JPH1069852A - 希ガス放電灯の製造方法 - Google Patents

希ガス放電灯の製造方法

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JPH1069852A
JPH1069852A JP22864596A JP22864596A JPH1069852A JP H1069852 A JPH1069852 A JP H1069852A JP 22864596 A JP22864596 A JP 22864596A JP 22864596 A JP22864596 A JP 22864596A JP H1069852 A JPH1069852 A JP H1069852A
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JP
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sheet
sheet structure
rare gas
translucent
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JP22864596A
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English (en)
Inventor
Masamichi Yoshida
聖導 吉田
Susumu Takahashi
進 高橋
Shinichi Hotta
真一 堀田
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的に簡単な構成によって製造工程の機械化
が可能となり、生産性を著しく高めることができる希ガ
ス放電灯の製造方法を提供すること。 【解決手段】透光性シ−ト4の一方の面に金属部材より
なる帯状の一対の外部電極5,6を互いに離隔して配置
すると共に、一方の面に接着層9を形成してなるシ−ト
構体3をステ−ジ10上に載置する工程と、内面に発光
層2を有する直管状の外囲器1をシ−ト構体3の一方の
端部部分に、外囲器1の長手方向が外部電極5,6の長
手方向に沿うように位置させる工程と、外囲器1及び/
又はステ−ジ10の移動に関連して外囲器1を相対的に
シ−ト構体3の一方の端部側に向けて転動させた後、外
囲器1を相対的にシ−ト構体3の他方の端部側に向けて
転動させることにより、外囲器1の外周面にシ−ト構体
3を巻回し、透光性シ−ト4の一方の端部4aに他方の
端部4bを重ね合わせる工程と、透光性シ−ト4の端部
4a,4bの重ね合わせ部分を溶着する工程とを経るこ
とにより、生産性を著しく改善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は希ガス放電灯の製
造方法に関し、特に外囲器の外周面に一対の帯状の外部
電極を有する希ガス放電灯において、外部電極を有する
シ−ト構体の外囲器の外周面への装着方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種希ガス放電灯は、例えば図
9に示すように構成されている。即ち、Aは例えばガラ
スバルブよりなる外囲器であって、その内面には希土類
蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体などの蛍光体よりなる発光
層Bが形成されている。尚、外囲器Aの内部空間には例
えば水銀などの金属蒸気を含まないキセノンガスなどの
希ガスが所定量封入されている。一方、外囲器Aの外周
面には、例えばアルミニウムなどの不透光性の金属部材
よりなる帯状の一対の外部電極C,Dが互いに対向する
ように貼着されており、その外周面は熱収縮性樹脂より
なる保護チュ−ブEにて被覆・保護されている。
【0003】この希ガス放電灯は、外部電極C,Dに高
周波高電圧(例えば25KHzで2500Vo−p)を
印加することによりキセノンガスの放電が生じ、キセノ
ンガスの励起線によって発光層Bが励起されて発光する
ものであり、光は外部電極C,Dの端部Ca,Da間の
開口部Pから放出される。特に、この希ガス放電灯には
水銀が用いられていないために、点灯後における光量の
立ち上がりが急峻であり、点灯と同時に光量がほぼ10
0%近くにまで達するという特徴を有している。このた
めに、ファクシミリ,イメ−ジスキャナ,複写機などの
OA機器の原稿読取用の光源として好適するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この希
ガス放電灯は次のように製造されるために、量産性の改
善が難しいという問題がある。
【0005】即ち、まず、図10に示すように、外囲器
Aの外周面に一方の面に接着層を有する外部電極C,D
を、互いに所定の間隔だけ離隔するように、手作業によ
って貼付ける。次に、アルミニウムよりなる外部電極
C,Dの端部に銅よりなる端子F,Fを、例えば鉛−錫
−銀−アンチモンの四元合金よりなる半田を用いて接続
すると共に、端子F,Fに図示しない外部導出用のハ−
ネスを半田付けする。尚、外部電極C,Dの外囲器Aへ
の貼着は、外部電極C,Dに端子F,Fを半田付けした
後に行なうこともできる。次に、外囲器Aをシリコ−ン
ワニス液に浸漬し引き上げた後、例えば1時間程度乾燥
させることにより、外囲器A及び外部電極C,Dの表面
にシリコ−ンワニスの被膜を形成する。然る後、図9に
示すように、外囲器Aに熱収縮性樹脂よりなる保護チュ
−ブEを被せると共に、この保護チュ−ブEを150〜
200°C程度に加熱して熱収縮させ、外囲器Aの外周
面に保護チュ−ブEを密着させることによって希ガス放
電灯が製造される。
【0006】このように希ガス放電灯の製造工程には、
外部電極C,Dを外囲器Aの外周面に貼付ける工程があ
るが、外部電極C,Dが薄膜で帯状に構成されている上
に、外囲器Aの曲面部分に貼付ける必要があるために、
機械化が難しい。従って、手作業によって貼付けている
ために、作業能率が低く、生産性を高めるには人海戦術
を採用しなければならない。
【0007】その上、手作業による外部電極C,Dの貼
着工程,シリコ−ンワニスの被着−乾燥工程,保護チュ
−ブEの装着−熱収縮工程などのように数多くの製造工
程を経なければならないこともあって、量産性を高める
こともできにくいという問題がある。
【0008】それ故に、本発明の目的は、比較的に簡単
な構成によって製造工程の機械化が可能となり、生産性
を著しく高めることができる希ガス放電灯の製造方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、透光性シ−トの一方の面に金
属部材よりなる帯状の一対の外部電極を互いに離隔して
配置すると共に、一方の面に接着層を形成してなるシ−
ト構体をステ−ジ上に載置する工程と、内面に発光層を
有する直管状の外囲器をシ−ト構体の一方の端部部分
に、外囲器の長手方向が外部電極の長手方向に沿うよう
に位置させる工程と、外囲器及び/又はステ−ジの移動
に関連して外囲器を相対的にシ−ト構体の一方の端部側
に向けて転動させた後、外囲器を相対的にシ−ト構体の
他方の端部側に向けて転動させることにより、外囲器の
外周面にシ−ト構体を巻回し、透光性シ−トの一方の端
部に他方の端部を重ね合わせる工程とを含むことを特徴
とする。
【0010】又、本発明の第2の発明は、透光性シ−ト
の一方の面に金属部材よりなる帯状の一対の外部電極を
互いに離隔して配置すると共に、一方の面に接着層を形
成してなるシ−ト構体をステ−ジ上に載置する工程と、
内面に発光層を有する直管状の外囲器をシ−ト構体の一
方の端部部分に、外囲器の長手方向が外部電極の長手方
向に沿うように位置させる工程と、外囲器及び/又はス
テ−ジの移動に関連して外囲器を相対的にシ−ト構体の
一方の端部側に向けて転動させた後、外囲器を相対的に
シ−ト構体の他方の端部側に向けて転動させることによ
り、外囲器の外周面にシ−ト構体を巻回し、透光性シ−
トの一方の端部に他方の端部を重ね合わせる工程とを含
むことを特徴とし、第3の発明は、さらに透光性シ−ト
の端部を重ね合わせた後、その重ね合わせ部分を溶着す
ることを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の第4の発明は、前記シ−
ト構体を外囲器の外周面に、透光性シ−トの端部が互い
に重ね合わされるように巻回し接着した後、重ね合わせ
部分を長手方向に沿って連続的ないし部分的に超音波溶
着することを特徴とし、第5の発明は、前記シ−ト構体
を外囲器の外周面に、透光性シ−トの端部が外部電極上
にて互いに重ね合わされるように巻回し接着すると共
に、重ね合わせ部分を溶着することを特徴とし、第6の
発明は、前記透光性シ−トの厚さを20〜100μmの
範囲に設定したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる希ガス放電
灯について図1〜図4を参照して説明する。同図におい
て、1は例えばガラスバルブにて密閉状に構成された直
管状の外囲器であって、その内面には希土類蛍光体,ハ
ロリン酸塩蛍光体などの蛍光体よりなる発光層2が形成
されている。尚、この発光層2には、発光層2を形成し
ないアパ−チャ部(光放出部)2aが形成されており、
それの開口角θ1 は例えば70〜110度の範囲に設定
されているが、用途,目的などに応じて適宜に変更でき
る。特に、外囲器1はガラスバルブの端部にディスク状
の封着ガラス1a,1bを封着して構成されているが、
それの端部は封着ガラス1a,1bに代えて、例えばガ
ラスバルブの所望部分を加熱しながら縮径加工し溶断し
て構成することもできる。尚、この外囲器1の密閉空間
には水銀などの金属蒸気を含まない例えばキセノン(X
e),クリプトン(Kr),ネオン(Ne),ヘリウム
(He)などの希ガスが単一又は混合して所定量封入さ
れているが、キセノンを主成分とする希ガスを例えば2
0〜110Torrの圧力で封入することが望ましい。
【0013】この外囲器1の外周面にはシ−ト構体3が
密着するように巻回されている。このシ−ト構体3は、
例えば外囲器1の全長とほぼ同程度の長さを有し、かつ
厚さが20〜100μmの範囲に設定された透光性シ−
ト4と、この透光性シ−ト4の一方の面に互いに所定の
間隔だけ離隔配置して接着された不透光性の金属部材よ
りなり、かつ厚さが10〜100μmの範囲に設定され
た帯状の一対の外部電極5,6と、この外部電極5,6
の端部に一体的に形成された端子51,61と、透光性
シ−ト4の一方の面に付与された粘着ないし接着機能を
有する接着層9とから構成されている。尚、端子51,
61は外部電極5,6とは別部材(例えば銅,ニッケル
など)にて構成し、導電性接着剤,かしめ,溶着などの
接続手段によって電気的機械的に接続することができ
る。
【0014】このシ−ト構体3において、透光性シ−ト
4は、例えばポリエチレンテレフタレ−ト(PET)樹
脂が好適するが、透光性,電気絶縁性に優れておればポ
リエステル樹脂など他の樹脂も利用できる。又、外部電
極5,6は、例えばアルミニウム箔が好適するが、導電
性に優れ、しかも不透光性であれば、銅,銀,ニッケル
などのように他の金属部材を利用できる。さらに、接着
層9としてはシリコ−ン系接着剤が好適するが、アクリ
ル系接着剤なども使用できる。特に、この接着層9は外
部電極5,6の露出面にも形成されているが、予め透光
性シ−ト4の一方の面にのみ形成して外部電極5,6の
露出面には形成しないように構成することもできる。
【0015】上述のシ−ト構体3は外囲器1の外周面
に、外部電極5,6が外囲器1と透光性シ−ト4との間
に位置するように装着されており、外部電極5の上にお
いて、透光性シ−ト4の一方の端部4aに他方の端部4
bを重ね合わせて接着した上で超音波溶着,熱圧着など
により溶着されている。この溶着部は重ね合わせ部分の
長手方向に沿って連続的ないし部分的に形成されてい
る。尚、この状態において、端子51,61は透光性シ
−ト4の端部から突出するように配慮されている。特
に、シ−ト構体3の外囲器1への装着状態において、外
部電極5,6の一端5a,6aの間には第1の開口部7
が、外部電極5,6の他端5b,6bの間には第2の開
口部8がそれぞれ形成されており、発光層2からの光は
主としてアパ−チャ部2aから第1の開口部7を経由し
て放出される。尚、第1の開口部7の開口角とアパ−チ
ャ部2aの開口角θ1 はほぼ同程度に設定されており、
又、第1,第2の開口部7,8の開口角θ1 ,θ2 はθ
1 >θ2 の関係に設定することが望ましいが、同一ない
し逆の関係(θ1 <θ2 )に設定することもできる。
【0016】この希ガス放電灯は、例えば次のように製
造される。まず、図5(a)に示すように、シ−ト構体
3を展開した状態で組み立てステ−ジ10に載置し位置
決めする。尚、ステ−ジ10には例えば複数の真空吸着
孔(図示せず)が形成されており、シ−ト構体3はステ
−ジ10に真空吸着によって支持・固定される。次に、
外囲器1をシ−ト構体3の透光性シ−ト4の一端部分4
aに、外囲器1の長手方向が外部電極5,6の長手方向
に沿うように(平行となるように)、しかもアパ−チャ
部2aと第1の開口部7とが巻回した状態で一致するよ
うに位置させる。この状態で、例えば従動的に回転し、
かつ上下動可能な2個のロ−ラ11,11を外囲器1の
上部に弾力的に押し付けるように位置させる。この状態
において、ステ−ジ10を矢印方向Mに移動させる。す
ると、外囲器1はロ−ラ11,11に押さえ付けられた
状態で反時計方向に回転すると共に、ロ−ラ11,11
も外囲器1の回転に応じて従動回転する。そして、同図
(b)に示すように、外囲器1の外周面の一部には透光
性シ−ト4の一端4aが隙間(気泡)が形成されないよ
うに密着状態で接着される。
【0017】次に、図5(b)に示すように、ステ−ジ
10を矢印方向Nに移動させると、外囲器1はロ−ラ1
1,11に弾力的に押さえ付けられた状態で時計方向に
回転すると共に、ロ−ラ11,11も外囲器1の回転に
応じて従動回転する。この際に、シ−ト構体3の透光性
シ−ト4は、既に外囲器1に接着された一端4aを起点
として、外囲器1の回転に応じて外周面に巻回され始め
る。そして、外囲器1が例えば390°程度回転(ほぼ
1回転)すると、外囲器1の外周面には、同図(c)に
示すように、透光性シ−ト4が巻回され、それの他端4
bは一端4a及び外部電極5の上に重ね合わされ、接着
層9によって接着される。尚、ステ−ジ10の真空吸着
力は外囲器1の回転による透光性シ−ト4の外囲器1へ
の巻回・接着によって容易に離脱する程度に設定すれ
ば、組み立て工程の途中で吸着停止(開放),吸着力の
調整などを省略できる。
【0018】次に、図6(a)に示すように、外囲器1
をステ−ジ12に、透光性シ−ト4の重ね合わせ部分が
真上となるようにセットすると共に、その重ね合わせ部
分に周波数が例えば40KHzの超音波溶着装置のホ−
ン13の先端部分13aを、同重ね合わせ部分が若干押
圧されるように当接させる。これによって、超音波エネ
ルギ−が透光性シ−ト4の重ね合わせ部分に伝達され、
同部分は超音波溶着される。引き続き、ホ−ン13を隣
接する重ね合わせ部分に移動させ、同様の操作を行い、
同部分を溶着する。そして、ホ−ン13の当接位置を長
手方向に沿って連続的ないし飛び飛びに移動させること
により、重ね合わせ部分の溶着を完了する。尚、超音波
溶着はホ−ン13を長手方向に一定の速度で連続的に移
動させて溶着することが望ましい。特に、この工程にお
いて、超音波溶着装置を複数台、例えば2台使用すれ
ば、溶着作業を一層能率的に遂行できる。尚、ホ−ン1
3の先端部分13aは、同図(b)に示すように、半径
が例えば0.3〜2.0mmの半円状などの曲面に構成
されている関係で、重ね合わせ部分の長手方向への移動
を円滑に行なうことができる。
【0019】この方法によれば、外囲器1をシ−ト構体
3にロ−ラ11,11によって押し付けた状態でステ−
ジ10をM,N方向に移動させることにより、外囲器1
をシ−ト構体3の上で相対的に回転させるだけで、外部
電極5,6を外囲器1の外周面に貼着できるし、外部電
極5,6は透光性シ−ト4に予め所定の間隔で配列され
ているために、貼り付けの際に外部電極5,6の間隔を
所定の間隔となるように調整する必要が全くなく、仮に
手作業であっても作業能率を著しく向上できる。具体的
には、従来方法では製造に60分間を要していたもの
が、本発明方法によれば1分程度に短縮できる。
【0020】又、シ−ト構体3における透光性シ−ト4
の一方の面には、接着層9が形成されているために、外
囲器1をシ−ト構体3の上で相対的に回転させるだけの
単純動作によって、シ−ト構体3を外囲器1の外周面に
巻回し密着させることができる。従って、作業能率を飛
躍的に改善できるのみならず、機械化が可能となり、一
層の量産効果が期待できる。
【0021】特に、シ−ト構体3を外囲器1の外周面に
巻回するに先立って、シ−ト構体3の一端部分に配置し
た外囲器1を一端側に相対的に回転させ、外囲器1の外
周面に透光性シ−ト4の一端4aがほぼ隙間なく接着さ
れるために、この部分を接着の起点として外囲器1の外
周面全体にシ−ト構体3を確実に巻回・接着できる上、
他端4bを一端4aの上に確実に重ね合わせることがで
きる。従って、重ね合わせ部分を有する外部電極間には
透光性シ−ト4と外囲器1の外周面との間に隙間(気
泡)が形成されにくくなるために、外部電極間での絶縁
低下による沿面放電を抑制でき、長期間に亘って安定し
た動作状態を維持できる。
【0022】しかも、シ−ト構体3の外囲器1の外周面
への巻回・密着状態において、透光性シ−ト4の端部4
a,4bは互いに重ね合わせて接着されているために、
重ね合わせ部分の溶着作業が容易となるのみならず、外
部電極5,6の被覆信頼性をも高めることができる。特
に、透光性シ−ト4の厚さを20〜100μmの範囲に
設定すれば、端部4a,4bの安定した重合・接着性が
得られる。しかしながら、その厚さが20μm未満にな
ると、十分の絶縁性を確保できなくなるし、逆に100
μmを超えると、シ−トの腰が強くなって端部4a,4
bの重ね合わせ部分が剥がれ易くなり、溶着作業のみな
らず巻回作業も面倒になる。従って、シ−ト厚さは上記
範囲に設定することが望ましい。
【0023】特に、透光性シ−ト4の端部4a,4bは
外部電極5の上で重ね合わされており、しかも同部分の
超音波溶着が外部電極5の外面側で行なわれるために、
外囲器内面の発光層2に作用する超音波振動を緩和する
ことができる。従って、発光層2の外囲器内面からの剥
離を防止でき、希ガス放電灯の長手方向における輝度分
布を改善できる。
【0024】さらには、外部電極5,6は、シ−ト構体
3を外囲器1に装着する際に、透光性シ−ト4と外囲器
1の外周面との間に位置するように配慮されているため
に、ファクシミリなどのOA機器に適用されて使用時に
高電圧が印加されても、外部電極間は勿論のこと、対地
間絶縁をも十分に確保することができる。
【0025】図7は本発明にかかる希ガス放電灯の第2
の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1に示
す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、第1の開口
部7に対応する外囲器1の内面部分にも発光層2を形成
したことである。即ち、図1に示すアパ−チャ部2aを
形成しないことである。
【0026】この実施例によれば、ステ−ジ10に載置
されたシ−ト構体3の一端部分に外囲器1を配置する際
に、アパ−チャ部2aと外部電極5,6との位置関係を
調整する必要がなく、シ−ト構体3の外囲器1への巻回
・接着作業を一層能率的に行なうことができる。
【0027】図8は本発明にかかる希ガス放電灯の第3
の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1に示
す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、シ−ト構体
3の外囲器1への巻回・密着状態において、透光性シ−
ト4のそれぞれの端部4a,4bの主たる重ね合わせ部
分を第2の開口部8の外面側に設定し、この部分を超音
波溶着したことである。
【0028】この実施例によれば、透光性シ−ト4の重
ね合わせ部分4a,4bが第2の開口部8に設定されて
いるために、図1及び図7に示す希ガス放電灯に比べて
局部的な径大部分を縮小できる。従って、OA機器の小
形化にも十分に対応することができる。
【0029】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば外囲器の外周面へのシ−ト構体
の貼着は、外囲器をシ−ト構体の上で転動させたり、或
いは外囲器の転動とステ−ジの移動とを組み合わせたり
することもできる。又、シ−ト構体はステ−ジに載置し
た上で真空吸着によって支持する他、単に載置するだけ
でもよい。しかも、このステ−ジにX,Y方向の位置調
整機能を付与することもできる。又、外囲器のシ−ト構
体の一端への載置部分は透光性シ−トの一端部分の他、
外部電極上又は両者間に跨がって載置することも可能で
ある。さらには、透光性シ−トの重ね合わせ部分の溶着
は超音波溶着の他、熱圧着,高周波溶着などによって行
なうこともできるし、溶着を省略することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、外囲器
をシ−ト構体の上で相対的に回転させるだけで、外部電
極を外囲器の外周面に貼着できるし、外部電極は透光性
シ−トに予め所定の間隔で配列されているために、貼り
付けの際に外部電極の間隔を所定の間隔となるように調
整する必要が全くなく、仮に手作業であっても作業能率
を著しく向上できる。
【0031】又、シ−ト構体における透光性シ−トの一
方の面には、接着層が形成されているために、外囲器を
シ−ト構体の上で相対的に回転させるだけの単純動作に
よって、シ−ト構体を外囲器の外周面に巻回し密着させ
ることができる。従って、作業能率を飛躍的に改善でき
るのみならず、機械化が可能となり、一層の量産効果が
期待できる。
【0032】特に、シ−ト構体を外囲器の外周面に巻回
するに先立って、シ−ト構体の一端部分に配置した外囲
器を一端側に相対的に回転させ、外囲器の外周面に透光
性シ−トの一端がほぼ隙間なく接着されるために、この
部分を接着の起点として外囲器の外周面全体にシ−ト構
体を巻回し、他端を一端に確実に重ね合わせることがで
きる。従って、重ね合わせ部分を有する外部電極間には
透光性シ−トと外囲器の外周面との間に隙間が形成され
にくくなるために、外部電極間での絶縁低下による沿面
放電を抑制でき、長期間に亘って安定した動作状態を維
持できる。
【0033】しかも、シ−ト構体の外囲器の外周面への
巻回・密着状態において、透光性シ−トの端部は互いに
重ね合わせて接着されているために、重ね合わせ部分を
溶着する場合にはその溶着作業が容易となるのみなら
ず、外部電極の被覆信頼性をも高めることができる。特
に、透光性シ−トの厚さを20〜100μmの範囲に設
定すれば、端部の安定した重合・接着性が得られる。
【0034】又、透光性シ−トの端部を外部電極の上で
重ね合わせ、同部分を超音波溶着すれば、重ね合わせ部
分の溶着が外部電極の外面側で行なわれるために、外囲
器内面の発光層に作用する超音波振動を緩和することが
できる。従って、発光層の外囲器内面からの剥離を防止
でき、希ガス放電灯の長手方向における輝度分布を改善
できる。
【0035】さらには、外部電極は、シ−ト構体を外囲
器に装着する際に、透光性シ−トと外囲器の外周面との
間に位置するように配慮されているために、ファクシミ
リなどのOA機器に適用されて使用時に高電圧が印加さ
れても、外部電極間は勿論のこと、対地間絶縁をも十分
に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる希ガス放電灯を示す縦断面図。
【図2】図1の一部破断状態の側面図。
【図3】本発明にかかるシ−ト構体の展開図。
【図4】図3のX−X断面図。
【図5】本発明方法の説明図であって、同図(a)はス
テ−ジに載置されたシ−ト構体の端部に外囲器を配置し
た状態を示す縦断面図、同図(b)は外囲器にシ−ト構
体の端部を接着した状態を示す縦断面図。
【図6】本発明方法の説明図であって、同図(a)は超
音波ホ−ンによる溶着状態を示す縦断面図、同図(b)
はホ−ンの先端部分の側面図。
【図7】本発明にかかる希ガス放電灯の第2の実施例を
示す縦断面図。
【図8】本発明の第3の実施例を示す縦断面図。
【図9】従来例の縦断面図。
【図10】従来方法を説明するための斜視図。
【符号の説明】
1 外囲器 2 発光層 2a アパ−チャ部 3 シ−ト構体 4 透光性シ−ト 4a,4b 端部 5,6 外部電極 51,61 端子 7 第1の開口部 8 第2の開口部 9 接着層 10,12 ステ−ジ 11 ロ−ラ 13 ホ−ン 13a ホ−ンの先端部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる希ガス放電灯を示す縦断面図。
【図2】図1の一部破断状態の側面図。
【図3】本発明にかかるシ−ト構体の展開図。
【図4】図3のX−X断面図。
【図5】本発明方法の説明図であって、同図(a)はス
テ−ジに載置されたシ−ト構体の端部に外囲器を配置し
た状態を示す縦断面図、同図(b)は外囲器にシ−ト構
体の端部を接着した状態を示す縦断面図、同図(c)は
外囲器にシ−ト構体を巻回した状態を示す縦断面図。
【図6】本発明方法の説明図であって、同図(a)は超
音波ホ−ンによる溶着状態を示す縦断面図、同図(b)
はホ−ンの先端部分の側面図。
【図7】本発明にかかる希ガス放電灯の第2の実施例を
示す縦断面図。
【図8】本発明の第3の実施例を示す縦断面図。
【図9】従来例の縦断面図。
【図10】従来方法を説明するための斜視図。
【符号の説明】 1 外囲器 2 発光層 2a アパ−チャ部 3 シ−ト構体 4 透光性シ−ト 4a,4b 端部 5,6 外部電極 51,61 端子 7 第1の開口部 8 第2の開口部 9 接着層 10,12 ステ−ジ 11 ロ−ラ 13 ホ−ン 13a ホ−ンの先端部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 真一 大阪府大阪市中央区城見1丁目4番24号 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性シ−トの一方の面に金属部材より
    なる帯状の一対の外部電極を互いに離隔して配置すると
    共に、一方の面に接着層を形成してなるシ−ト構体をス
    テ−ジ上に載置する工程と、内面に発光層を有する直管
    状の外囲器をシ−ト構体の一方の端部部分に、外囲器の
    長手方向が外部電極の長手方向に沿うように位置させる
    工程と、外囲器及び/又はステ−ジの移動に関連して外
    囲器を相対的にシ−ト構体の一方の端部側に向けて転動
    させた後、外囲器を相対的にシ−ト構体の他方の端部側
    に向けて転動させることにより、外囲器の外周面にシ−
    ト構体を巻回し、透光性シ−トの一方の端部に他方の端
    部を重ね合わせる工程とを含むことを特徴とする希ガス
    放電灯の製造方法。
  2. 【請求項2】 透光性シ−トの一方の面に金属部材より
    なる帯状の一対の外部電極を互いに離隔して配置すると
    共に、一方の面に接着層を形成してなるシ−ト構体をス
    テ−ジ上に載置する工程と、内面に発光層を有する直管
    状の外囲器をシ−ト構体の一方の端部部分に、外囲器の
    長手方向が外部電極の長手方向に沿うように位置させる
    工程と、外囲器及び/又はステ−ジの移動に関連して外
    囲器を相対的にシ−ト構体の一方の端部側に向けて転動
    させた後、外囲器を相対的にシ−ト構体の他方の端部側
    に向けて転動させることにより、外囲器の外周面にシ−
    ト構体を巻回し、透光性シ−トの一方の端部に他方の端
    部を重ね合わせる工程とを含むことを特徴とする希ガス
    放電灯の製造方法。
  3. 【請求項3】 透光性シ−トの一方の面に金属部材より
    なる帯状の一対の外部電極を互いに離隔して配置すると
    共に、一方の面に接着層を形成してなるシ−ト構体をス
    テ−ジ上に載置する工程と、内面に発光層を有する直管
    状の外囲器をシ−ト構体の一方の端部部分に、外囲器の
    長手方向が外部電極の長手方向に沿うように位置させる
    工程と、外囲器及び/又はステ−ジの移動に関連して外
    囲器を相対的にシ−ト構体の一方の端部側に向けて転動
    させた後、外囲器を相対的にシ−ト構体の他方の端部側
    に向けて転動させることにより、外囲器の外周面にシ−
    ト構体を巻回し、透光性シ−トの一方の端部に他方の端
    部を重ね合わせる工程と、透光性シ−トの端部の重ね合
    わせ部分を溶着する工程とを含むことを特徴とする希ガ
    ス放電灯の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記シ−ト構体を外囲器の外周面に、透
    光性シ−トの端部が互いに重ね合わされるように巻回し
    接着した後、重ね合わせ部分を長手方向に沿って連続的
    ないし部分的に超音波溶着することを特徴とする請求項
    3記載の希ガス放電灯の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記シ−ト構体を外囲器の外周面に、透
    光性シ−トの端部が外部電極上にて互いに重ね合わされ
    るように巻回し接着すると共に、重ね合わせ部分を溶着
    することを特徴とする請求項3記載の希ガス放電灯。
  6. 【請求項6】 前記透光性シ−トの厚さを20〜100
    μmの範囲に設定したことを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の希ガス放電灯の製造方法。
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