JPH1073998A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH1073998A
JPH1073998A JP9180095A JP18009597A JPH1073998A JP H1073998 A JPH1073998 A JP H1073998A JP 9180095 A JP9180095 A JP 9180095A JP 18009597 A JP18009597 A JP 18009597A JP H1073998 A JPH1073998 A JP H1073998A
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JP
Japan
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photosensitive drum
recording medium
image
transfer
developing
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Withdrawn
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JP9180095A
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English (en)
Inventor
Noboru Otaki
登 大瀧
Koji Ida
幸司 井田
Yoshitatsu Okiyama
義▲龍▼ 沖山
Hideichiro Ogata
秀一郎 尾形
Shinichi Murakami
慎一 村上
Hiroyuki Inoue
弘之 井上
Masahito Sakai
雅人 酒井
Shuichi Fujikura
秀一 藤倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】記録媒体の種類及び幅によって転写不良が生じ
ることがなく、感光体ドラムを劣化させることがない画
像記録装置を提供する。 【解決手段】感光体ドラム16と、該感光体ドラム16
の表面を帯電させる帯電手段と、帯電させられた感光体
ドラム16の表面を露光して静電潜像を形成する露光手
段と、前記静電潜像を現像してトナー像にする現像手段
と、前記トナー像を記録媒体37に転写する転写手段
と、前記感光体ドラム16の回転方向における前記現像
手段より下流側で、かつ、転写手段より上流側に配設さ
れ、感光体ドラム16の幅方向のほぼ全体に光を照射す
る除電手段とを有する。除電手段が感光体ドラム16の
表面に光を照射すると、感光体ドラム16の表面電位は
0〔V〕の近傍になるので、剥(はく)離放電が発生す
ることがなくなり、記録媒体37の表面に負の極性の表
面電位が形成されるのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真プリンタのように電子写
真方式を利用した画像記録装置においては、帯電手段に
よって感光体ドラムの表面を一様にかつ均一に帯電さ
せ、帯電させられた感光体ドラムの表面に露光手段によ
って静電潜像を形成するようになっている。続いて、現
像手段によって、前記感光体ドラムにトナーを付着させ
て前記静電潜像を現像してトナー像にし、転写手段によ
って前記トナー像を記録媒体に転写する。そして、該記
録媒体に転写されたトナー像は定着手段によって定着さ
れる。
【0003】図3は従来の画像記録装置の概念図であ
る。図において、10はトナー、13は露光手段として
のLEDヘッド、14は転写手段としての転写ローラ、
16は感光体ドラム、17は帯電手段としての帯電ロー
ラ、18は現像手段としての現像器、37は記録媒体で
ある。前記構成の画像記録装置において、矢印A方向に
回転させられる感光体ドラム16の表面に、帯電ローラ
17によって負の極性の電圧が印加されると、感光体ド
ラム16の表面が負の極性に帯電させられる。そして、
感光体ドラム16の表面をLEDヘッド13によって露
光すると、静電潜像が形成される。
【0004】次に、現像器18によって、負の極性に帯
電させられたトナー10を前記感光体ドラム16に付着
させて前記静電潜像を現像してトナー像にする。そし
て、前記感光体ドラム16と転写ローラ14との間に記
録媒体37が搬送されると、転写ローラ14に正の極性
の電圧が印加され、前記トナー像が記録媒体37に転写
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の画像記録装置においては、記録媒体37としてOH
P(オーバーヘッドプロジェクタ)用の透明シートを使
用した場合、該透明シートは絶縁性であるので電荷が溜
(た)まりやすく、感光体ドラム16と転写ローラ14
との間を記録媒体37が通過する際に、感光体ドラム1
6の表面と記録媒体37の表面との間において剥(は
く)離放電が発生し、該剥離放電によって前記記録媒体
37の表面に負の極性の表面電位が形成される。
【0006】この場合、記録媒体37の表面には電荷の
逃げ道がなくなってしまうので、記録媒体37の表面電
位が次第に負側に高くなってしまう。その結果、トナー
10を記録媒体37に十分に吸着させることができなく
なり、転写不良が生じてしまう。また、感光体ドラム1
6及び転写ローラ14より幅が狭い記録媒体37を使用
した場合は、感光体ドラム16上のトナー像を転写する
際に、転写ローラ14から感光体ドラム16に転写には
不要な電流が直接流れてしまうために、転写に必要な転
写電流がその分少なくなり、転写不良が生じてしまう。
【0007】図4は従来の画像記録装置における転写プ
ロセスを示す図である。図において、14は転写ロー
ラ、16は感光体ドラム、37は記録媒体、98はトナ
ー像である。この場合、記録媒体37は、感光体ドラム
16及び転写ローラ14より幅が狭いので、転写ローラ
14から記録媒体37を介して感光体ドラム16に、転
写に必要な転写電流Ia が流れるだけでなく、転写ロー
ラ14から直接感光体ドラム16に、転写には不要な電
流Ib が流れてしまう。
【0008】そして、特に、前記記録媒体37が厚く、
インピーダンスが高い場合には、転写電流Ia が流れに
くくなり、電流Ib はその分多くなる。その結果、感光
体ドラム16のトナー像98を記録媒体37に十分に転
写することができず、転写不良が生じてしまう。そこ
で、転写電流Ia の不足を補うために転写電圧を高くす
ることが考えられるが、記録媒体37の幅に対応させて
転写電圧を設定するのは困難であるだけでなく、感光体
ドラム16における電流Ib が流れる部分の損傷が大き
くなり、感光体ドラム16が劣化してしまう。
【0009】本発明は、前記従来の画像記録装置の問題
点を解決して、記録媒体の種類及び幅によって転写不良
が生じることがなく、感光体ドラムを劣化させることが
ない画像記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の画
像記録装置においては、感光体ドラムと、該感光体ドラ
ムの表面を帯電させる帯電手段と、帯電させられた感光
体ドラムの表面を露光して静電潜像を形成する露光手段
と、前記静電潜像を現像してトナー像にする現像手段
と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前
記感光体ドラムの回転方向における前記現像手段より下
流側で、かつ、転写手段より上流側に配設され、感光体
ドラムの幅方向のほぼ全体に光を照射する除電手段とを
有する。
【0011】本発明の他の画像記録装置においては、感
光体ドラムと、該感光体ドラムの表面を帯電させる帯電
手段と、帯電させられた感光体ドラムの表面を露光して
静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像し
てトナー像にする現像手段と、前記トナー像を記録媒体
に転写する転写手段と、前記感光体ドラムの回転方向に
おける前記現像手段より下流側で、かつ、転写手段より
上流側に配設され、感光体ドラムに光を照射する除電手
段と、前記記録媒体の種類を判断する媒体判断手段とを
有する。
【0012】そして、前記除電手段は、前記媒体判断手
段の判断結果に基づいて光を選択的に照射する。本発明
の更に他の画像記録装置においては、感光体ドラムと、
該感光体ドラムの表面を帯電させる帯電手段と、帯電さ
せられた感光体ドラムの表面を露光して静電潜像を形成
する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像にす
る現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写
手段と、前記感光体ドラムの回転方向における前記現像
手段より下流側で、かつ、転写手段より上流側に配設さ
れ、感光体ドラムの幅方向の選択された範囲に光を照射
する除電手段とを有する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態におけるカラー画像記録装置の第1の
概略図、図2は本発明の第1の実施の形態におけるカラ
ー画像記録装置の第2の概略図である。なお、本実施の
形態においては、画像記録装置としてカラー画像記録装
置について説明する。
【0014】図に示すように、カラー画像記録装置11
には、印刷機構部を構成する第1〜第4の印刷機構P1
〜P4が記録媒体37の搬送方向における上流側(挿入
側)から下流側(排出側)に順に配設される。なお、前
記第1〜第4の印刷機構P1〜P4は、電子写真方式の
イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各LED
(発光ダイオード)プリント機構をそれぞれ備えるが、
いずれも同じ構成を有するので、第1の印刷機構P1に
ついてだけ説明し、第2〜第4の印刷機構P2〜P4に
ついては同一の符号を付与することによって説明を省略
する。
【0015】前記第1の印刷機構P1は、画像形成部1
2、画像データに従って露光して静電潜像を形成する露
光手段としてのLEDヘッド13、及び前記画像形成部
12で形成されたトナー像を記録媒体37に転写する転
写手段としての転写ローラ14によって構成される。前
記画像形成部12は、軸15を中心に矢印a方向に回転
させられる感光体ドラム16、該感光体ドラム16の表
面を一様にかつ均一に帯電させる帯電手段としての帯電
ローラ17、前記静電潜像を現像してトナー像にする現
像手段としての現像器18、及び前記感光体ドラム16
の表面に光を照射する除電手段としての除電用ランプ1
00によって構成される。第1〜第4の印刷機構P1〜
P4の各画像形成部12はケース50にそれぞれ収容さ
れ、一つのカラー画像形成ユニット25が構成される。
【0016】前記現像器18は、半導電性ゴム材によっ
て形成された現像ローラ18a、現像ブレード18b、
該現像ブレード18bに図示しない非磁性一成分のトナ
ーを適量だけ供給するスポンジローラ18c、及びトナ
ーを収容するトナータンク18dから成る。前記スポン
ジローラ18cはトナーを適量だけ現像ブレード18b
に搬送する。そして、トナーがなくなるとトナータンク
18dを交換することによって新たにトナーを供給する
ことができる。
【0017】また、前記トナータンク18d内のトナー
は、スポンジローラ18cを介して現像ブレード18b
に送られ、現像ローラ18aの表面に薄層化させて付着
させられ、現像ローラ18aと感光体ドラム16との接
触面に到達する。そして、前記トナーは、薄層化される
ときに現像ローラ18a及び現像ブレード18bによっ
て強く擦(こす)られて摩擦帯電させられる。なお、本
実施の形態において、前記トナーは負の極性に摩擦帯電
させられる。
【0018】前記LEDヘッド13は、それぞれ図示し
ないLEDアレイ、該LEDアレイを駆動する図示しな
いドライブICを搭載した基板13a、前記LEDアレ
イの光を集束させるロッドレンズアレイ13b等から成
り、ばね13cによって図における下方に付勢されてい
る。そして、前記LEDヘッド13は、後述するインタ
フェース部からカラー画像信号が入力されると、該カラ
ー画像信号に対応させてLEDアレイを発光させ、感光
体ドラム16を露光し、該感光体ドラム16の表面に、
画像部と非画像部とから成る静電潜像を形成する。
【0019】次に、該静電潜像の画像部に、現像ローラ
18aの表面のトナーが静電気力によって付着させら
れ、前記静電潜像はトナー像になる。なお、感光体ドラ
ム16と転写ローラ14との間には、エンドレスのキャ
リヤベルト19が前記感光体ドラム16及び転写ローラ
14によって挟まれた状態で走行させられる。そして、
前記第1の印刷機構P1における現像器18のトナータ
ンク18dにはイエローのトナーが、前記第2の印刷機
構P2における現像器18のトナータンク18dにはマ
ゼンタのトナーが、前記第3の印刷機構P3における現
像器18のトナータンク18dにはシアンのトナーが、
前記第4の印刷機構P4における現像器18のトナータ
ンク18dにはブラックのトナーがそれぞれ収容され
る。
【0020】また、第1の印刷機構P1のLEDヘッド
13にはカラー画像信号のうちイエロー画像信号が、第
2の印刷機構P2のLEDヘッド13にはカラー画像信
号のうちマゼンタ画像信号が、第3の印刷機構P3のL
EDヘッド13にはカラー画像信号のうちシアン画像信
号が、第4の印刷機構P4のLEDヘッド13にはブラ
ック画像信号がそれぞれ入力される。
【0021】前記キャリヤベルト19は、抵抗値の高い
半導電性プラスチックフィルムから成り、駆動ローラ2
0と従動ローラ21と張設ローラ22との間に張設され
る。なお、前記抵抗値は、静電気力によって記録媒体3
7をキャリヤベルト19に吸着させることが可能であ
り、しかも、記録媒体37をキャリヤベルト19から分
離させたときに、該キャリヤベルト19に残留する静電
気力を自然に除電することが可能な範囲に設定される。
【0022】前記駆動ローラ20は、図示しないモータ
に接続され、該モータを駆動することによって矢印b方
向に回転させられ、その結果、従動ローラ21も矢印b
方向に回転させられる。また、前記張設ローラ22は図
示しないばねによって矢印c方向に付勢されるので、キ
ャリヤベルト19は常に張設される。そして、該キャリ
ヤベルト19の上半部19aは、第1〜第4の印刷機構
P1〜P4の各感光体ドラム16と各転写ローラ14と
の間を走行させられる。その結果、前記キャリヤベルト
19によって記録媒体37を設定された搬送速度で搬送
することができる。
【0023】また、駆動ローラ20との間にキャリヤベ
ルト19を挟んでクリーニングブレード23が配設さ
れ、該クリーニングブレード23がキャリヤベルト19
に押し付けられる。なお、前記クリーニングブレード2
3は、可撓(とう)性のゴム、プラスチック材等によっ
て形成される。このようにして、前記クリーニングブレ
ード23の前端がキャリヤベルト19に押し付けられる
ので、該キャリヤベルト19の表面に付着している図示
しない残留トナーを削り落とし、廃トナータンク24に
落下させることができる。
【0024】また、カラー画像記録装置11の図1にお
ける右下側には給紙機構30が配設される。該給紙機構
30は、用紙収容カセット30A、ホッピング機構30
B、搬送ローラ40、及び該搬送ローラ40に圧接させ
られる第1、第2のレジストローラ41、42から成
る。そして、前記用紙収容カセット30Aは、記録媒体
収容箱31、押上板32及び押圧手段33から成り、前
記ホッピング機構30Bは、弁別手段34、ばね35及
び給紙ローラ36から成る。前記弁別手段34は、ばね
35によって給紙ローラ36に圧接され、該給紙ローラ
36との間に弁別部を形成する。
【0025】前記給紙機構30において、まず、記録媒
体収容箱31に収容されている記録媒体37は、押圧手
段33によって押上板32を介して給紙ローラ36に圧
接させられる。この状態において、図示しないモータを
駆動して給紙ローラ36を矢印e方向に回転させると、
給紙ローラ36と弁別手段34とによって挟まれた記録
媒体37は、弁別されながら前記弁別部から繰り出さ
れ、ガイド38、39によって案内され、搬送ローラ4
0と第1のレジストローラ41との間に到達する。
【0026】そして、図示しないモータを駆動して前記
搬送ローラ40を矢印f方向に回転させると、記録媒体
37は、搬送ローラ40及び第2のレジストローラ42
によって矢印d方向に搬送され、ガイド82によって案
内され、吸着ローラ83とキャリヤベルト19との間に
送られる。また、前記吸着ローラ83は、従動ローラ2
1に圧接させられるとともに、給紙機構30によって送
られてきた記録媒体37を帯電させ、静電気力によって
キャリヤベルト19に吸着させる。そのために、吸着ロ
ーラ83は抵抗値の高い半導電性ゴム材によって形成さ
れる。そして、記録媒体37の搬送方向における前記吸
着ローラ83と第1の印刷機構P1との間には、記録媒
体37の前端を検出するホトセンサ70が配設される。
【0027】また、84は手差給紙部を構成する手差ト
レイであり、操作者は該手差トレイ84及びガイド85
に沿って記録媒体37を手差しで挿入することができる
ようになっている。そして、86は手差しで挿入された
記録媒体37を検出するホトセンサである。また、駆動
ローラ20側におけるキャリヤベルト19の上半部19
aに対向させて、除電器43が配設される。該除電器4
3は、キャリヤベルト19に吸着されて搬送されてきた
記録媒体37を除電し、吸着状態を解除して記録媒体3
7をキャリヤベルト19から分離しやすくする。そし
て、前記除電器43の図における左方には、記録媒体3
7の後端を検出するホトセンサ71が配設される。
【0028】さらに、前記除電器43の図における左方
には、ガイド44及び定着器45が配設される。該定着
器45は、キャリヤベルト19によって搬送されてきた
記録媒体37に転写されたトナー像を定着する。そのた
めに、前記定着器45は、記録媒体37上のトナーを加
熱するヒートローラ46、及び該ヒートローラ46と共
に記録媒体37を加圧する加圧ローラ47を有する。
【0029】そして、前記定着器45の図における左方
に排出口48が、該排出口48の外側に排出スタッカ4
9が配設され、該排出スタッカ49に、画像が形成さ
れ、印刷が終了した記録媒体37が排出される。次に、
前記構成のカラー画像記録装置11の制御回路について
説明する。図5は本発明の第1の実施の形態におけるカ
ラー画像記録装置の制御回路のブロック図である。
【0030】図において、51はマイクロプロセッサ等
から成る制御回路であり、該制御回路51はカラー画像
記録装置11(図1及び2)の全体の動作を制御する。
前記制御回路51においては、前記第1〜第4の印刷機
構P1〜P4の各現像器18の各スポンジローラ18c
にそれぞれ電圧を印加するSPバイアス電源52Y、5
2M、52C、52Bが、前記各第1〜第4の印刷機構
P1〜P4の各現像ローラ18aにそれぞれ電圧を印加
するDBバイアス電源53Y、53M、53C、53B
が、前記各第1〜第4の印刷機構P1〜P4の各帯電ロ
ーラ17にそれぞれ電圧を印加する帯電用電源54Y、
54M、54C、54Bが、前記各第1〜第4の印刷機
構P1〜P4の各転写ローラ14にそれぞれ電圧を印加
する転写用電源55Y、55M、55C、55Bがそれ
ぞれ接続される。本実施の形態においては、SPバイア
ス電源52Y、52M、52C、52B、DBバイアス
電源53Y、53M、53C、53B、帯電用電源54
Y、54M、54C、54B、及び転写用電源55Y、
55M、55C、55Bを、それぞれオン・オフさせる
ことができるだけでなく、電圧切替手段として機能さ
せ、電圧を変更することもできる。
【0031】また、制御回路51には、前記吸着ローラ
83に帯電用の電圧を印加する吸着帯電用電源56が、
除電器43に除電用の高電圧を印加する除電用電源57
がそれぞれ接続される。なお、従動ローラ21は接地さ
れ、該従動ローラ21と吸着ローラ83との電位差によ
って静電気力が発生させられ、該静電気力によって、記
録媒体37はキャリヤベルト19に吸着される。
【0032】また、前記各SPバイアス電源52Y、5
2M、52C、52B、各DBバイアス電源53Y、5
3M、53C、53B、各帯電用電源54Y、54M、
54C、54B、各転写用電源55Y、55M、55
C、55B、吸着帯電用電源56、及び除電用電源57
は、前記制御回路51の指示によってオン・オフさせら
れる。
【0033】さらに、制御回路51には、各第1〜第4
の印刷機構P1〜P4にそれぞれ対応させて印刷制御回
路58Y、58M、58C、58Bが接続される。そし
て、該各印刷制御回路58Y、58M、58C、58B
は、各メモリ59Y、59M、59C、59Bからカラ
ー画像信号のうちイエロー画像信号、マゼンタ画像信
号、シアン画像信号及びブラック画像信号をそれぞれ受
け、制御回路51からの指示によって、各LEDヘッド
13に転送し、図示しないLEDアレイの露光時間を制
御し、各感光体ドラム16の表面に静電潜像を形成す
る。
【0034】そのために、インタフェース部60は、図
示しない外部装置、例えば、ホストコンピュータから送
信されてきたカラー画像信号を受信すると、該カラー画
像信号を色別に分解してイエロー画像信号、マゼンタ画
像信号、シアン画像信号及びブラック画像信号を発生さ
せ、前記イエロー画像信号をメモリ59Yに、マゼンタ
画像信号をメモリ59Mに、シアン画像信号をメモリ5
9Cに、ブラック画像信号をメモリ59Bにそれぞれ格
納する。
【0035】そして、定着器ドライバ61は、定着器4
5のヒートローラ46を所定の温度に保つようにヒート
ローラ46内の図示しないヒータをオン・オフさせる。
また、モータ駆動回路62は、給紙ローラ36を回転さ
せるモータ63を駆動するとともに、第1〜第4の印刷
機構P1〜P4の前記各感光体ドラム16、各帯電ロー
ラ17、各現像ローラ18a、各スポンジローラ18
c、各転写ローラ14、駆動ローラ20及びヒートロー
ラ46を回転させるモータ64を駆動する。
【0036】該モータ64によって回転させられる搬送
ローラ40、並びに第1〜第4の印刷機構P1〜P4の
各感光体ドラム16、各帯電ローラ17、各現像ローラ
18a、各スポンジローラ18c、各転写ローラ14、
駆動ローラ20及びヒートローラ46は、図示しないギ
ヤ又はベルトによって連結される。そして、センサレシ
ーバドライバ66は、各ホトセンサ70、71、86を
作動させ、各ホトセンサ70、71、86の出力波形の
信号を制御回路51に送る。また、除電用ランプ点灯器
88Y、88M、88C、88Bは、制御回路51の指
示によって、それぞれ各除電用ランプ100の点灯及び
消灯を行う。すなわち、記録媒体37が透明シートであ
る場合に、除電用ランプ100が点灯され、普通紙であ
る場合に消灯される。
【0037】次に、前記構成のカラー画像記録装置11
の動作について説明する。まず、カラー画像記録装置1
1の図示しない電源がオンにされると、制御回路51は
所定の初期設定を行った後、定着器ドライバ61を駆動
して定着器45内のヒートローラ46を所定の温度にな
るまでウォーミングアップし、その後、所定の温度に保
つ。
【0038】そして、該ヒートローラ46が所定の温度
になると、制御回路51は、モータ駆動回路62を介し
てモータ64を駆動し、駆動ローラ20を回転させてキ
ャリヤベルト19を矢印d方向に走行させる。該キャリ
ヤベルト19が1周分よりわずかに長く走行させられる
と、モータ64が停止させられ、キャリヤベルト19も
停止させられる。これにより、キャリヤベルト19の表
面に付着している残留トナー、ゴミ等がクリーニングブ
レード23によって削り落とされ、廃トナータンク24
に落下させられる。
【0039】このようにして、カラー画像記録装置11
の初期設定が終了すると、インタフェース部60は前記
外部装置からカラー画像信号が送信されてくるのを待機
する。そして、前記インタフェース部60が前記カラー
画像信号を受信すると、制御回路51は、インタフェー
ス部60及び各メモリ59Y、59M、59C、59B
に指示を出し、該指示に基づいて、前記インタフェース
部60は、受信されたカラー画像信号を色別に分解し、
カラー画像信号のうちのイエロー画像信号をメモリ59
Yに、マゼンタ画像信号をメモリ59Mに、シアン画像
信号をメモリ59Cに、ブラック画像信号をメモリ59
Bにそれぞれ格納する。この場合、各メモリ59Y、5
9M、59C、59Bには、それぞれ記録媒体37上に
印刷される1ページ分の各イエロー画像信号、マゼンタ
画像信号、シアン画像信号及びブラック画像信号が格納
されるようになっている。
【0040】次に、給紙機構30に収容されている記録
媒体37に画像を形成する動作について説明する。な
お、給紙機構30に収納されている記録媒体37は、O
HP用の透明シートであるとする。まず、制御回路51
は、モータ駆動回路62を介してモータ63を駆動し、
給紙ローラ36を矢印e方向に回転させる。該給紙ロー
ラ36が回転すると、弁別手段34及び給紙ローラ36
によって、記録媒体収容箱31に収容された記録媒体3
7が分別され、1枚だけ繰り出される。そして、繰り出
された記録媒体37は、ガイド38、39によって案内
され、前端が搬送ローラ40と第1のレジストローラ4
1との間に到達するが、その後、わずかな量だけ更に搬
送される。
【0041】その結果、記録媒体37は、前端が搬送ロ
ーラ40及び第1のレジストローラ41に当接してわず
かに撓(たわ)み、この撓みによって記録媒体37のス
キューが修正される。次に、制御回路51は、モータ駆
動回路62を介してモータ64を駆動し、搬送ローラ4
0、並びに第1〜第4の印刷機構P1〜P4の各感光体
ドラム16、各帯電ローラ17、各現像ローラ18a、
各スポンジローラ18c、各転写ローラ14、駆動ロー
ラ20及びヒートローラ46をそれぞれ回転させる。ま
た、同時に、制御回路51は、吸着帯電用電源56をオ
ンにし、吸着ローラ83に電圧を印加する。
【0042】したがって、搬送ローラ40が矢印f方向
に回転させられると、記録媒体37は、第1、第2のレ
ジストローラ41、42によって搬送され、ガイド82
によって案内される。その結果、記録媒体37の前端が
吸着ローラ83とキャリヤベルト19との間に到達す
る。そして、記録媒体37の前端は、吸着ローラ83と
従動ローラ21との間に発生させられる静電気力によっ
てキャリヤベルト19に吸着される。
【0043】さらに、前記搬送ローラ40が矢印f方向
に回転させられると、記録媒体37はキャリヤベルト1
9に吸着された状態で矢印d方向に搬送される。そし
て、制御回路51は、センサレシーバドライバ66を介
してホトセンサ70によって記録媒体37の前端を検出
する。なお、記録媒体37の後端が前記弁別部から離れ
ると、制御回路51はモータ駆動回路62を介してモー
タ63を停止させる。搬送された記録媒体37が透明シ
ートである場合、ホトセンサ70の出力は変化するの
で、前記制御回路51内の図示しない媒体判断手段は、
ホトセンサ70の出力の変化に基づいて記録媒体37の
種類を判断する。本実施の形態においては、媒体判断手
段は記録媒体37が透明シートであるかどうかを判断
し、判断結果を記憶する。
【0044】そして、制御回路51は、ホトセンサ70
が記録媒体37の前端を検出すると、各帯電ローラ1
7、各現像ローラ18a及び各スポンジローラ18cに
電圧を印加するために、各帯電用電源54Y、54M、
54C、54B、各DBバイアス電源53Y、53M、
53C、53B及び各SPバイアス電源52Y、52
M、52C、52Bをそれぞれオンにする。本実施の形
態において、トナーは、負の極性に帯電させられるよう
になっているので、各帯電ローラ17は−1350
〔V〕に、各現像ローラ18aは−300〔V〕に、各
スポンジローラ18cは−450〔V〕にそれぞれ帯電
させられ、感光体ドラム16の表面電位が−800
〔V〕にされる。
【0045】このようにして、各第1〜第4の印刷機構
P1〜P4において、各感光体ドラム16の表面はそれ
ぞれ各帯電ローラ17によって一様にかつ均一に帯電さ
せられ、各スポンジローラ18c及び各現像ローラ18
aには、所定の高電圧が印加され、トナーが帯電させら
れる。次に、前記制御回路51は、メモリ59Yに指示
を出し、メモリ59Yから1ライン分のイエロー画像信
号を読み出し、該イエロー画像信号を印刷制御回路58
Yに送る。該印刷制御回路58Yは、制御回路51から
の指示によってメモリ59Yから送られてきたイエロー
画像信号を、第1の印刷機構P1のLEDヘッド13に
転送することができる形に変え、該LEDヘッド13に
転送する。
【0046】そして、第1の印刷機構P1のLEDヘッ
ド13は、印刷制御回路58Yから転送されたイエロー
画像信号に対応する図示しないLEDアレイを点灯さ
せ、−800〔V〕に一様にかつ均一に帯電させられた
感光体ドラム16の表面に、前記イエロー画像信号に対
応した1ライン分の静電潜像を形成する。該静電潜像の
画像部の表面電位は0〔V〕の近傍になる。
【0047】このようにして、1ラインごとにメモリ5
9Yから読み出されたイエロー画像信号に従って、感光
体ドラム16に静電潜像が形成され、副走査方向の長さ
分のイエロー画像信号に従って静電潜像が形成される
と、露光が終了される。そして、静電潜像が形成された
感光体ドラム16の表面には、帯電させられた現像ロー
ラ18aによる静電気力によってイエローのトナーが付
着される。したがって、前記感光体ドラム16の回転に
伴って、静電潜像はイエローのトナーによって順次現像
され、イエローのトナー像になる。
【0048】また、前記記録媒体37の前端が第1の印
刷機構P1の感光体ドラム16と転写ローラ14との間
に到達すると、制御回路51は、除電用ランプ点灯器8
8Yを介して除電用ランプ100を点灯させ、該除電用
ランプ100の光を感光体ドラム16の表面に照射する
とともに、第1の印刷機構P1の転写用電源55Yをオ
ンにする。
【0049】その結果、前記転写ローラ14に+150
0〔V〕の転写電圧が印加され、感光体ドラム16のイ
エローのトナー像は、記録媒体37に1ラインずつ転写
される。そして、前記感光体ドラム16の回転に伴っ
て、1ページ分のイエローのトナー像が記録媒体37に
転写される。このようにして、第1の印刷機構P1によ
る記録媒体37へのイエローのトナー像の転写が終了す
る。
【0050】この場合、除電用ランプ100の光を感光
体ドラム16の表面に照射することによって、感光体ド
ラム16の表面電位は0〔V〕の近傍になる。したがっ
て、感光体ドラム16の表面と記録媒体37の表面との
間において剥離放電が発生することがなくなり、前記記
録媒体37の表面に負の極性の表面電位が形成されるの
を防止することができる。
【0051】その結果、トナーを記録媒体37に十分に
吸着させることができるので、転写不良が生じることが
なくなる。続いて、記録媒体37の後端が感光体ドラム
16と転写ローラ14との間に到達すると、前記制御回
路51は、除電用ランプ点灯器88Yを介して除電用ラ
ンプ100を消灯させ、SPバイアス電源52Y、DB
バイアス電源53Y、帯電用電源54Y及び第1の印刷
機構P1の転写用電源55Yをオフにする。
【0052】なお、本実施の形態においては、現像プロ
セスでトナーの付着と回収とを同時に行うことができる
ようになっている。したがって、トナーとして非磁性一
成分トナーが使用され、現像ローラ18aは、弾性及び
導電性を有し、トナーの薄層を介して感光体ドラム16
と軽く接触させられる。そして、該感光体ドラム16の
静電潜像の画像部にトナーが付着させられることによっ
て現像が行われ、同時に、感光体ドラム16に付着して
いる残留トナーは、現像ローラ18aによって形成され
る強い電界によって、現像ローラ18aの表面に吸引さ
れ回収される。回収されたトナーは、前記現像器18の
図示しないトナー収容部に戻されて再び使用される。
【0053】そして、前記キャリヤベルト19は継続し
て走行させられ、記録媒体37は第1の印刷機構P1か
ら第2の印刷機構P2に移動し、次に、第2の印刷機構
P2においてマゼンタのトナー像が記録媒体37に転写
される。すなわち、制御回路51は、メモリ59Mに指
示を出し、メモリ59Mから1ライン分のマゼンタ画像
信号を読み出し、該マゼンタ画像信号を印刷制御回路5
8Mに送る。該印刷制御回路58Mは、制御回路51か
らの指示によってメモリ59Mから送られてきたマゼン
タ画像信号を、第2の印刷機構P2のLEDヘッド13
に転送することができる形に変え、該LEDヘッド13
に転送する。
【0054】そして、第2の印刷機構P2のLEDヘッ
ド13は、印刷制御回路58Mから転送されたマゼンタ
画像信号に対応する図示しないLEDアレイを点灯さ
せ、帯電させられた感光体ドラム16の表面に、前記マ
ゼンタ画像信号に対応した1ライン分の静電潜像を形成
する。このようにして、1ラインごとにメモリ59Mか
ら読み出されたマゼンタ画像信号に従って、感光体ドラ
ム16に静電潜像が形成され、副走査方向の長さ分のマ
ゼンタ画像信号に従って静電潜像が形成されると、露光
が終了される。そして、静電潜像が形成された感光体ド
ラム16の表面には、帯電させられた現像ローラ18a
による静電気力によってマゼンタのトナーが付着され
る。したがって、前記感光体ドラム16の回転に伴っ
て、静電潜像はマゼンタのトナーによって順次現像さ
れ、マゼンタのトナー像になる。
【0055】そして、前記記録媒体37の前端が第2の
印刷機構P2の感光体ドラム16と転写ローラ14との
間に到達すると、制御回路51は、除電用ランプ点灯器
88Mを介して除電用ランプ100を点灯させ、該除電
用ランプ100の光を感光体ドラム16の表面に照射す
るとともに、第2の印刷機構P2の転写用電源55Mを
オンにする。
【0056】その結果、前記転写ローラ14に+150
0〔V〕の転写電圧が印加され、感光体ドラム16のマ
ゼンタのトナー像は、記録媒体37に1ラインずつ転写
される。そして、前記感光体ドラム16の回転に伴っ
て、1ページ分のマゼンタのトナー像が記録媒体37に
転写される。このようにして、第2の印刷機構P2によ
る記録媒体37へのマゼンタのトナー像の転写が終了す
る。
【0057】次に、記録媒体37は、更に第2の印刷機
構P2から第3の印刷機構P3に移動し、該第3の印刷
機構P3においてシアンのトナー像が記録媒体37に転
写される。そして、シアンのトナー像が記録媒体37に
転写されると、記録媒体37は第3の印刷機構P3から
第4の印刷機構P4に移動し、該第4の印刷機構P4に
おいてブラックのトナー像が記録媒体37に転写され
る。
【0058】このように、各色のトナー像が記録媒体3
7に重ねて転写され、カラーのトナー像になる。続い
て、記録媒体37はキャリヤベルト19によって除電器
43に送られる。ここで、制御回路51は、除電用電源
57をオンにして除電器43によって記録媒体37を除
電する。これにより、記録媒体37は、キャリヤベルト
19から分離しやすくなり、駆動ローラ20の上部でキ
ャリヤベルト19から離れ、ガイド44によって案内さ
れ、定着器45に送られる。そして、前記記録媒体37
が除電器43から分離すると、制御回路51は除電用電
源57をオフにする。
【0059】前記定着器45においては、既に定着可能
な所定の温度に達しているヒートローラ46、及び該ヒ
ートローラ46に圧接させられる加圧ローラ47によっ
て、カラーのトナー像が記録媒体37に定着され、カラ
ー画像になる。そして、定着が終了すると、記録媒体3
7は排出スタッカ49に排出される。この場合、前記制
御回路51は、ホトセンサ71が記録媒体37の後端を
検出すると、該記録媒体37が排出されたことをセンサ
レシーバドライバ66を介して知る。
【0060】このようにして、前記記録媒体37の排出
が終了すると、制御回路51は、モータ駆動回路62を
介してモータ64を停止させる。なお、各第2〜第4の
印刷機構P2〜P4において、1ページ分のトナー像の
転写が終了すると、各除電用ランプ点灯器88M、88
C、88B、各SPバイアス電源52M、52C、52
B、各DBバイアス電源53M、53C、53B、各帯
電用電源54M、54C、54B及び各転写用電源55
M、55C、55Bはそれぞれオフにされる。
【0061】このように、記録媒体37がOHP用の透
明シートである場合でも、トナーを記録媒体37に十分
に吸着させることができるので、転写不良が生じること
がなくなる。なお、手差トレイ84から挿入された記録
媒体37にも、同様にカラー画像を形成することができ
る。
【0062】この場合、操作者が記録媒体37を手差ト
レイ84にセットすると、制御回路51は、センサレシ
ーバドライバ66を介してホトセンサ86によって記録
媒体37を検出し、次に、モータ駆動回路62を介して
モータ64を駆動し、搬送ローラ40、並びに各第1〜
第4の印刷機構P1〜P4の各感光体ドラム16、各帯
電ローラ17、各現像ローラ18a、各スポンジローラ
18c、各転写ローラ14、駆動ローラ20及びヒート
ローラ46をそれぞれ回転させる。また、同時に、制御
回路51は、吸着帯電用電源56をオンにして吸着ロー
ラ83に電圧を印加する。
【0063】その結果、前記搬送ローラ40は矢印f方
向に回転させられるので、手差トレイ84から挿入され
た記録媒体37は、前記搬送ローラ40と第2のレジス
トローラ42とによって搬送されてガイド82によって
案内され、前端が吸着ローラ83とキャリヤベルト19
との間に到達する。このとき、記録媒体37の前端は、
吸着ローラ83と従動ローラ21との間に発生させられ
る静電気力によってキャリヤベルト19に吸着される。
さらに、搬送ローラ40が矢印f方向に回転させられる
と、記録媒体37はキャリヤベルト19に吸着されなが
ら矢印d方向に直線状態のまま搬送される。その結果、
制御回路51は、記録媒体37の前端がホトセンサ70
によって検出されたことをセンサレシーバドライバ66
を介して知る。
【0064】以下、記録動作については、前述したもの
と同じであるので、説明を省略する。なお、前記記録動
作において、ホトセンサ70の出力の変化に基づいて、
記録媒体37が普通紙であると判断されると、前記制御
回路51は、除電用ランプ100を消灯させる。
【0065】したがって、記録媒体37が普通紙である
場合は、除電用ランプ100の光が感光体ドラム16の
表面に照射されないので、感光体ドラム16に光疲労が
発生するのを防止することができる。また、記録媒体3
7がOHP用の透明シートである場合、感光体ドラム1
6の幅方向のほぼ全体に光が照射されるので、非印刷領
域においては、感光体ドラム16の表面が除電されて表
面電位が0〔V〕の近傍になり、負の極性の電荷が少な
くなる。したがって、負の極性の電荷を正の極性の電荷
によってキャンセルするために必要な電流が少なくなる
ので、非印刷領域を流れる電流を少なくすることができ
る。その結果、転写電流をその分多くすることができる
ので、転写を良好に行うことができる。
【0066】本実施の形態においては、露光手段として
LEDヘッド13を使用しているが、該LEDヘッド1
3に代えてレーザ、液晶シャッター等を使用することも
できる。また、本実施の形態においては、記録媒体37
が透明シートであるかどうかをホトセンサ70の出力の
変化によって判断するようにしているが、記録媒体37
が透明シートであるかどうかを示すデータを図示しない
操作部から制御回路51に送るようにすることもでき
る。
【0067】さらに、本実施の形態においては、第1〜
第4の印刷機構P1〜P4を独立させているが、一体構
造にすることもできる。次に、本発明の第2の実施の形
態について説明する。図6は本発明の第2の実施の形態
における画像記録装置の概略図、図7は本発明の第2の
実施の形態における画像記録装置の要部斜視図である。
【0068】図において、37は記録媒体、113は露
光手段としてのLEDヘッド、114は転写手段として
の転写ローラ、116は感光体ドラム、117は帯電手
段としての帯電ローラ、118aは現像ローラ、118
cはスポンジローラ、145は定着器であり、該定着器
145は、ヒートローラ146及び加圧ローラ147か
ら成る。また、前記現像ローラ118a及びスポンジロ
ーラ118cは現像手段としての現像器を構成する。そ
して、200は除電手段としての除電用ランプ、201
はクリーニングローラである。
【0069】前記構成の画像記録装置において、矢印A
方向に回転させられる感光体ドラム116に帯電ローラ
117を介して負の極性の電圧を印加すると、感光体ド
ラム116の表面が負の極性に帯電させられる。そし
て、感光体ドラム116の表面をLEDヘッド113に
よって露光すると、静電潜像が形成される。次に、現像
ローラ118aによって負の極性に帯電させられた図示
しないブラックのトナーを前記感光体ドラム116に付
着させると、前記静電潜像が現像されてブラックのトナ
ー像になる。そして、前記感光体ドラム116と転写ロ
ーラ114との間を記録媒体37が搬送され、転写ロー
ラ114に正の極性の電圧を印加すると、前記トナー像
が記録媒体37に転写される。
【0070】該記録媒体37が透明シートである場合、
記録媒体37の前端が感光体ドラム116と転写ローラ
114との間に到達すると、除電用ランプ200が点灯
させられ、除電用ランプ200の光200aが感光体ド
ラム116の表面に照射される。この場合、除電用ラン
プ200の光200aを感光体ドラム116の表面に照
射することによって、感光体ドラム116の表面電位は
0〔V〕の近傍になる。したがって、感光体ドラム11
6の表面と記録媒体37の表面との間において剥離放電
が発生することがなくなり、前記記録媒体37の表面に
負の極性の表面電位が形成されるのを防止することがで
きる。
【0071】その結果、トナーを記録媒体37に十分に
吸着させることができるので、転写不良が生じることが
なくなる。また、記録媒体37が普通紙である場合は、
除電用ランプ200の光200aが感光体ドラム116
の表面に照射されないようになっている。したがって、
感光体ドラム116に光疲労が発生するのを防止するこ
とができる。
【0072】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図8は本発明の第3の実施の形態における画
像記録装置の概略図、図9は本発明の第3の実施の形態
における画像記録装置の転写プロセスを示す第1の図、
図10は本発明の第3の実施の形態における帯電電圧の
分布図、図11は本発明の第3の実施の形態における画
像記録装置の転写プロセスを示す第2の図である。
【0073】図において、10はトナー、37は記録媒
体、98はトナー像、113は露光手段としてのLED
ヘッド、114は転写手段としての転写ローラ、116
は感光体ドラム、117は帯電手段としての帯電ロー
ラ、118は現像手段としての現像器、118aは現像
ローラ、118cはスポンジローラ、300は除電手段
としての除電用ランプである。
【0074】前記構成の画像記録装置において、矢印A
方向に回転させられる感光体ドラム116に帯電ローラ
117を介して負の極性の帯電電圧を印加すると、感光
体ドラム116の表面が負の極性に帯電させられる。そ
して、感光体ドラム116の表面をLEDヘッド113
によって露光すると、静電潜像が形成される。次に、現
像器118の現像ローラ118aによって負の極性に帯
電させられたブラックのトナー10を前記感光体ドラム
116に付着させて現像すると、前記静電潜像がブラッ
クのトナー像98になる。そして、前記感光体ドラム1
16と転写ローラ114との間を記録媒体37が搬送さ
れ、転写ローラ114に正の極性の転写電圧を印加する
と、前記トナー像98が記録媒体37に転写される。
【0075】前記構成の画像記録装置において、記録媒
体37の前端が感光体ドラム116と転写ローラ114
との間に到達すると、除電用ランプ300が点灯させら
れ、記録媒体37の背面から光300aが発せられる。
ところで、該除電用ランプ300は、感光体ドラム11
6の幅と同じ幅を有し、該感光体ドラム116に均一な
光300aを照射するようになっている。また、前記除
電用ランプ300は、記録媒体37の搬送方向における
転写ローラ114より上流側において、かつ、感光体ド
ラム116との間に記録媒体37を挟んで配設され、現
像が行われた後の感光体ドラム116の軸115に向け
て光300aが発せられる。
【0076】したがって、図9に示すように、記録媒体
37が感光体ドラム116及び転写ローラ114の幅よ
り狭い場合、感光体ドラム116と除電用ランプ300
との間に記録媒体37が存在する部分と存在しない部分
とが生じ、感光体ドラム116の表面においては、光3
00aが照射され、表面電位が低下する除電領域300
b、及び記録媒体37によって光300aが遮られ、表
面電位が変化しない非除電領域が形成される。
【0077】その結果、感光体ドラム116の表面電位
は、図10に示すような分布になる。すなわち、感光体
ドラム116の表面電位は、非除電領域において、帯電
ローラ117による帯電電圧と等しい−V1 〔V〕にな
り、除電領域300bにおいては、0〔V〕の近傍の−
2 〔V〕になる。また、感光体ドラム116の表面に
おいては、静電潜像の画像部にはトナー10が付着して
いて、画像部の表面電位は0〔V〕の近傍の−V
2 〔V〕になる。
【0078】なお、感光体ドラム116の表面のトナー
像98が形成されている画像部においては、光300a
は到達しないので、トナー像98に与えられる影響は全
くない。また、転写ローラ114及び感光体ドラム11
6の表面は抵抗値の高い材料で形成されているので、感
光体ドラム116の表面に表面電位の高い部分と低い部
分とが形成されても、転写ローラ114又は感光体ドラ
ム116の表面に沿って電荷が移動することはない。し
たがって、トナー像98が乱れることはない。
【0079】ところで、転写プロセスにおいて、転写ロ
ーラ114に転写電圧が印加されると、負の極性に帯電
させられているトナー像98を記録媒体37に吸引する
ための電流が必要になるとともに、トナー像98が形成
されていない非画像部において、感光体ドラム116の
表面を負の極性に帯電させている負の極性の電荷を正の
極性の電荷によってキャンセルするために電流が必要に
なる。
【0080】本発明の画像記録装置においては、前記非
除電領域において転写電流Ia が、除電領域300bに
おいて電流Ic がそれぞれ流れる。ところが、前記除電
領域300bにおいては、感光体ドラム116の表面が
除電されて表面電位が0〔V〕の近傍の−V2 〔V〕に
なっているので、負の極性の電荷が少ない。したがっ
て、負の極性の電荷を正の極性の電荷によってキャンセ
ルするために必要な電流が少なくなるので、電流Ic
少なくすることができる。その結果、転写電流I a をそ
の分多くすることができるので、転写を良好に行うこと
ができる。
【0081】さらに、転写ローラ114に印加する転写
電圧を低くすることができ、感光体ドラム116の除電
領域300bに与える損傷を小さくすることができる。
その結果、感光体ドラム116に光疲労が発生するのを
防止することができる。そして、記録媒体37の幅に対
応させて転写電圧を変化させる量を少なくすることがで
きる。
【0082】ところで、前記第3の実施の形態における
画像形成装置においては、記録媒体37の背面から光3
00aが発せられるようになっているので、記録媒体3
7の搬送路に除電用ランプ300を配設するために図示
しない取付孔(あな)等を形成する必要がある。ところ
が、この場合、記録媒体37の前端が取付孔等に掛かる
と、ジャムが生じてしまうことがある。
【0083】そこで、ジャムが生じるのを防止すること
ができるようにした本発明の第4の実施の形態について
説明する。図12は本発明の第4の実施の形態における
画像形成装置の概略図、図13は本発明の第4の実施の
形態における画像形成装置のブロック図、図14は本発
明の第4の実施の形態における画像形成装置の転写プロ
セスを示す第1の図、図15は本発明の第4の実施の形
態における画像形成装置の転写プロセスを示す第2の図
である。なお、第3の実施の形態と同じ構造を有するも
のについては、同じ符号を付与することによってその説
明を省略する。
【0084】この場合、記録媒体37の搬送方向におけ
る転写ローラ114より上流側において、感光体ドラム
116と対向させて除電手段としての除電用ランプ40
0が配設され、現像が行われた後の感光体ドラム116
の幅方向の選択された範囲に光が照射され、光が照射さ
れた部分に除電領域400bが形成される。前記除電用
ランプ400は、感光体ドラム116に沿って一列に並
べられた複数の発光ダイオード410から成り、設定さ
れた数の発光ダイオード410ごとに遮光板401が配
設される。
【0085】すなわち、前記発光ダイオード410は、
設定された数ごとにグループg1〜g4に分けられ、該
各グループg1〜g4間に遮光板401が配設される。
また、400Aはグループg2、g3に属する各発光ダ
イオード410を駆動するための除電用ランプドライ
バ、400Bはグループg1、g4に属する各発光ダイ
オード410を駆動するための除電用ランプドライバ、
405は記録媒体37の幅を検出するための媒体サイズ
検出回路、406は前記感光体ドラム116、帯電ロー
ラ117、現像器118、転写ローラ114等の各ロー
ラを回転させるためのモータ駆動装置、407は前記帯
電ローラ117、現像器118、転写ローラ114等に
高電圧を印加し、制御するための高圧回路、408はL
EDヘッド113を制御するためのLEDヘッド駆動回
路、403は画像形成装置の全体を統括する制御回路で
ある。
【0086】ところで、各発光ダイオード410は、最
小幅の記録媒体37より外側の領域に配設され、各記録
媒体37の幅に対応させ、記録媒体37の縁より外側の
領域の発光ダイオード410だけが選択的に発光させら
れるようになっている。すなわち、図14に示すように
最小幅の記録媒体37を使用する場合は、グループg1
〜g4の各発光ダイオード410が発光させられ、図1
5に示すように、中間幅の記録媒体37を使用する場合
は、グループg1、g4の各発光ダイオード410が発
光させられる。
【0087】そして、各グループg1〜g4の各発光ダ
イオード410によって発せられた光が、最小幅の記録
媒体37より内側の領域に照射されたり、隣接するグル
ープの領域に照射されたりするのを防止するために、各
グループg1〜g4間に遮光板401が配設される。前
記構成の画像記録装置において、まず、図示しないコン
トローラ回路又はホストコンピュータから制御回路40
3に印刷開始命令が送られると、該制御回路403は、
印刷開始命令を受けて印刷を開始する。このとき、媒体
サイズ検出回路405から制御回路403に記録媒体3
7の幅が制御信号として送られる。
【0088】その後、前記制御回路403は、モータ駆
動装置406を駆動し、図示しない媒体給紙トレイ又は
手差しトレイから記録媒体37を給紙するとともに、高
圧回路407に電圧印加指令を送る。その結果、帯電ロ
ーラ117、現像器118内の各ローラ、転写ローラ1
14等に高圧電圧が印加される。そして、前記感光体ド
ラム116は、モータ駆動装置406によって回転させ
られ、表面が帯電ローラ117によって一様にかつ均一
に帯電させられる。
【0089】一方、前記媒体給紙トレイ又は手差しトレ
イから給紙された記録媒体37は、図示しない搬送ロー
ラによって搬送され、感光体ドラム116と転写ローラ
114との間に送られる。ところで、前記媒体サイズ検
出回路405によって検出された記録媒体37の幅が最
大幅である場合は、印刷動作中、各発光ダイオード41
0は全く発光させられない。
【0090】一方、記録媒体37の幅が最小幅である場
合は、モータ駆動装置406の駆動によって感光体ドラ
ム116が回転を開始するのと同時に制御回路403は
除電用ランプドライバ400A、400Bに指令を出
し、図14に示すように、各グループg1〜g4の各発
光ダイオード410を発光させ、感光体ドラム116の
表面の除電領域400bを除電する。
【0091】なお、このとき、遮光板401が配設され
るので、感光体ドラム116の表面における記録媒体3
7の縁より内側の領域に光は照射されない。また、記録
媒体37の幅が中間幅である場合は、モータ駆動装置4
06の駆動によって感光体ドラム116が回転を開始す
るのと同時に制御回路403は除電用ランプドライバ4
00Bに指令を出し、図15に示すように、各グループ
g1、g4の各発光ダイオード410を発光させ、感光
体ドラム116の表面の除電領域400bを除電する。
【0092】なお、このとき、遮光板401が配設され
るので、記録媒体37の内側の領域に光は照射されな
い。このように、記録媒体37の幅に対応させて除電用
ランプ400の光を感光体ドラム116に照射すること
ができるので、感光体ドラム116の表面電位は0
〔V〕の近傍になる。したがって、感光体ドラム116
の表面と記録媒体37の表面との間において剥離放電が
発生することがなくなり、記録媒体37の表面に負の極
性の表面電位が形成されるのを防止することができる。
【0093】その結果、トナー10を記録媒体37に十
分に吸着させることができるので、転写不良が生じるこ
とがなくなる。また、前記除電領域400bにおいて
は、感光体ドラム116の表面が除電されて表面電位が
0〔V〕の近傍になっているので、負の極性の電荷が少
ない。したがって、負の極性の電荷を正の極性の電荷に
よってキャンセルするために必要な電流が少なくなるの
で、転写電流をその分多くすることができ、転写を良好
に行うことができる。
【0094】さらに、転写ローラ114に印加する転写
電圧を低くすることができ、感光体ドラム116の除電
領域400bに与える損傷を小さくすることができる。
その結果、感光体ドラム116に光疲労が発生するのを
防止することができる。また、前記除電用ランプ400
は感光体ドラム116と対向させて配設されるので、記
録媒体37の搬送路に取付孔等を形成する必要がない。
したがって、ジャムが生じるのを防止することができ
る。
【0095】そして、前記記録媒体37が透明シートで
ある場合、記録媒体37の前端が感光体ドラム116と
転写ローラ114との間に到達すると、除電用ランプ4
00の各発光ダイオード410が発光させられ、除電用
ランプ400の光が感光体ドラム116の表面に照射さ
れる。この場合、除電用ランプ400の光を感光体ドラ
ム116の表面に照射することによって、感光体ドラム
116の表面電位は0〔V〕の近傍になる。したがっ
て、感光体ドラム116の表面と記録媒体37の表面と
の間において剥離放電が発生することがなくなり、前記
記録媒体37の表面に負の極性の表面電位が形成される
のを防止することができる。
【0096】その結果、トナー10を記録媒体37に十
分に吸着させることができるので、転写不良が生じるこ
とがなくなる。次に、光を図示しないキャリヤベルトを
介して感光体ドラム16に照射することができるように
した本発明の第5の実施の形態について説明する。図1
6は本発明の第5の実施の形態におけるカラー画像記録
装置の第1の概略図、図17は本発明の第5の実施の形
態におけるカラー画像記録装置の第2の概略図である。
なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについ
ては、同じ符号を付与することによってその説明を省略
する。
【0097】この場合、画像形成部12は、軸15を中
心に矢印a方向に回転させられる感光体ドラム16、該
感光体ドラム16の表面を一様にかつ均一に帯電させる
帯電手段としての帯電ローラ17及び静電潜像を現像し
てトナー像にする現像手段としての現像器18によって
構成される。そして、前記各感光体ドラム16と各転写
ローラ14との間には、エンドレスのキャリヤベルト5
19が前記感光体ドラム16及び転写ローラ14によっ
て挟まれた状態で走行させられる。
【0098】前記キャリヤベルト519は、透明又は半
透明なフィルムから成り、該フィルムは、ポリふっ化ビ
ニリデン(PVDF)、ナイロン(商品名)系樹脂等の
イオン電導系高抵抗樹脂によって形成される。また、前
記各転写ローラ14に隣接させて除電手段としての除電
用ランプ500がそれぞれ配設され、該除電用ランプ5
00によって前記キャリヤベルト519を介して前記感
光体ドラム16の表面に光が照射されるようになってい
る。そして、除電用ランプ500は、制御回路51(図
5)の指示によって、記録媒体37が透明シートである
場合に点灯され、普通紙である場合に消灯される。
【0099】記録媒体37として透明シートが使用され
る場合、例えば、第1の印刷機構P1においては、記録
媒体37の前端が感光体ドラム16と転写ローラ14と
の間に到達すると、制御回路51は、除電用ランプ点灯
器88Yを介して除電用ランプ500を点灯させ、該除
電用ランプ500の光を感光体ドラム16の表面に照射
するとともに、第1の印刷機構P1の転写用電源55Y
をオンにする。
【0100】この場合、除電用ランプ500の光を感光
体ドラム16の表面に照射することによって、感光体ド
ラム16の表面電位は0〔V〕の近傍になる。したがっ
て、感光体ドラム16の表面と記録媒体37の表面との
間において剥離放電が発生することがなくなり、前記記
録媒体37の表面に負の極性の表面電位が形成されるの
を防止することができる。
【0101】その結果、トナーを記録媒体37に十分に
吸着させることができるので、転写不良が生じることが
なくなる。なお、記録媒体37として普通紙が使用され
る場合、第3の実施の形態と同様に、記録媒体37の幅
が感光体ドラム16及び転写ローラ14の幅より狭い
と、感光体ドラム16と除電用ランプ500との間に記
録媒体37が存在する部分と存在しない部分とが生じ、
感光体ドラム16の表面において、光が照射されて表面
電位が低下する除電領域、及び記録媒体37によって光
が遮られて表面電位が変化しない非除電領域が形成され
る。
【0102】したがって、前記除電領域を流れる電流I
c (図11)を少なくすることができる。その結果、転
写電流Ia をその分多くすることができるので、転写を
良好に行うことができる。なお、本発明は前記実施の形
態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて
種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範
囲から排除するものではない。
【0103】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、画像記録装置においては、感光体ドラムと、該感
光体ドラムの表面を帯電させる帯電手段と、帯電させら
れた感光体ドラムの表面を露光して静電潜像を形成する
露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像にする現
像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段
と、前記感光体ドラムの回転方向における前記現像手段
より下流側で、かつ、転写手段より上流側に配設され、
感光体ドラムの幅方向のほぼ全体に光を照射する除電手
段とを有する。
【0104】この場合、帯電させられた感光体ドラムの
表面が露光手段によって露光され、静電潜像が形成され
る。次に、該静電潜像が現像手段によって現像されてト
ナー像になり、該トナー像は転写手段によって記録媒体
に転写される。そして、感光体ドラムの回転方向におけ
る前記現像手段より下流側で、かつ、転写手段より上流
側において、除電手段が感光体ドラムの幅方向のほぼ全
体に光を照射すると、感光体ドラムの表面電位は0
〔V〕の近傍になる。したがって、感光体ドラムの表面
と記録媒体の表面との間において剥離放電が発生するこ
とがなくなり、記録媒体の表面に負の極性の表面電位が
形成されるのを防止することができる。
【0105】その結果、トナーを記録媒体に十分に吸着
させることができるので、転写不良が生じることがなく
なる。本発明の他の画像記録装置においては、感光体ド
ラムと、該感光体ドラムの表面を帯電させる帯電手段
と、帯電させられた感光体ドラムの表面を露光して静電
潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してト
ナー像にする現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転
写する転写手段と、前記感光体ドラムの回転方向におけ
る前記現像手段より下流側で、かつ、転写手段より上流
側に配設され、感光体ドラムに光を照射する除電手段
と、前記記録媒体の種類を判断する媒体判断手段とを有
する。
【0106】そして、前記除電手段は、前記媒体判断手
段の判断結果に基づいて光を選択的に照射する。この場
合、媒体判断手段によって、例えば、記録媒体が透明シ
ートであると判断されると、前記除電手段は、感光体ド
ラムの回転方向における前記現像手段より下流側で、か
つ、転写手段より上流側において、感光体ドラムの表面
に光を照射する。
【0107】したがって、感光体ドラムの表面電位は0
〔V〕の近傍になるので、感光体ドラムの表面と記録媒
体の表面との間において剥離放電が発生することがなく
なり、記録媒体の表面に負の極性の表面電位が形成され
るのを防止することができる。その結果、トナーを記録
媒体に十分に吸着させることができるので、転写不良が
生じることがなくなる。
【0108】本発明の更に他の画像記録装置において
は、感光体ドラムと、該感光体ドラムの表面を帯電させ
る帯電手段と、帯電させられた感光体ドラムの表面を露
光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を
現像してトナー像にする現像手段と、前記トナー像を記
録媒体に転写する転写手段と、前記感光体ドラムの回転
方向における前記現像手段より下流側で、かつ、転写手
段より上流側に配設され、感光体ドラムの幅方向の選択
された範囲に光を照射する除電手段とを有する。
【0109】この場合、記録媒体の縁より外側の領域に
光を照射すると、感光体ドラムの表面電位は0〔V〕の
近傍になる。したがって、感光体ドラムの表面と記録媒
体の表面との間において剥離放電が発生することがなく
なり、記録媒体の表面に負の極性の表面電位が形成され
るのを防止することができる。また、記録媒体の縁より
外側の領域だけ感光体ドラムに光を照射することができ
るので、記録媒体の搬送路に取付孔等を形成する必要が
ない。したがって、ジャムが生じるのを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるカラー画像
記録装置の第1の概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるカラー画像
記録装置の第2の概略図である。
【図3】従来の画像記録装置の概念図である。
【図4】従来の画像記録装置における転写プロセスを示
す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるカラー画像
記録装置の制御回路のブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における画像記録装
置の概略図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における画像記録装
置の要部斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における画像記録装
置の概略図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における画像記録装
置の転写プロセスを示す第1の図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態における帯電電圧
の分布図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における画像記録
装置の転写プロセスを示す第2の図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態における画像形成
装置の概略図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における画像形成
装置のブロック図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態における画像形成
装置の転写プロセスを示す第1の図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態における画像形成
装置の転写プロセスを示す第2の図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態におけるカラー画
像記録装置の第1の概略図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態におけるカラー画
像記録装置の第2の概略図である。
【符号の説明】
11 カラー画像記録装置 13、113 LEDヘッド 14、114 転写ローラ 16、116 感光体ドラム 17、117 帯電ローラ 18、118 現像器 19、519 キャリヤベルト 37 記録媒体 51 制御回路 98 トナー像 100、200、300、400、500 除電用ラ
ンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾形 秀一郎 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 村上 慎一 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 井上 弘之 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 酒井 雅人 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 藤倉 秀一 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)感光体ドラムと、(b)該感光体
    ドラムの表面を帯電させる帯電手段と、(c)帯電させ
    られた感光体ドラムの表面を露光して静電潜像を形成す
    る露光手段と、(d)前記静電潜像を現像してトナー像
    にする現像手段と、(e)前記トナー像を記録媒体に転
    写する転写手段と、(f)前記感光体ドラムの回転方向
    における前記現像手段より下流側で、かつ、転写手段よ
    り上流側に配設され、感光体ドラムの幅方向のほぼ全体
    に光を照射する除電手段とを有することを特徴とする画
    像記録装置。
  2. 【請求項2】 (a)感光体ドラムと、(b)該感光体
    ドラムの表面を帯電させる帯電手段と、(c)帯電させ
    られた感光体ドラムの表面を露光して静電潜像を形成す
    る露光手段と、(d)前記静電潜像を現像してトナー像
    にする現像手段と、(e)前記トナー像を記録媒体に転
    写する転写手段と、(f)前記感光体ドラムの回転方向
    における前記現像手段より下流側で、かつ、転写手段よ
    り上流側に配設され、感光体ドラムに光を照射する除電
    手段と、(g)前記記録媒体の種類を判断する媒体判断
    手段とを有するとともに、(h)前記除電手段は、前記
    媒体判断手段の判断結果に基づいて光を選択的に照射す
    ることを特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記除電手段は、前記記録媒体の搬送方
    向における転写手段より上流側において、前記記録媒体
    を挟んで感光体ドラムと対向する位置に配設される請求
    項1に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 (a)前記感光体ドラム、帯電手段、露
    光手段、現像手段、転写手段及び除電手段は、各色の数
    だけ配設され、(b)前記各感光体ドラムと各転写手段
    との間をエンドレスのキャリヤベルトが走行させられ、
    前記記録媒体を吸着して搬送する請求項1に記載の画像
    記録装置。
  5. 【請求項5】 (a)感光体ドラムと、(b)該感光体
    ドラムの表面を帯電させる帯電手段と、(c)帯電させ
    られた感光体ドラムの表面を露光して静電潜像を形成す
    る露光手段と、(d)前記静電潜像を現像してトナー像
    にする現像手段と、(e)前記トナー像を記録媒体に転
    写する転写手段と、(f)前記感光体ドラムの回転方向
    における前記現像手段より下流側で、かつ、転写手段よ
    り上流側に配設され、感光体ドラムの幅方向の選択され
    た範囲に光を照射する除電手段とを有することを特徴と
    する画像記録装置。
JP9180095A 1996-07-04 1997-07-04 画像記録装置 Withdrawn JPH1073998A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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