JPH1076729A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH1076729A
JPH1076729A JP23323596A JP23323596A JPH1076729A JP H1076729 A JPH1076729 A JP H1076729A JP 23323596 A JP23323596 A JP 23323596A JP 23323596 A JP23323596 A JP 23323596A JP H1076729 A JPH1076729 A JP H1076729A
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JP23323596A
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Inventor
Hiroshi Sato
廣 佐藤
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Shinko Seisakusho KK
Original Assignee
Shinko Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのプラテンに沿って複数個の印字ヘッド
を移動させて印字を行うプリンタの印字速度及び印字効
率を高める。 【解決手段】 それぞれ1つの印字ヘッド10を搭載し
たN(N≧2)個のキャリッジ11を1つのプラテン1
に沿って移動自在に支持するキャリッジガイド2a,2
bと、N個のキャリッジ11を個別に往復移動するため
のN個のキャリッジ駆動源12と、制御部13とを設け
る。制御部13は、上位装置20から入力される印字領
域情報Daに示されている印字媒体上の印字領域をほぼ
均等なN個の分担領域に分割するとともに、各キャリッ
ジ駆動源12及び各印字ヘッド10を制御することによ
り、N個の分担領域をそれぞれ分担して印字させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つのプラテンに
沿って複数個の印字ヘッドを移動させて印字を行うプリ
ンタに関する。
【0002】
【従来の技術】印字ヘッドを搭載したキャリッジを1つ
のプラテンに沿って往復移動させながら印字を行うプリ
ンタがある。このようなプリンタの印字処理速度を向上
させるために、1つのキャリッジに複数の印字ヘッドを
搭載した、いわゆるマルチヘッド形式のキャリッジを用
いたものが提案されている。
【0003】図10は、マルチヘッド形式のキャリッジ
を用いたプリンタの印字機構部分の上面図である。1つ
のプラテン1と平行に設けられたキャリッジガイド2
a,2bには、1つのキャリッジ3が往復移動自在に設
けられている。キャリッジ3には、2つの印字ヘッド
(以下、単にヘッドという場合がある)4,5が搭載さ
れている。キャリッジ3に一部が固定されたキャリッジ
移動用のベルト6がプーリ7,8に掛け回されており、
プーリ8をモータ9に動力的に結合することにより、キ
ャリッジ3をプラテン1に沿って往復移動させるように
なっている。Pは、印字媒体である。そして、このプリ
ンタにおける最大の印字幅をLとしたときに、キャリッ
ジ3に搭載されている2つのヘッド4,5間のヘッドピ
ッチをL/2に設定して、各ヘッド4,5で印字幅Lを
左右半分づつ分担して印字するようになっている。つま
り、各ヘッド4,5の移動範囲A1,A2は、L/2に
固定されている。したがって、印字幅Lにわたる印字を
行う場合に、印字ヘッドを1つ搭載したキャリッジを有
するプリンタでは、キャリッジを印字領域Lに相当する
移動量だけ駆動する必要があるのに対して、図10に示
すプリンタでは、2つの印字ヘッド4,5によって印字
幅Lを等分に分担するので、キャリッジ3の移動量は、
半分の印字幅であるL/2で済む。したがって、印字時
間も前者の半分で済み、印字速度を従来よりも向上させ
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のマル
チヘッド形式のキャリッジを有するプリンタでは、1つ
のキャリッジ3に2つの印字ヘッド4,5が固定されて
いるため、印字ヘッドの移動範囲と印字媒体の印字領域
とが必ずしも一致するわけではない。印字ヘッドの移動
範囲と印字媒体の印字領域とが一致しない場合には、図
11を参照して次述するように、印字ヘッドの無駄な移
動が生じるため、印字速度の向上に限度がある。
【0005】図11(a)は、印字媒体Pの印字領域の
幅W1が印字幅Lに満たない場合を示しており、印字ヘ
ッド4の移動範囲A1は、その全部が印字領域W1に含
まれるているが、印字ヘッド5の移動範囲A2は、その
一部が印字領域の幅W1から逸脱している。すなわち、
印字動作の際に、印字ヘッド5は、非印字領域まで移動
せざるを得ない。図11(b)も、印字媒体Pの印字領
域の幅W2が印字幅Lに満たない場合を示しており、こ
の場合には、印字ヘッド4の移動範囲A1及び印字ヘッ
ド5の移動範囲A2のいずれも、その一部が印字領域の
幅W2から逸脱している。すなわち、印字動作の際に、
印字ヘッド4,5が非印字領域まで無駄に移動せざるを
得ない。図11(c)は、印字媒体Pの印字領域が左右
2列に分割されており、かつ、印字ヘッド4の移動範囲
A1及び印字ヘッド5の移動範囲A2のいずれも、その
一部が印字領域の幅W3及びW4から逸脱している。す
なわち、印字動作の際に、印字ヘッド4,5が非印字領
域まで無駄に移動せざるを得ない。
【0006】すなわち、図11(a)〜図11(c)に
示されているように、印字ヘッドの移動範囲が印字媒体
Pの印字領域を逸脱する場合には、印字ヘッドが非印字
領域まで無駄に移動するため、印字効率を向上させるこ
とができない。また、このようなマルチヘッド形式のキ
ャリッジを有するプリンタでは、2つある印字ヘッドの
内、一方の印字ヘッドが故障して印字不能となった場合
に、残る正常な印字ヘッドを用いて印字を継続しようと
しても、その正常な印字ヘッドの移動範囲がプリンタの
印字幅Lの全域をカバーできるようになっていない限
り、正常な印字ヘッドで印字幅L全域を印字することが
できない。
【0007】本発明は、上述の事情に基づいてなされた
ものであって、その目的は、それぞれ1つの印字ヘッド
を搭載した複数のキャリッジと、各キャリッジに対応す
るキャリッジ駆動源とを設け、印字媒体上の印字領域を
各印字ヘッドによって分担して印字することにより、印
字速度及び印字効率を高めたプリンタを提供することに
ある。また、本発明の別の目的は、そのようなプリンタ
において、一部の印字ヘッドが故障しても、残る正常な
印字ヘッドを用いて印字動作を継続することができるプ
リンタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るプリンタ
は、図9に示されているように、それぞれ1つの印字ヘ
ッド10を搭載したN(N≧2)個のキャリッジ11を
1つのプラテン1に沿って移動自在に支持するキャリッ
ジガイド2a,2bと、N個のキャリッジ11を個別に
往復移動するためのN個のキャリッジ駆動源12と、制
御部31とを有している。制御部31は、印字媒体上に
印字される印字領域の範囲を示す印字領域情報Daに基
づいて印字領域をほぼ均等なN個の分担領域に分割する
分担領域設定手段311と、分担領域設定手段311に
より設定されたN個の分担領域をそれぞれN個の印字ヘ
ッド10で印字するために必要なキャリッジ移動範囲を
設定するキャリッジ移動範囲設定手段312と、移動範
囲設定手段312により設定されたキャリッジ移動範囲
に基づいてN個の印字ヘッド10が移動するようにN個
のキャリッジ駆動源12を制御するキャリッジ制御手段
313と、N個の分担領域に対応して印字データDpを
分割し、分割した印字データに基づいてN個の印字ヘッ
ド10による印字動作を制御する印字制御手段314と
を備えている。なお、34は、印字ヘッドに駆動信号を
与える周知の駆動手段であり、35はキャリッジ駆動源
12に駆動信号を与える周知の駆動手段である。上記構
成によれば、図7(a)に示されているように、印字領
域W1を有する印字媒体Pに印字を行う際には、分担領
域設定手段311は、例えば上位装置20等から入力さ
れる印字領域情報Daに示されている印字領域W1をほ
ぼ均等なN個の分担領域B1,B2に分割する。移動範
囲設定手段312は、上記分担領域B1,B2をN個の
印字ヘッド10で印字するように、各印字ヘッド10の
移動範囲を設定する。キャリッジ制御手段313は、設
定された上記各移動範囲に基づいて各印字ヘッド10が
移動するように各キャリッジ駆動源12を制御する。印
字制御手段314は、分担領域設定手段311によって
分割された分担領域B1,B2に対応して、上位装置2
0等から入力される印字データDpを分割するととも
に、分割した印字データに基づいて従来と同じ制御技術
により、各印字ヘッド10の印字動作を制御する。した
がって、ほぼ均等に分割されたN個の分担領域B1,B
2がそれぞれN個の印字ヘッド10によって分担して印
字される。
【0009】請求項2に係るプリンタは、図7(c)に
示されているように、印字媒体P上に印字される印字領
域が非印字領域を挟んだN個の領域W3,W4に分割さ
れている場合には、分担領域設定手段311は、N個の
印字領域W3,W4のそれぞれに対してN個の分担領域
B1,B2を割り当てるようにしたことを特徴としてい
る。上記構成によれば、N個の印字ヘッド10は、N個
の領域W3,W4間に存在する非印字領域には移動しな
い。
【0009】請求項3に係るプリンタは、図8に示すよ
うに、プラテン1上における印字可能範囲から退避させ
たときのキャリッジ11を収容するためのキャリッジ退
避部37-1,37-2をキャリッジガイド2a,2bの端
部に設け、制御部31が、いずれかの印字ヘッド10の
故障を検出したときには、その故障した印字ヘッド10
を搭載したキャリッジ11をキャリッジ退避部37-1,
37-2に退避させるとともに、正常な印字ヘッド10に
よって印字を行うようにしたことを特徴としている。上
記構成によれば、印字ヘッドが故障しても、他の正常な
印字ヘッドを用いて印字動作を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明のプリンタの実施の形態
を示す印字機構部分を示す上面図であり、図2は、図1
のキャリッジ駆動機構部分の正面図であり、図3は、図
1の右側面図である。図4は、プリンタの主としてキャ
リッジ駆動機構を除く制御系の構成を示すブロック図で
あり、図5は、RAMのワークエリアの説明図であり、
図6は、印字処理の手順を説明するフローチャートであ
り、図7(a)〜(c)は、図11(a)〜(c)に対
応する各種印字フォーマットを示す説明図である。ま
た、図8は、他の実施の形態を示す印字機構部分の上面
図である。なお、図1〜図4及び図8において、従来例
を示す図10と同一または相当する部材には同一の符号
を付し、その説明を省略する。
【0012】まず、図1〜図3を参照して、印字機構部
分の構成について説明する。キャリッジガイド2a,2
bには、2個のキャリッジ11-1,11-2が往復移動自
在に支持されている。キャリッジガイドの左端部近傍に
設けられているキャリッジ駆動源を構成するモータ12
-1の駆動軸には、駆動プーリ7-1が固着されており、同
軸上にフリープーリ7-2が支持されている。一方、キャ
リッジガイドの右端部近傍に設けられているキャリッジ
駆動源を構成するモータ12-2の駆動軸には、駆動プー
リ8-1が固着されており、同軸上にフリープーリ8-2が
支持されている。駆動プーリ7-1及びフリープーリ8-2
間には、一部がキャリッジ11-1に固定された駆動ベル
ト6-1が掛け回されており、駆動プーリ8-1及びフリー
プーリ7-2間には、キャリッジ11-2に固定された駆動
ベルト6-2が掛け回されている。したがって、キャリッ
ジ11-1は、モータ12-1によってキャリッジガイド2
a,2bに沿って移動されるようになっている。同様
に、キャリッジ11-2は、モータ12-2によって同じキ
ャリッジガイド2a,2bに沿って移動されるようにな
っている。すなわち、両キャリッジは、互いに独立して
駆動されるようになっている。
【0013】また、図2に示されているS1,S2は、
キャリッジ11-1,11-2のホームポジションを検知し
て、その検知信号を次述するCPU31に入力するホー
ムポジションセンサである。
【0014】次に、図4を参照してハードウェア構成を
説明する。プリンタ30は、制御部を構成するCPU3
1、制御プログラムを格納するROM32、次述するワ
ークエリアを提供するRAM33、印字ヘッド10-1,
10-2に駆動信号を供給して駆動する駆動手段を構成す
るヘッド駆動部34-1,34-2、モータ12-1,12-2
に駆動信号を供給して駆動する駆動手段を構成するモー
タ駆動部35-1,35-2、及び上位装置20とデータの
授受を行うためのインターフェース部36(以下、I/
F部という)を有している。各ヘッド駆動部34-1,3
4-2及び各モータ駆動部35-1,35-2は、それぞれ各
印字ヘッド10-1,10-2及びモータ12-1,12-2に
対応した個数だけ設けられている。なお、プラテン1の
駆動機構及び印字媒体Pの搬送機構については、本発明
の要旨と直接関わりがないので、その説明を省略する。
【0015】図5は、RAM33のワークエリアの説明
図である。移動範囲データテーブルTは、各キャリッジ
の移動範囲に対応するモータ制御データDm1,Dm2
を保持するためのものである。各モータ制御データDm
1,Dm2は、各キャリッジを移動するモータ12-1,
12-2の移動開始位置及び移動停止位置を指定するため
のものである。また、印字バッファBFは、各印字ヘッ
ド10-1,10-2に対応して分割された印字データDp
1,Dp2を保持するためのものである。
【0016】次に、図6のフローチャートを参照してプ
リンタの印字処理の動作について説明する。なお、以下
の動作説明では、図7(a)に示されているように、単
一の印字領域W1を有する印字媒体Pに対して印字を行
う場合について説明する。まず、プリンタ30のCPU
31は、上位装置20から所定単位(例えば1行分)の
印字領域情報Da及び印字データDpの送信を待機して
いる(ステップST1)。ここで、印字領域情報Da
は、図7(a)に示されているように、印字媒体Pの印
字方向における印字領域W1の範囲(印字開始位置及び
印字終了位置)を示す情報である。また、印字データD
pは、印字媒体Pの印字領域W1に印字すべき印字デー
タである。
【0017】CPU31は、所定単位の印字領域情報D
a及び印字データDpを受信すると(ステップST1で
肯定(“Y”))、図7(a)に示されているように、
上記印字領域情報Daによって示される印字領域W1の
範囲を印字ヘッドの個数Nに相当する数(この例ではN
=2)でほぼ均等となるように分割して、各印字ヘッド
で印字する分担領域B1,B2を設定する(ステップS
T2)。次いで、CPU31は、設定された分担領域B
1,B2に対して印字ヘッド10-1,10-2で印字を行
うためのキャリッジ移動範囲に対応するモータ制御デー
タDm1,Dm2を生成し(ステップST3)、これら
のデータを図5のRAM33上の移動範囲データテーブ
ルTに格納する(ステップST4)。
【0018】次いで、CPU31は、ステップST1で
入力した印字データDpを分担領域B1,B2に対応し
て分割し(ステップST5)、それら分割された印字デ
ータDp1,Dp2を図5のRAM33上の印字バッフ
ァBFに格納する(ステップST6)。
【0019】次に、CPU31は、RAM33の印字バ
ッファBFから読出したそれぞれの印字データDp1,
Dp2をヘッド駆動部34に出力して各印字ヘッド10
-1,10-2を駆動するとともに(ステップST7)、移
動範囲データテーブルTから読出したそれぞれのモータ
制御データDm1,Dm2をモータ駆動部35に出力し
て各モータ12-1,12-2を駆動する(ステップST
8)。これにより、分割された印字データDp1,Dp
2が各印字ヘッド10-1,10-2によって、印字媒体P
上の分担領域B1,B2にそれぞれ印字される。この
際、各キャリッジ11-1,11-2は、モータ駆動部35
により制御されるモータ12-1,12-2によって各分担
領域B1,B2に印字がなされるように制御されて所定
単位(例えば1行分)の印字動作が実行される(ステッ
プST9)。次に、上位装置20から印字終了コマンド
が入力されたか否かを判定し(ステップST10)、判
定結果が肯定(“Y”)ならば印字処理を終了する。判
定結果が否定(“N”)ならばステップST1へ移行し
て次の印字領域情報Da及び印字データDpの入力を待
機する。
【0020】上述の動作によれば、2等分された印字領
域W1、すなわち分担領域B1,B2に対して別々の印
字ヘッド10-1,10-2による印字が同時に(並行し
て)実行される。また、従来の図11(a)に示されて
いる場合と異なり、単にプリンタの印字幅Lを2等分し
た移動範囲にわたって印字ヘッドを移動させるのではな
く、印字媒体P上における実際の印字領域W1を2等分
して得た分担領域B1,B2にわたって印字ヘッドを移
動させて印字する。このため、各印字ヘッドは、2等分
された印字領域に対してそれぞれ印字処理を同時に行
い、かつ、各印字ヘッドは、いずれも非印字領域に逸脱
するまで、すなわち無駄な位置まで移動することがない
ので、従来のマルチヘッド形式のキャリッジを有するプ
リンタに比較して、印字速度及び印字効率をより向上す
ることができる。
【0021】次に、印字媒体Pにおける印字領域の状況
が図7(a)とは異なる場合について説明する。図11
(b)に示されているように、印字領域W2が印字媒体
Pの幅の半分以下であるような場合に、従来は、印字ヘ
ッドの移動範囲A1,A2が印字領域W2から大きく逸
脱してしまうために、印字効率の低下が著しい。これに
対して、本発明のプリンタの場合には、図7(b)に示
されているように、実際の印字領域W2を2等分して得
た分担領域B1,B2をそれぞれ印字ヘッド10-1,1
0-2によって印字するので、印字ヘッドが非印字領域ま
で無駄に移動することがないので、従来に比較して印字
速度及び印字効率を大幅に向上することができる。
【0022】また、図11(c)に示されているよう
に、印字媒体P上に印字される印字領域が非印字領域を
挟んだ2個の印字領域W3,W4に分割されており、両
領域W3,W4間に非印字領域が存在する場合には、従
来は、プリンタの最大印字幅Lを2等分した印字ヘッド
の移動範囲A1,A2に基づいて印字ヘッドを移動させ
ているので、印字ヘッドが上記非印字領域まで無駄に移
動しているため、印字効率が低下せざるを得ない。本発
明に係るプリンタでは、図7(c)に示されているよう
に、2つの分担領域B1,B2に非印字領域が含まれな
いように、2つの印字領域W3,W4のそれぞれに対し
て分担領域B1,B2を割り当てる。これにより、各印
字ヘッドは、非印字領域まで無駄に移動しないので、従
来に比較して印字速度及び印字効率を大幅に向上するこ
とができる。
【0023】図8は、他の実施の形態を示す印字機構部
分の上面図である。キャリッジ退避部37-1,37-2が
キャリッジガイド2a,2bの両端部に設けられてい
る。両キャリッジ退避部37-1,37-2は、それぞれキ
ャリッジ11-1,11-2を収容するためのものであり、
キャリッジを収容したときに、印字ヘッドをプラテン上
における印字可能範囲から退避させるものである。な
お、図8では、キャリッジ11-1,11-2の両方が退避
された状態と、キャリッジ11-2が退避されていない状
態を同一図面上に示しているので注意されたい。
【0024】また、前述したホームポジションセンサS
1,S2の他に、退避センサS11,S21が設けられ
ている。このセンサS11,S21は、キャリッジ11
-1,11-2がキャリッジ退避部37-1,37-2に退避し
たことを検知するためのものである。センサS11,S
21の検知信号は、CPU31に入力されており、モー
タ12-1,12-2の制御のために供される。
【0025】上記構成において、いずれかの印字ヘッド
12が故障した場合には、操作者が、プリンタのキース
イッチ等に対して故障した印字ヘッドを指定する所定操
作を行うことにより、CPU31に故障した印字ヘッド
を認識させる。CPU31は、上記所定操作に基づいて
検出した故障した印字ヘッド12を搭載したキャリッジ
11をキャリッジ退避部37に退避させる。CPU31
は、正常な印字ヘッドによって印字領域の全部を印字す
るように、RAM33の移動範囲データテーブルTにお
けるモータ制御データの値を変更する。次いで、CPU
31は正常な印字ヘッドによって全ての印字データを印
字するように、RAM33の印字バッファBFの印字デ
ータを正常な印字ヘッドに対応する印字バッファ側に移
す。そして、正常な印字ヘッド12のみを用いて、図6
に示した印字処理を行う。つまり、プリンタが2個の印
字ヘッドを具備している場合には、残り1個の印字ヘッ
ドで全部の印字領域を印字するように、分担領域及びモ
ータ制御データが設定され、印字データは、分割されず
に印字バッファBFに格納される。そして、印字動作が
1個の印字ヘッドのみによって実行される。したがっ
て、一部の印字ヘッドが故障した場合でも、残りの正常
な印字ヘッドによって印字動作を行うことができるの
で、印字処理を継続することができる。
【0026】上述の実施の形態では、印字ヘッド、キャ
リッジ及びモータ(キャリッジ駆動源)が2個である場
合を例にとって説明したが、本発明は、印字ヘッド、キ
ャリッジ及びモータがN個(N≧2)であるプリンタに
適用することができることはいうまでもない。この場合
には、ヘッド駆動部34及びモータ駆動部35もそれぞ
れN個づつ設けることはいうまでもない。
【0027】ここで、図4のブロック図及び図6のフロ
ーチャートと、図9に示されているクレーム対応図とを
用いて、上述した実施の形態の説明と、本発明の請求項
1の記載との対応関係を説明する。図6に示されている
ステップST1,ST2の動作を行うCPU(制御部)
31が、印字媒体上に印字される印字領域の範囲を示す
印字領域情報に基づいて印字領域をほぼ均等なN個の分
担領域に分割する「分担領域設定手段311」に相当し
ている。図6に示されているステップST3,ST4の
動作を行うCPU31が、分担領域設定手段により設定
されたN個の分担領域をそれぞれN個の印字ヘッドで印
字するために必要なキャリッジ移動範囲を設定する「キ
ャリッジ移動範囲設定手段312」に相当している。図
6に示されているステップST8の動作を行うCPU3
1が、移動範囲設定手段により設定されたキャリッジ移
動範囲に基づいてN個のキャリッジ駆動源を制御する
「キャリッジ制御手段313」に相当している。図6に
示されているステップST5,ST6及びステップST
8の動作を行うCPU31が、N個の分担領域に対応し
て印字データを分割し、分割した印字データに基づいて
N個の印字ヘッドによる印字動作を制御する「印字制御
手段314」に相当している。
【0028】上述の実施の形態では、上位装置20から
プリンタ30に印字領域情報Daを与える構成となって
いるが、この印字領域情報Daは、プリンタ30側で設
定できるようにしてもよい。例えば、DIPスイッチ等
の設定手段を設け、その設定手段に設定されたデータに
基づいて印字領域情報Daを生成してRAM33の移動
データテーブルに設定する構成としてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に係る発
明によれば、印字ヘッドを搭載したN個のキャリッジを
有し、印字領域情報に示されている印字領域をほぼ均等
なN個の分担領域に分割し、分担領域をN個の印字ヘッ
ドで印字するように、各印字ヘッドの移動範囲を設定す
るとともに、各分担領域に対応して印字データを分割す
る。そして、設定された移動範囲に基づいて各印字ヘッ
ドが移動するようにキャリッジ駆動源を制御するととも
に、分割した印字データに基づいて各印字ヘッドの印字
動作を制御する。したがって、ほぼ均等に分割されたN
個の分担領域をそれぞれN個の印字ヘッドによって同時
に印字し、かつ、その際に印字ヘッドが非印字領域まで
無駄に移動しないので、従来のマルチヘッド形式のキャ
リッジを有するプリンタに比較して、印字速度及び印字
効率をより向上することができる。
【0030】また、請求項2に係るプリンタによれば、
印字領域がN個の領域に分割された場合であっても、各
印字領域間に存在する非印字領域に印字ヘッドが移動し
ないので、印字速度及び印字効率を高めることができ
る。
【0031】さらに、請求項3に係るプリンタによれ
ば、一部の印字ヘッドが故障しても、残る正常な印字ヘ
ッドを用いて印字動作を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタの実施の形態を示す印字機構
部分を示す上面図である。
【図2】図1のキャリッジ駆動機構部分を示す正面図で
ある。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】プリンタのハードウェア構成を示すブロック図
である。
【図5】RAMのワークエリアの説明図である。
【図6】印字処理の手順を説明するフローチャートであ
る。
【図7】各種印字フォーマットを示す説明図である。
【図8】本発明のプリンタの他の実施の形態を示す印字
機構部分の上面図である。
【図9】本発明のクレーム対応図である。
【図10】マルチヘッド形式のキャリッジを用いた従来
のプリンタの要部を示す構成図である。
【図11】従来のプリンタにおける各種印字フォーマッ
トを示す説明図である。
【符号の説明】
30 プリンタ10(10-1,10-2) 印字ヘッド 11(11-1,11-2) キャリッジ 12(12-1,12-2) モータ(キャリッジ駆動源) 31 CPU(制御部) 311 分担領域設定手段 312 キャリッジ移動範囲設定手段 313 キャリッジ制御手段 314 印字制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ1つの印字ヘッドを搭載したN
    (N≧2)個のキャリッジを1つのプラテンに沿って移
    動自在に支持するキャリッジガイドと、前記N個のキャ
    リッジを個別に往復移動するためのN個のキャリッジ駆
    動源と、制御部とを有し、 前記制御部は、印字媒体上に印字される印字領域の範囲
    を示す印字領域情報に入力に基づいて前記印字領域をほ
    ぼ均等なN個の分担領域に分割する分担領域設定手段
    と、前記分担領域設定手段により設定されたN個の分担
    領域をそれぞれ前記N個の印字ヘッドで印字するために
    前記各キャリッジの移動範囲を設定するキャリッジ移動
    範囲設定手段と、前記移動範囲設定手段により設定され
    た前記キャリッジの移動範囲に基づいて前記N個のキャ
    リッジ駆動源を制御するキャリッジ制御手段と、前記N
    個の分担領域に対応して印字データを分割し、分割した
    印字データに基づいて前記N個の印字ヘッドによる印字
    動作を制御する印字制御手段とを備えること、 を特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 印字媒体上に印字される印字領域が非印
    字領域を挟んだN個の領域に分割されている場合には、
    分担領域設定手段は、前記N個の印字領域のそれぞれに
    対して前記N個の分担領域を割り当てるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 プラテン上における印字可能範囲から退
    避させたときのキャリッジを収容するためのキャリッジ
    退避部をキャリッジガイドの端部に設け、制御部は、い
    ずれかの印字ヘッドの故障を検出したときには、その故
    障した印字ヘッドを搭載した前記キャリッジを前記キャ
    リッジ退避部に退避させるとともに、正常な印字ヘッド
    によって印字を行うようにしたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載のプリンタ。
JP23323596A 1996-09-03 1996-09-03 プリンタ Pending JPH1076729A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Cited By (2)

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