JP5677855B2 - 新規抗感染誘導体、それらの製造方法、それらを含有する医薬組成物、及び治療におけるその誘導体の使用 - Google Patents

新規抗感染誘導体、それらの製造方法、それらを含有する医薬組成物、及び治療におけるその誘導体の使用 Download PDF

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Description

本発明は、疎水性置換基をイソニアジドの活性代謝産物の類似体と組み合わせた二基質阻害分子、それらの調製方法、それらを含有する医薬組成物、及び抗感染薬、特に抗結核薬の調製のための、特にエノイル−ACP(アシル輸送タンパク質)レダクターゼ阻害剤としてのそれらの使用に関する。
感染症との戦いにおいて、医療従事者は、耐性の重大な問題点を効果的に根絶するための新規活性分子を常に求めている。この点においてかつ例として、過去20余年にわたり非常に戸惑うことに世界中で復活しつつある疾患である結核の治療には、その有効性が本疾患の原因となる病原菌(germ)により生じた耐性により大きく侵されている現在の第一線の抗生物質を取り替えるという問題点がある。
本発明は、参照薬物の作用機序及び耐性機構の向上した知識に基づき理論的にデザインされている新規化合物に基づく。
脂肪酸伸長システム(脂肪酸合成酵素II又はFAS−IIシステム)は、マイコバクテリアのエンベロープ、特に結核の病原体であるヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)(又はコッホ桿菌)、ハンセン病の病原体であるらい菌(M. leprae)、及び日和見病原体である他のマイコバクテリア(例えば、トリ型結核菌(M. avium)、M.ウルセランス(M. ulcerans)、M.マリヌム(M. marinum))のエンベロープの、特異的構成要素かつ必須成分であるミコール酸の生合成に必要である。この可能性のある治療上の標的は、いくつかの他の感染物質(例えば、マラリアの原因となる寄生体である、熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum))においても認められる。
イソニアジド(INH)は、第一線の抗結核抗生物質であり、その有効性は、ヒト型結核菌の新たな耐性株の出現により次第に制限されつつある。これは、カタラーゼペルオキシダーゼ(KatG)に起因したマイコバクテリウムの酸化により活性化され、イソニアジドの活性代謝産物であると考えられる共有結合したイソニコチノイル−NAD(INH−NAD)付加物を形成するプロドラッグである。これらの付加物は、FAS−IIシステムの酵素であるInhAの優れた阻害剤である。類似の付加物であるイソニコチノイル−NADP(INH−NADP)も同じく、FAS−IIシステムの別の酵素であるタンパク質MabAを阻害し、これはInhAのものに関連した3D構造を有する。発生する耐性現象は、主としてKatG酵素に影響する変異(活性化の欠落)が大きな原因である。変異は同じく、標的酵素InhAにおいて(インビボにおける阻害剤付加物のその標的への親和性の欠如)又はそのプロモーターにおいて(標的の過剰生成)、より小さい割合で、同様に生じる。KatGを介した先行する活性化工程を必要とせず、かつ最も頻繁に生じた変異部位を除外するタンパク質領域とInhA活性部位内で理想的に相互作用する二基質阻害剤の設計は、主にINH耐性の現在の問題点を克服することを可能にするはずである。
すなわち、本発明者らは、(i)ピリジン型、ピリジニウム型又はジヒドロピリジン型及び関連構造のイソニアジドの活性代謝産物由来の単位、並びに(ii)前記基質の部位を標的とする疎水性置換基を組み合わせる、二基質InhA阻害剤を開発した。
理論により限定されるものではないが、本発明により確定された化合物は、他の標的も有し、かつInhA同等物を伴わずに細菌株に対する阻害特性を示し、このことはこれらを広範な適用を有する抗感染化合物としている。
本発明は、塩基又は酸付加塩の形態、更には医薬として許容し得る水和物又は溶媒和物の形態である、一般式(I)の化合物に関する。
Figure 0005677855
式中:
環Aは、任意により1個以上の窒素原子を含んでいてもよい、6員の芳香環又は非芳香環を表し、前記窒素原子は任意により、
2−ヒドロキシメチル−テトラヒドロフラン−3,4−ジオール等の、任意により置換されていてもよいテトラヒドロフラン基によって、又は
−CH2−E基(式中、Eは、−CONRR’;−CO−SR;−CO−Oアルキル;−CO−Oアルキル−OH;−O−アルキル−OAc;例えば、CN基若しくはNO2基により置換されたフェニル等の電子求引基を表し;ここで、R及びR’は同一でも異なっていてもよく、独立して水素原子若しくはアルキル基を表す)によって置換されていてもよく、
より好ましくは、この窒素原子は、基−CH2−CO−Oアルキル;−CH2−CO−Oアルキル−OH;−CH2−O−アルキル−OAcから選択された基により、任意に置換されていてもよく;
及び/又は、前記窒素原子は、ピリジニウム塩の形態であってもよく、その対イオンは臭化物イオン等の、ハロゲン原子陰イオン又は他の医薬として許容し得る陰イオンである。
好ましくは、Aは、任意に置換されていてもよい、フェニル環、ピリジン環、ピラジン環、又はジヒドロピリジン環である。
より好ましくは、Aは、基−CH2−CO−Oアルキル;−CH2−CO−Oアルキル−OH;−CH2−O−アルキル−OAcから選択される基により任意に置換されていてもよく、及び/又は、任意によりハロゲン化ピリジニウムの形態であってもよい、ジヒドロピリジン基若しくはピリジン基を表す。
−Bは、5〜10員の単環式又は二環式のアリール基又はヘテロアリール基を表し、前記アリール基又はヘテロアリール基は、基−OH;−(C5−C20)アルキル;−O(C 2 −C 20 アルキル;−S(O)pアルキル(式中、p=0、1又は2);アルケニル;アルキニル;−Oアルケニル;−C(=)O−アルキル;−C(=O)−アルケニル;アルキル基により置換されたフェニル;任意によりアルキル基で置換されたシクロアルキル、から選択される1個以上の基により置換される。
好ましくは、Bは、基−OH;−(C5−C20)アルキル;−O(C5−C20)アルキル;−S(O)p(C5−C20)アルキル(式中、p=0、1又は2);(C5−C20)アルケニル;(C5−C20)アルキニル;−O(C5−C20)アルケニル;−C(=)O−(C5−C20)アルキル;−C(=O)−(C5−C20)アルケニル;(C5−C20)アルキル基により置換されたフェニル;及び、アルキル基により任意に置換されていてもよいシクロアルキル、から選択される1個以上の基により置換された、フェニル環である。
より好ましくは、Bは、−OH、(C5−C20)アルキル、O(C5−C20)アルケニル、O(C5−C20)アルキル又は−S(O)pアルキル基(式中、p=0、1又は2)により置換されたフェニル環である。
より好ましくは、Bは、オルト位又はメタ位で置換され;
−R1は、水素原子又はアルキル基を表し、R2及びR3は、一緒に=O基を形成し;
或いは、
R3は、−OH又は−Oアルキル基を表し、R2はR1と一緒に、窒素原子を、R3、A及びBにより置換された炭素原子に連結する単結合を形成し、これにより環Aとの縮合によるインダノン環を形成する。
好ましくは、R3=OH又は−Oアルキルであり、R1及びR2は一緒に単結合を形成し、或いは、
R3及びR2は=O基を形成し、R1は水素原子を表す。
上記及び下記において、基−C(=O)NHR1及びC(R3)(R2)−は、環A上の二つの隣接する位置に配置されると理解される。
式(I)の化合物は、1個以上の不斉炭素原子を含んでよい。従ってこれらは、鏡像異性体又はジアステレオ異性体の形で存在してよい。これらの鏡像異性体及びジアステレオ異性体及びラセミ混合物を含むそれらの混合物は、本発明の一部である。
式(I)の化合物は、塩基又は酸付加塩の形態で存在することができる。この型の付加塩は、本発明の一部である。
これらの塩は、医薬として許容し得る酸により調製することができるが、例えば式(I)の化合物の精製又は単離に使用することができる他の酸の塩も、本発明の一部である。
式(I)の化合物は、水和物又は溶媒和物の形態、すなわち1個以上の水分子との又は溶媒との会合又は組合せの形態で存在してもよい。この型の水和物及び溶媒和物も、本発明の一部である。
本発明の文脈において:
−ハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味し;
−アルキル基は、別に言及しない限りは、1〜20個の炭素原子を有する線状又は分岐した飽和脂肪族基を意味する。例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル及びtert−ブチル基である;
−シクロアルキル基は、3〜10個の炭素原子を有する環状アルキル基を意味する。例は、シクロプロピル、メチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどである;
−アルケニル基は、例えば、1又は2個のエチレン性不飽和を含む、2〜20個の炭素原子の、線状又は分岐した一価−又は多価不飽和の脂肪族基を意味し;
−アルキニル基は、例えば、1又は2個のアセチレン性不飽和を含む、2〜20個の炭素原子の、線状又は分岐した一価−又は多価不飽和の脂肪族基を意味し;
−アリール基は、5〜10個の炭素原子を含む環状芳香族基を意味する。アリール基の例は、フェニル及びナフチルを含む;
−ヘテロアリール基は、5〜10個の炭素原子を含み、かつ窒素、酸素又は硫黄のようなヘテロ原子1〜3個を含む、環状芳香族基を意味する。ヘテロアリール基の例は、特にピリジンを含む。
塩基又は酸付加塩の形態、更には医薬として許容し得る水和物又は溶媒和物の形態である、式(I)の化合物が特に好ましい:
(式中:
Aは、−CH2COOアルキル、−CH2COOアルキルOHから選択された基により任意に置換されたジヒドロピリジン基を表し;
Bは、基C5−C20アルキル、−Oアルキル、−Oアルケニル、−OH、アルキルにより任意に置換されたフェニルから選択された基により、オルト位又はメタ位、好ましくはメタ位で置換されたフェニル基を表し;
R1及びR2は一緒に単結合を形成し、並びにR3=OHであるか、又はR1=H、並びにR2及びR3は一緒に=O基を形成する。)。
本発明の式(I)の化合物は特に、塩基又は酸付加塩の形態、更には医薬として許容し得る水和物又は溶媒和物の形態である、下記化合物を含む:
−1−(3−ドデシルフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
−1−(3−ドデシルオキシフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
−1−(3−ドデシルフェニル)−5−[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチル]−1−ヒドロキシ−3−オキソ−1,2−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピリジニウムブロミド;
−エチル 3−アミノカルボニル−[4−(3−ドデシルベンゾイル)−1,4−ジヒドロ−ピリジン−1−イル]アセテート;
−1−(3−オクチルオキシフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
−1−(2−ドデシルオキシフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
−1−(3−オクトデシルオキシフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
−1−[3−(ドデシルチオ)フェニル]−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
−1−(3−ドデシルオキシフェニル)−1−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
−1−ヒドロキシ−1−(3−(プロペン−3−イル)オキシフェニル)−1,2−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
−1−ヒドロキシ−1−(3−ヒドロキシフェニル)−1,2−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
−1−ヒドロキシ−1−(3−オクチルフェニル)−1,2−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
−1−ヒドロキシ−1−(3−(4−ノニルフェニル)フェニル)−1,2−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
−1−[3−(ドデシルオキシ)フェニル]−5−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−1−ヒドロキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−5−イウムブロミド;
−1−[(3−(ドデシルオキシ)フェニル)−1−ヒドロキシ−5−[2−(3−ヒドロキシプロポキシ)−2−オキシエチル]−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−5−イウムブロミド;
−エチル 3−アミノカルボニル−[4−(3−ドデシルオキシベンゾイル)−1,4−ジヒドロピリジン−1−イル]アセテート;
−3−ヒドロキシプロピル 3−アミノカルボニル−[4−(3−ドデシルオキシベンゾイル)−1,4−ジヒドロピリジン−1−イル]アセテート。
本出願は更に、一般式(I)の化合物の調製方法に関する。
本発明により、一般式(I)の化合物は、下記方法により調製することができる。
より正確には、第一の実施態様において、R1及びR2が一緒に単結合を形成し、並びにR3が−OHを表す一般式(I)の化合物は、一般式(II)の化合物:
Figure 0005677855
及び一般式(III)の化合物をカップリングし:
Figure 0005677855
式(IV)の化合物を生じることにより調製することができ:
Figure 0005677855
ここで、A、B及びR1は、一般式(I)において規定されており、Halは、ハロゲン原子を表し、かつXは、Bが置換されない場合には水素原子を、又は、所望の一般式(I)に対応するBの置換基を(これら二つの場合、化合物(IV)は化合物(I)に相当する)、又はハロゲン原子を表し、この場合、カップリングには、化合物(IV)のハロゲン原子を所望の一般式(I)に相当するBの好適な置換基と置換する反応が続く。
このカップリング反応は一般に、THFのような溶媒中で、有機塩基、又はn−BuLi若しくはt−BuLi等の無機塩基の存在下、−78℃から外界温度の間の温度で、不活性大気内で行われる。
この置換反応は一般に、好適な試薬を使用し、当業者に公知の置換反応を適用又は適合することにより、実行される。これらの置換反応は、例えば、「March’s Advanced Organic Chemistry」第5版、John Wiley and Sons社、又はLarockの「Comprehensive Organic Transformations」、VCH Ed.に説明されている。代表例は、Bがアルキル基により置換されている一般式(I)の化合物を生じる置換反応である。この反応は特に、ジフェニルホスフィノフェロセンパラジウム(II)クロリド、酸化銀及び炭酸カリウムの存在下で、アルキルボロン酸を用いて、実行してもよい。
一般式(II)の化合物は、市販されているか、又はBが置換されている式(I)の化合物を得るために望ましい環Bの置換に関する公知の方法を適用若しくは適合することにより、調製され得る。例えば環Bは、Bがヒドロキシ基により置換されている対応する出発材料(II)を用い、炭酸カリウムのような塩基の存在下で、ハロゲン化アルキル型の化合物を反応することにより、Oアルキル基により置換されてよい。
第二の実施態様に従い、R1及びR2は一緒に単結合を形成し、並びにR3は−OHを表す、一般式(I)の化合物は、NHR1(V’)の存在下で、一般式(V)の化合物を環化し:
Figure 0005677855
(式中、A、B及びHalは、一般式(IV)に規定されている。)、式(IV)の化合物を生じることにより調製することができ:
Figure 0005677855
ここで、R1は一般式(I)において規定され、かつXは、Bが置換されない場合には水素原子を、又は所望の一般式(I)に対応するBの置換基を(これら二つの場合、化合物(IV)は化合物(I)に相当する)、又はハロゲン原子を表し、この場合、環化には、化合物(IV)のハロゲン原子を所望の一般式(I)に相当するBの好適な置換基と置換する反応が続く。
この環化反応は一般に、対応するアシルクロリドを形成するためにチオニルクロリドを使用し実行され、それに下記式の化合物(V’):
NHR1 (V’)
の付加が続く。
この反応は一般に、外界温度と反応混合物の沸点の間の温度で、中間体アシルクロリドを分離せずに、実行される。
式(V’)の化合物は特に、水に溶解された水酸化アンモニウムであってもよい。
この置換反応は一般に、先に考察されたように実行される。
式(V)の化合物は、式(VI)の化合物から得ることができる:
Figure 0005677855
(式中、A、B及びXは、一般式(V)において規定されたものである。)。本反応は一般に、外界温度と反応混合物の還流温度の間の温度で、例えばギ酸中のような、酸性媒体中で実行される。
式(VI)の化合物は、対応する式(VII)の化合物の還元により得ることができる:
Figure 0005677855
(式中、A、B及びXは、一般式(VI)において規定されたものである。)。この反応は一般に、アルコール、例えばエタノールのような溶媒中で、テトラヒドリドホウ酸ナトリウムのような還元剤を用いて、実行することができる。
式(VII)の化合物は、式(VIII)及び(IX)の対応する化合物のカップリングにより調製することができる:
Figure 0005677855
(式中、A、B及びXは、一般式(VII)に規定されており、並びにAlk及びAlk’は、同一でも異なっていてもよく、かつ独立してアルキル基を表す。)。この反応は一般に、ジエチルエーテルのような好適な有機溶媒中で、リチウム−ベースの化合物、例えば、リチウムジイソプロピルアミドのような塩基の存在下で実行される。この反応は好ましくは、不活性大気中、無水媒体中で、前記塩基を式(IX)の化合物へ添加し、その後一般式(VIII)の化合物を添加することにより、実行される。この反応は好ましくは、−75℃と0℃の間の温度で実行される。
式(VIII)の化合物は、式(X)及び(XI)の対応する化合物のカップリングにより得ることができる:
Figure 0005677855
(式中、B、X、Alk及びAlk’は、一般式(VIII)に規定されている。)。この反応は一般に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(塩酸塩)のようなEDCI型の、及びHOBT型(1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物)のカップリング試薬を用い、トリエチルアミンのような塩基の存在下で、実行される。
Aが、窒素原子が四級化されているピリジニウム環を表す場合、この調製方法は、一般式(XII):
R−Hal (XII)
の化合物(式中、Halは臭素のようなハロゲン原子を表し、並びにRは、−CH2E型の基を表し、Eは、一般式(I)に規定された電子求引基である。)を使用し、Aがピリジン環を表す一般式(I)の化合物を四級化する工程を更に含む。この反応は一般に、無水テトラヒドロフランのような溶媒中で、外界温度とこの反応混合物の還流温度の間の温度で実行される。
Aがジヒドロピリジン環を表し、並びにR2及びR3が一緒に=O基を形成し、並びにR1が水素原子を表す場合、一般式(I)の化合物は、一般式(I)の化合物(式中、Aはピリジニウム環を表す。)から還元により得ることができる。この還元剤は、特に酢酸媒体中のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムであってもよい。この反応は一般に、温度−10℃と外界温度の間の温度で実行される。
下記模式図1は、本発明の方法を図示する。
Figure 0005677855
本発明の方法は任意に、得られた所望の生成物を単離する後続の工程を含む。
出発材料(II)、(III)、(IX)、(X)、(XI)及び好適な試薬は、市販されているか、又は当業者に公知の方法を適用又は適合することにより、調製することができる。
本発明の化合物は、注目に値する抗感染特性を有する。
従って更なる態様に従い、本発明は、塩基又は酸付加塩の形態、更には医薬として許容し得る水和物又は溶媒和物の形態である、一般式(I)の化合物:
Figure 0005677855
(式中:
−環Aは、任意に1個以上の窒素原子を含む、6員の芳香環又は非芳香環を表し、前記窒素原子は任意に:
2−ヒドロキシメチル−テトラヒドロフラン−3,4−ジオールのような、任意に置換されたテトラヒドロフラン基によるか;又は
−CH2−E基(式中、Eは、−CONRR’;−CO−SR;−CO−Oアルキル;−CO−Oアルキル−OH;−O−アルキル−OAc;例えば、CN基若しくはNO2基により置換されたフェニルのような電子求引基を表し;ここで、R及びR’は同一でも異なっていてもよく、かつ独立して水素原子若しくはアルキル基を表す。)により置換され、
及び/又は、ここで前記窒素原子は、ピリジニウム塩の形態であってもよく、その対イオンは、臭化物イオンのような、ハロゲン原子の陰イオンであり;
−Bは、基−OH;−(C5−C20)アルキル;−Oアルキル;−S(O)pアルキル(式中、p=0、1又は2);アルケニル;アルキニル;−Oアルケニル;−C(=)O−アルキル;−C(=O)−アルケニル;アルキル基により任意に置換されたフェニル;アルキル基により任意に置換されたシクロアルキルから選択される1個以上の基により置換された、5〜10員の単環式又は二環式アリール基又はヘテロアリール基を表し;
−R1は、水素原子又はアルキル基を表し、並びにR2及びR3は一緒に、=O基を形成するか;
或いは、
R3は、−OH又は−Oアルキル基を表し、並びにR2は、R1と一緒に、窒素原子を、R3、A及びBにより置換された炭素原子に結合する単結合を形成し、そのような方法で、環Aとの縮合によりインダノン環を形成し;
基−C(=O)NHR1及びC(R3)(R2)−は、環A上の二つの隣接する位置に配置されると理解される。);
並びに、少なくとも1種の医薬として許容し得る賦形剤を含有する薬物に関する。
従って本発明の化合物は、特に以下の治療又は予防において、ヒト又は動物において抗感染物質として使用することができる:
−特に結核、ハンセン病のようなマイコバクテリア症、又はトリ型結核菌、ウシ型結核菌、マイコバクテリウム・マリヌム及び/又はマイコバクテリウム・ウルセランスにより引き起こされるもののような日和見疾患;
−マラリア;
−エノイルアシル輸送タンパク質レダクターゼ型の酵素若しくは短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ(SDR)スーパーファミリーに属する関連構造の酵素を有する病原体により引き起こされる何れかの感染症。
より優先的には、本発明の化合物は、結核の治療において使用することができる。
更なる態様に従い、本発明は、活性成分として本発明の化合物を含有する医薬組成物に関する。これらの医薬組成物は、有効量の少なくとも1種の本発明の化合物、又は前記化合物の医薬として許容し得る塩、水和物若しくは溶媒和物、更には少なくとも1種の医薬として許容し得る賦形剤を含有している。
前記賦形剤は、所望の医薬剤形及び送達システムに従い、当業者に公知の通常の賦形剤から選択される。
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、外用、局所、気管内、鼻腔内、経皮又は直腸投与のための本発明の医薬組成物において、前記式(I)の活性成分、又は恐らくはそれらの塩、溶媒和物若しくは水和物は、前記障害又は疾患の予防又は治療のために、通常の医薬賦形剤と混合し、単位投与剤形において、動物及びヒトへ投与することができる。
この好適な単位投与剤形は、錠剤、硬又は軟カプセル剤、散剤、顆粒剤及び経口液剤若しくは懸濁剤、舌下、口腔内のような経口剤形、気管内、眼球内及び鼻腔内投与剤形、吸入、外用、経皮、皮下及び筋肉内又は静脈内投与剤形、直腸投与剤形及び埋め込み剤を含む。外用塗布に関して、本発明の化合物は、クリーム剤、ゲル剤、軟膏剤又はローション剤で使用することができる。
本発明の医薬組成物は、活性成分として、本発明の一般式(I)の化合物を10〜800mg含有することができる。
例えば、錠剤の形態の本発明の化合物の単位投与剤形は、下記成分を含有することができる:
本発明の化合物 50.0mg
マンニトール 224mg
クロスカルメロースナトリウム 6.0mg
トウモロコシデンプン 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
毎日投与される活性成分の用量は、1回以上の投薬量中0.01〜100mg/kg、好ましくは0.02〜50mg/kgであることができる。
より高い又はより低い用量が適しているような特別な症例が存在し;この種の用量は、本発明の範囲から逸脱するものではない。通常の実践において、各患者に関する適量は、送達システム並びに前記患者の体重及び反応に従い医師により決定される。
本発明は更に、本発明の一般式(I)の化合物及び抗感染活性成分の組合せにも関する。抗感染化合物の例は、特にイソニアジド、リファンピシン、ピラジナミド、エタンブトール、クロロキン、及び現在臨床使用される何れか他の抗生物質分子を含む。
下記実施例は、本発明の特定の化合物の調製を明らかにするものである。これらの実施例は非限定的であり、単に本発明を例証するものにすぎない。実施例の化合物の番号は下記表に記された番号に対応し、本発明の一部の化合物の化学構造及び物理特性を例証するものである。
使用される溶媒は全て、「試薬等級」又は「HPLC等級」の純度である。
本発明は、前述の一般式(I)の分子の調製方法にも関する。
本発明は更に、治療における一般式(I)の化合物の使用にも関する。
下記実施例は例示を目的として記されるものであり、本発明を限定するものではない。
調製1:式の化合物1の合成
Figure 0005677855
工程1:化合物(1a)の合成
化合物1aは、下記式を有する。
Figure 0005677855
トリエチルアミン(2.9ml,19.3mmol)を、不活性大気中で、無水アセトニトリル(25ml)中の3−ブロモ安息香酸(4.0g,20.0mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.0g,21.0mmol)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物(920mg,6.0mmol)及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(4.6g,24.0mmol)の懸濁液へ滴下した。外界温度で2時間攪拌した後、蒸留水20mlを反応混合物へ添加し、その後溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水に溶かし、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。有機相を一緒にし、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、回転蒸発器で濃縮し、アミド1aの4.7g(98%)を淡黄色油状物の形態で得た。
IR (フィルム, cm-1): 3066, 2969, 2934, 1644, 1383, 1211, 662。NMR 1H (250MHz, CDCl3) δ (ppm): 7.80 (t, 2H), 7.61-7.54 (m, 2H), 7.26 (t, 1H), 3.53 (s, 3H), 3.34 (s, 3H)。NMR 13C (50MHz, CDCl3) δ (ppm): 168.0, 135.6, 133.4, 131.0, 129.4, 126.6, 121.8, 61.0, 33.4。C9H11NO2BrのHR-MS (FAB):実測値:243.9969、理論値:243.9973。
工程2:4位に3−ブロモベンゾイルラジカルを含むジイソプロピルニコチンアミド環を有する化合物(1b)の合成
化合物1bは、下記式を有する:
Figure 0005677855
リチウムジイソプロピルアミド(2.7ml,5.4mmol,THF/n−ヘプタン溶液中2M)を、無水ジエチルエーテル(75ml)中N,N−ジイソプロピルニコチンアミド(618mg,3.0mmol)の溶液に、不活性大気中、−78℃で滴下した。−50℃で20分間攪拌した後、無水ジエチルエーテル(8ml)中のワインレブアミド1a(1.1g,4.5mmol)の溶液を、10分毎に、−78℃で8回で滴下した。この反応媒体を放置し、攪拌しながら外界温度に戻し、この反応にCCM(溶離液:ジクロロメタン/メタノールの勾配::95/5)を続けた。引き続き蒸留水50mlをこの溶液に添加し、この反応混合物を酢酸エチル(4×20ml)で抽出した。有機相を一緒にし、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、回転蒸発器で濃縮した。得られた油状残渣を、シリカゲルカラムにおけるクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノールの勾配:100/0〜98/2)により精製し、ケトアミド1bの330mg(28%)を黄色固形物の形態で得た。
Pf: 112℃。IR (KBr, cm-1): 3061, 2971, 2933, 1675, 1630, 1343, 1267, 668。 NMR 1H (250MHz, CDCl3) δ (ppm): 8.71 (d, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.94 (t, 1H), 7.73-7.66 (m, 2H), 7.32 (t, 1H), 7.30 (d, 1H), 3.87-3.77 (m, 1H), 3.52-3.41 (m, 1H), 1.38 (d, 6H), 1.22 (d, 6H)。NMR 13C (63MHz, CDCl3) δ (ppm): 193.5, 166.4, 149.4, 146.9, 143.6, 137.4, 133.6, 122.8, 136.5, 132.6, 130.1, 128.8, 122.2, 51.7, 42.4, 20.5, 20.0。C19H22N2O2BrのHR-MS(ESI):実測値:389.0864;理論値:389.0865。
工程3:工程2で得られたアミドケトン1bのカルボニル官能基の還元
Figure 0005677855
テトラヒドリドホウ酸ナトリウム(421mg,8.8mmol)を、無水エタノール(80ml)中のケトアミド1b(627mg,1.6mmol)の溶液へ添加した。外界温度で3時間攪拌した後、蒸留水50mlを添加した。この反応混合物をジクロロメタン(3×20ml)で抽出した。有機相を一緒にし、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、回転蒸発器で濃縮し、ヒドロキシアミド1cの2種の回転異性体631mg(85%)を黄色ペーストの形態で得た。
これら2種の回転異性体は、65/35の割合で得たが、便宜上、1H及び13Cスペクトルは、少量の回転異性体のプロトン又は炭素は、多量の回転異性体に対応するプロトン又は炭素と同じ強度を有するものとして説明している。
IR (KBr, cm-1): 3243, 2973, 2934, 1615, 1443, 1344, 671。NMR 1H (250MHz, CDCl3) δ (ppm): 8.66 (d, 1H), 8.56 (d, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.45-7.43 (m, 4H), 7.36 (d, 2H), 7.29-7.10 (m, 4H), 6.02 (s, 1H), 5.98 (s, 1H), 5.66 (s, 1H), 5.62 (s, 1H), 3.54-3.40 (m, 2H), 3.35-3.24 (m, 2H), 153 (d, 6H), 1.41 (d, 3H), 1.27 (d, 3H), 1.20 (d, 3H), 1.14 (d, 3H), 0.79 (d, 3H), 0.49 (d, 3H)。NMR 13C (63MHz, CDCl3) δ (ppm): 169.1, 168.1, 150.8, 150.4, 147.5, 145.6, 145.0, 143.5, 134.9, 134.2, 131.9, 131.8, 126.0, 125.5, 131.2, 130.9, 130.3, 130.0, 129.1, 126.5, 125.1, 124.8, 122.8, 121.8, 75.1, 70.7, 51.5, 51.4, 46.6, 46.4, 20.7, 20.6, 20.5, 20.2, 20.1, 20.0。C19H24N2O2BrのHR-MS(FAB):実測値:391.1017;理論値:391.1021。
工程4:化合物1dを得るための工程3で得られたヒドロキシアミド1cのアミド官能基の加水分解及びアルコール官能基の酸化
Figure 0005677855
ギ酸(85.0ml,2.2mol)中のヒドロキシアミド1c(445mg,1.2mmol)の溶液を、24時間還流加熱した。この溶媒を減圧で蒸発させ、残渣を蒸留水25mlに溶かし、その後酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。有機相を一緒にし、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2×20ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、その後回転蒸発器で濃縮した。得られた油状物を、メタノール性アンモニア7N(85ml,3.8mol)に溶解した。この反応混合物を、空気中、外界温度で、3日間攪拌し、その後これを減圧で濃縮した。残渣をメタノール(30ml)に溶解し、2M塩酸を、pH=1になるまで滴下した。反応混合物を、シリカゲルカラムにおけるクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノールの勾配:100/0〜80/20)により精製し、ケト酸1dの312mg(85%)を黄色固形物の形態で得た。
Pf: 222℃。IR (KBr, cm-1): 3419, 3067, 2923, 2852, 1703, 1679, 1605, 1260, 669。NMR 1H (300MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 9.11 (s, 1H), 8.68 (d, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.49 (d, 1H,), 7.41 (t, 1H), 7.26 (d, 1H)。NMR 13C (75MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 194.8, 167.4, 151.7, 150.9, 148.1, 139.8, 132.1, 122.2, 135.4, 131.2, 130.9, 128.0, 120.7。C13H7NO3BrのHR-MS(ESI):実測値:303.9624;理論値:303.9609。
工程5:工程3で得られた化合物1dの環化による化合物1の合成
塩化チオニル(20.0ml,300.0mmol)中のケト酸1d(331mg,1.1mmol)の溶液を、不活性大気中60℃で2時間攪拌した。この反応媒体を引き続き減圧で濃縮し、残渣をジクロロメタン中に溶かし、再度蒸発させた。この操作を2回繰り返した。最後に残渣をアセトン(17ml)に溶かし、次に32%水酸化アンモニウム水溶液(9.2ml,3.0mmol)を滴下した。得られた溶液を外界温度で1時間攪拌した。反応媒体を、回転蒸発器上で濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルカラムにおけるにおけるクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノールの勾配:100/0〜95/5)により精製し、ヘミアミダル(hemiamidal)1の268mg(80%)をベージュ色粉末の形態で得た。
Pf: 211℃。IR (KBr, cm-1): 3296, 3059, 1693, 1609, 1444, 1291, 647。NMR 1H (500MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 9.53 (s, 1H), 8.89 (d, 1H), 8.75 (d, 1H), 7.70 (t, 1H), 7.56 (ddd, 1H), 7.44 (m, 2H), 7.34 (t, 1H), 7.33 (s, 1H)。NMR 13C (126MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 167.5, 158.3, 153.6, 145.2, 143.8, 122.2, 131.7, 131.2, 128.8, 126.5, 125.3, 118.3, 86.6。C13H10N2O2BrのHR-MS (FAB):実測値:304.9927;理論値:304.9926。
実施例1:下記式の化合物2の合成:
Figure 0005677855
アルキル化反応を、前記調製1に説明されたように得られた化合物1から出発し、実施した。
n−ドデシルボロン酸(308mg,1.44mmol)、ジフェニルホスフィノフェロセンパラジウム(II)クロリド(192mg,0.26mmol)、酸化銀(I)(760mg,3.20mmol)及び炭酸カリウム(542mg,4.00mmol)を、無水テトラヒドロフラン(24ml)中のヘミアミダル1(400mg,1.32mmol)の溶液に、不活性大気中で添加した。このチューブを密封し、80℃で48時間加熱した。この溶液をジクロロメタン(20ml)で希釈し、その後H22(30%)/NaOH(10%)溶液を添加した。これを、攪拌しながら2時間放置した。この反応混合物を、ジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。有機相を一緒にし、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、シリカゲルカラムにおけるクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノールの勾配:100/0〜90/10)により精製し、ヘミアミダル2の125mg(24%)をオレンジ色粉末の形態で得た。
Pf: 108℃。IR (KBr, cm-1): 3478, 3413, 3064, 2925, 2851, 1706, 1615, 1280。NMR 1H (500MHz, CDCl3) δ (ppm): 8.82 (s, 1H), 8.62 (d, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.37-7.33 (m, 2H), 7.31-7.28 (m, 2H), 7.19 (d, 1H), 5.43 (s large, 1H), 2.60 (t, 2H), 1.59 (q, 2H), 1.30-1.27 (m, 18H), 0.90 (t, 3H)。NMR 13C (126MHz, CDCl3) δ (ppm): 168.1, 158.3, 153.2, 145.4, 144.0, 138.2, 129.3, 128.8, 125.6, 125.2, 122.7, 117.9, 88.1, 36.0, 31.5, 32.0, 29.9, 29.8, 29.7, 29.6, 29.5, 29.4, 29.3, 22.7, 14.1。C25H35N2O2のHR-MS(FAB):実測値:395.2712;理論値:395.2699。
実施例2:下記式の化合物3の合成:
Figure 0005677855
工程1:化合物(3a)の合成
Figure 0005677855
炭酸カリウム(1.20g,8.70mmol)を、無水ジメチルホルムアミド(60ml)中の3−ブロモフェノール(1.00g,5.78mmol)の溶液へ、不活性大気中、外界温度で添加した。5分間攪拌した後、ヨードデカン(2.5g,8.70mmol)を添加した。18時間後、この反応混合物を濾過した。濾液を水(15ml)で希釈し、酢酸エチル(3×30ml)で抽出した。有機相を一緒にし、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、減圧で濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルカラムにおけるクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン)により精製し、ブロモエーテル3aの1.86g(94%)を無色の油状物の形態で得た。
IR (フィルム, cm-1): 3067, 2924, 2853, 1590, 1573, 1467, 1228, 680。NMR 1H (250MHz, CDCl3) δ (ppm): 7.19-7.07 (m, 3H), 6.85 (dd, 1H), 3.96 (t, 1H), 1.78 (q, 2H), 1.47-1.30 (m, 18H), 0.91 (t, 3H)。NMR 13C (63MHz, CDCl3) δ (ppm): 160.0, 130.5, 123.5, 117.7, 113.6, 122.8, 68.3, 31.9, 29.7-29.1, 26.0, 22.7, 14.1。MS (DCI/NH3) m/z: 358-360 (M+NH4 +), 340-342 (M+)。
工程2:3,4−ピリジンジカルボキシイミド及び工程1で得られた化合物3aの縮合による化合物3の合成
tert−ブチルリチウム(7ml,10.5mmol,ペンタン中1.5M)を、無水テトラヒドロフラン(5.5ml)中のブロモエーテル3a(1.90g,5.57mmol)の溶液に、不活性大気中、−78℃で滴下した。−78℃で40分間攪拌した後、この溶液を、テトラヒドロフラン(22ml)中の3,4−ピリジンジカルボキシイミド(550mg,3.7mmol)の溶液に、不活性大気中、−78℃で滴下した。この反応混合物を放置し、攪拌しながら外界温度に戻した。水15mlを添加し、反応混合物を酢酸エチル(3×25ml)で抽出した。有機相を一緒にし、飽和塩化ナトリウム水溶液(40ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧で濃縮した。得られた油状の残渣を、シリカゲルカラムにおけるクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノールの勾配:100/0〜90/10)により精製し、ヘミアミダル3のパラ/メタ(3/1)混合物346mg(23%)を得た。この混合物をアセトン中で再結晶し、3を白色粉末の形態で得た(124mg,8%)。
Pf: 131℃。IR (KBr, cm-1): 3413, 3201, 3066, 2923, 2853, 1718, 1615, 1260。NMR 1H (500MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 9.46 (s, 1H), 8.86 (d, 1H), 8.72 (d, 1H), 7.42 (dd, 1H), 7.26 (t, 1H), 7.15 (s, 1H,), 7.06 (t, 1H), 6.98 (dd, 1H), 6.89 (dd, 1H), 3.94 (t, 2H), 1.69 (q, 2H), 1.39 (m, 2H), 1.30-1.25 (m, 16H), 0.86 (t, 3H)。NMR 13C (126MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 167.5, 159.1, 158.8, 153.4, 145.0, 142.7, 126.5, 131.9, 118.3, 118.0, 114.5, 112.4, 87.6, 67.9, 31.7, 29.5-29.1, 22.5, 26.0, 14.4。C25H35N2O3のHR-MS(ESI):実測値:411.2653;理論値:411.2648。
実施例3:下記式の化合物4の合成:
Figure 0005677855
前記実施例1に説明されたように得られた化合物2から出発し、ピリジン環を四級化する反応を実施した。
ブロモ酢酸エチル(113μl,1.00mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3.2ml)中のヘミアミダル2(100mg,0.25mmol)の溶液へ、不活性大気中還流下で滴下した。48時間後、ジエチルエーテル(10ml)を添加し、形成された沈殿を濾過し、エーテルで洗浄し、真空で乾燥し、ピリジニウム塩4の142mg(78%)を茶色粉末の形態で得た。
Pf: 分解。IR (KBr, cm-1): 3436, 3150, 2824, 2853, 1718, 1655, 1437, 1217。NMR 1H (500MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.27 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 9.13 (d, 1H), 8.31 (d, 1H), 7.75 (s, 1H), 6.61 (s, 1H), 7.36-7.34 (m, 2H), 7.25 (d, 1H), 5.69 (s, 2H), 3.79-3.78 (m, 2H), 2.58 (t, 2H), 1.55 (m, 2H), 1.29-1.25 (m, 21H), 0.86 (t, 3H)。NMR 13C (126MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 167.2, 166.3, 163.5, 164.5, 150.8, 143.6, 138.4, 130.2, 129.6, 129.2, 126.1, 123.7, 122.3, 88.7, 60.9, 53.7, 35.7, 31.5, 31.7, 29.6-29.2, 22.6, 14.4。C29H41N2O4のHR-MS(ESI):実測値:481.3039;理論値:481.3066。
実施例4:下記式の化合物5の合成:
Figure 0005677855
前記実施例3に説明されたように得られた化合物4から出発し、ピリジン環を還元する反応を実施した。
酢酸(424μl)中のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(12mg,0.053mmol)の溶液を、エタノール(1.4ml)中ピリジニウム塩4(20mg,0.036mmol)の溶液に、不活性大気中0℃で添加した。10分間攪拌した後、アセトン(数滴)、引き続き水(10ml)を添加し、この反応混合物をジクロロメタン(3×10ml)で抽出した。有機相を一緒にし、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2×15ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧で濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルカラムにおけるクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノールの勾配:100/0〜90/10)により精製し、1,4−ジヒドロピリジン5の5.6mg(33%)をオレンジ色がかった黄色油状物の形態で得た。
NMR 1H (300MHz, CDCl3) δ (ppm): 7.96 (m, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.43-7.38 (m, 2H), 7.13 (s, 1H), 5.89 (d, 1H), 5.29 (s large, 2H), 5.11 (d, 1H), 4.91 (dd, 1H), 4.26 (q, 2H), 3.98 (s, 2H), 2.67 (t, 2H), 1.33 (t, 3H), 1.29-1.25 (m, 20H), 0.90 (t, 3H)。NMR 13C (126MHz, CDCl3) δ (ppm): 198.8, 169.4, 168.9, 143.5, 138.4, 135.3, 133.4, 128.5, 129.7, 129.1, 126.7, 102.8, 102.5, 61.8, 54.7, 44.1, 35.9, 31.9, 31.6, 29.7-29.3, 22.7, 14.2, 14.1。C29H43N2O4のHR-MS(ESI):実測値:483.3215;理論値:483.3223。
実施例5−7:1−(3−オクチルオキシフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン(6)、1−(2−ドデシルオキシフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン(7)及び1−(3−オクトデシルオキシフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン(8)の合成
工程1:1−ブロモ−3−オクチルオキシベンゼン(6a)、1−ブロモ−2−デシルオキシベンゼン(7a)、及び1−ブロモ−3−オクタデシルオキシベンゼン(8a)の合成
Figure 0005677855
炭酸カリウム(1.2g;8.7mmol)を、ジメチルホルムアミド(60ml)中のブロモフェノール(1.00g;5.8mmol)の溶液に添加し、このシステムを不活性大気中に攪拌しながら5分間放置し、引き続き1−ヨードアルカン(8.67mmol)を導入した。外界温度で12時間反応した後、水40mlを添加し、反応媒体を酢酸エチル(3×30ml)で抽出し、有機相を回収し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空で濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルカラムにおけるクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン)により精製し、所望の化合物を得た。
化合物6a:87%。IR (cm-1): 3067, 2924 (CH), 2854, 1589 (C=C), 1466, 1243, 1227 (C-O), 1028, 860, 762, 679 (C-Br)。NMR 1H (250MHz, CDCl3) δ (ppm): 7.20 (m, 3H); 6.90 (dt, J=1.4 Hz及び8.8 Hz, 1H); 3.90 (t, 2H, J=6.5 Hz); 1.87 (m, 2H); 1.53 (m, 10H); 0.99 (t, 3H, J=4.9 Hz)。NMR 13C (63MHz, CDCl3) δ (ppm): 160.0 (C); 130.5 (CH); 123.6 (CH); 122.8 (C); 117.8 (CH); 113.6 (CH); 68.3 (CH2); 31.9 (CH2); 29.4 (CH2); 29.3 (CH2); 26.0 (CH2); 22.7 (CH2); 14.1 (CH3). MS (DCI/CH4) m/z: 285/287 (M+H+)。C14H22OBrのHR-MS:理論質量:285.0852;算出質量:285.0854。
化合物7a:92%。IR (cm-1): 2922 (CH), 2853, 1588 (C=C), 1277, 1247 (C-O), 1051, 1030, 744, 665 (C-Br)。NMR 1H (500MHz, CDCl3) δ (ppm): 7.57 (dd, J=7.9 Hz及び1.6 Hz, 1H); 7.28 (ddd, J=1.6 Hz, 7.4 Hz及び7.4 Hz, 1H); 6.91 (dd, J=1.4 Hz及び8.2 Hz , 1H); 6.84 (td, J=1.4 Hz及び7.7 Hz, 1H); 4.05 (t, J=6.6 Hz, 2H); 1.87 (dt, J=6.6 Hz及び15.2 Hz, 2H); 1.60-1.30 (m, 18H); 0.89 (t, J=6.2 Hz, 3H)。NMR 13C (126MHz, CDCl3) δ (ppm): 155.5 (C); 133.3 (CH); 128.4 (CH); 121.6 (CH); 113.2 (CH); 112.3 (C); 69.2 (CH2); 32.0 (CH2); 29.7-22.7 (9xCH2); 14.1 (CH3). MS (DCI/CH4) m/z: 342.4 (M+H+)。C18H30OBrのHR-MS:理論質量:341.1464;算出質量:341.1480。
化合物8a:82%。IR (cm-1): 2915 (C-H), 2847, 1597 (C=C), 1471, 1241 (C-O), 1021, 861, 782, 683 (C-Br)。NMR 1H (250MHz, CDCl3) δ (ppm): 7.18 (m, 3H, H6); 6.87 (td, J=0.9 Hz, 1.4 Hz及び7.9 Hz, 1H); 3.98 (t, J=6.5 Hz, 2H), 1.85 (t, J=6.5 Hz, 2H); 1.49 (m, 30H); 0.93 (t, J=6.1 Hz, 3H)。NMR 13C (63MHz, CDCl3) δ (ppm): 160.0 (C); 130.5 (CH); 123.5 (CH); 123.0 (C); 117.8 (CH); 113.5 (CH); 68.3 (CH2); 32.0 (CH2); 29.8 - 22.7 (15×CH2); 14.1 (CH3). MS (DCI/CH4) m/z: 425.2/427.2 (M+H+)。C24H42OBrのHR-MS:理論質量:425.2408;算出質量:425.2419。
工程2:化合物6−8の合成:
Figure 0005677855
1.5M tert−ブチルリチウム(1.5ml;2.42mmol)を、無水テトラヒドロフラン(7.5ml)中の工程1に従い得られたブロモエーテル(1.21mmol)の適宜好適に置換された溶液に、不活性大気中−78℃で滴下した。この添加後、その温度を−50℃に30分間上昇した。その後操作温度を再度−78℃に低下し、この溶液を無水テトラヒドロフラン(12ml)中の3,4−ピリジンジカルボキシイミド(180mg,1.21mmol)に−78℃で添加した。反応混合物を、−50℃で1時間攪拌した。その後この反応液を、飽和塩化アンモニウム溶液(10ml)で処理し、反応媒体を酢酸エチル(3×8ml)で抽出した。有機相を回収し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空で濃縮した。得られた白色粉末を、シリカゲルカラムにおけるクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノールの勾配:100/0〜93/7)により精製し、パラ/メタ化合物の混合物を得た。パラ生成物Aを、アセトン中の再結晶の3日後に、清潔に(cleanly)回収した。
化合物6:28%。IR (cm-1): 3350 (NH, OH), 2918 (C-H), 2849, 1714 (C=O), 1613 (C=C), 1465 (C-H), 1340, 1207, 1067, 727。NMR 1H (500MHz, MeOD) δ (ppm): 8.93 (s, 1H); 8.73 (d, J=5.0 Hz, 1H); 7,48 (dd, J=5.1 Hz及び0.8 Hz, 2H); 7.29 (t, 1H, J=8.0 Hz); 7,18 (t, 1H, J=2.0 Hz); 7.07 (d, 1H, J=8,0 Hz); 6.91 (dd, J=7.5及び1.8 Hz); 4.0 (m, 2H); 1.80 (q, J=6.5 Hz, 2H); 1.49 (m, 18H); 0.93 (t, J=6.8 Hz, 3H)。NMR 13C (126MHz, MeOD) δ (ppm): 168.4 (C); 159.5 (CH); 159.4 (C); 152.5 (CH); 144.4 (CH); 141.0 (C); 129.4, 117.2, 114.3, 111.6 (4×CH); 118.0 (C); 87.7 (C); 67.6 (CH2); 31.5 (CH2); 29.0 - 28.9 (3×CH2); 25.7 (CH2); 22.2 (CH2); 13.0 (CH3)。
化合物7:31%。Pf: =132℃。IR (cm-1): 3199 (OH, NH), 3061 (C-H), 2920, 2851, 1708 (C=O), 1619 (C=C), 1284, 1243, 1073, 1045, 1022。NMR 1H (500MHz, MeOD) δ (ppm): 8.90 (d, J =1.1 Hz, 1H); 8.69 (d, J=5.3 Hz, 1H); 8.07 (dd, J=1.8 Hz及び7.8 Hz,1H); 7.37 (ddd, J=1.8 Hz, 7.5 Hz及び8.1 Hz); 7.32 (dd, J=1.4 Hz及び5.1 Hz, 1H); 7.05 (dt, J=1.0 Hz及び7.7 Hz, 1H); 6.88 (dd, J=0.7 Hz及び8.3 Hz, 1H); 3.74 (dt, J=6.3 Hz及び9.2 Hz, 1H); 3.56 (dt, J=6.3 Hz及び9.1 Hz, 1H); 1.35 - 1.20 (m, 18H); 0.92 (t, J=6.8 Hz, 3H)。NMR 13C (126MHz, MeOD) δ (ppm): 169.1 (C); 160.5 (C); 155.9 (C); 152.1 (CH); 143.8 (CH); 130.2 (CH); 128.5 (C); 127.8 (CH); 125.8 (CH); 119.8 (CH); 117.3 (CH); 111.6 (CH); 85.6 (C); 67.8 (CH2); 31.7-25.6 (9×CH2); 22.4 (CH2); 13.1 (CH3)。MS (ESI//CH3OH): 433 (M+Na+); 411 (M+H+); 393 (M+H+-H2O)。C25H35N2O3のHR-MS:理論質量:411.2681;算出質量:411.2648。
化合物8:23%。Pf: 113℃。IR (cm-1): 3141 (NH, OH), 3059, 2920 (C-H), 2851, 1708 (C=O), 1607 (C=C), 1578, 1286, 1258, 1030, 700。NMR 1H (500MHz, MeOD) δ (ppm): 8.93 (s, 1H); 8.73 (d, J=5.4 Hz, 1H); 7.46 (d, J=0.95 Hz及び5.1 Hz, 1H); 7.29 (t, J=8.0 Hz, 1H); 7.17 (m, 1H); 7.08 (dd, J=8.8 Hz及び1.7 Hz, 1H); 6.91 (dt, J=8.3 Hz, 他のJは測定不能, 1H); 3.99 (m, 2H); 1.78 (q, J=6.7 Hz, 2H); 1.48-1.31 (m, 30H); 0.92 (t, J=6.8 Hz, 3H)。NMR 13C (125MHz, MeOD) δ (ppm): 1四級化炭素は存在せず, 168.5 (C); 159.5 (C); 159.4 (C); 152.6 (CH); 144.5 (C); 141.1 (C); 129.4 (CH), 126.4 (C); 117.9 (CH), 117.4 (C), 114.5 (CH); 111.8 (CH); 67.9 (C); 31.6 (CH2); 29.3 - 28.9 (13×CH2); 25.7 (CH2); 22.2 (CH2); 12.9 (CH3)。MS (ESI//CH3OH): 495.5 (M+H+)。C31H47N2O3のHR-MS:理論質量:495.3618;算出質量:495.3587。
実施例8:1−[3−(ドデシルチオ)フェニル]−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン(9)の合成
Figure 0005677855
工程1:1−ブロモ−3−(ドデシルチオ)ベンゼン(9a)の合成
Figure 0005677855
炭酸カリウム(1.6g;11.8mmol)を、ジメチルホルムアミド(90ml)中の3−ブロモベンゼンチオール(1.50g;7.9mmol)の溶液に添加し、このシステムを、不活性大気中に5分間、攪拌しながら放置し、続けて1−ヨードデカン(3.5g;11.8mmol)を導入した。外界温度で16時間反応させた後、水50mlを添加し、反応媒体を酢酸エチル(3×30ml)で抽出し、有機相を回収し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空で濃縮した。無色の油状物(4.5g)の形態で得られた生成物9aを、シリカゲルカラムにおけるクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン)により精製し、1.9g(70%)を得た。
IR (cm-1): 2921 (C-H), 2851 (C-H), 1576 (C=C), 1458 (C-S), 1068, 753, 676 (C-Br);NMR 1H (250MHz, CDCl3) δ (ppm): 7.46 (dd, 1H, J=6.7 Hz及び1.6 Hz); 7.23-7.32 (m, 2H, H4); 7.16 (dd, 1H, J=12.0 Hz及び7.8 Hz); 2.97 (t, 2H, J=7.2 Hz); 1.65 (t, 2H, J=7.3 Hz); 1.29 (m, 18H); 0.91 (t, J=6.6 Hz, 3H)。NMR 13C (63MHz, CDCl3) δ (ppm): 139.8 (C); 130.7 (CH); 130.0 (CH); 128.5 (CH); 126.9 (C); 122.8 (C); 33.3 (CH2); 31.9 (CH2); 29.7-28.8 (8×CH2); 22.7 (CH2); 14.1 (CH3)。MS (DCI/CH4) m/z: 357 (M+H+); 385 (M+C2H5 +)。C18H30SBrのHR-MS:理論質量:357.1236;算出質量:357.1252。
工程2:化合物(9)の合成:
1.5M n−ブチルリチウム(1.4ml;3.36mmol)を、無水テトラヒドロフラン(18ml)中のブロモベンゼン9a(1.00g;2.8mmol)の溶液に、不活性大気中−78℃で滴下した。この添加後、その温度を−50℃に30分間上昇した。その後操作温度を再度−78℃に低下し、この溶液を無水テトラヒドロフラン(22ml)中の3,4−ピリジンジカルボキシイミド(166mg,1.12mmol)に添加した。反応混合物を、−50℃で1時間攪拌した。その後この反応液を、飽和塩化アンモニウム溶液(30ml)で処理し、反応媒体を酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。有機相を回収し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空で濃縮した。得られた白色粉末を、シリカゲルカラムにおけるクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノールの勾配:100/0〜93/7)により精製し、化合物のパラ/メタ混合物128mg(48%)を得た。パラ生成物(32.3mg;28%)を、アセトン中の再結晶の3日後に、回収した。この再結晶生成物は、依然23%のメタ化合物が夾雑していた。
Pf: =86℃。IR (cm-1): 3159 (NH, OH), 2917 (C-H), 2848 (C-H), 2424, 1698 (C=O), 1614 (C=C), 1547, 1464 (C-S), 1347, 1067, 964 (C=C), 784, 698。NMR 1H (250MHz, MeOD) δ (ppm): 8.94 (s, 1H); 8.74 (d, 1H, J=5.0 Hz); 7.56 (s, 1H); 7.46 (d, 1H, J=4.6 Hz, 1H); 7.31 (m, 3H, H14); 2.96 (t, 2H, J=7.0 Hz); 1.64 (m, 2H); 1.42 (m, 18H); 0.94 (t, 3H, J=6.0 Hz)。NMR 13C (126MHz, MeOD) δ (ppm): 159.0 (C); 152.7 (CH); 150.0 (C); 144.4 (CH); 144.0 (C); 140.0 (C); 138.0 (C); 128.9 (CH), 128.4 (CH); 125.2 (CH), 122.5 (CH); 118.0 (CH, C5); 88.0 (C), 71.0 (CH2); 32.6 (CH2); 31.7 (CH2); 29.4-28.4 (CH2); 22.3 (CH2); 13.0 (CH3, C29)。MS (ESI//CH3OH):449.2 (M+Na+); 427.3 (M+H+)。C25H35N2O2SのHR-MS:理論質量:411.2681;算出質量:411.2648。
実施例9:1−(3−ドデシルオキシフェニル)−1−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン(10)の合成
Figure 0005677855
塩化チオニル0.5mlを、分子篩上で乾燥したメタノール(6ml)中の3(100mg;0.44mmol)の溶液に添加した。この混合物を、アルゴン大気中16時間還流した。加熱を停止し、この媒体が外界温度に到達した時点で、これを飽和炭酸水素ナトリウム溶液(5ml)で処理し、酢酸エチル(3×8ml)で抽出した。有機相を回収し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空で濃縮し、黄色油状物93mg(89%)を得た。
IR (cm-1): 2922 (C-H), 2852, 1726 (C=O), 1603 (C=C), 1438, 1287 (C-O), 1051, 698。NMR 1H (250MHz, CDCl3) δ (ppm): 9.08 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 7.39-6.89 (m, 6H), 3.97 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.17 (s, 3H), 1.79 (t, J=5.5 Hz, 2H), 1.45-1.28 (m, 18H), 0.91 (t, J=5.9 Hz, 3H)。NMR 13C (63MHz, CDCl3) δ (ppm): 168.1 (C); 159.6 (CH); 154.9 (C); 153.2 (CH); 146.0 (CH); 139.7 (2×C); 130.0 (CH), 118.0 (C) 117.4 (CH), 114.8 (CH); 112.1 (CH); 91.9 (C); 68.2 (CH2); 50.9 (CH3); 31.9 (CH2); 29.6-29.3 (6×CH2); 26.0 (CH2); 22.7 (CH2), 14.1 (CH2); 1.0 (CH3)。MS (ESI/CH3OH) m/z: 425.6 (M+H+)。C26H37N2O3のHR-MS:理論質量:425.2847;算出質量:425.2804。
下記の化合物は、好適な出発材料及び試薬を使用し、先に説明された方法を適用又は適合することにより合成した:
Figure 0005677855
Figure 0005677855
Figure 0005677855
前記表において、アスタリスク(*)は、環A及びBの結合及び置換の位置を示す。
実施例18:請求された化合物のInhA活性に対する阻害作用の実証
1−InhAエノイルレダクターゼの調製
InhAタンパク質を、pET型プラスミドベクターにおいてinhA遺伝子をクローニングした後、大腸菌(E. coli)において発現した。得られた菌株の増殖、及び1mM IPTG(イソプロピルβ−D−チオガラクトシド)によるinhA遺伝子の発現の誘導は、約28.5KDa(28.368Da)(単量体性)の水溶性InhAタンパク質の生成につながり、これは標準タンパク質精製技術により精製した。この酵素は、溶液中に四量体の形態で存在し、かつ50mM Hepes緩衝液、50%グリセロール中に、−20℃で保存した。
2−InhAエノイルレダクターゼ活性の評価
UV分光光度計により、時間の関数としての340nmでの還元されたコファクターNADHのシグナルの消失をモニタリングすることにより、InhAエノイルレダクターゼ活性をモニタリングした。100倍された、阻害剤を含む動態及び含まない動態時に測定された初速度(V)の比を、100から減算することにより、阻害率を算出した:阻害率(%)=100−(Vinhib/Vblank*100)。初速度は、0時点での曲線DO=f(時間)に対する接線を描くことにより測定した。
3−InhAエノイルレダクターゼ活性阻害試験
前述の酵素反応を、最終容積100μl(石英容器内、光路1cm)で実施した。各反応混合物の吸収を、前記容器の温度を25℃に維持することを可能にするよう温度制御された浴に連結されたUVIKON 293分光光度計(Bio-Tek Kontron Instruments社)により測定した。ベースラインは、プレインキュベーション時、測定開始直前に、作製した。測定は、5分間又は2時間のプレインキュベーション後に3分間に渡り行った。
プレインキュベーションは、100nM InhA、100μM、20μM又は10μMの被験化合物(又は、500nM対照阻害剤を構成しているINH−NAD付加物のプール)及び200μM NADHを含有する、PIPES緩衝液30mM、NaCl 150mM、25℃でpH=6.8の溶液90μl(総容積)中で行った。5分間又は2時間のプレインキュベーション後、35μMの基質2−transデセノイル−CoAを添加し、この反応を開始した。或いは、プレインキュベーションを、100nM InhA、及び100μM、20μM又は10μMの被験化合物(又は、500nM対照阻害剤を構成している付加物のプール)を含有する、PIPES緩衝液30mM、NaCl 150mM、25℃でpH=6.8の溶液80μl(総容積)中で行った。5分間又は2時間のプレインキュベーション後、200μM NADH及び35μMの2−transデセノイル−CoAを添加し、この反応を開始した。
4−結果
得られた結果は、本発明の分子ファミリーの誘導体の一部が、InhAの働きに対し、有効な阻害作用を発揮し、これはイソニアジドの活性代謝産物(付加物の混合物の形態でバイオミメティクス合成により得られた)の阻害作用に近いことを示している。阻害剤濃度及び5分間(又は*2時間)のプレインキュベーション時間の関数としてのInhA阻害率は、以下に示されている:
Figure 0005677855
実施例19:様々な細菌株に対する本発明の化合物の増殖阻害の実証:マイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)の場合
1−マイコバクテリウム・スメグマチスの細菌浮遊液の調製
菌株マイコバクテリウム・スメグマチスmc2155 (R0)を、Middelbrook 7H9(Difco社)+グリセロール0.2%+0.05%Tween 80の培養培地において、37℃で、細菌膜の形成を避けるために攪拌しながら(200rpm)培養した。3日後、R0培養物を10分間静止(rest)するよう放置し、この時間中に、最大の凝集物が沈降した。その上清を除去し、新たな培養R1を、同じ条件において、1/100で播種し、開始した。37℃で3日攪拌及び10分間静止した後、上清を除去した。この細菌浮遊液の光学密度を650nmで測定し、培養培地(Tween 80非含有)中に希釈することにより、0.002〜0.003の間の値に設定し、これはR2であった。
2−マイコバクテリウム・スメグマチスの細菌浮遊液の増殖の評価
抗マイコバクテリア活性を、M.スメグマチスmc2155に対する、MTT還元比色試験(3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウムブロミド)により評価した。一旦この細菌が正常に発達することができたならば、黄色テトラゾリウム塩(MTT)は還元され、色が変わり、紫色となり始める。対照的に、本発明者らの化合物のひとつによりこの細菌の増殖が完全に阻害された場合は、還元は起こらず、この溶液は黄色であり続ける。570nmでの光学密度の読み取りは、還元されたMTTフォルマザンである紫色の形成の観察を可能にする。阻害率は、100倍された阻害剤の有り及び無しで測定されたDOの比を100から減算することにより、算出した:100−(DOinh./DOtem*100)。
3−マイコバクテリウム・スメグマチスの細菌浮遊液の増殖に対する被験生成物の阻害活性
本試験は、96−ウェルNUNCマイクロプレート(Merk-eurolab社)上で実施した。各生成物を、2×2の連続希釈を実行することにより、5mMで出発する濃度範囲にわたり試験した。各ウェルは、培養培地(1%(v/v)最終DMSOを含有する7H9+0.2%Gro)中に、溶液中の化合物100μlを含んだ。引き続き、細菌浮遊液R2の100μlを添加した。このプレートを、パラフィルムを用いて密封し、37℃でインキュベーションした。24時間のインキュベーション後、MTTの1mg/ml溶液50μlを、各ウェルに添加した。37℃で3時間インキュベーションした後、溶解緩衝液100μlを各ウェルに添加し、溶液が完全に均質になるまで、プレートを外界温度で攪拌しながら放置した。
光学密度を、Bio-tek Instruments社のμQuantマイクロプレート分光光度計により、570nmで測定した。
4−結果
得られた結果は、本発明の分子ファミリーの誘導体の一部が、参照として使用されたイソニアジドについて観測されたものよりもより良い、菌マイコバクテリウム・セメグマチスの増殖に対するCI50値(50%阻害に対応する濃度)を発揮することを示している。
Figure 0005677855
実施例19:様々な細菌株に対する本発明の化合物の増殖阻害の実証:コリネバクテリウム・グルタミクム(Corynebacterium glutamicum)の場合
細菌株C.グルタミクムに対する本発明の化合物及び対照INHのCI50を決定した。予想されたように、INHは、5mMで、C.グルタミクムに対し、いかなる活性も発揮しなかった。
本発明の化合物、具体的には以下に説明された化合物は、細菌C.グルタミクムの増殖を、10μM以下のCI50で阻害することができる。これらの結果は、以下に列記された化合物は、InhAに加え、別の分子標的を有することを示唆している。
実際この細菌株は、脂肪酸の生合成において、FAS−II伸長サイクルを有さないという、際だった特徴を発揮している。C.グルタミクムにおいてInhA同等物は存在しない。従ってこの細菌株に対し作用する本発明の化合物は、FASS−IIシステム以外の標的も有する。
C.グルタミクムの細菌浮遊液の調製
コリネバクテリウム・グルタミクム株を、BHI(Brain-Heart Infusion)培地において30℃で、200rpmで攪拌しながら、培養した。この培養物のDOを、直接測定し、かつLB培養培地中の希釈により、0.002〜0.003の間の値に設定した。C.グルタミクムは、BHIの代わりに使用した、LB培地においても増殖し、これは強力に着色し、570nmでのDO測定値と干渉した。
被験化合物の溶液の調製
C.グルタミクムに対し試験される濃度範囲は、表に示している。
Figure 0005677855
ストック溶液を、DMSO中に、試験される最高濃度の100倍の濃度で調製した。
C.グルタミクムの細菌浮遊液の増殖の評価
本試験は、M.スメグマチスに対する試験と同じ様式で実施した。
試験は、96−ウェルNUNCマイクロプレート(Merk-eurolab社)上で実施した。全ての濃度は、少なくとも2回試験した。
各ウェルは、培養培地(1%最終DMSOを含有するLB)中に、溶液中の化合物100μlを含んだ。引き続き、650nmでDO 0.002を有する細菌浮遊液100μlを添加した。
このプレートを、パラフィルムを用いて密封し、C.グルタミクムに関して30℃でインキュベーションした。2時間のインキュベーション後、テトラゾリウム塩(MTT)の1mg/ml溶液50μlを、各ウェルに添加した。C.グルタミクムに関して30℃で1時間インキュベーションした後、溶解緩衝液100μlを各ウェルに添加し、溶液が完全に均質になるまで、プレートを外界温度で攪拌しながら放置した。
光学密度を、Bio-tek Instruments社のμQuant96−ウェルマイクロプレート分光光度計により、570nmで測定した。
結果
イソニアジド及び4種の化合物の、細菌株C.グルタミクムに対するCI50値を、以下に示す。
Figure 0005677855
Figure 0005677855
得られた結果は、本発明の化合物の、C.グルタミクム(InhA同等物を含まない細菌株)の増殖を阻害する能力を明らかにしており、このことは、他の標的が存在し得ることを示唆している。

Claims (21)

  1. 一般式(I)の化合物:
    Figure 0005677855
    (式中:
    環Aは、任意により1個以上の窒素原子を含んでいてもよい、6員の芳香環又は非芳香環を表し、前記窒素原子は任意により、
    任意により置換されていてもよいテトラヒドロフラン基によって、又は
    −CH2−E基(式中、Eは、−CONRR’;−CO−SR;−CO−Oアルキル;−CO−Oアルキル−OH;−O−アルキル−OAc;及び、CN基若しくはNO2基により置換されたフェニルから選択される電子求引基を表し;ここで、R及びR’は同一でも異なっていてもよく、独立して水素原子若しくはアルキル基を表す)によって置換されていてもよく、
    及び/又は、前記窒素原子は、ピリジニウム塩の形態であってもよく、その対イオンはハロゲン原子の陰イオンであり;
    −Bは、5〜10員の単環式又は二環式のアリール基又はヘテロアリール基を表し、前記アリール基又はヘテロアリール基は、
    基−(C5−C20)アルキル;−O(C2−C20)アルキル;及び−S(O)pアルキル(式中、p=0、1又は2)から選択される1個以上の基により置換され;
    −R1は、水素原子又はアルキル基を表し、R2及びR3は、一緒に=O基を形成し;
    或いは、
    R3は、−OH又は−Oアルキル基を表し、R2はR1と一緒に、窒素原子を、R3、A及びBにより置換された炭素原子に連結する単結合を形成し、これにより環Aとの縮合によるインダノン環を形成し;
    基−C(=O)NHR1及びC(R3)(R2)−は、環A上の二つの隣接する位置に配置される)
    であって、塩基又は酸付加塩の形態、或いは医薬として許容し得る水和物又は溶媒和物の形態である化合物。
  2. 一般式(I)において、Aが、フェニル環、ピリジン環、ピラジン環、又はジヒドロピリジン環である、請求項1記載の化合物。
  3. 一般式(I)において、Aが、ジヒドロピリジン基又はピリジン基を表し、前記ジヒドロピリジン基又はピリジン基は、任意により基−CH2−CO−Oアルキル;−CH2−CO−Oアルキル−OH;−CH2−O−アルキル−OAcから選択される基で置換されていてもよく、及び/又は、任意によりハロゲン化ピリジニウムの形態であってもよい、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 一般式(I)において、Bが、(C5−C20)アルキル、O(C5−C20)アルキル又は−S(O)pアルキル基(式中、p=0、1又は2)により置換されたフェニル環である、請求項1〜3の何れか一項に記載の化合物。
  5. 一般式(I)において、Bが、オルト位又はメタ位で置換される、請求項1〜4の何れか一項に記載の化合物。
  6. 一般式(I)において、R3がOH又は−Oアルキルであり、R1及びR2が、一緒に単結合を形成する、請求項1〜5の何れか一項に記載の化合物。
  7. 一般式(I)において、R3及びR2が=O基を形成し、R1が水素原子を表す、請求項1〜5の何れか一項に記載の化合物。
  8. 一般式(I)において:
    Aが、任意により−CH2COOアルキル及び−CH2COOアルキルOHから選択される基で置換されていてもよい、ジヒドロピリジン基を表し;
    Bが、基C5−C20アルキル及び−O(C 2 −C 20 アルキルから選択された基により、メタ位で置換されたフェニル基を表し;
    R1及びR2が一緒に単結合を形成し、R3がOHであり、或いは、R1がHであり、R2及びR3が一緒に=O基を形成し、
    塩基又は酸付加塩の形態、更には医薬として許容し得る水和物又は溶媒和物の形態である、請求項1〜7の何れか一項に記載の化合物。
  9. − 1−(3−ドデシルフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
    − 1−(3−ドデシルオキシフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
    − 1−(3−ドデシルフェニル)−5−[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチル]−1−ヒドロキシ−3−オキソ−1,2−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピリジニウムブロミド;
    − エチル3−アミノカルボニル−[4−(3−ドデシルベンゾイル)−1,4−ジヒドロ−ピリジン−1−イル]アセテート;
    − 1−(3−オクチルオキシフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
    − 1−(2−ドデシルオキシフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
    − 1−(3−オクトデシルオキシフェニル)−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
    − 1−[3−(ドデシルチオ)フェニル]−1−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
    − 1−(3−ドデシルオキシフェニル)−1−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
    − 1−ヒドロキシ−1−(3−オクチルフェニル)−1,2−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン;
    − 1−[3−(ドデシルオキシ)フェニル]−5−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−1−ヒドロキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c] ピリジン−5−イウムブロミド;
    − 1−[(3−(ドデシルオキシ)フェニル)−1−ヒドロキシ−5−[2−(3−ヒドロキシプロポキシ)−2−オキシエチル]−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−5−イウムブロミド;
    − エチル3−アミノカルボニル−[4−(3−ドデシルオキシベンゾイル)−1,4−ジヒドロピリジン−1−イル]アセテート;
    − 3−ヒドロキシプロピル3−アミノカルボニル−[4−(3−ドデシルオキシベンゾイル)−1,4−ジヒドロピリジン−1−イル]アセテートから選択され、塩基又は酸付加塩の形態、更には医薬として許容し得る水和物又は溶媒和物の形態である、請求項1〜8の何れか一項に記載の化合物:。
  10. R1及びR2が一緒に単結合を形成し、R3が−OHを表す、請求項1〜9記載の一般式(I)の化合物を調製するための方法であって:
    一般式(II)の化合物:
    Figure 0005677855
    及び一般式(III)の化合物:
    Figure 0005677855
    をカップリングし、式(IV)の化合物:
    Figure 0005677855
    を生じる工程を含んでなる
    (式中、A、B及びR1は、一般式(I)に定義する通りであり、Halは、ハロゲン原子を表し、Xは、Bが置換されない場合には水素原子を、又は、所望の一般式(I)に対応するBの置換基を表し(これら二つの場合、化合物(IV)は化合物(I)に相当する)、或いは、ハロゲン原子を表し、この場合にはカップリング後に、化合物(IV)のハロゲン原子を所望の一般式(I)に相当するBの好適な置換基と置換する反応が続く)方法。
  11. R1及びR2が一緒に単結合を形成し、R3が-OHを表す、請求項1〜9の何れか一項に記載の一般式(I)の化合物を調製する方法であって、
    一般式(V)の化合物:
    Figure 0005677855
    (式中、A及びBは一般式(I)に定義する通りであり、Xは、Bが置換されない場合には水素原子を、又は、所望の一般式(I)に対応するBの置換基を表し(これら二つの場合、化合物(IV)は化合物(I)に相当する)、或いは、ハロゲン原子を表す。)
    を、NHR1(V’)の存在下で環化し、式(IV)の化合物:
    Figure 0005677855
    を生成する工程を含んでなる
    (式中、A、B、及びR1は一般式(I)に定義する通りであり、Xは、Bが置換されない場合には水素原子を、又は、所望の一般式(I)に対応するBの置換基を表し(これら二つの場合、化合物(IV)は化合物(I)に相当する)、或いは、ハロゲン原子を表し、この場合には環化後に、化合物(IV)のハロゲン原子を所望の一般式(I)に相当するBの好適な置換基と置換する反応が続く)方法。
  12. Aが、窒素原子が四級化されているピリジニウム環を表す、一般式(I)の化合物を調製するための、請求項10又は11に記載の方法であって、
    一般式(XII)の化合物:
    R−Hal (XII)
    (式中、Halはハロゲン原子を表し、Rは−CH2E型の基を表し、Eは請求項1記載の電子求引基である)
    を使用し、Aがピリジン環を表す一般式(I)の化合物を四級化する後続の工程を更に含んでなる方法。
  13. Aがジヒドロピリジン環を表し、R2及びR3が一緒に=O基を形成し、R1が水素原子を表す、一般式(I)の化合物を調製する方法であって、請求項12記載の方法の後に、Aがピリジニウム環を表す一般式(I)の化合物を還元する工程を含んでなる方法。
  14. 得られた生成物を単離及び/又は精製するための反応を更に含む、請求項10〜13の何れか一項に記載の方法。
  15. 活性成分として、請求項1〜9の何れか一項に記載の一般式(I)の化合物を含有すると共に、少なくとも1種の医薬として許容し得る賦形剤を含有する、医薬組成物。
  16. 請求項1〜9の何れか一項に記載の一般式(I)の化合物と抗感染活性成分の組合せ。
  17. 抗感染薬の調製のための、請求項1〜9の何れか一項に記載の化合物の使用。
  18. 感染症の治療及び/又は予防のための、請求項15に記載の医薬組成物
  19. 前記感染症が、マイコバクテリア症、又は日和見疾患;マラリア、又はエノイルアシル輸送タンパク質レダクターゼ型の酵素若しくは短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ(SDR)スーパーファミリーに属する関連構造の酵素を有する病原体により引き起こされる、ヒト又は動物の感染症から選択される、請求項18記載の医薬組成物。
  20. 前記マイコバクテリア症が、結核及びハンセン病から選択され、前記日和見疾患が、トリ型結核菌(Mycobacterium avium)、ウシ型結核菌(M. bovis)及び/又はマイコバクテリウム・ウルセランス(M. ulcelans)及びマイコバクテリウム・マリヌム(M. marinum)により引き起こされる疾患から選択される、請求項18又は19に記載の医薬組成物。
  21. 結核の治療及び/又は予防のための、請求項20記載の医薬組成物
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