JPH107405A - オゾン発生器 - Google Patents

オゾン発生器

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JPH107405A
JPH107405A JP16559896A JP16559896A JPH107405A JP H107405 A JPH107405 A JP H107405A JP 16559896 A JP16559896 A JP 16559896A JP 16559896 A JP16559896 A JP 16559896A JP H107405 A JPH107405 A JP H107405A
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JP
Japan
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power supply
substrate
ozone
ozone generator
electrode
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JP16559896A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Gotoda
克彦 後藤田
Yoshihisa Owada
善久 太和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T & M Kk
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
T & M Kk
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾン発生を低電圧で可能とし、小さい体積
でも多量のオゾンを発生可能とする。 【解決手段】 可撓性プリント配線基板を利用して、基
板32上に直線状に延びる複数の電極パターン33,3
4を等間隔に形成する。電極パターン33,34は一本
おきに電源35の一方出力端子および他方出力端子に、
電源接続パターン36,37を介してそれぞれ接続す
る。電極パターン33,34は基板32上に固定されて
いるので、間隔を狭くすることができ、電源35から低
い電圧を印加しても高い電界強度を得ることができる。
基板32上に電極パターン33,34を多数形成し、可
撓性を有する基板32を空間的に巻いたり屈曲させたり
することによって、特定の空間中に放電個所を高密度で
配置することができ、オゾンを効率的に発生させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気や水の清浄化
あるいは殺菌などに用いられるオゾン発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からの典型的なオゾン発生器1の構
成を図7に示す。50〜100μmの細いタングステン
線などによって形成される高圧ワイヤ2は、平行な対向
電極3,4の中央に直線状に張り渡される。対向電極
3,4は接地され、高圧ワイヤ2には高圧電源5からの
高電圧、たとえば5000〜20000Vの電圧が印加
される。高圧ワイヤ2と各対向電極3,4との間隔は、
コロナ放電が安定して継続するように設定され、コロナ
放電によって周囲の空気中の酸素がイオン化されてオゾ
ンを発生する。
【0003】図8は、図7のオゾン発生器1を用いる空
気清浄器10の簡略化した構成を示す。空気は第1のフ
ィルタ11を通過してオゾン発生器1に供給される。空
気中の大きなほこりはフィルタ11で濾過され、さらに
小さなほこりがオゾン発生器1によって電荷が与えられ
る。帯電されたほこりは第2のフィルタ12に静電的に
吸着される。第1のフィルタ11からオゾン発生器1、
さらに第2のフィルタ12の方向に空気が流れるよう
に、ファン13が配置されている。ファン13の下流側
にはオゾン(O3)を含む清浄化された空気が供給され
る。
【0004】図9は、風呂における水の清浄化にオゾン
発生器1からのオゾンを利用する例を示す。浴槽15と
風呂釜16を結ぶ給湯管17に、オゾン発生器1からの
オゾンが供給される。浴槽15内の湯18は、オゾンを
含んで殺菌され、金属イオン成分が酸化されて浄化され
る。
【0005】図10は、他の典型的な先行技術によるオ
ゾン発生器21の概略的な構成を示す。図10(a)は
外観を示し、図10(b)は断面構成を示す。このオゾ
ン発生器21の高圧ワイヤ22は、図7のオゾン発生器
1の高圧ワイヤ2と同様に、細いタングステン線などに
よって形成される。対向電極23は、(b)の断面で示
すように、高圧ワイヤ22を「コ」の二乗に囲むように
配置される。対向電極23は、(b)の断面図が下方と
なる一方向が開放されており、高圧ワイヤ22と対向電
極23との間のコロナ放電によって発生するオゾンは開
放されているこの一方向から取出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7や図10に示すよ
うなオゾン発生1,21では高圧ワイヤ2,22の本数
を多くすることができず、1〜3本程度である。放電の
原理から、高圧ワイヤ2,22の1本あたりのオゾンの
発生量は、印加電圧と対向電極3,4;23との距離な
らびに高圧ワイヤ2,22の直径に依存する。電圧はあ
まり高くなると火花放電などに移行し、高圧ワイヤ2,
22が急激に消耗してしまう。高圧ワイヤ2,22と対
向電極3,4;23との距離は短いほど電圧を低くする
ことができるけれども、空気を取込んで酸素をオゾン化
するためには、ある程度の空間を必要とする。高圧ワイ
ヤ2,22は、直径が細いほど印加電圧を低くすること
ができるけれども、対向電極3,4;23の中間で真っ
すぐに張り渡すためには、ある程度の機械的強度を必要
とし、また細くなれば断線の危険性がある。また電圧を
印加したときに、高圧ワイヤ2,22が振動し、異音を
発生する場合もある。
【0007】従来からの典型的なオゾン発生器1,21
では、充分にオゾンを発生させるとすると、5000〜
20000Vの高電圧を必要とし、感電対策などを充分
に行わなければならない。高圧電源を必要としたり、感
電対策が必要であったりするので、オゾン発生器は大形
化し、製造コストが上昇してしまう。さらに、放電を継
続していると、高圧ワイヤ2,22が徐々に消耗して細
くなり、断線するおそれがある。高圧ワイヤ2,22が
断線すると、対向電極3,4;23との間で高電圧の短
絡が生じ、感電や発熱のおそれがある。
【0008】本発明の目的は、低い電圧でもオゾンを発
生させることができ、コンパクトで、感電のおそれも少
ないオゾン発生器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源の一対の
出力端子間の電圧が印加され、放電によってオゾンを発
生するオゾン発生器において、可撓性および電気絶縁性
を有する基板と、基板上に、等間隔で固定され、導電性
を有する複数の電極パターンと、基板上に配置され、電
極パターンを一本おきに電源の一方出力端子に接続する
ための一方の電源接続パターンと、基板上に配置され、
前記一方の電源接続パターンに接続されていない電極パ
ターンを電源の他方の出力端子に接続するための他方の
電源接続パターンとを含むことを特徴とするオゾン発生
器である。 本発明に従えば、複数の配線パターンが可撓性および電
気絶縁性を有する基板上に固定される。配線パターン
は、一本おきに一方の電源接続パターンを介して電源の
一方出力端子に接続され、一方の電源接続パターンに接
続されていない電極パターンは他方の電源接続パターン
を介して電源の他方出力端子に接続される。したがっ
て、隣接する電極パターン間には電源の一対の出力端子
間の電圧が印加され、電極パターン間の間隔によって定
まる放電開始電圧を越えるとコロナ放電を開始し、周囲
の空間の酸素をオゾンに変化させることができる。電極
パターンは基板上に固定されているので、安定に間隔を
狭めることができ、必要な放電開始電圧も低くすること
ができるので、電源の出力端子間の電圧を低下させるこ
とができる。電極パターン間の間隔を小さくすれば、基
板上には多数の配線パターンを配置することができ、周
囲の空気中の酸素を充分にオゾン化させることができ
る。この基板を積層したり、巻いて使用する場合、放電
空間を一定にするためのスペーサを間に挟むようにする
ことが望ましい。スペーサとしては、電気絶縁性材料に
よるネット、マット、またはエンボス加工したフィルム
が好ましい。材料としては、オゾンで酸化されにくい、
たとえばグラスファイバ、セラミックファイバ、フッ素
系樹脂、芳香族を含むイミド系樹脂などが好ましい。基
板を巻いたり屈曲させたりして、狭い空間内に多くの放
電発生部分を存在させ、小さい体積で効率的にオゾンを
発生させることができる。放電の結果電極パターンが消
耗して、電極パターンが断線しても、電極パターンは基
板に固着されているので隣接する電極パターン間で短絡
などが発生するおそれがなく、電圧も低いので感電など
のおそれも低減することができる。
【0010】また本発明で前記基板、各電極パターン、
および各電源接続パターンは、可撓性プリント配線基板
を用いて形成されることを特徴とする。 本発明に従えば、可撓性プリント配線基板を用いてオゾ
ン発生器を形成するので、既存のプリント配線基板製造
技術を適用して、電極パターンや電源接続パターンを精
度よく形成することができ、基板と各パターンとの間の
接合強度も高いので、信頼性のあるオゾン発生器を得る
ことができる。可撓性プリント配線基板としては、ポリ
エステル系フィルム、ポリイミド系フィルムなどを用い
ることが好ましい。耐オゾン性という点からは、芳香族
ポリイミド系のフィルムをベース絶縁材とするのが特に
好ましい。配線材料としては、たとえば銅(Ni)やニ
ッケル(Ni)などの金属箔を使用することができる。
これらの金属を直接前記絶縁材にめっきするか、耐オゾ
ン性の優れた熱可塑性ポリイミドを接着剤として貼り合
わせたものが好ましい。電極パターンは、予めパターン
化して貼り合わせてもよいし、エッチング等でパターン
化してもよい。パターン化されたプリント配線基板は、
オゾンによる酸化を防止するために、金めっきを施すこ
とが好ましい。電極パターンは、プリント配線基板の両
面に形成することもできる。
【0011】また本発明は、前記一方の電源接続パター
ンおよび他方の電源接続パターンに、相互間の間隔が前
記電極パターン間の間隔よりも小さくなる狭小部が設け
られることを特徴とする。 本発明に従えば、一方および他方の電源接続パターン相
互間に、間隔が電極パターン間の間隔よりも小さい狭小
部が設けてあるので、放電による消耗は狭小部の方が電
極パターンよりも大きくなり、電極パターンが断線する
前に狭小部で断線させることができる。狭小部が先に断
線するので、電極パターンの断線を防ぐことができる。
【0012】また本発明で、前記電極パターンは、基板
が平板状の状態で直線状に形成されることを特徴とす
る。 本発明に従えば、電極パターンは、平行な直線状に形成
されるので、電極パターン間の間隔を精度よく形成する
ことができる。
【0013】また本発明で、前記一方および他方の電源
接続パターンは、前記直線状に形成される電極パターン
の長手方向の一方および他方の端部に、電極パターンと
の電気的接続部がそれぞれ形成されることを特徴とす
る。 本発明に従えば、長手方向に直線状に延びる電極パター
ンの一方で一本おきに一方の電源接続パターンと電気的
に接続され、曲線状の電極パターンの他方端で他方の電
源接続パターンと電気的に接続される。電源の一方出力
端子に接続される電極パターンと電源の他方出力端子に
接続される電極パターンとは、櫛の歯状に交互に隣接す
ることになり、中央部分を利用して充分に周囲の空気を
オゾン化させることができる。
【0014】また本発明は、複数の前記基板間の間隔
を、予め設定される値に保つスペーサを含むことを特徴
とする。 本発明に従えば、基板を巻いたり、積層したりする際
に、基板間の間隔を、スペーサによって予め設定される
値に保つことができる。これによって、放電空間を確保
し、安定なオゾンの発生を高い空間密度で行うことがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よるオゾン発生器31の外観構成を示す。基板32は、
可撓性および電気絶縁性を有する材料、たとえばポリイ
ミドなどを用いる。電極パターン33,34は、平板状
の基板32の表面に、平行な直線状に等間隔で形成され
る。電極パターン33と電極パターン34とは、交互に
配置される。このようにして一本おきに配置される電極
パターン33と電極パターン34との間には、電源35
の一対の出力端子から電圧が印加される。電極パターン
33と電極パターン34とを電源35に接続するため
に、電極パターン33の一方の端部に電源接続パターン
36が形成され、電極パターン34の他方の端部に電源
接続パターン37が形成される。電極パターン33およ
び電源接続パターン36と電極パターン34および電源
接続パターン37とは、個々の電極パターン33および
電極パターン34が交互に入り組んでいる櫛形のパター
ンとして形成される。このような基板32、電極パター
ン33,34および電源接続パターン36,37は、可
撓性プリント配線基板の絶縁基板を基板32とし、絶縁
基板上の配線パターンを電極パターン33,34および
電源接続パターン36,37として利用することができ
る。
【0016】基板32上の電極パターン33,34間の
間隔は、1mm以下、たとえば50μm前後まで狭める
ことができる。電極パターン33,34間の間隔が小さ
くなると、印加する電圧が小さくても電界強度が高くな
り、低い電圧でコロナ放電が可能となる。電極33,3
4間の間隔が狭くなれば、1枚の基板32上に多数の電
極パターン33,34を形成し、広い範囲にわたってオ
ゾンを発生することができるように放電を形成すること
ができる。基板32は、可撓性プリント配線基板を利用
するときは、たとえば50μm厚のポリイミド(PI)
から成る。電極パターン33,34および電源接続パタ
ーン36,37は、10μm厚の銅箔を用いて形成す
る。
【0017】図2は、図1のオゾン発生器31を(a)
に示すようにして巻いたり、(b)に示すようにして屈
曲させて、オゾン発生用放電個所の空間密度を高める状
態を示す。図1の基板32が可撓性を有するので、オゾ
ン発生器31は自由な形状に巻いたり折曲げたりするこ
とができ、3次元的に多くの電極パターン33,34を
存在させ、効率的なオゾン発生を行わせることができ
る。
【0018】図3は電極パターン33,34間の放電電
流(μA)と印加電圧(V)との関係を示す。本実施形
態では、電極パターン33,34間の間隔が小さいの
で、相対的に低い電圧V1〜V2の範囲で充分な放電を
発生させる電界強度とすることができる。大きい電界強
度でオゾン発生に必要な放電を生じさせることができる
ので、5000〜20000Vの高電圧を必要とした従
来のオゾン発生器と比較し、電源35の構成を簡略化し
て、全体的に小形化することもでき、高電圧を使用しな
いので感電のおそれもなくすことができる。
【0019】図4は、基板32上に形成される電極パタ
ーン33,34の拡大した断面構成を示す。図4(a)
に示すように、電極パターン33,34を、端部まで必
要な厚さ、たとえば数10〜数100μmとすることも
できるけれども、図4(b)や(c)に示すように、端
部の厚みを減少させることもできる。図4(b)では、
階段状に減少させ、図4(c)では連続的に先端の厚み
が断続的に減少する斜面を形成する。相互に対向してい
る電極パターン33,34間の先端部分が細くなってい
る方が、コロナ放電を発生させるために必要な電界強度
を低くし、一定の間隔であれば必要な電圧を小さくする
ことができる。なお、電極パターン33,34は、必要
に応じて金めっき53,54を施して使用することもで
きる。電源接続パターン36,37も同様である。
【0020】図5は、本発明の実施の他の形態によるオ
ゾン発生器41の部分的構成を示す。本実施形態で図1
の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し説明
を省略する。本実施形態では、電源接続パターン36,
37の途中に、相互間の間隔が電極パターン33,34
間の間隔d1よりも狭くなっている狭小部を形成する。
狭小部では電極パターン33,34間よりも間隔d2が
狭くなっているので、放電による表面の消耗の程度が電
極パターン33,34間よりも大きくなり、狭小部42
における電源配線接続パターン36,37の幅を調整す
ることによって、電極パターン33,34が断線に至る
よりも先に狭小部42が断線するように調整することが
できる。狭小部42が先に断線すれば、基板32上の電
極パターン33,34が断線するおそれを解消すること
ができる。
【0021】図6は、本発明の実施のさらに他の形態に
よるオゾン発生器61の構成を示す。本実施形態で図1
の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付して説
明を省略する。図6(a)に示すような基板を巻いたよ
うな場合や、図6(b)に示すような複数の基板32を
積層した場合には、複数の基板32が積層されている状
態が生じる。基板32上で電極パターン33,34間の
間隔を正確に保つことができても、基板32間の間隔が
狭くなり過ぎると、異なる基板32上の電極パターン3
3,34間でも放電が発生しやすくなり、放電の安定性
が損なわれる。特に、基板32の両面に電極パターン3
3,34が形成されているときには、電極パターン3
3,34が直接接触するおそれもある。
【0022】本実施形態では、基板32間にスペーサ6
2を挿入し、基板32間の間隔を一定に保つことができ
る。スペーサ62の形状は、ネット、マット、またはエ
ンボス加工したフィルムを用いることができる。スペー
サ62の電気絶縁性材料としては、オゾンで酸化されに
くい、たとえばグラスファイバ、セラミックファイバ、
フッ素系樹脂、芳香族を含むイミド系樹脂などを用いる
ことができる。スペーサ62によって基板32間に適正
な間隔が保たれ、空間的に高密度に配置される電極パタ
ーン33,34から安定にオゾンを発生させることがで
きる。また、基板32の両面に電極パターン33,34
を形成しても短絡の生じるおそれはなく、一層の高密度
でオゾンを発生させることができる。さらに、基板32
間に空気などを円滑に流通させることができ、充分に空
気をイオン化して効率よくオゾンを発生させることがで
きる。
【0023】以上説明した各実施形態では、基板32の
一表面上に電極パターン33,34および電源接続パタ
ーン36,37を形成しているけれども、両面プリント
配線基板などを用いて、基板の両面に電極パターンおよ
び電源接続パターンを形成することもできる。このよう
に基板の両面を使用すれば、より効率的にオゾンを発生
させることができる。また電源接続パターン36,37
は基板32で電極パターン33,34が形成されている
側の表面上に、電極パターン33,34の一端および他
端にそれぞれ形成されて、全体が櫛の歯状のパターンを
形成するようにしているけれども、基板の裏面側に形成
して、スルーホールなどで電極パターンと電源配線パタ
ーンとを電気的に接続するようにしてもよい。このよう
に基板の両面を電極パターンと電源配線パターンとに使
い分ければ、電極配線パターンを基板の端部に限らず自
由な位置に配置することができる。
【0024】本発明の実施形態として示したようなオゾ
ン発生器31,41,61を用いれば、小形で強力なオ
ゾン発生装置を得ることができる。たとえば病院など
で、院内感染防止のためには強力なオゾン発生器が必要
であるけれども、本発明の実施形態によるオゾン発生器
31,41,61を用いれば、低電圧で強力なオゾンを
発生させることができ、簡単に取扱うことができる。ま
た乗用車などの車内で、微小なダニなどを駆除したり、
防臭作用を行わせるために、各実施形態による小形で強
力なオゾン発生器31,41,61を好適に用いること
ができる。オゾンの発生に要する電圧が低くてもよいの
で、乗用車のシガーライタソケットなどから得られる1
2V程度の直流電圧をそのまま利用したり、数100V
に昇圧させたりして、容易にオゾンを発生させることが
できる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、可撓性を
有する絶縁基板上に固定される電極パターン間で放電を
生じさせ、空気をオゾン化することができる。簡単に狭
い電極パターン間の間隔で放電を発生させ、放電に必要
な電圧を低下させることができる。電極パターンは基板
上に固定されているので、断線や隣接する電極パターン
間で短絡することがなく、電圧が低いので感電などのお
それも生じない。基板は可撓性を有するので、巻いたり
折曲げたりすれば狭い空間に多くの放電発生個所を設け
ることができ、オゾンの発生効率を高めることができ
る。
【0026】また本発明によれば、可撓性プリント配線
基板を用いてオゾン発生器を小形化するとともに高精度
で形成することができる。
【0027】また本発明によれば、オゾン発生器を使用
して、電極パターン間が消耗しても、先に狭小部がより
多く消耗して断線するので、電極パターン間の断線を防
ぐことができる。
【0028】また本発明によれば、電極パターンは、基
板が平板状の状態で直線状となるように形成されるの
で、電極パターン間の間隔を高精度に保ち、基板の全面
にわたって均一な放電を行わせて、効率的にオゾン化さ
せることができる。
【0029】また本発明によれば、基板上に櫛の歯状に
電極パターンおよび電源接続パターンを形成し、安定に
オゾンを発生させることができる。
【0030】また本発明によれば、スペーサによって基
板間の間隔を保つことができるので、空間的に高密度に
配置される電極パターン間から効率よくオゾンを発生さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の外観構成を示す簡略化
した斜視図である。
【図2】図1のオゾン発生器31の使用状態を示す簡略
化した斜視図である。
【図3】図1のオゾン発生器31の放電特性を示すグラ
フである。
【図4】図1のオゾン発生器31の配線パターン33,
34の断面形状を示す部分的な断面図である。
【図5】本発明の実施の他の形態によるオゾン発生器4
1の要部の正面図である。
【図6】本発明の実施のさらに他の形態によるオゾン発
生器61の断面図である。
【図7】従来からの典型的なオゾン発生器1の断面図で
ある。
【図8】図6のオゾン発生器1を使用する空気清浄器1
0の簡略化した断面図である。
【図9】図6のオゾン発生器1を使用する風呂の概略的
な構成を示す簡略化した断面図である。
【図10】従来からの他の典型的なオゾン発生器21の
外観構成を示す斜視図および断面図である。
【符号の説明】
31,41,61 オゾン発生器 32 基板 33,34 電極パターン 35 電源 36,37 電源接続パターン 42 狭小部 62 スペーサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源の一対の出力端子間の電圧が印加さ
    れ、放電によってオゾンを発生するオゾン発生器におい
    て、 可撓性および電気絶縁性を有する基板と、 基板上に、等間隔で固定され、導電性を有する複数の電
    極パターンと、 基板上に配置され、電極パターンを一本おきに電源の一
    方出力端子に接続するための一方の電源接続パターン
    と、 基板上に配置され、前記一方の電源接続パターンに接続
    されていない電極パターンを電源の他方の出力端子に接
    続するための他方の電源接続パターンとを含むことを特
    徴とするオゾン発生器。
  2. 【請求項2】 前記基板、各電極パターン、および各電
    源接続パターンは、可撓性プリント配線基板を用いて形
    成されることを特徴とする請求項1記載のオゾン発生
    器。
  3. 【請求項3】 前記一方の電源接続パターンおよび他方
    の電源接続パターンに、相互間の間隔が前記電極パター
    ン間の間隔よりも小さくなる狭小部が設けられることを
    特徴とする請求項1または2記載のオゾン発生器。
  4. 【請求項4】 前記電極パターンは、基板が平板状の状
    態で直線状に形成されることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のオゾン発生器。
  5. 【請求項5】 前記一方および他方の電源接続パターン
    は、前記直線状に形成される電極パターンの長手方向の
    一方および他方の端部に、電極パターンとの電気的接続
    部がそれぞれ形成されることを特徴とする請求項4記載
    のオゾン発生器。
  6. 【請求項6】 複数の前記基板間の間隔を、予め設定さ
    れる値に保つスペーサを含むことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載のオゾン発生器。
JP16559896A 1996-06-26 1996-06-26 オゾン発生器 Pending JPH107405A (ja)

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