JPH11101617A - 構造体ひずみ監視方法およびその監視装置 - Google Patents

構造体ひずみ監視方法およびその監視装置

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JPH11101617A
JPH11101617A JP26196997A JP26196997A JPH11101617A JP H11101617 A JPH11101617 A JP H11101617A JP 26196997 A JP26196997 A JP 26196997A JP 26196997 A JP26196997 A JP 26196997A JP H11101617 A JPH11101617 A JP H11101617A
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JP
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optical fiber
strain
sensor
optical
light
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Application number
JP26196997A
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English (en)
Inventor
Tadashi Morimoto
匡 森本
Osamu Araki
修 荒木
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバを使用して容易に構造体のひずみ
を測定することができる構造体ひずみ監視方法およびそ
の監視装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 光ファイバにマイクロベンドを与えたと
きの導波光の伝搬損失を利用する光ファイバひずみセン
サを用いた構造体ひずみ監視方法において、光ファイバ
を少なくとも1ターン以上巻いたソレノイドを備える光
ファイバひずみセンサを構造体に複数個設置して、予め
光ファイバひずみセンサの光損失とひずみとの関係を求
めて校正曲線テーブルを作成し、構造体に設置された前
記光ファイバひずみセンサにより光損失量を測定して、
前記校正曲線テーブルに基づいてひずみ量を算出する構
造体ひずみ監視方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバひずみ
センサを用いて、パイプラインや地盤のひずみを測定す
る構造体ひずみ監視方法およびその監視装置に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、構造体のひずみを測定するシステ
ムとして、特願昭57−502857号に開示されたも
のがある。図5を参照して、従来の構造体のひずみの測
定方法について説明する。同図(a)は、パイプライン
に生ずるひずみを複数個の極微屈曲センサで検出する光
ファイバシステムの概略図であり、同図(b)は1つ以
上の極微屈曲センサが作動位置にある時に検出された光
学情報を示すグラフであり、同図(c)は比較的長いパ
イプライン等の複数箇所に生ずるひずみを測定する多チ
ャンネル光ファイバシステムを示し、複数個の極微屈曲
センサを各々組み合わされた複数本の光ファイバを用い
られている。
【0003】従来の構造体のひずみを測定する光ファイ
バセンサシステム30は、監視ステーションが適宜な位
置に設置され、複数個の極微屈曲センサ32がパイプラ
イン31の長さに沿って、長手方向に所定の間隔で離間
した位置に取り付けられ、複数個の極微屈曲センサ32
が光ファイバ33によって直列に組み合わされるように
備えられている。各々の極微屈曲センサ32は、パイプ
ライン31に加わる力に応じて、極微屈曲センサ32に
挿通された光ファイバ33に極微屈曲部が形成されるよ
うに、パイプライン31に取り付けられる。監視ステー
ションに設置された光学的な時間領域反射計(OTD
R)34によって、各々の極微屈曲センサ32からの後
方散乱光(反射光)を検出し、後方散乱光の強度とその
検出時間から、パイプライン31に生ずるひずみの位置
および大きさを計測することができる。同図(c)の多
チャンネル光ファイバシステムでは、並列に配置された
複数個の極微屈曲センサ32は、スイッチ装置35で切
り換えることにより、1つのOTDR34で測定するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5の
従来例は、以下のような問題点を有している。先ず、光
ファイバセンサの出力である光損失量をひずみ量に変換
する必要があるが、従来例では、光損失量からひずみ量
に変換する変換方法についての具体的な記述がされてい
ないし、環境温度の変化や光ファイバセンサケーブルの
曲り等に起因する光損失を補正する方法についても開示
されていない。即ち、従来例の構造体ひずみ監視装置
は、パイプライン等の構造体のストレスの有無を検出す
るものであって、構造体のひずみ量の検出精度には問題
がある。
【0005】本発明は、上述のような課題に鑑みてなさ
れたものであり、光ファイバを使用して容易に構造体の
ひずみを測定することができる構造体ひずみ監視方法お
よびその監視装置を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、光カプラおよび光スイッ
チを用いて、複数の光ファイバひずみセンサを切り換え
て測定し、測定した光損失を構造体のひずみに変換する
校正曲線テーブルによって、測定精度を向上させる構造
体ひずみ監視方法およびその監視装置を提供することを
目的とする。
【0007】また、本発明は、環境温度の変化や光ファ
イバセンサケーブルの曲り等に起因する光損失を補正す
るための補償用光ファイバセンサを用いる構造体ひずみ
監視方法およびその監視装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するためになされたものであり、請求項1の発明は、
光ファイバにマイクロベンドを与えたときの導波光の伝
搬損失を利用する光ファイバひずみセンサを用いた構造
体ひずみ監視方法において、光ファイバを少なくとも1
ターン以上巻いたソレノイドを備える光ファイバひずみ
センサを構造体に複数個設置して、予め光ファイバひず
みセンサの光損失とひずみとの関係を求めて校正曲線テ
ーブルを作成し、構造体に設置された前記光ファイバひ
ずみセンサにより光損失量を測定して、前記校正曲線テ
ーブルに基づいてひずみ量を算出することを特徴とする
構造体ひずみ監視方法である。この構成では、予め光フ
ァイバひずみセンサで検出される導波光の伝搬損失(以
下、光損失)と引張や圧縮のひずみとの関係を計測して
校正曲線テーブルを作成し、構造体に設置された光ファ
イバひずみセンサの出力である光損失量から校正曲線テ
ーブルを利用して構造体のひずみ量を検出するものであ
る。
【0009】また、請求項2の発明は、光ファイバにマ
イクロベンドを与えたときの導波光の伝搬損失を利用す
る光ファイバひずみセンサを用いた構造体ひずみ監視方
法において、前記光ファイバを少なくとも1ターン以上
巻いたソレノイドを備える光ファイバひずみセンサと、
前記光ファイバひずみセンサが構造体に複数設置され、
前記複数の光ファイバひずみセンサの伝搬路を光カプラ
および/または光スイッチによって切り換えて、個々の
光ファイバひずみセンサを通過した透過光もしくは反射
光を計測し、個々の光ファイバひずみセンサの測定光
を、予め求めた個々の光ファイバひずみセンサの光損失
とひずみとの関係を記憶した校正曲線テーブルから前記
構造体のひずみ量を求めて、前記構造体のひずみを監視
することを特徴とする構造体ひずみ監視方法である。こ
の構成では、光ファイバひずみセンサを複数備えて、導
波光の伝搬路を光カプラおよび/または光スイッチによ
って切り換えて個々の光ファイバひずみセンサによる光
損失を測定し、その測定光からひずみ量を求めて構造体
のひずみを監視する。
【0010】また、請求項3の発明は、前記光ファイバ
ひずみセンサと同一特性の補償用光ファイバセンサを前
記構造体の近傍に設置して、前記構造体に接触させるこ
となく、かつ前記補償用光ファイバセンサの伝搬路長
を、前記構造体に設置した光ファイバひずみセンサの伝
搬路長と略等しくし、前記補償用光ファイバセンサの測
定量に基づいて、前記構造体に設置した前記光ファイバ
ひずみセンサの測定光を補正して、前記構造体のひずみ
量を計測することを特徴とする請求項1または2記載の
構造体ひずみ監視方法である。この構成では、補償用光
ファイバセンサを備えることで、構造体のひずみ量の検
出精度を高めるものである。
【0011】また、請求項4の発明は、光ファイバにマ
イクロベンドを与えたときの導波光の伝搬損失を利用す
る光ファイバひずみセンサを用いた構造体ひずみ監視装
置において、前記光ファイバを少なくとも1ターン以上
巻いたソレノイドによる光ファイバひずみセンサを構造
体に複数個設置し、光ファイバひずみセンサの光損失量
とひずみ量との関係を示す校正曲線テーブルを備え、前
記光ファイバひずみセンサからの導波光量を測定して、
前記校正曲線テーブルからひずみ量を求める変換手段を
具備することを特徴とする構造体ひずみ監視装置であ
る。この構成では、予め光ファイバひずみセンサで検出
される光損失と検出対象である構造体の引張や圧縮のひ
ずみとの関係を計測して、作成した校正曲線テーブルに
より、構造体のひずみ量を検出するものである。
【0012】また、請求項5の発明は、光ファイバにマ
イクロベンドを与えたときの導波光の伝搬損失を利用す
る光ファイバひずみセンサを用いた構造体ひずみ監視装
置において、前記光ファイバを少なくとも1ターン以上
巻いたソレノイドによる光ファイバひずみセンサと、前
記光ファイバひずみセンサが構造体に複数設置され、前
記光ファイバひずみセンサからの測定光が透過光もしく
は反射光であって、前記複数の光ファイバひずみセンサ
を切り換えて測定するための伝搬路切替手段と、前記光
ファイバひずみセンサからの測定光から予め求めた光損
失とひずみとの関係を作成した校正曲線テーブルと、前
記伝搬路切替手段によって選択された光ファイバひずみ
センサの測定光を、前記校正曲線テーブルから測定した
光損失量に基づいて前記構造体のひずみ量を求める変換
手段と、を具備することを特徴とする構造体ひずみ監視
装置である。この構成では、伝搬路切替手段を用いるこ
とによって、並列に設置された光ファイバひずみセンサ
から出力を得て、構造体のひずみ量を監視するものであ
る。
【0013】また、請求項6の発明は、環境温度の変化
やセンサケーブルの曲り等に起因する光損失を補正する
補償用光ファイバセンサを具備することを特徴とする請
求項4または5記載の構造体ひずみ監視装置である。こ
の構成では、補償用光ファイバセンサを備えることで、
より検出精度を高めたものである。
【0014】また、請求項7の発明は、環境温度の変化
やセンサケーブルの曲り等に起因する光損失を補正する
ために、測定対象物に接着せず、地盤のひずみや土圧の
影響を受けないようにケースに収納され、測定箇所近傍
に配置した補償用光ファイバセンサを具備したことを特
徴とする請求項4また5記載の構造体ひずみ監視装置で
ある。この構成では、補償用光ファイバセンサをケース
に収納することで、設置環境に強い構造体ひずみ監視装
置とするものである。
【0015】
【発明の実施の形熊】本発明に係る構造体ひずみ監視方
法およびその監視装置の実施の形態について、図面を参
照して説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施形態を示すブロッ
ク図である。図2は、図1に示した構造体ひずみ監視装
置に使用される光ファイバひずみセンサの一実施例を示
す図であり、同図(a)はその一部切欠平面図、同図
(b)はその一部切欠したX−Y断面図である。
【0017】図1において、光ファイバひずみセンサ2
は、パイプライン等の測定対象物である構造体1に複数
個固定され、光ファイバひずみセンサ2のセンサケーブ
ル3の一端が光カプラ(光分波器)8とダミーファイバ
11を通して、光ファイバケーブルでレーザ光源等によ
る光源6に接続され、その他端が光スイッチ9を介し
て、パワーメータ7に光ファイバケーブルで接続されて
いる。複数個の光ファイバひずみセンサ2を切り換えて
測定するために、光カプラ8と光スイッチ9が用いられ
る。光カプラ(光分波器)8は、光源6から入射した光
を複数個の光ファイバひずみセンサ2に等分岐して出射
するためのものである。光スイッチ9は、光ファイバひ
ずみセンサ2から入射した光を切り換えてパワーメータ
7に出射するためのものである。パワーメータ7は、光
ファイバひずみセンサ2を伝搬した導波光の光強度に応
じて電気信号に変換して、コンピュータ10に伝送す
る。
【0018】コンピュータ10は、CPU(中央処理装
置)、記憶装置および入出力回路(I/O回路)からな
り、上記機器の制御と測定データの記録、保存、解析を
行う。この記憶装置には、光ファイバひずみセンサによ
る光損失量と構造物のひずみ量の関係が校正曲線として
記憶され、校正曲線テーブルが形成されている。この校
正曲線テーブルは、個々のセンサ毎に作成される。校正
曲線テーブルは、光ファイバひずみセンサによる光損失
量を構造物のひずみ量に変換するための変換手段であ
る。光源6と光カプラ8間のダミーファイバ11は、安
定した光損失測定を行うために励振器として用いるもの
で、光ファイバひずみセンサ2に使用している光ファイ
バと同種の長尺光ファイバが用いられる。なお、光カプ
ラ8の代わりに光スイッチ9を用いてもよいことは明ら
かである。
【0019】さらに、本構造体ひずみ監視装置は、パイ
プライン等の構造体1に固定せず、測定箇所近傍に設置
される補償用光ファイバセンサ12(以下、ダミーセン
サ)が設置されている。ダミーセンサ12は、光ファイ
バひずみセンサ2と実質的に同一特性のものであって、
外力による変形を受けないように保護ケースに収納され
ている。ダミーセンサ12の出力を参照することによ
り、環境温度の変化やセンサケーブル3の曲り等に起因
する光損失を補正することができる。
【0020】続いて、図2を参照して、光ファイバひず
みセンサ2について説明する。図2において、光ファイ
バひずみセンサ2は、そのセンサ部が光ファイバ2bを
ソレノイド状に少なくとも1ターン以上捲回され、その
円周方向の一部もしくは全周を軸方向全域にわたって接
着したソレノイド2aと、ソレノイド2aに内側に接し
て軸方向に平行に配置された棒状の2本のフォーマ13
とで構成され、2本のフォーマ13のそれぞれが直接ま
たは間接的に測定対象物の構造体1に固定されている。
2本のフォーマ13は、光ファイバ2bがソレノイド状
に捲回された当初の真円の内径よりも若干長い間隔で配
置され、2本のフォーマ13にソレノイド2aが支持さ
れた状態でソレノイド2aは楕円状となる。また、ソレ
ノイド2aの形状は、長孔状の場合もあり、上記楕円状
とは略楕円形の意味であって、数学的に厳密な楕円を意
味するわけではないことは明らかである。
【0021】光ファイバひずみセンサ2のセンサ部は、
ゴム製のベースプレート14に2本のフォーマスタンド
13aが所定の間隔で植立され、それぞれのフォーマス
タンド13aの先端にフォーマアーム13bが設けら
れ、互いに向かい合うフォーマアーム13bの先端部に
設けられたフォーマ13にソレノイド2aが支持されて
構成されている。ソレノイド2aは、フォーマ13に設
けられたずれ止め具13cで支持されている。このセン
サ部は、ゴム製のカバー15で覆われている。ソレノイ
ド2aを形成する光ファイバ2bは、金属被覆管2cに
挿通されている。
【0022】また、フォーマ部分の構造は、構造体1に
固定する部分であるフォーマスタンド13aと、ソレノ
イド2aを装着するフォーマ13を先端に取り付けたフ
ォーマアーム13bとからなる。このような構造である
ので、フォーマアーム13bの寸法を調整することで、
2本のフォーマ間距離の調整することができる。特に、
ベースプレート14がゴム材料の場合、フォーマスタン
ド13aを精度よく取り付けることは難しいため、フォ
ーマアーム13bの調整によって、2本のフォーマ間距
離の調整ができる。2本のフォーマ13にはソレノイド
2aのずれ止め具13cが設けられており、大きな曲げ
変形が加えられた場合にも、ソレノイド2aがフォーマ
13から抜けることがない。
【0023】それぞれのフォーマ13に設けられたソレ
ノイド2aを覆うように、ゴム製のカバー15が覆い、
さらに保護カバー20a、20bで覆い、保護カバー2
0bに隣接して保護カバー20cが光ファイバケーブル
を覆うように配置されている。保護カバー20aはボル
ト18aでフロントブロック16と締結され、保護カバ
ー20b、20cは押圧部材19a、19bに締結され
ている。さらに、保護カバー20a〜20cの上に設け
られた固定プレート21が、保護カバー20a、20c
とボルト17で固定されている。保護カバー20a〜2
0cと固定プレート21は金属製であり、センサ部分は
ゴムで覆われているが、固定プレート21と保護カバー
20a〜20cによる外囲器は剛体で構成されている。
ゴム製の部分と金属部分とは、接着もしくはゴム成形時
に金属部品を一体成形する。例えば、金属製のフロント
ブロック16とベースプレート14および押圧部材19
bとベースプレート14とが一体成形して接合されてい
る。センサの調整終了後、固定プレート21を、保護カ
バー20a、20cに固定することで、2本のフォーマ
13の距離を固定することができる。なお、光ファイバ
センサを測定対象物に装着した際、固定プレートは取り
除かれる。この光ファイバひずみセンサを、さらに保護
ケースに収納して必要な防水構造とすることで、一層耐
久性があり、環境条件に強い光ファイバひずみセンサと
することができる。
【0024】次に、図2を参照して、光ファイバひずみ
センサ2によるひずみ計測について説明する。光ファイ
バひずみセンサ2は、フォーマ13を直接または間接的
に測定対象物である構造体1に固定することによって、
構造体1のひずみを測定することができる。構造体1に
引張変形が発生すると、2本のフォーマ間距離は初期状
態Lから(L+λt)となり、フォーマ13によってソ
レノイド2aに与えられる曲率が大きくなるために、光
伝送損失量が大きくなる。また、構造体1に圧縮変形が
発生すると、2本のフォーマ間距離は初期状態Lから
(L−λc)となり、フォーマ13によってソレノイド
2aに与えられる曲率が小さくなるために、光伝送損失
量が小さくなる。ただし、λt、λcは変位量である。
この光伝送損失量を測定することにより、構造体1のひ
ずみを測定することができる。
【0025】図3は、光損失とひずみの関係を示す校正
曲線の一例を示す図である。図3では、12個の光ファ
イバひずみセンサの校正曲線が示されており、光損失を
ひずみに換算するために、予め求めた光損失とひずみと
の関係の校正曲線の例である。図3の縦軸は、ひずみ0
%の時の光パワーを基準にした光損失を示し、横軸は構
造体のひずみを示している。個々の光ファイバひずみセ
ンサ2の校正曲線を用いるのは、光ファイバひずみセン
サ2の製作上のばらつきや、光カプラ8、光スイッチ9
のチャンネル間のばらつきを補正するためである。校正
曲線は、コンピュータ10上で起動する光損失−ひずみ
変換プログラムに組み込まれている。即ち、コンピュー
タ10の記憶装置に校正曲線テーブルが形成されてい
る。
【0026】従って、本発明の構造体ひずみ監視方法で
は、図1を参照して説明すると、光ファイバひずみセン
サ2を用い、測定対象の構造体がパイプラインである場
合、軸対称状に光ファイバひずみセンサ2を所定の間隔
で円周方向に複数個設置され、複数の光ファイバひずみ
センサ2の伝搬路を光カプラ8および/または光スイッ
チ9によって切り換えて、個々の光ファイバひずみセン
サ2を通過した透過光を計測し、個々の光ファイバひず
みセンサ2の測定光を、予め求めた個々の光ファイバひ
ずみセンサの光損失とひずみとの関係を記憶した校正曲
線テーブルから構造体1のひずみ量を求めて、構造体1
のひずみを監視するものである。また、光ファイバひず
みセンサ2と略同一特性の補償用光ファイバセンサ(ダ
ミーセンサ)12を構造体1の近傍に設置して、構造体
1に接触させることなく、かつ補償用光ファイバセンサ
12の伝搬路長を、構造体1に設置した光ファイバひず
みセンサ2の伝搬路長と略等しくなるように敷設して、
補償用光ファイバセンサ12の測定量に基づいて、構造
体1に設置した光ファイバひずみセンサ2の測定光を補
正して、構造体1のひずみ量を計測するものである。
【0027】図4は、本発明の他の実施形態を示すブロ
ック図である。図4において、光ファイバひずみセンサ
2は、反射型とし、測定対象物である構造体1に固定さ
れ、光ファイバひずみセンサ2のセンサケーブル3の一
端に光スイッチ9を介して時間領域反射計(OTDR)
4に接続される。光スイッチ9は、複数個の光ファイバ
ひずみセンサ2を切り換えて測定するために用いられ
る。コンピュータ10は、これらの機器のコントロール
と測定データの記録、保存、解析を行う。上記実施形態
と同様にコンピュータ10の記憶装置に、光損失−ひず
み変換テーブルである校正曲線テーブルが作成されてい
る。OTDR4と光スイッチ9間のダミーファイバ11
は、安定した光損失測定を行うために励振器として用い
るもので、光ファイバひずみセンサ2に使用している光
ファイバと同種の長尺光ファイバである。OTDR4を
用いた後方散乱光の測定では、光ファイバひずみセンサ
2の直前と直後の光の強度の差分を光損失として出力す
ることができるため、環境温度の変化やセンサケーブル
3の曲り等に起因する光損失の補正を同時に行うことが
できる。従って、本実施形態では、上記実施形態のよう
なダミーセンサ12を特には必要としない。
【0028】
【発明の効果】上述のように、本発明は、以下のような
効果が得られる。先ず、本発明によれば、光ファイバひ
ずみセンサを使用して構造体のひずみを測定する構造体
ひずみ監視方法および監視装置において、光カプラおよ
び光スイッチを用いて複数の光ファイバひずみセンサを
切り換えて測定し、測定した光損失をひずみに変換する
校正曲線テーブルを個々のセンサ毎に持つことにより、
ひずみ測定精度が向上した。
【0029】また、本発明によれば、光ファイバひずみ
センサを使用して構造体のひずみを測定する構造体ひず
み監視システムであり、環境温度の変化やセンサケープ
ルの曲り等に起因する光損失を補正するためのダミーセ
ンサを用いることにより、測定精度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構造体ひずみ監視方法およびその
監視装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の光ファイバひずみセンサの一実施形態
を示す図である。
【図3】本発明の光損失とひずみの関係の校正曲線の一
例を示す図である。
【図4】本発明に係る構造体ひずみ監視方法およびその
監視装置の他の実施形態を示すブロック図である。
【図5】従来の構造体のひずみ監視システムの一例を示
す図である。
【符号の説明】
1 構造体 2 光ファイバひずみセンサ 2a ソレノイド 3 センサケーブル 4 OTDR 6 光源 7 パワーメータ 8 光カプラ 9 光スイッチ 10 コンピュータ 11 ダミーファイバ 12 補償用光ファイバセンサ 13 フォーマ 13a フォーマスタンド 13b フォーマアーム 13c ずれ止め具 14 ベースプレート 15 保護カバー 16 フロントブロック 17、18a〜18d ボルト 19a、19b 押圧部材 20a〜20c 保護カバー 21 固定プレート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバにマイクロベンドを与えたと
    きの導波光の伝搬損失を利用する光ファイバひずみセン
    サを用いた構造体ひずみ監視方法において、 光ファイバを少なくとも1ターン以上巻いたソレノイド
    を備える光ファイバひずみセンサを構造体に複数個設置
    して、予め光ファイバひずみセンサの光損失とひずみと
    の関係を求めて校正曲線テーブルを作成し、構造体に設
    置された前記光ファイバひずみセンサにより光損失量を
    測定して、前記校正曲線テーブルに基づいてひずみ量を
    算出することを特徴とする構造体ひずみ監視方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバにマイクロベンドを与えたと
    きの導波光の伝搬損失を利用する光ファイバひずみセン
    サを用いた構造体ひずみ監視方法において、 前記光ファイバを少なくとも1ターン以上巻いたソレノ
    イドを備える光ファイバひずみセンサが構造体に複数設
    置され、前記複数の光ファイバひずみセンサの伝搬路を
    光カプラおよび/または光スイッチによって切り換え
    て、個々の光ファイバひずみセンサを通過した透過光も
    しくは反射光を計測し、個々の光ファイバひずみセンサ
    の測定光を、予め求めた個々の光ファイバひずみセンサ
    の光損失とひずみとの関係を記憶した校正曲線テーブル
    から前記構造体のひずみ量を求めて、前記構造体のひず
    みを監視することを特徴とする構造体ひずみ監視方法。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバひずみセンサと同一特性
    の補償用光ファイバセンサを前記構造体の近傍に設置し
    て、前記構造体に接触させることなく、かつ前記補償用
    光ファイバセンサの伝搬路長を、前記構造体に設置した
    光ファイバひずみセンサの伝搬路長と略等しくし、前記
    補償用光ファイバセンサの測定量に基づいて、前記構造
    体に設置した前記光ファイバひずみセンサの測定光を補
    正して、前記構造体のひずみ量を計測することを特徴と
    する請求項1または2記載の構造体ひずみ監視方法。
  4. 【請求項4】 光ファイバにマイクロベンドを与えたと
    きの導波光の伝搬損失を利用する光ファイバひずみセン
    サを用いた構造体ひずみ監視装置において、 前記光ファイバを少なくとも1ターン以上巻いたソレノ
    イドによる光ファイバひずみセンサを構造体に複数個設
    置し、個々の光ファイバひずみセンサの光損失量とひず
    み量との関係を示す校正曲線テーブルを備え、前記光フ
    ァイバひずみセンサからの導波光量を測定して、前記校
    正曲線テーブルからひずみ量を求める変換手段を具備す
    ることを特徴とする構造体ひずみ監視装置。
  5. 【請求項5】 光ファイバにマイクロベンドを与えたと
    きの導波光の伝搬損失を利用する光ファイバひずみセン
    サを用いた構造体ひずみ監視装置において、 前記光ファイバを少なくとも1ターン以上巻いたソレノ
    イドによる光ファイバひずみセンサと、 前記光ファイバひずみセンサが構造体に複数設置され、
    前記光ファイバひずみセンサからの測定光が透過光もし
    くは反射光であって、前記複数の光ファイバひずみセン
    サを切り換えて測定するための伝搬路切替手段と、 前記光ファイバひずみセンサからの測定光から予め求め
    た光損失とひずみとの関係を作成した校正曲線テーブル
    と、 前記伝搬路切替手段によって選択された光ファイバひず
    みセンサの測定光を、前記校正曲線テーブルから測定し
    た光損失量に基づいて前記構造体のひずみ量を求める変
    換手段と、 を具備することを特徴とする構造体ひずみ監視装置。
  6. 【請求項6】 環境温度の変化やセンサケーブルの曲り
    等に起因する光損失を補正する補償用光ファイバセンサ
    を具備することを特徴とする請求項4または5記載の構
    造体ひずみ監視装置。
  7. 【請求項7】 環境温度の変化やセンサケーブルの曲り
    等に起因する光損失を補正するために、測定対象物に接
    着せず、地盤のひずみや土圧の影響を受けないようにケ
    ースに収納され、測定箇所近傍に配置した補償用光ファ
    イバセンサを具備したことを特徴とする請求項4また5
    記載の構造体ひずみ監視装置。
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