JPH1086824A - 荷物運搬車 - Google Patents

荷物運搬車

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JPH1086824A
JPH1086824A JP8242798A JP24279896A JPH1086824A JP H1086824 A JPH1086824 A JP H1086824A JP 8242798 A JP8242798 A JP 8242798A JP 24279896 A JP24279896 A JP 24279896A JP H1086824 A JPH1086824 A JP H1086824A
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JP
Japan
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state
luggage carrier
main body
luggage
support rods
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JP8242798A
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Inventor
Hiroyasu Yamamoto
博康 山本
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Aprica Kassai KK
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Aprica Kassai KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き車として使用されている荷物運搬車を、
使用者の歩行補助器具または杖代わりとしても使用でき
るようにする。 【解決手段】 荷物運搬車1は、荷物を収納するバッグ
7を地面3に対して支えるための本体部4と、本体部4
から上方へ延びるハンドル6とを備える。本体部4は互
いに平行な2つの支持棒8,9を備え、これらの各々の
下端部には車輪10,11が取り付けられる。支持棒
8,9は軸線まわりに回転可能とされ、それによって、
一方の車輪10の車軸22および他方の車輪11の車軸
23は、同一線上に位置する第1の状態と、互いに間隔
を隔てて平行に延びる第2の状態とを選択的にとるよう
にされる。この荷物運搬車1は、第1の状態で引き車と
して使用され、第2の状態で歩行補助器具として使用さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、荷物運搬車に関
するもので、特に、別々の車軸を有する2つの車輪を備
える荷物運搬車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、買物に出掛ける際、荷物運搬
車を携行することが行なわれている。このような用途に
向けられる荷物運搬車は、通常、荷物を収納するための
バッグを備え、バッグの下方には、地面を転動する2つ
の回転可能な車輪が各々の車軸を同一線上に位置させた
状態で取り付けられ、また、上端部に握り部を形成する
ハンドルがバッグの上方へ延びるように設けられてい
る。この荷物運搬車の使用者は、ハンドルの握り部を片
手で握りながら歩くことにより荷物運搬車を引き車とし
て移動させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような形式の
荷物運搬車は、専ら荷物運搬の用途に向けられるもので
あるので、当然のことながら、たとえば、歩行補助器具
として、すなわち杖代わりとして用いるのには適してい
ない。そこで、この発明の目的は、従来の荷物運搬車と
して使用できることはもちろん、杖代わりとしても使用
できる、荷物運搬車を提供しようとすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、荷物を地面
に対して支えるための本体部と、この本体部から上方へ
延びかつ上端部に握り部を形成するハンドルとを備え
る、荷物運搬車に向けられるものであって、上述した技
術的課題を解決するため、次のような構成を備えること
特徴としている。
【0005】すなわち、この発明において、本体部は、
相対的に上下方向に延びる互いに平行な第1および第2
の支持棒、ならびにこれら第1および第2の支持棒の各
々の下端部にそれぞれ回転可能に取り付けられかつ地面
上を転動する第1および第2の車輪を備える。第1およ
び第2の支持棒は、各々の軸線まわりに回転可能であ
り、それによって、第1の車輪の第1の車軸および第2
の車輪の第2の車軸は、同一線上に位置する第1の状態
と、互いに間隔を隔てて平行に並ぶ第2の状態とを選択
的にとるようにされる。
【0006】この発明において、好ましくは、第1およ
び第2の支持棒の各々の下端部は、それぞれ、第1およ
び第2の車軸に対して直交する面に沿って湾曲し、それ
によって、第1および第2の車輪間の間隔は、前記第1
の状態に比べて、前記第2の状態において、より広くな
るようにされる。また、上述の実施形態において、第1
および第2の支持棒は、それぞれ、前記第2の状態に対
して約180度各々の軸線まわりに回転した第3の状態
をさらに選択的にとるようにされていることがなお好ま
しい。
【0007】また、この発明において、ハンドルの握り
部は、高さ調節可能とされるのが好ましい。また、この
発明において、本体部から下方へ延びかつ第1および第
2の車輪がそれぞれ地面に接する2つの位置を結ぶ線上
とは異なる位置において地面に接するスタンドや、荷物
を収納するためのものであって、本体部に取り付けられ
るバッグをさらに備えることが好ましい。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、上述したように、第
1の車輪の第1の車軸および第2の車輪の第2の車軸
は、同一線上に位置する第1の状態と、互いに間隔を隔
てて平行に並ぶ第2の状態とを選択的にとるようにされ
ている。したがって、この発明に係る荷物運搬車は、ま
ず、第1の状態をとるとき、従来の荷物運搬車と同様、
引き車として使用できる。他方、第2の状態をとると
き、この荷物運搬車を使用者の左右いずれかの側に位置
させて、使用者は、この位置した側の手でハンドルの握
り部を握りながら、歩行することにより、当該荷物運搬
車を歩行補助器具すなわち杖代わりとして使用すること
ができる。もちろん、この第2の状態において、荷物運
搬車をなおも荷物運搬のために用いることは可能であ
る。
【0009】このように、この発明によれば、荷物運搬
車を、従来の荷物運搬車としてだけでなく、歩行補助器
具としても機能させることができるので、荷物運搬車の
多機能化を図ることができる。このような多機能化は、
荷物運搬車のように歩行に際して携行する器具にとって
重要な意義がある。すなわち、荷物運搬車の使用者が老
人であったり身障者であったりして杖を必要とする場
合、歩行にあたり、荷物運搬車の他に杖を携行しなけれ
ばならない。しかしながら、この発明に係る荷物運搬車
によれば、それが杖をも兼ねるので、荷物運搬車とは別
に杖を携行する必要がなく、歩行において携行しなけれ
ばならない器具の数を減らすことができ、歩行時の負担
を軽減することができる。
【0010】また、上述のように、荷物運搬車の他に杖
を携行しながら歩行する場合には、歩行者の両手は、荷
物運搬車と杖とで塞がれるので、安全上、あまり好まし
くはない。これに対して、この発明に係る荷物運搬車に
よれば、杖を携行する必要がないため、歩行者の片手は
空き、安全上、好ましい。また、降雨時において、荷物
運搬車と杖とで歩行者の両手が塞がれているとき、傘を
持つことが不可能であるが、この発明に係る荷物運搬車
によれば、片手で荷物運搬車を持ちながら、もう一方の
手で傘を持つことができる。
【0011】なお、この発明に係る荷物運搬車は、歩行
補助器具として用いることを意図せずに、使用する状況
に応じて、上述した第1の状態と第2の状態とのいずれ
かを選択して用いることも可能である。この発明におい
て、前述したように、第1および第2の支持棒の各々の
下端部が、それぞれ、第1および第2の車軸に対して直
交する面に沿って湾曲し、それによって、第1および第
2の車輪間の間隔が、第1の状態すなわち第1および第
2の車軸が同一線上に位置する状態に比べて、第2の状
態すなわち第1および第2の車軸が互いに間隔を隔てて
平行に並ぶ状態において、より広くなるようにされてい
ると、次のような利点が奏される。
【0012】すなわち、第2の状態は、荷物運搬車を歩
行補助器具兼用として用いる場合にとられるものである
ため、安定性が要求される。上述の好ましい実施形態に
よれば、この第2の状態において、第1および第2の車
輪間の間隔を広げることができるので、荷物運搬車の安
定性を有利に増すことができる。また、安定性が特に要
求されない第1の状態では、第1および第2の車輪間の
間隔が第2の状態におけるよりも狭められるので、荷物
運搬車の大型化を招くことを防止できる。
【0013】また、上述した構成に加えて、第1および
第2の支持棒が、それぞれ、前記第2の状態に対して約
180度各々の軸線まわりに回転した第3の状態をさら
に選択的にとるようにされていると、第3の状態におい
て、第1および第2の車輪間の間隔を前記第1の状態に
おけるよりもさらに狭めることができ、したがって、当
該荷物運搬車全体の嵩張りを減じることができる。その
結果、この第3の状態を荷物運搬車の梱包時において採
用することにより、荷物運搬車の梱包寸法を小さくで
き、輸送費および保管費を節減することができる。
【0014】この発明において、ハンドルの握り部が高
さ調節可能とされていると、荷物運搬車を歩行補助器具
として使用する場合において、使用者の体格に応じて握
り部の高さを適切なものにするように設定することがで
きる。もちろん、歩行補助器具として使用しない場合で
あっても、使用者の体格に応じた握り部の高さ調節は、
有効に機能する。また、ハンドルの高さをその調節範囲
内で最も低くすると、荷物運搬車の梱包寸法をより小さ
くすることができる。
【0015】また、この発明に係る荷物運搬車が、前述
したように、スタンドを備えていると、実質的に水平な
面上であれば、どこにでも、この荷物運搬車を自立した
状態で置くことができる。したがって、場所をとらず
に、この荷物運搬車を保管したり放置したりすることが
でき、また、この荷物運搬車への荷物の積卸しを容易に
行なうことができるようになる。
【0016】また、この発明に係る荷物運搬車が、前述
したように、荷物を収納するためのバッグを備えている
と、このバッグを利用して、種々の荷物をここに収納し
運搬することができる。なお、このバッグは、荷物運搬
車の本体部から取外し可能とされてもよい。また、この
発明に係る荷物運搬車は、バッグを備えず、荷物を、直
接、本体部に取り付けて運搬するように使用してもよ
い。
【0017】
【発明の実施の形態】図面は、この発明の一実施形態に
よる荷物運搬車1を説明するためのものである。この荷
物運搬車1は、図1に示す使用態様と図2に示す使用態
様とが可能である。より詳細には、図1に示す使用態様
では、荷物運搬車1は、使用者2の一側方であって比較
的後方に位置され、引き車として使用されている。他
方、図2に示す使用態様では、荷物運搬車1は、使用者
2の一側方であって比較的前方に位置され、押し車とし
て使用されている。また、後者の図2に示す使用態様で
は、荷物運搬車1は、使用者2のための歩行補助器具な
いしは杖としても機能している。
【0018】図1に示す状態にある荷物運搬車1は、図
3に正面図で示され、図4に側面図で示されている。他
方、図2に示す状態にある荷物運搬車1は、図5に正面
図で示され、図6に側面図で示されている。また、図7
および図8は、それぞれ、この荷物運搬車1の梱包時の
状態を示す正面図および側面図である。荷物運搬車1
は、荷物を地面3に対して支えるための本体部4と、こ
の本体部4から上方へ延びかつ上端部に握り部5を形成
するハンドル6とを備えている。本体部4には、荷物を
収納するためのバッグ7が取り付けられている。
【0019】より詳細には、本体部5は、たとえば断面
円形のパイプから構成された互いに平行な第1および第
2の支持棒8および9を備える。これら支持棒8および
9は、相対的に上下方向に延び、各々の下端部には、第
1および第2の車輪10および11がそれぞれ回転可能
に取り付けられている。これら車輪10および11は、
荷物運搬車1が移動するとき、地面3上を転動するもの
である。
【0020】上述の支持棒8および9は、共通の上部ホ
ルダ12および下部ホルダ13によって、各々の軸線ま
わりにそれぞれ回転可能に保持される。上部ホルダ12
および下部ホルダ13ならびにそれらに関連する構成
は、左右対称の構造を有している。上部ホルダ12の右
半分の構造の詳細が図9および図10に示され、下部ホ
ルダ13の右半分の構造の詳細が図11および図12に
示されている。以下の説明は、これら図示された右半分
の構造に関して行ない、これと対称の左半分の構造につ
いては、その説明を省略する。
【0021】図9に示すように、支持棒9の上端部は、
上部ホルダ12の端部に形成された筒状部14内に受け
入れられる。また、支持棒9の上端部の内周側には、フ
ランジ15が形成された筒状のスペーサ16が嵌合さ
れ、このスペーサ16と支持棒9とが互いに固定され
る。スペーサ16のフランジ15は、筒状部14の上端
面に係合する。このようにして、支持棒9は、上部ホル
ダ12からの抜けが禁止されながら、上部ホルダ12に
対して軸線まわりに回転可能とされる。
【0022】他方、支持棒9が上部ホルダ12に対して
上方へ変位することは、後で詳細に説明する、図9およ
び図10に示した1対のクランプ部材17および18に
スペーサ16のフランジ15が当接し、かつこれらクラ
ンプ部材17および18が上部ホルダ12に備える壁部
19および20に当接することによって、禁止される。
【0023】支持棒9の比較的下方の部分は、図11に
示すように、下部ホルダ13の端部に形成された筒状部
21を貫通する。このように、支持棒9が筒状部21内
に受け入れられることによって、支持棒9は、その軸線
まわりに回転可能な状態で下部ホルダ13と組み合わさ
れる。また、下部ホルダ13は、支持棒9に沿って上下
方向に変位可能である。このように、支持棒9に沿って
下部ホルダ13が上方へ変位した状態が、図11におい
て想像線で示されている。
【0024】上述の構成は、支持棒8側においても採用
されている。このように、第1および第2の支持棒8お
よび9が各々の軸線まわりに回転可能とされることによ
って、第1の車輪10の第1の車軸22および第2の車
輪11の第2の車軸23は、図1、図3および図4に示
すように、同一線上に位置する第1の状態と、図2、図
5および図6に示すように、互いに間隔を隔てて平行に
並ぶ第2の状態とを選択的にとることができる。さら
に、この実施形態では、図7および図8に示すように、
第1および第2の支持棒8および9が、それぞれ、第2
の状態に対して約180度各々の軸線まわりに回転した
第3の状態をさらに選択的にとるようにされている。
【0025】上述した第1、第2および第3の各状態に
ある支持棒8および9の回転を禁止するため、この実施
形態では、次のような構成が採用されている。再び、図
11および図12を参照して、図示された一方の支持棒
9に関連して説明する。支持棒9の比較的下方の部分に
は、スプラインスリーブ24が嵌め込まれ、支持棒9に
対して固定される。スプラインスリーブ24の外周面上
には、第1、第2および第3の溝25、26および27
が軸線方向に延びるように形成されている。第1、第2
および第3の溝25、26および27は、隣り合うもの
に対して約90度の角度間隔を隔てて位置されている。
なお、第3の溝27は、他の溝25および26に比べ
て、若干、幅が広くされる。
【0026】他方、下部ホルダ13の端部に設けられた
筒状部21は、その下端部において大径部28を形成し
ている。スプラインスリーブ24は、この大径部28内
に下方から受け入れられる。下部ホルダ13には、たと
えば金属板からなるキー部材29がリベット30により
固定される、キー部材29は、下部ホルダ13の長手方
向に沿って延び、その各端部にキー31を形成してい
る。キー31は、大径部28内に突出し、前述した溝2
5〜27に嵌合可能である。
【0027】図11および図12に示した状態では、キ
ー31は、第2の溝26に嵌合しており、図2、図5お
よび図6に示した第2の状態にある支持棒8および9の
回転を禁止している。同様に、キー31が第1の溝25
に嵌合したとき、図1、図3および図4に示した第1の
状態にある支持棒8および9の回転が禁止され、また、
キー31が第3の溝27に嵌合したとき、図7および図
8に示した第3の状態にある支持棒8および9の回転が
禁止される。
【0028】溝25〜27へのキー31の上述した嵌合
を解くには、下部ホルダ13を支持棒8および9に沿っ
て上方へ変位させればよく、また、キー31を溝25〜
27のいずれか所望のものへ嵌合させるには、キー31
と溝25〜27のいずれか所望のものとを整列させた状
態で、下部ホルダ13を支持棒8および9に沿って下方
へ変位させればよい。
【0029】第1および第2の支持棒8および9の各々
の下端部は、それぞれ、第1および第2の車軸22およ
び23に対して直交する面に沿って湾曲している。この
湾曲によって、第1および第2の車輪10および11間
の間隔は、図3および図5を対比すればわかるように、
第1の状態(図3)に比べて、第2の状態(図5)にお
いて、より広くなるようにされる。また、この実施形態
では、図7に示した第3の状態において、第1および第
2の車輪10および11間の間隔は、図3に示した第1
の状態よりさらに狭められる。
【0030】また、前述したハンドル6の握り部5は、
高さ調節可能とされる。この実施形態では、ハンドル6
は、全体として逆U字状をなしていて、握り部5は、そ
の上辺をもって与えられる。ハンドル6の側辺32およ
び33は、上部ホルダ12の両端部において保持され
る。以下の説明は、図9および図10に示した上部ホル
ダ12の右半分に関して行ない、これと対称の左半分に
ついては、その説明を省略する。
【0031】ハンドル6の側辺33は、筒状のスペーサ
16内に受け入れられる。この状態において、側辺33
は、スペーサ16に対して比較的密に接触するが、その
軸線方向に移動可能であり、この移動によって、握り部
5の高さが変更される。また、側辺33の両側には、前
述したクランプ部材17および18が配置される。クラ
ンプ部材17および18は、側辺33の外周面に接触す
る部分円筒部を形成している。これらクランプ部材17
および18の各一方端部は、下部ホルダ13に設けられ
た窓34内に係合することによって保持される。クラン
プ部材17および18の他方端部には、係合穴35およ
び36がそれぞれ設けられ、これら係合穴35および3
6には、U字状の板ばね37の両端部に形成された係合
片38および39が係合する。板ばね37は、1つのク
ランプ部材17および18を互いに離隔させる方向に付
勢する。
【0032】このような板ばね37の弾性に抗して、ク
ランプ部材17および18を互いに近接させる方向に移
動させるため、ノブねじ40およびこれに螺合するナッ
ト41が設けられる。ノブねじ40は、クランプ部材1
7および18にそれぞれ設けられた長穴42および43
を貫通しながら、上部ホルダ12によって回転可能に保
持される。ナット41は、一方のクランプ部材17に固
定される。また、他方のクランプ部材18の外面と上部
ホルダ12の内面との間には、クランプ部材18の位置
を規制するための位置決めスペーサ44が配置される。
【0033】このような構造において、ノブねじ40を
締めることにより、1対のクランプ部材17および18
は互いに近接し、ハンドル6の側辺33を密に挟持す
る。これによって、ハンドル6の握り部5の高さが固定
される。他方、ノブねじ40を緩めると、板ばね37の
作用により、1対のクランプ部材17および18は互い
に離隔し、ハンドル6の側辺33は、筒状のスペーサ1
6内において、上下方向に移動可能な状態となる。この
状態において、握り部5の高さを変更することができ
る。
【0034】また、この実施形態では、荷物運搬車1を
必要に応じて自立させるためのスタンド45を備えてい
る。スタンド45は、たとえば断面円形の金属棒を成形
して得られるもので、本体部4から下方へ延び、かつ第
1および第2の車輪10および11がそれぞれ地面3に
接する2つの位置を結ぶ線上とは異なる位置において地
面3に接するような形状を有している。
【0035】より詳細には、スタンド45は、対称形で
全体として略四角形をなしていて、下部ホルダ13によ
って保持される。スタンド45の一方側について説明す
ると、下部ホルダ13には、図11および図12に示す
ように、スタンド45の側辺46を位置決めしながら上
下方向に移動可能に案内する断面U字状の案内溝47が
設けられている。スタンド45の側辺46には、わずか
に外側に湾曲する形状が予め付与されていて、案内溝4
7内に位置されたとき、案内溝47の底面に向かって比
較的強く圧接するようにされている。これによって、ス
タンド45は、比較的強い力を加えることにより上下方
向に変位可能でありながら、変位された任意の位置にお
いて、その状態が維持され得る。
【0036】スタンド45は、それが必要とされるとき
にのみ、図4および図6に想像線で示すように、下方へ
変位され、地面3に接するようにされる。スタンド45
は、地面3に接する接地部として、第1の接地部48と
第2の接地部49とを有している。第1の接地部48
は、図3および図4に示した第1の状態にある第1およ
び第2の車輪10および11がそれぞれ地面3に接する
2つの位置を結ぶ線上とは異なる位置にあり、この第1
の状態において荷物運搬車1を自立可能とする。また、
第2の接地部49は、図5および図6に示した第2の状
態にある第1および第2の車輪10および11がそれぞ
れ地面3に接する2つの位置を結ぶ線上とは異なる位置
にあり、この第2の状態において荷物運搬車1を自立可
能とする。
【0037】以上のような構成を有する荷物運搬車1に
対する操作方法について、以下に説明する。まず、図1
に示すように、この荷物運搬車1を、従来の荷物運搬車
と同様の態様で、引き車として使用するときには、図3
および図4に示すように、第1および第2の車輪10お
よび11は、それぞれの第1および第2の車軸22およ
び23が同一線上に位置する第1の状態とされる。この
とき、図11および図12に示したキー31は、スプラ
インスリーブ24の第1の溝25に嵌合している。ま
た、必要に応じて、ノブねじ40を緩め、ハンドル6を
上下方向に変位させた後、ノブねじ40を締めることに
より、ハンドル6の握り部5の高さが使用者2の体格に
応じて調節される。また、スタンド45は、図3および
図4に実線で示すように、上方の位置にもたらされる。
【0038】このようにして、図1に示すように、使用
者2は、片手でハンドル6の握り部5を持ちながら歩行
することにより、荷物運搬車1を引き車として使用する
ことができる。なお、この第1の状態において、荷物運
搬車1を地面3上に自立させる場合には、スタンド45
が、図4に想像線で示すように、下方へ変位され、接地
部48および49が地面3に接するようにされる。
【0039】次に、図2に示すように、この荷物運搬車
1を、歩行補助器具として使用するときには、図5およ
び図6に示すように、第1および第2の車輪10および
11は、それぞれの第1および第2の車軸22および2
3が互いに間隔を隔てて平行に並ぶ第2の状態とされ
る。この状態を得るため、図11に想像線で示した支持
棒9と下部ホルダ13との位置関係をもたらすように、
下部ホルダ13を支持棒8および9に沿って上方へ変位
させ、スプラインスリーブ24を下部ホルダ13から脱
出させる。次いで、支持棒8および9を軸線まわりにそ
れぞれ約90度回転させ、キー31が第2の溝26に整
列するようにしてから、下部ホルダ13を下方へ変位さ
せ、キー31を第2の溝26に嵌合させる。
【0040】また、この場合においても、必要に応じ
て、ノブねじ40を緩め、ハンドル6を上下方向に変位
させた後、ノブねじ40を締めることにより、ハンドル
6の握り部5の高さが使用者2の体格に応じて調節され
る。また、スタンド45も、図5および図6に実線で示
すように、上方の位置にもたらされる。このようにし
て、図2に示すように、使用者2は、片手でハンドル6
の握り部5を持ちながら歩行することにより、荷物運搬
車1を歩行補助器具として使用することができる。
【0041】なお、この第2の状態において、荷物運搬
車1を地面3上に自立させる場合にも、スタンド45
が、図6に想像線で示すように、下方へ変位され、接地
部48および49が地面3に接するようにされる。次
に、この荷物運搬車1を梱包したり保管したりするとき
には、支持棒8および9が第2の状態に対して約180
度各々の軸線まわりに回転した第3の状態、すなわち、
図7および図8に示すように、第1および第2の車輪1
0および11は、互いに重なる状態にもたらされる。こ
の状態を得るための操作は、上述した第1の状態から第
2の状態を得るために行なわれた操作と実質的に同様で
ある。この状態において、キー31は第3の溝27に嵌
合している。このキー31の溝27への嵌合状態は、若
干遊びがあり、そのため、図8に示したように、一方の
支持棒8の端部に取り付けられた車輪10が他方の支持
棒9の端部に取り付けられた車輪11と重なり合うこと
を許容する。
【0042】また、この第3の状態では、前述したよう
なノブねじ40に対する操作を行なうことにより、ハン
ドル6の握り部5の高さが最も低くなるようにされる。
また、スタンド45も、上方の位置にもたらされる。こ
のようにして、荷物運搬車1を、梱包または保管に適し
たコンパクトな状態にすることができる。
【0043】以上、この発明を図示した実施形態に関連
して説明したが、この発明の範囲内において、種々の変
更を加えることができる。たとえば、支持棒8および9
の軸線まわりの回転を、第1、第2および第3の各状態
で選択的に禁止するための手段として、下部ホルダ13
を支持棒8および9に沿って変位可能とし、下部ホルダ
13に備えるキー29と支持棒8および9に備えるスプ
ラインスリーブ24との組合せを用いたが、たとえば、
支持棒を選択的にクランプする機構のような他の手段に
置き換えられてもよい。
【0044】また、図示の実施形態では、支持棒8およ
び9の各々の下端部は、湾曲していたが、直線状に延び
るように変更されてもよい。また、支持棒8および9の
軸線まわりの回転は、第1の状態と第2の状態との間の
範囲内に限定されてもよい。また、ハンドル6の握り部
5の高さ調節可能な構成は、特に設けられなくてもよ
い。
【0045】また、スタンド45やバッグ7は、備えて
いなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による荷物運搬車1を引
き車として使用している状態を示す側面図である。
【図2】図1に示した荷物運搬車1を歩行補助器具とし
て使用している状態を示す側面図である。
【図3】図1に示した状態にある荷物運搬車1を示す正
面図である。
【図4】図1に示した状態にある荷物運搬車1を示す側
面図である。
【図5】図2に示した状態にある荷物運搬車1を示す正
面図である。
【図6】図2に示した状態にある荷物運搬車1を示す側
面図である。
【図7】梱包または保管状態にある荷物運搬車1を示す
正面図である。
【図8】図7に示した状態にある荷物運搬車1を示す側
面図である。
【図9】上部ホルダ12と支持棒9との結合部分を一部
断面で拡大して示す正面図である。
【図10】図9の線X−Xに沿う断面図である。
【図11】下部ホルダ13と支持棒9との結合部分を一
部断面で拡大して示す正面図である。
【図12】図11の線XII−XIIに沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
1 荷物運搬車 3 地面 4 本体部 5 握り部 6 ハンドル 7 バッグ 8 第1の支持棒 9 第2の支持棒 10 第1の車輪 11 第2の車輪 12 上部ホルダ 13 下部ホルダ 17,18 クランプ部材 22 第1の車軸 23 第2の車軸 24 スプラインスリーブ 25,26,27 溝 29 キー部材 31 キー 37 板ばね 40 ノブねじ 41 ナット 45 スタンド 48,49 接地部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物を地面に対して支えるための本体部
    と、前記本体部から上方へ延びかつ上端部に握り部を形
    成するハンドルとを備え、 前記本体部は、相対的に上下方向に延びる互いに平行な
    第1および第2の支持棒、ならびに前記第1および第2
    の支持棒の各々の下端部にそれぞれ回転可能に取り付け
    られかつ地面上を転動する第1および第2の車輪を備
    え、 前記第1および第2の支持棒は、各々の軸線まわりに回
    転可能であり、それによって、前記第1の車輪の第1の
    車軸および前記第2の車輪の第2の車軸は、同一線上に
    位置する第1の状態と、互いに間隔を隔てて平行に並ぶ
    第2の状態とを選択的にとるようにされている、荷物運
    搬車。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の支持棒の各々の下
    端部は、それぞれ、前記第1および第2の車軸に対して
    直交する面に沿って湾曲し、それによって、前記第1お
    よび第2の車輪間の間隔は、前記第1の状態に比べて、
    前記第2の状態において、より広くなるようにされる、
    請求項1に記載の荷物運搬車。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の支持棒は、それぞ
    れ、前記第2の状態に対して約180度各々の軸線まわ
    りに回転した第3の状態をさらに選択的にとるようにさ
    れている、請求項2に記載の荷物運搬車。
  4. 【請求項4】 前記ハンドルの握り部は、高さ調節可能
    とされる、請求項1ないし3のいずれかに記載の荷物運
    搬車。
  5. 【請求項5】 前記本体部から下方へ延びかつ前記第1
    および第2の車輪がそれぞれ地面に接する2つの位置を
    結ぶ線上とは異なる位置において地面に接するスタンド
    をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の
    荷物運搬車。
  6. 【請求項6】 荷物を収納するためのものであって、前
    記本体部に取り付けられるバッグをさらに備える、請求
    項1ないし5のいずれかに記載の荷物運搬車。
JP8242798A 1996-09-13 1996-09-13 荷物運搬車 Pending JPH1086824A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7163020B2 (en) 2002-10-10 2007-01-16 Swany Corporation Walking stick mounted with casters
US7165661B2 (en) 2003-05-21 2007-01-23 Swany Corporation Bag mounted with casters
JP2020517507A (ja) * 2017-04-21 2020-06-18 ホ、ウィリアム 折り畳まれた自転車を転動させるためのシステム

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