JPH1066940A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JPH1066940A
JPH1066940A JP22831996A JP22831996A JPH1066940A JP H1066940 A JPH1066940 A JP H1066940A JP 22831996 A JP22831996 A JP 22831996A JP 22831996 A JP22831996 A JP 22831996A JP H1066940 A JPH1066940 A JP H1066940A
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JP
Japan
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airflow
cleaning
cleaning liquid
jet
nozzle
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Pending
Application number
JP22831996A
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English (en)
Inventor
Keiji Kameishi
圭司 亀石
Hideho Taguchi
秀穂 田口
Takasuke Umemoto
貴祐 梅本
Masao Oda
昌雄 織田
Michio Fujiwara
通雄 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れを効率よく短時間で洗浄できる構成の簡
素な洗浄装置を得る。 【解決手段】 送風機5による気流を噴出する気流噴出
ノズル3の噴出口8近傍に、噴出直後の高速の気流に洗
浄液を供給する洗浄液供給手段の供給口14を配設し、
気流噴出ノズル3から噴出された高速の気流によって洗
浄液供給手段から供給される洗浄液を加速するととも
に、当該気流に洗浄液の液滴流が混在する気液混合噴流
15を形成し、この気液混合噴流15を被洗浄物16に
直接衝突させて洗浄するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば食器類や
食品や手などを始め、車両等、種々の物品を洗浄するた
めの洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洗浄装置のなかには、例えば特公平5―
86274号公報に示されているように、液滴状または
霧状の液体洗浄媒体を洗浄ノズルから極めて高速の気流
にのせて噴射するようにしたものがある。この種の洗浄
装置の洗浄ノズルは、図21,22に示すように、ルー
ツブロアーで構成される低圧気体供給源101に気体搬
送路102によって接続されている。気体搬送路102
を介して送られる低圧気体は、洗浄ノズル103から高
速大流量で噴射される。洗浄ノズル103には洗浄媒体
供給手段104から液体洗浄媒体が供給され、図22に
示すように、洗浄ノズル103のノズルヘッド内で高速
の液滴流と高速の気流からなる気液混合噴流が生成され
る。この種の洗浄装置では、最大200m/s程度の高
速の気流速も実現可能であり、この程度の空気流速によ
って、液滴状で混入された液体洗浄媒体での200m/
s程度の液滴速度を有した洗浄が可能であり、電子部品
や精密機械の製造工程で製品に付着した汚れも、フロン
等を使わずに除去することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の洗浄装
置において、ノズルヘッドの管路ならびに流体の出口で
あるノズルヘッド先端部分の流体抵抗は気液混合比に依
存し、(液体量)/(気体量)の増加に伴い流体抵抗が
増す。これは、管路や流体出口の流体抵抗が流体の比重
に比例するためであり、例えばノズルヘッドに、空気の
1000倍の比重を有する水が、体積比で1%混入した
場合、空気の流体抵抗に比べ1+1000×0.01=
11倍の流体抵抗が発生することになる。従って、液体
洗浄媒体の供給量を変化させると、ノズルヘッドの流体
抵抗が大きく変化するため、気液混合噴流の噴流速度を
洗浄しうる速度に維持するためには、気体の流量を一定
量に維持するように、ノズルヘッドの流体抵抗の変化に
応じて低圧気体供給源101の動力を制御する必要があ
り、構成を複雑にする要因になっている。
【0004】また、運転開始時など液体洗浄媒体がノズ
ルヘッドに滞留していた場合や、液体洗浄媒体を大量に
ノズルヘッドに供給した場合には、低圧気体供給源10
1の自冷用の送風量が得られないため、低圧気体供給源
101の過熱による故障が発生し易くなるといった問題
点もあり、加えて、ノズルヘッドに供給する液体洗浄媒
体に、ノズルヘッド先端部分の流体抵抗に打ち勝つ圧力
を印加する必要があり、液体洗浄媒体を加圧して供給す
るための加圧ポンプが必要なため、高価な装置となって
いる。
【0005】この他にも、ノズルヘッド中に液体洗浄媒
体を供給することによるいくつかの問題点がある。その
一つとしては、液体洗浄媒体の供給中に低圧気体供給源
101が停止した場合にノズルヘッド中に液体洗浄媒体
が充満し、気体搬送路102やさらには低圧気体供給源
101側に逆流する可能性を含んでいることである。気
体搬送路102を通じて低圧気体供給源101に液体洗
浄媒体が浸入すると、低圧気体供給源101の羽根が損
傷をうけたり、漏電の原因にもなる。他の問題点として
は、長期間の使用により洗浄ノズル103の内部や、液
体洗浄媒体の浸入する可能性のある気体搬送路102内
部に、水垢やカビが発生しやすく、異臭の原因になった
り細菌の繁殖巣になったりするため、定期的に洗浄ノズ
ル103の内部や気体搬送路102内部の清掃や洗浄等
のメンテナンスが必要であることである。このように、
気体搬送路102に連通したノズルヘッドに液体洗浄媒
体を供給することによって、装置の信頼性の低下を招く
ばかりでなく、メンテナンスの必要性も高いものとな
る。
【0006】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、汚れ
を効率よく短時間で洗浄できる構成の簡素な洗浄装置を
得ることであり、その装置の信頼性の向上や使い勝手の
向上や機能の向上を推進することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に請求項1の発明は、送風機による気流を噴出する気流
噴出ノズルの噴出口近傍に、噴出直後の高速の気流に洗
浄液を供給する洗浄液供給手段の供給部を配設し、気流
噴出ノズルから噴出された高速の気流によって洗浄液供
給手段から供給される洗浄液を加速するとともに、当該
気流に洗浄液の液滴流が混在する気液混合噴流を形成
し、この気液混合噴流を被洗浄物に直接衝突させて洗浄
するようにする手段を採用する。
【0008】上記課題を達成するために請求項2の発明
は、送風機による気流を噴出する気流噴出ノズルの噴出
口近傍に、噴出直後の高速の気流に洗浄液を供給する洗
浄液供給手段の供給部と、この洗浄液供給手段から供給
される洗浄液を気流噴出ノズルから噴出される高速の気
流によって加速させる加速器とを配設し、この加速器に
より気流に洗浄液の液滴流が混在する気液混合噴流を形
成してこれを直接被洗浄物に衝突させて洗浄するように
する手段を採用する。
【0009】上記課題を達成するために請求項3の発明
は、送風機による気流を噴出する気流噴出ノズルの噴出
口近傍に、噴出直後の高速の気流に洗浄液を供給する洗
浄液供給手段の供給部と、気流噴出ノズルから噴出され
る気流の流れ方向に沿う壁面を持つ壁面構造の加速器と
を配設し、洗浄液供給手段から供給される洗浄液を気流
噴出ノズルから噴出される高速の気流によって加速器に
おいて加速して気流に洗浄液の液滴流が混在する気液混
合噴流を形成し、これを直接被洗浄物に衝突させて洗浄
するようにする手段を採用する。
【0010】上記課題を達成するために請求項4の発明
は、送風機による気流を噴出する気流噴出ノズルの噴出
口近傍に、噴出直後の高速の気流に洗浄液を供給する洗
浄液供給手段の供給部と、気流噴出ノズルから噴出され
る気流をその流れ方向に沿って周囲を囲む壁面を持つ筒
構造の加速器とを配設し、洗浄液供給手段から供給され
る洗浄液を気流噴出ノズルから噴出される高速の気流に
よって加速器において加速して気流に洗浄液の液滴流が
混在する気液混合噴流を形成し、これを直接被洗浄物に
衝突させて洗浄するようにする手段を採用する。
【0011】上記課題を達成するために請求項5の発明
は、送風機による気流を噴出する気流噴出ノズルの噴出
口近傍に、噴出直後の高速の気流に洗浄液を供給する洗
浄液供給手段の供給部と、この供給部に一体に構成され
気流噴出ノズルから噴出される高速の気流によって洗浄
液を加速させる加速器とを設け、加速器により気流に洗
浄液の液滴流が混在する気液混合噴流を形成してこれを
直接被洗浄物に衝突させて洗浄するようにする手段を採
用する。
【0012】上記課題を達成するために請求項6の発明
は、被洗浄物を出し入れする開口部を有する容器体の内
側に、送風機による気流を噴出する気流噴出ノズルを臨
ませ、この気流噴出ノズルの噴出口近傍において容器体
の開口部の開口面にほぼ直角の方向から噴出直後の高速
の気流に洗浄液を供給する洗浄液供給手段の供給部と、
この洗浄液供給手段から供給される洗浄液を気流噴出ノ
ズルから噴出される高速の気流によって加速し、気流に
洗浄液の液滴流が混在する気液混合噴流を形成して容器
体内において被洗浄物に直接衝突させて洗浄するように
する手段を採用する。
【0013】上記課題を達成するために請求項7の発明
は、被洗浄物を出し入れする開口部を有する容器体の内
側に、送風機による気流を噴出する気流噴出ノズルを臨
ませ、この気流噴出ノズルの噴出口近傍において容器体
の開口部の開口面にほぼ平行の方向から噴出直後の高速
の気流に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、この洗浄
液供給手段から供給される洗浄液を気流噴出ノズルから
噴出される高速の気流によって加速する加速器とを配設
し、この加速器により気流に洗浄液の液滴流が混在する
気液混合噴流を形成して容器体内に入れた被洗浄物に直
接衝突させて洗浄するようにする手段を採用する。
【0014】上記課題を達成するために請求項8の発明
は、請求項3に係る前記手段における加速器を、気流噴
出ノズルから噴出される気流をその流れ方向に沿って対
向状に囲む2壁面を持つ壁面構造とし、その一方の壁面
を洗浄液供給手段の供給部の下流側において供給部に沿
って近接して配設する手段を採用する。
【0015】上記課題を達成するために請求項9の発明
は、請求項3に係る前記手段における加速器を、気流噴
出ノズルから噴出される気流をその流れ方向に沿って対
向状に囲む2壁面を持つ壁面構造とし、その一方の壁面
を洗浄液供給手段の供給部の下流側において供給部に沿
って近接して配設し、この壁面に対して他方の壁面を壁
面間隔を可変できるように可動の構成とする手段を採用
する。
【0016】上記課題を達成するために請求項10の発
明は、請求項3又は請求項5に係る前記手段における壁
面構造の加速器の壁面を、洗浄液供給手段の供給部に沿
って気流噴出ノズルからの気流の流れる方向について下
流側に向けて配設する手段を採用する。
【0017】上記課題を達成するために請求項11の発
明は、請求項2又は請求項4又は請求項5に係る前記手
段における加速器を、交換可能に構成する手段を採用す
る。
【0018】上記課題を達成するために請求項12の発
明は、請求項3又は請求項4又は請求項5に係る前記手
段における加速器の洗浄液供給手段の供給部側の壁面
を、気流噴出ノズルからの気流の流れる方向に湾曲させ
る手段を採用する。
【0019】上記課題を達成するために請求項13の発
明は、請求項4又は請求項9に係る前記手段における加
速器の気流噴出ノズルから噴出される気流をその流れ方
向に沿って対向状に囲む壁面同士の間隔を、気流噴出ノ
ズルの噴出口における上記壁面同士に対応する内壁の間
隔より大きくする手段を採用する。
【0020】上記課題を達成するために請求項14の発
明は、請求項4又は請求項9に係る前記手段における加
速器の気流噴出ノズルから噴出される気流をその流れ方
向に沿って対向状に囲む2壁面同士の各間隔を、気流噴
出ノズルの噴出口における上記2壁面同士に対応する各
内壁の間隔よりいずれも大きくする手段を採用する。
【0021】上記課題を達成するために請求項15の発
明は、請求項4又は請求項9に係る前記手段における加
速器の対向する壁面の間隔を、気流噴出ノズルからの気
流の流入側の方が流出側より狭くなるように構成して、
洗浄液供給手段の供給部の下流側に近接して配設する手
段を採用する。
【0022】上記課題を達成するために請求項16の発
明は、請求項4又は請求項9に係る前記手段における加
速器の対向する壁面の間隔を、気流噴出ノズルからの気
流の流入側の方が流出側より広くなるように構成して、
洗浄液供給手段の供給部の下流側に近接して配設する手
段を採用する。
【0023】上記課題を達成するために請求項17の発
明は、請求項4に係る前記手段における筒構造の加速器
を、その気流噴出ノズルからの気流の流入側の開口面積
より流出側の開口面積の方が広くなるように構成し、洗
浄液供給手段の供給部の下流側に近接して配設する手段
を採用する。
【0024】上記課題を達成するために請求項18の発
明は、請求項4又は請求項9に係る前記手段における加
速器の気流噴出ノズルからの気流の流入側を、その開口
面積が漸増するベルマウス状に構成して洗浄液供給手段
の供給部の下流側に近接して配設する手段を採用する。
【0025】上記課題を達成するために請求項19の発
明は、請求項4に係る前記手段における加速器の気流噴
出ノズルからの気流の流入口の正面形状を、気流噴出ノ
ズルの噴出口の正面形状の相似形とするとともに、この
流入口を気流噴出ノズルの噴出口に対向させて、洗浄液
供給手段の供給部の下流側に配設する手段を採用する。
【0026】上記課題を達成するために請求項20の発
明は、請求項4又は請求項9に係る前記手段における加
速器の気流の流入口の平面積内に、気流噴出ノズルの噴
出口を包含させ、この流入口を気流噴出ノズルの噴出口
に対向させて、洗浄液供給手段の供給部の下流側に配設
する手段を採用する。
【0027】上記課題を達成するために請求項21の発
明は、請求項1〜請求項20までのいずれかに係る前記
手段における気流噴出ノズルの噴出口を、下流側ほど拡
開する放射流になる形状にする手段を採用する。
【0028】上記課題を達成するために請求項22の発
明は、請求項1〜請求項21までのいずれかに係る前記
手段における気流噴出ノズルの噴出口を、並列に開口さ
せる手段を採用する。
【0029】上記課題を達成するために請求項23の発
明は、請求項1〜請求項22までのいずれかに係る前記
手段における気流噴出ノズルの噴出口近傍の内面を、空
気との接触面積が大きい面構造にする手段を採用する。
【0030】上記課題を達成するために請求項24の発
明は、請求項1〜請求項21までのいずれかに係る前記
手段における気流噴出ノズルの噴出口を、並列に開口さ
せ、各噴出口への分流部近傍の流路内に噴出口への気流
を振動させる振動手段を設ける手段を採用する。
【0031】上記課題を達成するために請求項25の発
明は、請求項1〜請求項24までのいずれかに係る前記
手段における洗浄液供給手段の供給部を、複数の小孔に
より構成する手段を採用する。
【0032】上記課題を達成するために請求項26の発
明は、請求項1〜請求項25までのいずれかに係る前記
手段における洗浄液供給手段の供給部を、気流噴出ノズ
ルからの気流の流れる方向に多段に構成する手段を採用
する。
【0033】上記課題を達成するために請求項27の発
明は、請求項1〜請求項26までのいずれかに係る前記
手段における洗浄液供給手段の供給部を、凹凸を有する
凹凸面の凹部に気流噴出ノズルからの気流の流れる方向
に対して鋭角をなして開口させる手段を採用する。
【0034】上記課題を達成するために請求項28の発
明は、請求項1〜請求項27までのいずれかに係る前記
手段における洗浄液供給手段の供給部からの洗浄液の供
給量を可変にする手段を採用する。
【0035】上記課題を達成するために請求項29の発
明は、請求項1〜請求項28までのいずれかに係る前記
手段における洗浄液供給手段を、水道に接続され一部に
貯水タンクによる不連続部分を含む経路で構成し、この
経路の貯水タンクより上流側には水道からの給水を制御
する電動弁を設け、貯水タンクより下位の下流側端に供
給部を設ける手段を採用する。
【0036】上記課題を達成するために請求項30の発
明は、請求項29に係る前記手段における電動弁と貯水
タンクと供給部とを近接して構成する手段を採用する。
【0037】上記課題を達成するために請求項31の発
明は、請求項29に係る前記手段における貯水タンクと
供給部との間の経路を直線状に構成する手段を採用す
る。
【0038】上記課題を達成するために請求項32の発
明は、請求項29に係る前記手段における供給部近傍に
流量調節弁を設ける手段を採用する。
【0039】上記課題を達成するために請求項33の発
明は、請求項6又は請求項7に係る前記手段における容
器体に、被洗浄物を検知する検知手段を配設し、この検
知手段の検知信号の有無により送風機の動作を制御する
手段を採用する。
【0040】上記課題を達成するために請求項34の発
明は、請求項6又は請求項7に係る前記手段における気
液混合噴流の全てを容器体内に指向させる手段を採用す
る。
【0041】上記課題を達成するために請求項35の発
明は、請求項2又は請求項8に係る前記手段における気
液混合噴流を、漸次集中するように噴出させる手段を採
用する。
【0042】上記課題を達成するために請求項36の発
明は、請求項1又は請求項2又は請求項7又は請求項8
に係る前記手段における送風機から気流噴出ノズルまで
の空気通路及び洗浄液供給手段の供給部に至る経路とを
伸縮性のある管で構成する手段を採用する。
【0043】上記課題を達成するために請求項37の発
明は、請求項1又は請求項2又は請求項7又は請求項8
に係る前記手段における送風機から気流噴出ノズルまで
の空気通路及び洗浄液供給手段の供給部に至る経路とを
可撓性のある管で構成する手段を採用する。
【0044】上記課題を達成するために請求項38の発
明は、請求項1又は請求項2又は請求項7又は請求項8
に係る前記手段における気流噴出ノズルから噴出される
気流の方向に対して、洗浄液を供給する方向が概ね直角
をなし、供給される洗浄液に印加される水頭Hと、同洗
浄液の流量Qと、同洗浄液の流路の最小断面積Sとの間
に、概ねQ=S×√(2×g×H)の関係を持たせる手
段を採用する。
【0045】上記課題を達成するために請求項39の発
明は、請求項1又は請求項2又は請求項7又は請求項8
に係る前記手段における気流噴出ノズルから噴出される
気体の流量Qaと、同気体の風速Vaと、同気体の密度
ρaと、供給される洗浄液の流量Qwと、同洗浄液の密
度ρwと、気液混合噴流の流速Voとの間に、概ねQa
×ρa×Va2=(Qa×ρa+Qw×ρw)×Vo2
関係を持たせる手段を採用する。
【0046】上記課題を達成するために請求項40の発
明は、請求項1〜請求項39までのいずれかに係る前記
手段における送風機の回転数を可変する回転数可変手段
を具備させる手段を採用する。
【0047】上記課題を達成するために請求項41の発
明は、請求項1〜請求項39までのいずれかに係る前記
手段における気流噴出ノズルに、噴出口からの噴出気流
に振動を付与する気流振動手段を設ける手段を採用す
る。
【0048】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は実施の形態1の洗浄装置を一部を
破断して示した斜視図であり、図2,3はそれぞれ要部
の断面図である。この洗浄装置は主として調理用具や食
器類などを洗浄する食器洗浄装置として構成したもので
ある。この洗浄装置は、洗浄機能を果たす中核部分が、
高速の気流を生成し外部へ噴出する送風系1と、噴出直
後の高速の気流に洗浄液を供給する洗浄液供給系2と、
供給された洗浄液を気流噴出ノズル3からの高速の気流
によって加速して液滴流を生成する加速器4とから構成
されている。
【0049】送風系1は、送風機5の送風を気体流路を
介して気流噴出ノズル3に送り、高速の気流を生成し外
部へ噴出するための構成であり、送風機5の吸込み側に
はフィルタ6が装着されている。気体流路は送風機5の
吹出側と気流噴出ノズル3間を連絡する送気管7で構成
され、送気管7は伸縮性と可撓性を備えた例えばビニー
ル製の管で構成されている。洗浄液供給系2は、例えば
水道水等の洗浄液を気流噴出ノズル3の噴出口8近傍に
配設された供給部である液体ノズル9に供給するための
構成であり、水道管・蛇口等の水源と液体ノズル9とを
結ぶビニールや金属製の管による流路10として構成さ
れ、水道管・蛇口等の水源と液体ノズル9間の流路10
の途中には液量調節手段である定流量弁11と電動弁1
2とが設けられている。
【0050】加速器4は、図2,3に示すように気流噴
出ノズル3から噴出される気流の進行方向に沿って気流
の進路を妨げない壁面構造に構成され、その気流に面す
る加速壁面13の気流噴出ノズル3の噴出口8寄りに液
体ノズル9が一体に構成されている。液体ノズル9の供
給口14は気流噴出ノズル3の噴出口8に沿って気流の
進行方向にほぼ直角の方向に加速壁面13に対して開け
られた小孔の列として形成されている。なお、加速器4
は、液体ノズル9とは別体として構成してもよく、この
場合には液体ノズル9の供給口14に対して気流の進行
方向に連接する壁面構造として構成する。加速器4の加
速壁面13に供給される洗浄液は、加速壁面13に沿っ
て流れる気流噴出ノズル3からの高速の気流により加速
壁面13に沿って拡散しながら移動していき、加速壁面
13の終端から吹飛ばされて高速の気流によって加速さ
れ気流に近い速度の液滴流となる。この液滴流は気流に
混ざり気液混合噴流15が生成される。端的な表現をす
れば、加速器4を経て生成される高速の気液混合噴流1
5を被洗浄物に直接衝突させれば被洗浄物に対する洗浄
機能を果たす洗浄装置となる。
【0051】食器用の洗浄装置としては、図1に示すよ
うに被洗浄物16として例えば皿などの食器類(被洗浄
物)を出し入れできる開口部17を上部に有する洗浄空
間18を備えた容器体19を組付けたキャビネット型の
本体20に、送風系1と洗浄液供給系2と加速器4とが
設けられて構成される。気流噴出ノズル3は扇形に構成
され、容器体19の一側上部寄りに矩形の噴出口8が上
下方向に長くなるように洗浄空間18に向って配設され
る。容器体19の開口部17近くには被洗浄物16を検
知する検知手段21,22が配設され、被洗浄物16が
洗浄空間18に位置したことを検知し、制御部23に対
して洗浄開始検知信号として、第1検知信号を送る。制
御部23はこの第1検知信号を受けて、送風機5の駆動
と洗浄液を遮断している電動弁12を開ける動作を行
う。検知手段21,22としては例えば光電センサや超
音波センサなどが用いられている。
【0052】上記のように構成された洗浄装置は、被洗
浄物16を手で保持して、容器体19の洗浄空間18
に、洗浄する面を気流噴出ノズル3に対向させることに
より洗浄動作を行なう。即ち、使用者が手にした被洗浄
物16を開口部17から洗浄空間18内に差し出すと、
検知手段21が被洗浄物16を検知し、制御部23に対
して、洗浄開始検知信号である第1検知信号を送る。制
御部23はこの第1検知信号を受けて、送風機5の駆動
と洗浄液を遮断している電動弁12を開動作させる。こ
れにより、気体(空気)がフィルタ6を経て送風機5に
取込まれ、送気管7を通って気流噴出ノズル3から高速
の気流が噴射され、これに併行して新鮮水である洗浄液
が、水源から定流量弁11と電動弁12を経て液体ノズ
ル9へ一定の流量で供給される。液体ノズル9から供給
された洗浄液は、液体ノズル9に近接した加速器4へ気
流の作用で移動しつつ、加速器4において気流噴出ノズ
ル3からの高速の気流により加速され吹き飛ばされて高
速の液滴流となり、気流と混ざった気液混合噴流15と
なって洗浄空間18に保持された被洗浄物16に噴射さ
れることになる。
【0053】洗浄空間18に向かって噴出した気液混合
噴流15は、被洗浄物16に衝突し、高速の液滴流の衝
撃力と水の流れ落ちる作用と、さらに高速の気流の衝突
による払拭作用を同時的に発揮する。これにより、被洗
浄物16に付着していた汚れは、極短時間で剥離され押
し流され吹飛ばされて除去される。汚れを含んだ液滴は
被洗浄物16の表面に沿ってその端部まで気流により速
やかに押しやられ、被洗浄物16から剥離されて容器体
19の底部に流下して、排水管から排水される。
【0054】被洗浄物16が食器類の場合では、気流噴
出ノズル3から噴射するときの気流の速度は、洗浄性能
の観点からは40m/s程度以上が望ましいが、人体の
皮膚への衝突圧力を考慮し、80m/s程度以下として
設定されている。この値は洗浄効果が十分に得られ、か
つ気液混合噴流15が手に当たっても痛みを感じさせな
い程度であり、洗剤を使用することなく食器類1枚につ
き3〜10秒で洗浄を完了できるものである。
【0055】なお、気流の速度が40m/s程度以下で
も、汚れ具合が軽度の場合や、サラダ油やミートソース
などの、バターなどに比べて比較的落ちやすい種類の汚
れが付着している食器類では、洗剤無しの洗浄液での洗
浄が可能である。また、食器類を擦ったり、洗剤を併用
したりすれば、さらに低速の気流でも洗浄することがで
きる。洗浄液供給系2から供給される洗浄液の流量は、
一般的に水道から供給可能な流量(10リットル/分以
下)である。この実施の形態1では、1立方m/分程度
の空気と5リットル/分程度の洗浄液によって、流速8
0m/s程度以下の気液混合噴流15が生成され噴出さ
れる。
【0056】気液混合噴流15による被洗浄物16の洗
浄が完了した時点で、手にした被洗浄物16を一旦洗浄
空間18から待避させる。この待避動作によって検知手
段21からの検知信号が遮断され、制御部23が使用者
の洗浄の終了の意志を認識する。即ち、検知手段21か
らの検知信号が遮断されたことを受けて、電動弁12を
閉じて洗浄液の供給の停止と送風機5の駆動を停止す
る。
【0057】この後、使用者が被洗浄物16を洗浄空間
18に再度差し出すことにより、検知手段22が被洗浄
物16が洗浄空間18に位置したことを検知し、制御部
23に対して水切り開始検知信号としての第2検知信号
を送る。制御部23はこの第2検知信号を受けて、送風
機5のみを駆動させる。これにより高速の気流が気流噴
出ノズル3から洗浄空間18に向けて噴出され、被洗浄
物16に付着した液滴を、飛散させ押しやって被洗浄物
16から払拭し、被洗浄物16を水切りする。被洗浄物
16の端部での液滴の表面張力よりも、気流が液滴に与
える力の方が勝っているため、液滴は被洗浄物16から
引き剥され水切りされることになる。
【0058】被洗浄物16が食器類の場合には、これを
水切りにより乾燥させるのに必要な風速は、例えば80
m/sec程度であるが、その風量は、例えば1立方m
/min程度あれば良い。水切りが終了した時点で、使
用者が被洗浄物16を洗浄空間18から取り出すと、制
御部23は検知手段22からの第2検知信号が遮断され
たことを受けて送風機5の駆動を停止する。
【0059】このようにこの実施の形態1の洗浄装置で
は、水源から連続的に供給される洗浄液が加速器4によ
り加速され気液混合噴流15となり、洗浄空間18の被
洗浄物16に噴射されることにより、被洗浄物16に付
着した汚れは衛生的な気液混合噴流15の衝撃力によっ
て剥離され、水の流れによって落下し、短時間で洗浄さ
れることになる。このように、各種の汚れに対して洗剤
を使用することなく短時間に洗浄できる機能は、使用す
る水量が少なく衛生的でもあり、使用者が皮膚の弱い場
合や皮膚疾患がある場合には特に有効性が高いものであ
るばかりでなく、環境保全の点でも有効である。
【0060】そして気流噴出ノズル3の外部に洗浄液の
供給口14を設けている構成であるため、気流噴出ノズ
ル3から気体を噴射した後に洗浄液が供給されることに
なり、気流噴出ノズル3内の気体に洗浄液が影響を与え
ることが無く、気流噴出ノズル3の流路と先端部分(ノ
ズルヘッド)の流体抵抗は、洗浄液の供給量に依存しな
い。従って、洗浄液の液量を調節しても気流噴出ノズル
3の流体抵抗は変化しないので、洗浄液の供給量に応じ
て送風機5の動力を調節する制御も不要になり、構成が
簡素なる。また、気流噴出ノズル3内の気体圧力に打ち
勝って洗浄液を供給する必要がないため、従来必要とし
ていた加圧ポンプなども不要となり、洗浄装置の構成が
簡素になり安価なものとなる。
【0061】なお、検知手段21と22は被洗浄物16
が洗浄空間18中の予め決められた異なる位置を検知
し、制御部23に対してそれぞれ別々の検知信号を送る
ように接続されているため、使用者が洗浄を行ないたい
のか、水切りを行ないたいのかの判別が可能になってい
る。洗浄時間と送風時間により自動的に動作を制御する
こともできるが、一般に被洗浄物16の汚れの程度はさ
まざまであるので、使用者が洗浄完了を判断する方がむ
しろ作業の効率は良くなる。
【0062】また、送風機5の回転数を制御部23によ
り可変にすることにより、洗浄液の液量を調節しても気
流噴出ノズル3の流体抵抗が変化しないので、送風機5
の回転数に対応した気液混合噴流15の速度を得ること
ができ、汚れの性状や度合いに応じた気液混合噴流15
の速度や液滴形態を調節することができ、対応性の良い
洗浄装置を構成することができる。一方、送風機5はそ
れ自体が送風する気体により内部のモーターを冷却する
ため、風量を一定量確保することが装置の信頼性の点で
必要なことになるが、この実施の形態1では、洗浄液の
液量を調節しても気流噴出ノズル3の流体抵抗が変化し
ないので、液量を自在に変えても風量の低下がなく、モ
ーターの過熱は発生しない。これに加えて、気流噴出ノ
ズル3と洗浄液を供給する液体ノズル9及び加速器4が
離隔しているので、気流噴出ノズル3からの気流の噴出
が停止しても、洗浄液が送風機5側に逆流することはな
く、信頼性の高い洗浄装置となる。
【0063】このように、洗浄液が気流噴出ノズル3の
内部や送気管7の内部に浸入することがないので、気流
噴出ノズル3の内部や送気管7の内部に水垢やカビが発
生することもなく、異臭の発生や細菌の繁殖といった問
題も回避することができるうえ、気流噴出ノズル3の内
部や送気管7の内部の清掃や洗浄といったメンテナンス
も殆ど不要になる。
【0064】この実施の形態1では、食器類などを洗浄
する洗浄装置を適用例としていることから、容器体19
を構成し、洗浄液としては扱い易く使い易い新鮮水(水
道水)を用いているが、一般的な洗浄装置としては、送
風系1と洗浄液供給系2と気液混合噴流15を形成する
機構で構成し、洗浄液を被洗浄物16の違いや汚れの種
類に応じて工業用水や、純水や、代替フロン系の洗浄液
とする構成となる。なお、非フロン系の洗浄液として
は、例えばアルコール系の洗浄液やテルペン系の洗浄液
などがある。
【0065】また、送風機5は送風ファンにより送風す
るものでも、ポンプなどで加圧して空気を吐出するもの
でも良く、その扱う気体についても、特殊な洗浄を行な
うものでは、洗浄に有効な空気以外の他の気体により気
液混合噴流15を生成するようにすることもある。
【0066】実施の形態2.図4〜図6はこの実施の形
態2の洗浄装置の主要部を示したものである。図4から
も分るとおり、この洗浄装置も加速器4を除く他の基本
的な構成は実施の形態1のものと同じである。従って、
実施の形態1のものと同じ部分については実施の形態1
のものと同一の符号を用いそれらについての説明は省略
する。
【0067】この実施の形態2の洗浄装置は、実施の形
態1で示した加速器4の加速壁面13の終端縁に、図
4,5に示すように気流による洗浄液の加速を促進する
ために、気流側に近づく方向に湾曲した湾曲部24を構
成したものである。これにより、気流が加速壁面13に
沿って移動する洗浄液に近接して流れ、洗浄液の加速が
促進される。この加速器4において洗浄液を加速した気
流は洗浄液にエネルギーを奪われるため減速され、下式
で示される速度に落ちつき液滴流と混ざって気液混合噴
流15になる。気流噴出ノズル3からの気流の流量Qa
と風速Vaと密度をρa、洗浄液の流量Qw、密度ρw
とすると、加速後の気液混合噴流15の流速Voは概
ね、Qa×ρa×Va2=(Qa×ρa+Qw×ρw)
×Vo2となる。
【0068】加速器4にはさらに、気流を挟んで加速壁
面13に対向する壁面25を備えている。加速壁面13
と、これに対向する壁面25との気流噴出ノズル3に近
い側の間隔Aは、気流噴出ノズル3の噴出口8の開口幅
B以上に構成されており、気流を効率よく加速壁面13
と壁面25との間に導入することができるようになって
いる。一方、加速壁面13と、壁面25との気流噴出ノ
ズル3から遠い側の間隔Cは、気流噴出ノズル3に近い
側の間隔A以下になっており、気流が加速壁面13に沿
って移動する洗浄液に近接するよう構成されている。壁
面25により気流が加速壁面13に沿って移動する洗浄
液を避けて、加速壁面13から遠ざかろうとする動きを
阻むことができ、液滴流の生成機能がより安定したもの
となる。
【0069】加速器4と一体又は別体の液体ノズル9か
ら供給される洗浄液は加速壁面13に沿って加速され高
速の液滴流となるため、加速壁面13の形状を被洗浄物
16に合わせた曲面にすることにより、効率的な形状の
気液混合噴流15を形成でき、洗浄効率を向上させるこ
とができる。例えば、加速壁面13と壁面25の出口側
における距離を大きくすると、気液混合噴流15は大き
な角度の扇形状に拡散し、小さくすると気液混合噴流1
5は漸次下流側で集合することになる。また、壁面25
の気流の進行方向についての長さを長くすると、気液混
合噴流15の液滴流における液滴径は大きくなり衝撃力
が大きくなる。
【0070】このように、加速壁面13と壁面25とに
よる加速器4の形状や長さは、気液混合噴流15の形状
や性状に寄与する。従って、図6に示すように加速器4
の壁面25を軸支させ、壁面25を摘み26の操作によ
り回動できるようにして、加速壁面13との出口側の間
隔を調整できるように構成することにより、気液混合噴
流15の形状を洗浄に適した形状に調整することが可能
になり、洗浄機能が拡大する。
【0071】このようにこの実施の形態2によれば、気
流噴出ノズル3からの気流を効率よく洗浄液の加速に利
用することができ、洗浄装置のサイズを小さくすること
も可能になるばかりでなく、気流のエネルギーを効率的
に利用できるため、運転コストも低減できる。また、必
要最低限の気流の風量と必要最低限の風速により、必要
とする洗浄性能が得られるため、騒音の低減も可能であ
り、洗浄液の加速に使用されない気流が被洗浄物16に
衝突して微粒化された洗浄液のミストが周囲に飛び散る
ことも防止できる。これ以外の機能や利点は実施の形態
1のものと同じである。
【0072】実施の形態3.図7はこの実施の形態3の
洗浄装置の主要部を示した斜視図である。図7からも分
るとおり、この洗浄装置も加速器4を除く他の基本的な
構成は実施の形態1のものと同じである。従って、実施
の形態1のものと同じ部分については実施の形態1のも
のと同一の符号を用いそれらについての説明は省略す
る。
【0073】この実施の形態3の洗浄装置は、実施の形
態1で示した加速器4を気流の周囲を囲む筒構造に構成
したものである。図7に示すように加速器4は、気流噴
出ノズル3からの気流の流路を囲むように加速壁面13
と、これに対向する壁面25と、他の二面の壁面27,
28とにより構成されている。気流噴出ノズル3から噴
出される気流は、加速壁面13と他の三壁面25,2
7,28により囲まれた筒構造の内部を通過し、この筒
構造の中で洗浄液が供給される構成である。
【0074】加速器4の気体の入口は、気流噴出ノズル
3からの気体が入り易いように、気流噴出ノズル3の噴
出口8の形状にほぼ相似した形状に形成され、その平面
積は気流噴出ノズル3の噴出口8の平面積以上に形成さ
れている。加速器4の入口側は気流の導入を促進するベ
ルマウス部29が設けられ、加速器4の出口の面積は入
口の面積より広く構成され、通過する気流の流体抵抗と
ならないように構成されている。
【0075】加速壁面13と、これに対向する壁面25
における気流噴出ノズル3から遠い側の間隔は、気流が
加速壁面13に沿って移動する洗浄液に近接するように
気流噴出ノズル3に近い側の間隔以下に構成されてい
る。このため、他の二壁面27,28の間隔は、出口の
面積を入口の面積以上にするために、出口の方が入側よ
り大きくなっている。加速器4の断面形状は、被洗浄物
16に合わせてどのような気液混合噴流15の形状が最
適かによって決定され、図示のように長方形にすること
も、あるいは長円状にすることも、さらには三日月形状
にすることもある。
【0076】このように加速器4を構成することによ
り、加速器4において気流噴出ノズル3から噴出された
気流の方向が規制され、方向が規制された気流により洗
浄液が加速されることになり、気液混合噴流15を拡散
せずに被洗浄物16に集中して衝突させることができ、
強い剥離力を得ることができる。
【0077】気流噴出ノズル3については、図8に示す
ように気流が通過する噴出口8近傍の内面を凹凸面30
として構成し、その断面形状が菊花状やそれに類似する
形状に構成することにより、中心部の高速の気流の周り
に凹凸面30により低速の気流が形成され、中心部の高
速の気流と周辺の停止状態に近い気流との、揃断による
騒音発生を抑制することができる。このような構成を採
用する場合には、加速器4の入口の形状を気流噴出ノズ
ル3の噴出口8の相似形状とせずに、気流噴出ノズル3
の噴出口8を包含する断面形状とする方が有効である。
気流噴出ノズル3の騒音の低減には、噴出口8の周りに
小噴出孔を設けても、気流噴出ノズル3の前方に噴出口
8と同一形状の環体を設けても有効である。これ以外の
基本的な機能は実施の形態1や実施の形態2のものと同
じである。
【0078】実施の形態4.図9はこの実施の形態4の
洗浄装置の主要部を示した斜視図である。図9からも分
るとおり、この洗浄装置もその基本的な構成は実施の形
態1,2,3のものと同じである。従って、実施の形態
1,2,3のものと同じ部分については、実施の形態
1,2,3のものと同一の符号を用いそれらについての
説明は省略する。
【0079】加速器4に洗浄液を供給する方向は、気流
噴出ノズル3からの気流の進行方向と概ね直角になるよ
うにしているため、気流噴出ノズル3からの気流が洗浄
液の供給量に影響を及ぼさず、洗浄液の供給量Qは洗浄
液に印加される水頭Hと、洗浄液の流路の最小断面積S
により、概ねQ=S×√(2×g×H)により決定され
る(gは重力加速度)。洗浄液の加速器4への供給口1
4は供給量が少ない場合には、単一の孔で供給を行なお
うとすると、洗浄液の供給孔に水垢などにより詰まりが
発生するため、孔径を大きくすることになるが、これで
は広い範囲への洗浄液の供給ができなくなる。このた
め、この実施の形態4のものでは洗浄液の加速器4への
液体ノズル9の供給口14は、気流噴出ノズル3の噴出
口8に沿って並ぶ複数の小孔で構成されており、単一の
供給孔によるものより遙かに広い範囲に洗浄液の供給が
可能になっている。
【0080】加速器4には、気流噴出ノズル3からの気
流の進行方向に距離を持って供給口14が多段(図9で
は二段)に形成された液体ノズル9が一体又は別体で構
成されている。前段の供給口14から供給された洗浄液
と、後段の供給口14から供給された洗浄液は、加速器
4において気流噴出ノズル3からの気流により加速され
る経過において、液滴が合体して、大きい液滴径の洗浄
液を含有した気液混合噴流15となり、被洗浄物16に
衝突した際の衝撃力が大きくなり、大きな洗浄力が得ら
れる。
【0081】洗浄液供給系2の電動弁12と加速器4へ
の供給部を結ぶ水の流路10の途中には、洗浄液を一旦
供給管31から吐出させ、再度別系統の供給管32に導
入するための不連続箇所33が設けられており、不連続
箇所33を通過した洗浄液を一時的に貯水する貯水タン
ク34が、供給部の上方に備えられている。供給管31
の途中には、上流の洗浄液の供給圧力の変動が気液混合
噴流15に影響しないように、定流量弁11が取付けら
れている。これにより上流の洗浄液の供給圧力の変動に
よっても洗浄性能は変動することがなくなる。
【0082】電動弁12と貯水タンク34と加速器4に
対する供給部は近接して配置されており、貯水タンク3
4と供給部間の洗浄液の供給管32は、貯水タンク34
と供給部を直線的に連絡する最短の経路で構成されてい
る。これにより、電動弁12を閉じて洗浄液の供給を停
止して、気流噴出ノズル3から容器体19の洗浄空間1
8に向けて噴出した気流の力により、被洗浄物16の表
面の液滴を飛散させ水切りを行う際に、供給管32内に
残存している洗浄液を最短時間で排出(供給)し、短い
時間で水切りを開始でき、結果的に短い時間で水切りが
完了することになる。例えば、貯水タンク34と供給部
間の流路がトラップ状になっているとトラップに滞留し
た洗浄液が、しばらくの間微量ずつ加速器4へ供給し続
けられるため、気流噴出ノズル3からの気流に洗浄液が
混じってしまうため、水切りを短時間で完了することは
できない。
【0083】図10は、水切りを一層短時間で完了させ
うる加速器4まわりの構成を示したものである。即ち、
加速器4において洗浄液を供給する供給部を凹凸部35
とし、この凹凸部35に供給口14の方向が、気流噴出
ノズル3からの気流の進行方向に対して鋭角をなすよう
に設けられている。この構成によれば気流噴出ノズル3
からの気流の流れにより、洗浄液が誘引され供給が促進
されるため、供給管32内に残存している洗浄液をさら
に短い時間で排出(供給)させることができる。これ以
外の基本的な機能は実施の形態1,2,3のものと同じ
である。
【0084】実施の形態5.図11,12はこの実施の
形態5の洗浄装置の主要部を示した斜視図である。図1
1からも分るとおり、この洗浄装置もその基本的な構成
は実施の形態1,2,3のものと同じである。従って、
実施の形態1,2,3のものと同じ部分については実施
の形態1,2,3のものと同一の符号を用いそれらにつ
いての説明は省略する。
【0085】扇形に構成された気流噴出ノズル3は、そ
の気体流路から噴出口8に向けて、気体の通過断面積が
徐々に減少していき、扇形の角度方向には拡開していく
形状である。これにより、気流噴出ノズル3からの気流
の噴出方向は放射状になる。気流の通過断面積は例え
ば、気流の圧力が気流噴出ノズル3の噴出口8からの距
離Xに比例して増加するように、断面積SはS2=So2
×Si2×Xm/{(So2−Si2)×X+Si2×X
m}に従って構成されている。但し、Siは気体流路の
断面積、Soは気流噴出ノズル3の噴出口8の断面積、
Xmは気流噴出ノズル3の噴出口8の長さをそれぞれ示
す(図12参照)。
【0086】一方、加速器4は気流噴出ノズル3から噴
出された放射状の気流が、そのままの進行方向を維持し
ながら、洗浄液を放射状に加速して気液混合噴流15が
放射状に噴射されるように、気流の進行方向に応じて広
がる扇形に構成されている。図11に示すように、被洗
浄物16を出し入れする容器体19の開口部17の開口
平面に対して、加速器4の洗浄液が供給される面がほぼ
直角をなすように構成されているため、被洗浄物16に
衝突し洗浄に供せられた際に発生する洗浄液のミスト
が、開口部17から遠い側の洗浄液のミストを開口部1
7に近い側の気液混合噴流15が遮ることになり、開口
部17からミストが飛び出しにくくなっている。また、
気流噴出ノズル3からの気流の噴射方向は、開口部17
を指向しないで洗浄空間18内部を指向しているため、
被洗浄物16に衝突しなかった気液混合噴流15は洗浄
空間18の壁面に衝突して、開口部17から外部へは飛
び出さない。以上のように、この実施の形態5の洗浄装
置では、容器体19の開口部17から飛び出す洗浄液の
ミストを抑制できるので、装置の周囲を清浄にかつ衛生
的に保つことができる。そして、気液混合噴流15を広
い噴射角度に放射することができるので、広い洗浄範囲
をカバーでき、被洗浄物16を短時間で効率良く洗浄す
ることができる。
【0087】なお、図13に示すように加速器4の洗浄
液を供給する面を被洗浄物16を出し入れする開口部1
7の開口平面に平行に構成することにより、被洗浄物1
6を開口部17から洗浄空間18中に差し込んだ後引き
出すだけで、被洗浄物16の洗浄が実施でき、洗浄状態
を確認する必要がなくなり操作性が向上する。
【0088】実施の形態6.図14はこの実施の形態6
の洗浄装置の主要部を示した斜視図である。この洗浄装
置は、気流噴出ノズル3と加速器4に特徴を持つもので
あり、その他の構成は上記した各実施の形態のものと同
じである。従って、前述の実施の形態のものと同じ部分
については同一の符号を用いそれらについての説明は省
略する。
【0089】加速器4に洗浄液を供給する液体ノズル9
には供給口14,36が並んで設けられており、洗浄液
の供給管32は双方の供給口14,36に並列に接続さ
れている。気流噴出ノズル3には供給口14側と供給口
36側の流路を連絡する気流振動手段としての圧力伝達
管37が設けられており、この圧力伝達管37により噴
出口8からの気流は供給口14側と供給口36側とに周
期的に振動する。この気流の振動により、洗浄液は周期
的に供給口14側への供給と供給口36側への供給とを
繰り返すことになる。即ち、気液混合噴流15が断続噴
流になり、連続した噴流に比べて大きな衝撃力が得ら
れ、より強力に汚れを剥離洗浄することができる。
【0090】洗浄効果の高い断続噴流は、図15に示す
ような構成の気流噴出ノズル3によっても形成すること
ができる。即ち、気流噴出ノズル3内の流路は途中から
複数に分岐していて、それぞれの流路の先に噴出口8が
並列に設けられている。流路の分岐部分には流路の空気
振動手段としての遮蔽板38が設けられ、遮蔽板38は
気流の速度により回転して、各流路への気流の流量配分
を変動させるように機能する。これにより、断続噴流の
気液混合噴流15を形成することができる。また、洗浄
液の供給位置により、少ない気流の流量で、気液混合噴
流15を広い噴射角度に放射することができ、広い洗浄
範囲をカバーできるため、被洗浄物16を短時間で効率
良く洗浄することができる。
【0091】さらに洗浄効果の高い断続噴流は、図16
に示すように加速器4側の構成によっても形成すること
ができる。洗浄液の供給口14の気流の通過側には振動
手段としての薄板39が挿入されている。薄板39は気
流噴出ノズル3からの気流により容易に変形するような
もので構成されている。気流により薄板39が供給口1
4側に押されて洗浄液の供給量を減少させると、洗浄液
に印加されている水頭が薄板39を押し戻す。この動作
が繰り返されることになり、断続噴流の気液混合噴流1
5が形成される。
【0092】実施の形態7.図17は、この実施の形態
7の洗浄装置を示した要部の斜視図である。この洗浄装
置は、加速器4と一体に構成した液体ノズル9に関する
ものであり、その他の構成は上記した各実施の形態のも
のと同じである。従って、前述の実施の形態のものと同
じ部分については同一の符号を用いそれらについての説
明は省略する。
【0093】加速器4は、他の前述の各実施の形態と同
様に容器体19の洗浄空間18内に配置されていて、万
が一送風機5の故障などで洗浄運転中に気流噴出ノズル
3からの気流が停止した場合、洗浄液が供給され続けて
も加速器4から洗浄液が送風機5側に逆流することがな
く、信頼性の高い装置となる。液体ノズル9と一体に構
成された加速器4は、供給管32の途中の接続部40に
液体ノズル9を着脱可能に接続することができるように
構成されている。気流噴出ノズル3には加速器4側に設
けた係合部41に係合し、加速器4を着脱可能に保持す
る保持部42が設けられている。これ以外の構成は前述
の各実施の形態の基本構成と同じである。
【0094】この実施の形態7の洗浄装置では、加速器
4を取り外すことができ、加速器4の清掃が容易にな
り、水垢やカビや異臭の発生や細菌の繁殖を予防するこ
とができ、衛生的なものとなる。そして、形状や機能の
異なる複数の加速器4を用意しておけば、被洗浄物16
に応じて交換し、より効率的な洗浄を行なうこともでき
るようになる。
【0095】実施の形態8.図18は、この実施の形態
8の洗浄装置の主要部を示した斜視図である。この洗浄
装置は、気流噴出ノズル3と加速器4に特徴を持つもの
であり、その他の基本的な構成は上記した各実施の形態
のものと同じである。従って、前述の実施の形態のもの
と同じ部分についてはそれらと同一の符号を用いその説
明は省略する。
【0096】気流噴出ノズル3の流路は途中において複
数に分岐しており、それぞれの流路の先に噴出口8,8
が並列に構成されている。噴出口8,8は、それぞれか
ら噴射される気流が、加速器4を通過し洗浄空間18中
の被洗浄物16が保持される位置付近で集合し交差する
ように相互の噴出方向が設定されている。これにより気
液混合噴流15も洗浄空間18中の被洗浄物16が保持
される位置付近で集合し交差することになり、単一の気
液混合噴流15に比べて大きな衝撃力が得られ、より強
力に汚れを剥離し洗浄することができる。これ以外の基
本的な機能は前述の実施の形態のものと同じである。
【0097】実施の形態9.図19は、この実施の形態
9の洗浄装置を示した要部の斜視図である。この洗浄装
置は、加速器4と一体に構成した液体ノズル9に関する
ものであり、その他の構成は上記した各実施の形態のも
のと同じである。従って、前述の実施の形態のものと同
じ部分については同一の符号を用いそれらについての説
明は省略する。
【0098】上述の各実施の形態では、キャビネット型
の本体20に洗浄装置を組込み食器用の洗浄装置を構成
したものであるが、この実施の形態9は、送風系1と洗
浄液供給系2と加速器4で洗浄装置を構成したものであ
る。送風系1と洗浄液供給系2と加速器4に関する基本
構成は実施の形態1,2,3と同じであるので、同一部
分については同一の符号を用いそれらの説明は省略す
る。
【0099】図19に示すように、例えば流し台43の
上に設置できる送風機5に送気管7を介して気流噴出ノ
ズル3が接続されている。気流噴出ノズル3の噴出口8
の外部近傍に液体ノズル9と一体に構成された加速器4
が装着されている。気流噴出ノズル3から噴出された気
流が加速器4を通過するように構成されている点は前述
の実施の形態のものと同じである。加速器4の液体ノズ
ル9は、水道管・蛇口等の水源に供給管32を介して接
続され、加速器4に供給された洗浄液が、気流噴出ノズ
ル3からの気流により加速され、液滴流となることも前
述の実施の形態のものと同じである。
【0100】この洗浄装置は、例えば水道水である洗浄
液を供給する給水口に、洗浄液供給系2を接続して機能
させることができるため既設の厨房設備を利用して容易
に設置することができ、コンパクトで使い勝手の良い洗
浄装置となる。キッチンのシンク44の蛇口45に洗浄
液供給系2を接続した場合には、加速器4を通常の蛇口
としても使用できる。そして、気液混合噴流15による
洗浄機能も、給水を停止した水切り機能も果たしうる。
この場合、シンク44の底面の気液混合噴流15の衝突
する箇所には、内部に空間46と開口47とを備えた飛
散防止マット48を吸着板等によりシンク44に動かな
いように取付けると洗浄液の飛散を防止することができ
る。こうした構成の飛散防止マット48は、気液混合噴
流15が飛散防止マット48の開口47を通して空間4
6に入り込み、空間46内部に蓄積した洗浄液に衝突し
てエネルギーを失うことになり、シンク44の周囲が汚
れることを防止することができる。また、コンパクトで
持ち運びもできるので、屋外や車庫に置いた車や家屋の
外壁等の洗浄にも供することができる。
【0101】実施の形態10.図20はこの実施の形態
10の洗浄装置を示した斜視図である。この洗浄装置
は、実施の形態1〜8に示した洗浄装置の機能を拡大さ
せたものであり、基本的な構成については上記した実施
の形態1〜8のものと同じである。従って、前述の実施
の形態のものと同じ部分については同一の符号を用いそ
れらについての説明は省略する。
【0102】この実施の形態10では、本体20はシン
ク44を有する流し台43等に併設して設置されてい
る。送気管7と供給管32は、伸縮ならびに折り曲げの
可能な可撓性を有するビニール管または金属管から構成
され、気流噴出ノズル3は容器体19に装着しておくこ
とも、引き出して流し台43のシンク44に持っていく
こともできるように構成されている。気流噴出ノズル3
には、送風機5の駆動と電動弁12の開閉を操作する手
元スイッチ49が設けられている。
【0103】使用者は被洗浄物16に向けて気流噴出ノ
ズル3を保持した状態で、手元スイッチ49を操作して
洗浄運転を指令することにより、洗浄装置の制御部23
が送風機5の駆動と洗浄液を遮断している電動弁12を
開ける動作を行なうことができる。気流噴出ノズル3を
容器体19に装着した状態の洗浄や水切り動作は、前述
した実施の形態1〜8と同様であり、洗浄液は水源から
定流量弁11、電動弁12を経て加速器4へ一定の流量
で供給され、加速器4へ供給された洗浄液は、気流噴出
ノズル3からの気流で吹き飛ばされ、加速されて高速の
液滴流となり、気流と共に気液混合噴流15となって洗
浄空間18内の被洗浄物16に噴射される。気流噴出ノ
ズル3を容器体19から引き出してシンク44に持って
いけば、同様の洗浄動作により、シンク44において食
器や野菜等を洗浄することができる。
【0104】気液混合噴流15による洗浄が完了した時
点で、手元スイッチ49を操作して水切り運転を指令す
ることにより、洗浄液の供給を停止した高速の気流のみ
による水切りを行なうことができる。水切りが終了した
時点で、手元スイッチ49を操作して停止させれば良
い。このようにこの実施の形態10では送気管7と洗浄
液の供給管32を、伸縮ならびに折り曲げの自在な可撓
管により構成したことにより、気流噴出ノズル3を手で
保持して本体20から引き出し、気流噴出ノズル3の位
置や噴出方向を自由に選択することができるようにな
り、使い易いものとなる。例えば洗浄空間18の中にお
いても、重量のある陶器製の大皿などでは保持した大皿
の位置や向きを変えることは大変であるが、軽量な気流
噴出ノズル3を手にして噴出方向を変えることは容易で
あり、労力も少なくて済む。
【0105】なお、前述の各実施の形態では食器の洗浄
に適用した洗浄装置について詳述したが、送風系1と洗
浄液供給系2と加速器4との構成による洗浄装置は、電
子部品や電子材料の洗浄装置としても、衣類の洗浄装置
としても、人や動物などの洗浄装置としても広く適用す
ることができる。
【0106】
【発明の効果】以上、実施の形態による説明でも明らか
なように、請求項1の発明によれば、洗浄液の量に応じ
た送風機の動力の制御が不要になり、洗浄液を加圧する
加圧ポンプも不要になる。従って、洗浄装置の構成が簡
素になり、コストも低減する。特に、噴出直後の気流に
洗浄液を供給し、気液混合噴流を形成するため、気流を
形成する構成部分に洗浄液が浸入することがなく、衛生
的でメンテナンスも簡単な信頼性の高い洗浄装置とな
る。
【0107】請求項2〜請求項4までの各発明によれ
ば、洗浄液の量に応じた送風機の動力の制御が不要にな
り、洗浄液を加圧する加圧ポンプも不要になる。従っ
て、洗浄装置の構成が簡素になり、コストも低減する。
特に、噴出直後の気流に洗浄液を供給し、気液混合噴流
を形成するため、気流を形成する構成部分に洗浄液が浸
入することがなく、衛生的でメンテナンスも簡単な信頼
性の高い洗浄装置となるうえ、洗浄効果の高い気液混合
噴流を形成することができる。
【0108】請求項5の発明によれば、洗浄液の量に応
じた送風機の動力の制御が不要になり、洗浄液を加圧す
る加圧ポンプも不要になる。従って、加速器と洗浄液供
給手段の構成を含む全体が簡素な構成になり、コストも
低減する。特に、噴出直後の気流に洗浄液を供給し、気
液混合噴流を形成するため、気流を形成する構成部分に
洗浄液が浸入することがなく、衛生的でメンテナンスも
簡単な信頼性の高い洗浄装置となる。
【0109】請求項6の発明によれば、全体の構成が簡
素になるうえ、被洗浄物を容器体の開口部から気液混合
噴流中に差し込んで、気液混合噴流を横断させるだけで
被洗浄物の片面全てを洗浄できるため洗浄作業が楽にな
り、使いやすくなる。
【0110】請求項7の発明によれば、全体の構成が簡
素になるうえ、被洗浄物を容器体の開口部から気液混合
噴流中に差し込んで、上下させるだけで被洗浄物の片面
全てを洗浄できるため、容器体に対して比較的大きな被
洗浄物でも容易に洗浄することができる。
【0111】請求項8の発明によれば、請求項3に係る
前記効果とともに、気流に洗浄液が近接し、気流と洗浄
液との混合と加速が促進する。
【0112】請求項9の発明によれば請求項3に係る前
記効果とともに、気液混合噴流を絞ったり、拡散させた
りすることができ、機能が向上する。
【0113】請求項10の発明によれば、請求項3又は
請求項5に係る前記効果とともに、加速器における洗浄
液の拡散が良好になり、より均一な気液混合噴流を形成
することができる。
【0114】請求項11の発明によれば、請求項2又は
請求項4又は請求項5に係る前記効果とともに、加速器
の清掃性が向上し、被洗浄物に応じた加速器に交換する
ことができる。
【0115】請求項12の発明によれば、請求項3又は
請求項4又は請求項5に係る前記効果とともに、気流を
加速器の供給部側に近接させることができ、加速器の機
能が向上する。
【0116】請求項13の発明によれば、請求項4又は
請求項9に係る前記効果とともに、気流噴出ノズルから
噴出された気流を、加速部へ効率良く導くことができ、
気流を効率良く洗浄液の加速に機能させることができ
る。
【0117】請求項14の発明によれば、請求項4又は
請求項9に係る前記効果とともに、気流噴出ノズルから
噴出された気体を、加速器へ効率良く導くことができ、
気流を効率良く洗浄液の加速に機能させることができ
る。
【0118】請求項15の発明によれば、請求項4又は
請求項9に係る前記効果とともに、加速器の機能が向上
する。
【0119】請求項16の発明によれば、請求項4又は
請求項9に係る前記効果とともに、加速器での圧力損失
を抑えることができ、加速器の気体の通過が円滑にな
る。
【0120】請求項17の発明によれば、請求項4に係
る前記効果とともに、気液混合噴流を広い角度で扇形に
拡散することができ、広い洗浄範囲を確保できる。
【0121】請求項18の発明によれば、請求項4又は
請求項9に係る前記効果とともに、気流噴出ノズルから
噴射された気体を、加速器へ効率良く導くことができ
る。
【0122】請求項19の発明によれば、請求項4に係
る前記効果とともに、気流噴出ノズルから噴出された気
流を、加速器へ円滑に導くことができる。
【0123】請求項20の発明によれば、請求項4又は
請求項9に係る前記効果とともに、気流噴出ノズルから
噴出された気流の全てを、余すことなく加速部へ導くこ
とができる。
【0124】請求項21の発明によれば、請求項1〜請
求項20までのいずれかに係る前記効果とともに、気液
混合噴流の噴出方向を広く拡散させ、広い洗浄範囲を得
ることができる。
【0125】請求項22の発明によれば、請求項1〜請
求項21までのいずれかに係る前記効果とともに、気液
混合噴流に大きな衝撃力を付与することができ、より強
力に汚れを剥離し洗浄することができる。
【0126】請求項23の発明によれば、請求項1〜請
求項22までのいずれかに係る前記効果とともに、気流
噴出ノズルの騒音を低減することができる。
【0127】請求項24の発明によれば、請求項1〜請
求項21までのいずれかに係る前記効果とともに、洗浄
機能が向上する。
【0128】請求項25の発明によれば、請求項1〜請
求項24までのいずれかに係る前記効果とともに、洗浄
液を広い範囲に分散して供給でき、気液混合噴流が広い
範囲に拡散させることができる。
【0129】請求項26の発明によれば、請求項1〜請
求項25までのいずれかに係る前記効果とともに、気流
噴出ノズルからの気流に、洗浄液を複数段に分けて供給
することができ、気液混合噴流中の液滴流を大きくでき
る。
【0130】請求項27の発明によれば、請求項1〜請
求項26までのいずれかに係る前記効果とともに、凹凸
面により洗浄液の供給が円滑になる。
【0131】請求項28の発明によれば、請求項1〜請
求項27までのいずれかに係る前記効果とともに、気液
混合噴流を洗浄効果の高い断続噴流にすることができ
る。
【0132】請求項29の発明によれば、請求項1〜請
求項28までのいずれかに係る前記効果とともに、洗浄
液の供給量の変動を貯水タンクにより緩和でき、安定し
た気液混合噴流を形成できる。
【0133】請求項30の発明によれば、請求項29に
係る前記効果とともに、洗浄液供給手段がコンパクトに
なり、洗浄液の滞留も防止できる。
【0134】請求項31の発明によれば、請求項29に
係る前記効果とともに、電動弁を閉止した際の洗浄液の
液切れを短縮できる。
【0135】請求項32の発明によれば、請求項29に
係る前記効果とともに、洗浄液の供給源に拘らず洗浄液
の供給量を一定に保てるため、安定した気液混合噴流を
形成することができる。
【0136】請求項33の発明によれば、請求項6又は
請求項7に係る前記効果とともに、検知手段により洗浄
を自動化することができる。
【0137】請求項34の発明によれば、請求項6又は
請求項7に係る前記効果とともに、被洗浄物に衝突しな
かった気液混合噴流が洗浄空間の壁面に衝突することに
なり、容器体の開口部から飛び出すことがなくなる。
【0138】請求項35の発明によれば、請求項2又は
請求項8に係る前記効果とともに、強力に汚れを剥離し
洗浄できるようになる。
【0139】請求項36の発明によれば、請求項1又は
請求項2又は請求項7又は請求項8に係る前記効果とと
もに、気流噴出ノズルの位置を自由に選択することがで
きる。
【0140】請求項37の発明によれば、請求項1又は
請求項2又は請求項7又は請求項8に係る前記効果とと
もに、気流噴出ノズルの方向を自由に選択することがで
きる。
【0141】請求項38の発明によれば、請求項1又は
請求項2又は請求項7又は請求項8に係る前記効果とと
もに、よりコンパクトな構成の洗浄装置が得られる。
【0142】請求項39の発明によれば、請求項1又は
請求項2又は請求項7又は請求項8に係る前記効果とと
もに、エネルギーを効率的に使用できるため、運転コス
トが低減するうえ、必要最低限の気体の風量と必要最低
限の風速の使用で、必要な洗浄性能が得られ、騒音も低
減する。
【0143】請求項40の発明によれば請求項1〜請求
項39までのいずれかに係る前記効果とともに、送風機
の回転数に対応した気液混合噴流の速度を得ることがで
き、容易に気液混合噴流の洗浄に関する性能を調整する
ことができる。
【0144】請求項41の発明によれば請求項1〜請求
項39までのいずれかに係る前記効果とともに、気流噴
出ノズルからの気流が振動し、洗浄効果の高い断続噴流
を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の洗浄装置を示す斜視図であ
る。
【図2】 実施の形態1の洗浄装置の要部の断面図であ
る。
【図3】 実施の形態1の洗浄装置の要部の断面図であ
る。
【図4】 実施の形態2の洗浄装置を示す斜視図であ
る。
【図5】 実施の形態2の洗浄装置の要部の断面図であ
る。
【図6】 実施の形態2の洗浄装置の要部の断面図であ
る。
【図7】 実施の形態3の洗浄装置を示す斜視図であ
る。
【図8】 実施の形態3の洗浄装置の要部の断面図であ
る。
【図9】 実施の形態4の洗浄装置を示す斜視図であ
る。
【図10】 実施の形態4の洗浄装置の要部の斜視図で
ある。
【図11】 実施の形態5の洗浄装置を示す斜視図であ
る。
【図12】 実施の形態5の洗浄装置の要部の斜視図で
ある。
【図13】 実施の形態5の洗浄装置を示す斜視図であ
る。
【図14】 実施の形態6の洗浄装置の要部の斜視図で
ある。
【図15】 実施の形態6の洗浄装置を示す斜視図であ
る。
【図16】 実施の形態6の洗浄装置を示す斜視図であ
る。
【図17】 実施の形態7の洗浄装置を示す斜視図であ
る。
【図18】 実施の形態8の洗浄装置を示す斜視図であ
る。
【図19】 実施の形態9の洗浄装置を示す斜視図であ
る。
【図20】 実施の形態10の洗浄装置を示す斜視図で
ある。
【図21】 従来の洗浄装置を示す構成図である。
【図22】 従来の洗浄装置のノズル本体を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 送風系、 2 洗浄液供給系、 3 気流噴出ノズ
ル、 4 加速器、5 送風機、 7 送気管、 8
噴出口、 9 液体ノズル、 10 流路、12 電動
弁、 13 加速壁面、 14 供給口、 15 気液
混合噴流、17 開口部、 18 洗浄空間、 19
容器体、 21 検知手段、 22 検知手段、 23
制御部、 24 湾曲部、 25 壁面、 27 壁
面、 28 壁面、 29 ベルマウス部、 30 凹
凸面、 32 供給管、33 不連続箇所、 34 貯
水タンク、 35 凹凸部、 36 供給口、37 圧
力伝達管、 38 遮蔽板、 39 薄板、 41 係
合部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 織田 昌雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 藤原 通雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機による気流を噴出する気流噴出ノ
    ズルの噴出口近傍に、噴出直後の高速の気流に洗浄液を
    供給する洗浄液供給手段の供給部を配設し、上記気流噴
    出ノズルから噴出された高速の気流によって上記洗浄液
    供給手段から供給される洗浄液を加速するとともに、当
    該気流に洗浄液の液滴流が混在する気液混合噴流を形成
    し、この気液混合噴流を被洗浄物に直接衝突させて洗浄
    するようにしたことを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 送風機による気流を噴出する気流噴出ノ
    ズルの噴出口近傍に、噴出直後の高速の気流に洗浄液を
    供給する洗浄液供給手段の供給部と、この洗浄液供給手
    段から供給される洗浄液を上記気流噴出ノズルから噴出
    される高速の気流によって加速させる加速器とを配設
    し、この加速器により気流に洗浄液の液滴流が混在する
    気液混合噴流を形成してこれを直接被洗浄物に衝突させ
    て洗浄するようにしたことを特徴とする洗浄装置。
  3. 【請求項3】 送風機による気流を噴出する気流噴出ノ
    ズルの噴出口近傍に、噴出直後の高速の気流に洗浄液を
    供給する洗浄液供給手段の供給部と、上記気流噴出ノズ
    ルから噴出される気流の流れ方向に沿う壁面を持つ壁面
    構造の加速器とを配設し、上記洗浄液供給手段から供給
    される洗浄液を上記気流噴出ノズルから噴出される高速
    の気流によって上記加速器において加速して気流に洗浄
    液の液滴流が混在する気液混合噴流を形成し、これを直
    接被洗浄物に衝突させて洗浄するようにしたことを特徴
    とする洗浄装置。
  4. 【請求項4】 送風機による気流を噴出する気流噴出ノ
    ズルの噴出口近傍に、噴出直後の高速の気流に洗浄液を
    供給する洗浄液供給手段の供給部と、上記気流噴出ノズ
    ルから噴出される気流をその流れ方向に沿って周囲を囲
    む壁面を持つ筒構造の加速器とを配設し、上記洗浄液供
    給手段から供給される洗浄液を上記気流噴出ノズルから
    噴出される高速の気流によって上記加速器において加速
    して気流に洗浄液の液滴流が混在する気液混合噴流を形
    成し、これを直接被洗浄物に衝突させて洗浄するように
    したことを特徴とする洗浄装置。
  5. 【請求項5】 送風機による気流を噴出する気流噴出ノ
    ズルの噴出口近傍に、噴出直後の高速の気流に洗浄液を
    供給する洗浄液供給手段の供給部と、この供給部に一体
    に構成され上記気流噴出ノズルから噴出される高速の気
    流によって上記洗浄液を加速させる加速器とを設け、こ
    の加速器により気流に洗浄液の液滴流が混在する気液混
    合噴流を形成してこれを直接被洗浄物に衝突させて洗浄
    するようにしたことを特徴とする洗浄装置。
  6. 【請求項6】 被洗浄物を出し入れする開口部を有する
    容器体の内側に、送風機による気流を噴出する気流噴出
    ノズルを臨ませ、この気流噴出ノズルの噴出口近傍にお
    いて上記容器体の開口部の開口面にほぼ直角の方向から
    噴出直後の高速の気流に洗浄液を供給する洗浄液供給手
    段の供給部と、この洗浄液供給手段から供給される洗浄
    液を上記気流噴出ノズルから噴出される高速の気流によ
    って加速し、気流に洗浄液の液滴流が混在する気液混合
    噴流を形成して上記容器体内において被洗浄物に直接衝
    突させて洗浄するようにしたことを特徴とする洗浄装
    置。
  7. 【請求項7】 被洗浄物を出し入れする開口部を有する
    容器体の内側に、送風機による気流を噴出する気流噴出
    ノズルを臨ませ、この気流噴出ノズルの噴出口近傍にお
    いて上記容器体の開口部の開口面にほぼ平行の方向から
    噴出直後の高速の気流に洗浄液を供給する洗浄液供給手
    段と、この洗浄液供給手段から供給される洗浄液を上記
    気流噴出ノズルから噴出される高速の気流によって加速
    する加速器とを配設し、この加速器により気流に洗浄液
    の液滴流が混在する気液混合噴流を形成して上記容器体
    内に入れた被洗浄物に直接衝突させて洗浄するようにし
    たことを特徴とする洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載の洗浄装置であって、加
    速器を気流噴出ノズルから噴出される気流をその流れ方
    向に沿って対向状に囲む2壁面を持つ壁面構造とし、そ
    の一方の壁面を洗浄液供給手段の供給部の下流側におい
    て供給部に沿って近接して配設したことを特徴とする洗
    浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の洗浄装置であって、加
    速器を気流噴出ノズルから噴出される気流をその流れ方
    向に沿って対向状に囲む2壁面を持つ壁面構造とし、そ
    の一方の壁面を洗浄液供給手段の供給部の下流側におい
    て供給部に沿って近接して配設し、この壁面に対して他
    方の壁面を壁面間隔を可変できるように可動の構成とし
    たことを特徴とする洗浄装置。
  10. 【請求項10】 請求項3又は請求項5に記載の洗浄装
    置であって、壁面構造の加速器の壁面を、洗浄液供給手
    段の供給部に沿って気流噴出ノズルからの気流の流れる
    方向について下流側に向けて配設したことを特徴とする
    洗浄装置。
  11. 【請求項11】 請求項2又は請求項4又は請求項5に
    記載の洗浄装置であって、加速器を交換可能に構成した
    ことを特徴とする洗浄装置。
  12. 【請求項12】 請求項3又は請求項4又は請求項5に
    記載の洗浄装置であって、加速器の洗浄液供給手段の供
    給部側の壁面を気流噴出ノズルからの気流の流れる方向
    に湾曲させたことを特徴とする洗浄装置。
  13. 【請求項13】 請求項4又は請求項9に記載の洗浄装
    置であって、加速器の気流噴出ノズルから噴出される気
    流をその流れ方向に沿って対向状に囲む壁面同士の間隔
    を、気流噴出ノズルの噴出口における上記壁面同士に対
    応する内壁の間隔より大きくしたことを特徴とする洗浄
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項4又は請求項9に記載の洗浄装
    置であって、加速器の気流噴出ノズルから噴出される気
    流をその流れ方向に沿って対向状に囲む2壁面同士の各
    間隔が、気流噴出ノズルの噴出口における上記2壁面同
    士に対応する各内壁の間隔よりいずれも大きいことを特
    徴とする洗浄装置。
  15. 【請求項15】 請求項4又は請求項9に記載の洗浄装
    置であって、加速器の対向する壁面の間隔を気流噴出ノ
    ズルからの気流の流入側の方が流出側より狭くなるよう
    に構成して、洗浄液供給手段の供給部の下流側に近接し
    て配設したことを特徴とする洗浄装置。
  16. 【請求項16】 請求項4又は請求項9に記載の洗浄装
    置であって、加速器の対向する壁面の間隔を気流噴出ノ
    ズルからの気流の流入側の方が流出側より広くなるよう
    に構成して、洗浄液供給手段の供給部の下流側に近接し
    て配設したことを特徴とする洗浄装置。
  17. 【請求項17】 請求項4に記載の洗浄装置であって、
    筒構造の加速器をその気流噴出ノズルからの気流の流入
    側の開口面積より流出側の開口面積の方が広くなるよう
    に構成し、洗浄液供給手段の供給部の下流側に近接して
    配設したことを特徴とする洗浄装置。
  18. 【請求項18】 請求項4又は請求項9に記載の洗浄装
    置であって、加速器の気流噴出ノズルからの気流の流入
    側を、その開口面積が漸増するベルマウス状に構成して
    洗浄液供給手段の供給部の下流側に近接して配設したこ
    とを特徴とする洗浄装置。
  19. 【請求項19】 請求項4に記載の洗浄装置であって、
    加速器の気流噴出ノズルからの気流の流入口の正面形状
    を気流噴出ノズルの噴出口の正面形状の相似形とすると
    ともに、この流入口を上記気流噴出ノズルの噴出口に対
    向させて、洗浄液供給手段の供給部の下流側に配設した
    ことを特徴とする洗浄装置。
  20. 【請求項20】 請求項4又は請求項9に記載の洗浄装
    置であって、加速器の気流の流入口の平面積内に気流噴
    出ノズルの噴出口を包含させ、この流入口を上記気流噴
    出ノズルの噴出口に対向させて、洗浄液供給手段の供給
    部の下流側に配設したことを特徴とする洗浄装置。
  21. 【請求項21】 請求項1〜請求項20までのいずれか
    に記載の洗浄装置であって、気流噴出ノズルの噴出口を
    下流側ほど拡開する放射流になる形状にしたことを特徴
    とする洗浄装置。
  22. 【請求項22】 請求項1〜請求項21までのいずれか
    に記載の洗浄装置であって、気流噴出ノズルの噴出口を
    並列に開口させたことを特徴とする洗浄装置。
  23. 【請求項23】 請求項1〜請求項22までのいずれか
    に記載の洗浄装置であって、気流噴出ノズルの噴出口近
    傍の内面を空気との接触面積が大きい面構造にしたこと
    を特徴とする洗浄装置。
  24. 【請求項24】 請求項1〜請求項21までのいずれか
    に記載の洗浄装置であって、気流噴出ノズルの噴出口を
    並列に開口させ、各噴出口への分流部近傍の流路内に噴
    出口への気流を振動させる振動手段を設けたことを特徴
    とする洗浄装置。
  25. 【請求項25】 請求項1〜請求項24までのいずれか
    に記載の洗浄装置であって、洗浄液供給手段の供給部を
    複数の小孔により構成したことを特徴とする洗浄装置。
  26. 【請求項26】 請求項1〜請求項25までのいずれか
    に記載の洗浄装置であって、洗浄液供給手段の供給部を
    気流噴出ノズルからの気流の流れる方向に多段に構成し
    たことを特徴とする洗浄装置。
  27. 【請求項27】 請求項1〜請求項26までのいずれか
    に記載の洗浄装置であって、洗浄液供給手段の供給部を
    凹凸を有する凹凸面の凹部に気流噴出ノズルからの気流
    の流れる方向に対して鋭角をなして開口させたことを特
    徴とする洗浄装置。
  28. 【請求項28】 請求項1〜請求項27までのいずれか
    に記載の洗浄装置であって、洗浄液供給手段の供給部か
    らの洗浄液の供給量を可変する手段を備えたことを特徴
    とする洗浄装置。
  29. 【請求項29】 請求項1〜請求項28までのいずれか
    に記載の洗浄装置であって、洗浄液供給手段を水道に接
    続され、一部に貯水タンクによる不連続部分を含む経路
    で構成し、この経路の上記貯水タンクより上流側には水
    道からの給水を制御する電動弁を設け、上記貯水タンク
    より下位の下流側端に供給部を設けたことを特徴とする
    洗浄装置。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の洗浄装置であっ
    て、電動弁と貯水タンクと供給部とを近接して構成した
    ことを特徴とする洗浄装置。
  31. 【請求項31】 請求項29に記載の洗浄装置であっ
    て、貯水タンクと供給部との間の経路を直線状に構成し
    たことを特徴とする洗浄装置。
  32. 【請求項32】 請求項29に記載の洗浄装置であっ
    て、供給部近傍に流量調節弁を設けたことを特徴とする
    洗浄装置。
  33. 【請求項33】 請求項6又は請求項7に記載の洗浄装
    置であって、容器体に被洗浄物を検知する検知手段を配
    設し、この検知手段の検知信号の有無により送風機の動
    作を制御するようにしたことを特徴とする洗浄装置。
  34. 【請求項34】 請求項6又は請求項7に記載の洗浄装
    置であって、気液混合噴流の全てが容器体内に指向して
    いることを特徴とする洗浄装置。
  35. 【請求項35】 請求項2又は請求項8に記載の洗浄装
    置であって、気液混合噴流が漸次集中して噴出されるよ
    うにしたことを特徴とする洗浄装置。
  36. 【請求項36】 請求項1又は請求項2又は請求項7又
    は請求項8に記載の洗浄装置であって、送風機から気流
    噴出ノズルまでの空気通路及び洗浄液供給手段の供給部
    に至る経路とを伸縮性のある管で構成したことを特徴と
    する洗浄装置。
  37. 【請求項37】 請求項1又は請求項2又は請求項7又
    は請求項8に記載の洗浄装置であって、送風機から気流
    噴出ノズルまでの空気通路及び洗浄液供給手段の供給部
    に至る経路とを可撓性のある管で構成したことを特徴と
    する洗浄装置。
  38. 【請求項38】 請求項1又は請求項2又は請求項7又
    は請求項8に記載の洗浄装置であって、気流噴出ノズル
    から噴出される気流の方向に対して、洗浄液を供給する
    方向が概ね直角をなし、供給される洗浄液に印加される
    水頭Hと、同洗浄液の流量Qと、同洗浄液の流路の最小
    断面積Sとの間に、概ねQ=S×√(2×g×H)の関
    係を持たせたことを特徴とする洗浄装置。
  39. 【請求項39】 請求項1又は請求項2又は請求項7又
    は請求項8に記載の洗浄装置であって、気流噴出ノズル
    から噴出される気体の流量Qaと、同気体の風速Va
    と、同気体の密度ρaと、供給される洗浄液の流量Qw
    と、同洗浄液の密度ρwと、気液混合噴流の流速Voと
    の間に、概ねQa×ρa×Va2=(Qa×ρa+Qw
    ×ρw)×Vo2の関係を持たせたことを特徴とする洗
    浄装置。
  40. 【請求項40】 請求項1〜請求項39までのいずれか
    に記載の洗浄装置であって、送風機の回転数を可変する
    回転数可変手段を具備したことを特徴とする洗浄装置。
  41. 【請求項41】 請求項1〜請求項39までのいずれか
    に記載の洗浄装置であって、気流噴出ノズルに噴出口か
    らの噴出気流に振動を付与する気流振動手段を設けたこ
    とを特徴とする洗浄装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007503877A (ja) * 2003-08-26 2007-03-01 マーティン・エイ・アルパート 食器洗浄機および方法
JP2008536671A (ja) * 2005-04-19 2008-09-11 スペシャル コーティング ラボラトリ インターナショナル 眼科用レンズ又はその他の物質を洗浄するための洗浄器に用いる高圧液体噴射ノズル
WO2010097896A1 (ja) * 2009-02-24 2010-09-02 アクアサイエンス株式会社 洗浄用ノズル及び洗浄方法
US9931017B2 (en) 2010-11-16 2018-04-03 Martin A. Alpert Washing apparatus and method with spiral air flow for drying

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