JPH1079631A - チャージポンプ回路 - Google Patents

チャージポンプ回路

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JPH1079631A
JPH1079631A JP23159496A JP23159496A JPH1079631A JP H1079631 A JPH1079631 A JP H1079631A JP 23159496 A JP23159496 A JP 23159496A JP 23159496 A JP23159496 A JP 23159496A JP H1079631 A JPH1079631 A JP H1079631A
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voltage
current
pull
holding capacitor
time
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JP23159496A
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Akihiko Ishikawa
明彦 石川
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はチャージポンプ回路に関し、AGC
の引き込み時間を確実に短くすることができるチャージ
ポンプ回路を提供することを目的としている。 【解決手段】 入力を受けるアンプと、該アンプで駆動
される電圧制御素子と、該電圧制御素子に接続される定
電流源と、前記電圧制御素子とグランド間に接続される
電圧ホールド用コンデンサとにより構成されるチャージ
ポンプ回路において、前記電圧ホールド用コンデンサ
に、引き込み時間を制御するための充放電の制御を行な
う制御手段を具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチャージポンプ回路
に関し、更に詳しくはAGC(自動ゲイン制御)部に用
いられるチャージポンプ回路に関する。
【0002】現在、コンピュータで使用されている磁気
記録装置は、ユーザのニーズに応え、より小型化され、
高速アクセスの可能なリード/ライト方式が盛んに用い
られている。中でも、リード系のAGC部では、高密度
化の要求により、より速い引き込み時間を実現するため
の回路が必要となってきている。
【0003】
【従来の技術】従来より磁気記録系に用いられているA
GCは、波形保持(ホールド動作)等を行なうために、
チャージポンプ回路を使用したAGC回路が盛んに用い
られている。図8はAGC回路の概念図である。図にお
いて、1はゲインコントロールアンプ(GCA)で、該
アンプ1は電圧制御信号VCNTによりそのゲインがコ
ントロールされる。GCAI端子とXGCAI端子から
入力される信号は、該アンプ1により、増幅された後、
GCAO端子とXGCAO端子から出力として取り出さ
れる。
【0004】2は該ゲインコントロールアンプ1に制御
信号VCNTを与える制御電圧発生器である。該制御電
圧発生器2は、出力信号を受けてその出力が一定になる
ような制御信号VCNTをアンプ1に与える。CPは、
制御電圧発生器2の出力を保持する電圧ホールド用コン
デンサである。前記したチャージポンプ回路は、制御電
圧発生器2に用いられるものである。
【0005】図9は従来のチャージポンプ回路の構成例
を示す図である。図において、11はVin端子とXV
in端子から入力される交流信号を整流する全波整流回
路である。該全波整流回路10には直流基準値VPKが
与えられている。11は該全波整流回路10の出力をそ
の一方の入力に、フィードバック信号を他方の入力に受
けるアンプ、Q1は該アンプ11により駆動される電圧
制御素子としてのFETである。12はFETQ1の他
方と接続される第1の定電流源である。該FETQ1の
一端は、電源Vに接続され、他端は該定電流源12に接
続されている。FETQ1と定電流源12の接続点から
前記アンプ11のフィードバック信号が取り出されてい
る。定電流源12の他端はグランド(GND)に接続さ
れている。
【0006】CPは、前述した電圧ホールド用コンデン
サであり、FETQ1と定電流源12との接続点に接続
されている。該コンデンサCPの他端はグランドに接地
されている。13は第2の定電流源、SW1は該定電流
源13と接続されるスイッチである。定電流源13の他
端は電圧Vと接続されている。前記スイッチSW1の他
端は、コンデンサCPと接続されている。該スイッチS
W1は制御信号によりオン/オフ制御される。そして、
電圧ホールド用コンデンサCPから出力電圧VPが取り
出されるようになっている。このように構成された回路
の動作を説明すると、以下の通りである。
【0007】図10はAGCの引き込み時間特性を示す
図、図11はAGCの引き込み動作の説明図である。図
11において、(a)は引き込み時、(b)は平衡時の
各部の波形を示している。これら図において、aはアン
プ11の入力信号、bはアンプ11の出力信号、cは電
圧ホールド用コンデンサCPのホールド電圧VPを示し
ている。図10において、横軸は時間(t)、縦軸は電
圧ホールド用コンデンサCPにかかる電圧VPである。
【0008】今、全波整流回路10の入力Vin>VP
Kの時、FETQ1に流れる電流をIc、定電流源12
に流れる電流をIdとすると、Ic−Idの充電電流が
コンデンサCPに充電される。この結果、VPの電位は
上昇する(V+)。また、Vin<VPKの時は、FE
TQ1はカットオフし、放電電流Idのみが流れ、コン
デンサCPの電荷が放電される。従って、この時のVP
の電位は下降する(V−)。充電時の電圧VP+と放電
時のVP−は、それぞれ下の式に示すようなものとな
る。
【0009】 VP+=(Ic−Id)・T1/CP (1) VP−=Id・T2/CP (2) ΔTP=T1+T2 (3) ここで、ΔTPは、図11の(a)に示すように充電期
間T1と放電期間T2を合わせたもので、1周期を示
す。
【0010】図11において、(a)の不平衡状態で
は、入力信号a(全波整流回路10の出力)が基準電圧
VPKより大きい期間があり、この期間T1ではアンプ
11の出力bは図に示すように前記領域に対応してパル
ス状となる。このアンプ11の出力bによりFETQ1
はオンとなり、Ic−Idの差分だけ電圧ホールド用コ
ンデンサCPを充電する。図11の(a)のVP+がこ
の期間T1に上昇した電圧となる。期間T1を過ぎると
期間T2となり、FETQ1はカットオフされ、今度は
放電モードとなる。つまり、電圧ホールド用コンデンサ
CPに蓄積されていた電荷が定電流源12から流れ出
し、電圧VPは、下降していく。図11の(a)のVP
−がこの期間T2で下降した電圧となる。
【0011】期間T2が過ぎると、再び次の期間T1の
充電モードとなり、その間電圧ホールド用コンデンサC
Pの電荷はVP+だけ上昇する。その後の、期間T2の
放電モードでは、電圧がVP−だけ下降する。このよう
な動作を繰り返しながら、電圧ホールド用コンデンサC
Pのホールドする電圧VPは漸次上昇していく。
【0012】次に、電圧VPが上昇していくと、(b)
に示すように信号aが基準電圧VPKよりも大きい期間
が少なくなってくる。従って、アンプ11の出力パルス
も(b)に示すように極めて幅の狭いものとなり、この
期間T1の充電による電圧上昇値VP+も小さくなる。
一方、期間T2になると、電圧ホールド用コンデンサC
Pの電圧は下降していく。そして、期間T1に切り替わ
った時の電圧ホールド用コンデンサCPの電圧値は、1
周期前のホールド電圧とほぼ等しくなる。つまり、何周
期充放電を繰り返しても、電圧ホールド用コンデンサC
Pのホールド電圧VPは不変とななる。つまり、この
(b)の状態は平衡モードとなる。この平衡モードで
は、(a)に示す周期間の不平衡モードでの電圧の上昇
分ΔVPが0になる。図10のΔTが引き込み領域(引
き込み時間)であり、VPが一定の領域は平衡領域とな
る。
【0013】ここで、このチャージポンプ回路の非動作
時→動作時の引き込み時間について考えてみる。先ず、
図9に示す回路で、チャージポンプが非動作の時(Vi
nが未入力時)、電圧ホールド用コンデンサCPのホー
ルドする電圧VPは殆どグランド電位にある。次に、チ
ャージポンプが動作し始めると、VP+の増加分ΔVP
+と、VP−の減少分ΔVP−が等しくなる。つまり、
ΔVP+=ΔVP−となり、ループが平衡状態になる。
このように、VP=グランド電位が、ΔVP+=ΔVP
−になるまでの時間がAGCの引き込み時間となる。
【0014】図10は、このチャージポンプの引き込み
特性を表している。この時の引き込み時間ΔTを式で表
わすと以下のようになる。先ず、図10,図11より ΔVP=(VP+)−(VP−) (4) となる。この時のΔV,ΔTの変化に対しての電流をi
として、 ΔV=i・ΔT/CP (5) ΔV=(ΔT/ΔTP)・ΔVP (6) (6)式を(5)式に代入して(1)〜(3)式より電
流iを求めると、
【0015】
【数1】
【0016】となり、通常の引き込み時間ΔTは、
【0017】
【数2】
【0018】となる。これにより、従来の引き込み時間
短縮の工夫を式で示すと、
【0019】
【数3】
【0020】となる。(9)式のIcfは、スイッチS
W1を介して定電流源13から電圧ホールド用コンデン
サCPに注入される充電電流である。つまり、従来の回
路は、引き込み時に充電電流Icに引き込み時にだけ大
電流Icfを流し込むことにより、引き込み時間の短縮
を図っている。なお、この引き込み時間短縮のための大
電流は、外部のハードディスクコントローラ(図示せ
ず)からの制御信号により制御され、適度な時間を設定
可能なようになっている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、大電流(Icf)の加算時間を一定とした
時、素子ばらつき等により過剰充電という現象が起こ
り、かえって引き込み時間が長くなるという現象が発生
する。図12は従来回路の引き込み時間特性例を示す図
である。横軸は時間(t)、縦軸は電圧ホールド用コン
デンサCPのホールド電圧VPである。f1は通常の引
き込み特性、f2は通常の高速引き込み、f3はばらつ
きによる過剰電流が流れた時の特性を示す。通常は、大
電流Icfを流すことにより、f2に示すような特性と
なるが、ばらつきによりf3に示すような特性を示すこ
とがある。このようなオーバシュートのために、引き込
み時間はかえって長くなってしまう。
【0022】次に、その素子のばらつきによる過剰充電
について説明する。特にCMOS素子は、製造ばらつ
き,及び特に温度変動により30〜40%の電流ばらつ
きを持つ。そして、この場合、図9より制御信号をオン
して大電流Icfにより高速引き込みを行なうと、制御
信号のオン時間はリアルタイムには変化しないので、温
度変動,電源変動等で生じるCMOS素子の電流ばらつ
きを吸収することができない。この時のCMOS素子の
電流ばらつきを過剰電流としている。このばらつきによ
る過剰電流のために図12に示すようにオーバシュート
(リンギング)をもち、かえって引き込み時間が長くな
ってしまう。
【0023】このように、図9に示す回路でチャージポ
ンプ回路を構成すると、引き込み時間は(8)式のよう
になりCPとT1・Ic/(T1+T2)−Idの関係
で、ΔTを操作することになる。例えば、充電電流Ic
を大電流にすることにより引き込み時間は速くなるが、
この方法は充電方向のみの大電流であるので、前述した
素子ばらつき等で生じる問題を伴い、かえって引き込み
時間に時間がかかってしまう。
【0024】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、AGCの引き込み時間を確実に短くする
ことができるチャージポンプ回路を提供することを目的
としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】
(1)図1は本発明の原理ブロック図である。図9と同
一のものは、同一の符合を付して示す。図において、1
1は入力を受けるアンプ、Q1は該アンプ11で駆動さ
れる電圧制御素子、12は該電圧制御素子Q1に接続さ
れる定電流源、CPは前記電圧制御素子Q1とグランド
間に接続される電圧ホールド用コンデンサCPで、これ
ら回路によりチャージポンプ回路を構成している。20
は前記電圧ホールド用コンデンサCPに、引き込み時間
を制御するための充放電の制御を行なう制御手段であ
る。該制御手段20には制御信号が与えられるようにな
っている。
【0026】この発明の構成によれば、前記制御手段2
0が電圧ホールド用コンデンサCPへの充放電の電流の
切り替えと、電圧ホールド用コンデンサCPへ印加する
電圧を制御することにより、電圧ホールド用コンデンサ
CPでホールドされる電圧を制御し、引き込み時間を確
実に短くすることができる。
【0027】(2)この場合において、前記制御手段2
0は、予め予測される引き込み到達電圧を引き込みのタ
イミングで与えることを特徴としている。この発明の構
成によれば、前記制御手段20が、予め予測される引き
込み到達電圧を電圧ホールド用コンデンサCPに与える
ことにより、AGCの引き込み時間を確実に短くするこ
とができる。
【0028】(3)また、前記制御手段20は、予め前
の引き込み到達電圧をディジタル信号に変換して記憶
し、該記憶されたデータをアナログ信号に変換して引き
込みのタイミングで前記電圧ホールド用コンデンサに与
えることを特徴としている。
【0029】本発明の構成によれば、前の引き込み到達
電圧をディジタル信号として記憶しておき、引き込み時
にこのデータをアナログ電圧に変換して電圧ホールド用
コンデンサCPに与えることにより、AGCの引き込み
時間を確実に短くすることができる。
【0030】(4)更に、前記制御手段20をアナログ
回路のサンプルホールド回路で実現することを特徴とし
ている。この発明の構成によれば、サンプルホールド回
路により、前の引き込み到達電圧をホールドしておき、
引き込み時にこの電圧を電圧ホールド用コンデンサCP
に与えることにより、AGCの引き込み時間を確実に短
くすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図2は本発明の第1の実
施の形態例を示す回路図である。図1,図9と同一のも
のは、同一の符合を付して示す。図において、13は充
電用電流Icfを流す定電流源、SW1は制御信号によ
りオン/オフ制御されるスイッチ、21は放電電流Id
fを流す定電流源、SW2は制御信号によりオン/オフ
制御されるスイッチである。スイッチSW1の一端は定
電流源13に接続され、他端は電圧ホールド用コンデン
サCPに接続されている。スイッチSW2の一端は定電
流源21に接続され多他端は電圧ホールド用コンデンサ
CPに接続されている。定電流源13の他端は電圧Vに
接続され、定電流源21の他端はグランド(GND)に
接続されている。そして、定電流源13,21,スイッ
チSW1,SW2とで本発明の制御手段20を構成して
いる。ここでは、電圧制御素子Q1としては、Pチャネ
ルのFETが用いられている。このように構成された回
路の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0032】本発明は、引き込み時間を充電電流Icと
放電電流Idの増大により高速化するものである。つま
り、充電電流IcをFETQ1に流れるものに加えて、
定電流源13から流すIcfを充電電流とし、放電電流
Idを、定電流源12に流れるものに加えて、定電流源
21から引き込む電流Idfを放電電流としている。こ
れら電流源の電流の切り替えを、制御信号により行な
う。
【0033】本発明による引き込み時間ΔTは、(9)
式を参照して以下のようになる。
【0034】
【数4】
【0035】この時、Ic>>Id Ic:Id=Icf:Idf (11) とする。(10)式より明らかなように、充電電流はI
cとIcfの加算となり、放電電流はIdとIdfの加
算となり、電流の変化を速めていることが分かる。本発
明では、期間T1の充電モードでは、スイッチSW1が
オン、スイッチSW2がオフ、期間T2の放電モードで
は、スイッチSW1がオフ、スイッチSW2がオンとな
る。これにより、充放電時間が速まり、高速動作が可能
となる。
【0036】例えば、制御信号によるスイッチ制御によ
り(8)式で示す従来モードと、(11)式に示す本発
明動作とについて比較する。(8)式で示す従来モード
時の場合と比較すると、(11)式で示すように、充放
電両方ともに従来モードの電流比と同じだけの比率で大
電流を流しているので、温度,電源変動等の素子のばら
つきの方向が同一方向となり、素子ばらつきにより過剰
電流が流れることは妨げられ、過剰電流によるオーバシ
ュートは妨げられる。このように、この実施の形態例に
よれば、前記制御手段20が電圧ホールド用コンデンサ
CPへの充放電の電流の切り替えを制御することによ
り、電圧ホールド用コンデンサCPでホールドされる電
圧を制御し、引き込み時間を確実に短くすることができ
る。
【0037】図3は本発明の第2の実施の形態例を示す
回路図である。図2と同一のものは、同一の符合を付し
て示す。図において、22は予測される引き込み到達電
圧VPに近い電圧Vpfを発生する電圧源、SW3は該
電圧源22の発生電圧を電圧ホールド用コンデンサCP
に与えるスイッチで、このスイッチSW3のオン/オフ
は制御信号により制御される。電圧源22とスイッチS
W3とで制御手段20を構成している。このように構成
された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0038】引き込みのタイミングに同期して、スイッ
チSW3をオンにする。この結果、コンデンサCPへ電
圧Vpfが印加されることになり、回路はこのVpfを
初期値して引き込み動作を行なう。従って、引き込み到
達電圧VPに速やかに到達するので、引き込み時間が大
幅に短縮され、高速動作が可能になる。
【0039】図4は第2の実施の形態例の引き込み時間
特性例を示す図である。横軸は時間(t)、縦軸は電圧
ホールド用コンデンサCPのホールド電圧VPである。
図のf1は従来の引き込み特性、f2は本発明による高
速引き込み特性である。即ち、引き込み領域に入った
ら、スイッチSW3をオンにして電圧ホールド用コンデ
ンサCPに与えることにより、ホールド電圧はVpfか
ら到達電圧VPに向かって変化し、速やかに到達電圧V
Pに到達するので、到達電圧VPに至るまでの時間が極
めて高速化されていることが分かる。
【0040】この実施の形態例によれば、前記制御手段
20が、予め予測される引き込み到達電圧を電圧ホール
ド用コンデンサCPに与えることにより、引き込み時間
を確実に短くすることができる。
【0041】図5は本発明の第3の実施の形態例を示す
回路図である。図において、23は電圧ホールド用コン
デンサCPのホールド電圧をディジタルデータに変換す
るA/D変換器、24は該A/D変換器23により変換
されたディジタルデータを記憶するメモリ、24は該メ
モリ24の出力データをアナログ電圧信号に変換するD
/A変換器である。SW3は、該D/A変換器25の出
力を電圧ホールド用コンデンサに与えるスイッチであ
る。これらA/D変換器23,メモリ24,D/A変換
器25及びスイッチSW3とで制御手段20を構成して
いる。このように構成された回路の動作を説明すれば、
以下の通りである。
【0042】この回路は、A/D変換器23,メモリ2
4及びD/A変換器25とで、図3に示す予測される引
き込み到達電圧を発生する電圧源22と同じ働きをす
る。即ち、ホールド用コンデンサCPにホールドされて
いる1周期前の電圧VPをA/D変換器23でディジタ
ルデータに変換し、メモリ24に記憶させておく。そし
て、今回の周期の引き込みのタイミングでD/A変換器
25でメモリ24に記憶されているデータをアナログ電
圧に変換し、この電圧をSW3を介して電圧ホールド用
コンデンサCPに初期値Vpfとして与える。これによ
り、回路は予めコンデンサCPに与えた電圧から引き込
み動作を開始するから、図3に示す第2の実施の形態例
と同じく、引き込み到達電圧VPに速やかに到達するこ
とができる。そして、この回路の特性も、図4に示す特
性と同じである。
【0043】この実施の形態例によれば、前の引き込み
到達電圧をディジタル信号として記憶しておき、引き込
み時にこのデータをアナログ電圧に変換して電圧ホール
ド用コンデンサCPに与えることにより、引き込み時間
を確実に短くすることができる。
【0044】図5の実施の形態例では、電圧源をA/D
変換器23,メモリ24及びD/A変換器25とで構成
した場合(破線で囲った部分)を示した。代わりに、こ
の破線で囲った部分をアナログのサンプルホールド回路
で実現することができる。サンプルホールド回路は、図
6に示すように、ホールド電圧VPを受けるバッファア
ンプ26と、該バッファアンプ26の出力を受けてサン
プリングするサンプリングスイッチSW4と、該サンプ
リングスイッチSW4でサンプルした電圧をホールドす
るホールドコンデンサC1より構成されている。引き込
みタイミングに合わせて、制御信号によりスイッチSW
4をオンにして引き込み到達電圧VPをサンプルする。
サンプルされた電圧は、ホールドコンデンサC1に保持
される。以上の動作は、図5の破線で囲った部分と同じ
働きである。
【0045】この実施の形態例によれば、サンプルホー
ルド回路により、前の引き込み到達電圧をホールドして
おき、引き込み時にこの電圧を電圧ホールド用コンデン
サCPに与えることにより、引き込み時間を確実に短く
することができる。
【0046】図7は本発明の具体的構成例を示す回路図
である。図の破線で囲った領域が本発明を特徴づける部
分である。図2と同一のものは、同一の符合を付して示
す。この実施の形態例は、図2の回路を具体的に示した
ものである。図の破線で囲った領域の回路は、例えばL
SIで実現することができる。図において、Q1はアン
プ11の出力を受けるPチャネルFET、Q2は該FE
TQ1と直列に接続されるNチャネルFET、Q3とQ
4及びQ6とQ7はアナログスイッチを構成するFET
である。FETQ1の一端は電圧Vに接続され、他端は
FETQ2に接続されている。FETQ2の他端はグラ
ンド(GND)に接地されている。FETQ2のゲート
には定電圧が印加され、該FETQ2をオンにしてい
る。この時のFETQ2のオン抵抗により、流れる電流
Idが決定され、該FETQ2は定電流源12(図2参
照)を構成している。
【0047】Q5はその一端が電源Vに接続されたPチ
ャネルFET、Q8はその一端が該FETQ5に接続さ
れるNチャネルFETである。そして、これらFETQ
5とQ8の接続点が電圧ホールド用コンデンサCPに接
続されている。アンプ11の出力はFETQ5,Q8の
接続点に接続されており、電圧ホールド用コンデンサC
Pに充電電流Icを流すようになっている。アンプ11
の出力は、Q3とQ4で構成されるアナログスイッチ
と、FETQ5のゲートに接続され、FETQ2に与え
られる定電圧は、Q6とQ7とで構成されるアナログス
イッチと、FETQ8のゲートに接続されている。FE
TQ5の他端は電圧Vに接続され、FETQ8の他端は
グランドに接地されている。
【0048】25は制御信号を反転するインバータであ
る。そのままの制御信号は、FETQ4とQ6のゲート
に印加され、インバータ25による反転信号は、FET
Q3とQ7のゲートに印加され、交互にこれらアナログ
スイッチがオン/オフするようになっている。FETQ
5はFETQ1の、FETQ8はFETQ2のそれぞれ
ミラー回路を構成しており、FETQ1に流れる電流の
K倍の電流がFETQ2に流れ、FETQ2に流れる電
流のK倍の電流がFETQ8に流れる。即ち、FETQ
5とQ8は定電流源として動作する。従って、この実施
の形態例によれば、充放電電流両方ともに、図8に示す
通常モードの電流比と同じだけの比率で大電流を流して
いるので、温度,電源変動等の素子のばらつきの方向が
同一方向になり、素子ばらつきにより過剰電流が流れる
ことを防止することができ、過剰電流によるオーバシュ
ートの発生を防ぐことができる。これにより、AGCの
引き込み時間の短縮を図ることができる。
【0049】上述の実施の形態例では、電圧制御素子と
してFETを用いた場合を例にとったが、本発明はこれ
に限るものではなく、同様の機能をもつその他の能動素
子を用いることができる。
【0050】
【発明の効果】
(1)以上、詳細に説明したように、本発明によれば、
前記制御手段が電圧ホールド用コンデンサへの充放電の
電流の切り替えと、電圧ホールド用コンデンサCPへ印
加する電圧を制御することにより、電圧ホールド用コン
デンサでホールドされる電圧を制御し、引き込み時間を
確実に短くすることができる。
【0051】(2)この場合において、前記制御手段
は、予め予測される引き込み到達電圧を引き込みのタイ
ミングで与えることにより、前記制御手段が、予め予測
される引き込み到達電圧を電圧ホールド用コンデンサに
与えることにより、AGCの引き込み時間を確実に短く
することができる。
【0052】(3)また、前記制御手段は、予め前の引
き込み到達電圧をディジタル信号に変換して記憶し、該
記憶されたデータをアナログ信号に変換して引き込みの
タイミングで前記電圧ホールド用コンデンサに与えるこ
とにより、前の引き込み到達電圧をディジタル信号とし
て記憶しておき、引き込み時にこのデータをアナログ電
圧に変換して電圧ホールド用コンデンサに与えることに
より、AGCの引き込み時間を確実に短くすることがで
きる。
【0053】(4)更に、前記制御手段20をアナログ
回路のサンプルホールド回路で実現することをにより、
サンプルホールド回路により、前の引き込み到達電圧を
ホールドしておき、引き込み時にこの電圧を電圧ホール
ド用コンデンサに与えることにより、AGCの引き込み
時間を確実に短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態例を示す回路図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態例を示す回路図であ
る。
【図4】第2の実施の形態例の引き込み時間特性例を示
す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態例を示す回路図であ
る。
【図6】サンプルホールド回路の構成例を示す図であ
る。
【図7】本発明の具体的構成例を示す回路図である。
【図8】AGC回路の概念図である。
【図9】従来回路の構成例を示す図である。
【図10】AGCの引き込み時間特性を示す図である。
【図11】AGCの引き込み動作の説明図である。
【図12】従来回路の引き込み時間特性例を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 アンプ 12 定電流源 20 制御手段 Q1 FET CP 電圧ホールド用コンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力を受けるアンプと、該アンプで駆動
    される電圧制御素子と、該電圧制御素子に接続される定
    電流源と、前記電圧制御素子とグランド間に接続される
    電圧ホールド用コンデンサとにより構成されるチャージ
    ポンプ回路において、 前記電圧ホールド用コンデンサに、引き込み時間を制御
    するための充放電の制御を行なう制御手段を具備するこ
    とを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、予め予測される引き込
    み到達電圧を引き込みのタイミングで与えることを特徴
    とする請求項1記載のチャージポンプ回路。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、予め前の引き込み到達
    電圧をディジタル信号に変換して記憶し、該記憶された
    データをアナログ信号に変換して引き込みのタイミング
    で前記電圧ホールド用コンデンサに与えることを特徴と
    する請求項2記載のチャージポンプ回路。
  4. 【請求項4】 前記制御手段をアナログ回路のサンプル
    ホールド回路で実現することを特徴とする請求項3記載
    のチャージポンプ回路。
JP23159496A 1996-09-02 1996-09-02 チャージポンプ回路 Withdrawn JPH1079631A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100463619B1 (ko) * 2001-07-09 2004-12-30 산요덴키가부시키가이샤 차지펌프 회로의 제어 방법
US6844780B1 (en) 2001-11-13 2005-01-18 Niigata Seimitsu Co., Ltd. Automatic gain control circuit
WO2007084115A1 (en) * 2006-01-17 2007-07-26 Semiconductor Components Industries, L.L.C. Regulated charge pump and method therefor

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