JPH1078245A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH1078245A
JPH1078245A JP8233039A JP23303996A JPH1078245A JP H1078245 A JPH1078245 A JP H1078245A JP 8233039 A JP8233039 A JP 8233039A JP 23303996 A JP23303996 A JP 23303996A JP H1078245 A JPH1078245 A JP H1078245A
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JP
Japan
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air
chamber box
room
duct
house
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Application number
JP8233039A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Yamagishi
勝明 山岸
Hiroyuki Sugiyama
浩幸 杉山
Yoshitaka Warashina
吉隆 藁科
Haruo Ishikawa
治男 石川
Kazuo Okutsu
一夫 奥津
Masaki Imamura
正樹 今村
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、複数室と共有スペースを対象として
充分な空気調和効果を確保し、ダクト本数を低減して据
付工事の施工性の向上を図り、メンテナンスの容易化を
得られる空気調和装置を提供する。 【解決手段】廊下4などの共有スペース5の天井裏もし
くは床下にリターン空気を導くチャンバボックス6を配
置し、このチャンバボックス内に空調ユニット7を配置
して、熱交換空気を共有スペースに吹出し、この共有ス
ペースに吹出された熱交換空気をアンダカットSなどの
通気口を介して部屋内に導入案内し、空気調和したあと
のリターン空気をリターン口16を介してチャンバボッ
クスに吸込み案内し、さらにチャンバボックス内に全熱
交換換気ユニット18を配置して、このユニットに接続
される給排気ダクト19をチャンバボックス内に区画し
て配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の部屋および
共有スペースを対象とした空気調和をなすための空気調
和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅全室もしくは複数室に対して、同時
に空気調和をなす空気調和装置は、従来、以下のように
構成される。すなわち、特定の部屋の天井裏に空調ユニ
ットが吊設される。この空調ユニット内には、室内熱交
換器やファンなどが収容され、吸込み口を備えた化粧パ
ネルが、その部屋の天井から露出している。
【0003】空調ユニット両側面には、複数の吹出し口
体が設けられ、それぞれの吹出し口体にダクトが接続さ
れる。これらダクトは、空調ユニットが配置されている
部屋を含む各部屋の天井部まで延出され、かつここに設
けられる吹出し口体に接続される。
【0004】この空気調和装置では、空調ユニット内で
熱交換された空気はダクトを介して各部屋に供給され、
空気調和がなされる。各部屋を空気調和したあとの熱交
換空気は特定の部屋に集中するよう通気口を介して導か
れ、さらに化粧パネルの吸込み口より空調ユニット内に
吸込まれて上述の作用を繰り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、特定の部
屋は空調ユニットと直接対向し、それ以外の各部屋と空
調ユニットとはダクトを介して連通しており、全室もし
くは複数室を対象とした空気調和をなす。
【0006】しかしながら、空調ユニットからより離間
した位置にある部屋に接続されるダクトは、近くの部屋
に接続されるダクトよりもダクト長が長くなり、ダクト
内の圧力損失が大きくなる。
【0007】また、必要にして充分な熱交換空気量を確
保するためには、各部屋へ熱交換空気を送風するファン
の回転数を上げるか、もしくはファン直径がより大であ
るものを選択しなければならない。
【0008】この種の対策を採用すれば、効率のよい空
気調和をなす反面、ファン回転数を上げた場合は、消費
電力が大きくなってランニングコストに悪影響を与える
とともに、騒音の増大がともなってしまう。また、ファ
ン直径を大とすると、空調ユニットの筺体自体の大型化
を避けられないなどの不都合があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、住宅の複数室と廊下な
どの共有スペースを対象として充分な空気調和効果を確
保し、ダクト本数を低減して据付工事の施工性の向上を
図り、メンテナンスの容易化を得られる空気調和装置を
提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するため
の第1の発明の空気調和装置は、請求項1として、複数
の部屋および廊下などの共有スペースを有する住宅全体
を対象として空気調和をなす空気調和装置において、上
記共有スペースの天井裏もしくは床下に配置され、上記
部屋を空気調和したあとのリターン空気を導くチャンバ
ボックスと、このチャンバボックス内に収容され、熱交
換器やファンなどが配置されるとともに、チャンバボッ
クス内に対向して開口されるリターン空気の吸込み口お
よび上記熱交換器で熱交換した空気を共有スペースに吹
出し案内する吹出し口を備えた空調ユニットと、各部屋
の天井、壁、床のいずれかに設けられ、上記共有スペー
スに吹出された熱交換空気を部屋内に導入案内する通気
口および部屋を空気調和したあとのリターン空気を上記
チャンバボックスに導入案内するリターン口と、上記チ
ャンバボックス内に配置され、外部空気を住宅内に取入
れるとともに、住宅内の空気の一部を外部に排出し、か
つこれら給排気される空気を互いに熱交換する全熱交換
換気ユニットと、この全熱交換換気ユニットに接続さ
れ、上記チャンバボックス内に区画されて配置される給
気ダクトもしくは排気ダクトとを具備したことを特徴と
する。
【0011】請求項2として、請求項1記載の住宅の部
屋および共有スペース以外のスペースである浴室・トイ
レおよびキッチンにそれぞれ設けられる局所換気装置
と、これら局所換気装置に接続され、上記チャンバボッ
クス内に区画されて配置される給気ダクトもしくは排気
ダクトとを具備したことを特徴とする。
【0012】請求項3として、請求項2記載の上記局所
換気装置に接続される給気ダクトもしくは排気ダクト
は、上記チャンバボックスの少なくとも一部に設けられ
る下がり天井裏に区画されて配置されることを特徴とす
る。
【0013】請求項4として、請求項1および請求項2
記載の上記全熱交換換気ユニットに接続される給気ダク
トもしくは排気ダクトと、上記局所換気装置に接続され
る給気ダクトもしくは排気ダクトは、互いに多重管構造
としたことを特徴とする。
【0014】以上のごとき課題を解決するための手段を
採用することにより、請求項1の発明では、チャンバボ
ックスが実質的に各部屋で空調したあとのリターン空気
を空調ユニットに戻すためのリターンダクトとなり、部
屋ごとにリターンダクトを設ける必要がない。
【0015】そして、チャンバボックス内に全熱交換換
気ユニットを配置したが、ここに接続される給排気ダク
トはチャンバボックス内に区画されているので、全熱交
換換気のための給排気が空調ユニットに導かれるリター
ン空気に何らの影響も与えない。
【0016】請求項2の発明では、局所換気装置に接続
される給排気ダクトがチャンバボックス内に区画されて
いるので、局所換気のための給排気が空調ユニットに導
かれるリターン空気に何らの影響も与えない。
【0017】請求項3の発明では、局所換気装置に接続
される給排気ダクトを下がり天井内に配置したので、天
井裏が狭くてもダクトが形成できる。請求項4の発明で
は、全熱交換換気ユニットおよび局所換気装置の給排気
ダクトを互いに多重管構造としたので、チャンバボック
ス内のダクト本数および壁に設けられるダクト接続用孔
部の数が削減される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面を参照して説明する。たとえば、図1に示すような
集合住宅(マンション)タイプの住宅の構成である。玄
関1のドア2を開放すると、玄関ホール3を介して廊下
4に通じる。これら玄関ホール3と廊下4などを総称し
て、共有スペース5と呼ぶ。
【0019】廊下4の一方の側には、部屋(洋室)A、
納戸Bおよび浴室・トイレCが面する。他方の側には、
部屋(洋室)DとキッチンEが設けられる。廊下の突き
当たり位置に、部屋(和室)Fと、部屋(洋室)Gが並
設される。
【0020】この種の住宅においては、玄関ホール3と
廊下4などの共有スペース5の天井が上記各部屋A〜G
の天井よりも低く設定され、この共有スペース5の天井
裏の空間スペースは、後述するようにメインリターンダ
クトとしてのチャンバボックス6として気密に区画され
る。
【0021】なお、チャンバボックス6は共有スペース
5の天井裏の空間スペースに配置されることに限定され
るものではなく、床下の空間スペースに配置してもよ
い。上記廊下4の突き当たり部に対向するチャンバボッ
クス6内には、空調ユニット7が配置されている。この
空調ユニット7の位置は、住宅の長手方向と短手方向の
それぞれ中央部となる。
【0022】図2にも示すように、上記空調ユニット7
は、ユニット本体8内部に、仕切り板9を介して、ここ
では2組づつの熱交換器10,10とファン11,11
が収容配置される。
【0023】そして、各組の熱交換器10とファン11
に対向するユニット本体8の下面には、吹出し口12,
12が設けられていて、共有スペース5の天井5aに設
けられる開口部に接続される。また、各組の熱交換器1
0と対向するユニット本体8の上面には、吸込み口1
3,13が設けられていて、共有スペース5の天井5a
裏である上記チャンバボックス6内に対して開口され
る。
【0024】一方、各部屋A,D,E,FおよびGの共
有スペース5に面したドア14は、図3にも示すよう
に、ドア下端縁aが床面Yから離間し、床面との間に隙
間Sが形成される。この隙間Sを、アンダカットと呼
ぶ。ドア14には、アンダカットSに代えて、グリルb
を設けてもよい。これら、ドア14に設けられるアンダ
カットSおよびグリルbは、共有スペース5と部屋A,
D,E,FおよびG内との通気を確保する通気口として
構成されるものであって、いずれか一方を備えればよ
い。
【0025】各部屋A,D,E,FおよびGの天井部T
と共有スペース5の天井5aとの段差部分には、グリル
15が嵌め込まれたリターン口16が設けられる。この
リターン口16は、各部屋A,D,E,FおよびG内部
と、天井裏であるチャンバボックス6と連通する。
【0026】このリターン口16は、部屋Dのようにフ
ァン30を設けたものでもよく、これによればファン3
0によってアンダカットSもしくはグリルbからの熱交
換空気の導入と、チャンバボックス6へのリターンを強
制的に、かつ効率よく行なうことができるとともに、空
調ユニット7のファン11の回転数と、このファン30
の回転数をそれぞれ制御することにより、各部屋の室温
調節を効率よく行なえる。
【0027】また、上記部屋FおよびGの壁際の天井部
は、下がり天井として形成されるとともに、リターン口
16が形成され、この下がり天井内の空間スペースが、
上記チャンバボックス6と連通する補助リターンダクト
6aとなっている。
【0028】なお、上記空調ユニット7が住宅のほぼ中
央部に配置されるところから、各部屋A,D,E,Fお
よびGの各リターン口16と空調ユニット7との距離を
ほぼ一定に設定することができる。
【0029】再び図1に示すように、上記空調ユニット
7は、住宅外部に配置される室外ユニット17と冷媒管
を介して冷凍サイクルを構成するよう連通される。すな
わち、空調ユニット7の吹出し口体12から吹出される
熱交換空気を冷気とした冷房運転、あるいは暖気とした
暖房運転が可能である。
【0030】さらに、玄関ホール3上の上記チャンバボ
ックス6内には、全熱交換換気ユニット18が収容配置
される。この全熱交換換気ユニット18には、住宅の壁
部から外部に臨まされる給気ダクト19と、チャンバボ
ックス6内部の後述する換気扇排気ダクト22に接続さ
れる排気ダクト20とが接続され、かつ住宅内部に対向
して開口する図示しない給排気口を備えている。
【0031】したがって、住宅外部の空気が全熱交換換
気ユニット18を介して住宅内部に供給される一方、住
宅内部の空気がこのユニット18を介して外部に排出さ
れるようになっている。
【0032】そして、外部から住宅内部に導かれる空気
と、住宅内部から外部へ導かれる空気とはユニット18
内で混合することなく、独立した経路を導かれ、かつ互
いに熱交換をなす。
【0033】特に、全熱交換換気ユニット18に接続さ
れ、住宅の壁部から外部に臨まされる給気ダクト19は
チャンバボックス6内に挿通されるが、ボックス内に区
画された状態で配置されるので、このダクト内を流通す
る空気がボックス内に流通するリターン空気を干渉した
り、混合するなどの影響を与えることがない。
【0034】上記浴室・トイレCの天井には局所換気装
置である換気扇21が設けられている。この換気扇21
には前記排気ダクト22が接続されていて、上記チャン
バボックス6内に挿通される。そして、チャンバボック
ス6の長手方向に沿って延出され、上記全熱交換換気ユ
ニット18の排気ダクト20が接続されて上記玄関ホー
ル3天井裏から住宅外部に臨ませられる。
【0035】このように、排気ダクト22はチャンバボ
ックス6内に挿通されるが、ボックス内に区画された状
態で配置されるので、このダクト22内を流通する空気
がボックス内に流通するリターン空気に干渉したり混合
することがない。
【0036】また、上記キッチンEに配置される、ここ
では図示しないガスレンジ上部には局所換気装置である
レンジフード23が取付けられる。このレンジフード2
3には、給気ダクト24と、排気ダクト25が接続され
る。
【0037】図4に示すように、レンジフード23は、
ガスレンジの上方部位を覆うように突出し、かつ基端部
にはファン26aが設けられるフード部26と、このフ
ード部の上部に区画される給気口27とからなる。
【0038】上記給気口27には、再び図1に示すよう
に上記給気ダクト24が連通する。この給気ダクト24
は、キッチンEの壁面上部に沿うとともにチャンバボッ
クス6の側面部に挿入され、かつここで屈曲されてチャ
ンバボックスの長手方向に沿って、上記浴室・トイレC
に設けられる換気扇21の排気ダクト22と平行に延出
される。そして、給気ダクト24の開口端部は上記玄関
ホール3天井裏から住宅外部に臨ませられる。
【0039】このように給気ダクト24は、チャンバボ
ックス6内に挿通されるが、ボックス内に区画された状
態で配置されるので、このダクト24内を流通する空気
がボックス内に流通するリターン空気に干渉したり混合
することがない。
【0040】上記フード部26に接続される上記排気ダ
クト25は、レンジフード23の背面側から上記部屋G
の壁際に形成された下がり天井内に沿って延出され、開
口端部は住宅外部に臨ませられる。
【0041】このようにして構成される空気調和装置で
あり、室外ユニット17の圧縮機を駆動して冷凍サイク
ル運転を開始する。空調ユニット7においては、各ファ
ン11が駆動され、それぞれ対向する室内熱交換器10
へ熱交換空気が導びかれ、熱交換作用をなす。
【0042】この室内熱交換器10で熱交換された空気
は、吹出し口12から共有スペース5に吹出される。共
有スペース5に充満する熱交換空気は、共有スペースに
面する各部屋A,D,E,FおよびGのドア14に設け
られたアンダカットSもしくはグリルbから部屋内に導
かれて、それぞれの空気調和を行なう。
【0043】一方、空調ユニット7の吸込み口13がチ
ャンバボックス6内に対向していて、ここから吸込み作
用がなされるところから、チャンバボックス内は負圧化
している。
【0044】したがって、各部屋から空気調和したあと
のリターン空気が、各部屋A,D,E,FおよびGに設
けられるリターン口16からチャンバボックス6に導か
れる。そして、空調ユニット7の吸込み口13に集中
し、このユニット内に導かれて室内熱交換器10で熱交
換され、上述の経路を循環する。
【0045】一方、全熱交換換気ユニット18において
は、外部の新鮮空気を取入れて住宅内部に導く一方、住
宅内部の空気の一部を外部に排出する。これら新鮮外気
と住宅内部の空気はユニット18内で熱交換されるの
で、住宅内部に供給される新鮮外気は、チャンバボック
ス6内の空気温度とほとんど同じである。
【0046】さらに、局所換気装置を構成する換気扇2
1が駆動されると、浴室・トイレCの空気が排気ダクト
22に導かれ、換気がなされる。排気ダクト22を導か
れる空気は、この開口端部から外部へ排出される。
【0047】先に述べたように、上記排気ダクト22は
チャンバボックス6内に区画されて配置されるので、空
調ユニット7に吸込まれるリターン空気に対する熱、お
よび匂いなど少しの影響もない。
【0048】レンジフード23のファン26aが駆動さ
れると、新鮮な外部空気が給気ダクト24に導入され、
レンジフードの上部に開口される給気口27からキッチ
ンEに給気される。同時に、ガスレンジの使用にともな
って発生する燃焼排ガスがレンジフード23から排気ダ
クト25に導かれ、外部に排出される。
【0049】すなわち、ガスレンジを使用しても、キッ
チンE内には新鮮な外気が補給され、常に換気がなされ
るので、燃焼排ガスの影響は全くない。そして、リター
ン空気に対する熱、および匂いなど少しの影響もない。
【0050】図5に示すような、空気調和装置であって
もよい。この場合、部屋Gをいわゆるリビングルームと
して用いる場合に最適である。なお、先に述べた空気調
和装置を構成する部品と同一の部品については、同番号
を付して新たな説明は省略する。(以下、同じ) すなわち、後述する空調ユニット7Aがリターンダクト
を構成するチャンバボックス6内に配置されていること
と、吸込み口13がチャンバボックス6内に開口してい
ることは変わりがない。
【0051】空調ユニット7Aの一方の吹出し口12は
廊下4などの共有スペース5に連通されることも同様で
あるが、他方の吹出し口12aはリビングルームとして
の部屋、たとえばG野上部に設けられる吹出しグリル2
8にダクト28aを介して接続される。この吹出しグリ
ル28内には、風量調節用のダンパ28bが設けられ
る。
【0052】図6に示すように、吹出しグリル28は、
ドア14Gの上部のチャンバボックスに面する部分に設
けられ、この部屋Gはドア14Gの周端部が当接するド
ア受け部にゴムパッキン29が貼着され、アンダカット
やグリルが設けられる部屋よりも高い気密性を保持す
る。すなわち、ゴムパッキン29で目張りをすることに
より、この部屋Gを空気調和したあとのリターン空気が
共有スペース5に漏れるのを阻止する。
【0053】そして、部屋Gのリターン空気は吹出しグ
リル28と同様にドア14Gの上部のチャンバボックス
6に面する部分に設けられたリターン口16からチャン
バボックス6へ導かれる。
【0054】このような構成であれば、人が常にいるよ
うなリビングルームなどの空調負荷の大きな部屋に対し
て充分な空調効果を確保する。そして、空調ユニット7
Aのファン11の回転数と、ダンパ28bの開度をそれ
ぞれ制御することにより、各部屋の室温制御を効率よく
行なえる。
【0055】また、部屋Gのリターン空気は、図7に示
すような下がり天井Taをリターンダクトの延長部とし
てチャンバボックス6に戻すようにしてもよい。なお、
図において、空調ユニット7A、吹出し口12,12
a、ドア14Gなどは図5と同様であり、リターン口1
6の位置が変更される。
【0056】そして、同図において、部屋Gの壁際の天
井Tには下がり天井Taが形成され、この下がり天井T
aにはグリル15が嵌め込まれたリターン口16が設け
られる。すなわち、本来の天井Tと下がり天井Taとの
間の空間スペースが、この部屋に対するリターンダクト
6Aとなっている。
【0057】空調作用は、先に説明した装置と全く同様
である。ここでは、下がり天井Ta裏にリターンダクト
6Aを構成したから、天井裏スペースが狭くてもダクト
の形成に支障がなく、下がり天井Ta裏の有効利用を図
れる。
【0058】図8に示すように、キッチンEに対する給
気ダクト24と、レンジフード23に接続される排気ダ
クト25の構成は、先に説明したものと同様である。そ
して、全熱交換換気ユニット18と、浴室・トイレCの
局所換気装置である換気扇21も備えられていることは
変わりがない。
【0059】ただし、全熱交換換気ユニット18の外部
に開口する給気ダクト19と排気ダクト20と、換気扇
21の排気ダクト22とは、住宅外部に臨まされる端末
部において1本に集合化された多重管33となってい
る。
【0060】この詳細は、たとえば図9(A)に示すよ
うに、内管34と、この内管と所定の間隙を存して設け
られる外管35および、上記内管34内を仕切り板36
によって左右に仕切られる構成の多重管33Aである。
【0061】内管34と外管35との間のスペースには
換気扇21に接続される排気ダクト22が連通され、内
管34内で仕切り板36によって仕切られる一方の空間
スペースは全熱交換換気ユニット18の給気ダクト19
が、他方には排気ダクト20が連通される。
【0062】このように、3本のダクトを一体に集合し
た多重管33Aとすることにより、それぞれ別体に構成
したものと比較して、ダクト本数が低減するとともに、
住宅の壁に設けるダクト接続用の孔部の施工が簡単にな
り、手間が軽減される。
【0063】同図(B)に示すような多重管33Bであ
ってもよい。すなわち、単一の管体37であり、その中
心軸に沿って設けられる軸部38から管壁に亘って3枚
の仕切り板39が放射状に設けられ、管体37内部を正
確に3等分している。
【0064】この仕切り板39によって仕切られる1つ
の空間スペースは換気扇21の排気ダクト22に連通さ
れ、他の空間スペースは全熱交換換気ユニット18の給
気ダクト19が、残りの空間スペースは排気ダクト20
が連通される。
【0065】このように、3本のダクトを一体に集合し
た多重管33Bとすることにより、それぞれ別体に構成
したものと比較して、ダクト本数が低減するとともに、
住宅の壁に設けるダクト接続用の孔部の施工が簡単にな
り、手間が軽減される。さらに、本発明の要旨を越えな
い範囲内で種々の変形実施が可能なことは、勿論であ
る。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、共有スペースの天井裏か床下にチャンバボック
スを配置し、この内部に空調ユニットを配置し、各部屋
に通気口とリターン口を設け、チャンバボックス内に全
熱交換換気ユニットを配置し、このユニットに接続され
る給排気ダクトをチャンバボックス内に区画して配置し
たから、各部屋ごとのリターンダクトを設ける必要がな
くなって、製作手間の軽減とコストの軽減を得られる。
チャンバボックス内の全熱交換換気のための給排気が空
調ユニットに導かれるリターン空気に何らの影響も与え
ることがなく、互いの熱交換効率の向上に寄与するなど
の効果を奏する。
【0067】請求項2の発明によれば、局所換気装置に
接続する給排気ダクトがチャンバボックスに対して区画
されているので、局所換気のための給排気が空調ユニッ
トに導かれるリターン空気に何らの影響も与えることが
ない。
【0068】請求項3の発明によれば、局所換気装置に
接続される給排気ダクトを下がり天井内に配置したの
で、天井裏が狭くてもダクトが形成できる。請求項4の
発明によれば、全熱交換換気ユニットおよび局所換気装
置の給排気ダクトを多重管構造としたので、チャンバボ
ックス内のダクト本数および壁に設けられるダクト接続
用孔部の数が削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、住宅と空気調和
装置の概略の斜視図。
【図2】同実施の形態の、住宅と空気調和装置の縦断面
図。
【図3】同実施の形態の、ドアの通気構造を説明する正
面図。
【図4】同実施の形態の、レンジフードの縦断面図。
【図5】他の実施の形態の、住宅と空気調和装置の縦断
面図。
【図6】同実施の形態の、ドア構造の正面図。
【図7】さらに他の実施の形態の、住宅と空気調和装置
の縦断面図。
【図8】さらに他の実施の形態の、住宅と空気調和装置
の概略の平面図。
【図9】(A)は、多重管構造の縦断面図。(B)は、
さらに異なる多重管構造の縦断面図。
【符号の説明】
A,D,F,G…部屋、 C…浴室・トイレ、 E…キッチン、 4…廊下、 5…共有スペース、 T…天井、 6…チャンバボックス、 10…熱交換器、 11…ファン、 13…吸込み口、 12…吹出し口、 7…空調ユニット、 S…隙間(アンダカット)、 b…グリル、 16…リターン口、 18…全熱交換換気ユニット、 19…給気ダクト、 20…排気ダクト、 21,23…局所換気装置(換気扇,レンジフード)、 22…排気ダクト、 24…給気ダクト、 25…排気ダクト、 Ta…下がり天井、 33,33A,33B…多重管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藁科 吉隆 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 石川 治男 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 奥津 一夫 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 今村 正樹 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の部屋および廊下などの共有スペース
    を有する住宅全体を対象として空気調和をなす空気調和
    装置において、 上記共有スペースの天井裏もしくは床下に配置され、上
    記部屋を空気調和したあとのリターン空気を導くチャン
    バボックスと、 このチャンバボックス内に収容され、熱交換器やファン
    などが配置されるとともに、チャンバボックス内に対向
    して開口されるリターン空気の吸込み口および上記熱交
    換器で熱交換した空気を共有スペースに吹出し案内する
    吹出し口を備えた空調ユニットと、 各部屋の天井、壁、床のいずれかに設けられ、上記共有
    スペースに吹出された熱交換空気を部屋内に導入案内す
    る通気口および部屋を空気調和したあとのリターン空気
    を上記チャンバボックスに導入案内するリターン口と、 上記チャンバボックス内に配置され、外部空気を住宅内
    に取入れるとともに、住宅内の空気の一部を外部に排出
    し、かつこれら給排気される空気を互いに熱交換する全
    熱交換換気ユニットと、 この全熱交換換気ユニットに接続され、上記チャンバボ
    ックス内に区画されて配置される給気ダクトもしくは排
    気ダクトと、を具備したことを特徴とする空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の上記住宅の部屋および共有
    スペース以外のスペースである浴室・トイレおよびキッ
    チンにそれぞれ設けられる局所換気装置と、 これら局所換気装置に接続され、上記チャンバボックス
    内に区画されて配置される給気ダクトもしくは排気ダク
    トと、を具備したことを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の上記局所換気装置に接続さ
    れる給気ダクトもしくは排気ダクトは、上記チャンバボ
    ックスの少なくとも一部に設けられる下がり天井裏に区
    画されて配置されることを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】請求項1および請求項2記載の上記全熱交
    換換気ユニットに接続される給気ダクトもしくは排気ダ
    クトと、上記局所換気装置に接続される給気ダクトもし
    くは排気ダクトは、互いに多重管構造としたことを特徴
    とする空気調和装置。
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