的には、3、5−キシレ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂、5−メチルレゾルシン
−ホルムアルデヒド樹脂などが挙げられるが、これら
は、単独で用いても二種以上を併用してもよい。
【0012】本発明の接着剤組成物は、レーヨン、ビニ
ロン、6−ナイロン、6、6−ナイロン、4、6−ナイ
ロンなどの脂肪族ポリアミド繊維、パラフェニレンテレ
フタルアミドに代表される芳香族ポリアミド繊維、ポリ
エチレンテレフタレートに代表されるポリエステル繊維
などのゴム物品補強用途に使用される全ての繊維材料に
対して使用することができる。ここで、芳香族ポリアミ
ド繊維、ポリエステル繊維などの繊維材料については、
繊維の重合・紡糸過程あるいは後処理工程で、フェノー
ル誘導体−ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ化合物、イ
ソシアネート化合物などで加工されたものにも適用で
き、更に、電子線、マイクロ波、プラズマ処理などであ
らかじめ処理加工された繊維材料についても本発明の接
着剤組成物が適用できる。
【0013】本発明の接着剤組成物を用いるにあたり、
繊維材料の形態は特に制限されず、たとえば、コード、
ケーブル、フィラメント、フィラメントチップ、コード
織物、帆布などに用いることができる。
【0014】添加剤を接着剤組成物に分散させる場合、
界面活性剤を用いる。界面活性剤の種類は特に限定され
ず、用いる添加剤を分散化させ得るものなら何でも良
い。特に好ましいのは、少量で添加剤を分散させること
ができるドデシルスルホン酸ナトリウムである。
【0015】添加剤を混合する時期、方法は特に制限さ
れないが、好ましいのは水に添加剤を溶解もしくは分散
させた後に原料ラテックスと熱硬化性樹脂から成る組成
物に混合する方法である。
【0016】本発明の接着剤を繊維の表面に付着させる
方法は特に制限されず、たとえば、繊維材料を接着剤組
成物に浸漬する、ドクターナイフまたはハケで塗布す
る、スプレーで吹き付け塗布する、あるいは、粉体化し
て吹き付け塗布する方法などがある。
【0017】接着剤の塗布量は用途によって異なり、特
に制限されないが、たとえばタイヤ用のコードとして
は、繊維材料100重量部に対して接着剤組成物1〜2
0重量部であるのが好ましく、さらに好ましくは2〜7
重量部である。また、接着剤組成物をコード表面に均一
に塗布することが好ましい。
【0018】本発明の接着剤組成物塗布後の繊維材料
は、乾燥後、100〜250℃の温度で、熱処理、電子
線処理、マイクロ波処理、プラズマ処理などを施すこと
ができる。
【0019】本発明に於ては、これら以外にも、必要に
応じて、繊維業界で通常使用されている配合剤、たとえ
ば、消泡剤、接着促進剤等を、目的に応じて適宜配合す
ることができる。
【0020】本発明の接着剤組成物で処理した繊維材料
は、タイヤ、コンベヤベルト、ベルト、ホース、空気バ
ネなどのあらゆるゴム物品に適用することができる。
【0021】一般に、ゴム物品加工における加硫工程に
おいて、配合ゴム組成物からラテックスゴム中に、拡
散、移行してくる架橋剤により、接着層が必要以上に架
橋される。この結果、所望する以上に、接着層の弾性率
が上がり、また、体積が変化するため、ここに応力が発
生する。この応力が接着剤層−繊維間に集中すると、接
着力が低下する。特に高温下、あるいは、長時間の加熱
下(機械的入力による発熱を含む)では、この傾向が著
しく、接着剤層の物性の変化が大きくなり、接着劣化が
顕著である。
【0022】本発明では、ジチオ化合物類(一般式
(1))、モノフェノール類(一般式(2))、又は、
三級リン酸化合物類(一般式(3))を添加することに
より、配合ゴムから移行、拡散してきた、反応活性な硫
黄種(Sn・ラジカル(nは1から8の整数))を捕捉
(ジチオ化合物類)、または、Sn・と反応(モノフェ
ノール類および三級リン酸化合物類)して活性硫黄の数
を制限し、架橋反応を適度に調節し得るため、特に、高
温、長時間加熱下でも接着剤層の物性の変化による接着
劣化を抑えることを特徴とした接着剤組成物を提供する
ことができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明の主旨を越えないかぎり、本実施例に限
定されることはない。また、実施例中の部及び%は、特
に断らないかぎり、重量基準である。
【0024】1)接着剤組成物の調製 下記表1に示す組成によりレゾルシン−ホルムアルデヒ
ド樹脂液を調製し、室温で8時間熟成した。 表1 水 524.01 重量部 レゾルシン 15.12 重量部 ホルマリン(37%) 16.72 重量部 苛性ソーダ(10%) 11.00 重量部
【0025】得られたレゾルシン−ホルムアルデヒド樹
脂液に、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三元共
重合体(40%)433.15重量部を加え、これに、
乳化剤としてドデシルスルホン酸ナトリウム0.004
重量部を添加した後、表4〜6に示す所定の添加剤を配
合して室温で6時間熟成して接着剤組成物を得た。得ら
れた接着剤の固形分濃度は、JIS K6839、その
他の接着剤の不揮発分の測定方法に準拠して測定した。
【0026】2)接着剤処理コードの調製 繊維材料としてポリ(1、4−フェニレンテレフタルア
ミド)[商品名:ケブラー、デュポン社製)の1500
デニールの原糸に32回/10cmの下撚をかけ、さらに
この撚り糸2本に対して32回/10cmの上撚をかけ、
コードを得た。
【0027】次に、表2に示すエポキシ化合物水溶液に
このコードを浸漬し、160℃で60秒間乾燥し、さら
に、240℃で60秒熱処理して前処理コードを得た。
この前処理コードを表2の接着剤組成物に浸漬し、16
0℃で60秒間で乾燥し、さらに240℃で60秒熱処
理して接着剤組成物処理コードを作成した。
【0028】 表2 ジグリセロールトリグリシジルエーテル 1.20 重量部 ナトリウムジオクチルスルホサクシネート 0.02 重量部 苛性ソーダ(10%) 0.14 重量部 水 98.64 重量部
【0029】3)配合ゴムの調製 表3に従いコード埋設用配合ゴム組成物を調製した。
【0030】 表3 NR(RSS#3) 80 重量部 IR 20 重量部 カーボンブラック 40 重量部 ステアリン酸 2 重量部 石油系軟化剤 10 重量部 パインタール 4 重量部 亜鉛華 5 重量部 N−フェニル−β−ナフチルアミン 1.5 重量部 2−ベンゾチアジルジスルフィド 0.75 重量部 ジフェニルグアニジン 0.75 重量部 硫黄 2.5 重量部 4)接着力試験 接着力の測定は、下記の方法によった。 a)初期接着力 接着剤組成物処理コードを未加硫の配合ゴム組成物に埋
め込み、20Kg/cm2 の加圧下、170℃で30分
加硫して試験片を得た。得られた試験片からコードを掘
り起こし、30cm/分の速度でコードを加硫物から剥
離するときの抗力を初期接着力とした。 b)耐熱接着力 接着剤組成物処理コードを未加硫の配合ゴム組成物に埋
め込み、20Kg/cm2 の加圧下、190℃で30分
加硫して試験片を得た。得られた試験片からコードを掘
り起こし、30cm/分の速度でコードを加硫物から剥
離するときの抗力を耐熱接着力とした。
【0031】[実施例1〜19、比較例1〜6]添加剤
として、ジチオ化合物を用いた例である。得られた初期
接着力および耐熱接着力を表4に示す。
【0032】
【表4-1】
【表4-2】
【0033】比較例1は、添加剤を含まないコントロー
ルの系、実施例1〜3および比較例2はジチオ化物とし
てジチオジエタノールを用いた例、実施例4〜6および
比較例3はジチオ化物としてビス(4−ニトロフェニ
ル)ジスルフィドを用いた例、実施例7〜11および比
較例4、実施例12〜14および比較例5はジチオ化物
としてビス(m−安息香酸)ジスルフィドを用いた例、
実施例15〜19および比較例6はジチオ化物としてチ
オペルオキシジホスホリックアシドテトラキス−(1、
4−メチルエチル)エステルを用いた例である。それぞ
れ、ジチオ化物類の量を変えることによる接着力の変化
を検討している。ジチオ化物類を配合することにより、
初期接着力にも耐熱接着力も向上し、さらに、ジチオ化
物の量に最適点のあることがわかる。
【0034】[実施例20〜26、比較例1、7〜9]
添加剤としてモノフェノール類を用いた例である。得ら
れた結果を表5に示す。
【0035】
【表5】
【0036】比較例1は、添加剤を含まないコントロー
ルの系、実施例20〜22および比較例7はモノフェノ
ール類として2、6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノールを用いた例、実施例23〜27および比較例8,
9はモノフェノール類として2、4−ビス{(オクチル
チオ)メチル}ジスルフィドを用いた例であり、それぞ
れ、モノフェノール類の量を変えることによる接着力の
変化を検討しており、モノフェノール類を配合すること
により、初期接着力にも耐熱接着力も向上し、さらに、
モノフェノールの量に最適点のあることがわかる。
【0037】[実施例27〜32、比較例1、10]添
加剤としてポリリン酸化合物を用いた例である。得られ
た結果を表6に示す。
【0038】
【表6】
【0039】比較例1は、添加剤を含まないコントロー
ルの系、実施例27〜32および比較例10は全て三級
リン化合物としてトリス(ノニルフェニル)フォスファ
イトを用いた例である。それぞれ、三級リン化合物の量
を変えることによる接着力の変化を検討してり、三級リ
ン化合物を配合することにより、初期接着力にも耐熱接
着力も向上し、さらに、三級リン化合物の量に最適点の
あることがわかる。
【0040】
【効果】コード処理用接着剤組成物に添加剤を配合する
ことにより、特に、高温下における接着劣化を抑制する
ことができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ラテックスと熱硬化性樹脂に下記一
    般式(1)で表わされるジチオ化合物類を少なくとも一
    つ含有し、その配合量が接着剤組成物の固形分重量の
    0.3〜6.1重量%であることを特徴とする接着剤組
    成物。 【化1】
  2. 【請求項2】 上記一般式(1)で表わされるジチオ化
    合物がジチオジエタノール、ビス(4−ニトロフェニ
    ル)ジスルフィド、ビス(m −安息香酸)ジスルフィ
    ド、ビス(レゾルシン)ジスルフィド、および、チオペ
    ルオキシジホスホリックアシドテトラキス(1−メチル
    エチル)エステルの化合物群から選ばれる少なくとも一
    種である特許請求の範囲第1項記載の接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 原料ラテックスと熱硬化性樹脂に下記一
    般式(2)で表わされるモノフェノール類を少なくとも
    一つ含有し、その配合量が接着剤組成物の固形分重量の
    0.3〜4.9重量%であることを特徴とする接着剤組
    成物。 【化2】
  4. 【請求項4】 上記一般式(2)で表わされる化合物が
    2、6−ジ−(t−ブチル)−4−メチルフェノール、
    および、2、4−ビス[(オクチルチオ)メチル]−o
    −クレゾールの化合物群から選ばれる少なくとも一種で
    ある特許請求の範囲第3項記載の接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 原料ラテックスと熱硬化性樹脂に下記一
    般式(3)で表わされる三級リン化合物類を少なくとも
    一つ含有し、その配合量が接着剤組成物の固形分重量の
    0.3〜5.8重量%であることを特徴とする接着剤組
    成物。 【化3】
  6. 【請求項6】 上記一般式(3)で表わされる化合物
    が、トリス(ノニルフェニル)ホスファイトである特許
    請求の範囲第5項記載の接着剤組成物。
  7. 【請求項7】 ゴムと繊維とを接着するための特許請求
    の範囲第1項から第6項のいずれかに記載の接着剤組成
    物。
  8. 【請求項8】 上記繊維が有機繊維である特許請求の範
    囲第1項から第7項のいずれかに記載の接着剤組成物。
JP24667096A 1996-09-18 1996-09-18 接着剤組成物 Pending JPH1088092A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24667096A JPH1088092A (ja) 1996-09-18 1996-09-18 接着剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24667096A JPH1088092A (ja) 1996-09-18 1996-09-18 接着剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1088092A true JPH1088092A (ja) 1998-04-07

Family

ID=17151875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24667096A Pending JPH1088092A (ja) 1996-09-18 1996-09-18 接着剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1088092A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001139920A (ja) * 1999-11-16 2001-05-22 Toppan Forms Co Ltd 感圧接着剤組成物およびそれを用いた感圧接着性シート
JP2006137943A (ja) * 2004-10-15 2006-06-01 Ajinomoto Co Inc 樹脂組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001139920A (ja) * 1999-11-16 2001-05-22 Toppan Forms Co Ltd 感圧接着剤組成物およびそれを用いた感圧接着性シート
JP2006137943A (ja) * 2004-10-15 2006-06-01 Ajinomoto Co Inc 樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0655481B2 (ja) 積層物質
JPH0530378B2 (ja)
JPH0252649B2 (ja)
JP2004250709A (ja) ゴム組成物、その製造方法並びにそれらから得られる加硫された複合材料
JP2733546B2 (ja) 重合体繊維用表面処理剤
EP1541617B1 (en) Fiber for reinforcing rubber products
US6262154B1 (en) Treatment for rubber-reinforcing fibers, reinforcing fibers, and reinforced rubbers
JPH0912997A (ja) 接着剤組成物
JPH1088092A (ja) 接着剤組成物
JPH1135702A (ja) ゴム/コード複合体
EP1451244B1 (en) A method and composition for bonding fibres to rubbers
JP2002226812A (ja) 炭素繊維用接着処理剤、ゴム補強用炭素繊維およびその製造方法
JP2021176952A (ja) 接着剤組成物、有機繊維コード‐ゴム複合体及びタイヤ
JP5145264B2 (ja) ゴム補強用繊維の製造方法
JPH06306211A (ja) ゴム組成物およびそれを用いる補強材との加硫接着方法
AU615893B2 (en) Adhesive active finish for reinforcing members and related methods
JPH06256739A (ja) 接着剤組成物
JP2011241513A (ja) ゴム補強用繊維の製造方法
JPS585243A (ja) 芳香族ポリアミド繊維とゴム配合物との接着方法
JP2002053830A (ja) ゴム・繊維用接着剤組成物およびゴム補強用繊維
JP5080512B2 (ja) 補強用繊維の製造方法
JP2005089679A (ja) ゴム・繊維接着用の処理液及びゴム補強用繊維材料の製造方法
JPS60146084A (ja) ポリエステル繊維の処理方法
KR20030093950A (ko) 직물용 함침 및 결합제
JPH01174675A (ja) ゴムホース補強用コードの製造方法