JPH1072134A - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置

Info

Publication number
JPH1072134A
JPH1072134A JP22994096A JP22994096A JPH1072134A JP H1072134 A JPH1072134 A JP H1072134A JP 22994096 A JP22994096 A JP 22994096A JP 22994096 A JP22994096 A JP 22994096A JP H1072134 A JPH1072134 A JP H1072134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
roller
overlap
document
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22994096A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Hirata
和正 平田
Hiranaga Yamamoto
平長 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP22994096A priority Critical patent/JPH1072134A/ja
Publication of JPH1072134A publication Critical patent/JPH1072134A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2601/00Problem to be solved or advantage achieved
    • B65H2601/20Avoiding or preventing undesirable effects
    • B65H2601/25Damages to handled material
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00172Apparatus for electrophotographic processes relative to the original handling
    • G03G2215/00341Jam handling in document feeder
    • G03G2215/0035Document related problems, e.g. double-fed sheets

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】正確かつ直接的に測定したシートの腰の強さに
基づいて櫛歯状ローラのオーバラップ量を良好分離範囲
内に設定し、シートに曲がり癖やローラのエッジ痕を与
えることなく重送を確実に防止する。 【解決手段】分離ローラ126とともに一対の櫛歯状ロ
ーラを構成する給送ローラ119をガイド117により
上下方向に移動自在に設け、給送ローラ119と分離ロ
ーラ126とのオーバラップ量をカム143により調節
する。カム143によりオーバラップ量を調節して原稿
を給送ローラ119と分離ローラ126との間に挟持し
た後、給送ローラ119及びガイド117の下方向への
移動を規制しない位置までカム143を回転させる。こ
の時のオーバラップ量検出センサ151の検出結果に基
づいてシートの腰の強さを求め、得られた腰の強さに対
応するオーバラップ量となるようにカム143を回転さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ又はスキャナ等においてシートを搬送
するシート搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】転写用紙を搬送する複写機のようにシー
トを取り扱う装置において、搬送するシートの腰の強さ
を検出し、検出したシートの腰の強さに応じて搬送力等
を制御することが考えられる。このようにシートの腰の
強さを検出する技術として、従来より以下の構成が知ら
れている。
【0003】例えば、実開平2−43868号公報に
は、搬送ローラがシートを挟持した際の搬送ローラ支持
部材の変位量に基づいてシートの厚さを検出し、検出し
たシートの厚さにより間接的にシートの腰の強さを推定
するようにした構成が開示されている。また、特開昭5
9−166841号公報には、シートを案内板に押圧す
る押圧部材を設け、この押圧部材の支持部に設けた歪み
センサにより支持部の撓みを検出することによりシート
の腰の強さを検出するようにした構成が開示されてい
る。さらに、特開平4−233435号公報には、シー
トである用紙を上方の空間に向けて搬送した際の用紙の
先端部の移動軌跡において、一定距離進んで下方に曲が
る頂点の位置を検出し、この検出結果に基づいて用紙の
腰の強さを測定する構成が開示されている。加えて、特
開昭63−82314号公報及び特開昭59−1111
70号公報には、2対の搬送ローラを用いてシートに撓
みを形成させ、シートの撓み部分から作用する力を歪み
センサを用いて検出する構成、及び、シートの撓み部分
の高さを検出する構成が開示されている。
【0004】ところが、シート材の特性に応じて制御パ
ラメータを変更する場合、シート材の腰の強さ(撓み強
度)は、シート材の厚さ、シート材中の繊維の密度、繊
維の強度、シート材の繊維方向等の種々のパラメータに
よって決まる。しかし、実開平2−43868号公報、
及び、特開昭59−166841号公報に開示された構
成では、シート材の厚さを検出して紙厚のみからシート
の腰を推定するものであり、シート材の腰の強さを正確
に検出することができない問題がある。
【0005】また、特開平4−233435号公報に開
示された構成では、空中でのシートの軌跡の頂部を検出
するために、搬送路中に十分な空間を必要とすることか
ら小型化に適さず、シートのジャムを発生し易くなる。
また、シートが空中を移動するため、シート材の先端カ
ール等の形状の相違や搬送速度の相違等により、空気抵
抗の変化によってシート材の軌跡が変化し、安定した検
出を行うことができず、検出されたシートの腰は実際の
シートの腰と一致しない場合が多い。
【0006】特開昭63−82314号公報及び特開昭
59−111170号公報に開示された構成では、2対
の搬送ローラ間にシートの撓み部分を形成するものであ
るため、搬送を一時停止させることができる場所でしか
用いることができない。特開昭63−82314号公報
に開示された構成では、検出片が撓みに当接した際に検
出片の自重により撓みの山部が移動し、正確に検出する
ことができないことや、検出片の重量の調節が困難であ
る等の問題がある。さらに、特開昭59−111170
号公報に開示された構成では、歪みセンサをシート案内
板から突出させて配置するとシート材がジャムを発生
し、シート案内板に沿わせて配置するとシート案内板に
シートの撓み部分が支持されたり撓みの山部が移動した
りするため、いずれにしても正確な検出ができない。さ
らに、シート搬送方向に直角な方向のシートの腰を検出
する構成に関しては何ら開示されていない。
【0007】そこで、一対の櫛歯状ローラを互いにオー
バラップさせて配置し、かつ、互いに同方向に回転させ
てシートを分離給送する際にシートの腰の強さを検出す
る装置として、特開平7−209939号公報には、一
方の櫛歯状ローラを他方の櫛歯状ローラに対して乖離自
在にするとともに、他方の櫛歯状ローラ側に付勢して備
え、用紙の厚さや腰の強さに応じて両櫛歯状ローラの対
向間隔を自動的に調整できるようにした構成が開示され
ている。
【0008】また、特開平6−199440号公報に
は、第1の構成として、櫛歯状ローラ対を構成する送り
ローラの回転機構にトルクリミッタを設けるとともに、
送りローラを分離ローラから離すための差動機構を設
け、分離ローラに対する送りローラのオーバーラップ量
が適正になって送りローラが回転を開始するまで送りロ
ーラが分離ローラから離れるようにした構成が開示され
ている。さらに、第2の構成として、送りローラと分離
ローラとのオーバーラップ量をシートを搬送できない状
態から徐々に小さくしていき、シートの搬送を検出した
ときのオーバーラップ量に固定するようにした構成が開
示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、一対の櫛
歯状ローラを互いにオーバラップさせてシートを分離給
送する装置において、シートを分離給送できるオーバラ
ップ量には一定の範囲があり、オーバーラップ部で分離
給送が開始されるときの上限オーバーラップ量からシー
トが重送される直前の下限オーバーラップ量までの粗分
離範囲、及び、シートに不要なダメージを与えることな
く安定して分離給送できる良好分離範囲が、シートの腰
の強さ等に応じて個々に存在する。良好分離範囲は粗分
離範囲内に含まれ、オーバラップ量が粗分離範囲にあっ
てシートを分離給送できる場合でも、そのオーバラップ
量が良好分離範囲外である場合がある。設定されたオー
バラップ量が良好分離範囲より大きければシートにダメ
ージを与えることがあり、良好分離範囲より小さければ
シートの重送を生じることがある。
【0010】しかしながら、特開平7−209939号
公報に開示された構成、及び、特開平6−199440
号公報に開示された第1の構成では、一対の櫛歯状ロー
ラのオーバラップ量が上記上限オーバラップ量に一致し
た時にシートの給送を開始するようにしているため、シ
ートの給送を開始するオーバラップ量が良好分離範囲よ
り大きい粗分離範囲のオーバラップ量である可能性が高
く、シートに曲がり癖やローラのエッジ痕が付き、シー
トが原稿であれば長期保存ができなり、シートが画像形
成用紙であれば画像の抜けを生じる問題がある。これ
は、櫛歯状ローラの搬送方向の下流側に配置したセンサ
がシートを検出するまでオーバラップ量を減少するよう
にした特開平6−199440号公報の第2の構成にお
いても同様である。
【0011】この発明の目的は、1対の櫛歯状ローラの
オーバラップ量を、給送する個々のシートの腰の強さに
応じた良好分離範囲内に設定できるようにし、給送した
シートに曲がり癖やローラのエッジ痕を与えることなく
重送を確実に防止することができるシート搬送装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、上下一対の櫛歯状ローラのオーバラップ部において
シートを分離給送するとともに、少なくとも一方の櫛歯
状ローラを他方の櫛歯状ローラに対して接離させること
により一対の櫛歯状ローラのオーバラップ量を調整する
シート搬送装置において、前記オーバラップ量を検出す
る手段と、上側の櫛歯状ローラの支持を選択的に解除す
る手段と、を設け、オーバラップ部にシートを挟持した
状態で上側の櫛歯状ローラに対する支持を解除した際の
オーバラップ量からシートの腰の強さを求め、得られた
シートの腰の強さに基づいてオーバラップ量を決定する
ことを特徴とする。
【0013】したがって、オーバラップ部に挟持したシ
ートに上側の櫛歯状ローラを支持させた際の櫛歯状ロー
ラのオーバラップ量から正確なシートの腰の強さを直接
的に測定し、搬送すべきシートの腰の強さに応じた良好
分離範囲のオーバラップ量が設定される。
【0014】請求項2に記載した発明は、上下一対の櫛
歯状ローラのオーバラップ部においてシートを分離給送
するとともに、少なくとも一方の櫛歯状ローラを他方の
櫛歯状ローラに対して接離させることにより一対の櫛歯
状ローラのオーバラップ量を調整し、シートを所定の搬
送停止位置まで搬送するシート搬送装置において、前記
オーバラップ量を検出する手段と、上側の櫛歯状ローラ
の支持を選択的に解除する手段と、を設け、オーバラッ
プ部にシートを挟持した状態で上側の櫛歯状ローラに対
する支持を解除した際のオーバラップ量からシートの腰
の強さを求め、得られたシートの腰の強さに基づいて搬
送停止位置に対するシートの搬送状態を切り換えること
を特徴とする。
【0015】したがって、オーバラップ部に挟持したシ
ートに上側の櫛歯状ローラを支持させた際の櫛歯状ロー
ラのオーバラップ量から正確なシートの腰の強さを直接
的に測定し、搬送すべきシートの腰の強さに応じた搬送
状態でシートが搬送停止位置に搬送される。
【0016】請求項3に記載した発明は、上側の櫛歯状
ローラの支持を選択的に解除する手段が、上側の櫛歯状
ローラ上下方向の位置を規定するカムであって、カム面
の一部において上側の櫛歯状ローラの下方への移動を規
制する部材を除去したカムを含むことを特徴とする。
【0017】したがって、上側の櫛歯状ローラの上下位
置を規定するカムを所定量回転させることにより、上側
の櫛歯状ローラの下方への移動の規制が解除され、上側
の櫛歯状ローラをシートに支持させることができる。
【0018】請求項4に記載した発明は、上側の櫛歯状
ローラの支持を選択的に解除する手段が、上側の櫛歯状
ローラ上下方向の位置を規定するカムのカム軸と駆動手
段との間に設けられたクラッチ手段を含むことを特徴と
する。
【0019】したがって、クラッチ手段によりカム軸と
駆動手段との間を切断することより、上側の櫛歯状ロー
ラの下方向の移動の規制が解除され、上側の櫛歯状ロー
ラをシートに支持させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態の一
例であるシート搬送装置に係る自動原稿送り装置を装着
した複写機の構成を示す図である。複写機本体1の上部
には自動原稿送り装置2が装着されており、複写機本体
1の一方の側面には後処理装置であるソータ50が装着
されている。複写機本体1の内部上方には、光学装置3
が配置されている。自動原稿送り装置2は、シート状の
原稿を光学装置3の原稿セット位置まで給送する。光学
装置3は、原稿を露光して原稿における反射光を感光体
4に導く。感光体4の周囲には、帯電器5、現像装置
6、転写器7及びクリーナ9が配置されている。感光体
4の表面は、原稿からの反射光の露光に先立って帯電器
5により単一極性の電荷が一様に帯電されており、原稿
からの反射光の露光によって静電潜像が形成される。こ
の静電潜像に対して現像装置6からトナーが供給され、
トナー像に顕像化される。
【0021】複写機本体1の内部下方には、自動両面給
紙装置10が備えられており、さらに、複写機本体1の
下方には、給紙カセット11が装着されている。給紙カ
セット11に収納された転写シートである用紙は、分離
給送ローラ12により1枚ずつ分離されて給紙され、搬
送ローラ13,14により感光体4方向に搬送される。
感光体4の近傍には、レジストローラ15が備えられて
おり、レジストローラ15は、搬送された用紙を感光体
4の回転に同期して感光体4と転写器7との間に導く。
転写器7は、感光体4の表面に形成されたトナー像を用
紙の表面に転写する。トナー像を転写された用紙は搬送
ベルト16により定着装置20に搬送される。定着装置
20は、用紙を加熱及び加圧してトナー像を用紙に溶融
して定着させる。
【0022】片面複写モード時には、定着装置20を通
過した用紙は、分岐ゲート30により排紙ローラ31に
導かれ、排紙搬送路40を経由してソータ50に排出さ
れる。両面複写モード時には、定着装置20を通過した
用紙は、分岐ゲート30により再搬送路60aに導か
れ、搬送ローラ61により自動両面給紙装置10に搬送
される。自動両面給紙装置10に搬送された用紙は、再
給紙ローラ62により1枚ずつ分離給紙され、再搬送ロ
ーラ63により再搬送路60bを経由してレジストロー
ラ15に搬送される。
【0023】図2及び図3は、上記自動原稿送り装置の
要部の斜視図及び断面図である。複写機本体1に装着さ
れた自動原稿送り装置2の原稿セット部100には、原
稿シートDを載置する給紙台101がフレーム102か
ら突出した軸103に軸支されている。給紙台101の
底面には、軸105に一端を固定したリフト部材104
の他端が当接している。軸105には、クラッチ105
a及び105bが設けられており、図外のモータの回転
が伝達される。一方のクラッチ105aをオンして他方
のクラッチ105bをオフすると軸105が図中矢印A
方向に回転し、給紙台101が軸103を中心として上
方に揺動する。一方のクラッチ105aをオフして他方
のクラッチ105bをオンすると軸105が図中矢印B
方向に回転し、給紙台101が軸103を中心として下
方に揺動する。
【0024】給紙台101の前端部の下方に、原稿載置
検出器106が設けられている。原稿載置検出器106
は、中間部を軸支された検出片106aと、検出片10
6aの下端を挟んで対向する発光素子及び受光素子から
なるセンサ106bと、により構成されている。給紙台
101の前端部には切欠101aが形成されており、こ
の切欠101aから検出片106aの上端が給紙台10
1の上面に露出できるようにされている。
【0025】給紙台101に原稿が載置されていない状
態では、切欠101aから検出片106aの上端が給紙
台101の上面に露出し、下端がセンサ106bの発光
素子と受光素子との間に位置せず、受光素子が発光素子
の光を受光する。給紙台101に原稿が載置されると、
検出片106aの上端が原稿により給紙台101の下方
に押下され、下端がセンサ106bの発光素子と受光素
子との間に位置し、受光素子が発光素子の光を受光しな
くなる。したがって、センサ106bにおける受光素子
の受光信号により給紙台101における原稿の有無を検
出することができる。
【0026】給紙台101上に載置された最上位の原稿
の上面に当接する呼び込みローラ112を固定した給送
駆動入力軸114は、フレーム111a,111bに軸
受け115aa,115bを介して軸支されている。こ
の給送駆動入力軸114には、ベルトプーリ113aが
固定されている。また、給送駆動入力軸114の一端に
は、クラッチ125が装着されている。
【0027】供給駆動入力軸114には、ガイド117
が軸受け118a,118bを介して軸支されている。
このガイド117には、給送ローラ119とベルトプー
リ120とを固定した給送軸121が軸受け122a,
122bを介して軸支されている。給送ローラ119
は、一定の間隙を設けて配置されたローラ119a〜1
19cによって構成された櫛歯状ローラである。ベルト
プーリ120と供給駆動入力軸114に固定されたベル
トプーリ113との間に給送ベルト124が張架されて
いる。給送ベルト124は、供給駆動入力軸の回転を給
送ローラ119に伝達する。
【0028】フレーム128には、支持片128a,1
28bが上方に延出している。この支持片128a,1
28bは、軸受け129a,129bを介して分離ロー
ラ軸127を軸支する。分離ローラ軸127には分離ロ
ーラ126が取り付けられている。分離ローラ126
は、ローラ126a〜126dにより構成される櫛歯状
ローラであり、ローラ126a〜126dのそれぞれ
は、給送ローラ119を構成するローラ119a〜11
9cの両端及び間隙に対向して配置されている。
【0029】本体に配置されている図外のモータの回転
は、入力軸132に固定された入力ギア133を介して
分離給送部110に伝達される。この入力ギア133に
は、クラッチ125に設けられたギア125a及びクラ
ッチ131に設けられたギア131aに伝達ギア134
を介して噛合している。クラッチ125のオフ時には、
ギア125aはクラッチ基部125bに連結しておら
ず、ギア125aの回転はクラッチ基部125bには伝
達されない。クラッチ125がオンすると、ギア125
aがクラッチ基部125bに連結され、ギア125aの
回転がクラッチ基部125bに伝達される。このクラッ
チ基部125bの回転にともなって給送駆動入力軸11
4が回転し、呼び込みローラ112が図3中矢印P方向
に回転する。さらに、ベルト124を介してこの回転が
給送ローラ119に伝達され、給送ローラ119も矢印
P方向に回転する。
【0030】クラッチ131がオフしている状態では、
ギア131aはクラッチ基部131bに連結されておら
ず、ギア131aの回転はクラッチ基部131bに伝達
されない。クラッチ131がオンすると、ギア131a
がクラッチ基部131bに連結され、ギア131aの回
転がクラッチ基部131bに伝達される。このクラッチ
基部131bの回転にともなって分離ローラ126が図
3中矢印Q方向に回転する。
【0031】図2に示すように、フレーム111に固定
して取り付けられたステッピングモータ142の回転
は、モータギア146から伝達ギア147を介してカム
駆動ギア145に伝達される。このカム駆動ギア145
は、カム143を固定したカム軸144の一端に固定さ
れている。カム軸144は、フレーム111に形成され
た支持片111dに軸支されている。また、伝達ギア1
47は、フレーム111に形成された支持片111eに
軸支されている。ステッピングモータ142は図2中矢
印MまたはN方向に回転する。
【0032】図3に示すように、ガイド117の他端に
は、フレーム111から突出した折曲部111cに一端
を係止した調節バネ140の他端が係止されている。こ
の調節バネ140により、ガイド117の他端が吊り下
げられている。また、ガイド117の側面には、ピン1
41が取り付けられている。このピン141は、カムフ
ォロワ148を軸支する。カムフォロワ148は、カム
143のカム面143aに当接する。したがって、ガイ
ド117、給送軸121及び給送ローラ119の質量か
ら調節バネ140の弾性力を差し引いた質量が、カムフ
ォロワ148に当接するカム143によって支持され
る。
【0033】図4及び図5は、給送ローラに対する分離
ローラのオーバラップ量を調整する構成を説明する図で
ある。図4に示すように、カム143が矢印N方向に回
転すると、カム面143aに当接しているカムフォロワ
148が上昇または下降し、ガイド117とともに給送
ローラ119が上昇または下降する。この給送ローラ1
19の上昇または下降により、給送ローラ119と分離
ローラ126との間の距離、即ち、オーバラップ量δが
減少または増加する。
【0034】図5(A)は、カムの構成を示す図であ
る。カムフォロワ148が当接するカム面143aは、
R0〜R1,R1〜R2,R2〜R3及びR3〜R0の
4つの範囲に分けられている。R0〜R1の範囲におい
て、カム143の軸心143cとカム面143aとの間
の距離(以下、カム面半径と言う。)rは、オーバラッ
プ量δが最大値δ maxとなるR0におけるカム面半径r
0から、オーバラップしなくなる点R1におけるカム面
半径r1まで順次増加する。R1〜R2の範囲において
カム面半径rは一定であり、r1=r2である。R2〜
R3の範囲においてカム面半径rはr1からr0まで順
次増加する。R3〜R0の範囲においてカム面半径rは
一定であり、r3=r0である。
【0035】カム143のカム面143aが上記のよう
に構成されている結果、カム143が矢印N方向に回転
すると、カムフォロワ148とカム面143aとの接触
点は、図5(A)〜(E)に示すように、R0→R1→
R2→R3に順次移動し、カム143が1回転すると接
触点はR0に戻る。この接触点の移動にともなって、オ
ーバラップ量δは最大値δ maxから0まで減少し、オー
バラップしなくなった後に再び0から最大値δ maxまで
増加する。
【0036】図5(A)は、オーバラップ量δを最大値
δ maxに設定したときのカム143の状態を示してい
る。この状態では、原稿はオーバラップ部153を通過
しないカム面半径r0は、δ=δ maxのときのカム面半
径である。図5(B)は、オーバラップ量δをδ max
ら減少していき、オーバラップ量δBにおいて原稿が分
離給送されたときのカム143の状態を示している。カ
ム面半径rBは、δ=δBのときのカム面半径である。
原稿を分離したときのオーバラップ量δBは、原稿の腰
の強さに応じて異なる。そこで、カム面143のRO〜
R1の範囲内に、給送すべき複数種の原稿のうちで最も
腰の弱い原稿の分離開始点(図15におけるG点)であ
るカム面半径rb1のRb1点と、最も腰の強い原稿の
分離開始点(図15におけるF点)であるカム面半径r
b2のRb2点と、を予め設定しておく。
【0037】カム143には、ガイド部143bが一体
的に形成されている。このガイド部143bは、例えば
図5(B)に示すように、カム143が回転した際に図
4に示す給送ローラ119と分離ローラ126との間に
導かれた原稿の腰の強さによって給送ローラ119が上
方に移動し、カム面143aにおけるカムフォロワ14
8の接触点により規定されたオーバラップ量δが変化す
ること防止する。
【0038】一方、図5(E)に示すように、カム面半
径rがr2からr3までの範囲に対向する位置にはガイ
ド部143bは形成されていない。これは、カム面14
3aにおけるカムフォロワ148の接触点がR2からR
3まで移動する場合において、給送ローラ119と分離
ローラ126との間に存在する原稿の腰の強さにより給
送ローラ119が支持されることによって生じるオーバ
ラップ量δを維持するためである。
【0039】以上のように、ガイド部143bによりオ
ーバラップ量δがカム面143aにおけるカムフォロワ
148の接触点によって規定された状態を規定オーバラ
ップ状態といい、給送ローラ119と分離ローラ126
との間に存在する原稿の腰により給送ローラ119が支
持されることによってオーバラップ量δが規定された状
態をフリーオーバラップ状態という。なお、ガイド部1
43bの両端部に形成した傾斜部143d,143f
は、カムフォロワ148をカム143とガイド部143
bとの間に導くためのものてある。
【0040】したがって、カムフォロワ148がカム面
143aに当接した状態は、給送ローラ119と分離ロ
ーラ126との間に原稿が挟持されてもオーバラップ量
δが変化しない規定オーバラップ状態であるが、カムフ
ォロワ148がカム面143aに当接しなくなった状態
は、挟持された原稿の腰により生じる力、給送ローラ部
の重量、及び、調節バネ140の弾性力とのバランスに
よりオーバラップ量δが決定されるフリーオーバラップ
状態である。
【0041】このフリーオーバラップ状態におけるフリ
ーオーバラップ量δfは、給送ローラ119を構成する
ローラ119a〜119cの幅、及び、分離ローラ12
6を構成するローラ126a〜126dの間隙が一定で
あることから、給送ローラ部155(ガイド117、給
送ローラ119、ベルトプーリ120、給送軸121、
給送ベルト124及びカムフォロワ148等のガイド1
17とガイド117に支持される全ての部材を含む。)
の重量が一定であれば、給送ローラ119と分離ローラ
126とによって挟持される原稿の腰の強さによって一
義的に決まる。しかし、給送ローラ部155の重量が原
稿の腰に比較して十分に大きい場合には、フリーオーバ
ラップ状態で原稿にダメージを与える場合がある。ま
た、原稿の腰の強さに応じたオーバラップ量の変化が大
き過ぎたり、小さ過ぎたりして種々の原稿の腰の強さに
応じたオーバラップ量が設定できなくなることも考えら
れる。このため、種々の原稿の腰の強さに対応したオー
バラップ量が0〜δ maxの範囲に納まるようにする必要
がある。そこで、フリーオーバラップ状態における給送
ローラ部155の重量が適正な値となるように、調節バ
ネ140の弾性力を変更できるようにしておく。この調
節バネ140の弾性力の変更は、調節バネ140の交
換、または、折曲部111cにおける調節バネ140の
係止位置の変更により実現できる。
【0042】図16は、フリーオーバラップ状態におけ
る原稿の腰の強さとオーバラップ量との関係を示す図で
ある。オーバラップ量δが0からδ maxまでの範囲(図
5(E)においてカムフォロワ148がカム面143a
のR4からR3までの間に当接している状態)を、フリ
ーオーバラップ状態における腰の強さk(k min〜k
max)の原稿を給送ローラ119と分離ローラ126と
の間に挟持した際のオーバラップ量の変化範囲とすれば
良い。したがって、調節バネ140の弾性力を変更して
給送ローラ部155の重量を調節し、または、可能であ
れば給送ローラ119a〜cのそれぞれの幅、分離ロー
ラ126a〜126cのそれぞれの幅、給送ローラ11
9と分離ローラ126との個々のローラが形成する間隙
を適宜選択し、オーバラップ量の変化範囲を調節する。
図16において、オーバラップ量の変化範囲の狭い曲線
αよりオーバラップ量の変化範囲の広い曲線βの方が、
原稿の腰の強さkに対してきめ細かくオーバラップ量を
設定することができる。
【0043】以下に、図2、図4、図6及び図7を用い
て、オーバラップ量を制御及び検出するための構成を説
明する。図6は、オーバラップ量の検出に用いる検出シ
ートを示す図であり、図7は、オーバラップ量を検出す
るセンサの検出レベルを示す図である。
【0044】図2に示すように、ガイド117の側面に
は、高反射部と低反射部とを交互に配置した検出シート
150が貼付されている。この検出シート150に対向
して反射式フォトセンサで構成されたオーバラップ量検
出センサ151がフレーム111に固定されている。こ
の検出シート150には図4及び図6に示すように、給
送駆動入力軸114の軸心を中心として放射状に最大値
検出域150a、中間値検出域150b及びオーバラッ
プなし検出域150cが形成されている。最大値検出域
150aは低反射率にされており、中間値検出域150
bは低反射率部と高反射率部とを交互に配置しており、
オーバラップなし検出域150cは中程度の反射率にさ
れている。
【0045】図2に示す構成において、ステッピングモ
ータ142を矢印N方向に回転させて給送ローラ部15
5を上昇させることにより、オーバラップ量を増加させ
ると、検出シート150はガイド117とともに反時計
方向に回転する。これによって、オーバラップ量検出セ
ンサ151が対向する検出シート150の位置が、図6
に示す検出ライン152に沿ってE0からE1に移動す
る。ステッピングモータ142の矢印N方向の回転をさ
らに継続すると、オーバラップ量検出センサ151が対
向する位置はE1方向に移動する。
【0046】オーバラップ量検出センサ151は、発光
素子の光の検出シート150における反射光を受光素子
により受光し、受光強度に応じた検出信号を出力する。
即ち、図7に示すように、低反射率に構成された最大値
検出域150aにおける反射光を受光した場合は、オー
バラップ量検出センサ151は低レベルの検出信号L0
を連続して出力する。低反射率部と高反射率部とを交互
に構成した中間値検出域150bにおける反射光を受光
した場合は、オーバラップ量検出センサ151は低レベ
ルの検出信号L0と高レベルの検出信号L3とを交互に
出力し、パルス波形を形成する。したがって、低レベル
の検出信号L0または高レベルの検出信号L3の出力数
を計数することより、オーバラップ量をE0からの移動
量として検出できる。中程度の反射率に構成されたオー
バラップなし検出域150cにおける反射光を受光した
場合は、オーバラップ量検出センサ151は中間レベル
の検出信号L2を連続して出力する。
【0047】次に、図3、図8及び図9を用いて給紙台
上における原稿のリフト位置を検出する構成について説
明する。
【0048】図3に示すように、呼び込みローラ112
と給送ローラ119との間に、原稿高さ検出部160が
配置されている。原稿高さ検出部160は、検出円板1
61b及び軸161aからなる昇降部材161と、複数
対の発光素子と受光素子とを上下方向にアレイ状に配置
したセンサ162とによって構成されている。昇降部材
161の軸161aは、フレーム111に形成されたガ
イド111fにおいて上下移動自在に支持されている。
検出円板161bの上側の一部は、センサ162の発光
素子と受光素子との間隙に位置する。検出円板161b
は、下側の周面において最上位に位置する原稿の上面に
当接する。
【0049】原稿セット部100において原稿が上下移
動すると、この原稿の上下動にともなって検出円板16
1bも上下移動し、センサ162において検出円板16
1bが光路を遮る発光素子及び受光素子の数が変化す
る。したがって、発光素子の光を受光している受光素子
の数を計数することにより、原稿の上面の位置を検出で
きる。また、検出円板161bは、給紙台101の切欠
101aに対向して配置されており、給紙台101上に
原稿がなくなると検出円板161bの下側が切欠101
aに嵌入し、検出円板161bは上下方向の移動範囲の
最下部に位置する。したがって、センサ162において
検出円板161bが光路を遮る発光素子及び受光素子の
数が予め定められた最小値に一致した際に、給紙台10
1の原稿が無くなったことを検出できる。
【0050】なお、分離給送部110の搬送方向の下流
側には、上側ローラ170aと下側ローラ170bとに
より構成された搬送ローラ170が配置されている。上
側ローラ170aは、圧接バネ171の弾性力により一
定の押圧力で下側ローラ170bに当接している。この
分離給送部110から搬送ローラ170に至る搬送路中
に、分離検出センサ165が配置されている。
【0051】以上のように構成された自動原稿送り装置
における原稿の分離給送動作を以下に説明する。図10
は給紙台を上昇させるまでの処理手順を示すフローチャ
ートであり、図11及び図12は原稿の分離給送に係る
処理手順を示すフローチャートである。また、図15
は、オーバラップ量と原稿の腰の強さとの関係を示す図
である。
【0052】給紙台101上に原稿Dが載置されると、
原稿載置検出部106により原稿が載置されたことが検
出され、制御部に原稿の載置信号が出力される(s
1)。制御部は、原稿の載置信号を受け取るとタイマに
所定時間をセットする(s2)。この所定時間とは、給
紙台101上に原稿がない状態で給紙台101を初期位
置から上限位置まで上昇させるために要する時間であ
る。さらに、駆動源であるモータを起動させるととも
に、上昇クラッチをオンして給紙台101を上方に移動
し、給紙台101上の原稿Dを上昇させる(s3)。こ
の時、複写機本体1において、感光体安定化処理等の画
像形成プロセスの準備動作を開始する。
【0053】この後、タイマがタイムアップするまでの
間に、原稿高さ検出部160が、最上位の原稿が給送基
準高さまで上昇したことを検出するか否かを判別する
(s4)。この給送基準高さとは、原稿に押し付けられ
る呼び込みローラ112が、原稿に対する十分な搬送力
を確保できる高さであり、一定の範囲内において最も高
い側、即ち、原稿が呼び込みローラ112に最も強く押
し付けられる高さを選択する。原稿が一定枚数給送され
て最上位の原稿の位置が低くなり、給送のための搬送力
が十分に得られない高さに近付いた時点で給紙台101
を再度上昇させる。
【0054】タイマがタイムアップするまでの間に、原
稿高さ検出部160が、最上位の原稿が給送基準高さま
で上昇したことを検出すると、上昇クラッチをオフして
給紙台101の上方への移動を停止する(s5)。タイ
マがタイムアップするまでの間に、原稿高さ検出部16
0により最上位の原稿が給送基準高さまで上昇したこと
が検出されなければ、制御部は、給紙台101上に原稿
が載置されていないと判断し、上昇クラッチをオフして
下降クラッチをオンすることにより給紙台101を初期
位置に戻す(s6〜s8)。これとともに、複写機本体
1の画像形成プロセス部における準備動作も中止され
る。
【0055】給送基準高さに原稿が達したことが検出さ
れ、図外の複写開始キーの操作により複写開始信号が出
力されると、クラッチ125及びクラッチ131をオン
して呼び込みローラ112、給送ローラ119及び分離
ローラ126を回転し、原稿給送動作を開始する(s1
1)。呼び込みローラ112の回転により原稿が給送ロ
ーラ119及び分離ローラ126の手前まで導かれる。
この時、給送ローラ119と分離ローラ126とのオー
バラップ量の初期値として最大オーバラップ量が設定さ
れており、原稿は給送ローラ119と分離ローラ126
とのオーバラップ部153には噛み込まない。
【0056】この後、ステッピングモータ142を矢印
N方向に回転させ、オーバラップ量を最大値から連続的
に減少させる(s12)。オーバラップ量が原稿の厚さ
によって規定される通過可能なオーバラップ量δB以下
になると、分離ローラ126は最上位の原稿以外の原稿
を給紙台101側に戻し、給送ローラ119は最上位の
原稿のみを搬送方向の下流側に送り出す。これによって
最上位の原稿のみがオーバラップ部153に噛み込んで
給送ローラ119と分離ローラ126との間に挟持され
る。給送ローラ119により下流側に送り出された原稿
は、分離検出センサ165により検出される。分離検出
センサ165が原稿を検出すると(s13)、ステッピ
ングモータ142を停止してオーバラップ量を固定する
とともに(s14)、この時のオーバラップ量検出セン
サ151の出力を規定オーバラップ量としてメモリに記
憶し(s15)、クラッチ125及び131をオフして
呼び込みローラ112、給送ローラ119及び分離ロー
ラ126の回転を停止し、原稿の給送を停止する(s1
6)。
【0057】図15は、原稿の腰の強さ及びオーバラッ
プ量のそれぞれを縦軸及び横軸に取り、原稿の腰の強さ
に対するオーバラップ量の変化によって分離性がいかに
変化するかを示した図である。図15中の臨界線C1よ
り右側の領域は原稿が分離しない非分離域である。ま
た、臨界線C4より左側の領域は重送が多発する領域で
ある。即ち、臨界線C1と臨界線C4とに挟まれた領域
が、原稿を分離供給できる粗分離範囲である。この粗分
離範囲において臨界線C1と臨界線C2とに挟まれた領
域は、原稿が分離はするものの原稿の腰の強さに対して
オーバラップ量が大きく、原稿にダメージを与える範囲
である。この範囲には臨界線C1の近傍に、原稿の材
質、表面の粗さ、湿度等の条件により分離性が低下する
範囲が含まれる。臨界線C2と臨界線C3とに挟まれた
領域は、原稿の腰の強さに対してオーバラップ量が最適
であり、原稿にダメージを与えることなく原稿を分離で
きる良好分離範囲である。臨界線C3と臨界線C4とに
挟まれた領域は、原稿の腰の強さに対してオーバラップ
量が小さく、原稿の材質、表面の粗さ、湿度等の条件に
より原稿の重送を生じる範囲である。
【0058】原稿を1対の櫛歯状ローラを構成する給送
ローラ119と分離ローラ126との間に挟持するため
には、原稿を給送ローラ119と分離ローラ126とに
より形成されるオーバラップ部153において所定の曲
率で湾曲させる必要がある。つまり、オーバラップ部の
ローラの間に形成される空間に沿って湾曲できる腰の強
さを有する原稿のみがオーバラップ部に進入できる。し
たがって、図15に示すように、腰の強さがk1の原稿
は、通過限界のオーバラップ量δB以上のオーバラップ
量では給送ローラ119と分離ローラ126との間を通
過しない。一方、原稿の腰が弱ければ、オーバラップ部
での原稿の湾曲が大きくなり、オーバラップ量が大きく
ても給送ローラ119と分離ローラ126との間を通過
できる。したがって、原稿の腰の強さとオーバラップ量
とは負の相関関係を有する。オーバラップ部での給送ロ
ーラ119及び分離ローラを構成する個々の幅及び給送
ローラ119と分離ローラ126との個々の間隔等によ
り、図15の曲線は種々変化するが、原稿の腰の強さと
オーバラップ量との負の相関関係は常に存在する。ま
た、最大オーバラップ量δ maxのA点からオーバラップ
量を減少していくと、分離を開始するB点、良好分離範
囲の上限であるC点、良好分離範囲の下限であるD点、
重送の頻度が高いE点に順次変化する。このように、オ
ーバラップ量を連続的に減少させる場合、オーバラップ
部で分離された原稿が分離検出センサ165に到達する
までの時間Tにオーバラップ量がδ3以下まで減少しな
いように、この時間T中のオーバラップ量の変化量を
(δB−δ3)以下にする必要がある。これは、オーバ
ラップ量の変化が時間T中に(δB−δ3)以上になる
と原稿が重送され、原稿の腰の強さの検出時に2枚以上
の原稿がオーバラップ部に存在して原稿の腰の強さが正
しく検出できないからである。
【0059】なお、図11のs12〜s13の処理に代
えて図12に示すs21〜s23の処理を行うことによ
り、オーバラップ量を一定量ずつ間欠的に減少させるよ
うにしてもよい。即ち、オーバラップ量を一定量減少さ
せる毎にオーバラップ部153から分離検知センサ16
5に到達する必要時間(上述の時間T)をタイマにより
計時し(s21,s22)、この時間中に分離検知セン
サ165が原稿を検出したか否かを判断する(s2
3)。
【0060】次に、上記自動原稿送り装置における原稿
の腰の強さの検出処理について説明する。図13は、原
稿の腰の強さの検出処理手順を示すフローチャートであ
る。図11のs16の処理により分離した原稿の給送を
停止したら、ステッピングモータ142をN方向に回転
し、カム143をN方向に回転してカム面143aとカ
ムフォロワ148との接触点をR2まで移動することに
より、フリーオーバラップ状態に切り換える(s3
1)。なお、この間においてオーバラップ量は減少して
いるため、原稿に過大な負荷が作用することはない。R
2点からR3点までは、フリーオーバラップ状態の区画
である。カム143のN方向の回転を継続して接触点を
R3からさらに進めていくと、原稿の腰の強さのみで給
送ローラ部155を支えることができない間はカム面1
43aによっても給送ローラ155を支持しているが、
オーバラップ量が増加して原稿の腰の強さのみで給送ロ
ーラ部155を支持できるとカム143が回転してもオ
ーバラップ量は変化しない。
【0061】一方、図5においてR2点からR3点に接
触点が移動すると、図6のE1点からE0点に向かって
オーバラップ量検出センサ151の検出が行われ、図7
のオーバラップなし検出域から左側に移動してパルス数
を検出する(s32)。この検出パルス数に基づいて、
制御部のメモリに予め記憶したデータテーブルを参照し
てフリーオーバラップ状態のオーバラップ量δfを求め
(s33)、図16に示す関係からオーバラップ量δf
に対応する原稿の腰の強さを読み取る(s34)。
【0062】図14は、上記自動原稿送り装置における
原稿の腰の強さに応じた最適オーバラップ量を実現する
ための処理手順を示すフローチャートである。図13の
s34の処理により求めた原稿の腰に強さ基づいて、原
稿の腰の強さと原稿にダメージを与えない最適オーバラ
ップ量とを対応付けたデータテーブルを参照して最適オ
ーバラップ量を決定し(s41)、オーバラップ量検出
センサ151の検出値が最適オーバラップ量に一致する
までステッピングモータ142をM方向に回転する(s
42〜s46)。即ち、給送ローラ部を規定オーバラッ
プ状態に切り換えた後、オーバラップ量検出センサ15
1が最適オーバラップ量を検出するまでステッピングモ
ータ142をM方向に回転する。原稿の腰の強さと最適
オーバラップ量との関係を表したデータテーブルは、図
15における良好分離範囲中の曲線γによって表される
関係により構成されている。この曲線γは良好分離範囲
の中央の値を結んだ曲線である。
【0063】以上の処理は、原稿がオーバラップ部15
3で分離されて分離検出センサ165により検出される
間にもオーバラップ量が変化していることから、このオ
ーバラップ量のずれを補正するために行う。また、オー
バラップ量が良好分離範囲中に正確に設定されているか
否かは不明であるため、オーバラップ量を最適値に設定
するためでもある。
【0064】次いで、クラッチ125及び131をオン
し、呼び込みローラ112、給送ローラ119及び分離
ローラ126を回転させて原稿の分離給送を再開する
(s51)。原稿の給送を繰り返すと給紙台101にお
ける最上位の原稿の位置が徐々に低下し、呼び込みロー
ラ112による原稿の送り出しが困難になる。そこで、
原稿高さ検出部160の検出円板160bが下降し、最
上位の原稿の位置が給送基準高さ以下なったことが検出
されるので、上昇クラッチをオンして最上位の原稿の位
置を給送基準高さに維持する。
【0065】即ち、最上位の原稿の位置が給送基準高さ
の下限位置に達したことを検出する毎に給紙台101を
給送基準高さの上限位置まで上昇する動作を繰り返し
(s53〜s56)、最後の原稿が給送されると、検出
円板160bが給紙台101の切欠101aに嵌入す
る。これによって、原稿がなくなったことを検出すると
(s52)、下降クラッチをオンして給紙台101を初
期位置まで下降させる(s57〜s59)。
【0066】図17及び図18は、この発明の別の実施
形態に係るシート搬送装置である自動原稿送り装置の要
部の構成を示す斜視図及び側面図である。この実施形態
では、断面が長円形のカム部180aを有するカム18
0を、カム軸144の一端側に固定されている。このカ
ム部180aにはピン141に軸支されたカムフォロワ
148が嵌入する。カム軸144の他端側には、ギア1
81aとクラッチ基体181bとからなるクラッチ18
1が装着されている。このクラッチ181のオン時にス
テッピングモータ142の回転がモータギア146及び
クラッチ181を介してカム軸144に伝達され、カム
軸144とともにカム180が回転する。クラッチ18
1のオフ時には、カム軸144は自由に回転できる。
【0067】カム180が矢印N方向に回転するとカム
フォロワ148が上昇して給送ローラ部155が上昇
し、カム180が矢印M方向に回転するとカムフォロワ
148が下降して給送ローラ部155が下降する。これ
によってオーバラップ量を変更することができる。ま
た、カム軸144には増幅ギア182が固定されてい
る。この増幅ギア182は、軸184に軸支された検出
ギア183に噛合している。増幅ギア182及び検出ギ
ア183のギア比は、カムフォロワ148の中心が図1
8中S1からS2まで移動する間に検出ギア183が略
1回転(例えば、5/6回転)するように設定されてい
る。
【0068】図19に示すように、検出ギア183には
反時計方向に順次幅が太くなるスリット183aが複数
形成されている。このスリット183aを挟んでフォト
インタラプタにより構成された移動方向検出センサ18
5の発光素子と受光素子とが対向する。検出ギア183
が一定の速度で回転すると、図20に示すようにスリッ
ト183aの幅に応じた移動方向検出センサ185の検
出信号が得られる。この検出信号の出力幅の変化状態に
基づいて検出ギア183の回転方向を判別できる。この
検出ギア183の回転方向は、ステッピングモータ14
2の回転方向に一致する。
【0069】図21は、この実施形態における原稿の腰
の強さの検出時の処理手順を示すフローチャートであ
る。先ず、クラッチ181をオンし(s61)、原稿の
給送を開始する(s62)。このとき、オーバラップ量
及び給送部の移動方向の検出も開始する(s63)。さ
らに、ステッピングモータ142をN方向に回転してオ
ーバラップ量δを最大値δ maxから連続して徐々に減少
させ(s64)、分離検出センサが原稿を検出したか否
かを判別する(s65)。分離検出センサが原稿を検出
した場合には原稿の給送を停止し(s66)、この時の
オーバラップ量を規定オーバラップ量δrとしてメモリ
に記憶するとともに、移動方向検出センサ185の最新
の出力幅brをメモリに記憶する(s67)。
【0070】次いで、クラッチ181をオフしてフリー
オーバラップ状態とし(s68)、この時のオーバラッ
プ量の変化量Δδ(パルス数の計数により測定す
る。)、及び、オーバラップ量の変化がなくなったとき
の移動方向検出センサ185の最新の出力幅bfをメモ
リに記憶する(s69)。この出力幅bfを出力幅br
と比較して検出ギア183の回転方向を判別し、原稿の
分離給送が検出されたときの規定オーバラップ状態から
給送ローラ119が上昇したか下降したかを判別する。
給送ローラ119が上昇した場合にはδrにΔδを加算
し、給送ローラ119が下降した場合にはδrからΔδ
を減算することにより、フリーオーバラップ状態のオー
バラップ量を算出する(s70)。このフリーオーバラ
ップ量からデータテーブルを参照して原稿の腰の強さを
求める(s71)。
【0071】以上の構成及び処理により、この実施形態
によれば、クラッチ181のオン/オフにより規定オー
バラップ状態からフリーオーバラップ状態に極めて短時
間で確実に切り換えることができ、原稿の腰の強さの算
出処理を短時間化できる。
【0072】図22は、上記自動原稿送り装置の概略の
構成を示す図である。自動原稿送り装置2は、原稿セッ
ト部100に載置された原稿を分離給送部100におい
て分離給送し、搬送ローラ83及び搬送ベルト82によ
り原稿台84上に原稿を搬送する。原稿の搬送方向の後
端が原稿ストッパ80を通過すると、搬送ベルト82を
逆回転させて原稿を停止基準位置に停止させる。原稿が
停止基準位置に停止した状態で複写機本体1の光学装置
3が原稿の画像を走査し、原稿の画像情報が用紙に複写
される。
【0073】原稿画像の複写が終了すると、片面原稿の
場合には搬送ベルト82を正転させ、原稿を排出路85
を経由して排出ローラ86により原稿排出台87上に排
出する。両面原稿の場合には分離ゲート89を図中破線
で示す位置に移動し、原稿の搬送方向の前端部が反転搬
送手段に挟持された時点で搬送ベルト82を逆転し、原
稿を反転路90を経由して再度原稿台84の上に戻って
くる原稿を停止基準位置に向かって搬送して停止させ
る。
【0074】原稿を停止基準位置に停止させる際に、原
稿の腰が強い場合、原稿の先端が原稿ストッパ80に当
接し、搬送ベルト82と原稿との摩擦力に抗して搬送ベ
ルト82の表面と原稿とが滑りを生じるまで搬送して原
稿が斜めに停止するのを防止する。しかし、原稿の腰が
弱い場合、原稿の先端を原稿ストッパ80に当接させる
と、原稿の先端が折れたり、原稿ストッパ80と原稿台
84の間隙に原稿が入り込む等の不都合が生じる。
【0075】そこで、原稿端検知センサ92を設け、こ
の原稿端検知センサ92が原稿の先端を検出した時点か
ら原稿端検出センサ92の検出位置と原稿ストッパ80
の端部との距離を原稿が移動する間だけステッピングモ
ータを回転させることにより、原稿の先端を原稿ストッ
パ80に強く当接させることなく停止基準位置に正確に
停止させることができる。
【0076】このようにして、給紙台101に載置され
た原稿について検出した腰の強さに基づいて、複写機本
体1の原稿台に原稿を停止させる際の搬送ベルト82の
回転状態を制御することにより、搬送する原稿の腰の強
弱に拘らず原稿を常に原稿台上の適正な位置に正確に搬
送することができる。
【0077】また、自動原稿送り装置2に適合する原稿
の腰の強さは、原稿の搬送路の曲率等のために一定の範
囲が存在する。原稿の腰の強さが所定の範囲より弱い場
合には折れや破れを生じてジャムを発生し、所定の範囲
より強い場合には搬送路を通過できずにジャムを生じ
る。そこで、所定範囲外の腰の強さを検出した場合に
は、分離給送部における給送を停止し、自動原稿送り装
置2による搬送には適しない旨の表示を行う。
【0078】このようにして、給紙台101に載置され
た原稿について検出した腰の強さが搬送に適しているか
否かを判断し、その判断結果を表示することにより、搬
送中における原稿のジャムを未然に防止することができ
る。
【0079】なお、上述した自動原稿送り装置の分離給
送部は、フレームに軸支された分離ローラ126に対し
て給送ローラ119が移動することによりオーバラップ
量を変更するものであったが、固定した給送ローラに対
して分離ローラを移動するようにした構成であってもよ
い。即ち、給送ローラ及び分離ローラのいずれか一方ま
たは両方を移動させることにより両者のオーバラップ量
を変更することができ、原稿の腰の強さを検出する際に
両者の間に原稿を挟持できる構成であればよい。また、
原稿を分離給送するものに限らず、用紙等の他のシート
部材を分離給送するものでもよい。
【0080】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、オー
バラップ部に挟持したシートに上側の櫛歯状ローラを支
持させた際の上下の櫛歯状ローラのオーバラップ量から
正確なシートの腰の強さを直接的に測定することがで
き、搬送すべきシートの腰の強さに応じた良好分離範囲
のオーバラップ量を設定することができる。これによっ
て、給送したシートに曲がり癖やローラのエッジ痕を与
えることなく重送を確実に防止することができる。
【0081】請求項2に記載した発明によれば、オーバ
ラップ部に挟持したシートに上側の櫛歯状ローラを支持
させた際の上下の櫛歯状ローラのオーバラップ量から正
確なシートの腰の強さを直接的に測定することができ、
搬送すべきシートの腰の強さに応じた搬送状態でシート
が搬送停止位置に搬送することができる。これによっ
て、腰の強いシートを搬送する場合の制御を簡単にする
ことができるとともに、腰の弱いシートを搬送する場合
にもシートの先端が損傷する等の不都合を生じることが
ない。
【0082】請求項3に記載した発明によれば、上側の
櫛歯状ローラを上下動させてオーバラップ量を調節する
カムを所定量回転させることにより、上側の櫛歯状ロー
ラの下方への移動の規制を解除し、上側の櫛歯状ローラ
をシートに支持させることができ、極めて簡単な構成に
よりシートの腰の強さを正確かつ直接的に測定すること
ができる。
【0083】請求項4に記載した発明によれば、クラッ
チ手段によりカム軸と駆動手段との間を切断することよ
り、上側の櫛歯状ローラの下方向の移動の規制を解除
し、上側の櫛歯状ローラをシートに支持させることがで
き、シートの腰の強さの測定を素早く行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の一例であるシート搬送装
置に係る自動原稿送り装置を装着した複写機の構成を示
す図である。
【図2】上記自動原稿送り装置の要部の斜視図である。
【図3】上記自動原稿送り装置の要部の断面図である。
【図4】給送ローラに対する分離ローラのオーバラップ
量を調整する構成を説明する図である。
【図5】給送ローラに対する分離ローラのオーバラップ
量を調整する構成を説明する図である。
【図6】オーバラップ量の検出に用いる検出シートを示
す図である。
【図7】オーバラップ量を検出するセンサの検出レベル
を示す図である。
【図8】給紙台に載置された最上位の原稿の位置を検出
する原稿高さ検出部の斜視図である。
【図9】原稿のリフト位置を検出する構成を説明する図
である。
【図10】給紙台を上昇させるまでの処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図11】原稿の分離給送に係る処理手順を示すフロー
チャートである。
【図12】原稿の分離給送に係る別の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図13】原稿の腰の強さの検出処理手順を示すフロー
チャートである。
【図14】上記自動原稿送り装置における原稿の腰の強
さに応じた最適オーバラップ量を実現するための処理手
順を示すフローチャートである。
【図15】オーバラップ量と原稿の腰の強さとの関係を
示す図である。
【図16】フリーオーバラップ状態における原稿の腰の
強さとオーバラップ量との関係を示す図である。
【図17】この発明の別の実施形態に係る自動原稿送り
装置の要部の構成を示す斜視図及び側面図である。
【図18】同自動原稿送り装置の要部の構成を示す斜視
図及び側面図である。
【図19】同自動原稿送り装置に備えられる検出ギアの
側面図である。
【図20】同自動原稿送り装置の移動方向検出センサの
出力レベルを示す図である。
【図21】同自動原稿送り装置における原稿の腰き強さ
を検出する処理手順を示すフローチャートである。
【図22】この発明の実施形態に係る同自動原稿送り装
置の概略の構成を示す図である。
【符号の説明】
1−複写機本体 2−自動原稿送り装置 117−ガイド 119−給送ローラ(櫛歯状ローラ) 126−分離ローラ(櫛歯状ローラ) 143−カム 143a−カム面 148−カムフォロワ 151−オーバラップ量検出センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下一対の櫛歯状ローラのオーバラップ部
    においてシートを分離給送するとともに、少なくとも一
    方の櫛歯状ローラを他方の櫛歯状ローラに対して接離さ
    せることにより一対の櫛歯状ローラのオーバラップ量を
    調整するシート搬送装置において、 前記オーバラップ量を検出する手段と、上側の櫛歯状ロ
    ーラの支持を選択的に解除する手段と、を設け、オーバ
    ラップ部にシートを挟持した状態で上側の櫛歯状ローラ
    に対する支持を解除した際のオーバラップ量からシート
    の腰の強さを求め、得られたシートの腰の強さに基づい
    て設定すべきオーバラップ量を決定することを特徴とす
    るシート搬送装置。
  2. 【請求項2】上下一対の櫛歯状ローラのオーバラップ部
    においてシートを分離給送するとともに、少なくとも一
    方の櫛歯状ローラを他方の櫛歯状ローラに対して接離さ
    せることにより一対の櫛歯状ローラのオーバラップ量を
    調整し、シートを所定の搬送停止位置まで搬送するシー
    ト搬送装置において、 前記オーバラップ量を検出する手段と、上側の櫛歯状ロ
    ーラの支持を選択的に解除する手段と、を設け、オーバ
    ラップ部にシートを挟持した状態で上側の櫛歯状ローラ
    に対する支持を解除した際のオーバラップ量からシート
    の腰の強さを求め、得られたシートの腰の強さに基づい
    て搬送停止位置に対するシートの搬送状態を切り換える
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  3. 【請求項3】前記上側の櫛歯状ローラの支持を選択的に
    解除する手段が、上側の櫛歯状ローラ上下方向の位置を
    規定するカムであって、カム面の一部において上側の櫛
    歯状ローラの下方への移動を規制する部材を除去したカ
    ムを含む請求項1または2に記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】前記上側の櫛歯状ローラの支持を選択的に
    解除する手段が、上側の櫛歯状ローラ上下方向の位置を
    規定するカムのカム軸に設けられたクラッチ手段を含む
    請求項1または2に記載のシート搬送装置。
JP22994096A 1996-08-30 1996-08-30 シート搬送装置 Pending JPH1072134A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22994096A JPH1072134A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 シート搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22994096A JPH1072134A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 シート搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1072134A true JPH1072134A (ja) 1998-03-17

Family

ID=16900109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22994096A Pending JPH1072134A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 シート搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1072134A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008222408A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Duplo Seiko Corp 紙葉類処理装置
JP2012071991A (ja) * 2011-11-09 2012-04-12 Duplo Seiko Corp 紙葉類処理装置
JP2014065582A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Ricoh Co Ltd シート搬送装置および画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008222408A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Duplo Seiko Corp 紙葉類処理装置
JP2012071991A (ja) * 2011-11-09 2012-04-12 Duplo Seiko Corp 紙葉類処理装置
JP2014065582A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Ricoh Co Ltd シート搬送装置および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6533263B2 (en) Sheet conveying apparatus, and image forming apparatus and image reading apparatus having same
US7938399B2 (en) Sheet conveying apparatus, image forming apparatus, and image reading apparatus
US7004464B2 (en) Automatic document feeder and image processing apparatus loaded with the same
EP0184421A2 (en) Document registration system
US6641132B2 (en) Sheet feeding device, sheet conveying device, image scanning apparatus and image forming apparatus
US9663310B2 (en) Sheet feeding device and image forming apparatus
US6256473B1 (en) Image forming apparatus capable of copying original sheets having different sizes into sheets having different sizes
US11345557B2 (en) Sheet feeding apparatus
US5833230A (en) Sheet supplying apparatus with centrally disposed feeding force
JP4307144B2 (ja) 画像読取装置
US6185403B1 (en) Sheet conveying device, and an image reading apparatus and image forming apparatus having the sheet conveying device
JPH1072134A (ja) シート搬送装置
JP2002284399A (ja) シート斜行矯正搬送装置とこの装置を備えた画像形成装置および画像読み取り装置
US20220063298A1 (en) Sheet conveying apparatus
JP6571976B2 (ja) シート給送装置、画像読取装置、及び画像形成装置
JP2018122948A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP3698890B2 (ja) 画像読取装置
JP4675817B2 (ja) 自動用紙搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP2000238955A (ja) 自動原稿搬送装置
JP2002152460A (ja) 画像読み取り装置とこの装置を備えた画像形成装置
US11945683B2 (en) Sheet conveying apparatus
US20220063299A1 (en) Sheet conveying apparatus
JP5962034B2 (ja) 原稿搬送装置および画像形成装置
JP4336599B2 (ja) シート搬送装置及び画像処理装置
JPH10194481A (ja) シート材搬送装置及び画像読取装置及び画像形成装置