JPH1077338A - ポリカーボネート樹脂及びその製造方法 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂及びその製造方法

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JPH1077338A
JPH1077338A JP8230344A JP23034496A JPH1077338A JP H1077338 A JPH1077338 A JP H1077338A JP 8230344 A JP8230344 A JP 8230344A JP 23034496 A JP23034496 A JP 23034496A JP H1077338 A JPH1077338 A JP H1077338A
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bis
hydroxyphenyl
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Takaaki Hikosaka
高明 彦坂
Hideji Sakamoto
秀治 坂元
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分子間架橋を有する架橋ポリカーボネート樹脂
の製造に好適に用いられる新規なポリカーボネート樹脂
及びその製造方法を提供する。また、透明性を具備する
とともに、表面硬度、耐熱性、機械的特性などの諸特性
をバランス良く向上させた新規な架橋ポリカーボネート
樹脂を提供する。 【解決手段】下記一般式(1)で表される繰り返し単位
(I)及び下記一般式(2)で表される繰り返し単位
(II)を含有するとともに、前記繰り返し単位(I)が
ポリマー連鎖中に連続して存在しないポリカーボネート
樹脂を用いて、架橋反応を行う。 【化1】 〔一般式(1)中のR1 は反応し得る不飽和結合を側鎖
に有する二価の基を、一般式(2)中のR2 は反応し得
る不飽和結合を側鎖に持たない二価の基を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋ポリカーボネ
ート樹脂の製造に好適に用いられる新規なポリカーボネ
ート樹脂及びその製造方法に関する。また、本発明は、
表面硬度、耐熱性、機械的特性などの諸特性をバランス
良く向上した新規な架橋ポリカーボネート樹脂に関す
る。
【0002】
【従来の技術】透明性、寸法安定性、耐熱性、耐衝撃性
に優れるポリカーボネート樹脂は、無機ガラス等の代替
として広く使用されている。しかし、用途が電気・電子
部品、機械部品、自動車部品等の工業用材料に広がるに
つれて、前記の特性を活かしつつ表面硬度や機械強度を
高める技術が必要とされるようになってきた。
【0003】このような技術として、特開平4−291
348号公報には、不飽和結合を側鎖に有する繰り返し
単位を含有するポリカーボネート樹脂が開示されてお
り、この樹脂に架橋剤を添加して架橋することにより、
改善された表面硬度を持った架橋ポリカーボネート樹脂
を得ている。しかしながら、該公報記載の架橋性ポリカ
ーボネート樹脂は、比較的長い脂肪族性の連鎖を有する
架橋剤により架橋されているため、剛直性に欠け、表面
硬度の改良が不十分となっている。また、該公報におい
ては、分子内架橋と分子間架橋の区別がされておらず、
表面硬度や機械強度と深く関係すると考えられる分子間
架橋についての開示がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に基づいてなされたものであり、分子間架橋を有する架
橋ポリカーボネート樹脂の製造に好適に用いられる新規
なポリカーボネート樹脂及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。本発明はまた、透明性を具備するとと
もに、表面硬度、耐熱性、機械的特性などの諸特性をバ
ランス良く向上させた新規な架橋ポリカーボネート樹脂
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリカーボネー
ト樹脂において、不飽和結合を持たない繰り返し単位中
に不飽和結合を持った繰り返し単位を均等に分散含有さ
せることにより、その後この不飽和結合を利用して架橋
を施した場合に、分子間架橋が優先し、表面硬度、耐熱
性、機械的特性などの諸特性がバランス良く向上された
架橋ポリカーボネート樹脂が得られることを見出し、ま
た該ポリカーボネート樹脂の製造方法として、ポリマー
化後にも反応性を有する不飽和結合を持たないモノマー
と炭酸エステル形成性化合物との反応で得られるオリゴ
マーを中間体として経由し、これにポリマー化後にも反
応性を有する不飽和結合を持つモノマーを反応させる方
法を見い出すことにより本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明の要旨は以下のとおりであ
る。 〔1〕.下記一般式(1)で表される繰り返し単位
(I)及び下記一般式(2)で表される繰り返し単位
(II)を含有するとともに、前記繰り返し単位(I)が
ポリマー連鎖中に連続して存在しないことを特徴とする
ポリカーボネート樹脂。
【0007】
【化7】
【0008】〔一般式(1)中のR1 は反応し得る不飽
和結合を側鎖に有する二価の基を、一般式(2)中のR
2 は反応し得る不飽和結合を側鎖に持たない二価の基を
表す。〕
【0009】〔2〕.繰り返し単位(I)が下記一般式
(3)で表される繰り返し単位(III)である前記〔1〕
記載のポリカーボネート樹脂。
【0010】
【化8】
【0011】〔一般式(3)中Xは単結合、−O−,−
S−,−SO−,−SO2 −,−CO−,−CR5 6
−(ただし、R5 及びR6 はそれぞれ独立に水素、トリ
フルオロメチル基、炭素数1〜10のアルキル基又は炭
素数6〜24のアリール基である)、炭素数3〜12の
シクロアルキリデン基、炭素数2〜12のα,ω−アル
キレン基、フルオレニリデン基、メンタンジイル基、ピ
ラジリデン基、炭素数6〜12のアリーレン基あるいは
α,ω−シロキサンジイル基であり、R3 及びR 4 はそ
れぞれ独立に水素、トリフルオロメチル基、ハロゲン原
子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜24のア
リール基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数
1〜10のアルキルオキシ基あるいは炭素数6〜24の
アリールオキシ基であり、m及びnはそれぞれ独立に0
〜6の整数であり、a〜dは整数であり、c+dは1〜
8、a+cは4、b+dは4である。〕
【0012】〔3〕.繰り返し単位(II)が下記一般式
(4)で表される繰り返し単位(IV)である前記〔1〕
又は〔2〕記載のポリカーボネート樹脂。
【0013】
【化9】
【0014】〔一般式(4)中Yは単結合、−O−,−
S−,−SO−,−SO2 −,−CO−,−CR7 8
−(ただし、R7 及びR8 はそれぞれ独立に水素、トリ
フルオロメチル基、炭素数1〜10のアルキル基又は炭
素数6〜24のアリール基である)、炭素数3〜12の
シクロアルキリデン基、炭素数2〜12のα,ω−アル
キレン基、フルオレニリデン基、メンタンジイル基、ピ
ラジリデン基、炭素数6〜12のアリーレン基あるいは
α,ω−シロキサンジイル基であり、R9 〜R16はそれ
ぞれ独立に水素、トリフルオロメチル基、ハロゲン原
子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜24のア
リール基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数
1〜10のアルキルオキシ基あるいは炭素数6〜24の
アリールオキシ基である。〕
【0015】〔4〕.前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに
記載のポリカーボネート樹脂を架橋して得られる架橋ポ
リカーボネート樹脂。
【0016】〔5〕.繰り返し単位(II)もしくは(I
V)を有する両末端ハロホーメートのオリゴマーを形成
させた後に、下記一般式(5)で表される両末端水酸基
のモノマー(V)または下記一般式(7)で表される両
末端水酸基のモノマー(VII)と共重合させることを特徴
とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のポリカー
ボネート樹脂の製造方法。
【0017】
【化10】
【0018】〔一般式(5)中のR1 は反応し得る不飽
和結合を側鎖に有する二価の基を表しす。一般式(7)
中のXは単結合、−O−,−S−,−SO−,−SO2
−,−CO−,−CR5 6 −(ただし、R5 及びR6
はそれぞれ独立に水素、トリフルオロメチル基、炭素数
1〜10のアルキル基又は炭素数6〜24のアリール基
である)、炭素数3〜12のシクロアルキリデン基、炭
素数2〜12のα,ω−アルキレン基、フルオレニリデ
ン基、メンタンジイル基、ピラジリデン基、炭素数6〜
12のアリーレン基あるいはα,ω−シロキサンジイル
基であり、R3 及びR4 はそれぞれ独立に水素、トリフ
ルオロメチル基、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアル
キル基、炭素数6〜24のアリール基、炭素数3〜12
のシクロアルキル基、炭素数1〜10のアルキルオキシ
基あるいは炭素数6〜24のアリールオキシ基であり、
m及びnはそれぞれ独立に0〜6の整数であり、a〜d
は整数であり、c+dは1〜8、a+cは4、b+dは
4である。〕
【0019】〔6〕.繰り返し単位(II)もしくは(I
V)を有する両末端水酸基ののオリゴマーを形成させた
後に、下記一般式(6)で表される両末端ハロホーメー
トのモノマー(VI)または下記一般式(8)で表される
両末端ハロホーメートのモノマー(VIII)と共重合させ
ることを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記
載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
【0020】
【化11】
【0021】〔一般式(6)中のR1 は反応し得る不飽
和結合を側鎖に有する二価の基を表し、Aはハロゲン原
子を表す。一般式(8)中のXは単結合、−O−,−S
−,−SO−,−SO2 −,−CO−,−CR5 6
(ただし、R5 及びR6 はそれぞれ独立に水素、トリフ
ルオロメチル基、炭素数1〜10のアルキル基又は炭素
数6〜24のアリール基である)、炭素数3〜12のシ
クロアルキリデン基、炭素数2〜12のα,ω−アルキ
レン基、フルオレニリデン基、メンタンジイル基、ピラ
ジリデン基、炭素数6〜12のアリーレン基、あるいは
α,ω−シロキサンジイル基であり、R3 及びR4 はそ
れぞれ独立に水素、トリフルオロメチル基、ハロゲン原
子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜24のア
リール基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数
1〜10のアルキルオキシ基あるいは炭素数6〜24の
アリールオキシ基であり、m及びnはそれぞれ独立に0
〜6の整数であり、a〜dは整数であり、c+dは1〜
8、a+cは4、b+dは4である。また、一般式
(8)中のAはハロゲン原子を表す。〕
【0022】〔7〕.繰り返し単位(II)もしくは(I
V)を有する両末端カーボネートのオリゴマーを形成さ
せた後、前記一般式(5)で表される両末端水酸基のモ
ノマー(V)または前記一般式(7)で表されるモノマ
ー(VII)と共重合させることを特徴とする前記〔1〕〜
〔3〕のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂の製造
方法。
【0023】〔8〕.繰り返し単位(II)もしくは(I
V)を有する両末端水酸基のオリゴマーを形成させた
後、下記一般式(9)で示される両末端カーボネートの
モノマー(IX)または下記一般式(10)で表される両
末端カーボネートのモノマー(X)と共重合させること
を特徴とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のポ
リカーボネート樹脂の製造方法。
【0024】
【化12】
【0025】〔一般式(9)中のR1 は反応し得る不飽
和結合を側鎖に有する二価の基を表し、R17,R18はモ
ノマー(IX)と前記両末端水酸基のオリゴマーとの重縮
合反応を阻害しない基を表す。一般式(10)中のXは
単結合、−O−,−S−,−SO−,−SO2 −,−C
O−,−CR5 6 −(ただし、R5 及びR6 はそれぞ
れ独立に水素、トリフルオロメチル基、炭素数1〜10
のアルキル基又は炭素数6〜24のアリール基であ
る)、炭素数3〜12のシクロアルキリデン基、炭素数
2〜12のα,ω−アルキレン基、フルオレニリデン
基、メンタンジイル基、ピラジリデン基、炭素数6〜1
2のアリーレン基あるいはα,ω−シロキサンジイル基
であり、R3 及びR4 はそれぞれ独立に水素、トリフル
オロメチル基、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキ
ル基、炭素数6〜24のアリール基、炭素数3〜12の
シクロアルキル基、炭素数1〜10のアルキルオキシ基
あるいは炭素数6〜24のアリールオキシ基であり、R
17,R18はモノマー(X)と前記両末端水酸基のオリゴ
マーとの重縮合反応を阻害しない基であり、m及びnは
それぞれ独立に0〜6の整数であり、a〜dは整数であ
り、c+dは1〜8、a+cは4、b+dは4であ
る。〕
【0026】
【発明の実施の形態】
[ポリカーボネート樹脂]本発明のポリカーボネート樹
脂は、直鎖状、環状のいずれであってもよく、更に、合
成時に末端停止剤や分岐剤等を用いる事により、ポリマ
ー鎖中に特殊な末端構造や特殊な分岐構造が導入されて
いるものであっても良い。
【0027】本発明のポリカーボネート樹脂は、繰り返
し単位(I)と繰り返し単位(II)を含有し、しかも繰
り返し単位(I)が連続しない構造を有する。このた
め、繰り返し単位(I)の側鎖中に存在する不飽和結合
を利用して架橋反応を行う場合に、分子間架橋が優先す
る。
【0028】繰り返し単位(I)と繰り返し単位(II)
の合計に対する繰り返し単位(I)の割合(モル比)、
(I)/〔(I)+(II)〕、が好ましくは0.001
〜0.5、さらに好ましくは0.01〜0.4となる割
合で有する。繰り返し単位(I)の割合が、0.001
未満の場合には、ポリカーボネート樹脂中に占める不飽
和結合の割合が少な過ぎて十分な架橋が得られず、表面
硬度や引張強度等の機械的特性が改善されない可能性が
ある。
【0029】また、本発明のポリカーボネート樹脂は、
本発明の目的達成を阻害しない範囲で、繰り返し単位
(I),(II)以外の繰り返し単位を有していてもよ
い。具体的には、例えば、ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリエーテルに由来する繰り返し単位を挙げること
ができる。
【0030】本発明のポリカーボネート樹脂としては、
塩化メチレン溶媒中、0.5g/デシリットルの濃度で
20℃で測定した還元粘度が0.1〜2.0のものが、
架橋後のポリマー特性の面より好ましい。還元粘度が
0.1未満の場合には、架橋後においても、所望の機械
的特性が得られない可能性があり、2.0を越える場合
には、架橋後のポリマーの成形性が低下する可能性があ
る。
【0031】本発明のポリカーボネート樹脂は、側鎖中
に存在する不飽和結合を利用して分子間架橋反応を進行
させることにより、表面硬度、耐熱性、機械的特性が向
上するが、該架橋反応を施さない場合であっても、透明
性、寸法安定性、耐熱性、耐衝撃性に優れたエンジニア
リングプラスチックとして工業材料等の用途に利用でき
る。
【0032】また、繰り返し単位中に存在する、反応性
の不飽和結合を利用して各種の官能基を導入し、機能性
を付与することも可能で、このような機能性樹脂の原料
としても利用できる。更には、該不飽和結合を利用した
グラフト共重合も可能で、この手法により、様々な特性
を付与することもできる。
【0033】一般式(1)で表される繰り返し単位
(I)において、R1 としては反応し得る不飽和結合を
側鎖に有する二価の基であればよい。この不飽和結合
は、例えば、ラジカル開始剤等により反応性が付与さ
れ、他のポリマー連鎖中の不飽和結合と反応して分子間
架橋を形成することができる。このような基として、具
体的には、例えば、ビニル基、アリル基、プロペニル
基、イソプロペニル基、1,4−ブタジエニル基、1,
3−ペンタジエニル基等が挙げられる。
【0034】繰り返し単位(I)において、表面硬度や
機械的特性の改善のため、主鎖中にアリーレン基を有す
ることが好ましい。このようなものとして一般式(3)
の構造を有する繰り返し単位(III)を挙げることができ
る。
【0035】一般式(2)においても、表面硬度や機械
的特性の改善のため、主鎖中にアリーレン基を有する繰
り返し単位を用いることが好ましい。このようなものと
して一般式(4)の構造を有する繰り返し単位(IV)を
挙げることができる。
【0036】一般式(3)中のXが表す−CR5 6
において、R5 及びR6 が表す炭素数1〜10のアルキ
ル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、2−ブチル基、ter
t−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基が挙
げられる。炭素数6〜24のアリール基としては、例え
ば、フェニル基、トリル基、ナフチル基、スチリル基、
ビフェニル基、ターフェニル基、クォーターフェニル
基、アントラセニル基、フェナントレニル基が挙げられ
る。
【0037】Xが表す炭素数3〜12のシクロアルキリ
デン基としては、例えば、シクロペンチリデン基、シク
ロヘキシリデン基、シクロヘプチリデン基、シクロオク
チリデン基、シクロノニリデン基、シクロデシリデン
基、シクロウンデシリデン基、が挙げられる。
【0038】Xが表す炭素数2〜12のα,ω−アルキ
レン基としては、例えば、エチレン基、トリメチレン
基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチ
レン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメ
チレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデ
カメチレン基が挙げられる。
【0039】Xが表すフルオレニリデン基としては、例
えば、9,9−フルオレニリデン基が挙げられる。
【0040】Xが表すメンタンジイル基としては、例え
ば、1,8−メンタンジイル基、2,8−メンタンジイ
ル基が挙げられる。
【0041】Xが表すピラジリデン基としては、例え
ば、2,3−ピラジリデン基、2,5−ピラジリデン
基、2,6−ピラジリデン基が挙げられる。
【0042】Xが表す炭素数6〜12のアリーレン基と
しては、例えば、o−フェニレン基、m−フェニレン
基、p−フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基
が挙げられる。
【0043】Xが表すα,ω−シロキサンジイル基とし
ては、例えば下記一般式(11)に示す基が挙げられ
る。
【0044】
【化13】
【0045】〔一般式(11)中のR19〜R26はそれぞ
れ独立に水素、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数
6〜12のアリール基を表す。また、p,qはそれぞれ
独立に2〜5の整数を表し、rは10〜100の整数を
表す。〕 一般式(11)において、R19〜R26が表す炭素数1〜
6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2−ブチ
ル基、tert−ブチル基、イソブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基が挙げられ、炭素数6〜12のアリール
基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、ビフェ
ニル基が挙げられる。
【0046】本発明おいては、得られる架橋ポリカーボ
ネート樹脂の透明性、表面硬度及び機械的特性の面よ
り、Xが、単結合、−CR5 6 −、−SO2 −、炭素
数5〜11のシクロアルキリデン基、9,9−フルオレ
ニリデン基または炭素数6〜12のアリーレン基である
繰り返し単位を有することが好ましい。
【0047】R3 及びR4 が表すハロゲン原子として
は、特に、フルオロ基、クロロ基が好ましい。
【0048】R3 及びR4 が表す炭素数1〜10のアル
キル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、2−ブチル基、te
rt−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基が挙
げられる。
【0049】R3 及びR4 が表す炭素数6〜24のアリ
ール基としては、例えば、フェニル基、トリル基、ナフ
チル基、スチリル基、ビフェニル基、ターフェニル基、
クォーターフェニル基、アントラセニル基、フェナント
レニル基が挙げられる。
【0050】R3 及びR4 が表す炭素数3〜12のシク
ロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル基、シ
クロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、
シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロデシル基
が挙げられる。
【0051】R3 及びR4 が表す炭素数1〜10のアル
キルオキシ基としては、例えば、メチルオキシ基、エチ
ルオキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ
基、ブチルオキシ基、2−ブチルオキシ基、tert−
ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、ペンチルオキシ
基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオ
キシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基が挙げられ
る。
【0052】R3 及びR4 が表す炭素数6〜24のアリ
ールオキシ基としては、例えば、フェニルオキシ基、ナ
フチルオキシ基、ビフェニルオキシ基がが挙げられる。
【0053】X,R3 〜R6 及びR19〜R26について
は、上記のような官能基を挙げられるが、本発明の目的
達成を阻害しない範囲で、これらの官能基に更に置換基
の付加した官能基を用いることができる。付加が可能な
置換基としては、例えば、ハロゲン原子、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、se
c−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基のよ
うな炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル
基、ビフェニル基のような炭素数6〜12の芳香族炭化
水素基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、te
rt−ブトキシ基、イソブトキシ基のような炭素数1〜
4のアルキルオキシ基、メチルチオ基、フェニルチオ基
のようなスルフィド基などが挙げられ、これらのうち1
個、または複数個の置換基が、各々独立に、結合可能な
位置に結合することができる。
【0054】一般式(3)において、置換基数c及びd
はそれぞれ1〜4の整数を採用できるが、置換基数が3
又は4の場合には、分子間架橋の効率が低下する可能性
があるため、1又は2とするのが好ましい。また、置換
基数が2の場合には、前記の理由より、互いにメタ位あ
るいはパラ位の配置となるように付加することが好まし
い。
【0055】一般式(3)において、置換基c及びd中
のメチレン基の数を示すm及びnはそれぞれ独立に0〜
8の整数を採用できるが、架橋後のポリマーの機械的特
性が低下する可能性があるため、0〜2の整数が好まし
い。
【0056】一般式(4)中のYとして採用できる置換
基としては、具体的には、上記したXと同様の置換基を
挙げることができる。
【0057】一般式(4)中のR9 〜R16として採用で
きる置換基としては、具体的には、上記したR3 と同様
の置換基を挙げることができる。
【0058】本発明のポリカーボネート樹脂の具体例と
しては、例えば、繰り返し単位(I)として下記繰り返
し単位の少なくとも1種を含有するものであって、該繰
り返し単位が連続しないもの、
【0059】
【化14】
【0060】及び上記繰り返し単位の少なくとも1種
と、繰り返し単位(II)として下記繰り返し単位とを含
有するものなど挙げられる。
【0061】
【化15】
【0062】〔ポリカーボネート樹脂の製造方法〕本発
明のポリカーボネート樹脂は、例えば、下記一般式(1
2)で表されるモノマー(XII)、好ましくは一般式(1
3)で表されるモノマー(XIII)に、炭酸エステル形成性
化合物を反応させ、その後に一般式(5)、好ましくは
一般式(7)で表されるモノマーを反応させることによ
り合成することができる。
【0063】
【化16】
【0064】〔一般式(12)中R2 は上記と同じ意味
を有し、一般式(13)中、Y,R9〜R16は上記と同
じ意味を有し、一般式(5)中、R1 は上記と同じ意味
を有し、一般式(7)中、X,R3,R4 ,a,b,c,
d,m,nは上記と同じ意味を有する。〕 製造方法としては、例えば、炭酸エステル形成性化合物
としてホスゲン等のカルボニルハライドを用い、適当な
酸結合剤の存在下に二価フェノール類と重縮合させる方
法が適用できる。また、炭酸エステル形成性化合物とし
てビスアリールカーボネートを用い、エステル交換反応
を行う方法も適用可能である。
【0065】カルボニルハライドを用いる製造方法とし
ては、例えば、最初に一般式(12)または(13)で
表されるモノマーとカルボニルハライドを反応させて、
一般式(2)または(4)で表される繰り返し単位を有
する両末端ハロホーメートのオリゴマーを形成させ、次
いで一般式(5)または(7)で表されるモノマーを反
応させる方法が適用できる。また、一般式(2)または
(4)で表される繰り返し単位を有する両末端水酸基の
オリゴマーと一般式(6)または(8)で表される両末
端ハロホーメートのモノマーを反応させる方法も適用で
きる。
【0066】エステル交換反応を用いる方法としては、
例えば、最初に一般式(12)または(13)で表され
るモノマーとビスアリールカーボネートを反応させて、
一般式(2)または(4)で表される繰り返し単位を有
する両末端カーボネートのオリゴマーを形成させ、次い
で一般式(5)または(7)で表されるモノマーを反応
させる方法が適用できる。また、一般式(2)または
(4)で表される繰り返し単位を有する両末端水酸基の
オリゴマーと一般式(9)または(10)で表される両
末端カーボネートのモノマーを反応させる方法も適用で
きる。
【0067】本発明のポリカーボネート製造方法として
は、一般式(12)または(13)で表されるモノマー
を出発物質として、一般式(2)または(4)で表され
る繰り返し単位を有する両末端ハロホーメートまたは両
末端カーボネートのオリゴマーを形成させ、その後に一
般式(5)または(7)で表されるモノマーを反応させ
る方法を用いることが、樹脂製造の容易さの面より好ま
しい。
【0068】前記オリゴマーの重合度は、繰り返し単位
の構造にもよるが、1〜5とすることが好ましい。それ
は、6以上の場合には、反応性の不飽和結合を有する繰
り返し単位の割合が低下し、架橋によるポリマー特性の
改質が十分とならない可能性があるからである。また、
本発明のポリカーボネート製造方法においては、本発明
の目的を阻害しない範囲で、必要に応じ末端停止剤及び
/又は分岐剤を共存させることができる。
【0069】一般式(5)で表されるモノマー(V)に
おいて、R1 としては反応し得る不飽和結合を側鎖に有
する二価の基であればよいが、得られる樹脂の表面硬度
や機械的特性の改善のため、主鎖中にアリーレン基を有
することが好ましい。このようなものとして一般式
(7)で表されるモノマー(VII)を挙げることができ
る。
【0070】一般式(7)で表されるモノマー(VII)の
具体例としては、例えば、下記のものが挙げられる。X
が単結合の化合物であるモノマー(VII)の具体例として
は、例えば、3,3’−ジビニル−4,4’−ジヒドロ
キシビフェニル、3,3’−ジフルオロ−4,4’−ジ
ヒドロキシ−5,5’−ジビニルビフェニル、4,4’
−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチル−5,5’−ジビ
ニルビフェニル、4,4’−ジヒドロキシ−2,2’−
ジメチル−5,5’−ジビニルビフェニル、4,4’−
ジヒドロキシ−2,2’,3,3’−テトラメチル−
5,5’−ジビニルビフェニル、4,4’−ジヒドロキ
シ−3,3’−ジフェニル−5,5’−ジビニルビフェ
ニル、3,3’−ジシクロヘキシル−4,4’−ジヒド
ロキシ−5,5’−ジビニルビフェニル、ヘキサフルオ
ロ−4,4’−ジヒドロキシ−5,5’−ジビニルビフ
ェニル、3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシ
ビフェニル、3,3’−ジフルオロ−4,4’−ジヒド
ロキシ−5,5’−ジアリルビフェニル、4,4’−ジ
ヒドロキシ−3,3’−ジメチル−5,5’−ジアリル
ビフェニル、4,4’−ジヒドロキシ−2,2’−ジメ
チル−5,5’−ジアリルビフェニル、4,4’−ジヒ
ドロキシ−2,2’,3,3’−テトラメチル−5,
5’−ジアリルビフェニル、4,4’−ジヒドロキシ−
3,3’−ジフェニル−5,5’−ジアリルビフェニ
ル、3,3’−ジシクロヘキシル−4,4’−ジヒドロ
キシ−5,5’−ジアリルビフェニル、3,3’−ジフ
ルオロ−4,4’−ジヒドロキシ−5,5’−ジアリル
ビフェニル、ヘキサフルオロ−4,4’−ジヒドロキシ
−5,5’−ジアリルビフェニルが挙げられる。
【0071】Xが−O−の化合物であるモノマー(VII)
の具体例としては、例えば、ビス(3−ビニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)エーテル、ビス(5−ビニル−3−
フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビ
ス(5−アリル−3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテルが挙げられる。
【0072】Xが−S−の化合物であるモノマー(VII)
の具体例としては、例えば、ビス(3−ビニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)スルフィド、ビス(5−ビニル−3
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、
ビス(5−アリル−3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィドが挙げられる。
【0073】Xが−SO2 −の化合物であるモノマー
(VII)の具体例としては、例えば、ビス(3−ビニル−
4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(5−ビニル
−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(5−ビニル−3−フェニル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホン、ビス(5−アリル−3−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(5−アリル−3
−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)スルホンが挙げ
られる。
【0074】Xが−CO−の化合物であるモノマー(VI
I)の具体例としては、例えば、4,4’−ジヒドロキシ
−3,3’−ジビニルベンゾフェノンが挙げられる。
【0075】Xが−CR5 6 −の化合物であるモノマ
ー(VII)であって、反応し得る不飽和結合を有する基と
してビニル基を有するモノマーの具体例としては、例え
ば、ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,2−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−ビニル−3
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−
ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシフェニル)
オクタン、4,4−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシ
フェニル)ヘプタン、1,1−ビス(3−ビニル−4−
ヒドロキシフェニル)−1,1−ジフェニルメタン、
1,1−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシフェニル)
−1−フェニルエタン、1,1−ビス(3−ビニル−4
−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルメタン、2,2
−ビス(5−ビニル−3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2−(5−ビニル−3−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)−2−(3−ビニル−4−ヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルエタン、ビス(5−ビニ
ル−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、
2,2−ビス(3−ビニル−2−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、1,1−ビス(3−ビニル−2
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタ
ン、1,1−ビス(3−ビニル−2−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、1,
1−ビス(3−ビニル−2−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビ
ス(3−ビニル−2−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(3−
ビニル−2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)イソブタン、1,1−ビス(3−ビニ
ル−2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(3−ビニル−2
−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)−1−フェニルメタン、1,1−ビス(3−ビニ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチル−2−tert−ペン
チルフェニル)ブタン、ビス(5−ビニル−3−クロロ
−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(3−ビニル
−5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、
2,2−ビス(5−ビニル−3−クロロ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−ビニル−3
−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(5−ビニル−3−ブロモ−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ビニル−5−ジ
フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3−ビニル−5−ジクロロ−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ビニル−5−ジ
ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシ−5−クロロフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3−ビニル−5−ジクロ
ロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス
(3−ビニル−5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1−フェニル−1,1−ビス(5−ビニル
−3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,2−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシフェニル)
−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス(4−ビニル−3−ヒドロキシフェニル)
−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス(5−ビニル−3−フェニル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ビス(3−ビニル−2−ヒド
ロキシフェニル)メタン、3−ビニル−2−ヒドロキシ
フェニル−3−ビニル−4−ヒドロキシフェニルメタ
ン、ビス(3−ビニル−2−ヒドロキシ−4−メチルフ
ェニル)メタン、ビス(3−ビニル−6−tert−ブ
チル−2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)メタン、
ビス(3−ビニル−2−ヒドロキシ−4,6−ジメチル
フェニル)メタン、1,1−ビス(3−ビニル−2−ヒ
ドロキシ−4−メチルフェニル)エタン、2,2−ビス
(3−ビニル−2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3−ビニル−2−ヒド
ロキシ−4−sec−ブチルフェニル)プロパン、ビス
(5−ビニル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)
メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−ビニル−5−メチ
ルフェニル)メタン、ビス(5−ビニル−3−フルオロ
−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(3−ビニル
−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(5−ビニル
−4−ヒドロキシ−3−ノニルフェニル)メタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ビニル−5−メチルフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(5−ビニル−4−ヒ
ドロキシ−3−イソプロピルフェニル)プロパン、2,
2−ビス(5−ビニル−3−ビニル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(5−ビニル−3−s
ec−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシ
フェニル)ペンタン、2,2−ビス(3−ビニル−4−
ヒドロキシフェニル)ヘキサン、2,2−ビス(3−ビ
ニル−4−ヒドロキシフェニル)ノナン、2,2−ビス
(3−ビニル−4−ヒドロキシフェニル)デカン、2−
エチル−1,1−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサン、2,2−ビス(3−ビニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)−3−メチルブタン、1,1−ビス
(3−ビニル−4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル
ブタン、1,1−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(5−ビ
ニル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フ
ェニルエタン、1,1−ビス(5−ビニル−4−ヒドロ
キシ−3−フエニルフェニル)−1−フェニルエタンが
挙げられる。
【0076】Xが−CR5 6 −の化合物であるモノマ
ー(VII)であって、反応し得る不飽和結合を有する基と
してアリル基を有するモノマーの具体例としては、例え
ば、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−アリル−3
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−
ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
オクタン、4,4−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシ
フェニル)ヘプタン、1,1−ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)−1,1−ジフェニルメタン、
1,1−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
−1−フェニルエタン、1,1−ビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルメタン、2,2
−ビス(5−アリル−3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2−(5−アリル−3−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)−2−(3−アリル−4−ヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルエタン、ビス(5−アリ
ル−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、
2,2−ビス(3−アリル−2−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、1,1−ビス(3−アリル−2
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル−5−メチルフェニ
ル)ブタン、1,1−ビス(3−アリル−2−tert
−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタ
ン、1,1−ビス(3−アリル−2−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロパン、
1,1−ビス(3−アリル−2−tert−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタン、1,1−
ビス(3−アリル−2−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)イソブタン、1,1−ビス
(3−アリル−2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(3−
アリル−2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)−1−フェニルメタン、1,1−ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシ−5−メチル−2−te
rt−ペンチルフェニル)ブタン、ビス(5−アリル−
3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス
(3−アリル−5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、2,2−ビス(5−アリル−3−クロロ−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5
−アリル−3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(5−アリル−3−ブロモ−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ア
リル−5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(3−アリル−5−ジクロロ−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ア
リル−5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシ−5−
クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−アリル
−5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(3−アリル−5−ジブロモ−4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、1−フェニル−1,1−ビス
(5−アリル−3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキ
シフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
ロプロパン、2,2−ビス(4−アリル−3−ヒドロキ
シフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
ロプロパン、2,2−ビス(5−アリル−3−フェニル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3−アリ
ル−2−ヒドロキシフェニル)メタン、3−アリル−2
−ヒドロキシフェニル−3−アリル−4−ヒドロキシフ
ェニルメタン、ビス(3−アリル−2−ヒドロキシ−4
−メチルフェニル)メタン、ビス(3−アリル−6−t
ert−ブチル−2−ヒドロキシ−4−メチルフェニ
ル)メタン、ビス(3−アリル−2−ヒドロキシ−4,
6−ジメチルフェニル)メタン、1,1−ビス(3−ア
リル−2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)エタン、
2,2−ビス(3−アリル−2−ヒドロキシ−4,6−
ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−アリ
ル−2−ヒドロキシ−4−sec−ブチルフェニル)プ
ロパン、ビス(5−アリル−4−ヒドロキシ−3−メチ
ルフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−アリ
ル−5−メチルフェニル)メタン、ビス(5−アリル−
3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス
(5−アリル−4−ヒドロキシ−3−ノニルフェニル)
メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−アリル−
5−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−ア
リル−4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(5−アリル−3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−ア
リル−3−sec−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、1,1−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(3−ア
リル−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、2,2−ビ
ス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ノナン、
2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
デカン、2−エチル−1,1−ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)ヘキサン、2,2−ビス(3−ア
リル−4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、
1,1−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
−3−メチルブタン、1,1−ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン、1,1−
ビス(5−アリル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(5−アリル
−4−ヒドロキシ−3−フエニルフェニル)−1−フェ
ニルエタンが挙げられる。
【0077】Xが炭素数3〜12のシクロアルキリデン
基であるモノマー(VII)の具体例としては、例えば、
1,1−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシフェニル)
シクロペンタン、1,1−ビス(3−ビニル−4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(5−
ビニル−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、1,1−ビス(5−ビニル−3−シクロヘキ
シル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,
1−ビス(5−ビニル−3−フェニル−4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(3−ビニル
−4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−
ビニル−5−メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1
−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ペンタン、1,1−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(5−アリル
−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(5−アリル−3−シクロヘキシル−
4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビ
ス(5−アリル−3−フェニル−4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、1,1−ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−アリル
−5−メチルフェニル)シクロヘキサンが挙げられる。
【0078】Xが炭素数2〜12のα,ω−アルキレン
基であるモノマー(VII)の具体例としては、例えば、
1,2−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシフェニル)
エタン、1,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフ
ェニル)エタンが挙げられる。
【0079】Xがフルオレニリデン基であるモノマー
(VII)の具体例としては、例えば、9,9−ビス(3−
アリル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9
−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシ5−メチルフェニ
ル)フルオレンが挙げられる。
【0080】Xがメンタンジイル基であるモノマー(VI
I)の具体例としては、例えば、1,8−ビス(3−アリ
ル−4−ヒドロキシフェニル)メンタン、2,8−ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)メンタンが挙
げられる。
【0081】Xがピラジリデン基であるモノマー(VII)
の具体例としては、例えば、2,5−ビス(3−アリル
−4−ヒドロキシフェニル)ピラジン、2,3−ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ピラジン、
2,6−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
ピラジンが挙げられる。
【0082】Xが炭素数6〜12のアリーレン基である
モノマー(VII)の具体例としては、例えば、1,2−ビ
ス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、
1,3−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
ベンゼン、1,4−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシ
フェニル)ベンゼン、2,6−ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)ナフタレンが挙げられる。
【0083】Xがα,ω−シクロヘキサンジイル基であ
るモノマー(VII)の具体例としては、例えば、α,ω−
ビス{3−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピル}ポリジメチルシロキサンが挙げられる。
【0084】なかでも、2,2−ビス(3−ビニル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(3−
ビニル−4−ヒドロキシフェニル)−1,1−ジフェニ
ルメタン、1,1−ビス(3−ビニル−4−ヒドロキシ
フェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(3−
ビニル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
2,2−ビス(5−ビニル−3−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、3,3’−ジビニル−4,4’
−ジヒドロキシビフェニル、2,2−ビス(5−ビニル
−3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、1,1−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシ
フェニル)−1,1−ジフェニルメタン、1,1−ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルエタン、1,1−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(5−アリル
−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシビフェニ
ル、2,2−ビス(5−アリル−3−フェニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、9,9−ビス(3−アリ
ル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、等が好まし
い。
【0085】一般式(12)で表されるモノマー(XII)
において、R2 としては反応し得る不飽和結合を側鎖に
持たない二価の基であればよいが、表面硬度や機械的特
性の改善のため、主鎖中にアリーレン基を有することが
好ましい。このようなものとして一般式(13)の構造
を有するモノマー(XIII) を挙げることができる。
【0086】一般式(13)で表されるモノマー(XII
I) の具体例としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)オクタン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,1−ジフェニルメタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルメタ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2
−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−(4
−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、ビス
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシビフェニ
ル、2,2−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(2−ブチル−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(2
−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェ
ニル)エタン、1,1−ビス(2−tert−ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロパン、1,
1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(2−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)イ
ソブタン、1,1−ビス(2−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ヘプタン、1,1−
ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)−1−フェニルメタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシ−5−メチル−2−tert−ペンチ
ルフェニル)ブタン、ビス(3−クロロ−4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3−クロロ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(3,5−ジフルオロ−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−
ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキシ
−5−クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,
5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,
2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1−フェニル−1,1−ビス(3−フルオ
ロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(3−フル
オロ−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、3,3’−
ジフルオロ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、1,
1−ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシ−3,
3’−ジメチルビフェニル、4,4’−ジヒドロキシ−
2,2’−ジメチルビフェニル、4,4’−ジヒドロキ
シ−2,2’,3,3’−テトラメチルビフェニル、
4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−ヘキサ
メチルビフェニル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’
−ジフェニルビフェニル、3,3’−ジシクロヘキシル
−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’−ジフ
ルオロ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,
3’,5,5’−テトラフルオロ−4,4’−ジヒドロ
キシビフェニル、オクタフルオロ−4,4’−ジヒドロ
キシビフェニル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン、2,2−ビス(3−ヒドロキシフェニル)−1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2,2
−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、1,1−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシベン
ゾフェノン、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス
(2−ヒドロキシフェニル)メタン、2−ヒドロキシフ
ェニル−4−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(2−ヒ
ドロキシ−4−メチルフェニル)メタン、ビス(6−t
ert−ブチル−2−ヒドロキシ−4−メチルフェニ
ル)メタン、ビス(2−ヒドロキシ−4,6−ジメチル
フェニル)メタン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−4
−メチルフェニル)エタン、2,2−ビス(2−ヒドロ
キシ−4,6−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−
ビス(2−ヒドロキシ−4−sec−ブチルフェニル)
プロパン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル
フェニル)メタン、ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−ノニ
ルフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−sec−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ノナン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
デカン、2−エチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−3−メチルブタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−3−メチルブタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−
フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−
フェニルフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シク
ロヘキサン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチ
ルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−エチル−
4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス
(4−ヒドロキシ−3−フェニルフェニル)フルオレ
ン、4,4’’−ジヒドロキシ−p−ターフェニル、
4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニ
ル、2,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ピラジ
ン、2,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,6
−ジメチルピラジン、2,5−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2,6−ジエチルピラジン、1,8−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メンタン、1,8−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メンタン、
1,8−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェ
ニル)メンタン、1,4−ビス〔2−(4−ヒドロキシ
フェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、1,3−ビス
〔2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベ
ンゼン、1,4−ナフタレンジオール、1,5−ナフタ
レンジオール、1,6−ナフタレンジオール、2,6−
ナフタレンジオール、2,7−ナフタレンジオールが挙
げられる。
【0087】中でも、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1,1−ジフェニルメタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、4,4’−ジヒドキシビフェニル、2,2−
ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、9,9
−ビス(4−ヒドロキシフエニル)フルオレン、9,9
−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフエニル)フルオ
レン、2,7−ナフタレンジオール等が好ましい。
【0088】本発明のポリカーボネート樹脂の製造に用
いることのできる末端停止剤としては、一価のカルボン
酸及びその誘導体、一価のフェノールを用いることがで
きる。例えば、p−(tert−ブチル)フェノール、
p−フェニルフェノール、p−(パーフロオロノニルフ
ェニル)フェノール、p−(パーフルオロキシルフェニ
ル)フェノール、p−tert−パーフルオロブチルフ
ェノール、1−(p−ヒドロキシベンジル)パーフルオ
ロデカン、p−(2−(1H,1H−パーフルオロトリ
デシルオキシ)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフル
オロプロピル)フェノール、3,5−ビス(パーフルオ
ロヘキシルオキシカルボニル)フェノール、p−ヒドロ
キシ安息香酸パーフルオロドデシル、p−(1H,1H
−パーフルオロオクチルオキシ)フェノール、2H,2
H,9H−パーフルオロノナン酸、p−クミルフェノー
ル等が好適に用いられる。
【0089】末端停止剤の総量の好ましい範囲は、共重
合組成比として1〜30モル%、より好ましくは1〜1
0モル%である。30モル%を超えると架橋後のポリカ
ーボネート樹脂の機械的強度が低下する可能性がある。
一方、1モル%未満では、溶融粘度、溶液粘度が共に高
くなり、樹脂製造および成形加工が困難になる可能性が
ある。
【0090】分岐剤としては、3価以上のフェノール又
はカルボン酸を用いることができる。分岐剤の例として
は、フロログリシン、ピロガロール、4,6−ジメチル
−2,4,6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−2
−ヘプテン、2,4−ジメチル−2,4,6−トリス
(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,6−ジメチ
ル−2,4,6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−
3−ヘプテン、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゼン、1,3,5−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)ベンゼン、1,1,1−トリス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、トリス(4−ヒドロキシフェ
ニル)フェニルメタン、2,2−ビス(4,4−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル)プロパ
ン、2,4−ビス{2−(4−ヒドロキシフェニル)−
2−プロピル}フェノール、2,6−ビス(2−ヒドロ
キシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、
2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2,4−ジヒ
ドロキシフェニル)プロパン、テトラキス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、テトラキス(4−(4−ヒドロ
キシフェニルイソプロピル)フェノキシ)メタン、1,
4−ビス(4′、4″−ジヒドロキシトリフェニルメチ
ル)ベンゼン、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、トリメ
シン酸、シアヌル酸、3,3−ビス(3−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
インドール、3,3−ビス(4−ヒドロキシアリール)
オキシインドール、5−クロロイサチン、5,7−ジク
ロロイサチン、5−ブロモイサチン等が挙げられる。
【0091】この中で好ましく用いられるのは、フロロ
グリシン、1,3,5−トリス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゼン、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン等である。分岐剤の量の好ましい範囲
は、共重合組成比として30モル%以下、より好ましく
は5モル%以下である。30モル%を超えると、溶融粘
度、溶液粘度が共に高くなり、樹脂製造および成形加工
が困難になる可能性がある。
【0092】炭酸エステル形成性化合物として前記ホス
ゲンをはじめとする各種のジハロゲン化カルボニル、ク
ロロホルメート等のハロホルメート類、炭酸エステル化
合物などを用い、酸結合剤の存在下に重縮合を行う反応
は、通常、溶媒中で行われる。ホスゲン等のガス状の炭
酸エステル形成性化合物を使用する場合、これを反応系
に吹き込む方法が好適に採用できる。炭酸エステル形成
性化合物の使用割合は、反応の化学量論比(当量)を考
慮して適宜調整すればよい。
【0093】前記酸結合剤としては、例えば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、
ピリジン等の有機塩基或いはこれらの混合物などが用い
られる。
【0094】酸結合剤の使用割合も、反応の化学量論比
(当量)を考慮して適宜定めればよい。具体的には、使
用する二価フェノール等の両末端水酸基モノマーのモル
数(通常1モルは2当量に相当)に対して2当量若しく
はこれより過剰量、好ましくは2〜10当量の酸結合剤
を用いることが好ましい。
【0095】前記溶媒としては、公知のポリカーボネー
ト樹脂の製造に使用されるものなど各種の溶媒を1種単
独で或いは混合溶媒として使用すればよい。代表的な例
としては、例えば、トルエン、キシレン等の炭化水素溶
媒、塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼンをは
じめとするハロゲン化炭化水素溶媒などが挙げられる。
互いに混ざり合わない2種の溶媒を用いて界面重縮合反
応を行ってもよい。
【0096】また、重縮合反応を促進するために、トリ
エチルアミン等の第三級アミン又は第四級アンモニウム
塩などの触媒を添加して反応を行うことが望ましい。ま
た、所望に応じ、亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルファ
イドなどの酸化防止剤を少量添加してもよい。反応は、
通常、0〜150℃、好ましくは5〜40℃の範囲の温
度で行われる。反応圧力は、減圧、常圧、加圧のいずれ
でも可能であるが、通常は、常圧若しくは反応系の自圧
程度で好適に行い得る。反応時間は、反応温度等によっ
て左右されるが、通常0.5分間〜10時間、好ましく
は1分間〜2時間程度である。
【0097】得られるポリカーボネート樹脂の還元粘度
を前記の範囲にするには、例えば、前記反応条件の選
択、前記末端停止剤や分岐剤の使用量の調節など、各種
の方法によってなすことができる。また、場合により、
得られたポリカーボネート樹脂に適宜物理的処理(混
合、分画など)及び/又は化学的処理(ポリマー反応、
部分分解処理など)を施して、所定の還元粘度のポリカ
ーボネート樹脂として取得することもできる。
【0098】[架橋ポリカーボネート樹脂]本発明の架
橋ポリカーボネート樹脂は、上記本発明のポリカーボネ
ート樹脂の側鎖中に存在する不飽和結合を利用して架橋
させて得られるものである。本発明の架橋ポリカーボネ
ート樹脂は、分子間架橋に富むため、表面硬度、耐熱
性、機械的特性に優れる。また、透明性を有する。
【0099】上記ポリカーボネート樹脂の架橋反応は、
通常のラジカル重合、例えば加熱、或は、紫外線、赤外
線、電子線、又はマイクロ波等の照射により行うことが
できる。加熱による架橋反応(熱重合)に用いられる熱
重合開始剤としては、例えば、2,2′−アゾビスイソ
ブチロニトリル、2,2′−アゾ−ジ−(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)等のアゾ化合物、ベンゾイルパー
オキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、アセチルパー
オキシド、t−ブチルパーベンゾエート、メチルエチル
ケトンパーオキシド等のパーオキシド、過硫酸アンモニ
ウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩などが挙げられる。
また、上記パーオキシドとナフテン酸コバルト或は芳香
族アミンなどのレドックス開始剤も使用可能である。
【0100】紫外線照射による架橋反応に使用される光
開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチ
ルエーテル等のベンゾイン及びその誘導体の他、4,
4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、2−ク
ロロアントラセン、2−メチルアントラキノン、チオキ
サントン、ジフェニルジサルファイド、ジメチルジチオ
カーバメート等が挙げられ、紫外線強度は、通常1〜1
00mJ/cm2の値が用いられる。
【0101】電子線などの電離性放射線による架橋反応
は、通常、無触媒下で行われ、通常、2〜10MeVの
強度で照射される。
【0102】これらの架橋反応は、エチレン性二重結合
を有する単量体の存在下で行ってもよい。このような単
量体を使用する場合、その量は、通常、本発明のポリカ
ーボネート樹脂と単量体の合計に対して1〜50重量%
が好適である。本発明に好適に用いられるエチレン性二
重結合を有する単量体としては、例えばジアリルイソフ
タレート、ジアリルカーボネート、ジアリルエーテル、
ジビニルベンゼン、スチレン、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリルアミドなどが挙げられる。
【0103】上記各種開始剤の使用量は、一般には、本
発明のポリカーボネート樹脂の量、又はこのポリカーボ
ネート樹脂及びエチレン性二重結合を有する単量体の合
計量に対して、0.01〜20重量%、好ましくは0.
1〜10重量%である。0.01重量%未満では、架橋
反応は進行するものの、長時間を必要とするため好まし
くない。
【0104】上記の熱重合による架橋反応は、通常、5
0〜160℃、好ましくは60〜140℃で行われ、紫
外線等の照射による架橋反応は、通常0〜50℃、好ま
しくは20〜40℃で行われる。
【0105】上記ポリカーボネート樹脂の架橋反応の反
応時間は、架橋方法、使用するエチレン性二重結合を有
する単量体の種類、単量体濃度、開始剤の種類などによ
り異なるため、一概に規定できないが、通常0.1〜5
0時間、好ましくは0.1〜25時間である。50時間
を超える反応時間の選定は、経済的ではない。
【0106】架橋反応は、減圧から加圧の如何なる圧力
下でも行い得るが、好ましくは減圧又は常圧下で行われ
る。
【0107】分子間架橋の確認は、ポリカーボネート樹
脂が塩化メチレンやジメチルスルホキシドなどの溶媒に
不溶化することにより行うことができる。
【0108】こうして得られる架橋ポリカーボネート樹
脂は、エンジニアリングプラスチックとして透明性、表
面硬度、耐熱性、耐衝撃性等の機械的特性に優れるた
め、電気・電子部品、機械部品、自動車用部品等の工業
材料として広範な分野に活用することができる。
【0109】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によって更
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0110】(実施例1)2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン(ビスフェノールA)52gを6
重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液550ミリリット
ルに溶解した溶液と塩化メチレン250ミリリットルと
を混合して攪拌しながら、冷却下、該溶液中にホスゲン
ガスを毎分950ミリリットルの割合で15分間吹き込
んだ。次いで、この反応液を静置して有機層を分離し、
ビスフェノールAポリカーボネート(オリゴマー)の塩
化メチレン溶液を得た。この塩化メチレン溶液から前記
オリゴマーの一部を回収し、 1H−NMR及びGPCに
より構造を分析したところ、重合度1〜5の両末端クロ
ロホーメートオリゴマーであることが確認された。
【0111】上記オリゴマーの塩化メチレン溶液に、更
に塩化メチレンを加えて全量を450ミリリットルとし
た後、8重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液150ミ
リリットルと混合し、これに2,2−ビス(3−アリル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパンを61g及び分子
量調節剤であるp−tert−ブチルフェノールを3.
0g加えた。次いで、この混合液を激しく攪拌しなが
ら、触媒として7重量%濃度のトリエチルアミン水溶液
を2ミリリットル加え、28℃において攪拌下で1.5
時間反応を行った。反応終了後、反応生成物を塩化メチ
レン1リットルで希釈し、次いで水1.5リットルで2
回、0.01規定塩酸1リットルで1回、水1リットル
で2回の順で洗浄し、有機層をメタノール中に投入し、
析出したポリマーをロ過、乾燥しポリカーボネート樹脂
110gを得た。
【0112】この様にして得られたポリカーボネート樹
脂の還元粘度[ηSP/C](塩化メチレン溶媒、濃度0.
5g/デシリットル、20℃で測定)は0.83デシリ
ットル/gであった。還元粘度の測定は、離合社製の自
動粘度測定装置VMR−042を用い、自動粘度用ウッ
ベローデ改良型粘度計(RM型)で測定した。
【0113】得られたポリカーボネート樹脂は 1H−N
MR分析結果より、3.3ppm(2H;d),5.0
ppm(2H;d),5.8ppm(1H;br)にア
リル基特有のシグナルが観測された。IRスペクトル分
析の結果は、3030cm-1、1590cm-1、830
cm-1にベンゼン環の吸収、1730cmにカーボネー
ト基による吸収が観測された。これらの分析結果より、
このポリカーボネート樹脂は2,2−ビス(3−アリル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパンに由来する繰り返
し単位を40モル%、ビスフェノールAに由来する繰り
返し単位を60モル%含有する事がわかった。なお、各
繰り返し単位の割合は、 1H−NMR測定結果におけ
る、アリル基に由来するシグナル(3.3ppm,5.
0ppm,5.8ppm)の積分比及び全ての芳香族に
由来するシグナルの積分比を比較することにより求め
た。
【0114】得られたポリカーボネート樹脂1重量部、
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.05重量
部を塩化メチレン6重量部に溶解し、キャスト法により
成形品(200mm×50mm×4mm(厚み))を得
た。これを140℃で10分間加熱する事により塩化メ
チレン不溶分を含む試験片(架橋ポリカーボネート樹
脂)を作製し、物性を測定した。結果を第1表に示す。
なお、第1表における熱変形温度はJIS−K6871
(A法:応力1.813MPa)に、ビッカース硬度は
JIS−Z2244に、引張強度はJIS−K−711
3(速度C:5mm/分)に準拠して測定した。透明性
は前記試験片を目視し明らかに欠陥(曇り、白点等)が
ある場合を×とし、それ以外を○とした。
【0115】また、塩化メチレン50ミリリットルに前
記試験片(架橋ポリカーボネート樹脂)0.5gを加え
て溶解性を測定したところ、不溶分は40重量%であっ
た。
【0116】(実施例2)実施例1におけるビスフェノ
ールA52gを1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン(ビスフェノールZ)75gに変更
し、2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン61gを1,1−ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン52gに変更した
以外は実施例1と同様の方法により、前記モノマーに由
来する繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂13
1gを得た。
【0117】なお、1,1−ビス(3−アリル−4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサンは、次の方法により
調製した。1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン53.6gをNaOH(30g)のメタノ
ール溶液(500ミリリットル)に溶解し、アリルブロ
マイド51.8gをゆっくり加えた後、5時間還流を行
った。得られた溶液を減圧乾固した後、塩化メチレンに
溶解し、0.1規定の塩酸で洗浄した後、水で2回洗浄
した。有機層を分取し、硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を蒸留により留去し、そのまま窒素気流中20
0℃で5時間加熱することにより、1,1−ビス(3−
アリル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン56
gを得た。
【0118】この様にして得られたポリカーボネート樹
脂について実施例1と同様にして還元粘度を測定したと
ころ、0.75デシリットル/gであった。また、得ら
れたポリカーボネート樹脂を 1H−NMRにて分析した
ところ、3.3ppm(2H;d),5.0ppm(2
H;d),5.8ppm(1H;br)にアリル基特有
のシグナルが、2.1ppmに1,1−ビス(3−アリ
ル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン由来のシ
グナルが観測された。またIRスペクトル分析の結果で
は、3030cm-1、1590cm-1、830cm-1
ベンゼン環の吸収、1730cm-1にカーボネート基に
よる吸収が観測された。これらの分析結果をもとに、実
施例1の計算方法を採用してポリカーボネート樹脂の構
造及び組成を分析したところ、1,1−ビス(3−アリ
ル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン由来の繰
り返し単位を30モル%、ビスフェノールZ由来の繰り
返し単位を70モル%含有する事がわかった。
【0119】得られたポリカーボネート樹脂を用いて、
実施例1と同様の手法により試験片(架橋ポリカーボネ
ート樹脂)作製し、実施例1と同様にして物性を測定し
た。結果を第1表に示す。また、実施例1と同様にして
架橋ポリカーボネート樹脂の溶解性を測定したところ、
不溶分は32重量%であった。
【0120】(実施例3)実施例1における、ビスフェ
ノールA52gを1−フェニル,1−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)エタン103gに変更し、
2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン61gを9,9−ビス(3−アリル−4−ヒド
ロキシフェニル)フルオレン45gに変更した以外は実
施例1と同様の方法を用いて、前記モノマーに由来する
繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂142gを
得た。
【0121】なお、9,9−ビス(3−アリル−4−ヒ
ドロキシフェニル)フルオレンは、次の方法により調製
した。9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオ
レン70gをNaOH(30g)のメタノール溶液(5
00ミリリットル)に溶解し、アリルブロマイド51.
8gをゆっくり加えた後、5時間還流を行った。得られ
た溶液を減圧乾固した後、塩化メチレンに溶解し、0.
1規定の塩酸で洗浄した後、水で2回洗浄した。有機層
を分取し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を蒸留
により留去し、そのまま窒素気流中200℃で5時間加
熱することにより、9,9−ビス(3−アリル−4−ヒ
ドロキシフェニル)フルオレン68gを得た。
【0122】この様にして得られたポリカーボネート樹
脂について実施例1と同様にして還元粘度を測定したと
ころ、0.83デシリットル/gであった。また、得ら
れたポリカーボネート樹脂を 1H−NMRにて分析した
ところ、3.3ppm(2H;d),5.0ppm(2
H;d),5.8ppm(1H;br)にアリル基特有
のシグナルが観測された。またIRスペクトル分析の結
果では、3030cm-1、1590cm-1、830cm
-1にベンゼン環の吸収、1730cm-1にカーボネート
基による吸収が観測された。これらの分析結果をもと
に、実施例1の計算方法を採用してポリカーボネート樹
脂の構造及び組成を分析したところ、9,9−ビス(3
−アリル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン由来の
繰り返し単位を20モル%、1−フェニル,1−ビス
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン由来の
繰り返し単位を80モル%含有する事がわかった。
【0123】得られたポリカーボネート樹脂を用いて、
実施例1と同様の手法により試験片(架橋ポリカーボネ
ート樹脂)作製し、実施例1と同様にして物性を測定し
た。結果を第1表に示す。また、実施例1と同様にして
架橋ポリカーボネート樹脂の溶解性を測定したところ、
不溶分は25重量%であった。
【0124】(実施例4)実施例1における、ビスフェ
ノールA52gをジ(4−ヒドロキシフェニル)エーテ
ル66gに変更し、2,2−ビス(3−アリル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン61gを3,3’ジアリル
−4,4’−ジヒドロキシビフェニル10g及びジ(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル14gに変更した以外
は実施例1と同様の方法を用いて、前記モノマーに由来
する繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂92g
を得た。
【0125】なお、3,3’ジアリル−4,4’−ジヒ
ドロキシビフェニルは、次の方法により調製した。4,
4’−ジヒドロキシビフェニル37.2gをNaOH
(30g)のメタノール溶液(500ミリリットル)に
溶解し、アリルブロマイド51.8gをゆっくり加えた
後、5時間還流を行った。得られた溶液を減圧乾固した
後、塩化メチレンに溶解し、0.1規定の塩酸で洗浄し
た後、水で2回洗浄した。有機層を分取し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒を蒸留により留去し、そのま
ま窒素気流中200℃で5時間加熱することにより、
3,3’ジアリル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル
42.5gを得た。
【0126】この様にして得られたポリカーボネート樹
脂について実施例1と同様にして還元粘度を測定したと
ころ、0.95デシリットル/gであった。また、得ら
れたポリカーボネート樹脂を 1H−NMRにて分析した
ところ、3.3ppm(2H;d),5.0ppm(2
H;d),5.8ppm(1H;br)にアリル基特有
のシグナルが観測された。またIRスペクトル分析の結
果では、3030cm-1、1590cm-1、830cm
-1にベンゼン環の吸収、1730cm-1にカーボネート
基による吸収が観測された。これらの分析結果をもと
に、実施例1の計算方法を採用してポリカーボネート樹
脂の構造及び組成を分析したところ、3,3’ジアリル
−4,4’−ジヒドロキシビフェニル由来の繰り返し単
位を10モル%、ジ(4−ヒドロキシフェニル)エーテ
ル由来の繰り返し単位を90モル%含有することがわか
った。
【0127】得られたポリカーボネート樹脂を用いて、
実施例1と同様の手法により試験片(架橋ポリカーボネ
ート樹脂)作製し、実施例1と同様にして物性を測定し
た。結果を第1表に示す。また、実施例1と同様にして
架橋ポリカーボネート樹脂の溶解性を測定したところ、
不溶分は14重量%であった。
【0128】(実施例5)実施例1において、ビスフェ
ノールA52gを3,3’ジクロロ−4,4’ジヒドロ
キシベンゾフェノン92gに変更し、2,2−ビス(3
−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン61gを
ジ(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン1
0g及び3,3’ジクロロ−4,4 ジヒドロキシベン
ゾフェノン21gに変更した以外は実施例1と同様の方
法を用いて、前記モノマーに由来する繰り返し単位を有
するポリカーボネート樹脂117gを得た。
【0129】なお、ジ(3−アリル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホンは、次の方法により調製した。ジ(4
−ヒドロキシフェニル)スルホン50gをNaOH(3
0g)のメタノール溶液(500ミリリットル)に溶解
し、アリルブロマイド51.8gをゆっくり加えた後、
5時間還流を行った。得られた溶液を減圧乾固した後、
塩化メチレンに溶解し、0.1規定の塩酸で洗浄した
後、水で2回洗浄した。有機層を分取し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、溶媒を蒸留により留去し、そのまま
窒素気流中200℃で5時間加熱することにより、ジ
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン4
8.7gを得た。
【0130】この様にして得られたポリカーボネート樹
脂について実施例1と同様にして還元粘度を測定したと
ころ、0.86デシリットル/gであった。また、得ら
れたポリカーボネート樹脂を 1H−NMRにて分析した
ところ、3.3ppm(2H;d),5.0ppm(2
H;d),5.8ppm(1H;br)にアリル基特有
のシグナルが観測された。またIRスペクトル分析の結
果では、3030cm-1、1590cm-1、830cm
-1にベンゼン環の吸収、1730cm-1にカーボネート
基による吸収が観測された。これらの分析結果をもと
に、実施例1の計算方法を採用してポリカーボネート樹
脂の構造及び組成を分析したところ、ジ(3−アリル−
4−ヒドロキシフェニル)スルホン由来の繰り返し単位
を5モル%、3,3 ジクロロ−4,4 ジヒドロキシ
ベンゾフェノン由来の繰り返し単位を95モル%含有す
ることがわかった。
【0131】得られたポリカーボネート樹脂を用いて、
実施例1と同様の手法により試験片(架橋ポリカーボネ
ート樹脂)作製し、実施例1と同様にして物性を測定し
た。結果を第1表に示す。また、実施例1と同様にして
架橋ポリカーボネート樹脂の溶解性を測定したところ、
不溶分は8重量%であった。
【0132】(比較例1)ポリカーボネート樹脂[出光
石油化学製、商品名「出光ポリカーボネートA−250
0」]を用いて、実施例1同様にして各種物性を測定し
た。結果を第1表に示す。
【0133】(比較例2)実施例1において、ビスフェ
ノールA52gを2,2−ビス(3−アリル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン50g及びビスフェノールA
36gに変更し、2,2−ビス(3−アリル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン61gをビスフェノールA2
4gに変更した以外は実施例1と同様の方法を用いて、
前記モノマーに由来する繰り返し単位を有するポリカー
ボネート樹脂92gを得た。
【0134】この様にして得られたポリカーボネート樹
脂について実施例1と同様にして還元粘度を測定したと
ころ、0.72デシリットル/gであった。また、得ら
れたポリカーボネート樹脂を 1H−NMRにて分析した
ところ、3.3ppm(2H;d),5.0ppm(2
H;d),5.8ppm(1H;br)にアリル基特有
のシグナルが観測された。またIRスペクトル分析の結
果では、3030cm-1、1590cm-1、830cm
-1にベンゼン環の吸収、1730cm-1にカーボネート
基による吸収が観測された。これらの分析結果をもと
に、実施例1の計算方法を採用してポリカーボネート樹
脂の構造及び組成を分析したところ、2,2−ビス(3
−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン由来の繰
り返し単位を40モル%、ビスフェノールA由来の繰り
返し単位を60モル%含有することがわかった。
【0135】得られたポリカーボネート樹脂を用いて、
実施例1と同様の手法により試験片(架橋ポリカーボネ
ート樹脂)作製し、実施例1と同様にして物性を測定し
た。結果を第1表に示す。また、実施例1と同様にして
架橋ポリカーボネート樹脂の溶解性を測定したところ、
不溶分は2重量%であった。
【0136】
【表1】
【0137】第1表より、市販のポリカーボネート樹脂
(比較例1)は、ビッカース硬度、熱変形温度、引張強
度がともに低いことがわかる。不十分ながら分子間架橋
構造を有する比較例2のポリカーボネート樹脂において
は、前記各物性が向上するものの、本発明の架橋ポリカ
ーボネート樹脂より劣ることが確認された。また、本発
明の架橋ポリカーボネート樹脂は透明性が維持されると
ともに、ビッカース硬度(表面硬度)、熱変形温度(耐
熱性)、引張強度(機械的特性)がバランスよく向上す
ることが確認された。
【0138】更に、架橋ポリカーボネート樹脂中に占め
る塩化メチレン不溶分の割合より、比較例2の架橋ポリ
カーボネート樹脂と比較して、本発明の架橋ポリカーボ
ネート樹脂は、分子間架橋が多いことが確認された。
【0139】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂は、架橋
反応において分子内架橋が抑制され、分子間架橋が優先
されるため、得られる架橋ポリカーボネート樹脂は、透
明性、表面硬度、耐熱性、引張強度等の機械的特性に優
れる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される繰り返し単
    位(I)及び下記一般式(2)で表される繰り返し単位
    (II)を含有するとともに、前記繰り返し単位(I)が
    ポリマー連鎖中に連続して存在しないことを特徴とする
    ポリカーボネート樹脂。 【化1】 〔一般式(1)中のR1 は反応し得る不飽和結合を側鎖
    に有する二価の基を、一般式(2)中のR2 は反応し得
    る不飽和結合を側鎖に持たない二価の基を表す。〕
  2. 【請求項2】 繰り返し単位(I)が下記一般式(3)
    で表される繰り返し単位(III)である請求項1記載のポ
    リカーボネート樹脂。 【化2】 〔一般式(3)中Xは単結合、−O−,−S−,−SO
    −,−SO2 −,−CO−,−CR5 6 −(ただし、
    5 及びR6 はそれぞれ独立に水素、トリフルオロメチ
    ル基、炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数6〜24
    のアリール基である)、炭素数3〜12のシクロアルキ
    リデン基、炭素数2〜12のα,ω−アルキレン基、フ
    ルオレニリデン基、メンタンジイル基、ピラジリデン
    基、炭素数6〜12のアリーレン基あるいはα,ω−シ
    ロキサンジイル基であり、R3 及びR 4 はそれぞれ独立
    に水素、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子、炭素数
    1〜10のアルキル基、炭素数6〜24のアリール基、
    炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数1〜10の
    アルキルオキシ基あるいは炭素数6〜24のアリールオ
    キシ基であり、m及びnはそれぞれ独立に0〜6の整数
    であり、a〜dは整数であり、c+dは1〜8、a+c
    は4、b+dは4である。〕
  3. 【請求項3】 繰り返し単位(II)が下記一般式(4)
    で表される繰り返し単位(IV)である請求項1又は2記
    載のポリカーボネート樹脂。 【化3】 〔一般式(4)中Yは単結合、−O−,−S−,−SO
    −,−SO2 −,−CO−,−CR7 8 −(ただし、
    7 及びR8 はそれぞれ独立に水素、トリフルオロメチ
    ル基、炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数6〜24
    のアリール基である)、炭素数3〜12のシクロアルキ
    リデン基、炭素数2〜12のα,ω−アルキレン基、フ
    ルオレニリデン基、メンタンジイル基、ピラジリデン
    基、炭素数6〜12のアリーレン基あるいはα,ω−シ
    ロキサンジイル基であり、R9 〜R16はそれぞれ独立に
    水素、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子、炭素数1
    〜10のアルキル基、炭素数6〜24のアリール基、炭
    素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数1〜10のア
    ルキルオキシ基あるいは炭素数6〜24のアリールオキ
    シ基である。〕
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のポリカ
    ーボネート樹脂を架橋して得られる架橋ポリカーボネー
    ト樹脂。
  5. 【請求項5】 繰り返し単位(II)もしくは(IV)を有
    する両末端ハロホーメートのオリゴマーを形成させた後
    に、下記一般式(5)で表される両末端水酸基のモノマ
    ー(V)または下記一般式(7)で表される両末端水酸
    基のモノマー(VII)と共重合させることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂の
    製造方法。 【化4】 〔一般式(5)中のR1 は反応し得る不飽和結合を側鎖
    に有する二価の基を表しす。一般式(7)中のXは単結
    合、−O−,−S−,−SO−,−SO2 −,−CO
    −,−CR5 6 −(ただし、R5 及びR6 はそれぞれ
    独立に水素、トリフルオロメチル基、炭素数1〜10の
    アルキル基又は炭素数6〜24のアリール基である)、
    炭素数3〜12のシクロアルキリデン基、炭素数2〜1
    2のα,ω−アルキレン基、フルオレニリデン基、メン
    タンジイル基、ピラジリデン基、炭素数6〜12のアリ
    ーレン基あるいはα,ω−シロキサンジイル基であり、
    3 及びR4 はそれぞれ独立に水素、トリフルオロメチ
    ル基、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭
    素数6〜24のアリール基、炭素数3〜12のシクロア
    ルキル基、炭素数1〜10のアルキルオキシ基あるいは
    炭素数6〜24のアリールオキシ基であり、m及びnは
    それぞれ独立に0〜6の整数であり、a〜dは整数であ
    り、c+dは1〜8、a+cは4、b+dは4であ
    る。〕
  6. 【請求項6】 繰り返し単位(II)もしくは(IV)を有
    する両末端水酸基ののオリゴマーを形成させた後に、下
    記一般式(6)で表される両末端ハロホーメートのモノ
    マー(VI)または下記一般式(8)で表される両末端ハ
    ロホーメートのモノマー(VIII)と共重合させることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボ
    ネート樹脂の製造方法。 【化5】 〔一般式(6)中のR1 は反応し得る不飽和結合を側鎖
    に有する二価の基を表し、Aはハロゲン原子を表す。一
    般式(8)中のXは単結合、−O−,−S−,−SO
    −,−SO2 −,−CO−,−CR5 6 −(ただし、
    5 及びR6 はそれぞれ独立に水素、トリフルオロメチ
    ル基、炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数6〜24
    のアリール基である)、炭素数3〜12のシクロアルキ
    リデン基、炭素数2〜12のα,ω−アルキレン基、フ
    ルオレニリデン基、メンタンジイル基、ピラジリデン
    基、炭素数6〜12のアリーレン基、あるいはα,ω−
    シロキサンジイル基であり、R3 及びR4 はそれぞれ独
    立に水素、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子、炭素
    数1〜10のアルキル基、炭素数6〜24のアリール
    基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数1〜1
    0のアルキルオキシ基あるいは炭素数6〜24のアリー
    ルオキシ基であり、m及びnはそれぞれ独立に0〜6の
    整数であり、a〜dは整数であり、c+dは1〜8、a
    +cは4、b+dは4である。また、一般式(8)中の
    Aはハロゲン原子を表す。〕
  7. 【請求項7】 繰り返し単位(II)もしくは(IV)を有
    する両末端カーボネートのオリゴマーを形成させた後、
    前記一般式(5)で表される両末端水酸基のモノマー
    (V)または前記一般式(7)で表されるモノマー(VI
    I)と共重合させることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
  8. 【請求項8】 繰り返し単位(II)もしくは(IV)を有
    する両末端水酸基のオリゴマーを形成させた後、下記一
    般式(9)で示される両末端カーボネートのモノマー
    (IX)または下記一般式(10)で表される両末端カー
    ボネートのモノマー(X)と共重合させることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート
    樹脂の製造方法。 【化6】 〔一般式(9)中のR1 は反応し得る不飽和結合を側鎖
    に有する二価の基を表し、R17,R18はモノマー(IX)
    と前記両末端水酸基のオリゴマーとの重縮合反応を阻害
    しない基を表す。一般式(10)中のXは単結合、−O
    −,−S−,−SO−,−SO2 −,−CO−,−CR
    5 6 −(ただし、R5 及びR6 はそれぞれ独立に水
    素、トリフルオロメチル基、炭素数1〜10のアルキル
    基又は炭素数6〜24のアリール基である)、炭素数3
    〜12のシクロアルキリデン基、炭素数2〜12のα,
    ω−アルキレン基、フルオレニリデン基、メンタンジイ
    ル基、ピラジリデン基、炭素数6〜12のアリーレン基
    あるいはα,ω−シロキサンジイル基であり、R3 及び
    4 はそれぞれ独立に水素、トリフルオロメチル基、ハ
    ロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜
    24のアリール基、炭素数3〜12のシクロアルキル
    基、炭素数1〜10のアルキルオキシ基あるいは炭素数
    6〜24のアリールオキシ基であり、R17,R18はモノ
    マー(X)と前記両末端水酸基のオリゴマーとの重縮合
    反応を阻害しない基であり、m及びnはそれぞれ独立に
    0〜6の整数であり、a〜dは整数であり、c+dは1
    〜8、a+cは4、b+dは4である。〕
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