JPH1082621A - 光ファイバ変位センサ - Google Patents

光ファイバ変位センサ

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JPH1082621A
JPH1082621A JP23913896A JP23913896A JPH1082621A JP H1082621 A JPH1082621 A JP H1082621A JP 23913896 A JP23913896 A JP 23913896A JP 23913896 A JP23913896 A JP 23913896A JP H1082621 A JPH1082621 A JP H1082621A
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学 八木
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幸大 亀子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化の想定される環境下でも変位に対し
て定量的な損失値が再現生よく得られる光ファイバ変位
センサを提供する。 【解決手段】 光ファイバ2をループ状に輪取りして2
つの支持物3A、3Bの間に配置し、支持物3A、3B
の間隔の変位に応じてループ状の光ファイバ2に曲げを
発生させ、その損失変化量から支持物3A、3Bの間隔
の変位量を検知する光ファイバ変位センサ1であって、
光ファイバ2は、紫外線硬化樹脂被覆された分散シフト
型シングルモード光ファイバ2からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定対象物の変
位を光ファイバの定量的な損失に変換することによって
計測する光ファイバ変位センサに関するものであり、更
に詳しくは計測雰囲気温度による出力値の変動および経
時変化の変動を少なくした光ファイバ変位センサに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバに曲げを与え伝送損失変化を
発生させ、伝送損失の変化を後方散乱光の強度を測定す
るOTDR(Optical time domain reflectometer )装
置で計測し、損失の大きさと発生位置から、変位等の物
理量変化の大きさとそれが起こっている位置を求める方
法は良く知られた技術である。例えば、図9に示すよう
に、光ファイバFを波形の凹凸のある治具31A、31
Bで挟み込み、この間隔を変化させたときの光ファイバ
Aの損失変化から変位量を検知するという報告が次の文
献でなされている。(J.W.Berthold,"Industrial appl
ications of fiber optic sensors", SPIE Vol.566 Fi
ber Optic andLaser sensors III,1985)
【0003】図10は、図9の方法で光ファイバFの損
失値を計測した結果を示すもので、治具31A、31B
の間隔に応じて損失値の変化がみられ、変位を検知でき
ることが分かる。したがって、一定の変位が生じた場合
に、例えば警報を発するような監視機構にはこのような
方法で対応が可能である。一方、光ファイバに損失を与
える方法としては、特開昭61−258131号公報や
特開平6−148017号公報に開示されているよう
に、光ファイバをあらかじめループ状に輪取りしたもの
に楕円変形を与える方法も公知となっている。また上記
と類似の技術で、特開平6−339193号公報に示さ
れるループ状光ファイバを使用した光音響センサも提案
されているが、これらは曲げ損失変化ではなく、位相変
化を検知する方法が主流である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に変位を定量的に
計測する場合、一定の変位量に対して、例えば光ファイ
バ変位センサにあっては、発生損失の経時変化が無く、
また何回測定しても再現性の良い結果が得られなければ
意味がない。図11は、前述の図9に示す凹凸の治具で
挟んだ状態で一定時間放置したときの損失値の変化量を
測定したものである。図11に示すように、時間の経過
とともに損失値が変化(減少)する傾向がみられる。こ
れは、光ファイバに曲げが与えられる部分が治具に接触
していることによって、この部分の被覆と光ファイバ間
の微少な滑りや、面圧の影響により光ファイバの曲げ半
径が微妙に変化するためであると考えられる。同様の影
響により、同じ変位を与えた条件下でもその発生損失の
再現性に乏しいことが確認されている。
【0005】一方、光ファイバをループ状に成形したも
のに楕円変形を与える方法には、主に次のような3つの
問題点がある。1つは、光ファイバの発生損失の非線形
性の問題である。これは、例えば1992年の電子情報
通信学会春季大会B−893で報告されているように、
曲げにより放射モードとなった光の一部が伝搬光として
再結合することによって生じる損失値の変動である。曲
げ半径に対し、周期的な増減を示すこの影響を避けるた
めには、変曲点を含まない微少損失変化範囲をセンシン
グの検知領域とする必要がある。
【0006】2つめは、損失発生値の再現性の問題であ
る。例えば、特開平6−148017号公報に示されて
いるように、光ファイバを所定の直径の円筒体に巻き付
ける場合には、その円筒体の弾性率の時間的な変化によ
り、一定変位に対する光ファイバの曲げ径の分布が変化
してしまう。これは、円筒体に巻き付けることなく光フ
ァイバのみをループ状に輪取りした場合にも、被覆材の
特性変化により発生しうるものである。もう一つの問題
は、温度変化による損失値の変動である。これについて
は、検知部の損失発生値が大きければ、相対的に温度変
化による測定誤差も小さくなるが、微少な損失変化を精
度良く測定するには大きな問題となる。
【0007】本発明は、上記の課題を解決し、温度変化
の想定される環境下でも変位に対して定量的な損失値の
再現性がよく得られる光ファイバ変位センサを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために以下のような手段を有している。
【0009】本発明の請求項1の光ファイバ変位センサ
は、光ファイバをループ状に輪取りして2つの支持物の
間に配置し、支持物の間隔の変位に応じて前記ループ状
の光ファイバに曲げを発生させ、その損失変化量から支
持物の間隔の変位量を検知する光ファイバ変位センサに
おいて、前記光ファイバは、紫外線硬化樹脂被覆された
分散シフト型シングルモード光ファイバであることを特
徴とする。
【0010】本発明の請求項2の光ファイバ変位センサ
は、更に前記ループ状の光ファイバの内径が25mm以
下であって、前記光ファイバは曲げによる損失変化の範
囲が3dB以内で、−5°Cから70°Cの雰囲気内で
温度変化の損失値の変動が±0.05dB以内となって
いることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項1の光ファイバ変位センサ
によれば、2つの支持物の間にループ状に配置された光
ファイバは、2つの支持物の変位により楕円形に変形す
る。この変形に際して光ファイバの特定の部分の曲げ半
径が小さくなり、伝送損失が変化する。この曲げ半径が
小さくなる部分は2つの支持物の支持点に対し、例えば
90゜ずれた位置で発生する。すなわち、図9に示す従
来のように支持点の部分の曲げ半径が小さくなるのとは
異なり、支持点の微妙な滑りや面圧による損失変化への
影響はほとんど発生せず、2つの支持物の支持点の変位
に対し安定した損失変化を得ることが可能である。
【0012】本発明の光ファイバ変位センサにあって
は、2つの支持物の間にループ状に配置された光ファイ
バは、分散シフト型シングルモードファイバとなってい
る。曲げ損失の発生感度は、伝搬光の通路であるモード
フィールド径、コアとクラッドの屈折率分布によりほぼ
決定される。例えば、マルチモードファイバを適用した
場合は、発生損失の感度、すなわち、同じ変位量に対す
る発生損失の大きさは大きくなるが、複数のモードが伝
送されているので、高次モードほど損失が激しく、複数
のセンサを直列に接続した場合に、各センサの出力値が
一定でなくなってしまう。
【0013】これに対して、分散シフト型シングルモー
ド光ファイバの場合は前述のマルチモードファイバのよ
うな高次モードの減衰は発生せず、所定の曲げ半径を選
択すれば、任意の損失変化を発生させることは容易に可
能となる。一般に分散シフト型シングルモード光ファイ
バは曲げに対する発生損失が小さいことが知られてお
り、曲げ損失を検知するためのセンシング媒体として
は、通常用いられることはない。また、光ファイバ変位
センサの光ファイバは、曲げられた光ファイバに温度変
化が与えられた場合、被覆材と光ファイバの石英部分と
の熱変形特性の違いにより、光ファイバ自身に微小な曲
げ径の変化が生じる。この微小な曲げ径の変化は、同じ
発生損失を与えられたループ状の光ファイバであって
も、その経路の長い、すなわち曲げ径の大きなループの
方がより大きな温度変化による影響を受け損失値の変化
も大きくなる。
【0014】本発明の光ファイバ変位センサの光ファイ
バは、分散シフト型シングルモード光ファイバであるの
で温度変化による影響が少なくなっている。さらに、同
様の理由から、被覆材についてもその断面積が小さい方
が望ましく、本実施の形態のように熱変形抵抗の小さな
紫外線硬化樹脂が最適である。図12は、被覆材として
紫外線硬化樹脂およびシリコン樹脂を被覆したシングル
モード光ファイバと分散シフト型シングルモード光ファ
イバのループ状損失付与部に温度変化を与えた際の出力
値の変化を示したものである。初期発生損失はループの
大きさを調整することで設定した。シングルモード光フ
ァイバの曲げ径は約30mm、分散シフト型シングルモ
ード光ファイバの曲げ径は約20mmである。図12に
示すように明らかに、紫外線硬化樹脂で被覆した分散シ
フト型シングルモード光ファイバは所定の温度範囲で発
生損失値の変動が少なく温度特性が優れていることが分
かる。また、放射モードの再結合による損失値の非線形
現象を極力小さくするためにも、モードフィールド径の
小さな分散シフト型シングルモード光ファイバが最適で
ある。
【0015】本発明の請求項2の光ファイバ変位センサ
によれば、光ファイバは−5°Cから70°Cの雰囲気
内で温度変化の損失値の変動が±0.05dB以内の分
散シフト型シングルモード光ファイバとなっているの
で、ループ状の光ファイバの内径を25mm以下とする
小型の光ファイバ変位センサとなる。また、本発明の請
求項2の光ファイバ変位センサは、曲げによる損失変化
の範囲が3dB以内となっているので、例えばダイナミ
ックレンジが10dBの測定器においては、初期値が仮
に0dBとすれば3個の光ファイバ変位センサを同時に
監視することができるので効率のよい光ファイバ変位セ
ンサとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の光ファイバ変位セ
ンサの実施の形態を図1ないし図8を参照してより詳細
に説明する。図1は本発明の光ファイバ変位センサの基
本的な構成を示す説明図で、図1において、1は光ファ
イバ変位センサ、2は光ファイバ変位センサ1に用いら
れる分散シフト型シングルモード光ファイバである。分
散シフト型シングルモード光ファイバ2はループ状に輪
取りされて円環状に成形され、2つの支持物3A、3B
の間に配置されている。分散シフト型シングルモード光
ファイバ2はループ状に曲げたことにより生じる初期発
生損失が曲げ径15mmに対して0.05dB/m以下
であり、紫外線硬化樹脂被覆されたモードフィールド径
が7.8μmφのものである。円環状に成形された分散
シフト型シングルモード光ファイバ2には巻付け用の芯
材は存在せず、分散シフト型シングルモード光ファイバ
2単独で円環が形成されている。
【0017】円環状に成形された分散シフト型シングル
モード光ファイバ2は、2つの支持物3A、3Bの変位
により楕円形に変形する。この変形に際して分散シフト
型シングルモード光ファイバ2の特定の部分の曲げ半径
が小さくなり、伝送損失が変化する。この曲げ半径が小
さくなる部分は本実施の形態では、2つの支持物3A、
3Bの支持点に対し、90゜ずれた位置で発生する。円
環ターンの内径(d)は25mm以下とし、ターン数は測
定対象の測定点数、要求精度により適宜調整する。図
2、図3に円環の径及びターン数を変化させたときの発
生損失の測定値を示す。図2、図3より明らかなよう
に、円環の径を変化させることにより損失が発生する変
位量の領域が変化し、また、ターン数に応じてその損失
の大きさが変化する。本光ファイバ変位センサの測定対
象となる変位の特性、すなわち、測定範囲とその大きさ
にもっとも適した径とターン数を決めることにより、精
度の良い計測が可能となる。
【0018】つまり、測定対象の数が少ない場合はター
ン数を増し、発生損失値を大きくすることで損失測定器
の測定誤差の影響を小さくする。測定対象が多点となる
場合にはターン数を減らして測定器の許容する最大損失
の範囲内(ダイナミックレンジ)に複数の測定値を納め
ることができるようにする。ただし、基本的には複数の
位置での同時計測を対象とすることが望ましいので、1
ヶ所当たりの損失発生値の上限を3dBとするのが理想
的である。1ヶ所当たりの損失発生値の上限を3dBと
すると、例えばダイナミックレンジが10dBの測定器
においては、初期値が仮に0dBとすれば3個の光ファ
イバ変位センサを同時に監視することができるので効率
のよい光ファイバ変位センサとなる。
【0019】図4は、光ファイバ変位センサの一定の変
位量に対する損失変化の時間に対する変化を測定したも
のである。図4の光ファイバ変位センサの光ファイバは
ループ状曲げによる初期発生損失が曲げ径15mmに対
し0.05dB/m以下であり、モードフィールド径が
7.8μmφの紫外線硬化樹脂被覆された分散シフト型
シングルモード光ファイバ2を使用し、円環ターンの内
径(d)を24mmとし、ターン数は16としたもので
ある。図4に示すように、時間による変化は現れず、ま
た、繰り返し測定を行っても再現性の高い測定結果が得
られた。図5は、雰囲気温度を−5°C〜70°Cの範
囲で変化させた条件下での損失値のバラツキを測定した
ものである。図5の光ファイバ変位センサは図4で用い
られたものと同様の分散シフト型シングルモード光ファ
イバ2で構成されたもので、円環ターンの内径(d)は
24mm、ターン数は16とした光ファイバ変位センサで
ある。発生損失のバラツキは約±0.03dBであり、
良好な温度特性を示している。
【0020】本発明の光ファイバ変位センサは圧力セン
サとしても使用することができる。図6は本発明の光フ
ァイバ変位センサをダイアフラムを用いた圧力センサと
して使用した具体例を示すものである。図6において、
10は光ファイバ変位センサである。光ファイバ変位セ
ンサ10は2枚の壁体11A、11B内に設けられた空
隙17内に配置されている。壁体11Aの内側にはダイ
アフラム12を介して光ファイバ変位センサ10の一方
の支持体13Aが、壁体11Bの内側にはスペーサー1
4を介して光ファイバ変位センサ10の他方の支持体1
3Bが設けられている。15はガス導入口、16は壁体
11A、11Bを固定するボルトである。この圧力セン
サはガス導入口15から導入されたガスによりダイアフ
ラム12が空隙17内で上下に移動する。ダイアフラム
12が上下に移動することによって光ファイバ変位セン
サ10を楕円形に変形する。この変形に伴って光ファイ
バ変位センサ10の曲げ半径が小さくなり伝送損失が変
化する。この伝送損失の変化量をガス圧の変化量に換算
することによりガス圧を測定するものである。
【0021】図7は本発明の光ファイバ変位センサをベ
ローズを用いた圧力センサとして使用した具体例を示す
ものである。図7において、20は光ファイバ変位セン
サである。光ファイバ変位センサ10は2個の光ファイ
バ変位センサ固定部材21A、21Bにより支持されて
いる。22は光ファイバ変位センサ20を光ファイバ変
位センサ固定部材21A、21Bに固定するクリップで
ある。光ファイバ変位センサ固定部材21Aはベース2
3に立設されたブラケット24に上下に移動可能に取付
られている。25は光ファイバ変位センサ固定部材21
Aを上下に移動させる間隔調整ねじである。光ファイバ
変位センサ固定部材21Bはベローズ収納体26内のベ
ローズ27の軸28に取付られ、軸28に連動して上下
に移動可能となっている。29は圧力媒体(液体または
気体)導入口である。
【0022】この圧力センサは圧力媒体(液体または気
体)導入口29から導入された、例えば液体によりベロ
ーズ27が変形して軸28が上下に移動する。軸28が
上下に移動することによって光ファイバ変位センサ固定
部材21Bが上下に連動して移動し光ファイバ変位セン
サ20を楕円形に変形する。この変形に伴って光ファイ
バ変位センサ20の曲げ半径が小さくなり伝送損失が変
化する。この伝送損失の変化量を圧力媒体(液体または
気体)の圧力変化量に換算することにより圧力を測定す
るものである。前記の圧力センサの性能を確認するた
め、測定圧力範囲が2Kg/cm2 ・Gから5Kg/c
2 ・Gのセンサを試作し、20000サイクルの繰り
返し動作試験を行った結果を図8に示す。1000サイ
クル毎に実施した出力損失値のバラツキは±0.015
dB以下であり、繰り返し動作に対する良好な再現性が
確認された。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1の
光ファイバ変位センサによれば、2つの支持物の間にル
ープ状に配置された光ファイバは、分散シフト型シング
ルモードファイバとなっている。分散シフト型シングル
モード光ファイバはマルチモードファイバのような高次
モードの減衰は発生せず、所定の曲げ半径を選択すれ
ば、任意の損失変化を発生させることが容易であり温度
変化による影響が少なくなっている。また、紫外線硬化
樹脂で被覆した分散シフト型シングルモード光ファイバ
は所定の温度範囲で発生損失値の変動が少なく温度特性
が優れている。さらに、分散シフト型シングルモード光
ファイバはモードフィールド径が小さいので放射モード
の再結合による損失値の非線形現象が小さい。以上の結
果、本発明の光ファイバ変位センサは、温度変化の想定
される環境下でも変位に対して定量的な損失値が再現生
よく得られる。
【0024】本発明の請求項2の光ファイバ変位センサ
によれば、光ファイバは−5°Cから70°Cの雰囲気
内で温度変化の損失値の変動が±0.05dB以内の分
散シフト型シングルモード光ファイバとなっているの
で、ループ状の光ファイバの内径を25mm以下とする
小型の光ファイバ変位センサとなる。また、本発明の請
求項2の光ファイバ変位センサは、曲げによる損失変化
の範囲が3dB以内となっているので、例えばダイナミ
ックレンジが10dBの測定器においては、初期値が仮
に0dBとすれば3個の光ファイバ変位センサを同時に
監視することができるので効率のよい光ファイバ変位セ
ンサとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ変位センサの基本的な一実
施の形態を示す説明図である。
【図2】本発明の光ファイバ変位センサの曲げ変形によ
る発生損失値のターン内径による違いを示す説明図であ
る。
【図3】本発明の光ファイバ変位センサの曲げ変形によ
る発生損失値のターン数による違いを示す説明図であ
る。
【図4】本発明の光ファイバ変位センサの曲げ変形によ
る発生損失値の経時変化を示す説明図である。
【図5】本発明の光ファイバ変位センサの温度依存性を
示す説明図である。
【図6】本発明の光ファイバ変位センサを圧力センサと
して使用した一例を示す説明図である。
【図7】本発明の光ファイバ変位センサを圧力センサと
して使用した他の例を示す説明図である。
【図8】図7に示す光ファイバ変位センサを圧力センサ
として使用して繰り返し動作試験の結果を示す説明図で
ある。
【図9】従来の光ファイバ変位センサの一例を示す説明
図である。
【図10】従来の光ファイバ変位センサの曲げ損失測定
結果を示す説明図である。
【図11】従来の光ファイバ変位センサの曲げ変形によ
る発生損失値の経時変化を示す説明図である。
【図12】各種の光ファイバ変位センサの温度依存性を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ変位センサ 2 分散シフト型シングルモード光ファイバ 3A、3B 支持物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀子 幸大 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 福 唯志 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバをループ状に輪取りして2つ
    の支持物の間に配置し、支持物の間隔の変位に応じて前
    記ループ状の光ファイバに曲げを発生させ、その損失変
    化量から支持物の間隔の変位量を検知する光ファイバ変
    位センサにおいて、前記光ファイバは、紫外線硬化樹脂
    被覆された分散シフト型シングルモード光ファイバであ
    ることを特徴とする光ファイバ変位センサ。
  2. 【請求項2】 前記ループ状の光ファイバの内径が25
    mm以下であって、前記光ファイバは曲げによる損失変
    化の範囲が3dB以内で、−5°Cから70°Cの雰囲
    気内で温度変化の損失値の変動が±0.05dB以内と
    なっていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイ
    バ変位センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009119297A1 (ja) * 2008-03-28 2009-10-01 古河電気工業株式会社 流体輸送用管および流体漏洩検知システム
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