JPH1074013A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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Publication number
JPH1074013A
JPH1074013A JP22993596A JP22993596A JPH1074013A JP H1074013 A JPH1074013 A JP H1074013A JP 22993596 A JP22993596 A JP 22993596A JP 22993596 A JP22993596 A JP 22993596A JP H1074013 A JPH1074013 A JP H1074013A
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JP
Japan
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rotator
heating
temperature
fixing
fixing device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP22993596A
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English (en)
Inventor
Yusuke Morigami
祐介 森上
Takeshi Kato
剛 加藤
Eiji Okabayashi
英二 岡林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング性能を向上させると共に、省エ
ネルギー化を図ることができる定着装置を提供する。 【解決手段】 定着スリーブ2の円周方向に温度分布を
持たせると共に、クリーニングローラ4を、定着スリー
ブ2と加圧ローラ3とのニップ部以外であって、定着ス
リーブ2の略最高温度部分に配置することを特徴とした
定着装置1。 【効果】 定着スリーブの円周方向に温度分布を持たせ
ることにより省エネルギー化を図ることができ、トナー
等の汚れが溶融している略高温度部分にクリーニング部
材を配置することにより、クリーニング性能が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の複写
機、プリンタおよびファクシミリなどに用いられる定着
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真式の複写機などには、記
録媒体である記録紙ないし転写材などのシート上に転写
されたトナー像をシートに定着させる定着装置が設けら
れている。
【0003】この定着装置は、一般的には、例えば、シ
ート上のトナーを熱溶融させる定着ローラと、当該定着
ローラに圧接してシートを挟持する加圧ローラとを有し
ている。定着ローラは、円筒状に形成され、この定着ロ
ーラの中心軸上には、発熱体が保持手段により保持され
ている。この発熱体は、定着ローラの中心軸に位置し、
発熱体から発せられた熱は定着ローラ内壁に均一に輻射
され、定着ローラの外壁の温度分布は円周方向において
均一となる。定着ローラの外壁は、その温度が定着に適
した温度(例えば、150〜200℃)になるまで加熱
される。この状態で定着ローラと加圧ローラは摺接しな
がら互いに逆方向へ回転し、トナーが付着したシートを
挟持する。定着ローラと加圧ローラとの摺接部(以下、
ニップ部という)において、シート上のトナーは、定着
ローラにより溶解し、両ローラから作用する圧力により
シートに定着される。トナーが定着した後、定着ローラ
及び加圧ローラの回転に伴い、シートは、排紙ローラに
よって搬送され、排紙トレイ上に排出される。
【0004】また、記録媒体へのトナーの定着を繰り返
すことにより、定着ローラあるいは加圧ローラの外周表
面がトナーなどにより汚れることがある。このため、定
着ローラあるいは加圧ローラには、定着ローラあるいは
加圧ローラの外周表面の汚れを除去するためのクリーニ
ング部材が設けられている。
【0005】このようなクリーニング部材を設けた定着
装置の第1の例が、特開平4−180080号公報に開
示されている。この第1の例に係る定着装置は、少なく
とも定着ベルトと、加熱体と、加圧ローラとを備え、加
熱体と加圧ローラは、定着ベルトを介して対峙して配置
され、定着部が形成されていると共に、その搬送下流側
に冷却課程が設けられている装置において、加圧ローラ
には、パッド、ウェーブ等からなるクリーニング部材が
付設され、加圧ローラは、定着動作後、定着動作の間或
いは休止時のいずれかの期間において、加熱状態でクリ
ーニング部材によりクリーニングされることを特徴とし
ている。
【0006】この第1の例に係る定着装置では、ニップ
部で発生する熱を加圧ローラが蓄熱すると共に、記録媒
体が定着ローラから剥離する部位をファンにより冷却し
ている。このため、定着ローラには、その周方向に若干
の温度分布が生じている。
【0007】また、クリーニング部材を設けた定着装置
の第2の例が、特開平6−186879号公報に開示さ
れている。この第2の例に係る定着装置は、静電転写方
式によって記録紙上に付着された画像を形成する現像材
を記録紙に定着させる定着ローラと、定着ローラに摺動
接触してその温度を測定するサーミスタと、定着ローラ
の表面に摺動接触してサーミスタに対応する表面だけを
クリーニングするよう必要最低限の長さに形成されたク
リーニングパッドとを設けたことを特徴としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の一般的な定着装置では、加熱ローラの表面が加圧ロー
ラ及びクリーニング部材と接触している部分においての
み所定温度必要であるにもかかわらず、加熱ローラの円
周方向の温度分布は、略均一にしか構成できない。この
ため、加熱ローラ表面の全ての部位において所定温度に
加熱する必要があり、熱エネルギーの損失が生じ、結果
的に消費電力を増加させることとなってしまうという第
1の問題点があった。
【0009】この第1の問題点に対処して、加熱ローラ
の周方向に温度分布を生じさせているのが、上記した第
1の例に係る従来の定着装置であるが、当該第1の例に
係る定着装置では、クリーニング部材は、非画像面側で
ある加圧ローラ側に接触させてあるため、加熱ローラを
クリーニングする場合と比較してクリーニング性能が劣
るという第2の問題点があった。
【0010】また、上記した第2の例に係る従来の定着
装置では、定着ローラの温度を検出するサーミスタと、
定着ローラの外周表面をクリーニングするクリーニング
パッドとが別個に配置されている。
【0011】このように、温度検出部材とクリーニング
部材とを別個に設けているため、製品のコストが上昇す
ると共に、組立が面倒であるという第3の問題点があっ
た。
【0012】また、従来の定着装置では、加熱回転体の
温度を測定するために加熱回転体の外周表面に、サーミ
スタ等の温度検出装置を取り付けている。しかし、加熱
回転体を薄肉な部材で構成した場合に、サーミスタ等の
温度検出装置を加熱回転体の外周表面に押し当てると、
加熱回転体が局所的に撓んでしまい、加熱回転体の劣化
が早くなってしまうという第4の問題点があった。
【0013】そこで、本発明は、加熱回転体に対して、
ニップ位置を含む少なくとも2箇所の高温度部を持たせ
るように円周方向に温度分布を生じさせ、この高温度部
にクリーニング部材を配置することで、クリーニング性
能を向上させると共に、省エネルギー化を図ることがで
きる定着装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、記録媒体上に形成されたト
ナー像を前記記録媒体へ定着させる定着装置であって、
前記記録媒体を熱圧力搬送するために回転可能に配置さ
れた加熱回転体と、前記加熱回転体に回転可能に圧力接
触された加圧回転体と、前記加熱回転体の円周方向に温
度分布を持たせると共に、前記加熱回転体を加熱する加
熱源と、前記加熱回転体の外周表面に当接して、前記加
熱回転体の外周表面を清掃するクリーニング部材とを有
し、前記クリーニング部材は、前記加熱回転体と前記加
圧回転体とのニップ部以外であって、前記加熱回転体の
略最高温度部分に配置されていることを特徴とする定着
装置である。
【0015】また、上記目的を達成するための請求項2
記載の本発明は、前記請求項1記載の定着装置におい
て、前記加熱源は、前記加熱回転体の内部に配置された
誘導コイル部材から構成されることを特徴とする定着装
置である。
【0016】また、上記目的を達成するための請求項3
記載の本発明は、前記請求項2記載の定着装置におい
て、前記クリーニング部材は、前記加熱回転体と前記加
圧回転体とのニップ部と対向する位置に配置されている
ことを特徴とする定着装置である。
【0017】また、上記目的を達成するための請求項4
記載の本発明は、前記請求項1記載の定着装置におい
て、前記クリーニング部材が当接する前記加熱回転体の
外周表面温度は、前記加熱回転体と前記加圧回転体との
ニップ部の温度よりも低いことを特徴とする定着装置で
ある。
【0018】また、上記目的を達成するための請求項5
記載の本発明は、記録媒体上に形成されたトナー像を前
記記録媒体へ定着させる定着装置であって、前記記録媒
体を熱圧力搬送するために回転可能に配置された加熱回
転体と、前記加熱回転体に回転可能に圧力接触された加
圧回転体と、前記加熱回転体を加熱する加熱源と、前記
加熱回転体と前記加圧回転体との少なくとも一方の温度
を検出する温度検出部材とを有し、前記温度検出部材
は、温度を検出すべきいずれかの回転体の外周表面に接
触する温度検出素子部と、前記温度検出素子部が接触す
る回転体の回転方向の上流側に配置されたクリーニング
部とから構成されることを特徴とする定着装置である。
【0019】また、上記目的を達成するための請求項6
記載の本発明は、前記請求項5記載の定着装置におい
て、前記クリーニング部と前記温度検出素子部とは、所
定の間隔をもって一体的に形成されていることを特徴と
する定着装置である。
【0020】また、上記目的を達成するための請求項7
記載の本発明は、前記請求項5記載の定着装置におい
て、前記クリーニング部は、着脱可能に取り付けられて
いることを特徴とする定着装置である。
【0021】また、上記目的を達成するための請求項8
記載の本発明は、記録媒体上に形成されたトナー像を前
記記録媒体へ定着させる定着装置であって、前記記録媒
体を熱圧力搬送するために回転可能に配置された加熱回
転体と、前記加熱回転体に回転可能に圧力接触された加
圧回転体と、前記加熱回転体を加熱する加熱源と、前記
加熱回転体と前記加圧回転体との少なくとも一方の温度
を検出する温度検出部材と、少なくとも前記温度検出部
材が配置された回転体の外周表面に接触して配置された
クリーニング部材とを有し、前記温度検出部材は、前記
クリーニング部材に挟持されていることを特徴とする定
着装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の実施の形態を説明する。
【0023】本発明に係る定着装置は、電子写真式の複
写機、プリンタおよびファクシミリなどにおいて、記録
用紙等からなる記録媒体上の現像剤であるトナーを溶融
して定着させるための装置である。
【0024】(第1の実施の形態)図1は本発明を適用
した定着装置の第1の実施の形態の概略構成を示す側面
図である。
【0025】本発明に係る定着装置1の第1の実施の形
態は、図1に示すように、加熱回転体としての定着スリ
ーブ2と、この定着スリーブ2に回転可能に圧力接触さ
れた加圧回転体としての加圧ローラ3と、定着スリーブ
2の外周表面であって、定着スリーブ2と加圧ローラ3
との摺接部(以下、ニップ部という)とは反対側に摺接
して回転可能に設けられたクリーニング部材としてのク
リーニングローラ4を備えている。
【0026】上記したように、加熱回転体は、例えばフ
レキシブルな定着スリーブ2を用いたもので、コア5と
このコア5に巻回されたコイル6とによって構成された
コイルアセンブリ7が、ホルダユニット8内部に収納さ
れていて、このホルダユニット8の回りをコイル6の誘
導電流によって発熱する金属製のフレキシブルな定着ス
リーブ2が取り巻いている。そして、回転駆動される加
圧ローラ3が定着スリーブ2を挟んでホルダユニット8
を押圧していて、記録媒体(用紙)9をニップ部分に移
動・通過させると共に、定着スリーブ2が記録媒体9と
共に従動して、記録媒体9上の現像剤であるトナーを溶
融し、定着させる。
【0027】定着スリーブ2は、例えば鉄やニッケルな
どの強磁性体が好ましく、強磁性体であれば多くの磁束
がこの定着スリーブ内を通過してより発熱効率がよくな
る。また、この定着スリーブ2は、例えば20〜60μ
m程度の厚さが好ましい。定着スリーブ2の厚さは薄け
れば薄いほどその熱容量が小さくなるので、発熱させる
ための消費電力が少なくなるが、定着スリーブ2の厚さ
をあまり薄くすると、定着スリーブ2の強度が弱くなり
破損しやすくなる。また、定着スリーブ2の製造の際
に、厚みを均一にすることが困難となる。一方、定着ス
リーブ2の厚さをあまり厚くすると、曲げに対して弱く
なり、ニップ部における部分的な曲げに対する耐久性が
低くなる。また、定着スリーブ2の外周面にはごく薄い
フッ素樹脂による耐熱性の離型層(図示しない)が形成
してある。
【0028】この定着スリーブ2は、装置内のいずれに
も固定されておらず、ホルダユニット8の回りを自由に
回転できる。一方、ホルダユニット8は、装置本体に固
定されており、その表面、少なくとも定着スリーブ2と
接触する部分は、平滑な耐熱性の樹脂材料により形成さ
れていて、記録媒体9と定着スリーブ2との摩擦抵抗よ
りホルダユニット8と定着スリーブ2との摩擦抵抗の方
が小さくなっており、加圧ローラ3の回転によって記録
媒体9の移動に定着スリーブ2が従動する。さらにホル
ダユニット8は、その両端に定着スリーブ2がホルダユ
ニット8の長手方向にずれないように規制するつば(図
示しない)が設けられている。
【0029】コイルアセンブリ7は、コア5の周囲に絶
縁性のボビン10を有し、このボビン10の周りに銅線
を巻回してコイル6を形成してある。ボビン10は、例
えば、セラミックや耐熱絶縁性エンジニアリング・プラ
スチックで形成すればよく、また、コイル6としては表
面に融着層と絶縁層を持つ単一またはリッツ銅線を用い
ることが好ましい。また、コア5は、例えばフェライト
コアまたは積層コアからなる。
【0030】上記したコイルアセンブリ7が、誘導加熱
により定着スリーブ2を加熱するための加熱源として機
能する。
【0031】加圧ローラ3は、軸芯11の周囲に、表面
離型性耐熱ゴム層であるシリコンゴム層12が形成され
たもので、その両端に図示しないスベリ軸受部が形成さ
れ、装置本体の図示しない定着ユニットフレームなどに
ばね材によって定着スリーブ2を間に挟みホルダユニッ
ト8方向に押圧され、かつ回転自在に取り付けられてい
る。さらに、加圧ローラ3は、その片端に図示しない駆
動ギアが固定され、この駆動ギアに接続されたモータな
どの図示しない駆動源によって回転駆動される。
【0032】上記したクリーニングローラ4は、例え
ば、シリコン樹脂、合成皮革などの定着ローラよりも離
型性の悪い材料により構成され、定着スリーブ2と外周
表面を接触させて、回転可能に設けられている。
【0033】また、定着スリーブ2には、定着スリーブ
2の外周表面温度を検出するためのサーミスタ13が、
定着スリーブ2の外周表面に摺接するように配置される
と共に、サーミスタ13に対して、定着スリーブ2の回
転方向の上流側には、定着スリーブ2から記録媒体9を
分離するための分離ガイド14が、定着スリーブ2の外
周表面に摺接するように配置されている。
【0034】次に、図2、3に基づいて、定着スリーブ
の加熱原理と、温度分布の特性とを説明する。
【0035】図2は、定着スリーブの加熱原理を説明す
るための説明図であり、図3は、定着スリーブの円周方
向の温度分布を示す説明図である。
【0036】図2に示すように、コイル6に高周波(数
kHz〜数十kHz)の電流が流されると、「アンペア
の右ネジの法則」に従って、図示するように、コア5か
ら定着スリーブ2の長手軸方向に対し直交する磁束15
aが発生する。この磁束15aもまた高周波磁束15で
ある。
【0037】導電体の定着スリーブ2に到達した磁束1
5bは、定着スリーブ2に沿って曲り、導電体の比透磁
率に依存した比率で定着スリーブ2の円周面内を通る磁
束15cとなる。定着スリーブ2の周面に集中した磁束
15cは、コイル6に対向する部分で密度が最大とな
る。
【0038】この構成にあっては、定着スリーブ2の
P,R点で円周面内の磁束密度が極大になり、逆に、
Q、S点で極小になる。よって、誘導電流密度も同様の
傾向になるので、定着スリーブ2の発熱は、円周面内に
おいて均一ではなく、1点鎖線で囲んだ部分16a、b
が局所的に発熱する。この局所的に発熱する部分16
a、bは、図1,2において示せば、定着スリーブ2の
上部領域と下部領域に相当する。
【0039】したがって、図3に示すように、定着スリ
ーブ2は、ニップ部及びニップ部と対向する領域が、こ
れらの中間点よりも多く発熱することとなる。また、図
3に示すように、ニップ部(図中N1で示す)の発熱
は、定着温度(図中T1で示す円)となっており、ニッ
プ部(N1)と対向する領域(N2)は、定着温度(T
1)よりは低いが、トナーを溶融することが可能な温度
(図中T2で示す)となっている。すなわち、トナー溶
融温度(T2)以上となっている領域にリーニング部材
(クリーニングローラ4)を配置することにより、当該
領域ではトナー等からなる汚れ分が溶融するので、定着
スリーブ2の表面の汚れを簡単に除去することができ
る。
【0040】また、加熱源であるコイルアセンブリ7の
位置を回転させることにより、定着スリーブ2の円周方
向の温度分布を変更することができる。そして、この温
度分布に合わせて、クリーニング部材(クリーニングロ
ーラ4)の位置を適宜変更することができる。
【0041】このように構成された定着装置1は、以下
のように動作する。
【0042】まず、未定着のトナー像が転写されている
記録媒体9は、図1中左方向から搬送され、定着スリー
ブ2と加圧ローラ3との間のニップ部に向けて送り込ま
れる。記録媒体9は、加熱された定着スリーブ2の熱
と、加圧ローラ3から作用する圧力とが加えられなが
ら、ニップ部を通過する。このとき、未定着トナーが溶
融して記録媒体9上に定着し、記録媒体9上に定着トナ
ー像が形成される。
【0043】ニップ部を通過した記録媒体9は、定着ス
リーブ2から自然に剥離し、あるいは図2に示すよう
に、先端部が定着スリーブ2の表面に摺接するように設
けられた分離爪ないし分離ガイド14によって定着スリ
ーブ2から強制的に剥離され、図示しない排紙トレイ上
に排出される。
【0044】(第2の実施の形態)次に、図4に基づい
て、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0045】図4は、本発明を適用した定着装置の第2
の実施の形態の概略構成を示す側面図である。
【0046】第2の実施の形態に係る定着装置17は、
図4に示すように、上記した第1の実施の形態に係る定
着装置1が、加熱回転体をフレキシブルな定着スリーブ
2により構成しているに対して、加熱回転体をフレキシ
ブルな定着ベルト18により構成した点が相違する。し
たがって、上記した第1の実施の形態に係る定着装置1
と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して、
詳細な説明は省略する。
【0047】本発明に係る定着装置の第2の実施の形態
は、図4に示すように、加熱回転体として、対向する一
対の定着ローラ19,19に掛け渡された定着ベルト1
8と、この定着ベルト18に回転可能に圧力接触された
加圧回転体としての加圧ローラ3と、定着ベルト18の
外周表面であって、定着ベルト18と加圧ローラ3との
ニップ部とは反対側に摺接するように設けられたクリー
ニング部材としてのクリーニングローラ4を備えてい
る。
【0048】加熱源としてのコイルアセンブリ7の構造
は、上記した第1の実施の形態に係る定着装置1に用い
たものと同様である。そして、コイルアセンブリ7は、
ニップ部及び、ニップ部と対向する領域が、これらの中
間点よりも発熱が多くなるように配置されている。
【0049】なお、ニップ部及び、ニップ部と対向する
領域が、これらの中間点よりも発熱が多くなるように定
着ベルト16を加熱することができれば、加熱源は上記
したコイルアセンブリ7に限られず、従来の定着装置に
使用されているハロゲンヒータ等を用いることもでき
る。
【0050】(第3の実施の形態)次に、図5に基づい
て、本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0051】図5は、本発明を適用した定着装置の第3
の実施の形態の定着スリーブを示す一部側面図である。
【0052】第3の実施の形態に係る定着装置は、図5
に示すように、上記した第1の実施の形態に係る定着装
置1がクリーニング部材をクリーニングローラ4により
構成しているに対して、クリーニング部材を温度検出部
材と一体に構成した点が相違する。したがって、上記し
た第1の実施の形態に係る定着装置1と同様の機能を有
する部材には、同一の符号を付すとともに、その他共通
な部材についての詳細な説明は省略する。
【0053】図5に示すように、定着スリーブ2の外周
表面には、温度検出部材20が摺接するようにして取り
付けてられている。
【0054】この温度検出部材20は、定着スリーブ2
の外周表面に摺接して定着スリーブ2の外周表面の温度
を検出する温度検出素子部としてのサーミスタ21と、
このサーミスタ21に対して定着スリーブ2の回転上流
側であって、サーミスタ21と定着スリーブ2の外周表
面との隙間内に、先端部を定着スリーブ2の外周表面に
摺接するようにしてサーミスタ21に一体的に取り付け
られたクリーニング部としてのパッド22とからなる。
【0055】上記したパッド22は、例えば、フェルト
やゴム等から構成され、定着スリーブ2の外周表面に摺
接して、トナー等からなる汚れを除去することができ
る。
【0056】なお、図5に示した例では、温度検出部材
20を定着スリーブ2の外周表面に摺接させて取り付け
たが、温度検出部材20は、加圧ローラ3の外周表面に
摺接させて取り付けても良いし、定着スリーブ2及び加
圧ローラ3の双方の外周表面にそれぞれ摺接させて取り
付けても良い。
【0057】また、サーミスタ21とパッド22とは、
一体的に分離不能に構成しても良いが、パッド22はサ
ーミスタ21に対して着脱可能となるよう構成すること
が好ましい。このように、パッド22をサーミスタ21
から着脱可能とすることにより、劣化したバッド22の
みを交換することができ、部品交換におけるコストを低
減することができる。
【0058】(第4の実施の形態)次に、図6に基づい
て、本発明の第4の実施の形態を説明する。
【0059】図6は、本発明を適用した定着装置の第4
の実施の形態の概略構成を示す側面図である。
【0060】第4の実施の形態に係る定着装置23は、
図6に示すように、上記した第1の実施の形態に係る定
着装置1と比較して、加熱回転体としてフレキシブルな
定着スリーブ2とクリーニング部材としてのクリーニン
グローラ4との間に、温度検出部材であるサーミスタを
介在させた点が相違する。したがって、上記した第1の
実施の形態に係る定着装置1と同様の機能を有する部材
には、同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0061】本発明に係る定着装置の第4の実施の形態
は、図6に示すように、加熱回転体としてのフレキシブ
ルな定着スリーブ2と、この定着スリーブ2に回転可能
に圧力接触された加圧回転体としての加圧ローラ3と、
定着スリーブ2の外周表面に摺接して回転可能に設けら
れたクリーニング部材としてのクリーニングローラ4
と、このクリーニングローラ4と定着スリーブ2との摺
接部に挟持された温度検出部材としてのサーミスタ24
とを備えている。
【0062】加熱源としてのコイルアセンブリ7の構造
は、上記した第1の実施の形態に係る定着装置1に用い
たものと同様である。
【0063】なお、クリーニングローラ4は、定着スリ
ーブ2の温度分布がトナー溶融温度となる位置に配置さ
れる。
【0064】この定着装置1では、サーミスタ24によ
り、定着スリーブ2の外周表面の温度を検出すると共
に、クリーニングローラ4により定着スリーブ2の外周
表面に付着したトナー等からなる汚れを除去することが
できる。
【0065】なお、図6に示した例では、サーミスタ2
4及びクリーニングローラ4を定着スリーブ2の外周表
面に摺接させて取り付けたが、サーミスタ24及びクリ
ーニングローラ4は、加圧ローラ4の外周表面に摺接さ
せて取り付けても良いし、定着スリーブ2及び加圧ロー
ラ3の双方の外周表面にそれぞれ摺接させて取り付けて
も良い。
【0066】
【発明の効果】以上説明した本発明は、請求項ごとに以
下のような効果を奏する。
【0067】請求項1記載の本発明の定着装置によれ
ば、加熱回転体の円周方向に温度分布を持たせ、ニップ
部以外の加熱回転体の略最高温度部分にクリーニング部
材を配置することにより、クリーニング性能を向上させ
ると共に、省エネルギー化を図ることができる。
【0068】請求項2記載の本発明の定着装置によれ
ば、上記した請求項1記載の本発明の効果に加えて、加
熱源を加熱回転体の内部に配置された誘導コイル部材か
ら構成することにより、簡単に加熱回転体の円周方向に
温度分布を持たせることができる。
【0069】請求項3記載の本発明の定着装置によれ
ば、上記した請求項2記載の本発明の効果に加えて、ク
リーニング部材をニップ部と対向する位置に配置するこ
とにより、略高温部分にクリーニング部材を配置するこ
とができると共に、クリーニング部材が記録部材の供給
或いは排出の邪魔になることがない。
【0070】請求項4記載の本発明の定着装置によれ
ば、上記した請求項1記載の本発明の効果に加えて、ク
リーニング部材が当接する加熱回転体の外周表面温度を
ニップ部の温度よりも低く設定することにより、クリー
ニング部位では、定着部位であるニップ部よりも低温な
トナー溶融温度を確保して、省エネルギー化を図ること
ができる。
【0071】請求項5記載の本発明の定着装置によれ
ば、温度検出部材を温度を検出すべきいずれかの回転体
の外周表面に接触する温度検出素子部と、温度検出素子
部が接触する回転体の回転方向の上流側に配置されたク
リーニング部とから構成することにより、温度検出部付
近を常にクリーニングすることができ、温度検出が一層
正確となる。
【0072】請求項6記載の本発明の定着装置によれ
ば、上記した請求項5記載の本発明の効果に加えて、温
度検出素子部とクリーニング部とを一体的に形成するこ
とにより、コストを低減すると共に、装置の組立が容易
となる。
【0073】請求項7記載の本発明の定着装置によれ
ば、上記した請求項5記載の本発明の効果に加えて、ク
リーニング部は、着脱可能に取り付けられているので、
クリーニング部のみを交換することができ、部品交換に
際してコストを低減することができる。
【0074】請求項8記載の本発明の定着装置によれ
ば、温度検出部材をクリーニング部材により挟持してい
るので、加熱回転体を薄肉な部材で形成した場合であっ
ても、加熱回転体が局所的に撓むことがなく、加熱回転
体の劣化を防止することができる。また、温度検出部材
を固定するための部材を必要としないので、部品コスト
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した定着装置の第1の実施の形
態の概略構成を示す側面図である。
【図2】 定着スリーブの加熱原理を説明するための説
明図である。
【図3】 定着スリーブの円周方向の温度分布を示す説
明図である。
【図4】 本発明を適用した定着装置の第2の実施の形
態の概略構成を示す側面図である。
【図5】 本発明を適用した定着装置の第3の実施の形
態の定着スリーブを示す一部側面図である。
【図6】本発明を適用した定着装置の第4の実施の形態
の概略構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1…定着装置 2…定着スリーブ 3…加圧ローラ 4…クリーニングローラ 5…コア 6…コイル 7…コイルアセンブリ 8…ホルダユニット 9…記録媒体 10…ボビン 11…軸芯 12…シリコンゴム層 13…サーミスタ 14…分離ガイド 15…磁束 16…発熱部分 17…定着装置 18…定着ベルト 19…定着ローラ 20…温度検出部材 21…サーミスタ 22…パッド 23…定着装置 24…サーミスタ N1…ニップ部 N2…ニップ部と対向する領域 T1…定着温度 T2…トナー溶融温度 P,R…磁束密度の極大点 Q,R…磁束密度の極小点

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に形成されたトナー像を前記
    記録媒体へ定着させる定着装置であって、 前記記録媒体を熱圧力搬送するために回転可能に配置さ
    れた加熱回転体と、 前記加熱回転体に回転可能に圧力接触された加圧回転体
    と、 前記加熱回転体の円周方向に温度分布を持たせると共
    に、前記加熱回転体を加熱する加熱源と、 前記加熱回転体の外周表面に当接して、前記加熱回転体
    の外周表面を清掃するクリーニング部材とを有し、 前記クリーニング部材は、前記加熱回転体と前記加圧回
    転体とのニップ部以外であって、前記加熱回転体の略最
    高温度部分に配置されていることを特徴とする定着装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加熱源は、前記加熱回転体の内部に
    配置された誘導コイル部材から構成されることを特徴と
    する請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング部材は、前記加熱回転
    体と前記加圧回転体とのニップ部と対向する位置に配置
    されていることを特徴とする請求項2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニング部材が当接する前記加
    熱回転体の外周表面温度は、前記加熱回転体と前記加圧
    回転体とのニップ部の温度よりも低いことを特徴とする
    請求項1記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体上に形成されたトナー像を前記
    記録媒体へ定着させる定着装置であって、 前記記録媒体を熱圧力搬送するために回転可能に配置さ
    れた加熱回転体と、 前記加熱回転体に回転可能に圧力接触された加圧回転体
    と、 前記加熱回転体を加熱する加熱源と、 前記加熱回転体と前記加圧回転体との少なくとも一方の
    温度を検出する温度検出部材とを有し、 前記温度検出部材は、温度を検出すべきいずれかの回転
    体の外周表面に接触する温度検出素子部と、 前記温度検出素子部が接触する回転体の回転方向の上流
    側に配置されたクリーニング部とから構成されることを
    特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】 前記クリーニング部と前記温度検出素子
    部とは、所定の間隔をもって一体的に形成されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記クリーニング部は、着脱可能に取り
    付けられていることを特徴とする請求項5記載の定着装
    置。
  8. 【請求項8】 記録媒体上に形成されたトナー像を前記
    記録媒体へ定着させる定着装置であって、 前記記録媒体を熱圧力搬送するために回転可能に配置さ
    れた加熱回転体と、 前記加熱回転体に回転可能に圧力接触された加圧回転体
    と、 前記加熱回転体を加熱する加熱源と、 前記加熱回転体と前記加圧回転体との少なくとも一方の
    温度を検出する温度検出部材と、 少なくとも前記温度検出部材が配置された回転体の外周
    表面に接触して配置されたクリーニング部材とを有し、 前記温度検出部材は、前記クリーニング部材に挟持され
    ていることを特徴とする定着装置。
JP22993596A 1996-08-30 1996-08-30 定着装置 Withdrawn JPH1074013A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002174981A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Toshiba Tec Corp 定着制御方法及びその装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002174981A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Toshiba Tec Corp 定着制御方法及びその装置

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