JPH1066253A - トランスの励磁突流抑制回路 - Google Patents

トランスの励磁突流抑制回路

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JPH1066253A
JPH1066253A JP21340296A JP21340296A JPH1066253A JP H1066253 A JPH1066253 A JP H1066253A JP 21340296 A JP21340296 A JP 21340296A JP 21340296 A JP21340296 A JP 21340296A JP H1066253 A JPH1066253 A JP H1066253A
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electromagnetic coil
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Takao Kojima
孝男 小島
Kazuhiko Noguchi
一彦 野口
Nobuaki Sato
伸明 佐藤
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TOKO DENKI KK
Takaoka Toko Co Ltd
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TOKO DENKI KK
Toko Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抑制用の抵抗をトランスの電源側に接続して
電源投入時の励磁突流を減少させた場合に、通常状態で
の消費電力の増加、発熱、電圧降下等が発生する。 【解決手段】 トランス2の電源側に接続されている抵
抗3と並列にリレー接点6からなるバイパス回路を接続
するとともに、トランス2の電源側に接点励磁用の電磁
コイル7を並列接続する。トランス2に電源投入直後
は、抵抗3のバイパス回路が開いた状態に保たれて、抵
抗3が有効に作用し励磁突流を抑制する。次いで、トラ
ンス2の鉄心が飽和解除して励磁突流が減少してくると
ともに接点励磁用の電磁コイル7が作動してバイパス回
路を閉じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスに電源を
投入する際に発生する励磁突流を抑制するための励磁突
流抑制回路に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器の励磁電流は、通常、定格電流の
2〜5%程度であるが、電源を投入する際の電源電圧の
位相によっては、定格電流の数倍から20倍近く流れる
ことがある。これを励磁突入電流または単に励磁突流と
呼んでいる。この励磁突流は、トランスが接続されてい
る機器、設備等に悪影響を及ぼすものである。そのた
め、従来から励磁突流を低減する対策が、種々提案され
ている。図3は、一般的な対策の一例を示すものであ
る。図では、100ボルト等の商用電源1と、負荷5が
接続されたトランス2との間に、抵抗3、開閉器4を直
列に接続したものである。すなわち、開閉器4を閉じ
て、トランス2へ電源を投入すると、励磁突流は、抵抗
3により抑制される。なお、抵抗3の代わりにサーミス
ターを用いることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示した従来例では、抑制用の抵抗またはサーミスターを
接続したことにより、電源投入時の励磁突流を減少させ
ることができるものの、その分、通常状態での消費電力
の増加、発熱、電圧降下等も発生する。そのため、励磁
突流の抑制を目的として抵抗またはサーミスターを接続
しようとすると、種々の制約を受けることになり、必ず
しも充分な対策ではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために、請求項1の発明は、電源とトランスとの間に
直列に抵抗を接続して構成されたトランスの励磁突流抑
制回路において、前記抵抗と並列にバイパス回路を接続
するとともに、トランスの電源側にリレー接点励磁用の
電磁コイルを並列接続し、そのリレー接点を前記バイパ
ス回路に接続して励磁状態でバイパス回路を閉じる。そ
の結果、トランスに電源投入直後に、励磁突流が発生す
るが、その時点では、トランスの電源側には電圧が発生
しないため抵抗のバイパス回路は開いた状態に保たれ
て、抵抗が有効に作用し励磁突流を抑制する。次いで、
トランスの鉄心が飽和解除して励磁突流が減少してくる
と、トランスの電源側に電圧が発生し接点励磁用の電磁
コイルが作動してバイパス回路を閉じる。それにより、
定常状態での抵抗による電圧降下や電力消費が解消され
る。
【0005】また、請求項2の発明によると、電源とト
ランスの間にそれぞれバイパス回路を備えた2つの抵抗
を直列に接続し、その抵抗の中間の電位によりリレーを
作動させて、両バイパス回路に接続されている接点を閉
じる。その結果、両抵抗の抵抗値比を変えることによ
り、励磁突流の値に応じて最適なタイミングでリレーを
動作させてバイパス回路を閉じることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は請求項1の発明の実施形態を示す
図である。図において、1は100ボルト等の商用電源
であり、この電源1と、負荷5が接続されたトランス2
との間に、抵抗3、開閉器4が直列に接続されている。
抵抗3は励磁突流を抑制するためのものであり、この抵
抗3と並列にリレー接点6を接続してバイパス回路が形
成されている。また、トランス2の電源側に、リレー接
点6を励磁するための電磁コイル7が並列に接続されて
いる。なお、接点6はメイク接点である。
【0007】次に動作について説明する。まず、電源投
入前の、開閉器4が開いている状態では、トランス2の
電源側にも電圧が発生していないため、電磁コイル7が
作動せずにリレー接点6は開いたままである。ここで、
開閉器4を閉じて電源を投入すると、トランス2の鉄心
の特性により過大な励磁電流が流れようとするが、抵抗
3により抑制される。このとき、トランス2の鉄心は飽
和状態であるため、トランス2と負荷5との合成インピ
ーダンスが小さく、トランス2の電源側に接続されてい
る電磁コイル7を作動させるに充分な電圧が得られな
い。すなわち、抵抗3のバイパス回路は電源投入前と同
じく開いたままである。ここで、抵抗3の値をR、鉄心
飽和状態のトランス2と負荷5との合成インピーダンス
をZ0とし、電源1の電圧をEとすると、抑制電流I
は、次式のように表される。
【0008】
【数1】I=E/(Z0+R)
【0009】また、電磁コイル7が接続されているトラ
ンス2の電源側に発生する電圧V0は、次式のように表
される。
【0010】
【数2】V0=E×Z0/(Z0+R)
【0011】励磁突流が発生する条件では、鉄心飽和状
態のトランス2と負荷5との合成インピーダンスZ0
小さく、トランス2の電源側の電圧V0は電源1の電圧
Eが100Vに対して50%以下となり電磁コイル7を
動作させるには不十分である。次に、電源投入から時間
が経過して、トランス2の鉄心が飽和解除し、定常状態
に近づくにつれて、トランス2のインピーダンスが大き
くなり、トランス2の電源側の電圧V0が次第に増大し
て、電磁コイル7の作動電圧に達すると、電磁コイル7
が作動してリレー接点6が閉じられる。すると、抵抗3
にバイパス回路が形成されて、電源1からの電流は抵抗
3を通ることなくトランス2へ送られるようになる。こ
こで、電磁コイル7が作動する直前にトランス2の電源
側に発生する電圧V 1は、鉄心が飽和解除し、定常状態
になりつつあるトランス2と負荷5との合成インピーダ
ンスをZ1とすると、次式のように表される。
【0012】
【数3】V1=E×Z1/(Z1+R)
【0013】通常、Z1》Rのためトランス2の電源側
の電圧V1は電源1の電圧Eが100Vに対しほぼ10
0%となり電磁コイル7を作動させる。この電圧V1
より、電磁コイル7が作動してリレー接点6が閉じられ
ると、電磁コイル7へ加えられる電圧はさらに上昇し、
ほぼ電源1の電圧Eと等しくなる。以後、開閉器4が切
られるまで、抵抗3はバイパスされたままの定常状態が
保たれる。このように、本発明の実施形態では、リレー
からなる簡単な回路を用いて、トランス2の電源側に直
列接続されている励磁突流抑制用の抵抗3が、電源投入
時の最初だけ作動するようにしたものである。
【0014】図2は、請求項2の発明の実施形態を示す
図である。この実施形態図は、図1に示した実施形態に
おける抵抗3のトランス2寄りの位置に、抵抗8を直列
に接続するとともに、抵抗8と並列にリレー接点9を接
続したものである。このリレー接点9は、リレー接点6
と同じく電磁コイル7により作動する。この実施形態で
は、新たに、抵抗8を設けたことで、抵抗3と抵抗8と
のそれぞれの抵抗値の組み合わせ比により、電磁コイル
7へ加えられる電圧が作動電圧に達するタイミングを調
整することが可能となり、その分、使用現場における融
通性、汎用性を増すことができる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明によれ
ば、電源とトランスとの間に直列に接続されている抵抗
と並列にバイパス回路を接続するとともに、トランスの
電源側にリレー接点励磁用の電磁コイルを並列接続し、
そのリレー接点を前記バイパス回路に接続して励磁状態
でバイパス回路を閉じるようにしたことにより、トラン
スに電源投入直後の励磁突流の発生時には、バイパス回
路が開いた状態に保たれ励磁突流が抑制される。次い
で、トランスの鉄心が飽和解除して励磁突流が減少して
くると、トランスの電源側に電圧が発生し接点励磁用の
電磁コイルが作動してバイパス回路が閉じられる。その
結果、定常状態での抵抗による電圧降下や電力消費が解
消される。
【0016】また、請求項2の発明では、電源とトラン
スの間にそれぞれバイパス回路を備えた2つの抵抗を直
列に接続し、その抵抗の中間の電位によりリレーを作動
させて、両バイパス回路に接続されている接点を閉じる
ようにしたことにより、予め両抵抗の抵抗値の比を最適
に設定しておくことで、励磁突流の値に応じて最適なタ
イミングでリレーを動作させてバイパス回路を閉じるこ
とができるようになる。その結果、電源投入から定常状
態への移行に際して、励磁突流の抑制を最適に行うこと
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る実施形態を示す図であ
る。
【図2】請求項2の発明に係る実施形態を示す図であ
る。
【図3】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 商用電源 2 トランス 3 抵抗 4 開閉器 5 負荷 6 リレー接点 7 電磁コイル 8 抵抗 9 リレー接点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源とトランスとの間に直列に抵抗を接
    続して構成されたトランスの励磁突流抑制回路におい
    て、 前記抵抗と並列に接続されたバイパス回路と、 トランスの電源側に接点励磁用の電磁コイルを並列接続
    するとともにリレー接点を前記バイパス回路に接続して
    励磁状態でバイパス回路を閉じるようにした電磁リレー
    回路と、 を備えたことを特徴とするトランスの励磁突流抑制回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトランスの励磁突流抑制
    回路において、 電磁コイルの接続位置よりもトランス側の位置に、前記
    抵抗と直列に抵抗を接続するとともにこの抵抗と並列に
    リレー接点を有するバイパス回路を接続しておき、 両
    バイパス回路のリレー接点を前記電磁コイルにより閉じ
    るようにしたことを特徴とするトランスの励磁突流抑制
    回路。
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