JPH1085890A - 温間或いは熱間前後方同時押出し高速型鍛造方法及び装置 - Google Patents

温間或いは熱間前後方同時押出し高速型鍛造方法及び装置

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JPH1085890A
JPH1085890A JP8271728A JP27172896A JPH1085890A JP H1085890 A JPH1085890 A JP H1085890A JP 8271728 A JP8271728 A JP 8271728A JP 27172896 A JP27172896 A JP 27172896A JP H1085890 A JPH1085890 A JP H1085890A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 片押し式のストロークの短い型鍛造装置にお
いて、実質的に前後方同時押出しを可能とし、メタルフ
ローが良好で欠陥を発生せず、効率よくかつ高精度で安
定した品質のリング状部品をスライドストローク数が毎
分80以上の高速で成形する方法及び装置を提供する。 【解決手段】 型鍛造装置のコンテナ1内に押出し方向
前方から後向き凸部3を有するダイ2、加熱被加工材
7、前向き凸部5を有するパンチ4を同順に配設し、コ
ンテナ1と、被加工材7、ダイ2並びにパンチ4間にウ
イズドロウワル式ダイ6を配設し、前方に設置のダイ2
を固定してダイ速度VD を0とし、パンチ速度VP をウ
イズドロウワル式ダイ速度VWDの2倍にし、かつウイズ
ドロウワル式ダイ6のストローク長さを製品の前方押出
し足長さの1/2以上としてパンチをダイ方向に押圧す
る温間或いは熱間前後方同時押出し型鍛造により中央対
称のリング状素材を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間型鍛造による
リング状部品の製造に関する。
【0002】
【従来の技術】ニアネットシェイプ成形化による工程省
略などを目的として型鍛造成形製品に要求される寸法、
形状の精度は年々厳しくなってきている。一方製造者側
は製造効率を上げることによるコストダウンにより利益
の確保に様々な工夫を行っている。
【0003】図4の(b)に示すリング状部品13の従
来の製造方法としては、図5に示すように第1工程
(a)でシャー切断した被加工材7をオープンアップセ
ット後、第2工程(b)で後方押出し成形によりコップ
状のブランクに成形し、第3工程(c)の抜き工程で最
下部のダミー部10(以下「ポンチかす部」という。)
を抜き、第4工程(d)のしごき成形により内径中央部
に肉を寄せて成形する方法(以下「A法」という。)
と、図6に示すように、第1工程(a)で被加工材7を
オープンアップセット後、第2工程(b)で後方押出し
成形により段部11の付いたコップ形状とし、第3工程
(c)で最下部のポンチかす部10を抜いた後、図9に
示すリングローリング装置でリングローリング加工によ
り成形する方法(以下「B法」という。)がある。
【0004】A法による欠点は、製品中央部が金型で拘
束されないため、金型の潤滑や成形時の温度によっては
しごき成形時に余肉が中央部に不均一に発生してしま
い、リングローリング加工による修正を加えても、本発
明が対象とするリング状部品の加工を行うことは困難で
あった。B法による欠点はリングローリング加工の工程
で、型幅部12が成形ロールの型彫部9即ち溝部より外
れ成形不良となったり、成形初期時ブランクの外径回転
速度が異なるため、内径突起部と内径との交点にクラッ
クまたはバリが発生したりするため、本発明が対象とす
るリング状部品の加工には使えない問題があった。
【0005】A法及びB法の欠点を解決するために、種
々の加工方法をCAE解析及びプラスティシン試験によ
り行い、図7のように第1工程(a)で被加工材8をオ
ープンアップセット後、第2工程(b)で前方押出し成
形により予備成形し、第3工程(c)で後方押出し成形
し、第4工程(d)でポンチかす部10を抜き、リング
ローリング加工により成形する方法(以下「C法」とい
う。)について検討を行った。
【0006】C法でリング状部品を鍛造した場合、使用
する鍛造装置のストロークが短くてすみ、スライドスト
ローク数を毎分80以上とする速度の高速型鍛造装置で
十分成形可能であるが、外壁部と底板部の交点近傍のメ
タルフローの乱れが生じたり、外周部にまくれキズが生
じる。このキズは後加工のリングローリングを行っても
修正がきかないため、良好な製品を安定して得ることが
困難であった。C法を改良する形でCAE解析及びプラ
スティシン試験により図8のように第1工程(a)で被
加工材8をオープンアップセット後、第2工程(b)で
前後方同時押出し成形(両押し成形)を行い、次いで第
3工程(c)でポンチかす部10を抜き、その後リング
ローリング加工により成形する方法(以下「D法」とい
う。)を検討した。
【0007】D法の場合、C法と比較して鍛造荷重が2
0%低減され、メタルフローに関しても滑らかであり品
質も十分であることが判明した。しかし、スライドスト
ローク数が毎分80以上の高速として製品を成形するた
めには、片押し式のストロークの短い型鍛造装置(横型
フォーマー)を用いることになり、両押しができないと
いう問題があった。しかし、両押し式の高速型鍛造装置
は普及しておらず、新設すると初期のコスト増となるの
で事実上採用できない。また仮にストロークの長い型鍛
造装置を両押し式に改造した場合、鍛造速度に限界があ
るため、製造効率上製品のコストアップの問題があっ
た。すなわち、従来技術では本発明が対象とする安定し
た品質のリング状ブランクを得ることは困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、ス
ライドストローク数が毎分80以上の高速で成形するた
めには片押し式のストロークの短い型鍛造装置(横型フ
ォーマー)を用いることになり、両押しができないとい
う問題があった。また両押し式の高速鍛造装置は普及し
ておらず、新設すると初期のコスト増となり、事実上採
用できないという問題があった。そこで、本発明は、片
押し式のストロークの短い型鍛造装置を使用するにもか
かわらず実質的に前後方同時押出しを行い、メタルフロ
ーが良好で欠陥を発生せず、効率よくかつ高精度で安定
した品質のリング状部品を製造する方法及び装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を達成する
手段は、請求項1の発明では、加熱被加工材と加熱被加
工材に向いた凸部をそれぞれ有するパンチ及びダイをコ
ンテナ内にダイ、加熱被加工材、パンチの順に配設する
と共に、コンテナとコンテナ内に配設のダイ、加熱被加
工材、パンチとの間にウイズドロウワル式ダイを設置
し、パンチ及びダイの上記凸部とウイズドロウワル式ダ
イとの空隙に加熱被加工材を押圧して中央対称のリング
状素材を形成する方法において、ダイを固定してダイ速
度VD を0とし、パンチ速度VP をウイズドロウワル式
ダイ速度VWDの2倍とし、かつ、ウイズドロウワル式ダ
イのストローク長さを製品の前方押出し足長さの1/2
以上に規制してパンチ押圧方向をダイ方向にして押圧す
ることを特徴とする中央対称のリング状素材を成形する
温間或いは熱間前後方同時押出し高速型鍛造方法であ
る。
【0010】請求項2の発明では、コンテナ及びコンテ
ナ内に配設するダイ、加熱被加工材、パンチを水平方向
に配設し、パンチ押圧方向を水平方向とすることを特徴
とする請求項1記載の中央対称のリング状素材を成形す
る温間或いは熱間前後方同時押出し高速型鍛造方法であ
る。請求項3の発明では、請求項1又は請求項2の手段
における温間或いは熱間前後方同時押出し高速型鍛造方
法により成形のリング状素材の中央部のポンチかす部を
打ち抜いた後、リングローリング成形することを特徴と
する内面中央部に軸心方向に突出する環状突起部を有す
るリング状製品の成形方法である。請求項4の発明で
は、コンテナ1内に配設の被加工材7に向いた凸部3を
有するダイ2と被加工材7に向いた凸部5を有するパン
チ4間に被加工材7を設置してパンチ4の移動により成
形する温間或いは熱間高速型鍛造装置において、コンテ
ナ1とコンテナ1内に設置のダイ2を固定ダイとし、コ
ンテナ1と該ダイ2、被加工材7、パンチ4との間にパ
ンチ速度の1/2の速度で、且つ、ストローク長さを製
品の前方押出し足長さ25の1/2以上に規定したウイ
ズドロウワル式ダイ6を配設したことを特徴とする温間
或いは熱間前後方同時押出し高速型鍛造装置である。
【0011】請求項5の発明では、それぞれを水平方向
に配設したコンテナ1、パンチ2、被加工材7、パンチ
4からなり、パンチの移動方向が水平方向である横型鍛
造装置からなることを特徴とする請求項4の手段におけ
る温間或いは熱間前後方同時押出し高速型鍛造装置であ
る。
【0012】本発明の作用について説明する。図1は本
発明の型鍛造装置の構造を示す説明図である。熱間型鍛
造加工して図4の(b)に示すリング状部品13の形状
の製品を製造する方法について説明する。ところで本発
明におけるウイズドロウワル式ダイとは、図2に示すよ
うにウイズドロウワル式ダイ6を矢印9で示す移動方向
の前方でシリンダー20で移動速度を規制する又は図面
には示さないが移動方向の後方でシリンダーで規制する
ウイズドロウワル式ダイと、図3に示すウイズドロウワ
ル式ダイ6を矢印9で示す移動方向の前方でスプリング
21の弾撥力で又は図面には示さないが移動方向の後方
でスプリングの引張力でウイズドロウワル式ダイ6の移
動速度を規制し且つウイズドロウワル式ダイ6がパンチ
4及び被加工材7との摩擦で矢印9方向に移動させられ
る簡易ウイズドロウワル式ダイをいう。
【0013】本発明は、凸部3を有するダイ2、凸部5
を有するパンチ4及びウイズドロウワル式又は簡易ウイ
ズドロウワル式の押圧方向に移動可能なウイズドロウワ
ル式ダイ6を用いてスライドストローク数を毎分80以
上とする高速で成形することにより型鍛造を行うもので
ある。パンチ4、ウイズドロウワル式ダイ6及びダイ2
の加工速度をそれぞれVP 、VWD、VD 、とすると、ウ
イズドロウワル式を採用した場合の各工具の理想的な加
工速度の比は、パンチ4の移動方向8を正として考える
と、数式1となる。
【0014】
【数1】VP :VWD:VD =2:1:0
【0015】これをダイ2の加工速度V==に対する相対
速度として検討すると、加工速度の比は数式2となる。
【0016】
【数2】VP :VWD:VD =1:0:−1
【0017】数式2は実質的に両押し成形法であるD法
と変わりはないことを示している。そこで、この方法を
用いることにより両押し成形方式をコンパクトに実現で
きることとなり、ストロークの短い高速型鍛造装置に対
して初めてD法が適用できるようになった。
【0018】さらに、本発明では、ウイズドロウワル式
ダイのストローク長さを製品の前方押出し足長さの1/
2以上としてパンチ4をダイ2方向に押圧することによ
り、図10に示すように型鍛造によるメタルフロー22
はリンク状素材全般に十分に行き渡り、この結果図11
に示すようなウイズドロウワル式ダイのストローク長さ
を製品の前方押出し足長さの1/3とする型鍛造装置を
用いて製造のリンク状素材に生じる折れ込みキズ23や
充填不良部24は生じることはない。
【0019】以上は、本発明のスライドストローク数を
毎分80以上の速度で加工する熱間型鍛造装置におい
て、ウイズドロウワル式または簡易ウイズドロウワル式
の圧下方向に移動可能なダイスを用いる用いることを特
徴とする熱間型鍛造方法及び装置についての作用の説明
である。
【0020】本発明の方法の熱間型鍛造を行うことによ
り、従来のC法の欠点であった外周部のまくれキズは生
じず、かつB法の欠点であるリングローリング加工の工
程で型幅部がロールの型彫り部(溝部)より外れて成形
不良となることがなくなる。また、本発明の熱間型鍛造
加工を行った後、リングローリングで成形することによ
り、成形初期時にブランクの回転速度が異なるため生じ
る内径突起部と内径との交点のクラックまたはバリの発
生もない。そして、外周部のまくれや欠陥のない良好な
品質のリング状部品、即ち、リング内径の中央部に内径
円周面から軸心方向に円周状の突起部を有するリング状
部品の製造が可能となった。
【0021】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。図1ないし図3は本発明のウイズドロ
ウワル式ダイを有する高速型鍛造装置を示す。これらの
図において、1はコンテナを示し、コンテナ1内には押
出し方向の前方から後向きの凸部3を有するダイ2が配
設されており、ダイ2の凸部3に当接して加熱した被加
工材7をセットする。次いで、被加工材7に向けて前向
きの凸部5を有するパンチ4を配設する。コンテナ1
と、被加工材7、ダイ2並びにパンチ4間にはウイズド
ロウワル式ダイ6を配設する。図2に示す型鍛造装置は
ウイズドロウワル式ダイ6の前端をシリンダー20で支
持してウイズドロウワル式ダイ6のスライドストローク
の速度とその可動長さを規制している。図3に示す型鍛
造装置は簡易ウイズドロウワル式ダイを示すもので、図
2のシリンダー20の支持に代えてスプリング21の弾
撥力でウイズドロウワル式ダイ6のスライドストローク
の速度とその可動長さを規制している。これらの型鍛造
装置において、ダイ2を固定し、ダイ速度VD を0とす
る。パンチ移動方向8におけるパンチ速度VP はウイズ
ドロウワル式ダイ移動方向におけるウイズドロウワル式
ダイ速度VWDの2倍で可動するものとする。さらに、ウ
イズドロウワル式ダイ6のストロークの長さをリング状
素材13の前方押出し足長さ25の1/2以上になるよ
うにシリンダー20或いはスプリング21で設定する。
このように型鍛造装置を設定した後、パンチ4をダイ2
方向に押圧して温間或いは熱間で型鍛造して、前後方同
時押出し成形することにより、中央対称の内径中央部に
軸心方向に突出する環状突起部14を有する図4の
(a)に示すリング状素材18を成形する。
【0022】次いで、成形したリング状素材18はリン
グ状素材中央部のポンチかす部10を打ち抜いた後、図
9に示す受けロール17に支持されたマンドレル16の
溝部と主ロール15の型彫部19との間にリング状素材
18を設置するリングローリング成形装置により、リン
グローリングしてリング状製品13に仕上げる。
【0023】
【実施例】本発明方法及び従来のC法で軸受鋼製のリン
グ状部品の熱間型鍛造を実施し、その寸法の精度の比較
を行った。被加工材は軸受鋼で、素材の寸法はφ42m
mの鋼材を長さ40mmの円柱状のブランクにシャー切
断した後、本発明方法の簡易ウイズドロウワル式ダイを
用いて、リング状部品の熱間型鍛造を実施した。実施時
の鍛造温度は1150℃である。
【0024】使用した鍛造装置は横型ホットフォーマー
で、スライドストローク数:80〜120ストローク/
分で行った。図10は本発明の方法により製造したポン
チかす部10の打抜き工程前のリング状素材18の中心
軸断面のメタルフローを示す模式図である。図11はC
法により製造したリングローリング加工前のポンチかす
部10を打抜く工程前のリング状素材18の中心軸断面
のメタルフローを示す模式図である。本願発明の図10
をC法の図11と比較すると、本願発明のものは滑らか
なメタルフローであることがよく分かる。また先端部の
欠肉およびバリは最小限に押さえられているため寸法精
度もよく、外周部のまくれキズも見受けられなかった。
加工後にリングローリング加工して成形された製品を検
証したところ、高さ及び外形は0.2mm以内、内径は
±0.2mm以内の寸法精度に収まっており、十分な精
度内にあり、品質に優れていることが実証された。今回
の実施例ではスプリング21で規制する簡易ウイズドロ
ウワル式ダイを用いて行ったが、図2のシリンダー20
で規制するウイズドロウワル式ダイを用いて加工を行っ
ても同様の効果を得ることができる。本発明の方法に対
し、図11のC法のものは、メタルフローが十分でない
ことによる充填不良部24が形成され、また、折れ込み
キズ23が形成されている。熱間型鍛造加工後にリング
ローリング加工して成形された製品を検証したところ十
分な品質であることが実証された。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
り、内径面に軸心方向に突出する環状突起部を有するリ
ング状部品をメタルフローを良好に効率よく高精度で安
定した品質で製造することができる。すなわち、ストロ
ークの短い片押し式の型鍛造装置を使用するにもかかわ
らず実質的に前後方同時押出しを可能とし、スライドス
トローク数が毎分80以上、即ち、毎分80個以上の高
い生産性、低コストで良品質のリング状部品の製造が可
能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウイズドロウワル式又は簡易ウイズド
ロウワル式の圧下方向に移動可能なダイスを用いる熱間
型鍛造装置の概略図である。
【図2】ウイズドロウワル式の熱間型鍛造装置の概略図
である。
【図3】簡易ウイズドロウワル式の熱間鍛造装置の概略
図である。
【図4】(a)は熱間鍛造加工後のリング状素材の断面
図で、(b)はリングローリング後のリング状部品の断
面図である。
【図5】従来のA法の製造工程図である。
【図6】従来のB法の製造工程図である。
【図7】従来のC法の製造工程図である。
【図8】従来のD法の製造工程図である。
【図9】リングローリング加工の説明図である。
【図10】ウイズドロウワル式により製造したポンチか
す部打抜き工程前のリング状部品の中心軸断面のメタル
フロー模式図である。
【図11】C法により製造したポンチかす部打抜き工程
前のリング状部品の中心軸断面のメタルフロー模式図で
ある。
【符号の説明】
1 コンテナ 2 ダイ 3 凸部 4 パンチ 5 凸部 6 ウイズドロウワル式ダイ 7 被加工材 8 パンチ移動方向 9 ウイズドロウワル式ダイ移動方向 10 ポンチかす部 11 段部 12 型幅部 13 リング状部品 14 突起部 15 主ロール 16 マンドレル 17 受けロール 18 リング状素材 19 型彫部 20 シリンダー 21 スプリング 22 メタルフロー 23 折れ込みキズ 24 充填不良 25 製品の前方押出し足長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 忠継 兵庫県姫路市飾磨区中島字一文字3007番地 山陽特殊製鋼株式会社内 (72)発明者 笠原 義夫 岡山県岡山市九蟠557番地の5 株式会社 オー・エス・テック内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱被加工材と加熱被加工材に向いた凸
    部をそれぞれ有するパンチ及びダイをコンテナ内にダ
    イ、加熱被加工材、パンチの順に配設すると共に、コン
    テナとコンテナ内に配設のダイ、加熱被加工材、パンチ
    との間にウイズドロウワル式ダイを設置し、パンチ及び
    ダイの上記凸部とウイズドロウワル式ダイとの空隙に加
    熱被加工材を押圧して中央対称のリング状素材を形成す
    る方法において、ダイを固定してダイ速度VD を0と
    し、パンチ速度VP をウイズドロウワル式ダイ速度VWD
    の2倍とし、かつ、ウイズドロウワル式ダイのストロー
    ク長さを製品の前方押出し足長さの1/2以上に規制し
    てパンチ押圧方向をダイ方向にして押圧することを特徴
    とする中央対称のリング状素材を成形する温間或いは熱
    間前後方同時押出し高速型鍛造方法。
  2. 【請求項2】 コンテナ及びコンテナ内に配設するダ
    イ、加熱被加工材、パンチを水平方向に配設し、パンチ
    押圧方向を水平方向とすることを特徴とする請求項1記
    載の中央対称のリング状素材を成形する温間或いは熱間
    前後方同時押出し高速型鍛造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の温間或いは
    熱間前後方同時押出し高速型鍛造方法により成形のリン
    グ状素材の中央部のポンチかす部を打ち抜いた後、リン
    グローリング成形することを特徴とする内面中央部に軸
    心方向に突出する環状突起部を有するリング状製品の成
    形方法。
  4. 【請求項4】 コンテナ1内に配設の被加工材7に向い
    た凸部3を有するダイ2と被加工材7に向いた凸部5を
    有するパンチ4間に被加工材7を設置してパンチ4の移
    動により成形する温間或いは熱間高速型鍛造装置におい
    て、コンテナ1とコンテナ1内に設置のダイ2を固定ダ
    イとし、コンテナ1と該ダイ2、被加工材7、パンチ4
    との間にパンチ速度の1/2の速度で、且つ、ストロー
    ク長さを製品の前方押出し足長さ25の1/2以上に規
    定したウイズドロウワル式ダイ6を配設したことを特徴
    とする温間或いは熱間前後方同時押出し高速型鍛造装
    置。
  5. 【請求項5】 それぞれを水平方向に配設したコンテナ
    1、パンチ2、被加工材7、パンチ4からなり、パンチ
    の移動方向が水平方向である横型鍛造装置からなること
    を特徴とする請求項4記載の温間或いは熱間前後方同時
    押出し高速型鍛造装置。
JP27172896A 1996-09-19 1996-09-19 温間或いは熱間前後方同時押出し高速型鍛造方法及び装置 Expired - Fee Related JP3366534B2 (ja)

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