JPH1065338A - 積層電子部品及びその製造方法 - Google Patents

積層電子部品及びその製造方法

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JPH1065338A
JPH1065338A JP22002296A JP22002296A JPH1065338A JP H1065338 A JPH1065338 A JP H1065338A JP 22002296 A JP22002296 A JP 22002296A JP 22002296 A JP22002296 A JP 22002296A JP H1065338 A JPH1065338 A JP H1065338A
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JP
Japan
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laminate
electronic component
laminated
mother
inclined surface
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Application number
JP22002296A
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English (en)
Inventor
Kenji Kubota
憲二 窪田
Kazuhiro Isenobou
和弘 伊勢坊
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 回路基板実装時のたわみに対する強度が強
く、マザー積層体の状態で、電気的特性を検査すること
ができ、外部電極の形状を均一にできる積層電子部品及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 積層電子部品10は、積層体11と、配
線電極12a、12bと、外部電極13a〜13hとで
構成され、内部電極14a〜14cを内部に介在させた
状態で絶縁性シート15a〜15gが積層され、裏面1
1aと側面11bとの間に傾斜面11cが設けられる。
配線電極12a、12bは、積層体11の表面11dに
設けられる。外部電極13a〜13hは、一端が積層体
11の裏面10aに、他端が積層体13の傾斜面11c
に位置して設けられる。ビアホール16d、16eは、
傾斜面11cに引き出され、外部電極13b、13fと
接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路要素となるべ
き内部電極を内部に配置した積層電子部品及びその製造
方法に関し、特に、積層電子部品における外部電極の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、積層コンデンサ、積層インダク
タ、多層回路基板、多層複合電子部品で代表される積層
電子部品は、導電膜及び抵抗膜の少なくとも一方からな
る回路要素となるべき内部電極を内部に介在させた状態
で複数の絶縁性シートが積層されてなる積層体を備え
る。絶縁性シートとしては、代表的なものとして、セラ
ミックシートが用いられる。
【0003】図7及び図8に、従来の積層電子部品の外
観を示す斜視図、及びマザー積層体の斜視図を示す。積
層電子部品50は、図示したチップ状の形態で所定の回
路基板上に実装されるが、図7では、積層電子部品50
の一方主面である裏面、すなわち回路基板側に向けられ
る面を上方に向けた状態で図示されている。積層電子部
品50は、回路要素となるべき内部電極(図示せず)を
内部に介在させた状態で複数の絶縁性シートが積層され
てなる積層体51を備える。この積層体51には、その
裏面51aと側面51bとの間に傾斜面51cが設けら
れ、また、内部電極に電気的に接続され、内部電極の入
出力端子となる外部電極52が積層体51の裏面51a
から傾斜面51cを経て、側面51bと傾斜面51cと
のなす稜線部分まで形成される。
【0004】さらに、外部電極52は、Ag、Ag/P
d、Ag/Pt、Cu、Au等の導体からなり、図8に
示すように、マザー積層体53にV溝54を形成した
後、積層体51の裏面51aから傾斜面51cを含む端
面方向にかけて導電性ペーストを選択的にスクリーン印
刷して、導体塗膜を形成し、焼きつけ処理して形成され
る。そして、独立した複数の積層電子部品50は、この
マザー積層体53の状態で、V溝54に沿って完全に切
断されることにより得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た積層電子部品においては、外部電極が積層体の裏面か
ら、積層体の側面と傾斜面とのなす稜線部分まで形成さ
れているため、はんだのはみ出し量が大きくなり、回路
基板上の積層電子部品の占有面積が大きくなるという問
題があった。
【0006】また、回路基板上に積層電子部品を実装
し、その回路基板にたわみが加わると、積層体の側面と
傾斜面とのなす稜線部分に最も応力が集中するが、内部
電極と外部電極とを接続するためのビアホールが、積層
体の傾斜面に存在しないため、回路基板がたわんだ際
に、外部電極が積層体から剥がれやすいという問題があ
った。
【0007】さらに、上述した積層電子部品の製造方法
においては、マザー積層体時には隣り合う積層電子部品
の外部電極がつながっているため、マザー積層体の状態
で、個々の積層電子部品の電気的特性を検査することが
できないという問題もあった。
【0008】さらに、個々の積層電子部品へ切断する際
に、外部電極が引っ張られるため、外部電極の一部が積
層体から剥がれ、その結果、その部分が酸化し、回路基
板に実装する際にはんだ付き性が悪くなるという問題も
あった。また、最悪の場合には、外部電極の全てが積層
体から剥がれてしまうという問題もあった。
【0009】さらに、V溝を形成した後、スクリーン印
刷等で外部電極を形成するため、外部電極の形状が不均
一、例えば厚みあるいは幅のばらつきが生じるという問
題もあった。また、外部電極をスクリーン印刷にて形成
する際に、V溝の先端部分に外部電極の浮きが発生し、
外部電極の積層体に対する固着力が低下し、外部電極が
積層体から剥がれやすくなるという問題もあった。
【0010】本発明は、回路基板実装時のたわみに対す
る強度が強く、マザー積層体の状態で、電気的特性を検
査することができ、外部電極の形状を均一にできる積層
電子部品及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため、本発明は、回路要素となるべき内部電極を介在さ
せた状態で複数の絶縁性シートが積層されてなり、相対
する主面と該主面間を連結する側面を有し、前記相対す
る主面の一方主面と前記側面との間に傾斜面を設けた積
層体と、一端を前記一方主面に、他端を前記傾斜面に位
置して設けた外部電極とを備えたことを特徴とする。
【0012】また、回路要素となるべき内部電極を介在
させた状態で複数の絶縁性シートが積層されてなり、相
対する主面と該主面間を連結する側面を有し、前記相対
する主面の一方主面と前記側面との間に傾斜面を設けた
積層体と、一端及び他端を前記傾斜面に位置して設けた
外部電極とを備えたことを特徴とする。
【0013】また、前記内部電極と、前記積層体の傾斜
面に位置する外部電極とを接続する接続手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0014】また、所定の切断線に沿って切断すること
によって複数の積層電子部品が得られるものであって、
前記切断線によって区画される各領域に個々の前記積層
電子部品のための回路要素となるべき内部電極を分布さ
せるように、これら内部電極を介在させた状態で複数の
マザー絶縁性シートが積層されてなる、マザー積層体を
準備する工程と、前記各領域に外部電極を張り付ける工
程と、前記マザー積層体の切断線に沿って、前記積層電
子部品に傾斜面を設けるための溝を形成する工程と、前
記マザー積層体を前記切断線の位置において分割する工
程とを備え、前記外部電極を張り付ける工程の後に、前
記溝を形成する工程を行うことを特徴とする。
【0015】また、所定の切断線に沿って切断すること
によって複数の積層電子部品が得られるものであって、
前記切断線によって区画される各領域に個々の前記積層
電子部品のための回路要素となるべき内部電極を分布さ
せるように、これら内部電極を介在させた状態で複数の
マザー絶縁性シートが積層されてなる、マザー積層体を
準備する工程と、前記各領域に外部電極を張り付ける工
程と、前記マザー積層体の切断線に沿って、前記積層電
子部品に傾斜面を設けるための溝を形成する工程と、前
記マザー積層体を前記切断線の位置において分割する工
程とを備え、前記外部電極を張り付ける工程と前記溝を
形成する工程とを同時に行うことを特徴とする。
【0016】本発明の積層電子部品によれば、外部電極
の一端を積層体の裏面に、他端を積層体の傾斜面に位置
して設けている、すなわち、外部電極を積層体の側面と
傾斜面とのなす稜線部分に設けていないため、はんだの
はみ出し量を小さくすることができる。
【0017】本発明の積層電子部品の製造方法によれ
ば、外部電極を付与する工程の後に、マザー積層体に溝
を形成する工程を行う、あるいは外部電極を付与する工
程とマザー積層体に溝を形成する工程を同時に行うた
め、マザー積層体の裏面の外部電極の形状、例えば厚み
あるいは幅の精度を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1及び図2に、本発明の積層電子部
品に係る一実施例の斜視図及び断面図を示す。なお、積
層電子部品は、図示したチップ状の形態で所定の回路基
板上に実装されるが、図1では、積層電子部品の一方主
面である裏面、すなわち回路基板側に向けられる面を上
方に向けた状態で図示されている。
【0019】積層電子部品10は、積層体11と、配線
電極12a、12bと、外部電極13a〜13hとで構
成されている。積層体11は、回路要素となるべき内部
電極14a〜14cを内部に介在させた状態で複数の絶
縁性シート15a〜15gが積層され、一方主面である
裏面11aと側面11bとの間に傾斜面11cが設けら
れる。
【0020】配線電極12a、12bは、積層体11の
他方主面である表面11dに設けられる。外部電極13
a〜13hは、一端が積層体11の裏面11aに、他端
が積層体11の傾斜面11cに位置して設けられる。
【0021】そして、絶縁性シート15a〜15gに
は、その厚み方向を貫く接続手段、例えばビアホール1
6a〜16eが形成され、このビアホール16a〜16
eは、配線電極12a、12bと内部電極14b、14
aを、内部電極14aと内部電極14cを、あるいは外
部電極13b、13fと内部電極14b、14cを接続
するために用いられる。特に、外部電極13b、13f
と内部電極14b、14cを接続する際には、ビアホー
ル16d、16eは、積層体11の傾斜面11cに引き
出され、この傾斜面11cに位置する外部電極13b、
13fと接続される。
【0022】このような積層電子部品10を回路基板に
はんだを用いて表面実装した状態を図3に示す。なお、
図3において、17は回路基板であり、18は回路基板
17上の配線パターンであり、19ははんだである。ま
た、破線は、外部電極が積層体の裏面から側面と傾斜面
とのなす稜線部分まで形成されている従来例の場合を示
し、A、A´は本実施例及び従来例のはんだのはみ出し
量を示す。
【0023】この図3から、本実施例によれば、外部電
極の一端を傾斜面に設けることにより、従来例に比べ、
はんだのはみ出し量を、大幅に少なくできることが理解
できる。
【0024】次に、図4乃至図6に基づいて、積層電子
部品10を得るための製造方法を説明する。図4にはマ
ザー積層体の圧着前の断面図を、図5にはマザー積層体
の製造方法の工程図、図6にはマザー積層体の分割前の
部分斜視図を示す。
【0025】まず、(a)の工程として、ドクターブレ
ード法などにより、シート形成を行い、マザー積層体2
0を構成するマザー絶縁性シート21a〜21gを得
る。そして、(b)の工程として、マザー絶縁性シート
21a〜21fには、シートの厚み方向の電気的導通を
可能とするため、マザー絶縁性シート21a〜21fを
貫通するビアホール16a〜16eがパンチング等によ
り形成される。
【0026】次いで、(c)の工程として、マザー絶縁
体シート21aの表面には、配線電極12a、12b
が、マザー絶縁体シート21c、21eの表面には、回
路要素(図示せず)となるべき内部電極14a〜14c
が、マザー絶縁体シート21gの裏面には、外部電極1
3a〜13hが印刷される。なお、外部電極13a〜1
3hは、切断線22で分離された個々の積層電子部品1
0が電気的に独立するように、分離したパターンとして
スクリーン印刷等で張り付けられるため、互いに他の外
部電極とは電気的に独立している。
【0027】次いで、(d)の工程として、マザー絶縁
体シート21a〜21gが積み重ねられ、プレス機を用
いて圧着される。これによって、マザー積層体20が得
られる。この際、配線電極12a、12b及び外部電極
13a〜13hには、Ag、Cu、Pd、Ag/Pd、
Ag/Pt等が用いられ、ビアホール16a〜16eに
より内部電極14a〜14cと接続されている。次い
で、(e)の工程として、マザー積層体20の裏面20
aには、切断線22に沿って、深さが約0.1〜0.5
mmの略V字状の溝23が設けられる。この溝23は、
積層電子部品10に分割された際に、積層電子部品10
の傾斜面11cとなる。
【0028】次いで、(f)の工程として、マザー積層
体20は、マザー積層体20を構成するマザー絶縁体シ
ート21a〜21gを焼結させるため、焼成される。こ
の際、配線電極12a、12b、内部電極14a〜14
c及び外部電極13a〜13hは、マザー絶縁性シート
21a〜21gと同時に焼成される。
【0029】以上の工程を終えたとき、図6に示すよう
に、焼成後のマザー積層体20に含まれる複数の積層電
子部品10は、互いに他のものに対して電気的に独立し
ているため、外部電極13a〜13hを用いて個々の積
層電子部品10の特性を測定することが可能である。
【0030】その後、(g)の工程として、マザー積層
体20の表面20bに抵抗膜(図示せず)が形成され、
(h)の工程として、焼成後のマザー積層体20は、ト
リミングされる。
【0031】次いで、(i)の工程として、はんだ付き
性の確保とはんだ食われ防止のため、配線電極12a、
12b及び外部電極13a〜13hには、Ni/Au、
Ni/Sn等がめっき成膜され、必要に応じて、(j)
の工程として、IC等の電子部品(図示せず)が搭載さ
れる。
【0032】本実施例では、ここまで述べた工程が、マ
ザー積層体20の状態で能率的に行うことができる。な
お、積層電子部品10の出荷はこの段階で行ってもよ
い。
【0033】次いで、(k)の工程として、独立した複
数の積層電子部品10を得るため、マザー積層体20
は、切断線22に沿って形成された略V字状の溝23を
利用して、完全に分割される。この際、積層電子部品1
0には、傾斜面11cが形成され、かつ、その傾斜面1
1cに外部電極13a〜13hの一端が位置する。この
ようにして、図1に示した積層電子部品10が得られ
る。また、図示しないが、必要に応じてケーシングされ
る。
【0034】なお、マザー積層体の厚みが1.0mm以
下の場合には、上記に示したように、略V字状の溝を分
割用として用いることができるが、1.0mm以上の場
合には、マザー積層体20の表面20bに、切断線22
に沿って、マザー積層体の厚みの5%〜50%の深さの
分割溝(図示せず)が必要となる。
【0035】上述したように、本実施例によれば、外部
電極の一端を裏面に、他端を傾斜面に位置して設けてい
るため、積層電子部品を回路基板にはんだを用いて表面
実装する場合には、従来の外部電極が裏面から側面と傾
斜面とのなす稜線部分まで形成されている場合に比べ、
はんだのはみ出し量が小さくなる。従って、積層電子部
品の占有面積が小さくなる。
【0036】また、略V字状の溝を形成する前のマザー
積層体の状態で、切断線で分離された個々の積層電子部
品が電気的に独立するように、外部電極が分離したパタ
ーンとしてスクリーン印刷等で張り付けられるため、互
いに他の外部電極とは電気的に独立している。従って、
略V字状の溝を形成する前のマザー積層体の状態で、導
通検査等が実施でき、不良品にはその後の工程でIC等
の電子部品を搭載する必要がなくなるため、低コスト化
が可能となる。
【0037】さらに、IC等の電子部品を搭載する前
に、高電圧(例えば、50〜300V)による耐圧検査
を実施し、確実に不良を除去できるため、信頼性の向上
が可能となる。
【0038】また、回路要素となるべき内部電極と外部
電極とを、ビアホールを用いて積層体の傾斜面にて接続
しているため、回路基板がたわんでも、応力がビアホー
ルのまわりに分散される。従って、外部電極の積層体に
対する固着力が向上するため、外部電極が積層体から剥
がれにくくなる。
【0039】さらに、略V字状の溝を形成する前のマザ
ー積層体の状態で、すなわち平面の状態で、外部電極を
形成するため、外部電極位置の精度が向上し、細かいピ
ッチの外部電極が形成しやすくなる。これにともない、
積層電子部品の多ピン化、狭ピッチ化等が可能となる。
さらに、外部電極の形状が略円形状、略楕円形状等も可
能となる。
【0040】また、外部電極を形成した後、略V字状の
溝を形成するため、外部電極の浮きが発生しなくなる。
従って、外部電極の積層体に対する固着力が向上し、そ
の結果、外部電極が積層体から剥がれにくくなる。ま
た、外部電極の剥がれが生じず、はんだ付き性が向上す
る。
【0041】なお、本実施例では、外部電極をマザー絶
縁体シートに設け、マザー絶縁体シートを積み重ね、プ
レス機を用いて圧着し、マザー積層体を形成した後、切
断線に沿って、マザー積層体の裏面に、略V字状の溝を
設ける場合について説明したが、マザー積層体の裏面
に、外部電極と略V字状の溝を同時に設けてもよい。
【0042】この場合には、外部電極を設ける工程と略
V字状の溝を設ける工程の2つの工程が同時に実施でき
るため、積層電子部品の製造工程の短縮化、製造コスト
の低コスト化が実現できる。
【0043】また、外部電極を積層体の裏面及び傾斜面
に設ける場合について説明したが、積層体の傾斜面のみ
に形成してもよい。この場合には、積層体の裏面に外部
電極が形成されていないため、積層体の裏面へのはんだ
の回り込みがなくなり、積層電子部品が小形化しても、
外部電極が互いに短絡することを防ぐことができる。
【0044】さらに、外部電極と内部電極とが、積層体
の傾斜面にて、接続手段であるビアホールで接続される
場合について説明したが、積層体の傾斜面及び裏面に
て、接続されてもよい。
【0045】また、外部電極がスクリーン印刷にて積層
体に張り付けられる場合について説明したが、蒸着、転
写、スパッタ及びディスペンサ等を用いた直接印刷でも
よい。
【0046】さらに、内部電極同志、配線電極と内部電
極、外部電極と内部電極の接続手段がビアホールの場合
について説明したが、スルーホール、端面電極及びそれ
らの組み合わせでもよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1の積層電子部品によれば、外部
電極の一端を積層体の裏面に、他端を積層体の傾斜面に
位置して設けているため、積層電子部品を回路基板には
んだを用いて表面実装する場合には、従来の外部電極が
裏面から側面と傾斜面とのなす稜線部分まで形成されて
いる場合に比べ、はんだのはみ出し量が小さくなる。従
って、積層電子部品の占有面積が小さくなる。
【0048】また、略V字状の溝を形成する前のマザー
積層体の状態で、すなわち平面の状態で、外部電極を形
成するため、外部電極位置の精度が向上し、細かいピッ
チの外部電極が形成しやすくなる。これにともない、積
層電子部品の多ピン化、狭ピッチ化等が可能となる。さ
らに、外部電極の形状が略円形状、略楕円形状等も可能
となる。
【0049】請求項2の積層電子部品によれば、積層体
の裏面に外部電極が形成されていないため、積層電子部
品の裏面へのはんだの回り込みがなくなる。従って、積
層電子部品が小形化しても、外部電極が互いに短絡する
ことを防ぐことができ、積層電子部品の小形化、多ピン
化、狭ピッチ化等が可能となる。
【0050】請求項3の積層電子部品によれば、回路要
素となるべき内部電極と外部電極とを、接続手段を用い
て積層体の傾斜面にて接続しているため、回路基板がた
わんでも、応力が接続手段に分散される。従って、外部
電極の積層体に対する固着力が向上するため、外部電極
が積層体から剥がれにくくなる。
【0051】請求項4の積層電子部品の製造方法によれ
ば、略V字状の溝を形成する前のマザー積層体の状態
で、切断線で分離された個々の積層電子部品が電気的に
独立するように、外部電極が分離したパターンとして張
り付けられるため、互いに他のものに対して電気的に独
立している。従って、略V字状の溝を形成する前のマザ
ー積層体の状態で、導通検査等が実施でき、不良品には
その後の工程でIC等の電子部品を搭載する必要がなく
なるため、低コスト化が可能となる。
【0052】また、IC等の電子部品を搭載する前に、
高電圧による耐圧検査を実施し、確実に不良を除去でき
るため、信頼性の向上が可能となる。
【0053】さらに、外部電極を形成した後、略V字状
の溝を形成するため、外部電極の浮きが発生しなくな
る。従って、外部電極の積層体に対する固着力が向上
し、その結果、外部電極が積層体から剥がれにくくな
る。また、外部電極の剥がれが生じず、はんだ付き性が
向上する。
【0054】請求項5の積層電子部品の製造方法によれ
ば、外部電極を設ける工程と略V字状の溝を設ける工程
の2つの工程が同時に実施できるため、積層電子部品の
製造工程の短縮化、製造コストの低コスト化が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層電子部品に係る一実施例の斜視図
である。
【図2】図1に示した積層電子部品のII−II矢視断
面図である。
【図3】図1に示した積層電子部品を回路基板に実装し
た際の側面図である。
【図4】図1に示した積層電子部品を得るために準備さ
れるマザー積層体の圧着前の断面図である。
【図5】図1に示した積層電子部品を得るために準備さ
れるマザー積層体の製造方法の工程図である。
【図6】図1に示した積層電子部品を得るために準備さ
れるマザー積層体の分割前の部分斜視図である。
【図7】従来の積層電子部品を示す斜視図である。
【図8】図7に示した従来の積層電子部品を得るために
準備されるマザー積層体を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 積層電子部品 11 積層体 11a 一方主面 11b 側面 11c 傾斜面 11d 他方主面 13a〜13h 外部電極 14a〜14c 内部電極 15a〜15g 絶縁性シート 16a〜16e 接続手段 20 マザー積層体 21a〜21g マザー絶縁性シート 22 切断線 23 溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路要素となるべき内部電極を介在させ
    た状態で複数の絶縁性シートが積層されてなり、相対す
    る主面と該主面間を連結する側面を有し、前記相対する
    主面の一方主面と前記側面との間に傾斜面を設けた積層
    体と、 一端を前記一方主面に、他端を前記傾斜面に位置して設
    けた外部電極とを備えたことを特徴とする積層電子部
    品。
  2. 【請求項2】 回路要素となるべき内部電極を介在させ
    た状態で複数の絶縁性シートが積層されてなり、相対す
    る主面と該主面間を連結する側面を有し、前記相対する
    主面の一方主面と前記側面との間に傾斜面を設けた積層
    体と、 一端及び他端を前記傾斜面に位置して設けた外部電極と
    を備えたことを特徴とする積層電子部品。
  3. 【請求項3】 前記内部電極と、前記積層体の傾斜面に
    位置する外部電極とを接続する接続手段を備えたことを
    特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の積層電子
    部品。
  4. 【請求項4】 所定の切断線に沿って切断することによ
    って複数の積層電子部品が得られるものであって、前記
    切断線によって区画される各領域に個々の前記積層電子
    部品のための回路要素となるべき内部電極を分布させる
    ように、これら内部電極を介在させた状態で複数のマザ
    ー絶縁性シートが積層されてなる、マザー積層体を準備
    する工程と、 前記各領域に外部電極を張り付ける工程と、 前記マザー積層体の切断線に沿って、前記積層電子部品
    に傾斜面を設けるための溝を形成する工程と、 前記マザー積層体を前記切断線の位置において分割する
    工程とを備え、 前記外部電極を張り付ける工程の後に、前記溝を形成す
    る工程を行うことを特徴とする積層電子部品の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 所定の切断線に沿って切断することによ
    って複数の積層電子部品が得られるものであって、前記
    切断線によって区画される各領域に個々の前記積層電子
    部品のための回路要素となるべき内部電極を分布させる
    ように、これら内部電極を介在させた状態で複数のマザ
    ー絶縁性シートが積層されてなる、マザー積層体を準備
    する工程と、 前記各領域に外部電極を張り付ける工程と、 前記マザー積層体の切断線に沿って、前記積層電子部品
    に傾斜面を設けるための溝を形成する工程と、 前記マザー積層体を前記切断線の位置において分割する
    工程とを備え、 前記外部電極を張り付ける工程と前記溝を形成する工程
    とを同時に行うことを特徴とする積層電子部品の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018180178A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 株式会社村田製作所 電子部品
WO2024018792A1 (ja) * 2022-07-20 2024-01-25 株式会社村田製作所 電子部品

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