JPH1072421A - イミド誘導体 - Google Patents

イミド誘導体

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JPH1072421A
JPH1072421A JP9175832A JP17583297A JPH1072421A JP H1072421 A JPH1072421 A JP H1072421A JP 9175832 A JP9175832 A JP 9175832A JP 17583297 A JP17583297 A JP 17583297A JP H1072421 A JPH1072421 A JP H1072421A
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JP
Japan
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group
atom
alkyl
hydrogen atom
compound
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Pending
Application number
JP9175832A
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English (en)
Inventor
Shinji Yokoyama
信二 横山
Noriyoshi Sueda
憲義 末田
Hiroaki Yamada
博章 山田
Riyoutarou Kojima
僚太郎 小島
Koichi Katsuyama
浩一 勝山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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Publication date
Application filed by Nisshin Seifun Group Inc filed Critical Nisshin Seifun Group Inc
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Publication of JPH1072421A publication Critical patent/JPH1072421A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Abstract

(57)【要約】 【課題】 敗血症、慢性リウマチなどのIL−1βおよ
び/またはTNFαが関与する疾病の予防および治療に
有用であるイミド誘導体またはその薬理学的に許容され
る塩の提供。 【解決手段】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、トリフルオ
ロメチル基、またはシアノ基を表し、R2は、水素原
子、C1〜C4アルキル基、ジ(C1〜C4アルキル)アミ
ノC1〜C4アルキル基、次の式(2) 【化2】 で示される基、または次の式(3) −(CH2)n−Het (3) で示される基を表し、R3は、C1〜C4アルキル基、C1
〜C4アルコキシC1〜C4アルキル基、次の式(4) 【化3】 で示される基、または5〜6員の窒素原子、酸素原子ま
たは硫黄原子含有複素環基を表すか、または、R2とR3
とを一緒にして、R2が結合する窒素原子およびR3が結
合するカルボニル基と共にN−含有複素環基を表す〕で
表されるイミド化合物またはその薬理学的に許容される
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なイミド誘導
体、より特定的にはプロピオロイル基を有するイミド誘
導体と、このイミド誘導体またはその薬理学的に許容さ
れる塩を有効成分として含有する医薬組成物、より特定
的にはインターロイキン−1β(以下、「IL−1β」
という)産生抑制薬および腫瘍壊死因子α(以下、「T
NFα」という)産生抑制薬であって、慢性関節リウマ
チ治療および敗血症の治療等に有用な医薬組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】IL−1βおよびTNFαは主にマクロ
ファージ、好中球などの免疫担当細胞からに産生される
蛋白質で、免疫応答の重要な因子である。さらには、炎
症時においても中心的な役割を果たす因子として、また
は造血系、内分泌系、神経系などにおける多くの生体反
応に関係する因子として知られている。例えば近年、慢
性関節リウマチなどの炎症性疾患との関係が明確化され
ており、慢性関節リウマチ患者の滑膜中にIL−1βお
よびTNFαが検出され、また、関節液中のIL−1β
およびTNFα濃度が局所の炎症所見と相関することも
報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、慢性関節リウマ
チなどの炎症性疾患の治療には、ステロイド剤および非
ステロイド系抗炎症剤が用いられている。ステロイド剤
は各種の炎症性疾患における諸症状を顕著に改善する
が、投与が長期化すると耐性化がおきること、消化器障
害、皮膚障害、腎炎などの、ときには重篤である副作用
が存在することが問題となっている。一方、非ステロイ
ド系抗炎症剤は炎症症状を一時的に抑制するが、炎症性
疾患を根本から治療するものではない。このような状況
においていくつかのIL−1β産生抑制作用またはTN
Fα産生抑制作用を有する化合物が炎症性疾患の治療薬
として提案されており、さらにIL−1βおよびTNF
αの産生を強力に抑制し、かつ安全性の高い化合物が求
められてる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、フェニルプロピオロイル基を有するイミド誘導体
を新たに合成し、このものが優れたIL−1産生阻害活
性およびTNFα産生抑制活性を有する事を見い出し本
発明を完成させたのである。すなわち本発明は、一般式
(1)
【化17】 〔式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、トリフルオ
ロメチル基、またはシアノ基を表し、R2は、水素原
子、C1〜C4アルキル基、ジ(C1〜C4アルキル)アミ
ノC1〜C4アルキル基、次の式(2)
【化18】 (式中、nは0〜3の整数、R4およびR5はそれぞれ、
水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、または
1〜C4アルコキシ基を表すか、またはR4およびR5
一緒にしてメチレンジオキシ基を表す)で示される基、
または次の式(3) −(CH2)n−Het (3) (式中、nは0〜3の整数、Hetは5〜6員の窒素原
子または酸素原子含有複素環基を表す)で示される基を
表し、R3は、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキ
シC1〜C4アルキル基、次の式(4)
【化19】 (式中、nは0〜3の整数、R6は水素原子、またはハ
ロゲン原子を表す)で示される基、または5〜6員の窒
素原子、酸素原子または硫黄原子含有複素環基を表す
か、または、R2とR3とを一緒にして、R2が結合する
窒素原子およびR3が結合するカルボニル基と共に次の
式(5)
【化20】 (式中、mは1〜4の整数、Zは−CH2−、−NH−
または−O−を表し、R7は水素原子、C1〜C4アルキ
ル基、C1〜C4アルコキシカルボニル基またはフェニル
プロピオロイル基を示す)で示される複素環基を表す〕
で表されるイミド誘導体またはその薬理学的に許容され
る塩に関するものである。
【0005】また本発明は、 一般式(6)
【化21】 (式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、トリフルオ
ロメチル基、またはシアノ基を表し、Halはハロゲン
原子を表す)で示されるカルボン酸ハライドと、一般式
(7)
【化22】 〔式中、R2は、水素原子、C1〜C4アルキル基、ジ
(C1〜C4アルキル)アミノC1〜C4アルキル基、次の
式(2)
【化23】 (式中、nは0〜3の整数、R4およびR5はそれぞれ、
水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、または
1〜C4アルコキシ基を表すか、またはR4およびR5
一緒にしてメチレンジオキシ基を表す)で示される基、
または次の式(3) −(CH2)n−Het (3) (式中、nは0〜3の整数、Hetは5〜6員の窒素原
子または酸素原子含有複素環基を表す)で示される基を
表し、R3は、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキ
シC1〜C4アルキル基、次の式(4)
【化24】 (式中、nは0〜3の整数、R6は水素原子、またはハ
ロゲン原子を表す)で示される基、または5〜6員の窒
素原子、酸素原子または硫黄原子含有複素環基を表す
か、または、R2とR3とを一緒にして、R2が結合する
窒素原子およびR3が結合するカルボニル基と共に次の
式(5)
【化25】 (式中、mは1〜4の整数、Zは−CH2−、−NH−
または−O−を表し、R7は水素原子、C1〜C4アルキ
ル基、C1〜C4アルコキシカルボニル基またはフェニル
プロピオロイル基を示す)で示される複素環基を表し、
そしてYはアルカリ金属またはトリアルキルシリル基を
表す〕で示されるアミド誘導体とを反応させて、一般式
(1)
【化26】 (式中、R1、R2、およびR3は上記した意味を有す
る)で示されるイミド誘導体を製造し、必要に応じてこ
れをその薬理学的に許容される塩に変換することからな
る、上記イミド誘導体の製造方法にも関する。
【0006】さらにまた本発明は、 一般式(6)
【化27】 (式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、トリフルオ
ロメチル基、またはシアノ基を表し、Halはハロゲン
原子を表す)で示されるカルボン酸ハライドと、一般式
(8)
【化28】 〔式中、R2は、水素原子、C1〜C4アルキル基、ジ
(C1〜C4アルキル)アミノC1〜C4アルキル基、次の
式(2)
【化29】 (式中、nは0〜3の整数、R4およびR5はそれぞれ、
水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、または
1〜C4アルコキシ基を表すか、またはR4およびR5
一緒にしてメチレンジオキシ基を表す)で示される基、
または次の式(3) −(CH2)n−Het (3) (式中、nは0〜3の整数、Hetは5〜6員の窒素原
子または酸素原子含有複素環基を表す)で示される基を
表し、R3は、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキ
シC1〜C4アルキル基、次の式(4)
【化30】 (式中、nは0〜3の整数、R6は水素原子、またはハ
ロゲン原子を表す)で示される基、または5〜6員の窒
素原子、酸素原子または硫黄原子含有複素環基を表す
か、または、R2とR3とを一緒にして、R2が結合する
窒素原子およびR3が結合するカルボニル基と共に次の
式(5)
【化31】 (式中、mは1〜4の整数、Zは−CH2−、−NH−
または−O−を表し、R7は水素原子、C〜Cアル
キル基、C1〜C4アルコキシカルボニル基またはフェニ
ルプロピオロイル基を示す)で示される複素環基を表
す〕で示されるアミド誘導体とを、塩基の存在下に反応
させて、一般式(1)
【化32】 (式中、R1、R2、およびR3は上記した意味を有す
る)で示されるイミド誘導体を製造し、必要に応じてこ
れをその薬理学的に許容される塩に変換することからな
る、上記イミド誘導体の製造方法にも関する。
【0007】さらに本発明は、上記した一般式(1)のイ
ミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成
分として含有してなる医薬組成物、より特定的には、上
記した一般式(1)のイミド誘導体またはその薬理学的に
許容される塩を有効成分とするIL−1β産生抑制薬お
よびTNFα産生抑制薬に関するもので、これらの医薬
組成物は、IL−1βおよびTNFαの産生が関与する
疾患の治療に有用である。
【0008】前記一般式(1)において、R1で示される
フェニル環上の置換基は、ハロゲン原子例えば、フッ
素、塩素、臭素など、トリフルオロメチル基、またはシ
アノ基が挙げられ、これらの置換基は、オルト−位、メ
タ−位またはパラ−位のいずれに結合するものであって
もよい。一般式(1)において、R2で示される窒素原子
に結合する基は、C1〜C4アルキル基例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基
など、ジC1〜C4アルキルアミノアルキル基例えば、ジ
メチルアミノメチル基、ジメチルアミノエチル基、ジメ
チルアミノn−プロピル基、ジエチルアミノメチル基、
ジエチルアミノエチル基、ジエチルアミノn−プロピル
基など、または式(2)
【化33】 で示される未置換のフェニル基、置換されたフェニル
基、フェニルC1〜C4アルキル基、または置換されたフ
ェニルC1〜C4アルキル基であって、フェニル環上の置
換基としてハロゲン原子、例えばフッ素、塩素、臭素、
ヨウ素、C1〜C4アルキル基例えばメチル基、エチル
基、プロピル基など、C1〜C4アルコキシ基例えばメト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基など、でモノまたは
ジ置換されているか、フェニル環上にメチレンジオキシ
基を有し、低級アルキレン部分がメチレン、エチレンま
たはプロピレンであるものか、または式(3) −(CH2)n−Het (3) で示される基であって、nが0〜3の整数であり、He
tがフリル基、ピラニル基、ピロリル基、ピリジル基な
どであるものが挙げられる。
【0009】また一般式(1)において、R3で示される
カルボニル基の炭素原子に結合する基は、C1〜C4アル
キル基例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブ
チル基、t−ブチル基など、C1〜C4アルコキシアルキ
ル基例えば、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メ
トキシn−プロピル基、メトキシブチル基、エトキシメ
チル基、エトキシエチル基、エトキシn−プロピル基、
エトキシブチル基など、式(4)
【化34】 で示される未置換のフェニル基、置換されたフェニル
基、フェニルC1〜C4アルキル基、または置換されたフ
ェニルC1〜C4アルキル基であって、フェニル環上の置
換基がハロゲン原子例えばフッ素原子、塩素原子、臭素
原子であり、低級アルキレン部分がメチレン、エチレン
またはプロピレンであるもの、または5〜6員の窒素原
子、酸素原子または硫黄原子含有複素環基例えばフリル
基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソキ
サゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル
基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、ピラニル基、チ
オピラニル基、モルホリニル基などが挙げられる。
【0010】そしてこの一般式(1)において、R2とR3
とを一緒にして、R2が結合する窒素原子およびR3が結
合するカルボニル基と共に次の式(5)
【化35】 (式中、mは1〜4の整数、Zは−CH2−、−NH−
または−O−を表し、R7は水素原子、C1〜C4アルキ
ル基、C1〜C4アルコキシカルボニル基またはフェニル
プロピオロイル基を示す)で示される複素環基を表しう
る。そしてこれらの複素環基の置換基R7はC1〜C4
ルキル基例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基など、メトキシカルボニル基、フェニルプロピオロ
イル基などでありうる。一般式(1)で示されるイミド誘
導体の具体例としてはつぎの表1および表2に示される
ものが挙げられる。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】
【表4】
【0015】本発明の一般式1)で表されるイミド誘導
体は、上記した一般式(7)で表されるカルボン酸ハライ
ドと一般式(8)で示されるアミド誘導体との反応か、ま
たは上記した一般式(7)で表されるカルボン酸ハライド
と一般式(9)で示されるアミド誘導体とを塩基の存在下
に反応させることによって得られるが、ここで用いるカ
ルボン酸ハライドはフェニルプロピオル酸をハロゲン化
試薬と反応させることによって得られる。このハロゲン
化反応は、フェニルプロピオル酸とハロゲン化試薬と
を、好ましくは不活性気体例えばアルゴン、窒素などの
雰囲気下に、溶媒なしで、または無水ベンゼン、無水ト
ルエン等の溶媒中で還流下に行われる。
【0016】このカルボン酸ハライドとしてはカルボン
酸フルオライド、カルボン酸クロライド、カルボン酸ブ
ロマイド、カルボン酸ヨージドなどが挙げられるが、反
応試薬の入手の容易性、反応の容易性などの観点からカ
ルボン酸クロライドが一般的に用いられる。そしてこの
カルボン酸クロライド合成の反応試薬としては、塩化オ
キザリル、五塩化リン、三塩化リン、塩化チオニルなど
が用いられる。カルボン酸クロライド以外のカルボン酸
ハライドの合成は、カルボン酸クロライドの合成に準じ
て対応すハロゲン化試薬を用いて行われる。一般式
(8)で示されるアミド誘導体のYで示されるアルカリ
金属の具体例としてはナトリウム、リチウム、カリウム
が挙げられ、またトリアルキルシリル基の具体例として
はトリメチルシリル基が挙げられる。このアミド誘導体
としてトリメチルシリル化物を用いる場合において、ア
ミド誘導体のトリメチルシリル化はアミド誘導体に対し
て1〜10当量のヘキサメチレンジシラザンを用い、溶
媒なしで、またはトルエンなどの溶媒中で還流下に容易
に行うことができる。
【0017】上記したカルボン酸クロライドとトリメチ
ルシリル化アミド誘導体との反応は好ましくは、溶媒中
で、0℃から溶媒の還流温度までの温度で行われる。こ
の反応の溶媒としては、トルエン、ベンゼン、キシレン
などの芳香族炭化水素、n−ヘキサン、石油エーテルな
どの脂肪族炭化水素、シクロヘキサンなどの脂環式炭化
水素、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロエタン、ト
リクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどの環状エーテル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル、アセトン、メチルエチ
ルケトンなどのケトン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシドなどが用いられる。このようにして得ら
れた一般式(1)のイミド誘導体の単離は、常法に従い行
い得る。
【0018】上記一般式(1)で示されるいイミド誘導体
は所望によって薬理学的に許容される酸との付加塩に変
換されたものとして用いることができ、これらの酸付加
塩を含有する医薬組成物も本発明に包含される。酸付加
塩としては、例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸、リン酸な
どの鉱酸との塩;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸などの有機スルホン酸との
塩;酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、コハク酸、マレイ
ン酸、フマール酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸
などの有機カルボン酸との塩などを挙げることができ
る。上記一般式(1)で表されるイミド誘導体の薬理学的
に許容される塩は通常の塩形成反応により合成すること
ができる。このイミド誘導体またはその薬理学的に許容
される塩は、優れたIL−1β産生抑制作用およびTN
Fα産生抑制作用を有していること、しかも低毒性であ
ることから、慢性関節リウマチ、変形性関節炎、敗血
症、潰瘍性大腸炎、クローン病、ベーチェット病、全身
性エリテマトーデス、強皮症、多発性硬化症、川崎病、
ギラン・バレー症候群、臓器移植時の拒絶反応、腎炎、
肝炎、膵炎、結節性動脈周囲炎、脳膜炎、延髄炎、歯周
炎、火傷、ケロイド、肥厚性瘢痕、角膜潰瘍、乾癬、蕁
麻疹、アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息、気管支炎、成
人性呼吸促迫症候群、マラリア、偏頭痛、拒食症、クロ
イツフェルト・ヤコブ病、骨粗しょう症、II型糖尿病、
通風、アテローム性動脈硬化、透析による低血圧、癌お
よび感染症による悪液質、後天性免疫不全症候群などの
IL−1βおよび/またはTNFαが関与する疾患の予
防または治療に有用である。このイミド誘導体またはそ
の薬理学的に許容される塩は、殊に慢性関節リウマチ、
敗血症、潰瘍性大腸炎およびクローン病の予防または治
療に有用である。
【0019】このイミド誘導体またはその薬理学的に許
容される塩の有効な活性発現のための投与量は、通常、
成人一人当たり1日5mgから6gであり、好ましくは、
10mgから300mgである。この化合物の投与方法とし
ては、例えば、経口投与、静脈内投与、皮下投与、筋肉
内投与、腸内投与、直腸内投与、関節内投与などが挙げ
られるが、経口投与、関節内投与、腸内投与および静脈
内投与が好ましい。このイミド誘導体またはその薬理学
的に許容される塩は、任意慣用の製剤方法を用いて投与
用に調製することができる。経口投与剤としては、例え
ば、錠剤、顆粒剤、粉末剤、硬カプセル剤、軟カプセル
剤、経口用液体製剤などである。
【0020】経口投与用のために用いる錠剤およびカプ
セル剤等は、結合剤、例えば、結晶セルロース、マンニ
トール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、マクロゴールなど;賦形剤、例えば、乳
糖、とうもろこし澱粉、リン酸カルシウム、メタケイ酸
アルミン酸マグネシウムなど;滑沢剤、例えば、ステア
リン酸カルシウム、タルクなど;崩壊剤、例えば、カル
ボキシメチルセルロースなどのような慣用の成分を含有
していてもよい。また、これらの製剤は業界において周
知の方法でコーテイングしてもよい。
【0021】経口用液体製剤は、水性または油性の懸濁
剤、乳剤、溶液、シロップ、エリキシル剤、その他であ
ってもよく、または、使用する前に水もしくは他の適当
なビヒクルで再溶解させる乾燥生成物であってもよい。
このような液体製剤は普通に用いられる添加剤、例え
ば、懸濁化剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、
グルコース/糖シロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチル
セルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル、硬化油脂
など;乳化剤、例えば、レシチン、モノオレイン酸エス
テル、ソルビタンエステル、アラビアゴムなど;非水性
ビヒクル、例えば、パーム油、プロピレングリコール、
エチルアルコールなど;防腐剤、例えば、p−ヒドロキ
シ安息香酸エチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、
ソルビン酸などを含有していてもよい。非経口投与用の
剤型としては注射剤、坐剤、注腸剤などが考えられる。
注射剤は、必要によりpH調製剤、緩衝剤、安定化剤、
保存剤、可溶化剤などを添加し常法により調製される。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。なお、
本発明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。
【0022】実施例1 出発原料化合物の製造 1) 置換基を持つフェニルプロピオル酸の合成 i) 4−ハロフェニルプロピオル酸の合成 4−フルオロベンズアルデヒド(6.21g)、ジエチ
ルホスフォノ酢酸エチルエステル(11.2g)、炭酸
カリウム(3.6g)、メタノール60mlの混合物を2
時間還流させた。反応液に水を加え、酢酸エチルにて抽
出し、溶媒を留去し、粗4−フルオロケイ皮酸エステル
(メチルエステルとエチルエステルの混合物)8.87
gを得た。これを塩化メチレン60mlに溶解し、0℃に
冷却し、臭素2.7mlを滴下して1時間反応させた。イ
ソプレン2mlを加え、溶媒を留去し、16.3gの油状
物を得た。これをトルエン60mlに溶解し、還流下に水
酸化カリウム11.0gを分割して加え、更に1時間還
流させた。反応液を冷却し、水を加えて撹拌し、水層を
分離し、これを希塩酸で酸性とし、生じた結晶を濾過
し、クロロホルム次いで熱水より結晶化し、4−フルオ
ロフェニルプロピオル酸1.7gを得た。4−クロロベ
ンズアルデヒドを出発原料として上記した操作と同様の
反応操作を行って4−クロロフェニルプロピオル酸を得
た。 ii) 4−シアノフェニルプロピオル酸の合成 四臭化炭素(5.47g)を塩化メチレン50mlに溶解
し0℃に冷却しトリフェニルフォスフィン(8.66
g)を加え、生じた橙色の溶液に4−シアノベンズアル
デヒド(1.97g)を加え、室温で1時間反応させ
た。反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製し、3.82gの結晶を得た。これを無
水THF50mlに溶解し、−78℃で2当量のn−ブチ
ルリチウムを加えて次いで室温まで昇温させ1時間反応
させ、再度−78℃に冷却後、さらに室温まで昇温させ
た。反応液を濃縮し、残留物を5%水酸化ナトリウムに
溶解し、イソプロピルエーテルを加え抽出を行い、水層
を分離し、濃塩酸を加えて酸性とし、析出した結晶と油
状物を酢酸エチルで抽出し、エーテルから結晶化して4
−シアノフェニルプロピオル酸1.0gを得た。 iii) フェニルプロピオル酸クロライドの合成 フェニルプロピオル酸に常法に従い過剰の塩化チオニル
を加え還流し、塩化チオニルを留去した後蒸留により精
製し、フェニルプロピオル酸クロライドを得た。
【0023】実施例2
【化36】 1) 合成その1 2−ピロリドン(2.13g,25mmole)とヘキサメチ
ルジシラザン(12.1g,75mmole)を9時間還流さ
せ、過剰のヘキサメチルジシラザンを減圧下留去し、N
−トリメチルシリル(以下「TMS」という)化され
た、2−ピロリドンのTMS体を得た。得られた2−ピ
ロリドンのTMS体をトルエン12mlに溶解し、フェニ
ルプロピオロイルクロライド(12.5mmole)を加え還
流させた。反応液を濃縮し、酢酸エチルに溶解し炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え0.5時間撹拌し、酢酸エチ
ル層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後溶媒を減圧
下に留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製し、エーテルから結晶化し、化合物1を1.25
g得た。 (化合物1のデータ) 黄色結晶、融点97℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.65(2H, d, J=7.8Hz),7.45(1H,
t, J=6.8Hz),7.36(2H,t, J=7.3Hz),3.89(2H, t, J=7.
3Hz),2.65(2H, t, J=7.8Hz),2.10(2H, quintet, J=7.
8Hz) 2) 合成その2 2−ピロリドン(2.13g,25mmole)を無水THF
100mlに溶解し−78℃に冷却した。1当量のn−ブ
チルリチウムヘキサン溶液を滴下し、室温まで昇温さ
せ、1時間反応させた。再度−78℃に冷却後、フェニ
ルプロピオロイルクロライド(25mmole)を加え、室
温まで昇温させ1時間反応させた。炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え0.5時間撹拌し、酢酸エチル100mlを
加え有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後溶媒
を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
により精製し、エーテルから結晶化を行い化合物1を得
た。
【0024】実施例3
【化37】 4−クロロフェニルプロピオロイルクロライドと、2−
ピロリドンのTMS体とをトルエン中で還流させ、エー
テルより結晶化して化合物2を得た(収率57%)。 (化合物2のデータ) 黄色結晶、融点158℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.60(2H, d, J=8.8Hz),7.36(2H,
d, J=8.3Hz),3.89(2H,t, J=7.3Hz), 2.66(2H, t, J=7.
7Hz), 2.11(2H, quintet, J=7.3Hz)
【0025】実施例4
【化38】 4−フルオロフェニルプロピオロイルクロライドと、2
−ピロリドンのTMS体とをトルエン中で還流させ、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製後、メタ
ノールより結晶化を行い、化合物3を得た(収率48
%)。 (化合物3のデータ) 無色結晶、融点158℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.67(2H, dd, J=9.3,6.1Hz), 7.80
(2H, t, J=8.8Hz), 3.89(2H, t, J=7.3Hz), 2.66(2H,
t, J=7.8Hz), 2.11(2H, q, J=7.4Hz)
【0026】実施例5
【化39】 4−シアノフェニルプロピオロイルクロライドと、2−
ピロリドンのTMS体とトルエン中で還流させ、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、メタノー
ルより結晶化を行い、化合物4を得た(収率14%)。 (化合物4のデータ) 無色結晶、融点103℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.74(2H, d, J=8.8Hz), 7.68(2H,
d, J=8.8Hz), 3.90(2H,t, J=7.4Hz), 2.67(2H, t, J=8.
3Hz), 2.13(2H, q, J=7.6Hz)
【0027】実施例6
【化40】 4−シアノフェニルプロピオロイルクロライドと、2−
オキサドリドンのTMS体とをトルエン中で還流させ、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、メ
タノールより結晶化を行い、化合物5を得た(収率56
%)。 (化合物5のデータ) 無色結晶、融点169℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.76(2H, d, J=8.3Hz), 7.68(2H,
d, J=8.3Hz), 4.49(2H,t, J=7.8Hz), 4.11(2H, t, J=7.
8Hz)
【0028】実施例7
【化41】 4−フルオロフェニルプロピオロイルクロライドと、2
−オキサゾリドンのTMS体とをトルエン中で還流さ
せ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
し、メタノールより結晶化を行い、化合物6を得た。 (化合物6のデータ) 無色結晶、融点149℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.69(2H, dd, J=8.3, 5.3Hz), 7.09
(2H, t, J=8.8Hz), 4.47(2H, t, J=7.8Hz), 4.11(2H,
t, J=7.8Hz)
【0029】実施例8
【化42】 フェニルプロピオロイルクロライドと、2−オキサゾリ
ドンのTMS体とをトルエン中で還流させ、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製し、メタノールよ
り結晶化を行い、化合物7を得た(収率56%)。 (化合物7のデータ) 無色結晶、融点169℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.68(2H, td, J=6.8, 1.5Hz), 7.47
(1H, tt, J=6.8, 1.5Hz), 7.39(2H, tt, J=6.8, 1.5H
z), 4.47(2H, t, J=8.3Hz), 4.11(2H, t, J=8.3Hz)
【0030】実施例9
【化43】 フェニルプロピオロイルクロライドと、ε−カプロラク
タムのTMS体とをトルエン中で還流させ、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物8を得
た(収率82%)。 (化合物8のデータ) 黄色油状物質。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.64(2H, dt, J=8.3, 2.0Hz), 7.43
(1H, tt, J=7.3,2.4Hz), 7.36(2H, tt, J=6.8, 1.4Hz),
3.97(2H, t, J=5.1Hz), 2.77(2H, t, J=4.6Hz), 1.74-
1.84(6H, m)
【0031】実施例10
【化44】 フェニルプロピオロイルクロライドと、5−メチル−2
−ピロリドンのTMS体とをトルエン中で還流させ、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキ
サンから結晶化を行い、化合物9を得た(収率45
%)。 (化合物9のデータ) 黄色結晶、融点79℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.67(2H, dt, J=6.8,1.5Hz), 7.45
(1H, tt, J=7.3, 1.5Hz), 7.38(2H, tt, J= 7.3, 1.5H
z), 4.54(1H, qd, J=7.3, 2.0Hz), 2.76(1H, quintet-
d, J=8.8, 2.4Hz), 2.56(1H, qd, J=8.8, 2.4Hz), 2.24
(1H, quintet-d, J=10.7, 3.4Hz), 1.76(1H, tt, J=11.
7, 2.0Hz), 1.38(3H, d, J=6.8Hz)
【0032】実施例11
【化45】 フェニルプロピオロイルクロライドと、プロピレン尿素
のTMS体とをトルエン中で還流させ、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製し、化合物10と高極
性を示す化合物11を分離した。 (化合物10のデータ) 橙色結晶(MeOH)、融点204℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.72(4H, dd, J=7.8, 2.0Hz), 7.49
(2H, tt, J=7.3, 2.0Hz), 7.41(4H, t, J=7.8Hz), 3.99
(4H, s) (化合物11のデータ) 淡黄色結晶(CHCl)、融点164℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.66(2H, dd, J= 6.3, 2.0Hz), 7.4
4(1H, tt, J=7.8, 2.0Hz), 7.37(2H, t, J=7.8Hz), 5.0
2(1H, brs), 4.05(2H, t, J=7.8Hz), 3.56(2H,t, J=7.8
Hz)
【0033】実施例12
【化46】 N−エチルベンズアミド(1.81g)のTMS体と、
フェニルプロピオロイルクロライド(1.0g)とをト
ルエン中で3.5時間還流し、常法に従い後処理し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、化合物1
2を油状物として0.47g得た(収率28%)。放置
すると結晶化した。 (化合物12のデータ) 融点64〜69℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.72(2H, m), 7.2-7.55(6H, m), 7.
10(2H, m), 4.07(2H,q), 1.35(2H, t) IR (KBr cm-1) 2212 1692 1659 1651 1351 1267 1110 MS 277(M+)
【0034】実施例13
【化47】 N−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド(1.57
g)のTMS体と、フェニルプロピオロイルクロライド
(1.0g)とをトルエン中で2時間還流し、常法に従
い後処理し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製をし、化合物13を油状物0.60gとして得た(収
率28%)。 (化合物13のデータ)1 H NMR (CDCl3 δ) 7.66(2H, m), 7.4-7.54(5H), 7.34
(1H, m), 7.24(2H, m),7.03(4H, m), 5.16(2H, s) IR (neat cm-1) 2210 1694 1644 1510 1339 1094 965 MS 357(M+)
【0035】実施例14
【化48】 N−トリメチルシリルアセタミド(1.0g)と、フェ
ニルプロピオロイルクロライド(1.0g)とをトルエ
ン中で6時間還流し、常法に従い処理し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、クロロホルム−ヘキ
サンより再結晶して化合物14を0.16g得た(収率
14%)。 (化合物14のデータ) 融点103〜107.5℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 8.36(1H, bs), 7.59(2H, m), 7.49
(1H, m), 7.41(2H, m),2.49(3H, m) IR (KBr cm-1) 2210 1715 1692 1667 1498 1376 1161
1028
【0036】実施例15
【化49】 N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)アセタミド
(1.81g)のTMS体(アセタミドとHMDSおよ
び小量のDMFを20時間還流し合成)と、フェニルプ
ロピオロイルクロライド(1.0g)とをトルエン中で
3時間還流し、常法に従い後処理し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、クロロホルム−ヘキサン
より再結晶を行い化合物15を(0.89g)得た(収率
48%)。 (化合物15のデータ) 融点129〜130℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.2-7.43(5H), 6.90(1H, d), 6.76
(2H, m), 6.05(2H, s),2.62(3H, s)
【0037】実施例16
【化50】 N−(n−ブチル)−n−ペンタンアミド(1.5g)
のTMS体と、フェニルプロピオロイルクロライド
(0.9g)とをトルエン中で2時間還流した。常法に
従い後処理し、シリカゲルカラム精製し、化合物16を
油状物として0.39g得た(収率25%)。 (化合物16のデータ)1 H NMR (CDCl3 δ) 7.57(2H, m), 7.49(1H, m), 7.41(2
H, m), 4.00(2H, t),2.93(2H, t), 1.67(4H, m), 1.39
(4H, m), 0.97(3H, t), 0.93(3H, t) IR (neat cm-1) 2210 1704 1671 1358 1186 1117
【0038】実施例17
【化51】 N−(2−メトキシベンジル)アセトアミド(1.4
g)のTMS体(アセトアミドとHMDSを24時間還
流して得たもの)と、フェニルプロピオロイルクロライ
ド(1.0g)とをトルエン中で1時間加熱(90℃)
した。後処理し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、クロロホルム−ヘキサンより再結晶し、化合
物17を0.48g得た(収率26%)。 (化合物17のデータ) 融点126〜127.5℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.2-7.45(6H), 7.08(1H, d), 6.92
(1H, t) 6.86(1H, d),5.24(2H, s), 3.82(3H, s), 2.63
(3H, s)
【0039】実施例18
【化52】 N−エチルアセトアミド(1.25g)のTMS体と、
フェニルプロピオロイルクロライド(0.9g)とをト
ルエン中で2時間加熱(80℃)反応させた。常法に従
い後処理し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、エーテル−ヘキサンより再結晶を行い化合物18
を0.31g得た(収率26%)。 (化合物18のデータ) 融点42〜43.5℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.58(2H, m), 7.4-7.5(3H), 4.08(2
H, q), 2.58(3H, s),1.31(3H, t) IR (KBr cm-1) 2204 1698 1669 1357 1241 1102 765
【0040】実施例19
【化53】 N−エチル−2−クロロフェニルアセトアミド(0.5
3g)のTMS体と、フェニルプロピオロイルクロライ
ド(0.4g)とをトルエン中で8時間還流した。常法
に従い後処理し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、エーテル−ヘキサンより再結晶し、化合物1
9を0.12g得た(収率15%)。 (化合物19のデータ) 融点60〜61.5℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.60(2H, m), 7.38-7.52(4H), 7.24
(3H, m), 4.37(2H, s), 4.13(2H, q), 1.34(3H, t)
【0041】実施例20
【化54】 N−(2−メチルフェニル)−3−フェニルプロピオン
アミド(2.0g)のTMS体と、フェニルプロピオロ
イルクロライド(1.0g)とをトルエン中で2時間加
熱(100℃)反応させた後、常法に従い後処理し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して化合物2
0を油状物として0.85g得た(収率38%)。 (化合物20のデータ)1 H NMR (CDCl3 δ) 7.06-7.41(14H), 3.32(2H, t), 3.0
6(2H, dt), 2.13(3H,s) IR (neat cm-1) 2208 1712 1676 1491 1306 1208 1132
【0042】実施例21
【化55】 フェニルプロピオロイルクロライドと、N−TMS−D
L−ピログルタミン酸メチルとをトルエン中で還流さ
せ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し
て黄色油状物質として化合物21を得た(収率67
%)。 (化合物21のデータ)1 H NMR (CDCl3 δ) 7.68(2H, dd, J=7.2, 1.4Hz), 7.47
(1H, tt, J=7.7, 1.5Hz), 7.39(2H, td, J=8.3, 1.4H
z), 4.85(1H, dd, J=9.3, 2.6Hz), 3.80(3H, s),2.73-
2.82(1H, m), 2.63(1H, qd, J=9.3, 3.0Hz), 2.35-2.45
(1H, m), 2.12-2.20(1H, m)
【0043】実施例22
【化56】 2−アセトアミノピリジンを無水THFに溶解し−78
℃にて、1当量のn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液を
滴下し、室温まで昇温させ1時間反応させた。再度−7
8℃に冷却後、フェニルプロピオロイルクロライドを加
え、室温まで昇温させ1時間反応させた。炭酸水素ナト
リウム水溶液を加え0.5時間撹拌し、酢酸エチルにて
抽出し、溶媒を減圧下に留去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し、酢酸エチル−ヘキサンより
結晶化し、クロロホルム中、4規定塩酸−酢酸エチル溶
液で塩酸塩とし、エタノールより結晶化を行い化合物2
2を得た(収率6%)。 (化合物22のデータ) 無色結晶、融点130(dec)℃1 H NMR (DMSO) 8.38(1H, d, J=4.9Hz), 8.02(1H, d, J=
8.3Hz), 7.86(1H, t,J=6.8Hz), 7.68(2H, d, J=6.8Hz),
7.48-7.57(3H, m) 7.54(1H, t, J=6.8Hz), 2.50(3H,
s)
【0044】実施例23
【化57】 2−(アセトアミノメチル)ピリジンを無水THFに溶
解し−78℃にて、1当量のn−ブチルリチウム−ヘキ
サン溶液を滴下し、室温まで昇温させ1時間反応させ
た。再び−78℃に冷却後フェニルプロピオロイルクロ
ライドを加え、室温まで昇温させ1時間反応させた。炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え0.5時間撹拌し、酢酸
エチルにて抽出し溶媒を減圧下に留去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、クロロホルム中で、
4規定塩酸−酢酸エチル溶液により塩酸塩とし、イソプ
ロピルアルコールより結晶化を行い化合物23を得た
(収率32%)。 (化合物23のデータ) 無色結晶、融点130(dec)℃1 H NMR (DMSO) 8.66(1H, d, J=4.9Hz), 8.10(1H, t, J=
7.3Hz), 7.68(1H, d,J=7.8Hz), 7.53-7.58(3H, m), 7.5
3(2H, t, J=7.8Hz), 5.38(2H, s), 2.59(3H,s)
【0045】実施例24
【化58】 2−(アセトアミノメチル)フランを無水THFに溶解
し−78℃にて、1当量のn−ブチルリチウム−ヘキサ
ン溶液を滴下し、室温まで昇温させ1時間反応させた。
再び−78℃に冷却後フェニルプロピオロイルクロライ
ドを加え、室温まで昇温させ1時間反応させた。炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え0.5時間撹拌し、酢酸エチ
ルにて抽出し溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、化合物24を得た(収
率47%)。 (化合物24のデータ) 黄色結晶、融点42℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.60(2H, dt, J=7.3, 1.5Hz), 7.49
(1H, tt, J=7.3, 2.0Hz), 7.41(2H, t, J=7.3Hz), 7.35
(1H, t, J=1.4Hz), 6.33-6.32(2H, m), 5.22(2H, s),
2.61(3H, s)
【0046】実施例25
【化59】 2−チエノイルエチルアミド(チオフェンカルボニルエ
チルアミド)を無水THFに溶解し−78℃にて、1当
量のn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液を滴下し、室温
まで昇温させ1時間反応させた。再び−78℃に冷却
し、フェニルプロピオロイルクロライドを加え、室温ま
で昇温させ1時間反応させた。炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え0.5時間撹拌し、酢酸エチルにて抽出し、溶
媒を減圧下に留去し、シリカゲルカラムで精製して褐色
物質の化合物25を得た(収率78%)。放置して結晶
化させた。 (化合物25のデータ) 融点42℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.80(1H, d, J=4.9Hz), 7.66(1H,
d, J=3.4Hz), 7.38(1H,t, J=7.2Hz), 7.28(2H, t, J=8.
3Hz), 7.20(2H, d, J=6.8Hz), 7.11(1H, t, J=4.9Hz),
4.01(2H, q, J=7.3Hz), 1.34(3H, t, J=7.3Hz)
【0047】実施例26
【化60】 4−(アセトアミノメチル)ピリジンを無水THFに溶
解し−78℃にて、1当量のn−ブチルリチウム−ヘキ
サン溶液を滴下し、室温まで昇温させ1時間反応させ
る。再び−78℃に冷却し、フェニルプロピオロイルク
ロライドを加え、室温まで昇温させ1時間反応させた。
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え0.5時間撹拌し、酢
酸エチルにて抽出し、溶媒を減圧下に留去し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製し、クロロホル
ム中で、4規定塩酸−酢酸エチル溶液を用いて塩酸塩と
し、イソプロピルアルコールより結晶化を行い化合物2
6を得た(収率18%)。 (化合物26のデータ) 無色結晶、融点130℃(dec)。1 H NMR (DMSO) 8.96(1H, d, J=5.9Hz), 7.93(1H, d, J=
5.4Hz), 7.53(1H, t,J=7.8Hz), 7.42(2H, t, J=7.8Hz),
7.22(2H, d, J=7.8Hz), 2.57(3H, s)
【0048】実施例27
【化61】 N−(2,4−ジフルオロフェニル)ベンズアミド(1.
45g)をTHF中でn-ブチルリチウムと反応させた
後、フェニルプロピオロイルクロライド(1.0g)の
THF溶液を滴下した。常法に従い後処理し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物27
を油状物として0.77g得た(収率35%)。 (化合物27のデータ)1 H NMR (CDCl3 δ) 7.82(2H, m), 7.55(1H, m), 7.2-7.
5(8H), 6.99(2H, m) IR (neat cm-1) 2208 1699 1612 1509 1268 1198 1174
1144 964 759
【0049】実施例28
【化62】 N−フェネチルアセトアミド(1.9g)のTMS体と
フェニルプロピオロイルクロライド(1.2g)をトル
エン中2時間加熱(100℃)反応させた。常法通り後
処理し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製し、化合物28を油状物として0.60g得た(収率
34%)。放置すると結晶化した。 (化合物28のデータ) 融点58〜65℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.56(2H, m), 7.50(1H, m), 7.42(2
H, m), 7.25(5H), 4.23(2H, m), 2.98(2H, t), 2.59(3
H, s) IR (KBr cm-1) 2205 1703 1668 1660 1354 1250 1168
1155 764
【0050】実施例29
【化63】 常法に従い、N−エチルメトキシアセトアミド(0.7
7g)をTHF溶液中でn−ブチルリチウムで反応させ
た後、フェニルプロピオロイルクロライド(1.0g)
と反応させ、常法に従い後処理し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、エーテル−ヘキサンよ
り再結晶して化合物29を0.79g得た(収率53
%)。 (化合物29のデータ) 融点87〜88.0℃。1 H NMR (CDCl3 δ) 7.59(2H, m), 7.49(1H, m), 7.42(2
H, m), 4.57(2H, s),3.49(3H, s), 3.13(2H, q), 1.34
(3H, t) IR (KBr cm-1) 2212 1718 1663 1374 1209 1198 1107
770
【0051】実施例30
【化64】 常法に従い、N−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エ
チル)アセトアミド(1.52g)をTHF溶液中でn
−ブチルリチウムと反応した後、フェニルプロピオロイ
ルクロライド(1.2g)と反応させ、常法に従い後処
理して残留物1.55gを得た。この残留物はシリカゲ
ルプレート上でテーリング(CHCl3−MeOH)
し、2D展開で明らかに分解が認められた。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、目的
物のフリー体0.40gを油状物として得た(収率21
%)。放置すると結晶化した。 (化合物30のデータ)1 H NMR (CDCl3 δ) 7.58(2H, m), 7.49(1H, m), 7.41(2
H, m), 4.11(2H, t),2.57(3H, s), 2.55(2H, t), 2.30
(6H, s) IR (KBr cm-1) 2214 2198 1701 1662 1354 1243 1151
1073 975 762 上記の結晶をクロロホルムに溶解し、4規定塩酸−酢酸
溶液0.40mlを加えて塩酸塩とし、化合物30を得
た。結晶化を試みたが成功せず、シロップ状の生成物を
得た。
【0052】試験例1 IL−1β産生阻害活性およびTNFα産生抑制活性の
測定 ヒト末梢血由来の単球樹立株であるTHP−1細胞(AT
CC TIB202)を10%の胎児牛血清、2mMグルタミン、
50μMの2−メルカプトエタノール、60μg/mlのペ
ニシリンおよび100μg/mlのストレプトマイシンを
含むRPMI 1640培地(Bio-Whittaker社製)に3
7℃にて、5%CO2インキュベーターにて培養した。
上記のように維持されたTHP−1細胞を室温にて12
00rpm3分間遠心分離して50ml円錐チューブに回収
する。得られた細胞ペレットを2%の胎児牛血清と上記
のようにグルタミンと2−メルカプトエタノールと抗生
物質を含有するRPMI 1640培地で、細胞の最終
濃度が、2×106個/mlとなるように、再懸濁させ
る。
【0053】上記の濃度の細胞懸濁液を0.5mlの容量
にて、24−ウェルの細胞培養用プレートのウェルに添
加する。次いで、DMSOに溶解した本発明のイミド誘
導体を各ウェルに2.5μlずつ添加する。プレートを3
7℃、5%CO2インキュベーターにて1時間培養す
る。次いで、12−o−テトラデカノイルホルボール−
13−アセテート(以下、PMAと記す)とポリイノシ
ン酸をそれぞれ最終濃度が2μg/mlと200μg/mlと
なるように、各ウェルに添加する。さらにプレートを3
7℃、5%CO2インキュベーターにて22時間培養
し、培養液中に産生するIL−1βとTNF−αを定量
した。IL−1βの定量はCayman Chemical社のエンザ
イムイムノアッセイを用いた。TNFαの定量はGenzym
e社のELISAキットを用いた。阻害活性は、イミド誘導体
の無添加時のIL−1βおよびTNFα産生量を100
とし、IL−1βおよびTNFα産生量を50%抑制す
る本発明のイミド誘導体の濃度をIC50として表わし、
その結果を表3に示す。
【0054】
【表5】
【0055】試験例2 細胞毒性の測定 THP−1細胞を10%の胎児性牛血清、2mMのグルタ
ミン、50μMの2−メルカプトエタノール、60μg/
mlのペニシリンおよび100μg/mlのストレプトマイ
シンを含むRPMI 1640培地に37℃、5%CO2
インキュベーターで培養する。維持されたTHP−1細
胞を50ml円錐チューブ中で室温にて1200rpm、3
分間遠心分離して回収する。得られた細胞ペレットを、
2%の胎児性牛血清、2mMのグルタミン、50μMの2
−メルカプトエタノール、60μg/mlのペニシリンお
よび100μg/mlのストレプトマイシンを含むRPM
I 1640培地で細胞の最終濃度が1×106個/mlに
なるように懸濁させる。
【0056】上記のように作成した細胞懸濁液を1mlの
容量にて24−ウェルの細胞培養用プレートのウェルに
添加する。DMSOに溶解した本発明のイミド誘導体を
5μlずつ上記の細胞培養用のプレートのウェルに添加
し、37℃、5%CO2インキュベーターにて24時間
培養する。培養後各ウェルに100μlのAlamar Blue
(バイオソース社製)を添加し、さらに37℃、5%C
2インキュベーターにて3時間培養した後、培養液の
上清の570nmと600nmの吸光度差により細胞生存率
を求め、細胞毒性を評価した。すなわち、このTHP−
1細胞における50%致死濃度(LD50)を算出し、そ
の結果を次に表4で示す。
【0057】
【表6】
【0058】試験例3 TNFα産生抑制作用 LPS 5.6mg/kg,i.v.を投与したDBA/2マウス
に10mg/kgの投与量で本発明のイミド誘導体である化
合物1、化合物3、化合物7、化合物8、化合物9、化
合物26をLPS投与の前後30分時に2回腹腔内に投
与しLPS投与2時間後の血中TNFαの濃度を測定
し、本発明のイミド誘導体のTNFα産生抑制作用を調
べた。すなわち、本発明のイミド誘導体非投与時の血中
TNF−α量を100とし、本発明のイミド誘導体を1
0mg/kgの投与量で投与した時の血中TNFα量を測定
し、TNFα産生抑制率を算出した。その結果を表5に
示す。化合物1、化合物3、化合物7、化合物8、化合
物9および化合物26に有意の抑制作用が認められた。
【0059】
【表7】
【0060】上記したところから本発明イミド誘導体は
IL−1βおよびTNFα産生を顕著に抑制することが
分かり、したがって本発明のイミド誘導体はIL−1β
および/またはTNFαが関与する疾患の予防または治
療に有用で、殊に、慢性間接リウマチ、敗血症、潰瘍性
大腸炎、クローン病などに有効である。
【0061】製剤例1 (錠剤) 錠剤1錠(150mg)あたり下記の配合になるように製
剤化を行なった。 化合物9 20mg けい酸マグネシウム 20mg 乳糖 98.5mg ヒドロキシプロピルセルロース 7.5mg ステアリン酸マグネシウム 1mg 植物硬化油 3mg 全量 150mg すなわち、化合物9、けい酸マグネシウム及び乳糖を混
合し、これにヒドロキシプロピルセルロースを溶解した
アルコール液で練合し、次いで適当な粒度に造粒し、乾
燥、整粒後さらにステアリン酸マグネシウム及び植物硬
化油を添加混合し均一な顆粒とする。次いでロータリー
式打錠機により直径7.0mm、重量150mgおよび硬度
6kgの錠剤を調製した。
【0062】製剤例2 (顆粒剤) 化合物9 10mg 酸化マグネシウム 40mg りん酸水素カルシウム 38mg 乳糖 10mg ヒドロキシプロピルセルロース 20mg 上記処方例中ヒドロキシプロピルセルロースを除いた各
原料を混合した後、これにヒドロキシプロピルセルロー
スを溶解したアルコール溶液を加えて練合した後押出造
粒機により造粒し、乾燥して顆粒を得た。この顆粒を整
粒して12メッシュの篩を通過し、48メッシュの篩上
に残留するものを顆粒剤とした。
【0063】 製剤例3 (シロップ剤) 化合物9 1.000g 白糖 30.000g D−ソルビトール 70w/v% 25.000g パラオキシ安息香酸エチル 0.030g パラオキシ安息香酸プロピル 0.015g 香味料 0.200g グリセリン 0.150g 96% エタノール 0.500g 蒸留水 適量 全量 100ml 白糖、D−ソルビトール、パラオキシ安息香酸エチル、
パラオキシ安息香酸プロピル及び化合物9を蒸留水(温
水)60gに溶解する。冷却後グリセリン及び96%エ
タノールに溶解した香味料の溶液を加える。次にこの混
合物に蒸留水を加えて100mlにする。
【0064】 製剤例4 (注射液) 化合物26の塩酸塩 10.0mg 塩化ナトリウム 81.0mg 炭酸水素ナトリウム 8.40mg 注射用蒸留水 適量 全量 10.0ml 炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム及び化合物26の
塩酸塩を注射用蒸留水に加えて溶解し、全量を10.0m
lとし、注射液とした。
【0065】 化合物9をグリセリンに加えて溶解する。そこへ、マク
ロゴール4000を加えて加温し溶解後、坐剤型に注入
して冷却固化し1個あたり1.5gの坐剤を製造する。
【0066】
【効果】本発明のイミド誘導体またはその薬理学的に許
容される塩は、IL−1β産生抑制作用およびTNFα
産生抑制作用を有しており、IL−1βおよび/または
TNFαが関与する疾患例えば、慢性関節リウマチ、変
形性関節炎、敗血症、潰瘍性大腸炎、クローン病、ベー
チェット病、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性
硬化症、川崎病、ギラン・バレー症候群、臓器移植時の
拒絶反応、腎炎、肝炎、膵炎、結節性動脈周囲炎、脳膜
炎、延髄炎、歯周炎、火傷、ケロイド、肥厚性瘢痕、角
膜潰瘍、乾癬、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、花粉症、喘
息、気管支炎、成人性呼吸促迫症候群、マラリア、偏頭
痛、拒食症、クロイツフェルト・ヤコブ病、骨粗しょう
症、II型糖尿病、通風、アテローム性動脈硬化、透析に
よる低血圧、癌および感染症による悪液質、後天性免疫
不全症候群の治療薬であるとして有用で、殊に慢性関節
リウマチ、敗血症、潰瘍性大腸炎、クローン病などの治
療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/38 ABX A61K 31/38 ABX 31/40 ABE 31/40 ABE 31/415 ABD 31/415 ABD 31/42 31/42 31/44 ACV 31/44 ACV 31/535 31/535 31/55 31/55 31/635 AED 31/635 AED C07C 231/02 9547−4H C07C 231/02 233/92 9547−4H 233/92 235/88 9547−4H 235/88 C07D 207/27 C07D 207/27 Z 207/28 207/28 213/40 213/40 213/75 213/75 223/10 223/10 233/38 233/38 263/26 263/26 265/10 265/10 267/06 267/06 307/52 307/52 317/66 317/66 333/38 333/38 (72)発明者 小島 僚太郎 埼玉県入間郡大井町鶴ヶ岡5丁目3番1号 日清製粉株式会社創薬研究所内 (72)発明者 勝山 浩一 東京都中央区日本橋小網町19番12号 日清 製粉株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、トリフルオ
    ロメチル基、またはシアノ基を表し、 R2は、水素原子、C1〜C4アルキル基、ジ(C1〜C4
    アルキル)アミノC1〜C4アルキル基、次の式(2) 【化2】 (式中、nは0〜3の整数、R4およびR5はそれぞれ、
    水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、または
    1〜C4アルコキシ基を表すか、またはR4およびR5
    一緒にしてメチレンジオキシ基を表す)で示される基、
    または次の式(3) −(CH2)n−Het (3) (式中、nは0〜3の整数、Hetは5〜6員の窒素原
    子または酸素原子含有複素環基を表す)で示される基を
    表し、 R3は、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシC1
    4アルキル基、次の式(4) 【化3】 (式中、nは0〜3の整数、R6は水素原子、またはハ
    ロゲン原子を表す)で示される基、または5〜6員の窒
    素原子、酸素原子または硫黄原子含有複素環基を表す
    か、または、 R2とR3とを一緒にして、R2が結合する窒素原子およ
    びR3が結合するカルボニル基と共に次の式(5) 【化4】 (式中、mは1〜4の整数、Zは−CH2−、−NH−
    または−O−を表し、R7は水素原子、C1〜C4アルキ
    ル基、C1〜C4アルコキシカルボニル基またはフェニル
    プロピオロイル基を示す)で示される複素環基を表す〕
    で表されるイミド誘導体またはその薬理学的に許容され
    る塩。
  2. 【請求項2】 一般式(6) 【化5】 (式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロ
    メチル基、またはシアノ基を表し、Halはハロゲン原
    子を表す)で示されるカルボン酸ハライドと、一般式
    (7) 【化6】 〔式中、R2は、水素原子、C1〜C4アルキル基、ジ
    (C1〜C4アルキル)アミノC1〜C4アルキル基、次の
    式(2) 【化7】 (式中、nは0〜3の整数、R4およびR5はそれぞれ、
    水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、または
    1〜C4アルコキシ基を表すか、またはR4およびR5
    一緒にしてメチレンジオキシ基を表す)で示される基、
    または次の式(3) −(CH2)n−Het (3) (式中、nは0〜3の整数、Hetは5〜6員の窒素原
    子または酸素原子含有複素環基を表す)で示される基を
    表し、 R3は、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシC1
    4アルキル基、次の式(4) 【化8】 (式中、nは0〜3の整数、R6は水素原子、またはハ
    ロゲン原子を表す)で示される基、または5〜6員の窒
    素原子、酸素原子または硫黄原子含有複素環基を表す
    か、または、 R2とR3とを一緒にして、R2が結合する窒素原子およ
    びR3が結合するカルボニル基と共に次の式(5) 【化9】 (式中、mは1〜4の整数、Zは−CH2−、−NH−
    または−O−を表し、R7は水素原子、C1〜C4アルキ
    ル基、C1〜C4アルコキシカルボニル基またはフェニル
    プロピオロイル基を示す)で示される複素環基を表し、
    そしてYはアルカリ金属またはトリアルキルシリル基を
    表す〕で示されるアミド誘導体とを反応させて、一般式
    (1) 【化10】 (式中、R1、R2およびR3は上記した意味を有する)
    で示されるイミド誘導体を製造し、必要に応じてこれを
    その薬理学的に許容される塩に変換することからなる、
    上記イミド誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(6) 【化11】 (式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、トリフルオ
    ロメチル基、またはシアノ基を表し、Halはハロゲン
    原子を表す)で示されるカルボン酸ハライドと、一般式
    (8) 【化12】 〔式中、R2は、水素原子、C1〜C4アルキル基、ジ
    (C1〜C4アルキル)アミノC1〜C4アルキル基、次の
    式(2) 【化13】 (式中、nは0〜3の整数、R4およびR5はそれぞれ、
    水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、または
    1〜C4アルコキシ基を表すか、またはR4およびR5
    一緒にしてメチレンジオキシ基を表す)で示される基、
    または次の式(3) −(CH2)n−Het (3) (式中、nは0〜3の整数、Hetは5〜6員の窒素原
    子または酸素原子含有複素環基を表す)で示される基を
    表し、 R3は、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシC1
    4アルキル基、次の式(4) 【化14】 (式中、nは0〜3の整数、R6は水素原子、またはハ
    ロゲン原子を表す)で示される基、または5〜6員の窒
    素原子、酸素原子または硫黄原子含有複素環基を表す
    か、または、 R2とR3とを一緒にして、R2が結合する窒素原子およ
    びR3が結合するカルボニル基と共に次の式(5) 【化15】 (式中、mは1〜4の整数、Zは−CH2−、−NH−
    または−O−を表し、R7は水素原子、C〜Cアル
    キル基、C〜Cアルコキシカルボニル基またはフェ
    ニルプロピオロイル基を示す)で示される複素環基を表
    す〕で示されるアミド誘導体とを、塩基の存在下に反応
    させて、一般式(1) 【化16】 (式中、R1、R2およびR3は上記した意味を有する)
    で示されるイミド誘導体を製造し、必要に応じてこれを
    その薬理学的に許容される塩に変換することからなる、
    上記イミド誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のイミド誘導体またはそ
    の薬理学的に許容される塩を有効成分として含有してな
    る医薬組成物。
  5. 【請求項5】 インターロイキン−1β産生抑制薬およ
    び腫瘍壊死因子α産生抑制薬である請求項4の医薬組成
    物。
  6. 【請求項6】 慢性関節リウマチ、変形性関節炎、敗血
    症、潰瘍性大腸炎、クローン病、ベーチェット病、全身
    性エリテマトーデス、強皮症、多発性硬化症、川崎病、
    ギラン・バレー症候群、臓器移植時の拒絶反応、腎炎、
    肝炎、膵炎、結節性動脈周囲炎、脳膜炎、延髄炎、歯周
    炎、火傷、ケロイド、肥厚性瘢痕、角膜潰瘍、乾癬、蕁
    麻疹、アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息、気管支炎、成
    人性呼吸促迫症候群、マラリア、偏頭痛、拒食症、クロ
    イツフェルト・ヤコブ病、骨粗しょう症、II型糖尿病、
    通風、アテローム性動脈硬化、透析による低血圧、癌お
    よび感染症による悪液質、後天性免疫不全症候群の治療
    薬である請求項5の医薬組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009522339A (ja) * 2006-01-06 2009-06-11 トポターゲット、スウィッツァランド、ソシエテ、アノニム 痛風または偽痛風の新規な治療法
JP2009522220A (ja) * 2005-12-28 2009-06-11 グリュネンタール・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 置換されたビス(ヘテロ)芳香族n−エチルプロピオールアミド及び医薬の製造へのその使用
JP2012515155A (ja) * 2009-01-12 2012-07-05 パラファーム インターナショナル (エイチケイ) リミテッド 炎症を治療するためおよび免疫応答を調節するための化合物ならびにそれらの使用

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