JPH107869A - サイディング用樹脂組成物およびサイディング材 - Google Patents

サイディング用樹脂組成物およびサイディング材

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JPH107869A
JPH107869A JP18809096A JP18809096A JPH107869A JP H107869 A JPH107869 A JP H107869A JP 18809096 A JP18809096 A JP 18809096A JP 18809096 A JP18809096 A JP 18809096A JP H107869 A JPH107869 A JP H107869A
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JP
Japan
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resin
resin composition
bis
acid
hydroxyphenyl
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JP18809096A
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Hiroshi Miyake
浩 三宅
Yoshiji Komiya
良司爾 小宮
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SABIC Innovative Plastics Japan KK
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GE Plastics Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家屋外壁に貼り付け、装飾および補強を行な
うサイディング材を形成するに適した、耐衝撃性、耐熱
性ならびに耐候変色性に優れたサイディング用樹脂組成
物およびこのような組成物によって得られるサイディン
グ材を提供すること。 【解決手段】 本発明は、(A)ポリカーボネート樹脂
90〜10重量部と、(B)ポリメチルメタクリレート
樹脂10〜90重量部と、これら成分の合計100重量
部に対して耐衝撃改質材1〜50重量部を含むサイディ
ング用樹脂組成物、ならびにこのような樹脂組成物を用
いたサイディング材を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋の外壁に取り
付けられるサイディング材を製造するに適した樹脂組成
物ならびにこの樹脂組成物を原料とするサイディング材
に関し、特に、押出成形性並びに高い耐衝撃性、耐熱
性、優れた耐候変色性が同時に達成されるサイディング
用樹脂組成物ならびにサイディング材に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、家屋の外壁(以下サイディングと
称す)は一般的に塗装した金属、セラミック等が使用さ
れているが、今後は軽量化、無塗装化が行え、更に防錆
性、加工性に優れたエンジニアリングプラスチックスに
よる代替が期待されている。なかでも塩化ビニル樹脂
(以下PVC)は優れた押出加工性を有することから、
この用途への展開が見込まれている。しかしながら、P
VCは耐候性、耐熱性、耐衝撃性の面で従来の金属サイ
ディングに比べて劣り、脱ハロゲンという環境面からも
世の中の流れとは反対の方向にある。そこで、これらの
諸問題をクリアするエンジニアリングプラスチックスの
登場が期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な従
来技術の問題点、特に耐衝撃性、耐熱性、耐候性を改良
したエンジニアリングプラスチックスによるサイディン
グ材の製造に適する樹脂組成物ならびにこのような組成
物を用いたサイディング材を提供することを課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はこの課題を解
決すべく鋭意検討した結果、ポリカーボネート樹脂とポ
リメチルメタクリレート樹脂から成る樹脂組成物、及び
必要に応じ耐衝撃性改質材を含む樹脂組成物を押出成型
機を用いて加工、製造することにより前記の諸問題を解
決する事を見いだし本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は(A)ポリカーボネー
ト樹脂90〜10重量部と、(B)ポリメチルメタクリ
レート樹脂10〜90重量部から成るサイディング用樹
脂組成物、及び成分(A)および(B)の合計100重
量部に対して耐衝撃性改質材(C)を1〜50重量部含
むサイディング用樹脂組成物、さらにそれら樹脂組成物
を押出成形手段により加工、製造したサイディング材に
関する。
【0006】ポリカーボネート樹脂(成分A)として
は、2価フェノールとカーボネート先駆体とを反応させ
ることによって製造させる芳香族ホモ・ポリカーボネー
ト又はコ・ポリカーボネートである。また、本発明のポ
リカーボネートは分岐していても良い。その様な分岐ポ
リカーボネートは、多官能性芳香族化合物を二価フェノ
ール及びカーボネート先駆体と反応させることにより分
岐した熱可塑性分岐ポリカーボネートとして得られる。
【0007】本発明のポリカーボネートを製造する方法
自体は公知であり二価フェノールと炭酸ジエステルの溶
融状態でのエステル交換反応によりポリカーボネートを
合成する方法、あるいは溶液中で二価フェノールとホス
ゲンとを反応させる方法(特に界面法)などが知られて
いる。
【0008】例えば、特開平2-175723、特開平2-12493
4、米国特許第4,001,184号、第4,238,569号、第4,238,5
97号、第4,474,999号に記載されている。
【0009】芳香族ジヒドロキシ化合物に特に制限はな
く、種々の公知のものを使用することができる。たとえ
ば、一般式(化1)で表される構造のフェノール性水酸
基を有する化合物である。
【0010】
【化1】
【0011】(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子(例
えば塩素、臭素、フッ素、沃素)または、炭素数1〜8
のアルキル基であり、このRが複数の場合、それらは同
一でも良いし、異なっていても良く、nおよびn’は0
〜4の数である。また、Xは単結合、炭素数1〜8のア
ルキレン基、炭素数2〜8のアルキリデン基、炭素数5
〜15のシクロアルキレン基、炭素数5〜15のシクロ
アルキリデン基または、-S-、-SO-、-SO2-、-C
O-、-O-結合もしくは一般式(化2)で表される結合
を示す。)
【0012】
【化2】
【0013】この様な2価フェノールとしては、例え
ば、ビス(4ヒドロキシフェニル)メタン、1,1ビス
(4ヒドロキシフェニル)エタン、1,2ビス(4ヒド
ロキシフェニル)エタン、ビス(4ヒドロキシフェニ
ル)フェニルメタン、ビス(4ヒドロキシフェニル)ジ
フェニルメタン、2,2ビス(4ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2ビス(4ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、1,1ビス(4ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、ビス(3,5ジメチル-4ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1ビス(3,5ジメチル-4ヒドロキシフェニ
ル)エタン、1,2ビス(3,5ジメチル-4ヒドロキシ
フェニル)エタン、2,2ビス(3,5ジメチル-4ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2ビス(3,5ジメチル
-4ヒドロキシフェニル)ブタン、ビス(3,5ジメチル
-4ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(3,5
ジメチル-4ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、
ビス(3,5ジクロロ-4ヒドロキシフェニル)メタン、
2,2ビス(3,5ジクロロ-4ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、ビス(3,5ジブロモ-4ヒドロキシフェニル)
メタン、2,2ビス(3,5ジブロモ-4ヒドロキシフェ
ニル)プロパンなどのジヒドロキシアリールアルカン
類、ビス(4ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(3,5ジメチル-4ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(3,5ジブロモ-4ヒドロキシフェニル)スルホンな
どのジヒドロキシアリールスルホン類、ビス(4ヒドロ
キシフェニル)エーテル、ビス(3,5ジメチル-4ヒド
ロキシフェニル)エーテル、ビス(3,5ジブロモ-4ヒ
ドロキシフェニル)エーテルなどのジヒドロキシアリー
ルエーテル類、ビス(4ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、ビス(3,5ジメチル-4ヒドロキシフェニル)スル
フィド、ビス(3,5ジブロモ-4ヒドロキシフェニル)
スルフィドなどのジヒドロキシアリールスルフィド類、
4,4’ジヒドロキシベンゾフェノンなどのジヒドロキ
シアリールケトン類,ビス(4ヒドロキシフェニル)ス
ルホキシドなどのスルホキシド類やビス(4ヒドロキシ
フェニル)チオエーテル等を挙げることが出来る。
【0014】これらの内で、特に、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンが好ましく用いられる。上
記以外にも、芳香族ジヒドロキシ化合物として、次の一
般式(化3):
【0015】
【化3】
【0016】(ここでRfは夫々独立して、炭化数1〜
10個の炭化水素基もしくはそのハロゲン化合物または
ハロゲン原子であり、mは0〜4の整数である。)で示
される化合物、例えばレゾルシン、および3−メチルレ
ゾルシン、3−エチルレゾルシン、3−プロピルレゾルシ
ン、3−ブチルレゾルシン、3−t−ブチルレゾルシン、
3−フェニルレゾルシン、3−クミルレゾルシン、2,3,
4,6−テトラフルオロレゾルシン、2,3,4,6−テトラ
ブロムレゾルシン等の置換レゾルシン;カテコール;ハ
イドロキノン、及び3−メチルハイドロキノン、3−エチ
ルハイドロキノン、3−プロピルハイドロキノン、3−ブ
チルハイドロキノン、3−t−ブチルハイドロキノン、3
−フェニルハイドロキノン、3−クミルハイドロキノ
ン、2,3,5,6−テトラメチルハイドロキノン、2,3,
5,6−テトラ−t−ブチルハイドロキノン、2,3,5,6
−テトラフルオロハイドロキノン、2,3,5,6−テトラ
ブロムハイドロキノンなどの置換ハイドロキノン等、及
び、次式(化4)
【0017】
【化4】
【0018】で表される2,2,2',2'−テトラヒドロ−3,
3,3',3'−テトラメチル−1,1'−スピロビス(1H−イ
ンデン)−7,7'ジオール等を用いることもできる。
【0019】これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、単
独で用いてもよく、また、二種以上を組み合わせて用い
ても良い。
【0020】炭酸ジエステルにも特に制限はなく、例え
ば、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネー
ト、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジ
ルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフ
ェニル)カーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチ
ルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキ
シルカーボネートなどが挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。好ましくは、ジフェニルカーボネー
トを使用する。
【0021】これら炭酸エステルもまた、単独で用いて
もよく、また、二種以上を組み合わせて用いても良い。
【0022】他に酸成分として、ジカルボン酸またはジ
カルボン酸エステルを含有していても良い。ジカルボン
酸の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳
香族ジカルボン酸類;コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼッライン酸、セバシ
ン酸、デカン二酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸類;シクロプロパンジカルボン酸、1,2−シクロブ
タンジカルボン酸、1,3−シクロブタンジカルボン酸、
1,2’−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−,シクロ
ペンタンカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸類を挙
げることができる。
【0023】また、ジカルボン酸エステルの例として
は、前記記載のジカルボン酸のジメチル、ジエチル、ジ
フェニル、メチルフェニルおよびジトルイルエステルな
どを挙げることができる。
【0024】これらジカルボン酸またはジカルボン酸エ
ステルは、単独で用いられてもよく、また、二種以上組
み合わせて用いられても良い。
【0025】ジカルボン酸またはジカルボン酸エステル
は、上記炭酸ジエステルに、好ましくは50モル%以
下、さらに好ましくは30モル%以下の量で含有され
る。
【0026】ポリカーボネートを製造する際に、芳香族
ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルと共に、1分子中
に3個以上の官能基を有する多官能性化合物を使用する
事もできる。これら多官能性化合物としては、フェノー
ル性水酸基またはカルボキシル基を有する化合物が好ま
しく、特にフェノール性水酸基を3個含有する化合物が
好ましい。
【0027】このような化合物の好ましい具体例として
は、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,2',2"−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ジイソプロ
ピルベンゼン、α−メチル−α,α',α'−トリス(4−
ヒドロキシフェニル)−1,4−ジエチルベンゼン、α,
α',α"トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−ト
リイソプロピルベンゼン、フロログリシン、4,6−ジメ
チル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプタ
ン−2、1,3,5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼ
ン、2,2−ビス−(4,4−(4,4'−ジヒドロキシフェニ
ル)−シクロヘキシル)−プロパン、トリメット酸、1,
3,5−ベンゼントリカルボン酸、ピロメリット酸などが
挙げられる。
【0028】さらに好ましくは、1,1,1−トリス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン、α,α',α"−トリス(4−
ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベン
ゼンなどを使用する。
【0029】多官能性化合物は、芳香族ジヒドロキシ化
合物1モルに対して、好ましくは0.03モル以下、よ
り好ましくは0.001〜0.02モル、特に、好まし
くは0.01〜0.02モルとすることができる。
【0030】ポリメチルメタクリレート樹脂(成分B)
としては、メチルメタクリレートを主成分としてなる熱
可塑性樹脂組成物である。しかし、その他にエチルメタ
アクリレート、プロピルメタアクリレート、イソプロピ
ルアクリレート、n-ブチルアクリレート、イソブチル
アクリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、等で例示されるメタアクリル酸のアルキルエステ
ルを含んでいてもよい。また、PMMAの基本的な特性
を損なわない範囲で他の共重合可能な成分を含んでもよ
い。
【0031】上記した成分(A)および(B)の配合比
率は(A)90〜10重量部に対して(B)を10〜9
0重量部、好ましくは(A)70〜30重量部に対し
て、(B)30〜70重量部である。(A)成分のポリ
カーボネート樹脂の添加量が90%を越えると耐候性、
押出成型性が悪くなり、(B)成分のPMMAが90%
を越えると耐衝撃性、耐熱性が低下する。
【0032】成分(C)の耐衝撃性改質材としてはゴム
質重合体の存在下にその他の成分がグラフト共重合した
グラフト共重合体等が好ましく、さらに好ましくはAB
S樹脂、AES樹脂、AAS樹脂、MBS樹脂、アクリ
ルラバー等である。
【0033】成分(C)においては、それぞれを構成す
る各成分の組成比に特に制限はなく、用途に応じて各成
分が配合される。また成分(C)の共重合体の製造法に
ついても特に制限はなく、塊状重合、溶液重合、塊状懸
濁重合、懸濁重合、乳化重合などの通常公知の方法が用
いられる。また、別々に共重合した樹脂をブレンドする
こによって得ることも可能である。
【0034】本発明の樹脂組成物には、上記の成分の他
に、その物性を損なわない限りにおいて、その目的に応
じて樹脂の混合時、成型時に、慣用の他の添加剤、例え
ば顔料、染料、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維、タルク
など)、充填剤(カーボンブラック、シリカ、酸化チタ
ンなど)、耐熱剤、酸化劣化防止剤、耐候剤、滑剤、離
型剤、結晶核剤、可塑剤、流動性改良剤、帯電防止剤、
難燃剤等を添加することができる。
【0035】以下、本発明を実施例を挙げ説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0036】成分(A)ポリカーボネート樹脂:ビスフ
ェノールAのポリカーボネート、商標レキサン141、
日本ジーイープラスチックス株式会社製。以下ではPC
と略記する。
【0037】成分(B)ポリメチルメタクリレート樹
脂:商標MH、住友化学工業株式会社製。以下PMMA
と略記。
【0038】成分(C)アクリルラバー:商標パラロイ
ドEXL2315、呉羽化学工業株式会社製。以下アク
リルゴムと略記。
【0039】実施例1〜3 PC/PMMA樹脂 各成分を表1に示す割合(重量比)で混合し、240
℃、150rpmに設定した2軸押出機(30mm)で
押出し、ペレットを作成した。ついで、このペレットを
設定温度250℃、金型温度60℃で射出成型した。得
られた成型品についてノッチ付きアイゾット衝撃強度
(NII)、熱変形温度(HDT)、耐候性(△E)を
測定した。結果を表1に示す。
【0040】比較例1 PVC樹脂 市販のPVC樹脂:商標RB54424、電気化学工業
株式会社製を設定温度180℃、金型温度50℃で射出
成型、PC/PMMA樹脂と同様にノッチ付きアイゾッ
ト衝撃強度、熱変形温度、耐候性を測定した。結果を表
1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】各測定項目の詳細 ○ノッチ付きアイゾット衝撃強度 ASTM-D-256に従って、厚み3.2mm、ノッチ
付きで23℃で測定した。 ○熱変形温度 ASTM-D-256に従って、厚み6.4mmの試験片
を使用、4.6kg荷重で測定した。 ○耐候性 サンシャインウェザーオーメーターを使用、2000時
間照射後の変色度(△E)を測定した。
【0043】上記の結果から解るように、ポリカーボネ
ート系樹脂とポリメチルメタクリレート樹脂を組み合わ
せた組成物はPVCに比べて優れた耐衝撃性、耐熱性、
耐候性を得ることができる。
【0044】次に請求項4に関係する押出成型性につい
て述べる。押出成型は一般にシート等、薄肉で広面積の
材料の製造に用いられる。材料に要求される性能として
はせん断速度の高い領域で低い溶融粘度をあらわし、逆
にせん断速度の低い領域で溶融粘度が上昇するせん断速
度依存性の高いことである。このことにより製品の形状
を得やすくし、更にそれを保持することが可能になる。
【0045】今回の発明に関わる素材を当てはめてみる
と、ポリカーボネート樹脂を単独で用いた場合には耐衝
撃性、耐熱性等、物性に関してはきわめて優れた性能を
あらわすが、押出成型性の面ではせん断速度依存性が小
さく、また加工温度をあまり下げられないため、ドロー
ダウンを起こしやすくなり、所望の形状を得ることが難
しい。
【0046】一方、ポリメチルメタクリレート樹脂は抜
群の耐候性を持ち、またシート用材料として公知であ
り、多くの用途に使用されている。しかしノッチ付きア
イゾットであらわされる衝撃強度は非常に脆くサイディ
ング等、鋭角な部分が存在する製品には使用しずらい。
以下にこれら素材の単独での物性と本発明材料との比較
を例示する。
【0046】
【表2】 (PC/PMMAは表1中の実施例2のデータを使用)
【0047】なお、PC、PMMAのせん断速度と溶融
粘度の関係は、図1のようになる。
【0048】
【本発明の効果】実施例から明らかなように、本発明に
よる樹脂組成物は耐衝撃性、耐熱性、耐候性に優れ、ま
た押出成型性にも優れていることから幅広い用途への適
用が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ポリカーボネート樹脂(PC)および
ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)と本発明に
かかるPC/PMMA樹脂組成物にかかる特性の比較を
示すグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリカーボネート樹脂90〜10
    重量部と、(B)ポリメチルメタクリレート樹脂10〜
    90重量部と、から成ることを特徴とするサイディング
    用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記各成分(A)および(B)の合計1
    00重量部に対して耐衝撃性改質材(C)を1〜50重
    量部含むことを特徴とする請求項1に記載のサイディン
    グ用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記成分(C)が、ABS、AES、A
    AS、ACS、MBS、アクリルラバーの中から選ばれ
    た少なくとも1種の成分である、請求項1または2のい
    ずれかに記載のサイディング用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載した
    樹脂組成物を押出成型の手段により加工、製造したサイ
    ディング材。
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