JPH107131A - 液体カートンの注出具 - Google Patents

液体カートンの注出具

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Publication number
JPH107131A
JPH107131A JP8177272A JP17727296A JPH107131A JP H107131 A JPH107131 A JP H107131A JP 8177272 A JP8177272 A JP 8177272A JP 17727296 A JP17727296 A JP 17727296A JP H107131 A JPH107131 A JP H107131A
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JP
Japan
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spout
carton
peripheral wall
cylindrical body
liquid
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Withdrawn
Application number
JP8177272A
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English (en)
Inventor
Yasutoyo Komiya
康豊 小宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication of JPH107131A publication Critical patent/JPH107131A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D5/00Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
    • B65D5/42Details of containers or of foldable or erectable container blanks
    • B65D5/72Contents-dispensing means
    • B65D5/74Spouts
    • B65D5/746Spouts formed separately from the container
    • B65D5/747Spouts formed separately from the container with means for piercing or cutting the container wall or a membrane connected to said wall
    • B65D5/748Spouts formed separately from the container with means for piercing or cutting the container wall or a membrane connected to said wall a major part of the container wall or membrane being left inside the container after the opening

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cartons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸送、保管あるいは陳列等においては支障の
ないものであって、、内容物の液体を注ぎ出す際には注
ぎ口が視認できる液体カートンの注出口に関する技術を
提供する。 【解決手段】 注出口本体1およびキャップ6等からな
り、前記注出口本体1の周壁4に、摺動可能な筒状体5
を嵌合させ、前記筒状体5を上方に摺動させ、所定の位
置において、前記筒状体5が前記注出口本体に固定でき
る係合部Rを有する液体カートンの注出具であって、前
記係合部Rが前記注出口本体に設けた凸部と前記筒状体
に設けた凹部または孔部との嵌合による構造または前記
係合部が前記注出口本体に設けた凹部または孔部と前記
筒状体に設けた突起部との嵌合による構造または、前記
係合部が前記注出口本体と前記筒状体との螺合による構
造であることを特徴とし、リクローズ用のキャップを装
着したことを含む液体カートンの注出具SPとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】牛乳、ジュース、紅茶、コー
ヒーあるいは日本酒等の液体内容物を充填したゲーベル
トップ型液体カートンの注出具に関する。
【0002】
【従来の技術】図6および図7は、従来技術によるゲー
ベルトップ型の液体カートンである。図6は液体カート
ンのトップシール部TSの一部に設けた弱シール部Sw
を剥離して開口部DDを形成する方法(6−2)を示
す。図7は液体カートンの正面傾斜パネルに別成形品の
注出具SPを設けたゲーベルトップ型カートンを示し、
その斜視図(7−1)、同図(7−1)のa−a部断面
図(7−2)および内容物の注出状態を示す図(7−
3)である。ゲーベルトップの液体カートンPから内容
物を取り出す方法としては、図5に示すように牛乳など
のチルド流通する内容物用の容器として用いられている
タイプとして、前記ゲーベルトップ液体容器上部のトッ
プシールTSをする際に部分的に弱シール部Swを形成
する。前記弱シール部は、前記トップシールの長さの半
分の長さとする。前記カートンから内容物を注出する場
合は、まず、前記トップシール部の弱シール部を剥離す
る。剥離は、前後の傾斜パネルを左右に開き[図6(6
−1)のFのように開く]、折り込みパネルを外側に引
き出すことによって、開口部DDを形成することができ
る。しかし、前記弱シール部分Swの剥離は、ヒートシ
ールされた部分の剥離強度が一定でなく、強い力を必要
とするケースがあった。
【0003】そこで、前述のような液体カートンのシー
ル部を剥離するなどのカートンを破壊せずに内容物を注
出可能にした方法が、図7に示すように正面傾斜パネル
に別成形品の注出具SPを設けたゲーベルトップ型カー
トンであり、常温流通される内容物などに多く用いられ
るようになった。前記別成形の注出具SPの基本形状は
カートンに固着する鍔部と、注出の際に内容液の注出流
路となる周壁部からなる注出口本体1とリクローズキャ
ップ6からなる。前記成形品による従来の方法は、注出
口の形成は容易であるが、内容物を注ぎ出す際に、前記
カートンPを手で持って、カートンPから内容物Wをコ
ップ等に注ぐ際、前記カートンPの屋根の頂上部分が、
前記注出口本体1の先端部分、すなわち、液出口を隠す
ことになって、注ぐ人の眼から見えないか、または非常
に見えにくくするため、内容物を注ぎ出す時に零してし
まう危険があった。すなわち、注ぐ姿勢において、前記
液出口の位置が容器の下側になり、さらに、前記カート
ンの上部シール部が、使用者の目から前記液出口をさら
に見えにくくしている。
【0004】そこでゲーベルトップタイプ型液体カート
ンに装着する注出口本体1の長さを延長すれば、前記使
用時の問題は解決できるが、商品として輸送または保管
する際に収納する段ボール等のケースの側壁または天板
にあたり、該注出具SPの取り付け部の近傍の容器変形
あるいは破壊を引き起こすことになる。前記の注出口本
体1を延長したカートンを収納し得るケースとし、生ず
る空隙部に充填材(緩衝材)を挿入することも考えられ
るが、輸送、保管のスペースが増大して原価アップとな
り、経済的に好ましくない。前記注出具SPは、図7
(7ー2)に示すように正面パネルの延長面Lvとトッ
プシールの最上部を通る水平面Lhで囲まれる三角形の
空間S内に格納できる大きさ、高さの範囲で設けること
になり、その結果、前記のように内容物を注出する際に
液の出口が見えにくいという不都合があった。輸送、保
管時に問題がなく、内容物を注ぐときに、注ぎ出し口の
先端が見やすい注出口の開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】輸送、保管あるいは陳
列等においては支障のないものであって、内容物の液体
を注ぎ出す際には注ぎ口が視認できる液体カートンの注
出口に関する技術を提供する。
【0006】
【課題を解決する手段】少なくとも注出口本体およびキ
ャップからなる注出具であって、前記注出口本体の周壁
に、摺動可能な筒状体を嵌合させ、前記筒状体を上方に
摺動させた際、所定の位置において前記筒状体が前記注
出口本体に固定できる係合部を有する液体カートンの注
出具であって、前記係合部が前記注出口本体の周壁部に
設けた凸部と前記筒状体に設けた凹部または孔部との嵌
合による構造または前記係合部が前記注出口本体の周壁
部に設けた凹部または孔部と前記筒状体に設けた凸部と
の嵌合による構造または、前記係合部が前記注出口本体
と前記筒状体との螺合による構造であることを特徴と
し、リクローズ用のキャップを装着したことを含む液体
カートンの注出口とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1(1−1)は本発明の液体カ
ートンの注出具使用前の断面図、(1−2)は開栓して
筒状体を上方に引出し、注出口本体の周壁部に係合した
状態を示す断面図、(1−3)は内容物を注出している
状態を示す斜視図である。図2は本発明の液体カートン
の注出口の注出具の開栓前と開栓後注出口を延長した状
態を示す断面図である。図3は注出口周壁部と筒状体と
の係合方法を示す図である。図4はカートンのバージン
性のための密封例を示す。図5は本発明の別の実施例を
示し、(5−1)は液体カートンの斜視図、(5−2)
は注出具の開栓前の構造を示す断面図、(5−3)は開
栓し、突き刺し具によりバージンシールフィルムを破壊
して開口部を形成し、注出口を延長した状態を示す断面
図、(5−4)は、(5−2)のY部分の拡大図、(5
−5)は(5−3)のZ部分の拡大図である。本発明の
液体カートンの注出具SPは図1に示すようにゲーベル
トップ型液体紙容器Pに接合する鍔部3と周壁部4から
なる注出口本体1およびリクローズ性のキャップ6とを
基本部材として、その他の補助的部材を組み合わせて構
成されるものである。そして、前記本発明の液体カート
ンの注出具SPは、前記液体カートンPの正面上部の傾
斜パネル2(以下傾斜パネルと記す)に装着するもので
ある。商品として流通または保管段階にあるときは、そ
のキャップを嵌合した状態で、カートンの正面パネルの
延長面Lvと、前記カートンの最上部に接する水平面L
hによって形成される空間Sに格納される範囲の大きさ
としているが、内容物である前記液体Wを注出する際に
は、注出口の高さを延長することができることを特徴と
するものである。
【0008】本発明の注出具SPは、注出口本体1、筒
状体5およびキャップ6から構成される。注出口本体1
は液体カートンPに接合するための鍔部3と注出の際に
液体の流路となる周壁部4からなる。本発明においては
前記周壁部4の外側に筒状体5を前記周壁部4の外面に
摺動可能に嵌合させる。さらに、前記筒状体5は使用前
は前記周壁部4と略重合した状態とし、液体カートンか
ら内容物Wを注出するときには、該筒状体5を前記周壁
部4の外面に沿って上方に摺動し、所定の位置において
前記周壁部4に固定する構造の係合部Rを設けるものと
する。本発明において注出具に筒状体5を設ける目的
は、内容物Wを注出するときに注出口の長さ、すなわ
ち、内容物の液体の流路を長くすることによって、注出
する人の目から注出口の液出口Dが視認できるようにす
ることである。また、本発明の注出具SPにはリクロー
ズ用のキャップをセットする。
【0009】本発明の注出具構造の特徴は、内容物Wの
注出路となる屹立した側壁部4と該側壁部4に外接した
筒状体9との二重壁を特徴とし、開封するまでは、前記
二重壁は略完全に重合している。本発明の液体カートン
Pから最初に内容物Wを注出する場合、まず、前記外接
の筒状体5を注出口本体の周壁部4の外面に沿って摺動
させながら上に引き上げて、最終的に、前記注出口本体
の周壁部4の上部に設けた凸部12と、前記筒状体5の
下部に設けた凹部または孔部11とが嵌合して係合部R
を形成し(3−1)、延長された注出口となるのであ
る。前記係合部Rの形成は、前記周壁部の上部に凹部ま
たは孔部を設け、前記筒状体の下部に凸部を設ける方法
(3−2)によっても可能であり、さらに、前記周壁部
および筒状体の双方に設けた螺子によって形成してもよ
い(3−3)。その結果、液出口Dは、図2に示すよう
に初期の位置よりもhの高さだけ高い位置になって、内
容物を注ぎ出す際に、図1(1−3)に示すように液出
口Dが視認できるので安心してコップ等に安心して注ぐ
ことができるようになった。
【0010】本発明の液体カートンの注出具SPは、前
記傾斜パネル2の上に取り付けられるが、その高さは、
前記正面パネルの上部への延長面Lvと、容器頂上部に
接する水平面Lhとで形成される断面が略三角形の空間
Sの中に格納されることが必要である。すなわち、内容
物Wを充填した商品としての液体カートンPを流通また
は保管する場合は、段ボール等に例えば6〜10パック
を収納するが、前記段ボール等に収納する際に、液体カ
ートンの注出具が、前記空間から突出していると、該突
出部が前記段ボール等の側壁または天板にあたり、該注
出口取り付け部の近傍の容器を変形させたりあるいは破
壊を引き起こす危険がある。本発明の注出具SPは、使
用前は前記三角形の空間S内に収納されているが注出す
る段階において、使用者が注出口の流路を延長すること
によって、前記三角形の空間Sの枠外までも延ばすこと
が可能となり、液出口Dが見えやすくなる。本実施例の
液体カートンの注出具SPは、図2に示すように保管時
(2−1)には前記空間Sの中に納まって、注出のため
に注出口を延長した時(2−2)には、前記空間の範囲
を超えるけれども、特に支障はない。保存のために冷蔵
庫のドアポケットに収納する際等、延長して空間Sのス
ペースの外に突出した筒状体があっても、該突出部をを
冷蔵庫の中側にして収納すればよい。一度延長した筒状
体5を使用後に再度下方に戻して、保管時の状態に復す
ことも可能であるが、注出口本体1の周壁部4と筒状体
5との隙間から内容物Wが漏れだす危険があるので、リ
クローズキャップ6が前記注出口本体1の周壁部との間
において再密封可能な構造とする。
【0011】本発明のキャップ6は、液出口Dを被覆
し、注出口の周縁部に設けた突起に嵌合させるような構
造であればよい。該キャップ6は、真空成型法で成型し
てもよく、射出成型法によって成型してもよい。本発明
のキャップ6はリクローズキャップであり一度開栓した
容器の保管中の転倒等により、内容物Wが零れないよう
にする必要がある。内容物Wを注出後、注出具SPにお
ける筒状体5を延長したまま保存するタイプの場合に
は、該キャップは筒状体5外面との嵌合とする。また、
内容物Wを注出後、筒状体5を注出口本体1の周壁部4
に重合する、すなわち、延長部を圧縮し元の状態に戻す
場合には、前記周壁部外面と筒状体内面との間に隙間を
形成することになる。この場合には注出口本体の周壁部
の内面に当接する形状を有する環状リブを設けたキャッ
プとすることによって保管時の転倒などにより内容物W
の液体が零れることを防ぐ。
【0012】液体カートンのバージン性(開封されてい
ない)を示し、かつ、易開封性を付与した注出口内部の
構造として、一般に用いられているプルリング式注出口
がある。図1(1−1)(1−2)に示すように、内容
物を注出しようとする場合は、キャップ6をとり、注出
口本体の周縁部内のプルリングPRを摘まみ、上方に引き
上げることにより、注出口底部に設けられたスコア部
(薄肉部)mに囲まれた中板fを部分的に切り取り開口
部kを形成する。
【0013】バージン性構造の別の形成方法は、液体カ
ートンPの正面傾斜バネル2に設けた注出口取り付けの
ための孔7を被覆するように、脆弱な材質からなる内面
密封フィルムVFを液体カートンPの内面から接着し、
注出口本体1は前記カートンの外側から、前記孔7部分
と位置を合わせて接合する。開栓は専用の突き刺し具B
Tにより前記密封フィルムを突き破って開口部kを形成
することができる。または、注出口の鍔部3に脆弱なフ
ィルムを貼合しておき、専用突き刺し具等によって、前
記フィルムを破壊して開口部kを形成することもでき
る。本発明はその開口方法を限定するものではない。
【0014】発明の液体カートンの注出具SPの注出口
本体1は、図1に示すように、カートンPに接合するた
めの注出口鍔部3及び内容物の注出流路となる周壁部4
を有しているが、前記カートンPへの接合は、カートン
の成形工程において、カートンの傾斜パネル2に予め設
けられた孔7の内面から、前記周壁部4をカートンの外
面に突出させ、前記鍔部3の上面とカートンの内面とを
超音波シール等の手段により熱接合する。また、注出口
本体1のカートンへの別の接合方法として、図4に示す
ように前記傾斜パネル2に設けた孔7の周縁部にカート
ン内面材料とヒートシール性可能で脆弱なフィルム(積
層フィルムを含む)をヒートシールしたカートンブラン
クとし、該カートンを成形する工程において、前記カー
トンの傾斜パネル外面の孔7の周縁部に注出口本体の鍔
部3を熱接合することも可能である。
【0015】本発明の液体カートンの注出具SPを構成
する注出口本体1、筒状体5およびリクローズキャップ
6は射出成形法によって製造するが、前記リクローズキ
ャップ6は成形可能なプラスチックシートを圧空真空成
形法等を用いて製造するものであってもよい。注出口本
体1、筒状体5およびリクローズキャップ5として使用
可能な樹脂としては、低密度〜高密度ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、ポリプロ
ピレン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリスチ
レン、スチレン−アクリロニトリル共重合体等を使用す
ることができる。
【0016】成形された注出口本体1、筒状体5および
キャップ6の前記カートンへの接合は、予め、前記3つ
の成形品をアッセンブルしておく方法と、前記注出口本
体1のみを前記カートンに接合した後、筒状体5および
キャップ6を、周壁部4に嵌合することも可能である。
いずれの方法のケースにおいても、前記周壁部4への前
記筒状体5の嵌合を円滑に実施するために、嵌合時に前
記両部材またはいずれかの部材を加温して嵌合すること
が望ましく、また、いずれかの部材が、柔軟性あるいは
弾性を有する材料により成形することが望ましい。柔軟
性あるいは弾性のある材料としては、低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等の
単体またはブレンドした樹脂を使用することができる。
【0017】本実施例による液体カートンPから内容物
Wを注出しようとする場合は、図5に示すようにリクロ
ーズキャップ6をとり、注出口本体1の周壁部4内の易
開封プルリングPRを摘まんで引き上げることにより、注
出口底部に設けられたスコア部(うす肉部)mに囲まれ
た部分の中板が除去され、開口部kを形成する。次に、
注出口本体1の周壁部外面に重合した筒状体5を上方に
摺動させ、所定の高さhまで引き上げた時に、前記周壁
部4の外面に設けた凸部12が前記筒状体の内面に設け
た凹部11に嵌合して、筒状体5が固定され、延長した
注出流路から内容物Wを注ぎ出す際に、前記延長した注
出口の先端、すなわち、液出口Dが視認できるので、従
来のように、注出時に内容物Wを零すことがなくなっ
た。本発明は次の実施例に限定されるものではない。
【0018】
【実施例】
[実施例1]1.8リットルのゲーベルトップ型カートン
P(形状と寸法は図Z)の正面傾斜パネル2に本発明に
よるつぎの注出具SPを装着した。 カートンの材質: LDPE/紙/LDPE/AL/DL/PET/DL/LDPE {略号 LDPE: 低密度ポリエチレン、紙: 液体紙容器用
原紙、AL: アルミ箔、DL:ドライラミネーション、PET:
ポリエステルフィルム} 注出具SPの構造はプルリング式易開封性注出口本体に
筒状体5を重合し、係合部構造は、注出口本体1の周壁
部4に設けた凸部12と前記筒状体に設けた凹部または
孔部11との嵌合による構造(図1)とした。また、バ
ージン性は、注出口本体1の周壁部4内にプルリング式
易開封タイプとした。その構造は、図1等を用いて前に
説明したタイプである。そして、それぞれの部材に使用
した樹脂は、注出口本体1は低密度ポリエチレン、筒状
体5はポリプロピレン、キャップ6はエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(酢酸ビニルが5重量%含有)であり射出
成形法により成形した。なお、キャップ6は、前記筒状
体5の外面と凹凸嵌合するタイプとした。注出口本体1
の周壁部4に80℃に加温した筒状体5を重合し、次にキ
ャップ6を筒状体5外面に設けたアンダーカット部に前
記キャップのスカート内に設けた突起を嵌合させた。こ
のようにしてアッセンブルした注出具SPの液体カート
ンPへの接合は、成形充填機において液体カートンPの
傾斜パネル2に設けた孔7から注出口本体1の周壁部4
を突出させ、注出口本体1の鍔部3に相当する部分を加
圧しながら超音波を照射して接合した。その後、65℃に
加温した清酒を充填し、トップシール部TSをホットエ
アーにより加熱加圧して密封した。使用した成形充填機
はDR−10(株式会社 ディーエヌケー製 商品名)
である。
【0019】得られた液体カートンPから清酒を注出す
るために、キャップ6をはずし、前記周壁部4内のプル
リングPRを摘まみ、上方に引き上げることにより、プル
リングPRに連接され、かつ薄肉部mに囲まれた内底面の
一部が除去され開口部kを形成した。次に、前記周壁部
4に重合された筒状体5を上方に所定の高さまで摺動
し、周壁部4外面に設けた前記凸部12と筒状体内面に
設けた凹部11とを係合させることにより、液出口が当
初の高さ(前記周壁部の頂上部)より高くなった。この
カートンを手に持ち、立ったままで内容物である清酒を
コップに注いだが、液出口が見えるので、的確にコップ
に注入することができた。注出後、前記筒状体5にキャ
ップ6をして該容器Pを横にしたが、内容物Wは10秒間
漏れることはなく、容器が転倒しても、瞬間的におこせ
ば、液の零れを防止できる容器とすることができる。
【0020】[実施例2]1.5リットルのゲーベルトッ
プ型カートンの正面傾斜パネルに本発明による注出具S
Pを装着した。[図5(5−1)] カートンの材質: LDPE/紙/LDPE/ SiOx PET/DL/LDPE {略号 SiO x PET 酸化ケイ素蒸着PET } 注出具SPは液体カートンPの傾斜パネル2に外付けす
るタイプとした。すなわち、傾斜パネル2に設けた孔7
は、予め、その内面の前記孔周縁部にバージンシールフ
ィルムVFを接着し、前記孔7を内部から被覆した。バ
ージンシールフィルムVFの材質は、PET/DL/EVOH/AC/L
DPE(EC) とした。{略号 EVOH: エチレンビニルアルコ
ールフィルム、AC:LDPE のEVOH面への接着性を良くする
ためのアンカー剤、EC: 押し出しコート} 注出具SPは、専用突き刺し具BTを注出口本体1の周
壁部4内側に収納し、周壁部4の外側に筒状体5を重合
した。本実施例2における注出口の延長も、前記筒状体
5を上方に摺動することは、前記実施例1と変わらない
が、所定の位置における周壁部4と筒状体5との係合
は、周壁部4外面上部と、筒状体5内面下部に相互に螺
合しうるような形状の螺子を設けた。本実施例の注出具
は、注出後、延長した注出口を再度圧縮することのでき
るタイプである。前記螺合した周壁部4と筒状体5との
係合を、筒状体5を逆に回転することによって、係合が
解除され、摺動する前の状態に復すことができる。ま
た、キャップ6には、周壁部4の内面に当接するリブを
設け、該リブが前記周壁部4の内面に設けたアンダーカ
ット部に嵌合する構造とした。そして、それぞれの部材
に使用した樹脂は、注出口本体1は低密度ポリエチレ
ン、筒状体5は高密度ポリエチレン、キャップ6は低密
度ポリエチレン、周壁部内に収納した突き刺し具はポリ
スチレンBTを用いて射出成形法により成形した。注出
口本体1の周壁部4に70℃に加温した筒状体5を重合
し、次にキャップ6を周壁部内面に設けたアンダーカッ
ト部に前記キャップのスカート内に設けた突起を嵌合さ
せた。このようにしてアッセンブルした注出具SPの液
体カートンPへの接合は、成形充填機において液体カー
トンを成形後に行う。まず、80℃に加熱したミネラルウ
ォーターを充填し、トップシール部TSを加熱加圧して
密封した。前記内容物Wの熱を冷却水のシャワーによ
り、40℃以下に冷却後、カートン外面を乾燥させ、正面
傾斜パネル2に設けた孔部7の周縁部のポリエチレンを
加熱し、前記注出口本体の鍔部を圧着し接合した。カー
トンの成形、充填およびトップシールに用いた機械は、
DR−10(前記)、また、注出具の接合は、別工程
(自社製のセッティングマシン)にて行った。
【0021】得られた液体カートンPからミネラルウォ
ーターを注出するために、キャップをはずし、前記周壁
部内から専用突き刺し具を取り出し、鋭角な突き刺し部
を下にして前記周壁部内に押し込み、孔部に被覆したバ
ージンシールフィルムを突き破り開口部kを形成した。
次いで、筒状体5を上方に摺動し、所定の位置におい
て、筒状体5を回転させ、周壁部4と螺合させることに
よって、延長した注出口を得た。このカートンを手に持
ち、立ったままで内容物であるミネラルウォーターを水
筒に注いだが水筒の口が狭いにもかかわらず、零すこと
なく注ぐことができた。また、注出後、筒状体5を係合
した時と逆方向に回転し、係合を解除し、周壁部4に該
筒状体5を重合させ、キャップをして該容器を横にした
が、内容物は10秒間以上の間漏れることはなかった。す
なわち、内容物が残っている容器が転倒しても瞬間的に
起こせば液の零れを防止できる容器とすることができ
た。
【0022】
【発明の効果】本発明の液体カートンの注出具SPはゲ
ーベルトップ型のカートンの正面傾斜パネル2に設けた
注出具SPが、内容物Wの注出時に使用者の目から見え
にくいことから、注出する前に、注出路を長くすること
によって、内容物である液体を零すことなく安定して注
ぐことができるようになった。本発明による液体カート
ンの注出具SPは販売時は背が低くて輸送時あるいは陳
列には邪魔にならず、使用時には注出口を長くする事が
できるため、液出口Dをみながら液体内容物Wを取り出
すことが可能となり、極めて使いやすい点を最大の特徴
とする。しかも、本発明の液体カートンの注出具SPを
容器に取り付けることに関しては何ら問題もない。筒状
体5を注出口本体1の周壁部4の外面に重合させ、内容
物Wを注出する際に該筒状体5を上方に引き上げて所定
の位置に係合させることにより、注出口の長さを簡単に
延長できるようになったが前記係合は周壁部4と筒状体
5との凹凸嵌合または螺合などの技法によって実施でき
る単純な構造であり、容器製造にも支障はない。リクロ
ーズキャップ6をセットすることによって、液体カート
ンP内に内容物Wが残った場合にもリクローズできて、
かつ、そのカートンPが保管中に転倒しても内容物Wが
零れる心配のない注出具となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明液体カートンの注出具の実施例を示す開
栓前の断面図(1−1)、注出時の断面図(1−2)、
注出時の状態を示す斜視図(1−3)
【図2】本発明の液体カートンの注出具の開栓前と筒状
体を延長した状態を示す注出具部分を含む断面拡大図
【図3】図1(1−2)のX部分を示し、注出口本体と
筒状体との係合部の拡大断面図
【図4】液体カートンの注出部の密封の別の例
【図5】本発明の別の実施例の液体カートンの斜視図
(5−1)注出具の構造を示す断面図(5−2)
【図6】図6は、従来技術によるゲーベルトップ型の液
体カートンであり、トップシール部に設けた弱シール部
(6−1)と弱シール部を剥離して開口部を形成された
状態(6−2)を示す斜視図。
【図7】従来技術による注出具の実施例であり、液体カ
ートンの斜視図(7−1)、a−aをA方向からみた断
面図(7−2)、注出時の状態を示す斜視図(7−3)
【符号の説明】
P カートン SP 注出具 1 注出口本体 2 正面傾斜パネル 3 注出口鍔部 4 注出口周壁部 5 筒状体 6 キャップ 7 注出口取り付けのための孔 8 トップシール部 9 正面パネル 10 注出口本体と液体カートンとの接合部 11 筒状体に設けた凹部または孔部 12 注出口周壁部に設けた凸部 13 筒状体に設けた螺子 14 注出口本体の周壁部に設けた螺子 15 折り込みパネル W 内容物 D 液出口 m スコア部 h 筒状体の延長の長さ R 筒状体と注出口本体周壁部との係合部 f 注出口内部の中板 PR プルリング k プルリングによる開口部 t 内面密封フィルム Lv 正面パネルの延長面 Lh ゲーベルトップ容器の最高部に接する水平面 S LvとLhとにより囲まれる傾斜面上の空間 TS トップシール部 Su 強シール部 Sw 弱シール部 DD 開口部 BT 突き刺し具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも注出口本体およびキャップか
    らなる注出具であって、前記注出口本体の周壁に、摺動
    可能な筒状体を嵌合させ、前記筒状体を上方に摺動させ
    た際、所定の位置において前記筒状体が前記注出口本体
    に固定できる係合部を有することを特徴とする液体カー
    トンの注出具。
  2. 【請求項2】 前記係合部が前記注出口本体の周壁部に
    設けた凸部と前記筒状体に設けた凹部または孔部との嵌
    合による構造であることを特徴とする請求項1記載の液
    体カートンの注出具。
  3. 【請求項3】 前記係合部が前記注出口本体の周壁部に
    設けた凹部または孔部と前記筒状体に設けた凸部との嵌
    合による構造であることを特徴とする請求項1記載の液
    体カートンの注出具。
  4. 【請求項4】 前記係合部が前記注出口本体の周壁部と
    前記筒状体との螺合による構造であることを特徴とする
    請求項記載の液体カートンの注出具。
  5. 【請求項5】 リクローズ用のキャップを装着したこと
    を特徴とする請求項1ないし4記載の液体カートンの注
    出具。
JP8177272A 1996-06-18 1996-06-18 液体カートンの注出具 Withdrawn JPH107131A (ja)

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