JPH10685A - 管材融着機 - Google Patents

管材融着機

Info

Publication number
JPH10685A
JPH10685A JP15117596A JP15117596A JPH10685A JP H10685 A JPH10685 A JP H10685A JP 15117596 A JP15117596 A JP 15117596A JP 15117596 A JP15117596 A JP 15117596A JP H10685 A JPH10685 A JP H10685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
pipe joint
clamp
heating
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15117596A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Mihara
啓嗣 三原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP15117596A priority Critical patent/JPH10685A/ja
Publication of JPH10685A publication Critical patent/JPH10685A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】各クランプ機構によってそれぞれクランプされ
た各管材の端部を、所定の長さにわたって正確に加熱す
ることができる。 【解決手段】パイプ71を水平状態でクランプするパイ
プ用クランプ機構20と、管継手72を水平状態で保持
する管継手用クランプ機構30とを相互に接近させて、
両者の間に位置された加熱機構40によって加熱する際
に、各クランプ機構20および30によってクランプさ
れたパイプ71および管継手72の線端部が、加熱機構
40に対して所定の距離になったことが、パイプセンサ
ー51および管継手センサー53によってそれぞれ検出
される。各クランプ機構20および30による加熱機構
に対するパイプ71および管材72の移動は、パイプセ
ンサー51および管継手センサー53の検出結果に基づ
いて制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、合成樹脂
製のパイプの端部と、合成樹脂製の管継手の端部とを相
互に融着するために使用される管材融着機に関し、さら
に詳述すれば、パイプと管継手とをクランプした状態
で、相互に接近させてパイプの端部外周面および管継手
の端部内周面とを加熱機構によって同時に加熱して溶融
状態とした後に、パイプおよぴ管継手を相互に離れさせ
て加熱機構を退避位置とし、その後に、パイプと管継手
とを相互に接近させて接合する管材融着機に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製のパイプの端部外周面と、合
成樹脂製の管継手の端部内周面とを同時に加熱して溶融
状態とし、両者を自動的に嵌合させて融着する管材融着
機が、例えば、特開平6−297582号公報に開示さ
れている。このような融着機には、通常、パイプの端部
外周面と管継手の端部内周面とを同心状態で相互に接離
可能にクランプする一対のクランプ機構と、各クランプ
機構にてクランプされたパイプの端部外周面と管継手の
内周面とを同時に加熱してそれぞれを所定の溶融状態と
する加熱機構とが設けられている。
【0003】管材融着機に設けられた加熱機構は、平板
状になったヒータープレートの各表面に、パイプ用ヒー
ターフェースと管継手用ヒーターフェースとがそれぞれ
設けられている。パイプ用ヒーターフェースは、融着さ
れる合成樹脂製のパイプの端部外周面を加熱して溶融状
態にするものであり、そのパイプの端部が挿入される円
筒状になっている。管継手用ヒーターフェースは、管継
手の端部内に挿入される円柱状になっている。
【0004】このような加熱機構は、両クランプ機構の
間の加熱位置から退避し得るようになっており、加熱機
構が両クランプ機構の間の加熱位置とされた状態で、パ
イプおよび管継手が相互に対向した同心状態でそれぞれ
クランプされた各クランプ機構が相互に接近される。こ
の場合、加熱機構におけるヒータープレートによって、
パイプ用ヒーターフェースおよび管継手用ヒーターフェ
ースがそれぞれ所定の温度に加熱された状態になってお
り、各クランプ機構が相互に接近することにより、各ク
ランプ機構にクランプされたパイプおよび管継手が、パ
イプ用ヒーターフェースおよび管継手用ヒーターフェー
スにそれぞれ嵌合されて、同時に加熱される。
【0005】このようにして、パイプの端部外周面およ
び管継手の端部内周面が所定時間にわたって加熱されて
溶融状態になると、各クランプ機構は相互に離れる方向
に移動され、パイプおよび管継手が加熱機構から離れた
状態とされる。
【0006】このような状態になると、加熱機構は退避
位置に移動され、その後に、各クランプ機構が、再度、
相互に接近されて、外周面が溶融状態になったパイプの
端部と、内周面が溶融状態になった管継手の端部とが相
互に嵌合されて、両者が融着される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような管材融着機
では、各クランプ機構は、異なる口径のパイプおよび管
継手をそれぞれクランプし得るようになっており、パイ
プおよび管継手は、比較的小さな口径から大きな口径ま
での各種サイズに対応し得るようになっている。しかし
ながら、通常、相互に融着されるパイプおよび管継手
は、それぞれの口径に対応して、加熱溶融される端部の
長さが異なっている。このために、各クランプ機構によ
ってパイプおよび管継手をそれぞれクランプさせる際
に、加熱機構によって、先端部が所定の長さにわたって
溶融状態になるように、パイプおよび管継手のクランプ
位置を、ゲージ等によって測定しつつ、各クランプ機構
にパイプおよび管継手をクランプさせなければならな
い。
【0008】このように、パイプおよび管継手のクラン
プ位置をゲージ等によって測定しつつ、パイプおよび管
継手を各クランプ機構にクランプする場合には、クラン
プ作業が容易ではなく、作業効率が悪いという問題があ
る。また、ゲージ等による測定の誤差、測定ミス等によ
って、パイプおよび管継手の端部が所定の長さにわたっ
て加熱溶融されないおそれもある。
【0009】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、パイプおよび管継手の口径が変更
された場合にも、それぞれの端部を、加熱機構によっ
て、所定の長さにわたって確実に加熱溶融させることが
できる管材融着機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の管材融着機は、
それぞれの端部同士が相互に接合状態になる一対の合成
樹脂製の管材を、相互に対向した同心状態でクランプし
て、相互に接離させるようになった一対のクランプ機構
と、両クランプ機構にてクランプされた各管材の間の加
熱位置から退避可能に配置されており、両クランプ機構
が接近した際に、一方のクランプ機構によってクランプ
された管材の端部と、他方のクランプ機構によってクラ
ンプされた管材の端部とを、同時に加熱し得るようにな
った加熱機構と、各クランプ機構によってクランプされ
たそれぞれの管材の端部が、前記加熱機構に対して所定
の距離になったことをそれぞれ検出する一対のセンサー
とを具備し、各センサーの検出結果に基づいて、各クラ
ンプ機構による前記加熱機構に対する管材の移動を制御
することを特徴とする。
【0011】前記各センサーは、透過型の光電管によっ
て構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の管材融着機の実施の形態
の一例を示す側面図である。この管材融着機は、台車1
0の一方の側部上に設けられたパイプ用クランプ機構2
0と、台車10の他方の側部上に設けられた管継手用ク
ランプ機構30と、両クランプ機構20および30の間
に配置された加熱機構40とを有している。
【0014】台車10の中央部上には、パイプ用クラン
プ機構20と管継手用クランプ機構30とによって挟ま
れた状態で断熱室11が配置されている。断熱室11内
には、加熱機構40が収容されるようになっている。こ
の断熱室11に隣接した台車10の一方の側部上に配置
されたパイプ用クランプ機構20は、合成樹脂製のパイ
プ71を水平状態にクランプするようになっており、ま
た、台車10の他方の側部上に配置された管継手用クラ
ンプ機構30は、パイプ用クランプ機構20にてクラン
プされたパイプ71の端部に接続される管継手72を水
平状態にクランプするようになっている。
【0015】断熱室11は、上面が開放された直方体状
になっており、その各側面および底面が断熱材によって
構成されている。加熱機構40は、この断熱室11内に
収容された退避位置と、断熱室11の上方の加熱位置と
の間を昇降し得るようになっている。断熱室11の上方
の加熱位置になった加熱機構40は、パイプ用クランプ
機構20にクランプされたパイプ71と管継手用クラン
プ機構30にてクランプされた管継手72との間に位置
される。
【0016】パイプ用クランプ機構20は、台車10上
に垂直状態で設けられた一対の支持フレーム21を有し
ている。各支持フレーム21は、断熱室11に近接した
位置と台車10の側端部位置とに、水平方向に適当な間
隔があけて、それぞれ配置されており、その上端面間に
一対のガイドレール22が、水平方向に適当な間隔をあ
けて水平に架設されている。両ガイドレール22には、
水平状態になったスライド板23がスライド可能に支持
されている。このスライド板23は、各ガイドレール2
2沿ってスライドすることにより、断熱室11に対して
接離するようになっている。
【0017】スライド板23の下面には、スライドブロ
ック24が取り付けられている。このスライドブロック
24は、各ガイドレール22の間を通って、各ガイドレ
ール22の下方に突出した状態になっている。このスラ
イドブロック24の下端部には、各ガイドレール22と
平行になったボールネジ25がネジ結合された状態で挿
通している。ボールネジ25は、各ガイドレール22よ
りも若干下側の位置にて、各支持フレーム21の上端部
間に水平状態で架設されている。ボールネジ25におけ
る断熱室11の遠方側の端部には、減速機26が連結さ
れている。
【0018】減速機26の下方にはパイプ位置決めモー
ター27が設置されている。このパイプ位置決めモータ
ー27の出力は、ベルト伝動機構28を介して、減速機
26に伝達されるようになっている。ベルト伝動機構2
8を介して減速機26に伝達されたパイプ位置決めモー
ター27の出力は、減速機26によって減速された状態
でボールネジ25に伝達されて、ボールネジ25が正転
および逆転されるようになっている。そして、ボールネ
ジ25の正転および逆転によって、スライド板23が、
断熱室11に対して接離するように、各ガイドレール2
2に沿ってスライドされる。
【0019】スライド板23上には、一対のパイプ用ク
ランプ具29が設けられている。各パイプ用クランプ具
29は、各ガイドレール22に沿った水平方向に適当な
間隔をあけて配置されている。各パイプ用クランプ具2
9は、上下方向に分離される一対のクランプ半体をそれ
ぞれ有しており、各クランプ半体には、相互に突き合わ
されて正方形状の開口部が形成される凹部がそれぞれ設
けられており、上側のクランプ半体を上方に移動させた
状態で、下側のクランプ半体の凹部にパイプ71を嵌合
させて、上側のクランプ半体の凹部をパイプ71に嵌合
させることによって、パイプ71がクランプされる。上
側クランプ半体と下側クランプ半体とは、クランプされ
たパイプ71が保持されるように相互に締結される。各
パイプ用クランプ具29によってクランプされたパイプ
71は水平状態に保持される。
【0020】管継手72を水平状態に保持する管継手用
クランプ機構30は、パイプ用クランプ機構20とは断
熱室11を挟んで対向状態で配置されている。この管継
手用クランプ機構30は、パイプ用クランプ機構20と
は、対向状態になっていること以外は同様の構成になっ
ている。すなわち、一対の支持フレーム31にて水平状
態に支持された一対のガイドレール32に対して、スラ
イド板33が水平な状態でスライド可能に支持されてお
り、スライド板33上に、管継手72を水平な状態に保
持する一対の管継手用クランプ具39が設けられてい
る。スライド板33の下面にはスライドブロック34が
取り付けられており、スライドブロック34を、ボール
ネジ35がネジ結合された状態で挿通している。ボール
ネジ35には、管継手位置決めモーター37の回転が、
伝動機構38および減速機36を介して伝達されるよう
になっており、そのボールネジ35の正逆回転によっ
て、スライド板33が、パイプ用クランプ機構20に対
して接離するようにスライドされるようになっている。
【0021】なお、管継手72は、断熱室11に近接し
て配置された一方のクランプ具39によって水平状態に
保持されるようになっており、また、管継手72がパイ
プ71の端部に取り付けられた状態になっている場合に
は、管継手72が、断熱室11に近接して配置された一
方のクランプ具39によって保持されて、他方のクラン
プ具39によって、管継手72が取り付けられたパイプ
71がクランプされるようになっている。
【0022】パイプ用クランプ機構20および管継手用
クランプ機構30の間に設けられる加熱機構40は、断
熱室11内に収容された待機位置と、断熱室11の上方
の加熱位置とに昇降可能になったヒータープレート41
を有している。このヒータープレート41は、セラミッ
クケース内にヒーターを設けて円板状に構成されてお
り、垂直状態に配置されている。ヒータープレート41
におけるパイプ用クランプ機構20側の側面中央部に
は、円筒状のパイプ用ヒーターフェース42が設けられ
ており、また、管継手用クランプ機構30側の側面中央
部には、円柱状の管継手用ヒーターフェース43が設け
られている。
【0023】パイプ用ヒーターフェース42は、その内
部に、融着される合成樹脂製のパイプ71の端部が挿入
されるようになっており、その内周面は、四フッ化エチ
レン樹脂製のコーティング膜によってコーティングされ
ている。
【0024】パイプ用ヒーターフェース42とはヒータ
ープレート41を挟んで設けられた円柱状に突出する管
継手用ヒーターフェース43は、管継手72の内部に挿
入されるようになっており、その外周面は、四フッ化エ
チレン樹脂製のコーティング膜によってコーティングさ
れている。
【0025】ヒータープレート41には、斜め下方に向
かって延出するアーム部41aが設けられている。
【0026】台車10の長手方向に沿って延びる断熱室
11の一方の側面には、断熱室11内に水平に延出する
支持台44が支持されており、この支持台44上に、台
車10の長手方向に沿って水平状態になった回転軸45
を回転可能に支持する一対のピローブロック46が設け
られている。回転軸45の中央部には、ヒータープレー
ト41に設けられたアーム部41aの先端部が取り付け
られており、ヒータープレート41全体が回転軸45に
て支持されている。
【0027】ヒータープレート41を支持する回転軸4
5は、クランク機構47によって回動されるようになっ
ている。クランク機構47は、回転軸45の一方の端部
に連結されてヒータープレート41のアーム部41aに
平行になった第1リンク47aと、この第1リンク47
aの他方の端部に上端部が連結された第2リンク47b
と、第2リンク47bの下端部が外周部に連結されたク
ランクホイール47cとを有している。クランクホイー
ル47cは、パイプ用クランプ機構20側の側面に沿っ
た垂直状態になるように、断熱室11内の下部に配置さ
れており、断熱室11の側方のパイプ用クランプ機構2
0内に配置された昇降用モーター47dによって回転さ
れるようになっている。
【0028】昇降用モーター47dの回転によってクラ
ンクホイール47cが回転されると、クランクホイール
47cの回転が第2リンク47bおよび第1リンク47
aを介して回転軸45に伝達され、回転軸45の回転に
よって、ヒータープレート41が、断熱室11の上方の
加熱位置と、断熱室11内の退避位置とに昇降されるよ
うになっている。
【0029】パイプ用クランプ機構20には、一対のク
ランプ具29によってクランプされて水平状態に支持さ
れたパイプ71が、加熱位置に上昇されたヒータープレ
ート41に接近する際に、そのパイプ71のヒータープ
レート41側の先端部を検出するパイプセンサー51が
設けられている。このパイプセンサー51は、加熱位置
に上昇されたヒータープレート41に対して、所定の距
離だけ離れた位置にまでパイプ71が接近したことを検
出するようになっており、例えば、パイプ71の移動域
を挟んで垂直状態に配置された一対の支持ロッド52の
上端部に、発光部と受光部とが相互に対向してそれぞれ
設けられた透過型の光電管によって構成されている。
【0030】また、管継手用クランプ機構30にも、ク
ランプ具39によってクランプされて水平状態に支持さ
れた管継手72が、加熱位置に上昇されたヒータープレ
ート41に接近する際に、その管継手72のヒータープ
レート41側の先端部を検出する管継手センサー53が
設けられている。この管継手センサー53も、加熱位置
に上昇されたヒータープレート41に対して、所定の距
離だけ離れた位置にまで管継手72が接近したことを検
出するようになっており、例えば、管継手72の移動域
を挟んで垂直状態に配置された一対の支持ロッド54の
上端部に、発光部と受光部とが相互に対向してそれぞれ
設けられた透過型の光電管によって構成されている。
【0031】さらに、加熱機構40のヒータープレート
41が加熱位置に上昇された際に、ヒータープレート4
1に取り付けられたパイプ用ヒーターフェース42およ
び管継手用ヒーターフェース43にそれぞれ対向するよ
うに、非接触型のパイプ用温度センサー55および管継
手用温度センサー57がそれぞれ設けられている。この
パイプ用温度センサー55および管継手用温度センサー
57は、断熱室11における一方の側面に取り付けられ
た支持ロッド56および58の上端部に、それぞれ支持
されている。
【0032】図3(a)〜(e)は、このような構成の
管材の融着機の動作をそれぞれ示す要部の概略図、図4
および図5は、その動作説明のためのフローチャートで
ある。これらに基づいて、管材の融着機の動作を説明す
る。
【0033】まず、接合すべきパイプ71および管継手
72を、パイプ用クランプ機構20の各クランプ具29
および管継手用クランプ機構30のクランプ具39に
て、それぞれクランプする。これにより、パイプ用クラ
ンプ機構20の各クランプ具29にて水平状態に保持さ
れたパイプ71と、管継手用クランプ機構30のクラン
プ具39にて水平状態に保持された管継手72とが、相
互に対向した同心状態に保持される。
【0034】このような状態になると、昇降用モーター
47dが正転駆動される(図4のステップS1参照、以
下同様)。昇降用モーター47dの正転駆動によって、
クランクホイール47cが回転され、第2リンク47b
および第1リンク47aによって所定方向に回転される
回転軸45により、ヒータープレート41が上昇され
る。そして、タイマーによって所定時間にわたって昇降
用モーター47dが正転駆動されると(ステップS
2)、ヒータープレート41が、断熱室11の上方の加
熱位置に上昇されて、昇降用モーター47dの駆動が停
止される(ステップS3)。
【0035】これにより、図3(a)に示すように、ヒ
ータープレート41が断熱室11の上方の加熱位置とさ
れて、同心状態になったパイプ用ヒーターフェース42
および管継手用ヒータープレート43それぞれと、パイ
プ用クランプ機構20にて水平状態に保持されたパイプ
71および管継手用クランプ機構30にて水平状態に保
持された管継手72それぞれとが、同心状態に配置され
る。
【0036】このような状態で、ヒータープレート41
が加熱される(ステップS4)。ヒータープレート41
が加熱されることにより、その両面にそれぞれ設けられ
たパイプ用ヒーターフェース42および管継手用ヒータ
ーフェース43が、それぞれ加熱される。パイプ用ヒー
ターフェース42および管継手用ヒーターフェース43
の表面温度は、パイプ用ヒーターフェース42および管
継手用ヒーターフェース43にそれぞれ近接して配置さ
れたパイプ用温度センサー55および管継手用温度セン
サー57によって、それぞれの検出されており、各温度
センサー55および57によって、パイプ用ヒーターフ
ェース42および管継手用ヒーターフェース43の表面
温度が、予め設定された加熱温度に達したことがそれぞ
れ検出されると(ステップS5)、パイプ用クランプ機
構20のパイプ位置決めモーター27が、800r.p.m. の
比較的低速の回転速度で、所定時間にわたって正転され
る(ステップS6)。同時に、管継手用クランプ機構3
0の管継手位置決めモーター37も、800r.p.m. の比較
的低速の回転速度で、所定時間にわたって正転される
(ステップS7)。
【0037】これにより、パイプ用クランプ機構20の
スライド板23および管継手用クランプ機構30のスラ
イド板33が、加熱位置になったヒータープレート41
に接近するように、それぞれスライドされる。そして、
図3(b)に示すように、パイプ用クランプ機構20に
保持されたパイプ71の先端が、ヒータープレート41
に対して所定距離だけ離れた位置に配置されたパイプセ
ンサー51によって検出されるとともに(ステップS
8)、管継手用クランプ機構30に保持された管継手7
2の先端が、ヒータープレート41に対して所定距離だ
け離れて配置された管継手センサー53によって検出さ
れると(ステップS9)、パイプ位置決めモーター27
は、1300r.p.m.の比較的高速で、所定時間にわたって正
転駆動される(ステップS10)。同時に、管継手位置
決めモーター37も、1300r.p.m.の比較的高速で、所定
時間にわたって正転駆動される(ステップS11)。
【0038】このように、ヒータープレート41に対し
て所定距離だけ離れたパイプセンサー51および管継手
センサー53によって、パイプ用クランプ機構20に保
持されたパイプ71の先端および管継手用クランプ機構
30に保持された管継手72の先端がそれぞれ検出され
るまでは、比較的低速にて相互に接近されるが、パイプ
センサー51および管継手センサー53によってパイプ
71の先端および管継手72の先端がそれぞれ検出され
ると、比較的高速にて相互に接近される。
【0039】パイプ位置決めモーター27および管継手
位置決め用モーター37は、ヒータープレート41から
パイプセンサー51および管継手センサー53までのそ
れぞれの距離と、パイプ位置決めモーター27および管
継手位置決め用モーター37のそれぞれの回転速度1300
r.p.m.とに基づいて、パイプ71および管継手72のそ
れぞれの先端部が、パイプ用ヒーターフェース42およ
び管継手ヒーターフェース43内に所定の長さにわたっ
て挿入されるために必要なパイプ71および管継手72
の移動時間が、それぞれ求められて、その求められた時
間にわたって、正転駆動されるようになっている。
【0040】パイプ位置決めモーター27および管継手
位置決め用モーター37が所定時間にわたってそれぞれ
正転駆動されると、図3(c)に示すように、スライド
したパイプ71が、ヒータープレート41によって所定
温度に加熱されたパイプ用ヒーターフェース42内に、
所定位置まで嵌入されるとともに、スライドした管継手
72内に、ヒータープレート41によって所定温度に加
熱された管継手用インターフェース43が所定位置まで
嵌入される。
【0041】このようにして、パイプ71および管継手
72が、ヒータープレート41によって所定の温度に加
熱されたパイプ用インターフェース42および管継手用
インターフェース43にそれぞれ嵌合された状態になる
と、パイプ位置決めモーター27の正転駆動が停止され
るとともに(ステップS12)、管継手位置決めモータ
ー37の正転駆動が停止される(ステップS13)。
【0042】その後、タイマーによって所定時間が経過
するまで、パイプ71および管継手72の加熱状態が保
持される(図5のステップS14参照、以下同様)。こ
の間に、パイプ用ヒーターフェース42内に挿入された
パイプ71の先端部外周面が加熱されて溶融状態にされ
るとともに、管継手用ヒーターフェース43に嵌合され
た管継手72の先端部内周面が加熱されて溶融状態にさ
れる。パイプ71の先端部外周面および管継手72の先
端部内周面は、それぞれ、所定温度に加熱されたパイプ
用インターフェース42および管継手用インターフェー
ス43によって、等しい時間にわたって加熱されること
により、同様の溶融状態になる。
【0043】パイプ71および管継手72の加熱時間
は、タイマーにて予め設定されており、その設定時間が
経過したことがタイマーによって検出されると、パイプ
位置決めモーター27が2000r.p.m.の高速回転にて、所
定時間にわたって逆転駆動されるとともに(ステップS
15)、管継手位置決めモーター37も、2000r.p.m.の
高速回転にて、所定時間にわたって逆転駆動される(ス
テップS16)。これにより、図3(d)に示すよう
に、先端部がそれぞれ溶融状態になったパイプ71およ
び管継手72は、パイプ用ヒーターフェース42および
管継手用ヒーターフェース43それぞれとの嵌合状態が
外れて、高速にて、所定の距離だけ相互に離されて、そ
れぞれ、所定の後退位置とされる。
【0044】このようにして、パイプ71および管継手
72が、相互に離れた後退位置とされると、加熱機構4
0の昇降用モーター47dが所定時間にわたって逆転駆
動され、ヒータープレート41が、断熱室11内に下降
された退避状態とされる(ステップS17)。
【0045】ヒータープレート41が断熱室11内に下
降した退避状態になると、パイプ位置決めモーター27
が、2000r.p.m.の高速回転にて、所定時間にわたって正
転駆動されるとともに(ステップS18)、管継手位置
決めモーター37も、同様に、2000r.p.m.の高速回転に
て、所定時間にわたって逆転駆動される(ステップS1
9)。これにより、図3(e)に示すように、先端部が
それぞれ溶融状態になったパイプ71および管継手72
は、高速にて相互に接近され、内周面が溶融状態になっ
た管継手72の先端部内に、外周面が溶融状態になった
パイプ71の先端部が嵌入される。
【0046】このような状態になると、融着が完了した
ことを報知する完了ブザーがオンし、パイプ71および
管継手72が、相互に嵌合された状態になっていること
が報知される(ステップS20)。そして、タイマーに
よって経時される所定時間にわたって完了ブザーがオン
状態とされ、その間は、パイプ71と管継手72との嵌
合状態が保持される。その後、タイマーによって所定時
間が経過したことが検出されると(ステップS21)、
パイプ71の先端部外周面が管継手72の端部内周面に
融着した状態になり、パイプ71が、パイプ用クランプ
機構20の各クランプ具29によるクランプ状態が解除
されるとともに、管継手72が管継手用クランプ機構3
0のクランプ具39によるクランプ状態が解除される。
そして、相互に融着されたパイプ71および管継手72
が、パイプ用クランプ機構20および管継手用クランプ
機構30から取り外される。
【0047】このような状態になったことが確認される
と、作業員によって確認スイッチがオンされる(ステッ
プS22)。これにより、パイプ位置決めモーター27
が所定時間にわたって逆転駆動されるとともに(ステッ
プS23)、管継手位置決め用モーター37が所定時間
にわたって逆転駆動され(ステップS24)、パイプ用
クランプ機構20の各クランプ具29および管継手用ク
ランプ機構30の各クランプ具39は、それぞれ、パイ
プ71および管継手72がクランプされる所定位置とさ
れる。
【0048】なお、加熱位置になった加熱機構40のヒ
ータープレート41に対するパイプ71および管継手7
2の先端の位置をそれぞれ検出するパイプセンサー51
および管継手センサー53として、透過型の光電管を使
用する構成であったが、このような構成に限らず、反射
型の光電管や近接スイッチを使用するようにしてもよ
い。
【0049】
【発明の効果】本発明の管材融着機は、このように、各
クランプ機構によってクランプされたそれぞれの管材の
端部が、加熱機構に対して所定の距離になったことをそ
れぞれ検出する一対のセンサーの検出結果に基づいて、
各クランプ機構による加熱機構に対する管材の移動を制
御するようになっているために、各クランプ機構によっ
てクランプされる管材の口径が変更されたような場合に
も、各管材の端部を所定の長さにわたって確実に加熱す
ることができる。また、各管材のクランプ位置をゲージ
等によって測定する必要がなく、作業効率は著しく向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管材融着機の実施の形態の一例を示す
一部破断側面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】(a)〜(e)は、それぞれ、その管材融着機
の動作説明のための要部の概略正面図である。
【図4】その管材融着機の動作説明のためのフローチャ
ートである。
【図5】その管材融着機の動作説明のためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 台車 11 断熱室 20 パイプ用クランプ機構 22 ガイドレール 23 スライド板 24 スライドブロック 25 ボールネジ 27 パイプ位置決めモーター 29 クランプ具 30 管継手用クランプ機構 32 ガイドレール 33 スライド板 34 スライドブロック 35 ボールネジ 37 管継手位置決めモーター 39 クランプ具 40 加熱機構 41 ヒータープレート 42 パイプ用ヒーターフェース 42a 凹部 42b 底部 42c コーティング膜 42d 熱放射膜 43 管継手用ヒータープレート 51 パイプセンサー 52 支持ロッド 53 管継手センサー 54 支持ロッド 55 パイプ用温度センサー 56 支持ロッド 57 管継手用温度センサー 58 支持ロッド 71 パイプ 72 管継手

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの端部同士が相互に接合状態に
    なる一対の合成樹脂製の管材を、相互に対向した同心状
    態でクランプして、相互に接離させるようになった一対
    のクランプ機構と、 両クランプ機構にてクランプされた各管材の間の加熱位
    置から退避可能に配置されており、両クランプ機構が接
    近した際に、一方のクランプ機構によってクランプされ
    た管材の端部と、他方のクランプ機構によってクランプ
    された管材の端部とを、同時に加熱し得るようになった
    加熱機構と、 各クランプ機構によってクランプされたそれぞれの管材
    の端部が、前記加熱機構に対して所定の距離になったこ
    とをそれぞれ検出する一対のセンサーとを具備し、 各センサーの検出結果に基づいて、各クランプ機構によ
    る前記加熱機構に対する管材の移動を制御することを特
    徴とする管材融着機。
  2. 【請求項2】 前記各センサーは、透過型の光電管によ
    って構成されている請求項1に記載の管材融着機。
JP15117596A 1996-06-12 1996-06-12 管材融着機 Pending JPH10685A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15117596A JPH10685A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 管材融着機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15117596A JPH10685A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 管材融着機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10685A true JPH10685A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15512953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15117596A Pending JPH10685A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 管材融着機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10685A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456615B1 (ko) * 2002-04-23 2004-11-16 이남훈 히터 분리수단이 구비된 파이프 클램핑 장치
US7926534B2 (en) * 2002-03-28 2011-04-19 Fast Fusion, Llc Pipe welder for simultaneously fusing a plurality of polyethylene pipes
CN105522720A (zh) * 2016-01-22 2016-04-27 东莞市誉铭新精密技术股份有限公司 热熔机
CN109501284A (zh) * 2018-12-20 2019-03-22 北京铂阳顶荣光伏科技有限公司 管件热熔对接装置
CN111438952A (zh) * 2020-04-30 2020-07-24 云南联塑科技发展有限公司 一种管材热熔对接方法及其对接装置
KR102392520B1 (ko) * 2020-12-02 2022-04-29 (주)에스티아이 수지 배관 융착 장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7926534B2 (en) * 2002-03-28 2011-04-19 Fast Fusion, Llc Pipe welder for simultaneously fusing a plurality of polyethylene pipes
KR100456615B1 (ko) * 2002-04-23 2004-11-16 이남훈 히터 분리수단이 구비된 파이프 클램핑 장치
CN105522720A (zh) * 2016-01-22 2016-04-27 东莞市誉铭新精密技术股份有限公司 热熔机
CN109501284A (zh) * 2018-12-20 2019-03-22 北京铂阳顶荣光伏科技有限公司 管件热熔对接装置
CN111438952A (zh) * 2020-04-30 2020-07-24 云南联塑科技发展有限公司 一种管材热熔对接方法及其对接装置
KR102392520B1 (ko) * 2020-12-02 2022-04-29 (주)에스티아이 수지 배관 융착 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
BR112015029273B1 (pt) sistema para alinhar e unir por soldagem dois segmentos de um tubo
KR101158400B1 (ko) 파이프 단부 복합 면취장치
CN113119475B (zh) 一种无内熔环的塑料管材热熔焊接装置
WO2011037628A9 (en) Welding apparatus for conveyor belts and method
JPH10685A (ja) 管材融着機
JP2008069880A (ja) 溶着装置および樹脂継手
KR20080052849A (ko) 합성수지의 직,곡관 퓨젼 머신
JPH05200871A (ja) プラスチック製部品の溶接装置
JPH10686A (ja) 管材融着機
JPH11309780A (ja) 熱可塑性材料物品の突合せ溶着装置及び突合せ溶着方法
CN215238970U (zh) 一种自动寻焊缝的立式焊接专机
JPH1177834A (ja) 熱可塑性樹脂配管材用融着機
KR100216864B1 (ko) 정지-재기동의 전위 장치를 가진, 금속대를 관상형으로 형성하는 기계장치 및 방법
JPH1177833A (ja) 熱可塑性樹脂配管材用バット融着機
JPH08156102A (ja) 熱溶着可能な樹脂製管状部品の自動溶着装置
EP2179837B1 (en) Profile joining system
JPS6194741A (ja) 樹脂管用バツト融着機
JPH0747609A (ja) 融着機
CN211414001U (zh) 一种管道焊接加热装置、焊接装置
JP2535695Y2 (ja) 合成樹脂製管の突合せ溶接装置
CN220242443U (zh) 一种ppr管热熔对接装置
JP3456554B2 (ja) 熱溶着可能な樹脂製管状部品を加熱溶融させるヒータ装置
CN220482610U (zh) Ppr管热熔装置
JP2005238659A (ja) 突き合わせ融着接合方法及び加熱具
JPH09174691A (ja) 融着機